JP2002352112A - 商品仲介ビジネス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 会員による商品情報伝達のための取扱いが容
易で、また、競業者間の秘密保持も容易な商品仲介ビジ
ネスを提供する。 【解決手段】 商品仲介ビジネスを実施する営業主体
は、中央エージェント２２及びマッチング用データベー
ス２３を有するマッチングプレース２１を保有し、会員
である小売店及び問屋の端末１１、１２に専用のエージ
ェント１３、１４を駐在させる。エージェント１３、１
４から、商品購入情報又は商品販売情報が伝達される
と、中央エージェント２２は、マッチング用データベー
ス２３を検索し、条件が一致する商品が見つかると、そ
の旨、並びに、商品名、規格、及び、取引条件を、情報
を伝達した当該エージェント１３、１４に伝達する。そ
の後、商品取引が成立する見通しになると、エージェン
トを介して相手方を特定する取引先情報を伝達する。競
業者間の秘密が保持でき、会員からの情報送信の取扱い
が容易となる。また、システムに対する会員の信頼が向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商品仲介ビジネス
に関し、更に詳しくは、インタネット上に構築される商
品仲介ビジネスに関する。

【０００２】

【従来の技術】インタネットを介した商品取引が益々増
大する傾向にあり、その商品取引を仲介する仲介ビジネ
スも次々と創業されている。このような商品仲介ビジネ
スにおける仲介形態としては、事業者−事業者間（Ｂｔ
ｏＢ）、事業者−個人間（ＢｔｏＣ）、及び、個人−個
人間（ＣｔｏＣ）がある。

【０００３】図４を参照して、インタネットを利用した
従来の商品仲介ビジネスについて説明する。この仲介ビ
ジネスは、特開平１１−７４６７号公報に記載された個
人−個人間の商品売買を仲介するビジネスである。各利
用者端末１０１は、インタネット１０３を介して、マッ
チングプレースを構成する仲介処理部１０２に接続され
る。仲介処理部１０２は、購入商品情報処理部１１１、
販売商品情報処理部１１２、購入商品情報格納装置１２
１、及び、販売商品情報格納装置１２２から構成され
る。

【０００４】仲介処理部１０２では、各利用者端末１０
１から受信した商品購入希望情報（以下、商品購入情報
と呼ぶ）及び商品販売希望情報（以下、商品販売情報と
呼ぶ）に基づいて、購入商品情報処理部１１１及び販売
商品情報処理部１１２が夫々、購入商品情報格納装置１
２１及び販売商品情報格納装置１２２に書き込み、これ
によって、予め商品仲介のためのデータベースが作成さ
れる。各商品購入情報又は商品販売情報には、商品名、
色彩や形状等の規格、希望価格や引き渡し場所等の取引
条件、及び、情報を送信した利用者についての情報が含
まれる。

【０００５】購入商品情報処理部１１１は、商品購入を
希望する利用者端末１０１から商品購入情報を受信する
と、商品名をキーとして販売商品情報格納装置１２２を
検索し、その商品購入情報と、商品名、規格及び取引条
件が一致する販売希望商品を探し出す。該当する１つ以
上の販売希望商品が見つかると、販売希望利用者に関す
る情報を除いて、これら商品のリストを商品購入を希望
する利用者端末１０１に向けて送信する。利用者が、そ
の商品リストから商品を選択すると、その選択された旨
及び購入を望する利用者の情報が、購入商品情報処理部
１１１及び販売商品情報処理部１１２を経由して、商品
販売を希望する利用者端末１０１に送信される。

【０００６】商品販売情報が新たに送信されると、それ
までに購入商品情報格納装置１２１に登録された購入商
品情報が検索され、上記と同様にして販売を希望する利
用者端末に、商品、規格及び取引条件が一致した商品リ
ストが送信され、販売を希望する利用者がその内の一つ
を選択すると、先の例と同様にして購入を希望する利用
者の情報が送信される。その情報を受け取った利用者
は、当該情報に基づいて相手側に連絡することが出来
る。

【０００７】上記従来の仲介ビジネスでは、購入希望条
件と販売希望条件とが一致しない限り、利用者の個人情
報が公開されないので、各利用者のプライバシーが保護
される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の仲介ビジネ
スを、業者−業者間の商品取引、例えば問屋―小売店間
の商品取引に適用すると、下記の問題がある。つまり、
問屋が小売店になりすまして、商品購入情報を送信する
と、その条件に合致する商品の販売を希望する他の問屋
の価格等の商品販売情報が、当該小売店になりすました
問屋に対して筒抜けになる点である。

【０００９】上記「なりすましの」問題は、各問屋及び
小売店を何れも登録会員制にして、購入又は販売情報の
受信の際に送信者のＩＤ番号及び暗証番号を、予め登録
された会員のＩＤ番号及び暗証番号と照合することで解
決できる。しかし、この場合には、各問屋及び小売店で
ある会員には、商品販売情報又は購入情報の送信の都
度、その商品情報の他に暗証番号の入力を行う等の煩雑
さの問題が新たに発生する。また、ＩＤ番号や暗証番号
は、盗用されるおそれがある。このような入力上の煩雑
さや盗用の問題は、各問屋や小売店がその仲介ビジネス
のサービスに加入するか否かを判断する際に大きなマイ
ナス要因となる。

【００１０】上記に鑑み、本発明は、問屋−小売店間の
商品取引に特に好適なＢｔｏＢ取引の仲介に際して、会
員である各問屋及び小売店に対して煩雑な入力を要求す
ることなく、商品取引の仲介が可能な商品仲介ビジネス
を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の商品仲介ビジネスは、インタネットを利用
して小売店と問屋との間で商品の売買を仲介する商品仲
介ビジネスであって、各小売店及び各問屋の端末に夫々
駐在し購入又は販売を希望する商品が発生するとその商
品名、規格、及び、購入又は販売希望条件の情報をマッ
チングプレースに伝達する駐在エージェントを前記各小
売店及び各問屋に配布し、小売店に駐在する駐在エージ
ェントからの購入希望商品及び購入希望条件と、問屋に
駐在する駐在エージェントからの販売希望商品及び販売
希望条件とがマッチすると、当該小売店及び／又は当該
問屋の端末に、対応する駐在エージェントを介してマッ
チした旨及び相手先情報を伝達することを特徴とする。

【００１２】本発明の商品仲介ビジネスによると、会員
である各問屋及び小売店の端末に専用の駐在エージェン
トが駐在することにより、各問屋及び小売店では、希望
する販売又は購入商品情報の送信手続きをその駐在エー
ジェントに代行させることができるので、情報伝達にお
ける各会員の負担が軽くなる。また、特定の機能を果た
すエージェントは、盗用の問題も起こりにくいので、問
屋や小売店にとってこの商品仲介ビジネスに加入する際
に大きな誘因となる。更に、駐在エージェントを商品仲
介ビジネス側から配布する構成を採用したことにより、
この駐在エージェントには問屋又は小売店は特別な機能
を付加することが出来ないので、各会員間、特に競業者
間で販売条件等の秘密情報が漏れるおそれが減少する。

【００１３】本発明で使用する用語「エージェント」
は、特定の言語で記述され特定の機能を果たすように特
化したソフトウエアを指すものであり、インタネットを
介して各端末とエージェントを送付したサーバとの間で
移動可能である。駐在エージェントは、常に駐在先に留
まってもよく、或いは、特定のイベントの発生時点で駐
在先からサーバ側又は他の端末に移動することでもよ
い。駐在エージェントは、問屋及び小売店に夫々特化し
た機能を有する問屋エージェント及び小売店エージェン
トとすることが好ましい。用語「問屋」及び「小売店」
は、ＢｔｏＢの取引に際して、夫々販売側の取引者及び
購入側の取引者を指す用語であり、これらは特定の取引
形態や特定商品の売買等を要件とするものではない。商
品には、通常の物品の他に、例えば航空券や旅行券等の
ように取引価値があるものが含まれる。

【００１４】なお、特開平９−１７９９１０号公報に
は、エージェント利用して商取引の仲介を行う仲介シス
テムが記載されている。しかし、該公報には各利用者端
末にエージェントを駐在させる旨の記載はなく、記載さ
れた仲介システムでは、利用者が仲介条件や個人情報を
設定すると仲介エージェントが生成され、その仲介エー
ジェントが利用者端末及びサービスセンタ間を移動し情
報を交換する方式を採用している。

【００１５】本発明におけるマッチングプレースは、好
ましくは、この商品仲介ビジネスのサービスを行うサー
バ上に設けられる。取引を行う駐在エージェントを記述
する言語としては、特に限定はないが、サーバ上で通常
用いられる言語が好ましい。駐在エージェントは、通常
は駐在先の端末上で動作し、マッチングプレースに移動
する場合には、当該マッチングプレースを構築するサー
バ上で動作することが好ましい。

【００１６】ここで、前記マッチングプレースに常駐す
る中央エージェントを備えることは、本発明の好ましい
態様である。該中央エージェントは、例えば一の駐在エ
ージェントから伝達された購入希望商品及び購入希望条
件、又は、販売希望商品及び販売希望条件に基づいてマ
ッチング用データベースを検索し、商品及び条件がマッ
チする相手方が見つかった場合には、前記一の駐在エー
ジェント及び相手方の駐在エージェントの少なくとも一
方にそのマッチした旨を送信する。この場合、各駐在エ
ージェントの負担が軽減し、簡素な機能を有するエージ
ェントとして構成できる。また、このように、マッチン
グプレース上にマッチング用データベースを構築するこ
とにより、条件が合致する商品情報の検索がスムーズに
行われる。

【００１７】或いは、上記に代えて、前記駐在エージェ
ントが、購入希望商品又は販売希望商品が発生した時点
で、前記マッチングプレースに移動してマッチング用デ
ータベースを検索し、商品（商品名及び規格）及び条件
がマッチする相手方が見つかった場合には、当該相手方
の駐在エージェントにそのマッチした旨の情報を伝達
し、相手方が見つからない場合には、その商品及び条件
を前記マッチング用データベースに書き込む構成を採用
することも出来る。

【００１８】また、前記駐在エージェントが、特定の購
入希望商品又は販売希望商品が発生した時点で、他の小
売店又は問屋に移動して当該他の小売店又は問屋に駐在
する駐在エージェントとの間で条件を交渉することも本
発明の好ましい態様である。例えば、期末等で早く売り
捌きたい商品や、特別に安い原価で仕入れた商品の在庫
が発生した場合には、マッチングプレース上でのマッチ
ングに加えて、又は、これに代えて、個々の端末上で別
の駐在エージェントとの間でマッチングを行い或いは条
件を交渉する。掛かる交渉は、例えばある特定の価格以
下ならば購入し、それ以上では購入しない旨を相手のエ
ージェントに伝達し、相手のエージェントの回答に従っ
て購入するか否かを判断する。この場合、迅速で且つき
め細かな対応が可能である。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照し本発明の一実
施形態例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。本実
施形態例の商品仲介ビジネスは、商品仲介ビジネスのサ
ービスを行う営業主体が保有するサーバ２０と、多数の
小売店に夫々設置される小売店端末１１と、多数の問屋
に夫々設置される問屋端末１２と、各小売店端末１１及
び各問屋端末１２とサーバ２０とを接続するインタネッ
ト１５とを有するシステムによって実施される。

【００２０】サーバ２０は、システム内に常駐する中央
エージェント２２と、商品情報を蓄積したマッチング用
データベース２３とを有するマッチングプレース（仮想
問屋街）２１を構築している。マッチング用データベー
ス２３には、中央エージェント２２によって書き込まれ
た商品購入情報データと、商品販売情報データとが別々
に登録されている。商品購入情報及び商品販売情報は夫
々１件毎に登録されており、各購入情報又は販売情報に
は、商品（商品名及び商品の色彩や形状等を含む規
格）、数量や納期等の希望取引条件、及び、問屋名又は
小売店名や、そのＩＤ番号、電話、住所等の営業主体を
特定する情報が含まれる。マッチング用データベース２
３は、サーバ２０の外部記憶装置に記憶されている。こ
のデータベース２３は、後述するように中央エージェン
ト２２が駐在エージェント１３、１４から新たな商品情
報を入手すると、自動的にアクセスされて開かれる。

【００２１】各小売店端末１１及び各問屋端末１２に
は、サーバ２０によって作成、送付された駐在エージェ
ント１３、１４が駐在している。商品仲介ビジネスの営
業主体は、問屋及び小売店の夫々に適した駐在エージェ
ントを構成する複数のプログラムをサーバ２０の記憶装
置内に保有している。商品仲介ビジネスを立ち上げたと
き、或いは、加入者が増えた際にはその都度、加入者の
端末に対して、適当なプログラムをコピーしこれを駐在
エージェントとして送付する。送付されたエージェント
は、各端末１１、１２の外部記憶装置にプログラムとし
て駐在する。

【００２２】図２は、小売店又は問屋の端末１１、１２
の構成を示している。端末装置１１、１２は、インタネ
ット１５を介してサーバ２０に接続される通信制御部３
１、演算処理を行うＣＰＵ３２、移動エージェントを構
成するためのプログラムや所定のファイルを含む多数の
データファイルを記憶する外部記憶装置３３、ディスプ
レイ装置（表示部）３４、入力装置３５、及び、印字部
３６から構成される。

【００２３】ＣＰＵ３２は、サーバ２０から移動エージ
ェント１３、１４が送付されると、これを外部記憶装置
３３に保存する。ＣＰＵ３２が起動されると、移動エー
ジェントは自動的に外部記憶装置３３から読み出され、
ＣＰＵの内部記憶装置に常駐しアクティブとなる。外部
記憶装置３３には、更に、本金融商品仲介ビジネスで使
用される特定のファイルが保存されている。

【００２４】以下、図３を参照し、本発明の商品仲介ビ
ジネスにおける商品仲介の様子を説明する。駐在エージ
ェント１３、１４は、各端末１１、１２が作動すると自
動的に立ち上がり、そこで商品の在庫や入出庫を記した
特定のファイルに入力されるデータを常に監視している
（ステップＳ１）。この特定のファイルに入力されたデ
ータが、購入を要する商品又は販売すべき商品に関する
ものであると、駐在エージェント１３、１４は、必要な
情報を収集してマッチングプレース２１に移動する（ス
テップＳ２）。例えば、小売店１１で、入出庫のデータ
によって定番商品の在庫が所定数量以下になった旨を検
出すると、その定番商品が購入すべき商品であると認識
する。或いは、問屋で所定の商品が入庫すると、これを
販売すべき商品であると認識する。また、問屋又は小売
店が所望の情報を入力することも出来る。

【００２５】駐在エージェント１３、１４は、インタネ
ットを介してマッチングプレース２０側に移動すると、
そこで中央エージェント２２に必要な情報を伝達する。
中央エージェント２２は、その情報が小売店駐在エージ
ェント１３からの商品購入情報であれば、マッチング用
データベース２３の商品販売情報データを検索し、商品
名、規格、及び、取引条件が一致する販売商品を探す
（ステップＳ３）。全てが一致する販売商品情報又は殆
どが一致する販売商品情報が見つかると（ステップＳ
４）、その販売商品情報の商品名、規格、及び、取引条
件を含む情報を当該小売店エージェント１３に引き渡
す。該当商品が複数あればそのリストを引き渡す。小売
店エージェント１３は、その情報を受領すると、駐在先
の小売店端末１１に引き返し、一致する商品情報が存在
した旨、及び、その商品情報リストを端末１１上に表示
する（ステップＳ５）。

【００２６】以下、小売店側が、端末１１上で特定の商
品情報を選択すると（ステップＳ６）、駐在エージェン
ト１３から中央エージェント２２にその旨、及び、選択
した商品情報が送信される。中央エージェント２２は、
その情報を受領すると、その商品の販売を希望した問屋
に関する情報を小売店エージェント１３に送信する（ス
テップＳ７）。小売店エージェント１３は、その問屋に
関する情報を受領すると、これを端末１１の画面上に表
示する。

【００２７】その後は、商品仲介ビジネスの仲介を離
れ、その小売店と問屋との直接交渉に任される。契約が
成立すると（ステップＳ８）、問屋エージェント１４に
よってその旨の情報が中央エージェント２２に送信さ
れ、マッチング用データベース２３におけるその商品販
売情報が削除又は修正される（ステップＳ９）。

【００２８】一方、ステップＳ４で、中央エージェント
２２がマッチングする商品情報をデータベース２３上に
発見しなかった場合には、中央エージェント２２はその
旨を駐在エージェント１３に伝える。駐在エージェント
１３は、駐在先に引き返し、先の商品情報にマッチする
商品情報がデータベース上に存在しなかった旨を端末上
に表示する（ステップＳ９）。中央エージェントは、そ
の商品情報を新たにデータベースに書き込む（ステップ
Ｓ１０）。ステップＳ６で端末上で何れの商品情報も選
択されなかった場合や、ステップＳ８で契約が成立しな
かった場合にも、同様にその旨が中央エージェント２２
に送信され、ステップＳ１１において、データベース２
３への書込みが行われる。

【００２９】なお、ステップＳ７において、小売店エー
ジェント１３によって、端末１１上に商品販売を希望す
る問屋に関する情報が表示された際には、小売店側がそ
の表示をクリックすることにより、駐在エージェント１
３が自動的に購入依頼書を発行することでもよい。この
場合には、購入依頼書を受領した問屋エージェント１４
は、これを端末１２の画面上に表示する。問屋がその表
示をクリックすることにより、正式に契約が成立する。
問屋側の端末１２の移動エージェント１４が、新たに販
売商品情報を中央エージェント２２に伝達する場合に
も、上記と同様に図２で示した処理が行われる。

【００３０】上記実施形態例の商品仲介ビジネスは、比
較的大規模で、また、商品種別が多様な取引の仲介に特
に適している。この場合、中央エージェント２２は、多
種類の商品情報リストから特定の商品を検索するための
検索エージェント、マッチングが成立した場合にこれを
通知する通知エージェント、条件が一部一致しない場合
に駐在エージェントと交渉を行う交渉エージェントを別
に持っていてもよい。検索エージェントとしては、夫々
が特定の商品ジャンルについて豊富な知識を持つ商品種
別毎の複数のエージェントで構成してもよい。

【００３１】上記実施形態例では、各駐在エージェント
１３、１４を移動エージェントとして構成し、駐在エー
ジェント１３、１４がインタネット１５を介して、端末
１１、１２とマッチングプレース２１の間を移動する構
成を採用したので、端末１１、１２のインタネット１５
への接続時間はエージェント１３、１４が移動する時間
だけで済む。しかし、上記構成に代えて、駐在エージェ
ント１３、１４は、駐在先で張り付いて、単に商品購入
情報又は商品販売情報を中央エージェント２２に向けて
送信する構成を採用してもよい。或いは、駐在エージェ
ント１３、１４自身が、マッチングプレース２３のデー
タベースを検索してもよい。また、駐在エージェント１
３、１４が、取引先の端末１２、１１に移動して、そこ
に駐在しているエージェント１４、１３を介して端末上
に記録されている商品販売情報又は購入情報を個別にあ
たってもよい。これら構成は、夫々を単独で採用して
も、或いは、他の構成との組み合わせで採用してもよ
い。

【００３２】例えば、定番ではない商品が入荷してその
商品を早く売り捌きたい場合には、或いは、売り出し用
のいわゆる目玉商品を仕入れたい場合には、特定の１つ
又は複数の取引先にエージェントを派遣してそのエージ
ェントに個別交渉をさせてもよい。

【００３３】上記実施形態例の商品仲介ビジネスによれ
ば、各問屋は全国或いは全世界の小売店会員に対して問
屋機能を展開することが出来る。売り手も買い手も、自
分自身でネット上を探索して適当な相手を捜し出す必要
がなく、取引を駐在エージェント１３、１４に委託する
ことが出来る。商品仲介ビジネス側は、会員夫々に駐在
エージェント１３、１４を派遣（配布）することで、会
員の囲い込みが可能となる。マッチングプレース２１を
個々の会員からはクローズドな環境とすることで、取引
が成立して始めて相手先の情報が判るため、競業者間の
秘密が保たれる。なお、問屋側が、特売品や在庫の一斉
セール等を希望する場合には、エージェントの機能選択
によって、問屋を含めて特定の販売先に販売情報を押し
込むことが出来る。

【００３４】なお、マッチング用データベースでは、各
問屋及び小売店のＩＤ番号を随時変更してもよい。この
場合、例えば以前に取引した相手側の情報は、中央エー
ジェントに問い合わせない限り判明しないこととする。
このようにすると、特売品等の販売が、何れの問屋で行
われているのか他の会員には容易に判らない利点があ
る。

【００３５】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明の商品仲介ビジネスは、上記
実施形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記
実施形態例の構成から種々の修正及び変更を施したもの
も、本発明の範囲に含まれる。

【００３６】

【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る商
品仲介ビジネスによると、各小売店及び問屋に専用の駐
在エージェントを配布する構成を採用し、これによって
マッチングプレースを個々の会員からクローズドな環境
にすることで、競業者間の秘密が守られ、また、商品情
報の伝達に際しての会員による取扱いも容易で、且つ、
ＩＤ番号や暗証番号等の盗用のおそれもないので、取引
に対しての会員の信頼が高まり、より多くの会員が獲得
できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態例に係る商品仲介ビジネス
を実施するシステム構成を示すブロック図。

【図２】図１のシステムにおけるフローチャート。

【図３】小売店及び問屋の端末の構成を示すブロック
図。

【図４】従来の商品仲介ビジネスを実施するシステム構
成を示すブロック図。

【符号の説明】

１０：商品仲介システム １１：小売店端末 １２：問屋端末 １３：小売店エージェント（駐在エージェント） １４：問屋エージェント（駐在エージェント） １５：インタネット ２０：サーバ ２１：マッチングプレース ２２：中央エージェント ２３：マッチング用データベース

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 インタネットを利用して小売店と問屋と
   の間で商品の売買を仲介する商品仲介ビジネスであっ
   て、 各小売店及び各問屋の端末に夫々駐在し購入又は販売を
   希望する商品が発生するとその商品名、規格、及び、購
   入又は販売希望条件の情報をマッチングプレースに伝達
   する駐在エージェントを前記各小売店及び各問屋に配布
   しておき、 小売店に駐在する駐在エージェントからの購入希望商品
   及び購入希望条件と、問屋に駐在する駐在エージェント
   からの販売希望商品及び販売希望条件とがマッチする
   と、当該小売店及び／又は当該問屋の端末に、対応する
   駐在エージェントを介してマッチした旨の情報を伝達す
   ることを特徴とする商品仲介ビジネス。
2. 【請求項２】 前記マッチングプレースに常駐する中央
   エージェントを備え、該中央エージェントは、一の駐在
   エージェントから伝達された購入希望商品及び購入希望
   条件、又は、販売希望商品及び販売希望条件に基づいて
   マッチング用データベースを検索し、商品及び条件がマ
   ッチする相手方が見つかった場合には、前記一の駐在エ
   ージェント及び相手方の駐在エージェントの少なくとも
   一方にそのマッチした旨の情報を送信する、請求項１に
   記載の商品仲介ビジネス。
3. 【請求項３】 前記駐在エージェントは、購入希望商品
   又は販売希望商品が発生した時点で前記マッチングプレ
   ースに移動してマッチング用データベースを検索し、商
   品及び条件がマッチする相手方が見つかった場合には、
   当該相手方の駐在エージェントにそのマッチした旨の情
   報を伝達し、相手方が見つからない場合には、その商品
   名及び条件を含む情報を前記マッチング用データベース
   に書き込む、請求項１に記載の商品仲介ビジネス。
4. 【請求項４】 前記駐在エージェントは、特定の購入希
   望商品又は販売希望商品が発生した時点で、他の小売店
   又は問屋の端末に移動して当該小売店又は問屋に駐在す
   る駐在エージェントとの間で取引条件を交渉する、請求
   項１〜３の何れかに記載の商品仲介ビジネス。