JP2002356731A - 半導体基板材料 - Google Patents

半導体基板材料

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JP2002356731A
JP2002356731A JP2002096037A JP2002096037A JP2002356731A JP 2002356731 A JP2002356731 A JP 2002356731A JP 2002096037 A JP2002096037 A JP 2002096037A JP 2002096037 A JP2002096037 A JP 2002096037A JP 2002356731 A JP2002356731 A JP 2002356731A
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metal
powder
particles
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heat conductivity
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JP2002096037A
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Yasuhide Mori
康英 森
Shinzo Ajitomi
晋三 味冨
Shuichi Teramoto
修一 寺本
Shigeya Sakaguchi
茂也 坂口
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Nippon Tungsten Co Ltd
Original Assignee
Nippon Tungsten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶浸法によって得られる半導体基板材料の熱
伝導率と熱膨張係数の改善にあって、電子デバイスの高
集積、高速化などの高性能化及び信頼性向上の要求に応
えるもので、集積回路基板から発生した熱エネルギーの
放熱能をさらに向上した半導体基板材料を提供する。 【解決手段】 平均粒径が7〜100μmの高融点金属
の大粒子、または、高融点金属の大粒子と高熱伝導性金
属粒子が相互に分散し、高熱伝導金属粒子の含有量が3
0重量%以下の混合粒子の圧粉体または仮焼結体中に充
填金属を溶浸した複合材料からなる半導体基板材料であ
る。高融点金属粉末としては、W粉末あるいはMo粉
末、さらにはWとMoの混合粉末が使用でき、また、高
熱伝導性金属粒子としては、その融点が高融点金属より
はるかに低く、その高融点金属と化合物を生成し難く、
さらにその固溶度もほとんどない金属粉末で、熱伝導性
のよいCu粉末、Ag粉末、Al粉末あるいはこれらの
合金粉末が使用できる。さらに、充填金属には高熱伝導
性金属粒子と同じくCu、Ag、Alあるいはその合金
が使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路用に適し
た半導体基板材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集積回路用の半導体基板(ヒート
シンク)として、Cu系、MoあるいはW系のものがあ
り、いずれもNiめっきを施してセラミックス製パッケ
ージ部品あるいは半導体素子と接合される。
【0003】この中、Cu製の基板は熱伝導性が高く優
れた放熱性を有するが、熱膨張係数がセラミックス製の
外囲器材料又は半導体素子に対して数倍大きく、半導体
素子を搭載する場合には、熱膨張の違いによる歪みがろ
う付け部の劣化を促進してしまうという欠点がある。
【0004】一方、WあるいはMo製の基板は、熱膨張
係数の差が外囲器材料又は半導体素子に対して比較的小
さく、ろう付けに際しての信頼性に優れた材料ではある
が、熱伝導率が低く放熱性に劣るという欠点がある。
【0005】そのため、CuとWあるいはMoと複合化
して、それぞれの利点を活かした優れた特性を有する半
導体基板材料を得る試みが行われるようになった。
【0006】このCuとWあるいはMoとを複合化させ
る方法として、粉末冶金の手法である溶浸法によってW
あるいはMo粉末焼結体中にCuを溶浸する方法、ある
いは、クラッドにより接合する方法がある。ところが、
後者のクラッドにより接合する方法は、寸法精度がでな
いために信頼性の高い接合は望めない上にコスト高を招
き、また、WあるいはMoの焼結インゴットからの圧延
に際して長尺材を得るのが難しく、強固な酸化物膜の存
在のためCuとの機械的接合は困難となるという欠点が
ある。
【0007】そのため、例えば、特公平3−36304
号公報、特公平3−36305号公報、特開平6−13
494号公報に記載されているように、溶浸法が広く採
用されるようになった。ところが、溶浸法の適用におい
て、従来用いられているWあるいはMoの粉末粒径で
は、Cuの含有量が20重量%以下の場合には圧粉体で
は必要な密度が得難く、焼結に際しての収縮によって密
度を調整する必要がある。この場合、加熱条件の制御が
難しく、WあるいはMo粉末粒子の凝集等により、溶浸
後の密度と寸法にバラツキを生じるだけでなく、残存気
孔が熱伝導率に影響を及ぼし、熱放散効率を低下させる
という問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、溶浸法によって得られる半導体基板材料の
熱伝導率と熱膨張係数の改善にあって、電子デバイスの
高集積、高速化などの高性能化及び信頼性向上の要求に
応えるもので、集積回路基板から発生した熱エネルギー
の放熱能をさらに向上した半導体基板材料を提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均粒径が7
〜100μmの高融点金属の大粒子、または、高融点金
属の大粒子と高熱伝導性金属粒子が相互に分散し、高熱
伝導性金属粒子の含有量が30重量%以下の混合粒子の
圧粉体または仮焼結体中に充填金属を溶浸した複合材料
からなる半導体基板材料である。
【0010】高融点金属粉末としては、W粉末あるいは
Mo粉末、さらにはWとMoの混合粉末が使用でき、ま
た、高熱伝導性金属粒子としては、その融点が高融点金
属よりはるかに低く、その高融点金属と化合物を生成し
難く、さらにその固溶度もほとんどない金属粉末で、熱
伝導性のよいCu粉末、Ag粉末、Al粉末あるいはこ
れらの合金粉末が使用できる。さらに、充填金属には高
熱伝導性金属粒子と同じくCu、Ag、Alあるいはそ
の合金が使用できる。
【0011】高融点金属の大粒子を使用した圧粉体およ
び仮焼結体には小粒子の凝集がないため、充填金属の溶
浸が容易にでき、高融点金属の大粒子と高熱伝導性金属
粒子が相互に分散した混合粉末はプレス成形性がよく、
また、溶浸時に被溶浸体を構成する圧粉体または仮焼結
体中の高熱伝導性粒子が溶融し、充填金属の溶浸を容易
にする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を高融点金属として
Wを、高熱伝導性金属および充填用金属としてCuを使
用して半導体基板の作製に適用した実施例を用いて実施
の形態を説明する。
【0013】実施例1 平均粒径12μmのW粉末に、平均粒径30μmのCu
粉末5重量%、および、パラフィンワックス1重量%を
添加して、混合機中で1時間混合した。得られた粉末を
粉末成形プレス機を用いて、Cu溶浸後の組成が表1の
ようになるような種々の圧力で型押しして、縦50mm
×横50mm×厚み5mmの圧粉体を得た。これらの圧
粉体を800℃で脱ワックス仮焼し、さらに、1000
℃で2次仮焼した後に、仮焼結体に溶浸するに十分な量
の純銅を乗せ、これをH気中で1100℃に加熱する
ことにより純銅を溶浸した。
【0014】実施例2 平均粒径40μmのW粉末について実施例1と同様にし
て調製した。
【0015】このようにして得られた基板材料の密度、
熱伝導率および熱膨張係数を測定したところ、表1に示
すような結果が得られた。また、比較例として従来使用
されている基板材料の諸特性も併記する。
【0016】
【表1】 この結果から分かるように、本発明による基板材料は、
熱膨張係数は従来材より若干劣るものもあるものの、熱
伝導率が良好であり、従来材と比較して10〜15%改
善していることがわかる。
【0017】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏する。
【0018】1.大粒子を使用することによって熱膨張
係数は若干大きくなる場合もあるが、熱伝導率は大きく
なり、結果として低熱膨張、高熱伝導の良好な半導体基
板を得ることができる。
【0019】2.高熱伝導粒子を使用することにより、
80重量%以上の高融点金属を含有する良好な複合材料
ができ、熱伝導率の改善もできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺本 修一 福岡市博多区美野島1丁目2番8号 日本 タングステン株式会社内 (72)発明者 坂口 茂也 福岡市博多区美野島1丁目2番8号 日本 タングステン株式会社内 Fターム(参考) 4K018 AA19 AA21 BA01 BA02 BA08 BA09 FA32 KA70

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高融点金属の大粒子または高融点金属の
    大粒子と高熱伝導性金属粒子とが相互に分散した混合粒
    子の圧粉体もしくは仮焼結体に充填金属を溶浸した複合
    材料からなる半導体基板材料であって、 高融点金属が、WとMoの中の何れか1種または2種よ
    りなり、 高熱伝導性金属粒子と充填金属が、CuとAgとAlの
    中の1種または2種以上の合金であり、 且つ、大粒子の平均粒径が7〜100μmであることを
    特徴とする半導体基板材料。
JP2002096037A 2001-03-30 2002-03-29 半導体基板材料 Withdrawn JP2002356731A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103021572A (zh) * 2012-12-18 2013-04-03 安徽金大仪器有限公司 一种含有热塑性丙烯酸树脂的导电浆料的制备方法
JP5818045B1 (ja) * 2014-12-05 2015-11-18 株式会社半導体熱研究所 放熱基板と、それを使用した半導体パッケージと半導体モジュール

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