JP2002345110A - 車両制御装置 - Google Patents

車両制御装置

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JP2002345110A
JP2002345110A JP2001144506A JP2001144506A JP2002345110A JP 2002345110 A JP2002345110 A JP 2002345110A JP 2001144506 A JP2001144506 A JP 2001144506A JP 2001144506 A JP2001144506 A JP 2001144506A JP 2002345110 A JP2002345110 A JP 2002345110A
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JP2001144506A
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Hiroyasu Yoshino
太容 吉野
Yuki Nakajima
祐樹 中島
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

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  • Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電機発電電力と電動機消費電力との差がバ
ッテリ入出力許容電力範囲を超えないようにすることに
より、バッテリへの過負荷を防止する。 【解決手段】 コントロールユニット13は、運転条件
に基づいて電動機5の出力の目標値を算出し、この目標
電動機出力に基づいて電動機5で消費される電力を算出
する。また、バッテリ27の温度と充電状態に基づいて
発電機4の発電電力のオフセット値を算出し、電動機消
費電力に発電電力オフセット値を加算して発電機4の発
電電力の目標値を算出する。そして、目標電動機出力に
基づいて電動機5の出力を制御すると共に、目標発電機
発電電力に基づいて発電機4の発電電力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平11-14650号は、シリーズ型のハイ
ブリッド車両における効率向上を狙いとして、車両走行
状態に基づき必要な電力を発電する技術が開示されてい
る。走行状態の変化に伴い電動機の出力は時々刻々変化
するが、その出力変化に対応して過不足なく電力をリア
ルタイムに発電機から供給することができれば、バッテ
リにおける電力損失を最小限にとどめ、エンジンの出力
を効率良く電動機へ伝達することができる。
【0003】上記車両においては、電動機で使用する電
力をリアルタイムに発電機から供給し、バッテリの充放
電を最小限にすることにより、電力損失を低減できるだ
けでなく、バッテリ搭載容量を最小限にすることができ
る。バッテリはハイブリッド車両において大きなコスト
及び重量割合を占めているため、それを小型化すること
ができれば、コストだけでなく燃費や動力性能まで大き
な効果が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】一般にバッテリ
容量が小さくなると、バッテリの入出力電力の許容範囲
も狭くなる傾向があり、この範囲を超えて電力を入出力
しようとすると、バッテリの機能を損なうことになる。
そのような状態になることを未然に防ぐためにも、上記
車両においては、電動機消費電力と発電機電力を精度良
く制御し、両者の差を小さくすることによりバッテリ入
出力を最小限に留めておく必要がある。
【0005】しかしながら、両者の電力差をゼロにする
ことは実際には難しい。電動機、発電機及びエンジンの
固体性能のばらつきや、センサ特性も含めた制御性能ば
らつき等により、実際には少なからず電力制御誤差を生
じる。この電力制御誤差による電力差がバッテリへの入
出力となり、これが上記バッテリ入出力許容電力を超え
る状況では運転できない。
【0006】バッテリが適温状態にあり、バッテリの充
電状態(SOC)も50%近傍にある場合には、電力制
御誤差はバッテリ入出力許容電力に比較して十分に小さ
いと考えられる。しかし、バッテリの入出力許容電力範
囲は、図9ないし図11に示すように、バッテリ温度が
低くなるほど狭くなり、また充電状態SOCが高低どち
らかに偏るほど狭く、放電側あるいは充電側に偏ってく
るという特性を有している。特に、極低温時(例えば−
20℃)には、バッテリの入出力許容電力範囲が小さく
なり、電力制御誤差が相対的に大きくなってバッテリ入
出力許容電力範囲を超え易くなる。
【0007】本発明は、かかる技術的課題を鑑みてなさ
れたものであり、発電機発電電力と電動機消費電力との
差がバッテリ入出力許容電力範囲を超えてしまう事態を
回避し、バッテリに過負荷がかからないようにすること
を目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】第1の発明は、エンジ
ンと、前記エンジンの出力軸に連結された発電機と、車
両の駆動軸に連結された電動機と、前記発電機及び前記
電動機に接続されるバッテリとを備えた車両の制御装置
において、前記車両の運転条件を検出する運転条件検出
手段と、前記電動機の出力の目標値を前記運転条件に基
づき算出する目標電動機出力算出手段と、前記電動機で
消費される電力を前記目標電動機出力に基づき算出する
電動機消費電力算出手段と、前記発電機の発電電力のオ
フセット値を前記バッテリの温度と充電状態に基づき算
出する発電電力オフセット値算出手段と、前記電動機消
費電力に前記発電電力オフセット値を加算して前記発電
機の発電電力の目標値を算出する目標発電電力算出手段
と、前記電動機の出力を前記目標電動機出力に基づき制
御すると共に、前記発電機の発電電力を前記目標発電機
発電電力に基づき制御する制御手段とを備えたことを特
徴とするものである。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、発電
電力オフセット値算出手段が、前記バッテリの入出力許
容電力を前記バッテリの温度と充電状態に基づき算出
し、電力制御誤差を前記目標電動機出力に基づき算出
し、前記バッテリ入出力許容電力から前記電力制御誤差
を減じて前記発電機の発電電力のオフセット値を算出す
ることを特徴とするものである。
【0010】第3の発明は、第2の発明において、発電
電力オフセット値算出手段が、前記目標電動機機出力に
前記エンジン及び発電機の運転条件に応じて決まる電力
制御誤差率を掛けて電力制御誤差を算出することを特徴
とするものである。
【0011】第4の発明は、第1から第3の発明におい
て、バッテリ充放電電力の目標値が設定されている場
合、目標発電電力算出手段が、前記発電電力オフセット
値、前記充放電電力の目標値うち絶対値の大きいほうを
前記電動機消費電力に加算して前記発電機の目標発電電
力を算出することを特徴とするものである。
【0012】
【作用及び効果】したがって、上記車両においては、電
動機で消費される電力が発電機からリアルタイムに供給
されるようにエンジン及び発電機が制御され(ダイレク
ト配電)、そのときの発電電力と電動機消費電力との差
がバッテリの充放電によって調整される。
【0013】本発明によれば、バッテリの温度と充電状
態に応じて算出される発電電力オフセット値を電動機の
目標消費電力に加えた値が発電機の目標発電電力として
算出され、この目標発電電力に基づき発電機が制御され
る。この結果、発電機の目標発電電力と電動機の目標消
費電力とは発電電力オフセット値分ずれることになる
が、発電機発電電力と電動機消費電力との差をバッテリ
の許容電力範囲の略中央に制御することができ、何らか
の原因で発電電力がその目標値からずれた場合でも発電
機の発電電力と電動機の消費電力との差をバッテリの許
容電力範囲に収めることができる。
【0014】上記発電電力オフセット値は、バッテリの
温度と充電状態とに基づき所定のマップを参照すること
によって算出されるが、バッテリの温度と充電状態に基
づき算出されるバッテリ許容電力から目標電動機出力に
基づき算出される電力制御誤差を減じることによって算
出するようにしてもよい(第2の発明)。電力制御誤差
はエンジン及び発電機の運転条件に応じて決まる電力制
御誤差率を目標電動機機出力に掛けて算出することがで
きる(第3の発明)。
【0015】また、第4の発明によれば、バッテリ充放
電電力の目標値が設定されている場合には、発電電力オ
フセット値、目標充放電電力のうちいずれか大きいほう
が前記電動機消費電力に加算されて目標発電電力が算出
される。これにより、電力制御誤差がバッテリ許容電力
を超えてしまうのを抑えつつ、目標発電電力を目標電動
機出力及び目標充放電量に可能な限り従った値に近づけ
ることができる。なお、バッテリ充放電電力の目標値
は、例えば前記バッテリの充電状態を最適値にフィード
バック制御するために必要な値に設定される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき本発明の
実施の形態について説明する。
【0017】図1は本発明が適用される車両のシステム
構成図である。この車両では、従来の機械式変速機に代
えて、無段変速機として機能する電気パワートレイン3
がエンジン1に接続されている。
【0018】電気パワートレイン3は第1の回転電機
(以下、発電機4)、第2の回転電機(以下、電動機
5)からなり、入力側の発電機4がエンジン1の出力軸
2に、出力側の電動機5が駆動軸7に連結される。基本
的に発電機4が発電機として働き、電動機5が発電機4
の発電した電力によって駆動される電動機として働く。
【0019】発電機4、電動機5は交流機(例えば永久
磁石式交流同期モータ等)で構成されそれぞれインバー
タ8と接続されている。発電機4、電動機5の回転速度
はインバータ8の駆動周波数に応じて制御され、インバ
ータ8の駆動周波数の比が電気パワートレイン3の入出
力軸の回転速度比(変速比)となる。
【0020】発電機回転速度センサ21からの発電機回
転速度(電気パワートレイン3の入力軸回転速度)N
i、電動機回転速度センサ22からの電動機回転速度
(電気パワートレイン3の出力軸回転速度)Noの信号
が入力されるトランスミッションコントロールユニット
(TCU)11では、統合コントロールユニット(GC
U)13により演算される目標発電機回転速度tNiと
目標電動機トルクtToとが得られるようにインバータ
8の駆動周波数を制御する。
【0021】なお、電動機4、電動機5の間には選択的
に締結可能なクラッチ6が介装され、このクラッチ6は
エンジンコントロールユニット(ECU)12からの指
令に応じて制御される。例えば、電気パワートレイン3
の入力軸回転速度と出力軸回転速度が等しいときにクラ
ッチ6を締結してエンジン1の駆動力を直接駆動輪に伝
達し、これによって発電機4、電動機5の損失を抑制し
て車両の燃費性能を向上するようにしている。
【0022】エンジンコントロールユニット12では、
統合コントロールユニット13により演算される目標エ
ンジントルクtTeが得られるように電子制御スロット
ル装置14のスロットル開度を制御する。このときスロ
ットル開度に応じた吸入空気がエンジン1に流れ込む。
この吸入空気量を電子制御スロットル14上流に設けた
エアフローメータ23により計量しており、コントロー
ルユニット12では、この空気流量とクランク角センサ
24からのエンジン回転速度とに基づいて燃料噴射弁1
5を用いての燃料噴射制御と点火プラグ16を用いての
点火時期制御とを行う。
【0023】統合コントロールユニット(GCU)13
は、基本的には、アクセル操作量センサ25によって検
出されたアクセル操作量APO等に基づき運転者が要求
する駆動力を求め、要求駆動力が実現されるようにトラ
ンスミッションコントロールユニット(TCU)11を
介して電動機5のトルク制御を行う。また、電動機5の
駆動出力(消費電力)に見合った発電電力が得られるよ
うにトランスミッションコントロールユニット11を介
しての発電機4の回転速度制御及びエンジンコントロー
ルユニット(ECU)12を介してのエンジン1のトル
ク制御も併せて行う。ただし、このときの発電機4の目
標発電電力は電力制御誤差により発電電力と電動機消費
電力の差がバッテリ27の入出力許容電力を超えないよ
うにバッテリ27の温度及び充電状態に応じてオフセッ
トされる。
【0024】図2は、統合コントロールユニット13が
行う車両制御の内容を示したブロック図である。
【0025】これについて説明すると、ブロックB1で
はアクセル操作量APO[deg]と車速VSP[km
/h]とに基づき目標駆動力tFd0[N]が算出され
る。この目標駆動力tFd0の算出は具体的にはアクセ
ル操作量APOと車速VSPに従って目標駆動力マップ
を参照することにより行われる。アクセル操作量APO
はアクセル操作量センサ25で検出され、車速VSPは
電動機回転速度センサ22で検出された電動機回転速度
No[rpm]に定数G1を乗じて算出される。車両の
駆動輪の半径をr[m]、電動機出力軸から駆動輪軸ま
での減速比をRとしたとき、定数G1はG1=2×π×
r×60/(R×1000)により計算される値であ
る。
【0026】ブロックB2ではこの目標駆動力tFd0
を電動機5により発生させるため、目標駆動力tFd0
[N]に車速VSP[m/s]を乗じて目標電動機出力
tPo00[W]が算出される。なお、この算出に用い
られるVSPは単位が[m/s]でなければならないの
で、電動機回転速度No[rpm]に定数G2を乗じる
ことにより[m/s]単位のVSPが算出される。ここ
で定数G2はG2=2×π×r/(R×60)により計
算される値である。
【0027】ブロックB3ではこの目標電動機出力tP
o00[W]にフィルタ処理が施される。フィルタ処理
は電動機5の見かけ上の制御応答性を小さくするために
行うものである。
【0028】ブロックB4ではフィルタ処理後の目標電
動機出力tPo0[W]を電動機回転速度No[rad
/s]で除して目標電動機トルクtTo[Nm]が算出
される。なお、ここで用いる回転速度Noの単位は[r
ad/s]であるため、電動機回転速度No[rpm]
に定数G3を乗じることにより[rad/s]単位のN
oが算出される。定数G3はG3=2×π/60により
計算される値である。
【0029】このようにして算出された目標電動機トル
クtToはトランスミッションコントロールユニット1
1に送られ、この目標電動機トルクtToに基づいて電
動機5のトルクが制御される。
【0030】ブロックB5では上記の目標電動機トルク
tTo[Nm]と電動機回転速度No[rpm]とに基
づき電動機5の効率EFFmが算出され、ブロックB6
では目標電動機出力tPo00[W]をこの電動機効率
EFFmで除して電動機消費電力tPo01[W]が算
出される。この車両においては電動機5が消費する電力
を過不足なく発電機4で発電する、いわゆるダイレクト
配電を行うので、ダイレクト配電の際にはこの電動機消
費電力tPo1が発電機4の目標発電電力の基本値とな
る。
【0031】ブロックB7では電動機消費電力tPo0
1[W]に発電電力オフセット値Poffst[W]が
加算されて目標発電電力tPg[W]が算出される。P
ofstは発電機4の発電電力をバッテリ充電側へオフ
セットさせるとき正の値をとり、バッテリ放電側へオフ
セットさせるとき負の値をとる。
【0032】ブロックB8では発電機回転速度Ni[r
pm]と目標エンジントルクtTe[Nm]の前回値
(直前に算出した値を出力するブロックB14から供給
される)とに基づき発電機4の効率EFFgが算出さ
れ、ブロックB9では目標発電電力tPg[W]をこの
発電機効率EFFgで除して発電機消費電力tPe
[W]が算出される。発電機4はエンジン1によって駆
動されるので、発電機消費電力tPeは目標エンジン出
力を表している。また、エンジン1と発電機4とは直結
されているため発電機回転速度Niはエンジン回転速度
に等しい。
【0033】ブロックB10では目標エンジン出力tP
e[W]を車速VSP[m/s]で除して第2目標駆動
力tFd[N]が算出され、ブロックB11ではこの第
2目標駆動力tFd[N]と車速VSP[km/h]と
に基づき目標発電機回転速度tNi0[rpm]が算出
される。この算出は例えば出力配分マップを参照するこ
とにより行われる。
【0034】このようにして算出された目標発電機回転
速度tNi0[rpm]に対してブロックB12ではフ
ィルタ処理が施される。このフィルタ処理は発電機4の
見かけ上の制御応答速度を小さくするために行うもの
で、ブロックB3のフィルタ処理と同じ処理である。
【0035】フィルタ処理後の目標発電機回転速度tN
i[rpm]はトランスミッションコントロールユニッ
ト11に送られ、この目標発電機回転速度tNiに基づ
いて発電機4の回転速度が制御される。
【0036】一方、上記の目標エンジン出力tPe
[W]をブロックB13において発電機回転速度Ni
[rad/s]で除すことにより目標エンジントルクt
Te[Nm]が算出される。なお、この算出に用いる発
電機回転速度Niの単位は[rad/s]であるため発
電機回転速度Ni[rpm]に上記定数G3を乗じるこ
とにより[rad/s]単位のNiを算出している。
【0037】算出された目標エンジントルクtTeはエ
ンジンコントロールユニット12に送られ、目標エンジ
ントルクtTeに基づきエンジントルクが制御される。
具体的には電子制御スロットル装置14のスロットル開
度を制御してエンジン1の吸入空気量が調整される。実
際のエンジントルクはスロットル開度制御に対して所定
の遅れをもって追随するのが一般的であり、上記ブロッ
クB3やブロックB12のフィルタ処理はこのようなエ
ンジン1の応答遅れに発電機4、電動機5の制御の位相
を同期させるために施されている。
【0038】ブロックB15では、バッテリ温度センサ
26により検出されるバッテリ27の温度TPBT
[℃]とバッテリ27の単位時間あたりの充放電量を積
算することによって求められるバッテリ充電状態SOC
[%]とに基づき、発電電力オフセット値Pofst
[W]が算出される。発電電力オフセット値Pofst
はバッテリ温度TPBTと充電状態SOCとに従って図
3に示す発電電力オフセットマップを参照して算出され
る。
【0039】図4は上記発電電力オフセットマップの作
成方法を示した図である。
【0040】発電電力オフセットマップを作成するに
は、まず、全運転条件を考慮して発電量制御誤差を求め
ておく。そして、これとバッテリ許容電力を比較し、電
力制御誤差が許容電力範囲に含まれるようにオフセット
値が決定される。バッテリの許容電力幅は、バッテリ温
度が常温であればSOCの広範囲にわたって十分に大き
いので、SOCが0%及び100%の近傍を除いてオフ
セット値はゼロでよいが、0%近傍では放電側の許容電
力が小さくなるので発電量を増やす方向にオフセットさ
せる必要があり、反対に100%近傍では発電量を減ら
す方向へオフセットさせる必要がある。また、バッテリ
温度TPBTが低いほど、オフセットしなくても良い充
電状態SOCの幅が狭くなり、極低温ではほぼSOC全
域に渡ってオフセットが必要になる。
【0041】以上の構成により、上記車両においては、
電動機5で消費される電力が発電機4からリアルタイム
に供給されるようにエンジン1及び発電機4の制御目標
値が算出され、エンジン1及び発電機4が制御されるの
であるが、バッテリ温度TPBT及び充電状態SOCか
ら電力制御誤差がバッテリ27の許容電力を超えてしま
うことが予想される状況、例えば、バッテリ温度が低い
状況等では発電電力オフセット値Pofstがゼロ以外
の値となって発電電力がオフセットされ、電力制御誤差
が生じても発電機発電電力と電動機消費電量の差がバッ
テリ許容電力範囲を超えないようにされる。
【0042】図5、図6はバッテリ温度TPBTが低
く、かつバッテリ充電状態SOCが高い場合に運転者が
アクセルペダルを踏み込んで加速した場合の様子を示し
たものである、このようなバッテリ温度TPBTが低
く、充電状態SOCが高い状況では、バッテリ許容電力
範囲が充電側で小さくなっているため、本発明を適用し
ない場合は、図5に示すように発電機発電電力が目標発
電電力からずれて大きくなると、発電機発電電力と電動
機消費電力の差がバッテリ許容電力範囲を超えてしま
い、バッテリ27は過充電状態となってしまう。
【0043】これに対し、本発明を適用した場合は、目
標発電電力がオフセットされ発電電力が低く抑えられる
ので、図6に示すように発電機発電電力と電動機消費電
力の電力差はバッテリ許容電力範囲の略中央に制御され
る。これにより、発電機発電電力が目標発電電力からず
れたとしても発電機発電電力と電動機消費電力の電力差
をバッテリ許容電力範囲内に抑えることができ、バッテ
リ27が過充電状態となるのを防止できる。
【0044】続いて本発明の第2の実施形態について説
明する。この実施形態は上記発電電力オフセット値Po
fstの算出方法が先の実施形態と異なる。
【0045】図7は第1の実施形態のブロックB15に
おける処理に代えて実行される処理の内容を示したブロ
ック図である。
【0046】これによると、ブロックB21、B22で
はバッテリ温度TPBT及び充電状態SOCに基づいて
マップ参照によりバッテリ許容電力上限値BPLMU
[W]及びバッテリ許容電力下限値BPLML[W]が
それぞれ算出される。ブロックB21、B22で参照す
るマップはそれぞれ図9に示したバッテリ特性から決め
られる。
【0047】また、ブロックB23では目標電動機出力
tPo0の絶対値が求められ、ブロックB24、B25
ではこの絶対値に電力制御誤差率RTERRを乗じて発
電側及び回生側それぞれに対応した電力制御誤差(発電
側で正値、回生側で負値)が求められる。電力制御誤差
率RTERRはエンジン1、発電機4の運転条件等に応
じて決定される。
【0048】そしてブロックB26、27では前記バッ
テリ許容電力の上限値BPLMUと下限値BPLMLか
らそれぞれ電力制御誤差を減じて、発電側オフセット基
本値LMUOV、回生側オフセット基本値LMLOVが
算出される。これは、例えば、バッテリ許容電力上限値
BPLMUが電力制御誤差(発電側)よりも小さい場合
は、そのままでは電力制御誤差によってバッテリ許容電
力以上にバッテリ27を充電しようとしてしまうため、
両者の差分だけ目標発電電力を下げる必要があるからで
ある。
【0049】ただし、バッテリ許容電力が電力制御誤差
よりも大きい場合はオフセットは不要であるため、ブロ
ックB28では発電側オフセット基本値LMUOVが正
値を取らないようにリミッタが掛けられる。また、回生
側オフセット基本値LMLOVも同様で、こちらは負値
とならないようにリミッタが掛けられる(ブロックB2
9)。そしてブロックB30ではオフセット基本値LM
UOV及びLMLOVを加算して発電電力オフセット値
Pofstが算出される。
【0050】電力制御誤差は運転条件によって変化する
ため、上記構成のように運転条件に応じて電力制御誤差
を求めるようにすれば、必要最小限の発電電力オフセッ
ト値を設定することができる。
【0051】続いて本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0052】この実施形態は、第1の実施形態、第2の
実施形態を改良したもので、図8に示される処理が、第
1の実施形態のブロック15とブロックB7の間、ある
いは第2の実施形態のブロックB30とブロックB7の
間で追加的に行われる。
【0053】これによれば、発電電力オフセット値Po
fstが正、即ちバッテリ27の許容電力下限の絶対値
が小さく、電力が回生側(充電側)への誤差があるとバ
ッテリへ過負荷がかかる可能性がある場合は、発電電力
オフセット値Pofstが目標充放電電力tPbに対し
ての下限リミッタとされる。目標充放電電力tPbは、
例えば、バッテリ27の充電状態SOCを最適値(50
%等)へフィードバック制御するために必要な充放電電
力に設定される(ブロックB31、B33)。
【0054】また、発電電力オフセット値Pofstが
負の場合、発電電力オフセット値Pofstが目標充放
電電力tPgに対しての上限リミッタとされ(ブロック
B32、B33)、発電電力オフセット値Pofstが
ゼロの場合には目標充放電電力tPgに対して発電電力
オフセット値Pofstによる制限は行われない(ブロ
ックB33)。
【0055】したがって、上記処理によればバッテリ2
7への充放電要求による目標発電電力のオフセット量の
絶対値が上記電力制御誤差を考慮した発電電力オフセッ
ト値の絶対値よりも大きい場合には、上記発電電力オフ
セット値による目標発電電力の補正は行われなくなり、
目標電動機出力及び目標充放電量に可能な限り従った目
標発電電力を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される車両のシステム構成図であ
る。
【図2】統合コントロールユニットの制御内容を示すブ
ロック図である。
【図3】発電電力オフセット値の設定マップである。
【図4】発電電力オフセット値設定マップの決め方を説
明するための図である。
【図5】本発明の作用を説明するためのタイムチャート
である(本発明を適用しない場合)。
【図6】本発明の作用を説明するためのタイムチャート
である(本発明を適用した場合)。
【図7】本発明の第2の実施形態を示した図である。
【図8】本発明の第3の実施形態を示した図である。
【図9】バッテリの充放電特性を示した図である。
【図10】同じくバッテリの充放電特性を示した図であ
る。
【図11】同じくバッテリの充放電特性を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 4 発電機 5 電動機 11 エンジンコントロールユニット(ECU) 12 トランスミッションコントロールユニット(TC
U) 13 統合コントロールユニット(GCU) 14 電子制御スロットル装置 25 アクセル操作量センサ 26 バッテリ温度センサ 27 バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G060 AA02 AA05 CA21 DB01 DB07 5H115 PA08 PA11 PG04 PI16 PI22 PO02 PU10 PU26 PV09 QE20 SE02 SE03 SE06 TI01 TU07 TU11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンと、前記エンジンの出力軸に連結
    された発電機と、車両の駆動軸に連結された電動機と、
    前記発電機及び前記電動機に接続されるバッテリとを備
    えた車両の制御装置において、 前記車両の運転条件を検出する運転条件検出手段と、 前記電動機の出力の目標値を前記運転条件に基づき算出
    する目標電動機出力算出手段と、 前記電動機で消費される電力を前記目標電動機出力に基
    づき算出する電動機消費電力算出手段と、 前記発電機の発電電力のオフセット値を前記バッテリの
    温度と充電状態に基づき算出する発電電力オフセット値
    算出手段と、 前記電動機消費電力に前記発電電力オフセット値を加算
    して前記発電機の発電電力の目標値を算出する目標発電
    電力算出手段と、 前記電動機の出力を前記目標電動機出力に基づき制御す
    ると共に、前記発電機の発電電力を前記目標発電機発電
    電力に基づき制御する制御手段と、を備えたことを特徴
    とする車両制御装置。
  2. 【請求項2】前記発電電力オフセット値算出手段は、 前記バッテリの入出力許容電力を前記バッテリの温度と
    充電状態に基づき算出し、 電力制御誤差を前記目標電動機出力に基づき算出し、 前記バッテリ入出力許容電力から前記電力制御誤差を減
    じて前記発電機の発電電力のオフセット値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 【請求項3】前記発電電力オフセット値算出手段は、前
    記目標電動機機出力に前記エンジン及び発電機の運転条
    件に応じて決まる電力制御誤差率を掛けて電力制御誤差
    を算出することを特徴とする請求項2に記載の車両制御
    装置。
  4. 【請求項4】バッテリ充放電電力の目標値が設定されて
    いる場合、前記目標発電電力算出手段は、前記発電電力
    オフセット値、前記充放電電力の目標値うち絶対値の大
    きいほうを前記電動機消費電力に加算して前記発電機の
    目標発電電力を算出することを特徴とする請求項1から
    3のいずれかひとつに記載の車両制御装置。
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