JP2002354279A - 水平偏向回路 - Google Patents

水平偏向回路

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JP2002354279A
JP2002354279A JP2001161311A JP2001161311A JP2002354279A JP 2002354279 A JP2002354279 A JP 2002354279A JP 2001161311 A JP2001161311 A JP 2001161311A JP 2001161311 A JP2001161311 A JP 2001161311A JP 2002354279 A JP2002354279 A JP 2002354279A
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horizontal deflection
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Kenji Kawasaki
健二 河崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1及び第2のスイッチング素子を備えて構
成された積み上げ型の水平偏向回路において、+B電圧
が変動した場合においてもスイッチング素子の破壊等の
問題点を解決する手段を提供する。 【解決手段】 水平偏向回路のスイッチング素子位相制
御回路20は、検出した+B電圧を第1の閾値と比較す
る比較器21と、検出した+B電圧を第2の閾値と比較
する比較器22と、比較器21の比較結果に応じて第2
のスイッチング素子のオフタイミング制限値を制御する
水平画サイズ制限回路23と、比較器22の比較結果に
応じてスロースタート動作をする水平画サイズスロース
タート回路24と、水平画サイズ制御差動増幅器25及
びドライブ平行移動回路30等を備えており、電源電圧
の変動及び過渡的状態においてスイッチング素子を安全
動作領域内で正常に動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管(Cathode
Ray Tube;CRT)を用いたテレビジョンディスプレイ
装置等に用いられる水平偏向回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般のテレビジョンディスプレイ装置に
使用されている水平偏向回路は、図9に示すように、ダ
イオード変調回路でピンクッション歪を補正しながら水
平偏向ヨークに鋸歯状波電流を供給するとともに、陰極
線管(Cathode Ray Tube;CRT)に供給する高電圧を
発生するフライバックトランスを負荷とする回路構成を
とっている。
【0003】また一般に、水平出力用のスイッチング素
子としてはトランジスタを使用しているので、図9に示
すようなトランジスタを用いた水平偏向回路で水平偏向
の基本動作説明をする。
【0004】図9において、ベースに正極性の水平ドラ
イバパルスが加わり水平出力トランジスタ101がオン
すると、フライバックトランス107の1次コイルを介
してコレクタ電流が直線的に増加しながら流れ、水平偏
向ヨーク104に正の偏向電流が流れる。
【0005】次に、水平出力とトランジスタ101がオ
フされると、コレクタ電流は0となるが、フライバック
トランス107の1次コイル及び水平偏向ヨーク104
の合成インダクタンスと、共振コンデンサ103とによ
り共振しながら、水平偏向ヨーク104から共振コンデ
ンサ103に充電電流が流れ込み、次にはそれを放電す
る放電電流が水平偏向ヨーク104に流れ込む。
【0006】しかし、ダンパーダイオード102が水平
偏向ヨーク104に接続されているために、この共振現
象はこの段階で停止して、水平偏向ヨーク104からの
逆方向電流は共振コンデンサ103には流れず、ダンパ
ーダイオード102を流れる。
【0007】上述の動作を数式的に下記に示す、ここ
で、水平偏向ヨーク104に流れる水平偏向電流Iの最
大振幅(peak to peak値。以下、PP値と記す。)をI
pp、水平偏向ヨーク104の両端にかかる電圧Vの最
大電圧をVp、水平偏向ヨーク104のインダクタンス
をL、水平帰線(以下、リトレースと記す。)期間をT
reとすると、 V=L(dI/dt)‥‥(1) となる。また、リトレースパルスが正弦波曲線で近似で
きる場合は、 Vp=(π/2)LIpp/Tre‥‥(2) となる。
【0008】一方、使用するCRTと水平偏向ヨーク1
04が決定されると、その水平偏向コイル104で電子
ビームを走査するために必要となる偏向磁界のエネルギ
ーはCRTの形状や高圧条件等で一義的に決まる。イン
ダクタンスLに流れる電流Iの有する磁気的エネルギー
は(1/2)LIであるから、LIppはこの水平
偏向ヨーク104の偏向能率を表すものとなる。この偏
向能率をWとすると下式となる。 LIpp=W‥‥(3) (2)、(3)式より下式が導かれる。 IppVp=(π/2)W/Tre‥‥(4) (4)式において、W,Treを一定とすると、水平偏
向電流Ippは水平偏向ヨーク104両端のリトレース
パルス電圧Vpに反比例する。
【0009】図9に示すような従来から使用されている
水平偏向回路では、リトレース期間のVpはスイッチン
グ素子の両端電圧より必ず小さくなるので、Vpはスイ
ッチング素子の制約を受ける。したがって、例えばフリ
ッカーフリーのテレビジョン受像機のように水平偏向周
波数が通常の2倍となる場合、Treが1/2となるの
で、スイッチング素子の耐圧性能からみてVpを変えな
いとすれば、Ippは2倍になり、これによる回路の各
素子における電力ロスが増加する。この対策により、各
素子をはじめ、回路コストの上昇を余儀なくされる。
【0010】一方、本出願人は先に、CRTを用いたテ
レビジョンディスプレイ装置に用いられる水平偏向回路
として、特願平9-221366号明細書に示したよう
に、スイッチング素子を2つ用い、水平偏向コイルに2
kV程度の電圧を印加でき、倍速で走査するようにした
テレビジョンディスプレイ装置の水平偏向電流を、通常
のテレビジョンディスプレイ装置と同等にすることで、
消費電力の削減と大幅なコストダウンを可能とした、い
わゆる積み上げ型の水平偏向回路を提案した。この水平
偏向回路を図6に示す。
【0011】図6の水平偏向回路は、一端を接地された
第1のスイッチング素子4、第1のダンパーダイオード
5及び第1の共振コンデンサ6が並列に接続された第1
の並列回路と、一端が第1の並列回路の他端に接続され
た第2のスイッチング素子7、第2のダンパーダイオー
ド8及び第2の共振コンデンサ9が並列に接続された第
2の並列回路とを有している。
【0012】また、図6の水平偏向回路は、第1の並列
回路の他端及び第2の並列回路の一端と電源ラインとの
間に接続されるフライバックトランス1と、第2の並列
回路の他端に一端を接続される水平偏向ヨーク2と、こ
の水平偏向ヨーク2の他端に一端を接続されて他端を接
地されるS字コンデンサ3とを有している。
【0013】そして、図6の水平偏向回路は、第1の並
列回路から第1のパルスを検出する第1のパルス読み取
り回路12と、第2の並列回路から第2のパルスを検出
する第2のパルス読み取り回路10と、第1のパルス読
み取り回路12及び第2のパルス読み取り回路10にて
それぞれ検出したパルスに基づいて第2のスイッチング
素子7の駆動制御をするスイッチング素子制御回路40
とを有している。
【0014】上記スイッチング素子制御回路40は、第
1のパルス読み取り回路12及び第2のパルス読み取り
回路10からの信号を引き算する引き算器41と、引き
算器41にて引き算されたデータを所定の振幅コントロ
ール電圧との比較を行う比較器42と、比較器42で比
較された電圧を積分する積分器43と、積分器43から
のデータに基づき位相の調整を行う位相調整器44と、
位相調整器44からのデータに基づいてドライブ波形を
発生するドライブ波形発生器45とを備えている。
【0015】上記水平偏向ヨーク2には、第1の並列回
路からの第1のパルスと第2の並列回路からの第2のパ
ルスとの和のパルスが印加され、このパルスにより水平
ドライブが行われる。
【0016】詳しくは、水平ドライブ信号が水平出力の
第1のスイッチング素子4に入力され、水平出力のスイ
ッチング素子4をオンさせると同時に、スイッチング素
子制御回路40も動作して第2のスイッチング素子7も
オンさせ、これら第1のスイッチング素子4及び第2の
スイッチング素子7ともに導通状態となり、水平偏向ヨ
ーク2に偏向電流が流れる。
【0017】一方、第1のスイッチング素子4は第2の
スイッチング素子7より先にオフするが、これによって
水平帰線期間であるリトレース期間が始まる。このリト
レース区間内に第2のスイッチング素子7をスイッチン
グ素子制御回路40によりオン/オフ制御させる。
【0018】これら一連の動作を、水平偏向期間を区切
り、図8に示す等価回路及び図7に示す電圧及び電流波
形を用いて説明する。トレース区間aは第1のスイッチ
ング素子4及び第2のスイッチング素子7の両方が導通
している状態で、等価回路は図8中Aのようになる。こ
れは、従来から用いられているスイッチング素子1段の
水平偏向回路と同じ形となる。このときは、水平偏向ヨ
ークを流れる偏向電流及びフライバックトランス1を流
れるフライバックトランス電流はともに、それぞれS字
コンデンサ3の両端電圧、電源電圧に応じた傾きで増加
する。この時の偏向電流の波形は、図7中Dに示すよう
になる。
【0019】リトレース期間に入るには、水平ドライブ
信号により、まず第1のスイッチング素子4がオフとな
る。このときには、まだ第2のスイッチング素子7が導
通しているので、等価回路は図8中Bのようになり、従
来の水平偏向回路と同様である。この時フライバックト
ランス1や水平偏向ヨーク2に流れていた電流は第1の
共振コンデンサ6に流れ込み、第1の共振コンデンサ6
の両端に電圧を生じ、それによって電流は反転動作を開
始する。すなわち、共振動作を始め、その電圧、電流波
形が図7の区間bとなる。
【0020】リトレース区間の後半、偏向電流が0に達
した後、第2のスイッチング素子7をオフしても第2の
ダンパーダイオード8があるために等価回路は図8中B
のままである。しかし、リトレースの前半、まだ偏向電
流が0に達する前に第2のスイッチング素子7をオフし
たときの等価回路は図8中Cのようになり、水平偏向ヨ
ーク2に直列に第2の共振コンデンサ9が接続されたこ
とになる。
【0021】そして、偏向電流が第2の共振コンデンサ
9にも流れ込むので、第2の共振コンデンサ9の両端に
も電圧を生じるようになる。このため、図7中Aに示す
ように、水平偏向ヨーク2の両端には、第1のスイッチ
ング素子4による第1のパルスと第2のスイッチング素
子7による第2のパルスとの和のパルスが印加され、第
1のスイッチング素子4による第1のパルスだけのとき
よりも大きなパルス電圧をかけることができる。
【0022】ここで、第1のスイッチング素子4両端の
リトレースパルス電圧のピーク値は、直流の主電源の電
圧、リトレース時間及びトレース時間の比で一義的に決
まり、一定となるので、図7中Bに示すパルスをフライ
バックトランス1で昇圧して、CRTの電子銃に用いる
高電圧とすることができる。
【0023】リトレース区間は、第1の共振コンデンサ
6及び第2の共振コンデンサ9に流れ込んでいた電荷が
全て流れ出て、両端電圧が0となったとき、第1のダン
パーダイオード5及び第2のダンパーダイオード8が自
動的に導通して終了する。なお、第1のダンパーダイオ
ード5及び第2のダンパーダイオード8は、簡単のため
理想的ダイオードとして考える。
【0024】ここで、第2の共振コンデンサ9に流れ込
む電流は第1の共振コンデンサ6に流れ込む電流より常
に少ないので、第2の共振コンデンサ9の方が早く電荷
がなくなり、第2のダンパーダイオード8が第1のダン
パーダイオード5より先に導通する。
【0025】このために、図7中B及びCの区間b乃至
dに示すように、第2のスイッチング素子7の両端に生
じるパルスの方が第1のスイッチング素子4の両端に生
じるパルスよりパルス幅が細くなる。
【0026】さらに、第2のスイッチング素子7のオフ
タイミングを遅らせると、第2の共振コンデンサ9に流
れ込む電流はさらに少なくなるので、この時第2のスイ
ッチング素子7の両端のパルスは、パルス幅がさらに細
くなり、パルス高も低いものとなる。
【0027】つまり第2のスイッチング素子7のオフタ
イミングの位相をコントロールすることにより、水平偏
向ヨーク2の両端にかかるリトレースパルス電圧をコン
トロールすることができ、結果的に偏向電流の振幅を可
変することができる。これにより水平画サイズをコント
ロールしている。
【0028】なお、図7の区間dの等価回路は区間bと
同じものとなるので、動作の説明は省略する。
【0029】こうして第2のダンパーダイオード8が導
通してしまうと、回路は図8中Bの等価回路の形に戻
り、第1の共振コンデンサ6の両端電圧が0となるまで
通常の偏向回路と同様にリトレース動作を続ける。そし
て、リトレース終了と共に図8中Aの等価回路の形に戻
り、トレース区間eに入る。このトレース区間eにおい
ては、図7中Dに示すように、水平偏向ヨーク2から第
1のダンパーダイオード5及び第2のダンパーダイオー
ド8の順方向に水平偏向電流が流れる。そしてこの間
に、第1のスイッチング素子4及び第2のスイッチング
素子7を導通状態にしておき、つぎのトレース区間aに
備える。
【0030】このように、水平偏向電流は区間a,b,
c,d,eを繰り返し、水平偏向ヨーク2は水平偏向磁
界を形成する。
【0031】次に、スイッチング素子のオフタイミング
を制御することにより、水平偏向電流の振幅を可変し
て、ピンクッション歪みや水平の画サイズ調整を行う方
法について、説明する。
【0032】水平偏向電流の最大振幅(PP値)Ipp
はリトレース期間の水平偏向ヨークの両端にかかるリト
レースパルス電圧の積分値に比例する。ところが、この
リトレースパルス電圧は、例えば1200〜2200ボ
ルト程度であるので、これを処理可能な低電圧に分圧し
て、この電圧と水平偏向の振幅を表す基準電圧とを比較
し、その差分を積分した上で、この積分値が0となるよ
うに、スイッチング素子のドライブ信号にフィードバッ
クをかけて、精度高く、水平偏向電流のIppを制御し
ようとするものである。この一例が図6に示すスイッチ
ング素子制御回路40である。
【0033】図6において、第1のパルス読み取り回路
12及び第2のパルス読み取り回路10で第1のスイッ
チング素子4及び第2のスイッチング素子7両端にかか
るリトレースパルス電圧をそれぞれ検出する。なお、こ
の検出電圧は、コンデンサ分割等を用いて、リトレース
パルス電圧を分圧したものである。この検出電圧をスイ
ッチング素子制御回路40に入力し、演算増幅器等の引
き算器41を用いて、第1のスイッチング素子4のリト
レースパルス電圧(分圧値)から第2のスイッチング素
子7のリトレースパルス電圧(分圧値)を引き算する。
この差電圧と所定の水平振幅に対応する振幅コントロー
ル電圧とを比較器42で比較する。この振幅コントロー
ル電圧は通常、ピンクッション歪みを補正するためのパ
ラボラ状の電圧が加算されている。
【0034】そして、比較された電圧は積分器43で積
分されて直流電圧となり、第2のスイッチング素子7の
ドライブ信号の位相(オフのタイミング)調整の信号と
して位相調整器44に入力される。そして位相調整器4
4で形成されたタイミングパルスはドライブ波形発生器
45において、第2のスイッチング素子7をドライブす
るのに十分なドライブ信号を形成する。このようなフィ
ードバックループにより、第2のスイッチング素子7の
オフタイミングを制御しつつ、偏向電流を出力するよう
に構成されている。
【0035】以上は、オフタイミングの閉ループ制御系
が安定動作の状態にある場合の動作であるが、回路構成
によっては、電源投入時の立ち上がり時等の過渡期に
は、異なる動作をすることがあるので、注意を要する。
【0036】例えば、電源投入時などは、+B電圧が充
分発生していないために、第1のスイッチング素子4に
発生するリトレースパルス電圧も低くなる。ところが、
水平画サイズ制御ループでは、第1のスイッチング素子
4のパルスと第2のスイッチング素子7のパルスとの和
を一定にするように制御が働くため、第2のスイッチン
グ素子7のリトレースパルス電圧を高くするように制御
が働き、その耐圧を超えて破壊に至る可能性がある。
【0037】このため、通常は、+B電圧に比例した比
較的低い電圧の減少を検出し、所定の電圧を下回ったと
きに強制的に水平画サイズを制限する動作を開始するよ
うに回路が構成される。これは、いわゆる水平画サイズ
のスロースタート回路と呼ばれるものである。実際に
は、この水平画サイズのスロースタート回路は、回路に
供給される電圧が所定の電圧よりも低い場合、それ自体
でリセット機能、すなわち、スロースタート動作を開始
する機能をもっているため、電源投入時の過渡的状態に
おいても第2のスイッチング素子7が破損することがな
いようにされている。
【0038】なお、上述においては、第2のスイッチン
グ素子7のオフタイミングが第1のスイッチング素子4
のオフタイミングよりも遅いものとして説明したが、例
えば、スイッチング素子を構成するトランジスタのスト
レージタイムなどの影響によって、場合によっては第1
のスイッチング素子4のオフタイミングの方が遅くなる
こともありうる。しかしながら、このように第1のスイ
ッチング素子4と第2のスイッチング素子7のオフタイ
ミングが逆転した場合も含めて制御することができる技
術として、本出願人による特開平11−341298公
報において開示された構成も知られている。
【0039】上述したように図6の水平偏向回路によれ
ば、水平出力用のスイッチング素子の耐圧を低くとるこ
とができる一方、水平偏向ヨークにかかるリトレースパ
ルス電圧を大きくとり、偏向電流を小さくして偏向系の
電力ロスを低減できるとともに、水平方向の画サイズ調
整や歪み補正を容易に行うことができる。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな水平偏向回路に供給される直流の主電源の電圧(以
下、+B電圧という。)は、例えば、130ボルト程度
であるが、電源投入時の過渡的状態や素子の故障等の原
因でその電圧が変動する場合がある。もし、上述した後
者のようないわゆる積み上げ型の水平偏向回路において
+B電圧が低下した場合、以下に説明するような問題が
発生する。
【0041】水平画サイズ調整の制御が正常に動作して
いるときに+B電圧が低下した場合には、図6の第1の
スイッチング素子4の両端に発生するリトレースパルス
電圧も低下する。このとき、この積み上げ型の水平偏向
回路の水平画サイズ制御ループでは、第1のスイッチン
グ素子4の両端電圧と第2のスイッチング素子7の両端
電圧との和を常に一定にするように制御が働く。そのた
め、第2のスイッチング素子7の両端電圧、すなわちリ
トレースパルス電圧が大きくなり、その状態が続くと第
2のスイッチ素子7の耐圧を越え、ついには破壊に至
る。
【0042】なお、上述した前者のダイオード変調式の
水平偏向回路では、+B電圧が低下した場合、水平画サ
イズ制御ループとは無関係にリトレースパルス電圧も低
下するため、素子の破損等の問題には至らない。すなわ
ち、積み上げ型の水平偏向回路にみられる問題と言え
る。
【0043】このような問題の解決方法としては、従来
例えば次の2つの方法が考えられた。すなわち、+B電
圧を所定の比率で水平画サイズ制御電圧に加えて、水平
画サイズ制御を+B電圧の減少に連動させる方法と、+
B電圧に比例した比較的低い電圧の減少を検出し、水平
画サイズ制限を強制的に動作させる方法である。
【0044】しかしながら、前者の解決方法は、+B電
圧を水平画サイズ制御電圧に加える比率が高いと効果は
高いが、通常時の水平画サイズ制御動作に影響が大きく
なり、また、逆にその比率が低いと、通常時の制御動作
の影響は小さいが、その効果が少ないという問題がさら
に発生する。
【0045】また、後者の解決方法は、+B電圧に比例
した比較的低い電圧を検出して水平画サイズ制限を強制
的に動作させるものであるので、+B電圧のみ変化した
ときの対応が出来ないという問題がある。例えば、この
+B電圧及びそれに比例した比較的低い電圧は、同じト
ランスよりコイルの巻数を変えて取り出しているが、そ
の途中でそれぞれ他の素子を介在していることがある。
そして、これら途中の素子の破損,故障,誤動作等が原
因で+B電圧のみ変化することは充分に考えられる。し
たがって、後者の解決方法では+B電圧のみ変化するよ
うな場合の対応が取れないという問題が発生する。
【0046】また、水平画サイズのスロースタート回路
は、その回路に供給される+B電圧に比例した比較的低
い電圧の低下により、それ自身でリセットする機能を持
っているが、+B電圧のみが低下して、再び戻ったとき
には動作しないという問題も考えられる。
【0047】そこで本発明は、上述の実情に鑑みなされ
たものであり、いわゆる積み上げ型の水平偏向回路にお
いて、+B電圧が変動した場合においても安定した水平
画サイズ制御を可能とし、スイッチング素子の破壊等の
問題点を解決するものである。
【0048】具体的には、変動要因となる+B電圧を抵
抗分割等によって直接読み取った検出電圧が第1の比較
基準電圧より下がったときに、通常の水平画サイズ制御
ループとは別に設けた、+B電圧の検出電圧に比例した
制限をする制限ループにより、この水平偏向回路全体の
リトレースパルス電圧を制限し、ひいては第2のスイッ
チング素子のリトレースパルス電圧を制限するものであ
る。
【0049】また上述の第1の比較基準電圧よりも低い
第2の比較基準電圧を設け、+B電圧の検出電圧が第2
の比較基準電圧より下がったときに、水平画サイズのス
ロースタート回路をリセットして、+B電圧復帰時に正
常動作を実現するものである。
【0050】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水平偏向回
路は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、第1の
スイッチング素子、第1のダンパーダイオード及び第1
の共振コンデンサが並列に接続されてその一端が接地さ
れる第1のパルスを発生する第1の並列回路と、第2の
スイッチング素子、第2のダンパーダイオード及び第2
の共振コンデンサが並列に接続されてその一端が第1の
並列回路の他端に接続される第2のパルスを発生する第
2の並列回路と、S字コンデンサの他端と、第2の並列
回路の他端との間に接続される水平偏向ヨークと、第1
の並列回路及び第2の並列回路の接点と直流の主電源と
の間に接続されて誘導起電力を発生するフライバックト
ランスと、第1のスイッチング素子を水平ドライブ信号
で駆動するとともに第2のスイッチング素子のオフ開始
時期及びオフ期間を制御するスイッチング素子位相制御
手段とを備えるものである。そして、このスイッチング
素子位相制御手段は、検出した直流の主電源の電圧が第
1の閾値を下回ったとき、当該直流の主電源の電圧の変
動に応じて第2のスイッチング素子のオフ開始時期の制
限値を動的に制御して偏向電流の振幅を制限する。
【0051】このような水平偏向回路は、第1のスイッ
チング素子を水平ドライブ信号で駆動するとともに第2
のスイッチング素子のオフ開始時期及びオフ期間をスイ
ッチング素子位相制御手段で制御することにより得られ
るパルス電圧により偏向電流の振幅を制御している。
【0052】また、本発明に係る水平偏向回路は、直流
の主電源の電圧が過渡的状態となるときに偏向電流の振
幅を制限してから徐々に大きくする水平画サイズスロー
スタート手段をさらに備える。そして、この水平画サイ
ズスロースタート手段は、検出した直流の主電源の電圧
が第1の閾値よりも低い第2の閾値を下回った場合に作
動する。
【0053】このような構成を備える水平偏向回路によ
り、直流の主電源の電圧が第2の閾値を下回った場合に
偏向電流の振幅を制限してから徐々に大きくする。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、図1,図2及び図5を参照
して、本発明の水平偏向回路の実施の形態について説明
する。この図1において、図6に対応する部分には同一
符号を付して示す。
【0055】図1に示すように、本実施の形態の水平偏
向回路は、一端を接地された第1のスイッチング素子
4、第1のダンパーダイオード5及び第1の共振コンデ
ンサ6が並列に接続された第1の並列回路と、一端が第
1の並列回路の他端に接続された第2のスイッチング素
子7、第2のダンパーダイオード8及び第2の共振コン
デンサ9が並列に接続された第2の並列回路とを有して
いる。
【0056】また、図1の水平偏向回路は、第1の並列
回路の他端及び第2の並列回路の一端と電源ラインとの
間に接続されるフライバックトランス1と、第2の並列
回路の他端に一端を接続される水平偏向ヨーク2と、こ
の水平偏向ヨーク2の他端に一端を接続されて他端を接
地されるS字コンデンサ3とを有している。また、必要
に応じて、後述するパルス読み取り回路10の替わり
に、水平偏向ヨーク2とS字コンデンサ3との間に直列
に偏向電流−電圧変換トランス11を接続した構成とし
てもよい。
【0057】そして、図1の水平偏向回路は、第2の並
列回路の他端に一端を接続され、他端を接地されて、第
1及び第2のスイッチング素子との和のパルスの検出電
圧Vsを検出するパルス読み取り回路10と、パルス読
み取り回路10にて検出した検出電圧Vs又は偏向電流
−電圧変換トランス11で検出された検出電圧Vt及び
水平画サイズ制御基準電圧Vhとに基づいて第2のスイ
ッチング素子の駆動制御をするスイッチング素子位相制
御回路20とを有している。ここで、和のパルスは、第
1の並列回路からの第1のパルスと、第2の並列回路か
らの第2のパルスとが加算されたパルスである。なお、
スイッチング素子位相制御回路20の詳細な構成につい
ては後述する。
【0058】このような構成において、水平偏向ヨーク
2には和のパルスが印加され、この和のパルスにより水
平ドライブが行われる。具体的には、第1のスイッチン
グ素子4のドライブ信号HD1が第1のスイッチング素
子4に入力され、水平出力のスイッチング素子4をオン
させる。それと同時に、スイッチング素子位相制御回路
20も動作し、位相が調整された第2のスイッチング素
子7のドライブ信号HD2が出力されて、第2のスイッ
チング素子7もオンとなる。これら第1のスイッチング
素子4及び第2のスイッチング素子7ともに導通状態と
なり、水平偏向ヨーク2に偏向電流が流れる。
【0059】一方、第1のスイッチング素子4は第2の
スイッチング素子7より先にオフするが、これによって
水平帰線期間であるリトレース期間が始まる。このリト
レース区間内に第2のスイッチング素子7をスイッチン
グ素子位相制御回路20によりオン/オフ制御させる。
【0060】これら一連の動作を、水平偏向期間を区切
り、図8に示す等価回路及び図7に示す電圧及び電流波
形を用いて説明する。トレース区間aは第1のスイッチ
ング素子4及び第2のスイッチング素子7の両方が導通
している状態であり、等価回路は図8中Aのようにな
る。これは、従来から用いられているスイッチング素子
1段の水平偏向回路と同じ形となる。このときは、水平
偏向ヨーク2を流れる偏向電流及びフライバックトラン
ス1を流れるフライバックトランス電流はともに、それ
ぞれS字コンデンサ3の両端電圧、電源電圧に応じた傾
きで増加する。このときの偏向電流の波形は、図7中D
に示すようになる。
【0061】リトレース期間に入るには、水平ドライブ
信号により、まず第1のスイッチング素子4がオフとな
る。このときには、まだ第2のスイッチング素子7が導
通しているので、等価回路は図8中Bのようになり、従
来の水平偏向回路と同様である。この時フライバックト
ランス1や水平偏向ヨーク2に流れていた電流は第1の
共振コンデンサ6に流れ込み、第1の共振コンデンサ6
の両端に電圧を生じ、それによって電流は反転動作を開
始する。すなわち、共振動作を始め、その電圧、電流波
形は図7の区間bとなる。
【0062】リトレース区間の後半、偏向電流が0に達
した後、第2のスイッチング素子7をオフしても第2の
ダンパーダイオード8があるために等価回路は図8中B
のままである。しかし、リトレース区間の前半、まだ偏
向電流が0に達する前に第2のスイッチング素子7をオ
フしたときの等価回路は図8中Cのようになり、水平偏
向ヨーク2に直列に第2の共振コンデンサ9が接続され
たことになる。
【0063】そして、偏向電流が第2の共振コンデンサ
9にも流れ込むので、第2の共振コンデンサ9の両端に
も電圧を生じるようになる。このため、図7中Aに示す
ように、水平偏向ヨーク2の両端には、第1のスイッチ
ング素子4による第1のパルスと第2のスイッチング素
子7による第2のパルスとの和のパルスが印加され、第
1のスイッチング素子4による第1のパルスだけのとき
よりも大きなパルス電圧をかけることができる。
【0064】ここで、第1のスイッチング素子4両端に
おけるリトレースパルス電圧のピーク値は、直流の主電
源の電圧、リトレース時間及びトレース時間の比で一義
的に決まり、一定となるので、図7中Bに示すパルスを
フライバックトランス1で昇圧して、CRTの電子銃に
用いる高電圧とすることができる。
【0065】リトレース区間は、第1の共振コンデンサ
6及び第2の共振コンデンサ9に流れ込んでいた電荷が
全て流れ出て、両端電圧が0となったとき、第1のダン
パーダイオード5及び第2のダンパーダイオード8が自
動的に導通して終了する。なお、第1のダンパーダイオ
ード5及び第2のダンパーダイオード8は、簡単のため
理想的ダイオードとして考える。
【0066】ここで、第2の共振コンデンサ9に流れ込
む電流は第1の共振コンデンサ6に流れ込む電流より常
に少ないので、第2の共振コンデンサ9の方が早く電荷
がなくなり、第2のダンパーダイオード8が第1のダン
パーダイオード5より先に導通する。
【0067】このために、図7中B及びCの区間b乃至
dに示すように、第2のスイッチング素子7の両端に生
じるパルスの方が第1のスイッチング素子4の両端に生
じるパルスよりパルス幅が細くなる。
【0068】さらに、第2のスイッチング素子7のオフ
タイミングを遅らせると、第2の共振コンデンサ9に流
れ込む電流はさらに少なくなるので、この時第2のスイ
ッチング素子7両端におけるパルスは、パルス幅がさら
に細くなり、パルス高も低いものとなる。
【0069】つまり、第2のスイッチング素子7のオフ
タイミング位相をコントロールすることにより、水平偏
向ヨーク2の両端にかかるリトレースパルス電圧をコン
トロールすることができ、結果的に偏向電流の振幅を可
変することができる。水平偏向回路では、これにより水
平画サイズをコントロールしている。
【0070】図7の区間cに続く区間dの等価回路は、
区間bと同じものとなるので、動作の説明は省略する。
【0071】こうして第2のダンパーダイオード8が導
通してしまうと、回路は図8中Bの等価回路の形に戻
り、第1の共振コンデンサ6の両端電圧が0となるまで
通常の偏向回路と同様にリトレース動作を続ける。そし
て、リトレース終了と共に図8中Aの等価回路の形に戻
り、トレース区間eに入る。このトレース区間eにおい
ては、図7中Dに示すように、水平偏向ヨーク2から第
1のダンパーダイオード5及び第2のダンパーダイオー
ド8の順方向に水平偏向電流が流れる。そしてこの間
に、第1のスイッチング素子4及び第2のスイッチング
素子7を導通状態にしておき、つぎのトレース区間aに
備える。
【0072】このように、水平偏向電流は区間a,b,
c,d,eを繰り返し、水平偏向ヨーク2は水平偏向磁
界を形成する。
【0073】次に、スイッチング素子のオフタイミング
を制御することにより、水平偏向電流の振幅を可変し
て、ピンクッション歪みや水平画サイズ調整を行う方法
について説明する。
【0074】水平偏向電流の最大振幅(PP値)Ipp
は、リトレース期間の水平偏向ヨークの両端にかかるリ
トレースパルス電圧の積分値に比例する。ところが、こ
のリトレースパルス電圧は1200〜2200ボルト程
度と比較的高電圧であるため、これを処理可能な低電圧
に分圧して、この電圧と水平偏向の振幅を表す水平画サ
イズ制御基準電圧Vhとを比較し、その差分を積分した
上で、この積分値が0となるように、スイッチング素子
のドライブ信号にフィードバックをかけて、精度高く、
水平偏向電流のIppを制御しようとするものである。
【0075】具体的には、第2のスイッチング素子7の
対接地パルス電圧をコンデンサ分割等で読み取った電
圧、又は水平偏向電流をトランスによって電圧変換した
電圧を、水平画サイズ制御基準電圧Vhと比較し、その
差分の積分値が0となるように制御する。
【0076】この制御を実現する構成の一例が、図1に
示すスイッチング素子位相制御回路20である。図1に
おいて、パルス読み取り回路10で第1のスイッチング
素子4及び第2のスイッチング素子7による和のパルス
を検出電圧Vsとして検出している。なお、和のパルス
の検出電圧Vsは、例えばコンデンサ分割等を用いて、
リトレースパルス電圧を分圧したものである。あるい
は、水平偏向ヨーク2とS字コンデンサ3との間に直列
に接続された偏向電流−電圧変換トランス11により電
流−電圧変換をして検出した検出電圧Vtを検出しても
よい。このようにして検出された検出電圧Vs又はVt
が、スイッチング素子位相制御回路20に入力される。
【0077】ここで、スイッチング素子位相制御回路2
0の詳細な構成を、図2を用いて説明する。スイッチン
グ素子位相制御回路20は、図2に示すように第1の比
較器21,第2の比較器22,水平画サイズ制限回路2
3,水平画サイズスロースタート回路24,水平画サイ
ズ制御差動増幅器25及びドライブ平行移動回路30等
を備えて構成される。
【0078】第1の比較器21及び第2の比較器22に
は、水平偏向回路に供給される直流の主電源の電圧(以
下、+B電圧という。)を、例えば抵抗分割等で検出し
た検出電圧Vbが入力される。また、第1の比較器21
には、水平画サイズ制限のための第1の閾値とされる第
1の比較基準電圧Vth1が入力され、第2の比較器2
2には、水平画サイズスロースタートのために、第1の
比較基準電圧Vth1よりも低い第2の閾値とされる第
2の比較基準電圧Vth2が入力され、それぞれと検出
電圧Vbとが比較される。
【0079】第1の比較器21では、検出電圧Vbと第
1の比較基準電圧Vth1とが比較され、検出電圧Vb
が比較基準電圧Vth1より低いときに水平画サイズ制
限開始のための制御信号を、後述する水平画サイズ制限
回路23に出力している。
【0080】第2の比較器22では、検出電圧Vbと第
2の比較基準電圧Vth2とを比較し、検出電圧Vbが
比較基準電圧Vth2よりも低い時に水平画サイズスロ
ースタート開始のための制御信号を、後述する水平画サ
イズスロースタート回路24に出力している。
【0081】水平画サイズ制限回路23には、第1の比
較器21からの制御信号,検出電圧Vb及び第1のスイ
ッチング素子4の位相決定電圧Vph1が入力される。
そして、それらの入力から第2のスイッチング素子7の
オフタイミング制限値となる位相制御電圧Vph2を制
御している。この位相制御電圧Vph2は、後述するド
ライブ平行移動回路30に入力される。
【0082】具体的には、例えば、水平画サイズ制限回
路23では、検出電圧Vbが比較基準電圧Vth1より
も高いときには、水平画サイズ制御ループに影響を及ぼ
さないような値に第2のスイッチング素子7のオフタイ
ミング制限値を設定し、そのように位相制御電圧Vph
2を制御している。あるいは、水平画サイズ制限回路2
3自体が動作しないように構成してもよい。
【0083】また、検出電圧Vbが比較基準電圧Vth
1と等しいとき、第2のスイッチング素子7のオフタイ
ミング制限値を第1のスイッチング素子4のオフタイミ
ング制限値と同時に設定して、そのように位相制御電圧
Vph2を制御している。これにより、第1のスイッチ
ング素子4のオフタイミングより、第2のスイッチング
素子7のオフタイミングの位相が早くならないように制
限をかけている。
【0084】さらに、検出電圧Vbが比較基準電圧Vt
h1よりも低いときは、その検出電圧Vbに比例させて
第2のスイッチング素子7のオフタイミング制限値を位
相が遅れる方向、すなわち水平画サイズを小さく制限す
る方向に線形的に変化させ、そのように位相制御電圧V
ph2を制御するように構成されている。ここで、変化
量は任意であるが、変化量が少ないと+B電圧が急激に
下がったときの水平画サイズ制限の効果が少なく、ま
た、変化量が大きいとスイッチ的な動作となるため、+
B電圧が瞬時に低下してすぐ復帰したときなどに、パル
ス電圧のオーパーシュートに注意する必要がある。
【0085】このようにして、水平画サイズ制限回路2
3は、第1の比較器21からの制御信号,検出電圧Vb
及び第1のスイッチング素子4の位相決定電圧Vph1
に応じて第2のスイッチング素子7のオフタイミング位
相の制限値となる位相制御電圧Vph2を制御してい
る。
【0086】水平画サイズスロースタート回路24は、
第2の比較器22から水平画サイズスロースタートのた
めの制御信号が入力され、この制御信号が入力されると
リセットがかかるように構成されている。すなわち、こ
の制御信号によって水平画サイズのスロースタート動作
を開始するように構成されている。
【0087】そして、それらの入力から第2のスイッチ
ング素子7のオフタイミング制限値となる位相制御電圧
Vph2を制御している。この位相制御電圧Vph2
は、後述するドライブ平行移動回路30に入力される。
【0088】また、水平画サイズスロースタート回路2
4は、その回路に供給される電圧の低下に伴ってそれ自
身でリセット機能、すなわち水平画サイズスロースター
ト動作を開始する機能を有する。通常、電源投入時など
の+B電圧立ち上がり時は、まだ読み取る電圧は発生し
ていないので、スイッチング素子位相制御回路20は、
第2のスイッチング素子7両端に最大のパルスを生じる
ように制御する。つまり、第2のスイッチング素子7の
オフタイミングを可能な限り早くするように制御するた
め、第2のスイッチング7の耐圧を越えてしまい、破損
させてしまう。これを防ぐため、+B電圧が十分に発生
するまでは、第2のスイッチング素子7のオフタイミン
グを充分遅くしてパルス電圧すなわち水平画サイズを制
限するスロースタート動作を行っている。
【0089】しかし、例えば、+B電圧が瞬時に低下し
てすぐさま復帰したようなときにはリセット、すなわち
スロースタート動作が機能しない。このため、検出電圧
Vbが比較基準電圧Vth2以下になったときに、水平
画サイズスロースタート回路24をリセットし、+B電
圧の復帰時には正常なスロースタート動作をさせて第2
のスイッチング素子7をその耐圧範囲内で安全に動作さ
せる。すなわち、第2のスイッチング素子7の耐圧超過
による破壊から回路を保護する。
【0090】水平画サイズ制御差動増幅器25は、パル
ス読み取り回路24にて検出した和のパルスの検出電圧
Vs又は偏向電流−電圧変換トランス11で検出された
検出電圧Vtと、水平画サイズ制御基準電圧Vhとの差
分を算出している。ここで、この水平画サイズ制御基準
電圧Vhには通常、ピンクッション歪みを補正するため
のパラボラ状の電圧が加算されている。そして、この差
分を積分したものを第2のスイッチング素子7のオフタ
イミングの位相制御をする後述のドライブ平行移動回路
30に、位相制御電圧Vph2として入力するように構
成されている。
【0091】ドライブ平行移動回路30は、水平ドライ
ブ信号HDと、第1のスイッチング素子4の位相決定電
圧Vph1と、上述の水平画サイズ制限回路23,水平
画サイズスロースタート回路24及び水平画サイズ制御
作動増幅器27等からの位相制御電圧Vph2が入力さ
れ、それらの電圧に応じて第2のスイッチング素子7の
オフタイミングの位相を調整して、第1及び第2のスイ
ッチング素子4,7それぞれをドライブするのに十分な
ドライブ信号HD1,HD2を出力するものとして構成
される。このドライブ信号HD1,HD2で第1及び第
2のスイッチング素子4,7を駆動することにより、通
常の水平画サイズ制御ループと、+B電圧異常時の制限
ループ及び水平画サイズスロースタート制御を構成して
いる。
【0092】図3にドライブ平行移動回路30の詳細な
構成を示す。ドライブ平行移動回路30は、図示しない
反転及び積分回路によって、水平ドライブ信号HDより
第1の基準鋸信号SA及び第2の基準鋸信号SBを生成
する基準鋸信号生成部31と、第1の基準鋸信号SAと
位相決定電圧Vph1を比較した比較信号SCを出力す
る第1の比較器32と、第2の基準鋸信号SBと位相決
定電圧Vph1を比較した比較信号SDを出力する第2
の比較器33と、第1の比較器32の比較信号SC及び
第2の比較器33の比較信号SDが入力されて、第1の
スイッチング素子4のドライブ信号HD1を生成する第
1のラッチ回路34とを備えている。ここで、第1のラ
ッチ回路34はさらに、第1の比較器32の比較信号S
Cにより駆動される第1のトランジスタ34a、及び第
2の比較器33の比較信号SDにより駆動される第2の
トランジスタ34bを有している。
【0093】また、ドライブ平行移動回路30は、第1
の基準鋸信号SAと位相制御電圧Vph2を比較した比
較信号SEを出力する第3の比較器35と、第2の基準
鋸信号Bと位相制御電圧Vph2を比較した比較信号S
Fを出力する第4の比較器36と、第3の比較器35の
比較信号SE及び第4の比較器36の比較信号SFが入
力されて、第2のスイッチング素子7のドライブ信号H
D2を生成する第2のラッチ回路37とを備えている。
ここで、第2のラッチ回路37はさらに、第3の比較器
35の比較信号SEにより駆動される第3のトランジス
タ37a、及び第4の比較器36の比較信号SFにより
駆動される第4のトランジスタ37bを有している。
【0094】ドライブ平行移動回路30は、これらの構
成により、水平ドライブ信号HD,位相決定電圧Vph
1及び位相制御電圧Vph2より第1及び第2のスイッ
チング素子4,7それぞれのドライブ信号HD1,HD
2を生成して出力するものとして構成されている。
【0095】これらの各構成における信号の波形を図4
に示す。この図において、所定の周期をもつ矩形波状の
水平ドライブ信号HDは、反転及び積分回路によって反
転及び積分されて第1及び第2の基準鋸信号SA,SB
が生成される。そして、第1の基準鋸信号SAと、第1
のスイッチング素子4の位相決定電圧Vph1とを比較
した結果が比較信号SCである。また、第2の基準鋸信
号SBと、第1のスイッチング素子4の位相決定電圧V
ph1とを比較した結果が比較信号SDである。さら
に、比較信号SC,SDをラッチして得られる信号が第
1のスイッチング素子4を駆動するドライブ信号HD1
となる。
【0096】同様にして、第1の基準鋸信号SAと、第
2のスイッチング素子7の位相制御電圧Vph2とを比
較した結果が比較信号SEである。また、第2の基準鋸
信号SBと、第2のスイッチング素子7の位相決定電圧
Vph2とを比較した結果が比較信号SFである。さら
に、比較信号SE,SFをラッチして得られる信号が第
2のスイッチング素子7を駆動するドライブ信号HD2
となる。このようにしてドライブ信号HD2を得ること
により、位相制御電圧Vph2を変化させることで第1
のスイッチング素子4に対する第2のスイッチング素子
7のオフタイミング位相を制御できることが分かる。
【0097】次に、図5を用いてスイッチング素子位相
制御回路20の具体的な動作を説明する。図5に示す波
形は、第2のスイッチング素子7の位相制御に係る検出
電圧等と、それらを用いた制御信号のタイミングを概念
的に示したものである。図5中Aにおいて、+B電圧を
検出した検出電圧Vbが変動(低下)して時間t1にお
いて第1の比較基準電圧Vth1を下回ったとき、図5
中Cに示すように、比較器21より制御信号が出力され
ることにより水平画サイズ制限回路23が作動する。こ
れにより、図5中Bに示すように、第2のスイッチング
素子7の位相制御電圧Vph2が、検出電圧Vbに伴っ
て変化し、制限ループによる制御に入る。
【0098】また、時間t2において、検出電圧Vbが
比較基準電圧Vth1を超えるまで復帰した場合には、
図5中Cに示すように、比較器21より出力されていた
制御信号がオフとなることにより水平画サイズ制限回路
23がオフとなる。これにより、図5中Bに示すよう
に、位相制御電圧Vph2は定常状態に戻り、通常の水
平画サイズ制御ループとなる。このようにして、第1の
スイッチング素子4の位相決定電圧Vph1に対して、
第2のスイッチング素子7の位相制御電圧Vph2を高
くすることで、第2のスイッチング素子7のドライブ信
号HD2の位相を遅らせて水平画サイズを小さくする。
これにより、第2のスイッチ素子7のリトレースパルス
電圧を制限でき、安全動作領域内で動作させることがで
きる。
【0099】また、検出電圧Vbが低下して、時間t3
において比較基準電圧Vth1を下回ったとき、時間t
1のときと同様、図5中Cに示すように、水平画サイズ
制限回路23が作動して制限ループによる制御に入る。
そして、検出電圧Vbがさらにそのまま低下して、時間
t4において第2の比較基準電圧Vth2を下回った
時、図5中Dに示すように、比較器22より制御信号が
出力されることにより水平画サイズスロースタート回路
24がリセットされる。
【0100】このとき、水平画サイズ制限回路23も同
時に制限動作をしているが、実際には水平画サイズスロ
ースタート回路24の動作が支配的になる。その後、時
間t5で検出電圧Vbが比較基準電圧Vth2を超える
まで復帰した場合、図5中Bに示すように、位相制御電
圧Vph2のスロースタート動作が始まる。したがっ
て、時間t6で検出電圧Vbが比較基準電圧Vth1を
超えるまで復帰したとしても、このように水平画サイズ
スロースタート回路24が作動している間は、スロース
タート動作により、制限ループよりも遅れた位相に位相
制限がかかる。これは、通常の電源起動時に水平画サイ
ズスロースタート回路24が動作する時と同様の動作と
なる。
【0101】なお、図5においては、簡略化のため、検
出電圧Vbが比較基準電圧Vth2と等しいときに第2
のスイッチング素子7のオフタイミング位相遅れが最大
になるものとしている。しかし、実際には、検出電圧V
bが比較基準電圧Vth2まで低下しても水平画サイズ
制限回路23によるオフタイミング位相遅れが最大にな
らない設定のときも、水平画サイズスロースタート回路
24リセット動作時の位相遅れは最大となる。
【0102】なお、上述したスイッチング素子位相制御
回路20においては、位相制御電圧Vph2の電圧が高
いほどオフタイミング位相が遅れる極性としたが、これ
に限られるものではない。
【0103】また、上述においては、第2のスイッチン
グ素子7のオフタイミングが第1のスイッチング素子4
のオフタイミングよりも遅いものとして説明したが、例
えば、スイッチング素子を構成するトランジスタのスト
レージタイムなどの影響によって、場合によっては第1
のスイッチング素子4のオフタイミングの方が遅くなる
こともありうる。このように、第1のスイッチング素子
4と第2のスイッチング素子7のオフタイミングが逆転
した場合、水平ドライブ信号から直接第1のスイッチン
グ素子4のドライブ信号を生成する構成の水平偏向回路
では、制御が不可能になる。
【0104】しかしながら、本実施の形態においては、
本出願人により特開平11−341298公報において
開示された技術によりこの問題を解消している。すなわ
ち、水平ドライブ信号を積分及び/又は反転処理等した
波形と所定の基準電圧(例えば、位相制御電圧Vph
1,Vph2に相当する。)とより、第2のスイッチン
グ素子7を駆動するドライブ信号のオフタイミング位相
を、第1のスイッチング素子4のオフタイミングに対し
て調整した上で、第1及び第2のスイッチング素子4,
7のドライブ信号をそれぞれ生成している。これらのド
ライブ信号のオフタイミングは、水平ドライブ信号より
常に遅く、これにより、第2のスイッチング素子7のオ
フタイミングが第1のスイッチング素子4よりも早くな
った場合にも、安定して制御することが可能である。
【0105】したがって、第2のスイッチング素子7の
オフタイミングが、第1のスイッチング素子4のオフタ
イミングよりも遅いものに限られず、そのタイミングが
逆転していてもよい。
【0106】上述したように、本発明に係る水平偏向回
路によれば、主電源の電源オフ時等、+B電圧が下がっ
ていく状態において、水平偏向回路のスイッチング素子
の両端電圧及び電流を制限して、スイッチング素子の安
全動作領域内で正常に動作させることが出来る。これに
より、回路の破壊を防止することができる。
【0107】また、さらに本発明に係る水平偏向回路を
例えばテレビ受像機に適用した場合、テレビ受信機の不
安定な状態、例えば電源の瞬断や部品故障等、+B電圧
が異常となる過渡的状態においても、スイッチング素子
の安全動作領域内で正常に動作させることができる。こ
れにより、回路の破壊を防止することができる。したが
って、高信頼性の水平偏向回路を実現出来る。
【0108】
【発明の効果】本発明に係る水平偏向回路は、第1のス
イッチング素子、第1のダンパーダイオード及び第1の
共振コンデンサが並列に接続されてその一端が接地され
る第1のパルスを発生する第1の並列回路と、第2のス
イッチング素子、第2のダンパーダイオード及び第2の
共振コンデンサが並列に接続されてその一端が第1の並
列回路の他端に接続される第2のパルスを発生する第2
の並列回路と、S字コンデンサの他端と第2の並列回路
の他端との間に接続される水平偏向ヨークと、第1の並
列回路及び第2の並列回路の接点と直流の主電源との間
に接続される誘導起電力を発生するフライバックトラン
スと、第1のスイッチング素子を水平ドライブ信号で駆
動するとともに第2のスイッチング素子のオフ開始時期
及びオフ期間を制御するスイッチング素子位相制御手段
とを備えるものである。そして、このスイッチング素子
位相制御手段は、検出した直流の主電源の電圧が第1の
閾値を下回ったとき、当該直流の主電源の電圧の変動に
応じて第2のスイッチング素子のオフ開始時期の制限値
を動的に制御して偏向電流の振幅を制限する。
【0109】このような水平偏向回路は、第1のスイッ
チング素子を水平ドライブ信号で駆動するとともに第2
のスイッチング素子のオフ開始時期及びオフ期間をスイ
ッチング素子位相制御手段で制御することにより得られ
るパルス電圧により偏向電流の振幅を制御している。
【0110】このような構成を備える水平偏向回路によ
り、直流の主電源の電圧が第1の閾値を下回った場合に
第2のスイッチング素子のオフ開始時期の制限値を動的
に制御して偏向電流の振幅を制限することができる。こ
れにより、第2のスイッチング素子の耐圧超過による破
壊から回路を保護することができる。
【0111】また、本発明に係る水平偏向回路は、直流
の主電源の電圧が過渡的状態となるときに偏向電流の振
幅を制限してから徐々に大きくする水平画サイズスロー
スタート手段をさらに備える。そして、この水平画サイ
ズスロースタート手段は、検出した直流の主電源の電圧
が第1の閾値よりも低い第2の閾値を下回った場合に作
動する。
【0112】このような構成を備える水平偏向回路によ
り、直流の主電源の電圧が第2の閾値を下回った場合に
偏向電流の振幅を制限してから徐々に大きくすることが
できる。これにより、水平画サイズスロースタート手段
が作動しないような直流の主電源の電圧の変動時にも偏
向電流の振幅を制限し、第2のスイッチング素子の耐圧
超過による破壊から回路を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のスイッチング素子を2つ
用いた、いわゆる積み上げ型水平偏向回路の概略構成を
示す図である。
【図2】本発明の実施の形態のスイッチング素子位相制
御回路20の詳細な構成を示す図である。
【図3】ドライブ平行移動回路30の詳細な構成を示す
図である。
【図4】図3のドライブ平行移動回路30における各部
の信号波形を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態のスイッチング素子位相制
御回路20の動作を説明する概念図であって、+B電圧
の変化に伴う位相制限動作の一例を説明する図である。
【図6】従来のいわゆる積み上げ型の水平偏向回路の概
略構成の一例を示す図である。
【図7】本発明及び従来のいわゆる積み上げ型の水平偏
向回路の各部の電圧、電流波形図である。
【図8】本発明及び従来のいわゆる積み上げ型の水平偏
向回路の各タイミングでの動作を説明する際の等価回路
を示す図である。
【図9】従来の水平偏向回路の概略構成の一例を示す図
である。
【符号の説明】
1 フライバックトランス、 2 水平偏向ヨーク、
4 第1のスイッチング素子、 5 第1のダンパーダ
イオード、 6 第1の共振コンデンサ、 7第2のス
イッチング素子、 8 第2のダンパーダイオード、
9 第2の共振コンデンサ、 20 スイッチング素子
位相制御回路、 24 水平画サイズスロースタート回

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のスイッチング素子、第1のダンパ
    ーダイオード及び第1の共振コンデンサが並列に接続さ
    れてその一端が接地される第1のパルスを発生する第1
    の並列回路と、 第2のスイッチング素子、第2のダンパーダイオード及
    び第2の共振コンデンサが並列に接続されてその一端が
    上記第1の並列回路の他端に接続される第2のパルスを
    発生する第2の並列回路と、 S字コンデンサの他端と、上記第2の並列回路の他端と
    の間に接続される水平偏向ヨークと、 上記第1の並列回路及び上記第2の並列回路の接点と直
    流の主電源との間に接続されて誘導起電力を発生するフ
    ライバックトランスと、 上記第1のスイッチング素子を水平ドライブ信号で駆動
    するとともに上記第2のスイッチング素子のオフ開始時
    期及びオフ期間を制御するスイッチング素子位相制御手
    段とを備え、 上記スイッチング素子位相制御手段は、検出した直流の
    主電源の電圧が第1の閾値を下回ったとき、当該直流の
    主電源の電圧の変動に応じて上記第2のスイッチング素
    子のオフ開始時期の制限値を動的に制御して偏向電流の
    振幅を制限することを特徴とする水平偏向回路。
  2. 【請求項2】 上記水平偏向回路は、上記直流の主電源
    の電圧が過渡的状態となるときに偏向電流の振幅を制限
    してから徐々に大きくする水平画サイズスロースタート
    手段をさらに備え、上記水平画サイズスロースタート手
    段は、検出した上記直流の主電源の電圧が上記第1の閾
    値よりも低い第2の閾値を下回った場合に作動すること
    を特徴とする請求項1記載の水平偏向回路。
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