JP2002359585A - 送信ゲイン関数を得る方法および送信/受信デバイス - Google Patents
送信ゲイン関数を得る方法および送信/受信デバイスInfo
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Abstract
アレイによる受信の際に、端末から受信された信号と、
アップリンクチャネルを妨害するノイズプラス干渉の比
((C/I+N)u)を最大化するように決定され、端
末による受信の際に、ネットワークから受信された信号
と、ダウンリンクチャネルを妨害するノイズプラス干渉
の比(C/I+N)d)を最大化する第2の重み付けベ
クトルbdバーは、第1の等方性ノイズのパワーおよび
/または第1の指向性ノイズのパワーの関数である第1
のノイズマトリックス(Du)と、第2の等方性ノイズ
のパワーおよび/または第2の指向性ノイズのパワーの
関数である第2のノイズマトリックス(D d)とを含む
マトリックスの積の形で第1の重み付けベクトルから計
算される。
Description
数(function)を得る方法に関する。より具体的には、
この発明は移動通信システム内で基地局に関して送信モ
ードでアンテナゲインを得る方法に関する。この発明
は、受信モードのアンテナゲインから送信モードのアン
テナゲインを得ることを可能にする。
は、狭帯域アンテナ処理の分野ではよく知られている。
各々は一般には線形で均一な(すなわち、一定のピッチ
をともなう)アンテナのアレイおよび信号重み付けモジ
ュールを使用する。
成したい場合、異なるアンテナによって受信された信号
は複素係数の組によって重み付けられてから加算され
る。逆に、送信モードでチャネルを形成したい場合、送
信される信号は複素係数の組によって重み付けられ、こ
うして得られた信号は異なるアンテナによって送信され
る。
ゲインを得るための既知のデバイスを示す。このデバイ
スはアンテナのアレイ(100)、(101)、・・・、
(10N-1)、送信重み付けモジュール(11)および
受信重み付けモジュール(15)を備える。
(xi)、i=0・・・N−1は、複素係数(bui)、
i=0,・・・,N−1の組によって、(130)、
(131)、・・・(13N-1)において重み付けられて
から、(14)において加算されて信号Ruを与える。
(bdi)、i=0,・・・,N−1の組によって(12
0)、(121)、・・・、(12N-1)として重み付け
られてから、異なるアンテナによって送信される。受信
される信号のベクトルと重み付け係数のベクトルがそれ
ぞれ、
できる。
(またはアンテナの複素ゲイン関数)は、次式のように
書くことができる。
に関する連続するアンテナ間の動作における差であり、
λおよびfはそれぞれ、問題の平面波の波長と周波数で
あり、
テナへの垂線との間の角、Rはアレイの曲率の半径、Δ
θはアレイ内の2つの連続するアンテナの間の角度の差
であるである円形アレイに関する。
複素ゲイン関数)は次式のように書くことができる。
クトルxバーである。受信モードにおける重み付けベク
トルおよび送信モードにおける重み付けベクトルはそれ
ぞれ、buバーおよびbdバーと呼ばれる。
ードで機能しているとき、有名な方法はウィーナ濾波方
法であるが、いくつかの異なる既知の方法が、信号ノイ
ズ比を最大にする重み付けベクトルbuバーを決定する
ことを可能にする。移動通信システムでは、基地局のア
ンテナのアレイは複数の移動端末によって送信された信
号を受信する。
ける送信のコンテキストでは、異なる移動端末によって
送信された信号は、送信においては直交符号の使用によ
って分離され、受信においてはこれらの符号に適合する
フィルタの使用によって分離される。
分離は完全ではない。したがって、所与の移動端末とそ
の移動端末にサービスを提供する基地局との間のアップ
リンクに関しては、最大化される基準は、信号と、ノイ
ズプラス干渉の比であり、干渉は他の移動端末によって
送信される信号が原因で生じる。
ダウンリンクは、バックグラウンドノイズによって妨害
されるのみならず、この基地局によって他の移動端末に
送信される信号が原因で生じる干渉によっても妨害され
る。アップリンクチャネルと基地局における干渉の密度
を推定することによって、受信モードにおける重み付け
ベクトルbuバーを最適化するのは比較的容易であるの
に対し、送信モードの重み付けベクトルbdバーの最適
化に関しては非常に困難である。
度の推定を基地局において直接行うことは不可能であ
り、この情報を移動端末が送信することが必要であるた
めである。しかしこの情報の送信はアップリンク上の伝
達リソースを消費し、このことが欠点になる可能性があ
り、特にたとえば移動端末が高速で移動しているときな
ど、チャネル送信機能に急速な変動がある場合には欠点
である。
bdバーを決定し、ダウンリンク上で信号と、ノイズプ
ラス干渉の比を最適化し、アップリンク上で少量の情報
の送信しか必要としない方法を提案することである。
のアレイと、重み付けベクトルと呼ばれるNの複素係数
のベクトル(bバー)によって受信された信号または送
信される信号を重み付けすることによって送信ゲイン関
数を得る方法によって定義され、Nはアレイ内のアンテ
ナの数であり、アレイはダウンリンクチャネルと呼ばれ
る送信チャネル上でダウンリンク送信信号(Sd)を通
信端末に送信し、端末はアップリンクチャネルと呼ばれ
る送信チャネル上でアップリンク送信信号(S u)をア
レイに送信し、アップリンクチャネルはアップリンク干
渉(Iu)と呼ばれる第1の等方性ノイズ(isotropic n
oise)(N)および/または第1の指向性ノイズ(dire
ctional noise)によって妨害され、ダウンリンクチャ
ネルはダウンリンク干渉(Id)と呼ばれる第2の等方
性ノイズ(N’)および/または第2の指向性ノイズに
よって妨害され、第1の重み付けベクトル(buバー)
は、アレイによる受信のときに、端末から受信された信
号と、アップリンクチャネルを妨害するノイズプラス干
渉の比((C/I+N)u)を最大化するように決定さ
れており、端末による受信のときに、ネットワークから
受信された信号と、ダウンリンクチャネルを妨害するノ
イズプラス干渉の比((C/I+N)d)を最大化する
第2の重み付けベクトル(bdバー)は、第1の等方性
ノイズのパワーおよび/または第1の指向性ノイズのパ
ワーの関数である第1のノイズマトリックス(Du)
と、第2の等方性ノイズのパワーおよび/または第2の
指向性ノイズのパワーの関数である第2のノイズマトリ
ックス(Dd)を含むマトリックスの積の形で、第1の
重み付けベクトルから計算される。
クトル(buバー)は、アレイの第1の動作周波数
(fu)に関して得られ、第2の重み付けベクトル(bd
バー)は、アレイの第2の動作周波数(fd)に関して
得られる。
(k)でとったゲイン関数のMの複素サンプル(comple
x sample)の、ゲインベクトル(Gバー)と呼ばれるベ
クトルによって表され、ゲインベクトルは重み付けベク
トル(bバー)とアレイの動作周波数に依存する変換マ
トリックスの積として表され、第2の重み付けベクトル
bdバーは、次式によって第1の重み付けベクトルbuバ
ーから得られる。
マトリックス、H+ dは周波数(fd)における変換マト
リックスであるマトリックスHdの疑似逆マトリックス
(pseudo inverse matrix)、Duは第1のノイズマトリ
ックス、Ddは第2のノイズマトリックスである。
Mで成分が
る。上式で、σ2 ukは方向kのアップリンク干渉のパワ
ー、Iuはアップリンク干渉の合計のパワー、N0は
スは大きさがMxMで成分が
る。上式で、σ2 dkは方向kのダウンリンク干渉のパワ
ー、N’0は第2の等方性ノイズ
向でとったダウンリンクチャネルの送信関数の関数のサ
ンプルから成るベクトルであり、Idはダウンリンク干
渉の合計のパワーである。
複数の送信信号を複数の通信端末に送信し、これらの通
信端末から複数のアップリンクチャネル上を送信される
複数の送信信号を受信し、さらに複数の端末jに関連す
る各ダウンリンクチャネルjが第2の重み付けベクトル
bdバー(j)に関連づけられる場合、ダウンリンクチ
ャネルjに関連する第2のノイズマトリックスは大きさ
がMxMで成分が
dk(j)はkの方向のダウンリンクチャネルjに関する
ダウンリンク干渉のパワー、γd(j)はダウンリンク
チャネルj上のパワー送信を特徴づける係数、N’0は
第2の等方性ノイズのパワー、Idはダウンリンク干渉
の合計のパワーである。
(j)は、jとは異なるダウンリンクチャネルj’上を
送信される信号のパワーSd(j’)にしたがって次式
によって推定される。
ルjの直交係数であり、gdk(j’)はダウンリンクチ
ャネルj’に関連する
プリンクチャネルjの直交性を特徴づける係数から推定
される。
ャネル上を端末jによってアレイに送信することができ
る。
実施するように構成されたデバイスによっても定義され
る。
付随する図面に関連して次に与えられる説明を読むこと
によって、さらに明らかになる。
方は、送信ゲイン関数および受信ゲイン関数をサンプリ
ングして、送信ゲインベクトルおよび受信ゲインベクト
ルを構成するということである。次に示すように、信号
と、ノイズプラス干渉の比の点で最適な重み付けベクト
ルは、マトリックス等式にしたがって送信ゲインベクト
ルと受信ゲインベクトルから得ることが可能である。
方は、それ自体が最適であると仮定される受信ゲイン重
み付けベクトルにしたがって得られる信号と、ノイズプ
ラス干渉の比の点で最適な送信重み付けベクトルを得る
ことである。
関数の一連のサンプルから得られることを示す。
で動作するNのアンテナによって形成される線形で均一
のアレイを考える。アンテナゲイン関数G0(θ)は、
sinθk=k.c/Nfdの等式が方向を有すると
き、この方向では、ψk=2kπ/Nの値に関してはゼ
ロを有する。ゲイン図の中の2つの連続するゼロの間の
位相差は一定であり、Δψ=2π/Nに等しい。図の2
つの連続するゼロの間の角度の差は、逆正弦の項(ter
m)で変化し、逆正弦関数の導関数は[−1,1]で増
加するので、第1のゼロと第2のゼロとの間の角度の差
に関して最小である。したがって、Nが十分に大きい場
合には、Δθmin=c/Nfdによって拘束(bound)さ
れる。使用される周波数はf0より小さく、f0はアレイ
の自然周波数であると仮定される。ここから、関数G0
(θ)のスペクトラムは1/Δθmin=N/2によって
拘束されるサポート(support)を有すると結論するこ
とが可能である。
トルbバーによって得られるアンテナゲイン関数とす
る。Gはアンテナの複合重み付け分布(complex weight
ing distribution)のフーリエ変換(FT)(受信の場
合)または逆フーリエ変換(送信の場合)として表すこ
とが可能である。すなわち、
て拘束され、関数BまたはB’の2つのゼロの間の差は
最小でλ/N.dであるので、2/Nもゼロの間の差で
ある。逆正弦関数の導関数の増加を考えると、関数Gの
2つのゼロの間の最小の差は2/Nである。したがっ
て、関数Gは、N/2によって拘束されるスペクトラム
を有する。
ンプリングがナイキスト頻度より高い頻度、たとえばN
で実行された場合に、上記のことから関数G(θ)を再
構成することが可能であると結論づけられる。言い換え
れば、角範囲[−π/2,π/2]に関しては、最小で
M>π.Nサンプルが必要であり、この式でMは整数で
ある。実際には、K.Nのサンプルがとられ、KはK≧
4の整数である。
Nであり角範囲が[−π,π]であることが示され、M
(M>π.NでMは整数)の、角度が等しく配分された
(equidistributed)サンプルもまた関数G(θ)を十
分に再構成できる。
の一般的な場合では、サンプリングの前にまず、アンチ
エイリアシングフィルタによってG(θ)を濾波するこ
とが必要である。すると、濾波された図を再構成するた
めには、全角度範囲に渡って濾波された図のMのサンプ
ルをとると十分である。
よって濾波されている可能性もあるゲイン関数のサンプ
ルはgk、k=0,・・・,M−1と示され、すなわ
ち、gk=G’(θ)kである。上式で、θkのインスタ
ンスは[−π/2,π/2]または[−π,π]に渡っ
て等しく配分されたMの角であり、G’は、基準の複合
図(reference complex diagram)の濾波されたバージ
ョンであると仮定される。
ar application)hf sを定義することが可能である。上
式で、
る。hf sによるCNの像は、最大でNに等しい大きさ
の、CMのベクトルサブスペースであり、これはImfと
示される。たとえば正準基底(canonical base)などC
Nのベース(base)とCMのベースが選択されると、最大
でランクNであり、大きさがMxNのマトリックスHf
によって線形の応用hf sを表すことが可能である。
対応する任意のゲインベクトルと仮定する。所定のメト
リック(metric)の意味で、
を探す。CMに関してユークリッドノルム(norm)、す
なわち、
合、求めるベクトルbバーは、
ーのImf上への直交の投影である。マトリックスHfが
ランクNである場合、求めるベクトルbバーは存在し、
次式のように書くことができる。
であり、Hf *TはマトリックスHfの共役転置作用素(co
njugate transpose)である。
ースのベースと到着スペースのベースが一致することが
必要である。CMのベースとして正準基底を選択し、CN
のベースとして、周波数fの平面波の記述に適合するベ
ースを選択することが可能である。
/2,π/2]に属する異なるベクトル
ビームを形成できるアレイの重み付けベクトルである。
ベクトルekバーは、CNの正準基底のekバーのインス
タンスの座標軸の行列式がゼロ以外の場合、ベースを形
成する。この行列式は、
ンデルモンドの行列式である。この行列式は、sinθ
p−sinθq=2/ηであるような2つの角θpおよび
θqがある場合、そしてその場合のみ、相殺される。
ekバーは常にベースを形成し、η=1に関しては、θp
=−θq=π/2の場合のみが除外される。たとえば方
向は、等しく分布するように、すなわち、θk=kπ/
N、k=−(N−1)/2,・・・,0,・・・,(N
−1)/2であるように選択される。この場合、マトリ
ックスHfはその成分として、
ルe’kバーによって形成される別のベースを開始ベー
スとして選択することも可能である。
場合、ベクトルe’kバーは、直交であるという利点を
有するベースを形成する。
準基底を選択することも可能であり、これは周波数に依
存しないという利点を有する。この場合、このベースで
表されるマトリックスH’fは、次式のように書かれ
る。
軸のマトリックスであり、すなわち、Tpp ’=exp
(jπpsin(p’/N))である。上記から、この
マトリックスはゼロではないヴァンデルモンド行列式を
有し、したがって裏返すことはできない(reversible)
ことが分かる。
て得られるゲイン関数を概算し、このゲイン関数に関す
るサンプルのベクトルを
2、f2≦f0とする。マトリックスHf 2がランクNであ
る場合、G1バーはCMに属し、
ルb2バーを見つけることが可能である。ベクトルb2バ
ーは、マトリックス等式
の動作周波数において、第1の動作周波数で得られ、基
準と呼ばれるサンプリングされたゲイン図に可能な限り
近いサンプリングされたゲイン図を得ることを可能にす
る。
重)モードで動作する移動通信システムにおける基地局
のアンテナのアレイに有利に適用される。このようなシ
ステムでは、周波数fdはダウンリンク上で使用され、
fdとは異なる周波数fuがアップリンク上で使用され
る。等式(10)は、ついで、受信時の重み付けベクト
ルbuバーから、送信時の重み付けベクトルbdバーを直
接得ることを可能にし、
fuであることがすでに示された。
周波数fdで得られた基準図に可能な限り近いサンプリ
ングされたゲイン図を送信周波数fuで得ることを可能
にする。しかし、干渉プロファイル、すなわち、干渉の
パワーの角分布が、ダウンリンクチャネル上とアップリ
ンクチャネル上で必ずしも同じであるとは限らない。
送信と受信とで同一ではないためである。この結果、受
信ゲイン図が受信干渉プロファイルに関して最適であっ
ても、送信干渉プロファイルに関して必ずしも最適であ
るとは限らない。後に示すように、送信干渉プロファイ
ルと受信干渉プロファイルが異なる場合、等式(11)
を変更してこの差を考慮しなければならない。
アンテナのアレイ(22)、および受信重み付けモジュ
ール(23)からなるアセンブリを描く。ノイズの効果
は干渉する信号による指向性ノイズIuバーと、(2
4)において等方性中心白色ガウスバックグラウンドノ
イズ(isotropic centred white Gaussian backgroundn
oise)Nの追加(21)によって表されている。
ことができるように、チャネルは、方向θk、k=0,
・・・,M−1のチャネルの送信関数の角サンプリング
として定義され、
or)に沿って伝播する信号の減衰の係数、ψukは入射信
号の偏光である。基地局によって受信された信号R
uは、次式のように書くことができる。
Suは移動端末によって送信された信号である。信号
と、ノイズプラス干渉の比は、
N0はバックグラウンドノイズのパワーである。また、
ム変数N(0,σuk 2)に同化される(assimilate)標
準化されたベクトル、すなわち、
ち、アップリンクチャネル上の干渉の合計パワー)であ
る。数式(13)では、等方性ノイズは指向性ノイズか
らは独立していると仮定されている。等式(13)はつ
いで、次式のように書くことができる。
トルbuバーは、チャネル上の信号と、ノイズプラス干
渉の比の最大化という意味で最適であり、次式のように
表すことができる。
アンテナのアレイ(32)および送信重み付けモジュー
ル(33)からなるアセンブリを描く。ノイズの効果は
干渉する信号による指向性ノイズIdバーの(31)に
おける追加と、中心化された等方性白色ガウスバックグ
ラウンドノイズN’による(34)における追加によっ
て表されている。
ウンリンクチャネルは方向θk、k=0,・・・,M−
1のこのチャネルの送信関数の角サンプリングとして定
義され、
リングすることができる。このベクトルはMの非ゼロの
係数の中からP’を有し、ここでP’はチャネルの伝播
パスの数である。これらのP’係数cdk ’に関して、c
dk ’=αdk ’.exp−j(2πfd.Ldk ’/c+ψ
dk ’)である。上式で、Ldk ’は関連するパスの長さ、
αdk ’はこのパス上を伝播する信号の減衰の係数、ψdk
’は、入射信号の偏光である。
次式のように書くことができる。
Sdは基地局によって送信された信号である。また、信
号とノイズプラス干渉の比は、
ー、N’0はバックグラウンドノイズのパワーである。
また、
ス変数N(0,σdk 2)に同化される標準化されたベク
トルであり、すなわち、
ち、ダウンリンクチャネル上の干渉の合計パワー)であ
る。等式(18)の中では、等方性ノイズは指向性ノイ
ズから独立していたものと仮定されていた。等式(1
8)はまた、次式のように書くことも可能である。
トルbdバーはダウンリンクチャネル上の信号と、ノイ
ズプラス干渉の比の最大化という意味で最適であり、次
式のように表すことができる。
リンクチャネルの送信関数と同じである、すなわち、
(21)から、最適重み付けベクトルb dバーとbuバー
との間の関係を導出することが可能である。
(22)の特別なケースであることに注意されたい。こ
れは、アップリンクチャネル上のノイズとダウンリンク
チャネル上のノイズが等方性ノイズのみで成る場合に特
にあてはまる。
ズのパワーと干渉を測定することにより、基地局におい
て推定することが可能である。他方、マトリックスDd
はそれほど容易には推定できない。
が沈黙している間などに、方向θkにおけるノイズのパ
ワーと干渉を測定することにより、基地局において推定
することが可能である。他方、マトリックスDdはそれ
ほど容易には推定できない。
て推定され、アップリンクチャネル上で基地局に送信す
ることができる。γdは時間と共にゆっくりとしか変化
しないので、このパラメータに関して送信される情報の
量は少ない。
せず、ダウンリンクチャネルとアップリンクチャネルに
関して同じであり、すなわち、
いて基地局によって直接推定することが可能である。
ち、Id.σ2 dkは、たとえば目的とする移動端末TSj0
とは別の移動端末TSjに向けられた方向kの信号の送信
から生じるという事実を示すことにより、推定すること
も可能である。一方では移動端末TSjに向けられた信
号に関する送信ゲイン図と他方では移動端末TSj0に向
けられた信号に関する送信ゲイン図が重なっており、こ
れらの信号の間に直交性がないことにより、方向θkの
移動端末TSjによる干渉パワーは次式のように書くこ
とが可能である。
るダウンリンクチャネル(すなわち、異なる移動端末に
向けられたチャネル)に関連する量を区別するために追
加されたものである。上式で、βd(j0)は、TSj0に
向けられたダウンリンクチャネルの直交係数(orthogon
ality coefficient)、Sd(j)は、端末TSjに向け
られた送信信号のパワー、gdk(j)はTSjへ向けら
れた送信に関連するゲインベクトルGdバー(j)の第
kの係数である。
d(j0)がアップリンクチャネルの直交係数βu(j0)
とほとんど同じと仮定される場合、上記の3つの量は、
移動端末から情報を戻す必要なく基地局において入手可
能である。上記から分かるように、パワー送信係数γd
(j0)はTSj0からアップリンクチャネル上で基地局
に送信されるか、またはTSj0によって直接推定され
る。したがって、伝送リソースの点では、マトリックス
Ddをわずかな追加コストで得ることが可能である。
する傾向のある唯一の量は、送信信号のパワーS
d(j)である。DS−CDMAモードの送信の場合で
は、たとえば、これらのパワー値を各送信スロットにお
いて更新することが可能である。
送信関数とアップリンクチャネルの送信関数が等しい、
すなわち、
意されたい。この同一性が満足されない場合、等式(2
2)によって与えられるベクトルb dバーは最適ではな
い、すなわち、信号とノイズプラス干渉に最良の比を与
えないということである。
ら、次の形式で表される。
ウンリンクチャネルの送信関数はランダム関数であると
仮定すると、次式が与えられる。
の分子は次式のように書くことができる。
’についても同様である。 −異なる方向に関連するアップリンクチャネルのパスと
ダウンリンクチャネルのパスは統計的に相関性のない
(decorrelated)長さLdkおよび長さLdk ’を有し、等
式(26)の分子は次のように書かれる。
チャネルとダウンリンクチャネルに関して同一であると
仮定される場合、
書くことができる。
の損失を表す。
バイスの例を示す。簡単にするために、1台の移動端末
との単一の通信の処理が描かれている。基地局に設置さ
れているデバイスは、アンテナのアレイ(400)、
(401)、・・・、(40N-1)を備え、このアンテナ
のアレイはデュプレクサによって、第1の重み付けベク
トルbuバーによって異なるアンテナによって受信され
た信号に重み付けする第1の受信重み付けモジュール
(45)と、第2の重み付けベクトルbdバーによって
送信される信号を重み付けする第2の送信重み付けモジ
ュール(41)に結合されている。
かの通信を管理するとき、モジュール(41)と同一の
他の重み付けモジュール(45)は、これらと並列に提
供されなければならない。アンテナのNの出力は、それ
自体既知の方法で最適な重み付けベクトルbuバーを推
定するモジュール(46)に向けられている。
タ(estimator)(43)および(44)は、それぞれ
マトリックスDu 2とDd 2を推定する。マトリックスDu 2
とD d 2は、等式(22)にしたがってベクトルbuバー
からベクトルbdバーを計算するマトリックス計算モジ
ュール(42)に供給される。ついでベクトルbdバー
は、重み付けモジュール(41)に送信される。
(44)の中で数値を求められる。このために、推定モ
ジュール(44)は、状況にしたがって結合係数γdま
たはΓの推定値、方向θkの干渉パワーσ2 dkおよび、合
計パワーIdを受信する。値σ2 dkは、有利には、問題の
移動端末(j0)以外の移動端末に向けられた送信信号
Sd(j)、j≠j0の値と、これらに関連するゲインベ
クトルGdバー(j)、j≠j0の値を使用して、等式
(24)から計算される。
概念的に描かれたが、言うまでもなく、この目的のため
にプログラミングされたプロセッサによって、または複
数の専用プロセッサによって、実行された種々の関数を
実行することが可能である。
イスを示す概略図である。
ネルを示す概略図である。
ネルを示す概略図である。
ン関数を得るためのデバイスを示す概略図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 アンテナのアレイによって送信ゲイン関
数を得る方法において、 受信された信号または送信される信号は、重み付けベク
トルと呼ばれるNの複素係数のベクトル(bバー)によ
って重み付けられ、Nは前記アレイ内のアンテナの数で
あり、 前記アレイは、ダウンリンクチャネルと呼ばれる送信チ
ャネル上でダウンリンク送信信号(Sd)を通信端末に
送信し、 前記通信端末は、アップリンクチャネルと呼ばれる送信
チャネル上でアップリンク送信信号(Su)を前記アレ
イに送信し、 前記アップリンクチャネルは、アップリンク干渉
(Iu)と呼ばれる第1の等方性ノイズ(N)および/
または第1の指向性ノイズによって妨害され、 前記ダウンリンクチャネルは、ダウンリンク干渉
(Iu)と呼ばれる第2の等方性ノイズ(N’)および
/または第2の指向性ノイズによって妨害される方法で
あって、 第1の重み付けベクトル(buバー)は、前記アレイに
よる受信の際に、前記端末から受信された信号と、前記
アップリンクチャネルを妨害するノイズプラス干渉との
比((C/I+N)u)を最大化するように決定されて
おり、 前記端末による受信の際に、ネットワークから受信され
た信号と、前記ダウンリンクチャネルを妨害するノイズ
プラス干渉との比((C/I+N)d)を最大化する第
2の重み付けベクトル(bdバー)は、前記第1の等方
性ノイズのパワーおよび/または前記第1の指向性ノイ
ズのパワーの関数である第1のノイズマトリックス(D
u)と、前記第2の等方性ノイズのパワーおよび/また
は前記第2の指向性ノイズのパワーの関数である第2の
ノイズマトリックス(Dd)とを含むマトリックスの積
の形で前記第1の重み付けベクトルから計算されること
を特徴とする送信ゲイン関数を得る方法。 - 【請求項2】 前記第1の重み付けベクトル(buバ
ー)は、前記アレイの第1の動作周波数(fu)に関し
て得られ、 前記第2の重み付けベクトル(bdバー)は、前記アレ
イの第2の動作周波数(fd)に関して得られることを
特徴とする請求項1に記載の送信ゲイン関数を得る方
法。 - 【請求項3】 ゲイン関数は、Mの異なる方向(k)で
とった前記ゲイン関数のMの複素サンプルの、ゲインベ
クトル(Gバー)と呼ばれるベクトルによって表され、 前記ゲインベクトルは、重み付けベクトル(bバー)と
前記アレイの前記動作周波数に依存する変換マトリック
スの積として表され、 前記第2の重み付けベクトルbdバーは、次式によって
前記第1の重み付けベクトルbuバーから得られ、 【数1】 上式で、Huは周波数(fu)における前記変換マトリッ
クス、H+ dは前記周波数(fu)における前記変換マト
リックスであるマトリックスHdの疑似逆マトリック
ス、Duは前記第1のノイズマトリックス、Ddは前記第
2のノイズマトリックスであることを特徴とする請求項
2に記載の送信ゲイン関数を得る方法。 - 【請求項4】 前記第1のノイズマトリックスは、大き
さがMxMで成分が 【数2】 の対角マトリックスであり、上式で、σ2 ukは前記方向
kの前記アップリンク干渉のパワー、Iuは前記アップ
リンク干渉の合計のパワー、N0は前記第1の等方性ノ
イズ 【数3】 のパワーであり、上式で、 【数4】 であることを特徴とする請求項3に記載の送信ゲイン関
数を得る方法。 - 【請求項5】 前記第2のノイズマトリックスは、大き
さがMxMで成分が 【数5】 の対角マトリックスであり、上式で、σ2 dkは前記方向
kの前記ダウンリンク干渉のパワー、N’0は前記第2
の等方性ノイズ 【数6】 のパワーであり、上式で、Cdバーは前記M方向でとっ
た前記ダウンリンクチャネルの送信関数の関数のサンプ
ルから成るベクトル、Idは前記ダウンリンク干渉の合
計のパワーであることを特徴とする請求項3または請求
項4に記載の送信ゲイン関数を得る方法。 - 【請求項6】 前記アレイは、複数のダウンリンクチャ
ネル上で複数の送信信号を複数の通信端末に送信し、前
記通信端末から複数のアップリンクチャネル上を送信さ
れる複数の送信信号を受信し、 前記複数の端末jに関連する各ダウンリンクチャネルj
は、第2の重み付けベクトルbdバー(j)に関連づけ
られ、 前記ダウンリンクチャネルjに関連する前記第2のノイ
ズマトリックスは、大きさがMxMで成分が 【数7】 の対角マトリックスであり、上式で、σ2 dk(j)はk
の方向の前記ダウンリンクチャネルjに関する前記ダウ
ンリンク干渉のパワー、γd(j)は前記ダウンリンク
チャネルj上のパワー送信を特徴づける係数、N’0は
前記第2の等方性ノイズのパワー、Idは前記ダウンリ
ンク干渉の合計のパワーであることを特徴とする請求項
3または請求項4に記載の送信ゲイン関数を得る方法。 - 【請求項7】 前記方向kの前記ダウンリンク干渉のパ
ワーσ2 dk(j)は、jとは異なるダウンリンクチャネ
ルj’上を送信される信号のパワーSd(j’)にした
がって次式によって推定され、 【数8】 上式で、βd(j)は前記ダウンリンクチャネルjの直
交係数、gdk(j’)は前記ダウンリンクチャネルj’
に関連するゲインベクトル 【数9】 の第kの係数であることを特徴とする請求項6に記載の
送信ゲイン関数を得る方法。 - 【請求項8】 前記係数βd(j)は、前記アップリン
クチャネルjの直交性を特徴づける係数から推定される
ことを特徴とする請求項7に記載の送信ゲイン関数を得
る方法。 - 【請求項9】 前記係数γd(j)は、前記関連するア
ップリンクチャネル上を前記端末jによって前記アレイ
に送信されることを特徴とする請求項6から請求項8ま
でのいずれかに記載の送信ゲイン関数を得る方法。 - 【請求項10】 移動通信システム内の基地局のための
送信/受信デバイスであって、 Nのアンテナのアレイ(400、401、・・・、40
N-1)と、 第1の重み付けベクトル(buバー)によって、前記ア
レイによって受信された信号を重み付けする手段(4
5)と、 第2の重み付けベクトル(bdバー)によって、前記ア
レイによって送信される信号を重み付けする手段(4
1)と、 受信時の信号とノイズおよび/または干渉の比を最大化
する第1の重み付けベクトルを決定する手段(46)
と、 請求項1から請求項9までのいずれかによる方法を実施
するように構成された送信ゲイン関数を得る手段(4
2、43、44)とを備え、 前記送信ゲイン関数を得る手段は、前記第2の重み付け
ベクトル(bdバー)を、前記信号を重み付けする前記
手段(41)に供給する送信/受信デバイス。
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