JP2002344077A - 光源の波長保持回路 - Google Patents

光源の波長保持回路

Info

Publication number
JP2002344077A
JP2002344077A JP2001146620A JP2001146620A JP2002344077A JP 2002344077 A JP2002344077 A JP 2002344077A JP 2001146620 A JP2001146620 A JP 2001146620A JP 2001146620 A JP2001146620 A JP 2001146620A JP 2002344077 A JP2002344077 A JP 2002344077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
light
wavelength
optical
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001146620A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Kusama
克実 草間
Hiroki Isei
弘樹 井清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001146620A priority Critical patent/JP2002344077A/ja
Publication of JP2002344077A publication Critical patent/JP2002344077A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】光源の出力光の強度変化によらず当該光源の発
振波長を一定値に保持することが可能な波長保持回路
を、低コストで提供する。 【解決手段】波長可変光源12からの入力光を光分岐器
4で分岐し、入力光の強度pと、光弁別素子3の透過光
の強度とを出力可能な光周波数弁別器5を使用する。そ
して、波長設定信号と温度補償信号とを加算器8で加算
し、その結果に入力光の強度pを乗算器9で乗算した信
号から、光弁別素子3の透過光の強度信号を減算して、
波長可変光源12に与える誤差信号を生成するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザなど
の光源の発振波長を安定に保つための波長保持回路に関
する。本発明に係わる波長保持回路は、特に、波長多重
伝送システムに設けられる光送信機において好適に使用
される。
【0002】
【従来の技術】近年の光伝送システムにあっては、1つ
の伝送用ファイバに複数の波長の光信号を多重する波長
多重方式が注目されている。多重度が多ければ多いほ
ど、帯域あたりのコストを下げることができコスト面か
らのメリットがある反面、個々の光信号の波長(周波
数)を厳密かつ安定して一定の値に保つという高度の技
術が必要となる。
【0003】光通信装置の光源には、一般に半導体レー
ザが使用される。半導体レーザの発振波長(周波数)は
注入電流および温度により変化するために、何らかの工
夫により波長を安定させる必要がある。簡単な工夫とし
ては、半導体レーザの温度を一定に保つようにする方法
がある。半導体レーザの発振周波数に対する温度依存性
は、通常0.08〜0.1nm/℃であるので、半導体
レーザの温度変化を±1℃以下に保つことができれば、
波長変動を0.1nm以下に抑えることができる。
【0004】しかしながらこの方法では、半導体レーザ
の出力波長が直接モニタされるわけではないので、波長
を厳密に一定値に保つことは難しい。例えば、半導体レ
ーザにはその出力レベルの安定化のため光出力一定制御
(Automatic Power Control:APC)がかけられる。
半導体レーザが劣化すると出力レベルが低下するが、A
PCの作用により注入電流が増加させられ、光出力が元
に戻される。ところが注入電流が変化すると発振波長も
変化するために、半導体レーザの温度が一定であっても
発振波長が変わってしまうことがある。
【0005】すなわち、発振波長を厳密に一定値に保つ
には発振波長そのものをモニタする必要があり、この目
的のため従来から光周波数弁別器が使用されている。光
周波数弁別器は、光フィルタやエタロンなどの光弁別素
子を用い、入力される光信号の波長に応じて光弁別素子
の透過率が変化することを利用したデバイスである。
【0006】図17のグラフに示されるように、光弁別
素子の光透過率(符号33)は或る特定の波長において
ピークとなる。光周波数弁別器は、光弁別素子のこのよ
うな特性を利用して光信号の波長をモニタするデバイス
である。なお、光弁別素子の反射率(符号34)は上記
特定の波長において極小となり、光透過率33と互いに
共役の関係に有る。この光反射率特性34も、波長モニ
タのため利用されることがある。
【0007】図18を参照して光周波数弁別器につき説
明する。図18に示される光周波数弁別器5は、ハーフ
ミラーなどの光分岐器4により半導体レーザ(図示せ
ず)からの入力光を2分岐し、一方の入力光をそのまま
フォトダイオードであるフォトダイオード(PD)1に
入射するとともに、他方の光信号は光弁別素子3を介し
てフォトダイオードであるフォトダイオード2に入射す
るようにしたものである。フォトダイオード1からは入
力光の強度を反映した電気信号が取り出され、フォトダ
イオード2からは、光弁別素子3の透過光の強度を反映
した電気信号が取り出される。このうちフォトダイオー
ド2から取り出される信号は、光弁別素子3の周波数特
性の影響を受けるので、結局のところ入力光の波長を反
映するものとなる。
【0008】ところで、光フィルタやエタロンなどの光
弁別素子3の透過率特性は、その温度、および入力光の
強度によっても容易に変化する。すなわち、半導体レー
ザの出力光の波長が一定であってもその強度が変わった
り、光弁別素子3の温度が変化したりすると、フォトダ
イオード2からの電気信号が変化する。このため、あた
かも半導体レーザの出力光波長が変化したように見えて
しまい、誤った誤差信号が半導体レーザに与えられて、
結果として半導体レーザの出力光波長が正しい値から変
えられてしまうといった不具合を生じる。
【0009】図19を参照して、温度、および入力光の
強度によって光弁別素子の特性が変化することについて
詳しく説明する。図19において符号35は、或る特定
の温度および入力光強度における光弁別素子の透過光強
度特性を、波長の関数としてプロットしたグラフであ
る。
【0010】符号35に示される特性において半導体レ
ーザの出力光波長をλ0にセットするには、符号36の
信号を制御目標値として設定することになる。この状態
から光弁別素子の温度が変化すると、光弁別素子の透過
光強度プロファイルは例えば符号37のように横に移動
する。そうすると、同じ波長λ0を得るには、制御目標
値を符号36から符号38に補正する必要がある。
【0011】さらに、半導体レーザからの入力光の強度
が強くなると、光弁別素子の透過光強度のプロファイル
は符号37の状態から符号39のように縦に拡大される
ため、同じ波長λ0を得るには制御目標値をさらに符号
40のように補正しなければならない。
【0012】以上をまとめると、光弁別素子からの出力
信号を半導体レーザの波長制御に使用する場合、温度や
入力光強度による光弁別素子の特性の変化を考慮しなけ
れば、半導体レーザに誤った誤差信号が与えられてその
出力光波長が正しい値から変えられてしまうといった不
具合を生じる。このため光周波数弁別器には、光弁別素
子の温度変化や入力光強度の変動によらず、半導体レー
ザへの誤差信号を補償するための回路が付属される。
【0013】図20を参照して、この種の従来の補償回
路につき説明する。図20において符号1および2は、
図17に示されたフォトダイオード1,2である。この
図に示される回路は、温度センサ23を備えて光弁別素
子の温度変化に備えるとともに、フォトダイオード1か
らの信号を取り入れて半導体レーザの出力光強度を検出
するようにしたものである。
【0014】温度センサ23からの温度検出信号は加算
器24に入力され、参照信号発生器29により発生され
る波長設定のための参照信号と加算される。この加算さ
れた信号は、可変利得増幅器25により所定の利得に調
節されたうえで減算器10に与えられる。
【0015】一方、フォトダイオード1、およびフォト
ダイオード2からの信号電流はそれぞれインピーダンス
素子21,22により電圧信号に変換されたのち、割り
算器32に与えられる。割り算器32では、フォトダイ
オード2からの信号がフォトダイオード1からの信号で
割り算される。すなわち、光弁別素子を透過後の信号強
度を透過前の信号強度で割ることにより、透過率を規格
化して図19に示されるような透過率特性の縦の拡大を
相殺して、入力強度に依存性しない電気信号を得るよう
にしている。この入力強度に依存しない信号は減算器1
0に与えられ、可変利得増幅器25の出力から減算され
る。このようにして図示しない半導体レーザへの誤差信
号が生成される。
【0016】図20に示される補償回路によれば、光弁
別素子に入力される光の強度が変化しても、光源の波長
変動分だけを反映した信号を得ることができ、入力強度
の変動の影響を受けずに半導体レーザの発振波長を制御
することが可能になる。もちろん、温度変化の影響をも
補償できる。
【0017】しかしながら、図20に示される構成では
割り算器32を備えることが必須になる。周知のように
割り算器は複雑な構成をしており、従って価格も高い。
よって光伝送システムを構築するにあたっては、従来の
回路を使用するとコストの面から不利となる。特に、波
長多重光伝送システムにおいては波長多重数が多ければ
多いほど光源の数が多くなり、コスト面での影響が大き
くなることから何らかの対策が望まれている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、光
フィルタやエタロンなどの光弁別素子においては、入力
される光強度が変動すると光の透過率特性が変化するた
め、等価的に光周波数が変動したように見えてしまう。
このため、レーザ光源の光周波数が変えられてしまう虞
がある。光周波数弁別器への入力光の強度は、光信号を
光周波数弁別器に導入する光分岐器の分岐比や挿入損の
変動、レーザ光源のトラッキングエラー、波長を変化さ
せるための注入電流による出力変動などにより変化す
る。
【0019】このような光弁別素子を用いた従来の波長
保持回路では、上記の不具合を防止するため、光周波数
弁別器に入力される入力光強度を検出してこの入力強度
で光周波数弁別器からの出力信号を割り算することによ
り、入力強度依存性をなくすようにしている。いわば、
入力強度に比例して光周波数弁別器の出力信号の参照点
を変化させることにより入力強度依存性を補償し、半導
体レーザの光出力波長(光周波数)を一定に保つように
している。しかしながら、このような従来の構成では割
り算器を必要とし、割り算器が高価であることからコス
トが高いという不具合がある。
【0020】本発明は上記事情によりなされたもので、
その目的は、光源の出力光の強度変化によらず当該光源
の発振波長を一定値に保持することが可能な波長保持回
路を低コストで提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係わる波長保持回路は、光源の出力光の一部
がフィードバック入力され、変化し得る周波数特性のも
とで前記フィードバック光を透過させる光弁別素子を有
し、当該フィードバック光の強度を反映した入力強度信
号と、前記光弁別素子の透過光強度を反映した透過強度
信号とを出力する光周波数弁別手段と、前記光弁別素子
の温度による周波数特性の変化を補償するための温度補
償信号を生成する温度補償信号生成手段と、前記光源の
出力光波長を設定するための波長設定信号を生成する波
長設定信号生成手段と、前記温度補償信号と前記波長設
定信号との加算結果に相当する加算信号を生成する加算
信号生成手段と、前記加算信号と前記入力強度信号との
乗算結果に相当する乗算信号を生成する乗算信号生成手
段と、この乗算信号と前記透過強度信号との差から得ら
れる誤差信号を生成して、この誤差信号を前記光源に与
えて当該光源の出力光の波長を一定に保持させる誤差信
号生成手段とを具備することを特徴とする。
【0022】前記光周波数弁別手段としては、前記光弁
別素子に照射される前の前記フィードバック光の一部を
分岐出力する光分岐器と、この光分岐器からの分岐光を
光/電変換して前記入力強度信号を生成する第1光/電
気変換器と、前記光分岐器を介して前記光弁別素子を透
過した光を光/電変換して前記透過強度信号を生成する
第2光/電気変換器とを備えるタイプの光周波数弁別器
が一例として挙げられる。
【0023】または、前記光弁別素子の反射光を光/電
変換して反射強度信号を生成する第1光/電気変換器
と、前記光弁別素子の透過光を光/電変換して前記透過
強度信号を生成する第2光/電気変換器とを備えるタイ
プの光周波数弁別器を使用し、前記反射強度信号と前記
透過強度信号とを加算して前記入力強度信号を生成する
ようにして前記光周波数弁別手段を実現しても良い。
【0024】このような手段を講じたことにより、光周
波数弁別手段からは、光源の出力光の強度と、光弁別素
子の透過光の強度とが出力される。また、温度補償信号
生成手段で生成された光弁別素子の温度変化を補償する
ための信号と、波長設定信号生成手段で生成された光源
の発振波長を設定するための信号とが加算信号生成手段
で加算される。更に、乗算信号生成により、加算信号生
成手段の出力が光源の出力光の強度と乗算される。この
乗算結果から光弁別素子の透過光の強度が誤差信号生成
手段により減算され、誤差信号が生成される。この誤差
信号は光源に与えられ、発振波長を一定に保つための制
御に供される。
【0025】ここで、誤差信号は、光弁別素子の温度特
性を補償する成分と、光源の出力光との積のかたちで与
えられる。すなわち、光弁別素子の温度補償のための信
号が、光弁別素子に入力された光強度に比例して変化さ
せられるようになる。これにより、割り算器を必要とせ
ずとも光源の発振波長を一定に保つことが可能になり、
波長保持回路の低コスト化を促すことができるようにな
る。さらには、この波長保持回路を備えた発光モジュー
ル、光送信機、波長多重光伝送システムなどの低コスト
化を図ることが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施形態につき説明する。 <本発明の基本構成に関する実施形態> (第1の実施形態)図1は、本発明にかかる波長保持回
路の第1の実施形態における基本構成を示す回路ブロッ
ク図である。図1において、半導体レーザなどの波長可
変光源12の出力光の一部が光周波数弁別器5にフィー
ドバック入力され、光周波数弁別器5の出力から誤差信
号が生成される。この誤差信号は誤差増幅器11を介し
て波長可変光源12に戻され、これにより波長可変光源
12の発振周波数が一定に保持される。
【0027】光周波数弁別器5は図18と同様の構成の
ものが使用されており、フォトダイオード1から出力さ
れる信号(ここでは入力強度信号と称する)は入力光の
強度を反映したものとなり、フォトダイオード2から出
力される信号(透過強度信号と称する)は光弁別素子3
の透過光の強度を反映したものとなる。
【0028】温度補償信号生成部6は、光弁別素子3の
温度による周波数特性の変化を補償するための温度補償
信号を生成する。波長設定部7は、波長可変光源12の
出力光波長を所望の波長に設定するための波長設定信号
を生成する。温度補償信号と波長設定信号とは加算器8
で加算される。加算器8の出力は乗算器9に与えられ、
入力強度信号と乗算されたのち減算器10に与えられ
る。減算器10では、乗算器9の出力から透過強度信号
が減算され、その結果が誤差増幅器11に与えられて誤
差信号が生成される。なお乗算器9は、可変利得増幅器
で置き換えることも可能である。
【0029】次に、上記構成における作用を説明する。
図1において、光周波数弁別器5にフィードバック入力
された光強度をpとすると、このフィードバック光が光
弁別素子3を透過してフォトダイオード2に照射される
光強度は、次式(1)のように表すことができる。
【数1】
【0030】式(1)において、f(λ,T)は、光弁
別素子3の規格化透過率、aは光分岐器4のフォトダイ
オード2に対する分岐比を示す。つまりフォトダイオー
ド2の出力は、入力光強度pと波長λと温度Tとの関数
となる。
【0031】温度補償信号6からの出力をVthem(T)
とすると、波長可変光源12への制御目標値はVref
them(T)となる。ただしVrefは、波長設定部7に
より設定された温度無依存の制御目標値である。通常で
あれば、制御目標値は制御出力信号と比較され、その誤
差信号が制御対象に戻される。この場合、誤差信号が光
周波数弁別器5への入力光強度pの関数となり、単純に
比較した場合には次式(2)が得られる。
【数2】
【0032】式(2)において、Error(P,λ,
T)は誤差信号を示す。この式(2)から分かるよう
に、入力光強度pが変化すると誤差信号も変化する。式
(2)の右辺には、pにより変化する項と、pにより変
化しない項とがあり、このことは、波長可変光源12の
発振波長を一定にするための制御に不具合を生じること
を意味する。
【0033】そこで本実施形態では、温度補償信号と制
御目標値との加算し、その結果に光周波数弁別器5への
入力光強度信号pを掛け算して得られる次式(3)を用
いるようにしている。
【数3】
【0034】式(3)においてaは光分岐器4の分岐比
である。式(3)ではa=1−a=0.5とした。
【0035】式(3)から分かるように、式(3)の大
括弧内には、入力光強度pが含まれていない。ここで、
光弁別素子3の規格化透過率f(λ,T)の温度依存分
を補償するように温度補償信号の補償量を設定するよう
にすれば、入力光強度pの変動の影響を受けずに、正確
に波長可変光源12の波長変動分のみを反映した誤差信
号を取り出すことができる。すなわち、式(3)に示さ
れるような誤差信号を使用することで、入力光強度pの
影響を防ぎつつ波長可変光源12の発振波長を一定に保
持することが可能になる。
【0036】なお式(3)には依然として入力光強度p
が含まれているが、式(3)の形から、pの変動量は波
長可変光源12における制御回路(図示せず)の負帰還
利得を変えるかたちで作用することになる。これより、
上記制御回路に十分な負帰還利得を持たせるようにすれ
ば、pの変動の影響を無視できるほどに少なくすること
が可能になる。
【0037】このように本実施形態では、波長可変光源
12からの入力光を光分岐器4で分岐し、入力光の強度
pと、光弁別素子3の透過光の強度とを出力可能な光周
波数弁別器5を使用する。そして、波長設定信号と温度
補償信号とを加算器8で加算し、その結果に入力光の強
度pを乗算器9で乗算した信号から、光弁別素子3の透
過光の強度信号を減算して、波長可変光源12に与える
誤差信号を生成するようにしている。
【0038】このようにしたので、出力光強度pに温度
補正項を掛け算した形での誤差信号を得ることができ、
従って波長可変光源12の出力光強度pの変化によら
ず、当該光源の発振波長を一定値に保持することが可能
となる。また上記構成では割り算器が必要とされず、い
ずれも安価な加算器8や乗算器9、減算器10を使用す
れば足りるので、低コスト化を促すことが可能になる。 (第2の実施形態)図2は、本発明にかかる波長保持回
路の第2の実施形態における基本構成を示す回路ブロッ
ク図である。図2において図1と共通する部分には同一
の符号を付して示す。図2に示される波長保持回路は、
乗算器9において入力強度信号に温度補償信号のみを乗
算するようにしている。また波長設定部7により、入力
強度信号に比例する波長設定信号を生成するようにして
いる。そして、加減算器101により温度補償信号と波
長設定信号との和から透過強度信号を減算し、その結果
を誤差増幅器11に与えて誤差信号を得るようにしたも
のである。すなわち本実施形態では、温度補償信号のみ
に入力光強度信号pを掛け算し、制御目標値は入力強度
信号pに比例させて生成するようにしている。
【0039】図2に示される構成において、制御の誤差
信号は次式(4)に示されるようになる。
【数4】
【0040】なお、式(4)におけるαは波長設定信号
に相当する。また式(4)においても光分岐器4の分岐
比をa=1−a=0.5とした。
【0041】式(4)は、式(2)と同様の形をしてお
り、このことから本実施形態においても、第1の実施形
態と同様の効果を得られることが分かる。
【0042】(第3の実施形態)図3は、本発明にかか
る波長保持回路の第3の実施形態における基本構成を示
す回路ブロック図である。図3に示される波長保持回路
は、第1の実施形態と共通の原理に基づくものである
が、光周波数弁別器(区別のため符号13を付す)の形
式が異なる点で異なっている。すなわち、図1の光周波
数弁別器5が入力光の強度pと、光弁別素子3の透過光
の強度とを出力するタイプであったのに対し、図3の光
周波数弁別器13は、光弁別素子3の透過光の強度と光
弁別素子3からの反射光の強度とを出力するタイプであ
る。
【0043】図4は、光周波数弁別器13の構成を示す
回路図である。図18の光周波数弁別器5と比較する
と、この光周波数弁別器13は光分岐器4を省略し、光
弁別素子3の反射光が入射されるフォトダイオード14
を備えるものとなっている。ここでは、フォトダイオー
ド14の出力信号を入力強度信号と称する。
【0044】本実施形態においては、光弁別素子3の透
過光強度と反射光強度とが互いに共役な関係にあること
を利用し、両者を互いに加算することで入力光強度pを
得るようにしている。図3において、反射光強度を反映
した入力強度信号は、透過光強度を反映した透過強度信
号と加算器15にて加算される。加算器15の出力が入
力光強度pとなる。以降の信号の流れについては図1と
同様であるので説明を省略する。このような構成によっ
ても、上記と同様の効果を得ることが可能になる。
【0045】(第4の実施形態)図5は、本発明にかか
る波長保持回路の第4の実施形態における基本構成を示
す回路ブロック図である。図5に示される波長保持回路
は、第2の実施形態と共通の原理に基づくものである
が、光周波数弁別器の形式が異なる。本実施形態では、
第4の実施形態と同じタイプの光周波数弁別器13が使
用される。ここでも、入力強度信号と透過強度信号とが
加算器15にて加算されることにより、入力光強度pが
生成される。そして、図2と同様の信号の流れにより、
波長可変光源12の発振波長を一定に保持でき、上記と
同様の効果を得ることが可能になる。
【0046】次に、上記の構成を踏まえ、本発明に係わ
るより具体的な構成につき説明する。 <本発明のより具体的な構成に関する実施形態> (第5の実施形態)図6は、本発明にかかる波長保持回
路の第5の実施形態を示す回路ブロック図である。この
波長保持回路は、図2に示される原理のもとで構成され
る。図6において、フォトダイオード1は、サーミスタ
16と抵抗素子17とが並列接続されたサーミスタ回路
に接続される。サーミスタ16の抵抗値は、光弁別素子
3の温度に応じて変化する。フォトダイオード1の出力
電流は、サーミスタ回路のトータルの抵抗値により電圧
に変換される。またフォトダイオード1は電流ミラー回
路41に接続され、フォトダイオード1の出力電流と等
価な電流が生成される。この生成された電流は抵抗素子
21により電圧に変換される。
【0047】抵抗素子21で発生された電圧は分圧器2
7により分圧されたのち、加算器28に与えられてサー
ミスタ回路からの電圧と加算される。加算器28の出力
は可変利得増幅器25で利得調整されたのち、減算器1
0に入力される。
【0048】一方、フォトダイオード2には抵抗素子2
2が直列接続されており、フォトダイオード2の出力電
流は電圧に変換されて減算器10に入力される。減算器
10は、可変利得増幅器25の出力からフォトダイオー
ド2の出力電圧を減算して誤差信号26を生成する。
【0049】次に、上記構成における作用を詳しく説明
する。図6において、フォトダイオード1から出力され
る電流I(p)は、入力光強度pの関数として次式
(5)で表される。
【数5】
【0050】式(5)における1/2は光分岐器4の分
岐比を反映した数値で、ηはフォトダイオード1の変
換効率である。式(5)の電流を電圧に変換すると、次
式(6)が得られる。
【数6】
【0051】式(6)において、Zはフォトダイオー
ド1の電流を電圧に変換するための抵抗成分であり、図
6においてはサーミスタ回路のトータルの抵抗値に対応
する。
【0052】フォトダイオード2の出力電流は、光分岐
器4の分岐比1/2と、光弁別素子3の透過率が作用す
るので、次式(7)のように表される。
【数7】
【0053】式(7)においてηはフォトダイオード
2の変換効率であり、f(λ,T)は光弁別素子3の規
格化透過率である。これを電圧に変換すると、次式
(8)となる。
【数8】
【0054】式(8)においてZはフォトダイオード
2の電流を電圧に変換するための抵抗成分であり、図6
においては抵抗素子22の抵抗値に対応する。
【0055】さて、式(5)の光入力強度出力電流I
(p)は電流源と見なせるので、この電流を流し込む抵
抗が温度に対して変化するようにすれば、その抵抗成分
に発生する電圧が温度により変化することになる。この
ためには、サーミスタや温度センサなどを使用するとよ
い。さらにI(p)は光入力強度pにより変化するの
で、発生する電圧は温度Tと入力光強度pに対して変化
することになる。
【0056】例えば、サーミスタ16の抵抗値をR
(T)、温度補償の補償特性を決めるための抵抗素子
17の抵抗値をR2とし、図7の構成のサーミスタ回路
を組むことにより、次式(9)に示される電圧を取り出
すことができる。
【数9】
【0057】式(9)のV(p,T)は、温度Tによ
り変化し、また入力光強度pによっても変化する。R2
とR(T)の比を変えたり、R(T)の温度特性を
適宜選択することで、使用される光弁別素子3の温度変
動を打ち消す特性を持つ温度補償信号を得ることができ
る。実際の補正量は、これを適宜に増倍または分圧など
すれば良い。ここで、図7に示されるサーミスタ回路は
図6に示される回路と同様である。以上のようにして、
温度補償信号が生成される。
【0058】次に、温度補償信号の補償量を決めるた
め、温度補償信号に倍率αが掛け算される。また、光弁
別素子3入力される入力光強度信号V(p)が所望の
強度になるように、波長設定信号に倍率βが掛け算され
る。制御目標値は、これらを加算した値となる。図6に
おいては、αは可変利得増幅器25の設定利得、βは分
圧器27の分圧比となる。これより、図6の構成におけ
る制御目標値は次式(10)で表される。
【数10】
【0059】誤差信号26は式(10)からフォトダイ
オード2の出力電圧V2(p,T)を引くことにより得
られ、次式(11)と表される。
【数11】
【0060】ここで、η1・Z1=η2・Z2=η・Z
とすると、次式(12)が得られる。
【数12】
【0061】式(12)から分かるように、中括弧の中
には入力光強度pに関係する項が無くなり、入力光強度
pの変化は誤差信号Error(λ,T,p)の利得と
してしか影響しないことになる。従って、中括弧内の第
1項の温度補償項が第3項の規格化透過強度の温度変動
を補償するようにα、R2、R(T)を設定すること
により、入力光強度pおよび温度Tの影響を受けずに、
光周波数(すなわち波長λ)の変動分のみを反映した誤
差信号を得ることが可能になる。
【0062】なお、αの設定に可変利得増幅器25を、
βの設定に分圧器27を用いたが、信号レベルが合え
ば、α、βの設定には可変利得増幅器または分圧器のい
ずれを用いても良い。
【0063】(第6の実施形態)図8は、本発明にかか
る波長保持回路の第6の実施形態を示す回路ブロック図
である。この波長保持回路は、図2に示される原理のも
とで構成される。図8において、フォトダイオード1に
は抵抗素子21が接続され、入力光強度信号が直接に電
圧のかたちで出力される。この電圧信号はバッファアン
プ19を介して2分岐され、一方は分圧器27に印加さ
れ、他方はサーミスタ回路に印加される。
【0064】図9は、図8におけるサーミスタ回路の構
成を示す図である。このサーミスタ回路は、差動増幅器
20の正帰還端子と負帰還端子に並列接続された抵抗素
子18に、互いに並列接続されたサーミスタ16と抵抗
素子17とを直列に接続してなるもので、バッファアン
プ19からの電圧信号を温度に応じて可変するものであ
る。バッファアンプ19はフォトダイオード1に対する
抵抗素子21と後段のサーミスタ回路とのインピーダン
スの影響を分離するためのものである。
【0065】図8においてサーミスタ回路の出力は可変
利得増幅器25を介して加算器28に与えられ、分圧器
27の出力と加算される。加算器28の出力は減算器1
0に与えられ、フォトダイオード2の出力が減算されて
誤差信号26が生成される。
【0066】図8においては、バッファアンプ19の出
力電圧は、光入力強度pに従って変化する電圧源と見な
せる。従って、抵抗素子18に流れる電流が、サーミス
タ16の抵抗値Rs(T)と、抵抗素子17の抵抗値R
2、および、抵抗素子18の抵抗値R1により決定され
るので、抵抗素子18の両端電圧は、入力光強度p、お
よび温度Tに依存する信号となる。
【0067】抵抗素子18の抵抗値をR1とすると、そ
の両端電圧は次式(13)のように表される。
【数13】
【0068】この場合の制御目標値は、次式(14)に
示される。
【数14】
【0069】誤差信号は、式(14)からフォトダイオ
ード2の出力電圧を引くことにより得られ、次式(1
5)となる。
【0070】
【数15】
【0071】ここで、η1・Z1=η2・Z2=η・Z
とすると、次式(16)が得られる。
【数16】
【0072】式(16)の中括弧の中には入力光強度p
に関係する項が無くなり、入力光強度pの変化は誤差信
号Error(λ,T,p)の利得としてしか影響しな
いことになる。従って、中括弧内の第1項の温度補償項
が第3項の規格化透過強度の温度変動を補償するように
α、R1、R2、R(T)を設定することにより、入
力光強度pおよび温度Tの影響を受けずに、光周波数
(すなわち波長λ)の変動分のみを反映した誤差信号を
得ることが可能になる。これにより上記と同様の効果を
得られる。
【0073】すなわち第5の実施形態ではフォトダイオ
ード1の出力電流を直接サーミスタ抵抗を負荷として電
圧変換したが、本実施形態では、フォトダイオード1の
出力電流を電圧に変換したのちに、温度補償信号を生成
するようにしている。
【0074】つまり、抵抗素子18をサーミスタ16に
直列接続するようにし、抵抗素子18を流れる電流値が
温度により変化することを利用して、この電流を検出す
ることにより温度補償信号を生成するようにしている。
この場合、抵抗素子18と、サーミスタ16の抵抗値の
比、および温度係数の選択、さらに、並列抵抗として抵
抗素子17を設けることにより、使用する光弁別素子3
の温度に対する特性変動を打ち消すための信号を生成す
ることができる。
【0075】(第7の実施形態)図10は、本発明にか
かる波長保持回路の第7の実施形態を示す回路ブロック
図である。この波長保持回路は、図2に示される原理の
もとで構成される。図10に示される波長保持回路は、
半導体素子などの温度センサ23を備えている。そして
可変利得増幅器25を温度センサに接続し、可変利得増
幅器25の増幅利得を入力光強度pに応じて変化させる
ことにより、温度センサ23の出力から温度補償信号を
生成するようにしている。可変利得増幅器25として
は、一般のAGC(Automatic Gain Control)用ICや
掛け算ICを用いることができる。
【0076】図11は、図10に示される温度センサ2
3を用いた温度補償信号生成回路の構成を示す図であ
る。温度センサ23の出力信号をVt_semi(T)とする
と、可変利得増幅器25の出力Vs_semi(p,T)は次
式(17)と表せる。
【0077】
【数17】
【0078】式(17)においてKは、可変利得増幅
器25の誤差信号の利得感度である。式(17)に適宜
倍率をかけることにより、使用する光弁別素子3の温度
に対する出力変動を補正することができる。
【0079】本実施形態における制御目標値は、加算器
28の出力として次式(18)で表される。
【数18】
【0080】式(18)においてαは可変利得増幅器2
5の利得、βは分圧器27の分圧比である。
【0081】誤差信号26は、次式(19)で表され
る。
【数19】
【0082】式(19)においてη1・Z1=η2・Z
2=η・Zとすれば、次式(20)が得られる。
【数20】
【0083】ただし、式(20)においてK=α・K
とした。
【0084】式(20)は、第5の実施形態における式
(12)や、第6の実施形態における式(16)と同様
のかたちをしており、従って、本実施形態のように温度
センサ23を用いた場合でも、上記と同様の効果を得る
ことができる。
【0085】(第8の実施形態)図12は、本発明にか
かる波長保持回路の第8の実施形態を示す回路ブロック
図である。この波長保持回路は、図1に示される原理の
もとで構成される。図12に示される波長保持回路は、
温度センサ23の出力と参照信号発生器29で発生され
る一定値の電圧とを加算器8で加算し、その結果を乗算
器9および可変利得増幅器25により、入力光強度pに
応じて変化させるようにしたものである。
【0086】図12において、参照信号発生器29の出
力電圧をVrefとすれば、可変利得増幅器25の出力
である制御目標値は次式(21)で与えられる。
【数21】
【0087】誤差信号26は、式(21)から透過強度
信号を減算して得られ、次式(22)で表される。
【数22】
【0088】よって、η1・Z1=η2・Z2=η・Z
とすると、次式(23)が得られる。
【数23】
【0089】となる。ただし、ここでもK=α・K
した。第6および第7の実施形態においては、入力強度
信号を分圧して、入力強度信号に比例した制御目標値を
生成するようにした。これに対し本実施形態では、制御
目標値を固定値(すなわちVref)で与え、この制御
目標値に温度補償量を加算したのち入力強度信号により
利得を変えるようにしている。このようにしても上記と
同様の効果を得ることができる。
【0090】(その他の実施形態)以上の第1、第2、
および、第5〜第8の実施形態では、入力強度信号を直
接得られるタイプの光周波数弁別器5を使用した例につ
き説明した。これに代えて第3、第4の実施形態のよう
に、光弁別素子3の透過光強度と反射光強度とを出力す
るタイプの光周波数弁別器13を使用することも可能で
ある。図13〜図15に、光周波数弁別器13を使用し
た波長保持回路の構成を示す。図13および図14に示
される波長保持回路は、図5に示される原理のもとで構
成される。図15に示される波長保持回路は、図3に示
される原理のもとで構成される。図13〜図15に示さ
れる各構成においては、フォトダイオード2から光弁別
素子3の透過光強度が出力される。また、フォトダイオ
ード14から光弁別素子3の反射光強度が出力される。
そして、加算器15により、透過光強度と反射光強度と
を加算することにより、入力強度信号を得ることができ
る。このようにしても上記と同様の効果を得ることが可
能になる。
【0091】以上説明したように、使用する光分岐器4
の挿入損などのデバイスの特性だけでなく、波長可変光
源12のトラッキングエラーや発振波長を変えることに
よる光出力強度の変動に対して生じる、光周波数弁別器
5,13への入力光強度の変動を、低コストに解決する
ことが可能になる。
【0092】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば上記各実施形態ではフォトダイ
オード1,2,14に対する電流電圧変換に、ハイイン
ピーダンス型の電流電圧変換器を用いるようにした。こ
れに代えて、図16に示されるようなトランスインピー
ダンス型での電流電圧変換でも同様の効果を得ることが
できる。
【0093】また上記各実施形態では、光周波数弁別器
を別パッケージに納め、半導体レーザの出力の一部を取
り出して光周波数弁別器に入力するようにした構成を示
した。このような構成は現状の素子形成技術に適してお
り、一般的であるが、これに代えて、光周波数弁別器を
半導体レーザと同一のパッケージに納めるようにすれ
ば、回路の小型化の点で有利である。このような構成で
は、半導体レーザのバックから出力される光を分岐し、
一方をAPC用に、他方を光周波数弁別器に入力して、
光周波数に応じた光強度から光波長の変化を検知するよ
うにする。
【0094】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施を行うことができる。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、光
弁別素子への入力光強度の変動が誤差信号に影響しない
ようにできるので、入力光強度によらず波長可変光源の
発振波長を安定させることが可能になる。また、割り算
器を必要としないことから低コスト化を図ることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる波長保持回路の第1の実施形
態における基本構成を示す回路ブロック図。
【図2】 本発明にかかる波長保持回路の第2の実施形
態における基本構成を示す回路ブロック図。
【図3】 本発明にかかる波長保持回路の第3の実施形
態における基本構成を示す回路ブロック図。
【図4】 光周波数弁別器13の構成を示す回路図。
【図5】 本発明にかかる波長保持回路の第4の実施形
態における基本構成を示す回路ブロック図。
【図6】 本発明にかかる波長保持回路の第5の実施形
態を示す回路ブロック図。
【図7】 図6に示されるサーミスタ回路の構成を示す
図。
【図8】 本発明にかかる波長保持回路の第6の実施形
態を示す回路ブロック図。
【図9】 図8に示されるサーミスタ回路の構成を示す
図。
【図10】 本発明にかかる波長保持回路の第7の実施
形態を示す回路ブロック図。
【図11】 図10に示される温度センサを用いた温度
補償信号生成回路の構成を示す図。
【図12】 本発明にかかる波長保持回路の第8の実施
形態を示す回路ブロック図。
【図13】 本発明にかかる波長保持回路のその他の実
施形態を示す回路ブロック図。
【図14】 本発明にかかる波長保持回路のその他の実
施形態を示す回路ブロック図。
【図15】 本発明にかかる波長保持回路のその他の実
施形態を示す回路ブロック図。
【図16】 電流電圧変換回路の他の構成例を示す図。
【図17】 光弁別素子の光透過率および光反射率を波
長に対してプロットしたグラフ。
【図18】 光周波数弁別器5の構成を示す回路図。
【図19】 光周波数弁別器の温度変化、および光周波
数弁別器に入力される半導体レーザの出力光の強度変化
により光弁別素子の特性が変化することについて説明す
るために用いた図。
【図20】 従来の補償回路を備えた光周波数弁別器の
構成を示す回路図。
【符号の説明】
1,2…フォトダイオード 3…光弁別素子 4…光分岐器 5…光周波数弁別器 6…温度補償信号生成部 7…波長設定部 8…加算器 9…乗算器 10…減算器 11…誤差増幅器 12…波長可変光源 13…光周波数弁別器 14…フォトダイオード 15…加算器 16…サーミスタ 17,18…抵抗素子 19…バッファアンプ 20…差動増幅器 21,22…抵抗素子 23…温度センサ 24…加算器 25…可変利得増幅器 27…分圧器 28…加算器 29…参照信号発生器 32…割り算器 33…光透過率 34…光反射率特性 41…電流ミラー回路 101…加減算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/28 Fターム(参考) 5F073 AB21 AB25 GA12 GA14 GA18 GA38 5K002 AA05 BA13 CA11 DA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源の出力光の一部がフィードバック入
    力され、変化し得る周波数特性のもとで前記フィードバ
    ック光を透過させる光弁別素子を有し、当該フィードバ
    ック光の強度を反映した入力強度信号と、前記光弁別素
    子の透過光強度を反映した透過強度信号とを出力する光
    周波数弁別手段と、 前記光弁別素子の温度による周波数特性の変化を補償す
    るための温度補償信号を生成する温度補償信号生成手段
    と、 前記光源の出力光波長を設定するための波長設定信号を
    生成する波長設定信号生成手段と、 前記温度補償信号と前記波長設定信号との加算結果に相
    当する加算信号を生成する加算信号生成手段と、 前記加算信号と前記入力強度信号との乗算結果に相当す
    る乗算信号を生成する乗算信号生成手段と、 この乗算信号と前記透過強度信号との差から得られる誤
    差信号を生成して、この誤差信号を前記光源に与えて当
    該光源の出力光の波長を一定に保持させる誤差信号生成
    手段とを具備することを特徴とする波長保持回路。
  2. 【請求項2】 光源の出力光の一部がフィードバック入
    力され、変化し得る周波数特性のもとで前記フィードバ
    ック光を透過させる光弁別素子を有し、当該フィードバ
    ック光の強度を反映した入力強度信号と、前記光弁別素
    子の透過光強度を反映した透過強度信号とを出力する光
    周波数弁別手段と、 前記光弁別素子の温度による周波数特性の変化を補償す
    るための温度補償信号を生成し、この温度補償信号と前
    記入力強度信号との乗算結果に相当する乗算信号を生成
    する乗算信号生成手段と、 前記入力強度信号に比例する信号であって、前記光源の
    出力光波長を設定するための波長設定信号を生成する波
    長設定信号生成手段と、 前記乗算信号および前記波長設定信号の和と前記透過強
    度信号との差から得られる誤差信号を生成して、この誤
    差信号を前記光源に与えて当該光源の出力光の波長を一
    定に保持させる誤差信号生成手段とを具備することを特
    徴とする波長保持回路。
  3. 【請求項3】 前記光周波数弁別手段は、 前記光弁別素子に照射される前の前記フィードバック光
    の一部を分岐出力する光分岐器と、 この光分岐器からの分岐光を光/電変換して前記入力強
    度信号を生成する第1光/電気変換器と、 前記光分岐器を介して前記光弁別素子を透過した光を光
    /電変換して前記透過強度信号を生成する第2光/電気
    変換器とを備えることを特徴とする請求項1または2に
    記載の波長保持回路。
  4. 【請求項4】 前記光周波数弁別手段は、 前記光弁別素子の反射光を光/電変換して反射強度信号
    を生成する第1光/電気変換器と、 前記光弁別素子の透過光を光/電変換して前記透過強度
    信号を生成する第2光/電気変換器と、 前記反射強度信号と前記透過強度信号とを加算して前記
    入力強度信号を生成する入力強度信号生成手段とを備え
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の波長保持
    回路。
  5. 【請求項5】 前記温度補償信号生成手段は、前記光弁
    別素子の温度に応じた電圧を発生する温度センサである
    ことを特徴とする請求項1に記載の波長保持回路。
  6. 【請求項6】 前記波長設定信号生成手段は、設定すべ
    き波長に応じた一定の電圧を発生する定電圧源であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の波長保持回路。
  7. 【請求項7】 前記波長設定信号生成手段は、 前記入力強度信号を電圧信号に変換する抵抗素子と、 この抵抗素子で発生される電圧信号を、前記光源の設定
    すべき波長に応じた分圧比で分圧する分圧器とを備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の波長保持回路。
  8. 【請求項8】 前記乗算信号生成手段は、 前記光弁別素子の温度に応じて抵抗値が変化するサーミ
    スタを有し、前記入力強度信号を前記サーミスタの抵抗
    値に応じた電圧に変換するサーミスタ回路と、 前記入力強度信号と等価な電流を発生させる電流ミラー
    回路と、 この電流ミラー回路で発生される電流を電圧に変換する
    抵抗素子と、 この抵抗素子で発生される電圧信号を、前記光源の設定
    すべき波長に応じた分圧比で分圧する分圧器と、 前記サーミスタ回路の出力電圧と前記分圧器で分圧され
    た電圧とを加算する加算器と、 この加算器の出力を所定の利得で増幅して前記乗算信号
    を生成する可変利得増幅器とを備えることを特徴とする
    請求項2に記載の波長保持回路。
  9. 【請求項9】 前記乗算信号生成手段は、 前記光弁別素子の温度に応じて抵抗値が変化するサーミ
    スタを有し、前記入力強度信号を前記サーミスタの抵抗
    値に応じた電圧に変換するサーミスタ回路と、 このサーミスタ回路の出力電圧を所定の利得で増幅する
    可変利得増幅器と、 この可変利得増幅器の出力と前記波長設定信号とを加算
    して前記乗算信号を生成する加算器とを備えることを特
    徴とする請求項2に記載の波長保持回路。
  10. 【請求項10】 前記乗算信号生成手段は、 前記光弁別素子の温度に応じた電圧を発生する温度セン
    サと、 この温度センサの出力を前記入力強度信号に基づき所定
    の利得で増幅する可変利得増幅器と、 この可変利得増幅器の出力電圧と前記波長設定信号とを
    加算して前記乗算信号を生成する加算器とを備えること
    を特徴とする請求項2に記載の波長保持回路。
JP2001146620A 2001-05-16 2001-05-16 光源の波長保持回路 Pending JP2002344077A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001146620A JP2002344077A (ja) 2001-05-16 2001-05-16 光源の波長保持回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001146620A JP2002344077A (ja) 2001-05-16 2001-05-16 光源の波長保持回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002344077A true JP2002344077A (ja) 2002-11-29

Family

ID=18992237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001146620A Pending JP2002344077A (ja) 2001-05-16 2001-05-16 光源の波長保持回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002344077A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011228825A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Ntt Docomo Inc 無線信号光ファイバ伝送システム
JP2014230190A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 住友電気工業株式会社 光信号の出力波長モニタ方法及び光信号モニタ回路
JP2016122910A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 日本オクラロ株式会社 光通信装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011228825A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Ntt Docomo Inc 無線信号光ファイバ伝送システム
JP2014230190A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 住友電気工業株式会社 光信号の出力波長モニタ方法及び光信号モニタ回路
JP2016122910A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 日本オクラロ株式会社 光通信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7697580B2 (en) Monitoring of a laser source with front and rear output photodetectors to determine frontal laser power and power changes over laser lifetime
US6353623B1 (en) Temperature-corrected wavelength monitoring and control apparatus
US5703711A (en) In-line optical amplifier
US8971362B2 (en) Monitoring of a laser source with front and rear output photodetectors to determine frontal laser power and power changes over laser lifetime
EP1564915B1 (en) Low relative intensity noise fiber grating type laser diode
EP0615665A1 (en) WAVELENGTH STABILIZATION.
JPH05211482A (ja) 光増幅中継器
US6934076B1 (en) WDM optical communication system
EP2784576B1 (en) Optical amplifier and control method for optical amplifier
US7939790B1 (en) Method and apparatus for controlling the gain of an avalanche photodiode with fluctuations in temperature
US6901222B2 (en) Optical transmission system and terminal device applicable to the system
JP2001007438A (ja) 光送信器とこの光送信器を用いた波長多重光伝送装置
US20120008941A1 (en) Optical channel monitor and method of calculating signal light level of optical channel monitor
JP2002344077A (ja) 光源の波長保持回路
JP4126994B2 (ja) 光増幅器、光増幅器の利得制御方法、及び光増幅器の利得制御回路
JP3180746B2 (ja) 光増幅装置並びに光増幅器利得制御方法及び装置
US7400444B2 (en) Optical amplifier and control method for optical amplifier
JP2005085815A (ja) 波長安定化装置
US20220004074A1 (en) Optical modulation control device and mach-zehnder interference device
JPH10209975A (ja) 光受信器
US11539185B2 (en) Laser apparatus
JP5173545B2 (ja) 受信光パワーモニタ装置および受信光パワーモニタ方法
JPWO2008111186A1 (ja) 光検出回路、光伝送装置および光検出方法
JPH09162476A (ja) 光増幅装置
US20040174586A1 (en) Optical amplifier