JP2002339610A - 車両用キーレスエントリシステム及びその増設ユニット - Google Patents

車両用キーレスエントリシステム及びその増設ユニット

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JP2002339610A
JP2002339610A JP2001145278A JP2001145278A JP2002339610A JP 2002339610 A JP2002339610 A JP 2002339610A JP 2001145278 A JP2001145278 A JP 2001145278A JP 2001145278 A JP2001145278 A JP 2001145278A JP 2002339610 A JP2002339610 A JP 2002339610A
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英之 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装備された複数の送信アンテナから所定の検
出信号を確実に送信する。 【解決手段】 送信アンテナ6を増設するための増設ユ
ニットの入力部170は、第1検出信号を送信するベー
スシステムに非接触で接続される。コンデンサC1は、
第2検出信号が送信アンテナ6から送出されていないと
きには充電量が0である。入力部170によって第1検
出信号の送信が検出されたときには、トランジスタTr
1及びTr2が動作することにより、前回の電源供給時
にコンデンサC2に充電した電気エネルギを、その検出
の初期段階においてアンプAMP2に供給することによ
り、当該第1検出信号に対応する第2検出信号の送信を
開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
対するロック・アンロックを、キーシリンダに対するキ
ー操作無しで行うことが可能なキーレスエントリシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、代表的な車両である自動車に
おいては、運転者等がキーシリンダに対して所定のキー
によるロック・アンロック操作を行なうことなく、携帯
可能な端末機にて所定のスイッチ操作を行うことによ
り、その操作に応じて送信される所定の電波に応じて、
当該自動車に備えられた制御ユニット(車載機)がロッ
ク・アンロックを行うキーレスエントリシステムが提案
されている。
【0003】また、近年においては、例えば特開平8−
270285号に開示されているように、端末機から自
動的に送信されたアンロック信号を車載機が受信したと
きに、当該車載機がドアロックの解錠を行う、所謂スマ
ートキーレスエントリシステムが提案されている。
【0004】図15は、従来のスマートキーレスエント
リシステムの送受信範囲を説明する図である。
【0005】同図において、車両1には、送信アンテナ
3と、不図示の受信アンテナとが配設されている。送信
アンテナ3は、所定の検出信号を送信することにより、
右フロントドア11の外部近傍において所定の検出エリ
ア4を形成する。また、操作信号受信エリア2は、受信
アンテナ(不図示)による信号の受信可能エリアを表わ
す。
【0006】このような従来のスマートキーレスエント
リシステムにおいて、制御ユニット5は、操作信号受信
エリア2内において、端末機を所持した乗員が当該端末
機に対して所定のスイッチ操作を行うと、その操作に応
じて当該端末機から送信される所定の信号に応じて、車
両1のドアロック・アクチュエータ(不図示)によって
ロック・アンロックを行う。
【0007】また、制御ユニット5は、端末機を所持し
た乗員が当該端末機に対する所定のスイッチ操作を行な
わない場合であっても、当該端末機(乗員)が検出エリ
ア4内に入ると、送信アンテナ3から送信される検出信
号を受信した端末機が自動的に送信する所定の信号を受
信アンテナ(不図示)によって受信するのに応じて、車
両1のドアロック・アクチュエータ(不図示)によって
ロック・アンロックを行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスマートキ
ーレスエントリシステムによれば、端末機を所持した乗
員は、検出エリア4内に侵入するだけでドアロックが自
動的に解除されるので、端末機に対するスイッチ操作を
行なわなければドアロックが解除されない旧来のキーレ
スエントリシステムと比較して利便性が高い。
【0009】しかしながら、上記従来のスマートキーレ
スエントリシステムにおいては、端末機を所持した乗員
が検出エリア4に存在する間はドアがアンロック状態に
保持されるが、乗員が端末機を所持したままで、例えば
リアゲート13を開放して荷役を行なう場合には、乗員
が検出エリア4の内部からリアゲート13の外部近傍に
移動するまでの間に、ドアロックが施錠されてしまうの
で不便である。
【0010】また、端末機を所持した乗員が、例えば助
手席に荷物を置こうとして左フロントドア12側に接近
した場合には自動的なアンロックはなされないので不便
である。
【0011】上記の不便さを解決するためには、図15
に例示するような既設のスマートキーレスエントリシス
テムに対して、ユーザが所望するドアの外部近傍に検出
エリア4と同様な検出エリアを更に形成すべく新たな送
信アンテナを増設する、或いは、例えば製造時に各ドア
に対応する送信アンテナを個別に設ければ良いが、その
場合は、装備された複数の送信アンテナを確実に機能さ
せることが望まれる。
【0012】そこで本発明は、装備された複数の送信ア
ンテナから所定の検出信号を確実に送信する車両用キー
レスエントリシステム及びその増設ユニットの提供を目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る車両用キーレスエントリシステムは、
以下の構成を特徴とする。
【0014】即ち、送信エリアが異なる第1及び第2送
信アンテナと、受信アンテナとが車両に配設され、それ
ら送信アンテナから送信エリアがそれぞれ異なる検出信
号を送信するのに応じて該受信アンテナによって検出し
たところの、携帯送受信機から自動的に送信されるアン
ロック信号を受信するのに応じて、該車両に搭載された
制御ユニットがドアロック機構のロック・アンロック動
作を制御する車両用キーレスエントリシステムであっ
て、前記第1送信アンテナに対する間欠的な電源供給を
行なうことにより、第1検出信号を送信する第1の送信
手段と、前記第1の送信手段による前記第1検出信号の
送信を、前記第1送信アンテナへの信号ラインにおいて
検出する検出手段と、前記検出手段によって前記第1検
出信号の送信が検出されるのに応じて、前記第2送信ア
ンテナに対する間欠的な電源供給を行なうことにより、
前記第1検出信号に対応する第2検出信号を送信する第
2の送信手段とを備え、前記第2の送信手段は、前記第
2送信アンテナに対する間欠的な電源供給電圧を安定化
するコンデンサと、前記第2送信アンテナに対する間欠
的な電源供給の開始タイミングが、前記コンデンサの充
電動作によって前記第1送信アンテナに対する間欠的な
電源供給の開始タイミングより遅れることを防止する遅
延防止手段とを含むことを特徴とする。
【0015】上記の場合、前記遅延防止手段は、前記第
2の送信手段による前記第2送信アンテナに対する前回
の電源供給時に第2コンデンサに充電した電気エネルギ
を、前記検出手段によって前記第1検出信号の送信が次
回検出されたときに、その検出の初期段階において、前
記第2送信アンテナに供給すると良い。
【0016】好適な他の実施形態において、前記第2の
送信手段は、前記第2の送信手段の動作を安定化すべく
所定の電源電圧が常時印加される第1コンデンサと、前
記検出手段によって検出された信号レベルを所定の信号
レベルに増幅する増幅器に対して、間欠的に供給する電
源供給電圧を安定化する第2コンデンサとを含み、前記
第2コンデンサは、前記第1コンデンサの静電容量と比
較して小さな静電容量であることを特徴とする。
【0017】また、好適な他の実施形態において、前記
第2の送信手段は、前記検出手段によって検出された信
号レベルを、所定の信号レベルに増幅する増幅器と、前
記検出手段によって前記第1検出信号の送信が検出され
るのに応じて、前記増幅器に対する電源供給を開始する
と共に、電源供給電圧が所定値に安定化するのに応じて
前記増幅器による増幅を開始することにより、増幅され
た信号が、前記第2検出信号として出力されるように制
御する制御手段とを含み、前記制御手段は、前記検出手
段によって前記第1検出信号の送信が検出された期間を
計時すると共に、計時した期間と同じ期間にわたって、
前記増幅器による信号増幅と、前記増幅器に対する電源
供給電圧が前記所定値に安定化した状態とが継続される
ように制御することを特徴とする。
【0018】尚、上記の何れのシステム構成において
も、前記検出手段は、前記第1検出信号の信号レベルを
検出すべく、前記第1送信アンテナへの信号ラインに、
非接触で電気的に結合する検出コイルを備えると良い。
【0019】また、同目的は、上記の各構成を備える車
両用キーレスエントリシステムにおける検出手段及び第
2の送信手段に対応する増設ユニットを、同システムに
おける第1の送信手段を備える既設の車両用キーレスエ
ントリシステムに増設することによっても達成される。
【0020】
【発明の効果】上記の本発明によれば、装備された複数
の送信アンテナから所定の検出信号を確実に送信する車
両用キーレスエントリシステム及びその増設ユニットの
提供が実現する。
【0021】即ち、請求項1、請求項6の発明によれ
ば、第1検出信号の送信開始が検出されると、遅延防止
手段により、例えば第2コンデンサに充電されていた電
気エネルギが直ちに第2送信アンテナによる第2検出信
号の送信に利用されるので(請求項4、請求9)、第2
の送信手段(増設ユニット)が備える電圧安定化用のコ
ンデンサに起因する第2検出信号の送信開始タイミング
の遅れを確実に防止することができる。
【0022】また、請求項2、請求項7の発明によれ
ば、第1コンデンサによって第2の送信手段(送信手
段)全体に対する電源電圧が常に安定化されているの
で、第2コンデンサとして静電容量が小さなコンデンサ
を採用することができる。これにより、第2コンデンサ
に大きな静電容量のコンデンサを採用する場合と比較し
て、第2送信アンテナによる第2検出信号の送信のため
の電源供給を迅速に行なうことができる。また、第1コ
ンデンサだけでなく、第2コンデンサを利用することに
より、その電源供給ラインの安定化及び高周波ノイズの
重畳による悪影響の防止を実現することができる。
【0023】また、請求項3、請求項8の発明によれ
ば、第2の送信手段(送信手段)は、第1検出信号の1
回分の送信継続時間を予め記憶していなくても、第1検
出信号に対応する第2検出信号を確実に送信することが
できるので、増設ユニットの汎用性を向上することがで
きる。
【0024】また、請求項5、請求項10の発明によれ
ば、第1の送信手段(既設システム)の動作に影響を与
えることなく、第1検出信号の送出を確実に検出でき
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用キーレ
スエントリシステムを、代表的な車両である自動車に適
用した実施形態として、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0026】[第1の実施形態]図1は、第1の実施形
態における車両用キーレスエントリシステムの送受信範
囲を説明する図であり、車両1には、送信アンテナ3及
び送信アンテナ6、並びに受信アンテナ8が配設されて
いる。
【0027】車両1の乗員(ユーザ)は、端末機(携帯
送受信機)10を所持しており、この端末機10の識別
情報(ID)は、制御ユニット5に予め登録されてい
る。
【0028】送信アンテナ3は、所定の第1検出信号を
送信することにより、右フロントドア11の外部近傍に
おいて所定の検出エリア4を形成する。また、送信アン
テナ6は、第1検出信号の送信に応じて、所定の第2検
出信号を送信することにより、リアゲート13の外部近
傍において所定の検出エリア7を形成する。
【0029】そして、操作信号受信エリア2は、受信ア
ンテナ8による信号の受信可能エリアを表わす。制御ユ
ニット5は、操作信号受信エリア2を形成すべく、受信
アンテナ8を所定の時間周期(0.6秒程度)毎に所定
時間(0.1秒程度)だけ、間欠的に駆動する制御を行
なう。
【0030】本実施形態において、検出エリア4及び検
出エリア7の大きさは、車両1の外縁部から外側に向か
って、例えば、70cm程度の大きさである。また、操
作信号受信エリア2の大きさは、検出エリア4及び検出
エリア7を包含する大きさであって、車両1の中心から
3m程度の大きさである。
【0031】本実施形態において、送信アンテナ6及び
その検出エリア7は、送信アンテナ3及びその検出エリ
ア4、並びに受信アンテナ8及びその操作信号受信エリ
ア2からなる既設のキーレスエントリシステムに対し
て、後述する増設ユニット(150)の増設によって追
加されたものである。
【0032】尚、送信アンテナ6は、左フロントドア1
2に対応する位置に配設することにより、左フロントド
ア12の外部近傍に検出エリアを形成しても良い。
【0033】図2は、第1の実施形態における車両用キ
ーレスエントリシステムのシステム構成を示す図であ
り、図1に示す送受信範囲を実現すべく、ベースシステ
ム100に対して、増設ユニット150が増設された場
合のシステム全体の構成を示している。
【0034】同図において、ベースシステム100及び
携帯機10は、例えば製造段階において車両1に装備さ
れた基本システムであり、増設ユニット150は、ベー
スシステム100と連動すべく追加されたサブシステム
である。増設ユニット150をベースシステム100に
対して追加する形態としては、例えばユーザの要求に応
じてサービス工場において後付けする場合、自動車部品
の販売店にて購入した増設ユニット150をユーザ自身
が後付けする場合等が想定される。
【0035】ベースシステム100は、予め記憶された
制御プログラムをマイクロコンピュータ21が実行する
ことにより、送信アンテナ3から第1検出信号を送信す
ると共に、乗員が所持する端末機(携帯送受信機)10
から送出された所定の制御信号を受信アンテナ8によっ
て受信した場合には、その受信した制御信号(制御コー
ド)に応じて、ドアロック・アクチュエータ90を駆動
することにより、車両1に設けられたドアロック機構の
ロック・アンロックを行う。
【0036】携帯機10は、不図示のバッテリによって
駆動されており、予め記憶された制御プログラムをマイ
クロコンピュータ11が実行することにより、操作スイ
ッチ13の操作に応じて、或いは車両1側から第1また
は第2検出信号を受信するのに応じて、予め記憶してい
る所定の制御コードに対応する無線信号を、送受信モジ
ュール(送受信アンテナを含む)12を利用して送信す
る。
【0037】ベースシステム100は、例えば車両1の
バッテリによって所定の電源電圧を常時印加されてお
り、第1検出信号は、送信アンテナ3から送出されるの
に先立って、所定の大きさの検出エリア4を形成するこ
とが可能な程度に、アンプ22によって増幅される。
【0038】尚、本実施形態において、ドアロック・ア
クチュエータ90によるロック動作・アンロック動作
は、車両1の全てのドア(リアゲート13を含む)に対
して機能するものとする。
【0039】増設ユニット150は、送信アンテナ3の
信号ラインに流れる第1検出信号の送信のための信号レ
ベルを、信号検出コイル190及び入力部190によっ
て検出し、その信号レベルに対応する第2検出信号を、
電源部180によって送信アンテナ6から送出する。電
源部180と入力部190とは、収納箱160に収納さ
れている。
【0040】電源部180は、増設ユニット150が増
設された状態において、例えば車両1のバッテリによっ
て所定の電源電圧を常時印加されており、第2検出信号
は、送信アンテナ6から送出されるのに先立って、所定
の大きさの検出エリア7を形成することが可能な程度に
増幅される。
【0041】尚、ベースシステム100に対する増設ユ
ニット150の増設手順、信号検出コイル190及び入
力部190によるベースシステム100側の信号の検出
方法、並びに電源部180の構成については後述する。
【0042】<ドアロック・アンロック動作>ここで、
このような送受信範囲をなす本キーレスエントリシステ
ムのドアロック・アンロック動作について説明する。
【0043】本実施形態において、携帯機10を所持す
る乗員は、以下に説明する2種類の方法により、車両1
のドアロックまたはアンロックを行なうことができる。
【0044】まず、端末機10を所持した乗員が操作ス
イッチ13に対して施錠または解錠のための所定のスイ
ッチ操作を行うと、その操作に応じて、所定の無線信号
が端末機10の送受信モジュール12から送信される。
このとき、携帯機10が操作信号受信エリア2内に存在
する場合には、携帯機10から送信された無線信号は、
受信アンテナ8によって受信されるので、制御ユニット
5は、受信した信号に応じて、車両1のドアロック・ア
クチュエータ90を操作する。これにより、車両1のド
アロックまたはアンロックが行われる。
【0045】一方、端末機10を所持した乗員がスイッ
チ操作を行なわない場合であっても、端末機10が検出
エリア4または検出エリア7内に存在すれば、車両1は
アンロックされる。即ち、端末機10は、自装置が検出
エリア4または検出エリア7内に存在する場合、送信ア
ンテナ3から送出された第1検出信号または送信アンテ
ナ6から送出された第2検出信号を受信するのに応じ
て、送受信モジュール12から所定の無線信号(アンロ
ック信号)を自動的に送信する。このとき携帯機10か
ら送信された無線信号は、受信アンテナ8によって受信
されるので、制御ユニット5は、受信した信号に応じ
て、車両1のドアロック・アクチュエータ90を操作す
る。これにより、車両1のアンロックが行われ、アンロ
ック状態は、携帯機10が検出エリア4または検出エリ
ア7内に存在する限り保持される。
【0046】尚、制御ユニット5と端末機10との間で
は、ドアロック・アクチュエータ90の操作に先立っ
て、セキュリティコード、機器コード(識別ID)、制
御コード等の一般的な情報が送受信される。
【0047】また、制御ユニット5は、ドアロック・ア
クチュエータ90を操作する際、その操作状態を乗員に
報知すべく、例えばハザードランプを点滅させる。
【0048】<増設ユニット150の増設方法>次に、
増設ユニット150のベースシステム100への増設方
法について説明する。
【0049】図3は、第1の実施形態における増設ユニ
ット150のベースシステム100への増設方法を説明
する図であり、説明の便宜上、受信アンテナ8やドアロ
ック・アクチュエータ90等への配線は図示を省略して
いる。
【0050】ベースシステム100は、増設ユニット1
50が追加されていないオリジナルな状態において、図
3(a)に示すように、制御ユニット5と、送受信アン
テナ3を含むベースシステム用送信アンテナモジュール
110とがコネクタCN1及びCN2によってコネクタ
接続されている。増設ユニット150を増設する場合に
は、まず、制御ユニット5と、ベースシステム用送信ア
ンテナモジュール110とを接続しているコネクタCN
1及びCN2を外す。
【0051】増設ユニット150には、図3(b)に示
すように、T字形状のケーブルの下端部に収納箱160
が配置され、その収納箱160から延びるケーブルの端
部に送信アンテナ6が配設された形態を有する。T字形
状のケーブルの上部両端には、コネクタCN1及びCN
2が設けられている。
【0052】図4は、図3(b)に示すT字形状のケー
ブル内部の要部の構造を説明する図であり、制御ユニッ
ト5から送信アンテナ3への給電ライン(信号ライン)
のうち一方のラインには、収納箱160から延びるライ
ンの端部に設けられた信号検出コイル190が物理的に
非接触で通されている。
【0053】そして、このような形態を有する増設ユニ
ット150は、増設時において、図3(b)に示すよう
に、T字形状のケーブルの上部両端のうち一方の端部が
制御ユニット5にコネクタ接続され、他方の端部がベー
スシステム用送信アンテナモジュール110にコネクタ
接続される。これにより、ベースシステム100に対す
る増設ユニット150の増設が完了する。
【0054】尚、収納箱160への給電は、ベースシス
テム100において制御ユニット5のコネクタCN1に
バッテリ電源の中継端子が含まれる場合には上記のT字
形状のケーブルを介して行なえば良い。また、制御ユニ
ット5のコネクタCN1にバッテリ電源の中継端子が含
まれない場合には、車両1に設けられた一般的なアクセ
サリ用の電源端子から収納箱160に給電すれば良い。
【0055】このように、本実施形態では、コネクタ接
続によってベースシステム100に対して増設ユニット
150を容易に増設することができる。
【0056】<増設ユニット150>次に、上記の如く
ベースシステム100に増設された増設ユニット150
の内部構成及び動作について詳細に説明する。
【0057】本実施形態では、増設ユニット150をベ
ースシステム100に対して後付けする形態を主に想定
しており、この場合、考慮すべきこととして、図3を参
照して上述した如く容易な増設を実現すると共に、増設
ユニット150を増設することによってベースシステム
100側の動作特性が変化してしまい、本来の動作を行
なえなくなることに留意しなければならない。また、増
設ユニット150の増設後に安定した動作を実現するた
めには、送信アンテナ3から送出される第1検出信号に
遅れなく、送信アンテナ6から第2検出信号を送出する
必要がある。
【0058】以下に説明する増設ユニット150は、こ
のような観点を満足することができる構成を備えてい
る。
【0059】図5は、第1の実施形態における増設ユニ
ット150の内部構成を示すブロック図であり、図2に
示す入力部170及び電源部180の詳細を示す。
【0060】入力部170において、ベースシステム1
00側の制御ユニット5が第1検出信号を送信すべく送
信アンテナ3の信号ラインを間欠駆動すると、その信号
ラインに物理的には非接触に接続された信号検出コイル
190には、当該信号ラインに流れる電気信号の信号レ
ベルに応じて、微小電圧が誘起される。誘起された微小
電圧は、ノイズフィルタにて所定周波数帯のノイズが除
去された後、アンプAMP1にて増幅される。尚、入力
部170の詳細な構成例については後述する。
【0061】電源部(180)において、バッテリから
供給される所定の電源電圧は、まず、電子回路駆動用の
低電圧(本実施形態では5V)と、アンプ駆動電圧Va
に変換される。ここで、アンプ駆動電圧Vaは、複数の
ダイオードD1乃至D4のクランプ電圧を考慮した5V
より大きな電圧である。
【0062】アンプAMP2は、所定のタイミングで間
欠的に供給される電源電圧(本実施形態では5.6V)
により駆動され(駆動方法については後述する)、その
動作中に、アンプAMP1から供給される信号(第1検
出信号の発振状態を表わす信号)を増幅する。アンプA
MP2から出力される増幅信号は、送信アンテナ6に供
給され、これにより、送信アンテナ6は、第2検出信号
を送出する。
【0063】コンデンサ(電解コンデンサ)C1は、ア
ンプAMP2への電源供給電圧を安定化するコンデンサ
であり、増設ユニット150が第2検出信号を送信して
いない状態では空(充電量0)の状態である。コンデン
サC1は、トランジスタTr1がオン状態のときに、ア
ンプ駆動電圧Vaが印加され、満充電状態において、ア
ンプ駆動電圧Vaの電圧リップルを除去する機能を有す
る。
【0064】また、コンデンサC1の出力側の端子に
は、図5に示す如く複数のダイオードD1乃至D4及び
コンデンサ(電解コンデンサ)C2(C2≧C1)が接
続されている。また、ダイオードD4とコンデンサC2
との間には、トランジスタTr2が設けられている。そ
して、上述したアンプAMP2への間欠給電ラインは、
ダイオードD2とダイオードD4の中間点から採られて
いる。
【0065】タイマT1は、アンプAMP1から信号が
出力されるのに応じて後述する如く計時を行なうと共
に、所定のタイミングで間欠信号1を出力する。トラン
ジスタTr1は、タイマT1から供給される間欠信号1
に応じて、オン・オフ動作を行なう。
【0066】また、タイマT2は、アンプAMP1から
信号が出力されるのに応じて後述する如く計時を行なう
と共に、所定のタイミングで間欠信号2を出力する。ト
ランジスタTr2は、タイマT2から供給される間欠信
号2に応じて、オン・オフ動作を行なう。
【0067】次に、このような内部構成を備える増設ユ
ニット150による送信アンテナ6の駆動動作について
説明する。
【0068】図6は、第1の実施形態におけるベースシ
ステム100及び増設ユニット150の各アンプによる
信号送信動作を示すタイムチャートである。
【0069】ベースシステム100において、制御ユニ
ット5は、設計時の製品仕様として、増設ユニット15
0の有無に関らずに、図6に示すように送信アンテナ3
から所定の時間周期で第1検出信号を送出すべく、アン
プ22への間欠的な給電を行なう。このとき、制御ユニ
ット5によるアンプ22への給電開始タイミングは、第
1検出信号が所定の出力で確実に送出されるように、給
電電圧が安定化するのに要する時間が予め設定されてお
り、また、給電終了タイミングは、第1検出信号の一回
分の送信が完了したときから給電電圧が降下するように
予め設定されている。
【0070】一方、増設ユニット150は、第2検出信
号を送信アンテナ6から送出するに際して、第1検出信
号の送信から遅れることなく、できるだけ同じ信号波形
の無線信号を送出する必要があるが、増設ユニット15
0は、後付けのモジュールであるため、制御ユニット5
とは異なりアンプAMP2への給電開始タイミングが設
定されていない。
【0071】また、増設ユニット150内において、ア
ンプAMP2は、送信アンテナ6から第2検出信号を送
出することによって検出エリア7を形成することが可能
な程度に大きな出力仕様を有する増幅器であるため、車
両1側のバッテリの消耗を防止すべく、必要に応じて間
欠的に駆動されるべきである。更に、コンデンサC1
は、充電量0の状態から満充電状態になるまでに時間を
要する。
【0072】従って、上述したように信号検出コイル1
90(入力部170)にて第1検出信号に対応する微小
電圧を検出してからアンプAMP2に給電を行なう場合
には、コンデンサC1が満充電状態になるまでに時間を
要するため、第2検出信号を、第1検出信号と略同様な
タイミングで、略同様な所定時間だけ送信することがで
きない。
【0073】そこで、本実施形態では、第2検出信号の
前回の送信時に、コンデンサC2を所定の充電状態に充
電しておき、次回の第2検出信号の送信の初期段階に、
コンデンサC2に充電されていた電気エネルギ(電荷)
をアンプAMP2に供給する。これにより、コンデンサ
C1の充電に起因する電源供給の遅れは、コンデンサC
2に充電されていた電気エネルギによって補完すること
ができるので、アンプAMP2は、入力部170におい
て第1検出信号の送信が開始されると、図6に示すよう
に、直ちに安定した増幅動作を開始することができ、増
設ユニット150は、第1検出信号の送信タイミングと
略同じタイミングで第2検出信号を送信することができ
る。
【0074】尚、アンプAMP1は、信号検出コイル1
90の検出信号を電源部180の電子回路のトリガ用と
して増幅するための増幅器であるため、アンプAMP2
とは異なり、常時通電しておいても消費電力は問題にな
らない。
【0075】次に、上述した増設ユニット150の動作
を実現する各部の一連の動作を、図7を参照して説明す
る。
【0076】図7は、第1の実施形態における増設ユニ
ット150のトランジスタTr1及びTr2の動作を示
すタイムチャートである。
【0077】まず、制御ユニット5によって送電アンテ
ナ3によって第1検出信号の送信が開始されると、入力
部170において、信号検出コイル190には微小電圧
が誘起され、この微小電圧は、アンプAMP1によって
増幅される。そして、トランジスタTr1及びTr2
は、入力部170から出力される信号をトリガとして、
略同時にオフ状態からオン状態に切り替わる(図7に示
すタイミングta参照)。
【0078】タイミングtaにおいてトランジスタTr
2がオン状態に切り替わると、コンデンサC2に充電さ
れていた電荷が、トランジスタTr2とダイオードD2
を介して、アンプAMP2に供給される。これにより、
送信アンテナ6からは、第2検出信号の送出が開始され
る。
【0079】また、タイミングtaにおいてトランジス
タTr1がオン状態に切り替わることにより、上記のコ
ンデンサC2の放電と並行して、充電量0のコンデンサ
C1には、アンプ駆動電圧Vaが印加されるので、コン
デンサC1は徐々に充電され、所定の充電状態(例えば
満充電状態)を越えると、ダイオードD1及びD2を介
して、アンプAMP2へのトランジスタTr1の電流の
供給が開始される。そして、この頃には、コンデンサC
2の充電状態が空になる。
【0080】その後、タイミングtbにおいてベースシ
ステム100による第1検出信号の送信が完了すること
により、信号検出コイル190による微小電圧の検出が
できなくなると、入力部170から出力されていた増幅
信号も出力されなくなる。このとき、タイマT1は所定
時間T1(本実施形態では500マイクロ秒程度)を計
時を開始し、タイマT2は所定時間T2(本実施形態で
は50マイクロ秒程度)を計時を開始する。
【0081】そして、所定時間T2が経過し、タイマT
2による計時が終了した時点で、トランジスタTr2が
オン状態からオフ状態に切り替わる。ここで、タイマT
2は、第1検出信号の発振に応じてトランジスタTr2
がオン・オフ動作を繰り返すことを防止するラッチ用の
タイマであり、計測すべき所定時間T2は、第1検出信
号の周期ΔTより大きい。
【0082】トランジスタTr2がオフ状態に切り替わ
ると、アンプAMP2への給電が中止されるため、送信
アンテナ6からの第2検出信号の送出も終了する。そし
て、ダイオード3を介して、トランジスタTr1の電流
及びコンデンサC1に充電されている電荷によるコンデ
ンサC2への充電が開始され、所定時間T1の計時が終
了する前に、コンデンサC2は所定の所定の充電状態
(例えば満充電状態)となる。
【0083】そして、所定時間T1の計時が完了する
と、トランジスタTr1がオン状態からオフ状態に切り
替わる(図7に示すタイミングtc参照)。このとき、
コンデンサC2に充電された電荷は、トランジスタTr
2がオフ状態であり、且つダイオードD3を逆流するこ
とはないので、第2検出信号の次回の送信まで保持され
る。一方、コンデンサC1に電荷が少々残っていたとし
ても、電源部180の電子回路における漏れ電流として
消費されるので、第2検出信号の次回の送信までには充
電量が0に戻る。
【0084】このように、増設ユニット150は、以上
説明した一連の動作を、入力部170によって第1検出
信号を検出する度に繰り返すことにより、ベースシステ
ム100側の第1検出信号と略同様な信号波形を有する
第2検出信号を送信することができる。
【0085】<入力部170>次に、図5に示す増設ユ
ニット150の内部構成における入力部170として適
用可能な回路構成について説明する。
【0086】本実施形態において、入力部170に要求
される条件としては、耐ノイズ性と、省電力とが挙げら
れる。
【0087】一般的な電子回路において、その電子回路
のインピーダンスが大きいほど、電流が流れ難いので、
消費電力を小さくすることができるので好ましいが、S
/N比が小さくなるため、耐ノイズ性が低下する。反対
に、インピーダンスが小さいほど、電流は流れ易いので
S/N比を大きくすることができ、耐ノイズ性は良好に
なるが、一方で消費電力が大きくなる。従って、上記の
耐ノイズ性及び省電力という条件を満たすためには、こ
れらの一般的な特性を両立する回路構成を採用する必要
がある。
【0088】図8は、第1の実施形態における増設ユニ
ット150に適用可能な入力部170の回路構成の類型
を示す図である。
【0089】図8(a)に示す回路構成において、信号
検出コイル190のグランド側端子とグランド電位との
間にコンデンサが接続されている。このコンデンサの機
能により、ベースシステム100に対して増設ユニット
150のインピーダンス(合成インピーダンス)を大き
くすることができるので、ベースシステム100から増
設ユニット150への漏洩電流を抑制することができ、
バッテリの消耗を防止することができると共に、高周波
ノイズの当該増設ユニット内部への流入を抑制すること
ができる。
【0090】また、信号検出コイル190の他方の端子
は、電子回路駆動用の所定の電源電圧(本実施形態では
5V)とグランド電位との間に設けられた分圧抵抗(分
圧回路)に接続されており、信号検出コイル190によ
って非接触に検出した微小電圧(第1検出信号を表わす
発振信号)は、当該分圧抵抗に入力される。ここで、当
該分圧抵抗による電源電圧の分圧は、アンプAMP1と
してのNPN型のトランジスタがオンしない程度の値に
設定すれば良い。これにより、信号検出コイル190に
よって検出される信号レベルが比較的小さい値(例えば
第1検出信号の発振初期における信号レベル)であって
も、係る分圧抵抗によってアンプAMP1の駆動トリガ
として十分な大きさの信号にすることができ、アンプA
MP1の駆動に応じてアンプAMP2の駆動も早期に開
始できるるので、第2検出信号の送信を迅速に開始する
ことができる。
【0091】そして、当該分圧抵抗の後段には、一般的
なRC回路によるノイズ除去用のフィルタ回路が設けら
れ、そのフィルタ回路の出力は、アンプAMP1として
のNPN型のトランジスタに入力される。このトランジ
スタには、電子回路駆動用の所定の電源電圧(本実施形
態では5V)が常に印加されており、ベース電極に供給
される上述したトリガ信号を増幅した後、増幅した信号
を、コレクタ電極から電源部180に供給する。
【0092】次に、図8(b)に示す回路構成は、上述
した図8(a)に示す回路構成を基本とするが、アンプ
AMP1としてのPNP型のトランジスタを備えるが、
信号検出コイル190のグランド側端子とグランド電位
との間にはコンデンサを接続することはできない。
【0093】次に、図8(c)に示す回路構成は、アン
プAMP1としてオペアンプを備えており、ベースシス
テム100に対する増設ユニット150のインピーダン
スの大きさは満足できるものであるが、耐ノイズ性が劣
る。
【0094】次に、図8(d)に示す回路構成は、信号
検出コイル190を利用して第1検出信号を検出するの
ではなく、入力部170に受信アンテナを設けておき、
ベースシステム100側の送信アンテナ3から実際に送
出された第1検出信号を当該その受信アンテナによって
実際に受信すると共に、受信した信号を、アンプAMP
1としてのLF(Low Frequency)アンプによって増幅す
る。但し、この回路構成は、安定性と耐ノイズ性に問題
がある。
【0095】そして、図8(e)に示す回路構成は、図
8(a)に示す回路構成と同様に、信号検出コイル19
0のグランド側端子とグランド電位との間に設けられた
コンデンサと、ノイズ除去用のフィルタ回路とを備えて
おり、そのフィルタ回路の出力は、A/D(アナログ/
デジタル)コンバータに入力される。この回路構成は、
図8(a)に示す回路構成と同様に省電力性と耐ノイズ
性とに優れる。
【0096】また、増設ユニット150がマイクロコン
ピュータを内蔵している場合には、そのマイクロコンピ
ュータに含まれるA/Dコンバータを利用することもで
き、この場合、当該A/Dコンバータのしきい値は、増
設対象のベースシステム100に応じてソフトウエアの
変更によって対応することができるので、分圧抵抗の値
を個別に設計する場合と比較して利便性が高い。
【0097】従って、好適な実施形態において、上述し
た耐ノイズ性及び省電力という条件を両立するために
は、入力部170として、上述した図8(a)または図
8(e)に示す回路構成を採用すると良い。
【0098】このように、上述した本実施形態によれ
ば、送信アンテナ3への信号ラインに非接触で電気的に
結合させる信号検出コイル190により、ベースシステ
ム100に影響を与えること無く、第1検出信号の発振
を検出することができると共に、第1検出信号の発振に
応じて、送信アンテナ6から第2検出信号を確実に送出
することができる。即ち、ベースシステム100の動作
性能を確保しながら、送信アンテナ6の容易な増設を実
現することができる。
【0099】<第1の実施形態の変形例>上述した実施
形態では、入力部170に設けられた信号検出コイル1
90により、第1検出信号の発振を非接触で検出した。
本変形例では、ベースシステム100側の送信アンテナ
3の信号ラインに、増設ユニット150を直接接続する
ことにより、第1検出信号の発振を検出する構成につい
て説明する。
【0100】図9は、第1の実施形態の変形例における
増設ユニット150に適用可能な入力部の回路構成の類
型を示す図である。
【0101】図9(a)乃至図9(d)に示す回路構成
は、上述した図8(a)乃至図8(c)、並びに図8
(e)に示す回路構成をそれぞれ基本としており、重複
する説明は省略するが、本変形例の各回路構成は、第1
検出信号の信号ラインに接続されている。このため、増
設ユニットの接続によってベースシステム100側の送
信アンテナ3の信号ラインのインピーダンスが大きく変
化するので好ましい構成とは言えない。
【0102】但し、A/Dコンバータを利用する図9
(d)に示す回路構成については、増設ユニット150
がマイクロコンピュータを内蔵しており、そのマイクロ
コンピュータに含まれるA/Dコンバータを利用する場
合、そのマイクロコンピュータにて実行するソフトウエ
アにより、誤動作を回避するように構成することができ
ると想定される。
【0103】尚、本変形例における増設方法は、図3を
参照して上述した方法を採用することができ、この場
合、増設ユニット150のT字形状のケーブル内部にお
いて、制御ユニット5から送信アンテナ3への給電ライ
ン(信号ライン)には、収納箱160から延びるライン
が物理的に接続される。
【0104】[第2の実施形態]次に、上述した第1の
実施形態に係る車両用キーレスエントリシステムを基本
とする第2の実施形態を説明する。以下の説明において
は、第1の実施形態と同様な構成については重複する説
明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に
説明する。
【0105】上述した第1の実施形態において、電源部
180は、ベースシステム100によって送出される第
1検出信号に遅れなく第2検出信号を送出すべく、コン
デンサC2に充電しておいた電気エネルギを利用した。
【0106】これに対して、本実施形態において、増設
ユニット150は、送信アンテナ3から実際に送出され
る第1検出信号には、制御ユニット5による送信指令の
タイミングに対して遅れがあることを考慮して、実際の
第1検出信号の発振により対応した第2検出信号を生成
する。
【0107】尚、増設ユニット150の増設方法は第1
の実施形態と同様である。
【0108】以下、本実施形態における増設ユニット1
50の動作について詳細に説明する。
【0109】図10は、第2の実施形態における増設ユ
ニット150の内部構成を示すブロック図であり、入力
部170には、第1の実施形態において説明した図8に
示す何れかの回路構成を採用すれば良い(必要に応じ
て、図9に示す変形例における回路構成を採用しても良
い)。また、図11は、第2の実施形態におけるベース
システム100及び増設ユニット150の動作を説明す
るタイムチャートである。
【0110】ベースユニット100において、制御ユニ
ット5のマイクロコンピュータ21は、所定のセキュリ
ティコードや制御コード等を送信すべく、アンプ22に
対して所定の期間パルス信号を断続的に供給する。アン
プ22は、供給されたパルス信号に応じた第1検出信号
を送信アンテナ3から送出すべく、送信アンテナ3の信
号ラインに給電を行なうが、図11に示すように、給電
される信号の発振(振幅)が大きくなり、所定の大きさ
の検出エリア4を形成できるようになるまでには、ある
程度の時間的な遅れがある。
【0111】そこで、本実施形態では、まず、入力部1
70から出力された信号(第1検出信号の発振状態を表
わす信号)を、コンパレータCMに入力し、所定のしき
い値(基準電圧Vref)と比較する。ここで、基準電圧
Vrefは、第1検出信号の発振初期の信号レベル(図1
1に示すタイミングtg参照)を検出できる小さな値で
ある。
【0112】タイマT3は、第1の実施形態におけるタ
イマT2と同様に、第1検出信号の発振に応じてトラン
ジスタTr3がオン・オフ動作を繰り返すことを防止す
るラッチ用のタイマであり、計測すべき所定時間T3
は、第1検出信号の周期ΔTより大きい。そして、タイ
マT3の出力信号は、トランジスタTr3のベース端子
に供給される。
【0113】コンデンサ(電解コンデンサ)C3は、増
設ユニット150の動作を安定化すべく設けられたコン
デンサであり、バッテリからの所定の電源電圧が常時印
加される。そして、トランジスタTr3のエミッタ端子
には、バッテリ電圧またはコンデンサC3の端子電圧が
印加されており、ベース端子にタイマT3の出力信号が
供給されるのに応じてオフ状態からオン状態に切り替わ
る。
【0114】トランジスタTr4とツェナーダイオード
ZD1とは、トランジスタTr3がオン状態のときに、
トランジスタTr4から供給される電圧に基づいて、ア
ンプAMP3を駆動する所定の出力電圧Vを生成する。
【0115】トランジスタTr4からアンプAMP3へ
の電源供給ラインには、図10に示すように、コンデン
サC4が並列に設けられている。コンデンサC4は、コ
ンデンサC3の静電容量と比較して小さな静電容量であ
って、出力電圧Vのリップルを除去する役目と、トラン
ジスタTr4からアンプAMP3への電源供給ラインに
重畳する高周波ノイズを除去する役目を担う。増設ユニ
ット150による第2検出信号が行われていないとき
に、コンデンサC4の充電量は0である。
【0116】そして、図11に示す期間Tfにおいて、
電源供給ラインに出力電圧Vが供給されるのに応じて、
所定の充電状態(例えば満充電状態)まで充電され、コ
ンデンサC4が所定の充電状態になるのに応じて、アン
プAMP3への出力電圧Vの供給が開始される。
【0117】アンプAMP3には、入力部170から出
力される信号(第1検出信号の発振状態を表わす信号)
が入力されており、アンプAMP3に出力電圧Vが供給
されるのに応じて、送信アンテナ6は、所定の大きさの
検出エリア7を形成できるようになるまで、第2検出信
号の発振(振幅)を徐々に大きくする。
【0118】トランジスタTr4は、図11に示すよう
に、振幅が徐々に大きくなる第1検出信号の初期発振の
段階でオン状態に切り替わる。その後、トランジスタT
r4は、制御ユニット5によるアンプ22への発振指令
(パルス信号)の供給が完了した後、第1検出信号の振
幅(信号レベル)が慣性発振によって徐々に小さくな
り、コンパレータCMの基準電圧Vrefより小さくなる
と(図11に示すタイミングth参照)、オン状態から
オフ状態に切り替わる。
【0119】トランジスタTr4がオフ状態に切り替わ
ると、アンプAMP3への出力電圧Vの供給も中止され
るが、コンデンサ4に充電されていた電荷と、慣性発振
の影響により、第2検出信号の発振は徐々に減衰する。
【0120】このような動作を繰り返す本実施形態の増
設ユニット150によれば、図11に示すように、第2
検出信号の発振特性に対して、増設ユニット150が出
力する第1検出信号の発振特性は少々遅延するものの、
発振信号の相対的な間隔は略同じであるため、携帯機1
0におけるコード判定には影響を及ぼすことは無い。
【0121】また、増設ユニット150全体に対する電
源電圧は、上述したようにコンデンサC3によって常に
安定化されているため、本実施形態では、コンデンサC
3を採用しない場合におけるコンデンサC4の静電容量
と比較して1/10乃至1/100程度の小さな静電容
量のコンデンサを、コンデンサC4として採用すること
ができる。
【0122】従って、コンデンサC4の時定数を小さな
値にすることができる(即ち、図11に示す期間Tfを
短くすることができる)ので、コンデンサC4に大きな
静電容量のコンデンサを採用する場合と比較して、送信
アンテナ6による第2検出信号の送信のための電源供給
を迅速に行なうことができる。
【0123】また、コンデンサC3だけでなく、コンデ
ンサC4を利用することにより、アンプAMP3への電
源供給ラインの安定化及び高周波ノイズの重畳による悪
影響の防止を実現することができる。
【0124】従って、以上説明した本実施形態の増設ユ
ニット150によっても、第1の実施形態と同様な効果
を享受することができる。
【0125】[第3の実施形態]次に、上述した第1の
実施形態に係る車両用キーレスエントリシステムを基本
とする第3の実施形態を説明する。以下の説明において
は、第1の実施形態と同様な構成については重複する説
明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に
説明する。
【0126】本実施形態では、増設ユニット150の動
作制御にマイクロコンピュータを採用することによって
回路構成を簡素化する。尚、増設ユニット150の増設
方法は、本実施形態においても第1の実施形態と同様で
ある。
【0127】以下、本実施形態における増設ユニット1
50の動作について詳細に説明する。
【0128】図12は、第3の実施形態における増設ユ
ニット150の内部構成を示すブロック図であり、入力
部170には、第1の実施形態において説明した図8に
示す何れかの回路構成を採用すれば良い(必要に応じ
て、図9に示す変形例における回路構成を採用しても良
い)。
【0129】同図において、入力部170から出力され
た入力信号A(第1検出信号の発振状態を表わす信号)
は、マイクロコンピュータ200に入力される。マイク
ロコンピュータ200は、後述する制御処理が記述され
たソフトウエア・プログラムを実行することにより、入
力信号Aの発振波形に対応するLF出力をアンプAMP
5に供給すると共に、アンプAMP5への間欠給電を行
なうための電源コントロール出力を発生する。マイクロ
コンピュータ200には、A/Dコンバータ(不図示)
が内蔵されており、そのA/Dコンバータにより、入力
信号Aはデジタル信号に変換される。
【0130】アンプAMP5は、その駆動中に入力され
たLF出力を増幅することにより、送信アンテナ6から
第2検出信号を送出する。
【0131】トランジスタTr5のコレクタ端子には、
バッテリ電圧が印加されており、ベース端子に電源コン
トロール出力が供給されるのに応じてオフ状態からオン
状態に切り替わる。
【0132】トランジスタTr6とツェナーダイオード
ZD2とは、トランジスタTr5がオン状態のときに、
トランジスタTr5から供給される電圧に基づいて、ア
ンプAMP5を駆動する出力電圧Vを生成する。
【0133】次に、マイクロコンピュータ200の制御
処理によって上述した回路構成が実現する動作について
説明する。
【0134】図13は、第3の実施形態における増設ユ
ニット150のマイクロコンピュータ200のCPU
(不図示)が実行する制御処理を示すフローチャートで
ある。また、図14は、第3の実施形態におけるベース
システム100及び増設ユニット150の動作を説明す
るタイムチャートである。
【0135】はじめに、入力信号Aが検出されるタイミ
ングtpは、前述した第2の実施形態で説明したよう
に、本実施形態においても制御ユニット5が第1検出信
号を送信すべくアンプ22に供給する発振指令(パルス
信号)の供給開始タイミングと比較して遅れがある。
【0136】マイクロコンピュータ200は、図14に
示すタイミングtpにおいて入力信号Aが入力されると
(ステップS1)、マイクロコンピュータ200内のタ
イマーAによる計時を開始する(ステップS2)と共
に、電源コントロール出力をトランジスタTr5への供
給を開始することにより(ステップS3)、アンプAM
P5への出力電圧Vの供給を開始する。更に、ステップ
S1にて入力信号Aが入力されるのに応じて、マイクロ
コンピュータ200内のタイマーBによる計時が開始さ
れる(ステップS3)。
【0137】タイマーAは、マイクロコンピュータ20
0に連続して入力される入力信号Aの期間(時間TA)
の計時、並びにタイミングtpからの経過時間を計時す
るためのタイマーである。また、タイマーBは、所定時
間TBを計時するためのタイマーである。そして、所定
時間TBは、電源コントロール出力の供給に応じてアン
プAMP5に供給される出力電圧Vが0Vの状態から所
定電圧で安定するまでに要する時間であって、本実施形
態における電源部180の回路構成に応じた値である。
【0138】次に、タイマーBが所定時間TBの計時を
するまで待機し(ステップS5)、計時が完了したとき
には、LF出力をアンプAMP5に供給する(ステップ
S6)。これにより、アンプAMP5は、図14に示す
タイミングtqにおいて、送信アンテナ6から第2検出
信号の送出を開始する。
【0139】マイクロコンピュータ200は、図14に
示すタイミングtrにおいて入力信号Aの入力が無くな
ると(ステップS7)、その時点におけるタイマーAの
カウント値(時間TA)を、マイクロコンピュータ20
0内のレジスタAにセットする(ステップS8)。
【0140】そして、タイマーAによる計時はステップ
S8以降も継続され、その後、レジスタAの値が、タイ
マーAのカウント値と所定時間TBとの和に等しくなっ
たとき(ステップS9)には、アンプAMP5へのLF
出力の供給を中止する(ステップS9)と共に、トラン
ジスタTr5への電源コントロール出力の供給を中止し
(ステップS11)、ステップS1にリターンする。
【0141】ベースユニット100側の制御ユニット5
がアンプ22に対してパルス信号を供給する期間(時間
の長さ)は、送信アンテナ3から送出すべきコード内容
に応じた期間であるが、マイクロコンピュータ200に
よる上述した制御処理によれば、その期間をマイクロコ
ンピュータ200内に予め記憶することなく、第2検出
信号を、第1検出信号の1回分の送信時間(TA)と同
じ期間にわたって確実に送信することができ、増設ユニ
ット150の汎用性を向上することができる。
【0142】尚、本実施形態では、第2検出信号の送信
開始タイミングは、ベースユニット100による第1検
出信号の送信開始タイミングからは所定時間TBだけ遅
れがあるが、第1及び第2検出信号の発振周波数はそれ
ほど高くない(本実施形態では130KHz程度)た
め、例え検出エリア4と検出エリア7とが部分的に重複
する場合であっても、これら2種類の検出信号による無
線電波の干渉や位相遅れは実用上の問題にはならない。
【0143】また、ステップS1及びステップS7にお
ける入力信号Aの有無の検出には、マイクロコンピュー
タ200内部のA/Dコンバータのしきい値の設定に応
じて結果が異なる。そして、入力部170によって検出
される入力信号Aには、送信アンテナ3から実際に出力
される第1検出信号の最終段階における慣性発振期間が
含まれ、この慣性発振期間は、厳密には、制御ユニット
5によるパルス信号(発振指令)の出力期間を基準とす
れば不必要な期間である。そこで、好適な実施形態にお
いては、ステップS7において採用するしきい値の設定
を適宜調整することにより、入力信号A(即ち、第1検
出信号)の慣性発振部分を、LF出力のオン期間から除
外することができ、第2検出信号をより的確な発振期間
にわたって出力することができる。
【0144】尚、上述した各実施形態においては、図1
に示す送受信範囲を形成すべく、既設のベースシステム
100に後づけで増設ユニット150が増設される形態
を説明したが、この形態に限られるものではなく、例え
ば車両1の製造段階において、メインユニットとしての
ベースシステム100と、サブユニットとしての増設ユ
ニット150とが、上述した如く非接触または直接接続
によって接続されたスマートキーレスエントリシステム
も、本願発明のスコープに含まれる。
【0145】また、上述した各実施形態においては、制
御ユニット5によって車両1のドアロック・アクチュエ
ータ90を駆動することにより、スマートキーレスエン
トリシステムを実現したが、制御ユニット5の駆動制御
対象はドアロック・アクチュエータ90に限られるもの
ではなく、例えば、車両1のエンジンの始動やウィンド
ウの開閉動作等に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における車両用キーレスエント
リシステムの送受信範囲を説明する図である。
【図2】第1の実施形態における車両用キーレスエント
リシステムのシステム構成を示す図である。
【図3】第1の実施形態における増設ユニット150の
ベースシステム100への増設方法を説明する図であ
る。
【図4】図3(b)に示すT字形状のケーブル内部の要
部の構造を説明する図である。
【図5】第1の実施形態における増設ユニット150の
内部構成を示すブロック図
【図6】第1の実施形態におけるベースシステム100
及び増設ユニット150の各アンプによる信号送信動作
を示すタイムチャートである。
【図7】第1の実施形態における増設ユニット150の
トランジスタTr1及びTr2の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図8】第1の実施形態における増設ユニット150に
適用可能な入力部170の回路構成の類型を示す図であ
る。
【図9】第1の実施形態の変形例における増設ユニット
150に適用可能な入力部の回路構成の類型を示す図で
ある。
【図10】第2の実施形態における増設ユニット150
の内部構成を示すブロック図である。
【図11】第2の実施形態におけるベースシステム10
0及び増設ユニット150の動作を説明するタイムチャ
ートである。
【図12】第3の実施形態における増設ユニット150
の内部構成を示すブロック図である。
【図13】第3の実施形態における増設ユニット150
のマイクロコンピュータ200のCPUが実行する制御
処理を示すフローチャートである。
【図14】第3の実施形態におけるベースシステム10
0及び増設ユニット150の動作を説明するタイムチャ
ートである。
【図15】従来のスマートキーレスエントリシステムの
送受信範囲を説明する図である。
【符号の説明】
1:車両, 2:操作信号受信エリア, 3,6:送信アンテナ, 5:制御ユニット, 4,7:検出エリア, 8:受信アンテナ, 10:端末機(携帯送受信機), 11,21,200:マイクロ・コンピュータ, 12:送受信機, 22:アンプ, 90:ドアロック・アクチュエータ, 100:ベースシステム, 110:ベースシステム用送信アンテナモジュール, 150:増設ユニット, 160:収納箱, 170:入力部, 180:電源部, 190:信号検出コイル,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 301 H04Q 9/00 341B 341 H04B 7/26 L Fターム(参考) 2E250 AA21 BB08 CC02 CC20 DD06 FF23 FF24 FF27 FF36 HH02 JJ03 KK03 LL01 MM03 SS00 SS09 TT03 5K012 AB02 AC06 AC08 BA02 5K048 AA04 BA42 DB01 DC01 EA11 EB02 HA01 HA02 HA03 5K067 AA34 BB21 BB41 DD27 EE39 FF19 KK03 KK05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信エリアが異なる第1及び第2送信ア
    ンテナと、受信アンテナとが車両に配設され、それら送
    信アンテナから送信エリアがそれぞれ異なる検出信号を
    送信するのに応じて該受信アンテナによって検出したと
    ころの、携帯送受信機から自動的に送信されるアンロッ
    ク信号を受信するのに応じて、該車両に搭載された制御
    ユニットがドアロック機構のロック・アンロック動作を
    制御する車両用キーレスエントリシステムであって、 前記第1送信アンテナに対する間欠的な電源供給を行な
    うことにより、第1検出信号を送信する第1の送信手段
    と、 前記第1の送信手段による前記第1検出信号の送信を、
    前記第1送信アンテナへの信号ラインにおいて検出する
    検出手段と、 前記検出手段によって前記第1検出信号の送信が検出さ
    れるのに応じて、前記第2送信アンテナに対する間欠的
    な電源供給を行なうことにより、前記第1検出信号に対
    応する第2検出信号を送信する第2の送信手段とを備
    え、 前記第2の送信手段は、 前記第2送信アンテナに対する間欠的な電源供給電圧を
    安定化するコンデンサと、 前記第2送信アンテナに対する間欠的な電源供給の開始
    タイミングが、前記コンデンサの充電動作によって前記
    第1送信アンテナに対する間欠的な電源供給の開始タイ
    ミングより遅れることを防止する遅延防止手段とを含む
    ことを特徴とする車両用キーレスエントリシステム。
  2. 【請求項2】 送信エリアが異なる第1及び第2送信ア
    ンテナと、受信アンテナとが車両に配設され、それら送
    信アンテナから送信エリアがそれぞれ異なる検出信号を
    送信するのに応じて該受信アンテナによって検出したと
    ころの、携帯送受信機から自動的に送信されるアンロッ
    ク信号を受信するのに応じて、該車両に搭載された制御
    ユニットがドアロック機構のロック・アンロック動作を
    制御する車両用キーレスエントリシステムであって、 前記第1送信アンテナに対する間欠的な電源供給を行な
    うことにより、第1検出信号を送信する第1の送信手段
    と、 前記第1の送信手段による前記第1検出信号の送信を、
    前記第1送信アンテナへの信号ラインにおいて検出する
    検出手段と、 前記検出手段によって前記第1検出信号の送信が検出さ
    れるのに応じて、前記第2送信アンテナに対する間欠的
    な電源供給を行なうことにより、前記第1検出信号に対
    応する第2検出信号を送信する第2の送信手段とを備
    え、 前記第2の送信手段は、 前記第2の送信手段の動作を安定化すべく所定の電源電
    圧が常時印加される第1コンデンサと、 前記検出手段によって検出された信号レベルを所定の信
    号レベルに増幅する増幅器に対して、間欠的に供給する
    電源供給電圧を安定化する第2コンデンサとを含み、 前記第2コンデンサは、前記第1コンデンサの静電容量
    と比較して小さな静電容量であることを特徴とする車両
    用キーレスエントリシステム。
  3. 【請求項3】 送信エリアが異なる第1及び第2送信ア
    ンテナと、受信アンテナとが車両に配設され、それら送
    信アンテナから送信エリアがそれぞれ異なる検出信号を
    送信するのに応じて該受信アンテナによって検出したと
    ころの、携帯送受信機から自動的に送信されるアンロッ
    ク信号を受信するのに応じて、該車両に搭載された制御
    ユニットがドアロック機構のロック・アンロック動作を
    制御する車両用キーレスエントリシステムであって、 前記第1送信アンテナに対する間欠的な電源供給を行な
    うことにより、第1検出信号を送信する第1の送信手段
    と、 前記第1の送信手段による前記第1検出信号の送信を、
    前記第1送信アンテナへの信号ラインにおいて検出する
    検出手段と、 前記検出手段によって前記第1検出信号の送信が検出さ
    れるのに応じて、前記第2送信アンテナに対する間欠的
    な電源供給を行なうことにより、前記第1検出信号に対
    応する第2検出信号を送信する第2の送信手段とを備
    え、 前記第2の送信手段は、 前記検出手段によって検出された信号レベルを、所定の
    信号レベルに増幅する増幅器と、 前記検出手段によって前記第1検出信号の送信が検出さ
    れるのに応じて、前記増幅器に対する電源供給を開始す
    ると共に、電源供給電圧が所定値に安定化するのに応じ
    て前記増幅器による増幅を開始することにより、増幅さ
    れた信号が、前記第2検出信号として出力されるように
    制御する制御手段とを含み、 前記制御手段は、前記検出手段によって前記第1検出信
    号の送信が検出された期間を計時すると共に、計時した
    期間と同じ期間にわたって、前記増幅器による信号増幅
    と、前記増幅器に対する電源供給電圧が前記所定値に安
    定化した状態とが継続されるように制御することを特徴
    とする車両用キーレスエントリシステム。
  4. 【請求項4】 前記遅延防止手段は、前記第2の送信手
    段による前記第2送信アンテナに対する前回の電源供給
    時に第2コンデンサに充電した電気エネルギを、前記検
    出手段によって前記第1検出信号の送信が次回検出され
    たときに、その検出の初期段階において、前記第2送信
    アンテナに供給することを特徴とする請求項1記載の車
    両用キーレスエントリシステム。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、前記第1検出信号の信
    号レベルを検出すべく、前記第1送信アンテナへの信号
    ラインに、非接触で電気的に結合する検出コイルを備え
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記
    載の車両用キーレスエントリシステム。
  6. 【請求項6】 第1送信アンテナと、受信アンテナとが
    車両に配設され、その第1送信アンテナから検出信号を
    送信するのに応じて該受信アンテナによって検出したと
    ころの、携帯送受信機から自動的に送信されるアンロッ
    ク信号を受信するのに応じて、該車両に搭載された制御
    ユニットがドアロック機構のロック・アンロック動作を
    制御する車両用キーレスエントリシステムの増設ユニッ
    トであって、 前記車両用キーレスエントリシステムによる前記第1送
    信アンテナに対する間欠的な電源供給に応じて送信され
    る前記第1検出信号を、前記第1送信アンテナへの信号
    ラインにおいて検出する検出手段と、 前記検出手段によって前記第1検出信号の送信が検出さ
    れるのに応じて、第2送信アンテナに対する間欠的な電
    源供給を行なうことにより、前記第1検出信号に対応す
    る第2検出信号を送信する送信手段とを備え、 前記送信手段は、 前記第2送信アンテナに対する間欠的な電源供給電圧を
    安定化するコンデンサと、 前記第2送信アンテナに対する間欠的な電源供給の開始
    タイミングが、前記コンデンサの充電動作によって前記
    第1送信アンテナに対する間欠的な電源供給の開始タイ
    ミングより遅れることを防止する遅延防止手段とを含む
    ことを特徴とする増設ユニット。
  7. 【請求項7】 第1送信アンテナと、受信アンテナとが
    車両に配設され、その第1送信アンテナから検出信号を
    送信するのに応じて該受信アンテナによって検出したと
    ころの、携帯送受信機から自動的に送信されるアンロッ
    ク信号を受信するのに応じて、該車両に搭載された制御
    ユニットがドアロック機構のロック・アンロック動作を
    制御する車両用キーレスエントリシステムの増設ユニッ
    トであって、 前記車両用キーレスエントリシステムによる前記第1送
    信アンテナに対する間欠的な電源供給に応じて送信され
    る前記第1検出信号を、前記第1送信アンテナへの信号
    ラインにおいて検出する検出手段と、 前記検出手段によって前記第1検出信号の送信が検出さ
    れるのに応じて、前記第2送信アンテナに対する間欠的
    な電源供給を行なうことにより、前記第1検出信号に対
    応する第2検出信号を送信する送信手段とを備え、 前記送信手段は、 前記送信手段の動作を安定化すべく所定の電源電圧が常
    時印加される第1コンデンサと、 前記検出手段によって検出された信号レベルを所定の信
    号レベルに増幅する増幅器に対して、間欠的に供給する
    電源供給電圧を安定化する第2コンデンサとを含み、 前記第2コンデンサは、前記第1コンデンサの静電容量
    と比較して小さな静電容量であることを特徴とする増設
    ユニット。
  8. 【請求項8】 第1送信アンテナと、受信アンテナとが
    車両に配設され、その第1送信アンテナから検出信号を
    送信するのに応じて該受信アンテナによって検出したと
    ころの、携帯送受信機から自動的に送信されるアンロッ
    ク信号を受信するのに応じて、該車両に搭載された制御
    ユニットがドアロック機構のロック・アンロック動作を
    制御する車両用キーレスエントリシステムの増設ユニッ
    トであって、 前記車両用キーレスエントリシステムによる前記第1送
    信アンテナに対する間欠的な電源供給に応じて送信され
    る前記第1検出信号を、前記第1送信アンテナへの信号
    ラインにおいて検出する検出手段と、 前記検出手段によって前記第1検出信号の送信が検出さ
    れるのに応じて、前記第2送信アンテナに対する間欠的
    な電源供給を行なうことにより、前記第1検出信号に対
    応する第2検出信号を送信する送信手段とを備え、 前記送信手段は、 前記検出手段によって検出された信号レベルを、所定の
    信号レベルに増幅する増幅器と、 前記検出手段によって前記第1検出信号の送信が検出さ
    れるのに応じて、前記増幅器に対する電源供給を開始す
    ると共に、電源供給電圧が所定値に安定化するのに応じ
    て前記増幅器による増幅を開始することにより、増幅さ
    れた信号が、前記第2検出信号として出力されるように
    制御する制御手段とを含み、 前記制御手段は、前記検出手段によって前記第1検出信
    号の送信が検出された期間を計時すると共に、計時した
    期間と同じ期間にわたって、前記増幅器による信号増幅
    と、前記増幅器に対する電源供給電圧が前記所定値に安
    定化した状態とが継続されるように制御することを特徴
    とする増設ユニット。
  9. 【請求項9】 前記遅延防止手段は、前記第2の送信手
    段による前記第2送信アンテナに対する前回の電源供給
    時に第2コンデンサに充電した電気エネルギを、前記検
    出手段によって前記第1検出信号の送信が次回検出され
    たときに、その検出の初期段階において、前記第2送信
    アンテナに供給することを特徴とする請求項6記載の増
    設ユニット。
  10. 【請求項10】 前記検出手段は、前記第1検出信号の
    信号レベルを検出すべく、前記第1送信アンテナへの信
    号ラインに、非接触で電気的に結合する検出コイルを備
    えることを特徴とする請求項6乃至請求項9の何れかに
    記載の増設ユニット。
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