JP2002338867A - 孔版印刷用エマルションインキ - Google Patents

孔版印刷用エマルションインキ

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JP2002338867A
JP2002338867A JP2001142150A JP2001142150A JP2002338867A JP 2002338867 A JP2002338867 A JP 2002338867A JP 2001142150 A JP2001142150 A JP 2001142150A JP 2001142150 A JP2001142150 A JP 2001142150A JP 2002338867 A JP2002338867 A JP 2002338867A
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fatty acid
water
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Hiroshi Matsuda
宏 松田
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過酷な条件下でも容器内や印刷機上での貯蔵
安定性に優れ、印刷機上で版乾きを起こさない孔版印刷
用エマルションインクを提供する。 【解決手段】 親水基と疎水基の占有空間の関係を規定
するCPP値が1.26〜1.59であるポリグリセリン脂肪酸
エステルなどの水不溶性非イオン系界面活性剤を乳化剤
として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エマルション安定
性に優れ、しかも版乾きを生じない孔版印刷用エマルシ
ョンインクに関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷は手軽に行える印刷方式とし
て、古くから広く用いられてきた。近年、画像処理のデ
ジタル化、自動化によって、高品位の印刷物を短時間
で、安価に得られるようになり、新たな用途にも急速に
普及している。そのため、孔版印刷は従来想定している
温度範囲よりも更に過酷な温度環境、具体的には氷点下
に及ぶ寒冷地や熱帯地方に於いても、より高い頻度で使
用されるようになった。従来、印刷性、操作性の面から
油中水(W/O)型エマルションインクが多く用いられ
ており、通常、界面活性剤、樹脂、溶剤、着色剤から構
成される油相に水相を添加して製造される。
【0003】しかしながら、前述の如き過酷な温度環
境、とりわけ−10〜0℃の極低温領域や30〜60℃
の高温領域に於いては、エマルションインクが容器内ま
たは印刷機上で分離し易い、という欠点があった。
【0004】これに対し、特開平6−145576号公
報では、HLBが7.0以下であり、炭素数12〜24
の飽和または不飽和のソルビトール脂肪酸エステルを乳
化剤として添加することが開示されているが、ソルビト
ール脂肪酸エステルを用いたエマルションインクは50
℃〜60℃の高温領域に於いて溶剤を吐き出して分離を
起こしやすいという欠点があった。
【0005】また、特開平6−220383号公報で
は、HLBが異なる2種以上の界面活性剤を用いて安定
化させる方法が開示され、そして、特開平7−1500
91号公報では、HLBが10以下、好ましくは1〜7
であり、炭素数10〜26の飽和または不飽和脂肪酸、
好ましくはポリグリセリン脂肪酸エステルである非イオ
ン系乳化剤を添加することが開示されているが、しばし
ばエマルションインクの貯蔵安定性を損なうことがあっ
た。
【0006】エマルションインキの貯蔵安定性が低い場
合、インキが版胴上、詳細には版の穿孔部分で放置され
ると、インキ中の主として水分が蒸発するか又は分離す
ることにより、いわゆる「版乾き」が発生する。「版乾
き」が発生すると、印刷を再開する際に印刷画像が掠れ
てしまい、やれ紙を生じてしまい、最悪の場合、版が版
胴のスクリーンに貼り付いて排版トラブルを発生させる
こともある。「版乾き」の生じ易さは、エマルションイ
ンキの放置安定性の他に、組成(特に水相/油相比)に
よっても異なると考えられるが、水相と油相の比率がほ
ぼ同一の場合はエマルションの放置安定性が高いほど生
じ難い。
【0007】従って、貯蔵安定性の良い、とりわけ−1
0〜0℃の極低温領域や30〜60℃の高温領域に於い
ても分離や軟化を生じない孔版印刷用インキの開発が要
望されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、過酷な条件
下でも容器内や印刷機上での貯蔵安定性に優れ、印刷機
上で版乾きを起こさない孔版印刷用エマルションインク
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は上述した課題
に照準を合わせて、鋭意研究を重ねた結果、親水基と疎
水基の占有空間の関係を規定するCPP値が1.26〜1.59
である水不溶性非イオン系界面活性剤を油中水(W/O)
型エマルション形成用の乳化剤として用いることによ
り、容器内や印刷機上でのインキのエマルション安定性
が向上すること見いだし、本発明を完成させるに到っ
た。
【0010】すなわち、本発明によれば、親水基と疎水
基の占有空間の関係を規定する下記式(1)のCPP値
が1.26〜1.59である水不溶性非イオン系界面活性剤を乳
化剤として含んでなる孔版印刷用油中水(W/O)型エマ
ルションインキが提供される。
【0011】CPP値=V/AL ・・・(1) (式中、Vは前記界面活性剤が形成するミセル殻中の疎
水基の占有体積を示し、式V=(27.4+26.9N)×10
−3(nm)で表され、Aは前記ミセル殻と溶液との
界面における親水基の占有面積を示し、式A=4πL
/M(nm)で表され、Lは前記ミセル殻中の疎水基
の長さを示し、式L=0.154+0.1265N(nm)で表さ
れ、Mは前記界面活性剤のミセル会合数の臨界値を示
し、式M=400で表され、Nは前記ミセル殻中の疎水
基の炭素原子数で、界面活性剤のアルキル鎖長から1を
引いた値、である。)
【0012】本発明における水不溶性非イオン系界面活
性剤は、公知慣用の非イオン系界面活性剤のうち、水不
溶性のものに限定される。界面活性剤の水に対する溶解
性の判断は、実際に水に溶解させた際の白濁の有無によ
って判断できるが、他に合理的な方法として、界面活性
剤固有の雲り点(Cp)の値をもって判断することがで
きる。
【0013】一般的に、界面活性剤の水に対する溶解性
は、温度の上昇と共に僅かずつ上昇し、クラフト点(K
p)と呼ばれる温度以上で著しく増大する。クラフト点
は水和した固体状界面活性剤の融点に相当し、溶解した
液状界面活性剤はミセル状態で分散溶解する。本発明の
対象である非イオン系界面活性剤の場合、クラフト点は
測定されないほど低いが、温度の上昇と共に水和性が低
下し、曇り点(Cp)と呼ばれる温度で界面活性剤が水
から分離する。つまり、非イオン系界面活性剤は曇り点
(Cp)以下ではミセルの状態で任意の割合で水に溶解
することとなる。従って、本発明に於ける非水溶性非イ
オン系界面活性剤は、曇り点が−5℃を上回る界面活性
剤と考えてもよい。
【0014】界面活性剤や脂質のような両親媒性分子
は、溶液中で会合して種々の形態(球状ミセル、円筒状
ミセル、屈曲性2分子層、ベシクル、平面状2分子層、
逆ミセル)を採ることができる。これらの形態は、溶液
条件、たとえば、電解質濃度やpHの変化に応じて転換
することが知られているが、とりうる形態は両親媒性分
子の充填パラメータv/a0lc(式中、vは両親媒性分子の
炭化水素(すなわち疎水基)の体積、a0は両親媒性分子
の頭部(すなわち親水基)の最適面積、lcは臨界鎖長)
に依存し、充填パラメータv/a0lc<1/3の時に球状ミセ
ルを形成する(J.N. Israelachvili、「分子間力と表面
力 第2版」朝倉書店、第17章参照)。
【0015】本発明のCPP(クリティカル パッキン
グ パラメータ)値は、上記充填パラメータを界面活性
剤に応用したものであり、各種溶液中における界面活性
剤の相互作用と該界面活性剤が会合してつくる形態につ
いて幾何学的考察を与える指数であり、エマルションの
安定性を示す指標として用いることができる。
【0016】上記式(1)において、V、A及びLは、
図1に示されるような界面活性剤の幾何学的考察に基づ
いて与えられるものであり、Vは界面活性剤が形成する
ミセル殻中の疎水基の占有体積を示し、式V=(27.4+
26.9N)×10−3(nm)(式中、Nは前記ミセル
殻中の疎水基の炭素原子数で、界面活性剤のアルキル鎖
長から1を引いた値)で求められ、Lは前記ミセル殻中
の疎水基の長さを示し、式L=0.154+0.1265N(n
m)で表される(Tanford, 1973, 1980)。また、Aは
前記ミセル殻と溶液との界面における親水基の占有面積
を示し、式A=4πL/M(nm)(式中、Mは前
記界面活性剤のミセル会合数の臨界値を示し、孔版印刷
用W/O型エマルションインキの場合M=400になる
ことが経験的に理解されている)で表される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明をより詳細に説明す
る。
【0018】本発明の水不溶性非イオン系界面活性剤
は、上記の条件を満足するものであればどのような界面
活性剤であってもよいが、特に代表的なものを例示すれ
ば、例えばソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノ
パルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタ
ントリステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソル
ビタンセスキオレエート等のソルビタン高級脂肪酸エス
テル、脂肪酸グリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、脂肪酸ジグリセリド、及び高級アルコール、アルキ
ルフェノール、脂肪酸等の酸化エチレン付加物等を挙げ
ることができる。
【0019】これらの水不溶性非イオン系界面活性剤の
うちでも、エマルションインクの貯蔵安定性を向上させ
るためには、ポリグリセリン脂肪酸エステルが特に好ま
しい。ここでいうポリグリセリン脂肪酸エステルとは、
グリセリンの脱水縮合によって得られたポリグリセリン
と脂肪酸とのエステル化物を言い、グリセリン縮合量が
4〜8であるものが好ましく、また、脂肪酸の平均付加
モル数はポリグリセリン脂肪酸エステル1モル当たり3
〜6であることが好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エス
テルのうち特に代表的なものを例示すれば、グリセリン
の6量体を主鎖とするグリセリドとしては、ヘキサグリ
セリントリオレート、ヘキサグリセリントリステアレー
ト、ヘキサグリセリンテトラパルミテート、ヘキサグリ
セリンペンタステアレート、ヘキサグリセリンペンタオ
レート、ヘキサグリセリンヘキサオレート等が挙げら
れ、グリセリンの3量体を主鎖とするグリセリドとして
は、トリグリセリントリステアレート、トリグリセリン
テトラオレート、トリグリセリンテトラパルミテート、
トリグリセリンヘキサオレート等が挙げられる。これら
のうち、エステルを形成する脂肪酸としてオレイン酸を
含有するものが特に好ましい。
【0020】本発明の水不溶性非イオン系界面活性剤の
使用量は、インキ全量に対し、固形分重量比で、0.5
〜10.0重量%であることが好ましく、より好ましく
は1.0〜7.0重量%であり、さらに好ましくは2.
0〜5.0重量%である。0.5重量%に満たない場合
には、本発明の最大の特徴とも言うべきエマルションイ
ンキの安定性の向上が期待できなくなる。また、水不溶
性非イオン系界面活性剤の使用量が10.0重量%を超
えた場合には、エマルションインキの貯蔵安定性が悪化
する。
【0021】本発明のW/O型エマルションインクは、
油相に水相成分を徐々に添加して乳化させることにより
得ることができる。油相成分及び水相成分としては、孔
版印刷用インキに使用される公知又は慣用のものを用い
ることができる。尚、これらのインキ構成成分は、イン
キのエマルション形成を阻害しないものが使用される。
【0022】油相は、例えば、樹脂、不揮発性溶媒、揮
発性溶媒などを含有するビヒクル中に、顔料及び染料等
の着色剤の他、乳化剤を混合して分散させることにより
得ることができる。
【0023】樹脂としては、例えば、ポリアミド樹脂、
ウレタン樹脂、アルキド変性フェノール樹脂、ロジンエ
ステル樹脂、ロジン変性アルキド樹脂、ロジン変性フェ
ノール樹脂、アルキド樹脂、石油樹脂、油脂化合物、変
性油脂化合物、ギルソナイト、ポリブタジエン、水添ポ
リブタジエン、アクリル樹脂、メラミン樹脂、尿素樹
脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹
脂、エポキシ樹脂、セルロース樹脂等が挙げられる。
【0024】この樹脂のヨウ素価は、特に制限されない
が、孔版印刷用インキにした場合のインキ安定性の点で
100以下であることが好ましい。ヨウ素価が100を
越えると、インキが速く乾燥固化してしまい版詰まり等
の問題が生じることがある。
【0025】溶媒としては、孔版印刷用インキ用途とし
て公知又は慣用的に使用されるものはいずれも使用し得
るが、これらのうち特に代表的なものを例示すれば、モ
ーターオイル、スピンドル油、マシン油、流動パラフィ
ン等の鉱物油、オリーブ油、ひまし油、サラダ油等の植
物油、芳香族炭化水素系溶剤、脂肪族炭化水素系溶剤、
芳香族炭化水素及び脂肪族炭化水素の混合溶剤、パラフ
ィン系炭化水素系溶剤、イソパラフィン系炭化水素系溶
剤、ナフテン系炭化水素系溶剤等の炭化水素系溶剤が挙
げられる。これらの溶剤は、適宜、1種又は2種以上を
混合して使用することができる。混合して使用する場合
としては、例えば、スピンドル油と脂肪族炭化水素系溶
剤との混合溶剤、スピンドル油と脂肪族炭化水素系溶剤
とひまし油との混合溶剤等が挙げられる。孔版印刷は、
その汎用性から学校,公官庁等の一般消費者向けが多い
ため、安全性及び衛生性から、これらの溶媒の中でも脂
肪族炭化水素系溶剤が好ましい。
【0026】また、顔料及び染料等の着色剤としては、
例えばアゾ系,シアニン系,ジオキサジン系,キナクリ
ドン系等の有機顔料、クロム酸塩、フェロシアン化合
物、金属酸化物、硫化物、セレン化物、硫酸塩、ケイ酸
塩、炭酸塩、燐酸塩、金属粉末、パール顔料等の無機顔
料、油溶性染料、水溶性染料等の染料、沈降性硫酸バリ
ウム、炭酸バリウム、石膏、アルミナ白、クレー、シリ
カ、シリカ白、タルク、ケイ酸カルシウム及び沈降性炭
酸マグネシウム、カーボンブラック等の体質顔料等を挙
げることができる。
【0027】水相は、水、電解質、水の蒸発抑制剤、水
溶性高分子、防腐剤、pH調整剤等を適宜溶解または混
合することにより調製することができる。
【0028】
【実施例】次に、本発明を、実施例および比較例によ
り、一層、具体的に説明することにするが、本発明は、
決して、これらの実施例のみに限定されるものではな
い。以下において、部および%は、特に断りの無い限
り、すべて重量基準であるものとする。
【0029】実施例1〜10、比較例1〜6 表1又は表2に示される配合に従い、アルキド樹脂、着
色剤(カーボンブラック又はカーミン6B)、溶剤(A
F−6、日本石油製)を加え、3本ロールにて練肉し
た。得られた混合物に、さらに、乳化剤を混合し油相を
得た。
【0030】さらに、イオン交換水(89.5部)、硼
砂(0.5部)、エチレングリコール(10.0部)を
混合して水相を得た。この水相を徐々に上記油相に添加
するとともに攪拌して乳化を行う事により、孔版印刷用
W/O型エマルションインキとした。
【0031】得られたインキを下記の方法で評価し、結
果を表3に示した。
【0032】<貯蔵安定性> (1)70℃促進試験(10週間) インキを70℃で10週間貯蔵し、エマルションの分離
の有無を目視にて観察し、下記の評価基準で評価した: ○:分離がみられない ×:分離により顕著な水吐き、油吐きが見られる
【0033】(2)50℃促進試験(10週間) インキを50℃で10週間貯蔵し、エマルションの分離
の有無を目視にて観察し、下記の評価基準で評価した: ○:分離がみられない △:触診にて顕著な軟化が認められる ×:分離により顕著な水吐き、油吐きが見られる
【0034】(3)サイクル試験 インキを12時間毎に50℃と−20℃で交互に貯蔵し
た。このサイクルを連続して10サイクル行い、エマル
ションの分離の有無を目視で観察し、下記の基準で評価
した: ○:分離が見られない △:触診にて顕著な軟化が認められる ×:多少でも油吐きが見られる
【0035】<版乾き>孔版印刷機(リソグラフ(登録
商標)FR395N、理想科学工業(株)製)により孔
版印刷を行った後、そのまま室温で1ヶ月放置した後、
再び印刷した印刷物を観察し、版乾きがなく印刷できた
場合を○、版乾きを起こしているものを×で評価した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】以上の結果から、親水基と疎水基の占有空
間の関係を規定する上記式1で求められるCPP値が1.
26〜1.59となる水不溶性非イオン系界面活性剤を乳化剤
として含有する孔版印刷用エマルションインクは、他の
乳化剤を用いたインクと比較して貯蔵安定性が改善され
ることがわかる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、過酷な孔版印刷環境、
特に−10〜0℃の極低温領域や30〜60℃の高温領
域に於いて、容器内や印刷機上で分離や軟化を起こすこ
となく、印刷後のドラム版乾きを生じない、貯蔵安定性
と放置安定性の優れた孔版印刷用エマルションインクが
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】乳化剤のCPP値における親水基と疎水基の占
有空間の関係を示す模式図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水基と疎水基の占有空間の関係を規定
    する下記式(1)のCPP値が1.26〜1.59である水不溶
    性非イオン系界面活性剤を乳化剤として含んでなる孔版
    印刷用油中水(W/O)型エマルションインキ。 CPP値=V/AL ・・・(1) (式中、Vは前記界面活性剤が形成するミセル殻中の疎
    水基の占有体積を示し、式V=(27.4+26.9N)×10
    −3(nm)で表され、Aは前記ミセル殻と溶液との
    界面における親水基の占有面積を示し、式A=4πL
    /M(nm)で表され、Lは前記ミセル殻中の疎水基
    の長さを示し、式L=0.154+0.1265N(nm)で表さ
    れ、Mは前記界面活性剤のミセル会合数の臨界値を示
    し、式M=400で表され、Nは前記ミセル殻中の疎水
    基の炭素原子数で、界面活性剤のアルキル鎖長から1を
    引いた値、である。)
  2. 【請求項2】 前記水不溶性非イオン系界面活性剤の添
    加量がインキ全量の0.5〜10.0重量%である請求
    項1に記載のエマルションインキ。
  3. 【請求項3】 前記水不溶性非イオン系界面活性剤がポ
    リグリセリン脂肪酸エステルである請求項1に記載のエ
    マルションインキ。
  4. 【請求項4】 前記ポリグリセリン脂肪酸エステルのグ
    リセリン縮合量が4〜8である請求項3に記載のエマル
    ションインキ。
  5. 【請求項5】 前記ポリグリセリン脂肪酸エステルの脂
    肪酸がオレイン酸である請求項3または4に記載のエマ
    ルションインキ。
  6. 【請求項6】 前記ポリグリセリン脂肪酸エステル1モ
    ル当たりの脂肪酸の平均付加モル数が3〜6である請求
    項4に記載のエマルションインキ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006077125A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷用エマルションインキ
JP2010509456A (ja) * 2006-11-03 2010-03-25 サン ケミカル コーポレイション 水耐容性エマルジョン安定剤を含有する安定なオフセットエマルジョンインキ
JP2010528117A (ja) * 2006-10-13 2010-08-19 サン ケミカル コーポレイション 非水溶性ポリマー界面活性剤を含有する安定なオフセット用エマルションインキ

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