JP2002340463A - 冷蔵庫の制御方法 - Google Patents

冷蔵庫の制御方法

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JP2002340463A
JP2002340463A JP2001148446A JP2001148446A JP2002340463A JP 2002340463 A JP2002340463 A JP 2002340463A JP 2001148446 A JP2001148446 A JP 2001148446A JP 2001148446 A JP2001148446 A JP 2001148446A JP 2002340463 A JP2002340463 A JP 2002340463A
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food
cooling
temperature
temperature difference
initial
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Masato Tago
正人 田子
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却調理運転を行う場合に食品を適切な温度ま
で冷却することができる冷蔵庫の制御方法を提供する。 【解決手段】 設定温度差変更ステップ後に温度差計算
ステップで計算した食品温度Srが設定温度差Sr0よ
り高いときは指定された冷却時間t0だけ冷却を行い、
食品温度差Srが設定温度差Sr0より低いときは指定
された冷却時間t0を最小時間tmに短縮して冷却を行
うことにより、投入された食品の過冷却を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫では、冷蔵室や冷凍室以外
に、庫内温度を冷蔵温度帯から冷凍温度帯まで変更する
ことができる切替室を有したものがある。
【0003】この切替室は、周りを断熱壁によって囲ま
れて冷蔵室や冷凍室とは断熱され、庫内温度を他の部屋
とは無関係に設定できるものである。
【0004】さらに最近の冷蔵庫においては、この切替
室を利用して食品を冷却する冷却調理運転ができるもの
が提案されている。
【0005】この冷却調理運転であると、短時間に食品
の温度が下がり、料理の下ごしらえやビールを冷やした
りすることが可能となる。
【0006】そして、冷却調理運転では、食品の温度を
赤外線センサで計測して、食品を目的の温度まで下げる
のが理想的であるが、赤外線センサは高価であり、ま
た、正確に食品の温度を計測できないときがある。
【0007】そのため、従来の冷却調理運転では、熱い
ままの食品を切替室に収納した後、ユーザが冷却時間を
指定すると、その冷却時間のあいだ冷気が切替室に流
れ、熱い食品がユーザの希望する温度まで冷却される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような冷却調理
運転において、ユーザが指定した冷却時間だけ食品を冷
却した場合に、食品がユーザが希望する温度よりも冷却
され、いわゆる過冷却の状態になる場合がある。この過
冷却になると食品が凍ってしまうという問題もある。
【0009】そこで、本発明は上記問題点に鑑み冷却調
理運転を行う場合に食品を適切な温度まで冷却すること
ができる冷蔵庫の制御方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、冷却
室に食品を収納して、前記冷却室へ冷気を流して強制的
に前記食品を冷却する冷却調理運転が可能な冷蔵庫の制
御方法において、前記冷却調理運転を行う冷却時間t0
を指定する時間指定ステップと、前記冷却調理運転開始
後に前記冷却室の初期温度S0を検知する初期温度検知
ステップと、前記初期温度検知ステップ後に所定時間t
1だけ冷気を前記冷却室に流す初期冷却ステップと、前
記初期冷却ステップ終了直後に食品温度センサによって
前記食品の第1食品温度S1を検知する第1食品温度検
知ステップと、前記第1食品温度検知ステップ後に冷気
を前記冷却室に流さない状態で所定時間t2だけ計測す
る待機ステップと、前記待機ステップ終了直後に前記食
品温度センサによって前記食品の第2食品温度S2を検
知する第2食品温度検知ステップと、第2食品温度S2
と第1食品温度S1の差である食品温度差Srを計算す
る温度差計算ステップと、前記初期温度検知ステップで
検知した前記冷却室の初期温度S0と一または複数の基
準温度Stとの関係に対応して設定温度差Sr0を設定
する設定温度差変更ステップと、前記設定温度差変更ス
テップ後に前記温度差計算ステップで計算した食品温度
差Srが設定温度差Sr0より高いときは指定された冷
却時間t0だけ冷却を行い、前記食品温度差Srが設定
温度差Sr0より低いときは指定された冷却時間t0を
最小時間tmに短縮して冷却を行う調理冷却ステップ
と、を有することを特徴とする冷蔵庫の制御方法であ
る。
【0011】請求項2の発明は、前記冷却室は断熱壁に
囲まれ、前記冷却室の背面上部に冷気を吹出す冷気吹出
口を有し、前記食品温度センサを前記背面から突出して
配置することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の制御
方法である。
【0012】請求項3の発明は、前記設定温度差変更ス
テップにおいて、前記冷却室の初期温度S0が基準温度
St以上であれば、設定温度差Sr0を1.5(K)か
ら0(K)に低く設定し直すことを特徴とする請求項1
記載の冷蔵庫の制御方法である。
【0013】請求項4の発明は、前記食品温度センサ
が、サーモスタット式の温度センサであることを特徴と
する請求項1記載の冷蔵庫の制御方法である。
【0014】本発明の冷蔵庫の制御方法について説明す
る。
【0015】時間指定ステップにおいては、冷却調理運
転を行う冷却時間t0を指定する。
【0016】初期温度検知ステップにおいては、冷却調
理運転開始直後に冷却室の初期温度S0を検知する。
【0017】第1冷却ステップにおいては、初期温度検
知ステップ後に所定時間t1だけ冷気を冷却室に流し、
冷却室の扉を開けたことによる外気の流入の影響をなく
す。第1食品温度検知ステップにおいては、第1冷却ス
テップ後に食品温度センサによって食品の第1食品温度
S1を検知する。
【0018】待機ステップにおいては、第1食品温度検
知ステップ後に所定時間t2だけ冷気を流さない状態で
待機する。
【0019】第2食品温度検知ステップにおいては、第
2冷却ステップ後に食品温度センサによって食品の第2
食品温度S2を検知する。
【0020】温度差検査ステップにおいては、前記で検
知した第2食品温度S2と第1食品温度S1の差である
食品温度差Srを計算する。これによって食品の熱負荷
量を推定することができる。
【0021】設定温度差変更ステップにおいては、初期
温度検知ステップで検知した冷却室の初期温度S0が、
基準温度St(例えば、−4℃)以上であれば設定温度
差Sr0を低く設定し直す。例えば、1.5(K)から
0(K)に設定し直す。
【0022】第3冷却ステップにおいては、食品温度差
Srが設定温度差Sr0より高いときは指定された冷却
時間t0だけ冷却を行う。一方、低いときは指定された
冷却時間t0を最小時間tmに短縮して冷却を行う。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の一実施例を説明する。
【0024】(1)冷蔵庫の構造 図5は、本実施例の間冷式冷蔵庫1の斜視図であり、図
6はその縦断面図である。
【0025】冷蔵庫1は、断熱箱体と内箱で形成されて
いる。そして、断熱仕切壁2によって冷蔵温度帯(以
下、R室という)30と冷凍温度帯(以下、F室とい
う)40に区画され、これら部屋の冷気は完全に独立
し、各冷気が混合することのない構造となっている。
【0026】R室30の庫内は冷蔵仕切板3によって冷
蔵室4と野菜室5とに仕切られ、F室40の庫内は製氷
室6と冷凍室7から成る。
【0027】また、製氷室6の右側には、周囲が断熱壁
に覆われ、庫内温度の設定が変更できる切替室8が設け
られている。この切替室8の詳細については、後から説
明する。
【0028】そして、各室はそれぞれ開閉扉51〜55
を有している。
【0029】野菜室5の背面には冷蔵室蒸発器(以下、
Rエバという)10と冷蔵室用冷気循環ファン(以下、
Rファンという)11が配置され、Rファン11は庫内
温度変動や扉開閉によって任意に運転される。そして、
冷蔵室4の背面は、冷気をR室30内に供給するための
冷気循環路18となっている。Rファン11は、インバ
ータ制御で可変速である。
【0030】冷凍室蒸発器(以下、Fエバという)12
と冷凍室用冷気循環ファン(以下、Fファンという)1
3は第1及び第2冷凍室6、7の背壁に配置され、冷気
を循環することで第1及び第2冷凍室6、7が冷却され
る。Fファン12は、インバータ制御で可変速である。
【0031】冷蔵庫本体1の背壁下部の機械室14に
は、能力可変型の圧縮機15、凝縮器21がそれぞれ配
置されている。また、凝縮器21を放熱するファン(以
下、Cファンという)25を有する。このCファン25
は、インバータ制御で可変速である。
【0032】除霜ヒータ60,62が、Rエバ10,F
エバ12の下方に配置されている。
【0033】冷蔵庫1の背面上部には、この冷蔵庫の制
御を行うマイクロコンピュータよりなる制御部64が設
けられている。
【0034】各室の庫内温度の設定や現在の庫内温度の
表示及びユーザが冷蔵庫1の操作を行うために、液晶表
示装置が設けられた操作パネル13が冷蔵室4の扉51
に配されている。
【0035】(2)切替室8の構造 切替室8の構造について図1及び図2に基づいて説明す
る。
【0036】図1は、切替室8の斜視図であり、図2
は、その縦断面図である。
【0037】切替室8は、天井面70、底面72、背面
74及び両側面76,78は断熱壁によって形成され、
前面は引出式の扉55が配されている。
【0038】切替室8内部には、引出式の扉55と共に
前後方向に出し入れ可能な容器80が設けられている。
【0039】また、背面74の上部には、ダンパ82が
設けられ、Fエバ12によって冷却された冷気が、Fフ
ァン13によってこのダンパ82を介して切替室8内部
に吹出される。この冷気の吹出口84はダンパ82の上
部、すなわち背面74の上部中央部に設けられている。
そして、ダンパ82の開閉によって吹出口84から冷気
が吹出したり、停止したりする。
【0040】背面74の右側下部には、冷気の流出口8
6が設けられている。
【0041】背面74の上部左側、すなわち冷気の吹出
口84の左側には食品温度センサ88が設けられてい
る。この食品温度センサ88は、サーモスタット式の温
度センサであり、図1に示すように背面74から突出し
たリング状のセンサ保持部90に収納され、食品温度セ
ンサ88は背面74から突出した状態で配置されてい
る。なお、食品温度センサの取付構造としては、背面7
4から爪部を突出させ、その爪部に食品温度センサを係
合してもよい。
【0042】背面74の右側底部の付近、すなわち冷気
の流出口86の上方には、切替室8の庫内温度を検知す
るサーモスタット式の切替室温度センサ(以下、室温セ
ンサという)92が設けられている。
【0043】この切替室8の使用方法としては、下記の
2種類がある。
【0044】第1の使用方法は、操作パネル13によっ
て、切替室8の庫内設定温度を、冷蔵温度帯から冷凍温
度帯まで変化させることができるので、切替室8をユー
ザが希望する庫内設定温度に設定して、その庫内設定温
度に対応した食品を保存するものである。
【0045】例えば、−18℃に設定した場合には、通
常の冷凍室として使用でき、−3℃に設定した場合には
肉や魚を少しだけ凍結させて鮮度を長持ちして保存でき
るパーシャル室として使用でき、0℃に設定した場合に
はチルド室として設定でき、2℃に設定した場合には冷
蔵室として使用でき、5℃として設定した場合には野菜
室として使用でき、8℃に設定した場合にはワイン冷却
室として使用できる。
【0046】第2の使用方法としては、切替室8に投入
した食品をユーザが希望する温度まで冷却する冷却調理
運転用の部屋として使用するものである。この冷却調理
運転の詳細については後から詳しく説明する。
【0047】(3)冷凍サイクルの構成 図7は、冷蔵庫の冷凍サイクルである。
【0048】圧縮機15から吐出された不燃性冷媒は、
凝縮器21を通った後、3方弁22の冷媒切換機構によ
って冷媒流路が切り替えられる。
【0049】この3方弁22の一方の出口には冷蔵キャ
ピラリーチューブ23とRエバ10が順次接続され、3
方弁22の他方の出口には冷凍キャピラリーチューブ2
4の入口側が接続されている。Rエバ10の出口側と冷
凍キャピラリーチューブ24の出口側が接続され、Fエ
バ12が接続されている。そして、この3方弁22は、
冷媒を冷蔵キャピラリーチューブ23にのみ送る状態、
冷凍キャピラリーチューブ24にのみ送る状態、どちら
にも冷媒を送らない全閉状態の3つの状態が実現でき
る。
【0050】Fエバ12の出口側には,機械室14内で
逆止弁17が接続され圧縮機15の吸込側に繋がってい
る。
【0051】(4)交互冷却運転 まず、上記冷蔵庫1における交互冷却運転について説明
する。
【0052】交互冷却運転とは、圧縮機15で圧縮、加
圧された高温の冷媒は凝縮器21で放熱され、それを出
た冷媒は3方弁22に入り、Rエバ10またはFエバ1
2を冷却して下記で説明する冷蔵冷却モード(以下、R
モードという)と冷凍冷却モード(以下、Fモードとい
う)を交互に行う運転をいう。
【0053】(4−1)Rモード R室30の庫内温度が設定温度より高くなると、Rモー
ドを行う。
【0054】このRモードでは、3方弁22を切り替
え、冷蔵キャピラリチューブ23に冷媒を流し、Rエバ
10で蒸発して、R室30を冷却する。蒸発してガス化
した冷媒はFエバ12を通り圧縮機15に戻る。
【0055】(4−2)Fモード F室40の庫内温度が設定温度より高くなると、Fモー
ドを行う。
【0056】Fモードでは、3方弁22を切り替え、冷
凍キャピラリチューブ24に冷媒が流れるように冷媒流
路を切り替え、Fエバ12で蒸発し、逆止弁17を通り
圧縮機15に戻る。
【0057】そして、これら蒸発器10,12が強制対
流で空気と熱交換する熱交換器であるので、Rモード時
はRファン11、Fモード時はFファン13を冷媒流路
の切替えと同時に運転し庫内を冷却する。
【0058】(5)冷却調理運転 上記で説明した切替室8における冷却調理運転につい
て、図3及び図4に基づいて説明する。
【0059】図3は、冷却調理運転における制御内容を
示したフローチャートであり、図4は、切替室8におけ
る各温度変化を示したグラフである。
【0060】以下、図3に基づいて冷却調理運転の制御
方法について説明する。
【0061】ステップ1において、ユーザが冷却を希望
する冷却調理食品を切替室8に、引出式の扉55を開け
て投入する。
【0062】ステップ2において、操作パネル13にお
ける冷却調理機能スイッチをオン状態とする。これによ
って冷却調理運転が開始される。
【0063】ステップ3において、操作パネル13にお
ける冷却調理運転を行う時間である強制冷却時間t0を
設定する。例えば、強制冷却時間t0として20分を設
定する。
【0064】ステップ4において、室温センサ92が切
替室8の初期温度を検知する。これは、切替室8の初期
温度によって冷却調理運転中の食品の温度上昇状態が変
わるためである。
【0065】ステップ5において、切替室8のダンパ8
2を開状態にする。
【0066】ステップ6において、Fファン13を回転
させ、冷気を切替室8に吹出させて、第1冷却時間t1
だけ第1冷却運転を行う。この第1冷却時間t1として
は10秒から20秒である。このように第1冷却運転を
行うのは、切替室8の引出式扉55を開けたことによる
外気の流入の影響をなくすためである。
【0067】ステップ7において、切替室8のダンパ8
2を閉じて、第1冷却運転を終了する。
【0068】ステップ8において、ダンパ82を閉じた
直後の食品の温度である第1食品温度S1を食品温度セ
ンサ88によって検知する。この場合に、食品温度セン
サ88は吹出口84の左側で、かつ、背面74から突出
した位置に配置されているため、吹出口84から吹き出
される冷気の影響と、背面74の温度の影響を受けるこ
となく、確実に容器80に収納された食品の温度を検知
することができる。また、容器80から食品がはみ出て
いても、食品と食品温度センサ88が接触することがな
いため、扉55を確実に閉めることができる。
【0069】ステップ9において、ダンパ82を閉じて
から待機時間t2(例えば、20〜60秒)を計測しス
テップ10に進む。このように待機時間t2を計測する
のは、食品を収納して待機時間t2の間に温度が下がれ
ば熱容量の小さい食品であり、逆に下がらなければ熱容
量の大きい食品となる。そして、この熱容量の大きさ
は、待機時間前の食品の温度と待機時間後の食品の温度
との差に比例することなる。
【0070】ステップ10において、待機時間t2が経
過した時の食品の温度である第2食品温度S2を食品温
度センサ88によって検知する。
【0071】ステップ11において、第2食品温度S2
と第1食品温度S1の温度差であるSrを計算する。す
なわち、Sr=S2−S1である。このSrが、上記し
たように食品の熱容量を反映した値となっている。
【0072】ステップ12において、切替室8の初期温
度が−4℃以上であればステップ13に進み、−4℃よ
りも低いときはステップ14に進む。このように初期温
度によって制御方法を変化させるのは、食品の熱負荷量
が同じであっても初期温度が異なれば温度下降の状態が
変化するからである。
【0073】ステップ13において、実際の温度差Sr
が設定温度差Sr0=0K以上であればステップ15に
進み、設定温度差Sr0=0Kより低ければステップ1
6に進む。これは、第2食品温度S2の方が高い場合に
は、食品の熱負荷量が大きいと考えられるため、ユーザ
が設定した強制冷却時間t0で冷却する必要があり、逆
に第2食品温度S2が低くなる場合には食品の熱負荷量
が小さいと考えられるため、ユーザが設定する強制冷却
時間t0で冷却すると過冷却になる可能性があるので、
強制冷却時間t0を短縮する必要があるからである。
【0074】ステップ14において、実際の温度差Sr
が設定温度差Sr0=1.5Kより高ければステップ1
5に進み、低ければステップ16に進む。これは、上記
と同様の理由であるが、Sr0を0Kでなく1.5Kと
したのは、初期温度が低い場合には、食品の熱負荷量が
大きくても、その影響が小さいと考えられるためであ
る。
【0075】ステップ15においては、食品の熱負荷量
が大きいと考えられるため設定された強制冷却時間t0
のあいだ冷却調理を行う。すなわち、ダンパ82を開状
態にして、強制冷却時間t0だけ冷気を切替室8に吹出
し、投入された食品を冷却する。その後終了する。
【0076】ステップ16においては、投入された食品
の熱負荷量が小さいため、強制冷却時間t0を最小時間
tm(例えば、5分)に変更し、ステップ17におい
て、冷却調理運転を開始する。そして、最小時間tmだ
け冷却を行うと終了する。
【0077】上記で説明した冷却調理運転であると下記
のような効果がある。
【0078】第1に、冷却調理運転を行う前の切替室8
の初期温度によって、食品温度差の熱負荷量の計算を行
う設定温度差Sr0を変化させることにより、切替室8
の温度に応じた補正を行うことができる。
【0079】第2に、食品の熱負荷量が小さい場合に
は、最小時間で冷却調理を行うため、過冷却になる必要
がない。
【0080】(変更例1)基準温度Stとして、上記実
施例では−4℃としたが、例えば、0℃であってもよ
く、−5℃から1℃の間で設定すればよい。
【0081】(変更例2)上記実施例では、基準温度S
tは一つであったが、この基準温度を例えば、−5℃か
ら1℃の間で複数設けてその温度に応じて設定温度差S
r0を設定すれば、さらに、切替室8の庫内温度と食品
の熱容量に応じた細かい制御ができる。
【0082】(変更例3)上記実施例では、不燃性冷媒
を用いたが、これに代えて可燃性冷媒(HC冷媒)も用
いることができる。これは、上記各実施例では、冷媒の
量を少なくできるために、可燃性冷媒でも安全だからで
ある。
【0083】
【発明の効果】以上により本発明であると、食品の熱負
荷量が小さいときに誤って冷却時間を長く設定しても、
食品の熱負荷量を推定し過冷却を防止することができ、
食品を傷めることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す切替室の斜視図であ
る。
【図2】同じく切替室の縦断面図である。
【図3】冷却調理運転におけるフローチャートである。
【図4】冷却調理運転中における温度変化を示すグラフ
である。
【図5】本実施例の冷蔵庫の斜視図である。
【図6】同じく縦断面図である。
【図7】同じく冷凍サイクルのブロック図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体 2 断熱仕切壁 3 冷蔵仕切板 4 冷蔵貯蔵庫 5 野菜室 6 第1冷凍室 7 第2冷凍室 8 切替室 10 Rエバ 11 Rファン 12 Fエバ 13 Fファン 14 機械室 1 5 圧縮機 16 アキュームレータ 17 逆止弁 18 冷気循環路 30 R室 40 F室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却室に食品を収納して、前記冷却室へ冷
    気を流して強制的に前記食品を冷却する冷却調理運転が
    可能な冷蔵庫の制御方法において、 前記冷却調理運転を行う冷却時間t0を指定する時間指
    定ステップと、 前記冷却調理運転開始後に前記冷却室の初期温度S0を
    検知する初期温度検知ステップと、 前記初期温度検知ステップ後に所定時間t1だけ冷気を
    前記冷却室に流す初期冷却ステップと、 前記初期冷却ステップ終了直後に食品温度センサによっ
    て前記食品の第1食品温度S1を検知する第1食品温度
    検知ステップと、 前記第1食品温度検知ステップ後に冷気を前記冷却室に
    流さない状態で所定時間t2だけ計測する待機ステップ
    と、 前記待機ステップ終了直後に前記食品温度センサによっ
    て前記食品の第2食品温度S2を検知する第2食品温度
    検知ステップと、 第2食品温度S2と第1食品温度S1の差である食品温
    度差Srを計算する温度差計算ステップと、 前記初期温度検知ステップで検知した前記冷却室の初期
    温度S0と一または複数の基準温度Stとの関係に対応
    して設定温度差Sr0を設定する設定温度差変更ステッ
    プと、 前記設定温度差変更ステップ後に前記温度差計算ステッ
    プで計算した食品温度差Srが設定温度差Sr0より高
    いときは指定された冷却時間t0だけ冷却を行い、前記
    食品温度差Srが設定温度差Sr0より低いときは指定
    された冷却時間t0を最小時間tmに短縮して冷却を行
    う調理冷却ステップと、 を有することを特徴とする冷蔵庫の制御方法。
  2. 【請求項2】前記冷却室は断熱壁に囲まれ、 前記冷却室の背面上部に冷気を吹出す冷気吹出口を有
    し、 前記食品温度センサを前記背面から突出して配置するこ
    とを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の制御方法。
  3. 【請求項3】前記設定温度差変更ステップにおいて、 前記冷却室の初期温度S0が基準温度St以上であれ
    ば、設定温度差Sr0を1.5(K)から0(K)に低
    く設定し直すことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の
    制御方法。
  4. 【請求項4】前記食品温度センサが、 サーモスタット式の温度センサであることを特徴とする
    請求項1記載の冷蔵庫の制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007271153A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Hitachi Appliances Inc 冷蔵庫

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