JP2002354283A - クロック変調回路および双方向水平偏向装置 - Google Patents

クロック変調回路および双方向水平偏向装置

Info

Publication number
JP2002354283A
JP2002354283A JP2001162229A JP2001162229A JP2002354283A JP 2002354283 A JP2002354283 A JP 2002354283A JP 2001162229 A JP2001162229 A JP 2001162229A JP 2001162229 A JP2001162229 A JP 2001162229A JP 2002354283 A JP2002354283 A JP 2002354283A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
clock
horizontal
horizontal deflection
magnetic field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001162229A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyo Uehata
秀世 上畠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001162229A priority Critical patent/JP2002354283A/ja
Publication of JP2002354283A publication Critical patent/JP2002354283A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Details Of Television Scanning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面上下部にジグザグ状縦線障害が発生し、
往路と復路の映像信号がずが発生していた。 【解決手段】 画面水平方向において電子ビームを双方
向に走査するための双方向水平偏向装置であって、水平
走査期間の分割位置を設定する位置設定手段と、水平偏
向磁界をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換
手段と、水平偏向磁界の理想波形を記録する理想磁界記
録手段と、前記位置設定手段の出力する位置での前記ア
ナログデジタル変換手段の出力と前記理想波形記録手段
の出力を比較し、誤差情報に変換し出力する誤差検出手
段と、前記誤差情報に基づきクロックの変調波形を出力
する変調波形出力手段を備えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示画面の水平方
向において電子ビームを双方向走査するためのクロック
変調回路、それを用いた双方向水平偏向装置およびその
双方向水平偏向装置を搭載する受像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管(以下、CRTと記す)ディス
プレイ装置等の表示装置の分野では、高精細画像の表示
に適した双方向水平偏向装置の使用が提案されている。
この双方向水平偏向装置は、水平偏向コイルを用いて電
子ビームを双方向に走査するための装置である。双方向
水平偏向装置は、水平偏向コイルが等価的にインダクタ
ンス成分とそれに直列に接続された抵抗成分とを有して
いるため、画面上垂直に一列に並ぶべき画素が往路の走
査と復路の走査との間で水平方向にずれる場合がある。
【0003】図6は水平偏向コイルに流れる水平偏向電
流の経時変化を説明するための図である。また、図7
は、図6に示す水平偏向電流の電流波形に対応した表示
画面の状態を説明するための図である。なお、図7にお
いて、水平方向はx座標と呼び、垂直方向をy座標と呼
ぶ。
【0004】図6(a)には、水平偏向電流の理想的な
電流波形が示されている。図6(a)に示す状態におい
ては、電子ビームの往路の走査期間T1の長さ(すなわ
ち期間)と復路の走査期間T2の長さ(すなわち期間)
とが一致し、往路走査および復路走査で電流が0になる
時点t1,t2がそれぞれ走査期間T1,T2の中間点
と一致している。そのため、図7(a)に示すように、
垂直に一列に並ぶべき画素が往路走査および復路走査に
おいて同一x座標上に表示される。例えば、往路走査お
よび復路走査において、それぞれ、図7(a)の画面水
平方向の中央の画素e1,e2の表示位置が同一x座標
上にくる。
【0005】図6(b)には、水平偏向コイルの抵抗成
分による歪みを有する電流波形が示されている。図6
(b)に示す状態においては、往路の走査期間T3の長
さ(すなわち期間)と復路の走査期間T4の長さ(すな
わち期間)とが一致しているが、往路および復路の走査
期間T3,T4の中間点t4,t6と水平偏向電流が0
になる時点t3,t5とは一致しない。そのため、図7
(b)に示すように、垂直に一列に並ぶべき画素が往路
走査および復路走査においてジグザグにずれるジグザグ
状縦線障害を生じる。例えば、往路走査および復路走査
において、それぞれ、図7(b)の画面水平方向の中央
の画素e1,e2の表示位置のx座標が異なる。
【0006】図8は、水平偏向電流の歪みを低減してジ
グザグ状縦線障害を防止するための構成を等価回路で示
した回路図である。この回路は、例えば特開平7−20
3238号公報に記載された双方向水平偏向システムで
用いられている。図8において、水平偏向コイル212
および負抵抗218は互いに直列に接続されている。こ
の負抵抗218は水平偏向コイル212の抵抗成分RH
を打ち消す。
【0007】図9は図8の等価回路の動作を示す波形図
である。図9(a)に示すように、入力端子214に印
加される電圧V1 は方形波である。水平偏向コイル21
2のインダクタンスLH が大きいので、出力端子216
に流れる水平偏向電流は三角波になる。負抵抗218が
発生する電圧VR の波形は、図9(b)に示す三角波に
対し90°位相がずれている。この負抵抗218で発生
される電圧VR によって抵抗成分RH に発生する電圧が
打ち消されるため、図8に示す等価回路に流れる水平偏
向電流は、見かけ上抵抗による損失がないので歪まな
い。しかし、このような負抵抗218を用いて水平偏向
コイル212に流れる電流の抵抗成分RHによる歪みを
防ぐと消費電力が大きくなる。
【0008】水平偏向システムにおいて、小さな消費電
力で上記のようなジグザグ状縦線障害を防止するための
手段を備えるものとして、例えば特開平8−17254
3号公報に記載されている往復偏向式CRTディスプレ
イ装置がある。このCRTディスプレイ装置では、各画
素に対応するデータを読み出すための読み出しクロック
を変調し、読み出しクロックの基準となる水平同期信号
の遅延量を変化させ、かつ、それに伴い変化する水平サ
イズを安定させることによってジグザグ状縦線障害を解
消する縦線ジグザグ状妨害自動消去手段が設けられてい
る。
【0009】図10は、従来の縦線ジグザグ状妨害自動
消去手段の動作を説明するための波形図である。図10
(a)の電圧波形227は、水平偏向コイルに水平偏向
電流を流すために印加されるパルス電圧Vp の波形であ
る。図10(b)の電圧波形226は、読み出しクロッ
クを分周して周波数を2分の1にすることによって得ら
れた電圧パルスの波形である。図10(c)の電流波形
228は、水平偏向電流の波形に比例した水平走査位置
信号の波形である。この縦線ジグザグ状妨害自動消去手
段は、例えば1回の往路走査の開始点A1 および中間点
A2 ならびにその往路走査に続く復路走査の終了点B1
および中間点B2 において、再生画像上の水平座標と一
対一の対応関係を有する水平走査位置信号の値I(A1
)と値I(B1 )とを比較し、値I(A2 )と値I
(B2 )とを比較する。また、従来の縦線ジグザグ状妨
害自動消去手段は、往路走査の開始点A1 と終了点A3
の水平走査位置信号の値I(A1 ),I(A3 )の差か
ら水平サイズを検出する。図11は従来の縦線ジグザグ
上妨害自動消去手段の構成を示す図である。図11の縦
線ジグザグ上妨害自動消去手段は水平偏向電流検出手段
303、サンプリングパルス発生用デコーダ手段30
4、サンプルホールド手段305〜309、減算器31
0〜312、比較増幅器313、可変遅延手段314、
利得制御回路315および電源電圧制御回路316を備
えている。水平偏向電流検出手段303はたとえば、抵
抗器またはトランスおよび抵抗器で構成されており、偏
向コイル301およびS字歪み補正用キャパシタ302
に直列に接続されている。入力端子326には水平同期
信号を2分周した信号が入力されている。サンプリング
パルス発生用デコード手段304には、読み出しクロッ
クを発生するための読み出し側位相同期ループを構成す
るカウンタ317から画素を読み出すタイミングを示す
信号が与えられ、サンプリングパルス発生用デコード手
段304は、そのタイミングを示す信号をデコードし
て、サンプリング信号318〜322を入力端子326
の信号に応じてサンプルホールド手段305〜309に
出力する。サンプルホールド手段305〜309は、後
述するサンプリングパルス発生用デコーダ手段304か
ら与えられるサンプリング信号318〜322に応じた
タイミングでそれぞれ水平偏向電流検出手段303から
出力された水平走査位置信号Iをサンプルホールドす
る。それにより、サンプルホールド手段305〜309
は、それぞれ往路走査の開始点A1、復路走査の終了点
B1、往路走査の中間点A2、復路走査の中間点B2お
よび往路走査の終了点A3の画素を読み出すタイミング
でサンプルした水平走査位置信号Iの値I(A1)、I
(B1)、I(A2)、I(B2)およびI(A3)を
保持する。減算器310は、サンプルホールド手段30
5が保持している水平走査位置信号の値I(A1)から
サンプルホールド手段306が保持している水平走査位
置信号の値I(B1)を差し引き、その結果を可変遅延
手段314に出力する。可変遅延手段314は、読み出
しクロックの生成のために位相同期ループ回路に供給し
ている水平同期信号を減算器310の出力信号に応じて
遅延させる。それにより、図11の縦線ジグザグ状妨害
自動消去手段は再生画像の左端におけるジグザグ状縦線
障害を自動的に消去する。減算器311は、サンプルホ
ールド手段307が保持している水平走査位置信号I
(A2)からサンプルホールド手段308が保持してい
る水平走査位置信号I(B2)を差し引き、その結果を
利得制御回路315に出力する。利得制御回路315
は、読み出しクロックを生成している位相制御ループ回
路の電圧制御発振器に与える電圧を変化させる。これに
よって利得制御回路315は、読み出しクロックの周波
数を変化させる。それにより、図11の縦線ジグザグ状
妨害自動除去手段は再生画像の中央におけるジグザグ状
縦線障害を自動的に消去する。減算器312は、サンプ
ルホールド手段305が保持している水平走査位置信号
の値I(A1)からサンプルホールド手段309が保持
している水平走査位置信号の値I(A3)を差し引き、
その結果を比較増幅器313の非反転入力端子に与え
る。比較増幅器313は減算器312の出力信号と入力
信号390に与えられる基準値IRとの差を増幅して電
源電圧制御回路316に与える。電源電圧制御回路31
6は、その制御入力(I(A1)−I(A3)−IR)
の増減に応じて水平偏向コイルに与える電源電圧を増減
して水平サイズを一定に保っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の双方向水平偏向
装置は以上のように構成されており、再生画像に発生す
るジグザグ状縦線障害を除去している。しかし、上記し
た構成では、画面の左右端および中央はジグザグ状縦線
障害を回避できるが、その他の位置ではジグザグ状縦線
障害を回避することが困難である。
【0011】また、電子ビームのCRT管面上の位置は
水平偏向電流が偏向ヨークに流れるときに発生する水平
偏向磁界によって決定される。一般に偏向ヨークはフェ
ライトのコアが使用されているために、偏向電流に対し
てヒステリシス特性を有している。また、温度変化によ
りある特定の電流値に対する水平位置も変化する。すな
わち、水平偏向電流にもとずきジグザグ状の縦線障害を
除去することは極めて困難である。結果として、画面の
一部がジグザグ状の縦線障害を除去できないという課題
を有していた。
【0012】本発明の目的は、管面の水平位置のいかな
る場所でもジグザグ状縦線障害を除去する双方向水平偏
向装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】(第1の発明)第1の発
明に係る双方向水平偏向装置は、画面水平方向において
電子ビームを双方向に走査するための双方向水平偏向装
置であって、水平走査期間の分割位置を設定する位置設
定手段と、水平偏向磁界をデジタル信号に変換するアナ
ログデジタル変換手段と、水平偏向磁界の理想波形を記
録する理想磁界記録手段と、前記位置設定手段の出力す
る位置での前記アナログデジタル変換手段の出力と前記
理想波形記録手段の出力を比較し、誤差情報に変換し出
力する誤差検出手段と、前記誤差情報に基づきクロック
の変調波形を出力する変調波形出力手段を備えるもので
ある。
【0014】(第2の発明)第2の発明に係る双方向水
平偏向装置は、映像信号を表示するために画面の水平方
向において電子ビームを双方向に走査するための双方向
水平偏向装置であって、画像情報を記憶するための記憶
手段と、往路および復路の走査に対応する画像情報を前
記記憶手段に書き込む第1のクロックを発生する第1のク
ロック発生手段と、往路および復路の走査に対応する画
像情報を前記記憶手段に読み出す第2のクロックを発生
する第2のクロック発生手段と、前記記憶手段から読み
出された画像情報に基づく電子ビームを水平方向に往復
偏向させて画面上に走査線を形成する水平偏向手段と、
前記水平偏向手段の発生する磁界を検出する水平偏向磁
界検出手段と、前記水平偏向磁界検出手段の出力に基づ
き前記第2のクロックを変調する波形を前記第2のクロ
ック発生手段に供給するクロック変調波形出力手段を備
えるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
実施の形態による双方向水平偏向装置の一構成例を示す
ブロック図である。図1の双方向水平偏向装置は、入力
端子1、入力端子5、映像メモリ2、D/A変換器3、
書き込み側位相同期ループ回路(以下、書き込み側PL
L回路と記す)6、読み出し側位相同期ループ回路(以
下、読み出し側PLL回路と記す)7、水平偏向回路
8、クロック変調回路9、水平偏向磁界検出コイル10
を備える。
【0016】映像メモリ2には、後述する書き込み側P
LL回路6から与えられる書き込みクロックWCKおよ
び往路走査と復路走査との切り換えのタイミングを示す
第1の切り換え信号CS1に応じて入力端子1から入力
された画像データVD1が書き込まれる。
【0017】また、後述する読み出し側PLL回路7か
ら与えられる読み出しクロックRCKおよび往路走査と
復路走査との切り換えのタイミングを示す第2の切り換
え信号CS2に応じて映像メモリ2に記憶されている画
像データVD1が読み出されて画像データVD2として
D/A変換器3に出力される。
【0018】この映像メモリ2は、1水平走査期間(1
H)ごとに画像データの書き込み順序と読み出し順序と
の関係を反転させる。つまり、ある水平走査期間では、
画像データVD1の書き込み順序と同じ順序で映像メモ
リ2から画像データVD2が読み出され、それに続く次
の水平走査期間では、画像データVD1の書き込み順序
とは逆の順序で映像メモリ2から画像データVD2が読
み出される。
【0019】D/A変換器3は、画像データVD2をア
ナログの映像信号VSに変換してCRT4に出力する。
そして、CRT4には、後述する読み出し側PLL回路
7に与えられる水平同期信号HS2に同期してD/A変
換器3の映像信号VSに応じた画像が表示される。
【0020】書き込み側PLL回路6は、入力端子5か
ら入力された水平同期信号HS1に応答して書き込みク
ロックWCKおよび第1の切り換え信号CS1を生成し
て映像メモリ2に出力する。また、書き込み側PLL回
路6は、水平同期信号HS1から水平同期信号HS2を
生成して読み出し側PLL回路7に出力する。
【0021】読み出し側PLL回路7は、書き込み側P
LL回路6から与えられる水平同期信号HS2に応答し
て読み出しクロックRCKを生成し、読み出しクロック
RCKを後述するクロック変調回路9から与えられるク
ロック変調信号CKMによって変調して映像メモリ2に
出力する。また、読み出し側PLL回路7は、水平偏向
を制御する信号ZX、EGと第2の切り換え信号CS2
を映像メモリ2および水平偏向回路8に与え、第2の切
り換え信号CS2に対して4分の1周期位相のずれた中
央画素読み出しタイミング信号CPRをクロック変調回
路9に与える。なお、読み出し側PLL回路7の構成に
ついては後述する。
【0022】水平偏向回路8は、水平偏向制御信号Z
X,EGと第2の切り換え信号CS2に応答して水平方
向に電子ビームを往復偏向させるための磁界を発生す
る。
【0023】水平偏向磁界検出回路10は、電子ビーム
を水平方向に偏向する磁界を検出し、クロック変調回路
9に出力する。クロック変調回路9は、水平偏向磁界検
出回路が出力する信号と理想状態の偏向磁界波形を比較
し、その誤差に基づきクロック変調信号CKMを生成
し、そのクロック変調信号CKMを読み出し側PLL回
路7に出力する。
【0024】図4は、読み出し側PLL回路7の一構成
例を示すブロック図である。
【0025】図4に示す読み出し側PLL回路7は、入
力端子121、位相比較器122、加算器123、電圧
制御発振回路124、カウンタ125および出力端子1
26,127を備える。
【0026】入力端子121には、書き込み側PLL回
路6から水平同期信号HS2が供給されている。位相比
較器122は、この入力端子121の水平同期信号HS
2の位相と後述するカウンタ125が出力した第1のカ
ウンタ出力信号C1の位相とを比較する。位相比較器1
22は、比較結果に応じた電圧を抵抗およびコンデンサ
からなるループフィルタを通じて、加算器123に出力
する。
【0027】加算器123は、位相比較器122が出力
する出力電圧にクロック変調回路9が出力するクロック
変調信号CKMを加算して電圧制御発振回路124に出
力する。
【0028】電圧制御発振回路124は、加算器123
の出力電圧に応じた周波数を有する読み出しクロックR
CKを発生し、発生した読み出しクロックRCKをカウ
ンタ125および出力端子126に出力する。出力端子
126には映像メモリ2が接続されている。
【0029】カウンタ125は、電圧制御発振回路12
4が出力した読み出しクロックRCKをカウントし、1
水平走査期間に読み出すべきデータ数分だけ読み出しク
ロックRCKをカウントする毎に第1のカウンタ出力信
号C1を位相比較器122に出力する。また、カウンタ
125は、第1のカウンタ出力信号C1を2分周した第
2のカウンタ出力信号を第2の切り換え信号CS2とし
て出力端子127に出力する。出力端子127には映像
メモリ2および水平偏向回路8が接続されている。
【0030】例えば、図5(a)に示す画像データVD
1が映像メモリ2に書き込まれている。映像メモリ2
は、例えば図5(b)に示す第2の切り換え信号CS2
がハイレベルの場合には、書き込み順序と同じ順序で画
像データVD1を読み出し、第2の切り換え信号CS2
がローレベルの場合には、書き込み順序と逆の順序で読
み出す。このようにして、映像メモリ2から読み出され
て出力される画像データVD2をD/A変換器3によっ
て変換すると、往復偏向方式に対応した図5(c)に示
すアナログの映像信号VSが得られる。
【0031】図5(c)の映像信号VSを用いてCRT
4に表示するために、水平偏向回路8において、第2の
切り換え信号CS2に応じて図5(d)に示す水平偏向
磁界IHによって、電子ビームの往復偏向が行われる。
それにより、電子ビームが走査線の端部に位置するタイ
ミングと一水平走査の最初と最後に読み出されるべき画
像データVD1の読み出しタイミングとが常に一致す
る。
【0032】一方、読み出し側PLL回路7は映像メモ
リ2から画素のデータを読み出すための読み出しクロッ
クRCKを出力する。このとき、水平偏向磁界によって
走査される電子ビームの位置と映像信号の位置が往路と
復路で位相が一致しなければならない。しかし、図5
(d)に示す水平偏向磁界IHは、点線で示す理想的な
水平偏向磁界波形に対して歪んでいる。そのため、読み
出し側PLL回路7の読み出しクロックRCKを変調す
ることにより映像信号を等価的に実線で示す偏向磁界に
一致させることで、画面水平方向のいかなる位置でも垂
直に一列に画素が並ぶようにしている。
【0033】これらの動作を実現するために、クロック
変調回路9は、図5(e)に示すクロック変調信号CK
Mを読み出し側PLL回路7に出力し、読み出しクロッ
クRCKの周波数を変化させる。読み出しクロックRC
Kの周波数が高くなれば映像信号の読み出し位相は進
み、逆に読み出しクロックRCKの周波数が低くなれば
映像信号の読み出し位相が遅れる。このように読み出し
側PLL回路7の読み出しクロックRCKの周波数を変
化させることにより、電子ビームの位置と映像信号の位
相とを一致させる。
【0034】電子ビームの位置と映像信号の位相とを一
致させるために、クロック変調回路9は水平偏向磁界検
出コイル10より水平偏向磁界の状態を情報として入力
し、あらかじめ記憶していた理想磁界波形との相関関係
を算出し、読み出しクロックの変調度合いを決定しクロ
ック変調信号CKMとして出力する。
【0035】一般のテレビジョン受信機では、水平偏向
振幅が画面の上部、中央、下部で違うため、理想波形磁
界波形との相関関係を算出することが困難である。そこ
で、相関関係を算出する位置を垂直走査期間の特定の場
所でのみ行う。たとえば、入力端子11より供給される
画面の中央部付近の一水平走査期間を示すGATE信号
を利用して、その期間でのみクロック変調波形CKMを
算出するようにすればよい。
【0036】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態による双方向水平偏向装置の一構成例を示すブロック
図である。入力端子20から25、出力端子26、カウ
ンタ30、磁界検出位置設定回路31、積分回路32、
AD変換器33、ノイズ除去回路34、AGC回路3
5,誤差検出回路36、理想磁界波形ROM37、変調
波形出力回路38、DA変換器39を備える。
【0037】入力端子20から磁界検出信号が入力され
る信号は水平偏向磁界をコイルにより抽出した波形であ
り、電圧波形のため、90度位相シフトしている。そこ
で、積分回路32で電圧電流変換を行う。これにより、
偏向磁界を正しい位相で抽出できる。つぎに、AD変換
器33でディジタル信号に変換する。このときのクロッ
クは変調されたクロックRCKを使用する。ディジタル
信号に変換された水平磁界検出信号はノイズ除去回路3
4でノイズ除去され、AGC回路35で振幅を一定に保
たれる。誤差検出回路36はAGC回路35の出力と理
想磁界波形ROM37の出力を比較し、誤差信号を抽出
する。このとき誤差を検出する位置はたとえばA0、A
1、A2、A3、A4として磁界検出位置設定回路31
より供給される。また、誤差検出回路36は動作を安定
化させるために、誤差を検出する期間を垂直走査期間の
特定の場所でのみ行う。たとえば、入力端子25より供
給される画面の中央部付近の一水平走査期間を示すGA
TE信号を利用して、その期間でのみ誤差を算出し、そ
れ以外はその状態を保持するようにしている。変調波形
出力回路38は誤差検出回路36の出力にもとずき、図
6(e)に示す信号に変換しを出力する。DA変換器3
9は変調波形出力回路38の出力をアナログ信号に変換
し、クロック変調波形CKMとして出力する。
【0038】図3を用いて動作について詳しく説明す
る。
【0039】図3(a)は理想磁界波形と実際の偏向検
出波形と磁界検出位置A0,A1,A2,A3,A4と
GATE信号の関係を表す図である。
【0040】理想磁界波形に対し、実際の偏向磁界波形
は点線で示すように歪んでいる。この歪みが往復走査し
た場合に、往路と復路の画像のずれとなる。そこで、本
発明の制御方法は歪んだ実際の偏向磁界には補正処理を
加えず、映像信号を読み出すクロックを変調することに
より同じように時間軸で歪ませることで、往路と復路の
画像のずれを除去する。A0,A1,A2,A3,A4
の位置でのクロックを変調する率は理想磁界波形と実際
の偏向磁界との誤差より求めることができる。実際には
偏向磁界を変調されたクロックRCKでAD変換し、A
0,A1,A2,A3,A4の理想磁界波形との誤差を
求めることで制御する。
【0041】たとえばA2の位置での動作を図3(b)
で示す。RCKが無変調の場合、A2の位置で理想磁界
波形の値はDA2、磁界検出波形の値はDB2となって
いる。この差分を検出し、変調度を決定する。この場
合、RCKの周波数をあげることにより実際の磁界検出
波形の値はDC2となる。このときDC2の値を示す位
置はA2となっている。したがって、A2でのクロック
の変調度が決定する。
【0042】実際にはDA2−DC2の絶対値が一定以
下の場合、それ以上更新動作をしないように制御して、
動作の安定化を図る。
【0043】また、GATE信号の期間のみ更新、収束
判定を行うことで動作の安定化を図る。
【0044】また、DA変換器39は無変調のクロック
WCKによりアナログ信号に変換することで動作の安定
化を図る。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明の双方向水平偏向
装置によれば、画面の左右端および中央はジグザグ状縦
線障害を回避できるばかりでなく、その他の位置でもジ
グザグ状縦線障害を回避することが可能である。また、
電子ビームのCRT管面上の位置は水平偏向電流が偏向
ヨークにフェライトのコアが使用されていてことによる
偏向電流に対するヒステリシス特性も回避して、ジグザ
グ状縦線障害を除去できるまた、温度変化によりある特
定の電流値に対する水平位置も変化しても、実際の水平
偏向磁界にもとずきジグザグ状の縦線障害を除去するこ
とができる。
【0046】したがって、管面の水平位置のいかなる場
所でもジグザグ状縦線障害を除去する双方向水平偏向装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における水平偏向回路の
一構成例を示すブロック図
【図2】本発明の一実施の形態におけるクロック変調回
路の一構成例を示すブロック図
【図3】同クロック変調回路の動作を説明する模式図
【図4】本発明の一実施の形態における水平偏向回路の
読み出し側PLL回路の一構成例を示すブロック図
【図5】本発明の双方向水平偏向装置における動作例を
示す波形図
【図6】一般の水平偏向コイルに流れる水平偏向電流の
経時変化を説明するための図
【図7】同水平偏向電流の電流波形に対応した表示画面
の状態を説明するための図
【図8】従来の双方向水平偏向システムにみられた水平
偏向電流に生じる誤差を低減するための構成例を等価回
路で示した図
【図9】同等価回路の動作例を示す波形図
【図10】従来の縦線ジグザグ状妨害自動消去手段の動
作例を説明するための波形図
【図11】従来例の水平偏向回路の構成例を示す図
【符号の説明】
1,5 入力端子 3 DA変換器 4 CRT 6 書き込み側PLL回路 7 読み出し側PLL回路 8 水平偏向回路 9 クロック変調回路 10 水平偏向磁界検出回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平走査期間の分割位置を設定する位置
    設定手段と、水平偏向磁界をデジタル信号に変換するア
    ナログデジタル変換手段と、水平偏向磁界の理想波形を
    記録する理想磁界記録手段と、前記位置設定手段の出力
    する位置での前記アナログデジタル変換手段の出力と前
    記理想波形記録手段の出力を比較し、誤差情報に変換し
    出力する誤差検出手段と、前記誤差情報に基づきクロッ
    クの変調波形を出力する変調波形出力手段を具備するこ
    とを特徴とするクロック変調回路
  2. 【請求項2】 位置設定手段は1水平走査期間ごと初期
    化され、クロックごとにカウントされるカウンタと前記
    カウンタの出力とあらかじめ設定した水平位置を示す設
    定値とが一致したことを示す位置検出信号を出力し、前
    記設定値が複数の場合、前記検出信号を複数出力するこ
    とを特徴とする請求項1記載のクロック変調回路。
  3. 【請求項3】 アナログデジタル変換手段は変調された
    クロックを使用することを特徴とする請求項1記載のク
    ロック変調回路。
  4. 【請求項4】 誤差検出手段はそれぞれの位置検出信号
    が示した位置での前記アナログデジタル変換手段の出力
    と前記理想波形記録手段の出力の差分を誤差情報として
    出力ことを特徴とする請求項1記載のクロック変調回
    路。
  5. 【請求項5】 変調波形出力手段は誤差検出手段の出力
    する誤差情報が最小となるような変調波形を出力するこ
    とを特徴とする請求項1記載のクロック変調回路。
  6. 【請求項6】 変調波形出力手段は変調されないクロッ
    クを使用することを特徴とする請求項1記載のクロック
    変調回路。
  7. 【請求項7】 映像信号を表示するために画面の水平方
    向において電子ビームを双方向に走査するための双方向
    水平偏向装置であって、画像情報を記憶するための記憶
    手段と、往路および復路の走査に対応する画像情報を前
    記記憶手段に書き込む第1のクロックを発生する第1のク
    ロック発生手段と、往路および復路の走査に対応する画
    像情報を前記記憶手段に読み出す第2のクロックを発生
    する第2のクロック発生手段と、前記記憶手段から読み
    出された画像情報に基づく電子ビームを水平方向に往復
    偏向させて画面上に走査線を形成する水平偏向手段と、
    前記水平偏向手段の発生する磁界を検出する水平偏向磁
    界検出手段と、前記水平偏向磁界検出手段の出力に基づ
    き前記第2のクロックを変調する波形を前記第2のクロ
    ック発生手段に供給する請求項1から7のいずれかに記
    載のクロック変調波形出力手段とを具備することを特徴
    とする双方向水平偏向装置。
JP2001162229A 2001-05-30 2001-05-30 クロック変調回路および双方向水平偏向装置 Pending JP2002354283A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001162229A JP2002354283A (ja) 2001-05-30 2001-05-30 クロック変調回路および双方向水平偏向装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001162229A JP2002354283A (ja) 2001-05-30 2001-05-30 クロック変調回路および双方向水平偏向装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002354283A true JP2002354283A (ja) 2002-12-06

Family

ID=19005394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001162229A Pending JP2002354283A (ja) 2001-05-30 2001-05-30 クロック変調回路および双方向水平偏向装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002354283A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2039143C (en) Convergence control system for multiple vertical formats
US5216497A (en) Digital convergence apparatus including an extrapolating circuit
US4680599A (en) Cathode ray tube display system and method having bidirectional line scanning
US5272421A (en) Digital image correction device
JPS6227710B2 (ja)
JPH11136539A (ja) ビデオ信号からライン同期情報項目を得る方法及び装置
KR100708514B1 (ko) 수평 편향 회로 및 쌍방향 수평 편향 장치
JP2002354283A (ja) クロック変調回路および双方向水平偏向装置
US5012332A (en) Correcting data reading device in a digital convergence correcting device
JPH045314B2 (ja)
US5389859A (en) Display device including a correction circuit for correcting a position error, and correction circuit for use in such a display device
JP2003018422A (ja) クロック変調回路および双方向水平偏向装置
JPH02219091A (ja) 水平偏向回路
EP0589512B1 (en) Image distortion correction circuit for use in a display device
JPH08195892A (ja) 受像管の画像補正回路及びその方法
JPS6163177A (ja) デイジタルコンバ−ゼンス装置
JPH0514912A (ja) デイジタルコンバーゼンス装置
KR19980051981A (ko) 투사형 티브이(tv)에서의 컨버젼스 보정장치와 그 제어방법
JPH0720809A (ja) ディジタルコンバーゼンス補正装置とそれを用いた画像表示装置
JP3047433B2 (ja) デジタルコンバーゼンス補正装置
JPH0750936B2 (ja) デイジタルコンバ−ゼンス装置
JPH11252577A (ja) コンバーゼンス補正装置
JPH0369273A (ja) テレビ受像機
JPH06164967A (ja) 陰極線管の表示方法および表示装置
JP2000341552A (ja) 双方向水平偏向装置および受像装置