JP2002348844A - フェンス類の係留装置 - Google Patents

フェンス類の係留装置

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JP2002348844A JP2001160912A JP2001160912A JP2002348844A JP 2002348844 A JP2002348844 A JP 2002348844A JP 2001160912 A JP2001160912 A JP 2001160912A JP 2001160912 A JP2001160912 A JP 2001160912A JP 2002348844 A JP2002348844 A JP 2002348844A
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康之 小坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイド支柱からスライダーを比較的短時間で
容易に取り外したりガイド支柱に取り付けたりでき、ス
ライダーに対するフェンス類の端部の着脱も簡単に行え
るフェンス類の係留装置を提供する。 【解決手段】 オイルフェンス7の端部を、水面上方に
一部を突出させて立設したガイド支柱2に昇降自在に支
持するための係留装置1において、ガイド支柱2の外周
面に沿って上下方向に移動自在に装着され、オイルフェ
ンス7の一端部が着脱自在に連接されるスライダー3を
円周方向で二つに分割するとともに、一側方の各分割線
に沿って相対向する板状の突出片3cを外方へ張り出し
て設け、一対の突出片3cによりオイルフェンス7の一
端部を挟持し、両突出片3cおよびオイルフェンス7を
厚み方向に一連に貫通する複数本のボルト・ナット9に
より取り外し可能に一体に接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、海面上に浮遊す
るオイルが特定の海域に浸入するのを防止するオイルフ
ェンスや水中の汚濁を防止するための水中汚濁防止膜な
どのフェンス類の端部を昇降自在に支持するためのフェ
ンス類の係留装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記したフェンス類の係留装置は、一般
的に、たとえば特開平11−100831号公報に従来
技術として記載されているように、スリットを有するス
ライドパイプ内に円筒状フロートが昇降自在に挿入さ
れ、このフロートにスリットを通してフェンス類の端部
が接続された構造からなっており、また同公報に発明に
かかる装置として記載されているように、岸壁等に鉛直
方向に固定される金属製のスライドレールに金属製のス
ライダーが昇降自在に係合され、スライダーにはヒンジ
を介して円筒状フロートが接続され、フロートの母線に
沿って突片が突設され、この突片にフェンス類の端部が
押え板により固定された構造の係留装置が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の一般的な係留装置では、次のような点で改良す
べき余地がある。すなわち、 スライドパイプ内の円筒状フロートを取り出した
り、スライドレールに係合するスライダーを取り外した
りする場合に、スライドパイプあるいはスライドレール
の水面上方に突出する上端よりもかなり上方に引き上
げ、完全に抜き出す必要があった。
【0004】 水面上方へ引き上げるには、かなりの
力を要するために船上での作業は時間がかかり、とくに
海が荒れて波が高いときの作業は危険で困難であった。
【0005】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、ガイド支柱からスライダーを比較的短時間で容易に
取り外したりガイド支柱に取り付けたりでき、スライダ
ーに対するフェンス類の端部の着脱も簡単に行えるフェ
ンス類の係留装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明にかかるフェンス類の係留装置は、オイル
フェンスや汚濁防止膜などのフェンス類の端部を水面上
方に一部を突出させて立設したガイド支柱に昇降自在に
支持するための係留装置において、前記ガイド支柱の外
周面に沿って上下方向に移動自在に装着され、前記フェ
ンス類の一端部が着脱自在に連接されるスライダーを円
周方向で二つに分割するとともに、少なくとも一側方の
各分割線に沿って相対向する板状の接続用突出片を外方
へ張り出して設け、一対の前記接続用突出片を接合しこ
れらを厚み方向に一連に貫通する複数本のボルト・ナッ
ト等の着脱可能な緊締具により取り外し可能に一体に接
合することを特徴としている。
【0007】上記の構成を有する本発明の係留装置によ
れば、ガイド支柱に沿ってスライダーを現状の位置であ
るいは上方に引き上げ、スライダーの一部を水面から上
方へ突出させた状態で、ナットを緩めてボルトから取り
外してボルトを引き抜き、フェンス類の端部を挟持して
いる接続用突出片を開放する。これにより、スライダー
の上部あるいは全体を分割できるので、そのままである
いはスライダーを少しずつ上方に引き上げ同様の作業を
繰り返すことによって二つに分割することができる。し
たがって、スライダーをガイド支柱の上端からそれほど
上方へ引き上げなくても、ガイド支柱からスライダーを
取り外すことができる。
【0008】一方、スライダーをガイド支柱に装着する
場合には、分割したスライダー部の相対向する接続用突
出片を接合してボルト・ナットにて締め付けた状態で、
従来のスライダーと同様にガイド支柱の上方からガイド
支柱の周囲に被せるように装着することができるほか、
上記したスライダーの取り外し時の作業手順と逆の手順
で分割したスライダーでガイド支柱の周囲を取り囲み、
両側の接続用突出片を下部側から上部側へかけてボルト
・ナットで固定する作業を複数回繰り返すことにより、
接合することもできる。
【0009】このため、ガイド支柱に対するスライダー
の取り付けおよび取り外しの各作業が状況に応じ選択し
て行え、作業が従来に比べて容易にかつ短時間ででき
る。
【0010】請求項2に記載のように、前記フェンス類
の一端部を前記スライダーに連結したコネクターに着脱
自在に連接したり、あるいは、請求項3に記載のよう
に、前記フェンス類の一端部を前記接続用突出片間に挟
持し、両突出片およびフェンス類端部を厚み方向に一連
に貫通する複数本の前記緊締具により着脱可能に連接し
たりできる。
【0011】請求項2記載の係留装置では、スライダー
に対するフェンス類の着脱はコネクターを介して行うの
で、ガイド支柱からのスライダーの着脱とは関係なく行
える。一方、請求項3記載の係留装置では、スライダー
を現状位置であるいはガイド支柱の上方へ引き上げて接
続用突出片を上部側から下部側へわたって開放する際
に、フェンス類の端部を全部あるいは部分的にスライダ
ーから引き出せる。この結果、スライダーの重量が軽く
なり、スライダーは浮上するから、上記と同様の作業を
繰り返すことにより、スライダーの開放と同時にフェン
ス類をスライダーから簡単に離脱させることができる。
またスライダーをガイド支柱に装着する際に、接合する
接続用突出片間でフェンス類の端部を段階的に挟むよう
にしてスライダーに取り付ける。
【0012】請求項4に記載のように、分割された前記
各スライダー部の一側を開閉可能に連結し、各スライダ
ー部の他側方にだけ前記接続用突出片を設けることがで
きる。
【0013】請求項4記載の係留装置によると、ガイド
支柱に対するスライダーの着脱作業の際に、スライダー
の一方の接続用突出片の緊締具を取り外したり取り付け
たりするだけで着脱できるので、着脱作業が簡単で作業
時間も大幅に短縮される。
【0014】請求項5に記載のように、分割された前記
各スライダー部の上端面および下端面に、ガイドローラ
ーを前記ガイド支柱の外周面に添接可能に内方へ一部を
突出させ横向きの支軸により回転可能に設けることがで
きる。
【0015】請求項5記載の係留装置によれば、各スラ
イダー部の上下のガイドローラーがガイド支柱に添接さ
れ、スライダーの内周面とガイド支柱の外周面とに一定
の隙間が設けられた状態で、ガイドローラーが回転する
ことによりスライダーがガイド支柱に沿って上下方向に
スムーズに移動する。
【0016】請求項6に記載のように、前記スライダー
は上下両端を開口した円筒体で、分割された前記各スラ
イダー部の一部に半円筒状の浮力体を一体に備えること
ができる。
【0017】請求項6記載の係留装置によれば、スライ
ダーが浮力体を備えるから、接続するフェンス類の端部
に浮力体を取り付けておかなくても、必要かつ十分な浮
力をもつ。このため、水中でスライダーを二分割してガ
イド支柱から取り外したり分割したスライダー部を結合
してガイド支柱に取り付けたりする作業が容易に行い得
る。なお、浮力体を給排気可能な構造にすれば、スライ
ダーの浮力を任意に調整でき、また沈下も容易にできる
ので、いっそう便利である。
【0018】請求項7に記載のように、前記スライダー
は上下両端を開口した円筒体で、分割された前記各スラ
イダー部の半円筒状外周壁に上下方向に間隔をあけて外
方へ突出する複数の補強用リブを円周方向に形成してい
てもよい。
【0019】請求項7記載の係留装置によれば、スライ
ダーを小型化および軽量化できるので、水面上に引き上
げ分割してガイド支柱から取り外したり、分割したスラ
イダー部を水面上に引き上げた状態で連結し、ガイド支
柱に取り付ける作業が容易に行い得る。なお、スライダ
ーに接続するフェンス類の端部には、浮力体を取り付け
てスライダーの浮上を補助することが好ましい。
【0020】請求項8に記載のように、前記ガイド支柱
が円柱状でその円周方向の一部に半径方向外方へ張り出
す回止め片を上下方向に連続して突設し、該回止め片側
で分割された前記各スライダー部の一端をそれぞれ開放
し、回止め片の反対側で前記スライダー部の一対の前記
突出片により前記フェンス類の一端部を挟持し、両突出
片およびフェンス類端部を厚み方向に一連に貫通する複
数本のボルト・ナットにより取り外し可能に一体に接合
することができる。
【0021】請求項8記載の係留装置によれば、スライ
ダーの一側にだけフェンス類を接続する場合に、フェン
ス類が長手方向と直交する方向に流されるなどして移動
しようとすると、スライダーの開放端部がガイド支柱の
一部から外方に張り出す回止め片に当接し、スライダー
の回転が阻止され、フェンス類の移動も阻止される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかるフェンス
類の係留装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0023】図1は本発明の実施例にかかるオイルフェ
ンス用係留装置を示す斜視図、図2(a)は図1の係留
装置を示す平面図で、図2(b)はオイルフェンス用係
留装置のうち浮沈式オイルフェンスの一部を省略して示
す正面展開図である。
【0024】図1および図2に示すように、係留装置1
は円柱状のガイド支柱2を備え、このガイド支柱2が水
底から水面上に上端部が突出するように立設されてい
る。ガイド支柱2の周囲には、円筒状のスライダー3が
遊嵌され、上下方向に昇降自在に被装されている。スラ
イダー3は、円周方向で二分割した半円筒形の鋼管製分
割スライダー部3Aの両側縁に、板状の接続用突出片3
c・3dをそれぞれ側方に張り出して一体に突設し、ま
た半円筒状鋼管製フロート3bを各分割スライダー部3
Aの外周面にその下端から上部にかけて一体に形設して
いる。フロート3bは中空体で、内部にエアが密封され
ている。つまり、スライダー3は外径の小さい小円筒部
3aと外径の大きい大円筒部3bとを上下二段に連設し
た形状からなり、大円筒部3bは中空の環状円筒体から
なり、浮力体(フロート)に構成されている。円周方向
で二分割され、各分割スライダー部3Aの両側の分割線
に沿って板状の接続用突出片3c・3dが側方に張り出
し相対向して設けられている。上下の各接続用突出片3
c・3dは、本例ではそれぞれ一体に連続して形成さ
れ、厚み方向に一連に貫通する複数の取付孔(不図示)
が穿設され、各取付孔に緊締具としてのボルト・ナット
9が嵌着されている。この場合、ナットは相対向する一
方の接続用突出片3c・3dの取付穴の位置に固着して
おくとよい。
【0025】また、各スライダー部3Aの上端面および
下端面には、それぞれ一対のガイドローラー4が円周方
向に間隔をあけ、ガイド支柱2の外周面に添接可能に半
径方向内方へ一部を突出させて横向きの支軸4aにより
回転可能に取付金具4bを介して配設されている。さら
に各スライダー部3Aの下端面には、緩衝具5が一対の
ガイドローラー4の間において下向きに突設されてい
る。そのほか、各スライダー部3Aの下端面には、一対
の緩衝具6がそれぞれガイドローラー4の外側にも下向
きに突設されている。
【0026】スライダー3の両側には、浮沈式オイルフ
ェンス7の一端がアダプター8およびコネクター10を
介して接続されている。オイルフェンス7は、それぞれ
所定深さの帯状体7aを備え、帯状体7aの深さ方向の
中間位置においてエアチューブ(空洞部)7bが長さ方
向に沿って一体に形成されている。帯状体7aは、たと
えばゴム材を含浸させた布材から形成され、帯状体7a
の下部に長さ方向に沿って多数のウエイト7wが間隔を
あけて取着されている。
【0027】また、オイルフェンス7のエアチューブ7
bの両端又は一端は、対応するアダプター8の給排気路
8aに接続されるが、各給排気路8aの下部には給排気
エアホースの取付口8cが設けられており、各取付口8
cには給排気管(エアホース)の一端が取着される。
【0028】本例のコネクター10にはフレキシブルコ
ネクターが使用されており、弾性体としての一定の厚み
を有するゴム板からなるフレキシブルコネクター10の
一端が金属製の連結具10aによりアダプター8に連結
されており、このフレキシブルコネクター10の他端が
スライダー3の一端に連接された接続用突出片3c・3
d間に挟持され連結されている。このため、たとえば波
風を受けて金属製アダプター8とオイルフェンス7との
間が屈曲したときには空気通路が遮断されるので、オイ
ルフェンス7のエアチューブ7bに対する給排気が不可
能になったりオイルフェンス7が破損したりすることが
あるが、そのようなおそれがない。
【0029】次に、図3(a)(b)は係留装置の他の
実施例を示す平面図および正面視展開図である。
【0030】本例の係留装置1’は、スライダー3’が
上端から下端にかけて同一の内外径からなる鋼管製円筒
体で形成され、円筒体の外周面には上下方向に間隔をあ
けて複数のリブ3fを設けて補強しており、浮力体は備
えていない。上記実施例と同様に円周方向で等間隔に二
分割され、両側の分割線に沿って板状の接続用突出片3
cがそれぞれ側方に張り出して設けられている。上端面
および下端面に一対のガイドローラー4が配設され、ま
た下端面に緩衝具5および一対の緩衝具6が配設されて
いるところは共通している。本例の係留装置1’は小型
化・軽量化を図ったもので、浮力体を省いていることか
ら、接続用突出片3c間に挟持して接続されるオイルフ
ェンス7や汚濁防止用膜(不図示)の端部に補助浮力体
11を設けることが望ましい。補助浮力体11には図3
のような樹脂製発泡体のほか、たとえば金属製の中空体
が使用される。なお、図示は省略するが、上下方向の複
数のリブ3fとリブ3fの間のスペースに浮力体を設け
ることも可能で、この場合には補助浮力体11はとくに
必要としない。
【0031】図4(a)(b)は係留装置の他の実施例
を示す平面図および正面視展開図である。
【0032】本例の係留装置1”は、基本的には上記第
2実施例の係留装置1’に共通するものであるが、次の
点が相違する。すなわち、ガイド支柱2が円周方向の一
部に半径方向外方に突出する回止め片2aが円周方向の
一部に上下方向に沿って一体に設けられており、円筒状
のスライダー3”は一側に設けられた接続用突出片3c
と反対側で円周方向の一部3gが上下方向にわたり開放
され、この開放部3gが回止め片2aを挟むように配置
されている。本例の係留装置1”も小型化・軽量化を図
ったもので、浮力体を省いていることから、接続用突出
片3c間に挟持して接続されるオイルフェンス7や汚濁
防止用膜(不図示)の端部に補助浮力体11が設けられ
る。なお、上端面および下端面に一対のガイドローラー
4が配設され、また下端面に緩衝具5および一対の緩衝
具6が配設されているところは、上記各実施例の係留装
置1・1’と共通している。
【0033】次に、図5(a)(b)は係留装置の他の
実施例を示す平面図および正面視展開図である。
【0034】本例の係留装置1−1は、オイルフェンス
7などのフェンス類が接続用突出片3c・3d間ではな
く、スライダー3の大円筒部(フロート)3bの周壁に
溶接等により固設されたアダプター8に着脱可能に接続
される。そして、スライダー3は半円筒形の分割スライ
ダー部3Aに二分割され、図5(a)のようにガイド支
柱2を取り囲むように両側の接続用突出片3c・3dを
接合し、ボルトナットなどの緊締具9により固定され
る。
【0035】図6(a)(b)および図7(a)(b)
はそれぞれ係留装置の他の実施例を示す平面図および正
面視展開図で、図6は接合状態、図7は開放状態であ
る。
【0036】本例の係留装置1−2は、スライダー3は
上下方向全体にわたり浮力体(フロート)が付設され大
円筒部3bに形成されている。また半円筒形の分割スラ
イダー部3Aの一方の接続用突出片3dをヒンジ機構1
2により開閉可能に連結し、他方の接続用突出片3dを
接合し、緊締具9により固定して連結する構造からな
る。なお、ヒンジ機構12側の接続用突出片3dも緊締
具9により緊締することにより、強い波風を受けても一
対の分割スライダー部3Aが開放しないようにしてい
る。そのほか、上記実施例(とくに図5)と共通の構成
部材には同一の番号を付して示し、説明を省略する。
【0037】以上に本発明の係留装置について複数の実
施例を挙げて説明したが、下記のように実施することが
できる。たとえば、円柱状のガイド支柱2に代えて断面
H形やT形のガイド支柱を使用し、ガイド支柱の断面形
状に対応する断面鉤形のスライダーを使用しても同様に
実施できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の係留装置には、次のような優れた効果がある。
【0039】1)ガイド支柱からスライダーを比較的短
時間で容易に取り外したりガイド支柱に取り付けたりで
き、スライダーに対するフェンス類の端部の着脱も簡単
に行える。
【0040】とくに、ガイド支柱に対するスライダーの
取り付けおよび取り外しの各作業が状況に応じ選択して
行え、作業が従来に比べて容易にかつ短時間でできる。
【0041】2)請求項2記載の発明置では、スライダ
ーに対するフェンス類の着脱はコネクターを介して行う
ので、ガイド支柱からのスライダーの着脱とは関係なく
行えるので、スライダーの着脱が容易である。
【0042】3)請求項3記載の発明では、ガイド支柱
へのスライダーの着脱とスラーダーに対するフェンス類
の着脱とを同時に行える。
【0043】4)請求項4記載の発明では、ガイド支柱
に対するスライダーの着脱作業の際に、スライダーの一
方の接続用突出片の緊締具を取り外したり取り付けたり
するだけで着脱できるので、着脱作業が簡単で作業時間
も大幅に短縮される。
【0044】5)請求項5記載の発明では、スライダー
の上下のガイドローラーがガイド支柱に添接され、スラ
イダーの内周面とガイド支柱の外周面とに一定の隙間が
設けられた状態で、ガイドローラーが回転することによ
りスライダーがガイド支柱に沿って上下方向にスムーズ
に移動する。
【0045】6)請求項6記載の発明では、スライダー
が浮力体を備えるから、接続するフェンス類の端部に浮
力体を取り付けておかなくても、必要かつ十分な浮力を
もつので、水中でスライダーを二分割してガイド支柱か
ら取り外したり分割したスライダー部を結合してガイド
支柱に取り付けたりする作業が容易に行い得る。
【0046】7)請求項7記載の発明では、スライダー
を小型化および軽量化できるので、水面上に引き上げ分
割してガイド支柱から取り外したり、分割したスライダ
ー部を水面上に引き上げた状態で連結し、ガイド支柱に
取り付ける作業が容易に行い得る。
【0047】8)請求項8記載の発明では、スライダー
の一側にだけフェンス類を接続する場合に、フェンス類
が長手方向と直交する方向に流されるなどして移動しよ
うとすると、スライダーの開放端部がガイド支柱の一部
から外方に張り出す回止め片に当接し、スライダーの回
転が阻止され、フェンス類の移動も阻止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるオイルフェンス用係留
装置を示す斜視図である。
【図2】図2(a)は図1の係留装置を示す平面図で、
図2(b)はオイルフェンス用係留装置のうち浮沈式オ
イルフェンスの一部を省略して示す正面展開図である。
【図3】図3(a)(b)は係留装置の他の実施例を示
す平面図および正面視展開図である。
【図4】図4(a)(b)は係留装置の他の実施例を示
す平面図および正面視展開図である。
【図5】図5(a)(b)は係留装置の他の実施例を示
す平面図および正面視展開図である。
【図6】図6(a)(b)は係留装置の他の実施例を示
す接合状態における平面図および正面視展開図である。
【図7】図7(a)(b)は図6の係留装置の開放状態
における平面図および正面視展開図である。
【符号の説明】
1・1’・1”・1−1・1−2 係留装置 2 ガイド支柱 3・3’・3” スライダー 3A 分割スライダー部 3a 小円筒部 3b 大円筒部(フロート) 3c・3d 突出片 4 ローラー 5・6 緩衝具 7 オイルフェンス 9 ボルト・ナット(緊締具)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルフェンスや汚濁防止膜などのフェ
    ンス類の端部を水面上方に一部を突出させて立設したガ
    イド支柱に昇降自在に支持するための係留装置におい
    て、 前記ガイド支柱の外周面に沿って上下方向に移動自在に
    装着され、前記フェンス類の一端部が着脱自在に連接さ
    れるスライダーを円周方向で二つに分割するとともに、
    少なくとも一側方の各分割線に沿って相対向する板状の
    接続用突出片を外方へ張り出して設け、 一対の前記接続用突出片を接合しこれらを厚み方向に一
    連に貫通する複数本のボルト・ナット等の着脱可能な緊
    締具により取り外し可能に一体に接合することを特徴と
    するフェンス類の係留装置。
  2. 【請求項2】 前記フェンス類の一端部を前記スライダ
    ーに連結したコネクターに着脱自在に連接した請求項1
    記載のフェンス類の係留装置。
  3. 【請求項3】 前記フェンス類の一端部を前記接続用突
    出片間に挟持し、両突出片およびフェンス類端部を厚み
    方向に一連に貫通する複数本の前記緊締具により着脱可
    能に連接した請求項1記載のフェンス類の係留装置。
  4. 【請求項4】 分割された前記各スライダー部の一側を
    開閉可能に連結し、各スライダー部の他側方にだけ前記
    接続用突出片を設けた請求項1記載のフェンス類の係留
    装置。
  5. 【請求項5】 分割された前記各スライダー部の上端面
    および下端面に、ガイドローラーを前記ガイド支柱の外
    周面に添接可能に内方へ一部を突出させ横向きの支軸に
    より回転可能に設けた請求項1記載のフェンス類の係留
    装置。
  6. 【請求項6】 前記スライダーは上下両端を開口した円
    筒体で、分割された前記各スライダー部の一部に半円筒
    状の浮力体を一体に備えている請求項1又は請求項5記
    載のフェンス類の係留装置。
  7. 【請求項7】 前記スライダーは上下両端を開口した円
    筒体で、分割された前記各スライダー部の半円筒状外周
    壁に上下方向に間隔をあけて外方へ突出する複数の補強
    用リブを円周方向に形成している請求項1又は請求項5
    記載のフェンス類の係留装置。
  8. 【請求項8】 前記ガイド支柱が円柱状でその円周方向
    の一部に半径方向外方へ張り出す回止め片を上下方向に
    連続して突設し、該回止め片側で分割された前記各スラ
    イダー部の一端をそれぞれ開放し、回止め片の反対側で
    前記スライダー部の一対の前記接続用突出片により前記
    フェンス類の一端部を挟持し、両接続用突出片およびフ
    ェンス類端部を厚み方向に一連に貫通する複数本の前記
    緊締具により取り外し可能に一体に接合する請求項1〜
    7のいずれかに記載のフェンス類の係留装置。
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