JP2002360630A - 使い捨ておむつ及びその製造方法 - Google Patents

使い捨ておむつ及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002360630A
JP2002360630A JP2001168424A JP2001168424A JP2002360630A JP 2002360630 A JP2002360630 A JP 2002360630A JP 2001168424 A JP2001168424 A JP 2001168424A JP 2001168424 A JP2001168424 A JP 2001168424A JP 2002360630 A JP2002360630 A JP 2002360630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disposable diaper
absorber
manufacturing
sheet
manufactured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001168424A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumasa Takagi
克昌 高木
Sadayoshi Terada
定義 寺田
Kouhachiro Miyagawa
甲八郎 宮川
Rie Yamazaki
理恵 山▲崎▲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Corp
Original Assignee
Koyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Corp filed Critical Koyo Corp
Priority to JP2001168424A priority Critical patent/JP2002360630A/ja
Publication of JP2002360630A publication Critical patent/JP2002360630A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、薄型の使い捨ておむつにおける品
質の均一化と生産性の向上を実現でき、しかも、薄型で
ありながらも優れた吸収性能と形状安定性を備えた使い
捨ておむつ及びその製造方法の提供を課題とする。 【解決手段】 液透過性の表面シート1と液不透過性の
防漏シート2と、上記表面シート1と防漏シート2の間
に配設される吸収体3より成る使い捨ておむつにおい
て、上記使い捨ておむつは、使い捨ておむつを製造する
ための使い捨ておむつ製造設備15とは別に設けられた
吸収体製造設備16で製造された吸収体3を、上記使い
捨ておむつ製造設備15に供給することによって製造さ
れ、しかも、上記吸収体3は、粉砕パルプと合成繊維と
高分子吸水材より成り、上記粉砕パルプに対する合成繊
維の重量比率が50:50から100:0の範囲であ
り、且つ、粉砕パルプと合成繊維の和に対する高分子吸
水材の重量比率が40:60から70:30の範囲であ
ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い捨ておむつに
係り、さらに詳しくは、薄型の使い捨ておむつにおける
品質の均一化を実現できると同時に、優れた生産性を実
現でき、しかも、薄型でありながらも優れた吸収性能と
形状安定性を備えた使い捨ておむつ及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、乳幼児や失禁者用のおむつ
として使い捨ておむつが広く利用されているものであ
り、上記使い捨ておむつは、液透過性の表面シートと液
不透過性の防漏シート及び上記表面シートと防漏シート
の間に配設される吸収体によって構成され、上記吸収体
は、綿状パルプ,合成繊維,熱融着繊維,高分子吸収材
等によって構成されている。
【0003】そして、上記使い捨ておむつは、その用途
や機能によって様々な形状や形態を備えたものが提案さ
れているものであり、近年においては、環境に対する配
慮から、使い捨ておむつに使用される資源の節減と廃棄
される使い捨ておむつの減量が求められ、さらに、使い
捨ておむつの装着時におけるフィット感、活動性の改善
等の性能の向上が求められており、これらの要求に応え
るために、使い捨ておむつの薄型化、特に、吸収体の薄
型化が求められている。
【0004】さらに、多様化・細分化する消費者のニー
ズに対応するため、使い捨ておむつの製造時における付
加価値生産性の向上が求められていると同時に、市場の
変化に即座に対応するために製造スピードの高速化(生
産性の向上)が求められている。
【0005】そして、上記使い捨ておむつの製造に際
し、現状では使い捨ておむつを構成する吸収体の製造か
ら、製品となる使い捨ておむつまでの製造が一貫して行
われているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術による
と、使い捨ておむつには、薄型化と製造スピードの高速
化が求められているものであるが、上記使い捨ておむつ
の薄型化と製造スピードの高速化を同時に行おうとした
場合、以下のような不具合が生じているものである。
【0007】即ち、使い捨ておむつの薄型化を図ろうと
する場合、使い捨ておむつを構成する吸収体の薄型化を
図る必要があるが、吸収体を薄型化した場合、吸収体の
品質の低下を招き易く、品質の低下を防止するために
は、吸収体の製造スピードをある程度に抑制する必要が
あり、使い捨ておむつを構成する吸収体の製造から、製
品となる使い捨ておむつまでの製造が一貫して行われて
いる現状の使い捨ておむつにおいては、使い捨ておむつ
に求められているもう一方の要求である製造スピードの
高速化に相反するものとなり、使い捨ておむつの薄型化
と製造スピードの高速化(生産性の向上)を同時に実現
することは不可能であった。
【0008】また、多様化・細分化する消費者のニーズ
に対応するためには、様々な機能や性能を備えた吸収体
への対応が必要であるが、使い捨ておむつを構成する吸
収体の製造から、製品となる使い捨ておむつまでの製造
が一貫して行われている現状の使い捨ておむつでは、十
分な対応ができないものであった。
【0009】よって、本発明は、上述した不具合の解消
を目的とするものであって、薄型の使い捨ておむつにお
ける品質の均一化を実現できると同時に、優れた生産性
を実現でき、しかも、薄型でありながらも優れた吸収性
能と形状安定性を備えた使い捨ておむつ及びその製造方
法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為に本
発明は次の技術的手段を有する。即ち、液透過性の表面
シート1と液不透過性の防漏シート2と、上記表面シー
ト1と防漏シート2の間に配設される吸収体3より成る
使い捨ておむつにおいて、上記使い捨ておむつは、使い
捨ておむつを製造するための使い捨ておむつ製造設備1
5とは別に設けられた吸収体製造設備16で予め製造さ
れた吸収体3を上記使い捨ておむつ製造設備15に供給
することによって製造され、しかも、上記吸収体3は、
粉砕パルプと合成繊維と高分子吸水材より成り、上記粉
砕パルプに対する合成繊維の重量比率が50:50から
100:0の範囲であり、且つ、粉砕パルプと合成繊維
の和に対する高分子吸水材の重量比率が40:60から
70:30の範囲であることを特徴とする使い捨ておむ
つである。
【0011】そして、上記の構成により、薄型の使い捨
ておむつにおける品質の均一化を実現できると同時に、
優れた生産性を備えた使い捨ておむつを実現でき、しか
も、薄型でありながらも優れた吸収性能と形状安定性を
備えた吸収体3が提供され、優れた性能を備えた薄型の
使い捨ておむつが提供されることができる使い捨ておむ
つが実現される。
【0012】さらに、液透過性の表面シート1と液不透
過性の防漏シート2と、上記表面シート1と防漏シート
2の間に配設される吸収体3より成る使い捨ておむつに
おいて、上記使い捨ておむつは、使い捨ておむつを製造
するための使い捨ておむつ製造設備15とは別に設けら
れた吸収体製造設備16で予め製造された幅広の吸収体
3を上記使い捨ておむつ製造設備21にて製造される使
い捨ておむつの吸収体3の幅に対応する小幅にスリット
した後、上記小幅にスリットされた吸収体3を上記使い
捨ておむつ製造設備21に供給することによって製造さ
れ、しかも、上記吸収体3は、粉砕パルプと合成繊維と
高分子吸水材より成り、上記粉砕パルプに対する合成繊
維の重量比率が50:50から100:0の範囲であ
り、且つ、粉砕パルプと合成繊維の和に対する高分子吸
水材の重量比率が40:60から70:30の範囲であ
ることを特徴とする使い捨ておむつである。
【0013】そして、上記の構成によって、薄型の使い
捨ておむつにおける品質の均一化を実現できると同時
に、より優れた生産性を備えた使い捨ておむつを実現で
き、しかも、薄型でありながらも優れた吸収性能と形状
安定性を備えた吸収体3が提供され、優れた性能を備え
た薄型の使い捨ておむつが提供されることができる使い
捨ておむつが実現される。
【0014】さらに、上記吸収体3の吸収面6側に拡散
シート4、あるいは、吸収シート5と拡散シート4より
成る2層シートが形成されていることを特徴とし、上記
の構成によって、薄型でありながらも優れた吸収性能と
形状安定性を備えた吸収体3が提供され、優れた性能を
備えた薄型の使い捨ておむつが実現される。
【0015】さらに、上記吸収体3を密度の異なる2つ
の層8,9、あるいは、密度の異なる3つの層8,9,
10で構成される多層構造とし、これら各層の密度を
0.15〜0.40g/cm、0.20〜0.50g
/cm、あるいは、0.15〜0.40g/cm
0.20〜0.45g/cm、0.25〜0.50g
/cmとしたことを特徴とし、上記の構成によって、
薄型でありながらも優れた吸収性能と形状安定性を備え
た吸収体3が提供され、優れた性能を備えた薄型の使い
捨ておむつが実現される。
【0016】また、液透過性の表面シート1と液不透過
性の防漏シート2と、上記表面シート1と防漏シート2
の間に配設される吸収体3より成る使い捨ておむつの製
造方法であって、原料Mから吸収体3を製造する吸収体
製造工程Bと、上記吸収体製造工程Bにて製造された吸
収体3を所定の形状に加工すると共に、表面シート1と
防漏シート2の間に挟み込み、さらに、吸収体3が挟み
込まれた表面シート1と防漏シート2を所定の形状にカ
ットすることによって使い捨ておむつを製造する使い捨
ておむつ製造工程Aより成る使い捨ておむつの製造方法
において、上記吸収体製造工程Bは、上記使い捨ておむ
つ製造工程Aとは別に設けられていると共に、使い捨て
おむつ製造工程Aに供給される吸収体3を予め製造する
ことができるように構成され、上記吸収体製造工程Bに
て予め製造された吸収体3を、上記使い捨ておむつ製造
工程Aに供給することによって使い捨ておむつの製造が
行われることを特徴とする使い捨ておむつの製造方法で
ある。
【0017】そして、上記の使い捨ておむつの製造方法
によって、薄型の使い捨ておむつにおける品質の均一化
を実現できると同時に、優れた生産性を備えた使い捨て
おむつの製造方法が提供され、しかも、優れた性能を備
えた薄型の使い捨ておむつを製造することができる使い
捨ておむつの製造方法が提供される。
【0018】さらに、液透過性の表面シート1と液不透
過性の防漏シート2と、上記表面シート1と防漏シート
2の間に配設される吸収体3より成る使い捨ておむつの
製造方法であって、原料Mから吸収体3を製造する吸収
体製造工程Bと、上記吸収体製造工程Bにて製造された
吸収体3を所定の形状に加工すると共に、表面シート1
と防漏シート2の間に挟み込み、さらに、吸収体3が挟
み込まれた表面シート1と防漏シート2を所定の形状に
カットすることによって使い捨ておむつを製造する使い
捨ておむつ製造工程Aより成る使い捨ておむつの製造方
法において、上記吸収体製造工程Bは、上記使い捨てお
むつ製造工程Aとは別に設けられていると共に、使い捨
ておむつ製造工程Aにて製造される使い捨ておむつの吸
収体の幅より幅広の吸収体3を予め製造できるように構
成され、しかも、上記幅広に製造された吸収体3は、ス
リット工程Cにより使い捨ておむつ製造工程Aにて製造
される使い捨ておむつの吸収体の幅に対応する小幅にス
リットされ、さらに、上記小幅にスリットされた吸収体
3を上記使い捨ておむつ製造工程Aに供給することによ
って使い捨ておむつの製造が行われることを特徴とする
使い捨ておむつの製造方法である。
【0019】そして、上記の使い捨ておむつの製造方法
によって、薄型の使い捨ておむつにおける品質の均一化
を実現できると同時に、より優れた生産性を備えた使い
捨ておむつの製造方法が提供され、しかも、優れた性能
を備えた薄型の使い捨ておむつを製造することができる
使い捨ておむつの製造方法が提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づき詳細に説明する。本発明の使い捨ておむつ
は、液透過性の表面シート1と液不透過性の防漏シート
2と、上記表面シート1と防漏シート2の間に配設され
る吸収体3より成るものであり、図1に示したように、
使い捨ておむつ製造設備15とは別に設けられた吸収体
製造設備16にて製造された吸収体3を用い、上記吸収
体製造設備16によって予め製造された吸収体3を使い
捨ておむつ製造設備15に供給することによって製造さ
れるものである。
【0021】即ち、使い捨ておむつを製造する際に、原
料Mから吸収体3を製造する吸収体製造設備16と、吸
収体3の供給を受け、製品Pである使い捨ておむつを製
造する使い捨ておむつ製造設備15とを一貫した生産ラ
インを構成するオンラインとするのではなく、吸収体製
造設備16と使い捨ておむつ製造設備15とを分離独立
して稼働させることができるようにするために、吸収体
製造設備16と使い捨ておむつ製造設備15とを切り離
し、オフラインとしたものである。
【0022】そして、上述した如く、使い捨ておむつの
製造を行う使い捨ておむつ製造設備15と、吸収体3の
製造を行う吸収体製造設備16とを切り離し、オフライ
ンとしたことによって、使い捨ておむつの製造設備15
に供給される吸収体3を、吸収体製造設備16にて予め
製造しておくことができるようになり、吸収体製造設備
16による吸収体3の製造スピードを、上記使い捨てお
むつ製造装置15による使い捨ておむつの製造スピード
に同期させる必要がなくなり、吸収体3の製造に適した
スピードで吸収体製造設備16を稼働させることがで
き、吸収体3の品質の向上、特に、品質の均一化を図る
ことができる。
【0023】さらに、上記吸収体製造設備16によって
吸収体3を製造する際において、吸収体3を幅広に製造
し、幅広に製造された吸収体3をスリット設備17によ
って使い捨ておむつ製造設備15で製造される使い捨て
おむつの吸収体3の幅にスリットする、即ち、幅広の吸
収体3から小幅(使い捨ておむつの吸収体の幅)の吸収
体3を得るようにすることにより、吸収体製造設備16
の稼働スピードを上げることなく、吸収体製造設備16
による吸収体3の製造効率を実質的に向上させることが
できる。
【0024】そして、上記吸収体製造設備16による吸
収体3の製造効率の向上が図られることにより、使い捨
ておむつ製造設備15によって使い捨ておむつを製造す
る際の吸収体3の消費スピードと、吸収体製造設備16
による吸収体3の供給スピードとの差を可及的に小さく
することができるので、吸収体3の在庫を最小限度に留
めることが可能となると同時に、使い捨ておむつ製造設
備15を連続的に稼働させることが可能となり、吸収体
3の在庫の適正化によるコストの削減を実現できると同
時に、使い捨ておむつの製造効率のより一層の向上が図
られる。
【0025】次いで、図2,図3は、本発明の使い捨て
おむつにおける第1の実施の形態を示す使い捨ておむつ
としては最も簡素な構成の平型の使い捨ておむつを示
し、具体的には、液透過性の表面シート1と液不透過性
の防漏シート2と、上記表面シート1と防漏シート2の
間に配設される吸収体3より成り、さらに、上記表面シ
ート1と防漏シート2の間に配設された吸収体3の左右
にギャザーを形成するための弾性部材7が配設されて成
るものである。
【0026】そして、上記使い捨ておむつにおける吸収
体3は、粉砕パルプと合成繊維と高分子吸水材より成る
ものであって、上記合成繊維としては、PP(ポリプロ
ピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、熱
溶着繊維等が考慮される。
【0027】さらに、上記粉砕パルプと合成繊維と高分
子吸水材は、上記粉砕パルプに対する合成繊維の重量比
率が50:50から100:0の範囲において混合が行
われ、且つ、粉砕パルプと合成繊維の和(粉砕パルプ+
合成繊維)に対する高分子吸水材の重量比率が40:6
0から70:30の範囲において行われ、加えて、上記
吸収体3の密度は、0.10〜0.50g/cmであ
ることが好ましいものである。
【0028】そして、上記の如く構成される吸収体3に
よって、薄型でありながらも優れた吸収性能と形状安定
性を備えた吸収体3が提供され、この吸収体3を用いて
使い捨ておむつが製造されることによって、薄型であり
ながらも優れた吸収性能と形状安定性を備えた使い捨て
おむつが実現される。
【0029】さらに、上記吸収体3が、使い捨ておむつ
製造設備15とは別に設けられている吸収体製造設備1
6によって製造されることにより、吸収体3を構成する
粉砕パルプと合成繊維と高分子吸水材の混合比率や密度
を必要に応じて容易に変更することができ、その結果、
目的に応じた性能や機能を有する吸収体3を容易に得る
ことができ、多様化・細分化する消費者のニーズにも応
えることができる。
【0030】しかも、上記の如く、吸収体3を製造する
吸収体製造設備16が、使い捨ておむつ製造設備15か
ら分離独立していることにより、吸収体製造設備16に
よる吸収体3の製造が、上記使い捨ておむつ製造設備1
5の稼働状態に左右される心配がなく、吸収体3の製造
を常に最適な状態で行なうことが可能となるので、粉砕
パルプと合成繊維と高分子吸水材の混合や積層を均一に
行なうことができ、薄型の吸収体3を製造した際におけ
る品質の向上、特に、品質の均一化が実現されるもので
あり、薄型の使い捨ておむつにおける品質の均一化が実
現されるものである。
【0031】次いで、図4は、本発明の使い捨ておむつ
における第2の実施の形態を示し、上記第1の実施の形
態で示した吸収体3の吸収面6(吸収体3における表面
シート1側の面)側に、吸収体3の吸収性能を高めるた
めの拡散シート4を形成したものであって、上記吸収体
3の吸収面6側に形成される拡散シート4の密度は、
0.10〜0.35g/cmであることが好ましく、
これにより、薄型でありながらも優れた吸収性能と形状
安定性を備えた吸収体3が提供され、優れた性能を備え
た薄型の使い捨ておむつが提供されるものである。
【0032】次いで、図5は、本発明の使い捨ておむつ
における第3の実施の形態を示し、上記第1の実施の形
態で示した吸収体3の吸収面6側に、拡散シート4と吸
水シート5より成る2層シートを形成したものであっ
て、上記拡散シート4の密度は、0.10〜0.35g
/cmであることが好ましく、上記吸収シート5の密
度は、0.05〜0.20g/cmであることが好ま
しいものであり、この場合にも、薄型でありながらも優
れた吸収性能と形状安定性を備えた吸収体3が提供さ
れ、優れた性能を備えた薄型の使い捨ておむつが提供さ
れるものである。
【0033】また、上記拡散シート4、あるいは、拡散
シート4と吸水シート5より成る2層シートは、上記吸
収体製造設備16による吸収体3の製造と同時に行うこ
とが可能であり、優れた性能を備えた吸収体3を低コス
トで得ることができる。
【0034】次いで、図6は、本発明の使い捨ておむつ
における第4の実施の形態を示し、使い捨ておむつを構
成する吸収体3が、密度の異なる2つの層8,9より成
る2層構造である場合を示し、各層8,9の密度は、吸
収面6側の層8が0.15〜0.40g/cm、その
下に位置する層9が0.20〜0.50g/cmとす
るのが好ましい。
【0035】次いで、図7は、本発明の使い捨ておむつ
における第5の実施の形態を示し、使い捨ておむつを構
成する吸収体3が、密度の異なる3つの層8,9,10
より成る3層構造である場合を示し、各層の密度は、吸
収体3の吸収面6側に位置するする層8の密度が0.1
5〜0.40g/cm、その下に位置する層9(中間
層)の密度が0.20〜0.45g/cm、最下部に
位置する層10の密度が0.25〜0.50g/cm
とするのが好ましい。
【0036】そして、上記の如く、使い捨ておむつを構
成する吸収体3を密度の異なる複数の層を備えた多層構
造とすることによって、より優れた吸収性能と形状安定
性を備えた薄型の吸収体3を得ることができ、より優れ
た性能を備えた薄型の使い捨ておむつが提供されるもの
であり、上記吸収体製造設備16が使い捨ておむつ製造
設備15とは別に設けられていることによって、このよ
うな多層構造の吸収体3の製造にも容易且つ低コストで
対応することができる。
【0037】さらに、本発明の使い捨ておむつは、上述
した平型の使い捨ておむつだけでなく、図8に示した尿
パットタイプの使い捨ておむつ11、図9に示したテー
プタイプの使い捨ておむつ12、図10,図11に示し
たパンツタイプの使い捨ておむつ13、図12,図13
に示したウイングタイプの使い捨ておむつ14等、様々
な形状・形態の使い捨ておむつ(上述した使い捨ておむ
つの詳細については、既知の技術であるので説明を省略
する)に適用することができるものであり、これらの使
い捨ておむつにおいても、製造効率(生産性)の向上と
品質の向上を実現することができる。
【0038】次に、本発明の使い捨ておむつの製造方法
について説明する。図14に示したように、本発明の使
い捨ておむつの製造方法は、原料Mから吸収体3を製造
する吸収体製造工程Bと、上記吸収体製造工程Bにて製
造された吸収体3を表面シート1と防漏シート2の間に
挟み込み、使い捨ておむつを製造する使い捨ておむつ製
造工程Aより成るものであり、上記吸収体製造工程Bと
上記使い捨ておむつ製造工程Aは、分離独立した状態で
設けられている。
【0039】即ち、上記吸収体製造工程Bと使い捨てお
むつ製造工程Aは、別々に行われるものであり、上記吸
収体製造工程Bでは、吸収体3の製造を予め行い、上記
使い捨ておむつ製造工程Aでは、上記吸収体製造工程B
にて予め製造された吸収体3を用いて使い捨ておむつの
製造を行うものである。
【0040】そして、上記原料Mから吸収体3を製造す
る吸収体製造工程Bは、積繊機やドラムフォーマー、エ
アレイド方式の吸収体製造設備16によって行われ、上
記使い捨ておむつ製造工程Aは、上記吸収体製造工程B
にて製造された吸収体3の供給を行う吸収体供給工程1
01と、供給された吸収体3を所定の形状に加工する吸
収体加工工程102と、所定の形状に加工された吸収体
3を表面シート1と防漏シート2の間に挟み込む吸収体
挟み込み工程103と、吸収体3が挟み込まれた表面シ
ート1と防漏シート2を所定の形状にカットして製品P
である使い捨ておむつに仕上げる仕上げ工程104を備
えて成る使い捨ておむつ製造設備15によって行われ
る。
【0041】さらに、上記吸収体製造工程Bを成す吸収
体製造設備16によって幅広の吸収体3の製造が行われ
る場合には、スリット工程Cを成すスリット設備17に
よって、上記幅広に製造された吸収体3を使い捨ておむ
つ製造工程Aにて製造される使い捨ておむつの吸収体の
幅に対応する小幅にスリットするものであり、上記スリ
ット工程Cを成すスリット設備17による幅広の吸収体
3のスリットは、製紙産業や板ガラス産業等で広く利用
されているトリムロス最小化裁断ソフトを用いて行うこ
とが考慮され、これによって、裁断効率が最大となり、
設備生産効率の向上と吸収体裁断歩留りの向上を図るこ
とができる。
【0042】そして、上記使い捨ておむつの製造方法に
おける使い捨ておむつ製造工程Aを成す使い捨ておむつ
製造設備15の一例をより具体的に示しているのが図1
5,図16であり、上記使い捨ておむつ製造設備15
は、フィードロール21及びフィードベルト22によっ
て吸収体3の供給を行う吸収体供給工程101と、加圧
ベルト23、エンボスロール24、吸収体カッター25
によって吸収体3を所定の形状に加工する吸収体加工工
程102と、コンベアベルト26、ホットメルト27、
プレスロール28によって所定の形状に成された吸収体
3を表面シート1と防漏シート2の間に挟み込む吸収体
挟み込み工程103と、製品カッター29によって吸収
体3が挟み込まれた表面シート1と防漏シート2を所定
の形状にカットして製品Pである使い捨ておむつに仕上
げる仕上げ工程104よりなるものである。
【0043】また、図15に示した使い捨ておむつ製造
工程Aを成す使い捨ておむつ製造設備15は、吸収体3
がロール巻、又は、スプール巻に成された状態で供給さ
れる場合を示し、図16に示した使い捨ておむつ製造工
程Aを成す使い捨ておむつ製造設備15は、吸収体3が
折り畳まれた状態で供給される場合を示している。
【0044】尚、上記の使い捨ておむつ製造工程Aを成
す使い捨ておむつ製造設備15は、最も基本的な製造設
備の構成を示したものであり、製造される使い捨ておむ
つの形状や形態に応じて仕様が変更されるものである。
【0045】次に、上記使い捨ておむつの製造方法にお
ける吸収体製造工程Bを成す吸収体製造設備16につい
て説明する。図17は、吸収体製造設備16の一例であ
る積繊機31を示し、上記積繊機31は、フラッフパル
プ供給管32から空気と共に供給された吸収体3の原料
であるフラッフパルプ33をフィードベルト34によっ
て分散ロール35へと導き、分散ロール35によって分
散されたフラッフパルプ33をワイヤー36上に積層さ
せるものであり、上記ワイヤー36は、ドライブロール
37によって所定のスピードで移動していると共に、そ
の下方にはサクションボックス38が設けられており、
上記ワイヤー36上にフラッフパルプ33が均一に積層
されるように構成されており、さらに、上記ワイヤー3
6上に均一に積層されたフラッフパルプ33は、ワイヤ
ー36と共に移動し、プレスロール39へと導かれ、所
定の密度となる様にプレスされることによって連続する
シート状の吸収体3が形成され、上記吸収体3は、ロー
ル巻、又は、スプール巻にされるか、所定の長さ毎に折
り畳まれるFestoon方式によって箱詰めされ、使
い捨ておむつ製造工程Aへと供給される。
【0046】そして、図18は、吸収体製造設備16の
他例であるドラムフォーマー41を示し、上記ドラムフ
ォーマー41は、フラッフパルプ供給管32から空気と
共に供給された吸収体3の原料であるフラッフパルプ3
3をフィードベルト34によって分散ロール35へと導
き、分散ロール35によって分散されたフラッフパルプ
33を、空気取入口42から取入れられた空気によって
サクションドラム43の周囲に形成されたメッシュワイ
ヤー44に吹き付けて積層させるものであり、上記メッ
シュワイヤー44上に積層されたフラッフパルプ33
は、サクションドラム43の回転と共に移動し、コンベ
アベルト45を介してプレスロール39へと導かれ、所
定の密度となる様にプレスされることによって連続する
シート状の吸収体3が形成され、上記吸収体3は、ロー
ル巻、又は、スプール巻にされるか、所定の長さ毎に折
り畳まれるFestoon方式によって箱詰めされ、使
い捨ておむつ製造工程Aへと供給される。
【0047】そして、上記積繊機31及びドラムフォー
マー41は、低速で稼働させることによって、厚さや密
度、原料の混合具合が均一であり、優れた品質を備えた
薄型の吸収体3を製造することができるので、薄型であ
りながらも優れた吸収性能と形状安定性を備えた吸収体
3を供給することができ、しかも、吸収体3を幅広に製
造し、必要に応じて小幅にスリットすることにより、上
記積繊機31及びドラムフォーマー41による吸収体3
の製造効率を実質的に向上させることも可能である。
【0048】さらに、図17は、上記積繊機31及びド
ラムフォーマー41を複数配列することによって、多層
構造の吸収体3を製造する場合を示し、この場合には、
より高性能且つ高機能な吸収体3を提供することができ
るので、薄型でありながらもより一層優れた吸収性能と
形状安定性を備えた吸収体3を供給できる。
【0049】そして、図20,図21は、吸収体製造工
程Bを成す吸収体製造設備16がエアレイド方式である
場合を示し、図20は、サーマルボンドエアレイドプラ
ント51、図21は、マルチボンドエアレイドプラント
61を示し、何れの場合も、吸収体3の原料を積層する
エアレイド工程52と、積層された状態で形状を安定化
させる形状安定化工程53より成るものであり、エアレ
イド工程52によって吸収体3の原料を積層した後、形
状安定化工程53によって積層された状態で形状を安定
化させることにより、吸収体3の製造が行われるもので
ある。
【0050】そして、上記エアレイド工程52は、フォ
ーミングヘッド54によって吸収体3の原料をフォーミ
ングワイヤー55上に積層するものであって、上記フォ
ーミングワイヤー55は、ドライブロール56によって
所定のスピードで移動していると共に、その下方にはサ
クションボックス57が設けられており、上記フォーミ
ングワイヤー55上に吸収体3の原料が均一に積層され
るように構成されており、さらに、複数(本実施の形態
では5基が配設されている)のフォーミングヘッド54
によって、上記フォーミングワイヤー55上に多層(本
実施の形態では図7に示した5層構造のものを形成する
場合を示す)に積層された吸収体3の原料は、フォーミ
ングワイヤー55と共に移動してマルチ圧縮部58へと
導かれ、所定の密度となる様にプレスされ、形状安定化
工程53へと送られる。
【0051】そして、形状安定化工程53へと送られた
積層された吸収体3の原料は、サーマルボンドエアレイ
ドプラント51では、活性化オーブン59へと導かれて
カランダリングによる形状の安定化が行われ、吸収体3
が製造されるものであり、製造された吸収体は、ロール
巻、又は、スプール巻にされるか、所定の長さ毎に折り
畳まれるFestoon方式によって箱詰めされ、使い
捨ておむつ製造工程Aへと供給されるものである。
【0052】また、マルチボンドエアレイドプラント6
1では、形状安定化工程53へと送られた積層された吸
収体3の原料は、ラテックス噴射62,64、カランダ
リング63、接着65、冷却66等より成るマルチボン
ドによって形状の安定化が行われ、吸収体3が製造され
るものであり、製造された吸収体3は、上記の場合と同
様、ロール巻、又は、スプール巻にされるか、所定の長
さ毎に折り畳まれるFestoon方式によって箱詰め
され、使い捨ておむつ製造工程Aへと供給されるもので
ある。
【0053】さらに、上記サーマルボンドエアレイドプ
ラント51、マルチボンドエアレイドプラント61にお
けるエアレイド工程52を構成する吸収体3の原料の積
層を行うフォーミングヘッド54として、図22,図2
3に示したような、フォーミングワイヤー55の進行方
向Vに対して垂直な方向に複数のアジテーター72が所
定のピッチで配列されて成るフォーミングヘッドモジュ
ール71をフォーミングワイヤー55の進行方向に対し
て複数配列したモジュラー方式のフォーミングヘッド5
4を利用することも考慮され、この場合には、フォーミ
ングヘッドモジュール71の配列の増減を行うことで、
容易に吸収体3の厚さを調整することができるので、よ
り多様な吸収体3を低コストで製造することが可能とな
る。
【0054】尚、上記サーマルボンドエアレイドプラン
ト51、マルチボンドエアレイドプラント61では、5
基のフォーミングヘッド54が設けられている場合を示
したが、フォーミングヘッド54の数を減らしたり、稼
働させるフォーミングヘッド54の数を変えることによ
り、多種多様な吸収体3の製造を行なうことができ、多
様化・細分化する消費者のニーズにも十分応えることが
できる。
【0055】そして、上述したように、吸収体製造工程
Bを使い捨ておむつ製造工程Aから分離独立させ、それ
ぞれの工程を別々に稼働させることによって、吸収体製
造工程Bを成す吸収体製造設備16及び使い捨ておむつ
製造工程Aを成す使い捨ておむつ製造設備15を、それ
ぞれの設備にとって最適なスピードで稼働させることが
でき、その結果、吸収体製造工程Bを成す吸収体製造設
備16では、品質が均一であり、しかも、薄型でありな
がらも優れた吸収性能と形状安定性を備えた吸収体3を
製造することができ、また、使い捨ておむつ製造工程A
を成す使い捨ておむつ製造設備15では、使い捨ておむ
つ製造設備15が有する使い捨ておむつの製造能力を最
大限に活かした使い捨ておむつの製造を行なうことがで
きる。
【0056】さらに、その結果、薄型の使い捨ておむつ
における品質の均一化を実現できると同時に、優れた生
産性を備えた使い捨ておむつを実現できる使い捨ておむ
つの製造方法が提供されることとなり、しかも、吸収体
製造工程Bを成す吸収体製造設備16によって幅広の吸
収体3を製造し、この幅広の吸収体3をスリット工程C
を成すスリット設備17によって小幅にスリットして使
い捨ておむつ製造工程Aを成す使い捨ておむつ製造設備
15に供給することにより、吸収体製造工程Bを成す吸
収体製造設備16における吸収体3の実質的な製造効率
を向上させることができるので、より優れた生産性を備
えた使い捨ておむつの製造方法を提供することができ
る。
【0057】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によると次の
様な効果を奏する。即ち、薄型の使い捨ておむつにおけ
る品質の均一化を実現できると同時に、優れた生産性を
備えた使い捨ておむつ及びその製造方法が提供され、し
かも、薄型でありながらも優れた吸収性能と形状安定性
を備えた使い捨ておむつ及びその製造方法が提供される
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使い捨ておむつの成り立ちを示す構成
図である。
【図2】本発明による最も単純な構成の使い捨ておむつ
を示す図である。
【図3】本発明の使い捨ておむつの第1の実施の形態を
示す図2におけるX−X’線に沿う断面図である。
【図4】本発明の使い捨ておむつの第2の実施の形態を
示す図2におけるX−X’線に沿う断面図である。
【図5】本発明の使い捨ておむつの第3の実施の形態を
示す図2におけるX−X’線に沿う断面図である。
【図6】本発明の使い捨ておむつの第4の実施の形態を
示す図2におけるX−X’線に沿う断面図である。
【図7】本発明の使い捨ておむつの第5の実施の形態を
示す図2におけるX−X’線に沿う断面図である。
【図8】本発明を適用した尿パットタイプの使い捨てお
むつを示す図である。
【図9】本発明を適用したテープタイプの使い捨ておむ
つを示す図である。
【図10】本発明を適用したパンツタイプの使い捨てお
むつの装着時の状態を示す図である。
【図11】本発明を適用したパンツタイプの使い捨てお
むつを展開した状態を示す図である。
【図12】本発明を適用したウイングタイプの使い捨て
おむつの装着時の状態を示す図である。
【図13】本発明を適用したウイングタイプの使い捨て
おむつを展開した状態を示す図である。
【図14】本発明の使い捨ておむつの製造方法を示す流
れ図である。
【図15】使い捨ておむつ製造設備の一例を示す図であ
る。
【図16】使い捨ておむつ製造設備の他の例を示す図で
ある。
【図17】積繊機より成る吸収体製造設備を示す図であ
る。
【図18】ドラムフォーマーより成る吸収体製造設備を
示す図である。
【図19】積繊機とドラムフォーマーより成る吸収体製
造設備を示す図である。
【図20】エアレイド方式による吸収体製造設備(サー
マルボンドエアレイドプラント)を示す図である。
【図21】エアレイド方式による吸収体製造設備(マル
チボンドエアレイドプラント)を示す図である。
【図22】モジュラー方式のフォーミングヘッドの構成
を示す図である。
【図23】モジュラー方式のフォーミングヘッドを示す
図である。
【符号の説明】
1 表面シート 2 防漏シート 3 吸収体 4 拡散シート 5 吸水シート 6 吸収面 7 弾性部材 8,9,10 吸収体を構成する層 11 尿パットタイプの使い捨ておむつ 12 テープタイプの使い捨ておむつ 13 パンツタイプの使い捨ておむつ 14 ウイングタイプの使い捨ておむつ 15 使い捨ておむつ製造設備 16 吸収体製造設備 17 スリット設備 101 吸収体供給工程 102 吸収体加工工程 103 吸収体挟み込み工程 104 仕上げ工程 A 使い捨ておむつ製造工程 B 吸収体製造工程 C スリット工程 M 吸収体の原料 P 製品(使い捨ておむつ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮川 甲八郎 神奈川県横浜市金沢区福浦1−11 株式会 社光洋内 (72)発明者 山▲崎▲ 理恵 神奈川県横浜市金沢区福浦1−11 株式会 社光洋内 Fターム(参考) 3B029 BA15 BA17 BF02 BF03 4C098 AA09 CC02 CE05 CE06 DD23 DD30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の表面シート1と液不透過性の
    防漏シート2と、上記表面シート1と防漏シート2の間
    に配設される吸収体3より成る使い捨ておむつにおい
    て、 上記使い捨ておむつは、使い捨ておむつを製造するため
    の使い捨ておむつ製造設備15とは別に設けられた吸収
    体製造設備16で予め製造された吸収体3を上記使い捨
    ておむつ製造設備15に供給することによって製造さ
    れ、しかも、上記吸収体3は、粉砕パルプと合成繊維と
    高分子吸水材より成り、上記粉砕パルプに対する合成繊
    維の重量比率が50:50から100:0の範囲であ
    り、且つ、粉砕パルプと合成繊維の和に対する高分子吸
    水材の重量比率が40:60から70:30の範囲であ
    ることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 【請求項2】 液透過性の表面シート1と液不透過性の
    防漏シート2と、上記表面シート1と防漏シート2の間
    に配設される吸収体3より成る使い捨ておむつにおい
    て、 上記使い捨ておむつは、使い捨ておむつを製造するため
    の使い捨ておむつ製造設備15とは別に設けられた吸収
    体製造設備16で予め製造された幅広の吸収体3を上記
    使い捨ておむつ製造設備21にて製造される使い捨てお
    むつの吸収体3の幅に対応する小幅にスリットした後、
    上記小幅にスリットされた吸収体3を上記使い捨ておむ
    つ製造設備21に供給することによって製造され、しか
    も、上記吸収体3は、粉砕パルプと合成繊維と高分子吸
    水材より成り、上記粉砕パルプに対する合成繊維の重量
    比率が50:50から100:0の範囲であり、且つ、
    粉砕パルプと合成繊維の和に対する高分子吸水材の重量
    比率が40:60から70:30の範囲であることを特
    徴とする使い捨ておむつ。
  3. 【請求項3】 上記吸収体3の吸収面6側に、拡散シー
    ト4が形成されていることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の使い捨ておむつ。
  4. 【請求項4】 上記吸収体3の吸収面6側に、吸収シー
    ト5と拡散シート4より成る2層シートが形成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の使い捨
    ておむつ。
  5. 【請求項5】 上記吸収体3は、密度が異なる2つの層
    8,9より成る2層構造に構成され、各層8,9の密度
    が0.15〜0.40g/cm、0.20〜0.50
    g/cmであることを特徴とする請求項1,請求項
    2,請求項3,請求項4の何れかに記載の使い捨ておむ
    つ。
  6. 【請求項6】 上記吸収体3は、密度が異なる3つの層
    8,9,10より成る3層構造に構成され、各層8,
    9,10の密度が0.15〜0.40g/cm 、0.
    20〜0.45g/cm、0.25〜0.50g/c
    であることを特徴とする請求項1,請求項2,請求
    項3,請求項4の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  7. 【請求項7】 液透過性の表面シート1と液不透過性の
    防漏シート2と、上記表面シート1と防漏シート2の間
    に配設される吸収体3より成る使い捨ておむつの製造方
    法であって、原料Mから吸収体3を製造する吸収体製造
    工程Bと、上記吸収体製造工程Bにて製造された吸収体
    3を所定の形状に加工すると共に、表面シート1と防漏
    シート2の間に挟み込み、さらに、吸収体3が挟み込ま
    れた表面シート1と防漏シート2を所定の形状にカット
    することによって使い捨ておむつを製造する使い捨てお
    むつ製造工程Aより成る使い捨ておむつの製造方法にお
    いて、 上記吸収体製造工程Bは、上記使い捨ておむつ製造工程
    Aとは別に設けられていると共に、使い捨ておむつ製造
    工程Aに供給される吸収体3を予め製造することができ
    るように構成され、上記吸収体製造工程Bにて予め製造
    された吸収体3を、上記使い捨ておむつ製造工程Aに供
    給することによって使い捨ておむつの製造が行われるこ
    とを特徴とする使い捨ておむつの製造方法。
  8. 【請求項8】 液透過性の表面シート1と液不透過性の
    防漏シート2と、上記表面シート1と防漏シート2の間
    に配設される吸収体3より成る使い捨ておむつの製造方
    法であって、原料Mから吸収体3を製造する吸収体製造
    工程Bと、上記吸収体製造工程Bにて製造された吸収体
    3を所定の形状に加工すると共に、表面シート1と防漏
    シート2の間に挟み込み、さらに、吸収体3が挟み込ま
    れた表面シート1と防漏シート2を所定の形状にカット
    することによって使い捨ておむつを製造する使い捨てお
    むつ製造工程Aより成る使い捨ておむつの製造方法にお
    いて、 上記吸収体製造工程Bは、上記使い捨ておむつ製造工程
    Aとは別に設けられていると共に、使い捨ておむつ製造
    工程Aにて製造される使い捨ておむつの吸収体の幅より
    幅広の吸収体3を予め製造できるように構成され、しか
    も、上記幅広に製造された吸収体3は、スリット工程C
    により使い捨ておむつ製造工程Aにて製造される使い捨
    ておむつの吸収体の幅に対応する小幅にスリットされ、
    さらに、上記小幅にスリットされた吸収体3を上記使い
    捨ておむつ製造工程Aに供給することによって使い捨て
    おむつの製造が行われることを特徴とする使い捨ておむ
    つの製造方法。
JP2001168424A 2001-06-04 2001-06-04 使い捨ておむつ及びその製造方法 Pending JP2002360630A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001168424A JP2002360630A (ja) 2001-06-04 2001-06-04 使い捨ておむつ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001168424A JP2002360630A (ja) 2001-06-04 2001-06-04 使い捨ておむつ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002360630A true JP2002360630A (ja) 2002-12-17

Family

ID=19010655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001168424A Pending JP2002360630A (ja) 2001-06-04 2001-06-04 使い捨ておむつ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002360630A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006345981A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Daio Paper Corp 吸収体の製造装置
JP2015500056A (ja) * 2011-12-01 2015-01-05 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 短繊維不織布ウェブを含む複合中間材及び物品
JP2015062462A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 株式会社瑞光 吸収体製造装置
WO2015151757A1 (ja) * 2014-04-04 2015-10-08 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP2016067897A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 花王株式会社 吸収性物品

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006345981A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Daio Paper Corp 吸収体の製造装置
JP2015500056A (ja) * 2011-12-01 2015-01-05 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 短繊維不織布ウェブを含む複合中間材及び物品
JP2015062462A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 株式会社瑞光 吸収体製造装置
WO2015151757A1 (ja) * 2014-04-04 2015-10-08 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP2015198706A (ja) * 2014-04-04 2015-11-12 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
CN106163472A (zh) * 2014-04-04 2016-11-23 尤妮佳股份有限公司 吸收性物品
JP2016067897A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 花王株式会社 吸収性物品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7909956B2 (en) Method of producing a pants-type diaper
US5562793A (en) Methods and apparatus for making multi-layer absorbent products
US20200170846A1 (en) Methods and Apparatuses for Assembling Elastic Laminates with Different Bond Densities for Absorbent Articles
JP3468535B2 (ja) むだのない吸収剤製品
RU2582444C2 (ru) Натягиваемый предмет одежды и способ его производства
JP5238068B2 (ja) 幅方向の弾性を持つ弾性複合材およびその弾性複合材を製造するためのシステムおよび方法
US20080093015A1 (en) Elastic composite, and a system and method for making the elastic composite
JPH11318977A (ja) 吸収体の製造方法
US20110004178A1 (en) Method and arrangement for manufacturing a laminated structure
US20170000662A1 (en) Absorbent articles with elastic core
CN111391383A (zh) 一种一次性口罩生产装置及生产工艺
US20160030258A1 (en) Pulpless absorbent core and method of core forming
JP2005537085A (ja) 無駄が最小の形状をもつ幅方向嵌まり合い形吸収体パッド
AU679117B2 (en) Absorption body
JP2002360630A (ja) 使い捨ておむつ及びその製造方法
CN101035492A (zh) 流水线生产一次性卫生吸收产品的设备和方法以及由该设备和方法生产的产品
JP2003159276A (ja) 吸収体の製造方法
CN212288859U (zh) 一种一次性口罩生产装置
CN115517859B (zh) 用于制造卫生制品的机器和方法
CN115517858B (zh) 用于制造卫生制品的机器和方法
KR100755925B1 (ko) 공기 배출용 유로를 갖는 진공포장용 필름의 제조방법 및상기 필름을 사용한 진공 포장용 백의 제조방법
JPH10337304A (ja) 吸収性物品用の吸収体及びその製造方法
CN212592734U (zh) 复合纤维层及其制造装置和吸收制品
US20180296398A1 (en) Absorbent cores and apparatus and methods for producing absorbent cores
EP0689814B1 (en) Process to produce sanitary napkins with low tolerance between crimped side seal and absorbent core