JP2002353714A - フィルムアンテナ装置 - Google Patents

フィルムアンテナ装置

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JP2002353714A
JP2002353714A JP2001158599A JP2001158599A JP2002353714A JP 2002353714 A JP2002353714 A JP 2002353714A JP 2001158599 A JP2001158599 A JP 2001158599A JP 2001158599 A JP2001158599 A JP 2001158599A JP 2002353714 A JP2002353714 A JP 2002353714A
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antennas
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Noriyuki Mukai
敬之 向井
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単なアース構造のフィルムアンテナ装置を
提供する。 【解決手段】 ウインドシールドガラスに貼り付けるフ
ィルムアンテナ装置であって、前記フィルムアンテナ装
置は、第1フィルムアンテナ、第2フィルムアンテナと
第3フィルムアンテナを含んでなり、前記各フィルムア
ンテナは、各フィルムアンテナに接続される同軸ケーブ
ルの編み組線に接続されたコネクタを、車体のピラー部
分に粘着させた導電性テープ上に貼り付けることで、車
体とアースされていることを特徴とするフィルムアンテ
ナ装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の窓ガラス
に後付けされるフィルムアンテナ装置、特にTV受信用
のフィルムアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車にTV装置を取り付ける例
が増えてきている。後付けのTV装置の場合、アンテナ
も後から付けることになる。このため、自動車の窓ガラ
スに貼り付けられるフィルムアンテナが多く用いられて
いる。
【0003】このフィルムアンテナは、プラスチックフ
ィルム上にアンテナ素子およびこのアンテナ素子の引出
し線を形成して、構成されている。なお、前記アンテナ
素子は、1枚のフィルム上のみならず、ラミネート構造
のフィルム上に形成されていてもよい。
【0004】このフィルムアンテナの信号線としては、
一般に同軸ケーブルが用いられ、芯線を前記引出し線の
給電部に接続するとともに、編み組線を車体に接続する
ことでアースを採るようにしている。
【0005】このようなフィルムアンテナ装置におい
て、フィルムアンテナは両面粘着テープなどにより、ウ
インドシールドガラスに簡単に取り付けることができ
る。
【0006】一方、アースの接続作業をするためには、
まず自動車のウインドシールド周辺部の内装材を大きく
取り外す必要があった。それからアースを、ボディにネ
ジ止めしたり、ゴム磁石製のアースプレート701を車
体に貼り付けたりしていた(図8参照)。このため、ア
ースの接続作業は多くの工数を要していた。なお、この
ようなフィルムアンテナ装置では、アースを採らない
と、十分な感度が得られないことが多い。
【0007】そこで本出願人は、特開平7−12291
9号において、フィルムアンテナのアース構造を提案し
ている。これは、フィルムアンテナのアース構造におい
て、車体との間で容量を形成するように配設された接地
構造を特徴としている。さらに具体的には、同軸給電線
から外部導体を露出させ、この露出部分を導電性粘着テ
ープに接着剤で固着するか、導電性粘着テープで巻き込
むようにして、車体に貼着してアースとする構造を開示
している。
【0008】なお、特開2000−13122や特開2
000−13125では、「フロントウィンドウ等に配
設される車両用ガラスアンテナ」が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】後付けされるフィルム
アンテナをウインドシールドガラスに設置する場合、そ
の設置スペースが限られてしまう。そこで、上述の図8
に示されたフィルムアンテナでは、点検シール5や車検
証シール6の周囲に、隙間なくフィルムアンテナが貼り
付けられている。このため、車検や定期点検時に、点検
シールや車検証シールを貼り替える際に、一旦フィルム
アンテナを取り外して、再度貼り付ける必要があった。
【0010】ところでTV放送の受信には、VHF−L
o、VHF−Hi、UHFの3つの周波数帯域があるの
で、それぞれの受信に適した3つのアンテナパターンが
必要となる。貼り付けるフィルムアンテナの数が多い
と、どうしても作業が繁雑になってしまう嫌いがあっ
た。
【0011】また上記特開平7−122919号では、
アース接続作業においてさらなる改良が求められてい
た。
【0012】そこで本発明は、簡単で作業性のよいアー
ス構造を有するフィルムアンテナ装置の提供を目的とす
る。
【0013】さらに本発明は、フィルムアンテナの貼り
付ける手間を軽減できるフィルムアンテナ装置の提供を
目的とする。
【0014】またさらに本発明は、道路運送車両の保安
基準(第29条第4項第7号、視野規制)の緩和によ
り、ウインドシールドガラスに貼り付けられるフィルム
アンテナの寸法を特定し、アンテナ性能の向上を図るこ
とを目的とする。加えて、アンテナ性能を向上させなが
ら、視野の妨げを最小限にできるフィルムアンテナ装置
の提供を目的とする。
【0015】なお、緩和される以前の保安基準(視野規
制)では、例えばウインドシールドにおいて、貼り付け
アンテナを設ける位置は、ウインドシールドの可視領域
開口の境界線から100mm以内としなければならなか
った。
【0016】緩和された保安基準(視野規制)では、貼
り付ける場所により、貼り付けるアンテナの線幅や本数
は規制されているものの、ウインドシールドのいずれの
場所にも貼り付けアンテナを設けられるようになった。
なお保安基準としては緩和されてはいるが、特に運転者
前方には、視界を妨げるものはできるだけ設けない方が
好ましい。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め本発明は、請求項1の発明として、ウインドシールド
ガラスに貼り付けるフィルムアンテナ装置であって、前
記フィルムアンテナ装置は、第1フィルムアンテナ、第
2フィルムアンテナと第3フィルムアンテナを含んでな
り、前記各フィルムアンテナは、各フィルムアンテナに
接続される同軸ケーブルの編み組線に接続されたコネク
タを、車体のピラー部分に粘着させた導電性テープ上に
貼り付けることで、車体とアースされていることを特徴
とするフィルムアンテナ装置である。
【0018】請求項2の発明として、請求項1に記載の
フィルムアンテナ装置において、前記第1フィルムアン
テナと第2フィルムアンテナは、同一フィルム上に設け
られているフィルムアンテナ装置である。
【0019】請求項3の発明として、請求項1に記載の
フィルムアンテナ装置において、前記各フィルムアンテ
ナの縦方向の寸法が少なくとも100mmを越えるフィ
ルムアンテナ装置である。
【0020】請求項4の発明として、請求項1に記載の
フィルムアンテナ装置において、前記各フィルムアンテ
ナのアンテナ素子の最下部の取り付け位置が、前記ウイ
ンドシールド上部の可視領域開口の境界線から120m
m以下であるフィルムアンテナ装置である。
【0021】請求項5の発明として、請求項4に記載の
フィルムアンテナ装置において、前記各フィルムアンテ
ナのアンテナ素子の最下部の取り付け位置が、前記ウイ
ンドシールド上部の可視領域開口の境界線から110m
m以下であるフィルムアンテナ装置である。
【0022】請求項6の発明として、請求項1に記載の
フィルムアンテナ装置において、前記第1、第2および
第3のフィルムアンテナの各パターンは、一角近傍に切
り欠きを設けた実質的に矩形形状であるフィルムアンテ
ナ装置である。
【0023】本発明は、上述した特開平7−12291
9号と同様に、同軸ケーブルの編み線と車体との間に、
コンデンサを形成し容量結合してボディアースとし、こ
のアース部分を車体のピラー部分に設けることを特徴と
している。このためアンテナ性能を確保しながら、アー
スの取り付け作業を軽減している。
【0024】アース構造に関して、絶縁体の種類によっ
てその周波数特性は大きく異なるが、FM/TV帯(例
えば、100MHz)で絶縁体を挟んで電極導体を対向
させたとき、その容量が1μF程度であれば、インピー
ダンスは0.0015Ωとなる。
【0025】例えば、自動車の車体のように、塗装され
ている金属板(車体)に対し、塗装膜(絶縁体)を挟ん
で、電極を対向させたとする。このような構成の場合、
形成される容量が1μF程度であれば、直流信号は阻止
されるものの、交流信号は通り抜けることができるの
で、高周波的に容量結合されたアースとして機能させる
ことができる。
【0026】さらに、車体と対向させる電極との間隔を
狭くする、あるいは電極の面積を大きくすれば、インピ
ーダンスはより小さくすることができる。
【0027】本発明によるフィルムアンテナは、ウイン
ドシールドにおける運転席および助手席前方上部に貼り
付ければよい。特に助手席側においては、図1のように
点検シール5と車検証シール6の間に、フィルムアンテ
ナ(21,22)を貼り付ければよく、点検シール5や
車検証シール6を取り囲むように貼り付ける必要はな
い。また運転席側においては、同様に車検証シール6を
避けて、運転席上部前方に貼り付ければよい。
【0028】このとき、第1フィルムアンテナ11と第
2フィルムアンテナ12を、同一フィルム21上に設け
ることが好ましい。同一フィルム上に2つのアンテナを
形成すると、フィルムアンテナ数を減らすことができる
ので、貼り付け作業を軽減することができる。
【0029】このように本発明によるフィルムアンテナ
は、点検シールや車検証シールを避けて貼り付けること
ができる。このため、車検や定期点検時に、点検シール
や車検証シールを貼り替える際に、フィルムアンテナを
取り外す必要はない。
【0030】さらに視野規制の緩和により、前記各フィ
ルムアンテナの縦方向の寸法を少なくとも100mmを
越えるようにしたフィルムアンテナ装置とすることが好
ましい。さらに前記各フィルムアンテナのアンテナ素子
の最下部の取り付け位置を、前記ウインドシールド上部
の可視領域開口の境界線から120mm以下とすること
が好ましい。このように設定することにより、アンテナ
性能を確保するとともに、視野の妨げを最小限とするこ
とができる。
【0031】前記アンテナ素子の最下部の取り付け位置
を、前記可視領域開口の境界線から120mm以下とす
れば、運転者や他の乗員の重要な視界に入ることが少な
いので、視野の妨げを最小限とすることができる。
【0032】さらにこの取り付け位置を、前記可視領域
開口の境界線から110mm以下とすれば、視野の妨げ
をさらに少なくすることができる。特にこの限定は、視
界の確保が重要な運転者の前方に設けるフィルムアンテ
ナに対して有効である。
【0033】なお本明細書において、フィルムアンテナ
の縦方向の寸法とは、上辺および下辺のアンテナパター
ンの距離と定義する。ただしこれは、ベースフィルムの
縦方向の寸法とは異なる。
【0034】また前記ウインドシールド上部の可視領域
開口の境界線とは、具体的にはセラミックプリントとガ
ラスの透明部分がなす境界線のことをいう。さらに、セ
ラミックプリントの外周部分がドットパターンにて形成
されているときは、前記境界線はドットパターンの最外
縁周と定義されるとよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら、本発
明を詳細に説明する。
【0036】(実施例)ウインドシールド10に取り付
けた、本発明によるフィルムアンテナ装置1を、車内視
したものを図1に示した。さらに各フィルムアンテナ
(11,12,13)の平面図を図2に示した。
【0037】このフィルムアンテナ(11,12,1
3)はいずれも、例えばポリエステル製のフィルムベー
ス(21,22(例えば、厚みが75μm))上に、銀
ペーストでアンテナパターン(31,32,33)を印
刷し、続いて乾燥した後に、さらに保護膜としてクリア
コーティング(例えば、(株)セイコーアドバンス社
製:SG429B)を形成している。
【0038】図2(a)は、同じフィルムベース21上
に設けられた第1、第2フィルムアンテナのパターンを
示し、図2(b)は第3のフィルムアンテナのパターン
を示している。各フィルムアンテナには、アンテナパタ
ーンの他に、給電点(41,42,43)となる部分を
設けている。なおこの部分には、導電性を保つために、
上述したクリアコーティングは形成していない。この給
電点に、同軸ケーブルの芯線を接続する。また各アンテ
ナパターンに囲まれた領域は、その中央部分(23)を
切り欠き除去している。
【0039】なお第1、第2および第3のフィルムアン
テナの各パターンは、特に限定されないが、この実施例
では、いずれも一角近傍に切り欠きを設けた実質的に矩
形形状とした。
【0040】なお図2では、作図を簡単にするために各
フィルムアンテナパターンは、矩形としている。しかし
この実施例では、各フィルムアンテナの上下パターン
は、厳密にはウインドシールド上辺のカーブに沿うよう
に形成されている。
【0041】つぎに、アンテナと同軸ケーブルの接続に
ついて、図3を用いて説明する。同軸ケーブル8の芯線
81と電線83を、対をなす接続用金具(85,86)
を介して接続する。さらに前記電線83を、コネクタ7
に接続する。コネクタ7の裏面には、前記電線83に接
続された金属箔71を露出させている。またコネクタの
裏面には、両面接着テープ72を施しているか、あるい
は接着剤を塗布するとよい。
【0042】このコネクタ7を前記給電点の部分に貼り
付けて、前記芯線81をアンテナパターン3に接続して
いる。
【0043】フィルムアンテナ装置1は、車内側から見
て、ウインドシールド10の運転席および助手席の前方
上部に貼り付けている。まず第1フィルムアンテナ11
および第2フィルムアンテナ12は、同じ第1フィルム
ベース21上に形成されている。フィルムベースの裏面
には、接着剤が塗布されている。この第1フィルムベー
スは、助手席の前方上部に貼り付けられている。貼り付
ける位置は、車検証シールと点検整備証シールの間が好
ましい。
【0044】第3フィルムアンテナ13は、第2フィル
ムベース22上に形成されている。この第2フィルムベ
ースは、車検証シール6を避けて運転席の前方上部に貼
り付けられている。
【0045】いずれのフィルムアンテナにおいても、外
観上アンテナパターンの線幅はできるだけ細いことが好
ましい。具体的には0.3mm以下が好ましい。図2の
例では、0.2mmとした。
【0046】ところで、フィルムアンテナの寸法は、求
められる受信感度と、外観上視野の妨げにならないよう
に、考慮して決めなければならない。受信感度を上げる
ためには、できるだけ大きなアンテナパターンが好まし
いが、一方視界確保の観点からは、あまり大きなパター
ンは好ましくない。
【0047】なお視野規制の緩和により、縦方向の寸法
を大きくできるようになったので、本発明ではこの寸法
を少なくとも100mmを越えるようにした。さらに緩
和された視野規制では、縦方向の寸法の上限は特に規定
されていない。一方、良好な視野を得るという観点から
いうと、厳密には縦方向の寸法ではなく、フィルムアン
テナのアンテナ素子の最下部の取り付け位置が問題とな
る。そこでこの取り付け位置を前記境界線から120m
m以下とすると、視野の妨げを最小限とすることができ
るので好ましい。
【0048】なお、上述したいずれのフィルムアンテナ
においても、アンテナパターンの上辺部分は、セラミッ
クプリントで隠れているので、その線幅は太くてもかま
わない。なお図2の例では、いずれのフィルムアンテナ
においても、アンテナパターンの上辺部分は、幅広のパ
ターンの中央部分を除去し、細長い矩形またははしご状
をなしている。
【0049】つぎにアース構造について、図1,図3お
よび図4を参照しながら説明する。まず塗装された車体
200のピラー部202に、金属箔91の裏面に導電性
粘着剤92が塗布された導電性テープ9を貼り付ける
(図1および図4参照)。その寸法の一例としては、幅
10×長さ150mmを示すことができる。なお例え
ば、幅10×長さ100mm以上(1000mm2)の
面積であれば、有効なアースにできることを実験により
確認している。導電性テープは、金属箔に両面接着テー
プを貼り付けたものでもよい。
【0050】具体的には、ウインドシールド10周辺の
内装材で覆われている車体200のピラー部202の塗
装部分201に、導電性テープ9を貼り付けるとよい。
このピラー部分は、内装材である樹脂カバーを取り外す
と、簡単に塗装部分を露出することができるので、作業
が簡便であり好ましい。この実施例では、左右のピラー
部202にそれぞれ導電性テープ9を貼り付けた。
【0051】なお同軸ケーブルの取り回しによっては、
片側のピラー部分にのみ導電性テープを貼り付けてもよ
い。この場合、樹脂カバーは1つだけ取り外せばよいの
で、さらに作業が簡便となる。
【0052】つぎに、同軸ケーブル8の編み組線82と
電線84を、対をなす接続用金具(85,86)を介し
て接続する。さらに前記電線84を、コネクタ7に接続
する(図3参照のこと)。
【0053】このコネクタ7を導電性テープ9に貼り付
けることによって、同軸ケーブルの編み組線82を導電
性テープ9に接続することができる(図4参照)。そし
て、この導電性テープ9と車体金属部分とがコンデンサ
を形成することにより、アースとすることができる。な
おコネクタを用いずに、直接半田付けなどで編み組線と
導電性テープを接続してもよい。
【0054】なお図1に示した実施例では、第1フィル
ムアンテナ11および第2フィルムアンテナ12のアー
スへの接続を共用している。つまり、それぞれの同軸ケ
ーブルの編み組線を電気的に接続させてから、対をなす
接続用金具の一方に接続し、さらに他方の接続金具に接
続された電線を、コネクタに接続している。このように
すれば、接続作業をさらに軽減することができる。
【0055】同軸ケーブルの編み組線の長さは、作業性
を損なわない範囲で、アンテナ性能のためにできるだけ
短い方がよい。この実施例において、運転席側に設けた
第3フィルムアンテナでは50mmとし、助手席側に設
けた第1および第2フィルムアンテナでは100mmと
した。
【0056】つづいて、信号線である同軸ケーブルの芯
線について述べる。編み組線でシールドされていない芯
線部分は、ノイズが混入しやすいので、露出される芯線
部分はできるだけ短い方が好ましい。その長さは最大2
00mmまでである。他方、取り付け作業を行う観点か
らは、最低でも100mm程度の長さが必要である。こ
の実施例では、150mmとした。
【0057】さらに、3つのフィルムアンテナに接続さ
れる合計3本の同軸ケーブル8を、ウインドシールド周
辺に配設する(図1参照のこと)。前記同軸ケーブル8
を、セレクタ部30に接続する。このセレクタ部30
は、受信機40からの制御して、受信帯域により上述の
3つのアンテナからの信号を選択できる。この選択され
た信号を、1本の同軸ケーブルを介して受信機40に接
続する。なおセレクタ部30には、増幅アンプが設けら
れていてもよい。
【0058】さらに受信機40からの信号は、例えば液
晶表示装置などのモニター50に接続される。
【0059】(アンテナ性能)上述した実施例のフィル
ムアンテナ装置の受信性能を測定した。その結果を表1
と図5に示す。比較のために参考例として、図6に示す
従来の視野規制に適合したフィルムアンテナ装置の受信
性能も併せて表1と図7に示す。なおいずれのフィルム
アンテナ装置においても、3つフィルムアンテナにより
ダイバーシティアンテナを構成した場合の測定データで
ある。また図5および図7において、(a)はVHF−
LoとVHF−Hiの結果を示し、(b)はUHFの結
果を示している。
【0060】
【表1】
【0061】実施例のアンテナ装置では、視野規制の緩
和に伴って、フィルムアンテナの縦寸法を長くしたの
で、比較的受信波長の長いVHF−LoとVHF−Hi
帯域において、参考例に比較して受信感度が優れている
ことが分かった。
【0062】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明は、フ
ィルムアンテナ装置において、各フィルムアンテナのア
ースの接続を、車体のピラー部の金属部分と導電性粘着
テープとでコンデンサを形成することにより行ってい
る。このため、取り付けの容易な後付けフィルムアンテ
ナ装置とすることができる。
【0063】またアースの接続作業時に、ピラー部の樹
脂カバーを外すだけでよいので、作業時間が短くてすむ
利点がある。
【0064】また点検シールや車検証シールの貼り替え
時に、フィルムアンテナを取り外す必要がない後付けフ
ィルムアンテナ装置である。
【0065】さらに2つのフィルムアンテナを、1枚の
フィルムベース上に形成したので、貼り付け作業そのも
のや、位置合わせ作業も軽減されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルムアンテナ装置の取り付け
例を説明する平面視図である。
【図2】各フィルムアンテナの平面図である。
【図3】同軸ケーブルと、フィルムアンテナおよびアー
スを接続するコネクタの接続を説明する模式図である。
【図4】本発明に用いるコネクタの構造およびアース構
造を説明する図である。
【図5】本発明の実施例における受信感度のグラフであ
る。
【図6】参考例のフィルムアンテナ装置を説明する模式
図である。
【図7】参考例における受信感度のグラフである。
【図8】従来例である後付けフィルムアンテナ装置を説
明する図である。
【符号の説明】
1:フィルムアンテナ装置 10:ウインドシールドガラス 11:第1フィルムアンテナ 12:第2フィルムアンテナ 13:第3フィルムアンテナ 21:第1フィルムベース 22:第2フィルムベース 23:フィルムベースの切り欠き部分 31:第1フィルムアンテナパターン 32:第2フィルムアンテナパターン 33:第3フィルムアンテナパターン 41:第1フィルムアンテナの給電点 42:第2フィルムアンテナの給電点 43:第3フィルムアンテナの給電点 5:点検整備証シール 6:車検証シール 7:コネクタ 71:金属箔 72:両面接着テープ 8:同軸ケーブル 81:芯線 82:編み組線 83,84:電線 85,86:接続金具 9:導電性テープ 91:金属箔 92:導電性粘着剤 200:車体(ボディ) 201:塗装膜 202:(車体)ピラー部 30:セレクタ部 40:受信機 50:モニター(液晶表示装置)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドシールドガラスに貼り付けるフ
    ィルムアンテナ装置であって、 前記フィルムアンテナ装置は、第1フィルムアンテナ、
    第2フィルムアンテナと第3フィルムアンテナを含んで
    なり、 前記各フィルムアンテナは、各フィルムアンテナに接続
    される同軸ケーブルの編み組線に接続されたコネクタ
    を、車体のピラー部分に粘着させた導電性テープ上に貼
    り付けることで、車体とアースされていることを特徴と
    するフィルムアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフィルムアンテナ装置
    において、 前記第1フィルムアンテナと第2フィルムアンテナは、
    同一フィルム上に設けられているフィルムアンテナ装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のフィルムアンテナ装置
    において、 前記各フィルムアンテナの縦方向の寸法が少なくとも1
    00mmを越えるフィルムアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のフィルムアンテナ装置
    において、 前記各フィルムアンテナのアンテナ素子の最下部の取り
    付け位置が、前記ウインドシールド上部の可視領域開口
    の境界線から120mm以下であるフィルムアンテナ装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のフィルムアンテナ装置
    において、 前記各フィルムアンテナのアンテナ素子の最下部の取り
    付け位置が、前記ウインドシールド上部の可視領域開口
    の境界線から110mm以下であるフィルムアンテナ装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のフィルムアンテナ装置
    において、 前記第1、第2および第3のフィルムアンテナの各パタ
    ーンは、一角近傍に切り欠きを設けた実質的に矩形形状
    であるフィルムアンテナ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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