JP2002352442A - 光ディスク、光ディスク記録方法、光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク、光ディスク記録方法、光ディスク装置

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JP2002352442A
JP2002352442A JP2001153938A JP2001153938A JP2002352442A JP 2002352442 A JP2002352442 A JP 2002352442A JP 2001153938 A JP2001153938 A JP 2001153938A JP 2001153938 A JP2001153938 A JP 2001153938A JP 2002352442 A JP2002352442 A JP 2002352442A
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JP2001153938A
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Yutaka Osada
豊 長田
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクのグルーブ上でデータ記録開始位
置を確実に設定する。 【解決手段】 ウォブルしたグルーブ3と、隣り合うグ
ルーブ間に位置したランド5とを対にしたトラックが形
成され、且つ、ランド上にはグルーブに記録するデータ
へのアドレス情報などがランドプリピット5として予め
形成されていると共に、グルーブ3上に第1のデータサ
イズを有する先頭エリア3aとこの後方で第2のデータ
サイズを有するデータエリア3bとを組みにしてこの組
みを繰り返し配置し、且つ、ランド上に形成したランド
プリピットを先頭エリアとデータエリアとに対応して各
組ごとに所定の間隔で複数配置すると共に、先頭エリア
に対応して先頭に位置する先頭ランドプリピット5aの
みをデータ記録時に変調をかけずに一定値のレーザーパ
ワーで読み取るための先頭ランドプリピット検出窓エリ
ア3a2を先頭エリア3内に配置した光ディスクを提供
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片側又は両側をウ
ォブル(蛇行)したグルーブと、隣り合うグルーブ間に
位置したランドとを対にしたトラックが、ディスク基板
上で最内周から最外周に亘って螺旋状又は同心円状に形
成され、且つ、ランド上にはグルーブに記録する情報信
号へのアドレス情報などがランドプリピットとして予め
形成されていると共に、グルーブ上に先頭エリアとデー
タエリアとを組みにしてこの組みを繰り返し配置し、更
に、先頭エリアと対応して先頭に位置する先頭ランドプ
リピットのみをデータ記録時に変調をかけずに一定値の
レーザーパワーで読み取るための先頭ランドプリピット
検出窓エリアを先頭エリア内に配置した光ディスク、こ
の光ディスクを用いてデータ記録時に検出した先頭ラン
ドプリピットを基準にしてデータエリア内にデータを確
実に記録する光ディスク記録方法、光ディスク装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、CD(Compact Di
sc),DVD(Digital Versatile
Disc)などの光ディスクは、映像情報とか音声情
報やコンピュータデータなどの情報信号を円盤状のディ
スク基板上で螺旋状又は同心円状に形成したトラックに
高密度に記録及び/又は再生でき、しかも所望のトラッ
クを高速にアクセスできることから多用されている。
【0003】一方、情報信号をより一層高密度に記録再
生できる光ディスク及び光ディスク装置が要求され、こ
の要求を満たすために各種の改善が行われており、この
一例として、光ディスク上でトラックのトラック幅及び
トラックピッチなどを狭めて情報信号への高密度化を図
る方法が採用されている。これに伴って、狭いトラック
幅及び狭いトラックピッチでもアドレス情報の読取りや
光ディスクの回転制御を正確に得るために、ウォブル
(蛇行)したグルーブ(溝)と、隣り合うグルーブ間に
位置するランドとを対にしたトラックが、ディスク基板
上で最内周から最外周に亘って螺旋状又は同心円状に形
成され、且つ、ランド上にはグルーブに記録する情報信
号への補助情報がランドプリピットとして予め形成され
た光ディスク及びこの光ディスクを記録再生するための
光ディスク装置が、例えば、特開平10−293926
号公報などに開示されている。
【0004】図13は従来の光ディスク装置に適用され
る光ディスクを説明するために模式的に示した図であ
る。
【0005】図13に模式的に示した従来の光ディスク
100は、上記した特開平10−293926号公報に
開示された記録用クロック信号発生装置に適用されてい
るものであり、この光ディスク100は情報信号の高密
度記録再生を目的として、CD−R(CD−Recor
dable)に対して約7倍に記録容量を向上させたD
VD−R(DVD−Recordable)に用いられ
ている。
【0006】上記した従来の光ディスク100は、所定
の周波数成分のウォブル信号でウォブルされてデータ
(情報信号)を記録するためのグルーブトラック101
と、隣り合うグルーブトラック101間に位置するラン
ドトラック102とが不図示のディスク基板上に螺旋状
又は同心円状に形成されている。また、ランドトラック
102上にはランドプリピット103が予め形成されて
おり、このランドプリピット103はウォブル信号に対
して所定の位相関係を有し、且つ、データを記録するた
めのアドレス情報などの補助情報が予め記録されてい
る。
【0007】また、光ディスク100はDVD−Rに適
用されているために、データを記録するグルーブトラッ
ク101が予め情報単位としてのシンクフレームごとに
分割されている。そして、26のシンクフレームにより
一つのレコーディングセクタが構成され、更に、16の
レコーディングセクタにより一つのECC(Error
Correcting Code)ブロックが構成さ
れている。なお、一つのシンクフレームは、データを記
録する際の記録フォーマットにより規定されるピット間
隔に対応する単位長さ(以下、Tという。)の1488
倍(1488T)の長さを有しており、更に、一つのシ
ンクフレームの先頭の14Tの長さの部分はシンクフレ
ーム毎の同期をとるための同期情報SYとして用いられ
ている。
【0008】一方、光ディスク(DVD−R)100の
ランドトラック102上に記録されるランドプリピット
103は、シンクフレームごとに記録されている。この
際、夫々のシンクフレームにおける同期情報SYが記録
される領域に隣接するランドトラック102上に、プリ
情報における同期信号を示すものとして必ず一つのラン
ドプリピット103が形成されていると共に、当該同期
情報SY以外の当該シンクフレーム内の前半部分に隣接
するランドトラック102上に、記録すべきプリ情報の
内容を示すものとして一つ又は二つのランドプリピット
103が形成されている(なお、同期情報SY以外の当
該シンクフレーム内の前半部分については、記録すべき
プリ情報の内容によってはランドプリピット103が形
成されない場合もある。)。更に、一つのレコーディン
グセクタにおいては、偶数番目のシンクフレーム(EV
ENフレーム)又は奇数番目のシンクフレーム(ODD
フレーム)のいずれか一方のシンクフレームにランドプ
リピット103が形成されてプリ情報が記録すべき情報
の内容に対応して設定されている。
【0009】そして、上記した記録用クロック信号発生
装置では、ウォブルしたグルーブトラック101から抽
出したウォブル信号の位相を担う信号と、ランドトラッ
ク102上のランドプリピット103から検出したラン
ドプリピット信号との位相を比較して位相差信号を出力
し、当該位相差信号に基づいてクロック信号の位相を調
整することで、クロストークの影響を無視できないウォ
ブル信号に基づいて生成されるクロック信号の時間軸上
の変動を、クロストークの影響を受けないランドプリピ
ット103を用いて補正しているので、光ディスク10
0の回転に高い精度で同期した記録用クロック信号を生
成することが可能となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の光ディスク100を用いてデータ(情報信号)を記
録及び/又は再生する際に、データを記録するためのグ
ルーブトラック101にアドレス情報を配置していない
ため、記録したデータが分断されることなく連続するの
で記録密度の低下がなく高密度記録が達成できるもの
の、ランドトラック102上に予め形成したランドプリ
ピット103を検出してアドレス情報を取得する時に、
ランドプリピット103はランドトラック102に照射
されたビームスポットの一部の反射光を用いて検出して
おり、具体的には光ディスク100の回転方向に平行な
分割線により分割されたホト・ディテクタ(光検出器)
の2つの受光領域で受光した受光量の差分によるプッシ
ュプル法(ラジアルプッシュプル法)を用いて検出して
いる。
【0011】ここで、一般的に、光ディスク100のグ
ルーブトラック101にデータを記録する際には、デー
タに応じて強い記録レーザーパワーにより変調をかけた
記録パルスを半導体レーザーから出力して、記録レーザ
ーパワーによるビームスポットでデータを記録している
が、記録レーザーパワーにより変調をかけた記録パルス
にはノイズ成分はないものの、このデータ記録時のビー
ムスポットが光ディスクで反射された反射光をホト・デ
ィテクタで受光した後に生成したラジアルプッシュプル
信号はホト・ディテクタの2つの受光領域で受光した受
光量の差分を取った時に変調による成分を完全に除去で
きないためにノイズ成分が発生する。これに伴って、デ
ータ記録時にラジアルプッシュプル信号中に発生したノ
イズ成分によりランドトラック102上に予め形成した
ランドプリピット103を読み取れない場合が起こり、
データを記録するグルーブトラック101上でデータ記
録開始位置及びデータ記録終了位置が定まらない場合が
起きてしまう。
【0012】そこで、データ記録時にランドプリピット
を確実に読むことができ、データを記録するグルーブ上
でのデータ記録開始位置及びデータ記録終了位置を確実
に設定できる光ディスク、光ディスク記録方法、光ディ
スク装置が望まれている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、片側又は両側を
ウォブル(蛇行)したグルーブと、隣り合う前記グルー
ブ間に位置したランドとを対にしたトラックがディスク
基板上で螺旋状又は同心円状に形成され、且つ、前記ラ
ンド上には前記グルーブに記録するデータへのアドレス
情報などがランドプリピットとして予め形成されている
と共に、前記グルーブ上に第1のデータサイズを有する
先頭エリアとこの後方で第2のデータサイズを有するデ
ータエリアとを組みにしてこの組みを繰り返し配置し、
且つ、前記ランド上に形成した前記ランドプリピットを
前記先頭エリアと前記データエリアとに対応して各組ご
とに所定の間隔で複数配置した光ディスクにおいて、前
記先頭エリアに対応して先頭に位置する先頭ランドプリ
ピットのみをデータ記録時に変調をかけずに一定値のレ
ーザーパワーで読み取るための先頭ランドプリピット検
出窓エリアを前記先頭エリア内に配置したことを特徴と
する光ディスクである。
【0014】また、第2の発明は、片側又は両側をウォ
ブル(蛇行)したグルーブと、隣り合う前記グルーブ間
に位置したランドとを対にしたトラックがディスク基板
上で螺旋状又は同心円状に形成され、且つ、前記ランド
上には前記グルーブに記録するデータへのアドレス情報
などがランドプリピットとして予め形成されていると共
に、前記グルーブ上に第1のデータサイズを有する先頭
エリアとこの後方で第2のデータサイズを有するデータ
エリアとを組みにしてこの組みを繰り返し配置し、且
つ、前記ランド上に形成した前記ランドプリピットを前
記先頭エリアと前記データエリアとに対応して各組ごと
に所定の間隔で複数配置すると共に、前記先頭エリアに
対応して先頭に位置する先頭ランドプリピットのみをデ
ータ記録時に変調をかけずに一定値のレーザーパワーで
読み取るための先頭ランドプリピット検出窓エリアを前
記先頭エリア内に配置した光ディスクを用いて、前記デ
ータエリア内に前記データを記録レーザーパワーで記録
する光ディスク記録方法において、前記先頭ランドプリ
ピット検出窓エリアに略対応して先頭ランドプリピット
検出窓信号を生成し、この先頭ランドプリピット検出窓
信号により前記先頭ランドプリピットのみをデータ記録
時に変調をかけずに一定値のレーザーパワーで読み取っ
て検出すると共に、前記先頭ランドプリピットを除いた
複数のランドプリピットを記録レーザーパワーで変調を
かけた記録パルスにより読み取って検出し、且つ、検出
した前記先頭ランドプリピットを基準にして前記データ
エリア内に記録する前記データへの記録開始位置を設定
することを特徴とする光ディスク記録方法である。
【0015】また、第3の発明は、片側又は両側をウォ
ブル(蛇行)したグルーブと、隣り合う前記グルーブ間
に位置したランドとを対にしたトラックがディスク基板
上で螺旋状又は同心円状に形成され、且つ、前記ランド
上には前記グルーブに記録するデータへのアドレス情報
などがランドプリピットとして予め形成されていると共
に、前記グルーブ上に第1のデータサイズを有する先頭
エリアとこの後方で第2のデータサイズを有するデータ
エリアとを組みにしてこの組みを繰り返し配置し、且
つ、前記ランド上に形成した前記ランドプリピットを前
記先頭エリアと前記データエリアとに対応して各組ごと
に所定の間隔で複数配置すると共に、前記先頭エリアに
対応して先頭に位置する先頭ランドプリピットのみをデ
ータ記録時に変調をかけずに一定値のレーザーパワーで
読み取るための先頭ランドプリピット検出窓エリアを前
記先頭エリア内に配置した光ディスクを用いて、前記デ
ータエリア内に前記データを記録レーザーパワーで記録
するように構成した光ディスク記録装置において、前記
先頭ランドプリピット検出窓エリアに略対応して先頭ラ
ンドプリピット検出窓信号を生成する手段と、前記先頭
ランドプリピット検出窓信号により前記先頭ランドプリ
ピットのみをデータ記録時に変調をかけずに一定値のレ
ーザーパワーで読み取って検出すると共に、前記先頭ラ
ンドプリピットを除いた複数のランドプリピットを記録
レーザーパワーで変調をかけた記録パルスにより読み取
って検出する手段と、検出した前記先頭ランドプリピッ
トを基準にして前記データエリア内に記録する前記デー
タへの記録開始位置を設定する手段とを備えたことを特
徴とする光ディスク記録装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る光ディスク、
光ディスク記録方法、光ディスク装置の一実施例を図1
乃至図12を参照して項目順に詳細に説明する。
【0017】<光ディスク>図1は本発明に係る光ディ
スクを説明するための斜視図、図2は本発明に係る光デ
ィスクにおいて、ゾーンの構成を示した平面図、図3は
本発明に係る光ディスクにおいて、ウォブルしたグルー
ブのウォブル周期を内周側と外周側に分けて模式的に示
した図である。
【0018】図1に示した如く、本発明に係る光ディス
ク1は、厚さが例えば略0.6mm程度の透明なディス
ク基板2を円盤状に形成し、このディスク基板2の一方
の面側にsineカーブ又はcosineカーブ状にウ
ォブル(蛇行)されたグルーブ3と、隣り合うグルーブ
3,3間に位置するランド4とを対にしたトラックが、
ディスク基板2上で最内周から最外周に亘って螺旋状又
は同心円状に形成され、且つ、ランド4上にはグルーブ
3に記録するデータへのアドレス情報(同期情報,ゾー
ンアドレス情報,トラックアドレス情報),訂正用パリ
ティなどの補助情報がランドプリピット5として予め形
成されている。
【0019】尚、グルーブ3及びランド4の形状は、一
般的にグルーブ3が凹状に形成され、ランド4は凸状に
形成されているものの、ビームスポットBを照射する面
が反転すれば両者の凹凸関係が逆転するために、グルー
ブ3及びランド4の凹凸形状は、いずれか一方を凹状に
形成し、他方を凸状に形成すれば良いものである。
【0020】更に、後述するように、所定数のランドプ
リピット5に対応してデータへの記録ブロック単位(E
CCブロック)が割り当てられている。
【0021】この際、グルーブ3はデータを記録するた
めの記録用トラックとなっており、一方、ランド4上に
形成したランドプリピット5は補助情報としてアドレス
情報,訂正用パリティなどがピット形態で予め記録され
ている。
【0022】また、グルーブ3及びランド4上には、相
変化材料を用いた相変化記録層6と、Al(アルミニュ
ウム),Au(金)などを用いた金属反射層7と、保護
層8とが順次成膜され、更に、保護層8側に厚さが略
0.6mm程度の補強基板9を接着材を用いて貼り合わ
せて、合計厚さが1.2mmの光ディスク1が形成され
ている。
【0023】従って、光ディスク1は、グルーブ3上に
成膜した相変化記録層6によりデータの書き換え(重ね
書き,上書き,オーバーライト)が可能となっている。
【0024】そして、透明なディスク基板2の他方の面
側から一つのグルーブ3と、このグルーブ3の両側に隣
接するランド4,4とにビームスポットBを照射して、
ビームスポットBがディスク基板2,相変化記録層6を
通って金属反射層7で反射された戻りの反射光を、後述
する光ディスク記録再生装置20(図9)内に設けた光
ピックアップ24内の4分割型のホト・ディテクタ24
d(図9,図10)を用いてプッシュプル法により検出
している。
【0025】尚、光ディスク1への更なる記録密度の向
上のためにデータ読取り側に位置するディスク基板2の
厚みを薄くする必要が生じた場合には、図示を省略する
ものの、厚さが0.5mm〜1.1mm程度の厚いディ
スク基板2にグルーブ3とランド4とを対にしたトラッ
クを螺旋状又は同心円状に形成し、これらのグルーブ3
及びランド4上に金属反射層7,相変化記録層6を順に
成膜した後、相変化記録層6側に厚さが0.1mm〜
0.2mm程度の薄い透明フィルムを透明接着材で接着
し、この薄い透明フィルム側からビームスポットBを照
射するように光ディスク1を形成する方法もある。
【0026】また、図2に示した如く、本発明に係る光
ディスク1は、データを記録するためのデータ記録領域
が光ディスク1の半径方向に沿ってディスク基板2の中
心孔2aを中心として同心円状に複数のゾーンに分割さ
れている。この際、一例として、光ディスク1の直径を
12cmに形成し、且つ、データ記録領域をゾーン0か
らゾーンN−1までN個に分割した場合にゾーン数Nは
例えば83であり、且つ、各ゾーン内は例えば1024
本のトラックで構成されている。
【0027】また、光ディスク1への回転制御方式は、
ゾーン0からゾーンN−1まで各ゾーンごとに光ディス
ク1の回転数を順次段階的に切り換えて略線速度一定に
回転制御されるZCLV(Zone Constant
Linear Velocity)方式が採用される
と共に、各ゾーン内はZCLVにより各ゾーンごとに設
定された一定の回転数で常に角速度一定に回転制御され
るZCAV(ZoneConstant Angula
r Velocity)方式が採用されている。
【0028】上記した光ディスク1への回転制御方式に
伴って、図3に示した如く、ZCLV方式によりゾーン
ごとに光ディスク1の回転数を順次段階的に切り換えて
いるため、内周側の回転数は高く、外周側の回転数は低
く設定され、且つ、同じゾーン内ではグルーブ3のウォ
ブルの波長が内周側で短く、外周側で長くなっている。
【0029】また、各ゾーン内ではZCAV方式により
一定の回転数で回転することで、1024本のグルーブ
3はウォブルの位相が全て同一の位相に形成されている
ので、各ゾーン内で隣り合うグルーブ3が互いに逆位相
なるなどの現象が生じないため、グルーブ3の間隔が狭
くなることにより生じる隣接トラックからのクロストー
クも発生しない。
【0030】次に、光ディスク1上で適宜な一つのゾー
ン内において、ランド4上に形成したランドプリピット
5を中心に図4乃至図8を用いて説明する。
【0031】図4は本発明に係る光ディスクにおいて、
ランド上に形成したランドプリピットを説明するための
図であり、(a)はランドプリピットの形状を模式的に
示した図であり、(b)はランドプリピットを検出した
時のランドプリピット信号の波形を示した図、図5は本
発明に係る光ディスクにおいて、ランド上に形成したラ
ンドプリピットの種類を説明するための図、図6は一つ
のセクタに対応して設けた複数のランドプリピットを示
した図、図7(a)は一つのECCブロック中の一つの
セクタのランドプリピットを示し、(b)は一つのEC
Cブロックと対応するランドプリピットブロックを示し
た図、図8は本発明に係る光ディスクにおいて、データ
を記録するグルーブ内の信号形態を示した図である。
【0032】図4(a)に示した如く、光ディスク1上
で適宜な一つのゾーン内では、複数のグルーブ3が全て
同一の位相でディスク円周方向に沿ってウォブルされて
おり、且つ、グルーブ3の一つの同期フレーム周期は例
えば3ウォブル周期に設定されている。尚、図4(a)
に示したグルーブ3は、両側共にウォブルされている
が、これに限らず、グルーブ3の片側のみをウォブルさ
せても良い。
【0033】そして、ビームスポットBで一つのグルー
ブ3をトラッキングしながら走査した時に、一つのグル
ーブ3の両側に位置するランド4,4上にそれぞれ形成
したランドプリピット5,5を4分割型のホト・ディテ
クタ24d(図9,図10)を用いて再生信号からプッ
シュプル法により再生信号中から検出したランドプリピ
ット信号は、図4(b)に示したように、同期フレーム
周期ごとに極性が正逆に再生される。即ち、プッシュプ
ル法によるランドプリピット信号の検出では、例えば外
周側(グルーブ3の波形の山側)に連接したランドプリ
ピット5aによるランドプリピット信号が正極性の出力
となり、一方、内周側(グルーブ3の波形の谷側)に連
接したランドプリピット5bによるランドプリピット信
号は負極性の出力となる。
【0034】また、グルーブ3,3間のランド4上に形
成したランドプリピット5は、グルーブ3のウォブル周
期,同期フレーム周期と対応して設けられている。
【0035】より具体的には、ランドプリピット5は、
グルーブ3の一つの同期フレーム周期に対して所定の間
隔として一つおきに設けられ、且つ、各ランドプリピッ
ト5は、ウォブル周期,同期フレーム周期に対して所定
の位置に設けられており、更に、一つのグルーブ3の両
側に位置するランド4,4上に形成したランドプリピッ
ト5a,5bは、外周側がグルーブ3の波形の山側に連
接し、内周側がグルーブ3の波形の谷側に連接して両者
がそれぞれ所定の間隔を保ちつつ互いに一致しないよう
に位置をずらして重なり合わないように設けられてい
る。
【0036】即ち、一つのグルーブ3に対して外周側の
ランド4上に形成したランドプリピット5aは奇数番目
の同期フレームに対応して設けられ、且つ、内周側のラ
ンド4上に形成したランドプリピット5bは偶数番目の
同期フレームに対応して設けられているので、ランドプ
リピット5a,5b同士が一つのグルーブ3の両側で重
なり合うことがない。
【0037】そして、本発明に係る光ディスク1では、
周知のDVD(Digital Versatile
Disc)と同様に、グルーブ3に配置した後述のデー
タエリア3b(図8)内において26個の同期フレーム
(シンクフレーム)で一つのセクタ(レコーディングセ
クタ)が構成されていると共に、一つのECC(Err
or Correcting Code)ブロックがD
VDの2倍の32セクタで構成されている。尚、一つの
ECCブロックをDVDと同様に16セクタで構成して
も良い。
【0038】また、ランドプリピット5は、図5に示し
たように、3ビット(b2,b1,b0)を用いた組み
合わせにより4種類のコードデータが設定されており、
3ビット(b2,b1,b0)の配列は連続した3つの
ウォブル中でウォブル周期に同期した各ウォブルの所定
位置に合計で3か所設定されている。
【0039】この際、ランドプリピット5の3ビット
(b2,b1,b0)の配列は、プリピット同期信号1
が(1,1,1)に、プリピット同期信号2は(1,
1,0)に、プリピットデータは(1,0,1)に、プ
リピットデータ=0は(1,0,0)に設定されてい
る。
【0040】従って、各ランドプリピット5は、4種類
のうちのいずれか1つが必ず付与されていると共に、4
種類のランドプリピット5はビット(先頭ビット)b2
が共通して“1”に設定されており、プリピット同期信
号1及びプリピット同期信号2についてはビットb1が
共に“1”であることにより同期情報であるとして認識
され、更に、ビットb0が“1”か“0”かを認識する
ことにより1ビットのデータとして扱うことができる。
【0041】これに伴って、前述したように、一つのセ
クタは26個の同期フレームで構成されているため、同
期フレームの同期フレーム周期に対して一つおきに設け
たランドプリピット5は一つのセクタと対応して13個
設けられており、図6に示したように配置されている。
【0042】また、図7(a)に示した如く、一つのE
CCブロックは32セクタで構成されており、各セクタ
と対応して設けた13個のランドプリピット5は、1個
のプリピット同期信号(1又は2)と、12個のプリピ
ットデータ(12ビット)とで構成されている。
【0043】更に、図7(b)に示したランドプリピッ
トブロックは、図7(a)に示した一つのセクタ内に設
けたランドプリピット5を、32セクタ分まとめて一つ
のECCブロックと対応させたものである。
【0044】ここで、1セクタ分のランドプリピットに
記録する内容は、プリピット同期信号と、ブロック内の
相対セクタアドレス、およびECCブロックアドレスや
ゾーン番号等のディスクインフォメーションである。こ
の際、ディスクインフォメーションは8ビットを割り当
てているので、残る5ビットでプリピット同期信号と相
対セクタアドレスを表示しなければならない。しかし、
一つのECCブロック内の32セクタのアドレスを表す
には、5ビット全部必要である。そこで、プリピット同
期信号を1ビット、相対セクタアドレスを4ビットと
し、プリピット同期信号は前述したように2通りのプリ
ピット同期信号1及びプリピット同期信号2のコードパ
ターンを使用している。これにより、1ビットを用いた
2種類のプリピット同期信号1,2による同期信号パタ
ーン情報と、プリピットデータ中の4ビットの相対アド
レス情報とを組み合わせて合計で5ビットからなる組み
合わせアドレス情報を得て、この組み合わせアドレス情
報により一つのECCブロックを構成する32セクタ分
のアドレス情報を得ることができる。言い換えると、1
ビットを用いた2種類のプリピット同期信号1,2によ
る同期信号パターン情報でプリピットデータ中の相対ア
ドレス情報の一部を兼ねることで、ECCブロック内の
アドレス情報量を増大させることができる。
【0045】更に、2通りのプリピット同期信号1及び
プリピット同期信号2は、相対セクタアドレスの最上位
ビットとして用いており、且つ、一つのECCブロック
中でプリピット同期信号1が前半の16セクタの同期コ
ードとし、プリピット同期信号2が後半の16セクタの
同期コードとなっているが、これに限定されることな
く、例えば、奇数番目のセクタにプリピット同期信号1
を、偶数番目のセクタにプリピット同期信号2を割り当
てるなども可能である。
【0046】また、図7(b)のような例に限らず、本
発明によれば、ランドプリピット5中のプリピット同期
信号をアドレス情報と兼用するため、n個の同期信号パ
ターン情報を有するプリピット同期信号と、プリピット
データ中のmビットのアドレスビットとを組み合わせた
組み合わせアドレス情報により、従来では2セクタ分
しか表せないところが、n×2セクタの相対アドレス
を表すことができ、一つのECCブロック中にセクタ数
が多い場合でも後述する実施例の光ディスク装置20
(図9)によって適切な記録が行えると共にECCブロ
ックあたりのセクタ数を増やしてエラー訂正能力を向上
させることが可能であり、高密度で、より高精度の光デ
ィスク1が得られる。
【0047】次に、図8に示したように、グルーブ3に
記録されるデータのデータフォーマットは、グルーブ3
上にデータ記録再生用の制御情報などを記録するための
先頭エリア3aと、この先頭エリア3aの後方でデータ
を記録するためのデータエリア3bとが組みになって、
この組みが繰り返し配置されており、且つ、ランド4上
に設けたランドプリピット5は先頭エリア3aとデータ
エリア3bとに対応して各組ごとに複数配置されてい
る。
【0048】また、グルーブ3上に配置した先頭エリア
3aは第1のデータサイズとして93B(バイト)の長
さに設定され、一方、先頭エリア3aの後方に配置した
データエリア3bは第2のデータサイズとして1ECC
ブロックの長さに設定されて、光ディスク1へのデータ
フォーマットが設定されている。尚、この実施例では前
述したように1ECCブロックは32セクタで構成され
ているが、DVDのように1ECCブロックを16セク
タで構成した場合でも適用可能である。
【0049】更に、上記した先頭エリア3a内は、GA
Pエリア3a1と、先頭ランドプリピット検出窓エリア
3a2と、APC(Auto Power Contr
ol)エリア3a3と、VFO(Variable F
requency Ocillator)エリア3a4
とが順に配置されている。
【0050】ここで、先頭エリア3a内のGAPエリア
3a1はデータがなにも書かれていない状態で4B(バ
イト)の長さに設定されている。このGAPエリア3a
1は、一つ前のデータエリア3bに続いて配置されるこ
とで、一つ前のデータエリア3bに記録するデータの最
終端の位置が後述するディスク装置20(図9)内に設
けたスピンドルモータ21の回転ジッタなどの諸要因に
よって変動する分を吸収するための領域である。
【0051】また、先頭エリア3a内の先頭ランドプリ
ピット検出窓エリア3a2は2B(バイト)の長さに設
定されている。この先頭ランドプリピット検出窓エリア
3a2は、データ記録時に先頭エリア3aに対応して先
頭に位置する先頭ランドプリピット5aのみを変調をか
けずに一定値のレーザーパワーで読み取るための領域で
ある。この際、上記した先頭ランドプリピット5aは、
図5及び図6に示したプリピット同期信号1の先頭ビッ
トb2又はプリピット同期信号2の先頭ビットb2に対
応している。
【0052】また、先頭エリア3a内のAPCエリア3
a3は4B(バイト)の長さに設定されている。この
際、EVEN ECCブロック(又はODD ECCブ
ロック)のAPCエリア3a3は消去レーザーパワー及
び記録レーザーパワーを制御するための制御データを記
録するための領域であり、一方、ODD ECCブロッ
ク(又はEVEN ECCブロック)のAPCエリア3
a3は再生レーザーパワーを制御するための制御データ
を記録するための領域である。
【0053】また、先頭エリア3a内のVFOエリア3
a4は83B(バイト)の長さに設定されており、デー
タ再生時に再生クロックを制御し、再生したデータを高
速にロックさせるために特定の周波数を繰り返して記録
するための領域である。
【0054】従って、先頭エリア3a内の先頭ランドプ
リピット検出窓エリア3a2とデータエリア3bの先頭
位置との間は、87B〜89Bに設定されているため、
先頭ランドプリピット検出窓エリア3a2と対応する先
頭ランドプリピット5aを検出すれば、この先頭ランド
プリピット5aを基準にしてデータエリア3bの先頭位
置(データ記録開始位置)及び終端位置(データ記録終
了位置)を設定できるようになっている。
【0055】<光ディスク記録方法、光ディスク装置>
図9は本発明に係る光ディスク装置の構成を示したブロ
ック図、図10は本発明に係る光ディスク装置におい
て、光ディスク上に照射したビームスポットによる光デ
ィスクからの反射光を4分割型のホト・ディテクタで検
出する状態を模式的に示した図、図11は本発明に係る
光ディスク装置において、消去時、記録時、再生時の各
レーザーパワーを説明するための図、図12は本発明に
係る光ディスク装置において、光ディスクのグルーブ上
に配置した先頭エリアに対応して先頭に位置する先頭ラ
ンドプリピットを検出する動作を説明するための波形図
である。
【0056】図9に示した如く、本発明に係る光ディス
ク装置20は、先に説明した書き換え可能な光ディスク
1を用いてデータを光ディスク1に形成したグルーブ3
(図1)に記録したり、グルーブ3に記録した記録済み
のデータを再生できるように構成されている。
【0057】上記した光ディスク装置20では、スピン
ドルモータ21の軸に固着したターンテーブル22上に
前記した光ディスク1が回転自在に装着されている。ま
た、レーザー駆動回路23と接続した光ピックアップ2
4が光ディスク1と対向してこの光ディスク1の径方向
に移動自在に設けられている。この光ピックアップ24
は、内部に設置した半導体レーザ24aからのレーザー
光をビームスプリッタ24bを介して対物レンズ24c
により絞り込んだビームスポットBを光ディスク1に形
成したグルーブ3(図1)及びランド4(図1)上に照
射すると共に、光ディスク1上に照射したビームスポッ
トBが光ディスク1の金属反射層7(図1)で反射され
た戻りの反射光を対物レンズ24c及びビームスプリッ
タ24bを介して4分割型のホト・ディテクタ24dで
検出している。また、半導体レーザ24aの後方にモニ
ターダイオード24eが設けられており、このモニター
ダイオード24eで半導体レーザ24aからのレーザー
光の出力をモニタリングしている。
【0058】また、光ピックアップ24内の対物レンズ
24cからビームスポットBを光ディスク1上のグルー
ブ3及びランド4に照射する時に、図示しないトラッキ
ング手段によりビームスポットBをグルーブ3に対して
トラッキングをかけ、且つ、図示しないフォーカス手段
によりビームスポットBを光ディスク1上のグルーブ3
に合焦させている。
【0059】次に、レーザー駆動回路23は、光ピック
アップ24内に設けた半導体レーザ24aを駆動するた
めのものであり、このレーザー駆動回路23は、データ
消去時と、後述する先頭ランドピット検出時と、データ
記録時と、データ再生時とで半導体レーザ24aから出
力するレーザー光のレーザーパワーを内部に設けた図示
しない電子スイッチによって選択的に切り換えている。
【0060】より具体的に説明すると、図11に示した
如く、光ディスク1の相変化記録層6(図1)に記録さ
れた記録済みのデータを消去する時の消去レーザーパワ
ーPeは、データ記録時の記録レーザーパワーPwのピ
ーク値(略7mW)とボトム値(略0.3mW)との略
中間の値(略3.65mW)に設定されており、この値
は変調をかけずに一定値として設定されている。この
際、記録レーザーパワーPwのボトム値は後述するよう
にデータ再生時の再生レーザーパワーPpと略同じであ
る。そして、レーザー駆動回路23内で生成した一定値
(略3.65mW)の消去レーザーパワーPeによる消
去電流を光ピックアップ24内の半導体レーザ24aに
印加している。
【0061】また、光ディスク1の相変化記録層6(図
1)にデータを記録する時の記録レーザーパワーPw
は、例えば略7mw程度の強いパワーに設定されてい
る。そして、後述するデータパルス生成回路28に入力
したデータに応じてレーザー駆動回路23内で記録レー
ザーパワーPwのピーク値(略7mW)とボトム値(略
0.3mW)との間で変調をかけて、ここで変調した記
録パルスに対応した記録電流を光ピックアップ24内の
半導体レーザ24aに印加している。
【0062】また、光ディスク1の相変化記録層6(図
1)に記録された記録済みのデータを再生する時の再生
レーザーパワーPpは、変調をかけずに一定値として例
えば0.3mw程度の弱いパワーに設定されている。そ
して、レーザー駆動回路23で生成した再生レーザーパ
ワーPpによる再生電流を光ピックアップ24内の半導
体レーザ24aに印加している。
【0063】ここで、図10に示した如く、光ピックア
ップ24内に設けた4分割型のホト・ディテクタ24d
は略矩形状に形成されており、光ディスク1の半径方向
に沿った直線とグルーブ方向(トラック方向)に沿った
直線とで全受光領域が4等分に分割されているものの、
このホト・ディテクタ24d上に結像した光ディスク1
からの戻りの反射光を光電変換する際に、光ディスク1
の外周側の2つの受光領域A及び受光領域Bの組みと、
内周側の2つの受光領域C及び受光領域Dの組みとで2
つの組みに分けられて、光ディスク1の記録トラック方
向に沿った直線に対して外周側と内周側とに2分割した
状態になっている。
【0064】図9に戻り、光ディスク1を回転させて、
データ記録時の記録レーザーパワーPwによるビームス
ポットB又はデータ再生時の再生レーザーパワーPpに
よるビームスポットBをグルーブ3上に膜付けした相変
化記録層6(図1)に照射した時に、光ディスク1から
の反射光は、ピックアップ24内のホト・ディテクタ2
4dを介してプリアンプ(PA)25で増幅される。こ
の後、プリアンプ(PA)25からの再生信号は、ウォ
ブル検出回路26と、ランドプリピット検出回路29
と、RF信号検出回路33とにそれぞれに入力されてい
る。
【0065】ここで、本発明では、光ディスク1に形成
したグルーブ3のデータエリア3b(図8)上で目的の
ECCブロックからデータを記録する場合、記録したい
目的のECCブロックが存在するトラックより手前(内
周側)の少なくとも一つ以上のトラックを走査している
間だけピックアップ24からのビームスポットBを再生
レーザーパワーPpまで落としてアドレスシークを行
い、目的のECCブロックに達した後、記録したい目的
のECCブロックの先頭エリア3aが来るのを待つ。こ
の目的のECCブロックに到達する前の段階では、再生
レーザーパワーPpの状態なので、目的のECCブロッ
クが存在するトラックより手前のトラックをトラッキン
グしている時にランドプリピット5を正確に検出でき
る。更に、この時の再生レーザーパワーPpのもとで、
先頭エリア3aに対応して先頭に位置する先頭ランドプ
リピット5aを確実に検出することで、記録クロック生
成回路27で生成した記録クロック(実質的には再生ク
ロックと等価)を基にして、先頭エリア3a内に設定し
た先頭ランドプリピット検出窓エリア3a2(図8)へ
の先頭ランドプリピット検出窓信号をレーザー駆動回路
23の過渡応答性などを考慮した上で先頭ランドプリピ
ット検出窓エリア3a2より少し手前から立ち上げて生
成すると共に、データエリア3bの記録開始位置及び記
録終了位置も精度良く検出している。
【0066】そして、記録したい目的のECCブロック
が存在するトラックよりも手前(内周側)のトラックの
走査が終了すると、先頭エリア3a内に設定したGAP
エリア3a1(図8)に対するレーザーパワーを消去レ
ーザーパワーPeにする。尚、GAPエリア3a1は初
期時にデータが記録されていないので消去レーザーパワ
ーPeに設定するものの、初期時以外でGAPエリア3
a1内にデータが記録される場合には記録レーザーパワ
ーPwに設定される。この後、GAPエリア3a1内で
は先頭ランドプリピット検出窓エリア3a2より少し手
前で立ち上げた先頭ランドプリピット検出窓信号が開か
れ、この先頭ランドプリピット検出窓信号が出されてい
る期間中に、レーザーパワーを一定値(実施例では消去
レーザーパワーPe)に設定することで、データ記録モ
ードで先頭ランドプリピット検出窓エリア3a2と対応
して先頭に位置する先頭ランドプリピット5aを確実に
検出でき、検出した先頭ランドプリピット5aを基準と
して記録クロック生成回路27からの記録クロックを計
数し、1バイト分経過後、先頭エリア3a内に設定した
APCエリア3a3にAPCデータ、VFOエリア3a
4にVFOデータを順に記録していく。
【0067】上記のシーケンスを繰り返し、所定のEC
Cブロックを記録して、記録を終了する。この時、書か
れた各ECCブロックの記録位置は、上記の繰り返しに
より正確な位置となることを特徴とするものであり、以
下これについて詳述する。
【0068】まず、上記したウォブル検出回路26は、
光ディスク1上に形成したグルーブ3のウォブルを検出
するものであり、光ピックアップ24内のホト・ディテ
クタ24dの受光領域A,Bの加算値から受光領域C,
Dの加算値を減算してラジアルプッシュプル信号{(A
+B)−(C+D)}を得て、この{(A+B)−(C
+D)}信号を不図示のバンドパスフィルタを通してラ
ンドプリピット5の影響を除去することでウォブル信号
(WBL信号)を得て、このウォブル信号(WBL信
号)を記録クロック生成回路27とアドレス検出回路3
0とに供給している。
【0069】この後、記録クロック生成回路27ではウ
ォブル信号(WBL信号)を基にして内部に設けたPL
L(図示せず)で記録クロックを生成し、ここで生成し
た記録クロックをデータパルス生成回路28と記録制御
回路31と先頭ランドプリピット検出窓信号生成回路3
2とに供給している。
【0070】ここで、前述したように、記録したい目的
のECCブロックが存在するトラックより手前(内周
側)のトラックを走査している間だけピックアップ24
からのビームスポットBに対するレーザーパワーを再生
レーザーパワーPpまで落とした時に、装置20内は図
示しない操作釦から記録モードが選択されているため、
記録クロック生成回路27で生成された記録クロックは
記録用ではなく、再生レーザーパワーPpと対応して再
生クロックとして読み出される。そして、記録したい目
的のECCブロックが存在するトラックに到達した時に
は、記録レーザーパワーPwで変調した記録パルスによ
るビームスポットBが光ディスク1上に照射されるの
で、この時の光ディスク1からの反射光に対して記録ク
ロック生成回路27で生成された記録クロックは記録用
となる。
【0071】次に、上記したランドプリピット検出回路
29は、光ディスク1上に形成したランド4上のランド
プリピット5を検出するものであり、この際、ランドプ
リピット5は前述したようにアドレス情報(同期情報,
ゾーンアドレス情報,ブロックアドレス情報)などを持
っている。このランドプリピット検出回路29では、光
ピックアップ24内のホト・ディテクタ24dの受光領
域A,Bの加算値から受光領域C,Dの加算値を減算し
てラジアルプッシュプル信号{(A+B)−(C+
D)}を得て、この{(A+B)−(C+D)}信号を
ウォブル信号の振幅値よりも大きな値に予め設定した所
定値でスライスすることでランドプリピット信号(LP
P信号)を得て、このランドプリピット信号(LPP信
号)をアドレス検出回路30と先頭ランドプリピット検
出窓信号生成回路32とに供給している。
【0072】ここで、従来技術の課題で説明したよう
に、データ記録時に記録レーザーパワーPwで変調した
記録パルスによるビームスポットBの反射光はデータに
応じて変調をかけられているために、光ピックアップ2
4内のホト・ディテクタ24dで受光した後のラジアル
プッシュプル信号{(A+B)−(C+D)}はノイズ
成分が発生するので、ランドプリピット信号(LPP信
号)を検出できないことがある。とくに、図8を用いて
前述したように、ランドプリピット5のうちで、先頭エ
リア3aに対応して先頭に位置する先頭ランドプリピッ
ト5aは、図5及び図6に示したプリピット同期信号1
の先頭ビットb2又はプリピット同期信号2の先頭ビッ
トb2に対応しているので、この先頭ランドプリピット
5aを検出できないと同期情報が取れなくなってしま
う。
【0073】そこで、記録したい目的のECCブロック
が存在するトラックより手前(内周側)のトラックを走
査している間だけ光ピックアップ24からのビームスポ
ットBに対するレーザーパワーを再生レーザーパワーP
pまで落とした時には、変調をかけずに一定値の再生レ
ーザーパワーPpによる再生電流が光ピックアップ24
内の半導体レーザー24aに印加されるため、この再生
レーザーパワーPpによる光ディスク1からの反射光を
ランドプリピット検出回路29に入力すれば、ノイズ成
分のないラジアルプッシュプル信号{(A+B)−(C
+D)}からランドプリピット信号(LPP信号)を確
実に検出できるので、図5及び図6に示したプリピット
同期信号1又はプリピット同期信号2を確実に読み取る
ことができる。これを利用して、記録したい目的のEC
Cブロックが存在するトラックより手前(内周側)のト
ラックを走査している間に、先頭ランドプリピット検出
窓信号生成回路32は、ランドプリピット検出回路29
で検出したプリピット同期信号1の先頭ビットの位置又
はプリピット同期信号2の先頭ビットの位置を検出し、
且つ、このプリピット同期信号1の先頭ビットの周期又
はプリピット同期信号2の先頭ビットの周期を検出する
ことで、プリピット同期信号1の先頭ビットの位置又は
プリピット同期信号2の先頭ビットの位置と対応して光
ディスク1のグルーブ3に配置した先頭エリア3a(図
8)内の先頭ランドプリピット検出窓エリア3a2(図
8)を設定することができる。
【0074】具体的に説明すると、先頭ランドプリピッ
ト検出窓エリア3a2(図8)を設定するための先頭ラ
ンドプリピット検出窓信号は、ランドプリピット検出回
路29で検出したプリピット同期信号1の先頭ビットの
位置又はプリピット同期信号2の先頭ビットの位置を基
準として、再生レーザーパワーPpまで落とした時の記
録クロック生成回路27からの再生クロックを計数し、
レーザー駆動回路23の過渡応答性を考慮した上で、先
頭ランドプリピット検出窓エリア3a2よりも少し手前
から立ち上げて図12(b)に示したように生成してい
る。そして、ここで得られた先頭ランドプリピット検出
窓信号をレーザー駆動回路23に供給している。
【0075】この際、先頭ランドプリピット検出窓信号
生成回路32で生成した先頭ランドプリピット検出窓信
号は、記録したい目的のECCブロックが存在するトラ
ックより手前(内周側)のトラックを走査している間に
一度設定すれば、この後は先頭ランドプリピット検出窓
信号の周期が定まっているので、この周期で先頭ランド
プリピット検出窓信号を先頭ランドプリピット検出窓信
号生成回路32からレーザー駆動回路23に繰り返し供
給すれば良い。
【0076】そして、レーザー駆動回路23に先頭ラン
ドプリピット検出窓信号が供給されると、レーザー駆動
回路23は先頭ランドプリピット検出窓信号の期間中に
光ピックアップ24内の半導体レーザー24aに対して
図12(c)に示したように変調をかけずに一定値(略
3.65mW)に設定された消去レーザーパワーPeに
よる消去電流を印加している。この実施例では、一つ前
のデータエリア3bでオーバしたデータがなく先頭エリ
ア3a内のGAPエリア3a1にデータを記録しない場
合には、このGAPエリア3a1を消去レーザーパワー
Peで消去している関係上、先頭ランドプリピット検出
窓エリア3a2へのビームスポットBの照射も一定値
(略3.65mW)に設定された消去レーザーパワーP
eを利用しているが、先頭ランドプリピット検出窓信号
の期間中では変調をかけずに一定値のレーザーパワーに
よる一定電流を光ピックアップ24内の半導体レーザー
24aに印加すれば良いものである。
【0077】ここで、先頭ランドプリピット検出窓エリ
ア3a2と対応した先頭ランドプリピット検出窓信号の
期間中に、一定値のレーザーパワー(例えば消去レーザ
ーパワーPe)によるビームスポットBを先頭ランドプ
リピット検出窓エリア3a2上に照射することで、この
ビームスポットBの反射光は変調をかけられていないた
めに、光ピックアップ24内のホト・ディテクタ24d
で受光した後のラジアルプッシュプル信号{(A+B)
−(C+D)}にはノイズ成分が発生することなく、先
頭ランドプリピット検出窓エリア3a2と対応した先頭
ランドプリピット5aによる先頭ランドプリピット信号
をランドプリピット検出回路29により図12(d)に
示したように確実に検出でき、この先頭ランドプリピッ
ト5aは図5及び図6に示したプリピット同期信号1の
先頭ビット又はプリピット同期信号2の先頭ビットとし
て検出できる。
【0078】そして、先頭ランドプリピット検出窓信号
の期間が終了した後、レーザー駆動回路23は、図12
(c)に示したように光ピックアップ24内の半導体レ
ーザー24aの駆動を直ちに記録レーザーパワーPwに
切り換えて、記録レーザーパワーPwで変調した記録パ
ルスによるビームスポットBを光ディスク1上に照射し
ている。この際、先頭ランドプリピット検出窓信号の期
間が終了した後に光ピックアップ24内の半導体レーザ
ー24aの駆動が記録レーザーパワーPwに切り換えら
れると、ランドプリピット検出回路29では先頭エリア
3aの先頭に位置する先頭ランドプリピット5a以外の
ランドプリピット5は記録レーザーパワーPwで変調し
た記録パルスによるビームスポットBの光ディスク1か
らの反射光で検出している。
【0079】また、ランドプリピット検出回路29は、
データ再生時に全てのランドプリピット5を再生レーザ
ーパワーPpによるビームスポットBの光ディスク1か
らの反射光で検出している。
【0080】ここで、図12(a)に示した先頭エリア
3a内のAPCエリア3a3では、消去レーザーパワー
Pe,記録レーザーパワーPw,再生レーザーパワPe
を目標の値に設定するためのレーザーテスト発光領域と
して使用されている。
【0081】この際、後述するレーザーパワー補正回路
38内のデーターテーブル(図示せず)には、光ピック
アップ24内のモニターダイオード24eの出力とレー
ザーパワーとの対応関係が予め記憶されている。
【0082】そして、EVEN ECCブロック(又は
ODD ECCブロック)内のAPCエリア3a3で
は、消去レーザーパワーPe及び記録レーザーパワーP
wを制御するために、図12(c)に示したように、モ
ニターダイオード24eとアンプの応答速度を考慮した
上で、データ記録時よりも長いパルス幅(例えば3μs
ec程度)を有する消去レーザーパルスを消去レーザー
パワーPeに基づいて記録し、これに続いて記録時のピ
ークレーザーパルス及び記録時のボトムレーザーパルス
をそれぞれ3μsec程度のパルス幅で記録レーザーパ
ワーPwに基づいて記録し、この順で複数回繰り返して
記録している。
【0083】この際、EVEN ECCブロック(又は
ODD ECCブロック)内のAPCエリア3a3に記
録した消去レーザーパワーPe及び記録レーザーパワー
Pwを制御するため制御データは後述するように記録し
ながらAPC読み込み回路37で検出されている。
【0084】一方、ODD ECCブロック(又はEV
EN ECCブロック)内のAPCエリア3a3では、
図示を省略するものの、再生レーザーパワーPpを制御
するために、記録マーク長が例えば5Tとなるようなパ
ターンを再生レーザーパワーPpに基づいて記録してい
る。
【0085】この際、ODD ECCブロック(又はE
VEN ECCブロック)内のAPCエリア3a3に記
録された再生レーザーパワーPpを制御するための制御
データは後述するようにデータ再生時にAPC読み込み
回路37で検出されている。
【0086】また、図12(a)に示した先頭エリア3
a内のVFOエリア3a4では、記録レーザーパワーP
wで変調した記録パルスによるビームスポットBでデー
タ再生時の再生クロックを制御するための特定の周波数
を繰り返して記録している。この際、VFOエリア3a
4に記録される特定の周波数は、記録パルスの変調をE
FMのようなRLL(2,10)コードとすると、例え
ば111000111000111000のような3T
の繰り返しを記録している。尚、上記したRLL(2,
10)コードは、データをNRZIによりランレングス
符号化する際、“1”と“1”との間にある“0”の数
が最小で2個、最大で10個あることを示している。
【0087】次に、上記したアドレス検出回路30で
は、ウォブル検出回路26からのウォブル信号(WBL
信号)と、ランドプリピット検出回路29からのランド
プリピット信号(LPP信号)とが入力されて、ランド
プリピット信号(LPP信号)により示される光ディス
ク1上でのアドレス情報(同期情報,ゾーンアドレス情
報,ブロックアドレス情報)などを検出してこれを記録
制御回路31に供給している。
【0088】このアドレス検出回路30では、前述した
ように、データ記録時に一定値のレーザーパワーによる
ビームスポットBを照射した先頭ランドプリピット検出
窓エリア3a2からの反射光をランドプリピット検出回
路29により検出した先頭ランドプリピット5aの位置
を基準として、光ディスク1のデータフォーマットに基
づいて先頭ランドプリピット5aの位置からデータエリ
ア3bの先頭位置までの距離と、データエリア3bの先
頭位置からデータエリア3bの終端位置までの距離とを
記録クロック生成回路27からの記録クロックにより計
数して、これから先頭ランドプリピット5aの位置を基
準としたデータエリア3b上のデータ記録開始位置及び
データ記録終了位置の情報を記録制御回路31に供給し
ている。
【0089】次に、上記したデータパルス生成回路28
には、記録すべきデータが入力される。そして、データ
パルス生成回路28では、記録クロック生成回路27か
らの記録クロックと、記録制御回路31からのデータエ
リア3b上のデータ記録開始位置及びデータ記録終了位
置の情報とに基づいて、入力したデータに応じたデータ
パルスを生成して、このデータパルスをレーザー駆動回
路23に供給している。この後、レーザー駆動回路23
はデータパルスに応じて記録レーザーパワーPwで変調
した記録パルスに対応した記録電流を光ピックアップ2
4内の半導体レーザー24aに印加することで、先頭エ
リア3aの先頭に位置する先頭ランドプリピット5aを
基準として、データエリア3b上の先頭位置からデータ
を確実に記録することができる。
【0090】次に、上記したRF信号検出回路33で
は、図10に示した4分割型のホト・ディテクタ24d
により受光領域A〜受光領域Dの各受光出力を全て加算
した(A+B+C+D)信号を得ている。ここで得られ
た(A+B+C+D)信号は、データ記録時に記録しな
がら光ディスク1上から再生した信号、又は、光ディス
ク1上に記録済みのデータを再生した信号である。
【0091】そして、RF信号検出回路33で得られた
(A+B+C+D)信号は、データ記録時に図示しない
制御回路からの指令によりAPC読み込み回路37のみ
に供給され、一方、データ再生時に図示しない制御回路
からの指令によりデータ再生回路34と再生クロック生
成回路35とVFO引き込み回路36とAPC読み込み
回路37とに供給されている。
【0092】まず、データ記録時には、前述したように
EVEN ECCブロック(又はODD ECCブロッ
ク)内のAPCエリア3a3で消去レーザーパワーPe
及び記録レーザーパワーPwを制御するための制御デー
タを記録しながらこのAPCエリア3a3からの再生信
号をRF信号検出回路33を介してAPC読み込み回路
37で読み取っている。
【0093】即ち、APC読み込み回路37は、データ
記録時にEVEN ECCブロック(又はODD EC
Cブロック)のAPCエリア3a3に記録された消去レ
ーザーパルス,記録時のピークレーザーパルス,記録時
のボトムレーザーパルスの3値を、複数回の繰り返し再
生により各レーザーパワーごとに平均値を求めて、3値
の各平均値をレーザーパワー補正回路38に供給してい
る。一方、光ピックアップ24内には半導体レーザー2
4aからのレーザー光の出力をモニターダイオード24
eでモニタリングしているので、このモニターダイオー
ド24eの出力をレーザーパワー補正回路38に供給し
ている。
【0094】ここで、レーザーパワー補正回路38は、
3値と対応したモニターダイオード24eの各出力よ
り、レーザーパワーの各値を内部に設けたデーターテー
ブル(図示せず)より求め、3値と対応してそれぞれ求
めた各値が目標のレーザーパワーとなるように3値と対
応した各レーザー駆動電流を補正してレーザー駆動回路
23に供給することで、記録しながら消去レーザーパワ
ーPeと記録レーザーパワーPwのピーク値及びボトム
値とをそれぞれ補正している。以上の補正操作を各記録
用のAPCエリア3a3ごとに行っている。
【0095】次に、データ再生時には再生レーザーパワ
ーPpによるビームスポットBで先頭エリア3a内のA
PCエリア3a3のODD ECCブロック(又はEV
ENECCブロック)に記録された再生レーザーパワー
Ppを制御するための制御データとなる記録マーク長が
例えば5Tとなるようなパターンの再生信号をRF信号
検出回路33を介してAPC読み込み回路37で読み取
っている。ここでも、レーザーパワー補正回路38は、
APC読み込み回路37で読み取った記録マーク長が例
えば5Tとなるようなパターンに対してRF信号検出回
路33からの出力を比較して、この比較結果を内部に設
けたレーザーパワー補正テーブル(図示せず)と対応さ
せて補正量を取り出して、補正量をレーザー駆動回路2
3に供給することで、再生レーザーパワーPpを補正し
ている。
【0096】また、データ再生時には、再生レーザーパ
ワーPpによるビームスポットBの光ディスク1からの
反射光によりVFOエリア3a4に繰り返し記録された
特定の周波数をRF信号検出回路33を介してVFO引
き込み回路36で読み取って、この特定の周波数の信号
を再生クロック生成回路35に供給している。そして、
再生クロック生成回路35では、VFO引き込み回路3
6bからの特定の周波数の信号を基にして内部に設けた
PLL(図示せず)で再生クロックを生成し、ここで生
成した再生クロックをデータ再生回路34に供給してい
る。一方、データ再生時にウォブル検出回路26,記録
クロック生成回路27で再生用のクロックを生成するこ
とができるものの、先頭エリア3a内のAPCエリア3
a3及びVFOエリア3a4と、データエリア3bとを
再生する時にはウォブル検出回路26,記録クロック生
成回路27を図示しない制御回路の指令により非動作状
態にするか、又は、動作状態にしたままで記録クロック
生成回路27で生成した再生用のクロックを使用しない
ようにしている。
【0097】この後、データ再生回路34では、データ
エリア3bに記録された記録済みのデータを再生レーザ
ーパワーPpによるビームスポットBの光ディスク1か
らの反射光によりRF信号検出回路33を介して読み取
って、再生クロック生成回路35からの再生クロックに
基づいてデータを再生し、出力端子からデータを出力し
ている。
【0098】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係る光ディスク、
光ディスク記録方法、光ディスク装置によると、とく
に、片側又は両側をウォブル(蛇行)したグルーブと、
隣り合うグルーブ間に位置したランドとを対にしたトラ
ックがディスク基板上で螺旋状又は同心円状に形成さ
れ、且つ、ランド上にはグルーブに記録するデータへの
アドレス情報などがランドプリピットとして予め形成さ
れていると共に、グルーブ上に第1のデータサイズを有
する先頭エリアとこの後方で第2のデータサイズを有す
るデータエリアとを組みにしてこの組みを繰り返し配置
し、且つ、ランド上に形成したランドプリピットを先頭
エリアとデータエリアとに対応して各組ごとに所定の間
隔で複数配置すると共に、先頭エリアに対応して先頭に
位置する先頭ランドプリピットのみをデータ記録時に変
調をかけずに一定値のレーザーパワーで読み取るための
先頭ランドプリピット検出窓エリアを先頭エリア内に配
置して光ディスクを構成しているので、この光ディスク
を用いてデータエリア内にデータを記録レーザーパワー
で記録する際に、先頭エリアに対応して先頭に位置する
先頭ランドプリピットのみを変調をかけずに一定値のレ
ーザーパワーで読み取ることで先頭ランドプリピットを
確実に検出でき、検出した先頭ランドプリピットを基準
にしてデータエリア内に記録するデータへの記録開始位
置、記録終了位置を設定できるので、記録したいデータ
をデータエリア内の記録開始位置から確実に記録するこ
とができる。このように、データの記録開始位置、記録
終了位置の精度が向上することで、従来のディスクフォ
ーマットに比べて、GAPエリアの冗長度を小さくでき
るので、光ディスクへの記録容量を増大させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスクを説明するための斜視
図である。
【図2】本発明に係る光ディスクにおいて、ゾーンの構
成を示した平面図である。
【図3】本発明に係る光ディスクにおいて、ウォブルし
たグルーブのウォブル周期を内周側と外周側に分けて模
式的に示した図である。
【図4】本発明に係る光ディスクにおいて、ランド上に
形成したランドプリピットを説明するための図であり、
(a)はランドプリピットの形状を模式的に示した図で
あり、(b)はランドプリピットを検出した時のランド
プリピット信号の波形を示した図である。
【図5】本発明に係る光ディスクにおいて、ランド上に
形成したランドプリピットの種類を説明するための図で
ある。
【図6】一つのセクタに対応して設けた複数のランドプ
リピットを示した図である。
【図7】(a)は一つのECCブロック中の一つのセク
タのランドプリピットを示し、(b)は一つのECCブ
ロックと対応するランドプリピットブロックを示した図
である。
【図8】本発明に係る光ディスクにおいて、データを記
録するグルーブ内の信号形態を示した図である。
【図9】本発明に係る光ディスク装置の構成を示したブ
ロック図である。
【図10】本発明に係る光ディスク装置において、光デ
ィスク上に照射したビームスポットによる光ディスクか
らの反射光を4分割型のホト・ディテクタで検出する状
態を模式的に示した図である。
【図11】本発明に係る光ディスク装置において、消去
時、記録時、再生時の各レーザーパワーを説明するため
の図である。
【図12】本発明に係る光ディスク装置において、光デ
ィスクのグルーブ上に配置した先頭エリアに対応して先
頭に位置する先頭ランドプリピットを検出する動作を説
明するための波形図である。
【図13】従来の光ディスク装置に適用される光ディス
クを説明するために模式的に示した図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…ディスク基板、3…グルーブ、3
a…先頭エリア、3a1…GAPエリア、3a2…先頭
ランドプリピット検出窓エリア、3a3…APCエリ
ア、3a4…VFOエリア、3b…データエリア、4…
ランド、5…ランドプリピット、5a…先頭ランドプリ
ピット、6…相変化記録層、20…実施例の光ディスク
装置、21…スピンドルモータ、22…ターンテーブ
ル、23…レーザー駆動回路、24…光ピックアップ、
24a…半導体レーザ、24b…ビームスプリッタ、2
4c…対物レンズ、24d…ホト・ディテクタ、24e
…モニターダイオード、25…プリアンプ、26…ウォ
ブル検出回路、27…記録クロック生成回路、28…デ
ータパルス生成回路、29…ランドプリピット検出回
路、30…アドレス検出回路、31…記録制御回路、3
2…先頭ランドプリピット検出窓信号生成回路、33…
RF信号検出回路、34…データ再生回路、35…再生
クロック生成回路、36…VFO引き込み回路、37…
APC読み込み回路、38…レーザーパワー補正回路、
B…ビームスポット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片側又は両側をウォブル(蛇行)したグ
    ルーブと、隣り合う前記グルーブ間に位置したランドと
    を対にしたトラックがディスク基板上で螺旋状又は同心
    円状に形成され、且つ、前記ランド上には前記グルーブ
    に記録するデータへのアドレス情報などがランドプリピ
    ットとして予め形成されていると共に、前記グルーブ上
    に第1のデータサイズを有する先頭エリアとこの後方で
    第2のデータサイズを有するデータエリアとを組みにし
    てこの組みを繰り返し配置し、且つ、前記ランド上に形
    成した前記ランドプリピットを前記先頭エリアと前記デ
    ータエリアとに対応して各組ごとに所定の間隔で複数配
    置した光ディスクにおいて、 前記先頭エリアに対応して先頭に位置する先頭ランドプ
    リピットのみをデータ記録時に変調をかけずに一定値の
    レーザーパワーで読み取るための先頭ランドプリピット
    検出窓エリアを前記先頭エリア内に配置したことを特徴
    とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 片側又は両側をウォブル(蛇行)したグ
    ルーブと、隣り合う前記グルーブ間に位置したランドと
    を対にしたトラックがディスク基板上で螺旋状又は同心
    円状に形成され、且つ、前記ランド上には前記グルーブ
    に記録するデータへのアドレス情報などがランドプリピ
    ットとして予め形成されていると共に、前記グルーブ上
    に第1のデータサイズを有する先頭エリアとこの後方で
    第2のデータサイズを有するデータエリアとを組みにし
    てこの組みを繰り返し配置し、且つ、前記ランド上に形
    成した前記ランドプリピットを前記先頭エリアと前記デ
    ータエリアとに対応して各組ごとに所定の間隔で複数配
    置すると共に、前記先頭エリアに対応して先頭に位置す
    る先頭ランドプリピットのみをデータ記録時に変調をか
    けずに一定値のレーザーパワーで読み取るための先頭ラ
    ンドプリピット検出窓エリアを前記先頭エリア内に配置
    した光ディスクを用いて、前記データエリア内に前記デ
    ータを記録レーザーパワーで記録する光ディスク記録方
    法において、 前記先頭ランドプリピット検出窓エリアに略対応して先
    頭ランドプリピット検出窓信号を生成し、この先頭ラン
    ドプリピット検出窓信号により前記先頭ランドプリピッ
    トのみをデータ記録時に変調をかけずに一定値のレーザ
    ーパワーで読み取って検出すると共に、前記先頭ランド
    プリピットを除いた複数のランドプリピットを記録レー
    ザーパワーで変調をかけた記録パルスにより読み取って
    検出し、且つ、検出した前記先頭ランドプリピットを基
    準にして前記データエリア内に記録する前記データへの
    記録開始位置を設定することを特徴とする光ディスク記
    録方法。
  3. 【請求項3】 片側又は両側をウォブル(蛇行)したグ
    ルーブと、隣り合う前記グルーブ間に位置したランドと
    を対にしたトラックがディスク基板上で螺旋状又は同心
    円状に形成され、且つ、前記ランド上には前記グルーブ
    に記録するデータへのアドレス情報などがランドプリピ
    ットとして予め形成されていると共に、前記グルーブ上
    に第1のデータサイズを有する先頭エリアとこの後方で
    第2のデータサイズを有するデータエリアとを組みにし
    てこの組みを繰り返し配置し、且つ、前記ランド上に形
    成した前記ランドプリピットを前記先頭エリアと前記デ
    ータエリアとに対応して各組ごとに所定の間隔で複数配
    置すると共に、前記先頭エリアに対応して先頭に位置す
    る先頭ランドプリピットのみをデータ記録時に変調をか
    けずに一定値のレーザーパワーで読み取るための先頭ラ
    ンドプリピット検出窓エリアを前記先頭エリア内に配置
    した光ディスクを用いて、前記データエリア内に前記デ
    ータを記録レーザーパワーで記録するように構成した光
    ディスク記録装置において、 前記先頭ランドプリピット検出窓エリアに略対応して先
    頭ランドプリピット検出窓信号を生成する手段と、 前記先頭ランドプリピット検出窓信号により前記先頭ラ
    ンドプリピットのみをデータ記録時に変調をかけずに一
    定値のレーザーパワーで読み取って検出すると共に、前
    記先頭ランドプリピットを除いた複数のランドプリピッ
    トを記録レーザーパワーで変調をかけた記録パルスによ
    り読み取って検出する手段と、 検出した前記先頭ランドプリピットを基準にして前記デ
    ータエリア内に記録する前記データへの記録開始位置を
    設定する手段とを備えたことを特徴とする光ディスク記
    録装置。
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