JP2002352450A - トラックエラー信号検出方法 - Google Patents

トラックエラー信号検出方法

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JP2002352450A JP2001155250A JP2001155250A JP2002352450A JP 2002352450 A JP2002352450 A JP 2002352450A JP 2001155250 A JP2001155250 A JP 2001155250A JP 2001155250 A JP2001155250 A JP 2001155250A JP 2002352450 A JP2002352450 A JP 2002352450A
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pit
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックエラー信号を安定に検出する。 【解決手段】 光記録媒体にはピット1がトラック状に
形成され、ピット位置やピットエッジ位置の変化によっ
て情報が記録される。トラックエラー信号は、光記録媒
体からの反射光を光電変換した信号に基づいて生成され
る。光記録媒体上の光ビームの照射位置におけるピット
1の有無を判別し、トラックエラー信号がピット1から
の反射光によって生成された第1のトラックエラー信号
かピット以外からの反射光によって生成された第2のト
ラックエラー信号かをピット1の有無に基づいて判別
し、判別した第1のトラックエラー信号と第2のトラッ
クエラー信号のうち何れか一方を反転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光カ
ードなどの光記録媒体を再生する装置に係り、特にトラ
ックエラー信号を検出するトラックエラー信号検出方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDやDVDなどの光ディスクがすでに
多く実用化されている。このような光ディスクでは、基
板に微小な窪みを位相ピットとして形成し、そのピット
の位置を変調することで情報を記録している。図8はこ
のような光ディスクの一部分を示したもので、ピット1
は、記録データに基づいてその位置が変調され、トラッ
ク2に沿って配置されている。光ディスクでは通常スパ
イラル状にトラック2が形成されている。また、光カー
ド等では直線状のトラックを用いる場合もある。各トラ
ック2は、情報再生時に隣接するトラック2との干渉が
少なくなるように一定の間隔で配置されている。この間
隔をトラックピッチ3と呼ぶ。
【0003】ピット1には、位相を利用して情報を記録
するものだけでなく、反射率変化を利用するものもあ
る。また、窪みだけではなく、金属膜の穴の有無による
ピット、材料のアモルファスと結晶の違いを利用したピ
ットなどもある。図8の例では、ピット1の長さやピッ
ト1間の長さを変調する場合を示しているが、ピット1
の中心の周期が一定で、ピット1の前後のエッジ位置の
みを変調するような場合もある。
【0004】以上のようなピット列のあるトラック2
を、微小な集光スポット4によって走査し、その反射光
や透過光を検出することで情報の再生を行うが、正しく
情報を再生するためには、集光スポット4がトラック2
の中心からずれないようにしなければならない。このた
め、集光スポット4とトラック2とのずれ量を示すトラ
ックエラー信号を検出する必要がある。
【0005】トラックエラー信号を検出する方式の一つ
として、プッシュプル方式と呼ばれるものがあり、その
原理を図9に示す。プッシュプル方式は、反射光の位相
や反射率が周囲と異なるピット1からの反射光のファー
フィールド分布が、集光スポット4とピット1との位置
関係によって偏ることを利用する。図9(a)、図9
(b)、図9(c)はピット1と集光スポット4との位
置関係を示す平面図であり、図9(d)、図9(e)、
図9(f)はそれぞれ図9(a)、図9(b)、図9
(c)の場合の反射光ファーフィールド分布を示す波形
図である。
【0006】図9(d)〜図9(f)において、横軸は
トラック中心に対する集光スポット4の位置ずれ量、縦
軸は反射光量である。図9(b)、図9(e)に示すよ
うに、ピット1と集光スポット4とがずれていない場
合、反射光のファーフィールド分布は、ほぼ左右対称と
なるが、ずれが生じるとずれた方向に応じてファーフィ
ールド分布が偏る。
【0007】ピット1からの反射光6を図10(a)に
示すようにトラック中心に対して対称に配置された2分
割された光検出面5を有する光検出器で受光し、この2
つの光検出面5の出力の差を求めることで、図10
(b)のように集光スポット4とトラック2との位置ず
れ量にほぼ比例する差分出力が得られ、この差分出力が
トラックエラー信号となる。分布の検出は、ファーフィ
ールド中の光量変化の大きい一部分のみを光検出面5で
検出する図10(c)のような配置もあるが、原理的に
は同じことである。
【0008】プッシュプル方式で得られるトラックエラ
ー信号は、ピット1から得られるエラー信号なので、ピ
ット間のミラー面のところからは得られないことにな
る。しかし、最終的に装置化したときに集光スポット位
置の制御に必要なトラックエラー信号の帯域は、ピット
1の繰り返し周期に比べて低い帯域となるため、前記差
分出力として得られたトラックエラー信号をローパスフ
ィルタに通すなどして時間平均を求めることで、所望の
トラックエラー信号を得ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】情報の記録密度を上げ
るためには、トラックピッチ3をできるだけ小さくする
必要がある。ところが、トラックピッチ3を小さくして
いくと、反射光分布に隣のトラック2の影響が表れてく
るため、トラックエラー信号の検出感度が低下する。実
際にトラックエラー信号検出感度のトラックピッチ依存
性を測定すると、図11に示すようにトラックピッチ3
の減少に伴って検出感度が急速に低下する。そして、ト
ラックピッチ3が、集光スポット4を形成するレンズの
開口数NAと光源波長λとで決まるピッチ分解能限界λ
/(2×NA)に近づく付近で、トラックエラー信号検
出感度は、ほぼ零となってしまう。以上のように、従来
のトラックエラー信号検出方法では、トラックピッチ3
が狭くなると、トラックエラー信号を安定に検出できな
くなるという問題点があった。本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、トラックピッチが狭い場
合でも、トラックエラー信号を安定に検出することがで
きるトラックエラー信号検出方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のトラックエラー
信号検出方法は、光記録媒体に光ビームを照射した際の
反射光に基づいてトラックエラー信号を生成するトラッ
クエラー信号生成手順と、前記光記録媒体上の光ビーム
の照射位置におけるピットの有無を判別するピット有無
判別手順と、前記トラックエラー信号がピットからの反
射光によって生成された第1のトラックエラー信号かピ
ット以外からの反射光によって生成された第2のトラッ
クエラー信号かを前記ピットの有無に基づいて判別し、
判別した第1のトラックエラー信号と第2のトラックエ
ラー信号のうち何れか一方を反転させるトラックエラー
信号確定手順とを実行するようにしたものである。光記
録媒体には、周囲とは反射率または反射光位相の異なる
ピット列がトラック状に形成され、ピット位置やピット
エッジ位置の変化によって情報が記録される。ピット列
は所定のトラックピッチで形成されている。ピット列と
集光スポットとのトラック直交方向のずれ量を示すトラ
ックエラー信号は、光記録媒体からの反射光を光電変換
した信号に基づいて生成される。また、本発明のトラッ
クエラー信号検出方法の1構成例は、前記第1のトラッ
クエラー信号と前記第2のトラックエラー信号の少なく
とも一方に所定の比例定数を乗じるようにしたものであ
る。また、本発明のトラックエラー信号検出方法の1構
成例は、前記ピットの有無を前記光記録媒体からの反射
光量に基づいて判別するようにしたものである。
【0011】また、本発明のトラックエラー信号検出方
法は、光記録媒体に光ビームを照射した際の反射光に基
づいてトラックエラー信号を生成するトラックエラー信
号生成手順と、前記光記録媒体からの反射光量のレベル
を複数の段階に区分する識別手順と、前記トラックエラ
ー信号を前記反射光量のレベルに応じて前記複数の段階
に区分し、各段階のトラックエラー信号ごとに独立した
感度と極性とを与えるトラックエラー信号確定手順とを
実行するようにしたものである。また、本発明のトラッ
クエラー信号検出方法の1構成例において、トラックピ
ッチは、前記光記録媒体からの反射光量に含まれる隣接
トラックからのクロストーク量が−15dB以下となる
ものである。また、本発明のトラックエラー信号検出方
法の1構成例は、前記トラックエラー信号生成手順にプ
ッシュプル法を用いるようにしたものである。プッシュ
プル法は、ファーフィールドにおけるトラック直交方向
の光量分布の偏りよりトラックエラー信号を検出するも
のである。また、本発明のトラックエラー信号検出方法
の1構成例は、前記トラックエラー信号生成手順に3ビ
ーム法を用いるようにしたものである。3ビーム法は、
トラック直交方向にスポット位置がずれたときの反射光
量変化によりトラックエラー信号を検出するものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施の形態の1]以下、本発明
の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1、図2は本発明の第1の実施の形態となるトラック
エラー信号検出方法の原理を示す説明図である。光ディ
スクの隣接する3本のトラック2上に形成されたピット
1の配置を平面視した場合、中央のトラック2のピット
1の有無と左右の隣接トラック2のピット1の有無で、
図1(a)〜図1(h)、図2(a)〜図2(h)の8
通りのケースが存在することが分かる。図1(a)〜図
1(h)、図2(a)〜図2(h)において、破線はピ
ット1が無い状況を示している。
【0013】一般に、トラック2上でピット1のある部
分の長さとピット1の無い部分の長さとの積算値が適当
な時間間隔でほぼ等しくなるような変調を行うことが多
いので、8通りのピット配置の各出現確率もほぼ等しい
と考えることができる。トラックピッチ3が小さくなっ
てくると、隣接ピット1の影響によりトラックエラー信
号が変化する。
【0014】図1(i)〜図1(p)は、それぞれ図1
(a)〜図1(h)の場合において中央のトラック2近
傍での位置ずれ量とトラックエラー信号出力との関係を
示す図であり、同様に図2(i)〜図2(p)は、それ
ぞれ図2(a)〜図2(h)の場合において中央のトラ
ック2近傍での位置ずれ量とトラックエラー信号出力と
の関係を示す図である。
【0015】図1に示す狭トラック配置の場合、隣接ト
ラック2のピット1の影響がない場合はトラックエラー
信号出力が無いはずの図1(b)、図1(c)、図1
(d)の場合でも、図1(j)、図1(j)、図1
(l)に示すようにトラックエラー信号が検出されるこ
とが分かる。
【0016】最終的に時間平均をして得られるトラック
エラー信号は、図1(i)〜図1(p)に示す8つのケ
ースのトラックエラー信号を足したものとなり、図1
(q)のようになる。図1(j)と図1(o)の信号、
図1(k)と図1(n)の信号、図1(l)と図1
(m)の信号は互いにほぼうち消し合う関係にあるた
め、残る図1(p)の信号にほぼ比例したものが図1
(q)に示した最終的なトラックエラー信号となる。
【0017】トラックピッチ3が図1の場合より小さ
く、かつ集光スポットの分解能であるλ/(2×NA)
より小さい図2のカットオフ配置の場合、図2(i)〜
図2(p)のトラックエラー信号を足し合わせると、図
2(q)に示すように0となり、トラックエラーを検出
できなくなる。その理由は、トラックピッチ3がピッチ
分解能限界λ/(2×NA)を超えたため、図2(h)
のケースで図2(p)に示すようにトラックエラー信号
が無くなっていることより、容易に理解できる。これ
が、図11で示す従来のトラックエラー信号検出方法に
おける、トラックエラー信号検出感度のトラックピッチ
依存性である。
【0018】ところが、図1に示す狭トラック配置の場
合や、図2に示すカットオフ配置の場合においても、8
通りの個々のケースではそれなりの感度のトラックエラ
ー信号が存在することが分かる。このうち、図1
(i)、図1(j)、図1(k)、図1(l)のトラッ
クエラー信号の極性と図1(p)、図1(o)、図1
(n)、図1(m)のトラックエラー信号の極性は互い
に逆転しており、同様に図2(i)、図2(j)、図2
(k)、図2(l)のトラックエラー信号の極性と図2
(p)、図2(o)、図2(n)、図2(m)のトラッ
クエラー信号の極性は互いに逆転している。
【0019】したがって、同極性のトラックエラー信号
を取り出して加え合わせれば、図2(r)、図2(s)
に示すように、カットオフ配置の場合においても、極性
が反転した2つのトラックエラー信号を得ることができ
る。トラックエラー信号の極性は、3本のトラックうち
中央のトラック2のピット1の有無に依存しており、こ
のピット1の有無を判定すれば、同極性のトラックエラ
ー信号だけを識別して取り出すことができる。
【0020】中央のトラック2にピット1が無い場合
(図1(i)〜図1(l)、図2(i)〜図2(l))
のトラックエラー信号を反転させ、ピット1がある場合
(図1(m)〜図1(p)、図2(m)〜図2(p))
のトラックエラー信号をそのままとし、反転させたトラ
ックエラー信号と反転させないトラックエラー信号の時
間平均をとれば、0ではないトラックエラー信号を得る
ことができる。
【0021】このようなトラックエラー信号の生成方法
としては、中央のトラック2にピット1がある場合のト
ラックエラー信号とピット1が無い場合のトラックエラ
ー信号を独立にサンプリング抽出して、一方の場合のト
ラックエラー信号のみを反転させて、反転させたトラッ
クエラー信号と反転させないトラックエラー信号を合成
するなど、いくつかの方法が考えられるが、ピット1の
有無で極性を反転する機能があれば、いずれも同じ効果
が得られる。
【0022】カットオフ配置では、反転させたトラック
エラー信号と反転させないトラックエラー信号がほぼ等
しくなるので、これらを合成するときの比は1:1でよ
い。しかし、トラックピッチ3が広くなると、中央のト
ラック2にピット1がある場合とピット1が無い場合で
トラックエラー信号の検出感度に差が生じる。このよう
に検出感度に差が生じることは、トラックピッチ3が十
分広い場合、図1(a)〜図1(d)のケースでトラッ
クエラー信号が得られないことを考えれば、容易に想像
がつく。
【0023】したがって、図2に示すカットオフ配置よ
りもトラックピッチ3が広い場合(トラックピッチ3≧
λ/(2×NA))には、中央のトラック2にピット1
がある場合とピット1が無い場合の何れか一方のトラッ
クエラー信号に適当な比例常数を乗じて、比例定数を乗
じたトラックエラー信号を反転させ、反転させたトラッ
クエラー信号と反転させないトラックエラー信号を合成
する方が、安定した感度が得られる場合もある。
【0024】また、中央のトラック2にピット1がある
場合とピット1が無い場合の何れか一方のトラックエラ
ー信号の安定性が悪い場合には、この安定性が悪い方の
トラックエラー信号の検出感度を十分に低くすること
で、安定性を改善することもできる。検出感度を低くす
るには、安定性が悪い方のトラックエラー信号が十分に
小さくなるよう前記比例定数の値を調節すればよい。
【0025】本実施の形態のトラックエラー信号検出方
法は、ピット1がある場合とピット1が無い場合の何れ
か一方のトラックエラー信号を反転させた上で、2つの
場合のエラー信号を合成しているので、集光スポット形
状の対称性のくずれから生じるオフセットを低減するこ
とも可能である。
【0026】また、図1(d)の配置ではトラックピッ
チ3の倍がピット1の周期となっていることから分かる
ように、本実施の形態のトラックエラー信号検出方法を
用いた場合、トラックエラー信号が得られる限界のトラ
ックピッチ3は、ピッチ分解能限界の半分に達すること
が分かる。図3に示す実線は、本実施の形態によるトラ
ックエラー信号検出感度であり、従来のトラックエラー
信号検出方法より狭いトラックピッチ3であっても、ト
ラックエラー信号が容易に得られることが分かる。
【0027】ピット1の有無の判定は、最も簡単には、
適当なしきい値を設定して、反射光量の大小を判定する
ことで実現することができる。ただし、トラックピッチ
3が減少すると、隣接トラックからのストロークが増え
るため、ピット1の有無の判定を正しく行うことが難し
くなる。クロストークは、自トラックの再生信号振幅レ
ベルと、隣接トラックから漏れ混む再生信号振幅変動レ
ベルの比で表されるが、図4に示すように、ピッチ分解
能限界を超えると、急速に劣化することが分かる。
【0028】実際の光ディスク装置では、クロストーク
量が−15dB以下であれば、ピット1の有無を識別可
能であるので、実質的にはピッチ分解能限界近傍が実使
用可能なトラックピッチ限界となることが分かる。ピッ
チ分解能限界より広いトラックピッチにおいても、本実
施の形態により十分な感度のトラックエラー信号が得ら
れることは図3より明らかである。
【0029】[第2の実施の形態]第1の実施の形態
は、プッシュプル方式に本発明を適用したものである
が、トラックずれによる反射光量変化を利用してトラッ
クエラー信号を検出する、いわゆる3ビーム方式でも本
発明のトラックエラー信号検出方法を適用することがで
きる。図5は3ビーム方式の原理を示す説明図であり、
図5(a)、図5(b)はピット1と集光スポット4と
の位置関係を示す平面図である。また、図5(c)、図
5(d)における横軸はトラック中心に対する集光スポ
ット4の位置ずれ量を示す。
【0030】図5(a)のように位相や反射率が周囲と
異なるピット1の上を走査する集光スポット4がトラッ
ク直交方向に位置ずれを起こした場合、反射光量は、図
5(c)に示すように変化する。一方、図5(b)のよ
うにトラック中心から対称にずれた位置に2つの集光ス
ポット7−1,7−2を照射し、この2つの集光スポッ
ト7−1,7−2からの反射光量の差分を取ると、図5
(d)に示すような差分光量変化が得られ、この差分変
化がトラックエラー信号となる。
【0031】図5の例はピット1の反射率が周囲(ミラ
ー面)より低い場合であり、ピット1の反射率が周囲よ
り高い場合には、図5(b)の反射光量特性は上に凸の
特性に変わり、図5(d)の反射光量変化も符号が反転
するが、符号が反転する以外は図5(d)と同様の差分
光量変化が得られる。通常、2つの集光スポット7−
1,7−2は情報再生用の集光スポット4の前後に形成
されるので、3ビーム方式と呼ばれている。同じ原理で
スポット対7−1,7−2を使用せずに、集光スポット
4を左右にウォブリング振動させて差分光量を検出した
り、トラック中心をウォブリングで蛇行させておいて差
分光量を検出する方法もある。
【0032】以上のような3ビーム方式の原理で検出さ
れるトラックエラー信号の特性は、図10(b)と図5
(d)の差分検出特性が似ていることからも分かるよう
に、図1、図2と全く同じ性質を示す。したがって、第
1の実施の形態で説明したように、トラック2にピット
1がある場合とピット1が無い場合の何れか一方のトラ
ックエラー信号に適当な比例常数を乗じて、比例定数を
乗じたエラー信号を反転させ、反転させたトラックエラ
ー信号と反転させないトラックエラー信号を合成するこ
とで、第1の実施の形態と同様に図3のようなトラック
エラー信号検出感度を得ることができる。
【0033】プッシュプル方式と異なるのは、集光スポ
ット対7−1,7−2を用いる場合、2つの集光スポッ
ト7−1,7−2の位置がトラック方向に前後にずれて
いるので、それぞれの集光スポットにおいて独立にピッ
ト1の有無を判定してトラックエラー信号を識別する必
要があることだけである。
【0034】本実施の形態で必要な検出回路の構成とし
ては、例えば図6のようになる。入力端子a,bには、
それぞれ集光スポット7−1,7−2から得られた反射
光を光電変換した信号が入力される。レベル判定回路1
0a,10bは、それぞれ入力端子a,bの信号に基づ
いて反射光量のレベルを判定することにより、集光スポ
ット7−1,7−2の位置にピット1が有るかどうかを
判定する。
【0035】レベル判定回路10a,10bは、集光ス
ポット7−1の位置にピット1が有る場合、入力端子
a,bと差動アンプ12の非反転入力端子とが接続され
るようスイッチ11a,11bを制御し、集光スポット
7−2の位置にピット1が有る場合、入力端子a,bと
差動アンプ12の反転入力端子とが接続されるようスイ
ッチ11a,11bを制御する。差動アンプ12の出力
をローパスフィルタ13に通して出力の時間平均をとる
ことにより、ピット1がある場合のトラックエラー信号
に、ピット1が無い場合のトラックエラー信号を反転し
て合成したトラックエラー信号を出力端子cから得るこ
とができる。
【0036】ところで、第1、第2の実施の形態におい
て、ピット1の有無を検出するための反射光量のレベル
は、一般には単純な2値でなく、ピット1のトラック方
向の長さによって変化するし、隣接トラック2のピット
1の有無によっても影響を受ける。図7は、高密度な光
ディスクにおける反射光量の変化を示すアイパターンの
例である。
【0037】このアイパターンの平均値付近をしきい値
として、反射光量をα1,α2の2つの領域に分けてピ
ット1の有無を判定するのが最も簡単な方法である。ピ
ット1からの反射光量がミラー面からの反射光量に比べ
て強いか弱いかは光ディスクの構造によって異なるが、
例えばピット1からの反射光量がミラー面に比べて弱い
場合、反射光量がα2の領域にあればピット有り、反射
光量がα1の領域にあればピット無しと判定できる。
【0038】ただし、図7の波形の例でも、振幅中心付
近のレベル判定には誤りが含まれる可能性が高くなるこ
とが分かる。そこで、しきい値を2つ設けて、反射光量
をβ1,β2,β3のように3つの領域に区別し、判定
が不確かな中間領域β2でのトラックエラー信号を使用
せずに、上下の2つの領域β1,β3のみを用いて前記
α1,α2と同様の判定を行い、領域β1,β2のトラ
ックエラー信号のみを使うことで、トラックエラー信号
の安定性をさらに高めることができる。
【0039】また、図1(a)〜図1(h)の場合の反
射光量(図2(a)〜図2(h)の場合の反射光量)を
それぞれA,B,C,D,E,F,G,Hとすると、反
射光量の大小関係は次式のようになる。 A>B=C>D>E>F=G>H ・・・(1)
【0040】これに対して、トラックエラー信号の検出
感度の絶対値、つまりトラックエラー信号の傾きの大小
関係は、図2のカットオフ配置においては、次式のよう
になる。 D=E>B=C=F=G>A=H=0 ・・・(2) つまり、反射光量が最大となる図2(a)のケースと反
射光量が最小となる図2(h)のケースでは、トラック
エラー信号検出感度が無くなっている。
【0041】したがって、反射光のレベル判定をさらに
多段階にして、レベルに応じて検出感度を変化させるこ
とが考えられる。例えば、図7のγ1,γ2,γ3,γ
4のように反射光量を4つの領域に分け、一番上のγ1
と一番下のγ4のトラックエラー信号は検出しないとい
う手法も利用できる。
【0042】さらに、ピット1の有無の判定に、反射光
量レベルだけでなく、データ信号の再生結果を用いるこ
ともできる。この場合は、データ信号のPRML(Part
ialResponse Maximum Likelihood )判定技術などを用
いることで、反射光量による判定の誤りを訂正して、よ
り確からしいピット1の有無の判定ができる。信号処理
を用いると、判定の時間遅れ等が発生するが、検出信号
をAD変換してディジタル化して取り込んでおけば、容
易にロジック回路で対応ができるし、最終的に制御信号
としてトラックエラー信号を出力する場合も、トラック
エラー信号が低域の信号となるため時間遅れの問題はな
くなる。
【0043】なお、第1、第2の実施の形態では、一方
のトラックエラー信号にのみ比例定数を乗じているが、
中央のトラック2にピット1がある場合とピット1が無
い場合の両方のトラックエラー信号にそれぞれ独立した
比例定数を乗じてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、トラックエラー信号が
ピットからの反射光によって生成された第1のトラック
エラー信号かピット以外からの反射光によって生成され
た第2のトラックエラー信号かをピットの有無に基づい
て判別し、判別した第1のトラックエラー信号と第2の
トラックエラー信号のうち何れか一方を反転させること
により、光記録媒体のトラックピッチが狭い場合でも、
安定したトラックエラー信号を検出することが可能とな
る。
【0045】また、第1のトラックエラー信号と第2の
トラックエラー信号の少なくとも一方に所定の比例定数
を乗じることにより、第1のトラックエラー信号と第2
のトラックエラー信号の検出感度の差をなくすことがで
きる。また、第1のトラックエラー信号と第2のトラッ
クエラー信号の何れか一方の安定性が悪い場合には、安
定性が悪い方のトラックエラー信号の検出感度が低くな
るよう比例定数の値を調節することで、トラックエラー
信号の安定性を改善することができる。
【0046】また、トラックエラー信号を反射光量のレ
ベルに応じて複数の段階に区分し、各段階のトラックエ
ラー信号ごとに独立した感度と極性とを与えることによ
り、例えば反射光量のレベル判定に誤りが含まれる段階
や検出感度が0の段階のトラックエラー信号を使用せず
に、その他の段階について、ピットからの反射光によっ
て生成されたトラックエラー信号とピット以外からの反
射光によって生成されたトラックエラー信号のうち何れ
か一方を反転させるようにすることで、トラックエラー
信号の安定性をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態となるトラックエ
ラー信号検出方法の原理を示す説明図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態となるトラックエ
ラー信号検出方法の原理を示す説明図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態におけるトラック
エラー信号特性を示す図である。
【図4】 クロストーク特性の例を示す図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態に係る3ビーム方
式の原理を示す説明図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態におけるトラック
エラー信号検出回路の構成を示すブロック図である。
【図7】 反射光量変化を示すアイパターンの例を示す
図である。
【図8】 光ディスクのピット配置を示す平面図であ
る。
【図9】 プッシュプル方式の原理を示す説明図であ
る。
【図10】 プッシュプル方式の原理を示す説明図であ
る。
【図11】 従来のトラックエラー信号特性を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…ピット、2…トラック、3…トラックピッチ、4、
7−1、7−2…集光スポット、5…光検出面、6…反
射光、10a、10b…レベル判定回路、11a、11
b…スイッチ、12…差動アンプ、13…ローパスフィ
ルタ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録媒体に光ビームを照射した際の反
    射光に基づいてトラックエラー信号を生成するトラック
    エラー信号生成手順と、 前記光記録媒体上の光ビームの照射位置におけるピット
    の有無を判別するピット有無判別手順と、 前記トラックエラー信号がピットからの反射光によって
    生成された第1のトラックエラー信号かピット以外から
    の反射光によって生成された第2のトラックエラー信号
    かを前記ピットの有無に基づいて判別し、判別した第1
    のトラックエラー信号と第2のトラックエラー信号のう
    ち何れか一方を反転させるトラックエラー信号確定手順
    とを実行することを特徴とするトラックエラー信号検出
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトラックエラー信号検出
    方法において、 前記第1のトラックエラー信号と前記第2のトラックエ
    ラー信号の少なくとも一方に所定の比例定数を乗じるこ
    とを特徴とするトラックエラー信号検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のトラックエラー信号検出
    方法において、 前記ピットの有無を前記光記録媒体からの反射光量に基
    づいて判別することを特徴とするトラックエラー信号検
    出方法。
  4. 【請求項4】 光記録媒体に光ビームを照射した際の反
    射光に基づいてトラックエラー信号を生成するトラック
    エラー信号生成手順と、 前記光記録媒体からの反射光量のレベルを複数の段階に
    区分する識別手順と、 前記トラックエラー信号を前記反射光量のレベルに応じ
    て前記複数の段階に区分し、各段階のトラックエラー信
    号ごとに独立した感度と極性とを与えるトラックエラー
    信号確定手順とを実行することを特徴とするトラックエ
    ラー信号検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または4記載のトラックエラー
    信号検出方法において、 前記光記録媒体からの反射光量に含まれる隣接トラック
    からのクロストーク量が−15dB以下となるようなト
    ラックピッチであることを特徴とするトラックエラー信
    号検出方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または4記載のトラックエラー
    信号検出方法において、 前記トラックエラー信号生成手順にプッシュプル法を用
    いることを特徴とするトラックエラー信号検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項1または4記載のトラックエラー
    信号検出方法において、 前記トラックエラー信号生成手順に3ビーム法を用いる
    ことを特徴とするトラックエラー信号検出方法。
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