JP2002361032A - 廃棄物固形化燃料冷却排ガスの脱臭方法 - Google Patents
廃棄物固形化燃料冷却排ガスの脱臭方法Info
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- JP2002361032A JP2002361032A JP2001169043A JP2001169043A JP2002361032A JP 2002361032 A JP2002361032 A JP 2002361032A JP 2001169043 A JP2001169043 A JP 2001169043A JP 2001169043 A JP2001169043 A JP 2001169043A JP 2002361032 A JP2002361032 A JP 2002361032A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E50/00—Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
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- Y02E50/30—Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
Abstract
(57)【要約】
【課題】 廃棄物固形化燃料の製造過程において、廃棄
物固形化燃料の冷却装置から排出される高濃度の臭気成
分を含む冷却排ガスを熱分解することによって、臭気成
分を除去又は低減する。 【解決手段】 廃棄物を乾燥させた後、選別・破砕し、
ついで成形して廃棄物固形化燃料とした後、この廃棄物
固形化燃料を冷却装置２４に投入し冷却用空気で冷却し
て製品廃棄物固形化燃料を製造する方法において、冷却
装置２４排ガスを脱臭炉１４及び脱臭炉バーナ３０の少
なくともいずれかに導入して脱臭する。
物固形化燃料の冷却装置から排出される高濃度の臭気成
分を含む冷却排ガスを熱分解することによって、臭気成
分を除去又は低減する。 【解決手段】 廃棄物を乾燥させた後、選別・破砕し、
ついで成形して廃棄物固形化燃料とした後、この廃棄物
固形化燃料を冷却装置２４に投入し冷却用空気で冷却し
て製品廃棄物固形化燃料を製造する方法において、冷却
装置２４排ガスを脱臭炉１４及び脱臭炉バーナ３０の少
なくともいずれかに導入して脱臭する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ等の一般
廃棄物、産業廃棄物等の廃棄物中の可燃物を成形して廃
棄物固形化燃料を製造する廃棄物固形化燃料製造装置に
おける冷却装置排ガスの脱臭方法に関するものである。
廃棄物、産業廃棄物等の廃棄物中の可燃物を成形して廃
棄物固形化燃料を製造する廃棄物固形化燃料製造装置に
おける冷却装置排ガスの脱臭方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、廃棄物固形化燃料製造装置、例え
ばごみ固形化燃料（ＲＤＦ）製造装置は、破砕機、乾燥
機、熱風炉、脱臭炉、熱交換器、排ガス処理装置、選別
・破砕機、成形機、冷却装置等で構成されている。この
ＲＤＦ製造装置において、成形直後のＲＤＦは成形時の
摩擦熱で温度が８０〜１００℃になるため温度を常温ま
で下げる必要がある。このために、空冷の冷却装置を備
えている。この場合、冷却装置の排ガス中にはＲＤＦか
ら発生する悪臭成分が含まれるために、活性炭式脱臭装
置が設けられている。
ばごみ固形化燃料（ＲＤＦ）製造装置は、破砕機、乾燥
機、熱風炉、脱臭炉、熱交換器、排ガス処理装置、選別
・破砕機、成形機、冷却装置等で構成されている。この
ＲＤＦ製造装置において、成形直後のＲＤＦは成形時の
摩擦熱で温度が８０〜１００℃になるため温度を常温ま
で下げる必要がある。このために、空冷の冷却装置を備
えている。この場合、冷却装置の排ガス中にはＲＤＦか
ら発生する悪臭成分が含まれるために、活性炭式脱臭装
置が設けられている。
【０００３】特開平１１−１６５１４３号公報には、破
砕可燃物を成形機で固形化し風力選別機で上向き空気流
により冷却しながら下方に落下させて回収し、上向き空
気流に含まれるばいじんや臭気は、サイクロン及びバグ
フィルタ又は脱臭装置を介して排風機に接続されて除去
するようにした破砕可燃物固形化装置が示されている。
砕可燃物を成形機で固形化し風力選別機で上向き空気流
により冷却しながら下方に落下させて回収し、上向き空
気流に含まれるばいじんや臭気は、サイクロン及びバグ
フィルタ又は脱臭装置を介して排風機に接続されて除去
するようにした破砕可燃物固形化装置が示されている。
【０００４】また、特開平１０−１９５４６５号公報に
は、生ごみを含む可燃性ごみを破袋する破袋機と、金属
が除去された可燃性ごみを破砕する破砕機と、破砕され
た可燃性ごみを乾燥する乾燥機と、乾燥された可燃性ご
みから残存する磁性物を除去する磁選機と、磁性物が除
去された可燃性ごみを篩下の不燃物と篩上の可燃物と不
燃物との複合物およびダストとに選別する風力併用型振
動篩機と、前記風力併用型振動篩機の終端部に近設して
設けた前記複合物を可燃物と不燃物とに選別する風力選
別機と、可燃物を含むダストを吸引捕集する捕集機と、
前記選別された可燃物を定量供給する定量供給機と、前
記定量供給機からの可燃物を減容成形して固形燃料とす
る減容成形機と、消石灰などの添加剤を前記減容成形機
に供給する添加剤供給機とからなり、定量供給機及び成
形機からの臭気を導管を介して脱臭装置に導いて脱臭す
るようにした生ごみを含む可燃性ごみの固形燃料化装置
が記載されている。
は、生ごみを含む可燃性ごみを破袋する破袋機と、金属
が除去された可燃性ごみを破砕する破砕機と、破砕され
た可燃性ごみを乾燥する乾燥機と、乾燥された可燃性ご
みから残存する磁性物を除去する磁選機と、磁性物が除
去された可燃性ごみを篩下の不燃物と篩上の可燃物と不
燃物との複合物およびダストとに選別する風力併用型振
動篩機と、前記風力併用型振動篩機の終端部に近設して
設けた前記複合物を可燃物と不燃物とに選別する風力選
別機と、可燃物を含むダストを吸引捕集する捕集機と、
前記選別された可燃物を定量供給する定量供給機と、前
記定量供給機からの可燃物を減容成形して固形燃料とす
る減容成形機と、消石灰などの添加剤を前記減容成形機
に供給する添加剤供給機とからなり、定量供給機及び成
形機からの臭気を導管を介して脱臭装置に導いて脱臭す
るようにした生ごみを含む可燃性ごみの固形燃料化装置
が記載されている。
【０００５】また、特開平９−２４３６０号公報には、
残飯、果物、野菜等の有機物やプラスチックを含む廃棄
物を破砕するスクリュークラッシャー等の破砕機と、破
砕された処理物の供給を受け、複数の大小の輪体を交互
に軸方向に配列した回転ロータを複数配列して上方にお
いて配列方向一端側から他方端側へ搬送力を与えるよう
にし、隣接ロータの輪体間に篩目を形成した選別ブロッ
ク上で処理物を篩目通過物と搬送物とに少なくとも二種
類に選別する選別機と、該選別機から選別された有機物
を含む篩目通過物の供給を受けて発酵させる発酵装置
と、上記選別機から選別された可燃物を含む搬送物の供
給を受けて破砕混練し圧搾部で圧縮粉砕して成形部で固
形燃料を形成する固形燃料成形機とから構成され、固形
燃料成形機で発生する臭気を酸／アルカリ脱臭装置を経
て脱臭ファンにより活性炭式脱臭装置へ導き、ここで脱
臭して大気へ放出するようにした廃棄物リサイクルプラ
ントが記載されている。
残飯、果物、野菜等の有機物やプラスチックを含む廃棄
物を破砕するスクリュークラッシャー等の破砕機と、破
砕された処理物の供給を受け、複数の大小の輪体を交互
に軸方向に配列した回転ロータを複数配列して上方にお
いて配列方向一端側から他方端側へ搬送力を与えるよう
にし、隣接ロータの輪体間に篩目を形成した選別ブロッ
ク上で処理物を篩目通過物と搬送物とに少なくとも二種
類に選別する選別機と、該選別機から選別された有機物
を含む篩目通過物の供給を受けて発酵させる発酵装置
と、上記選別機から選別された可燃物を含む搬送物の供
給を受けて破砕混練し圧搾部で圧縮粉砕して成形部で固
形燃料を形成する固形燃料成形機とから構成され、固形
燃料成形機で発生する臭気を酸／アルカリ脱臭装置を経
て脱臭ファンにより活性炭式脱臭装置へ導き、ここで脱
臭して大気へ放出するようにした廃棄物リサイクルプラ
ントが記載されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従来の活性炭式脱臭装
置では、つぎのような問題がある。 （１） ＲＤＦ冷却装置排ガスのように高濃度（例え
ば、アンモニア約１８ppm）の臭気成分濃度では臭気成
分の吸着能力が落ちる。 （２） 排ガス温度が４０℃以上（ＲＤＦ冷却装置の排
ガス温度は７０℃程度である）の高温では、臭気成分の
吸着能力が低下する。 （３） 排ガス中の臭気成分が高濃度の場合は、例えば
前記の特開平９−２４３６０号公報に記載されているよ
うに、酸／アルカリ脱臭装置等の湿式脱臭装置と活性炭
式脱臭装置とを組み合わせる必要があり、設備費が高価
となる。活性炭では吸着が困難な臭気成分（アンモニア
等）の場合、添着炭が使用されるが高価であり、約１年
毎に交換費用が必要となり、装置のランニングコストが
かかる。なお、添着炭は、特定の臭気成分を脱臭するた
めに、化学的活性物質を活性炭に添着したものである。 （４） 季節、ごみの種類による臭気成分の変動に対応
できない。臭気成分の変動に対処するために、複数種の
化学的活性物質を複数層、例えば３層に分けて設置する
ことが考えられるが、この場合、活性炭式脱臭装置の構
造が複雑となり、設備費、ランニングコストがかかる。
置では、つぎのような問題がある。 （１） ＲＤＦ冷却装置排ガスのように高濃度（例え
ば、アンモニア約１８ppm）の臭気成分濃度では臭気成
分の吸着能力が落ちる。 （２） 排ガス温度が４０℃以上（ＲＤＦ冷却装置の排
ガス温度は７０℃程度である）の高温では、臭気成分の
吸着能力が低下する。 （３） 排ガス中の臭気成分が高濃度の場合は、例えば
前記の特開平９−２４３６０号公報に記載されているよ
うに、酸／アルカリ脱臭装置等の湿式脱臭装置と活性炭
式脱臭装置とを組み合わせる必要があり、設備費が高価
となる。活性炭では吸着が困難な臭気成分（アンモニア
等）の場合、添着炭が使用されるが高価であり、約１年
毎に交換費用が必要となり、装置のランニングコストが
かかる。なお、添着炭は、特定の臭気成分を脱臭するた
めに、化学的活性物質を活性炭に添着したものである。 （４） 季節、ごみの種類による臭気成分の変動に対応
できない。臭気成分の変動に対処するために、複数種の
化学的活性物質を複数層、例えば３層に分けて設置する
ことが考えられるが、この場合、活性炭式脱臭装置の構
造が複雑となり、設備費、ランニングコストがかかる。
【０００７】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明目的は、活性炭式脱臭装置を設けることな
く、ＲＤＦ冷却装置から排出される臭気を含む排ガス
を、直接又はバグフィルタ等の集塵機を経由して脱臭炉
又は熱風炉に導入し、排ガス中の悪臭成分を熱分解する
脱臭方法を提供することにある。
で、本発明目的は、活性炭式脱臭装置を設けることな
く、ＲＤＦ冷却装置から排出される臭気を含む排ガス
を、直接又はバグフィルタ等の集塵機を経由して脱臭炉
又は熱風炉に導入し、排ガス中の悪臭成分を熱分解する
脱臭方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の廃棄物固形化燃料冷却排ガスの脱臭方法
は、一次破砕された廃棄物を乾燥させた後、選別・破砕
し、ついで成形して廃棄物固形化燃料とした後、この廃
棄物固形化燃料を冷却装置に投入し冷却用空気で冷却し
て製品廃棄物固形化燃料を製造する方法において、冷却
装置排ガスを脱臭炉及び脱臭炉バーナの少なくともいず
れかに導入して脱臭するように構成されている。
めに、本発明の廃棄物固形化燃料冷却排ガスの脱臭方法
は、一次破砕された廃棄物を乾燥させた後、選別・破砕
し、ついで成形して廃棄物固形化燃料とした後、この廃
棄物固形化燃料を冷却装置に投入し冷却用空気で冷却し
て製品廃棄物固形化燃料を製造する方法において、冷却
装置排ガスを脱臭炉及び脱臭炉バーナの少なくともいず
れかに導入して脱臭するように構成されている。
【０００９】また、本発明の廃棄物固形化燃料冷却排ガ
スの脱臭方法は、一次破砕された廃棄物を乾燥させた
後、選別・破砕し、ついで成形して廃棄物固形化燃料と
した後、この廃棄物固形化燃料を冷却装置に投入し冷却
用空気で冷却して製品廃棄物固形化燃料を製造する方法
において、冷却装置排ガスを熱風炉バーナ、熱風炉出口
及び熱風炉の少なくともいずれかに導入して脱臭するこ
とを特徴としている。これらの方法において、冷却装置
排ガスをバグフィルタ等の集塵機で除塵処理した後、脱
臭することが好ましい。
スの脱臭方法は、一次破砕された廃棄物を乾燥させた
後、選別・破砕し、ついで成形して廃棄物固形化燃料と
した後、この廃棄物固形化燃料を冷却装置に投入し冷却
用空気で冷却して製品廃棄物固形化燃料を製造する方法
において、冷却装置排ガスを熱風炉バーナ、熱風炉出口
及び熱風炉の少なくともいずれかに導入して脱臭するこ
とを特徴としている。これらの方法において、冷却装置
排ガスをバグフィルタ等の集塵機で除塵処理した後、脱
臭することが好ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明は下記の実施の形態に何ら限定され
るものではなく、適宜変更して実施することができるも
のである。図１は本発明の実施の第１形態による廃棄物
固形化燃料冷却排ガスの脱臭方法を実施する装置を示し
ている本実施形態では、原料廃棄物の一例としてごみを
用い、これを圧縮成形してごみ固形化燃料（ＲＤＦ）と
する場合について説明する。
て説明する。本発明は下記の実施の形態に何ら限定され
るものではなく、適宜変更して実施することができるも
のである。図１は本発明の実施の第１形態による廃棄物
固形化燃料冷却排ガスの脱臭方法を実施する装置を示し
ている本実施形態では、原料廃棄物の一例としてごみを
用い、これを圧縮成形してごみ固形化燃料（ＲＤＦ）と
する場合について説明する。
【００１１】本実施形態におけるＲＤＦ製造装置は、一
例として、破砕機（図示略）、乾燥機１０、熱風炉１
２、脱臭炉１４、熱交換器１６、排ガス処理装置１８、
選別・破砕機２０、成形機２２、冷却装置２４、集塵
機、例えばバグフィルタ２６等で構成されている。２８
は熱風炉バーナ、３０は脱臭炉バーナ、３２、３４、３
６、３８はブロワである。成形機２２としては、リング
ダイ式、ディスクダイ式のもの等が用いられ、冷却装置
２４としては、移動床式のもの等が用いられる。
例として、破砕機（図示略）、乾燥機１０、熱風炉１
２、脱臭炉１４、熱交換器１６、排ガス処理装置１８、
選別・破砕機２０、成形機２２、冷却装置２４、集塵
機、例えばバグフィルタ２６等で構成されている。２８
は熱風炉バーナ、３０は脱臭炉バーナ、３２、３４、３
６、３８はブロワである。成形機２２としては、リング
ダイ式、ディスクダイ式のもの等が用いられ、冷却装置
２４としては、移動床式のもの等が用いられる。
【００１２】図１においては、選別・破砕機２０と略示
的に示しているが、実際には、選別機と二次破砕機とが
設けられている。また、乾燥機１０の上流側には一次破
砕機（図示略）が設けられている。選別機としては、一
例として、アルミニウム等の非鉄金属を分離・除去する
ためのアルミ選別機、磁選機、風力選別機等の組合せが
用いられる。選別機では、破砕・乾燥したごみから鉄・
アルミニウム等、及び砂・石ガラス・セラミック系物質
等の不燃物が分離される。なお、プラスチックは破砕等
して細かくすることで、風力選別時に可燃物側に含まれ
るようにすることが好ましい。
的に示しているが、実際には、選別機と二次破砕機とが
設けられている。また、乾燥機１０の上流側には一次破
砕機（図示略）が設けられている。選別機としては、一
例として、アルミニウム等の非鉄金属を分離・除去する
ためのアルミ選別機、磁選機、風力選別機等の組合せが
用いられる。選別機では、破砕・乾燥したごみから鉄・
アルミニウム等、及び砂・石ガラス・セラミック系物質
等の不燃物が分離される。なお、プラスチックは破砕等
して細かくすることで、風力選別時に可燃物側に含まれ
るようにすることが好ましい。
【００１３】選別されたごみは二次破砕機で破砕された
後、成形機２２で圧縮成形された後、冷却装置２４で空
気により冷却されて製品ＲＤＦが製造される。なお、破
砕機、乾燥機、選別機の配置は、適宜変更することがで
きる。ＲＤＦの製造方法の一例を挙げる。ごみは一次破
砕機で破袋及び比較的大きなごみの破砕が行われ、一次
破砕されたごみが乾燥機１０に投入される。乾燥機１０
では熱風によりごみの乾燥が行われる。乾燥機１０で乾
燥されたごみは次の選別工程に送られる。すなわち、例
えば、乾燥ごみは磁選機で磁気により鉄が除去された
後、アルミ選別機でアルミニウムが除去され、さらに風
力選別機で今までの工程が除去できなかった不燃物（ガ
ラス、土砂等）が除去される。このようにして燃焼不適
物が除去され可燃物のみとなった乾燥ごみは、二次破砕
機で成形に適した粒度まで破砕される。破砕された乾燥
ごみは、腐敗防止等のための添加剤（例えば、消石灰、
生石灰）と混合された後（混合機は図示略）、成形機２
２に投入される。
後、成形機２２で圧縮成形された後、冷却装置２４で空
気により冷却されて製品ＲＤＦが製造される。なお、破
砕機、乾燥機、選別機の配置は、適宜変更することがで
きる。ＲＤＦの製造方法の一例を挙げる。ごみは一次破
砕機で破袋及び比較的大きなごみの破砕が行われ、一次
破砕されたごみが乾燥機１０に投入される。乾燥機１０
では熱風によりごみの乾燥が行われる。乾燥機１０で乾
燥されたごみは次の選別工程に送られる。すなわち、例
えば、乾燥ごみは磁選機で磁気により鉄が除去された
後、アルミ選別機でアルミニウムが除去され、さらに風
力選別機で今までの工程が除去できなかった不燃物（ガ
ラス、土砂等）が除去される。このようにして燃焼不適
物が除去され可燃物のみとなった乾燥ごみは、二次破砕
機で成形に適した粒度まで破砕される。破砕された乾燥
ごみは、腐敗防止等のための添加剤（例えば、消石灰、
生石灰）と混合された後（混合機は図示略）、成形機２
２に投入される。
【００１４】乾燥工程においては、熱風炉１２で発生す
る熱風を乾燥機１０に導入して、ごみ中の水分を所定値
まで蒸発させる。乾燥機１０から出た乾燥排ガスは、熱
交換器１６を経由し脱臭炉排ガスにより間接加熱された
後、脱臭炉１４に導入されて悪臭成分が熱分解される。
脱臭炉排ガスは熱交換器１６を経て排ガス処理装置１８
に導入され、ダイオキシン類等の有害物質が除去され
る。なお、乾燥機１０と熱交換器１６との間に集塵機
（図示略）が設けられる。また、排ガス処理装置１８と
しては、排ガスと活性炭、又は活性炭及び消石灰とを接
触させるバグフィルタ等が用いられる。
る熱風を乾燥機１０に導入して、ごみ中の水分を所定値
まで蒸発させる。乾燥機１０から出た乾燥排ガスは、熱
交換器１６を経由し脱臭炉排ガスにより間接加熱された
後、脱臭炉１４に導入されて悪臭成分が熱分解される。
脱臭炉排ガスは熱交換器１６を経て排ガス処理装置１８
に導入され、ダイオキシン類等の有害物質が除去され
る。なお、乾燥機１０と熱交換器１６との間に集塵機
（図示略）が設けられる。また、排ガス処理装置１８と
しては、排ガスと活性炭、又は活性炭及び消石灰とを接
触させるバグフィルタ等が用いられる。
【００１５】乾燥されたごみは、選別・破砕機２０で選
別されるとともに、成形に適する大きさにまで破砕さ
れ、燃焼不適物が除去される。ついで、選別・破砕され
たごみは成形機２２で圧縮成形され、冷却装置２４で８
０〜１００℃から常温まで空冷された後、冷却装置排ガ
ス中のダストはバグフィルタ２６等の集塵機で除去され
る。
別されるとともに、成形に適する大きさにまで破砕さ
れ、燃焼不適物が除去される。ついで、選別・破砕され
たごみは成形機２２で圧縮成形され、冷却装置２４で８
０〜１００℃から常温まで空冷された後、冷却装置排ガ
ス中のダストはバグフィルタ２６等の集塵機で除去され
る。
【００１６】バグフィルタ２６からの排ガスは、脱臭炉
バーナ３０、脱臭炉入口ダクト及び脱臭炉３０の少なく
ともいずれかに導入されるか、又は／及び熱風炉バーナ
２８、熱風炉出口ダクト及び熱風炉１２の少なくともい
ずれかに導入されることにより、悪臭成分が熱分解さ
れ、排ガス処理装置１８の後流の煙突（図示略）から排
気される。図１では、一例として、冷却排ガスを脱臭炉
バーナ３０、脱臭炉入口ダクト、熱風炉バーナ２８、熱
風炉１２内に導入する構成を図示している。
バーナ３０、脱臭炉入口ダクト及び脱臭炉３０の少なく
ともいずれかに導入されるか、又は／及び熱風炉バーナ
２８、熱風炉出口ダクト及び熱風炉１２の少なくともい
ずれかに導入されることにより、悪臭成分が熱分解さ
れ、排ガス処理装置１８の後流の煙突（図示略）から排
気される。図１では、一例として、冷却排ガスを脱臭炉
バーナ３０、脱臭炉入口ダクト、熱風炉バーナ２８、熱
風炉１２内に導入する構成を図示している。
【００１７】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 （１） 廃棄物固形化燃料の製造過程において、廃棄物
固形化燃料の冷却装置から排出される高濃度の臭気成分
を含む冷却排ガスを、熱分解することによって、臭気成
分を除去するか、あるいは大幅に低減することができ
る。 （２） 廃棄物固形化燃料の冷却装置から排出される排
ガス用の脱臭装置が不要となり、設備費のコストダウン
となる。脱臭剤として活性炭を用いていた場合は、活性
炭交換費用が不要となる。
で、つぎのような効果を奏する。 （１） 廃棄物固形化燃料の製造過程において、廃棄物
固形化燃料の冷却装置から排出される高濃度の臭気成分
を含む冷却排ガスを、熱分解することによって、臭気成
分を除去するか、あるいは大幅に低減することができ
る。 （２） 廃棄物固形化燃料の冷却装置から排出される排
ガス用の脱臭装置が不要となり、設備費のコストダウン
となる。脱臭剤として活性炭を用いていた場合は、活性
炭交換費用が不要となる。
【図１】本発明の実施の第１形態による廃棄物固形化燃
料冷却排ガスの脱臭方法を実施する装置のフローシート
である。
料冷却排ガスの脱臭方法を実施する装置のフローシート
である。
１０ 乾燥機 １２ 熱風炉 １４ 脱臭炉 １６ 熱交換器 １８ 排ガス処理装置 ２０ 選別・破砕機 ２２ 成形機 ２４ 冷却装置 ２６ バグフィルタ ２８ 熱風炉バーナ ３０ 脱臭炉バーナ ３２、３４、３６、３８ ブロワ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ０９Ｂ 3/00 ＺＡＢ Ｂ０９Ｂ 3/00 ３０３Ｍ 5/00 ＺＡＢ Ｃ１０Ｌ 5/46 ３０３Ｈ Ｆ２３Ｇ 7/06 5/00 Ｌ Ｍ 3/00 Ｚ (72)発明者 野崎 茂 東京都江東区南砂２丁目11番１号 川重環 境エンジニアリング株式会社内 Ｆターム(参考） 3K078 AA01 BA17 BA26 CA24 4D002 AB02 AC10 BA20 CA13 EA02 EA05 4D004 AA46 AA50 AC05 BA03 CA04 CA08 CA09 CA14 CA32 CA42 CA45 CA48 CB15 CB31 CB36 4H015 AA01 AB01 BA05 BA08 BA13 BB01 BB02 BB03 BB05 BB10 CA03 CB01
Claims (3)
- 【請求項１】 廃棄物を乾燥させた後、選別・破砕し、
ついで成形して廃棄物固形化燃料とした後、この廃棄物
固形化燃料を冷却装置に投入し冷却用空気で冷却して製
品廃棄物固形化燃料を製造する方法において、 冷却装置排ガスを脱臭炉及び脱臭炉バーナの少なくとも
いずれかに導入して脱臭することを特徴とする廃棄物固
形化燃料冷却排ガスの脱臭方法。 - 【請求項２】 廃棄物を乾燥させた後、選別・破砕し、
ついで成形して廃棄物固形化燃料とした後、この廃棄物
固形化燃料を冷却装置に投入し冷却用空気で冷却して製
品廃棄物固形化燃料を製造する方法において、 冷却装置排ガスを熱風炉バーナ、熱風炉出口及び熱風炉
の少なくともいずれかに導入して脱臭することを特徴と
する廃棄物固形化燃料冷却排ガスの脱臭方法。 - 【請求項３】 冷却装置排ガスを除塵処理した後、脱臭
する請求項１又は２記載の廃棄物固形化燃料冷却排ガス
の脱臭方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001169043A JP2002361032A (ja) | 2001-06-05 | 2001-06-05 | 廃棄物固形化燃料冷却排ガスの脱臭方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001169043A JP2002361032A (ja) | 2001-06-05 | 2001-06-05 | 廃棄物固形化燃料冷却排ガスの脱臭方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002361032A true JP2002361032A (ja) | 2002-12-17 |
Family
ID=19011166
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001169043A Pending JP2002361032A (ja) | 2001-06-05 | 2001-06-05 | 廃棄物固形化燃料冷却排ガスの脱臭方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002361032A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009528393A (ja) * | 2005-02-01 | 2009-08-06 | ベルナー，ハンス | バイオマス燃料の製造 |
| KR101176427B1 (ko) | 2011-10-18 | 2012-08-30 | 주식회사 포스코건설 | 고정상 건조장치를 이용한 슬러지 연료화 장치 및 연료화 방법 |
| JP2014136714A (ja) * | 2013-01-15 | 2014-07-28 | Creative Co Ltd | 固体燃料製造システム及び固体燃料製造方法 |
| KR102259821B1 (ko) * | 2020-08-25 | 2021-06-02 | 임대택 | 탈취로를 구비한 축분 건조장치 |
-
2001
- 2001-06-05 JP JP2001169043A patent/JP2002361032A/ja active Pending
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|---|---|---|---|---|
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