JP2002339457A - 複数の部材の接合構造 - Google Patents

複数の部材の接合構造

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JP2002339457A
JP2002339457A JP2001142548A JP2001142548A JP2002339457A JP 2002339457 A JP2002339457 A JP 2002339457A JP 2001142548 A JP2001142548 A JP 2001142548A JP 2001142548 A JP2001142548 A JP 2001142548A JP 2002339457 A JP2002339457 A JP 2002339457A
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JP2001142548A
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Mitsuo Tsuge
光雄 柘植
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木造住宅などに用いられる部材などに用いら
れる多数の部材を容易に接合できるようにする。 【解決手段】 連結構造S1で用いられる連結部材1
は、第1部材10と、第2部材20を有する。コア部1
0は、束2の上端面に載置され、位置決めされる。第1
部材10には、4つの嵌合孔12〜15が形成されてい
る。これらの嵌合孔12〜15は、かぎ型をなしてい
る。第2部材20は、左の第2部材21および右の第2
部材22を有し、左右の第2部材21,22によって、
棟木3などが挟まれて固定される。これらの左右の第2
部材21,22には、第1部材10における嵌合孔12
〜15に嵌合する突起部21A,22Aが形成されてい
る。突起部21A,22Aが嵌合孔12に嵌合されて梁
6などが接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の部材、たと
えば建築材料の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に木造住宅などは、柱、梁、桁、棟
木などの木材からなる部材が接合されて建築されてい
る。このような梁、棟木などを接合するにあたっては、
従来、複雑な構造の継ぎ手、仕口などを形成したりして
いる。また、このような木造住宅はその他にも多数の部
材が接合されて建築されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
継ぎ手などを形成するに当たっては、木材からなる部材
にのみ等による精密な加工をしなければならず、熟練し
た作業者が必要であった。
【0004】そこで、本発明の課題は、木造住宅などに
用いられる部材などに用いられる多数の部材を容易に接
合できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明のうちの請求項1に係る発明は、主部材と直交または
所定の角度で接合される2以上の副部材とを結合する連
結部材を有し、前記連結部材が、前記主部材に固定され
る第1部材と、前記副部材に固定される第2部材とを備
え、前記主部材の上端面に前記第1部材が載置され、位
置決めされるとともに、前記第1部材に対して前記第2
部材が連結されることにより、前記主部材と前記副部材
とが結合されていることを特徴とする複数の部材の接合
構造である。
【0006】請求項1に係る発明では、連結部材が、主
部材に固定される第1部材と副部材に固定される第2部
材とを備えている。また、主部材の上端面に第1部材が
載置され、位置決めされるとともに、第1部材に対して
第2部材が連結されることにより、主部材と副部材とが
結合されている。この連結部材を用いることにより、主
部材と副部材とを容易に接合することができる。したが
って、従来の仕口のように、熟練した作業者でなくと
も、誰にでも簡単に主部材と副部材を接合することがで
きる。しかも、接合構造が簡単なことから、接合強度を
算出する際の構造計算が容易となる。
【0007】請求項2に係る発明は、前記第2部材は、
前記第1部材に対して係合されるとともに、前記主部材
の上端に載置されることにより連結されていることを特
徴とする請求項1の複数の部材の接合構造である。
【0008】請求項2に係る発明では、第2部材は、第
1部材に対する単なる係合と、主部材の上端面への載置
により連結されている。このため、単なる係合と第2部
材の主部材上端面への載置により第1部材と第2部材が
連結されるので、その組立が容易なものとなる。
【0009】請求項3に係る発明は、前記主部材の上端
面および前記第1部材には、係合孔が形成されており、
前記各係合孔に係合ピンを係合させて、前記第1部材が
前記主部材に固定されることを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載の複数の部材の接合構造である。
【0010】請求項3に係る発明では、係合ピンを介し
て主部材と第1部材を接合している。このため、主部材
に連結部材における第1部材を載置する際に、第1部材
の位置決めを容易に行うことができる。
【0011】請求項4に係る発明は、前記第2部材は、
前記副部材に固定される固定部と嵌合突起とを備え、前
記第1部材には、前記嵌合突起を嵌合する嵌合孔が形成
されていることを特徴とする請求項1から請求項3のう
ちのいずれか1項に記載の複数の部材の接合構造であ
る。
【0012】請求項4に係る発明では、副部材に固定さ
れる第2部材を有するとともに、第1部材には、第2部
材を嵌合する嵌合孔が形成されている。このため、第2
部材を第1部材に形成された嵌合孔に嵌合するのみで副
部材を接合することができる。したがって、主部材と副
部材を容易に接合することができる。
【0013】請求項5に係る発明は、前記第2部材は、
前記副部材に固定される固定部と嵌合孔とを備え、前記
第1部材には前記嵌合孔に嵌合される嵌合突起が形成さ
れていることを特徴とする請求項1から請求項3のうち
のいずれか1項に記載の複数の部材の接合構造である。
【0014】請求項5に係る発明においては、第2部材
に嵌合孔が形成されるとともに、第1部材に嵌合突起が
形成されている。このため、第2部材に形成された嵌合
孔に第1部材の嵌合突起を嵌合するのみで副部材を接合
することができる。したがって、主部材と副部材を容易
に接合することができる。
【0015】請求項6に係る発明は、前記第1部材およ
び前記第2部材が、それぞれ押出形材で形成されている
ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれ
か1項に記載の複数の部材の接合構造である。
【0016】請求項6に係る発明では、押出形材を用い
て第1部材および第2部材連結部材を形成している。こ
のため、連結部材を構成する第1部材および第2部材を
容易に製造することができる。
【0017】請求項7に係る発明は、前記第1部材およ
び前記第2部材が、それぞれアルミニウムまたはアルミ
ニウム合金からなることを特徴とする請求項1から請求
項5のうちのいずれか1項に記載の複数の部材の接合構
造である。
【0018】請求項7に係る発明では、アルミニウムま
たはアルミニウム合金を素材としてとして連結部材を形
成している。このため、連結部材を軽量で強固なものと
することができるとともに、製造が容易なものとするこ
とができる。
【0019】請求項8に係る発明は、前記主部材および
前記副部材のうちの少なくとも一つが木材からなること
を特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1
項に記載の複数の部材の接合構造である。
【0020】請求項8に係る発明においては、接合され
る対象のうちの少なくとも1つを木材としている。この
ため、連結部材を用いて好適な材料である木材を固定し
て接合することができる。
【0021】請求項9に係る発明は、前記第2部材は、
前記副部材と一体に形成されており、前記副部材の端部
に前記第1部材に形成された嵌合孔に嵌合される嵌合突
起が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の
複数の部材の接合構造である。
【0022】請求項9に係る発明においては、連結部材
における第2部材に相当する部材を副部材の端部に直接
形成している。このため、第2部材を別途設ける必要が
ないので、部材点数の削減をはかることができる。な
お、本発明で用いられる副部材としては、アルミニウム
またはアルミニウム合金の押出形材が好適である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明の
第1の実施形態に係る複数の部材の接合構造を示す分解
斜視図である。
【0024】図1に示す複数の部材の接合構造S1は、
連結部材1を有しており、この連結部材1に複数の部
材、たとえば、柱2と、2本の梁と、2本の桁等を接合
している。本実施形態では、柱2が主部材となり、その
他の梁、桁等が本発明の副部材となり、いずれも連結部
材1を介して連結されている。この連結部材1はアルミ
ニウム合金によって製造されているが、アルミニウムま
たはその他の材料で製造されていてもよい。
【0025】連結部材1は、図1に示すように、連結部
材1の核となる第1部材10と、第2部材20とを備え
ている。これらの第1部材10と、第2部材20とは、
いずれも押出し成形によって製造されている。ただし、
第1部材10は鋳造または鍛造製品としてもよい。第1
部材10は、平面視した外形が正八角形状をなしてお
り、8つの各辺11A〜11Hのうち、1つおきに位置
する4つの嵌合辺11A,11C,11E,11Gに、
それぞれ嵌合孔12〜15が形成されている。これらの
嵌合孔12〜15は、みな同一形状のかぎ型をなしてお
り、さらに主部材である柱2の上端面上に、これら嵌合
孔12〜15は位置している。
【0026】そのうちの1つの嵌合孔12の平面視した
形状について説明する。嵌合孔12は、第1部材10の
中心位置近傍において、嵌合孔12が形成されている嵌
合辺11Aと平行な内側直線部12Aを有している。こ
の内側直線部12Aにおける両端部から、外方に広がる
テーパ部12B,12Cを備えている。さらに、テーパ
部12B,12Cのそれぞれの外側端部から、内側直線
部12Aと平行、換言すれば、嵌合孔12が形成された
嵌合辺11Aと平行な外側直線部12D,12Eが形成
されている。そして、各外側直線部12D,12Eにお
ける内側端部から、これに直交する直交直線部12F,
12Gが形成されている。この直交直線部12F,12
Gは、第1部材10における嵌合孔12が形成されてい
る嵌合辺11Aにまで延在している。これらの各直線部
分12A〜12Gによって嵌合孔12の平面視した形状
が、いわばかぎ型となるようにして形成されている。
【0027】また、第1部材10の中心には、平面視し
た形状が円形である係合孔16が形成されている。この
係合孔16には、柱2に取り付けられる後に説明する係
合ピン30が挿入される。
【0028】さらに、かぎ型に形成された嵌合孔12〜
15には、それぞれ第2部材20が嵌合される。これら
の第2部材20は、みな同じ形状をなしているので、図
1には、嵌合孔12に嵌合する第2部材20のみを図示
してその構成を説明する。したがって、その他の嵌合孔
13〜15に対しても、同様の形状をなす第2部材20
が嵌合される。
【0029】第2部材20は、平面視して左右対称の形
状を有する左の第2部材21および右の第2部材22を
備えている。左の第2部材21は、本発明の嵌合突起で
ある突起部21A、および本発明の固定部となるフラン
ジ部21Bと部材嵌め合わせ部21Cとを備えている。
突起部21Aは、第1部材10に形成された嵌合孔12
のうち、内側直線部12A,テーパ部12B,12C、
および外側直線部12D,12Eで囲まれる部分を、縦
方向(直交直線部12F,12Gに沿った方向)に半分
に割った形状をなしている。また、フランジ部21B
は、突起部21Aと部材嵌め合わせ部21Cを繋ぐ直線
状をなしており、その長さは、第1部材10における直
交直線部12F,12Gと略同一とされている。
【0030】部材嵌め合わせ部21Cは、平面視した形
状が略L字形状をなしており、その底面は、挟み込む部
材(ここでは梁6)の厚さの略半分に設定されている。
また、部材嵌め合わせ部21Cにおける部材を挟み込む
面には、ボルト孔21Dが形成されている。このボルト
孔21Dは、左の第2部材21が押出し成形によって製
造された後に穿孔されて形成されるものであり、このボ
ルト孔21Dに対してボルトBが嵌入される。
【0031】また、右の第2部材22は、左の第2部材
21におけるフランジ部21Bに直交する直線を軸とし
て対称形状となるように形成されており、左の第2部材
21と同様にして突起部22A、フランジ部22B、お
よび部材嵌め合わせ部22Cを備えている。また、部材
嵌め合わせ部22Cには、ボルト孔22Dが形成されて
おり、このボルト孔22Dからは、ボルトBの先端のね
じ部が突出する。この突出したボルトBの先端のねじ部
にナットを締め付けることにより、左右の第2部材2
1,22における部材嵌め合わせ部21C,22Cで梁
6が締め付けられて固定される。また、図1に仮想線で
示すように、副部材はボルトBの軸周りに揺動可能とさ
れている。このため、梁6に替えて垂木Tのように鉛直
軸に対してある程度の角度をもって設置される場合、こ
のときの角度は、ボルトBを軸として垂木Tを揺動させ
ることによって容易に調整することができる。
【0032】ここで、嵌合辺11Aに形成された嵌合孔
12には、梁6または垂木Tが第2部材20を介して固
定されるのは説明したが、嵌合辺11Cに形成された嵌
合孔13にも梁等の副部材が第2部材20を介して固定
される。また、嵌合辺11Eに形成された嵌合孔14に
は第2部材20を介して他の梁または垂木が固定され、
嵌合辺11Gに形成された嵌合孔15には他の梁等が第
2部材20を介して固定される。
【0033】さらに、柱2の上端面には、係合ピン30
が係合している。この係合ピン30は、第1部材10に
形成された係合孔16の径と略同一の径を有する円筒形
状をなしている。また、柱2には、係合ピン30を係合
するための係合孔2Aが形成されている。この係合孔2
Aは、係合ピン30の径と略同一の径をなしており、係
合ピン30の高さの略半分の深さを有している。したが
って、係合孔2Aに挿入された係合ピン30は、係合孔
2Aに略半分の高さ位置まで挿入され、柱2の上端面か
ら突出し、柱2の長手方向に沿って立設された状態とな
っている。柱2の上端面から突出した係合ピン30が、
第1部材10に形成された係合孔16に挿入されて係合
される。こうして、第1部材10が柱2に対して固定さ
れる。
【0034】次に、連結部材1と、柱2、梁6等、また
は傾斜して取り付けられる垂木Tを接合して接合構造S
1を形成する手順について主に図1を参照して説明す
る。まず、柱2を立設する。このとき、柱2の上端面に
は、あらかじめ係合孔2Aを形成しておく。次に、柱2
の上端面に形成された係合孔2Aに係合ピン30を係合
させる。続いて、係合ピン30の上方から連結部材1の
第1部材10の中央位置に形成された係合孔16に係合
ピン30を係合させる。こうして、柱2に連結部材1の
第1部材10を固定する。このように、係合ピン30を
用いて柱2に対して連結部材1を固定しているので、そ
の際の連結部材1の位置決めを容易に行うことができ
る。
【0035】連結部材1の第1部材10を柱2に固定し
たら、左の第2部材21および右の第2部材22でそれ
ぞれ副部材である梁6等を挟み込む。次に、左の第2部
材21に形成されたボルト孔21DからボルトBを挿入
し、梁6等を貫通したボルトBの先端が右の第2部材2
2から突出する。このボルトBの先端のねじ部にナット
Nを締め付けることにより、副部材である梁6等に左右
の第2部材21,22が固定される。
【0036】続いて、左の第2部材21および右の第2
部材22におけるそれぞれの突起部21A,22Aおよ
びフランジ部21B,22Bを第1部材10の嵌合孔1
2〜15にそれぞれ嵌合し柱2の上端面上に第2部材2
0の下端は載置される。こうして、副部材である梁6等
がそれぞれ第1部材10に固定される。そして、柱2、
副部材である梁6等が接合される。
【0037】このように、本実施形態においては、連結
部材1を介して複数の部材である柱2、副部材である梁
6等が接合されている。このため、従来の仕口のよう
に、熟練した作業者でなくとも、誰にでも簡単に主部材
と副部材を接合することができる。しかも、接合構造が
簡単なことから、接合強度を算出する際の構造計算が容
易となる。
【0038】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図2は、本発明の第2の実施形態に係る部材の
接合構造を示す分解斜視図である。
【0039】図2に示す複数の部材の接合構造S2は、
連結部材4を有しており、この連結部材4に複数の部
材、たとえば、柱2、副部材である梁6等を接合してい
る。本実施形態では、柱2が主部材となり、その他の梁
6等が本発明の副部材となり、いずれも連結部材4を介
して連結されている。この連結部材4はアルミニウム合
金によって製造されているが、アルミニウムまたはその
他の材料で製造されていてもよい。連結部材4は、連結
部材4の核となる第1部材41と、第2部材20とを備
える。ここで、第2部材20および係合ピン30は、前
記実施形態と同一であるので、その説明は省略する。ま
た、第1部材41は押出し成形されているが、たとえば
鋳造または鍛造製品としてもよい。
【0040】第1部材41は、平面視した外形が5つの
長さの等しい短辺41A〜41Eと、1つの長辺41F
から構成される六角形状をなしている。このうち、長辺
41Fに隣接する2つの短辺41A,41Eおよびこれ
らと接しない短辺41Cにそれぞれ嵌合孔42〜44が
形成されている。これらの嵌合孔42〜44は、前記第
1の実施形態で示した嵌合孔12〜15と同一形状をな
し、平面視して内側直線部42A、テーパ部42B,4
2C、外側直線部42D,42E、および直交直線部4
2F,42Gを有している。そして、嵌合孔42、嵌合
孔43には、梁6等の副部材が固定される。さらに、嵌
合孔44には、他の副部材が固定される。また、第1部
材41の中央には、係合孔45が形成されている。
【0041】本実施形態に係る接合構造S2は、前記第
1の実施形態と同様の手順によって製造される。この手
順について説明すると、まず柱2の上端面に形成された
係合孔2Aに係合ピン30を係合させて係合ピン30を
立設する。次に、柱2に立設された係合ピン30に、第
1部材41における係合孔45に係合ピン30を係合さ
せる。こうして、柱2の上端面に第1部材41を固定す
る。
【0042】続いて、第2部材20で梁6等をそれぞれ
挟み込み、第2部材20における各突起部21A,22
Aおよびフランジ部21B,22Bを第1部材41にお
ける嵌合孔42〜44に嵌め込む。その後、第2部材2
0に形成されたボルト孔21D,22Dに、梁6等の副
部材などの部材を介してボルトBを貫通させ、ボルトB
の先端のねじ部をナットNで締め付ける。こうして、柱
2に対して梁6等の副部材が接合される。
【0043】本実施形態においても、前記第1の実施形
態と同様に連結部材4を介して複数の部材である柱2、
梁6等の副部材が接合されている。このため、従来の仕
口のように、熟練した作業者でなくとも、誰にでも簡単
に主部材と副部材を接合することができる。しかも、接
合構造が簡単なことから、接合強度を算出する際の構造
計算が容易となる。
【0044】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図3は、本実施形態に係る接合構造を示す分解
斜視図である。図3に示す複数の部材の接合構造S3
は、連結部材5を有しており、前記第1の実施形態と同
様に、柱2、2本の梁、および2本の桁等を接合してい
る。
【0045】連結部材5は、図3に示すように、連結部
材5の核となる第1部材51と、第2部材60とを備え
ている。ここで、係合ピン30は、前記第1,第2実施
形態と同一の構成を有している。第1部材51は、平面
視して矩形形状を有しており、この第1部材51の各辺
から、それぞれ同一の形状を有する本発明の嵌合突起で
ある突出部52〜55が突出して設けられている。突出
部52〜55は、前記第1,第2実施形態に示す第2部
材20の左右の第2部材21,22にそれぞれ形成され
た突起部21A,22Bおよびフランジ部21B,22
Bとを並べた形状と同一の形状をなしている。したがっ
て、そのうちの突出部52について説明すれば、突出部
52は、内側直線部52A、テーパ部52B,52C、
および外側直線部52D,52Eを有している。さら
に、外側直線部52D,52Eそれぞれの両端部から
は、連結直線部52F,52Gが延出している。また、
第1部材51の中心部には、係合ピン30が係合する係
合孔56が形成されている。
【0046】また、第2部材60は、嵌合部61を有し
ており、第1部材51に形成された突出部52〜55が
嵌合するための嵌合孔62が形成されている。また、嵌
合部61の両端からは、左右フランジ部材63,64が
突出して形成されている。嵌合部61は、外側から左右
フランジ部材63,64に向かうにつれて広がるテーパ
状をなしており、その外辺に嵌合孔62が形成されてい
る。
【0047】嵌合孔62は、第1部材51における突出
部52〜55と同一の形状をなしており、この嵌合孔6
2に第1部材51における突出部52〜55のいずれか
が嵌合される。嵌合孔62は、具体的に、内側直線部6
2Aを有しており、それらの各両端部から、外側に向け
て広がるテーパ部62B,62Cが形成されている。さ
らに、テーパ部62B,62Cの各外側端からは、前記
内側直線部62Aに平行な外側直線部62D,62Eが
それぞれ形成されている。そして、外側直線部62D,
62Eのそれぞれの内側からは、内側直線部62Aに直
交する縦直線部62F,62Gがそれぞれ形成されてい
る。このようにして、嵌合孔62が形成されている。さ
らに、左右フランジ部材63,64は同一形状である側
面視した形状が矩形状をなしており、それぞれの中央部
にボルト孔63A,64Aが形成されている。これらの
ボルト孔63A,64Aに、梁6等を貫通してボルトB
を挿入し、ボルトBの先端のねじ部をナットNで締め付
けることにより、梁6等を連結部材5に固定することが
できる。本発明は、本実施形態のように、第1部材51
に突起部を設け、第2部材60に突起部と嵌合する嵌合
孔を形成する態様とすることもできる。
【0048】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。本実施形態は、アルミニウムなどからなる金属
材を接合する接合構造を示す。図4は、本実施形態に係
る接合構造を示す分解斜視図である。図4に示すよう
に、本実施形態に係る接合構造S4は、連結部材7を備
えており、図示しない建築物における柱とこれの上端に
梁材等が3方から接合される構造に適用されるものであ
る。この例において梁材等は、アルミニウム形材8が利
用される。なお、図4においては、アルミニウム形材8
の一端部のみを示している。
【0049】連結部材7は、第1部材70を有するとと
もに、アルミニウム形材8の端部に一体的に形成された
ジョイント部80を備えている。第1部材70は、平面
視した形状が「凸」字形状をなしており、3方向に突出
する部分の各辺71A〜71Cにそれぞれ嵌合孔72〜
74が形成されている。また、第1部材70の中央に
は、係合ピン30が係合する係合孔75が形成されてい
る。
【0050】嵌合孔72〜74は、みな同一形状をなし
ているので、その形状を嵌合孔72を用いて説明する。
嵌合孔72は、外側辺71Aに平行な内側辺72Aを有
している。内側辺72Aの両端部からは、それぞれ内側
辺72Aに直交する縦直線部72B,72Cが外側辺7
1Aの近傍まで延びている。この縦直線部72B,72
Cのそれぞれの外側端部からは、外側辺71Aと平行な
外側直線部72D,72Eがそれぞれ延び出しており、
それらの内側端部からは外側辺71Aと直交する直線部
72F,72Gが形成されている。こうして、嵌合孔7
2は、いわばかぎ型として形成されている。
【0051】アルミニウム形材8は、図4に示すよう
に、先端部81と本体部82によって構成されている。
このアルミニウム形材8は、図5に示すように、押出し
成形によって製造されたアルミニウム棒材Pの端部をプ
レス成形して製造される。プレス成形は、図5に示すよ
うに、アルミニウム棒材Pの端部に四方向から図示しな
いプレス成形機で力F,F…を掛ける。このとき、プレ
ス成形機における上下方向から力を掛ける部分に用いら
れる金型には、アルミニウム棒材Pの長手方向にある程
度の長さをもって延在する突起が付与されており、この
突起によってアルミニウム棒材Pの上下辺が内側におり
込まれる。そして、左右方向からのプレス圧力によって
アルミニウム棒材Pの端部が折り畳まれる。また、プレ
ス成形機における左右方向から力を掛ける金型には、ア
ルミニウム棒材Pの外側端からわずかに内側に入った位
置に所定の突起が形成されている。この突起により、図
4に示す嵌合溝83A,83Bが形成される。この先端
部81および嵌合溝83A,83Bによって第2部材に
相当するジョイント部80が構成され、このジョイント
部80が第1部材70における嵌合孔72〜74に嵌合
される。こうして、本実施形態では、第2部材が副部材
であるアルミニウム形材8の端部に一体に形成されてい
る。また、先端部81が本発明の嵌合突起に相当する。
なお、図5に示すアルミニウム棒材Pの上端の山形部P
1が形成されているのは、この棟木材としてアルミニウ
ム棒材Pを用いることを予定した為である。
【0052】かくして形成されたアルミニウム形材8を
柱2に接合する際には、前記各実施形態と同様にして、
柱2の上端面に第1部材70を固定する。次に、柱2の
上端面に固定された第1部材70における嵌合孔72〜
74に対して、それぞれあらかじめ押出し成形された後
にプレス成形されてなるアルミニウム形材8の先端部8
1を嵌合させる。こうして、柱2とアルミニウム形材8
が接合される。このように、本実施形態では、たとえば
木材からなる柱2、アルミニウムからなるアルミニウム
形材8を接合することができる。
【0053】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は、前記各実施形態に限定されるもの
ではない。たとえば、前記各実施形態においては、連結
部材の第1部材に第2部材を固定する際にかぎ型の溝と
突起を形成しているが、たとえば単なる矩形の嵌め合い
部とし、これにボルトなどをもって固定する態様とする
ことができる。また、第2部材を用いることなく、第1
部材に直接副部材などを取り付けて接合する態様とする
こともできる。さらには、連結部材を主部材に固定する
にあたり、係合ピンを利用することなく固定する態様と
することもできる。
【0054】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のうちの請求項1
に係る発明によれば、連結部材を用いることにより、主
部材と副部材とを容易に接合することができるため、誰
にでも簡単に主部材と副部材を接合することができる。
しかも、接合構造が簡単なことから、接合強度を算出す
る際の構造計算が容易となる。
【0055】請求項2に記載の発明によれば連結部材の
第1部材と第2部材の連結も単に上から降ろしてくるの
みの為、その組立が容易となる。
【0056】請求項3に係る発明によれば、係合ピンを
介して連結部材が主部材に固定されているので、連結部
材における第1部材の位置決めを容易に行うことができ
る。
【0057】請求項4に係る発明によれば、第2部材に
形成された嵌合突起を第1部材に形成された嵌合孔に嵌
合するのみで副部材を主部材に接合することができるの
で、主部材と副部材を容易に接合することができる。
【0058】請求項5に係る発明によれば、第1部材に
形成された嵌合突起を第2部材に形成された嵌合孔に嵌
合孔に嵌合するのみで副部材を主部材に接合することが
できるので、主部材と副部材を容易に接合することがで
きる。
【0059】請求項6に係る発明によれば、押出形材を
用いて連結部材における第1部材および第2部材を形成
しているので、連結部材を容易に製造することができ
る。
【0060】請求項7に係る発明によれば、アルミニウ
ムまたはアルミニウム合金を素材としてとして連結部材
を形成しているので、連結部材を軽量で強固なものとす
ることができるとともに、製造が容易なものとすること
ができる。
【0061】請求項8に係る発明によれば、接合される
対象のうちの少なくとも1つを木材としているので、連
結部材を用いて好適な材料である木材を固定して接合す
ることができる。
【0062】請求項9に係る発明によれば、副部材に一
体的に第2部材を形成しているので、部材点数の削減を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る複数の部材の接合構造を
示す分解斜視図である。
【図2】第2の実施形態に係る部材の接合構造を示す分
解斜視図であるである。
【図3】第3の実施形態に係る部材の接合構造を示す分
解斜視図であるである。
【図4】第4の実施形態に係る部材の接合構造を示す分
解斜視図であるである。
【図5】アルミニウム形材を製造する工程を説明するた
めの説明図である。
【符号の説明】
1,4,5,70 連結部材 2 柱 2A 係合孔 8 アルミニウム形材 10 第1部材 12〜15 嵌合孔 16 係合孔 20 第2部材 21 左の第2部材 21A 突起部(嵌合突起) 21B フランジ部(固定部) 21C 部材嵌め合わせ部(固定部) 21D ボルト孔 22 右の第2部材 30 係合ピン 80 ジョイント部(第2部材) 81 先端部(嵌合突起) 82 本体部 83A,83B 嵌合溝 S1〜S4 接合構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AB12 AC23 AG03 AG12 AG25 BA52 BB09 BB16 BB22 BB25 BB29 BC07 BD01 BD06 BE05 BE08 BF04 BF08 CA05 CA14 CA79 EA33

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主部材と直交または所定の角度で接合さ
    れる2以上の副部材とを結合する連結部材を有し、 前記連結部材が、前記主部材に固定される第1部材と、
    前記副部材に固定される第2部材とを備え、 前記主部材の上端面に前記第1部材が載置され、位置決
    めされるとともに、前記第1部材に対して前記第2部材
    が連結されることにより、前記主部材と前記副部材とが
    結合されていることを特徴とする複数の部材の接合構
    造。
  2. 【請求項2】 前記第2部材は、前記第1部材に対して
    係合されるとともに、前記主部材の上端に載置されるこ
    とにより連結されていることを特徴とする請求項1の複
    数の部材の接合構造。
  3. 【請求項3】 前記主部材の上端面および前記第1部材
    には、係合孔が形成されており、前記各係合孔に係合ピ
    ンを係合させて、前記第1部材が前記主部材に固定され
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の複
    数の部材の接合構造。
  4. 【請求項4】 前記第2部材は、前記副部材に固定され
    る固定部と嵌合突起とを備え、前記第1部材には、前記
    嵌合突起を嵌合する嵌合孔が形成されていることを特徴
    とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記
    載の複数の部材の接合構造。
  5. 【請求項5】 前記第2部材は、前記副部材に固定され
    る固定部と嵌合孔とを備え、前記第1部材には前記嵌合
    孔に嵌合される嵌合突起が形成されていることを特徴と
    する請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載
    の複数の部材の接合構造。
  6. 【請求項6】 前記第1部材および前記第2部材が、そ
    れぞれ押出形材で形成されていることを特徴とする請求
    項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の複数の
    部材の接合構造。
  7. 【請求項7】 前記第1部材および前記第2部材が、そ
    れぞれアルミニウムまたはアルミニウム合金からなるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか
    1項に記載の複数の部材の接合構造。
  8. 【請求項8】 前記主部材および前記副部材のうちの少
    なくとも一つが木材からなることを特徴とする請求項1
    から請求項7のうちのいずれか1項に記載の複数の部材
    の接合構造。
  9. 【請求項9】 前記第2部材は、前記副部材と一体に形
    成されており、前記副部材の端部に前記第1部材に形成
    された嵌合孔に嵌合される嵌合突起が形成されているこ
    とを特徴とする請求項4に記載の複数の部材の接合構
    造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018081154A (ja) * 2016-11-14 2018-05-24 泰誉 伴 骨組み組立て部材用ジョイント部材及び棒状部材
JP2019197198A (ja) * 2018-05-11 2019-11-14 泰誉 伴 骨組み組立て部材
KR102307325B1 (ko) * 2021-04-06 2021-09-29 디엘이앤씨 주식회사 수평부재 결합형 무용접 모듈러 구조물
KR102307326B1 (ko) * 2021-04-06 2021-09-29 디엘이앤씨 주식회사 바닥판이 구비된 수평부재 결합형 무용접 모듈러 구조물

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