JP2002355678A - 殺菌水の製造方法及び製造装置 - Google Patents

殺菌水の製造方法及び製造装置

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JP2002355678A
JP2002355678A JP2001162900A JP2001162900A JP2002355678A JP 2002355678 A JP2002355678 A JP 2002355678A JP 2001162900 A JP2001162900 A JP 2001162900A JP 2001162900 A JP2001162900 A JP 2001162900A JP 2002355678 A JP2002355678 A JP 2002355678A
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pressurized
sterilized
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Toshikatsu Hamano
利勝 浜野
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Mishima Kosan Co Ltd
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Mishima Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水道水のような加圧流水を、特別の動力もメン
タナンスも必要とせず、簡便にかつ安価に殺菌し、ま
た、殺菌水は加圧状態で得られるので、水道水と同じよ
うに利用することができる加圧殺菌水の製造方法及び製
造装置を提供する。 【解決手段】加圧流水を殺菌して加圧殺菌水を製造する
方法であって、殺菌される流水を閉鎖空間内に導入し、
本流水と分流水とに分岐させ、この分流水を閉鎖空間の
上部に保持された固形殺菌剤に対して、その下側より固
形殺菌剤と接触させることにより濃厚殺菌剤水溶液を形
成し、該濃厚殺菌剤水溶液を前記本流水中に滴下、混合
して加圧殺菌水を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道水のような加
圧流水を、特別の動力も必要とせず、かつ特別のメンテ
ナンスも必要とせず、簡便にかつ安価に殺菌し、また、
殺菌水は加圧状態で得られるので、水道水と同じように
蛇口から取り出し、利用することができる加圧殺菌水の
製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】業務用や家庭用の生活用上水は、多くの
場合、貯水槽(高架水槽や地下水槽)を使用する貯水式
の給水設備が使用されており、そこでの貯水は、水道管
による場合と同様に蛇口から容易に取り出し使用できる
ように、通常、ポンプなどにより加圧されて給水される
のが通常である。この場合、貯水槽では雑菌による水汚
染が生じ易いため、貯水槽やその給水径路において濾材
を使用し浄化処理をすることが必要である。しかし、上
記方式の場合、濾材の管理が不充分であると、濾材の目
詰まり等により雑菌が繁殖することが多い。このため、
濾材を含む浄化装置の保守管理を頻繁に行うとともに殺
菌処理を行うことが必要であった。
【0003】一方、市町村などのある一定地域をカバー
する、水道管式による給水設備も広く使用されている
が、この水道管式の給水設備では、原水が加圧されて供
給され、蛇口からは所定の圧力をもった水が得られるの
で極めて便利である。しかし、夏季などの高温の時期
や、熱帯や亜熱帯などの年間を通じて高温の地域におい
ては、水道水の原水の品質そのものが悪化したり、給水
径路において水道水中の殺菌剤成分が減少することによ
り雑菌が繁殖する虞れがあった。
【0004】従来、各種の水の殺菌方法として数多くの
方式が提案、使用されているが、ほとんどの場合が工場
排水、下水、生活排水などの排水に適する殺菌方法や装
置が多い。飲料や生活用水などの上水の殺菌方法や装置
については、大量の上水を処理する大掛かりな方式が多
く、家庭用や中小規模向けの簡便かつ安価の殺菌方法や
装置は必ずしも多くは提案されていない。ましてや、上
記のような水道管式の給水設備などの加圧流水を殺菌
し、水道水と同じように蛇口から殺菌水を取り出し、使
用できるようにした方法や装置は未だ知られておらず、
近年における衛生観念の高まりから、このような加圧殺
菌水の製造方法及び製造装置が切望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水道
水のような加圧流水を、特別の動力も必要とせず、かつ
特別のメンテナンスも必要とせず、簡便にかつ安価に殺
菌し、また、殺菌水は加圧状態で得られるので、水道水
と同じように取り出し、利用することができる加圧殺菌
水の製造方法及び製造装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成すべく研究を進めたところ、これを充分に満足し
て達成できる加圧殺菌水の製造方法及び製造装置の開発
に成功したものであり、本発明は下記の構成を有するも
のである。 (1)加圧流水を閉鎖空間内にて殺菌して加圧状態を維
持しながら殺菌水を製造する方法であって、殺菌される
加圧流水を閉鎖空間内に導入し、本流水と分流水とに分
岐させ、この分流水を閉鎖空間に保持された固形殺菌剤
と接触させることにより濃厚殺菌剤水溶液を形成し、該
濃厚殺菌剤水溶液を前記本流水中に滴下、混合して閉鎖
空間内から加圧殺菌水として取り出すことを特徴とする
殺菌水の製造方法。 (2)前記流水が0.5〜10kg/m2の圧力を有
し、分流水/本流水の流量比(m3比)が、1/100
00〜1/10になるように分岐する(1)の加圧殺菌
水の製造方法。 (3)前記濃厚殺菌剤水溶液を前記本流水中に滴下、混
合した後、活性炭層を通過させ、加圧殺菌水中の殺菌剤
濃度を1ppm以下にせしめる(1)又は(2)に記載
の加圧殺菌水の製造方法。 (4)前記固形殺菌剤が、サラシ粉または塩素化イソシ
アヌール酸である(1)〜(3)のいずれか1つに記載
の殺菌水製造方法。 (5)縦型筒状体からなるケーシングと該ケーシングの
内部に、内管と外管とからなる2重管を縦方向に貫通し
て配置し、該2重管の上部には、第1の開口を有する隔
壁を介して固形殺菌剤が収納された画室を有し、かつ2
重管の内管と上記画室とを第1の開口を通じて連通させ
ており、上記2重管の内管と外管とは、その頂部乃至底
部に位置する第2の開口により連通しており、上記内管
内に導入された殺菌される加圧流水を上記第2の開口を
通じて、本流水と分流水とに分岐させ、上記分流水は、
内管内を上昇させて第1の開口を通じて上記画室内に供
給し、そこで固形殺菌剤と接触して形成した濃厚殺菌剤
水溶液を上記本流水中に滴下、混合し、該混合液を第3
の開口を通じて上記2重管を取り囲むケーシング内の画
屋に移行させ、ケーシング上部に設けられた取り出し口
より加圧殺菌水として取り出すようにしたことを特徴と
する殺菌水製造装置。 (6)第1の開口/第2の開口の開口比率を、1/10
000〜1/10に制御することにより加圧流水の殺菌
度を制御するようにした(5)に記載の殺菌水製造装
置。 (7)前記ケーシング内の2重管の外管を取り囲む部屋
に活性炭を充填し、上記2重管の外管から排出した殺菌
水を活性炭層を通過した後にケーシング上部に設けられ
た取り出し口より殺菌水として取り出す(5)又は
(6)に記載の殺菌水製造装置。 以下に、本発明の製造方法及び製造装置について、さら
に詳しく説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の加圧殺菌水の製
造方法の原理を示す模式的説明図である。図1におい
て、水の流れは矢印で示され、1は、本発明において殺
菌される加圧流水であり、通常、水道配管を通じて加圧
下に供給される水道水である。加圧流水は、必ずしも水
道水である必要はなく、貯水槽から加圧下に供給される
流水であれば同様に殺菌される。本発明で殺菌される加
圧流水は、好ましくは0.5〜10kg/m2の圧力、
特に好ましくは、1〜3kg/cm2の圧力を有する場
合が適切である。圧力が過度に大きいと圧力により加圧
空間の容量が小さくなり固形薬剤を存在させる加圧空間
を維持するのが難しくなり、一方圧力が過度に小さいと
第一の開口部より流出する分水流の推量が安定しなくな
り好ましくない。また、加圧流水の流量は必ずしも制限
されないが、好ましくは、0.5〜5m3/時間が好ま
しい。これらの圧力及び流量を有する加圧流水は、通常
の市町村などの都市の水道水で得られる範囲のものであ
り、容易に入手できる。
【0008】加圧流水1は、閉鎖空間2に導入される。
該閉鎖空間2は、大気と連通してない空間である。本発
明では、閉鎖空間内で処理することにより加圧流水はそ
の加圧度を維持することになり、殺菌水も同じ加圧状態
で得られるものである。閉鎖空間2に供給された加圧流
水1は、閉鎖空間2の下部乃至上部に至る位置の分岐点
3において、本流水4と分流水5とに分岐される。
【0009】本流水4と分流水5との分岐割合は、上記
分岐点3の高さ、加圧流水の圧力、流量及び加圧流水1
の殺菌される程度にもよるが、この分岐の程度により、
分流水の圧力が変わるので、分流水/本流水の流量比
(m3比)が好ましくは0.00001〜0.1、特に
は0.001〜0.05になるようにするのが好適であ
る。この比率が過度に小さい場合には、分流水の上昇圧
力及び流量が小さく、後に述べる分流水と固形殺菌剤と
の接触による濃厚殺菌水溶液が充分に形成できなくな
る。一方過度に大きい場合には、分流水の上昇圧力及び
流量が大きすぎ、後に述べる固形殺菌剤が一時に消耗
し、必要量以上の濃厚殺菌水溶液が形成されてしまうの
で好ましくない。
【0010】上記分流水5は、閉鎖空間2中を上昇し、
閉鎖空間2、好ましくはその上部に保持された固形殺菌
剤6と、好ましくはその下側から接触される。固形殺菌
剤6としては、空気中で固形であり、水との接触により
溶解する殺菌剤であり、好ましくは晒し粉、ジクロロイ
ソシアヌール酸のナトリウム又はカリウム塩、トリクロ
ロイソシアヌール酸、塩素化イソシアヌール酸などの塩
素系の固形殺菌剤が使用される。かかる固形殺菌剤6
は、分流水5との接触により、その一部が溶解するよう
に、好ましくは、閉鎖空間内の充分な高さに所定量が保
持される。塩素系の固形殺菌剤の殺菌能力は大きく、通
常、大腸菌などを含む細菌類は、水中に残留塩素濃度1
ppmが保持されると約15秒で死滅することが知られ
ているのでそれに見合った量の固形殺菌剤を存在させれ
ば充分である。
【0011】分流水5は、上記固形殺菌剤6に対して、
その下側で接触するために、分流水5の液量に応じて濃
厚殺菌剤水溶液が形成される。分流水5と接触した固形
殺菌剤6は、接触した部分のみが溶解して、通常、塩素
濃度が100〜10000ppmの濃厚殺菌剤水溶液が
形成される。形成された濃厚殺菌剤水溶液は液滴7(点
で示される)を形成し、重力の作用にて、閉鎖空間中を
落下し、本流水4中に対して滴下され、混合される。か
かる混合により、本流水4中の細菌が殺菌されるととも
にCOD成分が減少せしめられ、その残留塩素濃度は、
好ましくは2〜5ppmにせしめられる。そして、殺菌
された加圧流水は殺菌水8として、閉鎖空間2から取り
出し、利用される。
【0012】なお、上記の濃厚殺菌剤水溶液の液滴7と
混合され、殺菌された加圧流水は、殺菌水8として閉鎖
空間2から取り出す前に、必要に応じて、活性炭などと
接触させ、そこに含まれる残留塩素を好ましくは、1p
pm以下、特には好ましくは0.2ppm以下に減少さ
せ、かつ場合により、臭いや、着色を取り除き水質をさ
らに良好にすることができる。活性炭としては、椰子殻
活性炭などが広く使用される。
【0013】本発明の上記の殺菌水の製造方法は、常時
作動させることも可能であるが、通常は、殺菌水が必要
とされるときに、必要量の殺菌水を得るように好ましく
は、作動される。この場合、本発明の殺菌水の製造方法
では、加圧流水1の受け入れ口を水道配管に接続し、一
方、殺菌水8の取り出し口として、ここに蛇口を設ける
のが好ましい。そして、かかる蛇口を開放することによ
り、自動的に加圧流水1が閉鎖空間内に供給され、上記
システムが稼動し、これを通じて蛇口からは殺菌水8が
得ることができる。
【0014】図2は、上記本発明の加圧殺菌水の製造方
法を実施する一実施例の殺菌装置の模式的従断面図であ
る。図3は、図2の殺菌装置についての上部部分の拡大
模式的従断面図である。図2及び図3においても、水の
流れは矢印で示される。図2において、殺菌装置は、閉
鎖空間であるケーシング21に収納されている。ケーシ
ング21の内部には、内管22と外管23とからなる2
重管がその縦方向に貫通して配置されている。ケーシン
グ21、内管22及び外管23は、プラスチック、金属
などの強度のある材料から形成され、その横断面の形状
は必ずしも円形である必要はなく、必要に応じて、矩
形、角形にすることもできる。上記2重管の上部には、
図3に拡大して示されるように、隔壁24が配置され、
該隔壁24を介して密閉された画室25が形成されてい
る。内管22の上端部は、隔壁24により完全に閉塞さ
れているが、隔壁24のほぼ中央に設けられた第一の開
口部26により内管21と画室25とは連通している。
【0015】外管23の上端部の中心部は、隔壁24に
より閉塞されているが、外管23の上端部の残りの一部
は、隔壁24により閉塞されず、連通部27を通じて画
室25と連通している。画室25には、固形殺菌剤28
が、好ましくは、円板状のタブレットとして、隔壁24
上に載置されている。この場合、固形殺菌剤28は、隔
壁24上に直接に載置するのではなく、織布または不織
布などの多孔質板29を介して載置することができる。
該多孔質板29を使用することにより、後に述べる殺菌
剤水溶液を良好に形成できるとともに、形成された殺菌
剤水溶液は、円滑に滴下することができる。
【0016】固形殺菌剤28を収納する画室25は、好
ましくはケーシング21の上部に突出して形成され、そ
の周囲壁30は、収納された固形殺菌剤28の消耗が外
部から見えるように透明なプラスチックで形成するのが
好ましい。また、画室25の周囲壁30は、ケーシング
21の内部に、延長部31を有するように延長されるの
が好ましい。かかる延長部31は、後に述べる本流水を
内管22から外管23の下部方向に移行させる場合のガ
イドの役割果たす。また、かかる延長部31を有する画
室25は、ユニオン継手32などによりケーシング21
に取り付けられ、同時に、内部に収納された固形殺菌剤
28が消耗した場合には、該ユニオン継手32を通じて
取り外される。
【0017】上記2重管を形成する内管22と外管23
とは、その上端付近にて第2の開口33を通じて連通し
ている。また、内管22の下部の末端は、水道水などの
加圧流水の取り入れ口34に連結している。外管23の
下端部には、第3の開口35が形成されており、該3の
開口35を通じて外管23の内側と外側が通じている。
外管23の外側のケーシング21に囲まれる画室36
は、空洞でもよいが、好ましくは、その中間部にメッシ
ュ36を配置し、メッシュ37の上部に活性炭層38を
充填するのが好ましい。画室35の上方には、殺菌水の
取り出し口39が設けられる。
【0018】かかる図2及び図3に示される殺菌装置の
作動は下記のようにしてなされる。殺菌される加圧流水
は、取り入れ口34を通じて上記の内管22内に導入さ
れ、上昇する。内管22中を上昇した加圧流水は、内管
22の上端部で本流水と分流水とに分岐される。かかる
分岐の割合は、上記した第1の開口26と第2の開口3
2との開口比率によって決められるので、流水/分流水
とが好ましくは0.001〜0.1になるように上記開
口比率を決められる。
【0019】上記分流水は、第1の開口26を通じて、
好ましくは、多孔質体29を介して固形殺菌剤28とそ
の下側に接触する。多孔質体29が存在した場合には、
まず多孔質体29が分流水により湿潤し、湿潤した多孔
質体29を通じて固形殺菌剤28が分流水と接触する。
これにより、固形殺菌剤28は均一に溶解され、均一な
濃度の固形殺菌剤水溶液が形成される。形成された固形
殺菌剤水溶液は、画室25との連通部27を通じて重力
の作用により液適として外管23中を落下して、外管2
3中を流れる本流水中に滴下し、混合される。
【0020】固形殺菌剤水溶液が混合された本流水は、
外管23の下部にて第3の開口35から画室36に入
り、そこで好ましくは活性炭層38を通過し、取り出し
口39より殺菌装置の外部に取り出される。
【0021】図4は、上記本発明の別の一実施例の殺菌
装置を模式的縦断面図である。図4において、図2及び
図3と同じ番号は、同じものを示す。図4の殺菌装置が
図2の殺菌装置と異なる点は、2重管を形成する内管2
2と外管23とは、その上端付近の代わりに、その下端
付近に形成された第2の開口33を通じて連通している
ことである。この場合、内管22中に導入された加圧流
水は、かかる第2の開口33にて本流水と分流水とに分
岐され、分流水のみが内管22を上昇し、本流水は、第
2の開口33を通じて外管23に入ることになる。この
場合、分流水が内管22を充分な圧力で上昇するよう
に、第1の開口26/第2の開口33を好ましくは、
0.005〜0.1、好ましくは0.01〜0.05に
せしめることが好ましい。
【0022】内管22中を上昇した分流水が第1の開口
26を通じ、好ましくは多孔質体29を通じて固形殺菌
剤28と接触して固形殺菌剤水溶液を形成し、これが、
液滴として、重力の作用により本流水に滴下、混合さ
れ、第3の開口35を通じて画室36に移行する。画室
36に移行した殺菌水は、好ましくは活性炭層38を通
じて取り出し口39から殺菌水として取り出されること
は上記図2及び図3に示した製造装置と同じである。
【0023】
【実施例】以下に本発明について実施例を示してさらに
詳しく説明するが、本発明はかかる実施例に限定して解
釈されないことはもちろんである。図2に示した殺菌装
置を使用して殺菌水を製造した。ケーシング21は高さ
1.2m、内径0.25mのポリ塩化ビニル製、内管2
2は、長さ1.25m、内径1.5cmのポリ塩化ビニ
ル製のパイプ、外管23は、長さ1.45m、内径10
cmのポリ塩化ビニル製のパイプであった。第1の開口
26は、直径2.5mmの孔から形成され、第2の開口
32は、直径8mmの2個の孔から形成され、この2個
の孔は、内管22の上端から1cmの下方で、その外周
のほぼ対称位置に形成された。また、第3の開口34
は、直径20mmの個の孔から形成され、外管23の下
端から10cm上方で、その外周のほぼ対称位置に形成
された。
【0024】画室25は、2重管の上部に内径9cm、
高さ20cmの円筒形を有し、その外壁30は透明ポリ
塩化ビニル製であった。画室25に収納された固形殺菌
剤28としては、直径75mm、厚み2.5cmの円板
状の塩素化イソシアヌール酸のタブレット(アーチケミ
カル社製)を3個を上下に重ねて使用し、これを、隔壁
24上のポリエチレン製の厚手の布からなる多孔質板
(2mm厚)29上に載置した。また、画室36には、
椰子ガラ活性炭を10kgを収納し、殺菌水の取り出し
口39は、ケーシング21の下端部から上方1.5cm
の位置に、蛇口を有する管をもって形成した。
【0025】上記の殺菌装置を使用し、これに地下水か
らなる加圧流水(ゲージ圧:2kg/cm2)を取り入
れ口34より500リットル/時間の流量で供給した。
なお、上記の加圧流水には、一般細菌が、1cc中35
ヶ、大腸菌が1cc中15ヶ存在していた。なお、実施
例中の細菌数の測定は、いずれも柴田科学機器工業社製
のテスト機(一般細菌試験紙、大腸菌群試験紙)で行っ
た。殺菌装置における、固形殺菌剤水溶液が滴下、混合
された本流水中の残留塩素濃度は、2ppmであり、一
方、殺菌装置の殺菌水の取り出し口39から得られた殺
菌水中の残留塩素濃度は、0.05ppmであり、全く
塩素臭のないものであった。また、上記と同じテスト機
で測定した結果、そのなかの一般細菌及び大腸菌はいず
れも検出されなかった。
【0026】引き続き、殺菌装置に対して500リット
ル/時間で加圧水を供給して運転を続けたところ、約7
2時間経過後に最下層の固形殺菌剤が消耗し、2番目の
固形殺菌剤が上部より落下し、最下層になった。このこ
とから、上記1個の固形殺菌剤のタブレットで、約36
3の殺菌水が得られることがわかった。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、殺菌剤として、固形殺
菌剤を使用し、かつこれを閉鎖空間において加圧状態を
維持しながら、特定の方法及び装置に従って溶解させ
て、非殺菌水中に滴下、混合することにより、加圧流水
を殺菌し、得られた殺菌水は、生活用水として使用する
などに便利な加圧状態の殺菌水が得られる。また、殺菌
水は、必要に応じて、活性炭層を通過させることによ
り、脱色、脱臭と同時に余剰の殺菌剤を除去できるので
高品質の殺菌水を得られる。
【0028】かくして、本発明によれば、水道水のよう
な加圧流水を、殺菌される加圧流水の圧力を利用し、特
別の動力も必要とせず、かつ特別のメンタナンスも必要
とせず、簡便にかつ安価に殺菌し、また、殺菌水は加圧
状態で得られるので、水道水と同じように取り出し、利
用することができる高品質の加圧殺菌水の製造方法及び
製造装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加圧殺菌水の製造方法の原理を説明す
る説明図
【図2】本発明の加圧殺菌水の製造像装置の一実施例の
模式的縦断図
【図3】図2の殺菌装置の上部付近の拡大した模式的縦
断図
【図4】本発明の加圧殺菌水の製造装置の別の実施例の
模式的説明図
【符号の説明】
1: 加圧流水 2: 閉鎖空間
4: 本流水 5: 分流水 6: 固形殺菌剤
7: 液滴 8: 殺菌水 21: ケーシング 2
2: 内管 23: 外管 25: 画室 2
6: 第1の開口 28: 固形殺菌剤 29: 多孔質体 3
2: ユニオン継ぎ 33: 第2の開口 34: 取入れ口 3
5: 第3の開口 36: 画室 38: 活性炭層 3
9: 取り出し口
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 C02F 1/50 532H 540 540E 550 550C A01N 43/64 105 A01N 43/64 105 59/08 59/08 A B01F 1/00 B01F 1/00 F 3/08 3/08 Z C02F 1/28 C02F 1/28 D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加圧流水を閉鎖空間内にて殺菌して加圧状
    態を維持しながら殺菌水を製造する方法であって、殺菌
    される加圧流水を閉鎖空間内に導入し、本流水と分流水
    とに分岐させ、この分流水を閉鎖空間に保持された固形
    殺菌剤と接触させることにより濃厚殺菌剤水溶液を形成
    し、該濃厚殺菌剤水溶液を前記本流水中に滴下、混合し
    て閉鎖空間から加圧殺菌水して取り出すことを特徴とす
    る加圧殺菌水の製造方法。
  2. 【請求項2】前記加圧流水が 0.5〜10kg/m2
    圧力を有し、分流水/本流水の流量比(m3比)が、
    0.0001〜0.1m3になるように分岐する請求項
    1の加圧殺菌水の製造方法。
  3. 【請求項3】前記濃厚殺菌剤水溶液を本流水中に滴下、
    混合した後、活性炭層を通過させ、加圧殺菌水中の殺菌
    剤濃度を1ppm以下にせしめる請求項1又は2に記載
    の加圧殺菌水の製造方法。
  4. 【請求項4】前記固形殺菌剤が、サラシ粉または塩素化
    イソシアヌール酸である請求項1、2又は3に記載の殺
    菌水製造方法。
  5. 【請求項5】縦型筒状体からなるケーシングと該ケーシ
    ングの内部に、内管と外管とからなる2重管を縦方向に
    貫通させて配置し、該2重管の上部には、第1の開口を
    有する隔壁を介して固形殺菌剤が収納された画室を有
    し、かつ2重管の内管と上記画室とを上記第1の開口を
    通じて連通しており、 上記2重管の内管と外管とは、その頂部乃至底部に位置
    する第2の開口により連通しており、上記内管内に導入
    された殺菌される加圧流水を第2の開口を通じて、本流
    水と分流水とに分岐させ、 上記分流水は、内管内を上昇させて第1の開口を通じて
    上記画室内に供給し、そこで固形殺菌剤と接触して形成
    した濃厚殺菌剤水溶液を上記本流水中に滴下、混合し、 該混合液を第3の開口を通じて上記2重管を取り囲む、
    ケーシング内の画屋に移行させ、ケーシング上部に設け
    られた取り出し口より加圧殺菌水として取り出すように
    したことを特徴とする殺菌水製造装置。
  6. 【請求項6】第1の開口/第2の開口の開口比率を、1
    /10000〜1/10に制御することにより被殺菌水
    の殺菌度を制御するようにした請求項5に記載の殺菌水
    製造装置。
  7. 【請求項7】前記ケーシング内の2重管の外管を取り囲
    む部屋に活性炭を充填し、上記2重管の外管から排出し
    た殺菌水を活性炭層を通過した後にケーシング上部に設
    けられた取り出し口より殺菌水として取り出す請求項5
    又は6に記載の殺菌水製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100902493B1 (ko) 2008-11-24 2009-06-10 주식회사 성지공조기술 수처리 장치
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