JP2002350243A - 熱反応型匂い発生カプセル - Google Patents
熱反応型匂い発生カプセルInfo
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Abstract
て迅速に知らせることができる新規な熱反応型匂い発生
カプセルの提供。 【解決手段】 所定の温度で溶融する材料からなるカプ
セル2内に匂い発生物質3を封入すると共に、そのカプ
セル2表面にそのカプセル2の溶融温度付近で変色する
示温剤4を貼り付ける。これによって、異常発熱現象が
発生した場合に匂いを発生すると共に変色を呈するた
め、その有無と位置を迅速に知らせることができる。
Description
事故の発生を匂いによって知らせることができる熱反応
型匂い発生カプセルに関するものである。
は、負荷の増大や接触不良あるいは漏電等によって過電
流が流れて機器の温度が異常に高くなり、これが原因で
故障を起こしたり、火災等の甚大な過熱事故を招くこと
がある。
としては、例えば、予め発熱が予想される部位に対し
て、温度上昇により変色する変色テープを貼り付けてお
き、その変色の有無を視認することで異常過熱現象を検
知する方法が提案されているが、この方法では、常に変
色テープを監視する必要性が強いられる上に、機器内部
の局所的な異常過熱現象に対してはこれを正確に把握で
きないといった欠点がある。
対して電気熱抵抗型の温度センサー等を取り付けてお
き、警告音等によって異常過熱現象の発生を知らせる方
法も考えられるが、このような温度センサーは一般に高
価であり、しかも、その取付に際しては多くの温度セン
サーや配線及び警報機器を付設する必要があり、コスト
の点から実用的でない。
い発生物質を樹脂製のカプセルや樹脂テープまたはチュ
ーブ内に封入し、これを予め発熱が予想される部位に取
り付けておき、発熱によってその匂い発生物質を封入し
ているカプセル等が溶けて内部の匂い発生物質が発散し
その匂いの有無を近くにいる人間が直接、或いはガス検
出装置等を用いて間接的に感知することで異常過熱現象
の発生を検知する方法が提案されている(特開平5−1
8831号,特開平6−66646号,特開平6−66
647号等)。
匂い発生カプセルやテープを用い、その匂いの発生の有
無を感知することで確実にその異常発熱現象を認知する
ことが可能となるが、このような匂い発生カプセルを複
数箇所に備えた場合には、その匂いの有無だけではその
異常発熱現象が発生した場所を迅速に特定することが難
しいといった欠点がある。
付近の風向き等によっては、匂い発生物質がセンサや人
間に到達せず、これを直ちに感知することができない場
合があり、異常過熱現象の発見が遅れてしまうおそれも
ある。
解決するために案出されたものであり、その目的は、異
常過熱現象の有無と位置を匂いと色によって迅速に知ら
せることができる新規な熱反応型匂い発生カプセルを提
供するものである。
に本発明は、請求項1に示すように、所定の温度で溶融
する材料からなるカプセル内に匂い発生物質を封入する
と共に、そのカプセル表面にそのカプセルの溶融温度で
変色する示温剤を貼り付けてなるものである。
は、カプセルが溶融し、そのカプセル内の匂い発生物質
が周囲に発散するため嗅覚やセンサ等によって知ること
ができるのみならず、同時に示温剤の色も変化すること
から、匂いが届き難い遠隔であっても視覚によってその
発生の有無を確実に知ることができる。しかも、この熱
反応型匂い発生カプセルを複数用いた場合には、発熱し
た部位近傍の示温剤のみが変色することから、その変色
状況を視覚により把握することによりその異常発熱箇所
を迅速に特定することができる。
に代えて、そのカプセルの溶融温度で変色する感温剤を
塗布したり、請求項3に示すように、感温剤を封入した
マイクロカプセルをカプセルの表面に固定させても同様
な作用効果を発揮することができる。
ルを、所定の温度で溶融する材料であってその溶融温度
で変色する感温剤を混入したもので形成しても同様であ
る。
態を添付図面を参照しながら説明する。
発生カプセル1の実施の一形態を示したものである。
プセル1は、ボタン型をしたカプセル2内に匂い発生物
質3を封入すると共にその表面に円形の示温剤4を一体
的に貼り付けてなるものである。
ル2としては、常温では匂い発生物質3を確実に封入し
ておくことができるが、所定の温度に達すると全体ある
いは一部が完全に溶けてその内部の匂い発生物質3が確
実に拡散されるような材質であれば、特に限定されるも
のでなく、例えば低融点の樹脂や低融点金属等が適して
いる。また、その形状も図1に示すようなものに限定さ
れるものでなく、平箱状のもの筒状あるいはシート材を
重ね合わせた袋状にしたものであっても良い。尚、カプ
セル2として低融点金属を用いた場合には、過熱事故や
過熱による機器の故障等を招くおそれがある直前の温度
域、例えば50℃〜200℃の範囲を融点とする金属で
あれば、特に限定されるものでなく、具体的には、鉛,
錫,亜鉛,ビスマス,インジウム等の金属或いはこれら
の合金が適しており、これらの金属の選択あるいはそれ
らを所定の割合で合金化することによって所望の融点温
度を自由に設定することができる。例えば、インジウム
単体の融点は約156℃、錫単体の融点は232℃であ
るが、インジウム52重量部,錫48重量部の割合で合
金化すると融点117℃の低融点合金が得られることか
ら、この温度を超えると過熱事故や故障を招くおそれが
ある発熱部位に対してはこのようなインジウム−錫合金
を用いることとなる。また、環境汚染を考慮した場合に
は鉛等の有害金属は極力使用を差し控えた方が好まし
い。
って揮発して人間の嗅覚,あるいはガス検知センサ等で
容易に検知できるものであれば特に限定されるものでな
く、例えば、エタノール,プロパノール,ブタノール,
フェノール等のアルコール類、メタン,ブタン,オクタ
ン等の不飽和炭化水素類やエチレン,アセチレン,ブタ
ジエン,ベンゼン,ナフタレン等の不飽和炭化水素類、
アセトン,メチルエチルケトン等のケトン類、蟻酸,酢
酸,乳酸,アクリル酸,メタクリル酸等のカルボン酸
類、酢酸メチル,酢酸エチル等のエステル類等を用いる
ことができる。
融点付近で変色するものであれば特に限定されるもので
なく、容易に入手可能な市販品、例えば、サーモラベ
ル,サーモシート,サーモワッペン等をそのまま、ある
いは適宜カプセル2表面の大きさに合わせて切り取った
ものを用いることができる。
反応型匂い発生カプセル1を図2に示すように監視対象
となる発熱部位5、例えば、モータや集積回路,配電盤
等の近傍に、設置あるいは接着剤を用いてその発熱部位
5に直接貼り付け、固定しておけば、その発熱部位5の
温度が通常温度よりも高くなって異常過熱状態になった
場合には、その熱によってカプセル2が溶けて内部の匂
い発生物質3が一気に外部に発散することになる。
てその現象を直接、あるいはガス検知センサによってそ
の存在を検知し、警報機を鳴らす等して間接的に匂い発
生物質3の存在、すなわち、監視対象となる発熱部位5
が過熱状態となって過熱事故を起こすおそれがあること
を知らせることができる。また、匂い発生物質3の発生
と同時にそのカプセル2の表面に貼られた示温剤4も変
色することから、その変色を視覚によって把握すること
で仮に風向きや設置場所等によってその匂い発生物質3
の発生が検知され難い場合であっても確実に異常発熱現
象の発生を知ることができる。
5が大型なものであったり、広い範囲に亘る場合にはそ
の発熱部位5に対してこの熱反応型匂い発生カプセル1
を複数纏めてあるいは一定の間隔毎に設置することにな
るが、その場合、匂いだけではその発熱箇所を具体的に
特定することは難しいが、その表面に示温剤4を備える
ことにより、その変色状態を遠隔から視覚によって視認
することでその発熱箇所を迅速かつ確実に特定すること
ができる。
に示温剤4を貼り付けた場合で説明したが、この示温剤
4に代えて、そのカプセル2の表面にそのカプセルの溶
融温度で変色する感温剤を塗布したり、あるいは、その
カプセル2を樹脂等の透明な材料から形成すると共に、
その材料中に溶融温度で変色する感温剤を混入しても上
記実施の形態と同様な作用効果を発揮することができ
る。
表面に感温剤を封入したマイクロカプセル6を透明樹脂
7等によって層状に固定した変色層8を設ければ、その
表面がより明瞭な変色を呈することができるため、より
確実に異常発熱現象を把握することが可能となる。
現象が起きた場合には匂いを発生すると同時にカプセル
表面が変色することからも、その現象を嗅覚や匂いセン
サのみならず、視覚によっても把握することができる。
これによってより確実に異常発熱現象を検知できると共
に、その異常発熱箇所を視覚によって迅速に特定するこ
とができる等といった優れた効果を発揮する。
形態を示す部分破断斜視図である。
に取り付けた状態を示す断面図である。
の他の実施の形態を示す断面図である。(B)は、図3
(A)中X部を示す部分拡大断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 所定の温度で溶融する材料からなるカプ
セル内に匂い発生物質を封入すると共に、そのカプセル
表面にそのカプセルの溶融温度で変色する示温剤を貼り
付けてなることを特徴とする熱反応型匂い発生カプセ
ル。 - 【請求項2】 所定の温度で溶融する材料からなるカプ
セル内に匂い発生物質を封入すると共に、そのカプセル
表面にそのカプセルの溶融温度で変色する感温剤を塗布
してなることを特徴とする熱反応型匂い発生カプセル。 - 【請求項3】 所定の温度で溶融する材料からなるカプ
セル内に匂い発生物質を封入すると共に、そのカプセル
表面にそのカプセルの溶融温度で変色する感温剤を封入
したマイクロカプセルを固定してなることを特徴とする
熱反応型匂い発生カプセル。 - 【請求項4】 カプセル内に匂い発生物質を封入すると
共に、そのカプセルを、所定の温度で溶融する材料であ
ってその溶融温度で変色する感温剤を混入したもので形
成したことを特徴とする熱反応型匂い発生カプセル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001154279A JP2002350243A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 熱反応型匂い発生カプセル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001154279A JP2002350243A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 熱反応型匂い発生カプセル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002350243A true JP2002350243A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=18998644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001154279A Pending JP2002350243A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 熱反応型匂い発生カプセル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002350243A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140130729A1 (en) * | 2012-11-11 | 2014-05-15 | Jahangir S. Rastegar | Method and Apparatus for Confirming whether a Frozen Food Has Been Defrosted |
-
2001
- 2001-05-23 JP JP2001154279A patent/JP2002350243A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140130729A1 (en) * | 2012-11-11 | 2014-05-15 | Jahangir S. Rastegar | Method and Apparatus for Confirming whether a Frozen Food Has Been Defrosted |
US9310262B2 (en) * | 2012-11-11 | 2016-04-12 | Omnitek Partners Llc | Method and apparatus for confirming whether a frozen food has been defrosted |
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