JP2002360067A - 植物育成用蛍光ランプ - Google Patents

植物育成用蛍光ランプ

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JP2002360067A JP2001177347A JP2001177347A JP2002360067A JP 2002360067 A JP2002360067 A JP 2002360067A JP 2001177347 A JP2001177347 A JP 2001177347A JP 2001177347 A JP2001177347 A JP 2001177347A JP 2002360067 A JP2002360067 A JP 2002360067A
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plant
emission wavelength
light
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Teruo Watanabe
照夫 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工的光源の利用効率が改善され、高品質の
植物栽培に適する植物育成用蛍光ランプの提供。 【解決手段】 植物育成用蛍光ランプであって、発光波
長400〜700nmの範囲における光エネルギーの強
度比が、400〜500nm未満で30〜63%、50
0〜600nm未満で10〜20%、600〜700n
mで24〜56%で、かつ青色成分(400〜500n
m未満)及び赤色成分(600〜700nm)中に占め
る青色成分比が0.37〜0.70であることを特徴と
する植物育成用蛍光ランプである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物育成用蛍光ラ
ンプに係り、さらに詳しくは完全人工型の植物栽培用、
もしくは太陽光兼用型の植物育成に有効な植物育成用蛍
光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】野菜類の生産、育苗、植物の観賞あるい
は接ぎ木などにおいて、省エネルギー化、無農薬化、生
産性の向上、省スペース化などを目的として、人工光源
を利用する植物栽培手段が広く採用されつつある。すな
わち、太陽光を利用する植物の自然栽培では、たとえば
日照量(日照不足)などの変動要因が大きく影響し、生
育させた植物の品質にバラツキを生じたり、あるいは生
産量などが左右される。
【0003】これに対して、人工光源を利用する植物栽
培(育成)では、日照量などを任意に制御できるので、
所要の植物生育環境を人工的に造ることができる。つま
り、日照量ないし日照時間などの変動要因を大幅に低減
・抑制できるので、一定の品質や生産量を確保すること
が可能になるだけでなく、寒冷地や不毛地域での植物栽
培も行える。また、室内的な育成手法であるため、無農
薬で、安全性の高い野菜類の生産・供給、あるいは観賞
手段などの提供を行える。
【0004】図5は、人工光源を利用する植物栽培に使
用される栽培装置の概略構成を示す透視図である。図5
において、1は少なくとも一部が光透過性を有する所要
の空間2を区画形成する壁体、3は前記壁体1が区画形
成する空間2内に配置された液肥を収容する開口形の液
肥収容槽、4は前記液肥収容槽3の開口部に装着配置さ
れた植物栽培ステージ、5は前記植物栽培ステージ4に
対峙して配置され、植物栽培ステージ4に光照射する人
工光源パネル、6は光源制御機構、7はパブリング装
置、8は空気供給ホース、9は直流電源である。
【0005】ここで、空間2を区画形成する壁体1の少
なくとも一部は、たとえば透明性アクリル樹脂板であ
り、空間2は、ボックス形に構成されている。また、液
肥収容槽3は、たとえば合成樹脂製で、この液肥収容槽
3に所要の液肥や新鮮な空気を供給する構成となってい
る。さらに、植物栽培ステージ4は、たとえばアクリル
樹脂板やポリウレタン樹脂発泡体で作られ、育成する植
物の根元部を挿入・装着できる構成となっている。さら
にまた、人工光源は、たとえば高圧ナトリウムランプ、
あるいは蛍光ランプなどである。そして、高圧ナトリウ
ムランプの場合は、天井側に吊り下げ金具を介して配置
され、図示を省略した仕切り板で揺動を防止する構成が
採られている。また、蛍光ランプの場合は、光源パネル
5としてハウジング形に構成され、上方に配置されてい
る。
【0006】なお、上記栽培装置が具備する人工光源と
しては、蛍光ランプ、LEDなどが主に使用され、その
他、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプも使
用されている。ここで、メタルハライドランプ、高圧ナ
トリウムランプは、上記のように、植物栽培工場などの
建物(区画形成された空間2に相当する)の天井に取り
付け使用され、また、蛍光ランプやLEDは、棚状のラ
ックに装着されて、植物栽培ステージ4を光照射するよ
うな使用態様が採られている。
【0007】さらに、蛍光ランプを光源とした場合は、
図6に斜視的に示すような構造の光源パネル5が使用さ
れている。図6において、5aは照射面5bと一体化す
るハウジング、5cは前記ハウジング5a内に並列的に
装着配置された蛍光ランプ、5dは前記ハウジング5a
内底面に沿わせて配置された反射シートである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記蛍光ラ
ンプ5cについては、より有効な植物育成用人工光源化
を目的として、たとえば特開平1−304828号公
報、特開平8−84号公報などで、発光波長の制御など
を行うことが提案されている。すなわち、3波長蛍光体
層を備えた蛍光ランプの構成において、発光波長400
〜500nm未満、500〜600nm未満、600〜
700nmの各光エネルギー強度比に注目する一方、緑
色成分の比率を35±3%に設定することが知られてい
る。
【0009】しかしながら、上記蛍光ランプ5cの場合
は、実用上、次のような不都合がある。すなわち、発光
波長400〜700nmの範囲における光エネルギーの
強度比が、400〜500nm未満で37%、500〜
600nm未満で30%、600〜700nmで33%
であり、かつ青色成分(400〜500nm未満)と赤
色成分(600〜700nm)との比が0〜0.18の
蛍光ランプを人工光源とした場合、栽培育成する植物の
地上部新鮮重量及び乾物重量が増大し、効果的な育成を
行えるが、ビタミンCなどの栄養価は路地ものに較べて
低いと言う問題がある。
【0010】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、人工光源の利用効率が改善され、高品質の
植物栽培に適する植物育成用蛍光ランプの提供を目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、植物
育成用蛍光ランプであって、発光波長400〜700n
mの範囲における光エネルギーの強度比が、400〜5
00nm未満で30〜63%、500〜600nm未満
で10〜20%、600〜700nmで24〜56%で
あり、かつ青色成分(400〜500nm未満)及び赤
色成分(600〜700nm)中に占める青色成分比が
0.37〜0.70であることを特徴とする植物育成用
蛍光ランプである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の植物育
成用蛍光ランプにおいて、400〜400nm未満の発
光波長を有する蛍光体としてユーロピューム付活ストロ
ンチウム・カルシウム・バリウムクロロリン酸塩蛍光体
及びユーロピューム付活アルミン酸バリウム・マグネシ
ウム蛍光体の少なくともいずれか1種と、また、600
〜700nmの発光波長を有する蛍光体としてユーロピ
ューム付活酸化イットリウム蛍光体とを使用しているこ
とを特徴とする。
【0013】請求項1及び2の発明は、次のよう知見に
基づいてなされたものである。すなわち、本発明者は、
栽培育成する植物の地上部新鮮重量及び乾物重量の増大
を確保して効果的な育成が行える一方、ビタミンCなど
の栄養価も路地ものに匹敵する植物の育成に与える人工
光源の影響を、発光(照射)波長の光エネルギー比、及
び発光色成分比との関連で鋭意検討を進めた。
【0014】その結果、図1に示すように、(a)発光
波長の赤色成分が増加すると、育成する植物の地上部新
鮮重量は増えるが、ビタミンCの含有量が少ない。ま
た、(b)青色成分が増えると、育成する植物の地上部
新鮮重量が少なく、ビタミンCの含有量は多くなる。こ
こで、地上部新鮮重量とビタミンC含有量とのバランス
を考慮して、地上部新鮮重量の低減を抑えながら、ビタ
ミンC含有量が露地栽培(13.5mg/100g)以
上になるような発光波長における光エネルギー強度の選
択が求められる。
【0015】すなわち、各種の蛍光ランプを人工光源と
し、上記図6に示すような光源パネル5を構成し、この
人工光源パネル(バックライトパネル)5を装着して、
図5に図示した構成の植物栽培装置を組み立てた。この
植物栽培装置の光源パネル5を12時間点灯・消灯のサ
イクルで稼動させ、サラダ菜を17日間育成・栽培し
た。そして、サラダ菜の葉の縦・横比で地上部新鮮重量
と、ビタミンCの含有量とを、青色成分及び赤色成分中
に占める青色成分比との関係を求めたところ、図1に示
すような傾向が認められた。なお、青色成分の比率を過
剰にすると、成長度合いが劣るだけでなく、ビタミンC
などの栄養価も低下している。
【0016】上記実験・検討に基づいて、発光波長40
0〜700nmの範囲における光エネルギーの強度比
を、400〜500nm未満で30〜63%、500〜
600nm未満で10〜20%、600〜700nmで
24〜56%に、かつ青色成分(400〜500nm未
満)及び赤色成分(600〜700nm)中に占める青
色成分比を0.37〜0.70と選択・設定した場合、
育成する植物の地上部新鮮重量とビタミンCの含有量と
が良好なバランスを採ることを見出し、請求項に記載し
た発明に至ったものである。
【0017】請求項1及び2の発明において、植物育成
用蛍光ランプは、冷陰極蛍光ランプ、及び熱陰極蛍光ラ
ンプのいずれでもよい。つまり、両蛍光ランプは、細管
化などが可能であるとともに、長寿命化や発光強度の向
上などを図れ易く、植物栽培手段において多くの利点を
呈するからである。なお、外径5mm以下の蛍光ランプ
の場合は、発熱・昇温の抑制を図りながら、光源パネル
のコンパクト化も進め易くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図2、図3、図4、図5及び
図6を参照して実施例を説明する。
【0019】図2は、第1の実施例に係る植物育成用蛍
光ランプの要部構成を示す断面図である。図2におい
て、10は内壁面に蛍光体膜11が設けられ、両端部側
に一対の冷熱陰極12a,12bを封装し、かつ放電媒
体(不活性ガスなど)を封有したガラスバルブ、13
a,13bは前記冷熱陰極12a,12bに、それぞれ
一端が接続し、他端側がガラスバルブ10外に気密封止
・導出されたリード端子である。なお、ガラスバルブ1
0は、外径1.5〜4.5mm程度、長さ50〜600
mm程度である。
【0020】また、蛍光体膜11は、少なくとも青色成
分及び赤色成分の波長域の発光が得られる蛍光体、たと
えば青色成分、緑色成分及び赤色成分の波長域の発光が
得られる3波長蛍光体で形成される。ここで、主として
400〜500nm未満の発光波長を有する青色成分の
蛍光体としては、たとえばユーロピューム付活ストロン
チウム・カルシウム・バリウムクロロリン酸塩蛍光体、
ユーロピューム付活ストロンチウム・硝リン酸塩蛍光
体、及びユーロピューム付活アルミン酸バリウム・マグ
ネシウム蛍光体が挙げられ、1種もしくは2種以上の混
合系で使用される。さらに、主として600〜700n
mの発光波長を有する赤色成分の蛍光体としては、ユー
ロピューム付活酸化イットリウム蛍光体、及び錫付活リ
ン酸ストロンチウム・マグネシウム蛍光体が挙げられ
る。
【0021】そして、前記蛍光体膜は、発光波長400
〜700nmの範囲における光エネルギーの強度比が、
400〜500nm未満で30〜63%、500〜60
0nm未満で10〜20%、600〜700nmで24
〜56%に、かつ青色成分(400〜500nm未満)
及び赤色成分(600〜700nm)中に占める青色成
分比が0.37〜0.70と成るように選択設定されて
いる。ここで、植物の育成に寄与する発行波長、すなわ
ち青色成分の蛍光体を17〜70質量%程度、及び赤色
成分の蛍光体を80〜30質量%程度とした混合系とす
ることにより、上記光エネルギー比、及び青色成分比な
どが得られる。
【0022】たとえば青色成分の蛍光体65質量%、及
び赤色成分の蛍光体35質量%から成る混合蛍光体の蛍
光体膜11を設けた冷陰極蛍光ランプの場合、その分光
分布は、図3に示す如くであった。すなわち、発光波長
400〜700nmの範囲における光エネルギーの強度
比が、400〜500nm未満で44%、500〜60
0nm未満で17%、600〜700nmで39%であ
った。また、青色成分(400〜500nm未満)及び
赤色成分(600〜700nm)中に占める青色成分比
が0.53であった。
【0023】次に、上記植物育成用蛍光ランプの使用例
を説明する。先ず、冷陰極蛍光ランプ10本を並列的に
配置装着して、前記図6に斜視的に示す直下形バックラ
イトパネル(光源パネル)5を構成する。ここで、直下
形バックライトパネル5は、照射面(拡散板)5bと一
体化するハウジング5a、前記ハウジング5a内に並列
的に装着配置された冷陰極蛍光ランプ5c、前記ハウジ
ング5a内底面に沿わせて配置された反射シート5dを
備えた構成と成っている。
【0024】なお、拡散板5bで300〜400nmの
紫外線がカットされ、また、この直下形バックライトパ
ネル5は、タイマー付きの直流電源9に電気的に接続す
る一方、光源制御機構(インバータ)6によって、植物
栽培ステージ4上の光量子を0〜500μmol/sm
(入力電力0〜40W)に調光制御など行える。
【0025】上記直下形バックライトパネル5を組み込
み、図5に全体的な構造を示す斜視的に示す構成の植物
栽培(育成)装置を構成する。ここで、1は少なくとも
一部が光透過性を有する間口40cm、奥行き40c
m、高さ35cmの空間2を区画形成する壁体、3は前
記壁体1が区画形成する空間2内に着脱自在形に配置さ
れた液肥を収容する開口形の液肥収容槽、4は前記液肥
収容槽3の開口部に装着配置された植物栽培ステージ、
5は前記空間2内で植物栽培ステージ4に対峙して配置
され、植物栽培ステージ4を光照射する光源パネル、6
は前記光源パネル5の光照射を制御する光源制御機構で
ある。
【0026】また、空間2を区画形成する各側面の壁体
1は、透明性アクリル樹脂板であり、空間2はボックス
形に構成されている。そして、透明性アクリル樹脂板1
の外側面には、両面形接着性テープを介して、図示を省
略した反射率80〜97%程度の反射部材が貼着され、
透明性アクリル樹脂板1を透過した放射光を空間2側に
閉じ込める(反射させる)ようにしてある。なお、この
実施例では、水分による反射部材の酸化劣化の恐れを考
慮して、透明性アクリル樹脂板1の外側面に反射部材を
貼着配置したが、水分による反射部材の酸化劣化が問題
視されない場合は、内側面に貼着配置してもよい。
【0027】さらに、液肥収容槽3は、たとえば幅16
cm、長さ25cm、深さ7cmの合成樹脂製の容器
で、パブリング装置7に接続する空気供給ホース8の先
端に装着されたパブリングが液肥収容槽3の液肥中に浸
漬されて、液肥に新鮮な空気を供給する構成となってい
る。また、植物栽培ステージ4は、たとえば幅18c
m、長さ27cm、厚さ0.5cmの白色アクリル樹脂
板で、育成する植物の根を挿入・装着し、液肥に接触で
きる構成と成っている。
【0028】上記植物育成装置において、植物栽培ステ
ージ4に、たとえばサラダ菜など育成する植物の根を挿
入・装着する一方、パブリング装置7に接続する空気供
給ホース8を介して液肥収容槽3の液肥中に新鮮な空気
を供給するとともに、直下形バックライトパネル5の点
灯駆動12時間点灯・消灯のサイクルで稼動する。な
お、点灯時には、植物栽培ステージ4上の光量子を15
0μmol/sm (入力電力28W)に調光制御して
植物を育成した。
【0029】この植物育成において、サラダ菜は、地上
部の新鮮重量が0.65g程度、ビタミンC含有量1
3.7(mg/100gF.W)以上であった。つま
り、従来の植物育成用蛍光ランプの場合、地上部の新鮮
重量が0.43g、ビタミンC含有量12.0(mg/
100gF.W)であったのに較べて、地上部新鮮重量
の増え方、及びビタミンC含有量のバランスが取れた育
成であった。
【0030】なお、上記植物育成装置において、直下形
バックライトパネル5の照射面側の拡散板5b面、もし
くは植物育成装置の上蓋面に、カラーフィルターを貼り
付け、照射光の波長分布ないし光質を変化調整すること
も可能である。また、前記蛍光ランプ5cにピンクのカ
ラーフィルターを併用することによっても、照射光の波
長分布ないし光質を変化・調整することができる。
【0031】上記においては、植物育成用蛍光ランプと
して、冷陰極型の場合を説明したが、熱陰極型(第2の
実施例)であってもよい。すなわち、図4に要部構成を
断面的に示すような、フィラメント14a,14bを熱
して熱電子を放出させる方式の蛍光ランプであっても、
上記発光波長400〜700nmの範囲における光エネ
ルギーの強度比が、400〜500nm未満で30〜6
3%、500〜600nm未満で10〜20%、600
〜700nmで24〜56%であり、かつ青色成分(4
00〜500nm未満)及び赤色成分(600〜700
nm)中に占める青色成分比を0.37〜0.70と設
定した場合は、同様の作用効果が得られる。なお、図4
において、15a,15bは口金である。
【0032】本発明は、上記実施例に限定されるもので
なく、発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろいろの変形を
採ることができる。たとえば蛍光体膜は、上記青色成分
及び赤色成分の蛍光体の混合系に他の蛍光体を添加した
構成とすることができるし、また、発光管を成すガラス
バルブの外径、長さ、入力電力など使用状態に応じて適
宜設定する。
【0033】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、栽培・
育成する植物に、必要量の光を容易に供給でき、高密度
栽培が可能な点と相俟って、採算のとれる植物栽培手段
を提供できる。すなわち、生育する植物の地上部新鮮
量、及びビタミン量のバランスを容易に採ることが可能
となるように、400〜700nm波長領域での光エネ
ルギー強度・分布を選択・設定した蛍光ランプが提供さ
れる。
【0034】特に、青色成分の蛍光体及び赤色成分の蛍
光体を主とする2波長蛍光体膜を設けた蛍光ランプの場
合は、植物育成にほとんど寄与しない緑色成分の光エネ
ルギー強度を最小限に抑えることができるので、植物の
成長効率が向上する。なお、蛍光ランプは、植物栽培ス
テージの多段的な配置による高密度栽培の達成、省スペ
ース化の達成、放射光の効率的な利用(浪費の低減化)
などを図れるので、採算的に有利な植物栽培装置を提供
できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】植物育成用蛍光ランプの光エネルギーの青色成
分及び赤色成分の比と、育成する植物の地上部新鮮重量
及びビタミンC含有量との関係例を示す特性図。
【図2】第1の実施例に係る植物育成用蛍光ランプの要
部構成を示す断面図。
【図3】第1の実施例に係る植物育成用蛍光ランプの4
00〜700nm波長領域における発光エネルギー分布
図。
【図4】第2の実施例に係る植物育成用蛍光ランプの要
部構成を示す断面図。
【図5】栽培装置の概略構成例を示す斜視図。
【図6】植物栽培装置具備する光源パネルの構成例を示
す斜視図。
【符号の説明】
1……壁体 2……空間 3……液肥収容槽 4……植物栽培ステージ 5……光源パネル 5c……蛍光ランプ 6……光源制御機構 7……パブリング装置 8……空気供給ホース 9……直流電源 10……ガラス管 11……蛍光体膜 12a,12b,14a,14b……電極 13a,13b,15a,15b……端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物育成用蛍光ランプであって、発光波
    長400〜700nmの範囲における光エネルギーの強
    度比が、400〜500nm未満で30〜63%、50
    0〜600nm未満で10〜20%、600〜700n
    mで24〜56%であり、かつ青色成分(400〜50
    0nm未満)及び赤色成分(600〜700nm)中に
    占める青色成分比が0.37〜0.70であることを特
    徴とする植物育成用蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 400〜500nm未満の発光波長を有
    する蛍光体としてユーロピューム付活ストロンチウム・
    カルシウム・バリウムクロロリン酸塩蛍光体及びユーロ
    ピューム付活アルミン酸バリウム・マグネシウム蛍光体
    の少なくともいずれか1種と、また、600〜700n
    mの発光波長を有する蛍光体としてユーロピューム付活
    酸化イットリウム蛍光体とを使用していることを特徴と
    する請求項1記載の植物育成用蛍光ランプ。
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