JP2002341748A - 点図触知ディスプレイシステム - Google Patents

点図触知ディスプレイシステム

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JP2002341748A JP2001151297A JP2001151297A JP2002341748A JP 2002341748 A JP2002341748 A JP 2002341748A JP 2001151297 A JP2001151297 A JP 2001151297A JP 2001151297 A JP2001151297 A JP 2001151297A JP 2002341748 A JP2002341748 A JP 2002341748A
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理樹 洪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で応答の迅速な、コンピュータ画面全体
から所望の位置に迅速にアクセスでき、そこの情報を迅
速・正確に触知可能に表示する装置を提供する。 【解決手段】 電圧印加により湾曲変位する圧電素子片
によって上下に駆動され、上下変位により情報を触知可
能に表示する触知ピンを配列した、コンピュータ画面の
中の表示領域を表示するための点図触知画面を有し、1
つの触知ピンに対応させる表示領域内の画素ブロックの
画素の数である縮小率を、1対1表示と全体表示のそれ
ぞれに対応する数値の間でユーザに指定させ、表示領域
の位置をユーザに指定させ、ユーザに指定された表示領
域に対応するコンピュータ画面の画像情報を触知ピンの
適切な上下変位で表わすための電圧を圧電素子片に印加
することによって触知ピンを駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視覚障害者に対し
てコンピュータ画面内のグラフィックスを点図形を使用
して触知可能に表示する点図触知ディスプレイシステム
に関し、より詳しくは、コンピュータ画面の中の表示領
域であって、それの縮小率を1対1表示と全体表示の間
で変更することができる表示領域内のグラフィックス
を、点図形を使用して触知可能に表示する点図触知ディ
スプレイシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】視覚障害者が、コンピュータから視覚に
よらず文字情報を得るためのシステムとして、文字情報
を音声で読み上げる聴覚によるシステムや、文字情報を
点字に変換して触知可能に点字表示する触覚によるシス
テムが実用化されている。しかし、視覚障害者がコンピ
ュータから視覚によらず画像情報を得るためのシステム
としては、従来より、触覚によるシステム、すなわち触
知画面を有するシステムを実用化しようとする試みがな
されてきたが、未だ実用的なシステムは開発されていな
かった。例えば、そのような従来のシステムの一例とし
て、点図を触知可能に表示するピン(触知ピン)の上げ
下げ(オン/オフ)をステップモータで駆動するシステ
ムが挙げられる。このシステムでは、画面を表示するた
めに個々の触知ピンを機械的に駆動するため、一画面を
表示するのに約10秒もの時間を必要とするものであ
り、装置の大きさ・重量も非常に大きくなるため扱いに
くいものであった。またそのシステムは、約4000個
の触知ピンからなる触知画面を有しており、コンピュー
タ画面の1つの画素に1つの触知ピンを対応させて表示
する。そのため、例えばVGA解像度の640×480
=307,200個の画素からなるコンピュータ画面で
あれば、その画面の約80分の1の面積の表示領域しか
触知画面に表示できないが、他の領域を表示させるため
に表示領域をスクロールさせようとしても、触知画面の
リフレッシュに約10秒もかかるため表示領域の変化に
触知画面が追従できず、実用に耐えないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の触知
による画像表示装置の上述のような諸問題を解決するた
めになされたものであり、迅速な応答を有する圧電素子
駆動の触知ピンから構成される画面を有し、かつ、1つ
の触知ピンに対応するコンピュータ画面における画素の
数、すなわち縮小率を、1対1表示と全体表示にそれぞ
れ対応する数値の間で変更する手段を有することによ
り、コンピュータ画面の全体の中から所望の位置に迅速
にアクセスでき、その所望の位置の情報を迅速・正確に
触知可能に表示することができる点図触知ディスプレイ
システムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、電
圧印加により湾曲変位する圧電素子片の自由端によって
点図表示面に対して上下に駆動され、及び、上下変位に
より情報を触知可能に表示する触知ピンをマトリクス状
に配列したものを基体に保持してなる点図触知画面であ
って、コンピュータ画面の中の表示領域を表示するため
の点図触知画面と、1つの触知ピンに対応させる前記表
示領域内の画素ブロックの画素の数である縮小率を、1
対1表示と全体表示のそれぞれに対応する数値の間でユ
ーザに指定させる縮小率指定手段と、前記コンピュータ
画面の中での前記表示領域のx方向位置をユーザに指定
させるx方向位置指定手段と、前記コンピュータ画面の
中での前記表示領域のy方向位置をユーザに指定させる
y方向位置指定手段と、指定された前記縮小率、指定さ
れた前記x方向位置、及び指定された前記y方向位置に
よって前記表示領域を特定する表示領域特定手段と、特
定された前記表示領域に対応する前記コンピュータ画面
の画像情報を、指定画像情報として取得する指定画像情
報取得手段と、取得された前記指定画像情報に基づい
て、特定された前記表示領域の画像イメージを、前記触
知ピンのそれぞれの変位の上下に対応する二値によって
表わすための触知ピン駆動二値データを生成する二値化
手段と、生成された前記触知ピン駆動二値データに基づ
いて、前記触知ピンのそれぞれに適切な上下変位を生じ
させる電圧を、当該触知ピンのそれぞれに対応する圧電
素子片に印加することによって前記触知ピンを駆動する
触知ピン駆動手段と、を有することを特徴とする点図触
知ディスプレイシステムによって達成される。
【0005】本発明の点図触知ディスプレイシステムで
は、前記二値化手段は、取得された前記指定画像情報に
基づいて、前記触知ピンのそれぞれに対応させられる前
記画素ブロックのそれぞれについて、当該画素ブロック
のそれぞれを構成する画素のRGB値を所定の閾値と所
定の方法で比較することによって、当該触知ピンのそれ
ぞれの変位の上下を決定する第1の触知ピン駆動決定手
段を含むように構成してもよい。
【0006】本発明の点図触知ディスプレイシステムで
は、前記二値化手段は、取得された前記指定画像情報に
基づいて、前記表示領域を構成する画素のそれぞれにつ
いてのRGB値を所定の方法で処理することによって、
当該表示領域の背景色のRGB値を推定する背景色推定
手段と、取得された前記指定画像情報に基づいて、前記
触知ピンのそれぞれに対応させられる前記画素ブロック
のそれぞれについて、当該画素ブロックのそれぞれを構
成する画素のRGB値を推定された前記背景色のRGB
値と所定の方法で比較することによって、当該触知ピン
のそれぞれの変位の上下を決定する第2の触知ピン駆動
決定手段を含むように構成してもよい。
【0007】本発明の点図触知ディスプレイシステムで
は、前記RGB値に代えて、RGBそれぞれの輝度を表
わす値を合計したRGB合計値を使用するように構成し
てもよい。
【0008】本発明の点図触知ディスプレイシステムで
は、前記点図触知画面、前記縮小率指定手段、前記x方
向位置指定手段、前記y方向位置指定手段、及び前記触
知ピン駆動手段は、点図を触知可能に表示するための装
置であるディスプレイユニットに設けられ、前記指定画
像情報取得手段及び前記二値化手段は、前記コンピュー
タ画面を提供するコンピュータに設けられ、前記表示領
域特定手段の全部あるいは一部は、前記ディスプレイユ
ニット及び/又は前記コンピュータに設けられ、前記デ
ィスプレイユニットと前記コンピュータは情報伝送可能
に接続されているように構成していもよい。
【0009】本発明の点図触知ディスプレイシステムで
は、前記表示領域は、前記コンピュータ画面の中のアク
ティブなウィンドウ内にあることを特徴とし、それぞれ
のウィンドウごとに前記縮小率、前記x方向位置、及び
前記y方向位置を記憶するウィンドウ属性記憶手段と、
ウィンドウが切り換えられたときに、アクティブとなっ
たウィンドウの縮小率、x方向位置、及びy方向位置を
前記ウィンドウ属性記憶手段から読み出し、それらで前
記表示領域の前記縮小率、前記x方向位置、及び前記y
方向位置を置き換える表示領域属性更新手段と、を更に
有するように構成してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の一実
施形態を説明する。本発明の一実施形態である点図触知
ディスプレイシステム10は、ディスプレイユニット1
00、及びPC200(二値化アプリケーション)から
構成される。図1は、本発明の一実施形態を構成するデ
ィスプレイユニット100の外観の斜視図である。ディ
スプレイユニット100は、外観的に、点図触知画面1
01を本体上段部のパネル上に、上側タッチパネル10
3を点図触知画面101の上側に、右側タッチパネル1
04aを点図触知画面101の右側に、左側タッチパネ
ル104bを点図触知画面101の左側に、点字ユニッ
ト105(点字ピン106及びタッチカーソル107を
含む。)を本体下段部のパネル上に有する。なお、図1
には図示していないが(図2には図示している。)、デ
ィスプレイユニット100は、ケーブルで接続されたテ
ンキーパッド108も有する。
【0011】点図触知画面101は、触知可能に点図を
表示するための要素であり、縦及び横方向に等間隔に配
置された8×8個の触知ピン102を含む点図触知セル
(一単位)101aを横方向に8個、縦方向に6個配置
したものである。これにより点図触知画面101は、6
4×48個の触知ピンのマトリクスからなる触知画面を
提供する。個々の点図触知セル101aは、日本国特許
公報第2847069号「点図触知セル」に開示される
構造を有しており、圧電素子駆動の触知ピンを有する、
縦及び横方向に連結することが可能な点図触知セルであ
る。セル構造の点図触知セル101aを連結することに
よって、大画面の点図触知画面101を構成することが
できる。触知ピンは電圧印加により湾曲変位する圧電素
子片の自由端によって点図表示面に対して上下に駆動さ
れるため、応答が迅速であり、消費電力が小さく、全体
を小型軽量に構成できるという特徴がある。この点図触
知画面101に、PC200のディスプレイに表示され
る画像の情報が表示される。なお、点図触知画面101
に表示され得る表示対象領域は、通常、ディスプレイの
画面(デスクトップ)上に表示されているウィンドウの
内のアクティブなウィンドウである(ウィンドウ表示モ
ード)。それらのウィンドウは、ワープロ、グラフィッ
ク関連のような各種アプリケーションなどによって表示
されるウィンドウである。従って、アクティブなアプリ
ケーションを切り換えても、当該アプリケーションのウ
ィンドウのみが点図触知画面101に表示されることに
なって、画面上の不要な部分が表示されないため、ユー
ザは必要な情報に集中的にアクセスできる。なお、ウィ
ンドウが表示されていない場合は、デスクトップ全体が
表示対象領域である。また、ウィンドウが表示されてい
る場合でも、ユーザの選択により、デスクトップ全体を
表示対象領域とすることもできる(デスクトップ表示モ
ード)。
【0012】触知ピン102は、点を触知可能に上下変
位で表示するための要素であり、駆動状態では符号10
2bのように点図表示面から上方向に触知可能に飛び出
し、非駆動状態では符号102aのように点図表示面か
ら下方向に引き込まれる。なお、触知ピンは、圧電素子
にかけられる電圧による圧電素子の湾曲動作によって駆
動されるが、電圧印加時に触知ピンが飛び出し電圧無印
加時に触知ピンが引き込まれるようにも、あるいは、電
圧印加時に触知ピンが引き込まれ電圧無印加時に触知ピ
ンが飛び出すようにも設計することができる。「駆動」
の語は、印加電圧の有無にかかわらず、触知ピンが飛び
出るようにすることを意味するものとする。従って、印
加電圧にかかわらず、駆動状態(オン)とは触知ピンが
飛び出している状態であり、非駆動状態(オフ)とは触
知ピンが引き込まれている状態である。
【0013】上側タッチパネル103は、横方向(x方
向)のスクロール指示を入力するための要素であり、横
方向に延びる形状で点図触知画面101の上側に配置さ
れている。これによっては縦方向(y方向)のスクロー
ル指示はなされないため、ユーザはこれによって正確に
x方向に表示画面をスクロールさせることができる。右
側タッチパネル104aは、縦方向(y方向)のスクロ
ール指示を入力するための要素であり、縦方向に延びる
形状で点図触知画面101の右側に配置されている。こ
れによってはx方向のスクロール指示はなされないた
め、ユーザはこれによって正確にy方向に表示画面をス
クロールさせることができる。左側タッチパネル104
bは、右側タッチパネル104aと同様にy方向のスク
ロール指示を入力するための要素であり、縦方向に延び
る形状で点図触知画面101の左側に配置されている。
点図触知画面101の両側に、y方向のスクロール指示
のためのタッチパネルが配置されているため、ユーザ
は、横長の表示画面を触知によって読み取っているとき
に、左右いずれか近い方のタッチパネルを使用すること
ができ、良好な操作性が提供される。また、x及びy方
向のスクロール指示のためのタッチパネルを分離したた
め、視覚障害者であるユーザは、表示画面をx又はy方
向に正確にスクロールさせることができるという利点が
提供される。なお、これらの上側タッチパネル153、
右側タッチパネル154a、及び左側タッチパネル15
4bに代えて、x−y方向のスクロール指示が行える単
一のタッチパネルを使用することも可能であるが、この
方法は、視覚障害者にとってx又はy方向に正確に表示
画面をスクロールさせることが難しいという不都合を有
する。
【0014】点字ユニット105は、点字によって情報
を表示し、また、ユーザの操作を入力するための要素で
あり、点字を表示する8個の圧電素子駆動の点字ピン1
06と、プッシュボタン式のスイッチであるタッチカー
ソル107とを含む。点字ピン106は、駆動状態では
符号106bのように点字表示面から上方向に点字ピン
106が触知可能に飛び出し、非駆動状態では符号10
6aのように点字表示面から下方向に点字ピン106が
引き込まれる。点字ユニット105は、32個が並べて
配置される。ユーザは、点字ピン106によって表示さ
れた点字に対応するタッチカーソル107を操作するこ
とにより、表示された内容に対して応答することができ
る。テンキーパッド108は、画面のスクロール指示、
画面の表示位置の移動、縮小率の変更、二値化条件の調
節、及びモードの切換などの操作の入力をするための要
素であり、ケーブルによってディスプレイユニット10
0と接続された市販のテンキーユニットである。
【0015】図2は、本発明の一実施形態である点図触
知ディスプレイシステム10のシステム構成図である。
点図触知ディスプレイシステム10は、ディスプレイユ
ニット100とパーソナルコンピュータ(以下PCと称
する)200とから構成される。ディスプレイユニット
100は、前述の、点図触知画面101、上側タッチパ
ネル103、右側タッチパネル104a、左側タッチパ
ネル104b、点字ユニット105(点字ピン106及
びタッチカーソル107を含む)、及びテンキーパッド
108に加え、制御手段151、シリアルポート15
2、上側タッチパネル入力インターフェース(インター
フェースは、以下I/Fと称する)153、右側タッチ
パネル入力I/F 154a、左側タッチパネル入力I
/F154b、タッチカーソル入力I/F 155、テ
ンキーパッド入力I/F 156、点図触知画面駆動出
力I/F 157、及び点字表示駆動出力I/F 158
から構成される。
【0016】制御手段151は、詳細には図示していな
いが、CPU、作業用メモリとして使用されるRAM、
OS等の基本プログラム及びアプリケーション(以下、
駆動アプリケーションと称する。)を格納したROMな
どから構成される、情報処理を実行する要素である。R
OMに格納された駆動アプリケーションがOSを媒介と
してCPUによって解釈・実行される。これによって、
駆動アプリケーションに記述された、本発明の各種の手
段、ステップが実行される。具体的には、駆動アプリケ
ーションは、タッチパネル103、104a及び104
b、及びテンキーパッド108からの入力(操作情報)
を受け取り、PC200側に伝送する。また駆動アプリ
ケーションは、PC200側から伝送される表示データ
(触知ピン駆動二値データ、点字駆動データ等)を受け
取り、点図触知セル101、点字ピン106を駆動す
る。
【0017】シリアルポート152は、RS232C、
USB等の入出力インターフェースのポートである。シ
リアルポート152は、PC200のシリアルポート2
02にケーブルを介して接続されるが、赤外線、無線
(Bluetooth等)などを使用して、ケーブルを用いずに
接続することもできる。シリアルポート152は、制御
手段151から受け取ったデータをシリアルポート20
2に送信したり、逆に、シリアルポート202から受信
したデータを制御手段151に送ったりする。なお、こ
れに代えて、他の入出力インターフェース、例えばより
高速なパラレルポートを使用することもできる。
【0018】上側タッチパネル入力I/F 153は、
上側タッチパネル103からのアナログ出力を、触れら
れているx方向位置を表わす適切なデジタルデータに変
換するI/Fである。右側タッチパネル入力 I/F1
54a及び左側タッチパネル入力I/F 154bは、
それぞれ右側タッチパネル104a及び左側タッチパネ
ル104bからのアナログ出力を、触れられているy方
向位置を表わす適切なデジタルデータに変換するI/F
である。タッチカーソル入力I/F 155は、タッチ
カーソル107からのスイッチのオン・オフ信号を、ど
のタッチカーソルがオンであるのかなどを表わす適切な
デジタルデータに変換するI/Fである。テンキーパッ
ド入力I/F 156は、テンキーパッド108からの
キーのオン・オフ信号を、どのキーが押されているかを
表わす適切なデジタルデータに変換するI/Fである。
押されるキーの種類に応じ、縮小率指示、スクロール指
示等が入力される。点図触知画面出力I/F 157
は、制御手段151からの要求に応答し、触知ピン駆動
二値データ(駆動ビットマップ)に基づいて点図触知画
面101内の特定の触知ピンを駆動するための出力信号
を生成するI/Fである。点字表示駆動出力I/F 1
58は、制御手段151からの要求に応答し、特定の点
字ピン106を駆動するための出力信号を生成するI/
Fである。
【0019】PC200は、後述のアプリケーション
(以下、二値化アプリケーションと称する)がインスト
ールされた、パーソナルコンピュータ、PDA等の情報
機器である。PC200の表示画面の画像情報が、点図
触知画面101に表示される。PC200は、制御手段
201、シリアルポート202、及びビデオRAM20
3を含む。PC200は、図示していないが、ディスプ
レイ、キーボード、マウスなどの通常のパーソナルコン
ピュータ等が有する構成要素を他にも有している。
【0020】制御手段201は、詳細には図示していな
いが、CPU、作業用メモリとして使用されるRAM、
基本プログラムを格納したROM、OS、本発明の機能
(ビデオRAM203の画像情報の取得及び二値化等)
を実現するための二値化アプリケーション、OS及び二
値化アプリケーションを格納するハードディスクドライ
ブ(以下、HDDと称する)などから構成される、情報
処理を実行する要素である。OS及び二値化アプリケー
ションがHDDからRAMにロードされ、当該二値化ア
プリケーションがOSを媒介としてCPUによって解釈
・実行される。これによって、二値化アプリケーション
に記述された、本発明の各種の手段、ステップが実行さ
れる。具体的には、二値化アプリケーションは、ディス
プレイユニット100から伝送された操作情報を受け取
り、表示領域や縮小率を決定する。また二値化アプリケ
ーションは、ビデオRAM203から画像情報(RGB
ビットマップ)を取得する。また二値化アプリケーショ
ンは、表示領域の点図表示に有効な二値化条件に基づい
て、点図情報(二値ビットマップ)を生成する。また二
値化アプリケーションは、点図情報及び変換で用いた属
性情報(表示位置座標、縮小率、二値化条件など)をデ
ィスプレイユニット100側に伝送する。
【0021】シリアルポート202は、RS232C、
USB等の入出力インターフェースのポートである。シ
リアルポート202は、ディスプレイユニット100の
シリアルポート152にケーブルを介して接続される
が、赤外線、無線(Bluetooth等)などを使用して、ケ
ーブルを用いずに接続することもできる。シリアルポー
ト202は、制御手段201から受け取ったデータをシ
リアルポート152に送信したり、逆に、シリアルポー
ト152から受信したデータを制御手段201に送った
りする。なお、シリアルポート152と同様に、これに
代えて、他の入出力インターフェース、例えばより高速
なパラレルポートを使用することもできる。
【0022】ビデオRAM203は、PC200のディ
スプレイに表示する画像を表わすデータを格納するRA
Mである。ビデオRAM203は、通常、R、G、Bの
3原色の輝度を表わすRGB値(例えば、RGBそれぞ
れについて0〜255の8ビット)をそれぞれ3つの領
域に分けて格納している。ビデオRAM203の画像情
報に基づいてPC200のディスプレイに画面を表示さ
せるには、グラフィックコントローラが、周期的(例え
ば毎秒60回)にビデオRAM203から画像情報を読
み出し、それが表わすRGBそれぞれの輝度を有する画
素からなる画面を表わすビデオ信号を生成し、それに基
いてディスプレイを走査して画面を表示させる。ビデオ
RAM203に格納された情報は、制御手段201によ
って読み出されることも可能であり、これによって制御
手段201は、ディスプレイユニット100がPC20
0の表示画面の全部又は一部を表示すように触知ピン1
02を駆動するデータを生成することが可能になる。な
お、「RGB値」の語は、コンピュータ画面の画素の色
・輝度等を表わす値を広く意味するものとし、色・輝度
等をRGB以外の体系で表現している場合、モノクロー
ムの場合等も含まれる。
【0023】これから、図3の動作フロー図に基いて、
点図触知ディスプレイシステム10の動作について説明
する。PC200は、ウィンドウズ(登録商標)をOS
とするコンピュータであり、既に電源を投入されて立ち
上がっている状態とする。また二値化アプリケーション
も起動しているとする。ディスプレイユニット100と
PC200とは、ケーブルによって、それぞれのシリア
ルポート152及び202を介して接続されている。以
下の説明において、ディスプレイユニット100とPC
200との間の通信はすべてシリアルポート152及び
202を介して行われるため、シリアルポート152及
び202の動作については逐一記載しないこととする。
【0024】ディスプレイユニット100に電源を投入
すると、制御手段151が動作を開始し、駆動アプリケ
ーションが起動して以下に説明する一連の動作を開始す
る。まず制御手段151は、表示位置=(0,0)、縮
小率=1とするための設定コマンドをPC200に送信
する(ステップS101)。PC200の制御手段20
1は、設定コマンドを受信し、表示位置=(0,0)、
縮小率=1に設定する(ステップS102)。ここで、
「表示位置」とは、PC200のディスプレイの表示画
面内の表示対象領域(ウィンドウが表示されていない場
合は画面の全領域、ウィンドウが表示されている場合は
通常アクティブなウィンドウ)内の画素の座標を、画面
左上の隅の画素の位置を基準として表わしたものであ
る。また、「縮小率」とは、1つの触知ピンに対応する
コンピュータ画面における画素の数のことである。「1
対1表示」、すなわち1つの画素に対して1つの触知ピ
ンを対応させる場合は、縮小率は「1」である。VGA
画面全体(640×480画素)における「全体表
示」、すなわち、VGA画面のすべての画素のいずれか
に対して64×48個の触知ピンの内のいずれかを対応
させることによって画面の全体を表示させる場合は、1
0×10個の画素を1つの触知ピンに対応させるため、
縮小率は「100」となる。1024×768のXGA
画面全体については、縮小率256で全体表示すること
ができる。縮小率は、「1対1表示」(縮小率=1)か
ら「全体表示」(VGAの場合、縮小率=100)まで
の間で変更することができる。これによって、ユーザ
は、詳細に表示させたい部分の位置を「全体表示」で確
認した後に、その部分を「1対1表示」にして画素単位
で確認することができる。従って、全体のイメージの迅
速な把握を可能にしつつ、細部の詳細な確認が可能にな
るという利点が提供される。なお、アクティブなウィン
ドウを表示対象領域としている場合、縮小率の上限を、
当該ウィンドウについての全体表示、すなわち当該ウィ
ンドウの全体が表示される程度に制限することもでき
る。通常、1つの触知ピンを、正方形状に並んだ画素か
らなる画素ブロック(単一の画素の場合も含む)に対応
させるため、縮小率は、pを自然数としてp(=p×
p)の値を取るが、pを自然数以外とすることも可能で
ある。この場合、画面の1つの画素が複数の触知ピンに
対応するような境界が発生することになる。次に、制御
手段201は、表示位置及び縮小率から、点図触知画面
101に表示する表示領域を特定する(ステップS10
3)。最初は、表示位置=(0,0)、縮小率=1であ
るので、表示領域は、(0,0)、(0,47)、(6
3,0)、(63,47)を頂点とする長方形となる。
なお、例えば、表示位置=(100,100)、縮小率
=4(=2×2)となれば、表示領域は、(100,1
00)、(100,195)、(227,100)、
(227,195)を頂点とする長方形となる。表示領
域の特定後、制御手段201は、表示領域に対応するア
ドレスのビデオRAM203から、RGB値で表わされ
た画像情報を読み出す(ステップS104)。次に、制
御手段201は、64×48個の触知ピン102を駆動
するため、読み出した表示領域のRGB値に基づいて、
オン又はオフを表わす64×48個の二値データを生成
する二値化処理を実行する(ステップS105)。
【0025】ここで、二値化処理について図4を参照し
て詳細に説明する。図4は、二値化処理の動作フロー図
である。二値化処理は基本的には、表示領域について、
背景の画素に対応する触知ピンをオフ、背景より前面に
あると判断される画素に対応する触知ピンをオンにする
ための二値データを生成する処理である。ここで、「前
面」あるいは「前景」の語は、実際に背景の前面の別の
レイヤー上に画素があることを意味するわけではなく、
同一のビットマップ(レイヤー)上にあるが、背景に比
して積極的に情報を表示(存在を主張)しようとする画
素の属性のことを意味するものとする。二値データは、
触知ピンのオン(1)又はオフ(0)を64×48個の
触知ピンのそれぞれに対応させたメモリ内のビットマッ
プ(駆動ビットマップ)の形態で表現される。二値化処
理の基本的なロジックは、以下の(1)〜(4)の通り
である。(1)計算量を少なくして高速に処理するた
め、各画素についてRGB値のそれぞれを合計した「R
GB合計値」を、各画素の色・輝度を表わす値とみなす
単純化を行い、その「RGB合計値」に基いて二値化処
理の計算を実行する。(2)表示領域の画素の中で、最
も個数が多いRGB合計値の画素から構成される部分を
背景と判断する(二値化条件自動調節)。(3)背景の
画素のRGB合計値に基づいた閾値(例えば、RGB合
計値に特定のオフセット値を加算(減算)した値)より
大きいRGB合計値の画素を前景と判断し、その画素を
背景から触知可能に区別するために、背景の画素に対応
する触知ピンをオフ(非駆動状態)、前景の画素に対応
する触知ピンをオン(駆動状態)にする。(4)縮小率
が1より大きく、1つの触知ピンで複数の画素の集合
(正方形状に画素が配置された「画素ブロック」)の情
報を表わす場合には、情報を漏らさず触知可能に表示す
るために、その画素ブロック内の画素の内で少なくとも
1つの画素が前景と判断されれば、その画素を含む画素
ブロックに対応する触知ピンをオンにする。
【0026】なお、二値化処理を上述のロジックとは異
なるロジックで行うこともできる。例えば、RGB合計
値を算出するのではなく、それぞれのRGB値に基づい
て二値化処理の計算を実行することもできる。このよう
にすると、色彩を厳密に考慮して画素が背景か否かの判
断をすることができるため、触知画面への表示の精度が
向上する。また、背景のRGB合計値(又はRGB値)
を1サイクルごとに決定するのではなく、それを一旦決
定すると、画面がどのように変わっても(背景の画素が
最も多いものでなくなっても)それを保持するようにす
ることもできる。このようにすると、表示領域内に背景
の画素が占める割合が少なくなってきても、判断基準で
ある閾値を一定に保つことができるため、安定的に触知
画面を表示させることができる。また、閾値より大きい
RGB合計値の画素を前景と判断するのではなく、閾値
より小さいRGB合計値の画素を前景と判断することも
できる。このようにすると、RGB合計値が大きい(明
るい)背景にRGB値が小さい(暗い)情報が表示され
ている場合に、その情報を適切に表示させることができ
る(反転表示)。また、閾値より大きいRGB合計値を
有する画素を前景と判断するのみならず、閾値より小さ
い(あるいは閾値から特定の値以上小さい)RGB合計
値を有する画素も前景と判断し、積極的に表示させるこ
ともできる。このようにすると、背景のRGB合計値が
中間的な値である場合に、それより大きいRGB合計値
の画素のみならず、それより小さいRGB合計値の画素
も積極的に表示させることができるため、表示領域の有
する情報を漏らさず表示させることができる。これらの
異なる二値化処理のロジックは、モードを切り換えるこ
とによって二値化処理に適用させることができる。
【0027】まず、制御手段201は、表示領域の各画
素についてRGB値をそれぞれ合計し、各画素のRGB
合計値を算出する(ステップS201)。このRGB合
計値は、上記(1)のロジックの思想の下に、画素の色
・輝度の情報を単純化したものであり、RGBそれぞれ
の輝度が8ビットで表わされている場合、0〜765の
間の値となる。例えば、RGBそれぞれが0〜255
(8ビット)の値で表わされている場合、「R=25
5、G=0、B=0」の画素と、「R=0、G=25
5、B=0」の画素と、「R=0、G=0、B=25
5」の画素とは、実際は異なる色であるが、RGBそれ
ぞれの値を合計すると、いずれの画素の値も255とな
るため、同じRGB合計値の画素として扱われる。次に
制御手段201は、同じRGB合計値を有する画素の個
数を、RGB合計値ごとに集計する(ステップS20
2)。すなわち、RGB合計値が「0」の画素が幾つ、
「1」の画素が幾つ、…、「765」の画素が幾つとい
うように集計する。そして、画素の数が一番多いRGB
合計値を背景色のものと判断する(ステップS20
3)。ここで、背景色のRGB合計値を基に、あるRG
B合計値の画素が背景より前景にあるかどうかを判断す
るために、「閾値」という概念を導入する。この「閾
値」は、背景色の「RGB合計値」に「オフセット値」
を加えたものであり、「閾値=背景色RGB合計値+オ
フセット値」である。すなわち、背景色RGB合計値か
らオフセット値だけ正あるいは負の方向にずらされた
(オフセットされた)RGB合計値を、前景か否かの判
断基準である「閾値」とするということである。このよ
うに、「閾値」を「背景色RGB値」からずらして設定
可能にすることによって、背景色よりRGB合計値があ
る程度大きい画素であるが、前景としては不適当な画素
を前景の画素と判断しないようにして、不適切な触知ピ
ンがオンとなることを防ぐことができる。また、背景色
RGB合計値よりRGB合計値がある程度小さい画素で
あるが、情報を伝えるように機能している、前景として
適当な画素を前景と判断して、適切に触知ピンをオンに
することもできる。この「オフセット値」は、ディスプ
レイユニット100のタッチカーソル107又はテンキ
ーパッド108などを通じて制御手段151に入力する
ことができ、シリアルポート152及び202を通じて
制御手段201に送られる。「オフセット値」は、正負
いずれの値も取ることができ、RGB合計値が0〜76
5の範囲である場合は、−765〜+765の範囲とす
ることができる。ただし、「閾値」は「RGB合計値」
のとり得る範囲内である必要があるため、「閾値」が最
少のRGB合計値である0より小さくなった場合は「閾
値」は「0」とされ、また、「閾値」が最大のRGB合
計値である765より大きくなった場合は「閾値」は
「765」とされる。「オフセット値」はデフォールト
では「0」に設定されており、この場合、「背景色RG
B合計値」が基準となる。なお、「オフセット値」をユ
ーザが入力するのではなく、「閾値」そのものをユーザ
が入力することができるようにすることもできる。この
場合、制御手段201による背景色の推測は閾値に反映
されないが、ユーザは自己の判断によって閾値を任意に
設定できる。
【0028】制御手段201は、表示領域内のすべての
画素について、それぞれの画素のRGB合計値が背景色
RGB合計値と等しいかどうかを判断する(ステップS
205)。当該画素のRGB合計値が背景色RGB合計
値と等しければ、制御手段201は、その画素は背景の
一部と判断し、各画素が前景か否かを表わすメモリ内の
ビットマップ(前景ビットマップ)の当該画素に対応す
るビット(前景ビット)を「0」にセットする(ステッ
プS206)。一方、当該画素のRGB合計値が背景色
RGB合計値と等しくなければ、次に制御手段201
は、当該画素のRGB合計値が閾値より大きいかどうか
を判断する(ステップS207)。ここで、当該画素の
RGB合計値が閾値より大きければ、制御手段201
は、その画素を前景と判断し、前景ビットマップの当該
画素に対応する前景ビットを「1」にセットする。すな
わち、ある画素のRGB合計値が「背景色RGB合計
値」と等しくなく(背景でなく)、かつ「閾値」より大
きければ、制御手段201は、その画素は前景であると
判断する。一方、当該画素のRGB合計値が閾値より大
きくなければ、制御手段201は、その画素を背景と判
断し、前景ビットマップの当該画素に対応する前景ビッ
トを「0」にセットする(ステップS208)。
【0029】なお、上述の説明のように、「閾値」より
大きい「RGB合計値」を有する画素を前景と判断する
ロジックは、暗い背景に明るい画素で情報を表示するよ
うに構成されたPC200の画面を触知画面に表示する
のに有効である。一方、明るい背景に暗い画素で情報を
表示するように構成されたPC200の画面を触知画面
に表示するためには、上記とは逆に、「閾値」より小さ
い「RGB合計値」を有する画素を前景と判断するロジ
ックの使用が有効である。従って、いずれの画面の構成
にも適切に対応するために、両方のロジックを切り替え
られるようにすることができる。
【0030】以上で、画素単位で、それが前景か否かが
判断されたが、次に、制御手段201は、画素に対応す
る触知ピンをオンにするかオフにするかの判断を開始す
る。制御手段201は、すべての触知ピンについて、そ
れぞれの触知ピンに対応する画素ブロック内に、前景
(前景ビットが「1」)である画素があるかどうかを判
断する(ステップS209)。ある画素ブロック内に前
景である画素があれば、制御手段201は、その画素ブ
ロックに対応する触知ピンをオンにすると判断し、各触
知ピンがオンかオフかを表わすメモリ内のビットマップ
(駆動ビットマップ)の当該触知ピンに対応するビット
(駆動ビット)を「1」にセットする(ステップS21
0)。一方、ある画素ブロック内に前景である画素がな
ければ、制御手段201は、その画素ブロックに対応す
る触知ピンをオフにすると判断し、駆動ビットマップの
当該触知ピンに対応する駆動ビットを「0」にセットす
る(ステップS211)。駆動ビットマップは、請求項
記載の触知ピン駆動二値データに内容的に対応する。
【0031】二値化処理の結果の例を図5に示す。図5
は、左側にPC200のディスプレイの画面の画素(8
×8)の状態を、右側にそれに対応する触知ピン(8×
8)の状態を、「縮小率=1」(上側)及び「縮小率=
4」(下側)の場合について示した図である。図で黒く
示した画素は前景の画素、黒く示した触知ピンはオン
(駆動状態)の触知ピンを表わす。縮小率=1の場合
は、1個の画素に1個の触知ピンが対応しており、前景
の画素に対応する触知ピンがオンとなっている。縮小率
=4の場合は、4個(2×2個)の画素からなる画素ブ
ロックに1個の触知ピンが対応しており、前景の画素を
1個でも含む画素ブロックに対応する触知ピンがオンと
なっている。例えば、(x,y)=(0〜1,0〜1)
の画素ブロック内には前景の画素が存在しないので、そ
の画素ブロックに対応する(x,y)=(0,0)の触
知ピンはオフとなっている。一方、(x,y)=(2〜
3,0〜1)の画素ブロック内には前景の画素(x,
y)=(3,1)が存在するので、その画素ブロックに
対応する(x,y)=(1,0)の触知ピンはオンとな
っている。なお、図6に、点図触知セル(一単位)10
1aの触知ピン102のオン・オフの状態を表わす外観
の斜視図を示す。図6の上側の図は、全ての触知ピンが
オフの状態を表わす。この状態では、全ての触知ピンが
点図表示面に引き込まれている。図6の下側の図は、図
5の「縮小率=1」の例における図形を表わす触知ピン
の状態を表わす。この状態では、オンの状態の触知ピン
が点図表示面から上方に飛び出しており、図形を触知可
能に表示している。
【0032】制御手段201は、表示領域内のすべての
画素について上述の二値化処理が終了したかどうかを確
認する(ステップS212)。すべての画素について処
理が終了してなければ、制御手段201は、手順をステ
ップS205に戻し、残りの画素についての二値化処理
を続行させる。一方、すべての画素について処理が終了
していれば、制御手段201は、1サイクルの二値化処
理を終了したと判断し、図3の次の手順(ステップS1
06)に処理を進行させる。以上で、図4に基づいた二
値化処理の詳細な説明を終了する。
【0033】二値化処理の完了後、制御手段201は、
駆動ビットマップの値をシリアルポートで転送するため
に配列した触知ピン駆動二値データを生成し、それをデ
ィスプレイユニット100内の制御手段151に送信す
る(ステップS106)。なお、この触知ピン駆動二値
データには、モード、表示位置、縮小率等を点字ピン1
06で表わすための点字駆動データを付加することもで
きる。制御手段151は、触知ピン駆動二値データを受
信し、それに含まれる駆動ビットマップに基づいて、点
図触知画面駆動出力I/F 157を通じて、点図触知
画面101内のそれぞれの触知ピン102をアドレス指
定して適切な駆動電圧を加えることによって、それぞれ
の触知ピン102をオン又はオフに駆動する(ステップ
S107)。点図触知画面101は、触知ピン駆動二値
データに基づいて、触知ピン102のオン・オフによっ
て表示領域を触知可能に表示する(ステップS10
8)。なお、触知ピン駆動二値データに点字駆動データ
が付加されている場合は、制御手段151は、点字駆動
データに基づき、点字表示駆動出力I/F 158を介
して適切な点字ピン106をオン又はオフに駆動する。
図6の下側の図は、点図触知セル(一単位)101aが
図形を表示している状態を表わしている。これで、電源
投入直後の初期設定である表示位置(0,0)、縮小率
=1の表示領域が、点図触知画面101に表示されたこ
とになる。
【0034】次に、制御手段151は、上側タッチパネ
ル103からの左右のスクロール指示を上側タッチパネ
ル入力I/F 153を通じて、右側タッチパネル10
4aからの上下スクロール指示を右側タッチパネル入力
I/F 154aを通じて、及び、左側タッチパネル1
04bからの上下スクロール指示を左側タッチパネル入
力I/F 154bを通じて入力する(ステップS10
9)。これによって入力されたスクロール指示の数値
(逆方向の場合は負の数値となる)に対応する画素数だ
け、上下又は左右方向に表示領域をスクロールさせるこ
とになる。次に、制御手段151は、テンキーパッド1
08からの縮小率指示又はスクロール指示をテンキーパ
ッド入力I/F 156を通じて入力する(ステップS
110)。縮小率指示は、段階的に縮小率を増加させる
ための特定のキーのキーストローク、及び段階的に縮小
率を減少させるための他の特定のキーのキーストローク
によって入力される。スクロール指示は、上下左右の4
方向にそれぞれ対応する特定のキーのキーストロークに
よって入力される。テンキーパッド108からのスクロ
ール指示は、1回のキーストロークで1触知ピン分だけ
画像を移動させるように構成することができるため、表
示位置の微調整に適している。なおテンキーパッド10
8からは、縮小率指示及びスクロール指示以外に、閾値
を調整するためのオフセット値、種々のモードの切換指
示なども入力することができる。また、それらの縮小率
指示等は、タッチカーソル107からタッチカーソル入
力I/F155を介して入力することも可能である。そ
の次に、制御手段151は、入力されたスクロール指示
及び縮小率をPC200の制御手段201に送信する
(ステップS111)。
【0035】制御手段201は、スクロール指示・縮小
率を制御手段151から受信し、それに基いて表示位置
・縮小率を変更する(ステップS112)。すなわち、
制御手段201は、受信したスクロール指示の数値の定
数倍を現時点の表示位置に加えることによって表示位置
を更新し、受信した縮小率で現時点の縮小率を置き換え
ることによって縮小率を更新する。なお、スクロール指
示の数値にかける定数は、好適には、タッチパネル上で
指を動かした距離だけ点図触知画面101に表わされた
画像がスクロールするように定められる。従って、縮小
率が変更されると、その定数もそれに応じて変更される
(縮小率の平方根の逆数に比例する)。このように定数
を定めると、タッチパネル上であたかも画像そのものを
指で動かしているような、非常に良好な操作性が得られ
る。その後、制御手段201は、手順をステップS10
3に戻し、更新された表示位置・縮小率に基づいて、新
しい表示領域を特定する。これによって、タッチパネル
に入力されたスクロール指示に従って表示領域がスクロ
ールされ、テンキーパッド108に入力された縮小率指
示に従って表示領域の縮小率が変更される。以上で、P
C200のディスプレイの表示領域の点図表示から、ス
クロール・縮小率の指示の入力、そしてスクロール・縮
小率更新の実行に至る1サイクルが完了したことにな
る。制御手段201及び151は、これ以降、ステップ
S103〜S112を反復して実行し、点図触知画面1
01のリフレッシュを継続する。この実施の形態では、
PC200にセレロン(登録商標)500MHz程度の
CPUを使用している場合、0.2秒で1サイクルを実
行することが可能であった。すなわち、毎秒5回の画面
リフレッシュが行われることになり、PC200のディ
スプレイの表示画面を、ほぼリアルタイムに点図表示す
ることが可能になった。
【0036】点図表示のサイクルが継続している間に、
PC200で動作しているアプリケーションの応答によ
って、アクティブなウィンドウの内容が変化した場合、
その変化は直ちに点図触知画面101に反映される。ま
た、複数のアプリケーションを動作させている場合にア
クティブなウィンドウを切り換えると、直ちに新たにア
クティブになったウィンドウが表示対象領域とされ、そ
の内部の内容が点図触知画面101に表示される。この
際好適には、制御手段201の二値化アプリケーション
は、それぞれのウィンドウごとに表示位置及び縮小率を
保持しており、再びアクティブになったウィンドウを、
前回表示されていたときの表示位置及び縮小率で点図触
知画面101に表示させる。これによって、複数のアプ
リケーションを切り換えて表示させる場合でも、そのア
プリケーションでの直前のイメージと同じイメージで点
図表示を開始させることができ、触知画面の一貫した理
解が容易になる。
【0037】上述の実施の形態の説明においては、二値
化処理はPC200側で実行される。すなわち、二値化
アプリケーションをPC200にインストールし、PC
200の制御手段201のCPUによって実行させる。
このような構成にすると、ある程度の計算量を必要とす
る二値化処理を、ディスプレイユニット100の制御手
段151のCPUとは分散して、PC200の制御手段
201のCPUによって実行させるため、それぞれのC
PUに計算負荷が分散されることによって点図触知ディ
スプレイシステム10全体として処理の高速化を図るこ
とができる。また、PC200からディスプレイユニッ
ト100に伝送する画面に関するデータも、データ量の
小さい、表示領域のみについての二値化処理した触知ピ
ン駆動二値データとすることができるため、データの伝
送処理を高速化することができる。
【0038】一方、ディスプレイユニット100側で二
値化処理を行うことも可能である。この場合、PC20
0からのビデオ信号をディスプレイユニット100が取
得し、それに基いて画像情報をディスプレイユニット1
00内で再構成した後に当該画像情報を二値化処理する
構成も可能である。この構成では、PC200に二値化
アプリケーションをあらかじめインストールしておく必
要はなく、ディスプレイユニット100は純然たるディ
スプレイと同様に単体で動作することができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によると、電圧印
加により湾曲変位する圧電素子片の自由端によって点図
表示面に対して上下に駆動され、及び、上下変位により
情報を触知可能に表示する触知ピンをマトリクス状に配
列したものを基体に保持してなる点図触知画面であっ
て、コンピュータ画面の中の表示領域を表示するための
点図触知画面を有し、1つの触知ピンに対応させる表示
領域内の画素ブロックの画素の数である縮小率を、1対
1表示と全体表示のそれぞれに対応する数値の間でユー
ザに指定させ、コンピュータ画面の中での表示領域のx
方向位置及びy方向位置をユーザに指定させ、ユーザに
指定された表示領域に対応するコンピュータ画面の画像
情報を指定画像情報として取得し、取得された指定画像
情報に基づいて、特定された表示領域の画像イメージ
を、触知ピンのそれぞれの変位の上下に対応する二値に
よって表わすための触知ピン駆動二値データを生成し、
生成された触知ピン駆動二値データに基づいて、触知ピ
ンのそれぞれに適切な上下変位を生じさせる電圧を、触
知ピンのそれぞれに対応する圧電素子片に印加すること
によって触知ピンを駆動するため、点図触知ディスプレ
イシステムの装置を小型軽量に構成でき、点図触知画面
を入力に迅速に応答させることができ、縮小率の変更に
より、コンピュータ画面の全体の中から所望の位置に迅
速にアクセスでき、その所望の位置の情報を迅速・正確
に触知可能に表示することができるという効果が得られ
る。また本発明は、視覚障害者のためにコンピュータ等
のディスプレイ上の図形情報を触知可能に表示するとい
う、従来事実上不可能であった機能を実現することによ
り、上記の技術的な効果のみならず、視覚障害者への情
報のバリアーをなくすことができるという社会的な意義
も有する。
【0040】請求項2に記載の発明によると、二値化手
段は、取得された指定画像情報に基づいて、触知ピンの
それぞれに対応させられる画素ブロックのそれぞれにつ
いて、当該画素ブロックのそれぞれを構成する画素のR
GB値を所定の閾値と所定の方法で比較することによっ
て、当該触知ピンのそれぞれの変位の上下を決定するた
め、画素ブロック単位でなく、より細かい画素単位で判
断することができ、閾値及び比較方法の設定により、コ
ンピュータ画面が有する画像情報を可能な限り落とすこ
となく、触知ピンのオン/オフの二値によって適切に表
示することができるという効果が得られる。
【0041】請求項3に記載の発明によると、二値化手
段は、取得された指定画像情報に基づいて、表示領域を
構成する画素のそれぞれについてのRGB値を所定の方
法で処理することによって、当該表示領域の背景色のR
GB値を推定し、取得された指定画像情報に基づいて、
触知ピンのそれぞれに対応させられる画素ブロックのそ
れぞれについて、当該画素ブロックのそれぞれを構成す
る画素のRGB値を推定された背景色のRGB値と所定
の方法で比較することによって、当該触知ピンのそれぞ
れの変位の上下を決定するため、コンピュータ画面の背
景色を自動的に推定させることができ、推定された背景
色に基づいて画素が背景か否かを高精度で判断でき、画
像情報を極めて良好に保持した触知可能な二値データを
コンピュータ画面から自動的かつ高精度に抽出できると
いう効果が得られる。
【0042】請求項4に記載の発明によると、RGB値
に代えて、RGBそれぞれの輝度を表わす値を合計した
RGB合計値を使用するため、RGBそれぞれ3つのデ
ータを、RGB合計値としての単一のデータであるが、
画素の色・輝度等を良好に表わすことができるデータに
単純化することにより、二値化処理のロジックを単純化
でき、二値化処理の計算量を効果的に削減でき、点図触
知画面のリフレッシュを高速に実行でき、コンピュータ
画面の変化への点図触知画面の追従を高速にできるとい
う効果が得られる。
【0043】請求項5に記載の発明によると、点図触知
画面、縮小率指定手段、x方向位置指定手段、y方向位
置指定手段、及び触知ピン駆動手段は、点図を触知可能
に表示するための装置であるディスプレイユニットに設
けられ、指定画像情報取得手段及び二値化手段は、コン
ピュータ画面を提供するコンピュータに設けられ、表示
領域特定手段の全部あるいは一部は、ディスプレイユニ
ット及び/又はコンピュータに設けられ、ディスプレイ
ユニットとコンピュータは情報伝送可能に接続されてい
るため、触知可能な出力、縮小率及び位置の指定の入力
を一体の装置で行うことができることによって良好な操
作性を得ることができ、ある程度の計算量を必要とする
二値化処理をコンピュータのCPU処理能力を利用して
ディスプレイユニットとは分散して実行させることによ
って、システム全体として処理の高速化を行うことがで
き、データ量の小さい、表示領域のみについての二値化
処理した触知ピン駆動二値データをコンピュータからデ
ィスプレイユニットに伝送すればよいため、データの伝
送処理を高速化することができ、画面のリフレッシュの
高速化を行うことができるという効果が得られる。
【0044】請求項6に記載の発明によると、表示領域
は、コンピュータ画面の中のアクティブなウィンドウ内
にあることを特徴とし、それぞれのウィンドウごとに縮
小率、x方向位置、及びy方向位置をウィンドウ属性と
して記憶し、ウィンドウが切り換えられたときに、アク
ティブとなったウィンドウの縮小率、x方向位置、及び
y方向位置を記憶されたウィンドウ属性から読み出し、
それらで表示領域の縮小率、x方向位置、及びy方向位
置を置き換えるため、複数アプリケーションを切り換え
て使用する場合に、アクティブなアプリケーションのウ
ィンドウ以外が表示されないことによって、ユーザは必
要な情報に集中的にアクセスでき、かつ、アプリケーシ
ョンを切り換えた場合に、そのアプリケーションでの直
前のイメージと同じイメージで点図表示を開始させるこ
とができ、ユーザは触知画面の一貫した理解が非常に容
易になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を構成するディスプレイユ
ニット100の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態である点図触知ディスプレ
イシステム10のシステム構成図である。
【図3】ディスプレイユニット100及びPC200に
おける処理を表わす動作フロー図である。
【図4】PC200で実行される二値化処理の詳細な動
作フロー図である。
【図5】PC200のディスプレイの画面の画素の状
態、及びそれに対応するディスプレイユニット100の
触知ピンの状態を、縮小率=1及び4の場合について示
した図である。
【図6】点図触知セル(一単位)101aの触知ピン1
02のオン・オフの状態を表わす外観の斜視図である。
【符号の説明】
10 点図触知ディスプレイシステム 100 ディスプレイユニット 101 点図触知画面 101a 点図触知セル(一単位) 102 触知ピン 102a 触知ピン(非駆動状態) 102b 触知ピン(駆動状態) 103 上側タッチパネル 104a 右側タッチパネル 104b 左側タッチパネル 105 点字ユニット 106 点字ピン 106a 点字ピン(非駆動状態) 106b 点字ピン(駆動状態) 107 タッチカーソル(プッシュ式スイッチ) 108 テンキーパッド 151 制御手段 152 シリアルポート 153 上側タッチパネル入力I/F 154a 右側タッチパネル入力I/F 154b 左側タッチパネル入力I/F 155 タッチカーソル入力I/F 156 テンキーパッド入力I/F 157 点図触知画面駆動出力I/F 158 点字表示駆動出力I/F 200 PC 201 制御手段 202 シリアルポート 203 ビデオRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 英一 東京都港区浜松町2丁目4番1号 宇宙開 発事業団内 (72)発明者 八木 陽平 東京都港区浜松町2丁目4番1号 宇宙開 発事業団内 (72)発明者 王 成龍 埼玉県比企郡小川町小川1004 ケージーエ ス株式会社内 (72)発明者 洪 理樹 埼玉県比企郡小川町小川1004 ケージーエ ス株式会社内 (72)発明者 鈴木 義則 埼玉県比企郡小川町小川1004 ケージーエ ス株式会社内 Fターム(参考) 5E501 AC15 BA11 CA10 FA14 FB04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧印加により湾曲変位する圧電素子片
    の自由端によって点図表示面に対して上下に駆動され、
    及び、上下変位により情報を触知可能に表示する触知ピ
    ンをマトリクス状に配列したものを基体に保持してなる
    点図触知画面であって、コンピュータ画面の中の表示領
    域を表示するための点図触知画面と、 1つの触知ピンに対応させる前記表示領域内の画素ブロ
    ックの画素の数である縮小率を、1対1表示と全体表示
    のそれぞれに対応する数値の間でユーザに指定させる縮
    小率指定手段と、 前記コンピュータ画面の中での前記表示領域のx方向位
    置をユーザに指定させるx方向位置指定手段と、 前記コンピュータ画面の中での前記表示領域のy方向位
    置をユーザに指定させるy方向位置指定手段と、 指定された前記縮小率、指定された前記x方向位置、及
    び指定された前記y方向位置によって前記表示領域を特
    定する表示領域特定手段と、 特定された前記表示領域に対応する前記コンピュータ画
    面の画像情報を指定画像情報として取得する指定画像情
    報取得手段と、 取得された前記指定画像情報に基づいて、特定された前
    記表示領域の画像イメージを、前記触知ピンのそれぞれ
    の変位の上下に対応する二値によって表わすための触知
    ピン駆動二値データを生成する二値化手段と、 生成された前記触知ピン駆動二値データに基づいて、前
    記触知ピンのそれぞれに適切な上下変位を生じさせる電
    圧を、当該触知ピンのそれぞれに対応する圧電素子片に
    印加することによって前記触知ピンを駆動する触知ピン
    駆動手段と、を有することを特徴とする点図触知ディス
    プレイシステム。
  2. 【請求項2】 前記二値化手段は、 取得された前記指定画像情報に基づいて、前記触知ピン
    のそれぞれに対応させられる前記画素ブロックのそれぞ
    れについて、当該画素ブロックのそれぞれを構成する画
    素のRGB値を所定の閾値と所定の方法で比較すること
    によって、当該触知ピンのそれぞれの変位の上下を決定
    する第1の触知ピン駆動決定手段を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の点図触知ディスプレイシステム。
  3. 【請求項3】 前記二値化手段は、 取得された前記指定画像情報に基づいて、前記表示領域
    を構成する画素のそれぞれについてのRGB値を所定の
    方法で処理することによって、当該表示領域の背景色の
    RGB値を推定する背景色推定手段と、 取得された前記指定画像情報に基づいて、前記触知ピン
    のそれぞれに対応させられる前記画素ブロックのそれぞ
    れについて、当該画素ブロックのそれぞれを構成する画
    素のRGB値を推定された前記背景色のRGB値と所定
    の方法で比較することによって、当該触知ピンのそれぞ
    れの変位の上下を決定する第2の触知ピン駆動決定手段
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の点図触知ディ
    スプレイシステム。
  4. 【請求項4】 前記RGB値に代えて、RGBそれぞれ
    の輝度を表わす値を合計したRGB合計値を使用するこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の点
    図触知ディスプレイシステム。
  5. 【請求項5】 前記点図触知画面、前記縮小率指定手
    段、前記x方向位置指定手段、前記y方向位置指定手
    段、及び前記触知ピン駆動手段は、点図を触知可能に表
    示するための装置であるディスプレイユニットに設けら
    れ、 前記指定画像情報取得手段及び前記二値化手段は、前記
    コンピュータ画面を提供するコンピュータに設けられ、 前記表示領域特定手段の全部あるいは一部は、前記ディ
    スプレイユニット及び/又は前記コンピュータに設けら
    れ、 前記ディスプレイユニットと前記コンピュータは情報伝
    送可能に接続されていることを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかに記載の点図触知ディスプレイシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記表示領域は、前記コンピュータ画面
    の中のアクティブなウィンドウ内にあることを特徴と
    し、 それぞれのウィンドウごとに前記縮小率、前記x方向位
    置、及び前記y方向位置を記憶するウィンドウ属性記憶
    手段と、 ウィンドウが切り換えられたときに、アクティブとなっ
    たウィンドウの縮小率、x方向位置、及びy方向位置を
    前記ウィンドウ属性記憶手段から読み出し、それらで前
    記表示領域の前記縮小率、前記x方向位置、及び前記y
    方向位置を置き換える表示領域属性更新手段と、を更に
    有する請求項1ないし5のいずれかに記載の点図触知デ
    ィスプレイシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8744465B2 (en) 2005-06-16 2014-06-03 Qualcomm Incorporated Resource allocation method in a communication system
JP2015210352A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 セイコーエプソン株式会社 振動表示装置
KR101597913B1 (ko) * 2014-10-30 2016-03-03 김주윤 브레일 디스플레이, 이를 포함하는 전자 기기 및 지독 방향 설정 방법

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