JP2002340838A - アルコール測定方法、並びにそれに用いる試薬系キット及びバイオセンサ - Google Patents

アルコール測定方法、並びにそれに用いる試薬系キット及びバイオセンサ

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JP2002340838A
JP2002340838A JP2001144383A JP2001144383A JP2002340838A JP 2002340838 A JP2002340838 A JP 2002340838A JP 2001144383 A JP2001144383 A JP 2001144383A JP 2001144383 A JP2001144383 A JP 2001144383A JP 2002340838 A JP2002340838 A JP 2002340838A
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Makoto Ikeda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料中に含まれる広い濃度範囲のアルコール
を、試料の希釈を必要とせず、迅速、簡便、高感度かつ
正確に定量または検出することができるアルコール測定
方法、並びにそれに用いる試薬系キット及びバイオセン
サを提供する。 【解決手段】 1つまたは複数の絶縁性の基板1、前記
基板1上に配置された作用極4及び対極5を含む電極
系、並びに少なくともアルコールデヒドロゲナーゼまた
はアルコールオキシダーゼ、及びアミノ残基、N−誘導
化アミノ残基またはN,N−誘導化アミノ残基を有する
化合物を包含する試薬系7を備えたことを特徴とするバ
イオセンサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料中に含まれる
広い濃度範囲のアルコールを、迅速、簡便、高感度かつ
正確に定量または検出することができるアルコール測定
方法、並びにそれに用いる試薬系キット及びバイオセン
サに関する。
【0002】
【従来の技術】試料中に含まれるアルコールの簡易な定
量を実現させることを目的として、近年、酵素が有する
特異的触媒作用を利用した種々の測定方法が開発されて
いる。アルコール濃度の簡便な測定法は、特に、酒類、
発酵製品及び食品を製造する企業からの需要が高い。
【0003】以下に、試料中のアルコールを定量する方
法の一例について説明する。電気化学的なアルコールの
定量法としては、アルコールデヒドロゲナーゼ(以下、
ADHと略称する)、及びニコチンアミドアデニンジヌ
クレオチド(以下、NADと略称する)を、電子伝達体
と電極とともに用いる方法が一般的によく知られている
(例えば、H. Yoneyamaら、Rev. Po
larogr. Jpn、1994、40、70)。A
DHは、NADまたはニコチンアミドアデニンジヌクレ
オチドリン酸(以下、NADPと略称する)の存在下、
基質であるアルコールを選択的に酸化する酵素である。
基質が1級アルコールの場合、対応するアルデヒドが生
成物として与えられ、2級アルコールの場合、対応する
ケトンが生成物として与えられる。このADHによるア
ルコールの酸化反応過程において、NADまたはNAD
Pは還元され、それぞれNADHまたはNADPHが生
成する。生成したNADHまたはNADPHを酸化型の
電子伝達体によって酸化し、還元型の電子伝達体を得
る。得られた還元型の電子伝達体を電極で酸化し、この
とき流れる電流を測定する。以上の機構から容易に想像
できる通り、通常、アルコール濃度が高いほど電流は大
きくなるので、得られた電流の大きさから試料中のアル
コール濃度を見積ることが可能である。
【0004】アルコールオキシダーゼ(以下、AOxと
略称する)を酵素として用いた場合、NADH及びNA
DPHは不要である。AOxの自然界における電子伝達
体である酸素またはAOxに対する人工の電子伝達体を
用い、それぞれの還元体を電極において酸化することに
より得られる電流を、ADHの場合と同様に試料中のア
ルコール濃度の指標として用いることができる。なお、
ADHには、上記NAD、及びNADH依存型以外に、
ピロロキノリンキノン(以下、PQQと略称する)を捕
因子として蛋白中に保持したPQQ依存型ADH(以
下、PQQ−ADHと略称する)が存在するが、この酵
素を用いる場合にも、AOxと同様の方法を用いた測定
ができる。
【0005】以上に示した酵素などの試薬の全てまたは
一部は、試料液中に添加する方式で溶存させてもよい
が、測定に必要な試薬を全て乾燥状態に近い状態で電極
系と一体化させることも可能である。これにより、得ら
れる電極系は取り扱いの簡便なアルコールセンサとし
て、アルコールの定量に用いることができる。
【0006】電子伝達体のかわりに、アルコールの酸化
反応の進行に伴い色素を生成するような、色素源となる
化合物を溶存させ、生成色素量を分光学的に調べること
によっても、アルコール濃度の定量を行うことができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような測定法及
びセンサを用いることによって、測定可能な濃度の上限
を0.05M程度とするアルコール濃度の定量が実現さ
れている。しかしながら、アルコールの定量法に対する
需要が高い酒造業界において望まれている測定可能濃度
の上限は、少なくとも1.0M以上である。例えば、ビ
ールの製造工程でのアルコール度数管理においては、一
般にアルコール度数5.0%、すなわちエタノール濃度
1.1M程度の定量が求められる。試料を抽出し、溶媒
にて希釈した後、定量に供することも可能であるが、そ
の場合、定量の簡便性は実現されない。
【0008】ADH及びAOxを用いた酵素反応におい
ては、生成物から反応基質への逆反応(還元反応)が存
在し、アルコールの酸化反応は完全に正反応側へとは進
行せず、酵素反応は平衡状態を示すことが明らかにされ
ている(例えば、堀越弘毅ら、酵素・科学と工学、第5
章)。すなわち、試料中に存在するアルコールの一部は
酸化されずに反応は見かけ上停止する。これに伴い、特
に高アルコール濃度においては、アルコール濃度を増大
させても、還元型電子伝達体の生成濃度がほぼ一定とな
る傾向が見られるものと考えられる。その結果、従来の
測定法においては、比較的低いアルコール濃度でアルコ
ールの酸化電流が飽和し、定量可能濃度の上限が低くな
るという問題が生じていた。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、試料
中に含まれる広い濃度範囲のアルコールを、試料の希釈
を必要とせず、迅速、簡便、高感度かつ正確に定量また
は検出することができるアルコール測定方法、並びにそ
れに用いる試薬系キット及びバイオセンサを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のアルコール測定方法は、試料液中のアルコ
ールを定量または検出する方法であって、少なくともア
ルコールデヒドロゲナーゼまたはアルコールオキシダー
ゼ、及びアミノ残基、N−誘導化アミノ残基またはN,
N−誘導化アミノ残基を有する化合物を包含する試薬系
を用い、前記試料液と前記試薬系とを反応させる工程
A、及び前記工程Aにおいて生じた、アルコールの酸化
量に基づく信号を測定する工程Bを含むことを特徴とす
る。
【0011】また、本発明の試薬系キットは、上記のア
ルコール測定方法に用いる試薬系キットであって、少な
くともアルコールデヒドロゲナーゼまたはアルコールオ
キシダーゼ、及びアミノ残基、N−誘導化アミノ残基ま
たはN,N−誘導化アミノ残基を有する化合物を包含す
る試薬系を含むことを特徴とする。
【0012】また、本発明のバイオセンサは、上記のア
ルコール測定方法に用いるバイオセンサであって、1つ
または複数の絶縁性の基板、前記基板上に配置された作
用極及び対極を含む電極系、並びに少なくともアルコー
ルデヒドロゲナーゼまたはアルコールオキシダーゼ、及
びアミノ残基、N−誘導化アミノ残基またはN,N−誘
導化アミノ残基を有する化合物を包含する試薬系を備え
たことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態におけるア
ルコール測定方法は、試料液中のアルコールを定量また
は検出する方法であって、少なくともアルコールデヒド
ロゲナーゼまたはアルコールオキシダーゼ、及びアミノ
残基、N−誘導化アミノ残基またはN,N−誘導化アミ
ノ残基を有する化合物を包含する試薬系を用い、前記試
料液と前記試薬系とを反応させる工程A、及び前記工程
Aにおいて生じた、アルコールの酸化量に基づく信号を
測定する工程Bを含むことを特徴とする。
【0014】ここで、試薬系に、アルコールの酸化に伴
い呈色する化合物をさらに包含し、工程Bにおいて、試
料液の吸光度を測定することが好ましい。
【0015】アルコールの酸化に伴い呈色する化合物と
しては、例えば、酸素存在下でアルコールが酸化される
際に生じる過酸化水素と反応して色素を形成する物質が
挙げられる。これらの物質を試薬系に包含させ、試料と
の反応により生成した色素量を分光学的に測定すること
によって、アルコールの定量を行うことができる。この
場合、フェノール及び4−アミノアンチピリンの組み合
わせに代表される、いわゆる「Trinder試薬」を
ペルオキシダーゼとともに包含させる方法が例として挙
げられる。また、アルコールの酸化に伴い呈色する化合
物としては、PQQ−ADH以外のADHを用いる場合
には、NADHもしくはNADPHと直接またはジアフ
ォラーゼを介して反応する呈色試薬を用いることがで
き、一方、AOxあるいはPQQ−ADHを用いる場合
には、アルコールを酸化したAOxあるいはPQQ−A
DHから電子を受容し呈色するような試薬を用いること
ができる。このような試薬の例として、フェリシアン化
物イオン、フェナジニウム及びフェノチアジニウム誘導
体が挙げられる。これらの試薬は、酸化還元によりその
吸収スペクトルに大きな変化を生ずる。
【0016】本発明の一実施の形態における試薬系キッ
トは、上記のアルコール測定方法に用いる試薬系キット
であって、少なくともアルコールデヒドロゲナーゼまた
はアルコールオキシダーゼ、及びアミノ残基、N−誘導
化アミノ残基またはN,N−誘導化アミノ残基を有する
化合物を包含する試薬系を含むことを特徴とする。
【0017】本発明の一実施の形態におけるバイオセン
サは、上記のアルコール測定方法に用いるバイオセンサ
であって、1つまたは複数の絶縁性の基板、前記基板上
に配置された作用極及び対極を含む電極系、並びに少な
くともアルコールデヒドロゲナーゼまたはアルコールオ
キシダーゼ、及びアミノ残基、N−誘導化アミノ残基ま
たはN,N−誘導化アミノ残基を有する化合物を包含す
る試薬系を備えたことを特徴とする。
【0018】本発明のバイオセンサにおいて、基板上に
配置されて前記基板との間に電極系への試料液供給路を
形成するカバー部材をさらに備え、試薬系が前記試料液
供給路に露出する部分に設けられていることが好まし
い。
【0019】また、試薬系に電子伝達体をさらに包含す
ることが好ましい。電子伝達体としては、例えば、フェ
リシアン化物イオン、オスミウム−トリス(ビピリジニ
ウム)やフェロセン誘導体などの金属錯体、p−ベンゾ
キノンなどのキノン誘導体、フェナジンメトサルフェー
トなどのフェナジニウム誘導体、メチレンブルーなどの
フェノチアジニウム誘導体、NAD、NADPなどが挙
げられる。この中で、良好な安定性及び速い電子移動反
応速度の点から、フェリシアン化物イオンを用いること
が好ましい。これらの電子伝達体は、ポリマーバックボ
ーンに結合した形態、またはそれ自身の一部もしくは全
部がポリマー鎖を形成するような形態であってもよい。
また、酸素を電子伝達体として用いることも可能であ
る。電子伝達体は、これらの一種または二種以上が使用
される。酵素としてADHを用いる場合には、NADH
またはNADPHの酸化を加速するために、ジアフォラ
ーゼを上記電子伝達体とともに用いてもよい。
【0020】また、本発明のバイオセンサにおいて、試
薬系が、電極系上またはその近傍に設けられていること
が好ましい。
【0021】本発明のアルコール測定方法、試薬系キッ
ト及びバイオセンサにおいて用いる、アミノ残基、N−
誘導化アミノ残基またはN,N−誘導化アミノ残基を有
する化合物は、分子内の炭素数が1〜10であることが
好ましく、例えば、グリシン、アンモニア、セミカルバ
ジド、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン、グリシンのN
−誘導体及びN,N−誘導体、アンモニアのN−誘導体
及びN,N−誘導体、セミカルバジドのN−誘導体及び
N,N−誘導体、ヒドラジンのN−誘導体及びN,N−
誘導体、並びにヒドロキシルアミンのN−誘導体及び
N,N−誘導体などが挙げられる。これらの化合物は固
体状態、または液体もしくは溶液状態で、試薬系内に包
含させることができる。包含させる状態は、前記化合物
の安定性及び試料へ溶解度によって決定される。
【0022】本発明のアルコール測定方法、試薬系キッ
ト及びバイオセンサにおいて、試薬系がpH緩衝剤をさ
らに包含することが好ましい。酵素活性は溶液のpHに
大きく依存するので、酵素を効率よく機能させるため
に、試料液のpHを調整することが重要となる。本発明
において試薬系に包含されるADH及びAOxの場合、
前記pH緩衝剤によって発現されるpHが4〜9である
ことが特に好ましい。pH緩衝剤としては、後述の実施
例に用いるリン酸塩の組み合わせによる緩衝剤の他に、
例えば、リン酸塩、酢酸塩、ホウ酸塩、クエン酸塩、ま
たはフタル酸塩のうち、一種または複数を含む緩衝剤を
用いることができる。また、上記塩の水素塩の一種また
は複数を含む緩衝剤や、いわゆる「グッドの緩衝液」に
用いられる試薬を用いてもよい。これらのpH緩衝剤が
試薬系に含まれる形態は、固体であっても液体であって
もよい。
【0023】以下、図1及び図2を参照して本発明のバ
イオセンサの構造を説明するが、本発明はこれらのみに
限定されるものではない。
【0024】図1は、本発明によるバイオセンサの試薬
系を取り除いた分解斜視図である。ポリエチレンテレフ
タレートからなる電気絶縁性の基板1上に、スクリーン
印刷により銀ペーストを印刷し、リード2及び3、なら
びに後述の電極の下地を形成している。次いで、樹脂バ
インダーを含む導電性カーボンペーストを基板1上に印
刷して作用極4を形成している。この作用極4は、リー
ド2と接触している。さらに、この基板1上に絶縁性ペ
ーストを印刷して絶縁層6を形成している。絶縁層6
は、作用極4の外周部を覆っており、これにより作用極
4の露出部分の面積を一定に保っている。そして、樹脂
バインダーを含む導電性カーボンペーストをリード3と
接触するように基板1上に印刷してリング状の対極5を
形成している。
【0025】上記の基板1に、後述のように試薬系を形
成した後、スリット10を有するスペーサー8及び空気
孔11を備えたカバー9を図1の一点鎖線で示すような
位置関係をもって接着することにより、バイオセンサが
作製される。スペーサー8のスリット10の部分に試料
液供給路が形成される。センサの端部におけるスリット
10の開放端部は、試料液供給路への試料供給口とな
る。
【0026】図2は、本発明によるバイオセンサの縦断
面図である。電極系を形成した基板1上に、酵素及び電
子伝達体を含む試薬系7が形成されている。試薬系7
は、電極系上に形成してある。これにより、電極での電
気化学反応に供される電子伝達体の量を実質的により多
くし、より大きな応答酸化電流を得ることができる。試
薬系7は、図示の例では、高分子層7aと、その上に形
成されたADHまたはAOx、電子伝達体、及びアミノ
残基、N−誘導化アミノ残基またはN,N−誘導化アミ
ノ残基を有する化合物を含有する試薬層7bからなる。
【0027】ここで、高分子層7aは、その上に試薬系
の溶液を滴下した場合、溶液の保持材として機能するた
め、センサ基板上に試薬系を担持する上で都合が良い。
また、電極系へのタンパク質の吸着などを防止する効果
も得られる。用いられる高分子は、疎水的であっても親
水的であってもよいが、後者がより好ましい。例えば、
親水性の高分子の例として、水溶性セルロース誘導体で
あるカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、エチルセルロースなど、またはポリビニルア
ルコール、ゼラチン、ポリアクリル酸、デンプンとその
誘導体、無水マレイン酸重合体、メタクリレート誘導体
などが挙げられる。
【0028】図2に示す構造のセンサの試料液供給路と
なるスリット10の開放端部に試料液を接触させると、
試料液は、試料液供給路内へ毛細管現象により導入さ
れ、試薬系7を溶解して酵素反応が進行する。このよう
に、電極系を設けた基板1に、スペーサー8及びカバー
9からなるカバー部材を組み合わせて試料液供給路を形
成すると、測定対象となる基質を含む試料液のセンサへ
の供給量を一定にすることができるので、測定の精度を
向上させることができる。
【0029】このように試料液供給路を設けたセンサに
おいては、試薬系は供給される試料液に溶解するよう
に、電極系上はもちろん試料液供給路内に露出する部分
に設ければよい。例えば、カバー9における試料液供給
路内に露出する部分、基板1上における電極系とは接し
ないが試料液供給路内に露出する部分に設けてもよい。
また、試薬系は、複数に分割して、1つは基板上に、他
の1つはカバー部材側に設けてもよい。その際、各分割
された層は、必ずしも全ての試薬を含む必要はない。例
えば、酸化還元酵素と電子伝達体またはpH緩衝剤を別
々の層に含ませてもよい。
【0030】また、対極5または作用極4のうちどちら
か一方を、それに対応するリード3または2とともに形
成した絶縁性の第2の基板を、カバー9のかわりに用い
てもよい。この場合も、基板1、スペーサー8及び第2
の基板により試料液供給路が形成されるので、試料液の
センサへの供給量を一定にすることができ、測定の精度
を向上させることができる。
【0031】また、上記のような試料液供給路を形成せ
ず、基板1のみでセンサを構成することもできる。この
場合は、試薬系は電極系上またはその近傍に設ける。
【0032】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を説明するが、
本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0033】(実施例1)AOx及びフェリシアン化物
イオンを含む水溶液に、アミノ残基を有する化合物であ
るグリシンを溶解した。得られた溶液を、1cmの光路
長を有する石英製のセルに入れ、フェリシアン化物イオ
ンに起因する420nmにおける溶液の吸光度を測定し
た。続いて、その溶液に既知量のエタノールを添加し、
吸光度の経時変化をモニターした。吸光度は時間ととも
に減少した。この結果は、エタノールの酸化がAOxの
作用により進行し、それにともなってフェリシアン化物
イオンが還元され、濃度が減少したことを示唆してい
る。また、吸光度はエタノール添加後約5分でほぼ一定
の値を示し、その値は、エタノール添加前の30%以下
であった。一方、グリシンを溶解しないで同様の実験を
行ったところ、エタノール添加前の吸光度は、上述のグ
リシン存在下での値と同じであるにもかかわらず、5分
後の値はグリシン存在下におけるそれの約1.2倍であ
った。以上の結果は、グリシンが反応液中に存在するこ
とにより、エタノールの酵素酸化反応の平衡がより生成
物側に傾いていることを示すものである。反応生成物で
あるアセトアルデヒドが、グリシンのアミノ基にすばや
く結合し、他の化合物に変化することにより、上記のよ
うな平衡移動が生じたものと考えられる。エタノール添
加5分後の吸光度を、添加したエタノール濃度に対して
プロットした。吸光度変化の見られるエタノール濃度範
囲の上限は、グリシンを溶存させた系の方が、溶存させ
ない系と比較して、有意により大きい値であった。この
ように、アルデヒドを生成物として与えるアルコールの
酵素酸化反応において、アミノ残基を有する化合物を存
在させることによって、生成物を効果的に除去し、測定
可能濃度の上限の向上を実現することができた。
【0034】AOxのかわりにADHとNADを用いる
系、PQQ−ADHを用いる系においても、同様に、グ
リシンの使用によって、測定可能濃度の上限の向上が得
られる。N−誘導化アミノ基を有する化合物としてN−
メチルグリシンを、N,N−誘導化アミノ基を有する化
合物としてジメチルアンモニウムを用いる場合にも、と
もに上記のような上限の向上が見られる。
【0035】なお、上記実施例においては、反応時間を
5分、セルの光路長を1cm、測定する吸光度を420
nmとしたが、これら測定条件はそれらの値に限定され
ない。
【0036】(実施例2)基板1の電極系上にカルボキ
シメチルセルロース(以下、CMCと略称する)のナト
リウム塩の水溶液を滴下し、乾燥することによってCM
C層7aを形成した。このCMC層7aの上に、AO
x、電子伝達体であるフェリシアン化カリウム、及びグ
リシンを溶解した水溶液を滴下し、乾燥させることによ
り、試薬層7bを形成した。上記の基板にスペーサー8
及びカバー9を組み合わせて図2のようなセンサを作成
した。同様に、グリシンを含まない溶液の滴下を行い作
成したセンサを比較例として用いた。
【0037】50及び100mMのエタノールを含む水
溶液を試料として、センサの試料液供給路の開口部、す
なわちスペーサー8のスリット10の開放端部に供給し
た。55秒の反応時間経過後に対極5に対して500m
Vの電圧を作用極4に印加し、その5秒後に流れた電流
値を測定した。比較例のセンサにおいて得られた電流値
は、エタノール濃度が50及び100mMの場合でほぼ
同じであった。一方、本実施例のセンサでは、100m
Mで得られた電流値は50mMのときに得られたそれの
約1.4倍であった。また、エタノール濃度が50mM
の試料に対する電流値は、比較例に比べて実施例のバイ
オセンサの方が高い値が得られた。
【0038】このように、アルコールの酵素酸化反応を
電極系と組み合わせたバイオセンサによるアルコールの
定量においても、アミノ残基を有する化合物を存在させ
ることによって、測定可能濃度の上限の向上及び高感度
化を実現することが可能であった。また、それぞれの電
流値の再現性は非常に良く、試料液供給路によるサンプ
ル量の規定が効果的であることが示唆された。
【0039】なお、グリシンに代えて、N,N−ジメチ
ルヒドラジン、ヒドロキシルアミン、または分子内にア
ミノ残基と10個の炭素を有するL−アラニル−L−ア
ラニル−L−アラニンメチルエステルアセテート(A3
−MEA)を用いても、本実施例のバイオセンサと同様
の効果が得られた。
【0040】(実施例3)本実施例では、実施例2にお
いて用いたバイオセンサから、カバー部材であるスペー
サー8及びカバー9を除いたものを使用した。一定量の
試料液を、ピペットを用いて電極系上に滴下し、実施例
2と同様の測定を行った。その結果、本実施例において
も、アミノ残基を有する化合物を存在させることによっ
て、測定可能濃度の上限の向上及び高感度化を実現する
ことが可能であった。ただし、測定により得られた電流
値の再現性は、滴下した試料液のセンサ上での広がりが
不均一となるため、実施例2のバイオセンサの方が良好
であった。
【0041】(実施例4)本実施例では、イソプロパノ
ールを含む水溶液を試料とし、セミカルバジドをグリシ
ンの代わりに用いて、実施例2に示した方法でセンサを
作成した。試料中のイソプロパノールに対する応答電流
は、実施例2に述べた方法と同様にして測定した。本実
施例においても、セミカルバジドを包含したセンサは、
それを包含しないセンサよりも、有意に高い測定可能濃
度の上限及び感度を示した。このように、ケトンを生成
物として与える2級アルコールの酵素酸化反応において
も、セミカルバジドを存在させることにより、反応の平
衡を生成物側に移動させることが可能であった。この場
合も、生成物がアルデヒドである場合と同様に、ケトン
がセミカルバジドと結合して、溶液から除去される効果
が発現したものと考えられる。
【0042】(実施例5)pH緩衝剤を試薬系7内にさ
らに包含させた場合のセンサ特性を評価した。本実施例
において調製したセンサは、pH緩衝剤としてリン酸水
素二カリウムとリン酸二水素カリウムの混合物を試薬系
7内に担持した以外、実施例2で用いたものと同様であ
る。一定量のエタノールを含む水溶液を試料として、セ
ンサの試料液供給路の開口部、すなわちスペーサー8の
スリット10の開放端部に供給した。実施例2と同様
に、55秒後に対極5に対して500mVの電圧を作用
極4に印加し、その5秒後における電流値を測定した。
100mMのエタノールを含む試料について得られた電
流値は、50mMのときに得られたそれの約1.5倍で
あった。このように、試薬系にpH緩衝剤をさらに包含
させた場合であっても、測定可能濃度の上限の向上を実
現することが可能であった。また、エタノール濃度の増
加に対する電流値の増大量は、実施例2で得られた結果
と比較すると、pH緩衝剤を包含させた本実施例におけ
るセンサの方がより大きくなっている。これは、アルコ
ール酸化の酵素反応の平衡をより生成物側に傾けること
ができるpHが、pH緩衝剤によって与えられたためで
あると考えることができる。さらに、pHの安定により
酵素活性が安定化するため、電流値の再現性が非常に良
くなることが見出された。
【0043】なお、上記実施例では電極系への印加電圧
を500mVとしたが、印加電圧はこの値に限定される
ことはない。電子伝達体が作用極において酸化される電
圧であればよい。
【0044】また、上記実施例では反応時間を55秒と
したが、これに限定されず、観測可能な大きさの電流を
得ることのできる時間であればよい。また、試料中の基
質の定量における指標は、電気化学反応の進行に伴って
変化する出力であれば、実質的に指標の対象とすること
ができる。例えば、電流を測定する方法以外に、ある時
間における通電電荷量を指標として用いることが可能で
ある。通電電荷量は、時間に対する電流の積分値である
ので、測定対象とする基質の濃度と関連付けることが可
能である。
【0045】上記試薬系、もしくは試薬系に含まれる試
薬のうち1つまたは複数を作用極に固定化することによ
って、酵素及び電子伝達体を不溶化、または非溶出化さ
せてもよい。固定化する場合は、共有結合法、架橋固定
法、または配位結合や特異的結合性の相互作用を用いた
固定化法を用いることが好ましい。または、酵素及び電
子伝達体を高分子物質によって包摂し、擬似的な固定化
状態を与える方法も、容易な試薬系形成法として有効で
ある。
【0046】上記実施例においては、電極系の作製方法
としてスクリーン印刷を用いたが、これに限定されな
い。例えば、スパッタリング法、イオンプレーティング
法、蒸着法、化学蒸着法のいずれかで作製した導電性膜
をフォトリソグラフィー及びエッチングと組み合わせて
パターン作製をしてもよい。パターン形成はレーザーに
よる導電性膜のトリミングによっても行うことができ
る。マスクを通したスパッタリング法によって、電極パ
ターンを形成してもよい。さらには、パターン化した導
電性膜をそのまま絶縁性の基板上に接着させてもよい。
【0047】また、上記実施例においては、電極系の材
料としてカーボンを用いた例を述べたが、金、白金、パ
ラジウムなどの他の電極材料を用いてもよい。
【0048】これら電極系の形状、配置、個数等は、上
記実施例に示したものに限定されるものではない。例え
ば、作用極と対極を異なる絶縁性の基板上に形成させて
もよいし、それぞれを複数個形成させてもよい。さらに
は、リード/端子の形状、配置、個数等も、上記実施例
に示したものに限定されるものではない。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、試料中に
含まれる広い濃度範囲のアルコールを、試料の希釈を必
要とせず、迅速、簡便、高感度かつ正確に定量または検
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるバイオセンサの
試薬系を除いた斜視図
【図2】同バイオセンサの要部の縦断面図
【符号の説明】
1 基板 2,3 リード 4 作用極 5 対極 6 絶縁層 7 試薬系 7a 高分子層(CMC層) 7b 試薬層 8 スペーサー 9 カバー 10 スリット 11 空気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/30 353J 353D (72)発明者 池田 信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 南海 史朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G054 AA02 AB03 CA30 CE01 EA04 4B063 QA01 QQ16 QR03 QR04 QR49 QR66 QR82 QS28 QX05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料液中のアルコールを定量または検出
    する方法であって、少なくともアルコールデヒドロゲナ
    ーゼまたはアルコールオキシダーゼ、及びアミノ残基、
    N−誘導化アミノ残基またはN,N−誘導化アミノ残基
    を有する化合物を包含する試薬系を用い、前記試料液と
    前記試薬系とを反応させる工程A、及び前記工程Aにお
    いて生じた、アルコールの酸化量に基づく信号を測定す
    る工程Bを含むことを特徴とするアルコール測定方法。
  2. 【請求項2】 試薬系に、アルコールの酸化に伴い呈色
    する化合物をさらに包含し、工程Bにおいて、試料液の
    吸光度を測定することを特徴とする、請求項1記載のア
    ルコール測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のアルコール測定
    方法に用いる試薬系キットであって、少なくともアルコ
    ールデヒドロゲナーゼまたはアルコールオキシダーゼ、
    及びアミノ残基、N−誘導化アミノ残基またはN,N−
    誘導化アミノ残基を有する化合物を包含する試薬系を含
    むことを特徴とする試薬系キット。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のアルコール測定方法に用
    いるバイオセンサであって、1つまたは複数の絶縁性の
    基板、前記基板上に配置された作用極及び対極を含む電
    極系、並びに少なくともアルコールデヒドロゲナーゼま
    たはアルコールオキシダーゼ、及びアミノ残基、N−誘
    導化アミノ残基またはN,N−誘導化アミノ残基を有す
    る化合物を包含する試薬系を備えたことを特徴とするバ
    イオセンサ。
  5. 【請求項5】 基板上に配置されて前記基板との間に電
    極系への試料液供給路を形成するカバー部材をさらに備
    え、試薬系が前記試料液供給路に露出する部分に設けら
    れたことを特徴とする、請求項4記載のバイオセンサ。
  6. 【請求項6】 試薬系に電子伝達体をさらに包含するこ
    とを特徴とする、請求項4または5記載のバイオセン
    サ。
  7. 【請求項7】 試薬系が、電極系上またはその近傍に設
    けられたことを特徴とする、請求項4〜6のいずれかに
    記載のバイオセンサ。
  8. 【請求項8】 アミノ残基、N−誘導化アミノ残基また
    はN,N−誘導化アミノ残基を有する化合物の分子内の
    炭素数が1〜10であることを特徴とする、請求項1ま
    たは2記載のアルコール測定方法。
  9. 【請求項9】 アミノ残基、N−誘導化アミノ残基また
    はN,N−誘導化アミノ残基を有する化合物の分子内の
    炭素数が1〜10であることを特徴とする、請求項3記
    載の試薬系キット。
  10. 【請求項10】 アミノ残基、N−誘導化アミノ残基ま
    たはN,N−誘導化アミノ残基を有する化合物の分子内
    の炭素数が1〜10であることを特徴とする、請求項4
    〜7のいずれかに記載のバイオセンサ。
  11. 【請求項11】 アミノ残基、N−誘導化アミノ残基ま
    たはN,N−誘導化アミノ残基を有する化合物が、グリ
    シン、アンモニア、セミカルバジド、ヒドラジン、ヒド
    ロキシルアミン、グリシンのN−誘導体及びN,N−誘
    導体、アンモニアのN−誘導体及びN,N−誘導体、セ
    ミカルバジドのN−誘導体及びN,N−誘導体、ヒドラ
    ジンのN−誘導体及びN,N−誘導体、並びにヒドロキ
    シルアミンのN−誘導体及びN,N−誘導体からなる群
    から選択されることを特徴とする、請求項8記載のアル
    コール測定方法。
  12. 【請求項12】 アミノ残基、N−誘導化アミノ残基ま
    たはN,N−誘導化アミノ残基を有する化合物が、グリ
    シン、アンモニア、セミカルバジド、ヒドラジン、ヒド
    ロキシルアミン、グリシンのN−誘導体及びN,N−誘
    導体、アンモニアのN−誘導体及びN,N−誘導体、セ
    ミカルバジドのN−誘導体及びN,N−誘導体、ヒドラ
    ジンのN−誘導体及びN,N−誘導体、並びにヒドロキ
    シルアミンのN−誘導体及びN,N−誘導体からなる群
    から選択されることを特徴とする、請求項9記載の試薬
    系キット。
  13. 【請求項13】 アミノ残基、N−誘導化アミノ残基ま
    たはN,N−誘導化アミノ残基を有する化合物が、グリ
    シン、アンモニア、セミカルバジド、ヒドラジン、ヒド
    ロキシルアミン、グリシンのN−誘導体及びN,N−誘
    導体、アンモニアのN−誘導体及びN,N−誘導体、セ
    ミカルバジドのN−誘導体及びN,N−誘導体、ヒドラ
    ジンのN−誘導体及びN,N−誘導体、並びにヒドロキ
    シルアミンのN−誘導体及びN,N−誘導体からなる群
    から選択されることを特徴とする、請求項10記載のバ
    イオセンサ。
  14. 【請求項14】 試薬系がpH緩衝剤をさらに包含する
    ことを特徴とする、請求項1、2、8及び11のいずれ
    かに記載のアルコール測定方法。
  15. 【請求項15】 試薬系がpH緩衝剤をさらに包含する
    ことを特徴とする、請求項3、9及び12のいずれかに
    記載の試薬系キット。
  16. 【請求項16】 試薬系がpH緩衝剤をさらに包含する
    ことを特徴とする、請求項4〜7、10及び13のいず
    れかに記載のバイオセンサ。
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