JP2002359585A - 送信ゲイン関数を得る方法および送信/受信デバイス - Google Patents

送信ゲイン関数を得る方法および送信/受信デバイス

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JP2002359585A JP2001311218A JP2001311218A JP2002359585A JP 2002359585 A JP2002359585 A JP 2002359585A JP 2001311218 A JP2001311218 A JP 2001311218A JP 2001311218 A JP2001311218 A JP 2001311218A JP 2002359585 A JP2002359585 A JP 2002359585A
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 送信ゲイン関数を得る方法。 【解決手段】第1の重み付けベクトル(buバー)は、
アレイによる受信の際に、端末から受信された信号と、
アップリンクチャネルを妨害するノイズプラス干渉の比
((C/I+N)u)を最大化するように決定され、端
末による受信の際に、ネットワークから受信された信号
と、ダウンリンクチャネルを妨害するノイズプラス干渉
の比(C/I+N)d)を最大化する第2の重み付けベ
クトルbdバーは、第1の等方性ノイズのパワーおよび
/または第1の指向性ノイズのパワーの関数である第1
のノイズマトリックス(Du)と、第2の等方性ノイズ
のパワーおよび/または第2の指向性ノイズのパワーの
関数である第2のノイズマトリックス(D d)とを含む
マトリックスの積の形で第1の重み付けベクトルから計
算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は一般に、送信モードのゲイン関
数(function)を得る方法に関する。より具体的には、
この発明は移動通信システム内で基地局に関して送信モ
ードでアンテナゲインを得る方法に関する。この発明
は、受信モードのアンテナゲインから送信モードのアン
テナゲインを得ることを可能にする。
【0002】チャネルの形成または干渉する信号の除去
は、狭帯域アンテナ処理の分野ではよく知られている。
各々は一般には線形で均一な(すなわち、一定のピッチ
をともなう)アンテナのアレイおよび信号重み付けモジ
ュールを使用する。
【0003】より詳しくは、受信モードでチャネルを形
成したい場合、異なるアンテナによって受信された信号
は複素係数の組によって重み付けられてから加算され
る。逆に、送信モードでチャネルを形成したい場合、送
信される信号は複素係数の組によって重み付けられ、こ
うして得られた信号は異なるアンテナによって送信され
る。
【0004】図1は、送信および受信におけるアンテナ
ゲインを得るための既知のデバイスを示す。このデバイ
スはアンテナのアレイ(100)、(101)、・・・、
(10N-1)、送信重み付けモジュール(11)および
受信重み付けモジュール(15)を備える。
【0005】異なるアンテナによって受信された信号
(xi)、i=0・・・N−1は、複素係数(bui)、
i=0,・・・,N−1の組によって、(130)、
(131)、・・・(13N-1)において重み付けられて
から、(14)において加算されて信号Ruを与える。
【0006】逆に、送信される信号Sdは、複素係数
(bdi)、i=0,・・・,N−1の組によって(12
0)、(121)、・・・、(12N-1)として重み付け
られてから、異なるアンテナによって送信される。受信
される信号のベクトルと重み付け係数のベクトルがそれ
ぞれ、
【0007】
【数10】
【0008】と示される場合、次式のように書くことが
できる。
【0009】
【数11】
【0010】受信モードの複素ゲイン(complex gain)
(またはアンテナの複素ゲイン関数)は、次式のように
書くことができる。
【0011】
【数12】
【0012】は、ピッチdをともなう均一な線形アレイ
に関する連続するアンテナ間の動作における差であり、
λおよびfはそれぞれ、問題の平面波の波長と周波数で
あり、
【0013】
【数13】
【0014】は、θiが基準軸とインデックスiのアン
テナへの垂線との間の角、Rはアレイの曲率の半径、Δ
θはアレイ内の2つの連続するアンテナの間の角度の差
であるである円形アレイに関する。
【0015】同様に、送信における複素ゲイン(または
複素ゲイン関数)は次式のように書くことができる。
【0016】
【数14】
【0017】は方向θで送信される平面波に対応するベ
クトルxバーである。受信モードにおける重み付けベク
トルおよび送信モードにおける重み付けベクトルはそれ
ぞれ、buバーおよびbdバーと呼ばれる。
【0018】アンテナのアレイが所与の周波数で受信モ
ードで機能しているとき、有名な方法はウィーナ濾波方
法であるが、いくつかの異なる既知の方法が、信号ノイ
ズ比を最大にする重み付けベクトルbuバーを決定する
ことを可能にする。移動通信システムでは、基地局のア
ンテナのアレイは複数の移動端末によって送信された信
号を受信する。
【0019】CDMA(符号分割多元接続)モードにお
ける送信のコンテキストでは、異なる移動端末によって
送信された信号は、送信においては直交符号の使用によ
って分離され、受信においてはこれらの符号に適合する
フィルタの使用によって分離される。
【0020】しかし実際には、受信された異なる信号の
分離は完全ではない。したがって、所与の移動端末とそ
の移動端末にサービスを提供する基地局との間のアップ
リンクに関しては、最大化される基準は、信号と、ノイ
ズプラス干渉の比であり、干渉は他の移動端末によって
送信される信号が原因で生じる。
【0021】同様に、基地局と所与の移動端末との間の
ダウンリンクは、バックグラウンドノイズによって妨害
されるのみならず、この基地局によって他の移動端末に
送信される信号が原因で生じる干渉によっても妨害され
る。アップリンクチャネルと基地局における干渉の密度
を推定することによって、受信モードにおける重み付け
ベクトルbuバーを最適化するのは比較的容易であるの
に対し、送信モードの重み付けベクトルbdバーの最適
化に関しては非常に困難である。
【0022】これは、ダウンリンクチャネルと干渉の密
度の推定を基地局において直接行うことは不可能であ
り、この情報を移動端末が送信することが必要であるた
めである。しかしこの情報の送信はアップリンク上の伝
達リソースを消費し、このことが欠点になる可能性があ
り、特にたとえば移動端末が高速で移動しているときな
ど、チャネル送信機能に急速な変動がある場合には欠点
である。
【0023】この発明の目的は、送信重み付けベクトル
dバーを決定し、ダウンリンク上で信号と、ノイズプ
ラス干渉の比を最適化し、アップリンク上で少量の情報
の送信しか必要としない方法を提案することである。
【0024】この目的のために、この発明は、アンテナ
のアレイと、重み付けベクトルと呼ばれるNの複素係数
のベクトル(bバー)によって受信された信号または送
信される信号を重み付けすることによって送信ゲイン関
数を得る方法によって定義され、Nはアレイ内のアンテ
ナの数であり、アレイはダウンリンクチャネルと呼ばれ
る送信チャネル上でダウンリンク送信信号(Sd)を通
信端末に送信し、端末はアップリンクチャネルと呼ばれ
る送信チャネル上でアップリンク送信信号(S u)をア
レイに送信し、アップリンクチャネルはアップリンク干
渉(Iu)と呼ばれる第1の等方性ノイズ(isotropic n
oise)(N)および/または第1の指向性ノイズ(dire
ctional noise)によって妨害され、ダウンリンクチャ
ネルはダウンリンク干渉(Id)と呼ばれる第2の等方
性ノイズ(N’)および/または第2の指向性ノイズに
よって妨害され、第1の重み付けベクトル(buバー)
は、アレイによる受信のときに、端末から受信された信
号と、アップリンクチャネルを妨害するノイズプラス干
渉の比((C/I+N)u)を最大化するように決定さ
れており、端末による受信のときに、ネットワークから
受信された信号と、ダウンリンクチャネルを妨害するノ
イズプラス干渉の比((C/I+N)d)を最大化する
第2の重み付けベクトル(bdバー)は、第1の等方性
ノイズのパワーおよび/または第1の指向性ノイズのパ
ワーの関数である第1のノイズマトリックス(Du
と、第2の等方性ノイズのパワーおよび/または第2の
指向性ノイズのパワーの関数である第2のノイズマトリ
ックス(Dd)を含むマトリックスの積の形で、第1の
重み付けベクトルから計算される。
【0025】実施の形態1によれば、第1の重み付けベ
クトル(buバー)は、アレイの第1の動作周波数
(fu)に関して得られ、第2の重み付けベクトル(bd
バー)は、アレイの第2の動作周波数(fd)に関して
得られる。
【0026】有利には、ゲイン関数はMの異なる方向
(k)でとったゲイン関数のMの複素サンプル(comple
x sample)の、ゲインベクトル(Gバー)と呼ばれるベ
クトルによって表され、ゲインベクトルは重み付けベク
トル(bバー)とアレイの動作周波数に依存する変換マ
トリックスの積として表され、第2の重み付けベクトル
dバーは、次式によって第1の重み付けベクトルbu
ーから得られる。
【0027】
【数15】
【0028】上式で、Huは周波数(fu)における変換
マトリックス、H+ dは周波数(fd)における変換マト
リックスであるマトリックスHdの疑似逆マトリックス
(pseudo inverse matrix)、Duは第1のノイズマトリ
ックス、Ddは第2のノイズマトリックスである。
【0029】第1のノイズマトリックスは大きさがMx
Mで成分が
【0030】
【数16】
【0031】の対角マトリックスとして表すことができ
る。上式で、σ2 ukは方向kのアップリンク干渉のパワ
ー、Iuはアップリンク干渉の合計のパワー、N0
【0032】
【数17】
【0033】である。同様に、第2のノイズマトリック
スは大きさがMxMで成分が
【0034】
【数18】
【0035】の対角マトリックスとして表すことができ
る。上式で、σ2 dkは方向kのダウンリンク干渉のパワ
ー、N’0は第2の等方性ノイズ
【0036】
【数19】
【0037】のパワーである。上式で、CdバーはM方
向でとったダウンリンクチャネルの送信関数の関数のサ
ンプルから成るベクトルであり、Idはダウンリンク干
渉の合計のパワーである。
【0038】アレイが複数のダウンリンクチャネル上で
複数の送信信号を複数の通信端末に送信し、これらの通
信端末から複数のアップリンクチャネル上を送信される
複数の送信信号を受信し、さらに複数の端末jに関連す
る各ダウンリンクチャネルjが第2の重み付けベクトル
dバー(j)に関連づけられる場合、ダウンリンクチ
ャネルjに関連する第2のノイズマトリックスは大きさ
がMxMで成分が
【0039】
【数20】
【0040】の対角マトリックスである。上式で、σ2
dk(j)はkの方向のダウンリンクチャネルjに関する
ダウンリンク干渉のパワー、γd(j)はダウンリンク
チャネルj上のパワー送信を特徴づける係数、N’0
第2の等方性ノイズのパワー、Idはダウンリンク干渉
の合計のパワーである。
【0041】方向kのダウンリンク干渉のパワーσ2 dk
(j)は、jとは異なるダウンリンクチャネルj’上を
送信される信号のパワーSd(j’)にしたがって次式
によって推定される。
【0042】
【数21】
【0043】上式で、βd(j)はダウンリンクチャネ
ルjの直交係数であり、gdk(j’)はダウンリンクチ
ャネルj’に関連する
【0044】
【数22】
【0045】である。有利には、係数βd(j)はアッ
プリンクチャネルjの直交性を特徴づける係数から推定
される。
【0046】係数γd(j)は関連するアップリンクチ
ャネル上を端末jによってアレイに送信することができ
る。
【0047】この発明はまた、上記に開示された方法を
実施するように構成されたデバイスによっても定義され
る。
【0048】この発明の上記の特徴および他の特徴は、
付随する図面に関連して次に与えられる説明を読むこと
によって、さらに明らかになる。
【0049】この発明の基礎にある第1の一般的な考え
方は、送信ゲイン関数および受信ゲイン関数をサンプリ
ングして、送信ゲインベクトルおよび受信ゲインベクト
ルを構成するということである。次に示すように、信号
と、ノイズプラス干渉の比の点で最適な重み付けベクト
ルは、マトリックス等式にしたがって送信ゲインベクト
ルと受信ゲインベクトルから得ることが可能である。
【0050】この発明の基礎にある第2の一般的な考え
方は、それ自体が最適であると仮定される受信ゲイン重
み付けベクトルにしたがって得られる信号と、ノイズプ
ラス干渉の比の点で最適な送信重み付けベクトルを得る
ことである。
【0051】まず、重み付けベクトルは対応するゲイン
関数の一連のサンプルから得られることを示す。
【0052】まず、ピッチdの間隔で配置され周波数f
で動作するNのアンテナによって形成される線形で均一
のアレイを考える。アンテナゲイン関数G0(θ)は、
【0053】
【数23】
【0054】この関数は、
【0055】
【数24】
【0056】であるようなゼロ以外の整数、すなわち、
sinθk=k.c/Nfdの等式が方向を有すると
き、この方向では、ψk=2kπ/Nの値に関してはゼ
ロを有する。ゲイン図の中の2つの連続するゼロの間の
位相差は一定であり、Δψ=2π/Nに等しい。図の2
つの連続するゼロの間の角度の差は、逆正弦の項(ter
m)で変化し、逆正弦関数の導関数は[−1,1]で増
加するので、第1のゼロと第2のゼロとの間の角度の差
に関して最小である。したがって、Nが十分に大きい場
合には、Δθmin=c/Nfdによって拘束(bound)さ
れる。使用される周波数はf0より小さく、f0はアレイ
の自然周波数であると仮定される。ここから、関数G0
(θ)のスペクトラムは1/Δθmin=N/2によって
拘束されるサポート(support)を有すると結論するこ
とが可能である。
【0057】より一般的には、G(θ)を重み付けベク
トルbバーによって得られるアンテナゲイン関数とす
る。Gはアンテナの複合重み付け分布(complex weight
ing distribution)のフーリエ変換(FT)(受信の場
合)または逆フーリエ変換(送信の場合)として表すこ
とが可能である。すなわち、
【0058】
【数25】
【0059】であり、この式から、
【0060】
【数26】
【0061】が得られる。関数b(x)はN.dによっ
て拘束され、関数BまたはB’の2つのゼロの間の差は
最小でλ/N.dであるので、2/Nもゼロの間の差で
ある。逆正弦関数の導関数の増加を考えると、関数Gの
2つのゼロの間の最小の差は2/Nである。したがっ
て、関数Gは、N/2によって拘束されるスペクトラム
を有する。
【0062】シャノンのサンプリング定理によれば、サ
ンプリングがナイキスト頻度より高い頻度、たとえばN
で実行された場合に、上記のことから関数G(θ)を再
構成することが可能であると結論づけられる。言い換え
れば、角範囲[−π/2,π/2]に関しては、最小で
M>π.Nサンプルが必要であり、この式でMは整数で
ある。実際には、K.Nのサンプルがとられ、KはK≧
4の整数である。
【0063】円形のアレイの場合では、1/Δθmin
Nであり角範囲が[−π,π]であることが示され、M
(M>π.NでMは整数)の、角度が等しく配分された
(equidistributed)サンプルもまた関数G(θ)を十
分に再構成できる。
【0064】任意のゲイン関数G(θ)のサンプリング
の一般的な場合では、サンプリングの前にまず、アンチ
エイリアシングフィルタによってG(θ)を濾波するこ
とが必要である。すると、濾波された図を再構成するた
めには、全角度範囲に渡って濾波された図のMのサンプ
ルをとると十分である。
【0065】必要であればアンチエイリアシング濾波に
よって濾波されている可能性もあるゲイン関数のサンプ
ルはgk、k=0,・・・,M−1と示され、すなわ
ち、gk=G’(θ)kである。上式で、θkのインスタ
ンスは[−π/2,π/2]または[−π,π]に渡っ
て等しく配分されたMの角であり、G’は、基準の複合
図(reference complex diagram)の濾波されたバージ
ョンであると仮定される。
【0066】次に、ベクトル
【0067】
【数27】
【0068】を作成するCM内のCNの線形の応用(line
ar application)hf sを定義することが可能である。上
式で、
【0069】
【数28】
【0070】は任意の重み付けベクトルbバーに対応す
る。hf sによるCNの像は、最大でNに等しい大きさ
の、CMのベクトルサブスペースであり、これはImf
示される。たとえば正準基底(canonical base)などC
Nのベース(base)とCMのベースが選択されると、最大
でランクNであり、大きさがMxNのマトリックスHf
によって線形の応用hf sを表すことが可能である。
【0071】Gバーをサンプリングされたゲイン関数に
対応する任意のゲインベクトルと仮定する。所定のメト
リック(metric)の意味で、
【0072】
【数29】
【0073】が可能な限りに近いようなベクトルbバー
を探す。CMに関してユークリッドノルム(norm)、す
なわち、
【0074】
【数30】
【0075】をノルムとしてとる。これが存在する場
合、求めるベクトルbバーは、
【0076】
【数31】
【0077】である。上式で、GpバーはベクトルGバ
ーのImf上への直交の投影である。マトリックスHf
ランクNである場合、求めるベクトルbバーは存在し、
次式のように書くことができる。
【0078】
【数32】
【0079】上式で、
【0080】
【数33】
【0081】はマトリックスHfの疑似逆マトリックス
であり、Hf *TはマトリックスHfの共役転置作用素(co
njugate transpose)である。
【0082】マトリックスHfを表すために、開始スペ
ースのベースと到着スペースのベースが一致することが
必要である。CMのベースとして正準基底を選択し、CN
のベースとして、周波数fの平面波の記述に適合するベ
ースを選択することが可能である。
【0083】
【数34】
【0084】であり、θkのインスタンスが間隔[−π
/2,π/2]に属する異なるベクトル
【0085】
【数35】
【0086】を考える。ベクトルekバーは、方向θk
ビームを形成できるアレイの重み付けベクトルである。
ベクトルekバーは、CNの正準基底のekバーのインス
タンスの座標軸の行列式がゼロ以外の場合、ベースを形
成する。この行列式は、
【0087】
【数36】
【0088】に等しく、ψk=πηsinθkであるヴァ
ンデルモンドの行列式である。この行列式は、sinθ
p−sinθq=2/ηであるような2つの角θpおよび
θqがある場合、そしてその場合のみ、相殺される。
【0089】言い換えれば、η<1では、Nのベクトル
kバーは常にベースを形成し、η=1に関しては、θp
=−θq=π/2の場合のみが除外される。たとえば方
向は、等しく分布するように、すなわち、θk=kπ/
N、k=−(N−1)/2,・・・,0,・・・,(N
−1)/2であるように選択される。この場合、マトリ
ックスHfはその成分として、
【0090】
【数37】
【0091】を有する。別法としては、
【0092】
【数38】
【0093】であるような、周波数fに適合し、ベクト
ルe’kバーによって形成される別のベースを開始ベー
スとして選択することも可能である。
【0094】
【数39】
【0095】の場合にこれらのベクトルは存在し、この
場合、ベクトルe’kバーは、直交であるという利点を
有するベースを形成する。
【0096】別法としては、開始ベースとしてCNの正
準基底を選択することも可能であり、これは周波数に依
存しないという利点を有する。この場合、このベースで
表されるマトリックスH’fは、次式のように書かれ
る。
【0097】
【数40】
【0098】上式で、Tは正準基底内のekバーの座標
軸のマトリックスであり、すなわち、Tpp =exp
(jπpsin(p’/N))である。上記から、この
マトリックスはゼロではないヴァンデルモンド行列式を
有し、したがって裏返すことはできない(reversible)
ことが分かる。
【0099】次に、第1の周波数f1、f1≦f0におい
て得られるゲイン関数を概算し、このゲイン関数に関す
るサンプルのベクトルを
【0100】
【数41】
【0101】と示すと仮定する。第2の動作周波数をf
2、f2≦f0とする。マトリックスHf 2がランクNであ
る場合、G1バーはCMに属し、
【0102】
【数42】
【0103】のImf2上への投影であるようなベクト
ルb2バーを見つけることが可能である。ベクトルb2
ーは、マトリックス等式
【0104】
【数43】
【0105】によって得られる。この等式は特に、第2
の動作周波数において、第1の動作周波数で得られ、基
準と呼ばれるサンプリングされたゲイン図に可能な限り
近いサンプリングされたゲイン図を得ることを可能にす
る。
【0106】等式(10)は、FDD(周波数分割二
重)モードで動作する移動通信システムにおける基地局
のアンテナのアレイに有利に適用される。このようなシ
ステムでは、周波数fdはダウンリンク上で使用され、
dとは異なる周波数fuがアップリンク上で使用され
る。等式(10)は、ついで、受信時の重み付けベクト
ルbuバーから、送信時の重み付けベクトルbdバーを直
接得ることを可能にし、
【0107】
【数44】
【0108】である。上式で、Hd=HfdおよびHu=H
fuであることがすでに示された。
【0109】すでに見たように、等式(11)は、受信
周波数fdで得られた基準図に可能な限り近いサンプリ
ングされたゲイン図を送信周波数fuで得ることを可能
にする。しかし、干渉プロファイル、すなわち、干渉の
パワーの角分布が、ダウンリンクチャネル上とアップリ
ンクチャネル上で必ずしも同じであるとは限らない。
【0110】これは、干渉するソースの方向は必ずしも
送信と受信とで同一ではないためである。この結果、受
信ゲイン図が受信干渉プロファイルに関して最適であっ
ても、送信干渉プロファイルに関して必ずしも最適であ
るとは限らない。後に示すように、送信干渉プロファイ
ルと受信干渉プロファイルが異なる場合、等式(11)
を変更してこの差を考慮しなければならない。
【0111】図2は、アップリンクチャネル(20)、
アンテナのアレイ(22)、および受信重み付けモジュ
ール(23)からなるアセンブリを描く。ノイズの効果
は干渉する信号による指向性ノイズIuバーと、(2
4)において等方性中心白色ガウスバックグラウンドノ
イズ(isotropic centred white Gaussian backgroundn
oise)Nの追加(21)によって表されている。
【0112】ゲイン関数をゲインベクトルによって表す
ことができるように、チャネルは、方向θk、k=0,
・・・,M−1のチャネルの送信関数の角サンプリング
として定義され、
【0113】
【数45】
【0114】と示される次元ベクトル(dimension vect
or)に沿って伝播する信号の減衰の係数、ψukは入射信
号の偏光である。基地局によって受信された信号R
uは、次式のように書くことができる。
【0115】
【数46】
【0116】上式で、Guバーは受信ゲインベクトル、
uは移動端末によって送信された信号である。信号
と、ノイズプラス干渉の比は、
【0117】
【数47】
【0118】である。上式で、Puは信号Suのパワー、
0はバックグラウンドノイズのパワーである。また、
【0119】
【数48】
【0120】は、成分が標準化された中心ガウスランダ
ム変数N(0,σuk 2)に同化される(assimilate)標
準化されたベクトル、すなわち、
【0121】
【数49】
【0122】は、指向性ノイズの合計のパワー(すなわ
ち、アップリンクチャネル上の干渉の合計パワー)であ
る。数式(13)では、等方性ノイズは指向性ノイズか
らは独立していると仮定されている。等式(13)はつ
いで、次式のように書くことができる。
【0123】
【数50】
【0124】に関しても最大である。受信重み付けベク
トルbuバーは、チャネル上の信号と、ノイズプラス干
渉の比の最大化という意味で最適であり、次式のように
表すことができる。
【0125】
【数51】
【0126】図3は、ダウンリンクチャネル(30)、
アンテナのアレイ(32)および送信重み付けモジュー
ル(33)からなるアセンブリを描く。ノイズの効果は
干渉する信号による指向性ノイズIdバーの(31)に
おける追加と、中心化された等方性白色ガウスバックグ
ラウンドノイズN’による(34)における追加によっ
て表されている。
【0127】アップリンクチャネルの場合と同様に、ダ
ウンリンクチャネルは方向θk、k=0,・・・,M−
1のこのチャネルの送信関数の角サンプリングとして定
義され、
【0128】
【数52】
【0129】と示される次元Mのベクトルによってモデ
リングすることができる。このベクトルはMの非ゼロの
係数の中からP’を有し、ここでP’はチャネルの伝播
パスの数である。これらのP’係数cdk に関して、c
dk =αdk .exp−j(2πfd.Ldk /c+ψ
dk )である。上式で、Ldk は関連するパスの長さ、
αdk はこのパス上を伝播する信号の減衰の係数、ψdk
は、入射信号の偏光である。
【0130】移動端末によって受信された信号Rdは、
次式のように書くことができる。
【0131】
【数53】
【0132】上式で、Gdバーは送信ゲインベクトル、
dは基地局によって送信された信号である。また、信
号とノイズプラス干渉の比は、
【0133】
【数54】
【0134】である。上式で、Pdは信号Sd のパワ
ー、N’0はバックグラウンドノイズのパワーである。
また、
【0135】
【数55】
【0136】は、成分が標準化された中心ランダムガウ
ス変数N(0,σdk 2)に同化される標準化されたベク
トルであり、すなわち、
【0137】
【数56】
【0138】は、指向性ノイズの合計パワー(すなわ
ち、ダウンリンクチャネル上の干渉の合計パワー)であ
る。等式(18)の中では、等方性ノイズは指向性ノイ
ズから独立していたものと仮定されていた。等式(1
8)はまた、次式のように書くことも可能である。
【0139】
【数57】
【0140】等式(19)は、
【0141】
【数58】
【0142】に関しても最大である。送信重み付けベク
トルbdバーはダウンリンクチャネル上の信号と、ノイ
ズプラス干渉の比の最大化という意味で最適であり、次
式のように表すことができる。
【0143】
【数59】
【0144】ダウンリンクチャネルの送信関数がアップ
リンクチャネルの送信関数と同じである、すなわち、
【0145】
【数60】
【0146】と仮定される場合、等式(16)および
(21)から、最適重み付けベクトルb dバーとbuバー
との間の関係を導出することが可能である。
【0147】
【数61】
【0148】Dd=Du -1のとき、等式(11)は等式
(22)の特別なケースであることに注意されたい。こ
れは、アップリンクチャネル上のノイズとダウンリンク
チャネル上のノイズが等方性ノイズのみで成る場合に特
にあてはまる。
【0149】マトリックスDuは、方向θkにおけるノイ
ズのパワーと干渉を測定することにより、基地局におい
て推定することが可能である。他方、マトリックスDd
はそれほど容易には推定できない。
【0150】マトリックスDuは、たとえば、移動端末
が沈黙している間などに、方向θkにおけるノイズのパ
ワーと干渉を測定することにより、基地局において推定
することが可能である。他方、マトリックスDdはそれ
ほど容易には推定できない。
【0151】
【数62】
【0152】であると考える。γdは、移動端末によっ
て推定され、アップリンクチャネル上で基地局に送信す
ることができる。γdは時間と共にゆっくりとしか変化
しないので、このパラメータに関して送信される情報の
量は少ない。
【0153】有利には、パワー送信係数は周波数に依存
せず、ダウンリンクチャネルとアップリンクチャネルに
関して同じであり、すなわち、
【0154】
【数63】
【0155】Γの値は、たとえばパワー制御ループにお
いて基地局によって直接推定することが可能である。
【0156】また、方向θkの干渉のパワー、すなわ
ち、Id.σ2 dkは、たとえば目的とする移動端末TSj0
とは別の移動端末TSjに向けられた方向kの信号の送信
から生じるという事実を示すことにより、推定すること
も可能である。一方では移動端末TSjに向けられた信
号に関する送信ゲイン図と他方では移動端末TSj0に向
けられた信号に関する送信ゲイン図が重なっており、こ
れらの信号の間に直交性がないことにより、方向θk
移動端末TSjによる干渉パワーは次式のように書くこ
とが可能である。
【0157】
【数64】
【0158】上式で、かっこの間のインデックスは異な
るダウンリンクチャネル(すなわち、異なる移動端末に
向けられたチャネル)に関連する量を区別するために追
加されたものである。上式で、βd(j0)は、TSj0
向けられたダウンリンクチャネルの直交係数(orthogon
ality coefficient)、Sd(j)は、端末TSjに向け
られた送信信号のパワー、gdk(j)はTSjへ向けら
れた送信に関連するゲインベクトルGdバー(j)の第
kの係数である。
【0159】ダウンリンクチャネルの直交係数、β
d(j0)がアップリンクチャネルの直交係数βu(j0
とほとんど同じと仮定される場合、上記の3つの量は、
移動端末から情報を戻す必要なく基地局において入手可
能である。上記から分かるように、パワー送信係数γd
(j0)はTSj0からアップリンクチャネル上で基地局
に送信されるか、またはTSj0によって直接推定され
る。したがって、伝送リソースの点では、マトリックス
dをわずかな追加コストで得ることが可能である。
【0160】等式(24)の中で時間と共に急速に変化
する傾向のある唯一の量は、送信信号のパワーS
d(j)である。DS−CDMAモードの送信の場合で
は、たとえば、これらのパワー値を各送信スロットにお
いて更新することが可能である。
【0161】等式(22)は、ダウンリンクチャネルの
送信関数とアップリンクチャネルの送信関数が等しい、
すなわち、
【0162】
【数65】
【0163】という最初の仮定の下で得られたことに注
意されたい。この同一性が満足されない場合、等式(2
2)によって与えられるベクトルb dバーは最適ではな
い、すなわち、信号とノイズプラス干渉に最良の比を与
えないということである。
【0164】得られる比は等式(18)、(20)か
ら、次の形式で表される。
【0165】
【数66】
【0166】次にアップリンクチャネルの送信関数とダ
ウンリンクチャネルの送信関数はランダム関数であると
仮定すると、次式が与えられる。
【0167】
【数67】
【0168】等方性ノイズを無視すると、等式(26)
の分子は次式のように書くことができる。
【0169】
【数68】
【0170】を仮定すると、すなわち、 −cdkの位相の分布と振幅の分布は独立しており、cuk
についても同様である。 −異なる方向に関連するアップリンクチャネルのパスと
ダウンリンクチャネルのパスは統計的に相関性のない
(decorrelated)長さLdkおよび長さLdk を有し、等
式(26)の分子は次のように書かれる。
【0171】
【数69】
【0172】最適の場合では、伝播パスがアップリンク
チャネルとダウンリンクチャネルに関して同一であると
仮定される場合、
【0173】
【数70】
【0174】である。この等式は、ついで、次のように
書くことができる。
【0175】
【数71】
【0176】これは、最適の場合と比較した場合の性能
の損失を表す。
【0177】図4は、この発明の実施の形態1によるデ
バイスの例を示す。簡単にするために、1台の移動端末
との単一の通信の処理が描かれている。基地局に設置さ
れているデバイスは、アンテナのアレイ(400)、
(401)、・・・、(40N-1)を備え、このアンテナ
のアレイはデュプレクサによって、第1の重み付けベク
トルbuバーによって異なるアンテナによって受信され
た信号に重み付けする第1の受信重み付けモジュール
(45)と、第2の重み付けベクトルbdバーによって
送信される信号を重み付けする第2の送信重み付けモジ
ュール(41)に結合されている。
【0178】このデバイスが複数の移動端末とのいくつ
かの通信を管理するとき、モジュール(41)と同一の
他の重み付けモジュール(45)は、これらと並列に提
供されなければならない。アンテナのNの出力は、それ
自体既知の方法で最適な重み付けベクトルbuバーを推
定するモジュール(46)に向けられている。
【0179】ノイズパワーマトリックスのエスティメー
タ(estimator)(43)および(44)は、それぞれ
マトリックスDu 2とDd 2を推定する。マトリックスDu 2
とD d 2は、等式(22)にしたがってベクトルbuバー
からベクトルbdバーを計算するマトリックス計算モジ
ュール(42)に供給される。ついでベクトルbdバー
は、重み付けモジュール(41)に送信される。
【0180】マトリックスDd 2は等式(23)によって
(44)の中で数値を求められる。このために、推定モ
ジュール(44)は、状況にしたがって結合係数γd
たはΓの推定値、方向θkの干渉パワーσ2 dkおよび、合
計パワーIdを受信する。値σ2 dkは、有利には、問題の
移動端末(j0)以外の移動端末に向けられた送信信号
d(j)、j≠j0の値と、これらに関連するゲインベ
クトルGdバー(j)、j≠j0の値を使用して、等式
(24)から計算される。
【0181】上記のデバイスは機能モジュールの形態で
概念的に描かれたが、言うまでもなく、この目的のため
にプログラミングされたプロセッサによって、または複
数の専用プロセッサによって、実行された種々の関数を
実行することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アンテナゲイン関数を得るための既知のデバ
イスを示す概略図である。
【図2】 移動通信システム内のアップリンク送信チャ
ネルを示す概略図である。
【図3】 移動通信システム内のダウンリンク送信チャ
ネルを示す概略図である。
【図4】 この発明の実施の形態による、アンテナゲイ
ン関数を得るためのデバイスを示す概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ニコラ・ボワイエ フランス国、35700 レンヌ、アヴニュ ー・デ・ビュット・ド・コエスム 80 Fターム(参考) 5J021 AA05 DB01 EA04 FA32 GA01 HA05 5K059 AA08 AA12 CC02 CC03 CC04 DD31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナのアレイによって送信ゲイン関
    数を得る方法において、 受信された信号または送信される信号は、重み付けベク
    トルと呼ばれるNの複素係数のベクトル(bバー)によ
    って重み付けられ、Nは前記アレイ内のアンテナの数で
    あり、 前記アレイは、ダウンリンクチャネルと呼ばれる送信チ
    ャネル上でダウンリンク送信信号(Sd)を通信端末に
    送信し、 前記通信端末は、アップリンクチャネルと呼ばれる送信
    チャネル上でアップリンク送信信号(Su)を前記アレ
    イに送信し、 前記アップリンクチャネルは、アップリンク干渉
    (Iu)と呼ばれる第1の等方性ノイズ(N)および/
    または第1の指向性ノイズによって妨害され、 前記ダウンリンクチャネルは、ダウンリンク干渉
    (Iu)と呼ばれる第2の等方性ノイズ(N’)および
    /または第2の指向性ノイズによって妨害される方法で
    あって、 第1の重み付けベクトル(buバー)は、前記アレイに
    よる受信の際に、前記端末から受信された信号と、前記
    アップリンクチャネルを妨害するノイズプラス干渉との
    比((C/I+N)u)を最大化するように決定されて
    おり、 前記端末による受信の際に、ネットワークから受信され
    た信号と、前記ダウンリンクチャネルを妨害するノイズ
    プラス干渉との比((C/I+N)d)を最大化する第
    2の重み付けベクトル(bdバー)は、前記第1の等方
    性ノイズのパワーおよび/または前記第1の指向性ノイ
    ズのパワーの関数である第1のノイズマトリックス(D
    u)と、前記第2の等方性ノイズのパワーおよび/また
    は前記第2の指向性ノイズのパワーの関数である第2の
    ノイズマトリックス(Dd)とを含むマトリックスの積
    の形で前記第1の重み付けベクトルから計算されること
    を特徴とする送信ゲイン関数を得る方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の重み付けベクトル(bu
    ー)は、前記アレイの第1の動作周波数(fu)に関し
    て得られ、 前記第2の重み付けベクトル(bdバー)は、前記アレ
    イの第2の動作周波数(fd)に関して得られることを
    特徴とする請求項1に記載の送信ゲイン関数を得る方
    法。
  3. 【請求項3】 ゲイン関数は、Mの異なる方向(k)で
    とった前記ゲイン関数のMの複素サンプルの、ゲインベ
    クトル(Gバー)と呼ばれるベクトルによって表され、 前記ゲインベクトルは、重み付けベクトル(bバー)と
    前記アレイの前記動作周波数に依存する変換マトリック
    スの積として表され、 前記第2の重み付けベクトルbdバーは、次式によって
    前記第1の重み付けベクトルbuバーから得られ、 【数1】 上式で、Huは周波数(fu)における前記変換マトリッ
    クス、H+ dは前記周波数(fu)における前記変換マト
    リックスであるマトリックスHdの疑似逆マトリック
    ス、Duは前記第1のノイズマトリックス、Ddは前記第
    2のノイズマトリックスであることを特徴とする請求項
    2に記載の送信ゲイン関数を得る方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のノイズマトリックスは、大き
    さがMxMで成分が 【数2】 の対角マトリックスであり、上式で、σ2 ukは前記方向
    kの前記アップリンク干渉のパワー、Iuは前記アップ
    リンク干渉の合計のパワー、N0は前記第1の等方性ノ
    イズ 【数3】 のパワーであり、上式で、 【数4】 であることを特徴とする請求項3に記載の送信ゲイン関
    数を得る方法。
  5. 【請求項5】 前記第2のノイズマトリックスは、大き
    さがMxMで成分が 【数5】 の対角マトリックスであり、上式で、σ2 dkは前記方向
    kの前記ダウンリンク干渉のパワー、N’0は前記第2
    の等方性ノイズ 【数6】 のパワーであり、上式で、Cdバーは前記M方向でとっ
    た前記ダウンリンクチャネルの送信関数の関数のサンプ
    ルから成るベクトル、Idは前記ダウンリンク干渉の合
    計のパワーであることを特徴とする請求項3または請求
    項4に記載の送信ゲイン関数を得る方法。
  6. 【請求項6】 前記アレイは、複数のダウンリンクチャ
    ネル上で複数の送信信号を複数の通信端末に送信し、前
    記通信端末から複数のアップリンクチャネル上を送信さ
    れる複数の送信信号を受信し、 前記複数の端末jに関連する各ダウンリンクチャネルj
    は、第2の重み付けベクトルbdバー(j)に関連づけ
    られ、 前記ダウンリンクチャネルjに関連する前記第2のノイ
    ズマトリックスは、大きさがMxMで成分が 【数7】 の対角マトリックスであり、上式で、σ2 dk(j)はk
    の方向の前記ダウンリンクチャネルjに関する前記ダウ
    ンリンク干渉のパワー、γd(j)は前記ダウンリンク
    チャネルj上のパワー送信を特徴づける係数、N’0
    前記第2の等方性ノイズのパワー、Idは前記ダウンリ
    ンク干渉の合計のパワーであることを特徴とする請求項
    3または請求項4に記載の送信ゲイン関数を得る方法。
  7. 【請求項7】 前記方向kの前記ダウンリンク干渉のパ
    ワーσ2 dk(j)は、jとは異なるダウンリンクチャネ
    ルj’上を送信される信号のパワーSd(j’)にした
    がって次式によって推定され、 【数8】 上式で、βd(j)は前記ダウンリンクチャネルjの直
    交係数、gdk(j’)は前記ダウンリンクチャネルj’
    に関連するゲインベクトル 【数9】 の第kの係数であることを特徴とする請求項6に記載の
    送信ゲイン関数を得る方法。
  8. 【請求項8】 前記係数βd(j)は、前記アップリン
    クチャネルjの直交性を特徴づける係数から推定される
    ことを特徴とする請求項7に記載の送信ゲイン関数を得
    る方法。
  9. 【請求項9】 前記係数γd(j)は、前記関連するア
    ップリンクチャネル上を前記端末jによって前記アレイ
    に送信されることを特徴とする請求項6から請求項8ま
    でのいずれかに記載の送信ゲイン関数を得る方法。
  10. 【請求項10】 移動通信システム内の基地局のための
    送信/受信デバイスであって、 Nのアンテナのアレイ(400、401、・・・、40
    N-1)と、 第1の重み付けベクトル(buバー)によって、前記ア
    レイによって受信された信号を重み付けする手段(4
    5)と、 第2の重み付けベクトル(bdバー)によって、前記ア
    レイによって送信される信号を重み付けする手段(4
    1)と、 受信時の信号とノイズおよび/または干渉の比を最大化
    する第1の重み付けベクトルを決定する手段(46)
    と、 請求項1から請求項9までのいずれかによる方法を実施
    するように構成された送信ゲイン関数を得る手段(4
    2、43、44)とを備え、 前記送信ゲイン関数を得る手段は、前記第2の重み付け
    ベクトル(bdバー)を、前記信号を重み付けする前記
    手段(41)に供給する送信/受信デバイス。
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