JP2002351694A - スキャンパステスト方法 - Google Patents

スキャンパステスト方法

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JP2002351694A
JP2002351694A JP2001153473A JP2001153473A JP2002351694A JP 2002351694 A JP2002351694 A JP 2002351694A JP 2001153473 A JP2001153473 A JP 2001153473A JP 2001153473 A JP2001153473 A JP 2001153473A JP 2002351694 A JP2002351694 A JP 2002351694A
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test
flop
flip
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circuit
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Takashi Yamauchi
尚 山内
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NEC Corp
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/3181Functional testing
    • G01R31/3185Reconfiguring for testing, e.g. LSSD, partitioning
    • G01R31/318533Reconfiguring for testing, e.g. LSSD, partitioning using scanning techniques, e.g. LSSD, Boundary Scan, JTAG
    • G01R31/318536Scan chain arrangements, e.g. connections, test bus, analog signals

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、遅延テストを回路オーバーヘッド
を伴うことなく、複雑な操作なしに行い、順序回路のテ
ストを複雑な設定を行うことなく実施することの可能な
テスト方法及び回路を提供する。 【解決手段】 境界フリップフロップの設定値を、最初
のクロックサイクルでの設定値とし、以後順次、シフト
経路を1段ずつシフトした値を次のクロックサイクルで
の制約値として設定し、制約値と矛盾を生じないことを
検証した次のクロックサイクルのテストのための設定値
を次のクロックサイクルの境界フリップフロップの設定
値として設定してゆき、テストに必要なクロックサイク
ルに渡って繰り返し求めてテストパタンとして設定し、
シフト経路を通してシフトモードのまま連続して被テス
ト回路に与えた後に、通常回路の値を取り込むモードに
切り替え、複数のクロックサイクルでのテスト結果の値
をシフトして端子より観測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路のテスト
方法に関し、特にスキャンパステスト方法及びスキャン
パステストを行うための回路に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特許第3090929号
に示される従来の遅延テスト手法は、基本的に、特許第
3090929号の特許請求項1に示されるように、論
理回路内のレジスタ出力から次のレジスタ入力に至る組
合せ回路の特定な検査パスを活性化するような入力パタ
ーンIを求め、前記レジスタにクロックを1発打つこと
により前記入力パターンIが組合せ回路の入力部にあた
る前記レジスタにセットされるような入力パターンII
を求め、前記入力パターンIIを前記論理回路にスキャ
ンインした後、クロックを前記論理回路の動作仕様で2
発打つことによってテストされる。
【0003】つまり、一度、スキャンパスをシフトモー
ドとし、次のクロックサイクルで被テスト回路の検査パ
スを活性化するための準備のパタンである入力パターン
IIをセットした後、通常動作モードとして、クロック
を1発打ち、被テスト回路の検査パスを活性化する入力
パターンIとしてレジスタに読み込ませた後、更にクロ
ックを1発打ち、テスト結果を取り込む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下に掲げる問題点があった。上記の従来例の場
合、実際に被テスト回路を活性化するパターンは入力パ
ターンIであるにもかかわらず、被テスト回路の入力レ
ジスタに直接スキャンインできず、被テスト回路の入力
レジスタを次のクロックサイクルで入力パターンIとす
るような、入力パターンIIをスキャンインする必要が
ある。つまり、被テスト回路の入力レジスタに至る回路
を通常動作で設定する方法を求め、値を設定する必要が
ある。
【0005】例えば、図5の回路において、スキャンフ
リップフロップ510から、ANDゲート512と51
3を経て、フリップフロップ515に至る経路に対し、
スキャンフリップフロップ510が値0から値1に変化
する場合の、遅延テストをするためには、1発目のクロ
ックを入れた時点でスキャンフリップフロップ508と
スキャンフリップフロップ509を値1に設定し、スキ
ャンフリップフロップ510には、まず1発目のクロッ
クを入れる前に値0を設定し、1発目のクロックを入れ
た後に値1となるように設定せねばならない。511は
インバーターである。
【0006】上記1発目のクロックを入れた後の値の設
定は、特許第3090929号に示される従来の方法で
は、スキャンパスフリップフロップのシフト値で設定す
るわけではなく、通常動作をさせることで設定される。
つまり、スキャンフリップフロップ501,502及び
スキャンフリップフロップ503へのシフト値からイン
バーター504,505及びANDゲート506,50
7の回路を動作させ、スキャンフリップフロップ50
8,509及びスキャンフリップフロップ510の1発
目のクロック入力後の設定を行うことになる。
【0007】逆に言えば、スキャンフリップフロップ5
08,509及びスキャンフリップフロップ510の1
発目のクロック入力後の設定値をインバーター504,
505、ANDゲート506及びANDゲート507の
回路を考慮して、スキャンフリップフロップ501,5
02及びスキャンフリップフロップ503へのシフト値
を決定する必要がある。
【0008】つまり、特許第3090929号に示され
る従来の方法では、入力パターンIから入力パターンI
Iを求めることが複雑であるという欠点を有している。
【0009】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、第1の目的とするところは、遅延テストを、
回路オーバーヘッドを伴うことなく、しかも、通常回路
を通常動作をさせて、値を設定するという複雑な操作な
しに、行うことの可能なテスト方法及び回路を提供する
点にある。
【0010】本発明の第2の目的は、順序回路のテスト
を、必要以上に、複雑な通常回路の設定を行うことな
く、実施することの可能なテスト方法及び回路を提供す
る点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく、以下に掲げる構成とした。請求項1記載の発明
の要旨は、フリップフロップにシフト経路を設け、前記
シフト経路を通して被テスト回路に値を設定し、テスト
するスキャンパステスト方法であって、一度のテストを
行うために連続した複数のクロックサイクルが必要なテ
ストを行う場合に、テスト開始時のクロックサイクルの
被テスト回路のテストのために直接値を設定する必要の
ある被テスト回路との境界に位置する境界フリップフロ
ップの設定値を、最初のクロックサイクルでの前記境界
フリップフロップの設定値とし、以後順次、前記シフト
経路を1段ずつシフトした値を次のクロックサイクルで
の前記境界フリップフロップの制約値として設定し、前
記制約値と矛盾を生じないことを検証した前記次のクロ
ックサイクルのテストのための設定値を前記次のクロッ
クサイクルの前記境界フリップフロップの設定値として
設定してゆき、前記被テスト回路のテストに必要なクロ
ックサイクルに渡って繰り返し求め、一度のテストを行
うためのテストパタンとして設定し、前記テストパタン
を前記シフト経路を通し、シフトモードのまま連続し
て、被テスト回路に与えた後に、通常回路の値を取り込
むモードに切り替え、複数のクロックサイクルでのテス
ト結果を取り込み、該結果の値をシフトして端子より観
測することを特徴とするスキャンパステスト方法に存す
る。請求項2記載の発明の要旨は、前記境界フリップフ
ロップは、スキャンフリップフロップであることを特徴
とする請求項1記載のスキャンパステスト方法に存す
る。請求項3記載の発明の要旨は、フリップフロップに
シフト経路を設け、前記シフト経路を通して前記被テス
ト回路に値を設定してテストするスキャンパステスト方
法であって、一度のテストを行うために複数のクロック
サイクルの値の設定が必要な被テスト回路に対し、テス
トに必要なクロックサイクルがnサイクルである場合、
シフトモードのときに、前記被テスト回路のテストのた
めに直接値を設定する必要のある前記被テスト回路との
境界に位置する境界フリップフロップを構成する、各フ
リップフロップの入力側に接続されるn−1段のフリッ
プフロップを、前記被テスト回路の前記境界フリップフ
ロップを構成する前記各フリップフロップとは異なるフ
リップフロップで構成されるようシフトモード時のシフ
トパスを形成し、使用して複数のクロックサイクルのテ
スト値を設定してテストを行うことを特徴とするスキャ
ンパステスト方法に存する。請求項4記載の発明の要旨
は、前記境界フリップフロップは、スキャンフリップフ
ロップであることを特徴とする請求項3記載のスキャン
パステスト方法に存する。請求項5記載の発明の要旨
は、フリップフロップにシフト経路を設け、前記シフト
経路を通して被テスト回路に値を設定し、テストするス
キャンパステストに使用されるスキャンパステスト回路
であって、一度のテストを行うために連続した複数のク
ロックサイクルが必要なテストを行う場合に、テスト開
始時のクロックサイクルの被テスト回路のテストのため
に直接値を設定する必要のある被テスト回路との境界に
位置する境界フリップフロップの設定値が、最初のクロ
ックサイクルでの前記境界フリップフロップの設定値と
され、以後順次、前記シフト経路を1段ずつシフトした
値を次のクロックサイクルでの前記境界フリップフロッ
プの制約値として設定され、前記制約値と矛盾を生じな
いことを検証した前記次のクロックサイクルのテストの
ための設定値が前記次のクロックサイクルの前記境界フ
リップフロップの設定値として設定されることにより、
前記被テスト回路のテストに必要なクロックサイクルに
渡って繰り返し求め、一度のテストを行うためのテスト
パタンとして設定し、前記テストパタンを前記シフト経
路を通し、シフトモードのまま連続して、前記被テスト
回路に与えた後に、通常回路の値を取り込むモードに切
り替え、複数のクロックサイクルでのテスト結果を取り
込み、該結果の値をシフトして端子より観測するスキャ
ンパステスト回路に存する。請求項6記載の発明の要旨
は、前記境界フリップフロップは、スキャンフリップフ
ロップであることを特徴とする請求項5記載のスキャン
パステスト回路に存する。請求項7記載の発明の要旨
は、請求項5又は6記載のスキャンパステスト回路を備
える集積回路テスト回路に存する。請求項8記載の発明
の要旨は、フリップフロップにシフト経路を設け、前記
シフト経路を通して前記被テスト回路に値を設定してテ
ストするスキャンパステストに使用されるスキャンパス
テスト回路であって、一度のテストを行うために複数の
クロックサイクルの値の設定が必要な被テスト回路に対
し、テストに必要なクロックサイクルがnサイクルであ
る場合、前記被テスト回路のテストのために直接値を設
定する必要のある被テスト回路との境界に位置する境界
フリップフロップを構成する、各フリップフロップの入
力側に接続されるn−1段のフリップフロップを、前記
被テスト回路の前記境界フリップフロップを構成する前
記各フリップフロップとは異なるフリップフロップで構
成されるようシフトモード時のシフトパスを形成したこ
とを特徴とするスキャンパステスト回路に存する。請求
項9記載の発明の要旨は、前記境界フリップフロップ
は、スキャンフリップフロップであることを特徴とする
請求項8記載のスキャンパステスト回路に存する。請求
項10記載の発明の要旨は、請求項8又は9記載のスキ
ャンパステスト回路を備える集積回路テスト回路に存す
る。本発明の第1のスキャンパステスト方法は、フリッ
プフロップにシフト経路を設け、シフト経路を通して被
テスト回路に値を設定しテストするスキャンパステスト
方法において、一度のテストを行うための連続した複数
のクロックサイクルが必要なテストを行う場合に、被テ
スト回路のテストを行うための複数の連続したクロック
サイクルの設定値をシフト経路を通し、シフトモードの
まま連続して入力を設定するテストパタンが各クロック
サイクルでのテスト値として採用可能なことを検証し、
該検証されたテストパタンを、被テスト回路のテストを
行うための複数の連続したクロックサイクルの設定値と
してシフト経路を通して、シフトモードのまま連続して
設定した後に通常回路の値を取り込むモードに切り替
え、複数のクロックサイクルでのテスト結果を取り込
み、該値をシフトして端子より観測するテスト方法であ
り、複数クロックサイクルの設定において、最終のテス
トサイクルに至るまでの過程で、通常回路を動作させる
替わりに、シフト動作を用いて値の設定を行う、該シフ
ト動作を用いた値の設定は、外部入力端子から入力した
値が直接設定可能であるため、非常に簡単に値の設定が
行えるという利点を有する。また、本発明の第2のスキ
ャンパステスト方法は、フリップフロップにシフト経路
を設け、シフト経路を通して被テスト回路に値を設定し
テストするスキャンパステスト方法において、一度のテ
ストを行うための連続した複数のクロックサイクルが必
要なテストをシフトモードのまま連続して設定した後に
通常回路の値を取り込むモードに切り替え、複数のクロ
ックサイクルでのテスト結果を取り込み、該値をシフト
して端子より観測するテスト方法において、テストに必
要なクロックサイクルがnサイクルである場合、被テス
ト回路のテストのために直接値を設定する必要のある被
テスト回路との境界に位置するフリップフロップを境界
フリップフロップと呼ぶとき、シフトモードの場合に、
前記境界フリップフロップを構成する各フリップフロッ
プの入力側に接続されるn−1段のフリップフロップを
被テスト回路の前記境界フリップフロップを構成するフ
リップフロップとは異なるフリップフロップで構成され
るようシフトモード時のシフトパスを形成し、該シフト
パスを使用して複数のクロックサイクルのテスト値を設
定しテストを行うテスト方法及び回路である。つまり、
時系列で被テスト回路に与える設定値に対し、テストの
開始時点において、最初のクロックサイクルで与える値
を境界フリップフロップに、次のクロックサイクルで与
える値を境界フリップフロップの1段前のフリップフロ
ップに、更に次のクロックサイクルで与える値を境界フ
リップフロップの2段前のフリップフロップに与えると
いうように、順次シフト値を設定しておけば、テスト開
始後シフト動作を繰り返すことにより、被テスト回路に
は、必要な値が、設定されるが、本方法では、境界フリ
ップフロップに順次値をシフトするnー1段のフリップ
フロップは、境界フリップフロップ以外のフリップフロ
ップで構成しているため、自由な値をシフト値として設
定可能であるため、シフト値相互に制約が全くなくな
り、更にテストが容易となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の回路のテス
ト方法を実施した場合の、回路制御方法を示したタイミ
ングチャートである。図1に示したタイミングチャート
は、図2あるいは図4の回路を対象回路としている。図
3は、従来の回路のテスト方法による回路制御方法を示
したタイミングチャートである。図3のタイミングチャ
ートは図2の回路を対象回路としている。
【0013】図1及び図3は、境界フリップフロップの
値を示している。図1と図3の波形は、上から順に、1
番上のSIで示される波形が境界フリップフロップのス
キャンイン入力SIの値、上から2番目のDで示される
波形がデータ入力Dの値、上から3番目のQで示される
波形が出力Qの値、上から4番目のCで示される波形が
クロック入力Cの値、上から5番目のSMCで示される
波形がシフトと通常動作の切替えを行う制御入力SMC
の値を示している。
【0014】図1及び図3に示した境界フリップフロッ
プは、クロック入力Cの立ち上りエッジでデータ入力D
又はスキャンイン入力SIの値を取り込み、出力Qに値
を出力する。制御入力SMCの値は、1をシフトモー
ド、0を通常動作モードとしている。制御入力SMCが
1の時、フリップフロップはクロック入力Cの立ち上り
エッジに同期して、スキャンイン入力SIの値を取り込
み出力Qに出力し、制御入力SMCが0の時、フリップ
フロップはクロック入力Cの立ち上りエッジに同期し
て、データ入力Dの値を取り込み出力Qに出力するとい
う動作をする。
【0015】また、図1において、111,121,1
31,141,151,161,171はテストサイク
ルの境界を表し、122,132,142はクロックの
0から1への変化タイミングを表すとともに、図3にお
いて、311,321,331,341,351,36
1,371はテストサイクルの境界を表し、322,3
32,342はクロックの0から1への変化タイミング
を表すものである。
【0016】まず、図3を用いて、従来の回路のテスト
方法による回路制御方法を説明する。ここでは、図2の
回路のテスト対象のRAM241の遅延テストを行う場
合を示している。図2の211〜215,231〜23
5,251〜255及び271〜275はスキャンフリ
ップフロップである。221及び261は、テスト対象
のRAM241の入力を生成し、テスト対象のRAM2
41の出力を受ける通常動作回路である。
【0017】図3に、従来の回路のテスト方法での、回
路制御方法を示す。なお、テストサイクルの境界311
以前及びテストサイクルの境界371以降のサイクルも
スキャンシフトのサイクルであるが、省略をしている。
テストサイクルの境界331までのサイクルで、スキャ
ンフリップフロップに遅延テストを行うための値をシフ
トする。該時点のシフト値は、特許第3090929号
の表現では入力パターンIIに相当する。
【0018】上記期間は、シフトモードであるため、制
御入力SMCの値は1である。該時点のテスト対象のR
AM241の境界フリップフロップであるスキャンフリ
ップフロップ231〜235及びスキャンフリップフロ
ップ251〜255には、遅延テストの変化前の値が設
定される。
【0019】次に、従来方法では、回路を通常動作モー
ドに切り替え、図3のクロックの0から1への変化タイ
ミング332のタイミングに同期させ、通常動作回路2
21及び通常動作回路261を通常動作をさせ、境界フ
リップフロップに遅延テストのための変化を起こす値を
設定する。上記時点のシフト値は、特許第309092
9号の表現では入力パターンIに相当する。上記時点で
テスト対象のRAM241が動作し、該結果は、スキャ
ンフリップフロップ251及びスキャンフリップフロッ
プ252のフリップフロップに取り込まれる。
【0020】上記時点の変化がクロックの0から1への
変化タイミング342のタイミングまでに間に合うか否
かで、被テスト回路が遅延時間の仕様を満たしているか
否かがテストされる。
【0021】上記したように、従来のテスト方法では、
2サイクルに渡って、回路を通常動作させる必要があっ
た。上記2サイクルの間は、制御入力SMCは0とな
る。つまり、図2の回路では、通常動作回路221及び
通常動作回路261を通常動作させる必要があり、該動
作を考慮した値をスキャンシフトで設定する必要があ
り、上記考慮した値を求める作業が非常に複雑になって
いた。
【0022】上記従来例に対し、本発明のテスト方法に
よる回路制御方法を図1に示す。本発明のテスト方法で
は、従来法と同様に、クロックの0から1への変化タイ
ミング122のタイミングに同期して遅延テストのため
の変化前の値を設定し、クロックの0から1への変化タ
イミング132のタイミングに同期して、遅延テストの
変化を起こす値を設定する。
【0023】上記時点で、従来法と異なり、クロックの
0から1への変化タイミング132のタイミングでは通
常動作モードとせず、シフトモードとし、スキャンシフ
トを継続させた後、被テスト回路の値取り込みのタイミ
ングであるクロックの0から1への変化タイミング14
2のサイクルのみ通常動作モードとする。制御入力SM
Cの波形では、テストサイクルの境界141から151
までの1サイクルのみが通常動作モードとなる。
【0024】つまり、本発明のテスト方法では、テスト
値の設定時には、通常動作モードとしないため、通常動
作回路221や通常動作回路261を通常動作させる必
要がなく、スキャンシフト値の決定を、通常動作回路2
21や通常動作回路261の回路を考慮することなく、
行える。
【0025】今、スキャンフリップフロップ231と2
32の出力をそれぞれ書き込みデータの下位ビットと上
位ビットとし、スキャンフリップフロップ233と23
4の出力をそれぞれ、書き込みアドレス下位ビットと上
位ビットとし、スキャンフリップフロップ235の出力
を書き込みイネーブルとし、スキャンフリップフロップ
251と252の入力をそれぞれ、読みだしデータの下
位ビットと上位ビットとし、スキャンフリップフロップ
253と254の出力をそれぞれ読みだしアドレスの下
位ビットと上位ビットとし、スキャンフリップフロップ
255の出力を読みだしイネーブルとする。
【0026】該設定において、書き込みイネーブルのイ
ネーブル値と読みだしイネーブルのイネーブル値は、共
に1とする。該前提で、値の設定に関し説明する。今、
2進表記で11のアドレスに、データ10を書いてお
き、同アドレスのデータを11に書き換える場合の遅延
のテストを行う場合は、まず、図1のクロックの0から
1への変化タイミング122のタイミングに同期して、
スキャンフリップフロップ231,232,233,2
34,235がそれぞれ、0、1、1、1、1になるよ
うに、値をスキャンシフトする。
【0027】更に、シフト動作を継続し、次のクロック
の0から1への変化タイミング132のタイミングに同
期して、スキャンフリップフロップ231,232,2
33,234,235がそれぞれ、1、1、1、1、
1、更にスキャンフリップフロップ251,252,2
53,254,255には、それぞれ、0、1、1、
1、1になるように、値をスキャンシフトする。なお、
該設定では、スキャンフリップフロップ252の値は変
化しないため、特に限定する必要はないが、仮に1とし
た。
【0028】上記の場合、クロックの0から1への変化
タイミング122のタイミングで取り込まれるシフト値
としては、1シフト後の値を考慮し、スキャンフリップ
フロップ215及びスキャンフリップフロップ275の
値を含めて、矛盾なく設定可能であることを検証して、
設定しておけば良い。
【0029】つまり、クロックの0から1への変化タイ
ミング122のタイミングでは、スキャンフリップフロ
ップ231,232,233,234,235,215
がそれぞれ、0、1、1、1、1、1に、更にスキャン
フリップフロップ252,253,254,255,2
75が、それぞれ、0、1、1、1、1になるように、
値をスキャンシフトしておけば、次のクロックの0から
1への変化タイミング132のタイミングには、上記の
値がシフトされ、スキャンフリップフロップ231,2
32,233,234,235がそれぞれ、1、1、
1、1、1、更にスキャンフリップフロップ251,2
52,253,254,255が、それぞれ、0、1、
1、1、1になるように、矛盾なく値が設定される。設
定値の矛盾を検証しつつテストパタンを求める処理の詳
細については後述する。
【0030】上記の場合の値の設定は、遅延テストの変
化前の設定値と変化を起こすときの設定値の関係によっ
ては、テストが不可能な場合もある。上記のような場合
を考慮して、あらかじめ、タイミング的にクリテイカル
な部分が判明している場合は、本方法に基づく遅延テス
トが容易なように回路構成を変更しておくと、更に有効
である。図4を用いて説明する。
【0031】図4は、スキャンパスフリップフロップ間
の相互接続以外は、図2と同じである。441は、遅延
テストのテスト対象のRAMであり、411〜415、
431〜435、451〜455及び471〜475が
スキャンフリップフロップであり、421及び461
は、テスト対象のRAM441の入力を生成し、テスト
対象のRAM441の出力を受ける通常動作回路であ
る。
【0032】ここで、図4の回路構成では、境界フリッ
プフロップであるスキャンフリップフロップ431〜4
35とスキャンフリップフロップ451〜455のそれ
ぞれに対し、シフトパス上の1段前のフリップフロップ
は、境界フリップフロップではないスキャンフリップフ
ロップとなる構成となっている。
【0033】テスト対象のRAM441の遅延テストを
するためには、2サイクルに渡るテストが必要である
が、上記の構成となっているため、連続にシフトを行
い、テストを行う場合でも、2サイクルにわたり、独立
な値を設定可能であり、テスト対象のRAM441に関
しては、通常動作モードでの値の設定が不要であると同
時に、自由な値の設定によるテストが可能である。
【0034】今、図2の回路と同様に、スキャンフリッ
プフロップ431とスキャンフリップフロップ432の
出力をそれぞれ書き込みデータの下位ビットと上位ビッ
トとし、スキャンフリップフロップ433とスキャンフ
リップフロップ434の出力をそれぞれ、書き込みアド
レス下位ビットと上位ビットとし、スキャンフリップフ
ロップ435の出力を書き込みイネーブルとし、スキャ
ンフリップフロップ451とスキャンフリップフロップ
452の入力をそれぞれ、読みだしデータの下位ビット
と上位ビットとし、スキャンフリップフロップ453と
スキャンフリップフロップ454の出力をそれぞれ、読
みだしアドレスの下位ビットと上位ビットとし、スキャ
ンフリップフロップ455の出力を読みだしイネーブル
とする。
【0035】ここで、書き込みイネーブルのイネーブル
値と読みだしイネーブルのイネーブル値は、共に1とす
る。該前提で、値の設定に関し説明する。今、2進表記
で11のアドレスに、データ10を書いておき、同アド
レスデータをデータ11に書き換える場合の遅延のテス
トを行う場合は、まず、図1のクロックの0から1への
変化タイミング122のタイミングに同期して、スキャ
ンフリップフロップ431,432,433,434,
435に、それぞれ、0、1、1、1、1、更に、1サ
イクル後には、スキャンフリップフロップ431,43
2,433,434、435には、それぞれ、スキャン
フリップフロップ411,412,413,414,4
15の値がシフトされ、スキャンフリップフロップ45
1,452,453,454,455には、それぞれ、
スキャンフリップフロップ471,472,473,4
74,475の値がシフトされるため、図1のクロック
の0から1への変化タイミング122のタイミングに同
期して、スキャンフリップフロップ411,412,4
13,414,415には、それぞれ、1、1、1、
1、1になるように、また、スキャンフリップフロップ
471,472,473,474,475には、それぞ
れ、0、1、1、1、1になるように、値をシフトして
おけば良い。
【0036】次に、更に一般的な回路に対し、テストパ
タンの作成法を含むテスト方法を説明する。被テスト回
路に対し、テストに必要なクロックサイクルがnサイク
ルである場合、境界フリップフロップに対し、複数サイ
クルのテスト値が連続して被テスト回路に入力されるよ
うに、前記境界フリップフロップを構成する各フリップ
フロップの入力側に接続されるn−1段のフリップフロ
ップを被テスト回路の前記境界フリップフロップを構成
するフリップフロップとは異なるフリップフロップにな
るような構成にはなっていない、一般的な回路に対し、
本発明のテスト方法を適用する場合のテスト値の設定法
を図6に示す。
【0037】まず、ステップ801の処理の開始後、ス
テップ802の第1サイクルの被テスト回路の境界フリ
ップフロップの値をマージ結果パタンに設定する処理に
移る。ステップ802の処理はまず被テスト回路をテス
トするための、最初のテストパタンを作成中のパタンと
して登録する。該作成中のパタンをマージ結果パタンと
呼ぶ。
【0038】次に、ステップ803のKに1を代入する
処理において、作成済みパタン数をKに代入する。ステ
ップ803の後、2パタン目以降の処理フローに入る。
ステップ804のKにK+1を代入する処理では、パタ
ン数を1増加させKに代入する。
【0039】ステップ805のKが必要パタン数を超え
たか否かの判定では、パタン数の判定部である。パタン
数Kは作成済みのパタン数+1となっているが、該パタ
ン数が必要パタン数を超えた場合は、既に必要なパタン
数が作成できているということであるから、ステップ8
11のテストパタンの登録処理に移り、最終的なテスト
パタンとして登録する。
【0040】ステップ805の判定で、必要パタン数を
超えていない場合は、ステップ806のマージ結果パタ
ンを1サイクル分シフトする処理に移る。ステップ80
6は、現在登録されているマージ結果パタンを1サイク
ル分後方にシフトする処理である。
【0041】シフト経路の一番最初のフリップフロップ
の値は、該時点では、何の値も設定されないため、制約
のない値が設定される。
【0042】本発明のテスト方法では、テストに使用さ
れる値は連続してシフトされるため、第1のパタンは第
2のパタンで1サイクル分シフトして使用されるため、
第2のパタンを作成する場合の制約となる。
【0043】したがって、以前のサイクルのパタンをシ
フトして、該サイクルで必要な設定値と矛盾がないか否
かを解析する必要がある。ステップ806の時点では、
K−1サイクル連続してシフトすればテスト可能なパタ
ンがマージ結果パタンに格納されている。
【0044】次のステップ807の第Kサイクルでの被
テスト回路の境界フリップフロップの設定値を第Kパタ
ンに設定する処理では、第Kサイクルでの被テスト回路
の境界フリップフロップの設定値を第Kパタンとして設
定する。次にステップ808の現在のマージ結果パタン
と第Kパタンの結合処理の結果を新しいマージ結果パタ
ンに登録する処理に進む。
【0045】ステップ808の処理は、ステップ806
で設定されている、K−1パタン目までの設定値である
マージ結果パタンと、ステップ807で設定される第K
パタンとの間に矛盾がないか否かを検証し、結合する、
結合処理である。該結合処理に使用される演算を、図7
に示す。
【0046】パタン値1、パタン値2は、それぞれ、各
スキャンフリップフロップのマージ結果パタンの値と第
Kパタンの値を示す。Xはドントケア値を示し、Fは矛
盾値を表す。基本的に、上記演算は、既にシフトして使
用されている以前のテストパタンと該テストパタンから
加える新たなテストパタンが、同じスキャンフリップフ
ロップに対し、0と1と異なる値の設定となっていた場
合は、矛盾と判断するという処理となっている。
【0047】ステップ808の結合処理の結果を受け、
ステップ809の矛盾値を検出したか否かの判定では、
結合処理の結果、矛盾値が検出された場合は、ステップ
810のテストパタンの削除処理に進み、これまで作成
したテストパタンを削除する処理である。
【0048】上記処理の場合は、テストパタン作成はや
り直しとなる。ステップ809で矛盾値が検出されなか
った場合は、そのままテストパタンの作成を継続するた
め、ステップ804の処理に移る。上記処理を繰替え
し、必要パタン数の生成が終了すれば、ステップ811
のテストパタンの登録処理に移り、ステップ812の処
理の終了で終了する。
【0049】上記図6のフローチャートに基づいた、テ
ストパタンの作成法を図5の回路を用いて説明する。図
5の回路で、スキャンフリップフロップ510から、A
NDゲート512と513を経て、フリップフロップ5
15に至る経路に対し、スキャンフリップフロップ51
0が値0から値1に変化する場合の、遅延テストをする
場合を想定する。上記の場合、テスト開始の最初のサイ
クルでは、スキャンフリップフロップ508と509を
値1に設定し、スキャンフリップフロップ510には、
値0を設定し、第2のサイクルでは、スキャンフリップ
フロップ508と509と510に値1を設定しなけれ
ばならない。
【0050】パタン作成法を表1〜3に示す。表1〜3
のSF1、SF2、SF3、SF4、SF5、SF6、
SF7、SF8、SF9とは、それぞれ、スキャンフリ
ップフロップ503、スキャンフリップフロップ50
2、スキャンフリップフロップ501、スキャンフリッ
プフロップ508、スキャンフリップフロップ509、
スキャンフリップフロップ510、スキャンフリップフ
ロップ516、スキャンフリップフロップ515、スキ
ャンフリップフロップ514を示す。
【0051】表1は、各サイクルでのスキャンフリップ
フロップの設定値であり、テストに必要な各クロックサ
イクルでの値を示す。第1のサイクルでは、テスト対象
のパスの変化前の値を設定するため、SF4(スキャン
フリップフロップ508)、SF5(スキャンフリップ
フロップ509)、SF6(スキャンフリップフロップ
510)に、それぞれ、1、1、0を設定する。その他
のフリップフロップはどの値でも良い。第2のサイクル
では、テスト対象のパスに変化を起こさせる値を設定す
る。つまり、SF4(スキャンフリップフロップ50
8)、SF5(スキャンフリップフロップ509)、S
F6(スキャンフリップフロップ510)に、1、1、
1を設定する。該時点において、パスの変化の値を取り
込むフリップフロップはSF8(スキャンフリップフロ
ップ515)であるが、変化が伝わる前は、変化後の値
と反対となるように、値を設定しておく必要があること
から、SF8(スキャンフリップフロップ515)には
0を設定する。
【0052】
【表1】
【0053】表2は、各サイクルでのマージ結果パタン
であり、図6のフローで示される各テストサイクルにお
けるマージ結果パタンを示している。ステップ802
(図6)の処理終了時、つまり、第1パタンに対するマ
ージ結果パタンは、第1のサイクルのパタンそのもので
あるため、マージ回数1の行のようになる。
【0054】
【表2】
【0055】次に、ステップ806の処理では、上記の
値を1サイクル分シフトするため、第1サイクルのテス
トサイクルで、ドントケア以外の値を持っていたSF4
(スキャンフリップフロップ508)、SF5(スキャ
ンフリップフロップ509)、SF6(スキャンフリッ
プフロップ510)の値は、それぞれ、SF5(スキャ
ンフリップフロップ509)、SF6(スキャンフリッ
プフロップ510)、SF7(スキャンフリップフロッ
プ516)の値にシフトする。該シフトされた値と第2
サイクルの値である、表1の第2パタンに示される値を
結合すると、特に矛盾は発生せず、表2のマージ回数2
の行の値となる。
【0056】つまり、テスト開始後2つ目のクロックサ
イクルでの値が表2のマージ回数2の行の値となるよう
に連続して値をシフトしてゆけば良いことになる。
【0057】テスト開始時のクロックサイクルのシフト
値で表現しなおせば、表3のテスト開始時のスキャンフ
リップフロップの設定値のようになる。
【0058】
【表3】
【0059】スキャンパスのシフト経路を図5のように
形成した場合は、上記のように制約に基づいた、テスト
パタン作成を行わねばならないが、タイミング的にクリ
ティカルな部分が、あらかじめ判明している場合は、本
発明の他の実施の形態として、図8のようにスキャンパ
スのシフト経路を変更する方法をとることも可能であ
る。図8と図5は、スキャンパスのシフト経路以外は同
じである。1101〜1103、1108〜1110及
び1114〜1116はスキャンフリップフロップであ
り、1104,1105及び1111はインバーターで
あり、1106,1107,1112及び1113はA
NDゲートである。
【0060】今、スキャンフリップフロップ1110か
ら、ANDゲート1112と1113を経て、スキャン
フリップフロップ1115に至る経路に対し、スキャン
フリップフロップ1110が値0から値1に変化する場
合の、遅延テストをする場合を想定すると、上記の場
合、被テスト回路に直接値を与え、観測を行うフリップ
フロップは、境界フリップフロップであるが、上記の場
合の境界フリップフロップは、スキャンフリップフロッ
プ1108,1109,1110及びスキャンフリップ
フロップ1115である。
【0061】上記のフリップフロップのシフト経路上の
前の段のフリップフロップは、それぞれ、スキャンフリ
ップフロップ1101,1102,1103及びスキャ
ンフリップフロップ1116となっており、いずれも境
界フリップフロップではないため、テスト開始後、連続
して2つのテストサイクルに渡り、自由な値の設定が可
能である。
【0062】図9に、一部のフリップフロップがスキャ
ンパスフリップフロップになっていない回路の例を示
す。1201,1202,1210は、スキャンフリッ
プフロップではない通常のフリップフロップすなわち非
スキャンフリップフロップであり、1203,120
4,1209,1211,1216,1217及び12
18はスキャンフリップフロップであり、1205,1
206,1212及び1213はインバーター、120
7,1208,1214及び1215はANDゲートで
ある。
【0063】上記回路の非スキャンフリップフロップ1
210の出力が0に固定されてしまう故障である0縮退
故障に対するテストパタン作成法を示したのが、表4〜
6である。表4〜6で、SF1,SF2,SF3,SF
4,SF5,SF6,SF7は、それぞれ、スキャンフ
リップフロップ1204,1203,1209,121
1,1218,1217,1216を示す。DINは、
非スキャンフリップフロップ1201のデータ入力Dに
つながる外部入力端子である。SF0は、図には表れて
いない、シフト動作の説明上の仮想スキャンフリップフ
ロップでありスキャンシフトのパス上で、SF1(スキ
ャンフリップフロップ1204)の1段前に仮定したス
キャンフリップフロップである。
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】非スキャンフリップフロップ1210の出
力の0縮退故障を検出する、1つのテストパタンとし
て、表4で表されるテストパタンが考えられる。表4の
パタン番号の順の示されるように値(各サイクルでのス
キャンフリップフロップの設定値)を設定してゆくと、
第1のクロックサイクルで、非スキャンフリップフロッ
プ1201であるDF1の出力が値1となり、第2のク
ロックサイクルでは、非スキャンフリップフロップ12
02であるDF2の出力が値1となり、SF1(スキャ
ンフリップフロップ1204)、SF2(スキャンフリ
ップフロップ1203)の出力はそれぞれ、値1、値0
となるため非スキャンフリップフロップ1210には、
値1が伝ぱする。
【0068】第3のクロックサイクルでは、DF3の出
力は、値1にSF3(スキャンフリップフロップ120
9)、SF4(スキャンフリップフロップ1211)の
出力は、それぞれ、値0、値1となるため、正常な回路
では、SF6(スキャンフリップフロップ1217)の
入力は値1となるが、非スキャンフリップフロップ12
10の出力が0縮退故障を持っていた場合は、SF6
(スキャンフリップフロップ1217)の入力は値0と
なり、故障の検出が可能である。
【0069】図6のフローを用いて、テスト開始後、連
続してシフト動作をさせることで、テスト可能か否かを
求めることができる。表5は各サイクルでのマージ結果
パタンである。第1のパタンは、特に、スキャンパスフ
リップフロップの設定値をも持たないため、マージ結果
パタンは第1パタンに対しては、すべてのスキャンフリ
ップフロップに対しドントケアである(マージ回数1の
行の値)。
【0070】上記を1サイクル分シフトさせ、第2パタ
ンの値との結合処理を行った結果は、マージ回数2の行
の値となる。さらに、1サイクル分シフトさせ、第3パ
タンの値との結合処理を行った結果は、マージ回数3の
行の値となる。第3パタンのマージ結果パタンを求める
過程で矛盾は起こっておらず、テスト開始後第3のクロ
ックサイクルの時点で、スキャンパスフリップフロップ
がマージ回数3の行で示す値となるように、連続して値
をシフトすれば良い。表6は、テスト開始時のスキャン
フリップフロップの設定値を示しており、テスト開始時
のクロックサイクルの時点でのスキャンフリップフロッ
プの設定値を示している。
【0071】実施の形態に係るスキャンパステスト回路
は上記の如く構成されており、実施されるので、以下に
掲げる効果を奏する。第1の効果は、遅延テストを、回
路オーバーヘッドを伴うことなく、しかも、通常回路を
通常動作をさせて、値を設定するという処理を、複雑な
操作なしに、行い得る点である。理由は、連続したシフ
ト動作のみで、テストに必要な値を設定するパタン作成
法あるいは回路構成法をとっているためである。
【0072】第2の効果は、順序回路のテストを、必要
以上に、複雑な通常回路の設定を行うことなく、実施す
る点である。理由は、連続したシフト動作のみで、テス
トに必要な値を設定するパタン作成法あるいは回路構成
法をとっているためである。
【0073】なお、本実施の形態においては、本発明は
上記に限定されず、本発明を適用する上で好適な形態に
適用することができる。
【0074】また、上記構成部材の数、位置、形状等は
上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好
適な数、位置、形状等にすることができる。
【0075】なお、各図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
【0076】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。第1の効果は、遅延テ
ストを、回路オーバーヘッドを伴うことなく、しかも、
通常回路を通常動作をさせて、値を設定するという複雑
な操作なしに、行うことの可能なテスト方法及び回路が
提供される点にある。また、本発明の第2の効果は、順
序回路のテストを、必要以上に、複雑な通常回路の設定
を行うことなく、実施することの可能なテスト方法及び
回路が提供される点にある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路のテスト方法による回路制御方法
を示すタイムチャートである。
【図2】テストパタン生成の第1の対象回路の回路構成
を表す電気回路図である。
【図3】従来の回路のテスト方法による回路制御方法を
示すタイムチャート図である。
【図4】本発明の実施回路の第1の回路構成を表す電気
回路図である。
【図5】テストパタン生成の第2の対象回路の回路構成
を表す電気回路図である。
【図6】本発明のパタン生成法を示すフローチャートで
ある。
【図7】本発明のパタン生成法に使用される結合演算で
ある。
【図8】本発明の実施回路の第2の回路構成を表す電気
回路図である。
【図9】テストパタン生成の第3の対象回路の回路構成
を表す電気回路図である。
【符号の説明】
111,121,131,141,151,161,1
71 テストサイクルの境界 122,132,142 クロックの0から1への変化
タイミング 211〜215 スキャンフリップフロップ 231〜235 スキャンフリップフロップ 251〜255 スキャンフリップフロップ 271〜275 スキャンフリップフロップ 221,261 通常動作回路 241 テスト対象のRAM 311,321,331,341,351,361,3
71 テストサイクルの境界 322,332,342 クロックの0から1への変化
タイミング 411〜415 スキャンフリップフロップ 431〜435 スキャンフリップフロップ 451〜455 スキャンフリップフロップ 471〜475 スキャンフリップフロップ 421、461 通常動作回路 441 テスト対象のRAM 501〜503 スキャンフリップフロップ 504,505 インバーター 506,507 ANDゲート 508〜510 スキャンフリップフロップ 511 インバーター 512,513 ANDゲート 514〜516 スキャンフリップフロップ SI スキャンイン入力 D データ入力 Q 出力 C クロック入力 SMC 制御入力 1101〜1103 スキャンフリップフロップ 1104,1105 インバーター 1106,1107 ANDゲート 1108〜1110 スキャンフリップフロップ 1111 インバーター 1112,1113 ANDゲート 1114〜1116 スキャンフリップフロップ 1201,1202 非スキャンフリップフロップ 1203,1204 スキャンフリップフロップ 1205,1206 インバーター 1207,1208 ANDゲート 1209 スキャンフリップフロップ 1210 非スキャンフリップフロップ 1211 スキャンフリップフロップ 1212,1213 インバーター 1214,1215 ANDゲート 1216〜1218 スキャンフリップフロップ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フリップフロップにシフト経路を設け、
    前記シフト経路を通して被テスト回路に値を設定し、テ
    ストするスキャンパステスト方法であって、 一度のテストを行うために連続した複数のクロックサイ
    クルが必要なテストを行う場合に、テスト開始時のクロ
    ックサイクルの被テスト回路のテストのために直接値を
    設定する必要のある被テスト回路との境界に位置する境
    界フリップフロップの設定値を、最初のクロックサイク
    ルでの前記境界フリップフロップの設定値とし、以後順
    次、前記シフト経路を1段ずつシフトした値を次のクロ
    ックサイクルでの前記境界フリップフロップの制約値と
    して設定し、前記制約値と矛盾を生じないことを検証し
    た前記次のクロックサイクルのテストのための設定値を
    前記次のクロックサイクルの前記境界フリップフロップ
    の設定値として設定してゆき、前記被テスト回路のテス
    トに必要なクロックサイクルに渡って繰り返し求め、一
    度のテストを行うためのテストパタンとして設定し、前
    記テストパタンを前記シフト経路を通し、シフトモード
    のまま連続して、被テスト回路に与えた後に、通常回路
    の値を取り込むモードに切り替え、複数のクロックサイ
    クルでのテスト結果を取り込み、該結果の値をシフトし
    て端子より観測することを特徴とするスキャンパステス
    ト方法。
  2. 【請求項2】 前記境界フリップフロップは、スキャン
    フリップフロップであることを特徴とする請求項1記載
    のスキャンパステスト方法。
  3. 【請求項3】 フリップフロップにシフト経路を設け、
    前記シフト経路を通して前記被テスト回路に値を設定し
    てテストするスキャンパステスト方法であって、 一度のテストを行うために複数のクロックサイクルの値
    の設定が必要な被テスト回路に対し、テストに必要なク
    ロックサイクルがnサイクルである場合、シフトモード
    のときに、前記被テスト回路のテストのために直接値を
    設定する必要のある前記被テスト回路との境界に位置す
    る境界フリップフロップを構成する、各フリップフロッ
    プの入力側に接続されるn−1段のフリップフロップ
    を、前記被テスト回路の前記境界フリップフロップを構
    成する前記各フリップフロップとは異なるフリップフロ
    ップで構成されるようシフトモード時のシフトパスを形
    成し、使用して複数のクロックサイクルのテスト値を設
    定してテストを行うことを特徴とするスキャンパステス
    ト方法。
  4. 【請求項4】 前記境界フリップフロップは、スキャン
    フリップフロップであることを特徴とする請求項3記載
    のスキャンパステスト方法。
  5. 【請求項5】 フリップフロップにシフト経路を設け、
    前記シフト経路を通して被テスト回路に値を設定し、テ
    ストするスキャンパステストに使用されるスキャンパス
    テスト回路であって、 一度のテストを行うために連続した複数のクロックサイ
    クルが必要なテストを行う場合に、テスト開始時のクロ
    ックサイクルの被テスト回路のテストのために直接値を
    設定する必要のある被テスト回路との境界に位置する境
    界フリップフロップの設定値が、最初のクロックサイク
    ルでの前記境界フリップフロップの設定値とされ、以後
    順次、前記シフト経路を1段ずつシフトした値を次のク
    ロックサイクルでの前記境界フリップフロップの制約値
    として設定され、前記制約値と矛盾を生じないことを検
    証した前記次のクロックサイクルのテストのための設定
    値が前記次のクロックサイクルの前記境界フリップフロ
    ップの設定値として設定されることにより、前記被テス
    ト回路のテストに必要なクロックサイクルに渡って繰り
    返し求め、一度のテストを行うためのテストパタンとし
    て設定し、前記テストパタンを前記シフト経路を通し、
    シフトモードのまま連続して、前記被テスト回路に与え
    た後に、通常回路の値を取り込むモードに切り替え、複
    数のクロックサイクルでのテスト結果を取り込み、該結
    果の値をシフトして端子より観測するスキャンパステス
    ト回路。
  6. 【請求項6】 前記境界フリップフロップは、スキャン
    フリップフロップであることを特徴とする請求項5記載
    のスキャンパステスト回路。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載のスキャンパステス
    ト回路を備える集積回路テスト回路。
  8. 【請求項8】 フリップフロップにシフト経路を設け、
    前記シフト経路を通して前記被テスト回路に値を設定し
    てテストするスキャンパステストに使用されるスキャン
    パステスト回路であって、 一度のテストを行うために複数のクロックサイクルの値
    の設定が必要な被テスト回路に対し、テストに必要なク
    ロックサイクルがnサイクルである場合、前記被テスト
    回路のテストのために直接値を設定する必要のある被テ
    スト回路との境界に位置する境界フリップフロップを構
    成する、各フリップフロップの入力側に接続されるn−
    1段のフリップフロップを、前記被テスト回路の前記境
    界フリップフロップを構成する前記各フリップフロップ
    とは異なるフリップフロップで構成されるようシフトモ
    ード時のシフトパスを形成したことを特徴とするスキャ
    ンパステスト回路。
  9. 【請求項9】 前記境界フリップフロップは、スキャン
    フリップフロップであることを特徴とする請求項8記載
    のスキャンパステスト回路。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載のスキャンパステ
    スト回路を備える集積回路テスト回路。
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