JP2004236360A - 携帯無線機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筐体からの突起をなくし、さらに、アンテナと無線部とを接続する同軸ケーブルを不要とすることができる折り畳み型携帯無線機を提供する。
【解決手段】 上部筐体1と下部筐体2とがヒンジ部19を介して揺動可能に接続されている折り畳み型携帯無線機において、アンテナ部12を下部筐体2の内部において下部筐体2の下端に配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、上部筐体と下部筐体とをヒンジ部を介して揺動可能に形成した折り畳み型携帯無線機に関し、特に、アンテナ部が下部筐体に内蔵されている折り畳み型携帯無線機に関する。
近年、移動体通信の技術が発展し、これに伴い、携帯無線機の普及が急増してきた。このような状況下において、ユーザから要求される様々なニーズに応じるため、携帯無線機の製造者は多種多様な形態をした携帯無線機を市場に提供している。
特に、昨今においては、携帯無線機によるインターネット等への接続を可能とする技術が開発され、これに伴い、モニタの大型化がユーザから強く要望されている。このようなニーズに応じる携帯無線機として、筐体が上部と下部に分離され、これら2つの筐体をヒンジ部と呼ばれる接続部を介して相互に揺動可能であるように結合した折り畳み式の携帯無線機が存在する。
この折り畳み型携帯無線機は、ユーザとのインターフェースとなる操作部とユーザに文字その他の情報を提供する表示部との面積を広く確保することができるとともに、不使用時は折り畳んだ状態で省スペース化を図ることができ、また、使用時に展開したときは、マイクとレシーバとの間隔を人の耳と口との間隔に近くなるように設計することが可能となるため、通話時に良好な通信品質を提供することができるという特徴があり、上記のようなニーズに十分応じるものとして、多くの需要を確保している。
さらに、インターネットを介して得られる情報をより多く表示するために、表示部を構成する液晶表示(LCD)画面は大型化が進み、かつ、白黒からカラー化となり益々大きくなっているが、携帯無線機自体は、持ち運び時に邪魔にならないように薄型軽量化が進んでいる。
また、携帯無線機は、無線通信を行うためのアンテナを装備する必要があるが、このアンテナとしては、持ち運びに邪魔にならないような伸張収納可能なホイップアンテナが広く用いられている。ホイップアンテナは、携帯無線機の使用時には、伸張して使用され、携帯無線機の待ち受け状態においては、携帯無線機の内部に収納されているが、待ち受け状態の間であっても基地局との通信を行うことがあるため、収納状態でも携帯無線機から突出した構造を取っている。
このような折り畳み型携帯無線機の一例の構成を図7に示す。
図7に示した従来の折り畳み型携帯無線機は、上部筐体1と下部筐体2とを有して構成されている。上部筐体1は、同一の大きさの上部筐体前面部3と上部筐体背面部4とを重ね合わせることにより構成されており、また、下部筐体2は、同一の大きさの下部筐体前面部5と下部筐体背面部6とを重ね合わせて構成されている。
上部筐体1の上部筐体背面部4の上端には、ホイップアンテナからなるアンテナ部12が上部筐体1から突出して配置されている。アンテナ部12はさらに上部筐体1の外側に向かって伸張可能であるとともに、上部筐体1の内部に収縮可能である。アンテナ部12が上部筐体1の内部に収縮するためのスペースとして、上部筐体1の内部にはアンテナ収納部24が設けられている。
上部筐体1の内部には、上部筐体回路基板8と、上部筐体回路部10と、レシーバ15と、表示部20と、アンテナ部12へ電力を供給するための給電端子13と、が格納されている。
また、下部筐体2の内部には、電池7と、下部筐体回路基板9と、下部筐体回路部11と、マイク16と、キー操作部17と、外部インターフェース21と、が格納されている。
上部筐体1と下部筐体2とは、ヒンジ部19を介して、相互に揺動可能であるように接続されており、折り畳み及び展開が可能なように構成されている。図7は、上部筐体1と下部筐体2とが展開されている状態を示している。
このような折り畳み型携帯無線機において、電池7が下部筐体2に配置されているのは、折り畳み型携帯無線機を保持する場合の重量バランスや机上に置いた場合の安定性の面が考慮されたものである。
また、最も電流を消費する送信部(図示せず)を含む下部筐体回路部11は、電源パターン毎における電圧ドロップを低減させるために、電池7に近接した場所に設けることが望ましいため、下部筐体2の内部に配置されている。更に、このように下部筐体回路部11を下部筐体2の内部に設けることは、折り畳み型携帯無線機の薄型化の観点からも好都合であった。
また、上部筐体回路基板8と下部筐体回路基板9とは、所定の導体パターンを有する上下回路部接続部18を介して電気的に接続され、この上下回路部接続部18を介して信号の送受信を行う。また、電池7は、下部筐体回路基板9に接続され、下部筐体回路基板9を介して各構成部品に電力を供給している。
上下回路部接続部18は、多くの場合、フレキシブルプリント板(フレキシブル基板)等で構成されている。このようにフレキシブルプリント板を用いるのは、上部筐体1及び下部筐体2がヒンジ部19において揺動するため、この揺動の際に導体部としての上下回路部接続部18が破損しないようにするためである。
また、図7に示す従来の折り畳み型携帯無線機においては、強度確保の観点から、上部筐体前面部3と下部筐体前面部5とは金属から構成されていた。
これに対して、アンテナ部12は上部筐体背面部4に配置されており、上部筐体回路部10に設けられた給電端子13と接触接続されていた。更に、この給電端子13は同軸ケーブル25に接続されている。同軸ケーブル25は、給電端子13からヒンジ部19を通り下部筐体回路部11に接続されている。このため、給電端子13は同軸ケーブル25を介して下部筐体回路部11と送受信を行っている。この同軸ケーブル25は、図示しないケーブル留め金具により所定の位置に固定されている。
図8は図7に示した折り畳み型携帯無線機の正面図であり、図8のA−A線、B−B線における断面図をそれぞれ図9、図10に示す。図9(a)及び図10(a)はいずれも折り畳み型携帯無線機を展開したときの断面図であり、図9(b)及び図10(b)はいずれも折り畳み型携帯無線機を折り畳んだときの断面図である。
従来の折り畳み型携帯無線機では、アンテナ部12が上部筐体1に配置されているため、アンテナ部12を上部筐体1内に収納した場合のスペースとしてアンテナ収納部24を上部筐体1の内部に設けておくことが必要であった。そのため、このような構造を有する折り畳み型携帯無線機では、折り畳み時の筐体厚を薄型化すると、相対的にアンテナ部12が上部筐体背面部4から突出してしまっていた。
その結果、アンテナは大幅な小型化が進まない反面、携帯無線機は薄型軽量化が進み、さらに、表示部20が大型化されたため、アンテナ部12を収納した時のアンテナ収納部24が上部筐体背面部4から更に突出してしまい、小型化の妨げになるとともに、外観を損ね、デザインに対する自由度を奪うという問題があった。
このような問題を改善するために、図11に示すように、アンテナ部12を下部筐体2側に実装した折り畳み型携帯無線機等も考えられている。
しかしながら、実際に音声通話を行うときには下部筐体2を手で保持して通話を行うため、アンテナ部12を図11に示すように下部筐体2に実装すると、使用者の手がアンテナ部12に触れてしまい、アンテナ部12のアンテナ特性が劣化するという問題があった。
更に、アンテナ部12を上部筐体1もしくは下部筐体2のいずれに実装しても、アンテナ部12を収納したときの突出量は変わらないため、使用者がポケット等から出すときにアンテナ部12が引っかかってしまう等の問題があった。
また、ホイップアンテナからなるアンテナ部12が上部筐体1又は下部筐体2から突出しているため、携帯無線機をホイップアンテナ側から落下させてしまった時に、ホイップアンテナに衝撃が加わってしまい、アンテナ部12が壊れやすいという問題があった。
さらに、図7に示した従来の折り畳み型携帯無線機の構造では、アンテナ部12と下部筐体回路部11とを接続させるために同軸ケーブル25を設ける必要があり、製造工程における組み立て性(組み立て効率)が折り畳み式ではない携帯無線機よりも劣ってしまうという問題が存在していた。
本発明は、従来の折り畳み型携帯無線機における上記の問題点に鑑みてなされたものであり、従来のような筐体からのアンテナ部の突起をなくし、持ち運び時の引っかかりや、落下によるアンテナ部の破損を減らすことができる折り畳み型携帯無線機を提供することを目的とする。
また、実際の音声通話時には、使用者はヒンジ部付近を手で保持することが多いため、実際の音声通話時に使用者が手でアンテナ部に触れないような構造を有する折り畳み型携帯無線機を提供することを目的とする。
さらに、アンテナ部と下部筐体回路部とを接続するための同軸ケーブルを不要とし、組み立て性の向上及びコスト削減が可能な折り畳み型携帯無線機を提供することを目的とする。
本発明に係る折り畳み型携帯無線機は、筐体内部の空間を有効利用し、アンテナ部を筐体、特に、下部筐体の内部に格納することにより、上記の目的を達成している。
具体的には、本発明は、複数の筐体と、前記複数の筐体を揺動可能に相互に接続する1つ以上のヒンジ部と、を備える折り畳み型携帯無線機であって、前記複数の筐体のうち、第1の筐体は、マイクと回路基板とを格納し、かつ、前記第1の筐体から外部に突出させることなく、アンテナ部を実装していることを特徴とする折り畳み型携帯無線機を提供する。
このように、本発明に係る折り畳み型携帯無線機によれば、従来の折り畳み型携帯無線機におけるような筐体からのアンテナ部の突出をなくし、デザインの自由度を上げるとともに、ポケットなどから携帯無線機を取り出すときの引っかかりをなくすことが可能となる。
また、本発明による折り畳み型携帯無線機では、アンテナ部と回路基板とが同一の筐体に実装されることになるため、従来必要とされていたアンテナ部と下部筐体回路部とを接続する同軸ケーブルが組み込まれない構成となり、組み立て効率(生産性)を向上させることが可能となり、筐体内部の空間を有効利用することが可能となる。
さらに、アンテナ部が第1の筐体に突出することなく実装されることにより、通話状態の時に筐体を保持する手がアンテナに掛かりにくくなるため、アンテナ特性の劣化を防ぐことができる。
前記アンテナ部は、例えば、前記第1の筐体内に内蔵することが可能である。
これにより、アンテナ部が筐体から外側に突出することは皆無となり、デザインの自由度の向上、アンテナ部のポケットへの引っかかりの防止、さらには、使用者の手がアンテナ部に触れることによるアンテナ部のアンテナ特性の劣化の防止を図ることができる。
前記アンテナ部は、例えば、前記ヒンジ部が接続されている前記第1の筐体の端部とは反対側の端部において前記第1の筐体に実装することができる。
アンテナ部は第1の筐体の内部であれば、任意の位置に配置することが可能であるが、このように第1の筐体のヒンジ部とは反対側の端部に配置することにより、第1の筐体の内部スペースの有効利用を図ることができる。第1の筐体のヒンジ部に近い方の端部には、フレキシブルプリント板からなる上下回路部接続部18(図7参照)などが配置される関係上、スペースの余裕が少ないので、アンテナ部はヒンジ部とは反対側の端部に配置することが好ましい。
本発明に係る折り畳み型携帯無線機を構成する複数の筐体は、例えば、前記折り畳み型携帯無線機を開いたときに上部に位置する上部筐体と下部に位置する下部筐体とすることができる。この場合、前記第1の筐体としては前記下部筐体を選択することができる。
すなわち、本発明は、複数の筐体からなる折り畳み型携帯無線機であれば、どのような形式ものにも適用することが可能である。なお、上部筐体と下部筐体とからなる折り畳み型携帯無線機は現在広く使用されている形式のものである。
前記アンテナ部は、前記第1の筐体内に実装されている前記回路基板が広がる方向と垂直の方向において広がるように配置することができる。
アンテナ部としては、例えば、板金からつくられた板状アンテナを用いることができる。
このようにアンテナ部を板状に形成することにより、大きなスペースをとることなく、アンテナ部を第1の筐体の内部に収納することができる。
また、アンテナ部として板状アンテナを用いる場合、回路基板とアンテナ部とが広がる方向を相互に異なる方向にすることにより、第1の筐体の内部スペースをより有効に活用することが可能である。特に、回路基板が広がる方向とアンテナ部が広がる方向との間の角度を90度にする場合、第1の筐体の内部スペースを最も有効に活用することができる。
前記第1の筐体は前記第2の筐体よりも長く、前記折り畳み型携帯無線機の折り畳み時には、前記第1の筐体が前記第2の筐体を越えて突出するように形成することができる。
例えば、アンテナ部を第1の筐体の端部に配置し、折り畳み型携帯無線機を折り畳んだときに、その端部が第2の筐体により覆われないことにすることにより、アンテナ部が第2の筐体から影響を受けることを防止することができ、アンテナ部のアンテナ特性の劣化を防止することができる。
アンテナ部の形状は任意であり、前述の板状アンテナには限定されない。例えば、アンテナ部を線状アンテナから構成することも可能である。
線状アンテナを用いることにより、第1の筐体内の空いている内部スペースに合わせてアンテナ部を配置することが可能になる。
線状アンテナとしては、例えば、メアンダラインアンテナ、フラフープアンテナまたはヘリカルアンテナを用いることができる。
前記第一の筐体は、例えば、前記折り畳み型携帯無線機を折り畳んだときに他の一の筐体と対向する前面部と、前記前面部と相互に重なり合って前記第1の筐体を構成する背面部と、から構成することができる。この場合、前記前面部は絶縁体により構成することが好ましい。あるいは、前記前面部を金属から構成する場合には、前記前面部は前記アンテナ部とは電気的に絶縁されていることが好ましい。
このように構成することにより、アンテナ部が筐体を構成する金属の影響を受けることを防止することができる。
以上説明したように、本発明に係る折り畳み型形態無線機によれば、以下に挙げるような効果を得ることが可能である。
先ず、第1の効果としては、下部筐体回路部の無線部とアンテナ部とを接続するための同軸ケーブルを不要とすることができ、折り畳み型形態無線機の構造の簡素化及び組み立て性の向上、さらにはコスト低減を図ることができる。
また、第2の効果としては、アンテナ部による筐体背面の突出量をなくすことにより、デザインの自由度を上げ、さらに、持ち運び時に引っかかりがなくなり、落下時の衝撃がアンテナに集中することがないため、アンテナ部の破損を減らすことが可能となる。
さらに、第3の効果としては、アンテナを下部筐体のマイク近傍に配置することにより、筐体を保持するユーザの手がアンテナに掛かりにくくなるため、アンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
第4の効果としては、電池が格納されている下部筐体内部において下部筐体回路基板と垂直にアンテナを配置することにより、アンテナの体積を十分に確保することが可能となり、特性が良いアンテナを実現することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の構成を示す斜視図である。図2(a)は本実施形態に係る折り畳み型携帯無線機を展開したときの断面図であり、図2(b)は本実施形態に係る折り畳み型携帯無線機を折り畳んだときの断面図である。
図1において、本実施形態に係る折り畳み型携帯無線機は、上部筐体1と下部筐体2とを有して構成されている。上部筐体1は、同一の大きさの上部筐体前面部3と上部筐体背面部4とを重ね合わせることにより構成されており、また、下部筐体2は、同一の大きさの下部筐体前面部5と下部筐体背面部6とを重ね合わせて構成されている。
上部筐体1と下部筐体2とは、ヒンジ部19を介して、相互に揺動可能であるように接続されており、折り畳み及び展開が可能なように構成されている。図1は、上部筐体1と下部筐体2とが展開されている状態を示している。
上部筐体1の内部には、上部筐体回路基板8と、上部筐体回路部10と、レシーバ15と、表示部20と、が格納されている。
また、下部筐体2の内部には、電池7と、下部筐体回路基板9と、下部筐体回路部11と、給電端子13と、マイク16と、キー操作部17と、アンテナ12と、が格納されている。
アンテナ12は、下部筐体2の長さ方向における両端部のうち、下部筐体2が上部筐体1と接続されるヒンジ部19とは反対側の端部において、マイク16の近傍に実装されている。
また、キー操作部17は下部筐体前面部5の表面に露出しているものであり、ユーザと上部筐体回路部10及び下部筐体回路部11に配置された制御部(図示せず)とのインタフェースとなるものである。
一方、上部筐体1に格納された上部筐体回路部10は、上部筐体1及び下部筐体2に格納された各回路部を制御するための回路であり、レシーバ15は、ユーザに対して音声の入出力インタフェースとして機能するものであり、また、表示部20は、上部筐体前面部3の表面に露出しており、ユーザに対して文字、図画その他の各種情報を視覚的に提供するものである。
さらに、上部筐体回路基板8と下部筐体回路基板9とは、ヒンジ部19を通って上部筐体1及び下部筐体2の双方に達している上下回路部接続部18を介して接続されている。この上下回路部接続部18は、本実施形態においてはフレキシブルプリント板により製造されており、揺動可能なヒンジ部19の変形(折り畳み時及び展開時)に応じて変形し、上部筐体回路基板8と下部筐体回路基板9とが常時接続されている状態を保持するように動作する。本実施形態においては、上下回路部接続部18が帯状の直線状になっているが、蛇腹状にしたり、数回巻いて伸縮性を持たせたりすることにより、ヒンジ部19の変形に対応するように構成することも可能である。
また、電池7は下部筐体回路基板9に対して電源を供給し、この下部筐体回路基板9を介して下部筐体回路部11に電源が供給される。さらに、電池7は、下部筐体回路基板9から上下回路部接続部18を介して、上部筐体1に格納されている上部筐体回路基板8に対して電源を供給し、上部筐体回路基板8から上部筐体回路部10に電源が供給される。
なお、下部筐体2に格納された下部筐体回路部11は送受信に必要な各回路を含むものであり、送信する情報に対して必要に応じて拡散変調等の処理を実行するものである。
本実施形態に係る折り畳み型携帯無線機においては、下部筐体回路部11と電池7とがともに下部筐体2に格納されているため、電池7と下部筐体回路部11とを接続する導線の距離を従来よりも短くすることが可能となる。この結果、上記のような構成の簡略化(組み立て性の向上)の効果の他に、送信時に下部筐体回路部11に対して大きな電流を供給しても、他の回路に供給される電圧が降下することを防止できるという効果も得られる。
本実施形態に係る折り畳み型携帯無線機においては、アンテナ12は板状アンテナから構成されている。板状アンテナ12は、下部筐体回路基板9に対して直角に配置され、板状アンテナ12に給電を行う給電端子13を介して下部筐体回路基板9に接続され、アンテナとして動作する。
図7に示したように、従来の折り畳み型携帯無線機におけるアンテナ部12は上部筐体1に配置されており、下部筐体回路部11に形成されている無線部と同軸ケーブル25を介して接続されるものであった。
これに対して、本実施形態においては、下部筐体回路部11とアンテナ部12とを接続するにあたり同軸ケーブルを必要としない。すなわち、本実施形態においては、アンテナ部12は、給電端子13及びインピーダンス整合回路(図示せず)を介して、下部筐体回路部11と接続されている。
ここで、インピーダンス整合回路は、アンテナ部12と下部筐体回路部11との間において信号の反射が生じることを防止するための回路であり、アンテナ部12の方向への入力インピーダンスと、インピーダンス整合回路を含む下部筐体回路部11側からの出力インピーダンスとを等しくさせるための回路である。
折り畳み型携帯無線機の折り畳み時に、アンテナ12が上部筐体部1と対向してしまうと、アンテナ12のインピーダンス特性に影響を与えてしまうことがある。このため、本実施形態に係る折り畳み型携帯無線機においては、図2(b)に示すように、本実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の折り畳み時にアンテナ12が上部筐体1に対向しないように上下筐体長の長さを調整し、アンテナ部12が実装されている下部筐体2が上部筐体1よりも長くなるように設定されている。これにより、本実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の折り畳み時においても、アンテナ12が上部筐体1と対向することを防止することができ、アンテナ12のアンテナ特性を確保することが可能となる。
なお、アンテナ12として板状アンテナを用いた場合には、アンテナ12がグランドと対向すると特性が劣化することが分かっているため、下部筐体前面部5はモールド等の絶縁体から構成する必要がある。
また、下部筐体前面部5を金属その他の導電性材料により構成する場合には、例えば、アンテナ12の周囲を絶縁体により形成し、下部筐体前面部5とアンテナ12とが電気的に絶縁されていることが必要である。例えば、下部筐体前面部5にマグネシウムダイキャスト等の金属を用いる場合には、アンテナ12の部分を別ピースにし、金属がアンテナ12を覆わないように構成する必要がある。
また、下部筐体前面部5にメッキや蒸着を施す場合には、アンテナ12と対向する部分については、メッキ金属などの導体が付着しないようにマスクをかける必要がある。さらに、蒸着した領域と下部筐体回路基板9とを接続し、同電位になるようにする必要がある。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の構成を示す斜視図である。
第1の実施形態においては、アンテナ12に板状アンテナを用いたが、本実施形態のように線状アンテナを用いることも可能である。
本実施形態においては、板状アンテナ12に代えて、メアンダ状の線状アンテナを用いている。アンテナ12以外の構造は第1の実施形態に係る折り畳み型携帯無線機と同じである。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の構成を示す斜視図である。
第2の実施形態においては、線状アンテナとしてメアンダアンテナを用いたが、本実施形態においては、フラフープアンテナを用いている。
アンテナ12以外の構造は第1又は第2の実施形態に係る折り畳み型携帯無線機と同じである。
図5は、本発明の第4の実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の構成を示す斜視図である。図6(a)は本実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の展開時における断面図であり、図6(b)は本実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の折り畳み時における断面図である。
第2及び第3の実施形態においては、それぞれ線状アンテナとしてメアンダアンテナ及びフラフープアンテナを用いたが、本実施形態においては、それらに代えて、ヘリカルアンテナを用いている。
アンテナ12以外の構造は第1、第2又は第3の実施形態に係る折り畳み型携帯無線機と同じである。
以上のように、第1乃至第4の実施形態に係る携帯無線機によれば、アンテナ12は下部筐体2の内部に内蔵されるため、図7に示した従来の折り畳み型携帯無線機には存在していた突出部をなくすことができる。このため、折り畳み型携帯無線機のデザインの自由度を向上させることができるとともに、持ち運び時の引っかかりを防止することができる。
また、第1乃至第4の実施形態に係る携帯無線機によれば、下部筐体回路部11内の無線部とアンテナ部12とを接続するために従来用いられていた同軸ケーブル25を不要とすることができ、部品点数の低減、組み立て性の向上などを図ることができる。
さらに、アンテナ12は下部筐体2の内部に内蔵されるため、アンテナ12がユーザの手に触れることがなくなり、アンテナ特性の劣化を軽減することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の展開時及び折り畳み時における断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の構成を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の構成を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の構成を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る折り畳み型携帯無線機の展開時及び折り畳み時における断面図である。 従来の折り畳み型携帯無線機の構成を示す斜視図である。 図7に示した折り畳み型携帯無線機の正面図である。 図7に示した折り畳み型携帯無線機の展開時及び折り畳み時における図7のA−A線における断面図である。 図7に示した折り畳み型携帯無線機の展開時及び折り畳み時における図7のB−B線における断面図である。 従来の他の折り畳み型携帯無線機の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 上部筐体
2 下部筐体
3 上部筐体前面部
4 上部筐体背面部
5 下部筐体前面部
6 下部筐体背面部
7 電池
8 上部筐体回路基板
9 下部筐体回路基板
10 上部筐体回路部
11 下部筐体回路部
12 アンテナ部
13 給電端子
15 レシーバ
16 マイク
17 キー操作部
18 上下回路部接続部
19 ヒンジ部
20 表示部
21 外部インターフェース

Claims (13)

  1. 複数の筐体と、前記複数の筐体を揺動可能に相互に接続する1つ以上のヒンジ部と、を備える折り畳み型携帯無線機であって、
    前記複数の筐体のうち、第1の筐体は、マイクと回路基板とを格納し、かつ、前記第1の筐体から外部に突出させることなく、アンテナ部を実装していることを特徴とする折り畳み型携帯無線機。
  2. 前記アンテナ部は前記第1の筐体内に内蔵されていることを特徴とする請求項1記載の折り畳み型携帯無線機。
  3. 前記アンテナ部は、前記ヒンジ部が接続されている前記第1の筐体の端部とは反対側の端部において前記第1の筐体に実装されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み型携帯無線機。
  4. 前記複数の筐体は、前記折り畳み型携帯無線機を開いたときに上部に位置する上部筐体と下部に位置する下部筐体とからなり、
    前記第1の筐体は前記下部筐体であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の折り畳み型携帯無線機。
  5. 前記アンテナ部は、前記第1の筐体内に実装されている前記回路基板が広がる方向と垂直の方向において広がるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の折り畳み型携帯無線機。
  6. 前記第1の筐体は前記第2の筐体よりも長く、前記折り畳み型携帯無線機の折り畳み時には、前記第1の筐体が前記第2の筐体を越えて突出することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の折り畳み型携帯無線機。
  7. 前記アンテナ部は板状アンテナであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の折り畳み型携帯無線機。
  8. 前記アンテナ部は線状アンテナであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の折り畳み型携帯無線機。
  9. 前記アンテナ部はメアンダラインアンテナであることを特徴とする請求項8に記載の折り畳み型携帯無線機。
  10. 前記アンテナ部はフラフープアンテナであることを特徴とする請求項8に記載の折り畳み型携帯無線機。
  11. 前記アンテナ部はヘリカルアンテナであることを特徴とする請求項8に記載の折り畳み型携帯無線機。
  12. 前記第一の筐体は、前記折り畳み型携帯無線機を折り畳んだときに他の一の筐体と対向する前面部と、前記前面部と相互に重なり合って前記第1の筐体を構成する背面部と、からなり、
    前記前面部は絶縁体により構成されたことを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の折り畳み型携帯無線機。
  13. 前記第一の筐体は、前記折り畳み型携帯無線機を折り畳んだときに他の一の筐体と対向する前面部と、前記前面部と相互に重なり合って前記第1の筐体を構成する背面部と、からなり、
    前記前面部は金属により構成され、かつ、前記アンテナ部とは電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の折り畳み型携帯無線機。

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