JP2002183977A - 光ディスク及び光ディスク記録装置並びに光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク及び光ディスク記録装置並びに光ディスク再生装置

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JP2002183977A
JP2002183977A JP2000374706A JP2000374706A JP2002183977A JP 2002183977 A JP2002183977 A JP 2002183977A JP 2000374706 A JP2000374706 A JP 2000374706A JP 2000374706 A JP2000374706 A JP 2000374706A JP 2002183977 A JP2002183977 A JP 2002183977A
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land
recording
groove
signal
pit
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JP2000374706A
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English (en)
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Atsushi Hayamizu
淳 速水
Makoto Itonaga
誠 糸長
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報信号への書き換え開始位置を示す特定プ
リピットを形成する。 【解決手段】 片側又は両側をウォブル(蛇行)したグ
ルーブ3と、隣り合うグルーブ3間に位置したランド4
とを対にしたトラックが、ディスク基板2上で最内周か
ら最外周に亘って螺旋状又は同心円状に形成され、且
つ、ランド4上にはグルーブ3に記録する情報信号への
補助情報がランドプリピット5として予め形成されてい
ると共に、所定数のランドプリピット5に対応して情報
信号への記録ブロック単位(ECCブロック)が割り当
てられて、所定数のランドプリピット5のうちで予め定
められた一つのランドプリピット5中に情報信号への書
き換え開始位置を示し且つ再生情報信号ブロックの再生
開始位置をも示す特定プリピット6を形成した光ディス
クを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片側又は両側をウ
ォブル(蛇行)したグルーブと、隣り合うグルーブ間に
位置したランドとを対にしたトラックが、ディスク基板
上で最内周から最外周に亘って螺旋状又は同心円状に形
成され、且つ、ランド上にはグルーブに記録する情報信
号への補助情報がランドプリピットとして予め形成され
ていると共に、所定数のランドプリピットに対応して情
報信号への記録ブロック単位(ECCブロック)が割り
当てられて、所定数のランドプリピットのうちで予め定
められた一つのランドプリピット中に情報信号への書き
換え開始位置を示し且つ再生情報信号ブロックの再生開
始位置をも示す特定プリピットを形成した光ディスク及
び光ディスク記録装置並びに光ディスク再生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、CD(Compact Di
sc),DVD(Digital Versatile
Disc)などの光ディスクは、映像情報とか音声情
報やコンピュータデータなどの情報信号を円盤状のディ
スク基板上で螺旋状又は同心円状に形成したトラックに
高密度に記録及び/又は再生でき、しかも所望のトラッ
クを高速にアクセスできることから多用されている。
【0003】一方、情報信号をより一層高密度に記録再
生できる光ディスク及び光ディスク記録再生装置が要求
され、この要求を満たすために各種の改善が行われてお
り、この一例として、光ディスク上でトラックのトラッ
ク幅及びトラックピッチなどを狭めて情報信号への高密
度化を図る方法が採用されている。これに伴って、狭い
トラック幅及び狭いトラックピッチでもアドレス情報の
読取りや光ディスクの回転制御を正確に得るために、ウ
ォブル(蛇行)したグルーブ(溝)と、隣り合うグルー
ブ(溝)間に位置するランドとを対にしたトラックが、
ディスク基板上で最内周から最外周に亘って螺旋状又は
同心円状に形成され、且つ、ランド上にはグルーブに記
録する情報信号への補助情報がランドプリピットとして
予め形成された光ディスク及びこの光ディスクを記録再
生するための光ディスク記録再生装置が、例えば、特開
平9−326138号公報,特開平10−293926
号公報などに開示されている。
【0004】図15は従来の光ディスクの一例を説明す
るための図、図16は従来の光ディスクの他例を説明す
るための図である。
【0005】まず、上記した特開平9−326138号
公報に開示された光記録媒体及びその記録再生方法、記
録再生装置では、CLV(Constant Line
arVelocity…線速度一定)回転制御方式の光
ディスクを用いて情報信号の高密度記録再生を目的とし
ており、図15に示した如く、光ディスク100は、単
一周波数でウォブルしたグルーブ101を有すると共
に、隣り合うグルーブ101間に位置するランド102
上には所定間隔でランドプリピット(例えばアドレスピ
ット)103が予め記録されている。
【0006】また、上記した光ディスク100を記録再
生する記録再生方法及び記録再生装置では、光ディスク
100上の一つのグルーブ101とこの両側に隣接する
ランド102,102とにビームスポットBを照射して
グルーブ101から検出したウォブル信号により光ディ
スク100の回転制御を行うと共に、各ランド102,
102上のランドプリピット103,103から検出し
たランドプリピット信号により記録信号の光ディスク1
00上での位置を検出している。
【0007】次に、上記した特開平10−293926
号公報に開示された記録用クロック信号発生装置では、
光ディスクとしてCD−R(CD−Recordabl
e)に対して約7倍に記録容量を向上させたDVD−R
(DVD−Recordable)が適用され、ここで
も情報信号の高密度記録再生を目的としており、図16
に模式的に示した如く、光ディスク200は、所定の周
波数成分のウォブル信号でウォブルしたグルーブトラッ
ク201と、隣り合うグルーブトラック201間に形成
したランドトラック202とが不図示のディスク基板上
に螺旋状又は同心円状に形成され、且つ、ランドトラッ
ク202上にウォブル信号に対して所定の位相関係を有
するランドプリピット203が予め形成されている。ま
た、光ディスク200はDVD−Rに適用されているた
めに、情報信号を記録するグルーブトラック201が予
め情報単位としてのシンクフレームごとに分割されてい
る。そして、26のシンクフレームにより一つのレコー
ディングセクタが構成され、更に、16のレコーディン
グセクタにより一つのECC(Error Corre
cting Code)ブロックが構成されている。な
お、一つのシンクフレームは、情報信号を記録する際の
記録フォーマットにより規定されるピット間隔に対応す
る単位長さ(以下、Tという。)の1488倍(148
8T)の長さを有しており、更に、一つのシンクフレー
ムの先頭の14Tの長さの部分はシンクフレーム毎の同
期をとるための同期情報SYとして用いられている。
【0008】一方、光ディスク(DVD−R)200の
ランドトラック202上に記録されるランドプリピット
203は、シンクフレーム毎に記録される。この際、夫
々のシンクフレームにおける同期情報SYが記録される
領域に隣接するランドトラック202上に、プリ情報に
おける同期信号を示すものとして必ず一つのランドプリ
ピット203が形成されていると共に、当該同期情報S
Y以外の当該シンクフレーム内の前半部分に隣接するラ
ンドトラック202上に、記録すべきプリ情報の内容を
示すものとして一つ又は二つのランドプリピット203
が形成されている(なお、同期情報SY以外の当該シン
クフレーム内の前半部分については、記録すべきプリ情
報の内容によってはランドプリピット203が形成され
ない場合もある。)。更に、一つのレコーディングセク
タにおいては、偶数番目のシンクフレーム(EVENフ
レーム)又は奇数番目のシンクフレーム(ODDフレー
ム)のいずれか一方のシンクフレームにランドプリピッ
ト203が形成されてプリ情報が記録すべき情報の内容
に対応して設定されている。
【0009】そして、上記した記録用クロック信号発生
装置では、ウォブルしたグルーブトラック201から抽
出したウォブル信号の位相を担う信号と、ランドトラッ
ク202上のランドプリピット203から検出したラン
ドプリピット信号との位相を比較して位相差信号を出力
し、当該位相差信号に基づいてクロック信号の位相を調
整することで、クロストークの影響を無視できないウォ
ブル信号に基づいて生成されるクロック信号の時間軸上
の変動を、クロストークの影響を受けないランドプリピ
ット203を用いて補正しているので、光ディスク20
0の回転に高い精度で同期した記録用クロック信号を生
成することが可能となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の光ディスク及び従来の光ディスクを適用する光ディ
スク記録再生装置では、情報信号への高密度化を図る際
に、光ディスク100,200上に形成したグルーブ1
01,201と、ランド102,202上に形成したラ
ンドトプリピット103,203とにより狭トラック化
及び狭トラックピッチ化に対応させているものの、光デ
ィスク100,200上に形成したグルーブ101,2
01が単一周波数又は所定の周波数でウォブルされてい
るために、両光ディスク100,200は共にCLV
(線速度一定)で回転制御されながら情報信号の記録再
生を行うため、以下の〜項に記載した問題点を有し
ており、これらの問題点について図17及び図18を用
いて説明する。
【0011】図17は従来の光ディスクにおいて、
(a)はウォブルしたグルーブのウォブル位相が逆の位
相を持つ箇所を模式的に示し、(b)は一つのグルーブ
の両側に隣接するランド上に形成したランドプリピット
同士が重なり合う箇所を模式的に示した図、図18は従
来の光ディスクを用いて、情報信号の書き換え(重ね書
き),情報信号の追記を行う際に、書き換え開始位置近
傍で重ね書き部分,未記録部分が発生する状態を示した
図である。
【0012】従来の問題点を項目順に説明すると、 .従来の光ディスク100,200は共にCLV(線
速度一定)で回転制御されているので、ディスク半径方
向に隣り合うグルーブのウォブル位相が逆位相になる箇
所が発生し、隣接トラックからのクロストークが大きく
なり、信号品質が劣化するために記録に使えない領域が
光ディスク面上に複数存在する。また、逆位相になるた
めにランドプリピット信号が、劣化する等の問題が生じ
る。
【0013】より具体的には、図17(a)に示した如
く、ディスク半径方向に隣り合う3本のグルーブ101
(201)のうち、中間のグルーブ101(201)と
図示上方のグールブ101(201)に形成されている
ウォブルの位相が、点線で囲んだように反転する場合も
起こり得る。このような場合、点線で囲んだ部位では隣
り合うグルーブ101(201)との距離が狭まる部分
で記録してある情報信号からのクロストークが大きくな
り、信号劣化からデータ誤りを生じたり、記録時に既に
記録してある隣接トラックの誤消去などが発生する。
【0014】また、図17(b)に示した如く、ウォブ
ル位相が隣り合うグールブ101(201)間で徐々に
ずれていくに従って、一つのグールブ101(201)
の両側に隣接するランド102(202)上のランドプ
リピット103(203)の相対位置も変化し、一つの
グールブ101(201)の両側で点線で囲んだ部位の
ランドプリピット103(203)が互いに重なり合う
箇所が生じる。このように点線で囲んだ部位ではランド
プリピット103(203)から検出したランドプリピ
ット信号の出力が十分に得られず、ランドプリピット信
号の読み取りに影響が出てくる。
【0015】このため、上記したように、隣り合うグル
ーブ101(201)間で、ウォブル位相が互いに逆に
なる部分については、ディジタル情報信号の記録を行わ
ないとか、ランドプリピット103(203)を記録し
ないなどの対策が必要であった。
【0016】.また、一つのグールブ101(20
1)の両側に隣接するランド102(202)上のラン
ドプリピット103(203)が互いに重なる箇所が生
じる場合には、この箇所で情報信号の再生ができないた
めに、ランドプリピット103(203)の位置を変え
るなどの処理が必要である。
【0017】.また、光ディスク100(200)の
半径方向に大きな距離のデータシークを行う場合、光デ
ィスク回転用のスピンドルモータの回転数がデータ記録
あるいは再生可能な範囲に落ち着くまで長時間を要する
ために、データシークに時間がかかる。
【0018】.また、特開平10−293926号公
報に開示された光ディスク(DVD−R)200では、
ランドプリピット203で表現すべきアドレスデータと
しては、ECCブロックアドレス、ECCブロック内で
のセクタアドレス(相対セクタアドレス)が含まれる。
例えばDVD−Rでは、前述したように一つのECCブ
ロックが16のレコーディングセクタで構成されてい
る。つまり、16のレコーディングセクタのデータに対
してECC(エラー訂正コード)処理が施され、ディス
ク表面の傷、ゴミなどによって発生するバーストエラー
に対して訂正ができるようにされている。ここでは、光
ディスク200上で適宜な長さに亘って連続して発生す
るエラーをバーストエラーと呼称している。
【0019】ところで、光ディスク200は、透明なデ
ィスク基板を通して情報信号と対応する微少な記録マー
クを読み出す仕組みとなっているが、この透明なディス
ク基板は、ディスク表面の傷やゴミから記録マークを保
護すると同時に、光ディスク表面の傷やゴミをビームス
ポットの焦点からずらすことによってその影響を少なく
させる効果がある。
【0020】この際、ディスク基板の厚みが厚いほど上
記効果は大きいが、逆に光学的な収差の量も大きくな
り、情報信号の記録再生性能は落ちる。例えば、光ディ
スクの傾きに対する許容度はディスク基板の厚みの3乗
に反比例して減少する。従って、さらなる記録密度の向
上のためには情報信号読取り側に位置するディスク基板
の厚みを薄くする必要が生じる。しかしながら、情報信
号読取り側に位置するディスク基板の厚みを薄くするこ
とで、ディスク表面のゴミや傷が記録再生信号に与える
影響は大きくなるので、信号処理でその影響を低減する
必要がある。
【0021】そこで、上記DVD−RのECCブロック
を、例えば16のレコーディングセクタ単位から32の
レコーディングセクタ単位にして、エラー訂正範囲を大
きくすることが考えられる。このようにすると、見かけ
上、2倍のバーストエラーに対応できることになる。
【0022】しかしながら、同時にランドプリピット2
03で表現すべきデータのうち、セクタアドレスも16
から32に増えるため、セクタアドレスを表現するため
のランドプリピット203は1ビット分多く必要にな
る。
【0023】しかし、セクタそのものの長さは変わらな
いので、セクタ毎のランドプリピット203によるラン
ドプリピットデータ数も一定であり、セクタアドレスを
表現するランドプリピット203のビット数が足りなく
なる。
【0024】.また、特開平9−3261386号公
報中の段落番号0008記載によると、データを連続的
ではなく間をおいて記録し、さらに後から未記録部分に
データを記録する場合には、光ディスク100上の正確
な位置にデータを記録する必要がある旨の内容が開示さ
れているものの、上記同号公報に記載の光ディスク10
0はウォブルしたグルーブ101を有すると共に、隣り
合うグルーブ101間に位置するランド102上に所定
間隔でランドプリピット103を形成しているにすぎな
い。
【0025】一方、特開平10−293926号公報に
よると、光ディスク(DVD−R)200はデータ記録
層(図示せず)に色素膜を用い、情報信号を一度だけ書
き込みをすることが可能なものの、情報信号の書き換え
(重ね書き),情報信号の追記は不可能である。
【0026】そこで、情報信号の書き換え(重ね書
き),情報信号の追記が可能な光ディスク100と、E
CCブロックの概念を有する光ディスク(DVD−R)
200とを仮に組み合わせて、情報信号の書き換え,情
報信号の追記が可能で、且つ、更により一層高密度を図
った光ディスクを新たに開発する際に、記録再生時に必
要となる情報信号のECCブロック(誤り訂正ブロッ
ク)の記録位置あるいは再生位置を検出するためには、
ランドプリピットの誤り訂正ブロックを全て読み込み、
ランドプリピットの同期パターンを基にランドプリピッ
ト誤り訂正ブロックの位置を特定する必要がある。一
方、情報信号の書き換え時あるいは追記時には情報記録
ブロック間で非常に高精度な記録開始信号を必要とし、
記録開始信号の位相がずれを生じた場合、前後の情報信
号の誤り訂正ブロックに影響を与え、再生誤りを引き起
こす。
【0027】即ち、一般的に、情報信号の書き換え,情
報信号の追記を行う場合には、一つのECCブロックを
情報信号への記録最小単位に設定している。例えば、図
18(a)に示したように、情報記録ブロックk(ラン
ドプリピットブロックk)と、これと隣り合う情報記録
ブロックk+1(ランドプリピットブロックk+1)と
は、一つのECCブロック単位でそれぞれ構成されてお
り、両情報記録ブロックk,k+1の境界部位で情報記
録ブロックk+1の書き換え開始位相と書き込みクロッ
クとに基づいて情報信号の書き換えあるいは追記を行う
と、位相やクロックジッター(時間的な揺らぎ)によっ
て図18(b),(c)に示したように情報記録ブロッ
クk+1の書き換え開始位置近傍で重ね書き部分や未記
録部分が発生することがある。従って、ランドプリピッ
ト誤り訂正ブロックの位置を高速且つ確実に検出できる
ことが要求されている。
【0028】そこで、上記した〜項に記載の問題点
を解決できる光ディスク及び光ディスク記録装置並び光
ディスク再生装置が望まれている。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、片側又は両側を
ウォブル(蛇行)したグルーブと、隣り合う前記グルー
ブ間に位置したランドとを対にしたトラックが、ディス
ク基板上で最内周から最外周に亘って螺旋状又は同心円
状に形成され、且つ、前記ランド上には前記グルーブに
記録する情報信号への補助情報がランドプリピットとし
て予め形成されていると共に、前記情報信号への記録領
域が半径方向に複数のゾーンに分割されて、各ゾーンご
とに回転数が段階的に略線速度一定に切り換えられ、更
に、各ゾーン内では各ゾーンごとに設定された回転数で
角速度一定に回転制御される光ディスクであって、前記
グルーブは、前記各ゾーン内でウォブルの位相が常に同
位相に形成され、前記ランドプリピットは、前記グルー
ブのウォブルの位相の所定位置に形成され、且つ、前記
グルーブに記録する前記情報信号への同期フレームの同
期フレーム周期に対して所定の間隔で形成されると共
に、前記グルーブの両側では前記所定の間隔を保ちつつ
互いに一致しないように位置をずらして形成され、更
に、所定数のランドプリピットに対応して前記情報信号
への記録ブロック単位(ECCブロック)が割り当てら
れ、且つ、前記所定数のランドプリピットのうちで予め
定められた一つのランドプリピット中に、該ランドプリ
ピットに対して分離可能な特定プリピットが形成されて
いることを特徴とする光ディスクである。
【0030】また、第2の発明は、上記した第1の発明
の光ディスクにおいて、前記特定プリピットは、前記グ
ルーブの両側あるいは片側に前記グルーブのウォブル周
期よりも短い間隔で複数配置されることを特徴とする光
ディスクである。
【0031】また、第3の発明は、上記した第1又は第
2の発明の光ディスクにおいて、前記特定プリピットに
挟まれる前記グルーブには、前記ランドプリピットに挟
まれるグルーブ位置の記録長手方向前後に特定周波数の
繰り返しからなるVFO領域が予め定められた期間に亘
って記録されることを特徴とする光ディスクである。
【0032】また、第4の発明は、上記した第1〜第3
のいずれかの発明の光ディスクにおいて、前記ランドプ
リピットは、所定数のビットによってプリピット同期信
号とプリピットデータとを構成し、且つ、前記グルーブ
に記録される前記情報信号の誤り訂正ブロックの長さに
よって前記ランドプリピットの誤り訂正ビットを含むプ
リピット情報の誤り訂正ブロックが完結することを特徴
とする光ディスクである。また、第5の発明は、上記し
た第1〜第4のいずれかの発明の光ディスクに情報信号
を記録する光ディスク記録装置であって、前記グルーブ
のウォブルを検出するウォブル検出手段と、前記ランド
プリピットを検出するランドプリピット検出手段と、前
記特定プリピットを検出する特定プリピット検出手段
と、前記ウォブル検出手段から出力される検出信号と、
前記ランドプリピット検出手段から出力される検出信号
と、前記特定プリピット検出手段から出力される検出信
号とから前記記録ブロック単位への記録開始位置と記録
開始信号と記録クロックとを生成する記録制御情報生成
手段とを具備し、前記記録制御情報生成手段から出力さ
れる前記記録開始位置,前記記録開始信号,前記記録ク
ロックを基にして前記グルーブに前記情報信号を記録す
ることを特徴とする光ディスク記録装置である。
【0033】また、第6の発明は、上記した第1〜第4
のいずれかの発明の光ディスクから情報信号を再生する
光ディスク再生装置であって、前記グルーブのウォブル
を検出するウォブル検出手段と、前記ランドプリピット
を検出するランドプリピット検出手段と、前記特定プリ
ピットを検出する特定プリピット検出手段と、前記ウォ
ブル検出手段から出力される検出信号と、前記ランドプ
リピット検出手段から出力される検出信号と、前記特定
プリピット検出手段から出力される検出信号とから前記
記録ブロック単位への再生開始信号を生成する再生制御
情報生成手段とを具備し、前記再生制御情報生成手段か
ら出力される前記再生開始信号を基にして前記グルーブ
に記録された記録済みの前記情報信号を再生することを
特徴とする光ディスク再生装置である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る光ディスク及
び光ディスク記録装置並びに光ディスク再生装置の一実
施例を図1乃至図14を参照して<光ディスク>,<光
ディスク記録/再生装置>の順に詳細に説明する。
【0035】<光ディスク>図1は本発明に係る光ディ
スクを説明するための斜視図、図2は本発明に係る光デ
ィスクにおいて、ゾーンの構成を示した平面図、図3は
本発明に係る光ディスクにおいて、ウォブルしたグルー
ブのウォブル周期を内周側と外周側に分けて模式的に示
した図である。
【0036】図1に示した如く、本発明に係る光ディス
ク1は、厚さが例えば略0.6mm程度の透明なディス
ク基板2を円盤状に形成し、このディスク基板2の一方
の面側にウォブル(蛇行)したグルーブ3と、隣り合う
グルーブ3間に位置するランド4とを対にしたトラック
が、ディスク基板2上で最内周から最外周に亘って螺旋
状又は同心円状に形成され、且つ、ランド4上にはグル
ーブ3に記録する情報信号への補助情報がランドプリピ
ット5として予め形成されている。
【0037】尚、グルーブ3及びランド4の形状は、一
般的にグルーブ3が凹状に形成され、ランド4は凸状に
形成されているものの、ビームスポットBを照射する面
が反転すれば両者の凹凸関係が逆転するために、グルー
ブ3及びランド4の凹凸形状は、いずれか一方を凹状に
形成し、他方を凸状に形成すれば良いものである。
【0038】更に、後述するように、所定数のランドプ
リピット5に対応して情報信号への記録ブロック単位
(ECCブロック)が割り当てられて、所定数のランド
プリピット5のうちで予め定められた一つのランドプリ
ピット5中に、情報信号の書き換え(重ね書き),情報
信号の追記を行う際に、書き換え開始位置を示し且つ再
生情報信号ブロックの再生開始位置をも示す特定プリピ
ット6がランドプリピット5とは異なるピット形態でラ
ンドプリピット5に対して分離可能に予め形成されてい
る。
【0039】この際、グルーブ3は情報信号を記録する
ための記録用トラックとなっており、一方、ランド4上
に形成したランドプリピット5は補助情報としてアドレ
ス情報,訂正用パリティなどがピット形態で予め記録さ
れている。
【0040】また、グルーブ3及びランド4上には、相
変化材料を用いた相変化記録層7と、Al(アルミニュ
ウム),Au(金)などを用いた金属反射層8と、保護
層9とが順次形成され、更に、保護層9側に厚さが略
0.6mm程度の補強基板10を接着材を用いて貼り合
わせて、合計厚さが1.2mmの光ディスク1が形成さ
れている。
【0041】従って、グルーブ3上に成膜した相変化記
録層7により情報信号の重ね書き,情報信号の追記が可
能となり、DVD−RW(DVD−Rewriteab
le)に適用可能に構成されている。
【0042】そして、透明なディスク基板2の他方の面
側から一つのグルーブ3と、このグルーブ3の両側に隣
接するランド4,4とにビームスポットBを照射して、
ビームスポットBがディスク基板2,相変化記録層7を
通って金属反射層8で反射された戻りの反射光を、後述
する光ディスク記録/再生装置20(図13)内に設け
た4分割型のホト・ディテクタ28(図13,図14)
を用いてプッシュプル法により再生信号を検出してい
る。
【0043】尚、光ディスク1へのさらなる記録密度の
向上のために情報信号読取り側に位置するディスク基板
の厚みを薄くする必要が生じた場合には、図示を省略す
るものの、厚さが0.5mm〜1.1mm程度の厚いデ
ィスク基板2にグルーブ3とランド4とを対にしたトラ
ックを螺旋状又は同心円状に形成し、これらのグルーブ
3及びランド4上に金属反射層8,相変化記録層7を順
に成膜した後、相変化記録層7側に厚さが0.1mm〜
0.2mm程度の薄い透明フィルムを透明接着材で接着
し、この薄い透明フィルム側からビームスポットBを照
射するように光ディスク1を形成する方法もある。
【0044】また、図2に示した如く、本発明に係る光
ディスク1は、情報信号を記録する記録領域が光ディス
ク1の半径方向に沿ってディスク基板2の中心孔2aを
中心として同心円状に複数のゾーンに分割されれてい
る。この際、一例として、光ディスク1の直径を12c
mに形成し、且つ、記録領域をゾーン0からゾーンN−
1までN個に分割した場合にゾーン数Nは例えば83で
あり、且つ、各ゾーン内は例えば1024本のトラック
で構成されている。
【0045】また、光ディスク1への回転制御方式は、
ゾーン0からゾーンN−1まで各ゾーンごとに光ディス
ク1の回転数を順次段階的に切り換えて略線速度一定に
回転制御されるZCLV(Zone Constant
Linear Velocity)方式が採用される
と共に、各ゾーン内はZCLVにより各ゾーンごと設定
された一定の回転数で常に角速度一定に回転制御される
ZCAV(ZoneConstant Angular
Velocity)方式が採用されている。
【0046】上記した光ディスク1への回転制御方式に
伴って、図3に示した如く、ZCLV方式によりゾーン
ごとに光ディスク1の回転数を順次段階的に切り換えて
いるため、内周側の回転数は高く、外周側の回転数は低
いので、グルーブ3のウォブル周期は内周側で低く、外
周側で高くなっている。
【0047】更に、各ゾーン内ではZCAV方式により
一定の回転数で回転することで、1024本のグルーブ
3はウォブルの位相が全て同一の位相に形成されている
ので、各ゾーン内で隣り合うグルーブ3が互いに逆位相
なるなどの現象が生じないため、グルーブ3の間隔が狭
くなることにより生じる隣接トラックからのクロストー
クも発生しない。
【0048】次に、光ディスク1上で適宜な一つのゾー
ン内において、ランド4上に形成したランドプリピット
5を中心に図4乃至図8を用いて説明する。
【0049】図4は本発明に係る光ディスクにおいて、
ランド上に形成したランドプリピットを説明するための
図であり、(a)はランドプリピットの形状を模式的に
示した図であり、(b)はランドプリピットを検出した
時のランドプリピット信号の波形を示した図、図5はグ
ルーブの同期フレーム内の信号形態を示した図、図6は
ランド上に形成したランドプリピットの種類を説明する
ための図、図7は一つのセクタに対応して設けた複数の
ランドプリピットを示した図、図8(a)は一つのEC
Cブロック中の一つのセクタのランドプリピットを示
し、(b)は一つのECCブロックと対応するランドプ
リピットブロックを示した図である。
【0050】図4(a)に示した如く、光ディスク1上
で適宜な一つのゾーン内では、複数のグルーブ3が全て
同一の位相でディスク円周方向に沿ってウォブルされて
おり、且つ、グルーブ3の一つの同期フレーム周期は例
えば3ウォブル周期に設定されている。尚、図4(a)
に示したグルーブ3は、両側共にウォブルされている
が、これに限らず、グルーブ3の片側のみをウォブルさ
せても良い。
【0051】そして、グルーブ3の一つの同期フレーム
周期と対応する一つの同期フレーム内には、図5に示し
たように、同期信号SYと、情報信号Dとが記録され
る。
【0052】また、グルーブ3に記録される情報信号の
データフォーマットは、先に従来例のDVD−Rで説明
したと同様に26個の同期フレーム(シンクフレーム
で)で一つのセクタ(レコーディングセクタ)が構成さ
れているものの、この実施例では一つのECC(Err
or Correcting Code)ブロックがD
VD−Rの2倍の32セクタで構成されている。
【0053】図4(a)に戻り、グルーブ3間のランド
4上に形成したランドプリピット5は、グルーブ3のウ
ォブル周期,同期フレーム周期と対応して設けられてい
る。
【0054】より具体的には、ランドプリピット5は、
グルーブ3の一つの同期フレーム周期に対して所定の間
隔として一つおきに設けられ、且つ、各ランドプリピッ
ト5は、ウォブル周期,同期フレーム周期に対して所定
の位置に設けられており、更に、一つのグルーブ3の両
側に位置するランド4,4上に形成したランドプリピッ
ト5,5は、上記した所定の間隔を保ちつつ位置をずら
して両者が重なり合わないように設けられている。
【0055】即ち、一つのグルーブ3に対して一方側の
ランド4上に形成したランドプリピット5は奇数番目の
同期フレームに対応して設けられ、且つ、他方側のラン
ド4上に形成したランドプリピット5は偶数番目の同期
フレームに対応して設けられているので、ランドプリピ
ット5,5同士が一つのグルーブ3の両側で重なり合う
ことがない。
【0056】また、ランドプリピット5は、図6に示し
たように、3ビット(b2,b1,b0)を用いた組み
合わせにより4種類のコードデータが設定されており、
3ビット(b2,b1,b0)の配列は連続した3つの
ウォブル中でウォブル周期に同期した各ウォブルの所定
位置に合計で3か所設定されている。
【0057】この際、ランドプリピット5の3ビット
(b2,b1,b0)の配列は、プリピット同期信号1
が(1,1,1)に、プリピット同期信号2は(1,
1,0)に、プリピットデータは(1,0,1)に、プ
リピットデータ=0は(1,0,0)に設定されてい
る。
【0058】従って、各ランドプリピット5は、4種類
のうちのいずれか1つが必ず付与されていると共に、4
種類のランドプリピット5はビットb2が共通して
“1”に設定されており、プリピット同期信号1及びプ
リピット同期信号2についてはビットb1が共に“1”
であることにより同期情報であるとして認識され、更
に、ビットb0が“1”か“0”かを認識することによ
り1ビットのデータとして扱うことができる。
【0059】これに伴って、前述したように、一つのセ
クタは26個の同期フレームで構成されているため、同
期フレームの同期フレーム周期に対して一つおきに設け
たランドプリピット5は一つのセクタと対応して13個
設けられており、図7に示したように配置されている。
【0060】また、図8(a)に示した如く、一つのE
CCブロックは32セクタで構成されており、各セクタ
と対応して設けた13個のランドプリピット5は、1個
のプリピット同期信号(1又は2)と、12個のプリピ
ットデータ(12ビット)とで構成されている。
【0061】更に、図8(b)に示したランドプリピッ
トブロックは、図8(a)に示した一つのセクタ内に設
けたランドプリピット5を、32セクタ分まとめて一つ
のECCブロックと対応させたものである。
【0062】ここで、1セクタ分のランドプリピットに
記録する内容は、プリピット同期信号と、ブロック内の
相対セクタアドレス、およびECCブロックアドレスや
ゾーン番号等のディスクインフォメーションである。こ
の際、ディスクインフォメーションは8ビットを割り当
てているので、残る5ビットでプリピット同期信号と相
対セクタアドレスを表示しなければならない。しかし、
一つのECCブロック内の32セクタのアドレスを表す
には、5ビット全部必要である。そこで、プリピット同
期信号を1ビット、相対セクタアドレスを4ビットと
し、プリピット同期信号は前述したように2通りのプリ
ピット同期信号1及びプリピット同期信号2のコードパ
ターンを使用している。これにより、1ビットを用いて
2種類のプリピット同期信号1,2による同期信号パタ
ーン情報と、プリピットデータ中の4ビットの相対アド
レス情報とを組み合わせて合計で5ビットからなる組み
合わせアドレス情報を得て、この組み合わせアドレス情
報により一つのECCブロックを構成する32セクタ分
のアドレス情報を得ることができる。言い換えると、1
ビットを用いた2種類のプリピット同期信号1,2によ
る同期信号パターン情報でプリピットデータ中の相対ア
ドレス情報の一部を兼ねることで、ECCブロック内の
アドレス情報量を増大させることができる。
【0063】更に、2通りのプリピット同期信号1及び
プリピット同期信号2は、相対セクタアドレスの最上位
ビットとして用いており、且つ、一つのECCブロック
中でプリピット同期信号1が前半の16セクタの同期コ
ードとし、プリピット同期信号2が後半の16セクタの
同期コードとなっているが、これに限定されることな
く、例えば、奇数番目のセクタにプリピット同期信号1
を、偶数番目のセクタにプリピット同期信号2を割り当
てるなども可能である。
【0064】また、図8(b)のような例に限らず、本
発明によれば、ランドプリピット5中のプリピット同期
信号をアドレス情報と兼用するため、n個の同期信号パ
ターン情報を有するプリピット同期信号と、プリピット
データ中のmビットのアドレスビットとを組み合わせた
組み合わせアドレス情報により、従来では2セクタ分
しか表せないところが、n×2セクタの相対アドレス
が表すことができ、一つのECCブロック中にセクタ数
が多い場合でも光ディスク記録/再生装置20(図1
3)によって適切な記録が行えると共にECCブロック
あたりのセクタ数を増やしてエラー訂正能力を向上させ
ることが可能であり、高密度で、より高精度の光ディス
ク1が得られる。
【0065】そして、一つのグルーブ3の両側に位置す
るランド4,4上にそれぞれ形成したランドプリピット
5,5を4分割型のホト・ディテクタ28(図13,図
14)を用いてプッシュプル法により再生信号中から検
出したランドプリピット信号は、図4(b)に示したよ
うに、同期フレーム周期ごとに極性が正逆に再生され
る。この際、プッシュプル法によるランドプリピット信
号の検出は、一方のランド4側の検出出力から他方のラ
ンド4側の検出出力を引き算することで、互い違いに正
逆の値が得られる。
【0066】次に、本発明に係る光ディスク1におい
て、情報信号の書き換え(重ね書き),情報信号の追記
を行う際に、書き換え開始位置を示し且つ再生情報信号
ブロックの再生開始位置をも示す特定プリピットについ
て図9乃至図12を用いて説明する。
【0067】図9は本発明に係る光ディスクにおいて、
情報信号の書き換え,情報信号の追記を行う際に、書き
換え開始位置を示し且つ再生情報信号ブロックの再生開
始位置をも示す特定プリピットを説明するための第1態
様を模式的に示した図、図10は本発明に係る光ディス
クにおいて、情報信号の書き換え,情報信号の追記を行
う際に、書き換え開始位置を示し且つ再生情報信号ブロ
ックの再生開始位置をも示す特定プリピットを説明する
ための第2態様を模式的に示した図、図11は本発明に
係る光ディスクにおいて、特定プリピットの前後のグル
ーブ内の同期フレームに記録するVFOを説明するため
の図、図12は図11に示したバッファエリアの使い方
を説明するための図である。
【0068】光ディスク1に情報信号の書き換え(重ね
書き),情報信号の追記を行う際には、従来技術で説明
したように一つのECCブロックが情報信号への記録最
小単位に設定されているが、ここでは一つのECCブロ
ックがDVD−Rの2倍の32セクタで構成されている
ために、先に図8(b)で説明したように一つのECC
ブロックと対応するランドプリピットブロック単位で情
報信号の書き換え,情報信号の追記を行うようになって
いるので、情報信号の書き換え単位あたり32のプリピ
ット同期信号と32×12ビットすなわち384ビット
のプリピットデータが対応している。
【0069】図9に示した如く、グルーブ3上の情報記
録ブロックkと、この情報記録ブロックkと隣り合う情
報記録ブロックk+1は、共に一つのECCブロックで
構成されており、両情報記録ブロックk,k+1に対応
する区間には、ランド4上に所定数のランドプリピット
5がそれぞれ予め形成されているが、両情報記録ブロッ
クk,k+1の境界位置近傍に設けた一つのランドプリ
ピット5中に、情報信号の書き換え,情報信号の追記を
行う際の書き換え開始位置を示す特定プリピット6が形
成されている。
【0070】上記した特定プリピット6は、一つのEC
Cブロックに対してこのECCブロックの開始位置近傍
にある一つのランドプリピット5のみに付加されるもの
であり、この特定プリピット6を検出することで、情報
信号の書き換え時に一つのECCブロックの先頭位置を
迅速にサーチできるものである。これに伴って、光ディ
スク1への再生時には、ECCブロック単位で付与され
た特定プリピット6を検出することで、ECCブロック
単位で記録された記録済みの再生情報信号ブロックの再
生開始位置も迅速にサーチできるものである。
【0071】即ち、両情報記録ブロックk,k+1の境
界位置近傍に設けた一つのランドプリピット5は、連続
した3つのウォブル中にウォブル周期に同期した各ウォ
ブルの所定位置に合計で3か所設定されているが、この
一つのランドプリピット5中に特定プリピット6を形成
する際に、特定プリピット6をランドプリピット5に対
して分離するため、ランドプリピット5とは異なるピッ
ト形状にする必要がある。
【0072】そこで、図9に示した第1態様の特定プリ
ピット6は、ランドプリピット5中の3つのビット配列
の中央部位にウォブル周期よりも短い周期で2ビットに
より例えば2つのプリピットを形成することで、特定プ
リピット6をランドプリピット5に対して差別化してい
る。この場合、特定プリピット6をウォブル周期よりも
短い周期で複数形成した場合、特定プリピット6の再生
検出が空間周波数特性の制限によって困難となるような
場合には下記する図10に示した第2態様の特定プリピ
ット6を用いれば良い。
【0073】第2態様の特定プリピット6は、図10に
示した如く、一つのグルーブ3の両側に隣接するランド
4,4上でランドプリピット5,5中の3つのビット配
列の中央部位にプリピットを両側で互いに対向させて対
極の信号を形成することで、特定プリピット6をランド
プリピット5に対して差別化している。この際、一方の
ランド4上に形成した特定プリピット6はランドプリピ
ット5中の3つのビット配列の中央部位に設定し、他方
のランド4上に形成した特定プリピット6は一方の特定
プリピット6に対して僅かに位相をずらすことで、両者
が重なり合うことなく特定プリピット6をランドプリピ
ット5に対して差別化することができる。
【0074】更に、上記した第1態様の特定プリピット
6と第2態様の特定プリピット6とを組み合わせること
も可能であり、特定プリピット6は一つのグルーブ3の
両側あるいは片側にグルーブ3のウォブル周期よりも短
い間隔で複数配置可能である。
【0075】尚、第1,第2の態様の特定プリピット6
は、ランドプリピット5中の3つのビット配列の中央部
位に形成して説明したが、必ずしも中央部位に形成する
必要はなく、3つのビット配列のいずれかのビットの近
傍に配置すればよい。但し、特定プリピット6を検出す
る際には、グルーブ3の位相を基にしてウォブル周期中
の所定位置に特定プリピット検出用の窓を設定する必要
があるから、ランドプリピット5のビット配列の近傍に
特定プリピット6を形成することが望ましい。
【0076】上記のように、両情報記録ブロックk,k
+1の境界位置近傍に設けた一つのランドプリピット5
中に特定プリピット6を形成することで、一つのECC
ブロックと対応する長い期間中に存在する多数のランド
プリピット5を全てデコードすることなしに書き換えブ
ロックの先頭位置を迅速に検出することが可能であり、
高速に書き換えあるいは追記を可能とするものである。
【0077】次に、前述のごとく、特定プリピット6は
情報書き換え単位毎に存在し、先に図18を用いて従来
技術の課題で説明したように、書き換えによる重ね書き
領域あるいは未記録領域の問題は、特定プリピット6の
位置で発生する。
【0078】そこで、本発明に係る光ディスク1では、
図11に示したように、特定プリピット6の前後の情報
信号にあたるグルーブ3の同期フレームは、VFO(V
ariable Frequency Oscilla
tor)1と、特定プリピットエリアと、VFO2とで
バッファエリアが構成されている。言い換えると、特定
プリピット6に挟まれるグルーブ3には、ランドプリピ
ット5に挟まれるグルーブ位置の記録長手方向前後に特
定周波数の繰り返しからなるVFO領域が予め定められ
た期間に亘って記録されることになる。この際、VFO
1及びVFO2は、読取りビットの位相同期ループの可
変周波数発振器に同期を与えるものである。
【0079】また、VFO1及びVFO2の各領域は、
最短マークと最短ピットの繰り返しで構成されている。
即ち、記録信号の変調をEFMのようなRLL(2,1
0)コードとすると、111000111000111
000のような3Tの繰り返しパターンが考えられる。
尚、上記したRLL(2,10)コードは、情報信号を
NRZIによりランレングス符号化する際、“1”と
“1”との間にある“0”の数が最小で2個を、最大で
10個であることを示している。
【0080】また、特定プリピットエリアは、隣接する
特定プリピット6に影響を与えないような最長マークの
くり返しが考えられる。もちろん、すべてVFO信号で
記録しても良い。
【0081】図11によれば、最大1同期フレーム長ま
での記録揺らぎを吸収することが可能であり、重ね書き
や未記録による問題を生ずることなく情報書き換えが可
能である。
【0082】また、VFO1と、特定プリピットエリア
と、VFO2とから構成されるバッファエリアは、未記
録領域への記録の場合と書き換え時に記録信号の前後に
付加されて記録あるいは書き換えがなされる。
【0083】記録あるいは書き換え時はバッファエリア
すべてではなく、図12に示したように、例えば先頭バ
ッファエリアではVFO1の途中以降、後続バッファエ
リアではVFO2の途中まで記録することによって、バ
ッファエリアが情報信号に重ね書きされることを防止で
きる。
【0084】<光ディスク記録/再生装置>図13は本
発明に係る光ディスクを適用する光ディスク記録/再生
装置を示した構成図、図14は本発明に係る光ディスク
上に照射したビームスポットによる光ディスクからの反
射光を4分割型のホト・ディテクタで検出する状態を模
式的に示した図である。
【0085】図13に示した本発明に係る光ディスク記
録/再生装置20は、先に説明した本発明に係る光ディ
スク1を用いて情報信号を記録及び/又は再生可能に構
成されている。
【0086】上記した光ディスク記録/再生装置20
は、内部に設けたシステムコントローラ21によって装
置全体の制御が行われている。
【0087】また、信号処理回路22は、光ディスク1
に情報信号を記録するための記録用情報信号を処理し、
且つ、光ディスク1から再生した再生用情報信号を処理
するためのものであり、これらの記録用情報信号及び再
生用情報信号は一時的にメモリ23に記憶され、光ディ
スク1への記録及び/又は再生時にメモリ23から適時
読み出されている。
【0088】また、システムコントローラ21から光デ
ィスク1のゾーン情報がスピンドルモータ制御・駆動回
路24に入力されている。また、スピンドルモータ制御
・駆動回路24には、後述するウォブル周波数位相同期
回路34から出力されたウォブル周波数及びウォブル位
相情報も入力されている。そして、スピンドルモータ制
御・駆動回路24からの指令によって、スピンドルモー
タ25を介して光ディスク1を回転させている。この
際、スピンドルモータ制御・駆動回路24は、システム
コントローラ21からのゾーン情報により、前述したよ
うに、光ディスク1内の各ゾーンごとにZCLVにより
光ディスク1の回転数を順次段階的に切り換えて略線速
度一定に回転制御すると共に、各ゾーン内ではZCAV
により各ゾーンに対応して設定された回転数で角速度一
定に回転制御している。
【0089】また、光ディスク1と対向して光ピックア
ップ26が光ディスク1の半径方向に移動自在に設けら
れている。上記した光ピックアップ26には、不図示の
対物レンズからビームスポットB(図1)を光ディスク
1上に照射するためにレーザビームを出力するLD駆動
回路27と、光ディスク1に照射したビームスポットB
が光ディスク1で反射された戻りの反射光を検出するた
めに4分割型のホト・ディテクタ28とが内蔵されてい
る。
【0090】まず、光ディスク1への記録時には、映像
信号や音声信号などの情報信号が不図示の情報信号符号
化器によって符号化されて、上記した信号処理回路22
によって所定の伝送路符号化が行われると共に、誤り訂
正符号の付加や同期信号の付加などの記録フォーマット
化がなされて、メモリ23に一時的に記憶されている。
【0091】一方、先に図1を用いて説明したように、
光ディスク1に照射されたビームスポットBは、ディス
ク基板2,相変化記録層7を通って金属反射層8で反射
され、この金属反射層8で反射された戻りの反射光が4
分割型のホト・ディテクタ28に入力され、この4分割
型のホト・ディテクタ28で反射光を光電気変換した
後、ホト・ディテクタ28からの出力を増幅器29によ
って所定の増幅を行い、更に、増幅器29からの出力信
号(再生信号)を記録再生制御回路30と、特定プリピ
ット検出回路31と、ランドプリピット検出回路32
と、ウォブル検出回路33とに供給している。
【0092】ここで、記録再生制御回路30と、特定プ
リピット検出回路31と、ランドプリピット検出回路3
2と、ウォブル検出回路33とに供給される再生信号
は、4分割型のホト・ディテクタ28から出力される信
号と略等価であり、図14を用いて簡略に説明する。
【0093】図14に示した状態は、4分割型のホト・
ディテクタ28が光ディスク1上でウォブルされたグル
ーブ3の略中央に位置し、且つ、このホト・ディテクタ
28で図示右側のランド4上のランドプリピット5を検
出している状態を模式的に示している。
【0094】上記した4分割型のホト・ディテクタ28
は略矩形状に形成されており、光ディスク1の半径方向
に沿った直線とトラック方向に沿った直線とで全受光領
域が4等分割されているものの、このホト・ディテクタ
28上に結像したビームスポットBは光ディスク1の外
周側(又は内周側)の2つの受光領域A及び受光領域B
の組みと、内周側(又は外周側)の2つの受光領域C及
び受光領域Dの組みとで2つの組みを形成しているの
で、光ディスク1の記録トラック方向に沿った直線に対
して2分割した状態となる。尚、ホト・ディテクタ28
で検出する信号は、ビームスポットによる回折現象など
の影響を考慮しているがここでは概念的に説明する。
【0095】上記した4分割型のホト・ディテクタ28
からの受光出力と略等価な再生信号は、受光領域A,
B,C,Dの全ての領域から出力された値であり、これ
らの各受光領域の値を加減算可能に出力されている。
【0096】図13に戻り、記録再生制御回路30で
は、増幅器29からの再生信号を用いて、ホト・ディテ
クタ28の全ての受光領域A〜Dからの受光量を加算し
て(A+B+C+D)信号を得るようになっており、こ
の(A+B+C+D)信号は光ディスク1への記録時に
は必要なく、光ディスク1からの再生時に再生情報信号
として得られる。
【0097】また、ウォブル検出回路33は、光ディス
ク1上に形成したグルーブ3のウォブルを検出するもの
であり、ここでは増幅器29からの再生信号を用いて、
ホト・ディテクタ28の受光領域A,Bの加算値から受
光領域C,Dの加算値を減算して{(A+B)−(C+
D)}信号を得て、この{(A+B)−(C+D)}信
号を不図示のバンドパスフィルタを通してランドプリピ
ット5の影響を除去することでウォブル信号を得て、こ
のウォブル信号を特定プリピット検出回路31と、ラン
ドプリピット検出回路32と、ウォブル周波数位相同期
回路34とにそれぞれ出力している。
【0098】また、ランドプリピット検出回路32は、
光ディスク1上に形成したランド4上のランドプリピッ
ト5を検出するものであり、ここでは増幅器29からの
再生信号を用いて、ホト・ディテクタ28の受光領域
A,Bの加算値から受光領域C,Dの加算値を減算して
{(A+B)−(C+D)}信号を得て、この{(A+
B)−(C+D)}信号をウォブル信号の振幅値よりも
大きな所定値でスライスすることでランドプリピット信
号を得て、このランドプリピット信号をプリピット復号
回路35に出力している。また、ランドプリピット検出
回路32は、ここで得られたランドプリピット信号のラ
ンドプリピット位相をウォブル周波数位相同期回路34
に出力している。
【0099】また、ウォブル周波数位相同期回路34
は、入力されたウォブル検出回路33からのウォブル信
号と、ランドプリピット検出回路32からのランドプリ
ピット位相とを用いて、光ディスク1への記録時の記録
周波数(記録クロック)及び記録位相情報を生成するた
めの信号の検出がなされて、これらの信号を記録再生制
御回路30に出力すると共に、スピンドルモータ制御・
駆動回路24にも供給して光ディスク1が所定の回転数
になるようスピンドルモータ25の制御が行われてい
る。
【0100】また、特定プリピット検出回路31は、ラ
ンド4上のランドプリピット5中に形成した特定プリピ
ット6を検出するものであり、ここでは増幅器29から
の再生信号を用いて、ホト・ディテクタ28の受光領域
A,Bの加算値から受光領域C,Dの加算値を減算して
{(A+B)−(C+D)}信号を得て、この{(A+
B)−(C+D)}信号をウォブル信号の振幅値よりも
大きな所定値でスライスすると共に、ウォブル信号のウ
ォブル周期中の所定位置に設けた特定プリピット検出用
の窓内にランドプリピット信号とは異なる信号形態が存
在するか否かを調べて、存在した場合には特定プリピッ
ト信号であるので、この特定プリピット信号をプリピッ
ト復号回路35と記録再生制御回路30とシステムコン
トローラ21とにそれぞれ出力している。この際、特定
プリピット信号がランドプリピット信号とは異なる信号
形態であるかを調べる場合に、特定プリピット6が先に
図10を用いて説明した第1態様に対しては、ウォブル
周期より短くて複数の信号が存在するか否かを調べれば
良く、一方、先に図11を用いて説明した第2態様に対
しては、対極の信号が存在するか否かを調べれば良い。
【0101】また、プリピット復号回路35では、特定
プリピット検出回路31で検出した特定プリピット信号
と、ランドプリピット検出回路32で検出したランドプ
リピット信号とを復号すると共に、特定プリピット信号
によってランドプリピットブロックの先頭位置をシステ
ムコントローラ21に知らせて、システムコントローラ
21からこのランドプリピットブロックの先頭位置を記
録再生制御回路30に伝えると共にバッファ信号を発生
し、且つ、メモリ23に蓄えられた情報信号が記録再生
制御回路30を介して付加されて記録信号としてLD駆
動回路27に加えられて情報信号の記録が行われる。こ
の際、メモリ23の制御はシステムコントローラ21で
行っている。
【0102】上記により、光ディスク1への記録時に
は、特定プリピット検出回路31で検出した特定プリピ
ット信号が、ランドプリピットブロックの先頭位置の決
定と、バッファエリアの記録開始信号として用いられ
る。従って、特定プリピット信号により、ECCブロッ
ク単位でグルーブ3に情報信号の書き換え(重ね書
き),情報信号の追記を行う際に、書き換え開始位置を
迅速にサーチすることができる。
【0103】次に、光ディスク1からの再生時には、記
録時と同様に、ホト・ディテクタ28で光ディスク1か
らの反射光を光電気変換し、増幅器29によって所定の
増幅を行い、増幅器29からの再生信号が記録再生制御
回路30,特定プリピット検出回路31,ランドプリピ
ット検出回路32,ウォブル検出回路33にそれぞれ加
えられる。また、記録再生制御回路30では、特定プリ
ピット検出回路31で検出した特定プリピット信号を用
いて、バッファエリア信号を抜き出しながらメモリ23
に情報信号を一時的に書き込み、更に、メモリ23から
情報信号を適宜読み出して信号処理回路22に再生デー
タとして送出し、所定の処理が加えられて再生情報信号
が出力されている。
【0104】上記により、光ディスク1からの再生時に
は、特定プリピット検出回路31で検出した特定プリピ
ット信号が、ランドプリピットブロックの先頭位置の決
定と、バッファエリアの再生開始信号として用いられ
る。従って、特定プリピット信号により、ECCブロッ
ク単位でグルーブ3に記録した記録済みの再生情報ブロ
ックの再生開始位置を迅速にサーチできる。
【0105】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係る光ディスク及
び光ディスク記録装置並びに光ディスク再生装置におい
て、請求項1乃至請求項4記載のうちいずれか1項記載
の光ディスクによると、ゾーン内では隣り合うグルーブ
のウォブルの位相が常に同位相に形成されているため、
隣り合うグルーブとの距離が狭まることがないので情報
信号を良好に記録及び/又は再生することができ、ま
た、一つのグルーブの両側に隣接するランド上に形成し
た各ランドプリピットは情報信号への同期フレームの同
期フレーム周期に対して所定の間隔を保ちつつ互いに一
致しないように形成されているので、光ディスクへの記
録及び/又は再生時にランドプリピットを確実に検出す
ることができ、更に、所定数のランドプリピットに対応
して情報信号への記録ブロック単位(ECCブロック)
が割り当てられ、且つ、所定数のランドプリピットのう
ちで予め定められた一つのランドプリピット中に、ラン
ドプリピットに対して分離可能な特定プリピットを形成
することで、光ディスク面上で記録ブロック単位(EC
Cブロック)が明確化されると共に、この特定プリピッ
トにより情報信号への書き換え開始位置を示し且つ再生
情報信号ブロックの再生開始位置をも示すことができ、
情報信号の書き換え時に生じる重ね書きあるいは未記録
による誤りの発生を未然に防ぐことが可能であり、常に
好適な情報信号の記録再生、情報信号の書き換え、追記
が可能となる。
【0106】また、請求項5記載の光ディスク記録装置
は、上記した請求項1乃至請求項4記載のうちいずれか
1項記載の光ディスクを用いているので、光ディスクへ
の情報信号の記録時に上記した光ディスクと略同様な効
果を得ることができ、とくに、特定プリピットにより記
録ブロック単位(ECCブロック)で書き換え開始位置
を迅速にサーチでき、情報信号の書き換え時に生じる重
ね書きあるいは未記録による誤りの発生を未然に防ぐこ
とが可能である。
【0107】また、請求項6記載の光ディスク再生装置
は、上記した請求項1乃至請求項4記載のうちいずれか
1項記載の光ディスクを用いているので、光ディスクか
らの情報信号の再生時に上記した光ディスクと略同様な
効果を得ることができ、とくに、特定プリピットにより
記録ブロック単位(ECCブロック)でグルーブに記録
した記録済みの再生情報ブロックの再生開始位置を迅速
にサーチできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスクを説明するための斜視
図である。
【図2】本発明に係る光ディスクにおいて、ゾーンの構
成を示した平面図である。
【図3】本発明に係る光ディスクにおいて、ウォブルし
たグルーブのウォブル周期を内周側と外周側に分けて模
式的に示した図である。
【図4】本発明に係る光ディスクにおいて、ランド上に
形成したランドプリピットを説明するための図であり、
(a)はランドプリピットの形状を模式的に示した図で
あり、(b)はランドプリピットを検出した時のランド
プリピット信号の波形を示した図である。
【図5】グルーブの同期フレーム内の信号形態を示した
図である。
【図6】ランド上に形成したランドプリピットの種類を
説明するための図である。
【図7】一つのセクタに対応して設けた複数のランドプ
リピットを示した図である。
【図8】(a)は一つのECCブロック中の一つのセク
タのランドプリピットを示し、(b)は一つのECCブ
ロックと対応するランドプリピットブロックを示した図
である。
【図9】本発明に係る光ディスクにおいて、情報信号の
書き換え,情報信号の追記を行う際に、書き換え開始位
置を示し且つ再生情報信号ブロックの再生開始位置をも
示す特定プリピットを説明するための第1態様を模式的
に示した図である。
【図10】本発明に係る光ディスクにおいて、情報信号
の書き換え,情報信号の追記を行う際に、書き換え開始
位置を示し且つ再生情報信号ブロックの再生開始位置を
も示す特定プリピットを説明するための第2態様を模式
的に示した図である。
【図11】本発明に係る光ディスクにおいて、特定プリ
ピットの前後のグルーブ内の同期フレームに記録するV
FOを説明するための図である。
【図12】図11に示したバッファエリアの使い方を説
明するための図である。
【図13】本発明に係る光ディスクを適用する光ディス
ク記録/再生装置を示した構成図である。
【図14】本発明に係る光ディスク上に照射したビーム
スポットによる光ディスクからの反射光を4分割型のホ
ト・ディテクタで検出する状態を模式的に示した図であ
る。
【図15】従来の光ディスクの一例を説明するための図
である。
【図16】従来の光ディスクの他例を説明するための図
である。
【図17】従来の光ディスクにおいて、(a)はウォブ
ルしたグルーブのウォブル位相が逆の位相を持つ箇所を
模式的に示し、(b)は一つのグルーブの両側に隣接す
るランド上に形成したランドプリピット同士が重なり合
う箇所を模式的に示した図である。
【図18】図18は従来の光ディスクを用いて、情報信
号の書き換え(重ね書き),情報信号の追記を行う際
に、書き換え開始位置近傍で重ね書き部分,未記録部分
が発生する状態を示した図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…ディスク基板、3…グルーブ、4
…ランド、5…ランドプリピット、6…特定プリピッ
ト、7…相変化記録層、8…金属反射層、20…光ディ
スク記録/再生装置、21…システムコントローラ、2
2…信号処理回路、23…メモリ、24…スピンドルモ
ータ制御・駆動回路、25…スピンドルモータ、26…
光ピックアップ、27…LD駆動回路、28…ホト・デ
ィテクタ、29…増幅器、30…記録再生制御回路、3
1…特定プリピット検出回路、32…ランドプリピット
検出回路、33…ウォブル検出回路、34…ウォブル周
波数位相同期回路、35…プリピット復号回路、B…ビ
ームスポット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/12 G11B 20/12 Fターム(参考) 5D044 BC04 CC04 DE34 DE40 DE70 DE76 5D090 AA01 BB04 CC01 CC04 CC14 DD02 DD05 EE05 FF32 FF33 GG03 GG10 GG23 GG29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片側又は両側をウォブル(蛇行)したグ
    ルーブと、隣り合う前記グルーブ間に位置したランドと
    を対にしたトラックが、ディスク基板上で最内周から最
    外周に亘って螺旋状又は同心円状に形成され、且つ、前
    記ランド上には前記グルーブに記録する情報信号への補
    助情報がランドプリピットとして予め形成されていると
    共に、前記情報信号への記録領域が半径方向に複数のゾ
    ーンに分割されて、各ゾーンごとに回転数が段階的に略
    線速度一定に切り換えられ、更に、各ゾーン内では各ゾ
    ーンごとに設定された回転数で角速度一定に回転制御さ
    れる光ディスクであって、 前記グルーブは、前記各ゾーン内でウォブルの位相が常
    に同位相に形成され、 前記ランドプリピットは、前記グルーブのウォブルの位
    相の所定位置に形成され、且つ、前記グルーブに記録す
    る前記情報信号への同期フレームの同期フレーム周期に
    対して所定の間隔で形成されると共に、前記グルーブの
    両側では前記所定の間隔を保ちつつ互いに一致しないよ
    うに位置をずらして形成され、 更に、所定数のランドプリピットに対応して前記情報信
    号への記録ブロック単位(ECCブロック)が割り当て
    られ、且つ、前記所定数のランドプリピットのうちで予
    め定められた一つのランドプリピット中に、該ランドプ
    リピットに対して分離可能な特定プリピットが形成され
    ていることを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ディスクにおいて、 前記特定プリピットは、前記グルーブの両側あるいは片
    側に前記グルーブのウォブル周期よりも短い間隔で複数
    配置されることを特徴とする光ディスク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の光ディスク
    において、 前記特定プリピットに挟まれる前記グルーブには、前記
    ランドプリピットに挟まれるグルーブ位置の記録長手方
    向前後に特定周波数の繰り返しからなるVFO領域が予
    め定められた期間に亘って記録されることを特徴とする
    光ディスク。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のうちいずれか1項
    記載の光ディスクにおいて、 前記ランドプリピットは、所定数のビットによってプリ
    ピット同期信号とプリピットデータとを構成し、且つ、
    前記グルーブに記録される前記情報信号の誤り訂正ブロ
    ックの長さによって前記ランドプリピットの誤り訂正ビ
    ットを含むプリピット情報の誤り訂正ブロックが完結す
    ることを特徴とする光ディスク。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のうちいずれか1
    項記載の光ディスクに情報信号を記録する光ディスク記
    録装置であって、 前記グルーブのウォブルを検出するウォブル検出手段
    と、 前記ランドプリピットを検出するランドプリピット検出
    手段と、 前記特定プリピットを検出する特定プリピット検出手段
    と、 前記ウォブル検出手段から出力される検出信号と、前記
    ランドプリピット検出手段から出力される検出信号と、
    前記特定プリピット検出手段から出力される検出信号と
    から前記記録ブロック単位への記録開始位置と記録開始
    信号と記録クロックとを生成する記録制御情報生成手段
    とを具備し、 前記記録制御情報生成手段から出力される前記記録開始
    位置,前記記録開始信号,前記記録クロックを基にして
    前記グルーブに前記情報信号を記録することを特徴とす
    る光ディスク記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のうちいずれか1
    項記載の光ディスクから情報信号を再生する光ディスク
    再生装置であって、 前記グルーブのウォブルを検出するウォブル検出手段
    と、 前記ランドプリピットを検出するランドプリピット検出
    手段と、 前記特定プリピットを検出する特定プリピット検出手段
    と、 前記ウォブル検出手段から出力される検出信号と、前記
    ランドプリピット検出手段から出力される検出信号と、
    前記特定プリピット検出手段から出力される検出信号と
    から前記記録ブロック単位への再生開始信号を生成する
    再生制御情報生成手段とを具備し、 前記再生制御情報生成手段から出力される前記再生開始
    信号を基にして前記グルーブに記録された記録済みの前
    記情報信号を再生することを特徴とする光ディスク再生
    装置。
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