JP2002354083A - 携帯電話機 - Google Patents

携帯電話機

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JP2002354083A
JP2002354083A JP2001155164A JP2001155164A JP2002354083A JP 2002354083 A JP2002354083 A JP 2002354083A JP 2001155164 A JP2001155164 A JP 2001155164A JP 2001155164 A JP2001155164 A JP 2001155164A JP 2002354083 A JP2002354083 A JP 2002354083A
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Japan
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antenna
housing
extension
mobile phone
thickness
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JP2001155164A
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English (en)
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Akihiro Iriyama
明浩 入山
Hiroyuki Takebe
裕幸 武部
Keijiro Azuma
啓二朗 東
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通話使用時におけるアンテナ特性を維持しつ
つ、格別な設計的配慮を施さなくても薄型化が可能で、
しかも、新たに他の機能を司る部品を容易に搭載できる
携帯電話機を提供する。 【解決手段】本体は、基台側を形成する第1の筐体1
と、蓋側を形成する第2の筐体2とからなり、互いの一
端がヒンジ4で連結され折り畳み可能になっている。正
面には、上方から順に受話部5、ディスプレイ6が第2
の筐体2に備えられ、複数の操作ボタン7、マイク8が
第1の筐体1に備えられている。第1の筐体1には、第
2の筐体2と連結されている一端から延長する延長部3
が設けられており、この延長部3の延長端から突出入自
在な棒状のアンテナ9が備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声や画像等の通
信情報を無線送受信する折り畳み式の携帯電話機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機は、優れた携帯性に加え、文
字や画像等の様々な情報を通信できるという利点から、
広く一般に普及しており、特に、2つの筐体が折り畳み
可能に連結されて本体が形成される、いわゆる、折り畳
み式の携帯電話機は、一体式よりもコンパクト性に優位
なことからその普及率は顕著に高まってきている。この
折り畳み式の携帯電話機において、以下に説明してい
く。
【0003】先ず、従来の携帯電話機について図面を参
照しながら説明する。図18は正面側の斜視図が、図1
9は側面図がそれぞれ示されており、いずれも通話使用
時の外観が表されている。本体は、基台側を形成する第
1の筐体1と、蓋側を形成する第2の筐体2とからな
り、互いの一端がヒンジ4で連結され折り畳み可能にな
っている。正面には上方から順に受話部5、ディスプレ
イ6が第2の筐体2に備えられ、複数の操作ボタン7、
マイク8が第1の筐体1に備えられている。更に、第2
の筐体2には、第1の筐体1と連結されている一端に対
向する他端2aから突出入自在な棒状のアンテナ9が備
えられている。
【0004】このような携帯電話機を通話に使用する
際、通常、使用者は第1の筐体1の背面に不図示の掌を
当て指で保持し、耳元に第2の筐体2の受話部5を宛て
がい、一方、口元に第1の筐体1のマイク8を位置させ
る(図19参照)。そして、アンテナ9で受信した音声
情報が受話部5から耳に向かって発せられ、一方、マイ
ク8で受けた音声の情報がアンテナ9から送信されて通
話が行われる。
【0005】ここで、アンテナ9は通信情報を授受する
役割を果たすが、アンテナ9が使用者の頭部Aと近接し
ていると、この頭部Aが通信の障害となり、放射効率や
指向特性といったアンテナ特性の悪化につながる。これ
を避けるため、例えば、特開平7−38461号公報に
よれば、図20〜図23に示されるように、第1の筐体
1における第2の筐体2と連結されている一端1aから
突出入自在にアンテナ9が設けられており、アンテナ9
と使用者の頭部Aとの間隔がアンテナ特性を維持できる
程度に確保されるようになっている。
【0006】ところが、今度は第2の筐体2の背面にア
ンテナ9が近接することになるため、第2の筐体2に通
常備えられている導電性の部品や誘電体により、アンテ
ナ9の電気的体積が小さくなってしまう。すると、Q値
が高くなり、帯域幅の減少が生じることになる。また、
放射パターンも第2の筐体2によって乱されてしまうの
で、放射効率の悪化も生じる。すなわち、アンテナ9が
第2の筐体2と近接していると、この第2の筐体2が通
信の障害となり、アンテナ特性を悪化させる。
【0007】これを解消するため、前記特開平7−38
461号公報の技術では、更に、第1の筐体1の背面か
ら突出入自在にアンテナ9’(図23中、破線で表示)
が設けられており、第2の筐体2からの悪影響を軽減さ
せるようにアンテナ9’が離反するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の筐体1
の背面からアンテナ9’が突出していると、使用者はア
ンテナ特性を悪化させないようにこのアンテナ9’を避
けて保持することが必要となるため、保持感触は決して
よいとはいえず、慎重に保持しなければならないという
煩わしさも生じる。しかも、机上等の平面上に第1の筐
体1の背面側が接するように放置して使おうとしても不
安定であるし、アンテナ9’が突出している分だけ第1
の筐体11全体の厚さが増すという欠点もある。
【0009】また、近年、半導体メモリーを搭載したカ
ード型の記憶装置(以下、「メモリーカード」と記すこ
とがある)が普及してきているが、この応用として、メ
モリーカードにアンテナ機能等の無線通信手段を内蔵さ
せたもの、例えば、メモリーカード型Bluetoothユニッ
トが開発されており、今後の実用化が期待されている。
しかし、このメモリーカードの着脱が自在な接続装置は
ある程度の厚さを有するため、この接続装置を格別な設
計的配慮なく携帯電話機に搭載しようとすると、全体の
厚さの増大を招くおそれがある。
【0010】更に、新たに他の機能を司る部品を追加し
ようとすると、同様に全体の厚さの増大を招くことにな
り、特長であるコンパクト性が損なわれかねない。一
方、既存の保有機能を司る部品の配備位置は、コンパク
ト性につながる厚さの制約から自由度が極めて低く、ま
た、更なる薄型化への要求に対しては、各部品の小型薄
型化を伴わないことには達成が困難である。
【0011】そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてな
されたものであり、通話使用時におけるアンテナ特性を
維持しつつ、格別な設計的配慮を施さなくても薄型化が
可能で、しかも、新たに他の機能を司る部品を容易に搭
載できる携帯電話機を提供することを目的とするもので
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による携帯電話機は、本体の基台側を形成す
る第1の筐体と、受話部が備えられ本体の蓋側を形成す
る第2の筐体とが、互いの一端で折り畳み可能に連結さ
れた携帯電話機であって、第1の筐体は前記一端から延
長する延長部を有しており、延長部にアンテナが備えら
れている。
【0013】また、アンテナ特性をより維持する観点か
ら、アンテナは延長部の延長端から突出入自在に備えら
れていることが望ましい。厚い部品であっても容易に配
備できる余地を確保する目的から、第1の筐体におい
て、延長部の厚さが延長部以外の厚さよりも厚くなって
いる。更に、コンパクト性を損なわないようにするため
に、延長部の厚さが、第1の筐体における延長部以外の
厚さと、第2の筐体の厚さとの和よりも薄くなっている
ことが好ましい。
【0014】そして、既存の保有機能を司る部品や新た
に他の機能を司る部品を搭載できれば活用範囲が広がる
ので、延長部に回路部品が備えられている。この回路部
品は、例えば、前記アンテナとは異なるアンテナや外部
機器との接続手段である。特に、接続手段は、前記アン
テナとは異なるアンテナと記憶手段とを備えた通信装置
であるとよい。更に、回路部品は、例えば、表示手段や
電池であってもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。先ず、本発明の第1実
施形態について説明する。図1は通話使用時の外観を表
す正面側の斜視図が、図2は通話不使用時の外観を表す
正面側の斜視図が、図3は通話使用時の外観を表す背面
側の斜視図が、図4は通話使用時の外観を表す側面図
が、図5は正面側から主要部を透視した透視図がそれぞ
れ示されている。本体は、基台側を形成する第1の筐体
1と、蓋側を形成する第2の筐体2とからなり、互いの
一端がヒンジ4で連結され折り畳み可能になっている。
よって、通話に使用する際には第1の筐体1と第2の筐
体2とを開き(図1参照)、一方、持ち運び等の際には
第1の筐体1と第2の筐体2とを重ね合わせるように閉
じる(図2参照)という形態を取り得る。
【0016】そして、図1に示されるように、正面に
は、上方から順に受話部5、ディスプレイ6が第2の筐
体2に備えられ、複数の操作ボタン7、マイク8が第1
の筐体1に備えられている。第1の筐体1には、第2の
筐体2と連結されている一端から延長する延長部3が設
けられており、この延長部3の延長端3aから突出入自
在な棒状のアンテナ9が備えられている。更に、図5に
示されるように、第1の筐体1の内部には、携帯電話機
全体の制御を司る回路基板10が延長部3にまで達する
ように配置され、また、背面側から着脱可能なメイン電
池11が備えられている。ここで、アンテナ9は回路基
板10上に形成されたアンテナ給電回路12を介して不
図示の無線回路に接続されている。
【0017】ディスプレイ6は液晶パネル等で構成さ
れ、文字や画像等の通信情報が表示される。操作ボタン
7は、メイン電池11からの電力供給ON/OFFを司
る電源キー、通信信号の発信/受信を司るテンキー、デ
ィスプレイ6の表示内容を切り換える多機能キー等から
なっている。
【0018】今、図4に示されるように、アンテナ9と
第2の筐体2のなす角度をα、延長部3の延長長さをL
として、延長部3を有さず第1の筐体1の一端1aにア
ンテナ9を備えている従来の技術(図23参照)と比較
してみる。アンテナ9が突出している状態では、Lの分
だけ余計に突出させることができ、一方、アンテナ9が
収納されている状態でも、アンテナ9の先端部と第2の
筐体2の背面との距離を少なくともL×sinαは余計に
確保できる。従って、第2の筐体2によるアンテナ9の
電気的体積の減少は大幅に軽減され、Q値も低く抑えら
れて帯域幅の減少は軽減されるし、また、放射パターン
の乱れは小さくなり、放射効率も良好に維持される。よ
って、第1の筐体1の背面にアンテナ9’を備えた従来
の技術(図23参照)と同程度のアンテナ特性を十分に
維持することができる。
【0019】しかも、第1の筐体1の背面からアンテナ
9が突出するわけではないので、保持感触を悪化させる
要因はなく、また、第1の筐体1の背面を平面状に形成
できることから、机上等の平面上に第1の筐体1の背面
が接するように放置して使用する場合も姿勢は安定す
る。
【0020】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。図6は通話使用時の外観を表す正面側の斜視図
が、図7は通話不使用時の外観を表す正面側の斜視図
が、図8は通話使用時の外観を表す背面側の斜視図が、
図9は通話使用時の側面側から主要部を透視した透視図
が、図10は通話不使用時の側面側から主要部を透視し
た透視図が、図11は正面側から主要部を透視した透視
図がそれぞれ示されている。なお、図中で第1実施形態
と同じ名称の部分には同一の符号を付し、重複する説明
は省略する。後述する第3〜6実施形態においても同様
とする。
【0021】第2実施形態の特徴は、延長部3に回路部
品13を備えた点にある。図11に示されるように、延
長部3の内部には、回路基板10上に回路部品13が載
置されている。この回路部品13が、例えば、アンテナ
給電回路12を介してアンテナ9に接続されている無線
回路の一部品であれば、アンテナ9から無線回路までの
距離が短くなるため、この間の損失を抑えることができ
る。
【0022】図9及び図10に示されるように、延長部
3以外の第1の筐体1の厚さをt1、第2の筐体2の厚
さをt2、延長部3の厚さをt3として厚さの相関を考
えると、延長部3は、t3>t1を満足するように形成
されたり、t3<t1+t2を満足するように形成され
たりしている。前者のように延長部3が形成されること
により、回路部品13を配備する余地が確保できるた
め、t1の厚さでは配備することができない厚さt13
の回路部品13であっても配備が可能となる。一方、後
者のように延長部3が形成されることにより、全体の厚
さ(t1+t2)が維持できるので、回路部品13を配
備してもコンパクト性は全く損なわれない。
【0023】また、既にt1又はt2の範囲に配備され
その筐体の厚さを制約している部品がある場合、その部
品を延長部3に移転させることにより、t1又はt2を
より薄くすることが可能となるため、全体の薄型化を実
現することができる。なお、延長部3におけるヒンジ4
の近傍部が正面側に向かってテーパ状に広がっている。
これは、第2の筐体2が延長部3と干渉しないように大
きく開かれるために設けられたものである。
【0024】次に、本発明の第3実施形態について説明
する。図12は正面側から主要部を透視した透視図が示
されている。第3実施形態の特徴は、第2実施形態の回
路部品13として、アンテナ9とは異なるアンテナを備
えた点にある。例えば、回路基板10上に、板状の逆F
アンテナ14と、この逆Fアンテナ14に接続されてい
る逆Fアンテナ給電回路15とが載置されており、更
に、逆Fアンテナ給電回路15とアンテナ給電回路12
とに接続されている無線回路16が載置されている。す
ると、無線回路16によりアンテナ9と逆Fアンテナ1
4との受信状態の比較判断がなされて受信感度を高める
という、いわゆる、ダイバシティが可能となる。
【0025】無論、逆Fアンテナ14は、チップアンテ
ナ、パッチアンテナ等の他の方式のアンテナでもよく、
この際、無線回路16により送受信状態に応じて選択的
にアンテナを切り替えることにより、アンテナ特性をよ
り維持することが可能となる。また、電気的体積が大き
くアンテナ特性を向上させたアンテナにすると、全体と
してのアンテナ特性も向上することになる。特に、第2
の筐体2を閉じた状態(図7参照)では、延長部3は第
2の筐体2の悪影響を受けることなく表出しているの
で、アンテナ特性を十分に発揮できる。更に、逆Fアン
テナ14として、アンテナ9とは異なる周波数帯を有す
るアンテナでもよいし、GPS、無線LAN、後述する
Bluetooth等の通信システムと無線通信を行うアンテナ
でも構わない。
【0026】次に、本発明の第4実施形態について説明
する。図13は通話使用時の外観を表す背面側の斜視図
が、図14は正面側から主要部を透視した透視図が示さ
れている。第4実施形態の特徴は、第2実施形態の回路
部品13として、外部機器との接続手段を備えた点にあ
る。例えば、接続手段は、メモリーカード型Bluetooth
ユニット17とこのメモリーカード型Bluetoothユニッ
ト17の着脱が自在な接続装置18であり、この接続装
置18は回路基板10上に載置されている。メモリーカ
ード型Bluetoothユニット17は、アンテナ9とは異な
る不図示のアンテナと、無線通信装置と、接続端子17
aとを備えており、延長部3の延長端3aに開口してい
る開口部18aから接続装置18に装着されることによ
り、接続端子17aが接続装置18に設けられている不
図示のコネクタと接続される。すると、Bluetoothシス
テムによる無線通信を実現することができる。
【0027】無論、メモリーカード型Bluetoothユニッ
ト17は、GPSや無線LAN等の他の通信システムと
無線接続されるものに置き換えられても、そのシステム
による無線通信を実現できる。更に、接続手段は、電子
撮像素子を具備したカメラユニット或いはデータ入出力
用のケーブルと、これらに対応する接続装置18であっ
ても構わない。
【0028】次に、本発明の第5実施形態について説明
する。図15は通話不使用時の外観を表す正面側の斜視
図が、図16は正面側から主要部を透視した透視図が示
されている。第5実施形態の特徴は、第2実施形態の回
路部品13として、表示手段を備えた点にある。例え
ば、表示手段は、小型の液晶表示部19aを有する液晶
ユニット19であり、この液晶ユニット19が回路基板
10上に載置され、液晶表示部19aが延長部3の正面
に表出している。液晶表示部19aには、メイン電池1
1の電力残量、通信情報の着信存否、受信電波の強弱レ
ベル等の所定の情報が表示されるようになっている。す
ると、通常第2の筐体2を閉じたままで(図15参照)
は行えなかったこれら情報の確認を、第2の筐体2を開
かなくても瞬時に行うことができるため、使用者にとっ
て便利になる。
【0029】無論、表示手段は、延長部3の正面に表出
している限りどのようなものでも構わず、LED等によ
る点灯や点滅表示であってもよい。
【0030】次に、本発明の第6実施形態について説明
する。図17は正面側から主要部を透視した透視図が示
されている。第6実施形態の特徴は、第2実施形態の回
路部品13として、電池20を備えた点にある。この電
池20は、電池端子21を有し回路基板10上に載置さ
れており、メイン電池11とともに保有の回路に電力を
供給する。すると、電力容量がメイン電池11と電池2
0の和となるため、連続使用時間を増加させたり、より
消費電力の大きい回路を備えたりすることが可能とな
る。
【0031】無論、この電池20が保有の回路のうち一
部に特定して電力を供給するものであっても同様の効果
を有する。また、供給電力を確保できる限りメイン電池
11を排除しても構わず、この際、第1の筐体1を薄型
化できることからコンパクト化に対して有効である。
【0032】なお、本発明は上記第1〜6実施形態に限
定されるわけではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で、種々の変更が可能である。例えば、ディスプレイ
6、操作ボタン7、マイク8、メイン電池11等は、そ
の機能を果たす限り第1の筐体1及び第2の筐体2のい
ずれの筐体のいずれの位置に配置されてもよい。また、
回路基板10は、延長部3に達しない程度に第1の筐体
1の内部に止めて配置されてもよく、この際、回路部品
13は回路基板10上に載置せずとも回路基板10と接
続されればよい。更に、アンテナ9はヘリカルアンテ
ナ、プリントアンテナ、チップアンテナ等の延長部3に
内蔵可能な固定のアンテナでも構わない。
【0033】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、本体
の基台側を形成する第1の筐体と、受話部が備えられ本
体の蓋側を形成する第2の筐体とが、互いの一端で折り
畳み可能に連結された携帯電話機であって、第1の筐体
は前記一端から延長する延長部を有しており、延長部に
アンテナが備えられているので、第2の筐体によるアン
テナの電気的体積の減少は大幅に軽減され、Q値も低く
抑えられて帯域幅の減少は軽減される。また、放射パタ
ーンの乱れは小さくなり、放射効率も良好に維持される
ことから、通話使用時におけるアンテナ特性を十分に維
持することができる。更に、アンテナが延長部の延長端
から突出入自在に備えられていると、アンテナが突出さ
れることによって、よりアンテナ特性を維持することが
可能となる。
【0034】また、第1の筐体において、延長部の厚さ
が延長部以外の厚さよりも厚くなっていると、厚い部品
であっても配備できる余地を容易に確保することが可能
となる。例えば、既存の保有機能を司り第1の筐体又は
第2の筐体の厚さを制約している部品を延長部に移転さ
せると、その筐体の薄型化が実現されることになり、全
体の薄型化につながる。更に、延長部の厚さが、第1の
筐体における延長部以外の厚さと、第2の筐体の厚さと
の和よりも薄くなっていると、コンパクト性は全く損な
われない。
【0035】そして、延長部に回路部品が備えられてい
ると、既存の保有機能を司る部品や新たに他の機能を司
る部品を容易に搭載でき、活用範囲が広がる。この回路
部品は、例えば、アンテナ給電回路を介してアンテナに
接続されている無線回路の一部品であれば、アンテナか
ら無線回路までの距離が短くなるため、この間の損失を
抑えることができる。
【0036】回路部品が前記アンテナとは異なるアンテ
ナである場合、送受信状態に応じて選択的にアンテナを
切り替えることにより、アンテナ特性をより維持するこ
とが可能となる。しかも、電気的体積が大きくアンテナ
特性を向上させたアンテナにすると、全体としてのアン
テナ特性も向上することになる。
【0037】回路部品が外部機器との接続手段である場
合、その外部機器を活用することが可能となる。例え
ば、接続手段として、前記アンテナとは異なるアンテナ
と記憶手段とを備えた通信装置であると、その通信シス
テムによる無線通信を実現することができる。
【0038】回路部品が表示手段である場合、延長部の
正面に所定の情報が表示されることによって、通常第2
の筐体を閉じたままでは行えなかったこれら情報の確認
を、第2の筐体を開かなくても瞬時に行うことができる
ため、使用者にとって便利になる。
【0039】回路部品が電池である場合、電力容量がメ
イン電池と電池の和となるため、連続使用時間を増加さ
せたり、より消費電力の大きい回路を備えたりすること
が可能となる。また、メイン電池を排除すると、そのメ
イン電池が備えられている筐体を薄型化できることか
ら、コンパクト化に対して有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の携帯電話機におけ
る通話使用時の外観を表す正面側斜視図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の携帯電話機におけ
る通話不使用時の外観を表す正面側斜視図である。
【図3】 本発明の第1実施形態の携帯電話機におけ
る通話使用時の外観を表す背面側斜視図である。
【図4】 本発明の第1実施形態の携帯電話機におけ
る通話使用時の外観を表す側面図である。
【図5】 本発明の第1実施形態の携帯電話機におけ
る正面側から主要部を透視した透視図である。
【図6】 本発明の第2実施形態の携帯電話機におけ
る通話使用時の外観を表す正面側斜視図である。
【図7】 本発明の第2実施形態の携帯電話機におけ
る通話不使用時の外観を表す正面側斜視図である。
【図8】 本発明の第2実施形態の携帯電話機におけ
る通話使用時の外観を表す背面側斜視図である。
【図9】 本発明の第2実施形態の携帯電話機におけ
る通話使用時の側面側から主要部を透視した透視図であ
る。
【図10】 本発明の第2実施形態の携帯電話機にお
ける通話不使用時の側面側から主要部を透視した透視図
である。
【図11】 本発明の第2実施形態の携帯電話機にお
ける正面側から主要部を透視した透視図である。
【図12】 本発明の第3実施形態の携帯電話機にお
ける正面側から主要部を透視した透視図である。
【図13】 本発明の第4実施形態の携帯電話機にお
ける通話使用時の外観を表す背面側斜視図である。
【図14】 本発明の第4実施形態の携帯電話機にお
ける正面側から主要部を透視した透視図である。
【図15】 本発明の第5実施形態の携帯電話機にお
ける通話不使用時の外観を表す正面側斜視図である。
【図16】 本発明の第5実施形態の携帯電話機にお
ける正面側から主要部を透視した透視図である。
【図17】 本発明の第6実施形態の携帯電話機にお
ける正面側から主要部を透視した透視図である。
【図18】 従来の携帯電話機における通話使用時の
外観を表す正面側斜視図である。
【図19】 従来の携帯電話機における通話使用時の
外観を表す側面図である。
【図20】 他の従来の携帯電話機における通話使用
時の外観を表す正面側斜視図である。
【図21】 他の従来の携帯電話機における通話不使
用時の外観を表す正面側斜視図である。
【図22】 他の従来の携帯電話機における通話使用
時の外観を表す背面側斜視図である。
【図23】 他の従来の携帯電話機における通話使用
時の外観を表す側面図である。
【符号の説明】
1 第1の筐体 1a 第1の筐体の一端 2 第2の筐体 2a 第2の筐体の一端 3 延長部 3a 延長部の延長端 4 ヒンジ 5 受話部 6 ディスプレイ 7 操作ボタン 8 マイク 9 アンテナ 10 回路基板 11 メイン電池 12 アンテナ給電回路 13 回路部品 14 逆Fアンテナ 15 逆Fアンテナ給電回路 16 無線回路 17 メモリーカード型Bluetoothユニット 17a 接続端子 18 接続装置 18a 開口部 19 液晶ユニット 19a 液晶表示部 20 電池 21 電池端子 A 使用者の頭部 α アンテナと第2の筐体2のなす角度 L 延長部の延長長さ t1 延長部以外の第1の筐体の厚さ t2 第2の筐体の厚さ t3 延長部の厚さ t13 回路部品の厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 啓二朗 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5J047 AA04 AB06 FA09 FD01 5K023 AA07 BB03 DD08 LL04 LL05 PP01 PP11 5K027 AA11 GG02 MM00 5K067 BB04 EE02 KK01 KK15 KK17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の基台側を形成する第1の筐体と、
    受話部が備えられ本体の蓋側を形成する第2の筐体と
    が、互いの一端で折り畳み可能に連結された携帯電話機
    であって、 前記第1の筐体は前記一端から延長する延長部を有して
    おり、 前記延長部にアンテナが備えられていることを特徴とす
    る携帯電話機。
  2. 【請求項2】 前記アンテナは前記延長部の延長端から
    突出入自在に備えられていることを特徴とする請求項1
    に記載の携帯電話機。
  3. 【請求項3】 前記第1の筐体において、前記延長部の
    厚さが前記延長部以外の厚さよりも厚いことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の携帯電話機。
  4. 【請求項4】 前記延長部の厚さが、前記第1の筐体に
    おける前記延長部以外の厚さと、前記第2の筐体の厚さ
    との和よりも薄いことを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載の携帯電話機。
  5. 【請求項5】 前記延長部に回路部品が備えられている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の携
    帯電話機。
  6. 【請求項6】 前記回路部品は前記アンテナとは異なる
    アンテナであることを特徴とする請求項5に記載の携帯
    電話機。
  7. 【請求項7】 前記回路部品は外部機器との接続手段で
    あることを特徴とする請求項5に記載の携帯電話機。
  8. 【請求項8】 前記接続手段は、前記アンテナとは異な
    るアンテナと記憶手段とを備えた通信装置であることを
    特徴とする請求項7に記載の携帯電話機。
  9. 【請求項9】 前記回路部品は表示手段であることを特
    徴とする請求項5に記載の携帯電話機。
  10. 【請求項10】 前記回路部品は電池であることを特徴
    とする請求項5に記載の携帯電話機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007166533A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 折畳式携帯無線装置

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