JP2002348833A - 消波ケ−ソン - Google Patents

消波ケ−ソン

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JP2002348833A
JP2002348833A JP2001160165A JP2001160165A JP2002348833A JP 2002348833 A JP2002348833 A JP 2002348833A JP 2001160165 A JP2001160165 A JP 2001160165A JP 2001160165 A JP2001160165 A JP 2001160165A JP 2002348833 A JP2002348833 A JP 2002348833A
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JP
Japan
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wave
casing
wall
slits
waves
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Pending
Application number
JP2001160165A
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English (en)
Inventor
Hideki Honda
秀樹 本田
Sadao Shiozaki
禎郎 塩崎
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 沿い波にも消波効果を発揮できる消波ケ−ソ
ンを得る。 【解決手段】 垂直部1が港内側2となるように配置し
たL字形のケ−ソン本体6と、該L字形ケ−ソン本体6
の水平部3の港外側4先端に設けられ、波を透過させる
上下方向のスリット7を複数設けた波透過壁8とからな
る消波ケ−ソンにおいて、前記波透過壁8の隣り合うス
リット7間の壁面を、沿い波の入射が可能なように傾け
た消波ケ−ソン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、港湾、漁港等の
防波堤や護岸用として使用されるケ−ソンに関する。
【0002】
【従来の技術】防波堤や護岸用として使用されるケ−ソ
ンに作用する波の反射を抑えるために、消波ケ−ソンを
採用することが多くなっている。図4(a)はこの消波
ケ−ソンの波入射方向の断面図、図4(b)は(a)の
B−B矢視図である。この消波ケ−ソンは、垂直部21
が港内側22で、水平部23が港外側24となるように
基礎捨石25上に配置されたL字型ケ−ソン本体26
と、ケ−ソン本体26の水平部23の港外側24先端に
設けられ、波を透過させる上下方向のスリット部27を
複数設けた波透過壁28とからなり、波透過壁28と、
ケ−ソン本体26の垂直部21の港外側24の壁面21
aおよびケ−ソン本体26の水平部23の上面23aと
で囲まれる空間は、遊水室29と呼ばれている。
【0003】そして、波透過壁28のスリット部27を
通って波が遊水室29内に流入することにより渦が発生
し、波の保有するエネルギ−が消耗されたり、スリット
部27を通って遊水室29内に流入する入射波と、ケ−
ソン本体26の垂直部21の港外側24の壁面21aに
当たって反射する反射波とが干渉することにより、消波
効果がもたらされるものである。
【0004】そして、図3に示す遊水室29の幅Wが、
消波対象波の波長の10〜20%のとき、スリット部2
7の全体の開口幅を遊水室29の奥行長さLの20〜4
0%としたとき、最も大きい消波効果が得られ、この範
囲を大きく外れると、十分な消波機能を発揮することが
できないということが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た消波ケ−ソンには、次のような問題点がある。消波ケ
−ソンの遊水室の幅は、前述したように消波対象とする
波の波長に基づいて、決定しなければならないが、この
場合消波対象とする波の遊水室への入射方向は、波透過
壁の壁面に対してほぼ直角であることが前提となってい
るため、沿い波のように波透過壁の壁面に沿って入射し
てくる波には、波の波長に対して遊水室の幅が適正に設
定されていても、消波性能を十分に発揮できない。
【0006】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を解消するためになされたものであり、入射波の波透
過壁の壁面に対する直角度が大きく低下しても、十分な
消波機能を発揮することのできる消波ケ−ソンを提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第一の消
波ケ−ソンは、垂直部が港内側となるように配置したL
字形のケ−ソン本体と、該L字形ケ−ソン本体の水平部
の港外側先端に設けられ、波を透過させる上下方向のス
リットを複数設けた波透過壁とからなる消波ケ−ソンに
おいて、前記波透過壁の隣り合うスリット間の壁面を、
沿い波の入射が可能なように傾けたものである。
【0008】この消波ケ−ソンにおいては、前記波透過
壁の隣り合うスリット間の壁面を、沿い波の入射が可能
なように傾けているので、沿い波を遊水室に導入するこ
とができ、沿い波の場合でも十分に消波機能を発揮する
ことができる。
【0009】また、この発明に係る第二の消波ケ−ソン
は、垂直部が港内側となるように配置したL字形のケ−
ソン本体と、該L字形ケ−ソン本体の水平部の港外側先
端に設けられ、波を透過させる上下方向のスリットを複
数設けた波透過壁とからなる消波ケ−ソンにおいて、前
記波透過壁に設けた複数のスリットの平断面形状を、略
平行四辺形形状としたものである。
【0010】この消波ケ−ソンにおいては、前記波透過
壁に設けた複数のスリットの平断面形状を、略平行四辺
形形状としているので、沿い波を遊水室に導入すること
ができ、沿い波の場合でも十分に消波機能を発揮するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照して説明する。図1は本発明の消波ケ−ソンの第一の
実施の形態の説明図であり、(a)は消波ケ−ソンの波
入射方向の断面図、(b)は(a)のA−A矢視図、
(c)は遊水室内での入射波の進行経路を示す図であ
る。この消波ケ−ソンは、垂直部1が港内側2で、水平
部3が港外側4となるように基礎捨石5上に配置された
L字型ケ−ソン本体6と、ケ−ソン本体6の水平部3の
港外側4先端に設けられ、波を透過させる上下方向のス
リット部7を複数設けた波透過壁8とからなり、波透過
壁8と、ケ−ソン本体6の垂直部1の港外側4の壁面1
aおよびケ−ソン本体6の水平部3の上面3aとで囲ま
れる空間は、遊水室9と呼ばれている。
【0012】そして、波透過壁8のスリット部7を通っ
て波が遊水室9内に流入することにより渦が発生し、波
の保有するエネルギ−が消耗されたり、スリット部7を
通って遊水室9内に流入する入射波と、ケ−ソン本体6
の垂直部1の港外側4の壁面1aに当たって反射する反
射波とが干渉することにより、消波効果がもたらされる
ものである。
【0013】この消波ケ−ソンにおいては、図1(b)
に示すように、波透過壁8の隣り合うスリット部7間の
壁面8aを、消波ケ−ソンの長手方向に対して45度以
下の傾斜角度となるように傾けている。このように波透
過壁8の壁面8aを傾斜させると、沿い波にとっては波
透過壁8の壁面8aを傾斜させないときよりも、波透過
壁8の開口率が大きくなるため、入射波が遊水室9に入
りやすくなる。
【0014】遊水室9内に入射した入射波は、図1
(c)に示すように、矢印のように進み、ケ−ソン本
体6の垂直部1の港外側4の壁面1aに当たって反射
し、矢印のように進む。そして、波透過壁8に到達す
るが、矢印の方向からみると、波透過壁8の開口率は
小さいため、波は波透過壁8から外部に出にくく、大部
分の波は波透過壁8で反射して、矢印で示すように、
再びケ−ソン本体6の垂直部1の港外側4の壁面1aに
向かうというような動きを繰り返しながら、遊水室9内
を進むので、効率的に消波を行なうことができる。
【0015】図2は、本発明の消波ケ−ソンの第二の実
施の形態を示す図であり、第一の実施の形態の消波ケ−
ソンのA−A矢視図に対応する図である。この消波ケ−
ソンは、第一の実施の形態の消波ケ−ソンと波透過壁の
構造のみが異なり、他の部分の構造は同じであるので、
波透過壁の説明のみを行ない、他の部分の詳細説明は省
略する。
【0016】この消波ケ−ソンにおいては、波透過壁1
8に設けるスリット部17の平断面形状を、略平行四辺
形形状となるようにしている。このようにしているの
で、第一の実施の形態の消波ケ−ソンと同じように、沿
い波を遊水室19に入射させやすくなるとともに、遊水
室19内での波の挙動も同じようにさせてやることがで
き、効率的に消波を行なうことができる。
【0017】なお、本発明の消波ケ−ソンは、沿い波の
みならず波透過壁に直交する方向から入射する波に対し
ても、消波効果を発揮しなければならないので、スリッ
トを形成する部材を傾けたり、スリットの平断面形状を
略平行四辺形形状となるようにした場合でも、図3
(a)および図3(b)に示す波透過壁8または18の
スリット部7または17の開口率{A/(A+B)}
を、前述したように20〜40%となるように設計しな
ければならない。
【0018】
【発明の効果】この発明により、沿い波の場合でも効率
よく消波を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消波ケ−ソンの第一の実施の形態の説
明図であり、(a)は消波ケ−ソンの波入射方向の断面
図、(b)は(a)のA−A矢視図、(c)は遊水室内
での入射波の進行経路を示す図である。
【図2】本発明の消波ケ−ソンの第二の実施の形態を示
す図である。
【図3】本発明の消波ケ−ソンの開口率を説明する図で
あり、(a)は第一の実施の形態の場合、(b)は第二
の実施の形態の場合である。
【図4】従来の消波ケ−ソンの説明図であり、(a)は
この消波ケ−ソンの波入射方向の断面図、(b)は
(a)のB−B矢視図である。
【符号の説明】
1 垂直部 2 港内側 3 水平部 4 港外側 5 基礎捨石 6 L字型ケ−ソン本体 7 スリット部 8 波透過壁 9 遊水室 17 スリット部 18 波透過壁 19 遊水室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直部が港内側となるように配置したL
    字形のケ−ソン本体と、該L字形ケ−ソン本体の水平部
    の港外側先端に設けられ、波を透過させる上下方向のス
    リットを複数設けた波透過壁とからなる消波ケ−ソンに
    おいて、前記波透過壁の隣り合うスリット間の壁面を、
    沿い波の入射が可能なように傾けたことを特徴とする消
    波ケ−ソン。
  2. 【請求項2】 垂直部が港内側となるように配置したL
    字形のケ−ソン本体と、該L字形ケ−ソン本体の水平部
    の港外側先端に設けられ、波を透過させる上下方向のス
    リットを複数設けた波透過壁とからなる消波ケ−ソンに
    おいて、前記波透過壁に設けた複数のスリットの平断面
    形状を、略平行四辺形形状としたことを特徴とする消波
    ケ−ソン。
JP2001160165A 2001-05-29 2001-05-29 消波ケ−ソン Pending JP2002348833A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006335187A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 大型浮体用低反射型消波工
JP2014169560A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Toyama Univ 消波構造体

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