JP2002341932A - プラント監視装置 - Google Patents

プラント監視装置

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JP2002341932A
JP2002341932A JP2001147333A JP2001147333A JP2002341932A JP 2002341932 A JP2002341932 A JP 2002341932A JP 2001147333 A JP2001147333 A JP 2001147333A JP 2001147333 A JP2001147333 A JP 2001147333A JP 2002341932 A JP2002341932 A JP 2002341932A
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monitoring
trigger
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JP2001147333A
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English (en)
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Mitsuaki Suzuki
光彰 鈴木
Naoya Ogiwara
直哉 荻原
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Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作性を向上させて、運転員による警報監視・
対応操作の操作性を向上させたプラント監視装置を提供
する。 【解決手段】監視対象となるプラント9から多数の計測
データを入力して少なくともトリガの有無とトリガ点を
含む情報の更新を行い、保存する入力点状態更新手段2
と、入力点のうちでトリガ点の現在値の状態を更新し、
更新したデータを保存するトリガ点状態更新手段3と、
トリガ点の変化に対応して展開すべき1または複数の関
連する監視画面の名称を一覧表として表示するための展
開先監視画面リスト一覧表示手段4と、運転員の対話要
求を入力する対話手段5と、この対話手段5による要求
に応じ監視画面表示画像データに変換する監視画面表示
画像データ選択手段6と、展開先監視画面リスト一覧表
示画像データおよび監視画面表示画像データを表示する
ための画面表示手段7と、この画面表示手段7により表
示を行なう表示装置8と、を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電プラント等の
各種のプラント設備を監視するプラント監視装置に関
し、特に、運転員の操作負担を軽減したプラント監視装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電力需要の増加に伴い、火力発電
等の発電プラントは大容量化される傾向にあり、発電プ
ラント設備の大規模化が進められている。この結果、発
電プラント内の装置等を制御・操作するための管理項目
が増加し、プラント運転時におけるオペレータの監視操
作が煩雑となっていた。
【0003】特に、発電プラント設備における各計器類
の異常値の有無、あるいは、各監視機器の異常の有無を
監視するための警報項目は、1ユニット当り数千点にも
達していた。従って、この種の発電プラントの特質上、
オペレータは、異常に対し即座に対応操作を実施する必
要があった。
【0004】最近、運転員の人数の削減を余儀なくされ
ることが多く、大規模プラントの警報監視・対応操作を
少人数により効率良く行うことが要求されている。
【0005】このような警報監視・対応操作を効率良く
行う方法としては、オペレータの判断労力の軽減を図る
ことが重要であり、具体的には、異常値の検出により警
報が発信された際に、監視装置側が監視すべき画面なら
びに対応操作を自動的に選択・表示することにより、オ
ペレータの判断労力を軽減するものである。
【0006】オペレータの判断労力を軽減するために、
CRTオペレーションが広く普及している。CRTオペ
レーションは、CRTに表示されたスイッチにより、警
報監視・対応操作を行うものであり、近年、操作スイッ
チ自体を自動表示することも可能となっている。
【0007】例えば、特開平11−73220号公報に
は、操作端画面に関連する他の自動表示条件が成立した
ことを操作端画面に表示させて、運転員が認識できるオ
ペレーション装置が掲載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに操作端画面に表示させた場合であっても、複数の自
動表示条件が成立した場合には、画面を別画面に表示さ
せる必要がある。従って、確認すべき画面が複数ある場
合には、対象画面を選択する操作が煩雑となり、運転員
にとっての監視操作負担が過大となっていた。
【0009】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、操作性を向上させ、運転員によ
る警報監視・対応操作の操作性を向上させたプラント監
視装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは種々研究した結果、トリガ点変化によ
って表示すべき画面をある程度絞り込んで一覧表示さ
せ、一覧表示されたリスト中から運転員が表示を希望す
る画面を選択し、表示する最適画面を表示させる運転員
の判断余地を残すことにより、運転員による警報監視お
よび対応操作の操作性を向上できることを見出したもの
である。
【0011】すなわち、本発明は、監視対象となるプラ
ントから多数の計測データを入力するとともに、予め前
記プラントの各計測データに対する固定情報を定義した
入力点情報データベースから入力点情報を取り込み、こ
の情報に基づき前記計測データから少なくともトリガの
有無とトリガ点を含む情報の更新を行ない、この情報を
入力点状態データベースに保存する入力点状態更新手段
と、前記入力点状態データベースから入力点更新データ
を取り込み、監視すべきプラントの各データを自動表示
すべきタイミングを収録するトリガ点状態データベース
を参照して、入力点のうちトリガ点の現在値の状態を更
新するとともに、その更新したデータを前記トリガ点状
態データベースに保存するトリガ点状態更新手段と、ト
リガ点が変化したときに、トリガ点−画面紐付テーブル
を参照してトリガ点の変化に対応する監視画面を検索
し、そのトリガ点の変化に対応して展開すべき1または
複数の関連する監視画面の名称を一覧表として表示する
ために、展開先監視画面リスト一覧表示画像データに変
換する展開先監視画面リスト一覧表示手段と、運転員の
対話要求を入力する対話手段と、この対話手段による要
求に応じて監視画面を監視画面データベースから取り出
して、監視画面表示画像データに変換する監視画面表示
画像データ選択手段と、前記展開先監視画面リスト一覧
表示手段により変換された展開先監視画面リスト一覧表
示画像データおよび前記監視画面表示画像データ選択手
段により変換された監視画面表示画像データを表示する
ための画面表示手段と、この画面表示手段により表示を
行なう表示装置と、を設けたことを特徴とする。
【0012】また、上記プラント監視装置において、前
記展開先監視画面リスト一覧表示手段は、トリガ点の変
化が複数発生した場合においても、これらのトリガ点変
化に対応する監視画面をトリガ点−画面紐付きテーブル
から検索し、トリガ点変化に対応して展開すべき監視画
面の名称を一覧表として表示するために展開先監視画面
リスト一覧表示画像データに変換することを特徴とす
る。
【0013】また、上記プラント監視装置において、ト
リガ点の優先度を定義したトリガ点優先度データベース
を有し、対話手段によって設定可能なトリガ点の優先度
表示の要否を示すトリガ点優先度表示フラグを有し、優
先度表示が必要な場合には前記トリガ点優先度データベ
ースに定義された優先度の順に展開先監視画面リスト一
覧を並び替え、優先度表示が必要ではない場合には時系
列に並び替え処理をする展開先監視画面リスト並替手段
を設けたことを特徴とする。
【0014】さらに、上記プラント監視装置において、
トリガ点の変化頻度を更新して変化頻度を記録するトリ
ガ点変化履歴データベースを有し、前記トリガ点変化履
歴データベースを参照することにより、トリガ点変化履
歴を表示装置に表示させることにより、運転員によるト
リガ点の変化頻度を把握できるトリガ点変化履歴更新手
段を設けたことを特徴とする。
【0015】また、上記プラント監視装置において、ト
リガ点が復帰した場合においても、トリガ点の状態を保
持するトリガ点状態保持データベースを有し、運転員の
対話によるリセット要求を受け付けるまで、表示装置に
表示される一覧表にトリガ点を表示し続けるトリガ点状
態保持手段を設けたことを特徴とする。
【0016】また、上記プラント監視装置において、運
転員の対話要求により選択された画面番号が対話手段か
ら通知される毎に、トリガ点−画面紐付けテーブルを参
照し、通知された画面番号が自装置のものか他装置のも
のかを判断する映像信号切替手段を有し、この映像信号
切替手段により他装置の画面番号が通知された場合に、
他装置に対して画面番号を通知して映像信号の入力を他
装置に切替える指令を行う一方、前記映像信号切替手段
により自装置の画面番号が通知された場合に、映像信号
の入力を自装置に切替える指令を行い、画面の映像信号
を出力し、映像信号を画面表示手段に送ることにより、
要求された画面を表示装置に表示させる映像信号切替装
置を有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプラント監視
装置について、発電プラントを監視するプラント監視装
置を例に挙げて、図1〜図45を参照して説明する。
【0018】第1実施形態(図1〜図10) 本実施形態では、一つのトリガ点変化に対する展開候補
画面名を表示装置に複数一覧表示させて、この一覧表示
から運転員の選択により、表示画面を選択可能としたプ
ラント監視装置について説明する。
【0019】図1は、発電プラントを監視対象としたプ
ラント監視装置の概要構成を示す。なお、図1に示すブ
ロック構成において、実線表示は各手段間での処理操作
の流れを表し、破線表示は処理操作に伴うデータの流れ
を表す。
【0020】図1に示すように、プラント監視装置1
は、基本的に、入力点状態更新手段2と、トリガ点状態
更新手段3と、展開先監視画面リスト一覧表示手段4
と、対話手段5と、監視画面表示画像データ選択手段6
と、画面表示手段7と、表示装置8とから構成される。
【0021】表示装置8は、監視すべきプラント9の各
データを画面表示し、また監視項目を設定するための画
面表示を行う装置である。なお、本実施形態において
は、1台の表示装置のみを配置したが、装置構成の如何
によっては複数台の表示装置を配置しても良い。
【0022】入力点状態更新手段2は、監視対象となる
プラント9の状態量を入力し、かつ、更新する手段であ
る。入力点状態更新手段2は、予め作成されたプラント
9の状態量に対する固定情報を示した図2に示す入力点
情報データベース10を有しており、この入力点情報デ
ータベース10に基づきプラント9の状態量を更新した
現在値データを保存する入力点状態データベース11を
有する。これを図3に示す。
【0023】入力点情報データベース9は、図2に示す
ように、入力点のID番号を示すPID欄、入力点の名
称を示す入力名称欄、アナログおよび接点等の種別を示
す入力種別欄、トリガ対象となるか否かを示すトリガ有
無欄からなる。
【0024】また、入力点状態データベース10は、図
3に示すように、入力点情報データベース10における
入力点のPID欄、入力点状態更新手段により更新され
た現在値欄(ONまたはOFFの表示)からなる。
【0025】トリガ点状態更新手段3は、監視すべきプ
ラント9の各データを表示装置8の画面に自動表示すべ
きタイミング(トリガ)を収録した図4に示すトリガ点
状態データベース12を有しており、トリガ点の状態を
入力し、トリガ点の更新を行う手段である。
【0026】図4に示すように、トリガ点状態データベ
ース12は、トリガ点を示すPID欄、トリガとして捕
えるOFF→ONまたはON→OFFのトリガ方向を定
義するトリガ方向定義欄、トリガ点状態更新手段により
更新された現在値欄(トリガONまたはトリガOF
F)、発生時刻欄(日付・時刻)からなる。なお、PI
D欄およびトリガ方向定義欄は固定情報であり、現在値
欄および発生時刻欄はトリガ点状態更新手段3によって
更新される変動情報である。
【0027】展開先監視画面リスト一覧表示手段4は、
監視対象であるプラント9でのトリガ発生に伴い、トリ
ガ点の変化に応じて展開すべき画面の一覧情報を図5に
示すトリガ点−画面紐付けテーブル13から取り込み、
ワンタッチ展開可能な複数の画面を一覧表示として表示
装置8に表示する手段である。展開先監視画面リスト一
覧表示手段4は、本手段により作成される展開先監視画
面リスト一覧表示画面データ14を有している。
【0028】トリガ点−画面紐付けテーブル13は、図
5に示すように、トリガ点を示すPID欄、紐付けされ
る監視画面の画面番号欄、監視画面名称欄からなる。
【0029】対話手段5は、表示装置8に表示された展
開先監視画面リスト一覧表示を運転員が選択することに
より、運転員の対話要求を入力する対話装置15を設け
ており、この対話装置15から入力を受け付ける手段で
ある。
【0030】監視画面表示画像データ選択手段6は、対
話装置15から入力された運転員の対話要求により、図
6に示す監視画面データベース16から監視画面表示画
像データ17を取り出す手段である。
【0031】監視画面データベース16は、図6に示す
ように、監視画面の画面番号欄、画面データからなる。
画面データはプラント構成に応じた固定部分と、プロセ
ス状態量を数値表示し、機器の起動停止や弁の開閉状態
に応じて色換えするための定義データとから構成され
る。
【0032】画面表示手段7は、展開先監視画面リスト
一覧表示手段4により作成される展開先監視画面リスト
一覧表示画像データ14を表示するとともに、展開先監
視画面表示画像データ選択手段6により起動され、監視
画面表示画像データ17のデータファイルを読み込み、
表示装置8に表示データを送り監視画面表示画像データ
17を表示させる手段である。
【0033】上記のような構成を有するプラント監視装
置の処理操作の流れについて、図7〜図9を用いて説明
する。
【0034】図7は、入力点状態更新手段2の処理操作
の流れを示すフローチャートである。
【0035】図7に示すように、まず、最初の入力点で
あるプラント9の状態量を読み込む(S1)。読み込ん
だ状態量を図2に示す入力点情報データベース10にて
定義されるデジタル値に変換し、図3に示す入力点状態
データベースにトリガ点のPIDおよびトリガ状態であ
る現在値を保存する(S2)。次に、入力点が最後の入
力点であるか否かの判断を行い(S3)、最後の入力点
ではないと判断されると、次の入力点であるプラント9
の状態量が読み込まれる(S4)。一方、入力点が最後
の入力点であると判断され全点の処理が行われた後は、
一定時間の待機がなされる(S5)。一定時間の待機
後、最初の入力点であるプラント9の状態量を読み込
み、上述した処理と同様の処理が繰り返される。
【0036】入力点状態更新手段2により起動されるト
リガ点状態更新手段3の処理操作の流れについて、図8
のフローチャートを用いて説明する。なお、トリガ点状
態更新手段3は、入力点情報データベース11におい
て、「トリガ有り」となっているPIDに状態変化があ
ったタイミングで起動し、処理操作を開始する。
【0037】図8に示すように、まず、図4に示すトリ
ガ点状態データベース12から、各PIDのトリガ点の
PIDおよびトリガ状態を読み込む。次に、図3に示す
入力点状態データベース11からトリガ点の現在値を読
み込み、トリガ点状態データベースから取り込んだ値
と、入力点状態データベースから読みこんだトリガ点の
現在値とを比較し、状態変化の有無を判断する(S11
〜S13)。状態変化が有と判断されると、トリガ方向
か否かの判断をし(S14)、トリガ方向であれば「ト
リガON」とし(S15)、トリガ発生時刻を書き込む
(S16)。また、トリガ方向ではないと判断される
と、「トリガOFF」とし(S17)トリガ発生時刻を
消去する(S18)。その後、次の入力点を入力する
(S19)。S13において状態変化が無と判断された
場合にも、次の入力点が読み込まれる(S19)。入力
点が最後の入力点であるか否かの判断がなされ(S2
0)、最後の入力点であると処理を終了させ、最後の入
力点ではないと、再びトリガ点状態データベース12か
らトリガ点のPIDおよびトリガ状態を読み込み、上述
した処理と同様の処理を繰り返す。
【0038】さらに、トリガ点状態更新手段3により起
動される展開先監視画面表示画像データ選択手段6の処
理操作を図9のフローチャートを使用して説明する。
【0039】図9に示すように、まず、トリガ点状態デ
ータベース12からトリガ状態を読みこむ(S21)。
次に、図5に示すトリガ点−画面紐付けテーブル13か
ら、「トリガON」のPIDに紐付けされた画面番号を
取り出すとともに、取り出した画面番号に該当する監視
画面画像データを図6に示す監視画面データベース16
から取り出す(S22)。本操作はトリガが完了するま
で繰り返し行われ(S23)、全トリガが完了したと判
断されると、取り出したPID、画像番号、画面名称の
各データを展開先監視画面リスト一覧表示画像データに
書き込み(S24)、その後、処理操作が終了する。
【0040】次に、1点のトリガ点が変化した場合を想
定し、具体的な処理操作の流れについて説明する。
【0041】プラント9から状態量を入力し、この状態
量は入力点状態更新手段2によって図3に示す入力点状
態データベース11に更新される。図3に示すPID欄
≪A000≫における現在値はONとなっており、図2
に示す入力点情報データベース10から、≪A000≫
は≪タービン振動大≫という名称の接点入力であると判
断される。図3に示す入力点状態データベース11から
PIDおよび現在値の各情報がトリガ点状態更新手段3
に入力され、図4に示すトリガ点状態データベース12
にトリガ方向、トリガ状態、トリガ発生時刻が書き込ま
れる。図4に示すトリガ点状態データベース12から、
PID欄の≪A000≫がトリガ点であり、トリガ方向
はOFF→ONであると定義される。また、≪A000
≫のトリガ状態を≪トリガON≫とし、トリガの発生時
刻を≪9月27日12:23≫と更新する。
【0042】図4に示すトリガ点状態データベース12
からトリガONの状態であるPID欄≪A000≫を展
開先監視画面リスト一覧表示手段4により取り込む。取
り込まれた≪A000≫に基づき、図5に示すトリガ点
−画面紐付けテーブル13から≪A000≫に紐付けさ
れている3画面の画面番号と画面名称、すなわち、≪T
−01:タービン全体系統≫、≪T−02:高圧タービ
ン系統≫、≪T−03:低圧タービン系統≫を取り出
す。その後、一覧形式の画像データを作成して展開先監
視画面リスト一覧表示画像データ14に書き込む。書き
込まれた展開先監視画面リスト一覧表示画像データ14
は、画面表示手段7により表示装置8の画面にリスト一
覧表示される。表示装置8に表示される画面を図10に
示す。
【0043】プラント9の監視を行う運転員は、図10
(a)に示す展開先監視リスト一覧表示の中から、例え
ば、≪T−01:タービン全体系統≫18を選択する。
すると、対話装置15から画面番号≪T−01≫が入力
される。なお、図10(a)に示す画面例では、対話装
置15からのタッチスクリーン入力を想定している。運
転員の選択により対話装置15から入力された画面番号
≪T−01≫は、対話手段5から監視画面表示画像デー
タ選択手段6に通知される。監視画面表示画像データ選
択手段6は、図6に示す監視画面データベース16から
画面番号≪T−01≫に対応する画像データに変換し、
変換後の画像データを監視画面表示画像データ17に書
き込む。書き込まれた画像データは、表示装置18の画
面に図10(b)に示すように、画面番号≪T−01≫
の系統図19が表示される。ここでタービンの振動を低
減する際には、図10(b)に示すようにタービン20
を選択する。すると、図10(c)に示す画面番号≪T
−01≫のトレンドグラフ21が表示される。トレンド
グラフ21の左端には、タービンの振動を調節する
「高」および「低」のボタン22,23が設けられてお
り、「低」のボタン23をタッチスクリーン入力するこ
とにより、タービンの振動を低減することができる。タ
ービンの振動を調節した後、トレンドグラフ21の下端
部に設けられたボタン24のタッチスクリーン入力によ
り選択し、図10(a)に示す展開先監視画面リスト一
覧表示画面に切替可能である。
【0044】従来のプラント監視装置では、トリガ点−
画面紐付テーブルによって規定された1画面が選択さ
れ、自動的に表示装置に表示されていた。しかし、実際
の運用では1点トリガの変化でも見たい画面が一意的に
決まるケースは少なく、プラントの運転状態によって見
たい画面は変化する。このような場合、運転員は自らの
判断により、通常の画面展開メニューから画面を表示す
る必要があり、運転員の操作が煩雑となっていたが、本
実施形態によれば、1点トリガの変化でも表示装置にワ
ンタッチ展開可能な画面が複数一覧表示できる。従っ
て、プラントの運転状態により見たい画面が変わるケー
スに対しても対応可能であり、自動的に画面を表示する
場合に比べ、運転員が判断しなければならず、画面展開
をする手間が1操作増えるが、展開すべき画面は絞り込
まれており運転員の負担はほとんど増えない。むしろ、
所望の画面が表示されないことに対する運転員のストレ
スと、再度通常の画面展開メニューの中から所望の画面
を表示する手間の方が大きく、総合的にみて運転員の負
担を大幅に軽減できる。
【0045】第2実施形態(図11,図12) 本実施形態では、トリガ点変化が複数発生した場合であ
っても、複数のトリガ点変化を一覧表示可能であり、一
覧表示されたリストから運転員が判断して選択すること
により、トリガ点を選択して画面表示したものである。
【0046】本実施形態のプラント監視装置の構成を図
11に示す。
【0047】図11に示すように、本実施形態のプラン
ト監視装置の基本的な構成は、第1実施形態の図1に示
すプラント監視装置1とほぼ同じであるため、同一符号
を付してその説明を省略する。相違点は、トリガ点変化
が複数ある場合であっても、展開すべき画面の一覧情報
をトリガ点−画面紐付けテーブル13から取り込み、ワ
ンタッチ展開可能な画面を同一画面に一覧表示できる展
開先監視画面リスト一覧表示手段25としたものであ
る。
【0048】本プラント監視装置の処理操作について、
複数のトリガ点が変化した場合を想定して具体的に説明
する。なお、第1実施形態と同一の処理操作について
は、その説明を省略する。
【0049】図3に示す入力点状態データベース11に
示すPID欄≪A000≫における現在値がONである
間、PID欄≪A001≫の現在値も続けてONの状態
になったとする。≪A001≫の入力点名称は、図2に
示す入力点情報データベース10から≪複数器流量低≫
であることが判る。展開先監視画面リスト一覧表示手段
25により、トリガ点−画面紐付けテーブル13から≪
A001≫に紐付けされている画面≪T−04:復水器
系統≫および≪T−05:高圧ヒータ系統≫の2画面の
画面番号および画面名称を取り出し、画像データに変換
する。変換された画像データは、≪A000≫による展
開先および≪A001≫による展開先が、監視画面リス
ト一覧表示画像データ14に書き込まれ、各展開先が画
面表示手段7により表示装置8の同一画面に一覧表示さ
れる。これを図12に示す。
【0050】運転員は、表示装置8に表示された図12
(a)に示す一覧表示の中から≪T−05:高圧ヒータ
系統≫26を選択することにより、対話装置から画面番
号≪T−05≫が入力される。画面番号≪T−05≫
は、対話手段5から監視画面表示画像データ選択手段6
へ通知され、この監視画面表示画像データ選択手段6に
より、監視画面データベース≪T−05≫の画像データ
が取り出され、監視画面表示画像データ17に更新され
る。監視画面表示画像データ17に更新された画像デー
タは、画面番号≪T−05≫の系統図27として、画面
表示手段7により図12(b)に示すように表示され
る。ここで、系統図中の弁の開閉を行う際には、開閉の
操作を行う弁28を選択する。すると、図10(c)に
示す画面番号≪T−05≫のトレンドグラフ29が表示
される。トレンドグラフ29の左端には、「開」ボタン
30または「閉」ボタン31の開閉ボタンが設けられて
おり、ボタン30,31をタッチスクリーン入力により
選択することにより、弁の開閉を制御できる。弁の開閉
操作終了後、トレンドグラフ29の下端部に設けられた
ボタン32のタッチスクリーン入力により選択すること
により、図12(a)に示す展開先監視画面リスト一覧
表示画面に切替可能である。
【0051】従って、本実施形態によれば、複数のトリ
ガ点が変化した場合であっても、1つのトリガ点に絞り
込むことなく、その時にワンタッチ展開可能な画面によ
り一覧表示し、一覧の中からプラントの運転状態に応じ
て運転員の判断で画面展開可能となるため、状況に応じ
た多用なケースに対応でき、かつ、運転員が判断する際
の混乱発生を回避できる。
【0052】第3実施形態(図13〜図21) 本実施形態では、複数点のトリガが発生した時における
表示装置への展開先監視画面リスト一覧表示を優先順に
並び替え表示する例を挙げて、図13〜図21を用いて
説明する。
【0053】図13は、プラント監視装置の構成を示す
図である。
【0054】図13に示すプラント監視装置は、第2実
施形態のプラント監視装置とほぼ同じであり、同一符号
を付してその説明を省略する。異なる点は、展開先監視
画面リスト一覧表示手段25の後段に展開先監視画面リ
スト並替手段33を設けたことにある。
【0055】展開先監視画面リスト並替手段33は、展
開先監視画面リスト一覧表示手段25により得られた展
開先監視画面リスト並替前データ34を有しており、こ
の展開先監視画面リスト並替前データ34を入力し、並
び替えキー35の特定キーに従い並び替え、展開先監視
画面リスト一覧表示画像データ36に更新する手段であ
る。また、この並び替えキー36は、対話装置15から
入力することにより変更可能である。
【0056】並び替えキー35は、図14に示すよう
に、時刻、トリガPID、トリガ名称などの優先度フラ
グとなる並び替えキー項目欄と、並び替えキーが使用中
か否かを表示するキー使用中欄とから構成される。
【0057】並び替えキー35が、展開先監視画面リス
ト一覧に無いキーである場合には、トリガ点優先度デー
タベース37を参照することにより、ここに定義された
優先度に基づき並び替えを行う。トリガ点優先度データ
ベース37は、図15に示すように、トリガ点PID欄
と、優先度欄とから構成される。
【0058】上記のような構成を有するプラント監視装
置の処理操作の流れを以下において説明する。なお、本
実施形態におけるプラント監視装置の処理操作の流れ
は、第2実施形態に示したプラント監視装置の処理操作
の流れとほぼ同じであるため、同一の処理操作について
の説明は省略し、主に展開先監視画面リスト並替手段3
3の処理操作の流れを説明する。本処理操作の流れにつ
いてのフローチャートを図16に示す。
【0059】まず、展開先監視画面リスト並替手段33
の動作は、展開先監視画面リスト一覧表示手段25が展
開先監視画面リスト一覧並び替え要求が通知された時に
起動される。次に、図16に示すように、展開先監視画
面リスト並替前データを読み込み(S31)、並び替え
を実施するか否かの判断がなされる(S32)。並び替
え処理を実施しないと判断されると、展開先監視画面リ
スト並替手段33の操作はそのまま終了する。一方、並
び替え処理を実施すると判断されると、並び替えキー3
5が展開先監視画面リスト一覧にあるか否かが判断され
る(S33)。展開先監視画面リスト一覧に並び替えキ
ー35があると判断されると、対話装置15により並び
替えキー35を選択する(S34)。選択したキー35
により展開先監視画面リスト一覧の並び替えを実施し
(S35)、並び替えられたデータを展開先監視画面リ
スト一覧表示画像データ36に書き込み(S36)、処
理操作を終了する。一方、並び替えキー35が展開先監
視画面リスト一覧にない場合には、対話装置15により
並び替えキー35を優先度順に変更し(S37)、トリ
ガ点優先度データベース37を参照し、ここに定義され
た優先度順に展開先監視画面リスト一覧の並び替えを実
施する(S38)。並び替えられたデータを展開先監画
面リスト一覧表示画像データ36に更新し、処理操作を
終了する。
【0060】次に、プラントから入力される入力点のう
ち、2点のトリガ点がトリガONとなっている場合に優
先度による並び替えを行う具体的な処理操作の流れにつ
いて説明する。
【0061】図13に示すように、プラント9からの入
力は、入力点状態更新手段2により更新され、図17の
入力点状態データベース11に示すように、PID欄≪
A000≫がONの状態になり、その後、PID欄≪A
001≫がONの状態になったとする。図18に示す入
力点情報データベース10から、≪A000≫の入力点
名称は≪タービン振動大≫であり、≪A001≫の入力
点名称は≪復水器流量低≫という入力点名称の接点入力
であることがわかる。図17に示す入力点状態データベ
ース11からPIDおよび現在値の各情報がトリガ点状
態更新手段3に入力され、トリガ点状態データベース1
2にトリガ方向、トリガ状態、トリガ発生時刻を書き込
む。図19に示すように、≪A000≫および≪A00
1≫がトリガ点であり、トリガ方向は共にOFF→ON
であると定義されているため、≪A000≫のトリガ状
態を≪トリガON≫、この時の日付時刻を≪9月27日
12:23≫と更新するとともに、≪A001≫のトリ
ガ状態を≪トリガON≫、この時の日付時刻を≪9月2
7日14:00≫と更新する。
【0062】その後、展開先監視画面リスト一覧表示手
段25により、図20に示すトリガ点−画面紐付けテー
ブル13から≪A000≫に紐付けされている3画面、
具体的には、≪T−01:タービン全体系統≫、≪T−
02:高圧タービン系統≫、≪T−03:低圧タービン
系統≫について、画面番号および画面名称を取り出すと
ともに、≪A001≫に紐付けされている2画面、具体
的には、≪T−04:復水器系統≫、≪T−05:高圧
タービン系統≫について、画面番号および画面名称を取
り出し各々画像データに変換する。変換された画像デー
タは表示装置8により表示される。これを図21に示
す。
【0063】図21(a)に示すように、画像データ
は、発生時刻が早い順に表示されており、先に変化した
PID欄≪A000≫による展開先を上位に表示し、P
ID欄≪A001≫による展開先を下位に表示し、時系
列順に同一画面に一覧表示して、監視画面リスト一覧並
替前データとして更新する。
【0064】更新された監視画面リスト一覧並替前デー
タの並び替えを行う際には、図21(a)に示す優先度
表示ボタン38を選択する。すると、図21(b)に示
すように、並び替えキー35が表示される。優先度順に
展開先監視画面リストを並び替えする場合には、運転員
は、対話装置15からキー番号7番を入力することによ
り、対話手段5および展開先監視画面リスト並替手段4
を経由して、図15に示すトリガ点優先度データベース
37を参照することにより、リストを優先度順に並び替
えて、展開先監視画面リスト一覧表示画像データ36を
更新する。更新された画像データを図21(c)に示
す。
【0065】優先度順に並び替えを行った図21(c)
に示す一覧表示の中から、運転員が≪T−05:高圧ヒ
ータ系統≫39を選択すると、対話装置15から画面番
号≪T−05≫が入力される。画面番号≪T−05≫は
対話手段5から監視画面表示画像データ選択手段6へ通
知される。監視画面表示画像データ選択手段6は監視画
面データベース≪T−05≫の画像データを取り出し、
監視画面表示画像データ17へ書きこむ。監視画面表示
画像データ17に書きこまれた画像データは画面表示手
段7により表示される。本表示画面は、前述した第2実
施形態の図12(b)に示した表示画面と同様であり、
図12(c)に示す開閉ボタン30,31を選択するこ
とにより、復水器流量を調整可能である。
【0066】従来のプラント監視装置においては、トリ
ガ点が複数変化した場合でも1画面しか表示できなかっ
た。この場合、2枚目以降の画面の出し方は、最初に表
示した画面を優先して表示し続け、画面前進操作により
表示するケース、あるいは、後から条件が成立した画面
を表示するケースがあり、運転員の操作が煩雑となって
いた。また、トリガ点に優先度をつけ、優先度がより高
い条件が成立した画面を表示するケースがあった。しか
し、優先度により表示するケースの場合には、多数のト
リガ点があると全て異なる優先度を設定しないと1画面
に絞り込むことができず、上述したように1画面を表示
できるのみであることから、運転員の対応が遅れるとい
う危惧があった。また、優先度は固定されており、プラ
ントの運転状態によって優先度が変わるケースには対応
できず、運転員の判断を混乱させてしまうという危険を
有していた。
【0067】本実施形態によれば、トリガ点が多数変化
し、一覧が複数ページに渡るようなケースの場合であっ
ても、特定キー順に並び替えてある程度の絞込みを行
い、運転員が選択する選択肢を減らし、運転員の判断す
る手間を省き煩雑さを軽減することにより、操作性を向
上させたものである。
【0068】第4実施形態(図22〜図30) 本実施形態においては、トリガ点の変化頻度を記録し
て、プラントの癖を把握できるプラント監視装置につい
て説明する。
【0069】図22は、プラント監視装置の構成を示す
図である。
【0070】図22に示すように、プラント監視装置は
第2実施形態のプラント監視装置とほぼ同じであり、同
一符号を付してその説明を省略する。異なる点は、トリ
ガ点の変化頻度をトリガ点変化履歴データベース40に
更新し、このトリガの変化回数を展開先監視画面リスト
一覧内に表示するトリガ点変化履歴更新手段41を設け
たことにある。
【0071】本プラント監視装置の処理操作について、
同一トリガ点が複数回ONした場合の展開先監視画面リ
スト一覧表示を想定して具体的に説明する。なお、本実
施形態におけるプラント監視装置の処理操作の流れは、
第2実施形態に示したプラント監視装置の処理操作の流
れとほぼ同じであるため、同一の処理操作についての説
明は省略し、主に、トリガ点変化履歴更新手段41の処
理操作の流れを説明する。本処理操作の流れを図23の
フローチャートに示す。
【0072】まず、トリガ点変化履歴更新手段41の動
作は、トリガ点状態更新手段3がトリガ点状態データベ
ース12を更新したときに起動される。次に、図23に
示すように、トリガ点状態データベース12からトリガ
ONとなった入力点を読み込み(S41)、引き続きト
リガONとなっている入力点の変化回数をトリガ点変化
履歴データベース40に更新する(S42)。その後、
対話装置15からトリガ点変化履歴データベース40の
変化回数を任意の回数に変更するか否かの判断を行い
(S43)、変化回数の変更を行わないと判断される
と、そのまま処理操作を終了する。一方、変化回数を変
更する場合には、対話装置15により入力された任意の
変化回数にトリガ点変化履歴データベース40を更新し
(S44)、更新後に処理操作を終了する。
【0073】そして、トリガ点変化履歴更新手段41に
おいては、トリガON方向の変化回数をトリガ点変化履
歴データベース40に更新する。トリガ点変化履歴デー
タベース40は、対話装置15からの入力により変化回
数を任意の回数に変更可能である。
【0074】次に、プラントから入力される入力点のう
ち、1点のトリガ点が2回変化した場合を想定し、処理
操作について具体的に説明する。
【0075】トリガ点変化履歴データベース40の≪A
000≫の変化回数は現在0であるとする。プラント9
からの入力は入力点状態更新手段2により更新され、図
24の入力点状態データベース11に示すように、PI
D欄≪A000≫および≪A001≫がONとなってい
る。
【0076】図25に示す入力点情報データベース10
から、≪A000≫は≪タービン振動大≫であり、≪A
001≫は≪復水器流量低≫であり、各々接点入力であ
ることがわかる。
【0077】トリガ点状態更新手段3は、図26に示す
トリガ点状態データベース12から≪A000≫および
≪A001≫がトリガ点であり、トリガ方向は共にOF
F→ONであると定義されている。≪A000≫および
≪A001≫のトリガ状態を≪トリガON≫とする。こ
の時のトリガ発生時刻を≪A000≫では≪9月27日
12:10≫、≪A001≫では≪9月27日12:2
3≫と各々トリガ点状態データベース12に更新する。
【0078】トリガ点変化履歴更新手段41では、≪A
001≫が≪トリガON≫となった変化を捉え、トリガ
点変化履歴データベース40の≪A000≫の変化回数
をプラス1することにより1とする。その後、≪A00
0≫が≪トリガOFF≫と変化したときに、≪A000
≫の変化回数は前回値を保持し、1のままとする。再度
≪A000≫が≪トリガON≫と変化したときには、図
27に示すように、トリガ点変化履歴データベース40
の≪A000≫の変化回数をさらにプラス1とすること
により2とする。
【0079】展開先監視画面リスト一覧表示手段25
は、トリガONとなっているPIDが≪A000≫およ
び≪A001≫であることをトリガ点状態データベース
12から取りこむ。その後、図28に示すトリガ点一画
面紐付けテーブル13から≪A000≫に紐付けされて
いる画面番号および画面名称である≪T−01:タービ
ン全体系統≫、≪T−02:高圧タービン系統≫、≪T
−02:低圧タービン系統≫を取り出す。また、≪A0
01≫に紐付けされている画面番号および画面名称、≪
T−04:復水器系統≫、≪T−05:高圧ヒータ系統
≫を取り出す。また、トリガ点変化履歴データベース4
0から、≪A000≫および≪A001≫の変化回数を
取り出し、各データを画像データに変換する。変換後の
画像データは、展開先監視画面リスト一覧表示画像デー
タ14に更新され、画像データは画面表示手段7により
表示装置8に表示される。表示された画面を図29
(a)に示す。
【0080】運転員は、表示装置8に表示された図29
(a)に示す展開先監視画面リスト一覧表示の中から、
トリガ変化回数の少ない≪A001≫を解消することが
先決であると判断した場合には、≪T−04:復水器系
統≫42を選択する。すると、対話装置15から画面番
号≪T−04≫が入力され、画面番号≪T−04≫は対
話手段5から監視画面表示画像データ選択手段6へと通
知される。
【0081】監視画面表示画像データ選択手段6は、≪
T−04≫の画面番号が監視画面データベース16に存
在するため、≪T−04≫の画像データを取り出し、監
視画面表示画像データ17に書きこむ。監視画面表示画
像データ17に書き込まれた画像データの映像信号を画
面表示手段7から表示装置8に出力する。これにより図
29(b)に、≪T−04≫の系統図43が表示装置8
により表示される。ここで、復水器の流量の調節を行う
ために、開閉操作を行う弁44を選択する。すると、図
29(c)に示すように、画面番号≪T−04≫のトレ
ンドグラフ45が表示される。図29(c)のトレンド
グラフ45に示す開閉ボタン46,47を選択すること
により、復水器流量を調節可能である。
【0082】なお、対応する画面番号をグループ化して
監視画面表示画像データを表示装置8に表示しても良
く、このようにグループ化した場合の画面例を図30
(a)(b)に示す。
【0083】図30(a)は、トリガ変化の変化回数に
よりグループ化した対応画面を示す図であり、図30
(a)に示す右端は、トリガ点の変化回数が1回となっ
ており、右側から左側に向かいトリガ点の変化回数が徐
々に増えている。また、図30(b)は、予め、画面名
称によりグループ化した対応画面を示す図である。図3
0(b)の対応画面では、4画面が同時表示されている
が、4画面に限定されず、4画面以上の複数画面を同時
に表示することも可能である。なお、図30(a)
(b)に示す対応画面は、緊急操作用画面として適用可
能である。
【0084】本実施形態によれば、トリガの変化回数を
展開先監視画面リスト一覧に表示することにより、プラ
ントの癖を知ることができ、頻度の多い事象に対して対
応マニュアルの整備を行う等により異常時の対策が可能
となる。
【0085】さらに、従来のプラント監視装置において
は、トリガの変化頻度が記録されず、プラントの癖を知
ることができなかった。このため数多くあるトリガ点全
てについて同一レベルで対応マニュアルを整備する必要
があったが、本実施形態によれば、頻度の多い事象に対
して対応マニュアルの整備を容易に行えるため、異常時
の対策が可能となる。
【0086】また、本実施形態のプラント監視装置に、
第3実施形態に示す展開先監視画面リスト並替手段を併
設しても良い。この場合には、図21(b)に示す並び
替えキーの項目欄にトリガ変化の頻度回数を導入し、こ
のトリガ変化の頻度回数によりリストを並び替える。従
って、本実施形態のプラント監視装置に展開先監視画面
リスト並替手段を併設することにより、トリガ変化の頻
度回数に基づきリスト一覧した監視画面表示画像データ
が表示されるため、運転員が一目瞭然にトリガ変化の頻
度回数を認識でき、運転員の判断する手間を省くことが
可能である。
【0087】第5実施形態(図31〜図38) 本実施形態では、トリガ点が復帰した場合においても、
対話によるリセット要求を受け付けるまでトリガON状
態をトリガ点状態保持データベースに保持するトリガ点
状態保持手段を設けた。本実施形態では、トリガ点の状
態が復帰した後の展開先監視画面リスト一覧表示を例に
挙げて説明する。
【0088】図31は、プラント装置の概要構成を示す
図である。
【0089】図31に示すように、プラント監視装置は
第2実施形態のプラント監視装置とほぼ同じであり、同
一符号を付してその説明を省略する。異なる点は、トリ
ガ点が復帰した場合でも、対話によるリセット要求を受
け付けるまでトリガON状態をトリガ点状態保持データ
ベース48に保持するトリガ点状態保持手段49を設け
たことにある。
【0090】以下、本プラント監視装置の処理操作につ
いて説明する。なお、プラント監視装置の処理操作の流
れは、第2実施形態に示したプラント監視装置の処理操
作の流れとほぼ同じであるため、同一の処理操作につい
ての説明は省略し、主に、トリガ点状態保持手段49の
処理操作の流れについて説明する。本処理操作の流れを
図32のフローチャートに示す。
【0091】トリガ点状態保持手段49の動作は、トリ
ガ点状態更新手段3によりトリガ点状態データベース1
2が更新された時に起動される。なお、後述するよう
に、トリガ点状態保持手段49の動作は、対話手段5に
よりトリガ状態保持データベース48を現在状態に合わ
せる要求(リセット要求)が通知された時にも起動され
る。
【0092】具体的には、トリガ点状態データベース1
2からトリガ点のPIDとトリガ状態とを読み込むとと
もに(S51)、入力点状態データベース11から該当
するPIDの状態を読み込む(S52)。その後、状態
が変化しているか否かが判断され(S53)、状態が変
化していない場合には、次の入力点とする。状態が変化
していると判断されると、トリガONの状態をトリガ点
状態保持データベース48に保存する(S54)。保存
後、トリガ点状態保持データベース48のトリガ状態を
トリガONの状態に合わせるか否かの判断を行う(S5
5)。トリガONの状態に合わせると判断された場合、
トリガ状態をトリガOFFとし(S56)、トリガの発
生時刻をクリアする(S57)。トリガONの状態に合
わせると判断されないと、次の入力点の処理が実施され
る(S58)。入力点が最後の入力点であるか否かの判
断を行い、最後の入力点である場合には処理が終了し
(S59)、上述した処理と同様の処理が繰り返され
る。
【0093】このようなトリガ点状態保持手段49にお
いては、トリガ点状態更新手段3によってトリガ点状態
データベース12を更新すると、トリガ方向への変化ポ
イントのみが抽出されトリガ点状態保持データベース4
8に更新される。一度でもトリガ方向へ変化したポイン
トは、その後に状態が復帰した場合であっても、トリガ
点状態保持データベース48内ではトリガON状態が継
続される。
【0094】また、対話手段5からリセット要求が通知
されると、トリガ点状態データベース12の状態がトリ
ガ点状態保持データベース48にコピーされ、トリガ点
状態データベース12とトリガ点状態保持データベース
48とが同一状態となり、常時、展開先監視画面リスト
一覧表示を最新の情報に更新できる。
【0095】一例として、プラントから入力される入力
点のうち、1点のトリガ点が変化した場合を想定して、
以下、具体的に説明する。
【0096】プラント9から状態量を入力し、この状態
量は入力点更新手段2によって図33に示す入力点状態
データベース11に更新される。図33に示すPID欄
≪A000≫の現在値はONとなっており、図34に示
す入力点情報データベース10から、≪A000≫は≪
タービン振動大≫という名称の接点入力であると判断さ
れる。図33に示す入力点状態データベース11からP
IDおよび現在値の各情報がトリガ点状態更新手段3に
入力され、図35に示すトリガ点状態データベース11
にトリガ方向、トリガ状態、トリガ発生時刻が書き込ま
れる。図35に示すトリガ点状態BDから、PID欄の
≪A000≫がトリガ点であり、トリガ方向はOFF→
ONであると定義される。また、≪A000≫のトリガ
状態を≪トリガON≫とし、この時の日付時刻を≪9月
27日12:23≫と更新する。
【0097】次に、トリガ点状態保持手段49により、
トリガONとなった≪A000≫の状態変化のみを図3
6に示すトリガ点状態保持データベース48に保存す
る。
【0098】展開先監視画面リスト一覧表示手段4によ
り、トリガONとなっているPIDが≪A000≫であ
ることを取り込み、図37に示すトリガ点−画面紐付け
テーブル13から、≪A000≫に紐付けされた≪T−
01:タービン全体系統≫、≪T−02:高圧タービン
系統≫、≪T−03:低圧タービン系統≫の3画面を取
り出し、画像データに変換する。変換後の画像データは
展開先監視画面リスト一覧表示画像データに書き込ま
れ、画像データは画面表示手段7により表示装置8に表
示される。これを図38(a)に示す。
【0099】運転員は、表示装置8に表示された図38
(a)に示す展開先監視画面リスト一覧表示の中から、
≪T−01:タービン全体系統≫50を選択すると、対
話装置15から画面番号≪T−01≫が入力される。画
面番号≪T−01≫は、対話手段5から監視画面表示画
像データ選択手段6に通知され、監視画面表示画像デー
タ選択手段6により監視画面データベース16から画面
番号≪T−01≫に対応する画像データが取り出され、
取り出された画像データは監視画面表示画像データ17
に書き込まれる。書き込まれた画像データは、画面表示
手段7によって表示装置8に表示される。この画面は、
第1実施形態に示した図10(b)に示される画面と同
様であり、図10(c)に示すトレンドグラフを表示さ
せて、タービンの振動を調節する「低」のボタンをタッ
チスクリーン入力して、タービンの振動を調節可能であ
る。
【0100】また、図38(a)に示す画面番号≪T−
01≫の操作と同様に、画面番号≪T−02≫および≪
T−01≫についてもタービンの振動調節を行った。
【0101】これによりPID欄≪A000≫がONか
らOFFの状態に変化し、トリガ点状態更新手段3によ
りトリガ点状態データベース12の≪A000≫がOF
Fに更新される。トリガ点状態データベース12がOF
Fに更新された場合、トリガ点状態保持手段49が起動
されず、トリガ点状態保持データベース48の内容は更
新されずに以前の状態が保持される。
【0102】従って、図38(b)に示すように、表示
装置8に表示される展開先監視画面リスト一覧表示画面
中の表示項目には変化が見られず、トリガ状態がONか
らOFFに更新される。
【0103】なお、展開先監視画面リスト一覧表示画面
中の表示項目を消去する場合には、運転員は図38
(b)に示す消去ボタン51を選択する。消去ボタン5
1が選択されると、すなわち、対話装置15からリセッ
ト要求が入力されると、対話手段5からトリガ点状態保
持手段49へ要求が伝えられ、トリガ点状態保持手段4
9によりトリガ点状態データベース12がトリガ点状態
保持データベース48に上書きされる。トリガ点状態デ
ータベース12は、現在状態と一致し、展開先監視画面
リスト一覧表示画面中の表示項目から、≪A000≫に
紐付される画面名称が消去される。これにより、図38
(c)に示すように、展開先監視画面リスト一覧表示画
面中の表示項目が消去される。
【0104】従来のプラント監視装置においては、自動
表示された画面から一度別の画面に展開してしまうと再
度表示するために、通常の画面展開メニューから画面を
再表示する必要があった。また、プラントを監視する運
転員は、一覧から展開した画面で対応操作を行い、トリ
ガ点が復帰した後、各種プロセス量が正常値に戻ったか
否かを確認するため、別画面を表示する必要があった。
このように確認すべき画面が複数ある場合には、全ての
画面中から対象画面を選択することは運転員の負担が過
大となっていた。
【0105】本実施形態によれば、トリガ点の復帰後も
図38(b)に示すようにトリガ点復帰前の状態を画面
に一覧表示できる。従って、画面選択操作が簡素化さ
れ、運転員の操作負担の軽減を図ることができる。この
ように過去に発生したトリガの復帰を確認可能であるた
め、一つの対応操作で複数のトリガが復帰した場合であ
っても、画面表示されていることからトリガ点発生の関
連性を確認できる。
【0106】第6実施形態(図39〜図45) 本実施形態は、巨大化したプラントを監視するプラント
装置に関し、特に、複数台の監視装置を必要とする場合
に、他装置が持つ画面を表示装置に表示する例を挙げて
説明する。
【0107】図39は、プラント監視装置の概略構成を
示す図である。
【0108】図39に示すように、プラント監視装置は
第2実施形態のプラント監視装置とほぼ同じであるた
め、同一符号を付してその説明を省略する。異なる点
は、複数台の監視装置を設置し、映像信号を切替えて、
所望する画像データを表示装置8に表示させる映像信号
切替手段52を設けたことにある。
【0109】映像信号切替手段52は、運転員の対話要
求により選択された画面番号が対話手段5から通知され
る毎に、トリガ点−画面紐付けテーブル13を参照し、
通知された画面番号が自装置あるいは他装置53のもの
かを判断する手段である。この映像信号切替手段52に
は映像信号切替装置54が接続されており、映像信号切
替装置54によって自装置(「装置A」とする。)と他
装置53(「装置B」とする。)との切り替えを行う。
【0110】本プラント監視装置の処理操作について説
明する。なお、本実施形態におけるプラント監視装置の
処理操作の流れは、第2実施形態に示したプラント監視
装置の処理操作の流れとほぼ同じであり、同一の処理操
作についての説明を省略し、主に、映像信号切替手段5
2の処理操作の流れを説明する。本処理操作の流れを図
40のフローチャートに示す。
【0111】まず、映像信号切替手段52の動作は、対
話手段5から所望の画面番号が通知される毎に起動され
る。図40に示すように、対話手段5から所望の画面番
号を取り込み(S61)、画面番号が通知される毎にト
リガ点−画面紐付けテーブル13を参照し(S62)、
通知された画面番号が装置Aのものか装置Bのものかを
判断する(S63)。装置Bの画面番号が通知される
と、装置Bに対して画面番号を通知するとともに、映像
信号切替装置54に対して映像入力を装置Bに切替える
指令を行う(S64,S65)。一方、装置Aの画面番
号が通知されると、映像信号切替装置54に対して映像
入力を装置Aに切替える指令を行う(S66)。装置B
は、通知された画面番号に該当する画面の映像信号を出
力し、出力された映像信号は映像信号切替装置54によ
り表示装置8に伝えられ、要求された画面が表示され
る。
【0112】次に、プラント9から入力される入力点の
うち、装置Bにある監視画面に紐付けされるトリガ点が
変化した場合を想定して、具体的な処理操作の流れにつ
いて説明する。
【0113】プラント9からの入力は、入力点状態更新
手段2により更新され、図41の入力点状態データベー
ス11に示すように、PID≪A001≫および≪Z0
02≫がONの状態となっている。図42に示す入力点
情報データベース10から、≪A001≫は≪復水器流
量低≫、≪Z002≫は≪ボイラメタル温度高≫という
名称の設定入力であることが分かる。また、トリガ点状
態更新手段3により、図43に示すトリガ点状態データ
ベース12から≪A001≫および≪Z002≫はトリ
ガ点であり、トリガ方向は共にOFF→ONであると定
義される。≪A001≫および≪Z002≫のトリガ状
態を≪トリガON≫とし、この時の日付時刻を更新し、
≪A001≫については≪9月27日12:10≫、≪
Z002≫については≪9月27日12:23≫と更新
する。
【0114】展開先監視画面リスト一覧表示手段25で
は、トリガONの状態となっているPIDが、≪A00
1≫、≪Z002≫であることをトリガ点状態データベ
ース12から取り込む。その後、図44に示すトリガ点
−画面紐付けテーブル13から≪A001≫、≪Z00
2≫に紐付けされている≪T−04:復水器系統≫、≪
T−05:高圧ヒータ系統≫を取り出して画像データに
変換する。その後、≪Z002≫に紐付けされている≪
B−01:ボイラメタル温度監視≫、≪B−02:燃料
系統≫を取り出して画像データに変換する。変換後の画
像データは展開先監視画面リスト一覧表示画像データ1
4に書き込まれ、書き込まれた画像データは画面表示手
段7によって表示装置8に表示される。これを図45
(a)に示す。
【0115】運転員は、表示装置8に表示された図45
(a)に示す展開先監視画面リスト一覧表示の中から、
≪T−04:復水器系統≫55を選択すると、対話装置
15から画面番号≪T−04≫が入力される。画面番号
≪T−04≫は対話手段5から監視画面表示画像データ
選択手段6に通知される。監視画面表示画像データ選択
手段6は、≪T−04≫の画面番号が監視画面データベ
ース16に存在するため、≪T−04≫の画像データを
取り出し、監視画面表示画像データ17に書き込む。監
視画面表示画像データ17に書き込まれた画像データの
映像信号は、画面表示手段7から映像信号切替装置54
の自装置側入力チャンネルに入力されている。また、画
面番号≪T−04≫は対話手段5から映像信号切替手段
52にも通知される。映像信号切替手段52はトリガ点
−画面紐付けテーブル13から≪T−04≫が装置Aの
画面であることが分かる。映像信号切替手段52は、映
像信号切替装置54に対して入力チャンネルを装置A側
に切替える指令を出力する。映像信号切替装置54は装
置A側入力チャンネルの映像信号を表示装置8に出力す
る。これにより≪T−04≫の画面が表示装置8に表示
される。
【0116】一方、表示装置8に表示された展開先監視
画面リスト一覧表示の中から、運転員が≪B−01:ボ
イラメタル温度監視≫56を選択すると、対話装置15
から画面番号≪B−01≫が入力される。画面番号≪B
−01≫は対話手段5から監視画面表示画像データ選択
手段6へ通知される。監視画面表示画像データ選択手段
6では、画面番号≪B−01≫が監視画面データベース
16に存在しないため処理がされない。また、画面番号
≪B−01≫は対話手段5から映像信号切替手段52へ
と通知される。映像信号切替手段52は、トリガ点一画
面紐付けテーブル13から≪B−01≫が装置Aの他に
設置した装置Bの画面であることが分かる。装置Aは映
像信号切替手段52から画面番号≪B−01≫が通知さ
れると、≪B−01≫画面の映像信号を出力する。装置
Bが出力する映像信号は、映像信号切替装置54の装置
B側入力チャンネルに入力されている。映像信号切替手
段52は、映像信号切替装置54に対して入力チャンネ
ルを装置B側に切替える指令を出力する。映像信号切替
装置54は装置B側入力チャンネルの映像信号を表示装
置8へ出力する。これにより図45(b)に示すよう
に、≪B−01≫の画面が表示装置8に表示される。
【0117】従来のプラント監視装置では、プラントが
巨大化すると、監視装置も複数台設置するケースがあっ
た。このような場合、表示装置を複数装置で共用して切
替表示することが一般的に行われていた。しかし、表示
画面には自装置に持つ画面データを表示できるにすぎな
いため、各装置で同時にトリガ点が変化した場合には、
運転員がどちらの画面を表示するかを判断して画面を切
替える必要があり、運転員の操作負担が大きかった。本
実施形態によれば、監視対象プラントにおけるトリガの
発生に伴い、展開すべき画面の一覧情報をトリガ点−画
面紐付けテーブルから取り込み、展開可能な画面が自装
置に無く、他装置にある場合であっても一覧表示対象と
し、この一覧表示から選択情報に基づき、自装置と他装
置とが自動的に切替可能であるため、運転員の操作負担
を軽減できる。従って、運転員は、画面がどの装置にあ
るかを意識することなく画面選択可能となるため、運転
員の操作負担を軽減できる。
【0118】また、従来、各装置に対し画面の選択機能
を各々持たせる必要があったが、本実施形態によれば、
映像信号切替手段を設けて自動的に切替を行えるため、
自装置のみに画面の選択機能を持たせることにより、プ
ラント監視装置自体のコスト低減を図ることができる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプラ
ント監視装置によれば、監視画面にトリガ点発生したも
のをリスト一覧表示することにより、運転員の対話要求
により選択した画面を表示できるため、最適画面の表示
する際の判断に伴う操作の煩雑さを大幅に削減し、運転
員による警報監視・対応操作の操作性を向上させること
ができ、その結果、プラントの安全運用を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における、発電プラント
を監視対象としたプラント監視装置の概要を示す構成
図。
【図2】入力点情報データベースの構成を示す表。
【図3】入力点状態データベースの構成を示す表。
【図4】トリガ点状態データベースの構成を示す表。
【図5】トリガ点−画面紐付きテーブル。
【図6】監視画面表示データベースを示す図。
【図7】入力点状態更新手段の処理操作の流れを示すフ
ローチャート。
【図8】トリガ点状態更新手段の処理操作の流れを示す
フローチャート。
【図9】展開先監視画面表示画像データ選択手段の処理
操作を示すフローチャート。
【図10】展開先監視リスト一覧表示を示す図であり、
(a)は自動表示要因一覧、(b)は系統図、(c)は
トレンドグラフ。
【図11】本発明の第2実施形態における、プラント監
視装置の構成を示す図。
【図12】展開先監視リスト一覧表示を示す図であり、
(a)は自動表示要因一覧、(b)は系統図、(c)は
トレンドグラフ。
【図13】本発明の第3実施形態における、プラント監
視装置の構成を示す図。
【図14】並び替えキーを示す表。
【図15】トリガ点優先度データベースの構成を示す
表。
【図16】展開先監視画面リスト並替手段の処理操作の
流れを示すフローチャート。
【図17】入力点状態データベースの構成を示す表。
【図18】入力点情報データベースの構成を示す表。
【図19】トリガ点状態データベースの構成を示す表。
【図20】トリガ点−画面紐付きテーブル。
【図21】展開先監視リスト一覧表示を示す図であり、
(a)は自動表示要因一覧、(b)は並び替えキーを示
す画面、(c)はトレンドグラフ。
【図22】本発明の第4実施形態における、プラント監
視装置の構成を示す図。
【図23】トリガ点変化履歴更新手段の処理操作の流れ
を示すフローチャート。
【図24】入力点状態データベースの構成を示す表。
【図25】入力点情報データベースの構成を示す表。
【図26】トリガ点状態データベースの構成を示す表。
【図27】トリガ変化履歴データベースの構成を示す
表。
【図28】トリガ点−画面紐付テーブル。
【図29】展開先監視リスト一覧表示を示す図であり、
(a)は自動表示要因一覧、(b)は系統図、(c)は
トレンドグラフ。
【図30】緊急操作用画面として適用される画面であ
り、(a)は、トリガ変化の変化回数によりグループ化
した対応画面、(b)は、画面名称によりグループ化し
た対応画面。
【図31】本発明の第5実施形態における、プラント監
視装置の構成を示す図。
【図32】トリガ点状態保持手段の処理操作の流れを示
すフローチャート。
【図33】入力点状態データベースの構成を示す表。
【図34】入力点情報データベースの構成を示す表。
【図35】トリガ点状態データベースの構成を示す表。
【図36】トリガ点状態保持データベースの構成を示す
表。
【図37】トリガ点−画面紐付テーブル。
【図38】展開先監視リスト一覧表示を示す図であり、
(a)(b)(c)は自動表示要因一覧。
【図39】本発明の第6実施形態における、プラント監
視装置の構成を示す図。
【図40】映像信号切替手段の処理操作の流れを示すフ
ローチャート。
【図41】入力点状態データベースの構成を示す表。
【図42】入力点情報データベースの構成を示す表。
【図43】トリガ点状態データベースの構成を示す表。
【図44】トリガ点−画面紐付テーブル。
【図45】監視画面表示画像データを示す図であり、
(a)は自動表示画面一覧、(b)はボイラメタル温度
監視画面。
【符号の説明】
1…プラント監視装置,2…入力点状態更新手段,3…
トリガ点状態更新手段,4…展開先監視画面リスト一覧
手段,5…対話手段,6…監視画面表示画像データ選択
手段,7…画面表示手段,8…表示装置,9…プラン
ト,10…入力点情報データベース,11…入力点状態
データベース,12…トリガ点状態データベース,13
…トリガ点−画面紐付けデーブル,14…展開先監視画
面リスト一覧表示画像データ,15…対話装置,16…
監視画面データベース,17…監視画面表示画像デー
タ,18…≪T−01≫タービン全体系統,19…≪T
−01≫系統図,20…タービン,21…≪T−01≫
トレンドグラフ,22…「高」ボタン,23…「低」ボ
タン,24…ボタン,25…展開先監視画面リスト一覧
表示手段,26…≪T−05:高圧ヒータ系統≫,27
…≪T−05≫系統図,28…弁,29…≪T−05≫
トレンドグラフ,30…「開」ボタン,31…「閉」ボ
タン,32…ボタン,33…展開先監視画面リスト並替
手段,34…展開先監視画面リスト並替前データ,35
…並び替えキー,36…展開先監視画面リスト一覧表示
画像データ,37…トリガ点優先度データベース,38
…優先度表示ボタン,39…≪T−05:高圧ヒータ系
統≫,40…トリガ点変化履歴データベース,41…ト
リガ点変化履歴更新手段,42…≪T−04:復水器系
統≫,43…≪T−04≫系統図,44…弁,45…≪
T−04≫トレンドグラフ,46…「開」ボタン,47
…「閉」ボタン,48…トリガ点状態保持データベー
ス,49…トリガ点状態保持手段,50…≪T−01:
タービン全体系統≫,51…消去ボタン,52…映像信
号切替手段,53…他装置,54…映像信号切替装置,
55…≪T−04:復水器系統≫,56…≪B−01:
ボイラメタル温度監視≫。
フロントページの続き (72)発明者 荻原 直哉 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 5C087 AA02 AA03 AA04 AA09 AA10 AA16 AA19 BB74 DD08 DD22 EE05 EE06 FF01 FF04 FF19 GG07 GG11 GG18 GG21 GG23 GG29 GG30 GG37 GG57 GG66 5H223 AA02 EE06 FF03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視対象となるプラントから多数の計測
    データを入力するとともに、予め前記プラントの各計測
    データに対する固定情報を定義した入力点情報データベ
    ースから入力点情報を取り込み、この情報に基づき前記
    計測データから少なくともトリガの有無とトリガ点を含
    む情報の更新を行ない、この情報を入力点状態データベ
    ースに保存する入力点状態更新手段と、前記入力点状態
    データベースから入力点更新データを取り込み、監視す
    べきプラントの各データを自動表示すべきタイミングを
    収録するトリガ点状態データベースを参照して、入力点
    のうちトリガ点の現在値の状態を更新するとともに、そ
    の更新したデータを前記トリガ点状態データベースに保
    存するトリガ点状態更新手段と、トリガ点が変化したと
    きに、トリガ点−画面紐付テーブルを参照してトリガ点
    の変化に対応する監視画面を検索し、そのトリガ点の変
    化に対応して展開すべき1または複数の関連する監視画
    面の名称を一覧表として表示するために、展開先監視画
    面リスト一覧表示画像データに変換する展開先監視画面
    リスト一覧表示手段と、運転員の対話要求を入力する対
    話手段と、この対話手段による要求に応じて監視画面を
    監視画面データベースから取り出して、監視画面表示画
    像データに変換する監視画面表示画像データ選択手段
    と、前記展開先監視画面リスト一覧表示手段により変換
    された展開先監視画面リスト一覧表示画像データおよび
    前記監視画面表示画像データ選択手段により変換された
    監視画面表示画像データを表示するための画面表示手段
    と、この画面表示手段により表示を行なう表示装置と、
    を設けたことを特徴とするプラント監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプラント監視装置におい
    て、前記展開先監視画面リスト一覧表示手段は、トリガ
    点の変化が複数発生した場合においても、これらのトリ
    ガ点変化に対応する監視画面をトリガ点−画面紐付きテ
    ーブルから検索し、トリガ点変化に対応して展開すべき
    監視画面の名称を一覧表として表示するために展開先監
    視画面リスト一覧表示画像データに変換することを特徴
    とするプラント監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のプラント監視装置におい
    て、トリガ点の優先度を定義したトリガ点優先度データ
    ベースを有し、対話手段によって設定可能なトリガ点の
    優先度表示の要否を示すトリガ点優先度表示フラグを有
    し、優先度表示が必要な場合には前記トリガ点優先度デ
    ータベースに定義された優先度の順に展開先監視画面リ
    スト一覧を並び替え、優先度表示が必要ではない場合に
    は時系列に並び替え処理をする展開先監視画面リスト並
    替手段を設けたことを特徴とするプラント監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のプラント監視装
    置において、トリガ点の変化頻度を更新して変化頻度を
    記録するトリガ点変化履歴データベースを有し、前記ト
    リガ点変化履歴データベースを参照することにより、ト
    リガ点変化履歴を表示装置に表示させることにより、運
    転員によるトリガ点の変化頻度を把握できるトリガ点変
    化履歴更新手段を設けたことを特徴とするプラント監視
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項2から4までのいずれかに記載の
    プラント監視装置において、トリガ点が復帰した場合に
    おいても、トリガ点の状態を保持するトリガ点状態保持
    データベースを有し、運転員の対話によるリセット要求
    を受付けるまで、表示装置に表示される一覧表にトリガ
    点を表示し続けるトリガ点状態保持手段を設けたことを
    特徴とするプラント監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項2から5までのいずれかに記載の
    プラント監視装置において、運転員の対話要求により選
    択された画面番号が対話手段から通知される毎に、トリ
    ガ点−画面紐付けテーブルを参照し、通知された画面番
    号が自装置のものか他装置のものかを判断する映像信号
    切替手段を有し、この映像信号切替手段により他装置の
    画面番号が通知された場合に、他装置に対して画面番号
    を通知して映像信号の入力を他装置に切替える指令を行
    う一方、前記映像信号切替手段により自装置の画面番号
    が通知された場合に、映像信号の入力を自装置に切替え
    る指令を行い、画面の映像信号を出力し、映像信号を画
    面表示手段に送ることにより、要求された画面を表示装
    置に表示させる映像信号切替装置を有することを特徴と
    するプラント監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020013468A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 株式会社東芝 プラント監視装置、プラント監視方法、およびプラント監視プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020013468A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 株式会社東芝 プラント監視装置、プラント監視方法、およびプラント監視プログラム
JP7237484B2 (ja) 2018-07-20 2023-03-13 株式会社東芝 プラント監視装置、プラント監視方法、およびプラント監視プログラム

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