JP2002346380A - グリース阻集器用油吸着シート - Google Patents

グリース阻集器用油吸着シート

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JP2002346380A JP2001155238A JP2001155238A JP2002346380A JP 2002346380 A JP2002346380 A JP 2002346380A JP 2001155238 A JP2001155238 A JP 2001155238A JP 2001155238 A JP2001155238 A JP 2001155238A JP 2002346380 A JP2002346380 A JP 2002346380A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリース阻集器に捕集された油脂類を吸着す
るのに適した油吸着シートを提供する。 【解決手段】 少なくとも1層のポリプロピレン系樹脂
製綿層(A)と少なくとも1層の特定目付のポリプロピ
レン系樹脂製不織布層(B)積層された油吸着シートで
油吸着シートの厚み(t:mm)と油吸着シートの目付
(M:g/m2 )との比が77〜90であることを特徴
とするグリース阻集器用油吸着シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】排水中に含まれる油脂類を分
離する装置であるグリース阻集器に捕集された油脂類を
吸着する油吸着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】グリース阻集器又はグリーストラップ
(以下阻集器と略す)は、厨房や調理場からの排水中に
含まれる油脂(グリース)分を自然浮上の原理で分離さ
せて除去し、油脂分が排水中に流入して管を詰まらせる
のを防ぐ設備である。この設備は昭和50年建設省告示
第1597号(昭和57年に改訂)によって、汚水が油
脂、ガソリン、土砂その他排水の配管設備の機能を著し
く妨げる場合には、設置が義務づけされている。
【0003】阻集器中に浮上・分離した油脂分を取り除
かずに放置すると、阻集器からオーバーフローして配管
の詰まりの原因になったり、加熱調理等により酸化した
油脂分が悪臭の原因になることが問題になっている。油
脂分の除去は、従業員が平均的には週1回、多いところ
では毎日柄杓や容器ですくって取り除くことが一般的に
行われている。一方水面に浮かんだ油を簡単に除去する
方法として、合成繊維又は天然繊維製の不織布シート
(油吸着シート)で油を吸着させて除去する方法が、海
難事故で流出した原油や工場等で使用しているマシンオ
イル等を除去する方法として知られている。特に海難事
故用には昭和59年運輸省船舶局長通達舶査52号に定
める性能試験基準に合格したものが使われている。
【0004】油吸着シートの1つとして、ポリプロピレ
ン系樹脂製不織布(B)の両面にポリプロピレン系樹脂
製綿(A)がA/B/Aの3層構造に積層された油吸着
シート(以下、従来の油吸着シートと呼ぶ)が知られて
いる。そこで、この従来の油吸着シートで阻集器中の油
脂分を吸着・除去する方法を試みたところ、今まで行わ
れてきた柄杓や容器による除去に比べると作業性に優れ
作業時間が大幅に短縮されることが分かった。柄杓や容
器による除去作業では、水面の上に浮いている酸化して
不透明な油脂分のみをすくいとる必要があり、作業者は
かがんだ姿勢で、水を極力すくわないよう注意しながら
油脂分のみをすくわなければならず手間が掛かってい
た。また油脂分は悪臭を放っているので大変いやな作業
のひとつであった。
【0005】これに対して油吸着シートを用いた場合に
は、油脂分の上に油吸着シートを浮かべておけば水は吸
わずに油脂分のみを選択的に吸着し、十分に油脂分を吸
着させた油吸着シートは棒の先端に釘を打ち付けた様な
道具で引っかけて簡単に除去することが出来た。しかし
上記従来の油吸着シートは重油やマシンオイルを有効に
吸着させる目的で設計されており、阻集器に捕集された
油脂分を吸着させる用途には不十分であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、従来
の油吸着シートが有する油脂分の廃棄作業性は維持した
上で油吸着性に優れるグリース阻集器用油吸着シートを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のグリース阻集器
用油吸着シートは、少なくとも1層のポリプロピレン系
樹脂製綿層(A)と少なくとも1層のポリプロピレン系
樹脂製不織布層(B)が積層された油吸着シートにおい
て、Bの目付が15〜40g/m2 且つ積層された油吸
着シート全体の厚み(t:mm)と油吸着シート全体の
目付(M:g/m2 )との比(M/t)が77〜90で
あることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
先ず、本発明のグリース阻集器用油吸着シートが従来の
海難事故で流出した油やマシンオイル等を吸着させる為
の油吸着シートに比べ優れることを表1を用いて説明す
る。表1には、後述する方法で作成された本発明の一例
である油吸着シート(実施例1、Run.No.1)の
性能を、市販されている油吸着シート(Run.No.
2〜Run.No.4)と比較して示されている。性能
評価の項は、後述する方法で測定された飽和吸油量、吸
水量、飽和吸油量に対する初期(具体的には1分間)の
吸油量の割合で示した吸油速度、及び実用評価として阻
集器中に捕集された油脂分を吸着させた時の吸油性能、
廃棄作業性である。
【0009】表1から、本発明の油吸着シートは4.1
kg/m2 の油を吸着することが出来ることが分かる。
また吸油速度も97%と高い値であることが分かる。ま
た実際にグリース阻集器に捕集された酸化して褐色に変
色した油脂分を吸着させたところ、みるみるシートが吸
着した油脂分によってシート全体がほぼ均一に変色して
いき、阻集器中の油脂分を殆ど吸着することが出来た。
釘で引っかけて取り除く際にも破れずに簡単に取り除く
ことが出来た。
【0010】これに対し、本発明の一例である油吸着シ
ート(Run.No.1)と同様にポリプロピレン系樹
脂製綿(A)とポリプロピレン系樹脂製不織布(B)と
がA/B/Aの3層に積層されている従来の油吸着シー
ト(Run.No.2)は、飽和吸着量が3.8kg/
2 と本発明の油吸着シートよりも若干少ない程度であ
るが吸油速度は84%であり、本発明のほうが優れてい
た。実際にグリース阻集器に捕集された油脂分を吸収さ
せた場合には、サラダ油で評価した場合よりも更に吸油
速度が遅かった。
【0011】次に、厚みが2.0mm、目付が200g
/m2 である市販の特殊PP繊維不織布油吸着シート
(Run.No.3)の飽和吸着量は2.4kg/m2
で本発明の油吸着シートのほうが優れていた。また厚み
が9.0mm、目付が250g/m2 の天然繊維のウエ
ブを形成した市販の油吸着シート(Run.No.4)
は、単位面積当たりの飽和吸油量は5.3kg/m2
本発明の油吸着シートよりも優れていたが、単位体積当
りの飽和吸油量が本発明の油吸着シートの約1/3程度
であり、同量の油脂分を吸着させる為に必要な油吸着シ
ートを保管する場合には3倍のスペースが必要となり、
狭い厨房や調理場に保管するには問題があることが分か
る。またこの油吸着シートは取扱中に綿が舞ったり、吸
油後シートを引き上げようとすると破れる恐れもあり、
グリース阻集器用油吸着シートとしては性能が十分では
なかった。
【0012】以上のことから、本発明のグリース阻集器
用油吸着シートが従来の海難事故で流出した油やマシン
オイル等を吸着させる為の油吸着シートに比べ優れてお
り、単に海難事故で流出した油やマシンオイル等を吸着
させる為の油吸着シートを代用しうるレベル以上の性能
をもった油吸着シートであることが分かる。
【0013】次に、表2を用いて本発明の油吸着シート
のポリプロピレン系樹脂製不織布層(B)の目付が15
〜40g/m2 である必要性について説明する。先ず、
Bの目付が15g/m2 の後述する実施例2、Run.
No.5の油吸着シートと同13g/m2 の比較例2、
Run.No.7の油吸着シートとを比較すると、Ru
n.No.5の油吸着シートは廃棄作業が容易に行えた
のに対し、Run.No.7の油吸着シートは釘穴から
破れて、手でつまみ上げなければならなかった。以上の
ことから、ポリプロピレン系樹脂製不織布層(B)の目
付が15g/m 2 以上であることが従来の油吸着シート
の強度、即ち廃棄作業性を維持する上で必要なことが分
かる。
【0014】また、 Bの目付が40g/m2 の実施例
2、Run.No.6の油吸着シートと同42g/m2
の比較例2、Run.No.8の油吸着シートとを比較
すると、飽和吸油量に差が見られなかったが、吸油速度
が前者は90%であるのに対して69%であり、また吸
油性能も本願発明のほうが優れていた。以上のことから
Bの目付は油吸着シートの吸油速度の点から40g/m
2 以下である必要性が分かる。
【0015】次に、表3を用いて油吸着シート全体の厚
み(t:mm)と油吸着シート全体の目付(M:g/m
2 )との比(M/t)が77〜90であることの必要性
について説明する。先ず、M/tが77の実施例3、R
un.NO.9の油吸着シートと、同76の比較例3、
Run.No.11の油吸着シートとの比較において、
前者の飽和吸水量(Hsa)が0.3kg/m2 と僅か
に水を吸着する程度であるのに対し、後者ではHsaが
1.3kg/m2 と4倍以上の水を吸着した。
【0016】Run.No.11の油吸着シートで阻集
器中の油脂分を吸着させたところ、油吸着シートが油脂
分の吸着と並行して水も吸着している為に油脂分がまだ
らに吸着してしまい、本来Run.No.11の油吸着
シートがもっている吸油性能を十分に発揮出来なかっ
た。また、油吸着シートを引き上げた時に水が垂れてな
かなか収まらずに、廃棄に時間が掛かってしまった。以
上のことからM/tは77以上であることが、水を吸着
せず且つ油吸着シートが本来持っている吸油性能を発揮
させる為には必要であることが分かる。
【0017】次にM/tが90の実施例3、Run.N
o.10の油吸着シートと、同92の比較例3、Ru
n.No.12の油吸着シートとの比較において、飽和
吸油量は前者が3.9kg/m2 後者が4.1kg/m
2 と後者の方が若干大きい程度であったが、吸油速度が
前者が90%に対して後者が70%と本願発明のほうが
優れていた。実際にグリース阻集器に使用してもこの違
いは明らかで、Run.No.1の油吸着シートとRu
n.No.2の油吸着シートとの場合以上に差が見られ
た。
【0018】以上のことから、 M/tは90以下であ
ることが吸油速度の点から必要であることが分かる。
尚、本発明の油吸着シートの厚み(t)はM/tの値や
綿の特性、不織布の密度等に影響されるので一概には言
えないが、2.0〜3.5mmであることが好ましい。
又、ポリプロピレン系樹脂製綿層(A)の目付は80〜
310g/m2 であることが好ましい。
【0019】ポリプロピレン系樹脂製綿(A)は、A格
品、B格品、C格品等等級は問わないが、製造工程にお
いてカーディング装置に掛ける都合上捲縮加工が施され
たものが好ましい。尚材質については、排水中には界面
活性剤等も混ざっているので、比重が1よりも軽いもの
が良く、且つ焼却する場合に有害なガスの発生が少ない
ものが良くポリエチレン系樹脂綿でも代用可能ではある
が、強度がある程度必要なことを考慮するとポリプロピ
レン系樹脂製が良い。繊維径については、低粘度油の場
合には繊維径が細い程吸着される吸油量が多くなるが、
吸着させる油の粘度が比較的高い油の場合では繊維径を
細くしても吸油量が増加しないことが知られており、吸
油性能と繊維の強度やコストから1〜5デシテックス程
度が好ましい。
【0020】またポリプロピレン系樹脂製不織布層
(B)は、プロピレン単独重合体、エチレン、ブテン−
1等との共重合体、芯鞘構造体等比重が1以下で焼却時
有害ガスの発生が少ないもの、強度がある程度あるもの
等から選ばれる繊維で構成された不織布が好ましく、繊
維間の接着はケミカルボンド法、サーマルボンド法、ス
パンレース法等いずれの方法でも良い。好ましくは、ス
パンボンド法にて形成された不織布である。不織布の見
掛けの密度は、吸油性能の観点から0.11〜0.16
g/cm3 程度が好ましい。
【0021】更に、ポリプロピレン系樹脂製綿(A)と
ポリプロピレン系樹脂製不織布(B)との積層方法は、
ニードルパンチ法、スパンレース法、サーマルボンド
法、ケミカルボンド法等で行うことが出来るが、好まし
くはニードルパンチ法である。AとBは、A1/B1の
2層、A1/B1/A2、B1/A1/B2の3層等に
積層されるが、好ましくは両外層にA層がある場合であ
る。尚A1/B1/A2の場合、A1とA2とに吸油性
能差が無い場合が好ましく、A1及びA2を構成するポ
リプロピレン系樹脂製綿に違いが無く目付の違いのみで
ある場合には目付の差がA1とA2とで3倍未満である
ことが好ましい。
【0022】次に、本発明の油吸着シートの好ましい使
用方法について述べる。本発明の油吸着シートはグリー
ス阻集器に捕集された油脂分を吸着させる為のシートで
あり、通常は捕集された油脂分の上から油吸着シートを
かぶせて十分に油脂分を吸着させた後廃棄する。好まし
い使用方法として、一度グリース阻集器内を清掃した
後、阻集器内の清浄な水面に本油吸着シートを浮かべて
置いて、営業時間中又は週の終わりまで等一定の期間中
に排水に含まれる油脂分を十分に吸着させた後に油吸着
シートを廃棄する方法がある。この様にするとグリース
阻集器の壁面に付着したり、配管中に流れてしまう油脂
分を大幅に減少出来る他に臭いの発散をある程度抑える
ことが出来る。また常温では固体やグリース状になる動
物系油脂も、排出時には60℃程度の温度で液体の状態
で排出されているので固化する前に本油吸着シートに吸
着させて簡単に除去することが出来る。
【0023】本発明について、以下具体的に説明する。
先ず測定法を記す。 (1)ポリプロピレン系樹脂製不織布(B)の目付 積層されている油吸着シートの一定面積を機械的に各層
に分離して、Bの質量を測定して目付を求めた。 (2)油吸着シートの厚み(t) 倍率が25〜50倍の拡大率をもつ顕微鏡で油吸着シー
トの断面写真を5箇所撮り平均厚み(t)(mm)を求
めた。 (3)油吸着シートの目付(M) 10cm×10cmの大きさに5枚切り出し、その質量
測定の平均値から求めた。
【0024】(4)飽和吸油量(Os) 油吸着シートから10cm×10cmのサンプルを切り
出しその質量(w1)(g)を測定した後、幅220m
m×奥行275mm×高さ45mmのステンレス製バッ
トに20〜30℃に保った1リットルの日清製油(株)
製、日清サラダ油(深さ約18mm)の上に静かに浮か
べて5分間放置した。その後直ちにサンプルを取り出
し、呼び寸法が16mmのステンレス製ふるいの上に5
分間放置し、再度質量(w2)(g)を測定した。(w
2−w1)/w1で単位質量当りの飽和吸油量(Os
w:g/g)を、(w2−w1)/(10×t)で単位
体積当りの飽和吸油量(Osv:g/cm3)を、(w
2−w1)×0.1で単位面積当たりの飽和吸油量(O
sa:kg/m2 )を求めた。油を吸着させる時間を5
分にしたのは、吸着させる時間を変化させて油の吸着量
を測定したところ全てのサンプルが約3分程度で飽和す
ることが分かったので余裕をみて5分とした。
【0025】(5)飽和吸水量(Hs) サラダ油を水道水に変えた他は飽和吸油量と同様に測定
した。 (6)吸油速度 吸油時間を1分とした他は飽和吸油量と同様に測定して
1分間の吸油量を求め、飽和吸油量に対する1分間の吸
油量の割合を求めた。
【0026】(7)吸油性能 ・方法 水を満たした3槽式のグリース阻集器の内、長さ約50
cm、幅約50cm、深さ約30cmの中央の槽にサラ
ダ油とオリーブオイルとラードと水が5:5:1:1の
混合物を200℃で約30分間熱して酸化させた油脂を
2.5kgを浮かべて、50cm×50cmに切り出し
た油吸着シートサンプルを油脂分の上にかぶせて2分間
放置させた後、油吸着シートを5寸釘を指した棒で引っ
かけて除去した。この時の観察結果を以下の基準に従い
判定した。 ・判定基準 記号 備考 1枚で油脂分が綺麗に除去できた(若干は残る)。 ◎ 吸油性能に優れる 1枚では油吸着シートを引き上げる際に油が多少 垂れて残る。 ○ 以上、合格レベル 1.5枚使えば油脂分が除去出来る。 △ 1.5枚使っても油脂分は取り除けない。 ×
【0027】(8)廃棄作業性 上記吸油性能評価において、油吸着シートを除去する際
に、油吸着シートが破れなかったものを「○」、破れた
ものを「×」とした。
【0028】
【実施例1】A格品のポリプロピレン綿をカーディング
装置に掛けて目付が95g/m2 になるように均一なウ
エブ(A1)を形成して、目付が30g/m2 の旭化成
社製ポリプロピレン・スパンボンド不織P03030
(B1)の上から重ねてニードルパンチ法で積層して巻
き取った。巻き取ったものを再度繰り出して、上記と同
様にして目付が95g/m2 A格品のポリプロピレン綿
(A1)を積層して巻き取りA1/B1/A1の3層構
成の油吸着シートを作成した(Run.No.1)。出
来た油吸着シートを上記方法に従って評価した。尚厚み
は2.7mm、目付は230g/m2 、M/tは85で
あった。
【0029】
【比較例1】実施例1、Run.No.1と同様なポリ
プロピレン系樹脂製綿(A)とポリプロピレン系樹脂製
不織布(B)からなるA/B/Aの3層構成で厚みが
2.5mm、目付が230g/m2 、M/tが92の油
吸着シートである従来の油吸着シート(Run.No.
2)、厚みが2.0mm、目付が200g/m2 の特殊
PP繊維不織布からなる市販の油吸着シート(Run.
No.3)、厚みが9.0mm、目付が250g/m2
の天然繊維製の市販の油吸着シート(Run.No.
4)について、実施例1と同様に評価した。
【0030】以上Run.No.1〜Run.No.4
の油吸着シートの評価結果をまとめて表1に示す。以下
に、本発明の油吸着シートはグリース阻集器用油吸着シ
ートとして優れており、単に海難事故で流出した油やマ
シンオイル等を吸着させる為の油吸着シートで代用しう
るレベル以上の性能をもった油吸着シートであることを
説明する。実施例1、Run.No.1の油吸着シート
は、飽和吸油量及び吸油速度共に優れ且つ吸水も殆どな
く、実用評価においても吸油性能及び廃棄作業性に優れ
ており、グリース阻集器用油吸着シートとして優れてい
ることが分かる。
【0031】また、特殊PP繊維不織布の市販の油吸着
シート(Run.No.3)は本発明の油吸着シート
(Run.No.1)に比べて飽和吸油量が少なく、吸
油性能でも本発明のほうが優れていた。更に、天然繊維
製の市販の油吸着シート(Run.No.4)は、単位
質量当り及び単位面積当たりの飽和吸油量は優れていた
が、単位体積当りの吸油量は本発明のほうが優れてい
た。またこの油吸着シートは取扱中に綿が舞ったり、吸
油後シートを引き上げようとすると破れたりして強度は
実用には適さないレベルのものであった。
【0032】以上のことから、本発明の油吸着シートは
グリース阻集器用油吸着シートとして優れており、単に
海難事故で流出した油やマシンオイル等を吸着させる為
の油吸着シートで代用しうるレベル以上の性能をもった
油吸着シートであることが分かる。
【0033】
【表1】
【0034】
【実施例2】実施例1のA1を目付が110g/m2
A格品のポリプロピレン綿(A2)にし、またB1を繊
維径が約1デシテックスで目付が15g/m2 のポリプ
ロピレン・スパンボンド不織布(B2)に替えた他は実
施例1と同様な操作を繰り返した(Run.No.
5)。尚油吸着シートの厚み(t)は2.7mm、目付
(M)は235g/m2 で、M/tは87であった。ま
た同様にA1を目付が90g/m2 のA格品のポリプロ
ピレン綿(A3)にし、またB1を目付が40g/m2
の旭化成社製ポリプロピレン・スパンボンド不織布P0
3040(B3)に替えた他は実施例1と同様な操作を
繰り返した(Run.No.6)。尚油吸着シートの厚
み(t)は2.6mm、目付(M)は220g/m2
で、M/tは86であった。
【0035】
【比較例2】実施例1のA1を目付が110g/m2
A格品のポリプロピレン綿(A2)にし、またB1を繊
維径が約1デシテックスで目付が13g/m2 の旭化成
社製ポリプロピレン・スパンボンド不織布(B4)に替
えた他は実施例1と同様な操作を繰り返した(Run.
No.7)。尚油吸着シートの厚み(t)は2.8m
m、目付(M)は233g/m2 で、M/tは83であ
った。
【0036】また同様にA1を目付が90g/m2 のA
格品のポリプロピレン綿(A3)にし、またB1を繊維
径が約1デシテックスで目付が42g/m2 のポリプロ
ピレン・スパンボンド不織布(B5)に替えた他は実施
例1と同様な操作を繰り返した(Run.No.8)。
尚油吸着シートの厚み(t)は2.6mm、目付(M)
は222g/m2 で、M/tは87であった。以上、シ
ートの厚み(t)は2.6〜2.8mm、目付(M)は
220〜235g/m2 で、M/tは83〜87の範囲
にあるRun.No.5〜Run.No.8の油吸着シ
ートの評価結果を表2にまとめて示す。
【0037】以下、表2を用いて本発明の油吸着シート
のポリプロピレン系樹脂製不織布層(B)の目付が15
〜40g/m2 である必要性について説明する。先ず、
Bの目付が15g/m2 の後述する実施例2、Run.
No.5の油吸着シートと同13g/m2 の比較例2、
Run.No.7の油吸着シートとを比較すると、Ru
n.No.5の油吸着シートは廃棄作業が容易に行えた
のに対し、Run.No.7の油吸着シートは釘穴から
破れて、手でつまみ上げなければならなかった。
【0038】以上のことから、ポリプロピレン系樹脂製
不織布層(B)の目付が15g/m 2 以上であることが
従来の油吸着シートの強度、即ち廃棄作業性を維持する
上で必要なことが分かる。また、 Bの目付が40g/
2 の実施例2、Run.No.6の油吸着シートと同
42g/m2 の比較例2、Run.No.8の油吸着シ
ートとを比較すると、飽和吸油量に差が見られなかった
が、吸油速度が前者は90%であるのに対して69%で
あり、吸油性能も本発明のほうが優れていた。以上のこ
とからBの目付は油吸着シートの吸油速度の点から40
g/m2 以下である必要性が分かる
【0039】
【表2】
【0040】
【実施例3】実施例1のA1を目付が90g/m2 のA
格品のポリプロピレン綿(A3)にし、またB1を目付
が40g/m2 の旭化成社製ポリプロピレン・スパンボ
ンド不織布P03040(B3)に替え、ニードルパン
チの圧を弱める方向で調整して油吸着シートの厚み
(t)が2.9mm、目付(M)が220g/m2 で、
M/tが77にした他は実施例1と同様な操作を繰り返
した(Run.No.9)。また同様にA1を目付が1
00g/m2 のA格品のポリプロピレン綿(A4)に
し、またニードルパンチの圧を高める方向で調整して油
吸着シートの厚み(t)が2.6mm、目付(M)が2
30g/m2 で、M/tが90にした他は実施例1と同
様な操作を繰り返した(Run.No.10)。
【0041】
【比較例3】実施例1のA1を目付が90g/m2 のA
格品のポリプロピレン綿(A3)にし、またニードルパ
ンチの圧を下げる方向で調整して油吸着シートの厚み
(t)が2.8mm、目付(M)が210g/m2 で、
M/tが76にした他は実施例1と同様な操作を繰り返
した(Run.No.11 )。また同様にA1を目付
が100g/m2 のA格品のポリプロピレン綿(A4)
にし、またB1を目付が40g/m2 の旭化成社製ポリ
プロピレン・スパンボンド不織布P03040(B3)
に替え、ニードルパンチの圧を高める方向で調整して油
吸着シートの厚み(t)が2.6mm、目付(M)が2
40g/m2 で、M/tは92にした他は実施例1と同
様な操作を繰り返した(Run.No.12)。
【0042】以上、シートの厚み(t)は2.6〜2.
9mm、目付(M)は210〜240g/m2 の範囲に
あるRun.No.9〜Run.No.12の油吸着シ
ートの評価結果を表3にまとめて示す。以下に、表3を
用いて油吸着シート全体の厚み(t:mm)と油吸着シ
ート全体の目付(M:g/m2 )との比(M/t)が7
7〜90であることの必要性について説明する。
【0043】先ず、M/tが77のRun.NO.9の
油吸着シートと、同76のRun.No.11の油吸着
シートとの飽和吸水量の比較において、Run.No.
9のシートはHsaが0.3kg/m2 と僅かに水を吸
着する程度であるのに対し、Run.No.11のシー
トではHsaが1.3kg/m2 と4倍以上の水を吸着
した。 Run.No.11の油吸着シートを阻集器中
の油脂分を吸着させたことろ、油吸着シートにまだらに
油脂分がついて本来油吸着シートがもっている吸油性能
を十分に発揮出来なかった。
【0044】以上のことからM/tは77以上であるこ
とが、水を吸着せず且つ油吸着シートが本来持っている
吸油性能を発揮させる為には必要であることが分かる。
次にM/tが90のRun.No.10の油吸着シート
と、同92のRun.No.12の油吸着シートとの比
較において、飽和吸油量は殆ど差がなかったが、吸油速
度はRun.No.10の油吸着シートのほうがNo.
12の油吸着シートに比べて優れていた。以上のことか
ら、 M/tは90以下であることが吸油速度の点から
必要であることが分かる。
【0045】
【表3】
【0046】
【実施例4】実施例1において、実施例1のA1を目付
が80g/m2 のA格品のポリプロピレン綿(A5)
に、またB1を目付15g/ m2 のB2に替えた他は
実施例1と同様な操作を繰り返した(Run.No.1
3)。また同様に、A1を目付が160g/m2 のA格
品のポリプロピレン綿(A6)に、またB1を目付40
g/ m2 のB4に替えた他は実施例1と同様な操作を
繰り返した(Run.No.14)。
【0047】以上Run.No.13及びRun.N
o.14の各シート評価結果を表4に示す。Run.N
o.13の油吸着シートは、飽和吸油量(Osa)が
3.5kg/m2 で、実用試験における吸油性能では阻
集器中の油脂分がぎりぎり吸着出来たレベルであった。
このとこから、本実施例に用いたポリプロピレン系樹脂
製綿及びポリプロピレン系樹脂製不織布を用いる場合に
は、油吸着シートの厚み(t)は2.0mm以上である
ことが好ましい。又同様にポリプロピレン系樹脂製
(A)の目付は80g/m2 以上であることが好まし
い。
【0048】またRun.No.14の油吸着シートは
Osaが5.8kg/m2 と優れていて実用評価でも吸
油性能に優れていたが、吸油速度が90%程度に留まっ
ており、更に油吸着シートの厚み(t)を厚くしても吸
油速度がは更に下がって、厚み(t)を増加させた割に
は吸油性能が向上しない傾向にあった。従って経済性の
面からは、油吸着シートの厚み(t)は3.5mm以下
であることが好ましい。また同様に、ポリプロピレン系
樹脂製綿の目付は160g/m2 以下であることが好ま
しい。以上のことから、ポリプロピレン系樹脂製綿の目
付は好ましくは80〜160g/m2 であり、油吸着シ
ートの厚み(t)は好ましくは2.0〜3.5mmであ
る。
【0049】
【表4】
【0050】
【実施例5】A格品のポリプロピレン綿をカーディング
装置に掛けて、目付が190g/m 2 になるように均一
なウエブ(A7)を形成し、目付が30g/m2 不織布
(B1)の上から重ねてニードルパンチ法で積層して巻
き取って油吸着シートを作成した(Run.No.1
5)。出来た油吸着シートを上記評価方法に従って評価
した。尚油吸着シートの厚み(t)は2.7mm、目付
(M)は220g/m2、M/tは81であった。
【0051】
【比較例4】実施例5のA7を目付が180g/m2
ポリプロピレン綿(A8)に、B1を上記B3(目付4
0g/m2 )に替え、若干ニードルパンチの圧を弱める
方向で調整して油吸着シートの厚み(t)が3.2m
m、目付(M)が240g/m 2、M/tが75になる
様にした他は実施例5と同様な操作を繰り返した(Ru
n.No.16)。
【0052】以上、Run.No.15及びRun.N
o.16の油吸着シートの評価結果を表5にまとめて示
す。因みに、Run.No.15及びRun.No.1
6の油吸着シートを顕微鏡で観察したところ、両者共に
3層に見え、各層の比率(g/m2 )は前者が130/
30/60であり、後者が140/40/40であっ
た。表5に示した吸油量及び吸水量の値は、目付の多い
A面が油又は水に接した場合(以下A面が下と記す)と
目付の少ないA面が油又は水に接した場合(以下B面が
下と記す)との平均値である。
【0053】両者の飽和吸油量(Osw)を比較した場
合、Run.No.15ではA面が下では18.0g/
g、B面が下では17.5g/gと両面間の差は見られ
なかったが、Run.No.16では同順に17.0g
/g、12.5g/gと両面間に差が見られた。実用上
はどちらかの面を指定して下にして貰うことは容易では
ないので、両面間で差が無い方が良い。上記結果から
は、両面のポリプロピレン系樹脂製綿層の目付の差は
2.5倍以下であることが好ましい。
【0054】また、飽和水分量(Hsw)も前者が0.
6g/gに留まったのに対して後者が5.3g/gと大
きな値になった。この違いは、M/tの値が前者が81
に対して後者が75と77よりも小さかったことによる
と考えられる。またM/tの値はニードルパンチの圧に
も影響を受けており、前者に比べ後者の方がニードルパ
ンチの圧が小さかった為に、Run.NO.14はRu
nNo.13に比べB層を突き抜けるポリプロピレン系
樹脂製綿の量が少なくて面差が出たものと推察される。
【0055】
【表5】
【0056】
【発明の効果】本発明によって、従来の油吸着シートの
廃棄作業性は維持した上で吸油性能に優れるグリース阻
集器用油吸着シートを提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/28 C02F 1/28 N 1/40 1/40 E D04H 1/42 D04H 1/42 K Fターム(参考) 4D024 AA04 AB06 BA17 BB03 BC01 DB08 4D051 AA01 AB03 EA04 EB06 EC03 4F100 AK07A AK07B BA02 BA25 DG07A DG15B GB90 JA13B JD14 YY002 4G066 AC13B BA03 BA16 BA20 BA50 CA05 DA08 4L047 AA14 BA03 CA02 CA05 CA19 CB10 CC16

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1層のポリプロピレン系樹脂
    製綿層(A)と少なくとも1層のポリプロピレン系樹脂
    製不織布層(B)が積層された油吸着シートにおいて、
    Bの目付が15〜40g/m2 且つ積層された油吸着シ
    ート全体の厚み(t:mm)と油吸着シート全体の目付
    (M:g/m2 )との比(M/t)が77〜90である
    ことを特徴とするグリース阻集器用油吸着シート。
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