JP2002358935A

JP2002358935A - 電球及び口金

Info

Publication number: JP2002358935A
Application number: JP2001166649A
Authority: JP
Inventors: Akihiro Kanda; 明浩神田
Original assignee: Osram Melco Toshiba Lighting Ltd
Current assignee: Osram Melco Toshiba Lighting Ltd
Priority date: 2001-06-01
Filing date: 2001-06-01
Publication date: 2002-12-13

Abstract

(57)【要約】【課題】口金とランプ管とを充分にかん合させるとと
もに、口金がランプ管を傷つけることを防止する。【解決手段】口金の内側口金１は、ランプ管を固定す
る舌部１１を有し、舌部１１は、ランプ管の凹部とかん
合する凸部１２を有する。凸部１２は、緩衝材１３で覆
われている。口金をランプ管に固定する場合、緩衝材１
３を凸部１２とランプ管の凹部との間に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、電球のランプ管
に固定される口金及び上記口金を用いた電球に関する。

【０００２】

【従来の技術】図３は、従来の電球の口金とランプ管
（一部分）の組み合わせの一例を表す図である。図３に
示す口金は、ソケットに接触する外側口金２と、外側口
金２の内側に備えられる内側口金８とを有する例を示し
ている。まず、ランプ管９へ内側口金８を取り付け、次
に、外側口金２を取り付けて、ランプ管９を固定する。
ランプ管９は、内側口金８と接触する複数の凹部９１を
有する。また、内側口金８は、上記複数の凹部９２それ
ぞれに対応する凸部８２を有する複数の舌部８１を有す
る。凹部９１と凸部８２とがそれぞれかみ合うことによ
って、ランプ管９と口金とを固定する。

【０００３】図３に示す電球では、ランプ管９が口金と
かん合する部分である管封止部と口金とのかん合が完全
ではないため、ランプ使用中に緩みが生じていた。口金
は、金属製であるため、凹部９２と凸部８２とがこすれ
あうことにより、ランプ管９の管封止部に傷をつけ、微
小クラックを発生させる。最終的には、ランプ管９の管
封止部の破損の原因になっていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、ランプ管の管
封止部が口金によって傷つけられることを防止すること
を目的とする。また、ランプ管と口金とを充分にかん合
することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係る電球は、
ランプ管と、上記ランプ管に固定される口金とを有する
電球において、上記ランプ管は、上記口金と接触する部
分に複数の凹部を有し、上記口金は、上記ランプ管が有
する複数の凹部それぞれと接触する複数の凸部を有し、
上記凸部は、緩衝材で覆われていることを特徴とする。

【０００６】この発明に係る電球は、ランプ管と、上記
ランプ管に固定される口金とを有する電球において、上
記ランプ管と上記口金との固定を、緩衝材を間に挟んだ
凹凸により行うことを特徴とする。

【０００７】上記緩衝材は、ガラス繊維とフッ素樹脂と
を含むことを特徴とする。

【０００８】この発明に係る口金は、ランプ管に固定さ
れる口金において、ランプ管に固定されるための複数の
凸部を有し、上記凸部は、緩衝材で覆われていることを
特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】実施の形態１．この実施の形態で
は、内側口金と外側口金の二つの構成部品からなる口金
を一例として用いて説明する。図１は、この実施の形態
の電球の内側口金の一例を表す図である。図２は、電球
の口金とランプ管（一部分）の組み合わせの一例を表す
図（正面図）である。口金は、外側口金２と内側口金１
とを分けて示している。ランプ管３は、口金を固定する
固定部分（管封止部）を切り出して示している。ランプ
管は、複数の凹部３１を有する。

【００１０】図１に示すように、内側口金１は、ランプ
管３に固定される複数の舌部１１を有する。また、舌部
１１には、凸部１２が形成されている。舌部１１は、口
金をランプ管３に固定する部分でもあるので、固定部と
もいう。緩衝材１３は、凸部１２を完全に覆っている。
緩衝材１３は、接着剤等で内側口金１の舌部１１に固定
される。緩衝材１３は、一例としてフッ素樹脂を用い
る。また、フッ素樹脂にガラス繊維を加え、緩衝材１３
の強度を向上させる。

【００１１】内側口金１は、凸部１２とランプ管３の凹
部３１とが重なるようにランプ管３に取り付けられ、さ
らに、外側口金２が取り付けられて、口金がランプ管３
に固定される。このとき、緩衝材１３で覆った凸部１２
とランプ管３の凹部３１とが接触し、口金とランプ管３
とがずれるのを防止している。また、電球が、振動や電
球取り付け時の負荷を受ける場合に、凸部１２と凹部３
１とにかかる負荷によって、口金がランプ管を傷つける
ことを防止できる。例えば、口金が金属で製造され、ラ
ンプ管３がガラスで製造されている場合、金属がランプ
管を傷つけることを防止することができる。また、緩衝
材１３によって、ランプ管３と口金とを充分にかん合さ
せることができる。

【００１２】実施の形態２．実施の形態１では、二つの
構成部品からなる口金を一例として用いて説明したが、
これに限られるわけではない。一つの構成部品からなる
口金であっても、二つ以上の構成部品からなる口金であ
ってもよい。口金は、電球のランプ管に固定され、ソケ
ットに取り付ける部分を有するものであればよく、ラン
プ管に固定される部分に緩衝材を用いる口金であればよ
い。また、ランプ管は、電球の発光する部分を覆う管で
あり、口金を固定する固定部分（管封止部）を有するも
のであれば、実施の形態１の形状のものには限られな
い。ランプ管は、一例として、ガラス、石英等からな
る。ランプ管は、ガラス管、石英管、ランプ外管、ある
いは、外管ともいうことがある。

【００１３】実施の形態３．実施の形態１では、ランプ
管に凹部、口金に凸部を有する場合を説明したが、逆の
場合、すなわち、ランプ管に凸部、口金に凹部を有する
場合であっても、緩衝材を用いることによって、同様の
効果を得られる。この場合、ランプ管の凸部を緩衝材で
覆ってもよいし、口金の凹部を緩衝材で覆ってもよい。

【００１４】また、実施の形態１では、内側口金１の凸
部１２を緩衝材１３で覆った場合を説明したが、ランプ
管３の凹部３１を緩衝材で覆った場合であってもよい。
緩衝材は、口金とランプ管の凹凸の間に挟んだ状態であ
ればよい。すなわち、上記凹凸に限定されることなく、
口金とランプ管とがこすれる部分に緩衝材を挟むことに
よって、ランプ管と口金とがこすれてランプ管が破損す
ることを防止することができる。

【００１５】実施の形態１では、凸部１２が４つの場合
を示しているが、これに限られることはなく、１つ以上
の凸部１２を有する口金及び電球に適用できる。

【００１６】実施の形態４．実施の形態１では、緩衝材
は、フッ素樹脂とガラス繊維とによって生成される場合
を一例として説明したが、その他の場合であってもよ
い。強度があり、ガラスを傷つけない樹脂を用いればよ
い。また、上記樹脂にガラス繊維を加えることによっ
て、さらに、強度を増加させることができる。

【００１７】実施の形態５．上記実施の形態で説明した
口金は、一例として、白熱電球、ハロゲンランプ、メタ
ルハライドランプ等の電球に適用することができる。上
記以外であっても、ランプ管へ固定される口金を有する
電球に適用することが可能である。

【００１８】

【発明の効果】この発明に係る電球及び口金によれば、
口金とランプ管とを十分にかん合させることができる。

【００１９】また、口金がランプ管を傷つけることを防
止し、さらには、ランプ管を破損させることを防止する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この実施の形態の電球の内側口金の一例を表
す図。

【図２】この実施の形態の電球の口金とランプ管（一
部分）の組み合わせの一例を表す図。

【図３】従来の電球の口金とランプ管（一部分）の組
み合わせの一例を表す図。

【符号の説明】

１，８内側口金、２外側口金、３，９ランプ管
（一部分）、１１，８１舌部（固定部）、１２，８２
凸部、１３緩衝材、３１，９１凹部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ランプ管と、上記ランプ管に固定される
口金とを有する電球において、上記ランプ管は、上記口金と接触する部分に複数の凹部
を有し、上記口金は、上記ランプ管が有する複数の凹部それぞれ
と接触する複数の凸部を有し、上記凸部は、緩衝材で覆
われていることを特徴とする電球。
【請求項２】ランプ管と、上記ランプ管に固定される
口金とを有する電球において、上記ランプ管と上記口金との固定を、緩衝材を間に挟ん
だ凹凸により行うことを特徴とする電球。
【請求項３】上記緩衝材は、ガラス繊維とフッ素樹脂
とを含むことを特徴とする請求項１または２記載の電
球。
【請求項４】ランプ管に固定される口金において、ランプ管に固定されるための複数の凸部を有し、上記凸
部は、緩衝材で覆われていることを特徴とする口金。