JP2002337381A - ラインプリンタの通電制御方法 - Google Patents

ラインプリンタの通電制御方法

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JP2002337381A
JP2002337381A JP2001151921A JP2001151921A JP2002337381A JP 2002337381 A JP2002337381 A JP 2002337381A JP 2001151921 A JP2001151921 A JP 2001151921A JP 2001151921 A JP2001151921 A JP 2001151921A JP 2002337381 A JP2002337381 A JP 2002337381A
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energization
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energizing
energization time
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Masanori Sato
正規 佐藤
Tomoya Kamata
智也 鎌田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体上に適正な記録濃度の画像の記録を
得ることができるとともに、迅速に画像の記録を行うこ
とができる通電制御方法を提供する。 【解決手段】 発熱素子2に対する基準条件の通電電
圧、環境温度下における基準通電時間を、対数関数式で
あらわし、前記対数関数式に前記通電電圧による補正率
A、前記環境温度による補正率Bを乗算し、現ラインの
モータ1相時間から現ラインの通電時間を減算すること
により現ラインの非通電時間を算出し、前記基準通電時
間式に前記現ラインの非通電時間を代入して次ラインの
通電時間を算出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラインプリンタの通
電制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、紙送り機構としてのプラテン
モータに、記録媒体を介してこの記録媒体の幅方向の印
刷範囲に対向しうる長さ寸法を有するラインサーマルヘ
ッドを当接させ、この当接状態で前記プラテンモータを
回転駆動させて記録媒体を搬送させながら、ラインサー
マルヘッドの複数の発熱素子を記録情報に基づいて選択
的に駆動して発熱させることにより、1ラインずつ所望
の画像等の記録を行うラインプリンタが知られている。
【0003】前記ラインプリンタに設けられたラインサ
ーマルヘッドには、記録媒体の搬送方向に対して直交す
る方向に極めて多数の発熱素子が整列配置されている。
このため全ての発熱素子に対して同時に通電して駆動す
る場合には、大型の駆動回路が必要となり、印加電圧も
大きくなるため、バッテリ駆動に対応することができな
い。このことから、各発熱素子に対する通電を数個おき
に分けて分割駆動とすることで、同時に通電する発熱素
子の数を少なくして印加電圧を小さくし、駆動回路の小
型化を図るとともに、容量の小さなバッテリにおいても
駆動することのできる分割通電制御方法が用いられてい
る。
【0004】このラインプリンタを用いて記録媒体上に
適正な濃度の画像等の記録を行う場合、補正した通電時
間により各発熱素子に対して通電を行う必要がある。こ
のため、前記ラインプリンタのメモリには、発熱素子に
対する通電電圧、環境温度、および通電分割数により決
定された発熱素子への通電時間の補正テーブルが記憶さ
れており、これにより、各発熱素子に対して通電が行わ
れていた。
【0005】従来のラインプリンタのメモリには、補正
された通電時間の補正テーブルが記憶されており、例え
ば、表1に示すように、発熱素子に対する環境温度が2
2.5℃以上27.5℃未満の場合に、4.2Vから
0.5V刻みに8.5Vまで10種類の通電電圧に応じ
て9つの通電分割数に対応する90種類の通電時間の補
正テーブルが記憶されていた。
【0006】
【表1】
【0007】そして、前記メモリには、−25℃から5
℃刻みに70℃までの20種類の環境温度に応じて前記
通電電圧と通電分割数に対応する補正テーブルが記憶さ
れていた。したがって、前記メモリには、10×9×2
0=1800個の通電時間の補正テーブルが記憶されて
いた。また、4.2Vから0.1V刻みに8.5Vまで
44種類の通電電圧に対応する場合には、44×9×2
0=7920の通電時間の補正テーブルが記憶される必
要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のライン
プリンタのメモリにおいて記憶されている通電時間の補
正テーブルは、上述のように、発熱素子に対する通電電
圧、環境温度、および通電分割数に応じたものであり、
記録開始直後のプラテンモータのモータスローアップ、
または記録終了直前のモータスローダウンのとき、また
は記録速度が変化するときのプラテンモータの回転速度
の変更に対応するものではなかった。このとき前記プラ
テンモータの回転速度を変更した前後では、モータ1相
時間が変化するため、各発熱素子に対する非通電時間が
異なってしまう。その結果、図10に示すように、前記
非通電時間が長くなると発熱素子の温度は冷却してしま
うので、次に前記発熱素子に対して同様に通電すること
により記録を行うと記録濃度が低下してしまっていた。
一方、前記非通電時間が短くなると発熱素子の温度はあ
まり冷却しないので、次に前記発熱素子に対して同様に
通電することにより記録を行うと記録濃度が上昇してし
まっていた。したがって、一定の記録濃度をもって画像
の記録を行うことができず、適正な記録濃度の画像の記
録を得ることができないという問題を有していた。これ
は、記録の最中において、通電分割数を変更するとき、
これにともなってモータ1相時間が変化する場合であっ
ても同様であった。
【0009】この問題に対し、プラテンモータの回転速
度に対応する補正された通電時間の補正テーブルを、ラ
インプリンタのメモリに記憶させるという解決も考えら
れる。しかし、その場合には、前記メモリに極めて多数
の通電時間の補正テーブルを記憶させなければならな
い。その結果、前記メモリに負荷がかかってしまい、通
電時間を決定する際の通電制御において適正な補正テー
ブルを引き出すのに時間が必要となり、ラインプリンタ
の駆動が遅延してしまうということが考えられる。
【0010】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、プラテンモータの回転速度を変更する場合であ
っても、記録媒体上に適正な記録記録濃度の画像の記録
を得ることができるとともに、迅速に画像の記録を行う
ことができるラインプリンタの通電制御方法を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るラインプリンタの通電制御方法は、発
熱素子に対する基準条件の通電電圧、環境温度下におけ
る基準通電時間を、非通電時間についての一定区間にお
いて変曲点がなく斬増する関数式である基準通電時間式
であらわし、現ラインのモータ1相時間から現ラインの
通電時間を減算することにより現ラインの非通電時間を
算出し、前記基準通電時間式に前記現ラインの非通電時
間を代入して次ラインの通電時間を算出したことを特徴
とする。
【0012】ここで、例えばプラテンモータのモータス
ローアップ、またはモータスローダウン時のようにプラ
テンモータの回転速度が変化すると、それにともないモ
ータ1相時間が変化するので、プラテンモータの回転速
度の変化の前後では適正な通電時間を得るための通電時
間および非通電時間が異なる。そして、非通電時間が異
なれば各発熱素子の冷却度も異なる。これは、記録速度
の変更にともないモータ1相時間が変化する場合や、記
録中に通電分割数を移行することにともないモータ1相
時間が変化する場合も同様である。
【0013】この本発明に係るラインプリンタの通電制
御方法によれば、現ラインの非通電時間を基準通電時間
式に代入することにより次ラインの通電時間を算出する
ので、プラテンモータの回転速度の変化に対応する次ラ
インの通電時間を得ることができる。
【0014】ここで、基準条件とは、発熱素子に対して
通電を行う際に基準となる通電電圧および環境温度の条
件をいい、基準通電時間式とは、基準条件下における発
熱素子に対する適切な通電時間を非通電時間との関係で
あらわす式をいう。また、現ラインとは、現在記録して
いるラインをあらわし、次ラインとは、現ラインの次に
記録すべきラインをあらわす。
【0015】また、本発明に係る他のラインプリンタの
通電制御方法は、記録条件を変更させることにより前記
現ラインのモータ1相時間が変化するとき、前記基準通
電時間式に変更前の記録条件下における非通電時間を代
入して現ラインの通電時間を算出し、変更後の前記記録
条件下における前記現ラインのモータ1相時間から前記
現ラインの通電時間を減算して現ラインの非通電時間を
算出し、前記基準通電時間式に前記現ラインの非通電時
間を代入して次ラインの通電時間を算出することを繰り
返すことにより得られる前記次ラインの通電時間の値
を、前記基準通電時間式の値と変更後の前記記録条件下
における通電時間式の値が等しくなるような値に収束さ
せたことを特徴とする。
【0016】この本発明に係る他のラインプリンタの通
電制御方法によれば、得られる次ラインの通電時間の値
を前記基準通電時間式で示す直線と変更後の前記記録条
件下における通電時間式で示す直線または曲線との交点
の値に収束させることにより、プラテンモータの回転速
度の変化に対応する最適な次ラインの通電時間を得るこ
とができる。
【0017】ここで、記録条件とは、モータの回転速
度、1秒間または1分間に何頁または何画素(ドット)
の記録を行うことが可能かによって示す記録速度および
通電分割数等をいうものとする。また、通電時間式と
は、ある記録条件下における発熱素子に対する通電時間
を非通電時間との関係であらわす式をいう。
【0018】また、本発明に係る他のラインプリンタの
通電制御方法は、前記次ラインの通電時間を、前記各発
熱素子に対する通電電圧および環境温度に基づいて補正
したことを特徴とする。
【0019】この本発明に係る他のラインプリンタの通
電制御方法によれば、前記次ラインの通電時間を、前記
通電電圧および前記環境温度に基づいて補正することに
より、前記次ラインの通電時間を決定するので、前記通
電電圧および前記環境温度に適合した適切な次ラインの
通電時間を得ることができる。
【0020】また、本発明に係る他のラインプリンタの
通電制御方法は、前記基準通電時間式を、対数関数式で
あらわし、前記対数関数式によって算出される基準通電
時間を、前記通電電圧および前記環境温度に基づいて補
正し、次ラインの通電時間を決定したことを特徴とす
る。
【0021】ここで、本発明者等の研究により、各発熱
素子に対して最適な通電時間を得るための通電時間と非
通電時間との関係は、対数関数式であらわすことができ
るということがわかった。このため、この本発明に係る
他のラインプリンタの通電制御方法によれば、記録を行
うにあたり最適な通電時間を得ることができる。
【0022】また、本発明に係る他のラインプリンタの
通電制御方法は、前記対数関数式を、複数の線形的な関
数式に置換し、前記線形的な関数式によって算出される
基準通電時間を、前記通電電圧および前記環境温度に基
づいて補正し、次ラインの通電時間を決定したことを特
徴とする。
【0023】この本発明に係る他のラインプリンタの通
電制御方法によれば、制御手段において線形的な関数式
によって通電時間を算出するので、対数関数式によって
算出する場合と比較して計算式が複雑にならず、前記制
御手段への負担を少なくし、迅速に通電時間を算出する
ことができる。
【0024】さらに、本発明に係る他のラインプリンタ
の通電制御方法は、前記次ラインの通電時間を、前記通
電電圧、前記環境温度および発熱素子の抵抗に対応する
ヘッドランクに基づいて補正し、次ラインの通電時間を
決定したことを特徴とする。
【0025】この本発明に係る他のラインプリンタの通
電制御方法によれば、ヘッドランクによる補正率を演算
するので、より的確な前記次ラインの通電時間を決定す
ることができる。ここでヘッドランクとは、いくつかの
発熱素子の抵抗値の平均値を定め、あらかじめサーマル
ヘッドの各発熱素子の抵抗値を測定し、測定された抵抗
値を数値が近似した前記平均値に分類したものであり、
前記ヘッドランクは、前記各平均値に対応して定められ
ている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1か
ら図10を参照して説明する。
【0027】図1は本発明に係るラインプリンタの各部
の動作を制御する制御手段1の実施形態を示したもの
で、この制御手段1には、各発熱素子2に対する通電時
間を制御する通電制御部3、および紙送り機構としての
プラテンモータ4のモータ1相時間を制御するモータ駆
動制御部5が設置されている。また、前記制御手段1に
は、適宜な容量のROM、RAM等により形成されたメ
モリ6が設置されており、前記メモリ6には、各発熱素
子2に対する通電を分割して駆動する制御、発熱素子2
を記録情報に基づいて選択的に発熱させるような制御、
およびプラテンモータ4を回転駆動させるような制御等
を行うプログラムが記録されている。
【0028】ここで、本発明者等の研究により、各発熱
素子2に対して適切な通電時間を得るための通電時間と
非通電時間との関係は一定区間において変曲点がなく斬
増する関数式である基準通電時間式、例えば所定の指数
関数式、対数関数式、2次関数式、3次関数式等であら
わすことができ、特に、最適な通電時間を得るための通
電時間と非通電時間との関係は、対数関数式であらわす
ことができるということがわかった。このため、既に記
録が行われた現ラインの非通電時間Th0をxとすると
き、発熱素子2に対する基準条件下の通電電圧、環境温
度下における基準通電時間は、基準通電時間式f(x)
であらわすことができると考えられる。これにより、こ
れから記録を開始する次ラインの適正な通電時間Th’
は、前記基準通電時間式f(x)のxに、前記現ライン
の非通電時間Th0を代入することにより算出すること
ができる。
【0029】一方、例えば紙送り機構としてのプラテン
モータ4のモータスローアップ、またはモータスローダ
ウン時のように、前記プラテンモータ4の回転速度が変
化する場合、プラテンモータ4の回転速度の変化にとも
ないモータ1相時間が変化する。このため、プラテンモ
ータ4の回転速度が変化すると、適正な記録濃度の画像
の記録を得るための通電時間および非通電時間が異なる
ことがわかる。
【0030】また、一定の記録速度下において各発熱素
子2に対し通電を行う場合を式にあらわすと、y+x=
a(xは非通電時間、yは通電時間、aはモータ1相時
間をあらわす)となるので、一定の記録速度下における
各発熱素子2に対する通電時間の通電時間式は、y=−
x+aという関数式であらわすことができる。このた
め、一定の記録速度下における各発熱素子2に対する適
正な通電時間の値は、前記通電時間式y=−x+aにお
けるy値と前記基準通電時間式y=f(x)におけるy
値とが等しくなるような値であるといえる。すなわち、
各発熱素子2に対する適正な通電時間の値は、x軸を非
通電時間としy軸を通電時間とするグラフ上で前記通電
時間式y=−x+aで示す直線と前記基準通電時間式y
=f(x)で示す直線または曲線との交点であらわすこ
とができる。そして、記録速度の変化にともないモータ
1相時間Tmが変化するので、適正な記録濃度の画像の
記録を得るための通電時間および非通電時間が異なるこ
とがわかる。
【0031】さらに、一定の通電分割数下において発熱
素子2に対し通電を行う場合を式にあらわすと、x=y
(d−1)(xは非通電時間、yは通電時間、dは分割
数をあらわす)となるので、一定の通電分割数下におけ
る発熱素子2に対する通電時間の通電時間式は、y=x
/(d−1)という関数式であらわすことができる。こ
のため、一定の通電分割数下において発熱素子2に対す
る最適な通電時間の値は、前記通電時間式y=x/(d
−1)におけるy値と前記基準通電時間式y=f(x)
におけるy値とが等しくなるような値であるといえる。
すなわち、各発熱素子2に対する適正な通電時間の値
は、x軸を非通電時間としy軸を通電時間とするグラフ
上で前記通電時間式y=x/(d−1)で示す直線と前
記基準通電時間式f(x)で示す直線または曲線との交
点であらわすことができる。そして、通電分割数が増加
すれば、各発熱素子2に対する非通電時間は増加した通
電分割数の通電時間分増加し、通電分割数が減少すれ
ば、各発熱素子2に対する非通電時間は減少した通電分
割数の通電時間分減少し、この通電時間の変化にともな
いモータ1相時間Tmが変化するので、適正な記録濃度
の画像の記録を得るための通電時間および非通電時間が
異なることがわかる。
【0032】また、次ラインの通電時間Th’を求める
にあたり、前記現ラインの非通電時間Th0は、前記通
電制御部3によって、記録開始時には最大値となるよう
に設定され、記録中には前記モータ駆動制御部5によっ
て決定された現ラインのモータ1相時間Tmから現ライ
ンの通電時間Thを減算することにより算出されて設定
されるようにプログラムされている。
【0033】さらに、本実施形態においては、通電電圧
および環境温度に対応したより適正な次ラインの通電時
間Th’を得るため、算出した前記次ラインの通電時間
Th’に、発熱素子2に対する通電電圧による補正率
A、および環境温度による補正率Bを乗算することによ
って、次ラインの通電時間Th’を決定するようになさ
れている。このため、本実施形態においては表2に示す
4.2Vから0.1V刻みに8.5Vまで44種類の通
電電圧による補正率Aが用意されている。また、表3に
示す−25℃から5℃刻みに70℃までの20種類の前
記環境温度による補正率Bが用意されている。そして、
前記通電電圧による補正率Aおよび環境温度による補正
率Bは、前記メモリ6に記憶されている。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】そして、決定された次ラインの通電時間T
h’により、通電制御部3が各発熱素子2に通電するよ
う制御するプログラムが記憶されている。
【0037】また、前記ラインプリンタには、一定範囲
内の抵抗値を有する各発熱素子2が設けられているが、
前記各発熱素子2の抵抗値を詳細に測定すると、測定し
た抵抗値は多少異なる。そこで、前記ラインプリンタ
は、前記各発熱素子2の抵抗値に対応したより適正な次
ラインの通電時間Th’を得るため、あらかじめ測定し
た抵抗値を例えば表4に示すような4種類のヘッドラン
クに分類し、前記ヘッドランク毎の補正率を定め、前記
基準通電時間式f(x)により算出された前記次ライン
の通電時間Th’に、ヘッドランクによる補正率Cを演
算して次ラインの通電時間Th’を決定するものであっ
てもよい。
【0038】
【表4】
【0039】図2は、基準条件として8.5Vの通電電
圧および25℃の環境温度下における黒色と赤色の2色
の画像の記録を得ることができるラインプリンタの発熱
素子2に対する基準通電時間式f(x)に前記通電電圧
による補正率Aおよび環境温度による補正率Bを乗算し
たものを示すグラフである。前記2色の画像の記録を得
ることができるラインプリンタは、発熱素子が一定の温
度領域の温度となるように電圧が印加されると、前記発
熱素子により加熱された記録媒体が赤色に発色し、前記
一定の温度領域以上の温度となるように電圧が印加され
ると、前記記録媒体が黒色に発色するようになされてい
るラインプリンタである。
【0040】図2において、前記基準条件下における前
記黒色の画像の記録を得るための基準通電時間式は、 f(x)=(0.2×ln(x)+0.5376)×
1.9 という対数関数式であらわされており、一方、前記赤色
の画像の記録を得るための基準通電時間式は、 f(x)=(0.2×ln(x)+0.5376)×
0.8 という対数関数式であらわされている。ここで、前記基
準条件下における通電電圧による補正率Aおよび環境温
度による補正率Bは1.000であるので、図2に示す
ように、前記基準通電時間式f(x)が、前記基準条件
下において適正な画像の記録を得るための通電時間を示
すものとなる。
【0041】そして、前記基準通電時間式f(x)のx
に現ラインの通電時間Thを代入することにより、適正
な画像の記録を得るための次ラインの通電時間Th’を
得ることができるようになされている。
【0042】また、図2に示すように、例えば1秒間に
何画素の記録を行うことが可能であるかによって示され
る記録速度が900ppsの場合における通電時間式
は、前述のとおりy=−x+aとしてあらわすことがで
き、900ppsの記録速度下における適切な通電時間
は、前記通電時間式で示す直線と前記基準通電時間式f
(x)で示す曲線との交点P1であらわすことができ
る。一方、記録速度が540ppsの場合における通電
時間式をy=−x+bとしてあらわす場合、540pp
sの記録速度下における適切な通電時間は、前記通電時
間式で示す直線と前記基準通電時間式で示す曲線との交
点P2であらわすことができる。そして、例えば記録速
度を900ppsから540ppsに減速する場合、前
記基準通電時間式f(x)のxに現ラインの非通電時間
Th0を代入して次ラインの通電時間Th’を得る。こ
のように次ラインの通電時間Th’を繰り返し得る結
果、得られる通電時間の値が、記録速度変化前の通電時
間式の交点P1の値から徐々に記録速度変化後の交点P
2の値に収束し、最終的に適正な画像の記録を得るため
の次ラインの通電時間Th’を得ることができるように
なされている。
【0043】また、例えば通電分割数が4分割である場
合における通電時間式は、前述の通電時間式に通電分割
数を代入するとy=x/(4−1)としてあらわすこと
ができ、通電分割数が4分割である場合の適切な通電時
間は、前記通電時間式で示す直線と前記基準通電時間式
f(x)で示す曲線との交点P3であらわすことができ
る。一方、通電分割数が2分割である場合における通電
時間式は、y=x/(2−1)としてあらわすことがで
き、通電分割数が2分割である場合の適切な通電時間
は、前記通電時間式で示す直線と前記基準通電時間式で
示す曲線との交点P4であらわすことができる。そし
て、例えば通電分割数を4分割から2分割に移行する場
合、前記基準通電時間式f(x)のxに現ラインの非通
電時間Th0を代入して次ラインの通電時間Th’を得
る。このように次ラインの通電時間Th’を繰り返し得
る結果、得られる通電時間の値が、通電分割数の変化前
の交点P3の値から徐々に通電分割数の変化後の交点P
4の値に収束し、最終的に適正な画像の記録を得るため
の次ラインの通電時間Th’を得ることができるように
なされている。
【0044】なお、前記制御手段1において基準通電時
間式を対数関数式として次ラインの通電時間Th’を求
めることは制御手段1に多大な負担を負荷することとな
るため、前記対数関数を数個の線形的な関数式に置換
し、前記各線形的な関数式に、電圧による補正率Aおよ
び温度による補正率Bを乗算することにより、次ライン
の通電時間Th’を求めるようにするとよい。例えば、
前記8.5Vの電圧および25℃の温度を基準条件とし
て2色の画像の記録である黒色および赤色を発色させる
場合の前記基準通電時間式f(x)の基準となるf’
(x)=0.2×ln(x)+0.5376の対数関数
式は、 (0≦x<1)の場合には、f’(x)=0.2x+
0.44 (1≦x≦4.5)の場合には、f’(x)=0.1x
+0.54 (4.5≦x≦28)の場合には、f’(x)=0.0
1x+0.945 (x≧28)の場合には、f’(x)=1.225 という線形的な関数式によりあらわすことができる。こ
れより、次ラインの通電時間Th’を求めて各発熱素子
2に通電するよう制御するプログラムが記憶されるもの
であってもよい。
【0045】次に、本実施形態のラインプリンタの通電
制御方法について説明する。
【0046】前記ラインプリンタを始動し、記録データ
7が前記制御手段1の通電制御部3、およびモータ駆動
制御部5に送られると、まず、図3に示すようにモータ
駆動制御部5によってプラテンモータ4の現ラインのモ
ータ1相時間Tmが決定されるとともに、前記通電制御
部3によってメモリ6から通電電圧による補正率Aおよ
び環境温度による補正率Bを引き出される。ここで、前
記ラインプリンタの始動時には前ラインの通電は行われ
ておらず、前ラインの非通電時間を求めることができな
い。このため、通電制御部3によって非通電時間の最大
値を前ラインの非通電時間として、基準条件の通電電圧
および環境温度下における基準通電時間式f(x)に通
電電圧による補正率Aおよび環境温度による補正率Bを
乗算したものに前ラインの非通電時間xを代入すること
により、現ラインの通電時間Thが決定される。そし
て、図4に示すように、前記現ラインのモータ1相時間
Tmによってプラテンモータ4を回転駆動させるととも
に、決定された前記現ラインの通電時間Thによって各
発熱素子2に現ラインの通電時間Thが行われる。
【0047】次に、前記現ラインのモータ1相時間Tm
および前記現ラインの通電時間Thの情報が前記通電制
御部3に送られ、前記現ラインのモータ1相時間Tmか
ら前記現ラインの通電時間Thが減算されることによっ
て、図5に示すように現ラインの非通電時間Th0が算
出される。そして、前記モータ駆動制御部5によって、
図6に示すように次ラインの仮モータ1相時間Tm”が
設定されるとともに、前記通電制御部3によって、メモ
リ6から電圧による補正率Aおよび温度による補正率B
が引き出される。そして、図7に示すように、前記基準
通電時間式f(x)に、電圧による補正率Aおよび温度
による補正率Bが乗算され、前記基準通電時間式f
(x)のxに現ラインの非通電時間Th0が代入される
ことにより、次ラインの通電時間Th’が算出される。
【0048】例えば、プラテンモータ4のモータスロー
アップ時においては、モータスローアップにともない各
発熱素子2に対する非通電時間が徐々に減少するが、現
ラインの非通電時間Th0が基準通電時間式f(x)の
xに代入されることにより、減少した非通電時間に対す
る最適な次ラインの通電時間Th’が算出される。一
方、モータスローダウン時においては、モータスローダ
ウンにともない発熱素子2に対する非通電時間が徐々に
増加するが、現ラインの非通電時間Th0が基準通電時
間式f(x)のxに代入されることにより、増加した非
通電時間に対する最適な次ラインの通電時間Th’が算
出される。
【0049】また、図2に示すように、基準条件として
8.5Vの通電電圧および25℃の環境温度をもって発
熱素子2に通電を行い、900ppsの記録速度で画像
の記録を行う場合、まず、現ラインの非通電時間Th0
が基準通電時間f(x)のxに代入され、次ラインの通
電時間Th’が算出される。このとき、前記基準条件で
ある通電電圧が8.5Vである場合の補正率は1.00
0であり、また基準条件としての環境温度が25℃であ
る場合の補正率は1.000である。このため、算出さ
れた前記次ラインの通電時間Th’を次ラインの通電時
間Th’として決定し、前記基準条件下における前記基
準通電時間式f(x)で示す曲線と900ppsの速度
で記録を行う場合の通電時間式で示す直線の交点(図2
に示すP1)の値を得る。このとき、例えば基準条件と
しての通電電圧が8.0Vの場合には、算出された前記
次ラインの通電時間Th’に通電電圧による補正率Aと
して1.160が乗算される。また、環境温度が20℃
である場合には、環境温度による補正率Bとして1.0
74が乗算される。これにより、次ラインの通電時間T
h’を決定する。
【0050】ここで、同一の基準条件で記録速度が90
0ppsから540ppsの記録速度に減速する場合
は、記録速度の変化にともない非通電時間が増加する。
この変化した非通電時間を現ラインの非通電時間Th0
として基準通電式f(x)に代入することにより、増加
した非通電時間に対応する次ラインの通電時間Th’を
得る。そして、変化した非通電時間を現ラインの非通電
時間Th0として基準通電式f(x)に代入することを
繰り返すことにより、得られる通電時間の値は540p
psの記録速度で記録を行う場合に最適な次ラインの通
電時間Th’である前記基準通電時間式f(x)で示す
曲線と540ppsの速度で記録を行う場合の通電時間
式で示す直線との交点(図2に示すP2)の値に収束し
ていく。そして、最終的に、540ppsの記録速度で
記録を行う場合に最適な次ラインの通電時間Th’が算
出される。
【0051】具体的には、例えば記録速度を900pp
sから540ppsに減速する場合、図2に示すよう
に、交点P1における通電時間は0.91秒mmであ
る。次に、540ppsの速度で記録する際のモータ1
相時間2.78秒mmから前記通電時間0.91秒mm
を減算すると、現在の非通電時間は、1.87秒mmと
なる。よって、次ラインの通電時間は、基準通電時間式
f(x)に現在の非通電時間である1.87秒mmを代
入して算出すると1.25秒mmとなる。次に、前述と
同様にモータ1相時間2.78秒mmから前記通電時間
1.25秒mmを減算すると、非通電時間は1.53秒
mmとなる。よって、次ライン次のラインの通電時間
は、基準通電時間式f(x)に前記非通電時間1.53
秒mmを代入して算出すると1.18秒mmとなる。
【0052】このように現ラインの非通電時間を基準通
電時間式f(x)に代入して次ラインの通電時間の値を
求めていくことを繰り返すことにより、徐々に交点P2
の通電時間1.2秒mmの値に収束し、最終的に前記交
点P2の通電時間の値を得ることができる。
【0053】さらに、図2に示すように、基準条件とし
て8.5Vの通電電圧および25℃の環境温度をもって
発熱素子2に通電を行い、通電を4分割として画像の記
録を行う場合、まず、現ラインの非通電時間Th0が基
準通電時間式f(x)のxに代入され、次ラインの通電
時間Th’が算出される。このとき、前記基準条件であ
る通電電圧が8.5Vである場合の補正率は1.000
であり、また基準条件としての環境温度が25℃である
場合の補正率は1.000である。このため、算出され
た前記次ラインの通電時間Th’を次ラインの通電時間
Th’として決定し、前記基準条件下における前記基準
通電時間式f(x)で示す曲線と通電分割数が4分割で
ある場合の通電時間式で示す直線との交点(図2に示す
P3)の値を得る。
【0054】ここで、同一の基準条件で通電分割数を4
分割から2分割に移行する場合、通電分割数の変更にと
もない非通電時間が減少する。この変更した非通電時間
を現ラインの非通電時間Th0として基準通電式f
(x)に代入することにより、減少した非通電時間に対
応する次ラインの通電時間Th’を得る。そして、変更
した非通電時間を現ラインの非通電時間Th0として基
準通電式f(x)に代入することを繰り返すことによ
り、得られる通電時間の値は2分割で記録を行う場合に
最適な次ラインの通電時間Th’である前記基準通電時
間式f(x)で示す曲線と通電分割数が2分割である場
合の通電時間式で示す直線との交点(図2に示すP4)
の値に収束していき、最終的に、2分割で記録を行う場
合に最適な次ラインの通電時間Th’が算出される。
【0055】具体的には、例えば通電分割数を4分割か
ら2分割に変更する場合、図2に示すように、交点P3
における通電時間は1.62秒mmであり、2分割で記
録する際の非通電時間は現在の通電時間と等しくなるか
ら、現在の非通電時間は1.62秒mmである。よっ
て、次ラインの通電時間は、基準通電時間式f(x)に
現在の非通電時間である1.62秒mmを代入して算出
すると、1.21秒mmとなる。次に、前述と同様にこ
のラインにおける通電時間と非通電時間とは等しいの
で、非通電時間は1.21秒mmとなり、次ラインの次
のラインの通電時間は、基準通電時間式f(x)にこの
ラインの非通電時間である1.21秒mmを代入するこ
とにより、1.1秒mmでと算出される。
【0056】このように現ラインの非通電時間を基準通
電時間式f(x)に代入して次ラインの通電時間の値を
求めていくことを繰り返すことにより、徐々に交点P4
の通電時間1.03秒mmの値に収束し、最終的に前記
交点P4の通電時間の値を得ることができる。
【0057】なお、この通電時間の値が最適な次ライン
の通電時間Th’の値に収束していくのは、記録速度を
540ppsから900ppsに加速する場合、または
通電分割数を2分割から4分割に移行する場合も同様で
ある。
【0058】そして、算出された前記次ラインの通電時
間Th’によって各発熱素子2に次ラインの通電が行わ
れる。
【0059】なお、通電分割数がd分割であるとき、 仮モータ1相時間Tm”<現ラインの通電時間Th×d であるときは、仮モータ1相時間Tm”は、モータ駆動
制御部5によって、図8に示すように、 仮モータ1相時間Tm”=現ラインの通電時間Th×d に修正されて次ラインのモータ1相時間Tm’とされ
る。
【0060】一方、仮モータ1相時間Tm”≧現ライン
の通電時間Th×dであるときは、仮モータ1相時間T
m”は、前記モータ駆動制御部5によって、図9に示す
ように、そのまま次ラインのモータ1相時間Tm’とさ
れる。
【0061】そして、前記次ラインのモータ1相時間T
m’に基づいて、前記モータ駆動制御部5によってプラ
テンモータ4が回転駆動される。
【0062】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0063】本実施形態においては、基準条件の通電電
圧および環境温度下における基準通電時間式f(x)
に、通電電圧による補正率A、および環境温度による補
正率Bを乗算し、前記基準通電時間式f(x)のxに現
ラインの非通電時間Th0を代入することにより次ライ
ンの通電時間Th’を求めるので、プラテンモータの回
転速度の変更に対応した次ラインの通電時間Th’を算
出することができる。すなわち、モータのスローアップ
またはスローダウン時において、モータ1相時間が変化
する場合であっても、プラテンモータの回転速度の変更
に対応した次ラインの通電時間Th’を得ることができ
る。また、記録速度が変更するにともないモータ1相時
間が変化する場合や、通電分割数を移行するにともない
モータ1相時間が変化する場合には、現ラインの非通電
時間Thに基づいて次ラインの通電時間Th’を算出す
ることにより、通電時間の値が変更後の記録速度または
通電分割数に最適な次ラインの通電時間Th’の値に収
束されるので、モータ1相時間の変化に対応した最適な
通電時間を得ることができる。
【0064】したがって、プラテンモータ4がスローア
ップまたはスローダウンする場合、記録速度を変更する
場合、または通電分割数を移行する場合に、これらにと
もなってプラテンモータの回転速度が変化した場合であ
っても、記録媒体上に一定の適切な記録濃度をもって記
録を行うことができる。
【0065】また、本実施形態においては、次ラインの
通電時間Th’を求める場合に、通電電圧による補正率
Aおよび環境温度による補正率Bを用いるが、前記通電
電圧による補正率Aの種類は44種類であり、前記環境
温度による補正率Bの種類は20種類であるため、合計
して64種類の補正テーブルをメモリ6に記憶すれば次
ラインの通電時間Th’を求めることができる。このた
め、通電時間の補正を行う場合に、同一の条件下におけ
る従来のラインプリンタでは、7920種類の分割数毎
の電圧および温度の補正テーブルを記憶しなければなら
なかったのと比較して、メモリ6に記憶する補正テーブ
ルの数を大幅に削減することができ、前記メモリ6の負
担を軽減することができるので、迅速に画像の記録を得
ることができる。
【0066】さらに、次ラインの通電時間Th’を算出
する際に、各発熱素子2の抵抗値に対応するヘッドラン
クによる補正率Cを乗算することにより、前記ヘッドラ
ンクに対応した通電時間を得ることができる。したがっ
て、記録媒体上により適切な記録濃度をもって記録を得
ることができる。
【0067】なお、本実施形態においては、各発熱素子
2に対する通電時間と非通電時間の関係を対数関数式で
あらわすものであるが、これに限定されるものではな
く、他の一定区間において変曲点がなく斬増する関数式
であらわせばよい。また、本実施形態においては、基準
条件の通電電圧および環境温度下の基準通電時間式に、
通電電圧による補正率等を乗算するものであるが、これ
に限定されるものではなく、前記通電電圧による補正率
等を加算、除算、割算すること等により演算するもので
あればよい。
【0068】また、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、必要に応じて種々変更することが可能で
ある。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るライン
プリンタの通電制御方法によれば、プラテンモータがモ
ータスローアップまたはモータスローダウンする場合、
記録速度が変化する場合、または通電分割数の移行する
場合等のプラテンモータの回転速度が変化するときであ
っても、記録媒体上に一定の適切な記録濃度をもって記
録を行うことができる。また、従来と比較してメモリの
負担を軽減できるので、記録媒体上により迅速な画像の
記録を得ることができる。
【0070】また、本発明に係る他のラインプリンタの
通電制御方法によれば、基準通電時間式で示す直線また
は曲線と通電時間式で示す直線との交点の値に次ライン
の通電時間の値を収束させることにより、最適な記録濃
度をもって記録媒体状に記録を行うことができる。
【0071】また、本発明に係る他のラインプリンタの
通電制御方法によれば、通電電圧および環境温度に基づ
き、記録媒体上に一定のより適切な記録濃度をもって記
録媒体上に記録を行うことができる。
【0072】また、本発明に係る他のラインプリンタの
通電制御方法によれば、最適な記録濃度をもって記録媒
体状に記録を行うことができる。
【0073】また、本発明に係る他のラインプリンタの
通電制御方法によれば、ラインプリンタのメモリの負担
を軽減することができるので、迅速な画像の記録を得る
ことができる。
【0074】さらに、本発明に係る他のラインプリンタ
の通電制御方法によれば、ヘッドランクによる補正率を
演算して次ラインの通電時間を決定するので、一定のよ
り適切な記録濃度をもって記録媒体上に記録を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる通電制御方法を用いたライン
プリンタの制御手段を示す概念図
【図2】 図1に示す通電制御手段で通電時間を制御す
る場合の通電時間と非通電時間の関係を示すグラフ
【図3】 図1に示す通電制御手段で通電時間を制御す
る場合の現ラインのモータ1相時間を示す概念図
【図4】 図1に示す通電制御手段で通電時間を制御す
る場合の現ラインの通電時間を示す概念図
【図5】 図1に示す通電制御手段で通電時間を制御す
る場合の現ラインの非通電時間を示す概念図
【図6】 図1に示す通電制御手段で通電時間を制御す
る場合の仮モータ1相時間現ラインの非通電時間を示す
概念図
【図7】 図1に示す通電制御手段で通電時間を制御す
る場合の次ラインの通電時間を示す概念図
【図8】 図1に示す通電制御手段で通電時間を制御す
る場合の仮モータ1相時間<現ラインの通電時間×分割
数であるときの次ラインのモータ1相時間を示す概念図
【図9】 図1に示す通電制御手段で通電時間を制御す
る場合の仮モータ1相時間≧現ラインの通電時間×分割
数であるときの次ラインのモータ1相時間を示す概念図
【図10】 プラテンモータの回転速度の変化の前後に
おける発熱素子に対する非通電時間を示すグラフ
【符号の説明】
1 制御手段 2 発熱素子 3 通電制御部 4 プラテンモータ 5 モータ駆動制御部 6 メモリ 7 記録データ Th 現ラインの通電時間 Th’ 次ラインの通電時間 Th0 現ラインの非通電時間 Th0’ 次ラインの非通電時間 Tm 現ラインのモータ一相時間 Tm’ 次ラインのモータ一相時間 Tm” 仮のモータ一相時間
フロントページの続き Fターム(参考) 2C066 AA03 AB01 AB09 AC01 CA03 CA05 CA22 CA23 CB01 CB03 CB05 CE03 CE04 CE06 CE07 CE14 CE15 CZ03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱素子に対する基準条件の通電電圧、
    環境温度下における基準通電時間を、非通電時間につい
    ての一定区間において変曲点がなく斬増する関数式であ
    る基準通電時間式であらわし、現ラインのモータ1相時
    間から現ラインの通電時間を減算することにより現ライ
    ンの非通電時間を算出し、前記基準通電時間式に前記現
    ラインの非通電時間を代入して次ラインの通電時間を算
    出したことを特徴とするラインプリンタの制御方法。
  2. 【請求項2】 記録条件を変更させることにより前記現
    ラインのモータ1相時間が変化するとき、前記基準通電
    時間式に変更前の記録条件下における非通電時間を代入
    して現ラインの通電時間を算出し、変更後の記録条件下
    における前記現ラインのモータ1相時間から前記現ライ
    ンの通電時間を減算して現ラインの非通電時間を算出
    し、前記基準通電時間式に前記現ラインの非通電時間を
    代入して次ラインの通電時間を算出することを繰り返す
    ことにより得られる次ラインの通電時間の値を、前記基
    準通電時間式の値と変更後の記録条件下における通電時
    間式の値とが等くなるような値に収束させたことを特徴
    とする請求項1に記載のラインプリンタの制御方法。
  3. 【請求項3】 前記次ラインの通電時間を、前記各発熱
    素子に対する通電電圧および環境温度に基づいて補正し
    たことを特徴とする請求項1および請求項2に記載のラ
    インプリンタの制御方法。
  4. 【請求項4】 前記基準通電時間式を、対数関数式であ
    らわし、前記対数関数式によって算出される基準通電時
    間を、前記通電電圧および前記環境温度に基づいて補正
    し、次ラインの通電時間を決定したことを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれかに記載のラインプリン
    タの通電制御方法。
  5. 【請求項5】 前記対数関数式を複数の線形的な関数式
    に置換し、前記線形的な関数式によって算出される基準
    通電時間を、前記通電電圧および前記環境温度に基づい
    て補正し、次ラインの通電時間を決定したことを特徴と
    する請求項4に記載のラインプリンタの通電制御方法。
  6. 【請求項6】 前記次ラインの通電時間を、前記通電電
    圧、前記環境温度および発熱素子の抵抗値に対応するヘ
    ッドランクに基づいて補正し、次ラインの通電時間を決
    定したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいず
    れかに記載のラインプリンタの通電制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018047642A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、プログラム

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