JP2002345736A - 内視鏡の挿入部 - Google Patents

内視鏡の挿入部

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JP2002345736A JP2001152584A JP2001152584A JP2002345736A JP 2002345736 A JP2002345736 A JP 2002345736A JP 2001152584 A JP2001152584 A JP 2001152584A JP 2001152584 A JP2001152584 A JP 2001152584A JP 2002345736 A JP2002345736 A JP 2002345736A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明用レンズ鏡胴及び対物レンズ鏡胴を先端
筒部に着脱可能に係止して、先端部本体の貫通孔に挿通
させた上で、アングル部の外皮層を先端部本体に固定す
ることにより、挿入部における先端硬質部を格別太径化
させることなく、挿入部に装着される各部材を容易に着
脱できるように先端硬質部に固定する。 【解決手段】 先端硬質部2aは先端筒部40と先端部
本体41とからなり、先端筒部40はアングル部2bの
アングルリング7に連結され、先端部本体41は先端筒
部40の先端側から所定の長さだけ挿嵌される。先端部
本体41には照明用レンズ鏡胴13,対物レンズ鏡胴2
4及び処置具挿通パイプ32を挿通させる貫通孔42a
〜42cが穿設され、これら内視鏡内挿通部材には位置
決め突起44a〜44cが設けられ、先端筒部40にそ
れらと嵌合される係止孔45a〜45cが穿設されてい
る。アングル部2bの外皮層6が先端部本体41の先端
外面に設けた凹部48内に糸巻き49及び接着剤50に
より固着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療用等として用い
られる内視鏡の挿入部に関するものであり、特に細径に
形成した挿入部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療用等として用いられる内視鏡は、本
体操作部に体腔内等への挿入部を連設し、また本体操作
部から少なくとも光源装置に接続されるユニバーサルコ
ードにより構成されるものである。内視鏡の挿入部は、
先端側から、先端硬質部、アングル部及び軟性部で構成
されるが、先端硬質部には少なくとも照明手段と観察手
段とが設けられる。また、これらに加えて、鉗子その他
の処置具を挿通するための処置具挿通チャンネル等も設
けられる。
【0003】照明手段は、ライトガイドと、このライト
ガイドの出射端に臨むように配置した照明用レンズとを
含むものである。照明用レンズは照明用レンズ鏡胴内に
装着され、またライトガイドの出射側は所定の長さだけ
この照明用レンズ鏡胴内に挿入されている。観察手段
は、対物光学系を有し、この対物光学系の結像位置には
CCD等の固体撮像素子が配置されるか、またはイメー
ジガイドの入射端が臨むようになっている。対物光学系
は少なくとも対物レンズを含む光学素子が対物レンズ鏡
胴内に装着される。固体撮像素子は対物レンズ鏡胴に固
定され、またイメージガイドを用いる場合には、その入
射側における所定の長さ分が対物レンズ鏡胴に挿入され
る。さらに、処置具挿通チャンネルは軟性のチューブか
らなり、その先端には硬質の処置具挿通パイプに嵌合さ
れている。
【0004】そして、先端硬質部には前述した照明手
段,観察手段及び処置具挿通チャンネルを接続するため
の貫通孔が設けられ、照明用レンズ鏡胴,対物レンズ鏡
胴及び処置具挿通パイプがこれらの貫通孔に挿通され
る。このように、照明用レンズ鏡胴,対物レンズ鏡胴及
び処置具挿通パイプは先端硬質部に設けた貫通孔に固定
するが、固定方式としては、まず接着剤等を用いて固着
する方式がある。また、少なくとも対物レンズ鏡胴につ
いては先端硬質部の側面に止めねじを螺挿してこの止め
ねじを対物レンズ鏡胴の外周面に押し付けることによっ
て固定する方式が一般的に採用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した照明用レンズ
鏡胴,対物レンズ鏡胴及び処置具挿通パイプの固定方式
のうち、接着剤等で直接固着する方式にあっては、これ
ら各部材を組み付けた後に容易に分解できなくなるため
に、それらの修理や交換が極めて面倒になったり、部分
的な修理を行えない場合もある等といった問題点があ
る。対物レンズ鏡胴を止めねじで固定する構成としてい
るのは、観察手段の修理や部品交換等を容易にするため
である。従って、止めねじを脱着することにより対物レ
ンズ鏡胴は先端硬質部から容易に脱着できるが、このタ
イプの固定する方式では、止めねじを装着する分だけ先
端硬質部の外径が太くなってしまうという問題点があ
る。特に、細い体腔管内等に挿入するために、挿入部の
外径寸法を極めて細くしなければならない場合には、各
部材の固定を止めねじで行うのは実質的に不可能な場合
もある。
【0006】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、挿入部における先端
硬質部を格別太径化させることなく、挿入部に装着され
る各部材を容易に着脱できるようにして先端硬質部に固
定することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、アングル部に連結した先端硬質部に
少なくとも照明手段及び観察手段を装着し、照明手段は
照明用レンズ鏡胴内に装着した照明用レンズにライトガ
イドの出射端を臨ませたものであり、また観察手段は少
なくとも対物レンズ鏡胴内に対物光学系を設けたものか
ら構成される内視鏡の挿入部であって、前記先端硬質部
は、少なくとも前記照明用レンズ鏡胴及び対物レンズ鏡
胴を挿通させる貫通孔を形成した先端部本体と、この先
端部本体が所定の長さにわたって嵌合される先端筒部と
から構成し、前記照明用レンズ鏡胴及び対物レンズ鏡胴
には、その外周面に突出する位置決め突起を設けると共
に、前記先端筒部には、これら位置決め突起が実質的に
密嵌状に係止される係止孔を形成し、前記先端部本体の
外周面に円環状突条を形成し、この円環状突条を前記先
端筒部の端面に突き当てた時に、前記先端部本体は前記
先端筒部に対して前記各係止孔の形成位置より先端側に
配置され、かつ前記アングル部を構成する外皮層を前記
先端部本体の前記円環状突条より前方に延在させて、こ
の先端部本体の先端外周部に固定する構成としたことを
その特徴とするものである。
【0008】先端硬質部には、さらに処置具の通路を開
口させて設ける構成とするのが望ましい。この場合に
は、挿入部内に設けた処置具挿通チャンネルの先端に処
置具挿通パイプを連結するようになし、この処置具挿通
パイプを先端部本体に装着するために、先端部本体に
は、概略120°毎に3箇所の貫通孔を形成して、照明
用レンズ鏡胴,対物レンズ鏡胴及び処置具挿通パイプを
挿通するようになし、かつ先端筒部に3箇所の係止孔を
設けて、これら各部材にはそれぞれ係止孔に係止される
位置決め突起を設ける構成とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。而して、図1に内視鏡の全体構成
を示す。同図において、1は本体操作部、2は挿入部、
3はユニバーサルコードである。挿入部2は先端側から
先端硬質部2a,アングル部2b及び軟性部2cから構
成されている。軟性部2cは挿入部2における大半の長
さを構成するものであり、体腔内等への挿入経路に沿っ
て任意の方向に曲がる軟性構造のものである。また、ア
ングル部2bは、本体操作部1に設けたアングル操作手
段4を操作することによって、遠隔操作で湾曲させるた
めのものであって、これによって先端硬質部2aを所望
の方向に向けることができるようになっている。そし
て、先端硬質部2aには、図2に示したように、照明手
段10,観察手段20及び処置具ガイド手段30が設け
られている。なお、内視鏡は、最低限、照明手段10と
観察手段20とを備えておれば良く、処置具ガイド手段
30は必ずしも設ける必要はなく、また前述した各部材
に加えて、観察手段20を洗浄するための送気送液管等
を設けることもできる。
【0010】次に、内視鏡に設けられる照明手段10,
観察手段20及び処置具ガイド手段30の具体的な構成
を図3に示す。なお、以下の説明においては、これら照
明手段10,観察手段20及び処置具ガイド手段30を
総称する際には、内視鏡内挿通部材という。
【0011】照明手段10は、照明光の伝送手段とし
て、光ファイババンドルからなるライトガイド11と、
このライトガイド11の出射端面11aに対面するよう
に配置した照明用レンズ12(発散レンズ)とを有し、
この照明用レンズ12は照明用レンズ鏡胴13の先端部
に嵌合されている。また、ライトガイド11の出射端面
11aもこの照明用レンズ鏡胴13内に挿入されてい
る。そして、ライトガイド11は、挿入部2から本体操
作部1を経てユニバーサルコード3内に延在されてお
り、このユニバーサルコード3の先端に設けたコネクタ
を光源装置(図示せず)に接続することによって、照明
光を伝送できるように構成されている。
【0012】観察手段20は対物光学系21を備え、こ
の対物光学系21の光路の途中にプリズム21aを設け
て、このプリズム21aにより光路を90°曲げた上
で、その結像位置に固体撮像素子22が配置される。固
体撮像素子22は基板23に搭載されている。対物光学
系21は対物レンズ鏡胴24内に装着されており、また
固体撮像素子22は、例えばプリズム21aに固着して
設けられる。そして、この固体撮像素子22を搭載した
基板23からはケーブル25が引き出されており、この
ケーブル25はライトガイド11と同様、本体操作部1
からユニバーサルコード3内に挿通されて、プロセッサ
(図示せず)に着脱可能に接続される。なお、観察手段
20としては、固体撮像素子22に代えて、イメージガ
イドを用いることもできる。この場合には、本体操作部
1に接眼部を装着して、イメージガイドの入射端を対物
光学系21の結像位置に配置すると共に、その出射端を
接眼レンズを装着した接眼部に臨ませるように構成す
る。
【0013】さらに、処置具ガイド手段30は、鉗子や
高周波処置具等の処置具を内視鏡をガイド手段として体
腔内に挿入して、患部の治療等、適宜の処置を施すため
のものである。処置具ガイド手段30は、曲げ方向に可
撓性を有するチューブ材からなる処置具挿通チャンネル
31の先端を、金属等の硬質パイプからなる処置具挿通
パイプ32を嵌合・固定することにより構成される。そ
して、処置具挿通チャンネル21は本体操作部1の挿入
部2への連設部近傍にまで延在されて、この位置に設け
た処置具導入部5に接続される。
【0014】以上の構成を有する照明手段10,観察手
段20及び処置具ガイド手段30からなる各内視鏡内挿
通部材の先端部分、つまり照明用レンズ鏡胴13,対物
レンズ鏡胴24及び処置具挿通パイプ32が先端硬質部
2aに固定される。そこで、図4乃至図6に、この先端
硬質部2aの構造及びアングル部2bへの連結構造を示
す。
【0015】図4等から明らかなように、先端硬質部2
aは、共に金属,硬質プラスチック等の硬質部材からな
る先端筒部40と、先端部本体41とから構成される。
先端筒部40は、所定長さを有する円筒形の部材からな
り、図5に示したように、アングル部2bを構成する最
先端のアングルリング7に2箇所設けた止着ピン8によ
り連結される。先端部本体41は先端筒部40の先端側
から所定の長さだけ挿嵌され、もって先端硬質部2aが
形成される。先端部本体41には、軸線方向に貫通する
ように、3箇所の貫通孔42a〜42cが穿設されてお
り、内視鏡内挿通部材を構成する照明用レンズ鏡胴1
3,対物レンズ鏡胴24及び処置具挿通パイプ32は、
これら各貫通孔42a〜42c内に挿通され、これら内
視鏡内挿通部材の先端は先端部本体41の先端面とほぼ
同じ位置に配置されている。先端筒部40と先端部本体
41との嵌合部、及び照明用レンズ鏡胴13,対物レン
ズ鏡胴24及び処置具挿通パイプ32の装着部は、接着
剤や止めねじ等を用いず、しかも固定的に保持されるよ
うになっている。
【0016】このために、内視鏡内挿通部材には、それ
ぞれ外周面に所定の厚みを有し、図6から明らかなよう
に、先端筒部40の内面とほぼ一致する曲率をもった円
弧状のスペーサ43a〜43cが設けられており、これ
らスペーサ43a〜43cの表面から位置決め突起44
a〜44cを突出するように設けられている。一方、先
端筒部40には、各位置決め突起44a〜44cが実質
的に密嵌状態に嵌合される係止孔45a〜45cが穿設
されている。従って、各内視鏡内挿通部材は、それぞれ
位置決め突起44a〜44cを先端筒部40に穿設した
係止孔45a〜45cに嵌合させ、かつスペーサ43a
〜43cの表面を先端筒部40の内面に当接させるよう
に組み込まれる。これら各内視鏡内挿通部材は先端筒部
40の先端部から所定の長さ突出している。そして、先
端筒部40に係止された各内視鏡内挿通部材の先端側に
おける所定長さ分は先端部本体41の貫通孔42a〜4
2c内に挿入され、かつ先端部本体41が先端筒部40
内の所定の位置まで挿入される。
【0017】内視鏡内挿通部材を構成する照明用レンズ
鏡胴13,対物レンズ鏡胴24及び処置具挿通パイプ3
2は先端硬質部2aに固定的に保持される。これらに設
けた位置決め突起44a〜44cが先端筒部40の係止
孔45a〜45cに実質的に密嵌状態に嵌合され、かつ
先端部本体41の貫通孔42a〜42c内に挿通されて
いるので、これら各内視鏡内挿通部材は先端硬質部2a
に完全に固定される。先端部本体41は、先端筒部40
の先端側から先端筒部40における係止孔45a〜45
cの手前位置にまで挿嵌されている。先端部本体41は
先端筒部40に嵌合された状態で、軸線方向にみだりに
動かないように固定されなければならない。先端部本体
41を先端筒部40にほぼ密嵌状に嵌合させるために、
先端部本体41の外径と先端筒部40の内径とはほぼ一
致する寸法としている。
【0018】まず、先端部本体41における先端近傍の
外周面に円環状突条46が設けられている。この円環状
突条46の高さは先端筒部40の厚み寸法と同じか、ま
たはそれより小さい寸法となっている。そして、先端部
本体41の円環状突条46が先端筒部40に当接した時
に、この先端部本体41の嵌合部の端部は係止孔45a
〜45cの開設位置の手前に位置するように設定してい
る。つまり、円環状突条46は、先端部本体41の先端
筒部40への嵌合長が係止孔45a〜45cと干渉しな
い位置となるように保持するストッパとして機能する。
また、先端部本体41の先端外周面には円環状のフラン
ジ部47が形成されている。従って、円環状突条46と
フランジ部47との間には円環状の凹部48が形成され
る。アングル部2bの外皮層6は、その先端がこの凹部
48内にまで延在されている。そして、フランジ部47
は、先端筒部40の外面より高く、しかも外皮層6の外
面と同じか、それより低い位置まで延在されている。外
皮層6の先端部外周面には糸巻き49が行われるように
なっており、弾性部材からなる外皮層6はこの糸巻き4
9により凹部48内で圧縮される。さらに、この糸巻き
49の部分を固定するために、凹部48内には接着剤5
0が充填される。その結果、先端部本体41が先端筒部
40から先端側に逸脱しないように保持される。その結
果、先端部本体41と先端筒部40とは固定関係となる
ように組み込まれる。
【0019】以上のように構成することによって、内視
鏡の挿入部2には照明手段10,観察手段20及び処置
具ガイド手段30が安定した状態に組み込まれる。この
挿入部2を体腔内に挿入して、照明手段10から照射さ
れる照明光の照射下で観察手段20を介して体腔内の状
態を観察できる。また、観察手段20による観察の結
果、患部が発見された時等には、処置具ガイド手段30
内に鉗子その他の処置具を挿通させることにより、患部
の摘出や、細胞の採取等といった適宜の処置を行うこと
ができる。
【0020】照明手段10,観察手段20及び処置具ガ
イド手段30は、挿入部2に着脱可能となる。まず、挿
入部2を構成する先端硬質部2aのうち、先端筒部40
はアングル部2bにおける最先端のアングルリング7に
止着ピン8により連結した状態に保持されている。そし
て、内視鏡内挿通部材を組み込むに当っては、先端部本
体41はこの先端筒部40から脱着しておく。この状態
で、挿入部2の基端側から照明手段10,観察手段20
及び処置具ガイド手段30を挿入して、照明用レンズ鏡
胴13,対物レンズ鏡胴24及び処置具挿通パイプ32
を先端筒部40内に導く。そして、照明用レンズ鏡胴1
3の外面に設けた位置決め突起44aを先端筒部40の
係止孔45aに、また対物レンズ鏡筒24の外面に設け
た位置決め突起44bを係止孔45bに、さらに処置具
挿通パイプ32の外面に設けた位置決め突起44cを係
止孔45cにそれぞれ係止させ、スペーサ43a〜43
cを先端筒部40の内面に当接させる。ここで、位置決
め突起44a〜44cは係止孔45a〜45cに対して
実質的に密嵌状態に嵌合されるので、これら照明用レン
ズ鏡胴13,対物レンズ鏡胴24及び処置具挿通パイプ
32は先端筒部40に保持される。つまり、スナップア
クション作用と実質的に同じ作用によりこれらは先端筒
部40に係止される。
【0021】先端筒部40の係止孔45a〜45cは円
周方向に位置を変えて設けられている。本実施の形態で
は、これらは等しい角度毎、つまり120°毎に形成
し、各係止孔45a〜45cの大きさを同じしている。
しかしながら、これらの係止孔45a〜45cの配置関
係若しくは大きさを変えても良い。係止孔45a〜45
cの大きさを変え、またそれらに係止される位置決め突
起44a〜44cの大きさも変えるようにすれば、照明
用レンズ鏡胴13,対物レンズ鏡胴24及び処置具挿通
パイプ32は必ず所定の位置関係となるように装着でき
る。また、係止孔45a〜45cの円周方向の位置関係
も、必ずしも等間隔ではなく、例えば照明用レンズ鏡胴
13の係止孔45aと対物レンズ鏡胴24の係止孔45
bとを接近させることもできる。
【0022】照明用レンズ鏡胴13,対物レンズ鏡胴2
4及び処置具挿通パイプ32からなる内視鏡内挿通部材
は先端筒部40から所定の長さだけ突出している。そこ
で、先端筒部40の先端側から先端部本体41を嵌合さ
せる。この時に、前述した各内視鏡内挿通部材は、先端
部本体41に設けた貫通孔42a〜42cに挿入される
ことになる。ここで、貫通孔42a〜42cから先端部
本体41の外周面までは所定の厚みがあるが、照明用レ
ンズ鏡胴13,対物レンズ鏡胴24及び処置具挿通パイ
プ32にはそれぞれスペーサ43a〜43cが設けられ
ているので、これらは先端筒部40の内面からスペーサ
43a〜43cの厚み分だけ離間しており、このスペー
サ43a〜43cの厚みと貫通孔42a〜42cから先
端部本体41の外周面までは所定の厚みとを一致させて
おくことによって、先端部本体41の貫通孔42a〜4
2c内に挿入されることになる。なお、本実施の形態に
おいては、照明用レンズ鏡胴13,対物レンズ鏡胴24
及び処置具挿通パイプ32と、これらが挿通される先端
部本体41の貫通孔42a〜42cとを実質的に同じ寸
法にしているが、それぞれの寸法関係は必ずしも同じに
する必要はなく、例えば処置具挿通パイプ32及びそれ
が挿通される貫通孔42cを他より大きくすることもで
きる。
【0023】先端部本体41の外周面に設けた円環状突
条46が先端筒部40に当接する位置にまで挿入され
る。この状態で、アングル部2bの外皮層6を先端部本
体41に形成した凹部48の位置にまで引き出す。そし
て、糸巻き49及び接着剤50の充填により先端部本体
41は先端筒部40に嵌合した状態で固定される。これ
によって、照明用レンズ鏡胴13,対物レンズ鏡胴24
及び処置具挿通パイプ32からなる内視鏡内挿通部材は
先端硬質部2aに対して、止めねじ等の固定手段を用い
ることなく固定できる。その結果、この先端硬質部2a
の細径化が図られる。
【0024】挿入部2の内部は気密状態に保持しなけれ
ばならない。先端筒部40には、係止孔44a〜44c
が設けられているが、この係止孔44a〜44cは最終
的には外皮層6で覆われて閉塞状態となる。また、先端
部本体41は先端筒部40に挿嵌されているが、この挿
嵌部も外皮層6で覆われており、しかも外皮層6と先端
部本体41との間には接着剤50が充填されている。従
って、この接着剤50にシールを発揮させるようにな
し、しかも全周にわたって完全に覆うようにすることに
より、気密を確保される。さらに、先端部本体41には
照明用レンズ鏡胴13,対物レンズ鏡胴24及び処置具
挿通パイプ32を挿通させた貫通孔42a〜42cが設
けられているが、その間には接着機能を有しないシール
材を充填することにより密閉することができる。ここ
で、貫通孔42a〜42cの開口径と各内視鏡内挿通部
材の外径との寸法差をできるだけ小さくすることによ
り、少量のシール材を充填するだけで、完全に気密構造
とすることができる。
【0025】しかも、照明手段10,観察手段20及び
処置具ガイド手段30は、挿入部2に対して容易に着脱
できる。即ち、先端部本体41の凹部48内において、
外皮層6の先端部を固定している接着剤50を剥すと共
に、糸巻き49を取り外す。これによって、外皮層6は
先端部本体41から分離される。そうすると、先端部本
体41の先端筒部40の先端側への抜け出しを規制する
ものはなくなる。従って、先端部本体41を引き出すこ
とにより先端筒部40から脱着できる。しかも、先端部
本体41の凹部48は先端筒部40の先端面より突出し
ているので、手で容易に引き出すことができる。また、
照明用レンズ鏡胴13,対物レンズ鏡胴24及び処置具
挿通パイプ32は、それらに設けた位置決め突起44a
〜44cが先端筒部40の係止孔45a〜45cに係止
されているに過ぎないので、係止孔45a〜45cの外
面側から治具を挿入する等、外力を加えると、これら照
明用レンズ鏡胴13,対物レンズ鏡胴24及び処置具挿
通パイプ32は先端筒部40及び先端部本体41からな
る先端硬質部2aから分離される。
【0026】従って、この状態で、照明手段10,観察
手段20若しくは処置具ガイド手段30を構成する各部
の点検や修理等の作業を容易に行うことができる。そし
て、作業を終了した後の再組み付けは、前述した通りに
行えば良い。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上のように、先端硬質部を先
端筒部と、少なくとも照明用レンズ鏡胴及び対物レンズ
鏡胴を挿通させる貫通孔を形成した先端部本体とから構
成し、照明用レンズ鏡胴及び対物レンズ鏡胴を先端筒部
に着脱可能に係止させて、アングル部の外皮層を先端部
本体に固定する構成としたので、挿入部における先端硬
質部を格別太径化させることなく、挿入部に装着される
各部材を容易に着脱できるようにして先端硬質部に固定
できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】内視鏡の外観図である。
【図2】挿入部の先端部分の正面図である。
【図3】内視鏡内挿通部材を構成する照明手段,観察手
段及び処置具ガイド手段の要部断面図である。
【図4】各内視鏡内挿通部材と共に示す先端構成部の分
解斜視図である。
【図5】図2のA−A断面図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 本体操作部 2 挿入部 2a 先端硬質部 2b アングル部 2c 軟性部 10 照明手段 11 ライトガイド 12 照明用レンズ 13 照明用レンズ鏡胴 20 観察手段 21 対物光学系 22 固体撮像素子 24 対物レンズ鏡胴 30 処置具ガイド手段 31 処置具挿通チャンネル 32 処置具挿通パ
イプ 40 先端筒部 41 先端部本体 42a〜42c 貫通孔 44a〜44c 位置
決め突起 45a〜45c 係止孔 46 円環状突条 47 フランジ部 48 凹部 49 糸巻き 50 接着剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アングル部に連結した先端硬質部に少な
    くとも照明手段及び観察手段を装着し、照明手段は照明
    用レンズ鏡胴内に装着した照明用レンズにライトガイド
    の出射端を臨ませたものであり、また観察手段は少なく
    とも対物レンズ鏡胴内に対物光学系を設けたものから構
    成される内視鏡の挿入部において、 前記先端硬質部は、少なくとも前記照明用レンズ鏡胴及
    び対物レンズ鏡胴を挿通させる貫通孔を形成した先端部
    本体と、この先端部本体が所定の長さにわたって嵌合さ
    れる先端筒部とから構成し、 前記照明用レンズ鏡胴及び対物レンズ鏡胴には、その外
    周面に突出する位置決め突起を設けると共に、前記先端
    筒部には、これら位置決め突起が実質的に密嵌状に係止
    される係止孔を形成し、 前記先端部本体の外周面に円環状突条を形成し、この円
    環状突条を前記先端筒部の端面に突き当てた時に、前記
    先端部本体は前記先端筒部に対して前記各係止孔の形成
    位置より先端側に配置され、 かつ前記アングル部を構成する外皮層を前記先端部本体
    の前記円環状突条より前方に延在させて、この先端部本
    体の先端外周部に固定する構成としたことを特徴とする
    内視鏡の挿入部。
  2. 【請求項2】 前記先端硬質部には、さらに処置具ガイ
    ド手段の導出口を設け、この処置具ガイド手段は処置具
    挿通チャンネルの先端部が嵌合される処置具挿通パイプ
    から構成し、前記先端部本体には、概略120°毎に3
    箇所の貫通孔を形成すると共に、前記先端筒部には3箇
    所の係止孔を形成し、これら照明用レンズ鏡胴,対物レ
    ンズ鏡胴及び処置具挿通パイプには前記各係止孔に係止
    される位置決め突起を形成する構成としたことを特徴と
    する請求項1記載の内視鏡の挿入部。
  3. 【請求項3】 前記先端部本体の先端に円環状に形成し
    たフランジ部を形成することによって、このフランジ部
    と前記円環状突条との間に凹部を形成し、前記アングル
    部の外皮層の先端をこの凹部内に配置して、その外周に
    糸巻きして接着剤を塗布することにより固定する構成と
    したことを特徴とする請求項1記載の内視鏡の挿入部。
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