JP2002359123A - 積層鉄心及びその製造方法並びに変圧器 - Google Patents

積層鉄心及びその製造方法並びに変圧器

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JP2002359123A JP2001162432A JP2001162432A JP2002359123A JP 2002359123 A JP2002359123 A JP 2002359123A JP 2001162432 A JP2001162432 A JP 2001162432A JP 2001162432 A JP2001162432 A JP 2001162432A JP 2002359123 A JP2002359123 A JP 2002359123A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層鉄心におけるT形接合部の磁束の流れを
改善することにより当該接合部の鉄損や励磁騒音の増大
を極力抑制する。 【解決手段】 一方向性珪素綱帯を所定枚数積層してな
る脚部11、11(圧延方向A)及び中央脚部12(圧
延方向B)並びに継鉄部13、13(圧延方向C)を接
合して積層鉄心10を構成し、その中央脚部12と継鉄
部13とがなすT形接合部15に、二方向性珪素綱帯を
所定枚数積層してなる略四角形状の切片18(圧延方向
b、c)を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、珪素綱帯を用いた
積層鉄心及びその製造方法並びに積層鉄心を用いた変圧
器に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の変圧器に用いられる三相
三脚の積層鉄心を示す。即ち、積層鉄心1は、左、右の
脚部2、2、中央脚部3及び上、下の継鉄部4、4を接
合して構成されており、これらは、珪素綱帯を所定枚数
積層して構成されている。鉄損特性をを改善した珪素綱
帯としては、圧延方向の磁化特性が良好な一方向性珪素
綱帯があり、例えば、電力用変圧器においては、一般に
一方向性珪素綱帯が使用されている。図6においては、
脚部2、中央脚部3及び継鉄部4の圧延方向を矢印A、
B及びCで示す。
【0003】又、一方向性珪素綱帯の特性を最大限に活
用するために、図6においては、脚部2及び継鉄部4の
接合部を斜めに切断し、磁束ができるだけ圧延方向(磁
化容易方向)に通るようにしている。そして、三相三脚
の積層鉄心1においては、中央脚部3と継鉄部4との接
合部はT形接合部5を構成しており、このT形接合部5
においても、磁束の通りをよくするために、斜め切断が
採用されている。具体的には、中央脚部3の端部を略三
角山形に切断し、継鉄部4の中央部を略V形に切欠切断
するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、図7
に示すように、左、右の脚部2、2を磁束6が循環する
励磁位相の時には、その磁束6がT形接合部5の圧延方
向に沿う形で中央脚部3に侵入する。この磁束6の中央
脚部3への侵入は、T形接合部5の鉄損や励磁騒音の増
大を招き、高価な一方向性珪素鋼板を用いているにも関
わらず鉄心としての特性低下を招いていた。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、T形接合部の磁束の流れを改善す
ることにより当該接合部の鉄損や励磁騒音の増大を極力
抑制することができる積層鉄心、及び、その積層鉄心の
合理的な製造方法、並びに、上記積層鉄心を用いた変圧
器を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の積層鉄心
は、脚部と継鉄部とのなすT形接合部に二方向性珪素綱
帯を用い、その他の部分には一方向性珪素綱帯を用いた
ところに特徴を有する。このような構成によれば、脚部
と継鉄部とのなすT形接合部に二方向性珪素綱帯を用い
たので、磁束がT形接合部を構成する脚部を通らない励
磁位相の時にその磁束が脚部に侵入することを極力防止
することができ、従って、T形接合部において発生する
鉄損や励磁騒音を低減することができる。
【0007】請求項2記載の積層鉄心は、二方向性珪素
綱帯は略三角形状又は四角形状の切片とし、この切片と
接合する脚部及び継鉄部に部分的なラップ代を設けたと
ころに特徴を有する。このような構成によれば、切片と
ラップ代の存在により脚部と継鉄部とを合理的に組合わ
せることができる。
【0008】請求項3記載の積層鉄心は、二方向性珪素
綱帯の二つの方向のうち、一方は脚部の方向に及び他方
は継鉄部の方向に夫々略一致しているところに特徴を有
する。このような構成によれば、T形接合部を構成する
脚部を磁束が通らない励磁位相の時とその脚部を磁束が
通る励磁位相の時との双方に効果的に対処することがで
きて、いずれの時にも磁束を通したい方向に円滑に通す
ことができる。
【0009】請求項4記載の積層鉄心は、二方向性珪素
綱帯の脚部と一方向性珪素綱帯の継鉄部とをT形に接合
してなる構成に特徴を有する。このような構成によれ
ば、請求項1と同様の作用効果が得られ、しかも、形態
上は従来と変わりはないので、構成がシンプルになる。
【0010】請求項5記載の積層鉄心の製造方法は、T
形接合部を構成する脚部の端部に二方向性珪素綱帯の切
片を装着し、しかる後、継鉄部を組合わせるようにした
ところに特徴を有する。このような構成によれば、積層
鉄心を合理的に製造することができる。
【0011】請求項6記載の積層鉄心の製造方法は、T
形接合部を構成する継鉄部に略V形の切欠部を設け、こ
の切欠部に二方向性珪素綱帯の切片を装着し、しかる
後、脚部を組合わせるようにしたところに特徴を有す
る。このような構成によっても、請求項5と同様の効果
を得ることができる。
【0012】請求項7記載の変圧器は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の積層鉄心を用いたところに特徴を有
する。このような構成によれば、電力損失の低減を図る
ことができて、電力消費量を節減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き、図1乃至図3を参照して説明する。まず、図1には
変圧器に用いられる三相三脚の積層鉄心を示す。即ち、
積層鉄心10は、左、右の脚部11、11、中央脚部1
2及び上、下の継鉄部13、13を接合して構成されて
おり、これらは、厚さ0.23乃至0.3mm程度の一
方向性珪素綱帯を所定枚数積層して構成されている。図
1においては、脚部11、中央脚部12及び継鉄部13
の圧延方向(磁化容易方向)を矢印A、B及びCで示
す。
【0014】脚部11と継鉄部13との接合部は、互い
の端部を斜めに切断し且つその継目が積層毎に交互にず
れて重なるように部分的なラップ代14が設けられてい
て、ラップジョイント方式が採用されている。中央脚部
12と継鉄部13との接合部は、T形接合部15に構成
されている。T形接合部15は、具体的には、中央脚部
12の端部に略V形の切欠部16が形成され、継鉄部1
2の中央部に略V形の切欠部17が形成され、これらの
切欠部16、17に略四角形状の切片18が嵌合されて
構成されている。この場合、切片18は、直交する圧延
方向b、cを有する厚さ0.23乃至0.3mm程度の
二方向性珪素綱帯を所定枚数積層して構成されており、
中央脚部12及び継鉄部13には夫々の継目が積層毎に
交互にずれて重なるように部分的なラップ代19、20
が設けられていて、ラップジョイント方式が採用されて
いる。そして、切片18の二つの圧延方向b、cにおい
て、一方の圧延方向bは中央脚部12の圧延方向Bと略
一致し、他方の圧延方向cは継鉄部13圧延方向Cと略
一致するように設定されている。
【0015】尚、二方向性珪素綱帯は、例えば回転電機
のような磁束が複雑に変動する電気機器の鉄心に用いら
れるもので、無方向性珪素綱帯に比べて鉄損を低減する
ことができるものとして知られている。
【0016】次に、この積層鉄心10の第1の製造方法
及び該積層鉄心10を用いた変圧器について図2を参照
して説明する。図2には、下部の継鉄部13の左、右の
両端部に左、右の脚部11、11の下端部が接合され、
下部の継鉄部13の中央部に中央脚部12の下端部が下
部の切片18を介して接合され、そして、中央脚部12
の上端部の切欠部16に上部の切片18の下半部が嵌合
装着された状態が示されている。この状態において、
左、右の脚部11、11及び中央脚部12に、一次巻線
及び二次巻線を同心状に巻回してなる円筒状の巻線体
(いずれも図示せず)が上方から嵌込み装着され、しか
る後、上部の継鉄部13の左、右の両端部が左、右の脚
部11、11の上端部に接合され、且つ、切欠部17が
上部の切片18の上半部に嵌合装着されることにより、
上部の継鉄部13が左、右の脚部11、11及び中央脚
部12に組合わされ、以て、変圧器本体が構成される。
そして、この変圧器本体が絶縁ガス或いは絶縁油ととも
にタンク内に収納されて変圧器が構成される。
【0017】更に、積層鉄心10の第2の製造方法及び
該積層鉄心10を用いた変圧器について図3を参照して
説明する。図3には、下部の継鉄部13の左、右の両端
部に左、右の脚部11、11の下端部が接合され、下部
の継鉄部13の中央部に中央脚部12の下端部が下部の
切片18を介して接合され、そして、上部の継鉄部13
の切欠部17に上部の切片18の上半部が嵌合装着され
た状態が示されている。この状態において、左、右の脚
部11、11及び中央脚部12に、一次巻線及び二次巻
線を同心状に巻回してなる円筒状の巻線体が上方から嵌
込み装着され、しかる後、上部の継鉄部13の左、右の
両端部が左、右の脚部11、11の上端部に接合され、
且つ、上部の切片18の下半部が中央脚部12の上部の
切欠部16に嵌合装着されることにより、上部の継鉄部
13に左、右の脚部11、11及び中央脚部12が組合
わされ、以て、変圧器本体が構成される。そして、この
変圧器本体が絶縁ガス或いは絶縁油とともにタンク内に
収納されて変圧器が構成される。
【0018】このように本実施例によれば、中央脚部1
2と継鉄部13とのなすT形接合部15の切片18に二
方向性珪素鋼帯を用い、その他の部分たる脚部11、中
央脚部12及び継鉄部13に一方向性珪素鋼帯を用いる
ようにしたので、磁束が左、右の脚部11、11を循環
する換言すれば中央脚部12を通らない励磁位相の時に
おいて、磁束が切片18の圧延方向cに通り易くなっ
て、中央脚部12に侵入することを極力防止することが
でき、従って、T形接合部15において発生する鉄損や
励磁騒音を低減することができる。
【0019】又、T形接合部15の二方向性珪素綱帯か
らなる切片18を略四角形状とし、この切片18と接合
する中央脚部12及び継鉄部13の切欠部16及び17
に部分的なラップ代19及び20を設けようにしたの
で、中央脚部12と継鉄部13とを位置ずれなく合理的
に組合わせることができる。
【0020】更に、T形接合部15の切片18の二つの
圧延方向b、cのうち、一方の圧延方向bを中央脚部1
2の圧延方向Bと略一致させ、他方の圧延方向cを継鉄
部13の圧延方向Cと略一致させるようにしたので、T
形接合部15を構成する中央脚部12を磁束が通らない
(左、右の脚部11、11を磁束が循環する)励磁位相
の時とその中央脚部12を磁束が通る励磁位相の時との
双方の時に効果的に対処することができて、いずれの時
にも磁束を通したい方向に円滑に通すことができる。
【0021】しかも、積層鉄心10の組立て製造に際し
ては、図2に示すように、中央脚部12の上部の切欠部
16に切片18を装着した状態で上部の継鉄部13を
左、右の脚部11、11及び中央脚部12に組合わせ、
或いは、図3に示すように、上部の継鉄部13の切欠部
17に切片18を装着した状態で左、右の脚部11、1
1及び中央脚部12を上部の継鉄部13に組合わせるよ
うにしたので、積層鉄心10を合理的に製造することが
できる。
【0022】そして、上記構成の積層鉄心10に一次巻
線及びに二次巻線からなる巻線体を巻装して変圧器本体
を構成し、この変圧器本体を絶縁ガス或いは絶縁油とと
もにタンク内に収納して変圧器を構成するようにしたの
で、変圧器として電力損失の低減を図ることができ、電
力消費量を節減し得る。
【0023】図4は本発明の第2の実施例であり、図1
と同一部分には同一符号を付して示し、以下異なる部分
について説明する。積層鉄心21において、継鉄部13
とT形接合部22を構成する中央脚部23の端部は、前
記中央脚部13とは異なり平坦面をなしている。この中
央脚部23も厚さ0.23乃至0.3mmの一方向性珪
素綱帯を所定枚数積層して構成されており、圧延方向を
符号Bで示す。切片18に代わる切片24は、略三角形
状に形成されたもので、底辺部が中央脚部23の端部に
接合され、二辺部が継鉄部13の切欠部17に嵌合され
ている。この場合、切片24は、直交する圧延方向b、
cを有する厚さ0.23乃至0.3mm程度の二方向性
珪素綱帯を所定枚数積層して構成されており、中央脚部
23及び継鉄部13には夫々の継目が積層毎に交互にず
れて重なるように部分的なラップ代25、26が設けら
れていて、ラップジョイント方式が採用されている。そ
して、切片24の二つの圧延方向b、cにおいて、一方
の圧延方向bは中央脚部23の圧延方向Bと略一致し、
他方の圧延方向cは継鉄部13の圧延方向Cと略一致す
るように設定されている。
【0024】而して、積層鉄心21を組立て製造する第
1の製造方法としては、例えば図2に示すと同様に、下
部の継鉄部13の左、右の両端部に左、右の脚部11、
11の下端部が接合され、下部の継鉄部13の中央部に
中央脚部23の下端部が下部の切片24を介して接合さ
れ、そして、中央脚部23の上端部に上部の切片24の
底辺部が嵌合装着された状態にし、この状態において、
左、右の脚部11、11及び中央脚部23に、一次巻線
及び二次巻線を同心状に巻回してなる円筒状の巻線体
(いずれも図示せず)が上方から嵌込み装着され、しか
る後、上部の継鉄部13の左、右の両端部が左、右の脚
部11、11の上端部に接合され、且つ、切欠部17が
上部の切片24の二辺部に嵌合装着されることにより、
上部の継鉄部13が左、右の脚部11、11及び中央脚
部23に組合わされ、以て、変圧器本体が構成される。
そして、この変圧器本体が絶縁ガス或いは絶縁油ととも
にタンク内に収納されて変圧器が構成される。
【0025】更に、積層鉄心21を組立て製造する第2
の製造方法としては、図3に示すと同様に、下部の継鉄
部13の左、右の両端部に左、右の脚部11、11の下
端部が接合され、下部の継鉄部13の中央部に中央脚部
23の下端部が下部の切片24を介して接合され、そし
て、上部の継鉄部13の切欠部17に上部の切片24の
二辺部が嵌合装着された状態にし、この状態において、
左、右の脚部11、11及び中央脚部23に、一次巻線
及び二次巻線を同心状に巻回してなる円筒状の巻線体が
上方から嵌込み装着され、しかる後、上部の継鉄部13
の左、右の両端部が左、右の脚部11、11の上端部に
接合され、且つ、上部の切片24の底辺部が中央脚部2
3の上部の上端部に嵌合装着されることにより、上部の
継鉄部13に左、右の脚部11、11及び中央脚部23
が組合わされ、以て、変圧器本体が構成される。そし
て、この変圧器本体が絶縁ガス或いは絶縁油とともにタ
ンク内に収納されて変圧器が構成される。
【0026】この第2の実施例によれば、中央脚部23
と継鉄部13とのなすT形接合部22の切片24に二方
向性珪素鋼帯を用い、その他の部分たる脚部11、中央
脚部23及び継鉄部13に一方向性珪素鋼帯を用いるよ
うにしたので、磁束が左、右の脚部11、11を循環す
る換言すれば中央脚部23を通らない励磁位相の時にお
いて、磁束が切片24の圧延に方向cに通り易くなっ
て、中央脚部23に侵入することを極力防止することが
できる。従って、この第2に実施例によっても前記第1
の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0027】図5は本発明の第3の実施例であり、図1
と同一部分には同一符号を付して示し、以下異なる部分
について説明する。積層鉄心27において、継鉄部13
とT形接合部28を構成する中央脚部29の端部には、
略三角形状の嵌合部30が形成されている。この中央脚
部29は、厚さ0.23乃至0.3mmの二方向性珪素
綱帯を所定枚数積層して構成されており、圧延方向を矢
印b、cで示す。そして、中央脚部29の嵌合部30
は、継鉄部13の切欠部17に嵌合されており、継目が
積層毎に交互にずれて重なるように部分的なラップ代3
1が設けられていて、ラップジョイント方式が採用され
ている。
【0028】積層鉄心27を組立て製造する製造方法と
しては、下部の継鉄部13の左、右の両端部に左、右の
脚部11、11の下端部が接合され、下部の継鉄部13
の切欠部17に中央脚部29の下部の嵌合部30が接合
された状態にし、この状態において、左、右の脚部1
1、11及び中央脚部29に、一次巻線及び二次巻線を
同心状に巻回してなる円筒状の巻線体が上方から嵌込み
装着され、しかる後、上部の継鉄部13の左、右の両端
部が左、右の脚部11、11の上端部に接合され、且
つ、上部の継鉄部13の切欠部17が中央脚部29の上
部の嵌合部30に嵌合されることにより、上部の継鉄部
13が左、右の脚部11、11及び中央脚部29に組合
わされ、以て、変圧器本体が構成される。そして、この
変圧器本体が絶縁ガス或いは絶縁油とともにタンク内に
収納されて変圧器が構成される。
【0029】この第3の実施例によれば、継鉄部13と
T形接合部28を構成する中央脚部29に二方向性珪素
鋼帯を用いるようにしたので、磁束が左、右の脚部1
1、11を循環する換言すれば中央脚部29を通らない
励磁位相の時において、磁束が嵌合部30の圧延に方向
cに通り易くなって、中央脚部29に侵入することを極
力防止することができる。従って、この第3に実施例に
よっても前記第1の実施例と同様の作用効果を得ること
ができる。特に、積層鉄心27は、形態上は従来の積層
鉄心1(図1参照)と変わりがないので、構成がシンプ
ルになり、小形の積層鉄心に適する。
【0030】尚、上記実施例は、本発明を三相三脚の積
層鉄心に適用して場合であるが、例えば三相五脚の積層
鉄心に適用してもよく、要は、脚部と継鉄部によりT形
接合部が構成される積層鉄心であればよい。その他、本
発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるもので
はなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施し
得ることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】本発明の積層鉄心は、脚部と継鉄部との
なすT形接合部に二方向性珪素綱帯を用いたので、磁束
がT形接合部を構成する脚部を通らない励磁位相の時に
その磁束が脚部に侵入することを極力防止することがで
き、従って、T形接合部において発生する鉄損や励磁騒
音を低減することができる。
【0032】本発明の変圧器は、上記積層鉄心を用いた
ことにより、電力損失の低減を図ることができて、電力
消費量を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す積層鉄心の正面図
【図2】積層鉄心の第1の製造方法を説明するための図
【図3】積層鉄心の第2の製造方法を説明するための図
【図4】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図6】従来例を示す図1相当図
【図7】作用を説明するための図
【符号の説明】
図面中、10は積層鉄心、11は脚部、12は中央脚
部、13は継鉄部、15はT形接合部、16及び17は
切欠部、18は切片、19及び20はラップ代、21は
積層鉄心、22はT形接合部、23は中央脚部、24は
切片、25及び26はラップ代、27は積層鉄心、28
はT形接合部、29は中央脚部、30は嵌合部、31は
ラップ代を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚部と継鉄部とのなすT形接合部に二方
    向性珪素綱帯を用い、その他の部分には一方向性珪素綱
    帯を用いたことを特徴とする積層鉄心。
  2. 【請求項2】 二方向性珪素綱帯は略三角形状又は四角
    形状の切片とし、この切片と接合する脚部及び継鉄部に
    部分的なラップ代を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の積層鉄心。
  3. 【請求項3】 二方向性珪素綱帯の二つの方向のうち、
    一方は脚部の方向に及び他方は継鉄部の方向に夫々略一
    致していることを特徴とする請求項1又は2記載の積層
    鉄心。
  4. 【請求項4】 二方向性珪素綱帯の脚部と一方向性珪素
    綱帯の継鉄部とをT形に接合してなる積層鉄心。
  5. 【請求項5】 T形接合部を構成する脚部の端部に二方
    向性珪素綱帯の切片を装着し、しかる後、継鉄部を組合
    わせるようにしたことを特徴とする積層鉄心の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 T形接合部を構成する継鉄部に略V形の
    切欠部を設け、この切欠部に二方向性珪素綱帯の切片を
    装着し、しかる後、脚部を組合わせるようにしたことを
    特徴とする積層鉄心の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれかに記載の積層
    鉄心を用いたことを特徴とする変圧器。
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