JP2002349948A - 温水機器 - Google Patents

温水機器

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JP2002349948A
JP2002349948A JP2001156249A JP2001156249A JP2002349948A JP 2002349948 A JP2002349948 A JP 2002349948A JP 2001156249 A JP2001156249 A JP 2001156249A JP 2001156249 A JP2001156249 A JP 2001156249A JP 2002349948 A JP2002349948 A JP 2002349948A
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JP2001156249A
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English (en)
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Takayuki Ueda
貴之 植田
Kenji Kawai
健児 河井
Yasuhide Ikeuchi
康秀 池内
Yoshiyuki Fujii
善行 藤井
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Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、人体検出センサを設置した場所の
明るさを温水機器から電源供給されるセンサ自体が捉え
て監視を停止するようにし、一方、使用者には監視状態
が停止していることを温水機器のリモコンを活用して知
らせるようにした温水機器を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 別途にセンサを作動させるための電源を
必要とすることなく、撮像した画像は蓄積されて行き、
監視領域における光量が撮像のために十分である場合に
は監視状態を継続する。ところが、光量が不足する場合
には一つの画面全体を完成するまでの蓄積時間が長く費
やされる。そしてこの蓄積時間が予め定めた設定時間に
達したとき、人体検出センサの設置されている場所は照
度が低いものと推定して、監視機能を停止させることと
している。これにより、人体検出センサによる誤警報が
発せられることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視領域を監視し
て人体の動きを検出し異常が生じた場合には、遠隔場所
に居る家族等の他者に警報を発する人体検出センサを有
する温水機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、出願人は監視領域を所定時間間隔
で撮像する撮像装置と、人体の動き量を前記所定間隔前
後の両画像の比較により受光量の差として演算する動き
量演算手段とにより、人体の動きを検出するようにした
人体検出センサを提案した。この人体検出センサは実際
の物体を直接的に撮像して、その動きの量を測定するこ
とで、実際の物体の動きの有無を判断できる点で実用的
なものであり、優れた検出装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記人
体検出センサはカメラと同様に撮像によって人体の動き
を判断するものであるため、撮像に必要な最小限の明る
さ付近で撮像を継続した場合には、人体検出センサは明
るさの僅かな変化に対して物体の動きがあったものと誤
って検知してしまう問題を有していた。この結果、浴室
内等の僅かな明るさの変化のみで、実際には浴室に人が
いない場合であるにもかかわらず、監視状態となってい
る人体検出センサにより誤警報が発せられる事態を招来
していた。さらに、人体検出センサを設置した浴室等の
照明が暗い場合には撮像することができず、この撮像で
きない状態にあることを使用者に知らせる手段が講じら
れていないため、使用者は人体検出センサが作動して監
視状態にあるものと誤って認識するおそれがあった。さ
らに上記人体検出センサを単に浴室に取り付けたもので
は、別途にセンサを作動させるための電源を必要とし電
気配線工事が煩雑となり、また、別途に表示のための表
示ボックスが必要となる等の問題があった。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、人体
検出センサを設置した場所の明るさを温水機器から電源
供給されるセンサ自体が捉えて監視を停止するように
し、一方、使用者には監視状態が停止していることを温
水機器のリモコンを活用して知らせるようにした温水機
器を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の温水機器は、温水機器本体若しくはリモコ
ンに接続した人体検出センサと、該人体検出センサに設
けられかつ監視領域に対して時間間隔を設けて撮像する
撮像装置と、該撮像装置により撮像した画像を前記人体
検出センサの制御装置に蓄積する画像蓄積手段と、該画
像蓄積手段による画像の蓄積時間が予め設定した設定時
間になったとき前記撮像装置による監視機能を停止する
監視機能停止手段とを設けたことを第1の特徴としてい
る。この第1の特徴によれば、別途にセンサを作動させ
るための電源を必要とすることなく、撮像した画像は蓄
積されて行き、監視領域における光量が撮像のために十
分である場合には監視状態を継続する。ところが、光量
が不足する場合には一つの画面全体を完成するまでの蓄
積時間が長く費やされる。そしてこの蓄積時間が予め定
めた設定時間に達したとき、人体検出センサの設置され
ている場所は照度が低いものと推定して、監視機能を停
止させることとしている。これにより、人体検出センサ
による誤警報が発せられることがなくなる。ここに監視
機能とは、監視領域を監視し撮像した後、撮像画像のデ
ータ演算により人体の動きを検出する機能をいう。具体
的には例えば、撮像画像のデータにより動き量を演算す
る機能をいう。設定時間は、標準的な明るさの下で画面
全体の撮像データの蓄積が充分にできる時間に設定して
いる。
【0006】また、本発明の温水機器は、温水機器本体
若しくはリモコンに接続した人体検出センサと、該人体
検出センサに設けられかつ監視領域に対して予め設定し
た所定時間間隔を設けて撮像する撮像装置と、該撮像装
置により撮像した画像を前記人体検出センサの制御装置
に蓄積する画像蓄積手段と、該画像蓄積手段による蓄積
状態の可否を判断する蓄積可否判断手段と、該蓄積可否
判断手段により画像蓄積が不十分と判断された場合に蓄
積時間を延長するタイマ手段と、前記画像蓄積手段によ
る画像の蓄積時間が予め設定した設定時間になったとき
前記撮像装置による監視機能を停止する監視機能停止手
段とを設けたことを第2の特徴としている。この第2の
特徴によれば、上記の特徴に加え、タイマ手段により順
次画像の蓄積時間を延長し得て、1画面の撮像に要する
時間が設定時間内の場合は迅速に監視状態に移行するこ
とができ、また、撮像終了に到る時間が長く費やされ画
面の完成に到らずに、撮像途中で設定時間に達した場合
には、監視機能停止手段により確実に監視機能を停止す
ることが可能となる。また、本発明の温水機器は、温水
機器本体若しくはリモコンに接続した人体検出センサ
と、該人体検出センサに設けられかつ監視領域に対して
予め設定した所定時間間隔を設けて撮像する撮像装置
と、人体の動き量を前記所定間隔前後の両画像の比較に
より受光量の差として演算する動き量演算手段と、前記
撮像装置により撮像した画像を前記人体検出センサの制
御装置に蓄積する画像蓄積手段と、該画像蓄積手段によ
る蓄積状態の可否を判断する蓄積可否判断手段と、該蓄
積可否判断手段により画像蓄積が不十分と判断された場
合に蓄積時間を延長するタイマ手段と、前記画像蓄積手
段による画像の蓄積時間が予め設定した設定時間になっ
たとき前記動き量演算手段による動き量の演算をするこ
となく前記撮像装置による監視機能を停止する監視機能
停止手段とを設けたことを第3の特徴としている。この
第3の特徴によれば、上記の特徴に加え、実際の画像を
実測しえて、1画面の撮像に要する時間が設定時間内の
場合は迅速に人体停止の検出フローに移行することがで
きる。また、撮像終了に到る時間が長く費やされ画面の
完成に到らずに、撮像途中で設定時間に達した場合に
は、撮像を行いつつ動き量の演算を中断することで、確
実に監視機能を停止しつつ、設置場所の明るさが回復し
た場合には人体の動き検出を行うことができるものであ
る。また、本発明の温水機器は、温水機器本体若しくは
リモコンに接続した人体検出センサと、該人体検出セン
サに設けられかつ監視領域に対して予め設定した所定時
間間隔を設けて撮像する撮像装置と、検知領域を複数の
領域に分割する領域分割手段と、人体の動き量を分割さ
れた領域毎に前記所定間隔前後の両画像の比較により受
光量の差として演算する動き量演算手段と、前記撮像装
置により撮像した画像を前記人体検出センサの制御装置
の分割された領域毎に蓄積する画像蓄積手段と、該画像
蓄積手段による蓄積状態の可否を判断する蓄積可否判断
手段と、該蓄積可否判断手段により画像蓄積が不十分と
判断された場合に蓄積時間を延長するタイマ手段と、前
記画像蓄積手段による画像の蓄積時間が予め設定した設
定時間になったとき前記撮像装置による監視機能を停止
する監視機能停止手段とを設けたことを第4の特徴とし
ている。この第4の特徴によれば、上記の特徴に加え、
細分化した領域毎に画像蓄積の判断を行うことで、判断
に要する時間を短縮化でき、次のフローに迅速に移行す
ることができる。
【0007】また、本発明の請求項1〜請求項4に記載
の温水機器は、監視機能停止手段による監視機能の停止
時に監視の停止をリモコンあるいは人体検出センサ本体
に表示する手段を設けたことを第5の特徴としている。
この第5の特徴によれば、上記の特徴に加え、別途に表
示ボックスを設けることなく、温水機器の操作用のリモ
コンを活用して、使用者あるいは家族の者は監視状態が
停止していることを知ることができ、その後の対応を迅
速に採ることが可能となる。また、本発明の請求項1〜
請求項4に記載の温水機器は、結像レンズと、該結像レ
ンズによって結像される画像検出部と、スキャナと、前
記画像検出部の各画素列を順次一定周期毎に受光状態に
制御するスキャナ駆動制御部とからなる撮像部を上記撮
像装置に設けたことを第6の特徴としている。この第6
の特徴によれば、上記の特徴に加え、光から電圧への変
換を円滑にでき、撮像部と制御部とを近設しえて小型化
が可能となり、画像処理の迅速化、監視機能の停止の迅
速化、確実化を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態を示す全体構成図である。図2は本発明の一実施形
態を示す電気回路のブロック図である。図3は人体検出
センサの画像検出部の1画素を構成する画像コア回路の
構成を示す回路図である。図4はセンサの撮像範囲と検
知範囲及び検知領域との関係を示す説明図である。図5
は本発明の一実施形態を示す制御フローチャートであ
る。図6は本発明の一実施形態を示す人体監視のフロー
チャートである。図7は人体検出センサと温水機器とリ
モコンとの関係を示す一実施形態の説明図である。図8
は人体検出センサと温水機器とリモコンとの関係を示す
他実施形態の電気制御のブロック図である。図9は記憶
部の拡大図である。図10の(a)は右下方へ向けて移
動した物体の現画像と前画像を示す図、(b)は前画像
の明暗を各画素毎に示す図、(c)は現画像の明暗を各
画素毎に示す図である。図11は画像の境界に対応する
画素における明暗の変化を示す差分画像を表わした図で
ある。図12は一実施形態を示す電気回路ブロック図、
図13は本発明の一実施形態を示す撮像装置と制御装置
と表示手段との関係を示す説明図である。図14は監視
機能の停止への移行を示すフローチャートである。図1
5は画像蓄積時間と演算時間との関係を示す説明図であ
る。
【0009】図1は本発明の一実施形態の概略を示すも
のであって、浴室1の内部には浴槽2及び洗場3を設け
てある。4は浴室1への出入口である。5は人体センサ
であり、その詳細構成については後述するが、浴室1の
内壁面上部に取り付けてある。具体的には、浴槽2の長
手方向に接する浴室壁面と対向する浴室壁面の上部位置
に取り付けてある。温水機器40には、該温水機器40
を遠隔位置から操作する浴室に設置した風呂リモコン6
0及び台所に設置した台所リモコン70を接続してあ
る。そして人体センサ5は、本実施形態では浴室1の壁
面に取り付けているが、この例に限ることなく、浴室1
の天井面に取り付けても良い。人体センサ5は、人工網
膜を利用した撮像装置を有し、浴室1における人体の動
きを撮像して画像処理する人体検出センサ51と、赤外
線による熱検知により人体を検知する赤外線センサ52
とから構成している。この人体センサ5の設置は浴室に
限られず、トイレ、洗面所等密閉空間であってもよい。
【0010】本実施形態の浴室1には温水機器40を遠
隔操作する風呂リモコン60を設置し、また台所には温
水機器40を遠隔操作する台所リモコン70を設置して
いる。ここに、温水機器40とは、浴槽に給湯等水を加
熱供給するための機器であり、具体的には給湯器付風呂
釜、給湯器付暖房機、温水暖房機、給湯器等により構成
されている。温水機器にはガスを燃料とするもののみな
らず石油を燃料とするものでもよい。また、電気を熱源
とするものでもよい。
【0011】温水機器40と、リモコン60、70と、
人体検出センサ51との接続については、図1のものに
おいては、まず温水機器40と台所リモコン70とがケ
ーブル41により接続され、次に台所リモコン70と風
呂リモコン60とがケーブル41で接続され、さらに風
呂リモコン60と人体検出センサ51とがケーブル41
で接続されている。
【0012】そして、給湯器等を制御する前記リモコン
60、70には、浴室1に入浴者がいることを知らせる
液晶表示パネル等の表示部を有しており、人体センサ5
が入浴者を検知して、検知信号を出力すると、表示部が
点灯等表示するようにしてある。表示部は上記のものに
限られず、入浴者の動きが一定時間無かった場合、浴槽
で寝ているかまたは倒れたと推測し、まず風呂リモコン
60で警報音あるいは音声により注意を喚起し、浴室側
から応答が所定時間内にない場合には、台所リモコン7
0において警報音あるいは音声により家族等他者に警報
報知するようにしておけばよい。
【0013】また、人体検出センサをトイレに設置する
場合には、温水機器を遠隔操作するトイレ内に設けたリ
モコンに報知手段を設けておけばよい。さらに、人体検
出センサを洗面所に設置する場合には、洗面所の給湯カ
ランの湯温等を遠隔操作する温水機器あるいは洗面所の
暖房機のリモコンに報知手段を設けておけばよい。
【0014】そして、温水機器40の内部には熱交換器
及びバーナが内蔵されており、制御のための各種センサ
を設けてある。また、温水機器40から浴槽2に対して
給湯落しこみ管46が接続配管されている。また、人体
センサ5を作動させるための電源は、温水機器40の電
源プラグ47から導入され、温水機器40のコントロー
ラ42部の図示しないトランスを介して降圧され低電圧
化されて供給される。
【0015】図2は人工網膜チップを利用した人体検出
センサ51と、赤外線センサ52とからなる人体センサ
5の具体構成を示したものである。人体検出センサ51
は監視領域を撮像する撮像装置6と、撮像装置6を制御
すると共に処理情報を判定等する制御装置7とから構成
されている。また、制御装置7と外部のリモコン60、
70とは例えば後述する通信IC等の通信部53により
送受信するようにしてある。そして、人体検出センサ5
1の他に赤外線センサ52を同一のケース体内に設け、
その制御装置7を共用し、浴室1が暗い場合の監視の相
互補填を行なうようにしてある。
【0016】前記撮像装置6の撮像部8は、縦128×
横128画素からなる画像検出部9、結像レンズ10、
スキャナ11、マルチプレクサ12及びスキャナ駆動制
御部13から構成されている。上記画素の一部で検出処
理しても良い。画像検出部9の画素はそれぞれモノクロ
256階調「レベル0(黒)〜255(白)の256階
調」で表現される。
【0017】そして、撮像部8においては、浴室内の画
像は、結像レンズ10によって画像検出部9に結像され
る。スキャナ11は、スキャナ駆動制御部13によって
駆動制御されており、スキャナ駆動制御部13は画像検
出部9の各画素列を順次一定周期毎に受光状態(オン状
態)となるように制御している。受光状態となった1列
の各画素から同時に出力された光電流は、マルチプレク
サ12によって複数の電気信号は1つの電気信号にまと
められ、増幅器14で増幅された後、アナログ電圧とし
て出力される。アナログデータからデジタルデータへの
変換は制御装置7により行うようにしてある。
【0018】また、画像検出部9の各画素は、図3に示
すように画素コア回路17によって構成されている。画
素コア回路17は受光素子18、電荷蓄積回路19、感
度可変回路20から構成されており、感度可変端子21
及びリセット端子22がスキャナ11に接続され、光電
流出力端子23がマルチプレクサ12に接続されてい
る。
【0019】図2においてゲイン調整部16は、画像出
力部15における画像平均値(画像の明るさ)をチェッ
クし、画像平均値が適切な範囲から外れていれば、増幅
器14によって撮像装置6のゲインを調整すると共にス
キャナ駆動制御部13によって画像検出部9の蓄積時間
を調整し、適正な明るさの画像が得られるように調光す
る。この調光は後述する分割された各検知領域ごとに行
うようにしてある。
【0020】人工網膜を用いた撮像装置6では、画像平
均値は、画像検出部9を構成する全画素における階調
(0階調(黒)〜255階調(白)の256階調)の平
均値であり、0〜255の値で表わさせる。この画像平
均値は増幅器14のゲインと画像検出部9の蓄積時間に
よって決定される。
【0021】そして、図2において少なくとも撮像をお
こなう画像検出部9とスキャナ11とスキャナ駆動部1
3とゲイン調整部16とは1チップで構成されている。
このチップは人工網膜チップと称される。また、このチ
ップの裏面位置には、制御装置7を設けてあり、この制
御装置7はマイクロコンピュータからなり、この内部に
は人体検出センサ51による検知処理を行なう検知領域
を複数の領域に分割する領域分割手段24等をソフトウ
エアーとして組み込んである。
【0022】具体的には、図4に示すように、制御装置
7に入力された画像情報を処理するためのポイントテー
ブル25を複数域に分割するものである。すなわち人体
検出センサ51による検出可能な撮像能力範囲(ポイン
トテーブル25全体に相当)を、まず画像処理の必要な
検知領域26と、画像処理を行なわない非検知領域27
とに区画している。すなわち、撮像能力範囲のすべてを
検知領域とはしていない。これにより検出処理可能な検
出処理領域のうちの一部を、実際に検知し処理するセン
サ検知領域として使用することで画像の処理範囲を限定
して、画像処理の速度を早めるようにしている。
【0023】さらに前記の検知領域26を、図4のよう
に、入口領域29と洗場領域30と浴槽領域31との3
つの領域に分割するようにしてある。検知領域26の分
割については、この例に限られることなく、入口領域2
9と該入口領域29以外の領域の2つに分割してもよ
い。要するに検知領域26を複数の領域に分割するもの
であればよい。例えば、洗場領域30及び浴槽領域31
を合わせて1つの領域に設定しても差しつかえない。こ
こに入口領域28とは、浴室の場合には浴室内であって
浴室への出入口ドアの近傍に位置する領域をいう。洗場
領域30とは、主として頭や体を洗う床部の領域をい
い、また、浴槽領域31とは浴槽が位置している領域を
さす。このように分割された領域毎に、順次実際の画像
情報が制御装置7に入力されて、領域毎に検出、演算等
の処理がなされるのである。
【0024】そして、人体センサ51を構成する結像レ
ンズ10と撮像装置6と制御装置7とは、前記赤外線セ
ンサ52と共に1つのケースに納められ、人体センサセ
ットとして壁面等に取り付けられる。取り付け位置は浴
室への出入口4を含め、浴室1全体を監視領域として視
野角内におさめるようにすれば良い。
【0025】そして、撮像装置6の検出出力と赤外線セ
ンサ52の検知出力はそれぞれ判定手段32へ入力され
る。判定手段32は撮像装置6からの出力と赤外線セン
サからの出力に基づき、浴室における入浴者の有無や入
浴者の動きなどを総合的に判断するようになっている。
【0026】人工網膜により検出した画像は次のように
画像処理される。画像を制御、処理する制御装置7は、
画像検出部9を構成する全画素から画像情報を予め設定
した所定時間間隔毎に受信し、所定時間間隔毎に画像情
報を受け取ると、該画像情報を処理し、判定手段32に
より入浴者の動きを判定するのである。
【0027】次に、撮像装置6で捉えた画像から、人の
動きを抽出するための画像処理方法を説明する。マイク
ロコンピュータで構成される制御装置7は、所定時間毎
に画像情報を受け取ると、当該画像情報から入浴者の動
きを所定の解析アルゴリズムに従って解析し、入浴者の
動きを監視する。
【0028】具体的には、いま図10(a)のように正
方形の物体の画像(明画像)Pが位置P1から位置P2
へ移動したとする。このとき、明るい画素を記号B、暗
い画素を記号Dで表わせば、前画像は図10(b)で表
わされ、現画像は図10(c)で表わされる。この前後
の画像は、図12の画像記憶手段115により一旦記憶
される。撮像された画像は順次更新され常に最新の2枚
の画像が記憶されるようになっている。そして動き量演
算手段111により、分割された領域毎に前記2枚の画
像が比較されて、各領域の各画素(x、y)毎に、前画
像pの受光量Pp(x、y)と現画像nの受光量Pn
(x、y)との差分(動き量) D(x、y)=Pn(x、y)−Pp(x、y) が演算され、演算結果は図11のような差分画像として
得ることができる。
【0029】図11の差分画像においては、差分D
(x、y)が正の画素は+記号で表わし、負の画素は−
記号で表わし、D(x、y)がゼロの画素は0記号で表
わしている。このような差分の総和を捉えることで、動
きがあるか否かを前記領域毎に判定することができ、こ
の判定は動き有無判定手段114にて行われる。動き量
が生じていなければ動き無しと判定され、動き量が生じ
ていれば動き有りと判定される。
【0030】一方、動き有無領域検出手段112によ
り、分割された領域毎に動きのある領域か否かを検出す
るようにしてある。すなわち、撮像装置6で撮像された
撮像画像は、入口領域29、洗場領域30及び浴槽領域
31の順に一定時間毎に制御装置7に読み込まれ、この
画像データを解析することで動きのある領域を検出する
ようにしてある。例えば人の動きによる光素電圧の変化
を捉えて、変化のある領域を動きのある領域であるとし
て、その領域を検出するようにすればよい。あるいは、
前述した動き量のある領域を捉えて動きのある領域を検
出してもよい。すなわち、動き量は各領域毎に演算して
いるので、動き量の生じている領域を動きの有る領域、
動き量の生じていない領域を動きの無い領域として検出
するようにすればよい。そして、動きの発生している領
域が、予め特定された領域に該当するか否かを特定領域
該当判定手段113により判定するようにしてある。特
定領域とは、浴室の場合には浴槽領域31又は洗場領域
30を意味し、入口領域29を除く領域である。具体的
には、状態の遷移表を予めマイクロコンピュータに記憶
させ、動きの有無と動きのある領域との信号を入力し、
順次監視場所等を遷移させるようにして、現在人のいる
領域が特定領域かどうかを判定させるようにしてある。
【0031】また、人体検出センサは感度を自動調整す
るための感度調整回路を備えており、浴室1内が暗い場
合には感度を高くし、浴室1内が明るい場合には、感度
を低くすることによって検出精度が高くなるようにして
いる。
【0032】次に、浴室1に人が入室したか否か等の判
別について説明する。図5において、人が浴室1に入り
始めると、まず待機状態にある赤外線センサ52が人体
を検知してオンとなる(ステップS1)と共にタイマセ
ットされ(ステップS2)、人体検出センサ51が一定
時間内に洗場において人を検知すると(ステップS
3)、入室したものと判断する(ステップS4)。
【0033】この入室判定において、人体検出センサ5
1による人体検知には撮像及び動き量の演算等に時間を
要すること、あるいは浴室1が暗い場合には監視感度が
鈍いことから、赤外線センサ52を併用し、赤外線セン
サ52が検出した後、人体検出センサ51が共に人を検
出することで、人体検出センサ51の弱点を補い、入室
の確実を期しているものである。
【0034】また、浴室1からの退出時においても、赤
外線センサ52がオフとなった場合(ステップS5にお
いてノーの場合)で、かつ、人体検出センサ51が動き
量を検知しない場合(ステップS6においてノーの場
合)に、浴室1から退出したものと判断させている(ス
テップS7)。赤外線センサ52のみでは入口部に立ち
止まったままであるとオフとなり、退出したものと誤っ
て判断することが有り得るので、両センサの人体非検出
により退出判定して、この赤外線センサ52の弱点を他
のセンサを使用することで補完している。
【0035】そして、人体検出センサ51が洗場3にお
いて人を検知しなかった場合(ステップS3でノーの場
合)でも、浴槽2において人を検知すると(ステップS
8)、所定時間内に赤外線センサ52及び人体検出セン
サ51が共に人を検知している場合には(ステップS
9、S10)、入室しているものと判断することとして
いる(ステップS4)。なお、入室したものと判定した
のちはセンサの検知継続時間を平均的な入浴時間に見合
うようにタイマセットしてもよい。
【0036】また、人体検出センサ51の取り付けは、
浴室1の天井あるいは壁面上部位置であり、この位置は
標準的な浴室において洗場3及び浴槽2を設けた浴室内
の人の動きを俯瞰できる最適位置である。人体センサ5
を構成する人体検出センサ51と赤外線センサ52とは
1つのケース内に収納することで、取付けし易く、点検
も容易となる。
【0037】次に装置全体を構成するセンサ、リモコン
等の各部材間における他の実施例の接続構成について図
7を用いて説明する。風呂リモコン60と台所リモコン
70とは、有線式のリモコンのケーブル41によってそ
れぞれ温水機器40内のコントローラの制御部90に接
続されている。
【0038】また、人体検出センサ51はケーブル41
により風呂リモコン60に接続されている。この風呂リ
モコン60には、ケーブル41を接続するための接続用
の端子85を設けてあり、人体検出センサ51を作動さ
せるための電源をこの風呂リモコン60から供給するよ
うになっている。これにより、温水機器40を操作する
リモコンを活用し別途にセンサ用の電源を供給するため
の電気配線工事を省略することができる。人体検出セン
サ51と温水機器40あるいはリモコン60、70との
接続は、上記の例に限られず、図8に示されるように人
体検出センサ51から通信IC53を経て、温水機器4
0と接続する台所リモコン70から風呂リモコン60を
介して接続してもよい。また通信IC53を介して台所
リモコン70、風呂リモコン60及び温水機器40の順
序で接続してもよい。
【0039】そして図7において、制御部90には温水
機器40を制御する給湯器制御部91と、人体検出セン
サ51による異常検出信号により作動し前記各リモコン
60、70に設けたスピーカ等の報知手段61、71を
動作させる報知動作部92と、報知手段による報知を解
除する報知解除部93とを設けてある。なお、これら報
知動作部92及び報知解除部93は、センサ側あるいは
リモコン側に設けてもよい。これにより温水機器側の制
御負担を少なくできる。
【0040】また、風呂リモコン60には報知を解除す
るための報知解除手段62であるインターホンスイッ
チ、温水機器を操作するための操作用のスイッチ63、
表示を行うための液晶表示板、タッチパネル等の表示手
段64が設けられている。また台所リモコン70には報
知を解除するための報知解除手段72であるインターホ
ンスイッチ、温水機器を操作するための操作用のスイッ
チ73、表示用の表示手段74が設けられている。ま
た、各リモコンに設けた音声報知のための報知手段6
1、71は、スピーカと音声ICとにより構成すること
を推奨する。
【0041】さらに、報知解除手段72による報知解除
がなされない場合において、緊急連絡用の特定電話番号
に発信する電話発信部100を制御部90内に設けても
よい。
【0042】図8は人体検出センサ51と各リモコン6
0・70、温水機器40間の通信接続関係を示す回路図
の一例であり、本実施例では通信ICを使用して接続し
てある。人体検出センサ51には前述した撮像装置6の
他、制御装置7、通信用の通信ICからなる通信部53
を設けてある。この通信部53は、アナログ通信部55
とデジタル通信部56とにより構成してあり、アナログ
通信部55は例えばASK(amplitude shift keying)
方式で構成すればよい。また、デジタル通信部56は例
えばQPSK(quadri phase shift keying)方式の
他、M16QAM、GFSK、BPSK等のデジタル高
速変調方式を採用すればよい。
【0043】風呂リモコン60には、前述した操作スイ
ッチの他に、表示手段64、風呂リモコン制御部65、
通信用の通信ICからなる前記同様のアナログ通信部6
6、デジタル通信部67を設けてある。また、風呂リモ
コン60には、スピーカ等61に報知用の音声IC6
8、PCMコーディック69を設けてある。このPCM
コーディック69は、例えばADPCM、DPCMなど
のPCM(pulse code modulation)方式により、音声
情報や映像情報を符号化及び復号化するものである。
【0044】また、風呂リモコン60のインターホンス
イッチ62はオン操作により、台所リモコン70に設け
たインターホンのスピーカと通話状態となるものであ
る。マイクロホンスイッチと兼用させてもよい。風呂リ
モコン60のリモコンケースには、ケーブル41を接続
するための接続用の端子85を設けてあり、ケーブル4
1により温水機器40と接続する台所リモコン70を介
して風呂リモコン60を経て、人体検出センサ51に作
動用の電源を供給するようになっている。
【0045】また、前記人体検出センサ51には、後述
する音声記憶部及び画像記憶部とからなるデータ記憶部
54を設けてある。台所リモコン70には、前述した操
作スイッチ73の他、表示手段74、台所リモコン制御
部75、アナログ通信用の通信ICからなるアナログ通
信部76、デジタル通信用の通信ICからなるデジタル
通信部77を設けてある。その他78は音声ICでスピ
ーカ等71に報知用のICであり、79はPCMコーデ
ィックである。また、台所リモコン70のインターホン
スイッチ62はそのオン操作により、風呂リモコン60
に設けたインターホンのスピーカと通話状態となるもの
である。マイクロホンスイッチと兼用させてもよい。温
水機器40には、前述した制御部90、給湯制御部91
の他、通信用の通信ICからなるアナログ通信部95、
商用電源を低電圧化するためのトランス96等を設けて
ある。
【0046】そして、人体検出センサ51のアナログ通
信部55及びデジタル通信部56は、風呂リモコン60
のアナログ通信部66及びデジタル通信部67と接続さ
れ、該風呂リモコン60のアナログ通信部66及びデジ
タル通信部67は、台所リモコン70のアナログ通信部
76及びデジタル通信部77を介して温水機器40のア
ナログ通信部95と接続されている。これら通信部間の
ケーブル41線は電力重畳式の二芯ケーブルを使用し、
センサ用の信号と通常の給湯制御用の制御信号と重畳し
て伝送するようにしておけばよい。
【0047】図9は人体検出センサ51を操作したり、
他者に表示、報知させるためのデータを記憶させたEE
PROM等から構成した記憶部54の内容を示す説明図
である。
【0048】図9において音声記憶部101は、前述し
たリモコンに設けた報知手段61、71に音声を報知さ
せるための音声データを記憶させたものである。この音
声記憶部101は、少なくとも、入浴者に対して「動い
て下さい」と言うメッセージで体を動かす動作の要求を
報知するための音声データを記憶させた動作要求報知音
声記憶部107と、入浴者の動きが停止して所定時間経
過した場合に他者に警報を発するための音声データを記
憶させた警報報知音声記憶部108とから構成してあ
る。また、前記動作要求報知音声記憶部107と報知手
段61、71とで動作要求報知手段を構成している。
【0049】102は画像記憶部であり、前記表示手段
61、71に人体検出用の画像を表示させる画像表示デ
ータを記憶させたものである。この画像記憶部102
は、人体検出に必要な機能を画像により表示するための
ものであり、例えば人体検出の初期操作に必要な画面を
表示手段に表示するための画像データを記憶させる操作
用画像記憶部103、人体の動きが停止した状態を前記
表示手段に表示する画像データを記憶する停止画像記憶
部104、報知手段を報知させた状態を前記表示手段に
表示するための画像データを記憶する報知用画像記憶部
105及びその他画像を表示するために必要なデータを
記憶させるその他記憶部106から構成してある。
【0050】この記憶部106は、本実施形態のもので
は、監視機能が停止したとき監視機能の停止を表示する
ための画像を記憶させる監視機能停止表示画像記憶部1
20から構成されている。別途に監視機能が停止したと
き、その旨を音声により報知するようにさせてもよい。
【0051】次に図13に基づき撮像装置6と制御装置
7と表示手段74(64)との関係について説明する。
図において撮像装置6により撮像された画像は、A/D
変換され、分割された領域毎の各画素順にマイクロコン
ピュータで構成された制御装置7の画像蓄積手段121
にデジタル画像データとして蓄積されていく。そして1
の領域全部に蓄積されたか否かの判断は蓄積可否判断手
段122により行われるようになってある。
【0052】蓄積が不十分な場合は、タイマ手段123
により画像蓄積に必要な蓄積時間を延長できるようにな
っている。画像蓄積手段による画像の蓄積時間が予め設
定した設定時間になった場合には、撮像装置による監視
機能を停止する監視機能停止手段124により、監視機
能を停止させ、遠隔位置に設けたリモコンの表示手段7
4に表示するようになっている。
【0053】そして、人体検出装置の操作に際しては、
予めリモコンの操作スイッチを操作して、人体検出セン
サ51側の操作用画像記憶部103から操作に必要な初
期画面画像を表示手段64、74に呼出して表示させ、
その画面から特定の画面を選択して操作を開始する。こ
れと同時に、人体検出センサ51側の音声記憶部101
から音声データの一部を呼出して、スピーカ等の報知手
段61、71により操作順序等を音声で報知させるよう
にしてもよい。
【0054】次に、前述したように入室判断がされる
と、図6に示されるように、人体停止の検出フローに入
り、撮像装置6によって前述したように所定時間間隔で
監視領域を撮像して(ステップS11)、前画像と現画
像とを一旦制御装置7に記憶させる(ステップS1
2)。所定時間は必ずしも一定時間でなくてもよく、ラ
ンダムに設定してもよい。次に、制御装置7にプログラ
ムされた動き量演算手段111により、各領域毎の各画
素毎に、前画像の受光量と現画像の受光量との差分(動
き量)を演算する(ステップS13)。一方、前記動き
有無領域検出手段112により、動きの発生している領
域が検出される(ステップS14)。
【0055】そして、これらの情報は制御装置7の判定
手段32に送られる。判定手段32においては、動きの
生じている領域が予め特定された領域、すなわち、浴槽
領域31又は洗場領域30に該当するか否かを、特定領
域該当判定手段113によって判定するのである。さら
に、判定手段32においては平行して、動き有無判定手
段114により動きがあるか否かを判定するのである。
【0056】動きが生じている領域が浴槽領域31又は
洗場領域30に該当する場合(ステップS15でイエス
の場合)において、かつ、動きがないと判定された場合
(ステップS16でイエスの場合)には、浴室内で入浴
者が倒れたものと推定して、人の動きが停止したものと
判定している(ステップS17)。この停止判定によ
り、前述した報知警報のステップに移行するようにすれ
ばよい。
【0057】また、浴槽、洗場領域において、動きがあ
ると判定された場合(ステップS16でノーの場合)に
は、前記同様に撮像、演算、判定が所定時間毎に更新し
て繰り返されるのである。
【0058】さらに、ステップS15において、動きが
生じている領域が浴槽又は洗場領域以外の場合(ステッ
プS15でノーの場合)であって、その後動きがないと
判定された場合(ステップS18でイエスの場合)に
は、赤外線センサ52のオフ(ステップS19でイエス
の場合)を前提条件に、浴室から退出したものと判断す
るようにしている(ステップS20)。
【0059】また、動きが生じている領域が浴槽又は洗
場領域以外の場合(ステップ15でノーの場合)であっ
て、その後も動きが継続している場合(ステップS18
でノーの場合)は、入口付近で活動していると考えられ
るから、継続して監視がなされるのである。このよう
に、入口領域で立ち止まっているときであっても、停止
したものとは判断されないことにより、誤判定による誤
警報を生じさせることがなくなるのである。
【0060】そして、人体検出センサ51により人体の
動きがあった後の停止を検出した場合には、判定手段3
2から信号を出力し、人体検出センサ51側の音声記憶
部101の動作要求報知音声記憶部107と画像記憶部
102の停止画像記憶部104から、停止した場面に対
応する予め記憶させた情報を読み出して、アナログ通信
部55及びデジタル通信部56を介して伝送し、リモコ
ン部に音声で報知すると共に画像で表示する。温水機器
40を制御するリモコン60、70から人体検出センサ
51に電源を供給し、このリモコン部で報知するように
しておけば、配線工事が簡略化されるのみならずセンサ
の報知、表示部材を別途に設ける必要がなくなる。
【0061】この報知は具体的には、例えば「浴室での
動きがありません。動いて下さい」という音声情報およ
び文字画像によって報知するようにすればよい。浴槽内
では動きが止まる場合があるので入浴者に対して動きを
要請して、人体検出センサの誤検出を防ぐためである。
【0062】上記所定時間内に、人体検出センサ51が
動きを検出すれば入浴者は健在であると推測できる。一
方、停止状態をカウンタ等でカウントし、停止状態が所
定時間継続すると異常状態と判定され、判定手段32か
ら信号を出力し、音声記憶部101の警報報知音声記憶
部108及び画像記憶部102の報知画像記憶部105
から、他者に異常状態を知らせるための予め記憶させた
情報を、通信部53を介して異常検出信号を伝送し、各
リモコンの報知手段61、71に音声で報知すると共に
表示手段64、74に画像で表示する。
【0063】この報知は具体的には、例えば「浴室を見
に行って下さい」という音声情報および文字画像によっ
て報知するようにしてある。これにより、人体検出セン
サ51による人体の異常情報を浴室のみならず台所に同
時に報知することができる。
【0064】異常検出信号は、通信ICからなる通信部
を介して、図8のように伝送する。すなわち、人体検出
センサ51に設けた音声記憶部101、画像記憶部10
2から、音声及び画像データを前述した信号に応じて呼
び出し、アナログ及びデジタル通信部66、76を介し
て台所リモコン70に伝送し、台所リモコン70に設け
られたスピーカ等の報知手段71及び表示手段74に報
知及び表示する。画像の検出、処理は前述した各領域2
9、30、31毎に行うことにより、報知及び表示のた
めの応答速度を早めることとなる。
【0065】 報知後においては報知を解除する必要
があるが、この報知解除の方法として、報知により浴室
内での異常状態を知った家族が、台所リモコン70のイ
ンターホンにより浴室リモコン60のインターホンに対
して呼出しを掛け、浴室1から応答があった場合に、浴
室内の入浴者は健全な状態と推測できるので、報知解除
用のインターホンスイッチ62の信号により、ケーブル
41を経て、コントローラの制御部90内の報知解除部
93を介して報知解除されて、再び監視フローに置かれ
ることとなる。温水機器を遠隔位置から制御するケーブ
ル41を利用することで、解除指令を伝送するための特
別のケーブルを敷設する必要はなくなるのである。
【0066】インターホンスイッチ62による報知解除
手段により報知解除がなされない場合には、特定の電話
番号に発信するコントローラ内の電話発信部100から
自動的に外部に発信されるようにしてもよい。これによ
り、家族が同居していない場合にも、安心して入浴する
ことができる。
【0067】次に、監視機能を停止する監視機能の停止
移行フローについて、図14に基づいて説明する。
【0068】撮像装置6による撮像が開始されると(ス
テップS21)、前述した調光が自動的になされた(ス
テップS22)後、画像蓄積手段121により画像デー
タの蓄積が開始される(ステップS23)と同時にタイ
マ手段123によるタイマがスタートする(ステップS
24)。
【0069】そして、図15に示すように標準時間(T
3)内に蓄積可否判断手段122により、1画面分の画
像データの蓄積がなされたと判断された場合(ステップ
S25でイエスの場合)には、画像記憶手段115に記
憶させ、次の画面の画像データの蓄積を行い、この前画
像と現画像とを一旦制御装置7に記憶させる(ステップ
S26)。ここに標準時間とは、標準的な明るさのもと
で一画面分の画像データを蓄積するのに要する時間をい
う。次に、制御装置7にプログラムされた動き量演算手
段111により、各領域毎の各画素毎に、前画像の受光
量と現画像の受光量との差分(動き量)を演算する(ス
テップS27)。この動き量の演算を継続的に行うこと
で、前述した人体停止検出のフローに移行することとな
る(ステップS28)。このように人体検出センサ51
を設置している場所の光量の環境が良好な場合には、撮
像及び撮像画像の処理は円滑に行われる。
【0070】一方、標準時間(T3)内に画像データの
蓄積ができなかったと蓄積可否判断手段122により判
断された場合(ステップS25でノーの場合)には、タ
イマ手段123により画像データの蓄積時間は一定時間
(T4)延長される(ステップS29)。その後、再び
蓄積可否判断手段122により画像データの蓄積状態が
判断され、画像データの蓄積が完了した場合(ステップ
S30でイエスの場合)には、前記と同様に次の画像デ
ータの蓄積に移り、動き量の演算に移行するのである。
【0071】また、ステップS30において画像データ
蓄積が完了していない場合には(ステップS30でノー
の場合)、さらに一定時間(T4)画像蓄積時間を延長
することとしている(ステップS31)。そして予め設
定した設定時間(T1)になるまで撮像した画像を蓄積
し、この間に画像データの蓄積が完了すれば動き量の演
算に移行させ、設定時間(T1)を経過してもなお画像
蓄積が完了しない場合(ステップS32でイエスの場
合)には、動き量の演算行程には移行することなく、監
視機能停止手段124により前記撮像装置による監視機
能を停止することとしている(ステップS33)。これ
により人体停止の検出フローには移行しないこととな
る。
【0072】図15に示すように、撮像時間(T)は一
定の周期に設定してあり、また動き量の演算に要する演
算時間(T2)は略一定の時間であるので、画像蓄積時
間(T1)時間は必然的に一定となる。この画像蓄積時
間(T1)の限界近傍で撮像画像の蓄積完了となる場合
では、人体検出センサ51の設置された場所の光量が少
ない環境であると推測され、この状態では明るさの僅か
な変化を物体の動きとしてセンサが捉え、誤検出する場
合が従来あったが、本案のものでは、画像蓄積時間が予
め設定された画像蓄積時間である設定時間にまで及んだ
ときには、積極的に監視機能を停止することで解決した
ものである。
【0073】監視機能を停止した後は、監視機能停止表
示画像記憶部120から表示画像が呼び出され、各リモ
コンの表示手段64、74に表示される(ステップS3
4)。これにより、家族のものは監視機能が停止してい
ることを遠隔位置から知ることができる。従って、セン
サの表示ボックスを別途に設ける必要がなく温水機器操
作用のリモコンを活用して監視機能停止の表示を行うこ
とができる。また、同時に人体検出センサ51自体に設
けた発光ダイオード等の表示する手段125に監視機能
が停止したことを表示するようにしている(ステップS
35)。この表示は例えば発光色を緑色から赤色に変更
したり、無灯色から赤色又は赤色点滅等への変更により
行うようにすればよい。この結果使用者は、監視状態が
停止していることを確実に知ることができる。
【0074】なお、本実施形態では、監視機能の停止の
表示を温水機器の風呂リモコン60のみならず台所リモ
コン70に表示することで、入浴者はセンサによる監視
検出状況を把握でき、安心感を得ることができ、また、
家族の者はセンサ設置場所の光量の点検に行くことも可
能となる。
【0075】なお、上述した実施形態は本発明の好適な
実施形態を示すものであって、本発明はこれに限定され
ることなく、その範囲内で各種設計変更可能である。例
えば、本実施形態では給湯器について説明したが、この
例に限られることなくこれ以外の温水暖房機に接続する
こともできるものである。さらに、浴室以外にトイレ、
洗面所等においても用いることができるものである。ま
た、センサとリモコンと温水機器本体との全部を有線に
よるコードで接続したが、無線によりその全部若しくは
一部を連携させてもなんら支障はないものである。
【0076】
【発明の効果】以上のように本発明は、温水機器若しく
はリモコンからの電源を活用して作動でき、人体検出セ
ンサの設置されている場所の明るさが不安定な状態であ
っても、誤警報が発せられることがなくなる。また本発
明は、別途の電源を供給することなく、タイマ手段によ
り順次画像の蓄積時間を延長し得て、設定時間内の間は
迅速に監視状態に移行することができ、また、設定時間
に達すると確実に監視機能を停止することが可能とな
る。さらに本発明は、電源供給を簡略化し実際の画像を
実測して確実に人体の動き停止を検出することができる
ものである。加えて本発明は、細分化した領域毎に画像
蓄積の判断を行うことで、判断に要する時間を短縮化で
き、次のフローに迅速に移行することができる。さらに
本発明は、別途に表示ボックスを設けることなく、使用
者あるいは家族の者は監視状態が停止していることを知
ることができ、安心して使用することができる。さらに
本発明は、光から電圧への変換を円滑にでき、撮像部と
制御部とを近設しえて小型化が可能となり、画像処理の
迅速化、監視機能の停止の迅速化、確実化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す全体構成図で
ある。
【図2】図2は本発明の一実施形態を示す電気回路のブ
ロック図である。
【図3】図3は人体検出センサの画像検出部の1画素を
構成する画像コア回路の構成を示す回路図である。
【図4】図4はセンサの撮像範囲と検知範囲及び検知領
域との関係を示す説明図である。
【図5】図5は本発明の一実施形態を示すフローチャー
トである。
【図6】図6は本発明の人体監視のフローを示すフロー
チャートである。
【図7】図7は本発明の装置全体を示す一実施形態を示
すブロック図である。
【図8】図8は通信関係を示す他実施形態を示すブロッ
ク図である。
【図9】図9は記憶部の概要を示すブロック図である。
【図10】図10の(a)は右下方へ向けて移動した物
体の現画像と前画像を示す図、(b)は前画像の明暗を
各画素毎に示す図、(c)は現画像の明暗を各画素毎に
示す図である。
【図11】図11は画像の境界に対応する画素における
明暗の変化を示す差分画像を表わした図である。
【図12】図12は一実施形態を示す電気回路ブロック
図である。
【図13】図13は一実施形態を示す撮像装置と制御装
置と表示手段との接続を示す説明図である。
【図14】図14は監視機能の停止移行のフローを示す
フローチャートである。
【図15】図15は撮像時間の内容を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 浴室 2 浴槽 3 洗場 4 出入口 5 人体センサ 6 撮像装置 7 制御装置 9 画像検出部 15 画像出力部 17 画像コア回路 24 領域分割手段 26 検知領域 29 入口領域 30 洗場領域 31 浴槽領域 32 判定手段 40 温水機器 41 ケーブル 42 コントローラ 47 電源プラグ 51 人体検出センサ 52 赤外線センサ 54 データ記憶部 55 アナログ通信部 56 デジタル通信部 60 風呂リモコン 61 報知手段 62 解除手段 64 表示手段 66 アナログ通信部 67 デジタル通信部 70 台所リモコン 71 報知手段 74 表示手段 76 アナログ通信部 77 デジタル通信部 85 端子 90 制御部 100 電話発信部 101 音声記憶部 102 画像記憶部 103 操作用画像記憶部 104 停止画像記憶部 105 報知用画像記憶部 106 その他記憶部 107 動作要求報知音声記憶部 108 警報報知音声記憶部 111 動き量演算手段 112 動き有無領域検出手段 113 特定領域該当判定手段 114 動き有無判定手段 115 画像記憶手段 120 監視機能停止表示画像記憶部 121 画像蓄積手段 122 蓄積可否判断手段 123 タイマ手段 124 監視機能停止手段 125 表示する手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 善行 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 5C054 AA01 AA04 CA04 CA05 CC02 CE16 CH01 EA01 FC11 FE28 FF02 HA37 5C086 AA22 BA04 CA28 CB36 DA04 EA13 FA06 FA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水機器本体若しくはリモコンに接続し
    た人体検出センサと、該人体検出センサに設けられかつ
    監視領域に対して時間間隔を設けて撮像する撮像装置
    と、該撮像装置により撮像した画像を前記人体検出セン
    サの制御装置に蓄積する画像蓄積手段と、該画像蓄積手
    段による画像の蓄積時間が予め設定した設定時間になっ
    たとき前記撮像装置による監視機能を停止する監視機能
    停止手段とを設けたことを特徴とする温水機器。
  2. 【請求項2】 温水機器本体若しくはリモコンに接続し
    た人体検出センサと、該人体検出センサに設けられかつ
    監視領域に対して予め設定した所定時間間隔を設けて撮
    像する撮像装置と、該撮像装置により撮像した画像を前
    記人体検出センサの制御装置に蓄積する画像蓄積手段
    と、該画像蓄積手段による蓄積状態の可否を判断する蓄
    積可否判断手段と、該蓄積可否判断手段により画像蓄積
    が不十分と判断された場合に蓄積時間を延長するタイマ
    手段と、前記画像蓄積手段による画像の蓄積時間が予め
    設定した設定時間になったとき前記撮像装置による監視
    機能を停止する監視機能停止手段とを設けたことを特徴
    とする温水機器。
  3. 【請求項3】 温水機器本体若しくはリモコンに接続し
    た人体検出センサと、該人体検出センサに設けられかつ
    監視領域に対して予め設定した所定時間間隔を設けて撮
    像する撮像装置と、人体の動き量を前記所定間隔前後の
    両画像の比較により受光量の差として演算する動き量演
    算手段と、前記撮像装置により撮像した画像を前記人体
    検出センサの制御装置に蓄積する画像蓄積手段と、該画
    像蓄積手段による蓄積状態の可否を判断する蓄積可否判
    断手段と、該蓄積可否判断手段により画像蓄積が不十分
    と判断された場合に蓄積時間を延長するタイマ手段と、
    前記画像蓄積手段による画像の蓄積時間が予め設定した
    設定時間になったとき前記動き量演算手段による動き量
    の演算をすることなく前記撮像装置による監視機能を停
    止する監視機能停止手段とを設けたことを特徴とする温
    水機器。
  4. 【請求項4】 温水機器本体若しくはリモコンに接続し
    た人体検出センサと、該人体検出センサに設けられかつ
    監視領域に対して予め設定した所定時間間隔を設けて撮
    像する撮像装置と、検知領域を複数の領域に分割する領
    域分割手段と、人体の動き量を分割された領域毎に前記
    所定間隔前後の両画像の比較により受光量の差として演
    算する動き量演算手段と、前記撮像装置により撮像した
    画像を前記人体検出センサの制御装置の分割された領域
    毎に蓄積する画像蓄積手段と、該画像蓄積手段による蓄
    積状態の可否を判断する蓄積可否判断手段と、該蓄積可
    否判断手段により画像蓄積が不十分と判断された場合に
    蓄積時間を延長するタイマ手段と、前記画像蓄積手段に
    よる画像の蓄積時間が予め設定した設定時間になったと
    き前記撮像装置による監視機能を停止する監視機能停止
    手段とを設けたことを特徴とする温水機器。
  5. 【請求項5】 上記監視機能停止手段による監視機能の
    停止時に監視の停止を前記リモコンあるいは人体検出セ
    ンサ本体に表示する手段を設けたことを特徴とする請求
    項1〜請求項4に記載の温水機器。
  6. 【請求項6】 上記撮像装置は、結像レンズと、該結像
    レンズによって結像される画像検出部と、スキャナと、
    前記画像検出部の各画素列を順次一定周期毎に受光状態
    に制御するスキャナ駆動制御部とからなる撮像部を有す
    るものであることを特徴とする請求項1〜請求項4に記
    載の温水機器。
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