JP2002348327A - オレフィン系共重合体ラテックスおよびその製造方法 - Google Patents

オレフィン系共重合体ラテックスおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2002348327A
JP2002348327A JP2001158385A JP2001158385A JP2002348327A JP 2002348327 A JP2002348327 A JP 2002348327A JP 2001158385 A JP2001158385 A JP 2001158385A JP 2001158385 A JP2001158385 A JP 2001158385A JP 2002348327 A JP2002348327 A JP 2002348327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
olefin
structural unit
group
carbon atoms
functional group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001158385A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Hayakawa
俊之 早川
Keisuke Yashima
啓介 八島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP2001158385A priority Critical patent/JP2002348327A/ja
Publication of JP2002348327A publication Critical patent/JP2002348327A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車部品、機械部品、電子部品、土木建材
などに使用される極薄シートの成形に好適に用いられ、
貯蔵安定性に優れた、官能基を有するオレフィン系共重
合体ラテックスを提供すること。 【解決手段】 (a−1)エチレンに由来する構造単
位、(a−2)炭素数が3〜10のα−オレフィンに由
来する構造単位、(a−3)官能基含有不飽和化合物に
由来する構造単位、および、必要に応じて(a−4)非
共役ジエン系化合物に由来する構造単位を有するオレフ
ィン系共重合体ラテックス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、官能基を有するオ
レフィン系共重合体を含有するラテックスに関する。さ
らに詳しくは、自動車部品、機械部品、電子部品、土木
建材などに使用される極薄シートの成形に好適に用いら
れ、貯蔵安定性に優れた、官能基を有するオレフィン系
共重合体を含有するラテックスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エチレン/α−オレフィン共重合
体、エチレン/α−オレフィン/非共役ジエン共重合体
などのオレフィン系共重合体は、耐熱性および耐候性に
優れた材料であり、自動車部品、機械部品、土木建材な
どの材料として広く用いられており、また、ポリプロピ
レン、ポリエチレンなどの樹脂の改質剤としても広く用
いられている。
【0003】このようなオレフィン系共重合体を使用し
た極薄シートの成形は、オレフィン系共重合体を有機溶
剤に溶解し、担体上に塗布し、次いで乾燥した後、電子
線などで架橋することによって製造される。しかし、オ
レフィン系共重合体を有機溶剤に溶解し、乾燥する工程
は、安全上また衛生上好ましくない。また、溶液とした
際のオレフィン系共重合体分が多いと、厚み精度が出難
く、粘着し、共重合体成分が少ないと目付量を確保し難
く、溶剤ロスが多くなるという問題がある。
【0004】このような問題を解消するため、オレフィ
ン系共重合体のラテックスが利用されている。従来よ
り、オレフィン系共重合体のラテックスの製造方法とし
ては、オレフィン系共重合体をヘキサンなどの有機溶剤
に溶解し、乳化剤を溶解した水と混合し、ホモミキサー
や超音波分散機などを用いて乳化を行い、その後、有機
溶剤を除去する方法などが知られている(特開昭61−
238844号公報)。しかしながら、従来の方法にお
いては、ラテックス状態で微細粒子を得ることは困難で
あり、貯蔵安定性も充分ではない。
【0005】また、オレフィン系共重合体と不飽和カル
ボン酸系化合物グラフト変性低分子量ポリエチレンなど
を含有するラテックス組成物も知られている(特公平5
−82415号公報)。しかしながら、同公報には、官
能基を有するオレフィン系共重合体のラテックスは記載
されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
に鑑みなされたもので、自動車部品、機械部品、電子部
品、土木建材などに使用される極薄シートの成形に好適
に用いられ、貯蔵安定性に優れた、官能基を有するオレ
フィン系共重合体ラテックスを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a−1)エ
チレンに由来する構造単位、(a−2)炭素数が3〜1
0のα−オレフィンに由来する構造単位、(a−3)官
能基含有不飽和化合物に由来する構造単位、および、必
要に応じて(a−4)非共役ジエン系化合物に由来する
構造単位を有するオレフィン系共重合体ラテックスに関
する。ここで、上記オレフィン系共重合体は、構造単位
(a−1)を35〜90モル%、構造単位(a−2)を
5〜50モル%、構造単位(a−3)を0.01〜5モ
ル%、および構造単位(a−4)を0〜10モル%〔た
だし、(a−1)+(a−2)+(a−3)+(a−4)
=100モル%〕有するものが好ましい。また、上記オ
レフィン系共重合体は、135℃のデカリン中で測定し
た極限粘度[η]が0.1〜10dl/gであることが
好ましい。さらに、上記オレフィン系共重合体ラテック
スの平均粒径は、通常、50〜3,000nmである。
さらに、上記オレフィン系共重合体ラテックスの固形分
濃度は、通常、1〜50重量%である。さらに、上記オ
レフィン系共重合体を構成する、構造単位(a−3)に
由来する官能基含有不飽和化合物は、下記一般式(1)
および/または一般式(2)に示す化合物が好ましい。 CH2=CH−(CH2n−Y1 ……(1) [ただし、Y1は、−OR1、−COOH、−NHR1
−CONHR1または−SiR2 m3-mの官能基を示し、
1は、水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基を
示し、R2は、水素原子、炭素数1〜10の炭化水素
基、または炭素数1〜10であり、かつヘテロ原子を含
む炭化水素基を示し、Xは塩素原子、臭素原子、ヨウ素
原子のうちいずれかのハロゲン原子を示し、mは0〜3
の整数であり、nは0〜6の整数を示す。]
【0008】
【化2】
【0009】[ただし、R3は、水素原子または炭素数
1〜10の炭化水素基を示し、Y2,Y 3,Y4は、それ
ぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜10の炭化水素
基、または−OR4、−COOH、−NHR4、−CON
HR4または−SiR5 m3-mの官能基を示し、Y2
3,Y4のうち少なくとも一つは官能基であり、また、
2,Y 3,Y4のうち2つ以上が官能基である場合は、
それらは互いに連結して形成された酸無水物〔−O−
(CO)−O−〕またはイミド基(−CO−NH−CO
−)であってもよい。R4は、水素原子、または炭素数
1〜10の炭化水素基を示し、R5は、水素原子、炭素
数1〜10の炭化水素基、または炭素数1〜10であ
り、かつヘテロ原子を含む炭化水素基を示し、Xは塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子のうちいずれかのハロゲン
原子を示し、mは0〜3の整数であり、oは0〜2の整
数、pは0〜5の整数を示す。] 上記一般式(1)中における官能基Y1、または一般式
(2)中におけるY2,Y3,Y4のうちの少なくとも1
つの官能基は、−COOH基が好ましい。また、上記オ
レフィン系共重合体を構成する構造単位(a−3)に由
来する官能基含有不飽和化合物としては、上記一般式
(2)に示す化合物であることが好ましい。さらに、上
記オレフィン系共重合体を構成する、構造単位(a−
2)がプロピレンに由来し、構造単位(a−3)が5−
メチル−5−カルボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−2
−ヘプテンに由来するものであることが好ましい。次
に、本発明は、(1)本発明のラテックスを構成するオ
レフィン系共重合体を含有する有機溶剤溶液に水および
必要に応じて乳化剤を添加した後に乳化する工程と、
(2)有機溶剤を除去する工程、とを有することを特徴
とする上記オレフィン系共重合体ラテックスの製造方法
に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。本発明の、官能基を有するオレフィン系
共重合体ラテックスは、(A)(a−1)エチレンに由
来する構造単位(以下、「構造単位(a−1)」という
ことがある)、(a−2)炭素数が3〜10のα−オレ
フィンに由来する構造単位(以下、「構造単位(a−
2)」ということがある)、(a−3)官能基含有不飽
和化合物に由来する構造単位(以下、「構造単位(a−
3)」ということがある)、および、必要に応じて、
(a−4)非共役ジエン系化合物に由来する構造単位
(以下、「構造単位(a−4)」ということがある)を
有するオレフィン系共重合体(以下「(A)オレフィン
系共重合体」ともいう)を含有してなることを特徴とす
る。
【0011】本発明に用いられる、(A)オレフィン系
共重合体において、構造単位(a−1)は、全構造単位
中35〜90モル%の範囲で含有されていることが好ま
しく、43〜85モル%がさらに好ましく、特に好まし
くは、52〜80モル%である。構造単位(a−1)の
含有割合が35モル%未満であると、構造単位(a−
3)を共重合させることが困難となり、しかも、得られ
る共重合体の機械的強度や耐摩耗性が低下することがあ
る。一方、構造単位(a−1)の割合が90モル%を超
えると、得られる共重合体の柔軟性が不足することがあ
る。
【0012】構造単位(a−2)は、炭素数が3〜10
のα−オレフィンに由来する構造単位である。ここで、
炭素数が3〜10のα−オレフィンとしては、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−ペンテン
−1、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1
−デセン、スチレン、p−メチルスチレンなどを挙げる
ことができる。中でも、プロピレン、1−ブテン、1−
ヘキセン、1−オクテンが好ましく用いられ、さらにプ
ロピレン、1−ブテンが特に好ましく用いられる。これ
らの化合物は、1種単独でまたは2種以上を組合わせて
用いることができる。炭素数が10以下のα−オレフィ
ンを用いると、このα−オレフィンとそれ以外の単量体
との共重合性が良好となる。
【0013】構造単位(a−2)は、全構造単位中、5
〜50モル%の範囲で含有されていることが好ましく、
さらに好ましくは、10〜45モル%、特に好ましくは
15〜40モル%である。構造単位(a−2)の含有割
合が5モル%未満であると、得られる共重合体の弾性が
不足することがある。一方、構造単位(a−2)の割合
が50モル%を超えると、得られる共重合体の機械的強
度や耐摩耗性が低下することがある。
【0014】構造単位(a−3)は、官能基含有不飽和
化合物に由来する構造単位であって、具体的には、上記
一般式(1)および/または上記一般式(2)に示され
るものを挙げることができる。上記一般式(1)におい
て、Y1は、−OR1、−COOH、−NHR1、−CO
NHR1または−SiR2 m3-mの官能基を示し、R
1は、水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基を示
し、R2は、水素原子、炭素数1〜10の炭化水素基、
または炭素数1〜10であり、かつヘテロ原子を含む炭
化水素基を示し、Xは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
のうちいずれかのハロゲン原子を示し、mは0〜3の整
数であり、nは0〜6の整数を示す。
【0015】上記一般式(1)に示す官能基含有不飽和
化合物としては、例えば、ビニルメチルエーテル、エチ
ルビニルエーテル、アクリル酸、アクリルアミド、N−
メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、ア
リルアルコール、アリルメチルエーテル、アリルエチル
エーテル、ビニル酢酸、アリルアミン、N−メチルアリ
ルアミン、N−エチルアリルアミン、ビニル酢酸アミ
ド、N−メチルビニル酢酸アミド、N−エチルビニル酢
酸アミド、メタクリル酸、メタクリルアミド、ビニルト
リメチルシラン、ビニルトリエチルシラン、ビニルエチ
ルジメチルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニル
メチルジメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビ
ニルメチルジクロロシラン、ビニルジメチルクロロシラ
ン、ビニルエチルジクロロシラン、ビニルオクチルジク
ロロシラン、アリルトリクロロシラン、アリルメチルジ
クロロシラン、アリルジメチルクロロシラン、アリルヘ
キシルジクロロシラン、ブテニルメチルジクロロシラ
ン、5−ヘキセニルジメチルクロロシラン、5−ヘキセ
ニルジメチルクロロシラン、7−オクテニルジメチルク
ロロシランなどを挙げることができる。中でも、共重合
性の理由からアクリル酸、アクリルアミド、N−メチル
アクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、アリルア
ルコール、ビニル酢酸、アリルアミン、N−メチルアリ
ルアミン、N−エチルアリルアミン、ビニル酢酸アミ
ド、N−メチルビニル酢酸アミド、N−エチルビニル酢
酸アミドが好ましい。
【0016】また、上記一般式(2)において、R
3は、水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基を示
し、Y2,Y3,Y4は、それぞれ独立して、水素原子、
炭素数1〜10の炭化水素基、または−OR4、−CO
OH、−NHR4、−CONHR4または−SiR5 m
3-mの官能基を示し、Y2,Y3,Y4のうち少なくとも一
つは官能基であり、また、Y2,Y3,Y4のうち2つ以
上が官能基である場合は、それらは互いに連結して形成
された酸無水物〔−O−(CO)−O−〕またはイミド
基(−CO−NH−CO−)であってもよい。R4は、
水素原子、または炭素数1〜10の炭化水素基を示し、
5は、水素原子、炭素数1〜10の炭化水素基、また
は炭素数1〜10であり、かつヘテロ原子を含む炭化水
素基を示し、Xは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のう
ちいずれかのハロゲン原子を示し、mは0〜3の整数で
あり、oは0〜2の整数、pは0〜5の整数を示す。こ
こで、R3〜R5における炭素数1〜10の炭化水素基と
しては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチ
ル基、ノニル基、デシル基を挙げることができる。ま
た、Y2,Y3,Y4としては、例えば、水素原子、炭素
数1〜10の炭化水素基、ヒドロキシ基、メトキシ基、
エトキシ基、エステル基、カルボキシ基、アミノ基、N
−メチルアミノ基、N―エチルアミノ基、アミド基、N
−メチルアミド基、N−エチルアミド基などを挙げるこ
とができる。
【0017】繰り返し数oは0〜2の整数であるが、こ
のoが3以上であると、この官能基含有不飽和化合物を
他の単量体と共重合させることが困難となる。
【0018】上記一般式(2)に示す官能基含有不飽和
化合物の具体例としては、5,6−ジメチル−5,6−
ジヒドロキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテ
ン、5,6−ジメチル−5,6−ジカルボキシ−ビシク
ロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジエチル−
5,6−ジカルボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−2−
ヘプテン、5,6−ジメチル−5,6−ビス(カルボキ
シメチル)−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、
5,6−ジエチル−5,6−ビス(カルボキシメチル)
−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジ
メチル−5,6−ビス(ヒドロキシメチル)−ビシクロ
〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジエチル−
5,6−ビス(ヒドロキシメチル)−ビシクロ〔2.
2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジメチル−5,6−
ビス(アミノメチル)−ビシクロ〔2.2.1〕−2−
ヘプテン、5,6−ジエチル−5,6−ビス(アミノメ
チル)−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5,
6−ジメチル−5,6−ビス(アミノプロピル)−ビシ
クロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジメチル
−5,6−ビス(アミノカルボニル)−ビシクロ〔2.
2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジメチル−5,6−
ビス(N−メチル−アミノカルボニル)−ビシクロ
〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジメチル−
5,6−ビス(N−プロピル−アミノカルボニル)−ビ
シクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジエチ
ル−5,6−ビス(アミノカルボニル)−ビシクロ
〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジエチル−
5,6−ビス(N−エチル−アミノカルボニル)−ビシ
クロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジメチル
−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン−5,6−ジ
カルボン酸イミド、5−メチル−5−ヒドロキシ−ビシ
クロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−メチル−5−
カルボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、
5−エチル−5−カルボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕
−2−ヘプテン、5−カルボキシ−5−カルボキシメチ
ル−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−メチ
ル−5−ヒドロキシメチル−ビシクロ〔2.2.1〕−
2−ヘプテン、5−エチル−5−ヒドロキシメチル−ビ
シクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−メチル−5
−カルボキシメチル−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘ
プテン、5−エチル−5−カルボキシメチル−ビシクロ
〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−メチル−5−アミ
ノメチル−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5
−エチル−5−アミノメチル−ビシクロ〔2.2.1〕
−2−ヘプテン、5−メチル−5−アミノプロピル−ビ
シクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−メチル−5
−アミノカルボニル−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘ
プテン、5−メチル−5−N−メチル−アミノカルボニ
ル−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−メチ
ル−5−N−プロピル−アミノカルボニル−ビシクロ
〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−エチル−5−アミ
ノカルボニル−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテ
ン、5−エチル−5−N−エチル−アミノカルボニル−
ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、8,9−ジメ
チル−8,9−ジカルボキシル−テトラシクロ[4.
4.0.1 2,5 .17,10]−3−ドデセン、8,9−
ジエチル−8,9−ジカルボキシル−テトラシクロ
[4.4.0.1 2,5.17,10]−3−ドデセン、8,
9−ジメチル−8,9−ビス(ヒドロキシルメチル)−
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン、8,9−ジエチル−8,9−ビス(ヒドロキシ
ルメチル)−テトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8,9−ジメチル−8,9−ビ
ス(アミノメチル)−テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8,9−ジエチル−
8,9−ビス(アミノメチル)−テトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8,9−ジ
メチル−8,9−ビス(アミノカルボニル)−テトラシ
クロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、
8,9−ジメチル−8,9−ビス(N−メチル−アミノ
カルボニル)−テトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8,9−ジエチル−8,9−ビ
ス(アミノカルボニル)−テトラシクロ[4.4.0.
2,5.17,10]−3−ドデセン、8,9−ジエチル−
8,9−ビス(N−エチル−アミノカルボニル)−テト
ラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−メチル−8−カルボキシ−テトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−エチル
−8−カルボキシル−テトラシクロ[4.4.0.1
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−ヒド
ロキシルメチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−エチル−8−ヒドロキシ
ルメチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−アミノメチ
ル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3
−ドデセン、8−エチル−8−アミノメチル−テトラシ
クロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、
8−メチル−8−アミノカルボニル−テトラシクロ
[4.4.0.12,5.17 ,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−N−メチル−アミノカルボニル−テトラシ
クロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、
8−エチル−8−アミノカルボニル−テトラシクロ
[4.4.0.12,5.17 ,10]−3−ドデセン、8−
エチル−8−N−エチル−アミノカルボニル−テトラシ
クロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、
5−トリエトキシシリル−2−ノルボルネン、5−トリ
クロロシリル−2−ノルボルネン、5−メチルジクロロ
シリル−2−ノルボルネン、5−ジメチルクロロシリル
−2−ノルボルネン、2−(5−ノルボルネニル)エチ
ルジメチルクロロシラン、2−(5−ノルボルネニル)
エチルメチルジクロロシラン、2−(5−ノルボルネニ
ル)エチルトリクロロシラン、2−(5−ノルボルネニ
ル)エチルメチルフェノキシクロロシラン、2−(5−
ノルボルネニル)エチルトリクロロシラン、2−(5−
ノルボルネニル)エチルメチルメトキシクロロシラン、
2−(5−ノルボルネニル)プロピルジメチルクロロシ
ラン、2−(5−ノルボルネニル)ブチルジメチルクロ
ロシラン、などを挙げることができる。特に好ましく
は、5,6−ジメチル−5,6−ジカルボキシ−ビシク
ロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジエチル−
5,6−ジカルボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−2−
ヘプテン、5−メチル−5−カルボキシ−ビシクロ
〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−エチル−5−カル
ボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、など
を挙げることができる。これらは、1種単独で使用する
ことも、また2種以上を併用することもできる。
【0019】構造単位(a−3)は、全構造単位中、
0.01〜5モル%の範囲で含有されていることが好ま
しく、さらに好ましくは0.05〜4モル%、特に好ま
しくは0.1〜3モル%である。構造単位(a−3)の
含有割合が0.01モル%未満であると、得られる共重
合体のラテックスの貯蔵安定性が低下する。一方、5モ
ル%を超えて共重合させることは困難である。
【0020】構造単位(a−4)は、非共役ジエン系化
合物に由来する構造単位であって、必要に応じて共重合
体中に含有されるものである。構造単位(a−4)が由
来する非共役ジエン系化合物の具体例としては、1,4
−ヘキサジエン、1,6−ヘキサジエン、1,5−ヘキ
サジエンなどの直鎖の非環状ジエン、5−メチル−1,
4−ヘキサジエン、3,7−ジメチル−1,6−オクタ
ジエン、5,7−ジメチルオクタ−1,6−ジエン、
3,7−ジメチル−1,7−オクタジエン、7−メチル
オクタ−1,6−ジエン、ジヒドロミルセンなどの分岐
連鎖の非環状ジエン、テトラヒドロインデン、メチルテ
トラヒドロインデン、ジシクロペンタジエン、ビシクロ
−(2,2,1)−ヘプタ−2,5−ジエン、5−メチ
レン−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボ
ルネン、5−プロペニル−2−ノルボルネン、5−イソ
プロピリデン−2−ノルボルネン、5−シクロヘキシリ
デン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネ
ンなどの脂環式ジエンなどを挙げることができる。これ
らの化合物は、1種単独でまたは2種以上を組合わせて
用いることができる。上記の非共役ジエンのうち好まし
いものとしては、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペン
タジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネンなどを挙
げることができる。
【0021】構造単位(a−4)は、全構造単位中0〜
10モル%となる割合で含有されていることが好まし
く、さらに好ましくは0〜8モル%、特に好ましくは0
〜5モル%である。10モル%を超えて共重合させるこ
とは困難である。
【0022】なお、本発明に用いられる(A)オレフィ
ン系共重合体は、135℃のデカリン中で測定される極
限粘度[η〕が0.1〜10dl/gの範囲にあるもの
が好ましく、さらに好ましくは0.1〜5dl/g、特
に好ましくは0.1〜3dl/gである。この極限粘度
[η〕が0.1dl/g未満であると、得られるラテッ
クスを製膜した時、膜強度が著しく低下するという不都
合が生じる。一方、この極限粘度[η〕が10dl/g
を超えると、得られるラテックスの貯蔵安定性が低下す
る。
【0023】なお、本発明に用いられる(A)オレフィ
ン系共重合体は、ゲル透過クロマトグラフィー法によっ
て135℃のo−ジクロロベンゼン溶媒で測定されるポ
リスチレン換算重量平均分子量Mwが1,000〜3,
000,000であることか好ましく、さらに好ましく
は3,000〜1,000,000、特に好ましくは
5,000〜700,000であり、ポリスチレン換算
数平均分子量Mnが500〜1,000,000である
ことが好ましく、さらに好ましくは1,000〜50
0,000、特に好ましくは2,000〜300,00
0である。
【0024】また、本発明に用いられる(A)オレフィ
ン系共重合体のガラス転移温度は、好ましくは、−90
〜50℃、さらに好ましくは、−70〜10℃である。
これにより、十分な弾性を有する共重合体を得ることが
できる。ここで、(A)オレフィン系共重合体のガラス
転移温度は、示差走査型熱分析計(DSC)により測定
することができる。
【0025】本発明の(A)オレフィン系共重合体は、
単独で使用することも可能だが、さらに、通常の(B)
オレフィン系共重合体(以下「(B)オレフィン系共重
合体」ともいう)とブレンドして好適に使用することが
できる。かかる方法にて(A)オレフィン系共重合体を
通常の(B)オレフィン系共重合体とブレンドして使用
する場合、(A)オレフィン系共重合体と通常の(B)
オレフィン系共重合体の重量比は、通常、1/99〜9
9/1、好ましくは1/99〜70/30である。
【0026】また、ブレンドして用いる場合の(A)オ
レフィン系共重合体の分子量は、ゲル透過クロマトグラ
フィー法によって135℃のo−ジクロロベンゼン溶媒
で測定されるポリスチレン換算重量平均分子量Mwは、
1,000〜300,000、好ましくは3,000〜
250,000、さらに好ましくは5,000〜20
0,000である。
【0027】以上のような(A)オレフィン系共重合体
は、以下のようにして製造することができる。すなわ
ち、官能基含有不飽和化合物を用いる際、必要に応じ
て、まず、周期表第2族、第12族および第13族から
選ばれた金属による有機金属化合物と、官能基含有不飽
和化合物とを反応させることにより、官能基含有オレフ
ィン化合物の官能基をマスキング処理する。
【0028】そして、官能基含有不飽和化合物と、エチ
レンと、炭素数3〜10のオレフィンと、必要に応じて
用いられる非共役ジエンとを重合する。この重合におい
ては、遷移金属化合物、好ましくは周期表第4族および
第5族から選ばれた金属の化合物と、有機アルミニウム
化合物とからなる触媒が用いられる。この触媒として
は、エチレン、α−オレフィンおよび非共役ジエンの共
重合反応において、比較的ランダムなモノマー配列を与
えるものを用いることが好ましい。
【0029】重合反応は、適宜の溶媒または希釈剤の存
在下で行われることが好ましい。このような溶媒または
希釈剤としては、例えば脂肪族炭化水素類、脂環式炭化
水素類、芳香族炭化水素類およびこれらのハロゲン化物
を用いることができる。具体的には、ブタン、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、2−ブテン、2−メチル−2
−ブテン、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シ
クロヘキサン、イソオクタン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、クロロベンゼン、ジクロロメタン、ジクロロエ
タンなどを挙げることができる。これらの溶媒または希
釈剤は、蒸留処理または吸着処理によって、水分を20
ppm以下にして用いることが好ましい。
【0030】重合反応は、0〜150℃、特に10〜1
00℃の温度で行われることが好ましい。また、重合反
応においては、必要に応じて分子量調節剤を用いること
ができ、その具体例としては、水素、ジエチル亜鉛、水
素化ジイソブチルアルミニウムなどを挙げることができ
る。また、重合反応を行うための反応器は、バッチ式お
よび連続式のいずれであってもよい。連続式の反応器と
しては、チューブ型反応器、塔型反応器、槽型反応器な
どを用いることができる。
【0031】本発明においては、以上のようにして重合
処理を行った後、得られる共重合体に対して必要に応じ
て、脱マスキング処理を行うことにより、目的とするオ
レフィン系共重合体を得ることができる。
【0032】ここで、構造単位(a−3)を構成する官能
基含有不飽和化合物として、官能基がヒドロキシル基ま
たはカルボキシル基であるものを用いた場合には、ギ
酸、シュウ酸、フマル酸、乳酸、ジオクチル一リン酸、
トリフロロ酢酸、ドデシルベンゼンスルフォン酸、ノニ
ルフェノキシポリエチレングリコールのモノリン酸エス
テル、ノニルフェノキシポリエチレングリコールのジリ
ン酸エステル、ラウロキシポリエチレングリコールのモ
ノリン酸エステル、ラウロキシポリエチレングリコール
のジリン酸エステルなどの比較的酸性度の大きい酸を用
いて脱マスキング処理を行うことができる。
【0033】一方、構造単位(a−3)を構成する官能
基含有不飽和化合物として、官能基がアミノ基またはア
ミド基であるものを用いた場合には、t−ブタノール
と、リチウム、ナトリウムまたはカリウムとのアルコラ
ート、アミルアルコールと、リチウム、ナトリウムまた
はカリウムとのアルコラート、オクタン酸のリチウム
塩、ナトリウム塩またはカリウム塩、ノニルフェノール
のリチウム塩またはカリウム塩などの塩基性の強いアル
コラートやフェノールまたは有機カルボン酸のアルカリ
金属塩を用いて脱マスキング処理を行うことができる。
【0034】また、構造単位(a−3)を構成する官能
基含有不飽和化合物として、官能基が加水分解性のシリ
ル基であるものを用いた場合には、重合後、水酸基、ア
ミノ基、メルカプト基、カルボキシル基、酸無水物など
の通常求核的性質を有する化合物を添加し、共重合体鎖
のケイ素原子に付いている加水分解性基と置換すること
ができる。
【0035】このようにして得られるオレフィン系共重
合体を含有する共重合体溶液を、シリカ、アルミナ、ケ
イソウ土などが充填された吸着カラムを通過させること
によって、または共重合体溶液に、水、アルコールなど
を多量に添加して洗浄することによって、残留する脱マ
スキング剤、重合触媒などの除去処理を行うことが好ま
しい。なお、オレフィン系共重合体の安定性を向上させ
ることを目的として、共重合体溶液に、公知のフェノー
ル系、リン系、イオウ系などの老化防止剤を添加するこ
とができる。
【0036】そして、共重合体溶液に水蒸気を吹き込む
ことにより、溶媒の除去処理を行った後、得られるスラ
リーから固形物を分離し、脱水・乾燥することにより、
(A)オレフィン系共重合体が得られる。あるいは、共
重合体溶液を加熱することによって濃縮し、乾燥処理す
ることにより、本発明に用いられる(A)オレフィン系
共重合体が得られる。また、乾燥処理しないオレフィン
系共重合体溶液を、そのまま、あるいは、脱酸などの処
理をして、溶液状態のままで、本発明に使用することも
できる。
【0037】上記のようにして得られた官能基を有する
オレフィン系共重合体中の官能基を、上記のように、公
知の化学反応により別な官能基に変換して、(A)オレ
フィン系共重合体を製造し、これを用いてラテックスを
形成することもできる。ここで、化学反応により別な官
能基に変換するとは、例えば、エステルをカルボキシル
基に、水酸基をアルコキシ基に、アミノ基をアミド基、
ハロシリル基をアルコキシシリル基に変換することなど
が挙げられる。
【0038】ラテックスの製造:前述した(A)オレフ
ィン系共重合体と必要に応じて通常の(B)オレフィン
系共重合体とを、乳化剤の存在下、水性媒体中に均一に
分散させてラテックスを形成させる。本発明において、
乳化剤は、通常、水に溶解して水相に存在させて使用す
る。上記乳化剤としては特に限定されず、例えば、アニ
オン系乳化剤、カチオン系乳化剤、ノニオン系乳化剤、
反応性乳化剤、分散安定剤などを挙げることができる。
これらは、単独でも2種以上併用して用いても良い。
【0039】上記アニオン系乳化剤としては特に限定さ
れず、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫
酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、アルキル硫酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ナ
トリウムホルマリン縮合物、ジアルキルスルホコハク酸
塩、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウムなどの脂肪酸石
鹸などを挙げることができる。上記アニオン系乳化剤
も、上述のように水相に存在させて使用するが、上記脂
肪酸石鹸を添加する場合には、脂肪酸を有機溶剤中に添
加しておき、その中和に必要な水酸化アルカリ金属を水
中に添加し、乳化にあたって、有機溶剤相と水相とを混
合する際に、その境界面で上記脂肪酸と上記水酸化アル
カリ金属とを反応させて脂肪酸石鹸を形成させることに
より乳化を行っても良い。
【0040】上記カチオン系乳化剤としては特に限定さ
れず、例えば、アルキルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、ポリオキシエチレンアルキルアミンなどを挙げる
ことができる。上記ノニオン系乳化剤としては特に限定
されず、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンソルビタンアルキレート、オキシエチ
レンオキシプロピレンブロック共重合体、ポリグリセリ
ンエステルなどを挙げることができる。反応性乳化剤と
しては特に限定されず、例えば、ポリオキシエチレンア
リルグリシジルノニルフェニルエーテルの硫酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアリルグリシジルノニルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンノニルプロペニルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルプロペニルフ
ェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩などを挙げ
ることができる。上記分散安定剤としては特に限定され
ず、例えば、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチル
プロピルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリ
メタクリル酸ナトリウム、スチレン無水マレイン酸共重
合体などの高分子系分散剤などを挙げることができる。
【0041】上記乳化剤の種類および添加量は、用いら
れるオレフィン系共重合体成分によって異なるが、オレ
フィン系共重合体〔(A)と(B)との合計量〕100
重量部に対して、0.1〜30重量部が好ましい。
【0042】ラテックスの形成にあたっては、(A)オ
レフィン系共重合体と必要に応じて通常の(B)オレフ
ィン系共重合体を、例えば、ヘキサン、ヘプタン、シク
ロヘキサン、トルエンなどの炭化水素溶媒中に均一に溶
解させた後、所定量の乳化剤が分散された水性媒体中に
上記溶液を混合し乳化した後、上記炭化水素溶媒を留去
することで、(A)オレフィン系共重合体を含有するラ
テックスを得ることができる。上記乳化は、適当なせん
断力を有する乳化機、例えば、ホモジナイザー、コロイ
ドミルなどを用いて撹拌混合する方法、超音波分散機な
どを用いて分散し混合する方法などにより行うことがで
きる。上記留去は、例えば、減圧下、加熱などの通常の
方法により行うことができる。また、必要に応じて、ラ
テックスが所望の濃度になるまで、加熱濃縮、遠心分離
または湿式分離などの操作により濃縮することもでき
る。
【0043】このようにして得られる本発明のラテック
スの平均粒径は、50〜3,000nmが好ましく、さ
らに好ましくは100〜2,000nmである。50n
m未満では、粘度が高くなり、取り扱いが困難となり、
一方、3,000nmを超えると、貯蔵安定性が悪くな
る。また、このようにして得られる本発明のラテックス
の固形分濃度は、通常、1〜50重量%、好ましくは3
〜40重量%である。1重量%未満では、目的とする目
付け量を確保し難く、一方、50重量%を超えると、貯
蔵安定性が悪くなる。
【0044】本発明のラテックスは、架橋して使用して
も良く、架橋に際してはラテックスに架橋処理をしても
良く、また、ラテックスを担体上に塗布し、次いで乾燥
した後、架橋しても良い。上記架橋処理を行うにあた
り、オレフィン共重合体溶液中またはラテックス中に単
官能性モノマーまたは多官能性モノマーを配合しても良
く、電子線、紫外線、X線などでの架橋や有機過酸化物
架橋などのそれ自体公知の手段により行うことができ
る。ここで、単官能性モノマーとしては、(メタ)アク
リル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)
アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエ
チルなどを挙げることができる。多官能性モノマーとし
ては、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、エチレンジ(メタ)アクリレート、ポリエチ
レンジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、ジア
リルフタレート、トリアリルシアヌレート、メタフェニ
レンビスマレイミド、トルイレンビスマレイミドなどを
挙げることができる。これら単官能性モノマーまたは多
官能性モノマーは、単独でまたは2種以上を混合して使
用することができる。単官能性モノマーまたは多官能性
モノマーの配合量は、オレフィン系共重合体〔(A)と
(B)との合計量〕100重量部に対して、通常、0.
1〜20重量部である。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例によっていかな
る制限を受けるものではない。なお、実施例における重
量平均分子量、平均粒径などの評価項目の測定は、下記
のようにして実施した。 <極限粘度>135℃のデカリン中で測定した。 <平均粒径の測定>大塚電子株式会社製レーザー粒径解
析システムLPA−3100により、Z平均粒径を測定
した。
【0046】製造例1〔(A)オレフィン系共重合体の
製造〕 窒素置換した2Lセパラブルフラスコに、ヘキサン2,
000mLと、5−メチル−5−カルボキシ−ビシクロ
〔2.2.1〕−2−ヘプテンの0.5mol/Lヘキ
サン溶液70mL(5−メチル−5−カルボキシル−ビ
シクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン35mmol)を
入れた。次いで、この系を攪拌しながらAl(iso−
Bu)3を42mmol添加して反応させることによ
り、5−メチル−5−カルボキシ−ビシクロ〔2.2.
1〕−2−ヘプテンにおけるカルボキシル基のマスキン
グ処理を行った。その後、この系に5−エチリデン−2
−ノルボルネン2mlを加え、エチレン(供給量:5L
/min)/プロピレン(供給量:5L/min)/水
素(供給量:0.5L/min)混合ガスを連続的に供
給しながら、重合触媒として、Al2(C253Cl3
の0.81mol/Lヘキサン溶液104mL(Al2
(C 253Cl384mmol)を添加し、次いで、V
Cl4の0.10mol/Lヘキサン溶液24mL(V
Cl42.4mmol)を添加し、5℃、10分間の条
件で、エチレン、プロピレンおよび5−メチル−5−カ
ルボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテンの共
重合反応を行った。得られた共重合体溶液に、630m
molの乳酸を含有するブタノール溶液を添加して10
分間攪拌することにより、脱マスキング処理を行った。
次いで、共重合体溶液に、水1Lを添加して10分間攪
拌した後、共重合体溶液(有機層)のみを回収し、当該
共重合体溶液を水1Lによって3回洗浄することによ
り、残留する乳酸などの除去処理を行った。その後、共
重合体溶液に水蒸気を吹き込むことにより、溶媒の除去
処理を行った。その後、得られたスラリーから固形分を
分離し、これを加熱ロールによって乾燥処理することに
より、固体状のオレフィン系共重合体(A1)30gを
得た。
【0047】このオレフィン系共重合体(A1)につい
て赤外吸収スペクトル法で分析したところ、エチレンに
由来する構造単位の含有割合は64.7モル%、プロピ
レンに由来する構造単位の含有割合は33モル%、5−
メチル−5−カルボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−2
−ヘプテンに由来する構造単位の含有割合は1.0モル
%、5−エチルー2−ノルボルネンに由来する構造単位
の含有割合は1.3モル%であった。また、135℃の
デカリン中で測定した極限粘度[η〕は1.77であっ
た。
【0048】製造例2〜3 5−メチル−5−カルボキシ−ビシクロ[2.2.1]−
2−ヘプテンおよび5−エチリデン−2−ノルボルネン
の使用量を変更し、エチレンおよびプロピレンおよび水
素の供給量を変更した以外は、製造例1とほぼ同様方法
で表1に示されるオレフィン系共重合体(A2)〜(A
3)を製造した。
【0049】比較製造例1 製造例1において、5−メチル−5−カルボキシ−ビシ
クロ[2.2.1]−2−ヘプテンを共重合しない他は、
製造例1とほぼ同様な方法で表1に示される比較オレフ
ィン系共重合体(B1)を製造した。
【0050】
【表1】
【0051】MCBH:5−メチル−5−カルボキシ−
ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン
【0052】実施例1(ラテックスの調製) 上記製造例で得られたオレフィン系共重合体(A1)2
0gをトルエン120gに溶解し、水190gに混合し
た。次いで、乳化剤としてポリビニルアルコール〔クラ
レ(株)製、製品名M−215〕10%水溶液20gを
添加した後、80℃で撹拌しつつ超音波にて、5分間分
散した。得られた乳化液を撹拌しながら4kgf/cm
2の駆動エアーをかけて高圧ホモジナイザー[マイクロフ
ルイタイザーM−110Y(みずほ工業株式会社製)]
を用いてさらに混合した。得られた乳化液に水蒸気を吹
き込むことにより、トルエンを除去しラテックスを得
た。得られたラテックスは平均粒径が780nm、固形
分濃度は6%であり、2ヶ月静置保存後も相分離せず貯
蔵安定性は良好であった。
【0053】実施例2(ラテックスの調製) オレフィン系共重合体(A1)の代わりに、オレフィン
系共重合体(A2)を使用した以外は、実施例1と同様
にしてラテックスを得た。得られたラテックスは平均粒
径が850nm、固形分濃度は6%であり、2ヶ月静置
保存後も相分離せず貯蔵安定性は良好であった。
【0054】実施例3 オレフィン系共重合体(A1)の代わりに、オレフィン
系共重合体(A3)を使用した以外は、実施例1と同様
にしてラテックスを得た。得られたラテックスは平均粒
径が908nm、固形分濃度は6%であり、2ヶ月静置
保存後も相分離せず貯蔵安定性は良好であった。
【0055】実施例4 オレフィン系共重合体(A1)20gの代わりに、オレ
フィン系共重合体(A3)10gとオレフィン系共重合
体(B1)10gを使用した以外は、実施例1と同様に
してラテックスを得た。得られたラテックスは平均粒径
が1,010nm、固形分濃度は6%であり、2ヶ月静
置保存後も相分離せず貯蔵安定性は良好であった。
【0056】比較例1 オレフィン系共重合体(A1)の代わりに、オレフィン
系共重合体(B1)を使用した以外は、実施例1と同様
にしてラテックスを得た。得られたラテックスは平均粒
径が1,060nm、固形分濃度は6%であり、1日で
相分離を生じた。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、自動車部品、機械部
品、電子部品、土木建材などに使用される極薄シートの
成形に好適に用いられる、官能基を有するオレフィン系
共重合体を含有する貯蔵安定性優れたラテックスを提供
することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J011 KA04 KA13 KA20 4J100 AA02P AA03Q AA04Q AA07Q AA16Q AA17Q AA21Q AB02Q AB03Q AD03R AE03R AE13R AJ01R AJ02R AM15R AM17R AN03R AP16R AR11R AR21R AR22S AS11S AU21S BA16R BA20R BA29R BA35R BA71R BA77Q BA77R BB01Q BB01R BC66R

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a−1)エチレンに由来する構造単
    位、(a−2)炭素数が3〜10のα−オレフィンに由
    来する構造単位、(a−3)官能基含有不飽和化合物に
    由来する構造単位、および、必要に応じて(a−4)非
    共役ジエン系化合物に由来する構造単位を有するオレフ
    ィン系共重合体ラテックス。
  2. 【請求項2】 上記オレフィン系共重合体が、構造単位
    (a−1)を35〜90モル%、構造単位(a−2)を
    5〜50モル%、構造単位(a−3)を0.01〜5モ
    ル%、および構造単位(a−4)を0〜10モル%〔た
    だし、(a−1)+(a−2)+(a−3)+(a−4)
    =100モル%〕有するものである請求項1記載のオレ
    フィン系共重合体ラテックス。
  3. 【請求項3】 上記オレフィン系共重合体が、135℃
    のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.1〜10
    dl/gである請求項1または2記載のオレフィン系共
    重合体ラテックス。
  4. 【請求項4】 上記ラテックスの平均粒径が50〜3,
    000nmである請求項1〜3いずれか1項記載のオレ
    フィン系共重合体ラテックス。
  5. 【請求項5】 固形分濃度が1〜50重量%である請求
    項1〜4いずれか1項記載のオレフィン系共重合体ラテ
    ックス。
  6. 【請求項6】 上記オレフィン系共重合体を構成する、
    構造単位(a−3)に由来する官能基含有不飽和化合物
    が下記一般式(1)および/または一般式(2)に示す
    化合物である請求項1〜5いずれか1項に記載のオレフ
    ィン系共重合体ラテックス。 CH2=CH−(CH2n−Y1 ……(1) [ただし、Y1は、−OR1、−COOH、−NHR1
    −CONHR1または−SiR2 m3-mの官能基を示し、
    1は、水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基を
    示し、R2は、水素原子、炭素数1〜10の炭化水素
    基、または炭素数1〜10であり、かつヘテロ原子を含
    む炭化水素基を示し、Xは塩素原子、臭素原子、ヨウ素
    原子のうちいずれかのハロゲン原子を示し、mは0〜3
    の整数であり、nは0〜6の整数を示す。] 【化1】 [ただし、R3は、水素原子または炭素数1〜10の炭
    化水素基を示し、Y2,Y 3,Y4は、それぞれ独立し
    て、水素原子、炭素数1〜10の炭化水素基、または−
    OR4、−COOH、−NHR4、−CONHR4または
    −SiR5 m3-mの官能基を示し、Y2,Y3,Y4のうち
    少なくとも一つは官能基であり、また、Y2,Y 3,Y4
    のうち2つ以上が官能基である場合は、それらは互いに
    連結して形成された酸無水物〔−O−(CO)−O−〕
    またはイミド基(−CO−NH−CO−)であってもよ
    い。R4は、水素原子、または炭素数1〜10の炭化水
    素基を示し、R5は、水素原子、炭素数1〜10の炭化
    水素基、または炭素数1〜10であり、かつヘテロ原子
    を含む炭化水素基を示し、Xは塩素原子、臭素原子、ヨ
    ウ素原子のうちいずれかのハロゲン原子を示し、mは0
    〜3の整数であり、oは0〜2の整数、pは0〜5の整
    数を示す。]
  7. 【請求項7】 一般式(1)中における官能基Y1、ま
    たは一般式(2)中におけるY2,Y3,Y4のうちの少
    なくとも1つの官能基が、−COOH基である請求項6
    に記載のオレフィン系共重合体ラテックス。
  8. 【請求項8】 上記オレフィン系共重合体を構成する、
    構造単位(a−3)に由来する官能基含有不飽和化合物
    が一般式(2)に示す化合物である請求項6に記載のオ
    レフィン系共重合体ラテックス。
  9. 【請求項9】 上記オレフィン系共重合体を構成する、
    構造単位(a−2)がプロピレンに由来し、構造単位
    (a−3)が5−メチル−5−カルボキシ−ビシクロ
    〔2.2.1〕−2−ヘプテンに由来する請求項1〜6
    のいずれか1項に記載のオレフィン系共重合体ラテック
    ス。
  10. 【請求項10】 (1)請求項1〜8いずれか1項記載
    のラテックスを構成するオレフィン系共重合体を含有す
    る有機溶剤溶液に水および必要に応じて乳化剤を添加し
    た後に乳化する工程と、(2)有機溶剤を除去する工
    程、とを有することを特徴とする請求項1〜9記載のい
    ずれか1項に記載のオレフィン系共重合体ラテックスの
    製造方法。
JP2001158385A 2001-05-28 2001-05-28 オレフィン系共重合体ラテックスおよびその製造方法 Pending JP2002348327A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001158385A JP2002348327A (ja) 2001-05-28 2001-05-28 オレフィン系共重合体ラテックスおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001158385A JP2002348327A (ja) 2001-05-28 2001-05-28 オレフィン系共重合体ラテックスおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002348327A true JP2002348327A (ja) 2002-12-04

Family

ID=19002119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001158385A Pending JP2002348327A (ja) 2001-05-28 2001-05-28 オレフィン系共重合体ラテックスおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002348327A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002097294A (ja) * 2000-09-20 2002-04-02 Jsr Corp スポンジ
JP2005171234A (ja) * 2003-11-18 2005-06-30 Jsr Corp 新規な(共)重合体およびその製造方法並びにカルボキシル基含有(共)重合体の製造方法
JP2006282985A (ja) * 2005-03-11 2006-10-19 Adeka Corp 安定化されたポリマーの製造方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51133400A (en) * 1975-05-15 1976-11-19 Japan Synthetic Rubber Co Ltd A process for manufacturing animpact resistant thermoplastic resin
JPS61238844A (ja) * 1985-04-16 1986-10-24 Mitsui Petrochem Ind Ltd 架橋非晶質共重合体ラテツクス組成物
JPH01259012A (ja) * 1988-04-08 1989-10-16 Mitsui Petrochem Ind Ltd 官能基含有オレフイン系共重合体の製造法
JPH04161409A (ja) * 1990-10-24 1992-06-04 Kao Corp 単分散ポリマーラテックスの製造方法
JPH0582415B2 (ja) * 1985-04-16 1993-11-18 Mitsui Petrochemical Ind
JP2001247629A (ja) * 1999-12-27 2001-09-11 Jsr Corp 官能基を有するオレフィン系共重合体およびその製造方法並びにゴム組成物
JP2002053712A (ja) * 2000-08-08 2002-02-19 Jsr Corp 官能基を有するオレフィン系共重合体含有ゴム組成物
JP2002097318A (ja) * 2000-09-20 2002-04-02 Jsr Corp ウェザーストリップ

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51133400A (en) * 1975-05-15 1976-11-19 Japan Synthetic Rubber Co Ltd A process for manufacturing animpact resistant thermoplastic resin
JPS61238844A (ja) * 1985-04-16 1986-10-24 Mitsui Petrochem Ind Ltd 架橋非晶質共重合体ラテツクス組成物
JPH0582415B2 (ja) * 1985-04-16 1993-11-18 Mitsui Petrochemical Ind
JPH01259012A (ja) * 1988-04-08 1989-10-16 Mitsui Petrochem Ind Ltd 官能基含有オレフイン系共重合体の製造法
JPH04161409A (ja) * 1990-10-24 1992-06-04 Kao Corp 単分散ポリマーラテックスの製造方法
JP2001247629A (ja) * 1999-12-27 2001-09-11 Jsr Corp 官能基を有するオレフィン系共重合体およびその製造方法並びにゴム組成物
JP3603785B2 (ja) * 1999-12-27 2004-12-22 Jsr株式会社 官能基を有するオレフィン系共重合体およびその製造方法並びにゴム組成物
JP2002053712A (ja) * 2000-08-08 2002-02-19 Jsr Corp 官能基を有するオレフィン系共重合体含有ゴム組成物
JP2002097318A (ja) * 2000-09-20 2002-04-02 Jsr Corp ウェザーストリップ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002097294A (ja) * 2000-09-20 2002-04-02 Jsr Corp スポンジ
JP2005171234A (ja) * 2003-11-18 2005-06-30 Jsr Corp 新規な(共)重合体およびその製造方法並びにカルボキシル基含有(共)重合体の製造方法
JP2006282985A (ja) * 2005-03-11 2006-10-19 Adeka Corp 安定化されたポリマーの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100307037B1 (ko) 불포화공중합체,이공중합체의제조방법및이공중합체를함유한조성물
AU2006333215B2 (en) Low molecular weight ethylene interpolymers, methods of making, and uses thereof
US6800704B2 (en) Olefin polymerization process with alkyl-substituted metallocenes
US20120245276A1 (en) Amine Functionalized Polyolefin and Methods for Preparation Thereof
CN1276935C (zh) 聚烯烃大分子单体、由该聚烯烃大分子单体获得的接枝聚合物及其应用
JPH1180269A (ja) 不飽和性共重合体、その製造方法および該共重合体系組成物
WO2001038410A9 (fr) Caoutchouc de polymere d'ethylene, procede de production correspondant et utilisation
JPH0971617A (ja) エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体の製造方法、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体および該共重合体の用途
US7037989B2 (en) Copolymers of ethylene and/or α-olefins and vicinally disubstituted olefins
JP2002348327A (ja) オレフィン系共重合体ラテックスおよびその製造方法
JP2001247629A (ja) 官能基を有するオレフィン系共重合体およびその製造方法並びにゴム組成物
EP2558509A1 (en) Arborescent polymers having a core with a high glass transition temperature and process for making same
WO2019139355A1 (ko) 혼성 담지 메탈로센 촉매를 이용한 폴리올레핀의 제조방법
JP2003268043A (ja) エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体およびその用途
CN1105032A (zh) 烯烃聚合的方法催化剂系统及聚合物
EP2688920A2 (en) Amine functionalized polyolefin and methods for preparation thereof
JP2002053712A (ja) 官能基を有するオレフィン系共重合体含有ゴム組成物
US7868104B2 (en) Crystallizable propylene copolymers
JP2002167482A (ja) 難燃性ゴム組成物および難燃性エラストマー
JP3640116B2 (ja) 不飽和性オレフィン系共重合体、製造方法および用途
JP3758271B2 (ja) エチレン系共重合体ゴム組成物
JP2002097318A (ja) ウェザーストリップ
KR100299078B1 (ko) 불포화 공중합체, 이 공중합체의 제조방법 및 이공중합체를 함유한 조성물
JP2002371112A (ja) (メタ)アクリロイル基修飾エチレン・α−オレフィン系共重合体、その製造方法、およびゴム組成物
JP2023142599A (ja) 重合体、粘着付与剤、粘着性組成物および粘着シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100421

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100811