JP2002343696A - 基板の処理装置 - Google Patents
基板の処理装置Info
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- JP2002343696A JP2002343696A JP2001141605A JP2001141605A JP2002343696A JP 2002343696 A JP2002343696 A JP 2002343696A JP 2001141605 A JP2001141605 A JP 2001141605A JP 2001141605 A JP2001141605 A JP 2001141605A JP 2002343696 A JP2002343696 A JP 2002343696A
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- temperature
- wafer
- spin chuck
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板を保持する保持部材の温度変動を抑制す
る。 【解決手段】 スピンチャック60の材質にアルミニウ
ム合金を用いる。スピンチャック60の支持部62の外
方に,スピンチャック60を温度調節するための略筒状
の温度調節部材64を設ける。温度調節部材64には,
ペルチェ素子65が内蔵される。スピンチャック60に
は,温度センサ68が設けられる。ペルチェ素子65の
発熱量は,温度センサ68の値に基づいて制御装置67
によって制御される。したがって,スピンチャック60
の温度が所定温度に調節され,温度変動が抑制される。
また,温度調節部材64とスピンチャック60との間に
は,隙間Dが設けられ,隙間D内には,磁性流体Fが充
填される。スピンチャック60と温度調節部材64とを
非接触な状態に維持しながら,温度調節部材64の熱を
効率よくスピンチャック60に伝達できる。
る。 【解決手段】 スピンチャック60の材質にアルミニウ
ム合金を用いる。スピンチャック60の支持部62の外
方に,スピンチャック60を温度調節するための略筒状
の温度調節部材64を設ける。温度調節部材64には,
ペルチェ素子65が内蔵される。スピンチャック60に
は,温度センサ68が設けられる。ペルチェ素子65の
発熱量は,温度センサ68の値に基づいて制御装置67
によって制御される。したがって,スピンチャック60
の温度が所定温度に調節され,温度変動が抑制される。
また,温度調節部材64とスピンチャック60との間に
は,隙間Dが設けられ,隙間D内には,磁性流体Fが充
填される。スピンチャック60と温度調節部材64とを
非接触な状態に維持しながら,温度調節部材64の熱を
効率よくスピンチャック60に伝達できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板の処理装置に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おけるフォトリソグラフィー工程では,ウェハ表面にレ
ジスト液を塗布し,レジスト膜を形成するレジスト塗布
処理,ウェハにパターンを露光する露光処理,露光後の
ウェハに対して現像液を供給し,ウェハの現像を行う現
像処理等が行われ,ウェハに所定の回路パターンが形成
される。
おけるフォトリソグラフィー工程では,ウェハ表面にレ
ジスト液を塗布し,レジスト膜を形成するレジスト塗布
処理,ウェハにパターンを露光する露光処理,露光後の
ウェハに対して現像液を供給し,ウェハの現像を行う現
像処理等が行われ,ウェハに所定の回路パターンが形成
される。
【0003】上述のレジスト塗布処理や現像処理が行わ
れる各処理装置は,処理の際にウェハを保持するチャッ
クを有する。当該チャックの材質には,従来から加工が
容易で軽い樹脂が用いられていた。そして,当該処理装
置における処理は,ウェハが当該チャックに保持され,
ウェハに例えばレジスト液等の処理液が塗布されること
によって行われていた。
れる各処理装置は,処理の際にウェハを保持するチャッ
クを有する。当該チャックの材質には,従来から加工が
容易で軽い樹脂が用いられていた。そして,当該処理装
置における処理は,ウェハが当該チャックに保持され,
ウェハに例えばレジスト液等の処理液が塗布されること
によって行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,ウェハ
にレジスト液等が塗布されると,当該塗布されたレジス
ト液等から例えば溶剤が揮発し,その潜熱によってウェ
ハ温度とチャックの温度が低下する現象が起きる。そし
て,チャックの材質が,熱伝導性が低い樹脂であるた
め,温度の回復に時間を要し,ウェハはしばらく低温の
状態のまま処理される。このように,温度が低下したま
ま処理されると,ウェハ上に形成される線幅に影響を与
え,所定幅の線幅が形成されなくなる。
にレジスト液等が塗布されると,当該塗布されたレジス
ト液等から例えば溶剤が揮発し,その潜熱によってウェ
ハ温度とチャックの温度が低下する現象が起きる。そし
て,チャックの材質が,熱伝導性が低い樹脂であるた
め,温度の回復に時間を要し,ウェハはしばらく低温の
状態のまま処理される。このように,温度が低下したま
ま処理されると,ウェハ上に形成される線幅に影響を与
え,所定幅の線幅が形成されなくなる。
【0005】また,かかる処理装置において複数枚のウ
ェハを連続して処理すると,チャックの温度が元の温度
に回復する前に新しいウェハの処理が開始され,上述の
潜熱によってチャックの温度が累積的に変動されるの
で,チャックの温度がさらに低下し,不安定となる。こ
のようにチャックの温度が不安定になると,保持される
各ウェハ温度に影響を与え,ウェハに形成される線幅が
ウェハ間において不均一になることが懸念される。線幅
のばらつきは,多量の不良製品を産み,歩留まりの低下
となる。
ェハを連続して処理すると,チャックの温度が元の温度
に回復する前に新しいウェハの処理が開始され,上述の
潜熱によってチャックの温度が累積的に変動されるの
で,チャックの温度がさらに低下し,不安定となる。こ
のようにチャックの温度が不安定になると,保持される
各ウェハ温度に影響を与え,ウェハに形成される線幅が
ウェハ間において不均一になることが懸念される。線幅
のばらつきは,多量の不良製品を産み,歩留まりの低下
となる。
【0006】本発明は,かかる点に鑑みてなされたもの
であり,チャック等の保持部材の温度の変動を抑制する
ウェハ等の基板を処理する処理装置を提供することをそ
の目的とする。
であり,チャック等の保持部材の温度の変動を抑制する
ウェハ等の基板を処理する処理装置を提供することをそ
の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば,基板を処理する処理装置であって,基板を保持する
保持部材を有し,前記保持部材の材質には,マグネシウ
ム合金が用いられていることを特徴とする基板の処理装
置が提供される。
ば,基板を処理する処理装置であって,基板を保持する
保持部材を有し,前記保持部材の材質には,マグネシウ
ム合金が用いられていることを特徴とする基板の処理装
置が提供される。
【0008】このように,基板を保持する保持部材の材
質にマグネシウム合金を用いることによって,従来の樹
脂よりも熱伝導性が向上し,一次的に保持部材の温度が
変動されても,温度の高い部分から低い部分に熱が素早
く伝導し,迅速に温度が回復される。したがって,保持
部材の温度が安定し,保持部材に保持される基板の温度
を均一に維持することができる。また,マグネシウム
は,比較的軽い金属であり,保持部材自体が移動したり
回転したりする場合においても,駆動部への負担を最小
限に抑えることができる。
質にマグネシウム合金を用いることによって,従来の樹
脂よりも熱伝導性が向上し,一次的に保持部材の温度が
変動されても,温度の高い部分から低い部分に熱が素早
く伝導し,迅速に温度が回復される。したがって,保持
部材の温度が安定し,保持部材に保持される基板の温度
を均一に維持することができる。また,マグネシウム
は,比較的軽い金属であり,保持部材自体が移動したり
回転したりする場合においても,駆動部への負担を最小
限に抑えることができる。
【0009】請求項2の発明によれば,基板を処理する
処理装置であって,基板を保持する保持部材と,前記保
持部材の温度を調節する温度調節装置とを有することを
特徴とする基板の処理装置が提供される。
処理装置であって,基板を保持する保持部材と,前記保
持部材の温度を調節する温度調節装置とを有することを
特徴とする基板の処理装置が提供される。
【0010】このように,前記保持部材に,温度調節装
置を設けることによって,保持部材の温度を調節して,
保持部材の温度変動を最小限に抑えることができる。す
なわち,保持部材の温度が基板上の処理液の揮発によっ
て低下した場合においても,その分の熱を迅速に補充
し,保持部材の温度を回復させることができる。したが
って,保持部材の温度が安定し,保持部材に保持される
基板の温度を均一に保つことができる。
置を設けることによって,保持部材の温度を調節して,
保持部材の温度変動を最小限に抑えることができる。す
なわち,保持部材の温度が基板上の処理液の揮発によっ
て低下した場合においても,その分の熱を迅速に補充
し,保持部材の温度を回復させることができる。したが
って,保持部材の温度が安定し,保持部材に保持される
基板の温度を均一に保つことができる。
【0011】前記温度調節装置を有する処理装置の前記
保持部材は,基板を保持する保持部と,前記保持部を支
持する支持部とを有し,前記支持部には,当該支持部の
一部を囲んで当該支持部の温度を調節する温度調節部材
が設けられていてもよい。このように,前記支持部に温
度調節部材を設けることによって,当該支持部を介して
前記保持部全体の温度を調節し,前記保持部材の温度を
安定させることができる。したがって,保持部材に保持
される基板の温度が安定し,同じ温度で基板を処理する
ことができる。
保持部材は,基板を保持する保持部と,前記保持部を支
持する支持部とを有し,前記支持部には,当該支持部の
一部を囲んで当該支持部の温度を調節する温度調節部材
が設けられていてもよい。このように,前記支持部に温
度調節部材を設けることによって,当該支持部を介して
前記保持部全体の温度を調節し,前記保持部材の温度を
安定させることができる。したがって,保持部材に保持
される基板の温度が安定し,同じ温度で基板を処理する
ことができる。
【0012】前記温度調節部材と前記支持部との間に
は,隙間が設けられており,前記隙間には,磁性流体が
介在されていてもよい。基板に処理液を供給する時や当
該処理液を振り切る時に基板を回転等させる必要があ
る。本発明のように,前記隙間を設けることによって,
前記支持部と前記温度調節部材とが非接触となり,前記
保持部材を好適に回転させることができる。また,当該
隙間に磁性流体を介在することによって,前記温度調節
部材からの熱が支持部に伝導し易くなり,前記支持部の
温度調節を効率よく行うことができる。
は,隙間が設けられており,前記隙間には,磁性流体が
介在されていてもよい。基板に処理液を供給する時や当
該処理液を振り切る時に基板を回転等させる必要があ
る。本発明のように,前記隙間を設けることによって,
前記支持部と前記温度調節部材とが非接触となり,前記
保持部材を好適に回転させることができる。また,当該
隙間に磁性流体を介在することによって,前記温度調節
部材からの熱が支持部に伝導し易くなり,前記支持部の
温度調節を効率よく行うことができる。
【0013】また,前記隙間に,少なくとも大気よりも
熱伝導性のよい気体を供給する供給部を有していてもよ
いし,前記隙間に,温度調節された気体を供給する供給
部を有していてもよい。前者のように,前記隙間に熱伝
導性のよい気体を供給することによって,前記保持部材
が好適に回転できると同時に,前記温度調節部材から支
持部に効率よく温度が伝導し,保持部材の温度を好適に
調節することができる。また,後者のように,前記隙間
に,予め温度調節された気体を供給することによって
も,前記温度調節部材からの熱を損失することなく効率
的に前記支持部に伝達することができる。
熱伝導性のよい気体を供給する供給部を有していてもよ
いし,前記隙間に,温度調節された気体を供給する供給
部を有していてもよい。前者のように,前記隙間に熱伝
導性のよい気体を供給することによって,前記保持部材
が好適に回転できると同時に,前記温度調節部材から支
持部に効率よく温度が伝導し,保持部材の温度を好適に
調節することができる。また,後者のように,前記隙間
に,予め温度調節された気体を供給することによって
も,前記温度調節部材からの熱を損失することなく効率
的に前記支持部に伝達することができる。
【0014】温度調節装置を有する処理装置の前記保持
部材の材質には,マグネシウム合金が用いられていても
よい。このように熱伝導性の優れたマグネシウム合金を
用いることによって,上述したように,一次的に保持部
材の温度が変動されても,熱が素早く伝導し,迅速に温
度が回復される。したがって,保持部材の温度が安定
し,保持部材に保持される基板を所定の温度で処理する
ことができる。
部材の材質には,マグネシウム合金が用いられていても
よい。このように熱伝導性の優れたマグネシウム合金を
用いることによって,上述したように,一次的に保持部
材の温度が変動されても,熱が素早く伝導し,迅速に温
度が回復される。したがって,保持部材の温度が安定
し,保持部材に保持される基板を所定の温度で処理する
ことができる。
【0015】前記保持部材の基板との接触部には,導電
性を有する樹脂がコーティングされていてもよい。基板
を処理する際には,基板が帯電する。そしてこの基板が
帯電した状態を放置すると,基板に不純物が付着する原
因となる。本発明は,前記保持部材と基板との接触部に
導電性を有する樹脂をコーティングすることによって,
基板に帯電した電荷を好適に放電し,不純物の付着を抑
制することができる。
性を有する樹脂がコーティングされていてもよい。基板
を処理する際には,基板が帯電する。そしてこの基板が
帯電した状態を放置すると,基板に不純物が付着する原
因となる。本発明は,前記保持部材と基板との接触部に
導電性を有する樹脂をコーティングすることによって,
基板に帯電した電荷を好適に放電し,不純物の付着を抑
制することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる基
板の処理装置が搭載された塗布現像処理システム1の構
成の概略を示す平面図であり,図2は,塗布現像処理シ
ステム1の正面図であり,図3は,塗布現像処理システ
ム1の背面図である。
態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる基
板の処理装置が搭載された塗布現像処理システム1の構
成の概略を示す平面図であり,図2は,塗布現像処理シ
ステム1の正面図であり,図3は,塗布現像処理システ
ム1の背面図である。
【0017】塗布現像処理システム1は,図1に示すよ
うに,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部か
ら塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセ
ットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットス
テーション2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定
の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステ
ーション3と,この処理ステーション3に隣接して設け
られている図示しない露光装置との間でウェハWの受け
渡しをするインターフェイス部4とを一体に接続した構
成を有している。
うに,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部か
ら塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセ
ットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットス
テーション2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定
の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステ
ーション3と,この処理ステーション3に隣接して設け
られている図示しない露光装置との間でウェハWの受け
渡しをするインターフェイス部4とを一体に接続した構
成を有している。
【0018】カセットステーション2では,載置部とな
るカセット載置台5上の所定の位置に,複数のカセット
CをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在とな
っている。そして,このカセット配列方向(X方向)と
カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z
方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体7が
搬送路8に沿って移動自在に設けられており,各カセッ
トCに対して選択的にアクセスできるようになってい
る。
るカセット載置台5上の所定の位置に,複数のカセット
CをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在とな
っている。そして,このカセット配列方向(X方向)と
カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z
方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体7が
搬送路8に沿って移動自在に設けられており,各カセッ
トCに対して選択的にアクセスできるようになってい
る。
【0019】ウェハ搬送体7は,ウェハWの位置合わせ
を行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬送
体7は後述するように処理ステーション3側の第3の処
理装置群G3に属するエクステンション装置32に対し
てもアクセスできるように構成されている。
を行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬送
体7は後述するように処理ステーション3側の第3の処
理装置群G3に属するエクステンション装置32に対し
てもアクセスできるように構成されている。
【0020】処理ステーション3では,その中心部に主
搬送装置13が設けられており,この主搬送装置13の
周辺には各種処理装置が多段に配置されて処理装置群を
構成している。該塗布現像処理システム1においては,
4つの処理装置群G1,G2,G3,G4が配置されており,第
1及び第2の処理装置群G1,G2は塗布現像処理システム
1の正面側に配置され,第3の処理装置群G3は,カセッ
トステーション2に隣接して配置され,第4の処理装置
群G4は,インターフェイス部4に隣接して配置されてい
る。さらにオプションとして破線で示した第5の処理装
置群G5を背面側に別途配置可能となっている。前記主搬
送装置13は,これらの処理装置群G1,G2,G3,G4,G5
に配置されている後述する各種処理装置に対して,ウェ
ハWを搬入出可能である。なお,処理装置群の数や配置
は,ウェハWに施される処理の種類によって異なり,処
理装置群の数は,1つ以上であれば任意に選択してもよ
い。
搬送装置13が設けられており,この主搬送装置13の
周辺には各種処理装置が多段に配置されて処理装置群を
構成している。該塗布現像処理システム1においては,
4つの処理装置群G1,G2,G3,G4が配置されており,第
1及び第2の処理装置群G1,G2は塗布現像処理システム
1の正面側に配置され,第3の処理装置群G3は,カセッ
トステーション2に隣接して配置され,第4の処理装置
群G4は,インターフェイス部4に隣接して配置されてい
る。さらにオプションとして破線で示した第5の処理装
置群G5を背面側に別途配置可能となっている。前記主搬
送装置13は,これらの処理装置群G1,G2,G3,G4,G5
に配置されている後述する各種処理装置に対して,ウェ
ハWを搬入出可能である。なお,処理装置群の数や配置
は,ウェハWに施される処理の種類によって異なり,処
理装置群の数は,1つ以上であれば任意に選択してもよ
い。
【0021】第1の処理装置群G1では,例えば図2に示
すように,本実施の形態にかかる基板の処理装置として
のレジスト塗布装置17と,露光後にウェハWを現像処
理する現像処理装置18とが下から順に2段に配置され
ている。処理装置群G2の場合も同様に,レジスト塗布装
置19と,現像処理装置20とが下から順に2段に積み
重ねられている。
すように,本実施の形態にかかる基板の処理装置として
のレジスト塗布装置17と,露光後にウェハWを現像処
理する現像処理装置18とが下から順に2段に配置され
ている。処理装置群G2の場合も同様に,レジスト塗布装
置19と,現像処理装置20とが下から順に2段に積み
重ねられている。
【0022】第3の処理装置群G3では,例えば図3に示
すように,ウェハWを冷却処理するクーリング装置3
0,レジスト液とウェハWとの定着性を高めるためのア
ドヒージョン装置31,ウェハWの受け渡しを行うため
のエクステンション装置32,レジスト液中の溶剤を蒸
発させるためのプリベーキング装置33,34及び現像
処理後の加熱処理を行うポストベーキング装置35が下
から順に例えば6段に重ねられている。
すように,ウェハWを冷却処理するクーリング装置3
0,レジスト液とウェハWとの定着性を高めるためのア
ドヒージョン装置31,ウェハWの受け渡しを行うため
のエクステンション装置32,レジスト液中の溶剤を蒸
発させるためのプリベーキング装置33,34及び現像
処理後の加熱処理を行うポストベーキング装置35が下
から順に例えば6段に重ねられている。
【0023】第4の処理装置群G4では,例えばクーリン
グ装置40,載置したウェハWを自然冷却させるエクス
テンション・クーリング装置41,エクステンション装
置42,クーリング装置43,露光後の加熱処理を行う
ポストエクスポージャーベーキング装置44,45,現
像処理後の加熱処理を行うポストベーキング装置46が
下から順に例えば7段に積み重ねられている。
グ装置40,載置したウェハWを自然冷却させるエクス
テンション・クーリング装置41,エクステンション装
置42,クーリング装置43,露光後の加熱処理を行う
ポストエクスポージャーベーキング装置44,45,現
像処理後の加熱処理を行うポストベーキング装置46が
下から順に例えば7段に積み重ねられている。
【0024】インターフェイス部4の中央部には,図1
に示すように例えばウェハ搬送体50が設けられてい
る。このウェハ搬送体50はX方向(図1中の上下方
向),Z方向(垂直方向)の移動とθ方向(Z軸を中心
とする回転方向)の回転が自在にできるように構成され
ており,第4の処理装置群G4に属するエクステンション
・クーリング装置41,エクステンション装置42,周
辺露光装置51及び図示しない露光装置に対してアクセ
スして,各々に対してウェハWを搬送できるように構成
されている。
に示すように例えばウェハ搬送体50が設けられてい
る。このウェハ搬送体50はX方向(図1中の上下方
向),Z方向(垂直方向)の移動とθ方向(Z軸を中心
とする回転方向)の回転が自在にできるように構成され
ており,第4の処理装置群G4に属するエクステンション
・クーリング装置41,エクステンション装置42,周
辺露光装置51及び図示しない露光装置に対してアクセ
スして,各々に対してウェハWを搬送できるように構成
されている。
【0025】次に,上述したレジスト塗布装置17の構
成について説明する。図4は,レジスト塗布装置17の
構成の概略を示す縦断面の説明図である。
成について説明する。図4は,レジスト塗布装置17の
構成の概略を示す縦断面の説明図である。
【0026】レジスト塗布装置17は,ケーシング17
aを有し,当該ケーシング17a内にウェハWを保持す
る保持部材としてのスピンチャック60を有する。スピ
ンチャック60は,ウェハWを吸着して保持する保持部
61と,当該保持部61を支持する支持部62とを有す
る。保持部61は,上面61aに円形の水平面を有し,
当該上面61aには,例えば図示しない吸引口が設けら
れている。したがって,保持部61は,当該吸引口から
の吸引によってウェハWを水平に吸着保持することがで
きる。また,保持部61の上面61aには,図5に示す
ように,例えばフッ素系樹脂,有機セラミック系樹脂等
の導電性を有する樹脂Pがコーティングされている。こ
のように上面61aに樹脂Pをコーティングすることに
よって,ウェハWに帯電した電荷がスピンチャック60
側に好適に放電され,ウェハWに塵埃等が付着すること
を防止できる。また,樹脂Pには,樹脂Pを含めたスピ
ンチャック60全体の抵抗が,例えば106〜109Ω
になるようなものが用いられる。このように導電性を有
するが,一定の抵抗を有する樹脂Pを用いることによっ
て,ウェハWからの前記放電が緩やかに行われ,急激な
放電によるスパーク等が防止される。なお,樹脂Pは,
カーボン含んだポリエーテルエーテルケトン等のカーボ
ン添加樹脂,金属粉添加樹脂等であってもよい。
aを有し,当該ケーシング17a内にウェハWを保持す
る保持部材としてのスピンチャック60を有する。スピ
ンチャック60は,ウェハWを吸着して保持する保持部
61と,当該保持部61を支持する支持部62とを有す
る。保持部61は,上面61aに円形の水平面を有し,
当該上面61aには,例えば図示しない吸引口が設けら
れている。したがって,保持部61は,当該吸引口から
の吸引によってウェハWを水平に吸着保持することがで
きる。また,保持部61の上面61aには,図5に示す
ように,例えばフッ素系樹脂,有機セラミック系樹脂等
の導電性を有する樹脂Pがコーティングされている。こ
のように上面61aに樹脂Pをコーティングすることに
よって,ウェハWに帯電した電荷がスピンチャック60
側に好適に放電され,ウェハWに塵埃等が付着すること
を防止できる。また,樹脂Pには,樹脂Pを含めたスピ
ンチャック60全体の抵抗が,例えば106〜109Ω
になるようなものが用いられる。このように導電性を有
するが,一定の抵抗を有する樹脂Pを用いることによっ
て,ウェハWからの前記放電が緩やかに行われ,急激な
放電によるスパーク等が防止される。なお,樹脂Pは,
カーボン含んだポリエーテルエーテルケトン等のカーボ
ン添加樹脂,金属粉添加樹脂等であってもよい。
【0027】支持部62は,例えば鉛直方向に長い円柱
状の形態を有している。支持部62の下部は,スピンチ
ャック60を回転させる,例えばモータ等を備えた駆動
部63に接続されており,当該駆動部63によってスピ
ンチャック60全体を所定の回転速度で回転させること
ができる。
状の形態を有している。支持部62の下部は,スピンチ
ャック60を回転させる,例えばモータ等を備えた駆動
部63に接続されており,当該駆動部63によってスピ
ンチャック60全体を所定の回転速度で回転させること
ができる。
【0028】スピンチャック60,すなわち保持部61
及び支持部62の材質には,例えばマグネシウム合金が
用いられている。マグネシウム合金は,比較的軽量であ
り,スピンチャック60自体の軽量化が図られる。ま
た,マグネシウム合金には,例えばカーボンを含有した
ものを用いる。これによって,耐摩耗性及び熱伝導性の
向上が図られる。
及び支持部62の材質には,例えばマグネシウム合金が
用いられている。マグネシウム合金は,比較的軽量であ
り,スピンチャック60自体の軽量化が図られる。ま
た,マグネシウム合金には,例えばカーボンを含有した
ものを用いる。これによって,耐摩耗性及び熱伝導性の
向上が図られる。
【0029】駆動部63上であって,スピンチャック6
0の支持部62の外方には,当該支持部62の温度を調
節するための温度調節部材64が設けられている。温度
調節部材64は,図5に示すように支持部62の下部を
囲むようにして,略円筒状の形状を有している。
0の支持部62の外方には,当該支持部62の温度を調
節するための温度調節部材64が設けられている。温度
調節部材64は,図5に示すように支持部62の下部を
囲むようにして,略円筒状の形状を有している。
【0030】温度調節部材64には,図4に示すように
熱源となる,例えばペルチェ素子65が内蔵されてい
る。ペルチェ素子65の電源66は,制御装置67によ
ってその電圧が制御されている。また,スピンチャック
60の保持部61には,保持部61の温度を検出する温
度センサ68が設けられており,当該検出データは,例
えば無線によって制御装置67に送信される。したがっ
て,温度センサ68の検出値に基づいて制御装置67が
ペルチェ素子65の電源66を操作し,支持部62引い
てはスピンチャック60全体の温度を設定温度に調節す
ることができる。なお,請求項2に記載の温度調節装置
は,本実施の形態においては,温度調節部材64,ペル
チェ素子65,電源66,制御装置67及び温度センサ
68によって構成されている。
熱源となる,例えばペルチェ素子65が内蔵されてい
る。ペルチェ素子65の電源66は,制御装置67によ
ってその電圧が制御されている。また,スピンチャック
60の保持部61には,保持部61の温度を検出する温
度センサ68が設けられており,当該検出データは,例
えば無線によって制御装置67に送信される。したがっ
て,温度センサ68の検出値に基づいて制御装置67が
ペルチェ素子65の電源66を操作し,支持部62引い
てはスピンチャック60全体の温度を設定温度に調節す
ることができる。なお,請求項2に記載の温度調節装置
は,本実施の形態においては,温度調節部材64,ペル
チェ素子65,電源66,制御装置67及び温度センサ
68によって構成されている。
【0031】温度調節部材64と支持部62との間に
は,図6に示すように隙間Dが設けられており,当該隙
間D内には,例えば磁性流体Fが充填されている。温度
調節部材64の内側には,膜状の磁石Mが被覆されてお
り,磁性流体Fは,当該磁石Mによって引き寄せられ,
隙間Dから漏れないようになっている。この磁性流体F
によって,温度調節部材64からの熱を支持部62に効
率よく伝えると共に,スピンチャック60の回転を好適
に行うことができる。なお,温度調節部材64の表面
に,ケーシング17a内を浮遊する有機物等の不純物が
付着しないように,フッ素化合物等の防汚物質を被覆し
ておいてもよい。
は,図6に示すように隙間Dが設けられており,当該隙
間D内には,例えば磁性流体Fが充填されている。温度
調節部材64の内側には,膜状の磁石Mが被覆されてお
り,磁性流体Fは,当該磁石Mによって引き寄せられ,
隙間Dから漏れないようになっている。この磁性流体F
によって,温度調節部材64からの熱を支持部62に効
率よく伝えると共に,スピンチャック60の回転を好適
に行うことができる。なお,温度調節部材64の表面
に,ケーシング17a内を浮遊する有機物等の不純物が
付着しないように,フッ素化合物等の防汚物質を被覆し
ておいてもよい。
【0032】スピンチャック60の外方には,ウェハW
から飛散したレジスト液等を受け止め,回収するカップ
69が設けられている。カップ69は,上面が開口した
略円筒形状を有し,スピンチャック60上のウェハWの
外方と下方を覆うように形成されている。カップ69の
下面には,回収したレジスト液等を排液する排液管70
とカップ69内の雰囲気を排気する排気管71とが設け
られている。
から飛散したレジスト液等を受け止め,回収するカップ
69が設けられている。カップ69は,上面が開口した
略円筒形状を有し,スピンチャック60上のウェハWの
外方と下方を覆うように形成されている。カップ69の
下面には,回収したレジスト液等を排液する排液管70
とカップ69内の雰囲気を排気する排気管71とが設け
られている。
【0033】ウェハWにレジスト液を塗布する吐出ノズ
ル72は,ホルダ73に保持されており,ホルダ73
は,例えばカップ69内のウェハWの中心まで移動でき
る図示しないアームに保持されている。したがって,吐
出ノズル72は,ウェハW中心上方まで移動することが
でき,ウェハWの中心にレジスト液を吐出することがで
きる。
ル72は,ホルダ73に保持されており,ホルダ73
は,例えばカップ69内のウェハWの中心まで移動でき
る図示しないアームに保持されている。したがって,吐
出ノズル72は,ウェハW中心上方まで移動することが
でき,ウェハWの中心にレジスト液を吐出することがで
きる。
【0034】ケーシング17aの上面には,温度及び湿
度が調節され,清浄化された気体をカップ69内に供給
する供給管74が設けられており,ウェハWの処理時に
当該気体を供給し,カップ62内を所定の雰囲気に維持
すると同時に,カップ62内をパージすることができ
る。
度が調節され,清浄化された気体をカップ69内に供給
する供給管74が設けられており,ウェハWの処理時に
当該気体を供給し,カップ62内を所定の雰囲気に維持
すると同時に,カップ62内をパージすることができ
る。
【0035】次に,以上のように構成されているレジス
ト塗布装置17の作用について,塗布現像処理システム
1で行われるフォトリソグラフィー工程のプロセスと共
に説明する。
ト塗布装置17の作用について,塗布現像処理システム
1で行われるフォトリソグラフィー工程のプロセスと共
に説明する。
【0036】先ず,ウェハ搬送体7がカセットCから未
処理のウェハWを1枚取りだし,第3の処理装置群G3に
属するエクステンション装置32に搬送する。次いでウ
ェハWは,主搬送装置13によってアドヒージョン装置
31に搬入され,ウェハW上にレジスト液の密着性を向
上させる,例えばHMDSが塗布される。次にウェハWは,
クーリング装置30に搬送され,所定の温度に冷却され
る。そして,所定温度に冷却されたウェハWは,主搬送
装置13によって,例えばレジスト塗布装置17に搬送
される。
処理のウェハWを1枚取りだし,第3の処理装置群G3に
属するエクステンション装置32に搬送する。次いでウ
ェハWは,主搬送装置13によってアドヒージョン装置
31に搬入され,ウェハW上にレジスト液の密着性を向
上させる,例えばHMDSが塗布される。次にウェハWは,
クーリング装置30に搬送され,所定の温度に冷却され
る。そして,所定温度に冷却されたウェハWは,主搬送
装置13によって,例えばレジスト塗布装置17に搬送
される。
【0037】レジスト塗布装置17においてレジスト液
が塗布されたウェハWは,主搬送装置13によってプリ
ベーキング装置33,エクステンション・クーリング装
置41に順次搬送され,さらにウェハ搬送体50によっ
て周辺露光装置51,露光装置(図示せず)に順次搬送
され,各装置で所定の処理が施される。そして露光処理
の終了したウェハWは,ウェハ搬送体50によりエクス
テンション装置42に搬送され,その後,主搬送装置1
3によってポストエクスポージャーベーキング装置4
4,クーリング装置43,現像処理装置18,ポストベ
ーキング装置46及びクーリング装置30に順次搬送さ
れ,各装置において所定の処理が施される。その後,ウ
ェハWは,エクステンション装置32を介してカセット
Cに戻され,一連の塗布現像処理が終了する。
が塗布されたウェハWは,主搬送装置13によってプリ
ベーキング装置33,エクステンション・クーリング装
置41に順次搬送され,さらにウェハ搬送体50によっ
て周辺露光装置51,露光装置(図示せず)に順次搬送
され,各装置で所定の処理が施される。そして露光処理
の終了したウェハWは,ウェハ搬送体50によりエクス
テンション装置42に搬送され,その後,主搬送装置1
3によってポストエクスポージャーベーキング装置4
4,クーリング装置43,現像処理装置18,ポストベ
ーキング装置46及びクーリング装置30に順次搬送さ
れ,各装置において所定の処理が施される。その後,ウ
ェハWは,エクステンション装置32を介してカセット
Cに戻され,一連の塗布現像処理が終了する。
【0038】次に,上述したレジスト塗布装置17の作
用について詳しく説明する。制御装置67には,設定温
度T,例えばケーシング17a内の温度である常温の2
3℃が設定され,常時スピンチャック60の温度が当該
設定温度Tになるように調節される。また,レジスト塗
布処理が開始される前に,ケーシング17aの上方の供
給管74から,例えば23℃に調節された清浄な気体が
供給され始め,その一方でカップ69の排気口71から
排気が開始される。これによって,カップ69内が所定
温度の清浄な雰囲気に維持され,処理中発生した不純物
もパージされる。
用について詳しく説明する。制御装置67には,設定温
度T,例えばケーシング17a内の温度である常温の2
3℃が設定され,常時スピンチャック60の温度が当該
設定温度Tになるように調節される。また,レジスト塗
布処理が開始される前に,ケーシング17aの上方の供
給管74から,例えば23℃に調節された清浄な気体が
供給され始め,その一方でカップ69の排気口71から
排気が開始される。これによって,カップ69内が所定
温度の清浄な雰囲気に維持され,処理中発生した不純物
もパージされる。
【0039】レジスト塗布処理が開始されると,例えば
クーリング装置30において前工程である冷却処理が終
了したウェハWが,主搬送装置13によってケーシング
17a内に搬入される。搬入されたウェハWは,スピン
チャック60に受け渡されて,スピンチャック60上に
吸着保持される。次に,吐出ノズル75がウェハWの中
心上方に移動される。スピンチャック60が駆動部63
によって所定の回転速度で回転され,これに伴ってウェ
ハWも回転される。このとき,スピンチャック60と温
度調節部材64とは接触していないため,スピンチャッ
ク60の回転がスムーズに行われる。次いで吐出ノズル
75からウェハWの中心に所定量のレジスト液が吐出さ
れ,吐出されたレジスト液は,遠心力によってウェハW
全面に拡散される。これによってウェハW上に所定の膜
厚のレジスト膜が形成される。
クーリング装置30において前工程である冷却処理が終
了したウェハWが,主搬送装置13によってケーシング
17a内に搬入される。搬入されたウェハWは,スピン
チャック60に受け渡されて,スピンチャック60上に
吸着保持される。次に,吐出ノズル75がウェハWの中
心上方に移動される。スピンチャック60が駆動部63
によって所定の回転速度で回転され,これに伴ってウェ
ハWも回転される。このとき,スピンチャック60と温
度調節部材64とは接触していないため,スピンチャッ
ク60の回転がスムーズに行われる。次いで吐出ノズル
75からウェハWの中心に所定量のレジスト液が吐出さ
れ,吐出されたレジスト液は,遠心力によってウェハW
全面に拡散される。これによってウェハW上に所定の膜
厚のレジスト膜が形成される。
【0040】このとき,レジスト液に含有していた溶剤
が揮発し,その時の潜熱によってウェハWの熱が奪わ
れ,ウェハWの温度が低下する。また,ウェハWの温度
低下に伴ってスピンチャック60の温度も低下する。こ
のとき温度センサ68において温度の低下が検出され,
当該検出値に基づいて,制御装置67によって電源66
の電圧が補正され,ペルチェ素子65の発熱量が増大さ
れる。これによって,ペルチェ素子65の熱が,温度調
節部材64から磁性流体F及び支持部62を介して保持
部61に伝導し,スピンチャック60の温度が回復され
る。また,処理中のウェハWには,多量の電荷が帯電す
るが,当該電荷は,樹脂Pを介してスピンチャック60
に徐々に逃がされ,スピンチャック60を介して放電さ
れる。
が揮発し,その時の潜熱によってウェハWの熱が奪わ
れ,ウェハWの温度が低下する。また,ウェハWの温度
低下に伴ってスピンチャック60の温度も低下する。こ
のとき温度センサ68において温度の低下が検出され,
当該検出値に基づいて,制御装置67によって電源66
の電圧が補正され,ペルチェ素子65の発熱量が増大さ
れる。これによって,ペルチェ素子65の熱が,温度調
節部材64から磁性流体F及び支持部62を介して保持
部61に伝導し,スピンチャック60の温度が回復され
る。また,処理中のウェハWには,多量の電荷が帯電す
るが,当該電荷は,樹脂Pを介してスピンチャック60
に徐々に逃がされ,スピンチャック60を介して放電さ
れる。
【0041】一方,ウェハW上に所定膜厚のレジスト膜
が形成されると,スピンチャック60の回転が停止され
る。そして,主搬送装置13によってウェハWがケーシ
ング17a外に搬出され,一連のレジスト塗布処理が終
了する。また,ウェハWが搬出されてからも,温度調節
部材64等によってスピンチャック60の温度が維持さ
れ,次のウェハの塗布処理に備える。
が形成されると,スピンチャック60の回転が停止され
る。そして,主搬送装置13によってウェハWがケーシ
ング17a外に搬出され,一連のレジスト塗布処理が終
了する。また,ウェハWが搬出されてからも,温度調節
部材64等によってスピンチャック60の温度が維持さ
れ,次のウェハの塗布処理に備える。
【0042】以上の実施の形態では,スピンチャック6
0の材質に熱伝導性の優れたマグネシウム合金を使用し
たため,ウェハW上の溶剤の蒸発によってスピンチャッ
ク60に現れた温度斑が迅速に均され,スピンチャック
60の上面61aの温度斑が最小限に抑えられる。ま
た,温度調節部材64からの熱が伝わり易く,制御装置
67に対する応答が速くなるので,スピンチャック60
の温度を迅速に回復させることができる。また,マグネ
シウム合金は,軽いので,スピンチャック60の駆動部
63にかかる負担が軽減される。
0の材質に熱伝導性の優れたマグネシウム合金を使用し
たため,ウェハW上の溶剤の蒸発によってスピンチャッ
ク60に現れた温度斑が迅速に均され,スピンチャック
60の上面61aの温度斑が最小限に抑えられる。ま
た,温度調節部材64からの熱が伝わり易く,制御装置
67に対する応答が速くなるので,スピンチャック60
の温度を迅速に回復させることができる。また,マグネ
シウム合金は,軽いので,スピンチャック60の駆動部
63にかかる負担が軽減される。
【0043】温度調節部材64によってスピンチャック
60の温度を調節できるようにしたので,スピンチャッ
ク60の温度を設定温度に維持し,スピンチャック60
上で処理されるウェハWの温度変動を抑制することがで
きる。したがって,ウェハWの塗布処理を適切な温度で
行えると共に,ウェハ間の温度のばらつきを抑えること
ができる。
60の温度を調節できるようにしたので,スピンチャッ
ク60の温度を設定温度に維持し,スピンチャック60
上で処理されるウェハWの温度変動を抑制することがで
きる。したがって,ウェハWの塗布処理を適切な温度で
行えると共に,ウェハ間の温度のばらつきを抑えること
ができる。
【0044】温度調節部材64と支持部62との間に隙
間Dを設けたので,スピンチャック60と温度調節部材
64とが非接触となり,スピンチャック60の回転を好
適に行うことができる。当該隙間Dに磁性流体Fを介在
するようにしたので,当該隙間Dの熱伝導率が向上し,
温度調節部材64からの熱を効率よくスピンチャック6
0に伝えることができる。
間Dを設けたので,スピンチャック60と温度調節部材
64とが非接触となり,スピンチャック60の回転を好
適に行うことができる。当該隙間Dに磁性流体Fを介在
するようにしたので,当該隙間Dの熱伝導率が向上し,
温度調節部材64からの熱を効率よくスピンチャック6
0に伝えることができる。
【0045】スピンチャック60の保持部61に,熱伝
導性を有する樹脂Pをコーティングすることによって,
ウェハWに帯電した電荷をスピンチャック60に流し,
スピンチャック60から放電することができる。したが
って,帯電によってウェハWに不純物が付着し,パーテ
ィクルとなることを防止できる。また,樹脂Pによって
スピンチャック60の抵抗を比較的大きい106〜10
9Ωの範囲にすることによって,帯電した電荷が急激に
放電され,スパークすることを防止できる。
導性を有する樹脂Pをコーティングすることによって,
ウェハWに帯電した電荷をスピンチャック60に流し,
スピンチャック60から放電することができる。したが
って,帯電によってウェハWに不純物が付着し,パーテ
ィクルとなることを防止できる。また,樹脂Pによって
スピンチャック60の抵抗を比較的大きい106〜10
9Ωの範囲にすることによって,帯電した電荷が急激に
放電され,スパークすることを防止できる。
【0046】以上の実施の形態では,スピンチャック6
0の材質にマグネシウム合金を使用していたが,アルミ
ニウム合金を使用してもよい。
0の材質にマグネシウム合金を使用していたが,アルミ
ニウム合金を使用してもよい。
【0047】また,スピンチャック60の温度を調節す
るための熱源としてペルチェ素子65を用いていたが,
ヒータ等の他の熱源を用いてもよい。また,例えばスピ
ンチャック60に赤外線を照射してスピンチャック60
の温度を調節する温度調節装置を用いてもよい。
るための熱源としてペルチェ素子65を用いていたが,
ヒータ等の他の熱源を用いてもよい。また,例えばスピ
ンチャック60に赤外線を照射してスピンチャック60
の温度を調節する温度調節装置を用いてもよい。
【0048】以上の実施の形態では,温度調節部材64
と支持部62との隙間Dに,磁性流体Fを介在させた
が,隙間Dに温度調節された気体を供給するようにして
もよい。例えば,図7に示すように温度調節部材80
に,隙間D内に気体を供給するための供給管81が設け
られる。供給管81は,気体供給源82に接続されてい
る。気体供給源82は,温度調節機能を有しており,所
定温度に調節された気体が供給管81を通じて隙間D内
に供給されるようになっている。また,温度調節部材8
0の上部には,隙間D内の気体の流出を抑制する蓋83
を取り付ける。そして,例えばレジスト塗布処理が行わ
れる際に,隙間D内に温度調節された気体を供給し,隙
間D内を当該気体で充満させる。こうすることによっ
て,温度調節部材80からスピンチャック60に伝導さ
れる熱エネルギーが,隙間Dにおいて損失することが抑
制され,スピンチャック60の温度調節をより効率よく
行うことができる。
と支持部62との隙間Dに,磁性流体Fを介在させた
が,隙間Dに温度調節された気体を供給するようにして
もよい。例えば,図7に示すように温度調節部材80
に,隙間D内に気体を供給するための供給管81が設け
られる。供給管81は,気体供給源82に接続されてい
る。気体供給源82は,温度調節機能を有しており,所
定温度に調節された気体が供給管81を通じて隙間D内
に供給されるようになっている。また,温度調節部材8
0の上部には,隙間D内の気体の流出を抑制する蓋83
を取り付ける。そして,例えばレジスト塗布処理が行わ
れる際に,隙間D内に温度調節された気体を供給し,隙
間D内を当該気体で充満させる。こうすることによっ
て,温度調節部材80からスピンチャック60に伝導さ
れる熱エネルギーが,隙間Dにおいて損失することが抑
制され,スピンチャック60の温度調節をより効率よく
行うことができる。
【0049】また,温度調節された気体に代えて,隙間
D内に熱伝導性の優れた気体,例えばヘリウムガスを供
給するようにしてもよい。このように,隙間D内に熱伝
導性の優れた気体を供給することによって,隙間D内が
当該気体で満たされて,隙間D内の熱の熱伝導性が向上
する。それ故,温度調節部材80から支持部62への熱
の伝達が効率よく行われる。したがって,スピンチャッ
ク60の温度調節がより迅速かつ効果的に行われる。
D内に熱伝導性の優れた気体,例えばヘリウムガスを供
給するようにしてもよい。このように,隙間D内に熱伝
導性の優れた気体を供給することによって,隙間D内が
当該気体で満たされて,隙間D内の熱の熱伝導性が向上
する。それ故,温度調節部材80から支持部62への熱
の伝達が効率よく行われる。したがって,スピンチャッ
ク60の温度調節がより迅速かつ効果的に行われる。
【0050】以上の実施の形態は,本発明をレジスト塗
布装置に適用したものであったが,他の処理装置,例え
ば現像処理装置等にも適用できる。また,以上の実施の
形態は,半導体ウェハデバイスの製造プロセスのフォト
リソグラフィー工程における処理装置について適用した
ものであったが,本発明は半導体ウェハ以外の基板例え
ばLCD基板の処理装置においても適用できる。
布装置に適用したものであったが,他の処理装置,例え
ば現像処理装置等にも適用できる。また,以上の実施の
形態は,半導体ウェハデバイスの製造プロセスのフォト
リソグラフィー工程における処理装置について適用した
ものであったが,本発明は半導体ウェハ以外の基板例え
ばLCD基板の処理装置においても適用できる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば,保持部材の温度変動を
抑制することができるので,保持部材に保持された基板
を安定した温度で処理することができ,歩留まりの向上
が図られる。
抑制することができるので,保持部材に保持された基板
を安定した温度で処理することができ,歩留まりの向上
が図られる。
【図1】実施の形態にかかるレジスト塗布装置を搭載し
た塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図であ
る。
た塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図であ
る。
【図2】図1の塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】図1の塗布現像処理システムの背面図である。
【図4】レジスト塗布装置の構成の概略を示す縦断面の
説明図である。
説明図である。
【図5】スピンチャックの構成の概略を示す斜視図であ
る。
る。
【図6】温度調節部材の構成の概略を示す縦断面の説明
図である。
図である。
【図7】スピンチャックの他の構成例を示す縦断面の説
明図である。
明図である。
1 塗布現像処理システム 17 レジスト塗布装置 60 スピンチャック 61 保持部 62 支持部 64 温度調節部材 65 ペルチェ素子 67 制御装置 68 温度センサ P 樹脂 D 隙間 F 磁性流体 W ウェハ
Claims (8)
- 【請求項1】 基板を処理する処理装置であって,基板
を保持する保持部材を有し,前記保持部材の材質には,
マグネシウム合金が用いられていることを特徴とする,
基板の処理装置。 - 【請求項2】 基板を処理する処理装置であって,基板
を保持する保持部材と,前記保持部材の温度を調節する
温度調節装置とを有することを特徴とする,基板の処理
装置。 - 【請求項3】 前記保持部材は,基板を保持する保持部
と,前記保持部を支持する支持部とを有し,前記支持部
には,当該支持部の一部を囲んで当該支持部の温度を調
節する温度調節部材が設けられていることを特徴とす
る,請求項2に記載の基板の処理装置。 - 【請求項4】 前記温度調節部材と前記支持部との間に
は,隙間が設けられており,前記隙間には,磁性流体が
介在されていることを特徴とする,請求項3に記載の基
板の処理装置。 - 【請求項5】 前記温度調節部材と前記支持部との間に
は,隙間が設けられており,前記隙間に,少なくとも大
気よりも熱伝導性のよい気体を供給する供給部を有する
ことを特徴とする,請求項3に記載の基板の処理装置。 - 【請求項6】 前記温度調節部材と前記支持部との間に
は,隙間が設けられており,前記隙間に,温度調節され
た気体を供給する供給部を有することを特徴とする,請
求項3に記載の基板の処理装置。 - 【請求項7】 前記保持部材の材質には,マグネシウム
合金が用いられていることを特徴とする,請求項2,
3,4,5又は6のいずれかに記載の基板の処理装置。 - 【請求項8】 前記保持部材の基板との接触部には,導
電性を有する樹脂がコーティングされていることを特徴
とする,請求項1,2,3,4,5,6又は7のいずれ
かに記載の基板の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001141605A JP2002343696A (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | 基板の処理装置 |
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