JP2002360494A - 食器類処理装置 - Google Patents

食器類処理装置

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JP2002360494A
JP2002360494A JP2001168323A JP2001168323A JP2002360494A JP 2002360494 A JP2002360494 A JP 2002360494A JP 2001168323 A JP2001168323 A JP 2001168323A JP 2001168323 A JP2001168323 A JP 2001168323A JP 2002360494 A JP2002360494 A JP 2002360494A
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tableware
storage tank
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Application number
JP2001168323A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Wakatsuki
芳紀 若月
Yoshiya Fukushima
由也 福島
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Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、設置必要面積を小さくし、
かつ利用時には収容食器類点数を多く確保することがで
き、また必要に応じて食器類収容槽の大きさを調整し得
る食器処理装置を提供することである。 【解決手段】 食器類収容槽6内に食器類を収容して、
該収容された食器類を処理する食器類処理装置におい
て、前記食器類収容槽6は、幅、奥行き、高さのいずれ
かの方向に伸縮自在な可変機構を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器類処理装置、
特に食器収容槽の可変機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食器洗浄機としては本体の奥行き
が横幅と同じかそれより大きい物が知られている。この
ような本体の形態であると収容食器点数は多くできるが
広い設置面積が必要となり、設置に対する制限が大きく
なってしまうという不都合があった。そこで設置面積を
小さくするため、特開2000−79083号公報に開
示されているように、奥行きが横幅より小さく設定され
たものがある。図13は同公報に開示された食器洗浄機
を説明するための説明図である。図13に示すように同
公報に開示された食器洗浄機は横幅Wよりも奥行きLが
小さくなっており、設置面積が小さく、本体の前側にス
ペースが確保でき、このスペースが有効に利用できると
記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような構
成の食器洗浄機は、設置性は向上するものの、設置面積
が小さくなった分、食器収容可能容積が減少するため、
収容食器点数を犠牲にしなければならないと言う問題が
ある。さらに食器洗浄機と同様に一般家庭に普及しつつ
ある食器乾燥機においても外観的構成は食器洗浄機と略
同一であり、用途的必要性から設置場所も略同じである
ため、食器洗浄機と同様に設置面積の問題を抱えていた
が、食器洗浄機と同様に有効な解決手段は存在しなかっ
た。
【0004】また、近年では食器類の洗浄から乾燥まで
を一括して行うことのできる食器洗浄乾燥機も流通して
いるが、このような機器であっても設置面積の問題を解
決し得るめぼしい手段はなく、解決のための有効な手段
が望まれていた。さらにこのような食器の洗浄や乾燥な
どの処理を行う従来の食器類処理装置は食器を収容でき
る食器類収容槽の大きさがあらかじめ決められており、
必要に応じて食器類収容槽の大きさを調整することがで
きるものは存在しなかった。
【0005】本発明は前記課題に鑑みなされたものであ
り、設置必要面積を小さくし、かつ利用時には収容食器
類点数を多く確保することができ、また必要に応じて食
器類収容槽の大きさを調整し得る食器処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る食器類処
理装置は、食器類収容槽内に食器類を収容して、該収容
された食器類に洗浄、乾燥、殺菌等の1つ以上の処理を
行ない得る食器類処理装置において、前記食器類収容槽
は、幅、奥行き、高さのいずれかの方向に伸縮自在な可
変機構を有するものである。
【0007】また、該食器類収容槽外周に本体外殻を有
し、前記本体外殻部においても、幅、奥行き、高さのい
ずれかの方向に伸縮自在な可変機構を有し、前記本体外
殻部と食器類収容槽の伸縮可能方向が同一方向として構
成されているものである。また、該本体外殻部と食器類
収容槽の伸縮が連動しているものである。
【0008】また、該食器類収容槽内に収容された食器
類を洗浄または殺菌する食器洗浄機、該食器類収容槽内
に収容された食器類を乾燥または殺菌する食器乾燥機、
該食器類収容槽内に収容された食器類の洗浄と乾燥また
は殺菌を行い得る食器洗浄乾燥機のいずれかのものであ
る。
【0009】また、該食器類収容槽は少なくとも装置使
用時に気密性が確保されるものである。
【0010】また、該食器類収容槽内には食器類を収容
するための食器類載置部材が備えられており、前記食器
類載置部材は変更された前記食器類収容槽の大きさにあ
わせて大きさの選択が可能なものである。
【0011】また、該食器類収容槽内には収容された食
器類に洗浄水を噴射して洗浄を行う噴射ノズルを備えて
おり、前記噴射ノズルは変更された前記食器類収容槽の
大きさにあわせて大きさの選択が可能なものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を用い
て本発明を詳しく説明する。なお、実施の形態1では食
器類処理装置として食器類の洗浄と乾燥を行うことがで
きる食器洗浄乾燥機を例に挙げて説明するが、これに限
られるものではなく、食器類収容槽内に収容された食器
類を洗浄する食器洗浄機、食器類収容槽内に収容された
食器類を乾燥する食器乾燥機に用いてもよい。つまり、
台所等に設置されることが多く、使用時にはなるべく多
くの食器を収容できることが必要とされると共に、使用
しないときには料理をするためのスペース等の様々な作
業スペースを確保する必要のある環境に設置される装置
に有効である。
【0013】実施の形態1.図1に本発明における食器
類処理装置の一実施形態である食器洗浄乾燥機の全体構
成を示す斜視図、図2は食器洗浄乾燥機の全体構成を側
方側から見た断面図、図3は図1に示す食器洗浄乾燥機
の側面図で、図3(a)は本体形状が収縮状態であると
きの側面図、図3(b)は本体形状が伸長状態にあると
きの側面図である。
【0014】食器洗浄乾燥機は、本体外殻4と食器類を
収納する食器類収容槽6を有し、本体外殻4には奥行き
の方向に伸縮自在な可変機構8を有している。可変機構
8は例えば弾性体によって形成された蛇腹状態のものが
用いられるが、これに限られるものではなく、用途に合
わせて本体外殻の大きさを可変し得る様々な従来技術を
使用することが可能である。また、食器類収容槽6は二
つの食器類収容槽構成体10a、10bによって形成さ
れ、食器類収容槽構成体10a、10bは本体外殻4の
伸縮方向と同一の方向に伸縮自在に組み合わされてい
る。一方本体外殻4は、本体外殻前部12と本体外殻後
部14からなり、可変機構8により本体外殻前部12と
本体外殻後部14の間の距離を一定範囲で可変となって
いる。
【0015】また、本体外殻前部12の正面側には開閉
自在に取付けられた扉16が備え付けられており、食器
類収容槽6内への食器類の出し入れを可能としている。
扉16の下部は操作パネルが設けられた操作部18とな
っており、この操作部18で食器洗浄乾燥機2の様々な
動作制御や設定を行うことができる。そして食器類収容
槽6内部の下面には収容された食器類を洗浄するために
洗浄水を食器に噴射する噴射ノズル20が回動自在に取
付けられている。なお食器の乾燥のみを行う食器乾燥機
においては噴射ノズルを備える必要は無い。
【0016】また、本体外殻後部14下面には脚部22
が設けられており、食器洗浄乾燥機本体の自重を支えて
いる。また本体外殻前部12には車輪24が設けられて
おり、本体外殻後部14に対して移動可能となってい
る。そして、図3(a)に示した収縮状態時には本体外
殻前部12を正面側から手前に引くことによって、ある
いは図3(b)に示した伸長状態の時には本体外殻前部
12を正面側から押すことによって移動する。また、こ
の移動に伴い、大きさ可変機構8である蛇腹状体が伸縮
することで本体形状の大きさ(容積)が変化する。
【0017】なお、本体形状を手動で変化させる構成の
装置においては、大きさを変えるのに便利な取っ手等を
本体外殻前部等の本体形状を可変させ易い位置に備え付
けておいても良い。
【0018】また、可変機構8の蛇腹部側面には固定板
26が備え付けられている。固定板26は軸部28によ
って回動自在に本体外殻後部14の正面側に備え付けら
れており、図3(a)に示す本体収縮時には本体外殻正
面側に沿って配置しておくことができるようになってい
る。図3(b)に示す本体伸長時には固定板26を軸部
28を中心に回動させ、本体外殻前部12の後面に備え
られるロック部30で固定板26先端部をロックし、本
体形状の大きさを固定することができる。実施の形態1
においては固定板26は本体左右両方に一つずつ備えら
れている。
【0019】また、本体外殻前部12と本体外殻後部1
4との対向面には本体収縮手段32が設けられており、
本体外殻前部12と本体外殻後部14とを結ぶようにそ
れぞれの四隅にスプリング32a、32b、32c、3
2dが設けられている。図3(b)に示すように本体伸
長時にはスプリング32a〜dは本体の伸長に伴い引き
伸ばされ、本体形状を固定する固定板26のロック部3
0を外して矢印A方向に回動させると、本体を図3
(a)の収縮状態に収縮させることができる。
【0020】なお、本実施の形態1においては本体の左
右に一つずつの固定板26を備える構成を例に挙げて説
明したが、本発明はこのような形態のみに限られるもの
ではなく、様々な形状固定形態をとることが可能であ
る。
【0021】図4に他の形状固定形態の例を示す。な
お、同図には図3(b)に示した本発明の食器類処理装
置の側面下方部分に対応する部位が記載されている。
【0022】図4(a)は上述した固定板26を複数用
いたもの(固定板26a〜26c)を示し、これにより
使用する固定板の長さを選択することで本体形状の大き
さを選択することができる。
【0023】図4(b)は1回転で0.5mm移動する
ネジ山が刻まれたネジ状棒34が本体外殻前部12の後
面に備えられているものを示し、ネジ状棒34のネジ山
と嵌合するネジ山が刻まれた先端部36を有するモータ
38が本体外殻後部14内に設けられている。このよう
な構成であると手動でなく機械的操作で本体形状の大き
さを変えることができるようになると共に、選択する本
体の大きさも本体外殻が伸縮できる範囲内で自由に選択
することが可能となる。
【0024】図4(c)は油圧等によって伸縮するシリ
ンダ状棒40によって本体形状が伸縮するものを示す。
このような構成であっても手動でなく機械的操作で本体
形状の大きさを変えることができるようになると共に、
選択する本体の大きさも本体外殻が伸縮できる範囲内で
自由に選択することが可能となる。
【0025】次に、本体形状の大きさが可変機構8、固
定板26によって設定され、固定された後の動作につい
て説明する。まず、水道などに接続された給水弁(図示
せず)から水を取り込み、取り込まれた水は貯水槽42
に貯められる。貯水槽42に一定以上の水が貯水される
と循環ポンプ44が作動可能となる。循環ポンプ44が
作動すると貯水槽42から給水口46を経て循環ポンプ
44に水が補給され循環ポンプ44から送り出された水
は送水口48、導水管50を通って噴射ノズル20を保
持しながら洗浄水を噴射ノズルへ導く導水保持管52に
よって噴射ノズル20に水が送られる。
【0026】噴射ノズル20は回転しながら食器類収容
槽6内に洗浄水を噴射し、食器類収容槽6内に収容され
た食器類が洗浄される。そして噴射ノズル20より噴射
され、食器を洗浄した汚水は排水口(図示せず)から食
器洗浄乾燥機より外部に排出される。また、食器の洗浄
が完了すると、送水ポンプ裏手に備えられた温風送風機
(図示せず)によって食器類収容槽内に温風が循環さ
れ、洗浄が完了した食器類を乾燥させるのである。
【0027】ここで、食器類の洗浄を行う食器類処理装
置である食器洗浄機や食器洗浄乾燥機では、噴射ノズル
から勢い良く飛び出す洗浄水が装置外部に漏れ出さない
ようにしっかりと気密性が保たれていることが好適であ
る。このため図2に示した一実施形態では、食器類収容
槽構成体の互いに接触する接触部において、少なくとも
装置使用時に食器類収容槽内の気密性を確保するシール
手段を有している。
【0028】図5に図2において丸で囲んだ範囲Bにお
けるシール手段の一実施形態を説明するための説明図を
記載する。図5(a)に示すように、食器類収容槽6は
前述のように二つ以上の食器類収容槽構成体10a及び
10bによって形成され、前記複数の食器類収容槽構成
体10a及び10bは前記本体外殻4部の伸縮方向と同
一の方向に伸縮自在に組み合わされている。そして食器
類収容槽構成体10a及び10bの互いに接触する接触
部には該洗浄機使用時に食器類収容槽内の気密性を確保
するシール手段54を有している。そして、シール手段
54は食器類収容槽構成体10a及び10bの端面にそ
れぞれ貼り付けられたシール体54a及び54bから構
成されている。このシール体54a、54bはゴムのよ
うな弾性体からなっており、食器類収容槽構成体10a
及び10bが可動する時には、シール体54aは食器類
収容槽構成体10bとの接触面56において、シール体
54bは食器類収容槽構成体10aとの接触面58にお
いて、気密性を保ったまま摺動する。更にシール体54
aと54bが接触した際には、前記接触面においても気
密性が確保されるように構成されているため、より気密
性を高めることが可能となっている。このため、食器類
収容槽6に食器類を収容し、洗浄を行っても食器類収容
槽構成体10a及び10bの互いに接触する接触部から
水が食器類処理装置2外部に漏れ出す水漏れを生じるこ
となく食器類の洗浄を行うことができる。
【0029】また、図5(b)に示した実施形態ではシ
ール手段60が食器類収容槽構成体10a及び10bの
端面にそれぞれ貼り付けられたゴムのような弾性体から
なるシール体60a及び60bから構成されているのは
同じであるが、これらシール体60a、60bは食器類
収容槽構成体10a及び10bとの接触面56、58に
おいて、摺動性を向上するための薄膜状接触部を有する
構成となっている。このため気密性を確保したまま、図
5(a)に記載した実施形態のものよりも装置の大きさ
を変更する際においてスムーズに大きさを変えることが
可能となる。なお本発明においてシール手段はここに開
示した実施形態のみに限られるものではない。
【0030】なお本実施形態における食器類処理装置に
おいては、食器類収容槽構成体10aと外殻後部14が
結合されており、食器類収容槽構成体10bと外殻前部
12が結合されている。このため、本体外殻部と食器類
収容槽は、その伸縮が連動するように構成され、本体外
殻が伸縮すると、それに伴い食器類収容槽も伸縮する。
なお本実施形態においては本体外殻が伸縮するのに伴っ
て食器類収容槽が伸縮する構成となっているが、食器類
収容槽が伸縮するのに伴い本体外殻も伸縮する構成であ
っても一向に問題はない。
【0031】本発明における食器類処理装置において
は、食器類収容槽内に、食器類を収容するための食器類
載置部材が備えられていてもよい。このような食器類載
置部材を備える場合には、食器類載置部材も変更された
食器類収容槽の大きさにあわせて大きさの選択が可能な
ことが好適である。このように食器類収容槽の大きさに
あわせて大きさの選択が可能であれば、使用時に設定し
た大きさの食器類収容槽にあわせてちょうど良い大きさ
の食器類載置部材を使用することができる。
【0032】なお食器類載置部材とは食器類を載置し得
る食器かごやコップなどを被せておくことのできる棒状
突起体、箸やスプーン等の挿しておくケースなどの食器
類を載置し得る部材のことである。このような食器かご
や棒状突起体等は、洗浄や乾燥等の処理を効率良く行い
得るように、載置される食器を適当な間隔をとって並べ
られるような構成が施されていてもよい。
【0033】図2に記載した本発明の食器類処理装置に
は食器類載置部材62が収容されている。食器類載置部
材62は食器類を載置したまま、食器類処理装置の食器
類収容槽内に食器類を収容し、洗浄や乾燥等の処理を行
うことが可能となっている。本実施形態における食器類
載置部材62下部には車輪64が設けられており、食器
類収容槽内に設けられたガイド66上を回動移動可能と
なっている。また扉16の内側にもガイド68が備えら
れている。このため、図6に示すように扉16を開くと
ガイド66とガイド68に沿って食器類収容槽外部まで
食器類載置部材62を移動させることが可能となってい
る。これによって、食器類を食器類処理装置内に収容す
る際には食器類載置部材62を外部まで引出し、外部で
食器類を載置した後、食器類載置部材62を転がり移動
させて食器類処理装置内に収容する事、洗浄や乾燥を行
った食器類を装置内部から食器類載置部材ごと引出す事
ができるため、食器の出し入れが簡単に行い得る。
【0034】本実施形態における食器類載置部材62に
おいて特徴的なことは、図6に示すように62aと62
bのように複数個に分割可能となっており、食器類収容
槽が伸長時には分割された食器類載置部材62a、62
bを結合ピン70によって一つに結合して大きくするこ
とができることである。また、食器類収容槽が収縮時に
は食器類載置部材を分割して小型化することが可能であ
るため、図7に示すように食器類載置部材を分割し、重
ねて装置内に収容しておくことができる。このため、装
置を使用しないときに収縮した本体内にそのまま食器類
載置部材を収納しておくことができるため食器類載置部
材が邪魔なることを防止することができる。
【0035】また図8に食器類載置部材の他の実施形態
の説明図を記載する。同図に示す食器類載置部材62
は、62aと62bのように複数個に分割可能となって
おり、食器類収容槽が伸長時には分割された食器類載置
部材62a、62bを結合ピン70によって一つに結合
して大きくすることができ、食器類収容槽が収縮時には
食器類載置部材を分割して小型化することが可能である
ことは図7に示した食器類載置部材の実施形態と同じで
あるが、本実施形態においては、連結棒72によって食
器類載置部材62a、62bそれぞれが支軸74a、7
4bにおいて回動自在に連結されている。このため、食
器類収容槽が収縮時には食器類載置部材62aが連結棒
72によって食器類載置部材62bの上方に支持される
様に構成されている。
【0036】このように食器類収容槽内に備えられる食
器類載置部材は複数個に分割可能で、食器類収容槽が収
縮時には食器類載置部材を分割して小型化し、食器類収
容槽が伸長時には前記分割された食器類載置部材を一つ
に結合して大きくすることができる可変機構を有し、分
割された食器類載置部材それぞれを連結した構成である
と食器類載置部材分割時であっても、分割された部材が
バラバラになることがないから、分割した部材の一部を
紛失することが防止される。
【0037】また、連結棒72の支持状態を食器類収容
槽の伸縮状態と連動させておくことによって、食器類収
容槽伸長時には連結棒72が水平にされることで食器類
載置部材62a、62bが結合され、食器類収容槽収縮
時には連結棒72が垂直に立てられて食器類載置部材を
分割し部材62b上に部材62aを支持するように構成
することが可能となる。このように構成しておくこと
で、本体使用時と使用しない時で食器類収容槽の大きさ
を変化させるのに連動して食器類載置部材が自動で使用
可能状態とできるため、利便性が向上する。
【0038】なお、食器類収容槽の大きさを一定範囲内
で自由に設定して使用可能な食器類処理装置であるなら
ば、図9(a)に示すように、食器類載置部材を伸縮自
在としてもよい。また図9(b)に示すように、複数個
に分割し自由に連結することで食器類載置部材の大きさ
を数段階の大きさに設定可能としてもよい。図9(b)
に記載した食器類載置部材は、図9(b) 最上段のI
に記載されているように、左端に側壁を有し、右端が開
放された食器類載置部材本体76と左端が開放されてお
り、右端に側壁を有する食器類載置部材端部78とが結
合されて構成されたものが最小の載置部材形状となって
いる。そして、食器類載置部材の大きさを変更する際に
は、調整したい大きさに合せて、II、III、IVに
示すように食器類載置部材本体76と端部78の間に左
右両端が開放された連結部材80をはさんで連結するこ
とで最小の状態から連結部材80を連結した数の分だけ
大きくしていくことが可能となる。
【0039】このような食器類載置部材であれば、食器
類収容槽の大きさを一定範囲内で自由に設定して使用す
る場合であっても、その食器類収容槽の大きさに合せた
大きさの食器類載置部材を使用することが可能となる。
【0040】また、本発明の食器類処理装置において、
食器類の洗浄処理を行う装置においては、食器類収容槽
内には収容された食器類に洗浄水を噴射して洗浄を行う
噴射ノズルを備えている。このような噴射ノズル20は
図10(a)に示すような形状となっており、装置にネ
ジなどによって取付けられる取付部82を中心に有し、
そこから左右に伸びた羽根状部材84上に複数の噴射口
86を備えている。このような形状によって装置の食器
類収容槽内に収容された食器類全ての洗浄が行われるの
である。
【0041】このため噴射ノズル20の羽根状部材84
は食器類収容槽内全てに洗浄水を噴射できるようにその
長さが設定されている。ところが本発明の食器類処理装
置は、食器類収容槽の大きさが変化し得るため、食器類
収容槽伸長時にちょうど良い長さを有している噴射ノズ
ル20は収縮時に食器類収容槽より長くなってしまうこ
とがある。
【0042】そこで前述の一実施形態においては、図2
に示したような食器類収容槽伸長時には噴射ノズルは自
由に回動可能となっているが、図7に示した食器類収容
槽収縮時には、伸縮方向と直行する向きに羽根状部材8
4が配置されるように構成されている。このような構成
によって食器類収容槽の伸長、収縮において噴射ノズル
がその動作を妨げることを防止することが可能となって
いる。
【0043】また、食器類処理装置の大きさを一定範囲
内で自由に設定して使用可能な食器類処理装置であるな
らば、図10(a)に記載した噴射ノズルのほかに図1
0(b)I、IIに示すようなサイズの異なる噴射ノズ
ルを1つ以上用意しておき、食器類収容槽の大きさに合
せて、好適なサイズの噴射ノズルを付け替えて使用する
ようにしてもよい。あるいは、図10(c)に示すよう
に噴射ノズルを伸縮自在としてもよい。
【0044】このように噴射ノズルが変更された食器類
収容槽の大きさにあわせて大きさの選択が可能であれ
ば、食器類収容槽の大きさを自由に変化させても、食器
類の洗浄を好適に行うことが可能である。
【0045】なお、本実施形態においては奥行き方向に
大きさが可変となっているが、本発明はこれに限られる
ものではなく、幅方向、高さ方向に大きさを可変として
もよく、設計的要素や装置の構成状態、様々なニーズに
よって可変とする大きさの伸縮方向を選択することがで
きる。ただし、高さ方向に伸縮するように構成する場合
には設置面積に対して高さが高すぎると安定性が低下す
るので注意が必要である。
【0046】実施の形態2.図11に、本発明の食器類
処理装置の他の実施形態を示す食器洗浄機を記載する。
図11(a)は実施の形態2の食器洗浄機を示す斜視
図、図11(b)は実施の形態2の食器洗浄機を示す本
体外殻と食器類収容槽の断面図である。食器洗浄機10
2は、本体外殻104内部に食器類収容槽106を有
し、食器類収容槽106内に食器類を収容して、該収容
された食器類を処理する食器類処理装置である。また、
図11(b)に示すように本体外殻104は、本体外殻
部112と、本体外殻部112より一回り小さく一端部
が本体外殻部112の内部に挿入された本体外殻部11
4によって構成されている。このような構成によって本
体外殻104は、本体外殻部114が本体外殻部112
内部に挿入、あるいは内部から引き出されることによっ
て伸縮可能な大きさ可変機構を有する。また本体外殻部
112と114の端部には、本体外殻部114が本体外
殻部112から引き出されて、抜けることを防止するス
トッパー116と118がそれぞれ備えられている。
【0047】また本体外殻104の一部には扉108が
備えられており、この扉108は左右に開閉可能となっ
ている。扉108は窓枠120と窓122、124から
構成されており、本体外殻104の幅が変更されるのに
伴い、窓枠120も伸縮する。また、扉108を閉めた
ままでも窓122、124を開けることによって食器収
容槽106に食器の出し入れが可能である。
【0048】本体外殻104内部に備えられる食器類収
容槽106は、例えばゴム状の弾性体で形成されてお
り、本体外殻と伸縮可能方向が同一方向な蛇腹構造11
0からなる大きさ可変機構を有している。このような構
成によって幅方向に大きさが可変する。
【0049】実施の形態3.図12に、本発明の食器類
処理装置の他の実施形態を示す食器乾燥機を記載する。
図12(a)は実施の形態3の食器乾燥機を示す斜視
図、図12(b)は実施の形態3の食器乾燥機を示す本
体外殻の断面図である。食器乾燥機202は、本体外殻
204内部に食器類収容槽206を有し、食器類を収容
して、該収容された食器類を処理する食器類処理装置で
ある。
【0050】また、図12(b)に示すように本体外殻
204は、本体外殻部212と、本体外殻部212より
一回り小さく一端部が本体外殻212の内部に挿入され
た本体外殻部214によって構成されている。このよう
な構成によって本体外殻204は、本体外殻部214が
本体外殻部212内部に挿入、あるいは内部から引き出
されることによって伸縮可能な大きさ可変機構を有す
る。また本体外殻部212と214の端部には、本体外
殻部214が本体外殻部212から引き出されて、抜け
ることを防止するストッパー216と218がそれぞれ
備えられている。
【0051】また本体外殻204の一部には扉208が
備えられており、この扉208はちょうつがい220に
よって本体外殻204に回動可能に固定されている。そ
して扉208も本体外殻204の高さが変更されるのに
伴って伸縮する。
【0052】実施の形態3では本体外殻204内部がそ
のまま食器類収容槽206として機能する。つまり本体
外殻部は食器類収容槽を兼ねている。このような構成に
よって食器乾燥機は高さ方向に大きさが可変する。
【0053】以上説明したように、本発明における食器
類処理装置は使用時には伸長状態とすることで本体容量
を増やすことができるので、収容食器点数を犠牲にしな
い装置を得ることができる。また本体外殻も伸縮するよ
うに構成されていれば使用しないときに本体外形を収縮
状態としておくことで本体の設置スペースを小さくする
ことができる。
【0054】なお、本発明はここに説明した実施形態の
みに限られるものではない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の食器類処
理装置によれば、食器類収容槽は、幅、奥行き、高さの
いずれかの方向に伸縮自在な可変機構を有するので、食
器類収容槽の大きさが可変し、例えば装置を使用しない
ときは設置必要面積を小さくし、使用時には食器類収容
槽を大きくして収容食器類点数を多く確保することがで
き、使い勝手が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における食器類処理装置の一実施形態
である食器洗浄乾燥機の全体構成を示す斜視図である。
【図2】 食器洗浄乾燥機の全体構成を側方側から見た
断面図である。
【図3】 食器洗浄乾燥機を示す側面図である。
【図4】 形状固定形態の他の実施形態を示すための説
明図である。
【図5】 図2に示すシール手段の一実施形態を説明す
るための説明図である。
【図6】 扉を開放し、食器類載置部材をガイドに沿っ
て装置外部まで移動させた所を示した説明図である。
【図7】 食器類載置部材が収縮された装置内で収納さ
れている状態を示す断面図である。
【図8】 図7に示す食器類載置部材の他の実施形態の
説明図である。
【図9】 食器類収容槽の大きさに合せて、大きさを一
定範囲内で自由に設定して使用可能な食器類載置部材の
様々な実施形態を示した説明図である。
【図10】 噴射ノズルの様々な実施形態を示した説明
図である。
【図11】 本発明における食器類処理装置の一実施形
態である食器洗浄機の全体構成を示す構成説明図であ
る。
【図12】 本発明における食器類処理装置の一実施形
態である食器乾燥機の全体構成を示す構成説明図であ
る。
【図13】 従来の食器洗浄機を示す斜視図である。
【符号の説明】
4 本体外殻、6 食器類収容槽、8 大きさ可変機
構、10a〜10b 食器類収容槽構成体、12 本体
外殻前部、14 本体外殻後部、16 扉、18 操作
部、20 噴射ノズル、22 脚部、24 車輪、26
固定板、28 軸部、30 ロック部、32a〜32
d スプリング、34 ネジ状棒、36 先端部、38
モータ、40 シリンダ状棒、42 貯水槽、44
循環ポンプ、46 給水口、48 送水口、50 導水
管、52 導水保持管、54 シール手段、56〜58
接触面、60 シール手段、62 食器類載置部材、
64 車輪、66〜68 ガイド、70 結合ピン、7
2 連結棒、74a〜74b 支軸、76 食器類載置
部材本体、78 食器類載置部材端部、80 連結部
材、82 取付部、84 羽根状部材、86 噴射口。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61L 2/04 A61L 2/04 G (72)発明者 福島 由也 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 Fターム(参考) 3B082 BA01 BA04 BL05 FF07 JA06 4C058 AA06 BB02 CC04 CC07 EE12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食器類収容槽内に食器類を収容して、該
    収容された食器類に洗浄、乾燥、殺菌等の1つ以上の処
    理を行ない得る食器類処理装置において、 前記食器類収容槽は、幅、奥行き、高さのいずれかの方
    向に伸縮自在な可変機構を有することを特徴とする食器
    類処理装置。
  2. 【請求項2】 該食器類収容槽外周に本体外殻を有し、 前記本体外殻部においても、幅、奥行き、高さのいずれ
    かの方向に伸縮自在な可変機構を有し、前記本体外殻部
    と食器類収容槽の伸縮可能方向が同一方向として構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の食器類処理装
    置。
  3. 【請求項3】 該本体外殻部と食器類収容槽の可変機構
    が連動していることを特徴とする請求項2記載の食器類
    処理装置。
  4. 【請求項4】 該食器類収容槽内に収容された食器類を
    洗浄または殺菌する食器洗浄機、該食器類収容槽内に収
    容された食器類を乾燥または殺菌する食器乾燥機、該食
    器類収容槽内に収容された食器類の洗浄と乾燥または殺
    菌を行い得る食器洗浄乾燥機のいずれかであることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の食器類処理
    装置。
  5. 【請求項5】 該食器類収容槽は少なくとも装置使用時
    に気密性が確保されることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の食器類処理装置。
  6. 【請求項6】 該食器類収容槽内には食器類を収容する
    ための食器類載置部材が備えられており、前記食器類載
    置部材は変更された前記食器類収容槽の大きさにあわせ
    て大きさの選択が可能なことを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の食器類処理装置。
  7. 【請求項7】 該食器類収容槽内には収容された食器類
    に洗浄水を噴射して洗浄を行う噴射ノズルを備えてお
    り、前記噴射ノズルは変更された前記食器類収容槽の大
    きさにあわせて大きさの選択が可能なことを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれかに記載の食器類処理装置。
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