JP2002345631A - 誘導加熱炊飯器用鍋 - Google Patents
誘導加熱炊飯器用鍋Info
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- JP2002345631A JP2002345631A JP2001160444A JP2001160444A JP2002345631A JP 2002345631 A JP2002345631 A JP 2002345631A JP 2001160444 A JP2001160444 A JP 2001160444A JP 2001160444 A JP2001160444 A JP 2001160444A JP 2002345631 A JP2002345631 A JP 2002345631A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鍋自体の重量を重くすることなく、且つ鍋か
らの放熱を防ぎ炊飯物を包みこむようにして加熱するも
のである。 【構成】 フレーム内に収納自在に設けられ加熱コイル
によって誘導加熱するクラッド鍋６において、アルミニ
ウム１７とステンレス１８の重合体により構成すると共
に、外壁面に金色膜２１を施したものである。
らの放熱を防ぎ炊飯物を包みこむようにして加熱するも
のである。 【構成】 フレーム内に収納自在に設けられ加熱コイル
によって誘導加熱するクラッド鍋６において、アルミニ
ウム１７とステンレス１８の重合体により構成すると共
に、外壁面に金色膜２１を施したものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱により鍋
を発熱させて炊飯を行う誘導加熱炊飯器用鍋に関する。
を発熱させて炊飯を行う誘導加熱炊飯器用鍋に関する。
【０００２】
【従来の技術】アルミニウムとステンレスの重合板で構
成した所謂クラッド鍋は、フレーム内に装着した誘導加
熱コイルに接近させて収納し、該コイルに印加した高周
波電流によって鍋のステンレスとの間にうず電流を流し
鍋自体を発熱させ炊飯を行っている。
成した所謂クラッド鍋は、フレーム内に装着した誘導加
熱コイルに接近させて収納し、該コイルに印加した高周
波電流によって鍋のステンレスとの間にうず電流を流し
鍋自体を発熱させ炊飯を行っている。
【０００３】クラッド鍋は、前述の様に鍋全体の温度を
均一にし、且つ鍋全体への熱伝導を高めるためにアルミ
ニウムが用いられ、またうず電流の流路を構成し、且つ
傷や錆の発生のない磁性体のステンレスが用いられてい
る。
均一にし、且つ鍋全体への熱伝導を高めるためにアルミ
ニウムが用いられ、またうず電流の流路を構成し、且つ
傷や錆の発生のない磁性体のステンレスが用いられてい
る。
【０００４】本来、誘導加熱により鍋を加熱するだけで
あれば磁性体であるステンレス材のみにより鍋を構成す
ればよいが、ステンレスは熱伝導が悪く調理用の鍋、特
に炊飯用の鍋としては適さない。
あれば磁性体であるステンレス材のみにより鍋を構成す
ればよいが、ステンレスは熱伝導が悪く調理用の鍋、特
に炊飯用の鍋としては適さない。
【０００５】このために、熱伝導のよいアルミニウムを
前述のステンレスに貼り合わせて各々の材質の特質を活
かしている。
前述のステンレスに貼り合わせて各々の材質の特質を活
かしている。
【０００６】しかしながら、この様な構成の鍋はこれで
完成されたものではなく重量があり扱いが不便であると
共に、鍋から外側への熱放散が大きく効率が悪く改良の
余地があった。（特開平１０−２２９９３８号公報） そして、誘導加熱炊飯器は、よりおいしいご飯の追求と
熱効率の向上を目指して改良がなされ、前述のクラッド
鍋の外側壁に鍋メッキを施したものが出現した。
完成されたものではなく重量があり扱いが不便であると
共に、鍋から外側への熱放散が大きく効率が悪く改良の
余地があった。（特開平１０−２２９９３８号公報） そして、誘導加熱炊飯器は、よりおいしいご飯の追求と
熱効率の向上を目指して改良がなされ、前述のクラッド
鍋の外側壁に鍋メッキを施したものが出現した。
【０００７】銅はアルミニウムに比べてさらに熱伝導が
よく鍋の全域を均一に、且つ短時間に加熱するために有
効であった。
よく鍋の全域を均一に、且つ短時間に加熱するために有
効であった。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところが、銅は熱伝導
がよく鍋の全域を均一に加熱することができるものの、
反対に外部への熱放散が大きくロスが大きくなった。
がよく鍋の全域を均一に加熱することができるものの、
反対に外部への熱放散が大きくロスが大きくなった。
【０００９】特に、誘導加熱炊飯器は、炊飯時間を短縮
することと鍋温度を高温にして必要なパワーを得るよう
に１３００Ｗ程度の消費電力に設定していることから、
前述の熱放散もそれに比例して大きくなりエネルギーの
浪費となるばかりか、フレームの温度が上昇し炊飯時に
は該フレームに触れることすらできない高温となった。
することと鍋温度を高温にして必要なパワーを得るよう
に１３００Ｗ程度の消費電力に設定していることから、
前述の熱放散もそれに比例して大きくなりエネルギーの
浪費となるばかりか、フレームの温度が上昇し炊飯時に
は該フレームに触れることすらできない高温となった。
【００１０】本発明は、鍋自体の重量を重くすることな
く、且つ鍋からの放熱を防ぎ炊飯物を包み込むようにし
て加熱するものである。
く、且つ鍋からの放熱を防ぎ炊飯物を包み込むようにし
て加熱するものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は、フレームと、
このフレーム内に設けた加熱コイルと、前記フレーム内
に収納自在に設けられ前記加熱コイルにより誘導加熱す
るクラッド鍋とから構成し、前記クラッド鍋は、少なく
ともアルミニウムとステンレスの重合体により構成する
と共に、前記鍋の外壁面に金粉又は金箔等よりなる金色
膜を施したものである。
このフレーム内に設けた加熱コイルと、前記フレーム内
に収納自在に設けられ前記加熱コイルにより誘導加熱す
るクラッド鍋とから構成し、前記クラッド鍋は、少なく
ともアルミニウムとステンレスの重合体により構成する
と共に、前記鍋の外壁面に金粉又は金箔等よりなる金色
膜を施したものである。
【００１２】また、前記クラッド鍋の内側をアルミニウ
ム、外側をステンレスにより構成し、前記金色膜をステ
ンレスの外壁面に施したものである。
ム、外側をステンレスにより構成し、前記金色膜をステ
ンレスの外壁面に施したものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図１は本発明の誘導加熱炊飯器用鍋の要部断
面図、図２は同じく誘導加熱炊飯器の側面断面図、図３
は同じく要部拡大断面図である。
説明する。図１は本発明の誘導加熱炊飯器用鍋の要部断
面図、図２は同じく誘導加熱炊飯器の側面断面図、図３
は同じく要部拡大断面図である。
【００１４】（１）は炊飯器本体、（２）は合成樹脂製
のフレーム、（３）は前記フレームの内側に配置固定し
四形に形成した加熱コイル、（４）は前記加熱コイルの
中心部に設けた温度センサー、（５）は前記フレーム
（２）内に収納固定し前記加熱コイル（３）の上面に位
置する収納ケース、（６）は前記収納ケース内に収納自
在に設けられ米や水を収容するクラッド鍋で、詳細構造
については後述する。
のフレーム、（３）は前記フレームの内側に配置固定し
四形に形成した加熱コイル、（４）は前記加熱コイルの
中心部に設けた温度センサー、（５）は前記フレーム
（２）内に収納固定し前記加熱コイル（３）の上面に位
置する収納ケース、（６）は前記収納ケース内に収納自
在に設けられ米や水を収容するクラッド鍋で、詳細構造
については後述する。
【００１５】（７）は一側を前記フレーム（２）に回動
自在に枢着し他側を掛止自在とした蓋体で、一側にヒン
ジ（８）を設け他側にストッパー（９）を設けている。
自在に枢着し他側を掛止自在とした蓋体で、一側にヒン
ジ（８）を設け他側にストッパー（９）を設けている。
【００１６】（１０）は前記クラッド鍋（６）の上部開
口を覆う中蓋で、蓋体（７）の裏面への係脱を行う突出
体（１１）と圧力抜き弁（１２）を取り付けている。
口を覆う中蓋で、蓋体（７）の裏面への係脱を行う突出
体（１１）と圧力抜き弁（１２）を取り付けている。
【００１７】前記蓋体（７）の上面には、圧力抜き釦
（１３）と蒸気抜き部（１４）を備え、内部には前記圧
力抜き釦と前記圧力抜き弁（１２）との間を連係する作
動体（１５）と、前記ストッパー（９）の掛止／解除を
可能にするギアードモータ（１６）を備えている。
（１３）と蒸気抜き部（１４）を備え、内部には前記圧
力抜き釦と前記圧力抜き弁（１２）との間を連係する作
動体（１５）と、前記ストッパー（９）の掛止／解除を
可能にするギアードモータ（１６）を備えている。
【００１８】前記クラッド鍋（６）の構成を詳述する。
図１に示す様に鍋は、ベース材料として、内側をアルミ
ニウム（１７）、外側をステンレス（１８）にして重合
したクラッド鍋とし、アルミニウムの内側には該アルミ
ニウムの表面の傷つきを防止するチタン金属の第１コー
ト（１９）と、このコートの表面には非粘着性を高めた
フッ素樹脂の第２コート（２０）を施している。
図１に示す様に鍋は、ベース材料として、内側をアルミ
ニウム（１７）、外側をステンレス（１８）にして重合
したクラッド鍋とし、アルミニウムの内側には該アルミ
ニウムの表面の傷つきを防止するチタン金属の第１コー
ト（１９）と、このコートの表面には非粘着性を高めた
フッ素樹脂の第２コート（２０）を施している。
【００１９】一方、ステンレス（１８）の外壁面の全面
には、金粉や金色塗料を施した金色膜（２１）を形成し
ており、黄金色の輝きを呈している。
には、金粉や金色塗料を施した金色膜（２１）を形成し
ており、黄金色の輝きを呈している。
【００２０】次に炊飯の動作について述べる。鍋内に米
や水を入れ加熱コイル（３）に高周波電流を印加し、加
熱コイルからクラッド鍋（６）を介して流れるうず電流
により鍋自体（ステンレス）が発熱し温度上昇する。
や水を入れ加熱コイル（３）に高周波電流を印加し、加
熱コイルからクラッド鍋（６）を介して流れるうず電流
により鍋自体（ステンレス）が発熱し温度上昇する。
【００２１】鍋の温度が上昇すると、ステンレス（１
８）の熱はアルミニウム（１７）に伝導し該アルミニウ
ムの全域に伝って鍋内の米や水を加熱する。
８）の熱はアルミニウム（１７）に伝導し該アルミニウ
ムの全域に伝って鍋内の米や水を加熱する。
【００２２】一方、ステンレス（１８）の熱は、アルミ
ニウム（１７）と反対側の外方向に向かって輻射する
が、図３に示す様に輻射熱は、金色膜（２１）に当って
矢印の如く内側に反射しステンレス（１８）側に戻る。
ニウム（１７）と反対側の外方向に向かって輻射する
が、図３に示す様に輻射熱は、金色膜（２１）に当って
矢印の如く内側に反射しステンレス（１８）側に戻る。
【００２３】このことから、ステンレス（１８）の外壁
面から外方に向かって放射する熱は抑えられ鍋自体の温
度上昇に寄与する。
面から外方に向かって放射する熱は抑えられ鍋自体の温
度上昇に寄与する。
【００２４】尚、本発明の金色膜としては、金粉を塗布
したり、金色塗料を塗る方法が一般的であるが、必ずし
も純金色でなくてもよく、輻射熱を反射できる程度の金
色であればよい。
したり、金色塗料を塗る方法が一般的であるが、必ずし
も純金色でなくてもよく、輻射熱を反射できる程度の金
色であればよい。
【００２５】
【発明の効果】以上の様に本発明は、アルミニウムとス
テンレスの重合体よりなるクラッド鍋において、鍋の外
壁面に金色膜を施したものであるから、鍋の外方向に放
射する輻射熱は金色膜によって内方向に反射し、熱ロス
を抑え、鍋の温度を高めるのに有効に利用することがで
きる。
テンレスの重合体よりなるクラッド鍋において、鍋の外
壁面に金色膜を施したものであるから、鍋の外方向に放
射する輻射熱は金色膜によって内方向に反射し、熱ロス
を抑え、鍋の温度を高めるのに有効に利用することがで
きる。
【００２６】特に、鍋の外方向への熱放散を抑えること
はフレームの外かく温度の上昇を防止し、結果としてフ
レームと鍋の外側との空間を小さくでき炊飯器本体の小
型化を図ることができると共に、金色膜は、その重量が
殆どなく鍋重量を徒に重くすることがない。
はフレームの外かく温度の上昇を防止し、結果としてフ
レームと鍋の外側との空間を小さくでき炊飯器本体の小
型化を図ることができると共に、金色膜は、その重量が
殆どなく鍋重量を徒に重くすることがない。
【００２７】さらに、金色膜は、鍋の外壁面に設けてい
るため、豪華な雰囲気を醸し出すことができると共に、
他の鍋との見分けがしやすくなり使い勝手のよいものと
なる。
るため、豪華な雰囲気を醸し出すことができると共に、
他の鍋との見分けがしやすくなり使い勝手のよいものと
なる。
【００２８】また、クラッド鍋の内側をアルミニウム、
外側をステンレスにより構成し、金色膜をステンレスの
外壁面に施したため、炊飯物である水や米と接する部分
はアルミニウムの良熱伝導性により十分な加熱が行わ
れ、他の器物に当って傷つきやすい部分は硬性材料のス
テンレスにより保護されると共に、金色膜を硬性材料に
施すことにより金色膜を施す下地が硬く少々他の器物に
当っても傷つきにくくなり金色膜のハガレや傷つきを少
なくすることができる。
外側をステンレスにより構成し、金色膜をステンレスの
外壁面に施したため、炊飯物である水や米と接する部分
はアルミニウムの良熱伝導性により十分な加熱が行わ
れ、他の器物に当って傷つきやすい部分は硬性材料のス
テンレスにより保護されると共に、金色膜を硬性材料に
施すことにより金色膜を施す下地が硬く少々他の器物に
当っても傷つきにくくなり金色膜のハガレや傷つきを少
なくすることができる。
【図１】本発明の誘導加熱炊飯器用鍋の要部断面図であ
る。
る。
【図２】同じく誘導加熱炊飯器の側面断面図である。
【図３】同じく要部拡大断面図である。
１ 炊飯器本体 ３ 加熱コイル ６ クラッド鍋 １７ アルミニウム １８ ステンレス ２１ 金色膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 毅 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 山崎 勇 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 青戸 一義 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 池本 大輔 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 福本 正美 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 Ｆターム(参考） 4B055 AA03 BA22 CA05 CB16 CC23 CD02 DA02 DB14
Claims (2)
- 【請求項１】 フレームと、このフレーム内に設けた加
熱コイルと、前記フレーム内に収納自在に設けられ前記
加熱コイルにより誘導加熱するクラッド鍋とから構成
し、前記クラッド鍋は、少なくともアルミニウムとステ
ンレスの重合体により構成すると共に、前記鍋の外壁面
に金粉又は金箔等よりなる金色膜を施したことを特徴と
する誘導加熱炊飯器用鍋。 - 【請求項２】 前記クラッド鍋の内側をアルミニウム、
外側をステンレスにより構成し、前記金色膜をステンレ
スの外壁面に施したことを特徴とする請求項１に記載の
誘導加熱炊飯器用鍋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001160444A JP2002345631A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | 誘導加熱炊飯器用鍋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001160444A JP2002345631A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | 誘導加熱炊飯器用鍋 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002345631A true JP2002345631A (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=19003863
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001160444A Pending JP2002345631A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | 誘導加熱炊飯器用鍋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002345631A (ja) |
-
2001
- 2001-05-29 JP JP2001160444A patent/JP2002345631A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040707 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050228 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050315 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050510 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050823 |