JP2002342800A - 通行料金徴収装置および方法、通行管理装置および方法 - Google Patents

通行料金徴収装置および方法、通行管理装置および方法

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JP2002342800A
JP2002342800A JP2001144591A JP2001144591A JP2002342800A JP 2002342800 A JP2002342800 A JP 2002342800A JP 2001144591 A JP2001144591 A JP 2001144591A JP 2001144591 A JP2001144591 A JP 2001144591A JP 2002342800 A JP2002342800 A JP 2002342800A
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Kenji Kanayama
憲司 金山
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭域通信の車載器および携帯端末を混在させ
て有料道路の通行料金を支払うことができるようにす
る。 【解決手段】 通行料金徴収装置6は、車両11A乃至
11Cを光センサ5A乃至5Cで検出すると、狭域通信ア
ンテナ9を介して全車両11対して狭域通信を行う。通
行料金徴収装置6は、車両11Aおよび11Bに対し
て、車載器12Aおよび12Bとの狭域通信により料金
を徴収する。また、通行料金徴収装置6は、車載器を搭
載していない車両11Cに対して、携帯電話13Cによ
り広域通信により料金を徴収する。これにより、狭域通
信の車載器による料金徴収と携帯端末の広域通信による
料金徴収の混在利用が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通行料金徴収装置
および方法、通行管理装置および方法に関し、特に、有
料道路などの通行料金の徴収処理を、まず、ETCの車
載器との狭域通信によって行い、狭域通信ができなかっ
た場合、携帯電話機などの持ち運ぶことができる携帯通
信端末との広域通信によって行うようにした通行料金徴
収装置および方法、通行管理装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、狭域通信をベースとしたETC(E
lectronic Toll Collection System;ノンストップ自動
車料金収受システム)が開発され、有料道路をはじめと
した様々な通行料金を徴収するシステムとして実施され
ている。
【0003】これは、料金所に設置した路側アンテナと
通行車両に搭載した車載器との間で狭域通信(DSR
C;Dedicated Short Range Communication)することに
より、有料道路などの通行料金を徴収するものである。
【0004】ETCの長所は、狭域通信を利用している
ため、高速大容量かつ高信頼性の無線通信を行うことが
できる点である。
【0005】一方、車載器を利用せずに、携帯電話機を
利用して広域通信により通行料金を徴収するシステム
が、例えば特開平11−7562号公報および特開平1
1−110593号公報に開示されている。
【0006】携帯電話機を使用する長所は、使用される
携帯電話機は汎用であるため、機器の初期投資費用が少
なく済む点である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ETC
の短所は、狭域通信を利用する性質上、料金所の路側ア
ンテナに対して、車載器のアンテナを見通しのよい場所
に設置しなければならず、車両における設置上の問題が
ある点である。
【0008】一方、携帯電話機を使用する短所は、狭域
通信に比べて通信速度が遅く、料金徴収処理に時間がか
かる点である。また、広域通信の利用者が多い場合に
は、通信できない場合がある。
【0009】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、まず、車載器との狭域通信によって料金
徴収を行い、狭域通信ができなかった場合、携帯電話機
などの携帯性のある携帯通信端末との広域通信によっ
て、有料道路などの通行料金の徴収ができるようにし、
もって、狭域通信による料金徴収と広域通信による料金
徴収との混在を可能にさせるものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の通行料金
徴収装置は、車両のナンバープレート情報および携帯端
末情報を関連付けて記憶する情報記憶手段と、進行する
車両を検出する車両検出手段と、車両に搭載されている
車載器と狭域通信することによって、料金を徴収する処
理を行う狭域通信料金徴収手段と、狭域通信料金徴収手
段により、料金を徴収できたか否かを判定する徴収判定
手段と、車両のナンバープレート情報を取得するナンバ
ープレート情報取得手段と、ナンバープレート情報が取
得手段により取得されたナンバープレート情報に関連付
けられている携帯端末情報を情報記憶手段により記憶さ
れている携帯端末情報の中から読み出す読み出し手段
と、徴収判定手段により、料金を徴収できなかったと判
定された場合、読み出し手段により読み出された携帯端
末と広域通信することによって料金を徴収する処理を行
う広域通信料金徴収手段とを備えることを特徴とする。
【0011】情報記憶手段は、例えば、図2の請求先情
報記憶部28により構成され、車両検出手段は、例え
ば、図3の5A乃至5Cにより構成される。
【0012】狭域通信料金徴収手段は、例えば、図8の
処理を実行する図2の制御部21、狭域通信部22、狭
域通信アンテナ9、通行料金記憶部26、および徴収料
金記憶部27により構成され、徴収判定手段は、図7の
ステップS3の処理を実行する図2の制御部21により
構成される。
【0013】ナンバープレート情報取得手段は、例え
ば、図3のナンバープレート認識部24A乃至24Cに
より構成される。また、ナンバープレート情報取得手段
は、図2のナンバープレート認識用カメラ3A乃至3C
を含めて構成するようにしてもよい。
【0014】読み出し手段は、図7のステップS10の
処理を実行する図2の制御部21により構成され、広域
通信料金徴収手段は、図10の処理を実行する図2の制
御部21、広域通信部23、広域通信アンテナ10、通
行料金記憶部26、および徴収料金記憶部27により構
成される。
【0015】ナンバープレートとは、車両を識別するた
めに使用されているものである。よって、ナンバープレ
ート情報に限らず、車両を識別することができる情報で
あればなんでもよい。例えば、車両を識別する情報とし
て、車両を運転する利用者の運転免許証番号や車両製造
番号等がある。
【0016】従って、ナンバープレート情報取得手段
は、撮影した画像を解析することによりナンバープレー
ト情報などの識別情報を取得するだけでなく、例えば、
ナンバープレートに通信機能が設けられている場合、ナ
ンバープレートから送信される無線により、ナンバープ
レート情報を取得するようにしてもよい。
【0017】車両検出手段は、料金所を通過しようとす
る車両を検出する。そして、車両検出手段で、車両を検
出したことに基づいて、狭域通信料金徴収手段により車
載器から料金の徴収処理を開始する。ここで、車両検出
手段は、車両の料金所への進入を検出できるものであれ
ばよい。例えば、光学式センサやレーザレーダなどの物
体検出装置がある。また、車載器と無線通信できたか否
かによって、車両の進入の有無を検出するようにしても
よい。
【0018】車両は、乗用車、トラック、二輪車などの
有料道路の課金対象となる車両を意味する。ただし、車
両が二輪車である場合で、ナンバープレート情報取得手
段が、カメラを用いてその撮影画像を画像処理すること
によって、ナンバープレート情報を取得するときには、
二輪車のナンバープレートは車体の後方にのみ取り付け
られているから、そのナンバープレートを撮像するため
には、ナンバープレート撮像用カメラは、車体を後方か
ら撮像するように設置されている。
【0019】車載器とは、ETCにおける道路の料金所
を通行しようとする車両に搭載される装置である。そし
て、通行管理徴収装置の狭域通信料金手段と狭域通信す
ることで、車載器から通行料金が徴収される。ここで、
車載器から通行料金が徴収されるとは、車載器に記憶さ
れている金額情報を減額することによって通行料金を徴
収するとしてもよいし、車載器に記憶されている金額情
報を通行料金装置に電子的に送信することにより通信料
金を徴収することにしてもよいし、さらに、車載器に記
憶されている通行料金請求先情報に基づいて通行料金徴
収装置が通行料金請求先から通行料金を徴収するように
してもよい。
【0020】携帯端末とは、道路の利用者が所持する端
末である。そして、携帯端末と通行料金徴収装置とが広
域通信することによって、道路の通行料金が徴収され
る。
【0021】携帯端末情報とは、所定のエリアの通行し
た利用者の携帯番号情報であり、例えば、利用者からの
料金徴収ができるものであれば、請求先として、銀行口
座の口座番号、電子マネーやクレジットカード、プリペ
イド方式の金額情報、または回数券情報としてもよい。
【0022】利用者が所有する携帯端末の携帯端末情報
と利用者が所有する車両のナンバープレート情報とは、
予め関連付けて情報記憶手段に記憶されている。そし
て、料金所で車両が検出され、検出された車両のナンバ
ープレート情報が取得されたとき、そのナンバープレー
ト情報に関連付けられている携帯端末情報が読み出し手
段によって読み取られる。そして、読み取られた携帯端
末情報に基づいて、携帯端末と広域通信料金徴収手段と
が広域通信を行い、通行料金が徴収される。
【0023】ここで、携帯端末から通行料金が徴収され
るとは、携帯端末に記憶されている金額情報を減額する
ことによって通行料金を徴収するとしてもよいし、携帯
端末に記憶されている金額情報を通行料金徴収装置に電
子的に送信することにより徴収することにしてもよい
し、さらに、携帯端末に記憶されている通行料金請求先
情報に基づいて、通行料金徴収装置が通行料金請求先か
ら通行料金を徴収するようにしてもよい。
【0024】本発明の第1の通行料金徴収装置において
は、はじめに、車両に搭載されている車載器と狭域通信
し、料金徴収が行われる。そして、料金徴収できる場
合、料金徴収が行われる。もし、狭域通信で料金徴収で
きない場合、料金所を通行しようとする車両から取得さ
れたナンバープレート情報に基づいて、そのナンバープ
レート情報に関連付けられている携帯端末情報が読み出
され、携帯端末と広域通信が読み出され、携帯端末と広
域通信し、料金に関する情報を送受信することによっ
て、料金が徴収される。
【0025】単なる広域通信では、携帯端末が存在する
車両の場所を特定することができない。よって、広域通
信では、特定の地点の通行料金を徴収することはできな
いことになる。しかし、料金所を通過した車両のナンバ
ープレート情報に基づいて、広域通信することにより、
携帯端末が存在する場所を特定し、特定の場所を通行す
る利用者が所有する携帯端末を使用して、特定の場所を
通行したときの通行料金を徴収することができる。
【0026】これにより、ETCの車載器による狭域通
信による料金徴収と、携帯端末機の広域通信による料金
徴収を混在させることができる。
【0027】本発明の第2の通行料金徴収装置は、進行
する車両を検出する車両検出手段と、車両に搭載されて
いる車載器と狭域通信することによって、料金を徴収す
る処理を行う狭域通信料金徴収手段と、狭域通信料金徴
収手段により、料金を徴収できたか否かを判定する徴収
判定手段と、車両のナンバープレート情報を取得するナ
ンバープレート情報取得手段と、ナンバープレート情報
取得手段により取得されたナンバープレート情報に関連
付けられている携帯端末情報を、携帯端末情報と車両の
ナンバープレート情報とが関連つけられているデータベ
ースから読み出す読み出し手段と、徴収判定手段によ
り、料金を徴収できなかったと判定された場合、読み出
し手段により読み出された携帯端末と広域通信すること
によって料金を徴収する処理を行う広域通信料金徴収手
段とを備えることを特徴とする。
【0028】本発明の第2の通行料金徴収装置において
は、車両に搭載されている車載器と狭域通信することに
よって、料金が徴収され、料金を徴収できなかったと判
定された場合、取得されたナンバープレート情報に関連
付けられている携帯端末情報が読み出され、携帯端末と
広域通信することによって料金が徴収される。
【0029】これにより、ETCの車載器による狭域通
信による料金徴収と、携帯端末機の広域通信による料金
徴収を混在させることができる。
【0030】本発明の通行料金徴収方法は、進行する車
両を検出する車両検出ステップと車両に搭載されている
車載器と狭域通信することによって、料金を徴収する処
理を行う狭域通信料金徴収ステップと、狭域通信料金徴
収ステップの処理により、料金を徴収できたか否かを判
定する徴収ステップと、車両のナンバープレート情報を
取得するナンバープレート情報取得ステップと、ナンバ
ープレート情報取得ステップの処理により取得されたナ
ンバープレート情報に関連付けられている携帯端末情報
を、携帯端末情報と車両のナンバープレート情報とが関
連つけられているデータベースから読み出す読み出しス
テップと、徴収判定ステップの処理により、料金を徴収
できなかったと判定された場合、読み出しステップの処
理により読み出された前記携帯端末と広域通信すること
によって料金を徴収する処理を行う広域通信料金徴収ス
テップとを含むことを特徴とする。
【0031】車両検出ステップは、例えば、図7のステ
ップS1により構成され、狭域通信料金徴収ステップ
は、例えば、図7のステップS2により構成される。
【0032】徴収判定ステップは、図7のステップS3
により構成され、ナンバープレート情報取得ステップ
は、図7のステップS5により構成される。
【0033】読み出しステップは、図7のステップS1
0により構成され、広域通信料金徴収手段は、図7のス
テップS12により構成される。
【0034】本発明の通行料金徴収方法においては、車
両に搭載されている車載器と狭域通信することによっ
て、料金が徴収され、料金を徴収できなかったと判定さ
れた場合、取得されたナンバープレート情報に関連付け
られている携帯端末情報が読み出され、携帯端末と広域
通信することによって料金が徴収される。
【0035】これにより、ETCの車載器による狭域通
信による料金徴収と、携帯端末機の広域通信による料金
徴収を混在させることができる。
【0036】本発明の通行管理装置は、所定の通行料金
徴収装置から送信された車両のナンバープレート情報、
車両の画像情報、および車両が通過したエリア情報を含
む通行情報を受信する受信手段と、受信手段により受信
した通行情報を記憶する通行情報記憶手段と、車両の前
記通行情報に基づいて、通行料金を算出する算出手段
と、車両のナンバープレート情報に対応付けて車両の所
有者および所有者の住所を含む車両登録情報を記憶する
車両登録記憶手段と、通行情報記憶手段により記憶され
ている通行情報に基づいて、算出手段により算出された
通行料金を、車両登録記憶手段により記憶されている車
両登録情報により検出された車両の所有者に対して請求
する請求手段とを備えることを特徴とする。
【0037】受信手段は、例えば、図6の車両情報通信
部62により構成され、通行情報記憶手段は、例えば、
図6の通行情報記憶部64により構成される。通行情報
記憶手段に車両の画像情報を記憶することにより、例え
ば、その車両の利用者が、通行料金を支払わない場合
に、証拠情報として利用することができる。
【0038】算出手段は、例えば、図13のステップS
66の処理を実行する図6の制御部61により構成さ
れ、車両登録記憶手段は、例えば、図6の車両登録記憶
部65により構成される。
【0039】請求手段は、例えば、図13のステップS
66の処理を実行する図6の制御部61により構成され
る。また、請求手段は、図6の出力部67を含むような
構成してもよいし、図6の出力部67とプリンタ69を
含むような構成してもよい。
【0040】通行情報とは、通行料金徴収装置6より送
信された、車両のナンバープレート情報、車両画像情報
および、通行料金徴収装置6の識別情報(入出場ゲート
情報)であり、車両のナンバープレートと対応付けられ
て記憶されている。
【0041】車両登録情報とは、ナンバープレート情
報、車両の所有者、および所有者の住所などである。
【0042】本発明の通行管理装置においては、通行情
報に基づいて、算出された通行徴収料金が、車両登録情
報により検出された車両の所有者に対して請求される。
【0043】これにより、狭域通信による料金徴収、お
よび、携帯端末機による広域通信による料金徴収ができ
なかった場合でも、有料道路の入出口にて停車すること
なく、料金徴収を行うことができる。
【0044】本発明の通行管理方法は、所定の通行料金
徴収装置から送信された車両のナンバープレート情報、
車両の画像情報、および車両が通過したエリア情報を含
む通行情報を受信する受信ステップと、受信ステップの
処理により受信した通行情報を記憶する通行情報記憶ス
テップと、車両の通行情報に基づいて、通行料金を算出
する算出ステップと、車両のナンバープレート情報に対
応付けて車両の所有者および所有者の住所を含む車両登
録情報を記憶する車両登録記憶ステップと、通行情報記
憶手ステップにより記憶されている通行情報に基づい
て、算出ステップの処理により算出された通行料金を、
車両登録記憶ステップの処理により記憶されている車両
登録情報により検出された車両の所有者に対して請求す
る請求ステップとを含むことを特徴とする。
【0045】受信ステップは、例えば、図13のステッ
プS61により構成され、通行情報記憶ステップは、例
えば、図13のステップS62により構成される。
【0046】算出ステップは、例えば、図13のステッ
プS66により構成され、請求ステップは、例えば、図
13のステップS68により構成される。
【0047】本発明の通行管理方法においては、通行情
報に基づいて、算出された通行徴収料金が、車両登録情
報により検出された車両の所有者に対して請求される。
【0048】これにより、狭域通信による料金徴収、お
よび、携帯端末機による広域通信による料金徴収ができ
なかった場合でも、有料道路の入出口にて停車すること
なく、料金徴収を行うことができる。
【0049】
【発明の実施の形態】図1は、均一料金の有料道路1A
における、本発明を適用した通行管理システムの構成例
を示すブロック図である
【0050】図1の通行管理システムの例においては、
道路1を横切るようにガントリー2−1が設置されてお
り、白抜き矢印で示す車両の進行方向に対して、ガント
リー2−1から先の道路(斜線で示す部分以降の道路)
が有料道路1Aとされている。そして、ガントリー2−
1の近傍に設けられている通行料金徴収装置6、あるい
は、通行管理センタ7に設置されている通行管理装置8
は、この有料道路1Aを通行する車両の通行料金を徴収
する。
【0051】道路1は、車線A、B、およびCを有して
おり、図1の例では、車両11Aが車線Aを、車両11
Bが車線Bを、車両11Cが車線Cを、それぞれ走行し
ている。
【0052】道路1を横切るように設置されているガン
トリー2−1には、車線Aに対応してナンバープレート
認識用カメラ3A、および車両撮影用カメラ4Aが設け
られ、車線Bに対応してナンバープレート認識用カメラ
3B、および車両撮影用カメラ4Bが設けられ、車線C
に対応してナンバープレート認識用カメラ3C、および
車両撮影用カメラ4Cが設けられている。
【0053】これらのナンバープレート認識用カメラ3
A乃至3C、および車両撮影用カメラ4A乃至4Cは、
ガントリー2−1の近傍に設けられている通行料金徴収
装置6に、有線、または無線でそれぞれ接続されてい
る。
【0054】また、道路1には、ガントリー2−1の位
置を基準として、車両の逆進行方向の位置に、ガントリ
ー2−2が設けられており、ガントリー2−2には、車
線A乃至Cに対応して光センサ5A乃至5Cが設置され
ている。各光センサは、各車線における車両の進入を検
出する。光センサ5A乃至5Cは、通行料金徴収装置6
に接続されており、放出している光が車両11A乃至1
1Cにより遮られたとき、車両11A乃至11Cの検出
信号を通行料金徴収装置6に出力する。
【0055】車両11Aは、車内に、ETCの車載器1
2A搭載し、車両11Bは、車載器12Bを搭載してい
る。車載器12Aおよび12Bは、それぞれ通行料金徴
収装置6に設置されている狭域通信アンテナ9を介し
て、狭域通信による通信を行うことができる。
【0056】また、車両11B(その使用者)は、携帯
電話機13Bを搭載し、車両11C(その使用者)は、
携帯電話機13Cを搭載している。携帯電話機13Bお
よび13Cは、それぞれ通行料金徴収装置6に設置され
ている広域通信アンテナ10を介して、広域通信による
通信を行うことができる。尚、車両11Cは、車載器を
搭載していない。
【0057】通行料金徴収装置6は、光センサ5A乃至
5Cからの検出信号に基づき、狭域通信アンテナ9を介
して、車載器12Aおよび12Bとの狭域通信による料
金徴収処理を開始する。通行料金徴収装置6は、車載器
12Aおよび12Bとの狭域通信による料金徴収処理が
失敗したと判断した場合、あるいは、車両11Cのよう
に、車載器を搭載していないと判断した場合、ナンバー
プレート認識用カメラ3A乃至3C、および車両撮影用
カメラ4A乃至4Cを駆動し、車両11A乃至11Cを
撮影する。料金徴収が失敗する場合には、雑音により正
常に通信できない場合や、車載器の金額情報が不足して
いる場合などがある。
【0058】ナンバープレート撮影用カメラ3A乃至3
Cにより撮影された車両11A乃至11Cのナンバープ
レート情報、および車両撮影用カメラ4A乃至4Cによ
り撮影された車両11A乃至11Cの外観の画像情報
は、通行料金徴収装置6に取り込まれ、通行料金徴収装
置6の判断に基づいて、有線、または無線により通行管
理装置8に出力される。
【0059】様々な地域に設けられている有料道路の入
口ゲート毎に、このようにガントリー2−1乃至通行料
金徴収装置6が設置されている。通行料金徴収装置6
は、車載器12Aおよび12Bとの狭域通信による通行
料金徴収、あるいは、携帯電話機13Bおよび13Cと
の広域通信による通行料金徴収を行う。そして、通行管
理装置8は、通行料金徴収装置6において通行料金徴収
ができなかった場合、各地域の通行料金徴収装置6から
供給されてきた画像情報に基づいて、有料道路を通行す
る車両の通行料金を徴収する。なお、当然、ガントリー
2−1乃至通行料金徴収装置6を出口ゲートに設置し、
出場する車両から通行料金を徴収するようにしてもよ
い。
【0060】また、有料道路のように、通行するにあた
り、料金が徴収される場合だけでなく、さらに、ロード
プライシング制度のように、所定の地域に入る毎に料金
を徴収するといった場合にも、図1の通行管理システム
を適用することができる。
【0061】図1に示す通行管理システムにおいて、車
両11A乃至11Cの利用者は、有料道路1Aを通行す
る場合、予め、ETCを利用するための契約を行い、車
両のナンバープレート情報を登録した車載器12Aまた
は12Bを搭載する。あるいは、例えば、携帯電話機な
どの携帯端末を利用して、通行料金徴収装置6に予めア
クセスする。そして、利用者は、携帯電話機の電話番
号、車両のナンバープレート情報を請求先情報として送
信し、登録する。請求先情報としては、他に、自宅の固
定電話番号、有料道路1Aの通行料金の引き落とし口座
として指定する銀行口座の口座番号、もしくはクレジッ
トカードの番号に関する情報を登録することにしてもよ
い。
【0062】通行料金徴収装置6は、車両11A乃至1
1Cから送信されてきたナンバープレート情報に対応付
けて、携帯電話機の電話番号などを記憶し、データベー
スを構築する。
【0063】そして、通行料金徴収装置6は、車載器1
2Aおよび12Bとの狭域通信による料金徴収ができな
かった場合、あるいは、車載器12が車両に搭載されて
いない場合、ナンバープレート撮影用カメラ3A乃至3
Cにより撮影されたナンバープレート情報に基づいて、
データベースを検索し、携帯電話番号情報を取得し、携
帯電話機13Bおよび13Cとの広域通信により、通行
料金を徴収する。このとき、ナンバープレート情報は、
車両を識別できる情報であればよいので、電子ナンバー
プレートから無線通信で取得された情報でもよい。
【0064】ETCの車載器12Aおよび12B、ある
いは、携帯電話機13Bおよび13Cからの通行料金の
支払方法は、この例では、説明を簡単にするため、後述
する車載器12Aおよび12B、あるいは、携帯電話機
13Bおよび13Cに記憶されているプリペイドカード
分の電子マネーを減額する方法として説明するが、銀行
口座による決済、クレジットカードによる決済、もしく
は、車載器12Aおよび12B、あるいは、携帯電話1
3Bおよび13Cに記憶されている電子マネー、あるい
は、ポイントを減算し、通行料金徴収器6が減算結果を
記憶する方法でもよい。
【0065】さらに、通行料金徴収装置6は、車両から
料金を徴収することができなかったとき、車両11A乃
至11Cのナンバープレート情報、および車両11A乃
至11Cの外観の画像情報を有線、または無線により通
行管理装置8に送信する。
【0066】ナンバープレート情報を取得することがで
きなかったとき、通行管理装置8は、その車両の存在を
表示や警告することで係員に知らせる。係員は、対象車
両のナンバープレート画像を目視で確認し、通行管理装
置8に入力する。
【0067】通行管理装置8は、ナンバープレート情報
に基づいて、予め記憶されている車両登録データベース
(ナンバープレート情報、車両の所有者名、所有者の住
所などが記憶されている)を検索し、車両の所有者名、
所有者の住所を取得し、その後、取得した住所に請求書
を郵送する。
【0068】これにより車両11A乃至11Cの利用者
は、料金徴収所で停車し、現金で通行料金を支払うこと
なく、有料道路1Aを通行することができる。
【0069】なお、車両撮影用カメラ4A乃至4Cは、
車両11A乃至11Cを前方から撮影する位置に配置さ
れるが、ナンバープレート認識用カメラ3A乃至3C
は、撮影対象に応じて所定の位置に設置される。例え
ば、ナンバープレート撮影用カメラ4A乃至4Cは、通
行する車両が自動車の場合、車両を前方または後方から
撮影する位置に配置されるが、通行する車両が2輪車の
場合、そのナンバープレートは車体の後方に設置されて
いるため、後方から撮影できる位置に設置される。
【0070】図2は、通行料金徴収装置6の構成例を示
すブロック図である。
【0071】ナンバープレート認識用カメラ3、車両撮
影用カメラ4、光センサ5、ナンバープレート認識部2
4および、画像処理部25は、図3により詳細に示すよ
うに、A乃至Cの車線数に対応する個数存在する。
【0072】制御部21は、光センサ5A乃至5Cから
の出力に基づいて、車両11A乃至11Cを検出したと
き、狭域通信部22を制御し、狭域通信アンテナ9を介
して、全ての車両に対して、有料道路1Aの入口ゲート
であることを示す信号を送信する。
【0073】狭域通信部22は、狭域通信アンテナ9を
介して、車両11Aに搭載されている車載器12Aから
車両11Aのナンバープレート情報を受信し、制御部2
1に供給する。制御部21は、そのナンバープレート情
報に基づいて、車両の小型、大型などを判断し、通行料
金記憶部26に記憶されている有料道路1Aの通行料金
を取得し、狭域通信部22を制御し、狭域通信アンテナ
9を介して、車載器12Aに通行料金額を送信させる。
そして、狭域通信部22は、車載器12Aにより記憶さ
れている電子マネーを受信し、制御部21へ供給する。
【0074】制御部21は、供給された電子マネーを徴
収料金記憶部27に記憶させた後、狭域通信部22を制
御し、車載器12Aに通行料金徴収が完了したことを送
信させて、ETCを使用した狭域通信による通行料金徴
収が終了する。
【0075】しかしながら、例えば、車両11Bに搭載
されている車載器12Bから電子マネーが受信できなか
った場合、あるいは、車両11Cのように車載器を搭載
していない場合、制御部21は、ナンバープレート認識
部24Bおよび24Cを制御し、ナンバープレート認識
用カメラ3Bおよび3Cで車両11Bおよび11Cのナ
ンバープレートを撮影させる。また、制御部21は、画
像処理部25Bおよび25Cを制御し、車両撮影用カメ
ラ4Bおよび4Cで車両11Bおよび11Cの外観を撮
影させる。
【0076】ナンバープレート認識部24Bおよび24
Cは、制御部21からの指示に基づいて、ナンバープレ
ート認識用カメラ3Bおよび3Cを駆動し、車両11B
および11Cのナンバープレートを撮影し、撮影した画
像データからナンバープレートの文字や記号を認識して
ナンバープレート情報を取得する。ナンバープレート認
識部24Bおよび24Cは、それぞれ取得したナンバー
プレート情報を制御部21に出力する。画像処理部25
Bおよび25Cは、制御部21からの指示に基づいて、
車両撮影用カメラ4Bおよび4Cを駆動し、車両11B
および11Cの外観を撮影し、撮影した車両画像情報を
制御部21に出力する。
【0077】通行料金徴収装置6は、例えば、車両11
Bおよび11Cの利用者が利用する携帯電話機13Bお
よび13Cから送信され、広域通信アンテナ10を介し
て、広域通信部23において受信されたナンバープレー
ト情報、携帯電話番号などを、請求先情報記憶部28に
供給し、そのデータベースに予め記憶させる。
【0078】制御部21は、ナンバープレート認識部2
4Bおよび24Cから供給されてきたナンバープレート
情報に基づいて、請求先情報記憶部28のデータベース
を検索し、対応する携帯番号を取得する。さらに、その
ナンバープレート情報に基づいて、通行料金記憶部26
に記憶されている有料道路1Aの通行料金を取得し、広
域通信部23を制御し、車両11Bおよび11Cの利用
者が利用する携帯電話機13Bおよび13Cに通行料金
額を送信させる。そして、広域通信部23は、携帯電話
機13Bおよび13Cにより記憶されている電子マネー
を受信し、制御部21へ供給する。
【0079】制御部21は、供給された電子マネーを徴
収料金記憶部27に記憶させた後、広域通信部23を制
御し、携帯電話機13Bに通行料金徴収が完了したこと
を送信させて、携帯電話機を使用した広域通信による通
行料金徴収が終了する。
【0080】ナンバープレート認識部24Bまたは24
Cが、ナンバープレートを認識できなかった場合、制御
部21は、車両画像情報を車両情報通信部29を制御し
て、通行管理センタ7に設置される通行管理装置8に送
信する。あるいは、制御部21が、請求先情報記憶部2
8のデータベースから、携帯電話番号を取得できなかっ
た場合、制御部21は、ナンバープレート情報および車
両画像情報を車両情報通信部29を制御して、通行管理
センタ7に設置される通行管理装置8に送信する。ま
た、通行料金徴収装置6から送信される情報には、通行
料金徴収装置6の識別情報(入場ゲート情報)、および
入場時刻などの情報が含まれる。識別情報は、通行料金
記憶部26に記憶されており、時刻を計時するタイマ
は、制御部21に内蔵されている。
【0081】図4は、ETCの車載器12の構成例を示
すブロック図である。
【0082】狭域通信部43は、狭域通信アンテナ42
を介して、通行料金徴収装置6の狭域通信アンテナ9を
有する狭域通信部22と通信し、有料道路の入口ゲート
であることを示す信号を受信し、制御部41に供給す
る。制御部41は、ナンバープレート情報記憶部44に
記憶されている車両のナンバープレート情報を取得し、
狭域通信部43を制御し、狭域通信アンテナ42を介し
て、通行料金徴収装置6にその情報を送信させる。
【0083】さらに、制御部41は、狭域通信部43を
制御し、狭域通信アンテナ42を介して、有料道路1A
の通行料金額を受信する。制御部41は、電子マネー記
憶部45(車載器12に装着されるICカード46が有
する)に、受信された通行料金額分の電子マネーが残っ
ているか否かを判断し、残高があった場合、狭域通信部
43を介して、通行料金徴収装置6に電子マネーを送信
する。
【0084】制御部41は、狭域通信部43を制御し、
狭域通信アンテナ42を介して、通行料金徴収装置6よ
り料金徴収が完了したことを示す信号を受信し、料金徴
収を完了させる。このとき、表示部47に、徴収料金
額、料金徴収の完了の通知、あるいは、電子マネーの残
高などを表示させてもよい。
【0085】図5は、携帯電話機13の構成例を示すブ
ロック図である。
【0086】通話部54は、ナンバープレート情報、携
帯電話番号などを通行料金徴収装置6に登録するための
ユーザの入力を受ける。広域通信部53は、広域通信ア
ンテナ52を介して、通行料金徴収装置6の広域通信ア
ンテナ10を有する広域通信部23と通信し、有料道路
1Aの通行料金額を受信し、制御部51に供給する。制
御部51は、電子マネー記憶部55に、受信された通行
料金額以上の電子マネーが残っているか否かを判断し、
残高があった場合、広域通信部53を制御し、広域通信
アンテナ52を介して、通行料金徴収装置6に電子マネ
ーを送信する。
【0087】制御部51は、広域通信部53を制御し、
広域通信アンテナ52介して、通行料金徴収装置6より
料金徴収が完了したことを示す信号を受信し、料金徴収
を完了させる。このとき、表示部56に、徴収料金額、
料金徴収の完了の通知、あるいは、電子マネーの残高な
どを表示させてもよい。
【0088】図6は、通行管理センタ7に設置されてい
る通行管理装置8の構成例を示すブロック図である。
【0089】制御部61は、通行管理装置8の全体の動
作を制御する。例えば、制御部61は、通行料金徴収装
置6から、車両情報通信部62を介して供給されてきた
ナンバープレート情報、車両画像情報および、通行料金
徴収装置6の識別情報(入場ゲート情報)などを通行情
報記憶部64に供給し、そのデータベースに記憶させ
る。そして、制御部61は、通行情報記憶部64のデー
タベースからナンバープレート情報を検索できない場
合、出力部67を制御し、その車両画像情報などをモニ
タ68に出力させ、係員に通知する。
【0090】ナンバープレート情報が検索できない場
合、車両画像情報に基づいて、係員などの目視によりナ
ンバープレート情報が取得され、入力部66を介して、
入力される。制御部61は、入力されたナンバープレー
ト情報を通行情報記憶部64のデータベースに記憶させ
る。
【0091】制御部61は、例えば、1週間に一度、定
期的に(定期的でなくてもよい)、ナンバープレート情
報に基づいて、車両の車種(小型、大型など)を判定
し、通行料金記憶部63に記憶されている有料道路1A
の通行料金を算出し、通行情報記憶部64のデータベー
スに記憶する。さらに、制御部61は、ナンバープレー
ト情報に基づいて、ナンバープレート情報、車両の所有
者、および所有者の住所などが予め記憶されている車両
登録記憶部65のデータベースから、車両の所有者、お
よび所有者の住所を取得し、その住所に請求書を郵送す
るため、出力部67を介して、プリンタ69に請求書を
出力させる。
【0092】車両情報通信部62は、通行料金徴収装置
6から送信されてきたナンバープレート情報、車両画像
情報、および入場ゲートに関する情報などを受信し、制
御部61に出力する。
【0093】通行料金記憶部63は、ハードディスク
や、そのドライブからなり、各料金所における各車種ご
との通行料金を記憶している。例えば、車両のナンバー
プレート情報より、車種(小型、大型などを含む)を検
出し、その通行料金額を制御部61に出力する。
【0094】通行情報記憶部64は、ハードディスク
や、そのドライブからなり、通行料金徴収装置6から送
信されてきたナンバープレート情報、車両画像情報、お
よび入場ゲートに関する情報を記憶し、データベースを
構築する。これにより、ナンバープレート情報に基づい
て、対応する車両の外観の画像を読み出すことができ
る。記憶された車両画像情報は、例えば、通行料金を支
払わない利用者に対して、有料道路1Aを通行した証拠
として、後に使用される。従って、通行情報記憶部64
には、利用者の顔の画像情報や車両の外観の画像情報の
他に、車両の通行時刻なども記憶される。
【0095】さらに、例えば、1週間に一度、定期的に
(定期的でなくてもよい)、制御部61によって、通行
料金記憶部63から取得された有料道路1Aの通行料金
も通行情報記憶部64のデータベースに書き込まれる。
通行料金の徴収が完了したとき、ナンバープレート情報
に基づいて、通行情報記憶部64のデータベースから、
対応する車両の情報が消去される。
【0096】車両登録記憶部65は、ハードディスク
や、そのドライブからなり、ナンバープレート情報、車
両の所有者、および所有者の住所などを記憶し、データ
ベースを構築する。通行料金徴収装置6において、狭域
通信および広域通信による通行料金徴収ができなかった
場合、車両登録記憶部65は、車両登録記憶部65のデ
ータベースより、ナンバープレート情報に基づいて、車
両の所有者、および所有者の住所を取得する。
【0097】次に、図7のフローチャートを参照して、
通行料金徴収装置6の処理について説明する。
【0098】ステップS1において、制御部21は、光
センサ5A乃至5Cからの出力に基づいて、車両11A
乃至11Cを検出したか否かを判定し、検出したと判定
するまで待機する。そして、制御部21は、車両11A
乃至11Cを検出したと判定した場合、ステップS2に
進む。
【0099】ステップS2において、制御部21は、走
行している車両11A乃至11Cに対して、狭域通信に
よる有料道路1Aの通行料金徴収の処理を開始する。図
8に基づいて、この狭域通信処理を説明する。
【0100】ステップS21において、制御部21は、
狭域通信部22を制御し、狭域通信アンテナ9を介し
て、光センサ5A乃至5Cにより検出された全車両に対
して有料道路の入口ゲートであることを示す信号を送信
させる。
【0101】このとき、車載器12を搭載している車両
11からナンバープレート情報などが送信されてくる
(後述する図11のステップS42)。そこで、ステッ
プS22において、制御部21は、例えば、車載器12
Aが搭載されている車両11Aより、車両11Aのナン
バープレート情報を、狭域通信アンテナ9を介して狭域
通信部22に受信させる。
【0102】ステップS23において、制御部21は、
車両11Aより、ナンバープレート情報が受信できたか
否かを判断する。受信できなかった場合、制御部21
は、狭域通信による有料道路1Aの通行料金徴収ができ
なかったものと判断し、処理を終了する。
【0103】ステップS23において、制御部21が、
ナンバープレート情報を受信できたと判断したとき、ス
テップS24において、制御部21は、車両11Aのナ
ンバープレート情報に基づいて、車種を判定し、通行料
金記憶部26に記憶されている有料道路1Aの通行料金
を算出し、ステップS25において、狭域通信部22を
制御し、狭域通信アンテナ9を介して、車載器12Aに
通行料金額を送信させる。
【0104】このとき、車載器12Aから電子マネーが
送信されてくる(後述する図11のステップS45)。
そこで、ステップS26において、狭域通信部22は、
狭域通信アンテナ9を介して車載器12Aの電子マネー
を受信し、制御部21に供給する。ステップS27にお
いて、制御部21は、受け取った電子マネーを徴収料金
記憶部27に記憶し、狭域通信部22を制御し、狭域通
信アンテナ9を介して、有料道路1Aの通行料金の処理
が完了したことを送信させる。この完了通知は、車載器
12Aにより受信される(図11のステップS46)。
【0105】その後、図7のステップS3において、制
御部21は、狭域通信による有料道路1Aの通行料金徴
収ができたか否かを判断し、車両11Aのように、狭域
通信による有料道路1Aの通行料金徴収できたと判断し
た場合、処理を終了させる。
【0106】車両11Cは、車載器12を搭載していな
いので、上述したような処理を行うことができない。ま
た、車両11Bは、車載器12Bを搭載しているが、例
えばICカード46が車載器12Bに装着されていなけ
れば、やはり、上述したような処理は実行できない。こ
のような場合、ステップS3において、制御部21は、
狭域通信による有料道路1Aの通行料金徴収ができなか
ったと判断し、ステップS4に進み、この通行料金徴収
装置6が設置された有料道路の入口ゲートの地点名を通
行料金記憶部26から読み出す。
【0107】ステップS5において、制御部21は、ナ
ンバープレート認識部24Bおよび24Cを制御し、ナ
ンバープレート認識用カメラ3Bおよび3Cを駆動さ
せ、車両11Bおよび11Cのナンバープレートを撮影
させる。さらに、ナンバープレート認識部24Bおよび
24Cは、撮影した画像データからナンバープレートの
文字や記号を認識してナンバープレート情報を取得し、
制御部21に出力する。
【0108】ステップS6において、制御部21は、画
像処理部25Bおよび25Cを制御し、車両撮影用カメ
ラ4Bおよび4Cを駆動させ、車両11Bおよび11C
の外観を撮影させる。画像処理部25Bおよび25C
は、撮影した車両画像情報を制御部21に出力する。
【0109】ステップS7において、制御部21は、ス
テップS5の処理によりナンバープレート情報を取得で
きたか否か判断する。制御部21は、例えば、車両11
Cのナンバープレート情報が取得できなかったと判断し
た場合、ステップS8に進み、車両画像情報、および、
入口の地点名を通行管理センタ7の通行管理装置8へ送
信し、通行料金徴収装置6による処理は終了する。
【0110】例えば、車両11Bのナンバープレート情
報が取得できた場合、ステップS9に進み、制御部21
は、車両11Bの有料道路1Aのナンバープレート情報
に基づいて、通行料金記憶部26に記憶されている有料
道路1Aの通行料金を算出する。
【0111】さらに、制御部21は、ステップS10に
おいて、取得したナンバープレート情報に基づいて、請
求先情報記憶部28より、その車両の所有者の携帯電話
機13Bの番号を取得する。この請求先情報記憶部28
は、図9に、例えば、ナンバープレート情報が、品川○
○ あ 12−34の車両は、携帯電話機の電話番号
が、090−1234−5678であると示されるよう
に、ナンバープレートに対応付けられて携帯電話機の電
話番号(携帯番号)が記憶されたデータベースを有して
いる。なお、このデータベースへの登録は、携帯電話
機、家の固定電話機、紙面、またはファクシミリによる
車両の所有者からの申請に基づいて行われる。請求先情
報記憶部28のデータベースに登録される内容として
は、この他に、自宅の固定電話機の電話番号、有料道路
1Aの通行料金の決済口座として指定する銀行口座の口
座番号、もしくはクレジットカードの番号に関する情報
を登録するようにしてもよい。
【0112】ステップS11において、制御部21は、
携帯電話機13Bの電話番号を取得できたか否かを判断
し、携帯電話機13Bの電話番号が取得された場合、ス
テップS12において、制御部21は、広域通信による
有料道路1Aの通行料金徴収の処理を開始する。図10
に基づいて、この広域通信処理を説明する。
【0113】ステップS31において、制御部21は、
広域通信部23を制御し、広域通信アンテナ10を介し
て、携帯電話機13B宛に、算出した通行料金額を送信
させる。
【0114】このとき、携帯電話機13Bから電子マネ
ーが送信されてくるので(後述する図12のステップS
53)、ステップS32において、広域通信部23は、
広域通信アンテナ10を介して携帯電話機13Bの電子
マネーを受信し、制御部21に供給する。ステップS3
3において、制御部21は、受け取った電子マネーを徴
収料金記憶部27に記憶させ、広域通信部23を制御
し、広域通信アンテナ10を介して、有料道路1Aの通
行料金の徴収が完了したことを送信させる。この完了通
知は、携帯電話機13Bにより受信される(図12のス
テップS54)。
【0115】その後、図7のステップS13において、
制御部21は、広域通信による有料道路1Aの通行料金
徴収ができたか否かを判断し、車両11Bに対して実行
されたように、広域通信通信による有料道路1Aの通行
料金徴収が完了したと判断した場合、通行料金徴収装置
6における処理が終了する。
【0116】ステップS13において、制御部21は、
電子マネーを受け取れなかったと判定された場合、ステ
ップS14に進む。
【0117】ステップS11において、携帯電話機の電
話番号を取得できなかったと判定された場合、あるい
は、ステップS13において、広域通信による有料道路
1Aの通行料金徴収ができなかったと判定された場合、
ステップS14において、制御部21は、ナンバープレ
ート情報と車両画像情報、および、入口の地点名を通行
管理センタ7の通行管理装置8へ送信し、処理を終了さ
せる。
【0118】次に、図11のフローチャートを参照し
て、図8の通行料金徴収装置6の狭域通信処理に対応し
て行われるETCの車載器12Aおよび12Bの狭域通
信処理について説明する。
【0119】ステップS41において、狭域通信部43
は、狭域通信アンテナ42を介して、通行料金徴収装置
6から有料道路1Aの入口ゲートであることを示す信号
を受信すると、これを制御部41に供給する。
【0120】ステップS42において、制御部41は、
ナンバープレート情報記憶部44に記憶されている車両
のナンバープレート情報を取得し、狭域通信部43を制
御し、狭域通信アンテナ42を介して、通行料金徴収装
置6にその情報を送信させる。
【0121】上述したように、このとき、通行料金徴収
装置6から、徴収料金額が送信されてくる(図8のステ
ップS25)。そこで、ステップS43において、制御
部41は、通行料金徴収装置6から送信されてきた、有
料道路1Aの通行料金額を、狭域通信アンテナ42を介
して、狭域通信部43により受信させ、取得する。
【0122】ステップS44において、制御部41は、
電子マネー記憶部45に、受信された有料道路1Aの通
行料金額分の電子マネーが残っているか否かを判断す
る。
【0123】電子マネー記憶部45に有料道路1Aの通
行料金額分の電子マネーが残っている場合、ステップS
45において、制御部41は、狭域通信部43を制御
し、狭域通信アンテナ42を介して、通行料金徴収装置
6に電子マネーを送信する。これに対応して、通行料金
徴収装置6から受け取り完了が通知されてくるので(図
8のステップS27)、ステップS46において、制御
部41は、通行料金徴収装置6から送信されてくる、有
料道路1Aの通行料金額の受け取りの完了の通知を、狭
域通信アンテナ42から、狭域通信部43を介して受信
し、処理を終了させる。
【0124】ステップS44において、電子マネー記憶
部45に、有料道路1Aの通行料金額が残っていないと
判定された場合、制御部41は、車載器12AおよびB
における狭域通信の処理を終了させる。
【0125】車載器12Aおよび12Bにおける狭域通
信の処理が終了したとき、制御部41は、表示部47
に、徴収料金額、料金徴収の完了、未完了の通知、ある
いは、電子マネーの残高などを表示させてもよい。
【0126】次に、図12のフローチャートを参照し
て、図8の通行料金徴収装置6の広域通信処理に対応し
て行われる携帯電話機13Bおよび13Cの広域通信処
理について説明する。
【0127】上述したように、通行料金徴収装置6か
ら、徴収料金額が送信されてくる(図10のステップS
31)。そこで、ステップS51において、制御部51
は、通行料金徴収装置6から送信されてきた、有料道路
1Aの通行料金額を、広域通信アンテナ52を介して、
広域通信部53により受信させ、取得する。
【0128】ステップS52において、制御部51は、
電子マネー記憶部55に、受信された有料道路1Aの通
行料金額分の電子マネーが残っているか否かを判断す
る。
【0129】電子マネー記憶部55に有料道路1Aの通
行料金額分の電子マネーが残っている場合、ステップS
53において、制御部51は、広域通信部53を制御
し、広域通信アンテナ52を介して、通行料金徴収装置
6に電子マネーを送信する。これに対応して、通行料金
徴収装置6から受け取り完了が通知されてくるので(図
10のステップS33)、ステップS54において、制
御部51は、通行料金徴収装置6から送信されてくる、
有料道路1Aの通行料金額の受け取りの完了の通知を、
広域通信アンテナ52から、広域通信部53を介して受
信し、処理を終了させる。
【0130】ステップS52において、電子マネー記憶
部55に、有料道路1Aの通行料金額が残っていないと
判定された場合、制御部51は、携帯電話機13Bおよ
び13Cにおける広域通信の処理を終了させる。
【0131】携帯電話機13Bおよび13Cにおける広
域通信の処理が終了したとき、制御部51は、表示部5
6に、徴収料金額、料金徴収の完了、未完了の通知、あ
るいは、電子マネーの残高などを表示させてもよい。
【0132】次に、図13のフローチャートを参照し
て、通行料金徴収装置6による図7のステップS8,S
14の処理に対応して実行される通行管理センタ7に設
置されている通行管理装置8の処理について説明する。
【0133】ステップS61において、制御部61は、
通行料金徴収装置6から、ナンバープレート情報、車両
画像情報および、通行料金徴収装置6の識別情報(入場
ゲート情報)などを車両情報通信部62を介して受信
し、ステップS62において、その全ての情報を通行情
報記憶部64に供給し、図14に、例えば、ナンバープ
レート情報が、品川○○ あ 12−34の車両は、入
口地点名が、Aで、車両画像が、有であると示されるよ
うに、データベースに記憶させる。
【0134】ステップS63において、制御部61は、
通行情報記憶部64のデータベースの情報の中に、ナン
バープレート情報が検出されていない車両があるか否か
を検出する。ナンバープレート情報が検出されていない
車両があった場合、ステップS64において、制御部6
1は、出力部67を制御し、車両用撮影カメラ4で撮影
されたその車両の画像をモニタ68に出力、表示させる
とともに、係員に通知する。
【0135】この場合、車両画像情報に基づいて、係員
が目視によりその車両のナンバープレート情報を確認
し、入力部66を操作して、ナンバープレート情報を入
力する。ステップS65において、制御部61は、入力
されたナンバープレート情報を、通行情報記憶部64の
データベースに記憶させる。
【0136】ステップS65の処理が完了した後、また
は、ステップS63で、ナンバープレート情報が検出さ
れていない車両は存在しないと判定された場合、ステッ
プS66において、制御部61は、例えば、1週間に一
度、定期的に(定期的でなくてもよい)、ナンバープレ
ート情報に基づいて、通行料金記憶部63に記憶されて
いる有料道路1Aの通行料金を算出する。ステップS6
7において、制御部61は、算出した有料道路1Aの通
行料金を、ナンバープレート情報に対応させて、図15
に、例えば、ナンバープレート情報が、品川○○ あ
12−34の車両は、入口地点名が、Aで、車両画像
が、有で、徴収料金が、3,500円であると示される
ように、通行情報記憶部64のデータベースに記憶させ
る。
【0137】さらに、ステップS68において、制御部
61は、ナンバープレート情報に基づいて、図16に、
例えば、ナンバープレート情報が、品川○○ あ 12
−34の車両は、登録者名が、山田太郎で、登録者住所
が、〒111−111 品川区品川○−○−△であると
示されるように、ナンバープレート情報、車両の所有
者、および所有者の住所などが予め記憶されている車両
登録記憶部65のデータベースから、車両の所有者、お
よび所有者の住所を取得し、その住所に請求書を郵送す
るため、出力部67を介して、プリンタ69に請求書を
発行させる。
【0138】上記のように、均一料金の有料道路1Aに
おいて、まず、通行料金徴収装置6において、ETCの
車載器12による狭域通信による料金徴収がなされ、狭
域通信による料金徴収ができなかった場合、携帯電話機
13による広域通信による料金徴収がなされ、広域通信
による料金徴収ができなかった場合、通行管理センタ7
の通行管理装置8により、車両の所有者に請求書が送ら
れるので、これにより車両11A乃至11Cの利用者
は、ETCの車載器を搭載していてもいなくても、料金
徴収所で停車し、現金で通行料金を支払うことなく、有
料道路1Aを通行することができる。
【0139】上述した例においては、有料道路1Aに入
場するとき、車両11A乃至11Cに、通行料金を請求
するようにしたが、入場したゲートと出場したゲートに
よって、通行料金が変動する有料道路でも本発明は適用
することができる。次に、この場合の通行管理システム
について説明する。
【0140】図17は、利用距離または利用区間に応じ
て利用料金が変動する有料道路を通行する車両から、通
行料金を請求する通行管理システムの概念を示す図であ
る。
【0141】有料道路1B(斜線の部分)の入場ゲート
には、入場側通行料金徴収装置6Aが設置されている。
そして、入場側通行料金徴収装置6Aは、有料道路1B
に入場する車両11Dの存在を検出したとき、車両11
Dとの狭域通信による料金徴収処理を行う。
【0142】すなわち、入場側通行料金徴収装置6Aの
近傍に設置されているガントリー2A−1には、図示は
省略するが、それぞれの車線に対応して、図1に示した
ようなナンバープレート認識用カメラ、および車両撮影
用カメラが設置されている。また、ガントリー2A−2
には、光センサが設置されている。
【0143】同様に、有料道路1Bの出場ゲートに設置
されている出場側通行料金徴収装置6Bの近傍にも、ナ
ンバープレート認識用カメラ、車両撮影用カメラ、およ
び光センサ(いずれも図示せず)がそれぞれ、ガントリ
ー2B−1または2B−2に設けられている。
【0144】そして、出場側通行料金徴収装置6Bは、
有料道路1Bから出場する車両11Dの存在を検出した
とき、車両11Dとの狭域通信による料金徴収処理を行
う。
【0145】なお、図示は省略するが、有料道路1Bに
は、複数の入場ゲートおよび出場ゲートが設けられてお
り、それぞれのゲート毎に、入場側通行料金徴収装置6
Aまたは出場側通行料金徴収装置6Bが設置されてい
る。
【0146】図18は、通行管理装置8Aの構成例を示
すブロック図である。図3の通行管理装置8と同様の部
分については、同一の符号を付してある。
【0147】車両情報通信部62は、入場側通行料金徴
収装置6Aから送信されてきたナンバープレート情報お
よび車両画像情報、または出場側通行料金徴収装置6B
から送信されてきたナンバープレート情報、および車両
画像情報を受信し、制御部61に出力する。
【0148】制御部61は、車両情報通信部62を介し
て、入場側通行料金徴収装置6Aから送信されてきたナ
ンバープレート情報、および車両画像情報を、入出場車
両情報記憶部81に出力し、記憶させる。また、同様
に、制御部61は、車両情報通信部62を介して、出場
側通行料金徴収装置6Bから送信されてきたナンバープ
レート情報、および車両画像情報も、さらに、入出場車
両情報記憶部81に記憶させる。
【0149】なお、制御部61の制御により、入出場車
両情報記憶部81には、車両11Dが有料道路1Bに入
場した地点に関する情報(例えば、入場側通行料金徴収
装置6Aの識別情報)や入場時刻(以下、まとめて、適
宜、入場情報と称する)、さらに、車両11Dが有料道
路1Bから出場した地点に関する情報(例えば、出場側
通行料金徴収装置6Bの識別情報)や出場時刻(以下、
まとめて、適宜、出場情報と称する)なども記憶され
る。
【0150】そして、制御部61は、入場情報と出場情
報に基づいて、車両11Dの通行料金を算出し、利用者
に対して請求書を発行する。
【0151】入出場車両情報記憶部81は、制御部61
が入場側通行料金徴収装置6Aから取得した車両画像情
報とともに、ナンバープレート情報や上述した入場情報
を記録し、さらに、出場側通行料金徴収装置6Bから取
得した車両画像情報とともに、ナンバープレート情報や
上述した出場情報を記憶する。
【0152】そして、入出場車両情報記憶部81に記憶
されている情報は、通行料金を算出するための情報とし
て利用される他に、例えば、有料道路1Bの通行料金を
支払わない利用者に対する証拠情報として使用される。
【0153】なお、通行管理装置8Aは、入出場車両情
報記憶部81が追加されている点、および通行情報記憶
部64が省かれている点を除いて、他の構成は、上述し
た図6の通行管理装置8と同様の構成である。
【0154】また、図17の入場側通行料金徴収装置6
A、および出場側通行料金徴収装置6Bは、図2に示す
通行料金徴収装置6と同様に構成され、それぞれ、車両
11Dを検出したとき、車両11Dとの狭域通信処理に
よる通信が実行され、その処理ができなかった場合、入
場側通行料金徴収装置6A、および出場側通行料金徴収
装置6Bは、通行管理装置8Aに対して、車両11Dの
ナンバープレート情報、車両画像情報、入場または出場
情報を送信する。
【0155】図19は、ETCの車載器12Dの構成例
を示すブロック図である。
【0156】狭域通信部43は、狭域通信アンテナ42
を介して、入場側通行料金徴収装置6Aおよび出場側通
行料金徴収装置6Bから、それぞれ、有料道路1Bの入
口ゲートであること、または有料道路1Bの出口ゲート
であることを示す信号を受信する。
【0157】制御部41は、有料道路1Bの入口ゲート
であった場合、狭域通信部43を制御し、狭域通信アン
テナ42を介して、入場側通行料金徴収装置6Aから有
料道路1Bの入口情報を受信させる。制御部41は、受
信させた入場情報を、地点情報記憶部91に記憶させ、
狭域通信部43を制御し、狭域通信アンテナ42を介し
て、入場側通行料金徴収装置6Aに、処理が完了したこ
とを送信させる。
【0158】なお、ETCの車載器12Dは、地点情報
記憶部91が追加されている点を除いて、他の構成は、
上述した図4のETCの車載器12と同様の構成であ
る。
【0159】次に、図20のフローチャートを参照し
て、ETCの車載器12Dの狭域通信処理について説明
する。
【0160】ステップS81において、狭域通信アンテ
ナ42を有する狭域通信部43は、入場側通行料金徴収
装置6Aまたは出場側通行料金徴収装置6Bから、それ
ぞれ、有料道路1Bの入口ゲートであること、または有
料道路1Bの出口ゲートであることを示す信号を受信
し、制御部41に供給する。
【0161】ステップS82において、制御部41は、
現在通過しているのが、入口であるのか否かを判断す
る。入口であると判断した場合、ステップS83に進
み、制御部41は、供給された有料道路1Bの入場情報
を地点情報記憶部91に記憶させる。
【0162】ステップS84において、制御部41は、
狭域通信部43を制御し、狭域通信アンテナ42を介し
て、入場側通行料金徴収装置6Aに、処理が完了したこ
とを送信させ、車載器12Dにおける狭域通信の処理を
終了させる。
【0163】ステップS82において、制御部41は、
現在通過しているのが、出口であると判断した場合、ス
テップS85に進み、制御部41は、ナンバープレート
情報記憶部44に記憶されている車両のナンバープレー
ト情報を取得し、狭域通信部43を制御し、狭域通信ア
ンテナ42を介して、出場側通行料金徴収装置6Bにそ
の情報を送信させる。また、制御部41は、地点情報記
憶部91に記憶されている(ステップS83の処理で記
憶された)入口地点名を読み出し、出場側通行料金徴収
装置6Bに送信する。
【0164】このとき、出場側通行料金徴収装置6Bか
ら、通行料金(徴収料金)が送信されてくる(後述する
図26のステップS225)。そこで、ステップS86
において、制御部41は、狭域通信アンテナ42を介し
て、狭域通信アンテナ43により出場側通行料金徴収装
置6Bから送信されてきた有料道路1Bの通行料金額を
受信する。
【0165】ステップS87において、制御部41は、
電子マネー記憶部45に、受信された有料道路1Bの通
行料金額分の電子マネーが残っているか否かを判断す
る。
【0166】電子マネー記憶部45に有料道路1Bの通
行料金額分の電子マネーが残っている場合、ステップS
88において、制御部41は、狭域通信部43を制御
し、狭域通信アンテナ42を介して、出場側通行料金徴
収装置6Bに電子マネーを送信する。これに対応して、
出場側通行料金徴収装置6Bから、受け取り完了が通知
されてくる(図26のステップS227)。そこで、ス
テップS89において、制御部41は、出場側通行料金
徴収装置6Bから送られてきた、有料道路1Bの通行料
金額の受け取りの完了を受信し、車載器12Dにおける
狭域通信の処理を完了させる。
【0167】ステップS87において、電子マネー記憶
部45に有料道路1Bの通行料金額が残っていないと判
定された場合、車載器12Dにおける狭域通信の処理は
終了される。
【0168】車載器12Dにおける狭域通信の処理が完
了したとき、制御部41は、表示部47に、徴収料金
額、料金徴収の完了、未完了の通知、あるいは、電子マ
ネーの残高などを表示させてもよい。
【0169】次に、図21のフローチャートを参照し
て、入場側通行料金徴収装置6Aの処理について説明す
る。
【0170】ステップS101において、制御部21
は、光センサ5からの出力に基づいて、車両11Dを検
出したか否かを判定し、検出したと判定するまで待機す
る。そして、制御部21は、車両11Dを検出したと判
定した場合、ステップS102に進む。
【0171】ステップS102において、制御部21
は、走行している車両11Dに対して、狭域通信による
有料道路1Bの通行料金徴収の処理を開始する。図22
に基づいて、この狭域通信処理を説明する。
【0172】ステップS121において、制御部21
は、狭域通信部22を制御し、狭域通信アンテナ9を介
して、光センサ5により検出された全車両に対して有料
道路1Bの入口ゲートであることを示す信号を送信させ
る。同時に、入口地点名など、入場情報を送信させ、処
理を終了する。
【0173】その後、図21のステップS103におい
て、制御部21は、車載器12Dから有料道路1Bの入
場情報記憶処理が完了したことを受信したか否かを判断
する。この完了通知は、図20のステップS84の処理
で車載器12Dから送信されるものである。制御部21
は、完了通知を受信した場合、入口側通行料金徴収装置
6Aにおける処理を終了する。
【0174】制御部21は、車載器12Dから有料道路
1Bの入場情報記憶処理が完了したことの通知を受信し
なかった場合、ステップS104に進み、この入場側通
行料金徴収装置6Aが設置された有料道路の入口ゲート
の入口地点名を通行料金記憶部26から読み出す。
【0175】ステップS105において、制御部21
は、ナンバープレート認識部24を制御し、ナンバープ
レート認識用カメラ3を駆動させ、車両11Dのナンバ
ープレートを撮影させる。さらに、ナンバープレート認
識部24は、撮影した画像データからナンバープレート
の文字や記号を認識してナンバープレート情報を取得
し、制御部21に出力する。
【0176】ステップS106において、制御部21
は、画像処理部25を制御し、車両撮影用カメラ4を駆
動させ、車両11Dの外観を撮影させる。画像処理部2
5は、撮影した車両画像情報を制御部21に出力する。
【0177】ステップS107において、制御部21
は、ステップS105の処理によりナンバープレート情
報を取得できたか否か判断する。制御部21は、ナンバ
ープレート情報が取得できなかったと判断した場合、ス
テップS108に進み、車両画像情報、および入口の地
点名を、通行管理センタ7の通行管理装置8Aへ送信
し、処理を終了する。
【0178】ナンバープレート情報が取得できた場合、
ステップS109に進み、制御部21は、ナンバープレ
ート情報と車両画像情報、および入口の地点名を、通行
管理センタ7の通行管理装置8Aへ送信し、入場側通行
料金徴収装置6Aによる処理は終了する。
【0179】次に、図23のフローチャートを参照し
て、通行管理センタ7に設置されている通行管理装置8
Aの有料道路1Bの入場側処理について説明する。
【0180】ステップS131において、制御部61
は、入場側通行料金徴収装置6Aから、ナンバープレー
ト情報、車両画像情報、および、入場側通行料金徴収装
置6Aの識別情報(入場ゲート情報)などを、車両情報
通信部62を介して受信する。
【0181】ステップS132において、制御部61
は、その全ての情報を入出場車両情報記憶部81に供給
し、図24に、例えば、ナンバープレート情報が、品川
○○あ 12−34の車両は、入口地点名が、Aで、車
両画像が、有であると示されるように、データベースに
記憶させ、処理を終了する。
【0182】次に、図25のフローチャートを参照し
て、出場側通行料金徴収装置6Bの処理について説明す
る。
【0183】ステップS181において、制御部21
は、光センサ5からの出力に基づいて、車両11Dを検
出したか否かを判定し、検出したと判定するまで待機す
る。そして、制御部21は、車両11Dを検出したと判
定した場合、ステップS182に進む。
【0184】ステップS182において、制御部21
は、走行している車両11Dに対して、狭域通信による
有料道路1Bの出口側通行料金徴収の処理を開始する。
図26に基づいて、この狭域通信処理を説明する。
【0185】ステップS221において、制御部21
は、狭域通信部22を制御し、狭域通信アンテナ9を介
して、光センサ5により検出された全車両に対して有料
道路1Bの出口ゲートであることを示す信号を送信させ
る。
【0186】ステップS222において、制御部21
は、車載器12Dが搭載されている車両11Dより、車
両11Dの有料道路1Bの入口地点名とナンバープレー
ト情報を受信する。この情報は、図20のステップS8
5の処理で、車載器12Dから送信されたものである。
【0187】制御部21は、ステップS223におい
て、車両11Dより、車両11Dの有料道路1Bの入口
地点名および、ナンバープレート情報が受信できたか否
かを判断する。これらの情報を受信できなかった場合、
制御部21は、狭域通信による有料道路1Bの通行料金
徴収ができなかったものと判断し、処理を終了する。
【0188】ステップS223において、車両11Dの
有料道路1Bの入口地点名および、ナンバープレート情
報が受信できた場合、処理は、ステップS224に進
み、制御部21は、車両11Dの有料道路1Bの入口地
点名とナンバープレート情報に基づいて、通行料金記憶
部26に記憶されている有料道路1Bの通行料金を算出
し、ステップS225において、狭域通信部22を制御
し、狭域通信アンテナ9を介して、車載器12Dに通行
料金額を送信させる。
【0189】これに応答して、車載器12Dは、電子マ
ネーを送信してくる(図20のステップS88)。そこ
で、ステップS226において、狭域通信部22は、狭
域通信アンテナ9を介して車載器12Dの電子マネーを
受信し、制御部21に供給する。ステップS227にお
いて、制御部21は、受け取った電子マネーを徴収料金
記憶部27に記憶させ、狭域通信部22を制御し、狭域
通信アンテナ9を介して、有料道路1Bの通行料金の処
理が完了したことを送信させ、処理を終了させる。この
完了通知は、車載器12Dにより受信される(図20の
ステップS89)。
【0190】その後、図25のステップS183におい
て、制御部21は、狭域通信による有料道路1Bの料金
徴収できたか否かを判断し、狭域通信による有料道路B
の通行料金徴収ができたと判断した場合、処理を終了す
る。
【0191】ステップS183において、有料道路1B
の料金徴収ができなかったと判定された場合、ステップ
S184に進み、制御部21は、この出口側通行料金徴
収装置6Bが設置されている有料道路の出口ゲートの出
口地点名を通行料金記憶部26から読み出す。
【0192】ステップS185において、制御部21
は、ナンバープレート認識部24を制御し、ナンバープ
レート認識用カメラ3を駆動させ、車両11Dのナンバ
ープレートを撮影させる。さらに、ナンバープレート認
識部24は、撮影した画像データからナンバープレート
の文字や記号を認識してナンバープレート情報を取得
し、制御部21に出力する。
【0193】ステップS186において、制御部21
は、画像処理部25を制御し、車両撮影用カメラ4を駆
動させ、車両11Dの外観を撮影させる。画像処理部2
5は、撮影した車両画像情報を制御部21に出力する。
【0194】ステップS187において、制御部21
は、ステップS185の処理によりナンバープレート情
報を取得できたか否かを判断する。制御部21は、ナン
バープレート情報が取得できなかったと判断した場合、
ステップS188に進み、車両画像情報、および、出口
地点名を、通行管理センタ7の通行管理装置8Aへ送信
し、出場側通行料金徴収装置6Bにおける処理を終了す
る。
【0195】ナンバープレート情報が取得できた場合、
ステップS189に進み、制御部21は、取得したナン
バープレート情報に基づいて、通行管理センタ7の通行
管理装置8Aから、車両11Dの有料道路1Bの入口地
点名の通知を要求し、その通知が送られてきたとき、車
両情報通信部29を介してそれを受信する。
【0196】ステップS190において、制御部21
は、車両11Dの有料道路1Bの入口地点名、出口地点
名、ナンバープレート情報に基づいて、通行料金記憶部
26に記憶されている有料道路1Bの通行料金を算出す
る。
【0197】さらに、ステップS191において、制御
部21は、請求先情報記憶部28より、その車両の所有
者の携帯電話機の電話番号を取得する。
【0198】ステップS192において、制御部21
は、携帯電話機の電話番号を取得できたか否かを判断
し、取得できなかった場合は、ステップS196に進
む。
【0199】ステップS192において、携帯電話機の
電話番号が取得されたと判定された場合、ステップS1
93において、制御部21は、広域通信による有料道路
1Bの通行料金徴収の処理を開始する。なお、ステップ
S193の広域通信処理は、図10に基づいて上述した
説明と同様の処理のため、その説明は省略する。
【0200】ステップS194において、制御部21
は、広域通信による有料道路1Bの通行料金が徴収でき
たか否かを判断し、広域通信通信による有料道路1Bの
通行料金が徴収できた場合、ステップS195におい
て、料金徴収処理完了とそのナンバープレート情報を、
通行管理センタ7の通行管理装置8Aに送信し、出口側
通行料金徴収装置6Bにおける処理を終了する。
【0201】ステップS194において、狭域通信によ
る有料道路1Bの通行料金徴収ができなかったと判定さ
れた場合、ステップS196に進む。
【0202】ステップS192において、携帯電話機の
番号を取得できなかったと判定された場合、あるいは、
ステップS194において、広域通信による有料道路1
Bの通行料金の徴収ができなかったと判定された場合、
制御部21は、ステップS196において、ナンバープ
レート情報と車両画像情報、および、出口の地点名を、
通行管理センタ7の通行管理装置8Aへ送信し、出口側
通行料金徴収装置6Bによる処理を終了する。
【0203】次に、図27のフローチャートを参照し
て、図25の出場側通行料金徴収装置6Bの処理に対応
して行われる通行管理センタ7に設置されている通行管
理装置8Aの処理について説明する。
【0204】ステップS241において、制御部61
は、出場側通行料金徴収装置6Bから、図25のステッ
プS189の処理で、ナンバープレート情報に基づいた
入口地点名の要求を、車両情報通信部62を介して受信
したか否かを判定し、受信したとき、ステップS242
において、制御部61は、入場側通行料金徴収装置6A
からの入口地点名情報を記憶してある入出場車両情報記
憶部81から、ナンバープレート情報に基づいて取得し
た入口地点名を、車両情報通信部62を介して、出場側
通行料金徴収装置6Bに送信する。
【0205】ステップS243において、制御部61
は、出場側通行料金徴収装置6Bから、図25のステッ
プS195の処理に基づいて、有料道路1Bの料金徴収
が完了したことを示す通知を受信したか否かを判断す
る。
【0206】制御部61が、料金徴収処理の完了通知を
受信したと判断した場合、ステップS244に進み、料
金徴収処理が完了したナンバープレート情報に基づい
て、入出場側情報車両記憶部81のデータベースから削
除し、通行管理装置8Aの処理を終了する。
【0207】制御部61が、料金徴収処理の完了通知を
受信していない場合、ステップS245に進み、出場側
通行料金徴収装置6Bから、図25のステップS188
またはステップS196の処理に基づいて送信されたナ
ンバープレート情報、車両画像情報、または、出場側通
行料金徴収装置6Bの識別情報(出場ゲート情報)など
を、車両情報通信部62を介して受信し、ステップS2
46において、その全ての情報を入出場車両情報記憶部
81に供給し、図28に、例えば、ナンバープレート情
報が、品川○○ あ 12−34の車両は、入口地点名
が、Aで、車両画像が、有であり、さらに、出口地点名
が、Yで、出口画像が、有であると示されるように、デ
ータベースに記憶(更新)させる。
【0208】ステップS247において、制御部61
は、入出場車両情報記憶部81のデータベースの情報の
中に、ナンバープレート情報が検出されていない車両が
あるか否かを判定する。ナンバープレート情報が検出さ
れていない車両が存在する場合、ステップS248にお
いて、制御部61は、出力部67を制御し、その車両の
情報をモニタ68に出力、表示させ、係員に通知する。
【0209】ナンバープレート情報が検出されていない
車両については、その車両画像情報に基づいて、係員が
目視によりナンバープレート情報を確認し、入力部66
を操作して、入力する。制御部61は、ステップS24
9において、入力されたナンバープレート情報を入出場
車両情報記憶部81のデータベースに記憶させる。
【0210】ステップS247で、ナンバープレート情
報が検出されていない車両は存在しないと判定された場
合、または、ステップS249の処理が終了したとき、
ステップS250において、制御部61は、例えば、1
週間に一度、定期的に(定期的でなくてもよい)、ナン
バープレート情報に基づいて、通行料金記憶部63に記
憶されている有料道路1Bの通行料金を算出する。ステ
ップS251において、制御部61は、算出した有料道
路1Bの通行料金を、ナンバープレート情報に対応させ
て、図29に、例えば、ナンバープレート情報が、品川
○○ あ 12−34の車両は、入口地点名が、Aで、
車両画像が、有であり、さらに、出口地点名が、Yで、
出口画像が、有で、徴収金額が、3,500円であると
示されるように、入出場車両情報記憶部81のデータベ
ースに記憶させる。
【0211】さらに、ステップS252において、制御
部61は、ナンバープレート情報に基づいて、図16に
示されるように、ナンバープレート情報、車両の所有
者、および所有者の住所などが予め記憶されている車両
登録記憶部65のデータベースから、車両の所有者、お
よび所有者の住所を取得し、その住所のその所有者宛に
請求書を郵送するため、出力部67を介して、プリンタ
69に請求書を発行させる。
【0212】上記のように、利用距離または利用区間に
応じて利用料金が変動する有料道路1Bの場合でも、ま
ず、入場通行料金徴収装置6Aと出場通行料金徴収装置
6Bにおいて、ETCの車載器12Dによる狭域通信に
よる料金徴収がなされ、狭域通信による料金徴収ができ
なかった場合、携帯電話機13Dによる広域通信による
料金徴収がなされ、広域通信による料金徴収ができなか
った場合、通行管理センタ7の集中管理装置8Aによ
り、車両の所有者に請求書が送られるので、これにより
車両11Dの利用者は、ETCの車載器を搭載していて
もいなくても、料金徴収所で停車し、現金で通行料金を
支払うことなく、有料道路1Bを通行することができ
る。
【0213】従って、ETCの車載器との狭域通信によ
る料金徴収方法、あるいは、携帯電話機との広域通信に
よる料金徴収方法の、どちらかの方法でまずこのシステ
ムを導入し、その後に、もうひとつの方法を加えるとい
う方法が可能になり、本システムの導入が容易にできる
ようになる。
【0214】また、ETCの車載器との狭域通信による
料金徴収方法および携帯電話機との広域通信による料金
徴収方法での通行料金の格差を設けることで、すなわ
ち、ETCの車載器との狭域通信による料金徴収方法
に、プレミアム(料金そのものに格差を付ける、あるい
は、利用回数に応じて所定の割引を行うなど)を付与す
ることができる。
【0215】なお、本システムは、車両から料金を支払
う全ての分野(駐車場料金支払い、あるいは、ドライブ
スルーの支払いなど)への応用展開が可能である。
【0216】上述した一連の処理は、ハードウェアによ
り実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行
させることもできる。この場合、例えば、通行料金徴収
装置6、6Aおよび6B、並びに、集中管理装置8、8
Aは、図30に示されるようなパーソナルコンピュータ
101により構成される。
【0217】図30において、CPU(Central Proces
sing Unit)111は、ROM(ReadOnly Memory)112
に記憶されているプログラム、または、記憶部118か
らRAM(Random Access Memory)113にロードされ
たプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1
13にはまた、CPU111が各種の処理を実行する上
において必要なデータなどが適宜記憶される。
【0218】CPU111、ROM112、およびRA
M113は、バス114を介して相互に接続されてい
る。このバス114にはまた、入出力インタフェース1
15も接続されている。
【0219】入出力インタフェース115には、キーボ
ード、マウスなどよりなる入力部116、CRT(Catho
de Ray Tube),LCDなどよりなるディスプレイ、並び
にスピーカなどよりなる出力部117、ハードディスク
などより構成される記憶部118、モデム、ターミナル
アダプタなどより構成される通信部119が接続されて
いる。通信部119は、図示しないネットワークを介し
ての通信処理を行う。
【0220】入出力インタフェース115にはまた、必
要に応じてドライブ120が接続され、磁気ディスク1
21、光ディスク122、光磁気ディスク123、或い
は半導体メモリ124などが適宜装着され、それから読
み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記
憶部118にインストールされる。
【0221】一連の処理をソフトウエアにより実行させ
る場合には、そのソフトウエアを構成するプログラム
が、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュー
タ、または、各種のプログラムをインストールすること
で、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用
のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録
媒体からインストールされる。
【0222】この記録媒体は、図30に示すように、装
置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために
配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク
121(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク1
22(CD-ROM(Compact Disk-ReadOnly Memory),DVD
(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク1
23(MD(Mini-Disk)(商標)を含む)、もしくは半導
体メモリ124などよりなるパッケージメディアにより
構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状
態でユーザに提供される、プログラムが記録されている
ROM112や、記憶部118に含まれるハードディス
クなどで構成される。
【0223】なお、本明細書において、記録媒体に記録
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずし
も時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に
実行される処理をも含むものである。
【0224】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0225】
【発明の効果】以上の如く、本発明の通行料金徴収装置
および方法、通行管理装置および方法によれば、狭域通
信の車載器および携帯端末が混在しても、料金を徴収す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した通行管理システムの構成例を
示す図である。
【図2】図1の通行料金徴収装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1の通行料金徴収装置のセンサおよびカメラ
部分の構成例の詳細を示すブロック図である。
【図4】図1の狭域通信用の車載器の構成例を示すブロ
ック図である。
【図5】図1の広域通信用の携帯電話機の構成例を示す
ブロック図である。
【図6】図1の通行管理装置の構成例を示すブロック図
である。
【図7】図1の通行料金徴収装置の処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図8】図7のステップS2における狭域通信処理を説
明するフローチャートである。
【図9】データベースの例を示す図である。
【図10】図7のステップS12における広域通信処理
を説明するフローチャートである。
【図11】図1の狭域通信用の車載器の処理を説明する
フローチャートである。
【図12】図1の広域通信用の携帯電話機の処理を説明
するフローチャートである。
【図13】図1の通行管理装置の処理を説明するフロー
チャートである。
【図14】データベースの他の例を示す図である。
【図15】データベースのさらに他の例を示す図であ
る。
【図16】データベースのさらに他の例を示す図であ
る。
【図17】本発明を適用した通行管理システムの他の構
成例を示す図である。
【図18】図17の通行管理装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図19】図17の狭域通信用の車載器の構成例を示す
ブロック図である。
【図20】図17の狭域通信用の車載器の処理を説明す
るフローチャートである。
【図21】図17の通行料金徴収装置の処理を説明する
フローチャートである。
【図22】図21のステップS2における狭域通信処理
を説明するフローチャートである。
【図23】図17の通行管理装置の処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図24】データベースのさらに他の例を示す図であ
る。
【図25】図17の通行料金徴収装置の他の処理を説明
するフローチャートである。
【図26】図25のステップS2における狭域通信処理
を説明するフローチャートである。
【図27】図17の通行管理装置の他の処理を説明する
フローチャートである。
【図28】データベースのさらに他の例を示す図であ
る。
【図29】データベースのさらに他の例を示す図であ
る。
【図30】パーソナルコンピュータの構成例を示す図で
ある。
【符号の説明】
3A乃至3C ナンバープレート認識用カメラ 4A乃至4C 車両撮影用カメラ 5A乃至5C 光センサ 6 通行料金徴収装置 8 通行管理装置 9 狭域通信アンテナ 10 広域通信アンテナ 21 制御部 22 狭域通信部 23 広域通信部 24A乃至24C ナンバープレート認識部 25A乃至25C 画像処理部 26 通行料金記憶部 28 請求先情報記憶部 29 車両情報通信部 61 制御部 62 車両情報通信部 63 通行料金記憶部 64 通行情報記憶部 65 車両情報記憶部 81 入出場車両情報記憶部 101 パーソナルコンピュータ 111 CPU 112 ROM 113 RAM 118 記憶部 120 ドライブ 121 磁気ディスク 122 光ディスク 123 光磁気ディスク 124 半導体メモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のナンバープレート情報および携帯
    端末情報を関連付けて記憶する情報記憶手段と、 進行する前記車両を検出する車両検出手段と、 前記車両に搭載されている車載器と狭域通信することに
    よって、料金を徴収する処理を行う狭域通信料金徴収手
    段と、 前記狭域通信料金徴収手段により、料金を徴収できたか
    否かを判定する徴収判定手段と、 前記車両の前記ナンバープレート情報を取得するナンバ
    ープレート情報取得手段と、 前記ナンバープレート情報が取得手段により取得された
    前記ナンバープレート情報に関連付けられている前記携
    帯端末情報を、前記情報記憶手段により記憶されている
    前記携帯端末情報の中から読み出す読み出し手段と、 前記徴収判定手段により、料金を徴収できなかったと判
    定された場合、前記読み出し手段により読み出された前
    記携帯端末と広域通信することによって料金を徴収する
    処理を行う広域通信料金徴収手段とを備えることを特徴
    とする通行料金徴収装置。
  2. 【請求項2】 進行する前記車両を検出する車両検出手
    段と、 前記車両に搭載されている車載器と狭域通信することに
    よって、料金を徴収する処理を行う狭域通信料金徴収手
    段と、 前記狭域通信料金徴収手段により、料金を徴収できたか
    否かを判定する徴収判定手段と、 前記車両の前記ナンバープレート情報を取得するナンバ
    ープレート情報取得手段と、 前記ナンバープレート情報取得手段により取得された前
    記ナンバープレート情報に関連付けられている前記携帯
    端末情報を、前記携帯端末情報と前記車両の前記ナンバ
    ープレート情報とが関連付けられているデータベースか
    ら読み出す読み出し手段と、 前記徴収判定手段により、料金を徴収できなかったと判
    定された場合、前記読み出し手段により読み出された前
    記携帯端末と広域通信することによって料金を徴収する
    処理を行う広域通信料金徴収手段とを備えることを特徴
    とする通行料金徴収装置。
  3. 【請求項3】 進行する前記車両を検出する車両検出ス
    テップと、 前記車両に搭載されている車載器と狭域通信することに
    よって、料金を徴収する処理を行う狭域通信料金徴収ス
    テップと、 前記狭域通信料金徴収ステップの処理により、料金を徴
    収できたか否かを判定する徴収判定ステップと、 前記車両の前記ナンバープレート情報を取得するナンバ
    ープレート情報取得ステップと、 前記ナンバープレート情報取得ステップの処理により取
    得された前記ナンバープレート情報に関連付けられてい
    る前記携帯端末情報を、前記携帯端末情報と前記車両の
    前記ナンバープレート情報とが関連付けられているデー
    タベースから読み出す読み出しステップと、 前記徴収判定ステップの処理により、料金を徴収できな
    かったと判定された場合、前記読み出しステップの処理
    により読み出された前記携帯端末と広域通信することに
    よって料金を徴収する処理を行う広域通信料金徴収ステ
    ップとを含むことを特徴とする通行料金徴収方法。
  4. 【請求項4】 所定の通行料金徴収装置から送信された
    車両のナンバープレート情報、前記車両の画像情報、お
    よび前記車両が通過したエリア情報を含む通行情報を受
    信する受信手段と、 前記受信手段により受信した前記通行情報を記憶する通
    行情報記憶手段と、 前記車両の前記通行情報に基づいて、通行料金を算出す
    る算出手段と、 前記車両の前記ナンバープレート情報に対応付けて前記
    車両の所有者および前記所有者の住所を含む車両登録情
    報を記憶する車両登録記憶手段と、 前記通行情報記憶手段により記憶されている前記通行情
    報に基づいて、前記算出手段により算出された前記通行
    料金を、前記車両登録記憶手段により記憶されている前
    記車両登録情報により検出された前記車両の前記所有者
    に対して請求する請求手段とを備えることを特徴とする
    通行管理装置。
  5. 【請求項5】 所定の通行料金徴収装置から送信された
    車両のナンバープレート情報、前記車両の画像情報、お
    よび前記車両が通過したエリア情報を含む通行情報を受
    信する受信ステップと、 前記受信ステップの処理により受信した前記通行情報を
    記憶する通行情報記憶ステップと、 前記車両の前記通行情報に基づいて、通行料金を算出す
    る算出ステップと、 前記車両の前記ナンバープレート情報に対応付けて前記
    車両の所有者および前記所有者の住所を含む車両登録情
    報を記憶する車両登録記憶ステップと、 前記通行情報記憶手ステップにより記憶されている前記
    通行情報に基づいて、前記算出ステップの処理により算
    出された前記通行料金を、前記車両登録記憶ステップの
    処理により記憶されている前記車両登録情報により検出
    された前記車両の前記所有者に対して請求する請求ステ
    ップとを含むことを特徴とする通行管理方法。
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