JP2002356255A - フィルム片高精度位置決め搬送方法及びその装置 - Google Patents

フィルム片高精度位置決め搬送方法及びその装置

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JP2002356255A
JP2002356255A JP2001165256A JP2001165256A JP2002356255A JP 2002356255 A JP2002356255 A JP 2002356255A JP 2001165256 A JP2001165256 A JP 2001165256A JP 2001165256 A JP2001165256 A JP 2001165256A JP 2002356255 A JP2002356255 A JP 2002356255A
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rotating
rotating body
film
transfer
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JP2001165256A
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Shinji Yamada
真司 山田
Kazuyuki Kurosawa
和之 黒澤
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに回転運動をする回転体間のフィルム片
の受渡しにおいて、位置ずれを生じることなく高精度の
位置決め搬送ができ、高速で且つ安定した受渡しができ
る。 【解決手段】 アンビルロール1と、外側に凸曲面状の
フィルム片担持面を有するマンドレルターレット3との
間に、アンビルロール1のフィルム片担持面9及び搬送
バー17のフィルム片担持面24に対して回転円の径方
向変位と回転面に平行な揺動の複合運動をしながら回転
移動する搬送バー15を有するトランスファーターレッ
ト2を設け、搬送バー15を複合運動させて、フィルム
片をトランスファーターレットの回転に伴い相手側受渡
し面と順次接触させ、且つ接触点が互いにずれることな
く受け渡す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば3ピース溶
接缶の溶接部内面にフィルム片補正を行うためのフィル
ム片補正機のフィルム片接着バーに補正寸法のフィルム
片を高精度位置決め供給するフィルム片供給手段等に適
用できるフィルム片高精度位置決め搬送方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3ピース缶の製造において、缶胴
を溶接により接合して製作する場合、溶接部において金
属が露出するため、内容物が接触する缶胴内側の溶接部
を合成樹脂フィルムテープ片(以下、フィルム片とい
う)で被覆して溶接部が直接内容物に接触しないように
補正することが行われている(特公昭63−51854
号公報、特開昭63−192525号公報参照)。その
場合、補正のフィルム片は、補正すべき溶接部の高さ方
向の幅を有する原反コイルから、フィルム片切断供給装
置により溶接部の幅に相当する長さに切断して、缶胴内
面に進入して該フィルム片を溶接部に熱圧着するマンド
レルターレットの接着バーのフィルム片担持面に供給し
ている。
【0003】フィルム片切断供給装置は、その表面にフ
ィルム片を真空吸着保持する回転ロールを有し、フィル
ム片切断供給装置からマンドレルへのフィルム片の受渡
しは、フィルム片切断供給装置の回転ロール上で所定幅
に切断されたフィルム片を吸着保持し、該回転ロールが
マンドレルターレットにより円運動する接着バーのフィ
ルム片担持面と回転接触する際に、回転ロールの吸引が
解除されると共に接着バーの吸引作用によりそのマンド
レル表面にフィルム片を転移させるようになっている。
従って、フィルム片の受渡しは、互いに円運動を行う回
転面間での搬送であるので、フィルム片の受渡しが回転
接触する接点においてなされなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転接
触する接点による受渡しは、受渡し時間が一瞬であるた
め安定した受渡しが難しく、搬送速度をあげることはで
きないという問題点がある。また、フィルム片を受け渡
す回転体のフィルム片担持面が互いに外側に凸曲面状で
あると、受渡しの瞬間にフィルム片を保持しているのは
接点部分のみとなるので、高速搬送すると位置ズレが生
じ易く、高速での正確な位置決め搬送ができない問題点
があり、溶接缶の補正機の高速化を阻害している。
【0005】そこで、本発明は、このような回転体から
回転体へフィルム片を受け渡す装置、特に互いに回転運
動をする両回転体間のフィルム片の受渡しにおいて、前
記両回転体のフィルム片担持面が外側に凸曲面状である
場合に、安定した受渡しと搬送速度を上げることがで
き、且つ位置ずれも生じ難く、高精度の位置決め搬送が
できるフィルム片の高精度位置決め搬送方法及びその装
置を提供することを目的する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のフィルム片高精度位置決め搬送方法は、互いに回転
運動をする両回転体間のフィルム片高精度位置決め搬送
方法であって、前記両回転体は外側に凸曲面状のフィル
ム片担持面を備えた回転体であり、前記フィルム片担持
面を複合運動させながら回転移動させることにより、フ
ィルム片が、両回転体の回転に伴い相手側回転体のフィ
ルム片担持面と順次接触して受け渡されることを特徴と
するものである。
【0007】また、本発明の他のフィルム片高精度位置
決め搬送方法は、互いに回転運動をする第1回転体と第
2回転体間のフィルム片高精度位置決め搬送方法であっ
て、前記第1回転体と第2回転体は外側に凸曲面状のフ
ィルム片担持面を備えた回転体であり、前記第1回転体
と第2回転体との間に、第1回転体及び前記第2回転体
のフィルム片担持面に対して回転円の径方向変位と回転
面に平行な揺動の複合運動をしながら回転移動するフィ
ルム片担持面を有するトランスファーターレットを設
け、フィルム片が前記トランスファーターレットの回転
に伴い相手側受渡し面と順次接触して受け渡されること
により、前記第1回転体から第2回転体にフィルム片を
高精度位置決め搬送することを特徴とするものである。
【0008】本発明のフィルム片高精度位置決め搬送方
法は、 一方の回転体が該回転体の回転円と同じ曲率の
フィルム片担持面を有する回転体であり、他方の回転体
が該回転体の回転円と異なる曲率のフィルム片担持面を
備えた回転体である場合、あるいは両回転体とも、それ
ぞれの回転体の回転円と異なる曲率のフィルム片担持面
を備えた回転体である場合の何れにも適用できる。
【0009】また、上記方法を達成する本発明のフィル
ム片高精度位置決め搬送装置は、両回転体が外側に凸曲
面状フィルム片担持面を備えた回転体であり、少なくと
も一方の回転体は前記フィルム片担持面を径方向変位と
回転面に平行な揺動の複合運動をさせる複合運動機構を
備え、フィルム片が両回転体の回転に伴い相手側回転体
のフィルム片担持面と順次接触して受け渡されることを
特徴とするものである。
【0010】さらに、上記方法を達成する本発明の他の
フィルム片高精度位置決め搬送装置は、互いに回転運動
をする第1回転体と第2回転体間のフィルム片高精度位
置決め受渡し搬送装置であって、前記第1回転体と第2
回転体は外側に凸曲面状のフィルム担持面を備えた回転
体であり、前記第1回転体と第2回転体との間に、第1
回転体及び前記第2回転体のフィルム片担持面に対して
回転径方向変位と回転面に平行な揺動の複合運動しなが
ら回転移動するフィルム片担持面を有するトランスファ
ーターレットを設け、前記第1回転体からのフィルム片
受渡し範囲及び該トランスファーターレットから前記第
2回転体へのフィルム片受渡し範囲で、フィルム片が回
転体の回転に伴い相手側受渡し面と順次接触して前記第
1回転体から第2回転体に高精度位置決め搬送するよう
に、前記トランスファターレットのフィルム担持面を複
合運動させる複合運動機構を有することを特徴とするも
のである。
【0011】前記第1回転体が、溶接缶の溶接部内側に
補正用フィルム片を貼付するフィルム片補正機にフィル
ム片を所定寸法に切断し供給するアンビルロールであ
り、前記第2回転体が、フィルム片を担持して補正位置
に搬送して熱圧着する接着バー装置を有するマンドレル
ターレットであることにより、フィルム片補正装置に適
用できる。前記複合運動機構は、種々の機構が採用で
き、例えば、前記フィルム片担持体を径方向に変位させ
る第1カム機構と前記フィルム片担持体を回転面に平行
な揺動運動をさせる第2カム機構の組合せ、或いは前記
フィルム片担持体を径方向に変位させるモータを有する
直動機構と、前記フィルム片担持体を回転面に平行な揺
動運動をさせるモータを有する回転機構の組合せ等が好
適に採用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を詳細に
説明する。図1は、本発明の実施形態に係るフィルム片
搬送受渡し搬送装置の概略を模式的に示したものであ
り、3ピース缶のフィルム片補正機に適用した場合を例
にして説明する。本実施形態の主な構成は、それぞれ同
期して回転運動するアンビルロール1、トランスファー
ターレット2、マンドレルターレット3からなり、トラ
ンスファーターレット2には後述するように半径方向へ
の変位と回転方向へ揺動の複合運動する搬送バー装置4
が設けられ、マンドレルターレット3にはフィルム片受
渡し時には固定半径を維持して回転運動し、受渡し終了
後軸方向に変位する接着バー装置5が設けられている。
接着バー装置5はフィルム片担持体を構成し、そのフイ
ルム片担持面は、溶接缶の溶接部内側にフィルム片を熱
圧着させるため、溶接缶内へ挿入する必要があることか
ら、通常トランスファーターレットの回転円よりも曲率
半径が小さく、且つ外側に凸曲面状に形成される。
【0013】図中6は、溶接部に貼着する合成樹脂フィ
ルム片の原反コイルであり、適宜のフィードロール機構
7によって、アンビルロール1に供給され、アンビルロ
ール1の表面には、多数のフィルム片吸引孔が形成さ
れ、内部からバキュームすることによってフィルム片を
ロール表面に吸着するようになっている。8はカッター
ロールであり、アンビルロール表面に吸着されているフ
ィルム片を缶の溶接部に貼着する幅に切断して、補正用
のフィルム片を得る。切断されたフィルム片は、アンビ
ルロール表面に吸着された状態で、トランファーターレ
ット2の搬送バー15への受渡し位置で、ターレット回
転方向にわたるフィルム片の長さ全体が、ターレットの
回転に伴い順次接触し、かつ搬送バー装置の搬送バーと
の接触点が互いにずれることなく、搬送バーに受け渡さ
れる。
【0014】そして、トランスファーターレット2の回
転に伴い搬送バー装置4が、マンドレルターレットの接
着バー装置5への受渡し位置に到着すると、前記と同様
に、ターレット回転方向にわたるフィルム片の長さ全体
が、ターレットの回転に伴い順次接触し、かつ搬送バー
の接触点が互いにずれることなく、マンドレルターレッ
トの接着バーに受けわたされる。以上の工程を経ること
により、フィルム片をマンドレルターレット3の接着バ
ー装置5に正確に位置決めして受け渡すことができる。
なお、マンドレルターレットのフィルム片接着バーは、
マンドレルターレットに対して垂直方向にスライド可能
であり、図示してないが、フィルム片補正機として、該
ターレットに供給され同期して回転している溶接缶胴の
内部に移動し、接着ステーションで溶接部内面に接着さ
れる。
【0015】上記の実施形態において、アンビルロール
1は、その外周面がフイルム片担持面となっており、該
フィルム担持面は外側凸曲面状ではあるが、担持面の曲
率がその外周面の曲率(即ち、回転円)と一致する回転
体である。また、トランスファーターレット2は、該ト
ランスファーターレット2の回転円と異なる曲率の外側
に凸曲面状のフィルム片担持面16を有するフィルム片
担持体(フィルム搬送バー装置4)を備えた回転体であ
る。さらに、マンドレールターレット3は、外側に凸曲
面状のフィルム片担持面24を有するフィルム片担持体
(フィルム接着バー装置5)を備えた回転体である。こ
れらの3つの回転体のフイルム片担持面間を、フィルム
片をターレット回転方向にわたるフィルム片の長さ全体
が、ターレットの回転に伴い順次接触し、かつ搬送バー
の接触点が互いにずれることなく、位置決めして受け渡
すための具体的装置を図2〜図6より詳細に説明する。
【0016】トランスファーターレット2の回転フレー
ム10には、所定ピッチで外周面にV字状ガイド溝12
を有するガイドVローラ11が軸13に回転自在に軸受
されて支持されている。一方、外側に凸形状の円弧面を
有するフィルム片担持面16を有する搬送バー15は、
可動フレーム18に固定されている。そして、可動フレ
ーム18には、前記ガイドVローラ11のV字状ガイド
溝12に嵌合する左右一対のリニアガイド19が設けら
れており、該リニアガイド19が、図2に示すように、
前記ガイドVローラ11に嵌合することによって、可動
フレーム18は、Vガイドローラ11に対して第1カム
と第2カムによって半径方向への変位と軸13周りの揺
動可能に組み立てられる。第1カム及び第2カムは、そ
れぞれ無端状の第1カム溝22とそれに嵌合して変位さ
れる第1カムフォロア20と、同じく無端状の第2カム
溝23とそれに嵌合して変位される第2カムフォロア2
1とから構成されている。
【0017】可動フレーム18の図3において下方端部
には、該可動フレームを半径方向に変位させるための第
1カムフォロア20が設けられ、且つその側面には可変
フレームを揺動させるための第2カムフォロア21が設
けられている。一方、トランスファータレット2を支持
する固定フレーム14には、図2に示すように、前記第
1カムフォロア20が嵌合する無端状の第1カム溝22
と、第2カムフォロア21が嵌合する無端状の第2カム
溝23が形成され、これらのカム溝に第1カムフォロア
及び第2カムフォロアがそれそれ嵌合している。従っ
て、搬送バー装置4は、トランスファーターレットの回
転につれて、第1カム溝22によってガイドVローラ1
1に案内されて半径方向に変位すると共に、第2カム溝
23によってガイドVローラ11を中心に揺動されるこ
とになり、両カム溝に拘束されて半径方向変位と揺動の
複合運動を行う。それらの複合運動により、搬送バー1
5のフィルム片担持面16が、アンビルロール1のフィ
ルム片担持面9と接触してフィルム片を受取る際、ター
レットの回転に伴いフィルム片の回転方向に亘る長さ全
体に順次接触するように、運動される。
【0018】図5は、アンビルロール1からトランスフ
ァーターレット2への上記フィルム片の受渡しの際の、
アンビルロールのフィルム片担持面9と搬送バー15の
フィルム片担持面16の接触状態を拡大して模式的に示
している。アンビルロール1のフィルム片担持面9は、
所定半径の円運動をし、トランスファーターレット2の
搬送バー15のフィルム片担持面16は、第1カム及び
第2カムにより変形揺動運動をする。図においてフィル
ム片の幅(即ち、担持面に亘っては周方向の長さ)がa
−c間に相当する長さがあり、アンビルロールのa−c
に亘って吸着されているとすると、それを時間的に複数
に分割して示すと、アンビルロール1とトランスファー
ターレット2の担持面はまずa−a’が接触し、次いで
b−b’、c−c’が順に接触し、b−b’が接触した
時点でaとa’の接触が離れ、順にc−c’が離れるこ
とによって、アンビルロール1からトランスファータレ
ット2への受渡しを終了する。このように、アンビルロ
ールからトランスファータレットへのフィルム片の受渡
しは、フィルム片の始端から終端までの全長に亘って、
両ターレットの回転にともない連続して順に接触し、且
つ接触点がずれることなく、しかも接触点において両接
触面に速度差が生じないようにトランスファーターレッ
ト2の搬送バー15が運動するように、前記第1カム溝
22及び第2カム溝23の形状を決定している。該カム
溝形状は、幾何学的分析によって決定した。
【0019】図6は、トランスファーターレット2の搬
送バー15からマンドレルターレット3の接着バー17
への受渡し状態を模式的に示している。この場合、マン
ドレルターレット3の搬送バー17は、円運動をし、前
記と同様にフィルム片の受渡しは、フィルム片の始端か
ら終端までの全長に亘って、両ターレットの回転にとも
ない連続して順に接触し、且つ接触点がずれることな
く、しかも接触点において両接触面に速度差が生じない
ようにトランスファーターレット2の搬送バー15が運
動するように、前記第1カム溝22及び第2カム溝23
の形状を決定している。
【0020】以上のようにして、アンビルロール1上で
所定の長さに切断されたフィルム片は、トランスファー
ターレット2の搬送バー15により、間接的にアンビル
ロール1からマンドレルターレット3の接着バー17上
にフィルム片の始端から終端までの全長に亘って、両タ
ーレットの回転にともない連続して順に接触し、且つ接
触点がずれることなく、しかも接触点において両接触面
に速度差が生じないように受け渡されて供給されるた
め、位置ずれを生じることなく高精度にマンドレルター
レット3の接着バー17上にフィルム片を供給すること
ができる。従って、フィルム片の供給速度を上げること
ができ、フィルム片補正機の運転速度を高速化させるこ
とができる。また、マンドレルターレット3の接着バー
17上にフィルム片を正確に位置決めして供給すること
ができるので、缶胴の溶接部に正確にフィルム片を貼着
することができ、溶接部の正確な補正ができる。
【0021】図7〜図9は、本発明に係るフィルム片高
精度位置決め搬送装置の他の実施形態を示している。前
記実施形態では、トランスファーターレットの搬送バー
を2つのカムによって、半径方向の変位と揺動の複合運
動をさせていたが、本実施形態では、2個のサーボモー
タを使用し、1個のサーボモータでボールネジを駆動し
て、径方向の変位をさせ、他のサーボモータで搬送バー
支持体全体を回転運動させるようにしてある。図7はト
ランスファーターレット30の作動概念を示し、搬送バ
ー装置31が該トランスファーターレットに径方向変位
及び揺動可能に所定ピッチで支持され、トランスファー
ターレットと共に回転する。
【0022】搬送バー装置31は、図8に示すように、
トランスファーターレット30の回転ディスク32にサ
ーボモータ33が固定され、該サーボモータの出力軸端
に固定された取付板34に径方向変位駆動装置35を固
定してある。径方向変位駆動装置35は、取付板34に
固定されたトランスファーベース36にボールネジ37
駆動用のサーボモータ38が取り付けられ、該サーボモ
ータの出力歯車39が歯車兼送りナット40と噛み合
い、該歯車兼送りナット40が回転駆動することによ
り、それに噛み合っているボールネジ37を径方向に変
位させるようになっている。ボールネジ37の頂部に搬
送バー41が取り付けられている。なお、42は搬送バ
ー41を径方向変位可能にガイドするガイドシャフトで
あり、その頂部が搬送バー41に固定され、その途中が
トランスファベース36に取り付けられたリニアスライ
ドブッシング43にスライド可能に案内されている。
【0023】以上のように構成された搬送バー装置31
において、搬送バー41は、サーボモータ38が回転駆
動することにより、ボールネジ機構により径方向に変位
し、サーボモータ33の駆動によりトランスファーベー
ス36がトランスファーターレットの回転方向に直交す
る軸回りに揺動する。それにより、搬送バー41は、図
7に示すような軌跡を通って径方向の変位と回転(公
転)方向への揺動の複合運動を行うように、予め前記サ
ーボモータ33及び38の制御プログラムが設定されて
いる。図7において、区間Aがアンビルロールからトラ
ンスファーターレットへの受渡し区間であり、区間Bは
トランスファーターレットからマンドレールターレット
への受渡し区間である。該区間において、前記と同様に
フィルム片の始端から終端までの全長に亘って、両ター
レットの回転に伴い連続して順に接触し、且つ接触点に
おいて位置ずれが生じることなく、フィルム片の受渡が
行われるように、トランスファーターレット30の搬送
バー41の運動が制御される。
【0024】以上、本発明の実施形態を示したが、本発
明は上記実施形態に限るものでなく、その技術的思想の
範囲内で種々の設計変更が可能である。また、上記実施
形態では、溶接缶の溶接部の補正機構に適用した場合の
実施形態について説明したが、本発明は、溶接缶の補正
機構に限らず、フィルム片を回転移動する移動体に正確
に高精度で位置決めして供給することが要求される種々
の装置に適用できるものである。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、互いに
回転運動をする回転体間のフィルム片の受渡しにおい
て、前記回転体のフィルム片担持面が外側に凸曲面状で
あっても、安定した受渡しができて搬送速度をあげるこ
とができ、且つ位置ずれも生じ難く、高精度の位置決め
搬送ができる。従って、本発明を溶接缶の溶接部内面に
フィルム補正機へ補正寸法のフィルム片を供給するフィ
ルム供給装置に適用することによって、缶胴の溶接部に
正確にフィルム片を貼着することができ、溶接部の正確
な補正ができると共に、フイルム補正機を高速化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るフィルム片搬送装置を
模式的に示した概略図である。
【図2】その第1カム及び第2カムによる搬送バーの作
動状態を示す模式図である。
【図3】その搬送バー装置の正面概略図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】アンビルロールとトランスファーターレット間
のフイルム片の受渡し状態を示す模式図である。
【図6】トランスファーターレットとマンドレルターレ
ット間のフイルム片の受渡し作動状態を示す模式図であ
る。
【図7】本発明の他の実施形態に係るトランスファータ
ーレットにおける搬送バー装置の作動状態を示す模式図
である。
【図8】その搬送バー装置の正面概略図である。
【図9】その一部断面側面図である。
【符号の説明】
1 アンビルロール 2、30 トラ
ンスファーターレット 3 マンドレルターレット 4、5、31
搬送バー装置 9、16、24 フィルム片担持面 10 回転フレーム 11 ガイド
Vローラ 12 V字状ガイド溝 15、41
搬送バー 17 接着バー 18 搬送バ
ー可変フレーム 20 第1カムフォロア 21 第2カ
ムフォロア 22 第1カム溝 23 第2カ
ム溝 32 回転ディスク 33、38
サーボモータ 35 径方向駆動装置 36 トラン
スファベース 37 ボールネジ 40 歯車兼
送りナット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに回転運動をする両回転体間のフィ
    ルム片高精度位置決め搬送方法であって、前期両回転体
    は外側に凸曲面状のフィルム片担持面を備えた回転体で
    あり、前記フィルム片担持面を複合運動させながら回転
    移動させることにより、フィルム片が、両回転体の回転
    に伴い相手側回転体のフィルム片担持面と順次接触して
    受け渡されることを特徴とするフィルム片高精度位置決
    め搬送方法。
  2. 【請求項2】 互いに回転運動をする第1回転体と第2
    回転体間のフィルム片高精度位置決め搬送方法であっ
    て、前記第1回転体と第2回転体は外側に凸曲面状のフ
    ィルム片担持面を備えた回転体であり、前記第1回転体
    と第2回転体との間に、第1回転体及び前記第2回転体
    のフィルム片担持面に対して回転円の径方向変位と回転
    面に平行な揺動の複合運動をしながら回転移動するフィ
    ルム片担持面を有するトランスファーターレットを設
    け、フィルム片が前記トランスファーターレットの回転
    に伴い相手側受渡し面と順次接触して受け渡されること
    により、前記第1回転体から第2回転体にフィルム片を
    高精度位置決め搬送することを特徴とするフィルム片高
    精度位置決め搬送方法。
  3. 【請求項3】 一方の回転体が該回転体の回転円と同じ
    曲率のフィルム片担持面を有する回転体であり、他方の
    回転体が該回転体の回転円と異なる曲率のフィルム片担
    持面を備えた回転体である請求項1又は2に記載のフィ
    ルム片高精度位置決め搬送方法。
  4. 【請求項4】 両回転体とも、それぞれの回転体の回転
    円と異なる曲率のフィルム片担持面を備えた回転体であ
    る請求項1又は2に記載のフィルム片高精度位置決め搬
    送方法。
  5. 【請求項5】 互いに回転運動をする両回転体間でフィ
    ルム片を高精度位置決めして受渡し搬送する高精度位置
    決め搬送装置であって、前記両回転体は外側に凸曲面状
    のフィルム片担持面を備えた回転体であり、少なくとも
    一方の回転体は前記フィルム片担持面を径方向変位と回
    転面に平行な揺動の複合運動をさせる複合運動機構を備
    え、フィルム片が両回転体の回転に伴い相手側回転体の
    フィルム片担持面と順次接触して受け渡すことを特徴と
    するフィルム片高精度位置決め搬送装置。
  6. 【請求項6】 互いに回転運動をする第1回転体と第2
    回転体間のフィルム片高精度位置決め受渡し搬送装置で
    あって、前記第1回転体と第2回転体は外側に凸曲面状
    のフィルム片担持面を備えた回転体であり、前記第1回
    転体と第2回転体との間に、第1回転体及び前記第2回
    転体のフィルム片担持面に対して回転径方向変位と回転
    面に平行な揺動の複合運動しながら回転移動するフィル
    ム片担持面を有するトランスファーターレットを設け、
    前記第1回転体からのフィルム片受渡し範囲及び該トラ
    ンスファーターレットから前記第2回転体へのフィルム
    片受渡し範囲で、フィルム片が回転体の回転に伴い相手
    側受渡し面と順次接触して前記第1回転体から第2回転
    体に高精度位置決め搬送するように、前記トランスファ
    ターレットのフィルム担持面を複合運動させる複合運動
    機構を有することを特徴とするフィルム片高精度位置決
    め搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記第1回転体が、溶接缶の溶接部内側
    に補正用フィルム片を貼付するフィルム片補正機にフィ
    ルム片を切断し供給するアンビルロールであり、前記第
    2回転体が、フィルム片を担持して補正位置に搬送して
    熱圧着する接着バー装置を有するマンドレルターレット
    である請求項6に記載のフィルム片高精度位置決め受渡
    し搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記複合運動機構が、前記フィルム片担
    持面を径方向に変位させる第1カム機構と前記フィルム
    片担持面を回転面に平行な揺動運動をさせる第2カム機
    構の組合せからなる請求項5〜7何れかに記載のフィル
    ム片高精度位置決め搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記複合運動機構が、前記フィルム片担
    持面を径方向に変位させるモーターを有する直動機構
    と、前記フィルム片担持面を回転面に平行な揺動運動を
    させるモータを有する回転機構の組合せからなる請求項
    5〜7何れかに記載のフィルム片高精度位置決め搬送装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113715307A (zh) * 2021-08-31 2021-11-30 深圳市华新龙纸品包装有限公司 一种曲面保护膜成型装置及工艺

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