JP2002337191A - 導光板の製造方法 - Google Patents

導光板の製造方法

Info

Publication number
JP2002337191A
JP2002337191A JP2001143818A JP2001143818A JP2002337191A JP 2002337191 A JP2002337191 A JP 2002337191A JP 2001143818 A JP2001143818 A JP 2001143818A JP 2001143818 A JP2001143818 A JP 2001143818A JP 2002337191 A JP2002337191 A JP 2002337191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light guide
guide plate
gate
light
width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001143818A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3748788B2 (ja
Inventor
Naoaki Sakamoto
直明 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2001143818A priority Critical patent/JP3748788B2/ja
Publication of JP2002337191A publication Critical patent/JP2002337191A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3748788B2 publication Critical patent/JP3748788B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出射光量の均一性の向上を実現した導光板を
歩留まり良く製造することができる導光板の製造方法を
提供する。 【解決手段】 光源からの光を一側端面から内部に導入
し、該光を一主面から出射させる構造を備えた導光板の
製造方法において、ゲート部15と、該ゲート部15と
一体に形成された導光板部16とからなる板状の成形材
17を射出成形により作製する工程において、前記ゲー
ト部15と前記導光板部16との接続部18におけるゲ
ート幅WGと、該接続部における導光板幅WLとを略同一
に形成する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロントライトや
バックライトに用いて好適な導光板の製造方法に関し、
特に、出射面からの出射光の均一性を高めるための導光
板の製造技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】太陽光や照明光を光源として表示を行う
反射型液晶表示装置は、消費電力が小さいという特徴か
ら、携帯電話や携帯情報端末などに用いられているが、
この反射型液晶表示装置は、外部の光源が利用できない
暗所での表示が極端に劣るという問題がある。この問題
を解決するために、反射型液晶表示装置にバックライト
を配して、外光が得られない暗所などではこのバックラ
イトを点灯させて透過表示を行う半透過反射型液晶表示
装置が知られている。しかしながら、この種の半透過反
射型液晶表示装置ではバックライトの光を金属薄膜から
なる反射膜を通過させて表示に利用するため、透過表示
と反射表示の明るさを両立させることが困難であった。
【0003】そこで、導光板の側端面から導入されたL
ED(Light Emitting Diode)や冷陰極管などの光源か
らの光を導光板の一面から出射させて、この光を反射型
液晶表示素子の前面から照射する面発光装置(フロント
ライト)を備えた液晶表示装置が開発されている。この
ように液晶表示装置の前面にフロントライトを配するこ
とにより、暗所であっても外光を利用する場合と同様の
反射表示が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4は、現在一般に用
いられているフロントライトを備えた表示装置の構成を
模式的に示す斜視図であり、この図に示すフロントライ
ト20は、平板状の導光板22と、この導光板22の一
側端面22aに配置された棒状の光源23とを備えて構
成されている。そして、動作時に光源23から出射され
た光は、前記側端面22aを介して導光板22の内部に
導入され、導光板22の内面で反射を繰り返すうちに、
導光板22の一面(図示上面)に形成されたストライプ
状の溝22cの斜面により反射されて導光板22の出射
面(図示下面)へ向かう光となったものが、この出射面
から出射される。そして、この出射された光がフロント
ライト20の下面に配置された液晶表示装置などの表示
装置24を照明するようになっている。
【0005】ところで、上記フロントライト20に備え
られている導光板22は、金型に樹脂材料を注入して成
形する射出成形により製造されるのが一般的である。こ
れは、射出成形による製造が量産性、製造コストの面か
ら有利であるためであるが、この射出成形により製造さ
れた導光板22を用いた場合に、導光板22の周縁部の
一部に複屈折部が生じるという問題があった。この複屈
折部は、通常肉眼で目視した場合は目立つことはない
が、変更サングラスをかけて目視した場合に特に目立つ
ものであった。
【0006】図5は導光板22に発生した複屈折部の位
置を示すための模式図であり、図6は、前記導光板22
を射出成形により製造するための金型である。図6に示
す金型27は、樹脂材料を金型内部に導入するための樹
脂注入口28と、この樹脂注入口28に連続して形成さ
れたゲート形成部29と、導光板形成部30とを備えて
構成されている。
【0007】本発明者が上記複屈折部について調査した
ところ、図5に示すように、射出成型工程において、導
光板22の一側端面と連続して形成されるゲート24と
の接続部近傍の導光板22内に2箇所の複屈折部25が
形成されていることが判明した。つまり、図6に示す金
型27においては、ゲート形成部29と導光板形成部3
0との接続部31の両端近傍の導光板形成部30側に対
応する位置である。この位置は、ゲート形成部29から
導光板形成部30に流入する樹脂材料が、ゲート形成部
29の幅方向に広がりながら流動する部分であり、特に
前記接続部31の両端近傍においては、樹脂材料の巻き
込みが生じるために導光板形成部30側からゲート形成
部29側への渦状の流れが形成される。従って、このよ
うな流れの不均一性が硬化後の樹脂構造を不均一にする
原因であると本発明者は考えた。そして、射出成形工程
において上記複屈折部25が形成されないようにするた
めの射出成形工程の構成について研究し、本願発明に到
達した。よって、本発明の目的は、複屈折部を生じるこ
となく、均一に光を出射させることが可能な導光板を、
歩留まり良く製造することができる導光板の製造方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、射出成型時
に樹脂注入口から導光板に至るまでのゲートを含む経路
中に、樹脂材料の流れが不均一になる部分があるために
硬化後の樹脂中に前記内部応力が残留し、これによって
導光板内に複屈折部25が形成されるとの考察に基づ
き、射出成型時における金型内部の樹脂材料の流れの制
御について研究を重ねた結果、以下の構成を採用するこ
とにより、前記内部応力を導光板内部に残留させないよ
うにでき、複屈折が生じない導光板を製造できることを
本発明者は知見した。
【0009】すなわち、本発明の導光板の製造方法は、
樹脂材料を金型内部に導入するための樹脂注入口から延
出してゲートを形成し、該ゲートの先端に連続して導光
板を形成する射出成形工程と、前記導光板とゲートとを
分離する分離工程とを含み、前記ゲートと導光板の接続
部におけるゲート幅を、該接続部の導光板幅と略同一と
したことを特徴とするものである。
【0010】本発明の導光板の製造方法によれば、射出
成形によりゲート部と導光板部とが一体になった成形材
が得られる。そして、この成形材は、前記ゲート部と導
光板部との接続部におけるゲート幅WGと導光板幅WL
略同一とされているので、射出成型時に金型内部におけ
る樹脂材料の流れを適切に制御することができる。つま
り、金型に注入された樹脂材料は、樹脂注入口から扇形
に広がり、前記ゲート部を形成するためのゲート形成
部、次いで導光板部を形成するための導光板形成部の順
に充填されるが、金型内に充填された樹脂材料の流速
は、金型内部の形状が急激に変化する部分でより顕著な
ものとなる。上記構成によれば、樹脂材料が金型のゲー
ト形成部と導光板形成部との接続部を通過する際に、金
型内部の形状にほとんど変化がないので、その流速が大
きく変化しないようにすることができ、流速の変化によ
る内部応力の残留を防止して、導光板に複屈折部が形成
されるのを防止することができる。
【0011】次に、本発明の導光板の製造方法において
は、前記ゲートと導光板の接続部におけるゲート幅WG
と、該接続部の導光板幅WLとの比WG/WLを、0.9
以上1.1以下の範囲としてもよい。このような構成と
した場合にも、前記金型のゲート形成部と導光板形成部
の接続部を樹脂材料が通過する際に、流速が大きく変化
しないようにすることができるので、前記接続部及びそ
の近傍で内部応力が残留しないようにすることができ
る。
【0012】次に、本発明の導光板の製造方法において
は、前記樹脂注入口から、前記ゲート部と導光板部の接
続部までの距離を、前記ゲート幅WGの1/2以上とす
ることが好ましい。このような構成とすることにより、
複屈折部が形成されやすい樹脂注入口の近傍と、導光板
部との距離を大きくすることができるので、ゲート部に
形成された樹脂材料の複屈折部が導光板部にまで及ぶの
を防止することができる。
【0013】次に、本発明の導光板の製造方法において
は、前記ゲートの前記導光板との接続部における厚さ
を、該導光板の厚さと略同一とすることが好ましい。こ
のような構成とすることにより、金型のゲート形成部と
導光板形成部との接続部において、導光板の厚さ方向に
おける樹脂材料の流速の変化を小さくすることができる
ので、導光板部の厚さ方向においても内部応力が残留し
ないようにすることができる。従って、導光板部に複屈
折部が形成されるのをより効果的に防止することができ
る。
【0014】次に、本発明の導光板の製造方法において
は、前記ゲートと反対側の導光板の側端面に、光源から
の光を内部に導入するための入光面を形成することがで
きる。
【0015】次に、本発明の導光板の製造方法において
は、前記ゲートが形成された側端面と隣接する導光板の
側端面に、光源からの光を内部に導入するための入光面
を形成することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明するが、本発明は以下の実施の形態に限
定されるものではない。
【0017】図1は、本発明の導光板の製造方法により
導光板を製造する場合に用いる射出成型用の金型を模式
的に示す部分平断面図であり、図2は、図1に示す金型
の側断面図である。図1に示す金型10は、ステンレス
鋼やスチール鋼等からなる金属製の金型であり、樹脂材
料を金型内部に導入するための樹脂注入口11と、この
樹脂注入口に連続するゲート形成部12と導光板形成部
13とがこの順で形成されている。そして、これらゲー
ト形成部12と導光板形成部13とが接する位置である
接続部14における前記ゲート形成部12の幅W1と、
導光板形成部13の幅W2は、同一または略同一とされ
ている。これらの幅W1とW2が略同一とは、これらの幅
の差が導光板形成部13の幅W2の±10%以内である
場合を指す。すなわち、前記幅W1,W2の比W1/W2
0.9〜1.1の範囲であればよい。従って、この金型
10を用いて射出成形された成形材におけるゲート部の
幅WGと導光板部の幅WLとの比WG/WLを0.9〜1.
1の範囲とすることができる。この範囲の成形材とする
ことにより、複屈折部を生じることなく、均一な出射光
量が得られる導光板を製造することができる。
【0018】前記比W1/W2が前記範囲を越える場合に
は、前記ゲート形成部12の幅と、導光板形成部13の
幅との差が大きくなりすぎるために、図1に示すゲート
形成部12と導光板形成部13との接続部14におい
て、樹脂材料の流れの変化が大きくなりすぎので、成形
材の導光板部側に複屈折部が形成されるので好ましくな
い。
【0019】また、図2に示す側面視においては、金型
10の上側に金型10aが配置され、これらの金型1
0,10aとの間に前記ゲート形成部12および導光板
形成部13が形成されている。そして、図示されていな
いが、この金型10aの下面側には、導光板に転写する
ためのストライプ状の溝が多数形成されている。図2に
示すように、ゲート形成部12と導光板形成部13との
接続部14において、ゲート形成部12の厚さと導光板
形成部13の厚さは略同一とされている。
【0020】本実施形態の製造方法の射出成形工程にお
いて、この金型10に注入された樹脂材料は、樹脂注入
口11からゲート形成部12に充填され、続いて導光板
形成部13に順次充填される。その後、冷却工程により
前記充填された樹脂材料が固化され、図2に示すゲート
部15と導光板部16が一体に形成された平板状の成形
材が得られる。
【0021】図3は、図1および図2に示す金型10、
10aを用いて作製された成形材を示す斜視図である。
図3に示す成形材17は、一体に形成されたゲート部1
5と導光板部16とを備えて構成されており、この成形
材17の前記ゲート部15と、導光板部16との接続部
18におけるゲート部15の幅(ゲート幅WG)と、導
光板部16の幅(導光板幅WL)とが、同一または略同
一の幅に形成されている。
【0022】本実施形態の製造方法においては、前記成
形材17のゲート部と導光板部16とを分離して、導光
板を得る。この分離方法としては、カッターによる切断
や、レーザーによる切断など公知の技術を用いることが
できる。
【0023】本実施形態の製造方法においては、射出成
形工程に図1、図2に示す金型10を用いることとされ
ている。射出成形工程では、図1に示す樹脂注入口から
注入された樹脂材料は、ゲート形成部12内において樹
脂注入口11からゲート幅W 1まで広がり、続いて導光
板形成部13に流入して導光板幅W2まで広がり、金型
10の内部に充填される。図1に示す金型10は、前記
接続部14におけるゲート形成部12の幅W1と、導光
板形成部の幅W2が略同一とされているので、金型10
内に注入された樹脂材料が、前記接続部14を通過する
際の樹脂材料の流速が、前記接続部14の中央と、両端
部において大きく異なることがない。これにより樹脂材
料中の流速の差により生じる内部応力を小さくすること
ができる。従って、金型10の内面形状を転写されて形
成された、図3に示す成形材17においては、ゲート幅
Gと導光板幅WLとが略同一に形成されるとともに、成
形材17中に複屈折部が形成されるのを抑制することが
できる。これにより、出射光量が均一な導光板を製造す
ることができる。
【0024】また、前記ゲート幅WGと導光板幅WLとが
同一又は略同一とされているので、前記成形材17のゲ
ート部15と導光板部16とを分離する工程において、
両者の切断精度が低下した場合にも、分離された導光板
部16の均一性に影響を与えることがなく、製品の歩留
まりを向上させることが可能である。つまり、ゲート幅
Gが、導光板幅WLよりも極端に小さく形成されていた
従来の構成では、ゲート部と導光板部を分離する際に前
記両者の接続部で精度良く切断する必要があり、このた
めに切断不良が発生しやすく、製品の歩留まりを低下さ
せていたが、本発明に係る構成によれば、切断位置が多
少ずれたとしても切断不良が発生することがないので、
製品の歩留まりを向上させることができる。
【0025】前記樹脂材料としては、アクリル系樹脂の
ほか、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ樹脂などの透
明な樹脂材料を用いることができるが、透光率が大き
く、また複屈折が生じにくい材料を用いることが好まし
い。具体的な例を挙げるならば、特に限定されるもので
はないが、アートン(商品名:日本合成ゴム社製)、ゼ
オノア(商品名:日本ゼオン社製)などを好適なものと
して挙げることができる。
【0026】また、図1に示すように、本実施形態の金
型10のゲート形成部12は、平面視四角形状とされて
いる。この形状とされているのは、上記金型10を用い
た場合にも、成形材17中に樹脂材料の構造が不均一な
部分が形成される場合があるためである。具体的には、
射出成形工程において金型10内に注入された樹脂材料
が、ゲート形成部12の内部に広がる際、樹脂注入口1
1の出口側両側で渦状に巻き込まれ、これにより樹脂構
造の不均一な部分が形成される。この不均一な部分が導
光板部13に及ぶと導光板部側に複屈折部が生じるの
で、本発明においては、この不均一部分をゲート形成部
12の入り口側の両角部12a、12aに配置させるよ
うにし、前記不均一部分が成形材17の導光板部13に
及ばないように構成されている。従って、本実施形態の
製造方法によれば、導光板部16に前記不均一部分を含
まない成形材17を製造することができる。よって、複
屈折部の生じない導光板を製造することができる。
【0027】また、図1に示す金型10のゲート形成部
12の長さ(樹脂注入口11から、前記接続部14まで
の距離d)は、ゲート形成部12の幅W1の1/3以上
の長さとされている。このような構成により、前記注入
口から注入された樹脂材料がゲート形成部12の幅W1
の幅までに広がる際に、十分な距離を通過して導光板形
成部に到達するようになっている。従って、樹脂材料の
流速がゲート中央部とゲート両端部とで大きく異ならな
いように成形を行うことができ、これにより前記樹脂材
料が広がる際の内部応力を緩和することができるので、
図3に示す成形材17の導光板部16に内部応力が残留
して出射光量が不均一になるのを防止することができ
る。さらに、ゲート部15の長さを十分にとっておくこ
とで、ゲート部15と導光板部16を分離する工程にお
ける切断精度が低下した場合にも、前記不均一部が製品
の導光板に含まれないようにすることができる。
【0028】また、前記ゲート形成部12の長さdは、
ゲート形成部12の幅W1の1/2以上とすることが好
ましい。このような構成とするならば、前記樹脂材料の
流速をより均一化できるので、導光板部16の樹脂の構
造をより均一にすることができ、出射光量をより均一化
した導光板を製造することができる。前記ゲート形成部
12の長さは、ある程度以上大きくしてあれば上記効果
を十分に得ることができる。また、ゲート形成部12の
長さを大きくしすぎると、成形材17のゲート部15が
大きくなって原材料の無駄が多くなり、製造コストの増
大を招くので好ましくない。
【0029】図3に示す成形材17においては、導光板
部の側面のうちゲート部15と反対側の側端面16aま
たはこの側端面16aと隣り合う側端面16b,16b
に、使用時に光源からの光を導光板の内部に導入するた
めの入光面が形成されていることが好ましい。すなわ
ち、ゲート部15と導光板部16との接続部を入光面と
しないことにより、ゲート部15と導光板部16との切
断面を仕上げ加工する工程が必要なくなるので、効率よ
く導光板の製造を行うことができる。また、図1に示す
金型10においては、上記入光面を図3に示す側端面1
6aまたは16bに形成するために、内面13a及び1
3b,13bは、入光面を形成するのに適した形状に加
工されている。この入光面を形成するのに適した形状と
しては、例えば表面粗さ10nm以下の平滑面形状を挙
げることができる。
【0030】
【実施例】以下実施例により、本発明の効果をより明ら
かにするが、本発明は、以下の実施例に限定されるもの
ではない。
【0031】本例では、本発明に係る製造方法により製
造された導光板と、従来の方法により製造された導光板
のそれぞれを作製し、出射光量の均一性の指標として、
偏光子を介した目視観察を行った。以下に、その製造工
程および評価結果について説明する。
【0032】(実施例1)まず、金型を用いた射出成形
により、図3に示す成形材と同様の形状のゲート部と導
光板部が一体に成形された成形材を作製した。この成形
材の導光板部の寸法は、縦50mm×横36mm×厚さ
0.8mmとし、ゲート部の寸法は縦25mm×横36
mm×厚さ0.8mmとした。また、導光板の一側の面
には、250μmピッチで深さ50μmの側面視くさび
状の溝をストライプ状に形成した。
【0033】(実施例2〜4)次に、実施例2〜4とし
て、前記ゲート部の寸法を、表1に示すように縦15m
m〜30mmまで変化させた以外は上記実施例1と同様
として、成形材を作製した。
【0034】(実施例5,6)次に、実施例5,6とし
て、前記ゲート部の幅(ゲート幅)をそれぞれ39m
m、33mmとした以外は上記実施例1と同様にして、
成形材を作製した。(つまり、導光板部の幅は36mm
である。)
【0035】次に、上記にて作製された実施例1〜6お
よび比較例1の成形材について、偏光子(偏光サングラ
ス)を介した目視観察を行い、成形材を構成する材料に
形成されている複屈折部を確認し、以下の評価基準に基
づいて評価を行った。この評価結果も併せて表1に記載
する。尚、下記評価基準において「実用上問題ない」と
は、導光板を表示装置に実装して使用した場合に、表示
装置の表示領域に複屈折部が被らない場合をいう。
【0036】 ◎:導光板部には全く複屈折部が見られない。 ○:導光板部の周縁の一部に複屈折部があるものの、実
用上問題無い。 △:導光板部への複屈折部の広がりが著しい。
【0037】
【0038】表1に示すように、本発明の製造方法によ
り製造された成形材においては、実用上問題となるよう
な複屈折部は確認されず、使用時に均一な光出射が可能
な導光板が得られることが確認された。またゲート部の
長さが、導光板幅の1/3以上とされた実施例1,3,
4の成形材においては、導光板部には全く複屈折部が形
成されておらず、特に出射光分布の均一な優れた導光板
を得られることが確認された。さらに、上記実施例1,
3,4の評価はいずれも◎としたが、特に前記ゲート部
の長さが導光板幅の1/2以上とされた実施例1,4の
成形材は、ゲート部の樹脂注入口側の両角部に小さく複
屈折部が確認されたのみであり、極めて優れた均一性を
備えるものであった。
【0039】また、ゲート幅と導光板幅を異ならせて作
製した実施例5,6の成形材においても、若干の複屈折
部が見られたものの、導光板部の表示領域に対応する部
分には複屈折部は見られず、実用上は問題ないものであ
った。これに対して、ゲート幅を32mmとした比較例
2の成形材は複屈折部の占める割合が大きく、実用に耐
えないものであった。従って、ゲート幅と導光板幅の比
が0.9〜1.1の範囲とされているならば、優れた出
射光量の均一性を備えた導光板を製造できることが確認
された。
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
導光板の製造方法は、ゲート部と、該ゲート部と一体に
形成された導光板部とからなる板状の成形材を射出成形
により作製する工程において、前記ゲート部と前記導光
板部との接続部におけるゲート幅WGを、該接続部の導
光板幅WLとを略同一に形成する構成としたことによ
り、製造された導光板内に内部応力が残留して構造が不
均一となるのを防止することができる。したがって、本
発明の導光板の製造方法によれば、均一な出射光量が得
られる導光板を容易に製造することができる。
【0041】また、前記接続部の導光板幅とゲート幅を
略同一としたことにより、導光板とゲートを分離する工
程において、分離する位置が前記接続部から多少ずれた
としても、導光板に複屈折部が含まれることが無いの
で、量産性に優れた製造方法である。
【0042】次に、本発明においては、前記ゲート部と
導光板部の接続部におけるゲート幅WGと、該接続部の
導光板幅WLとの比WG/WLを、0.9以上1.1以下
の範囲としても、出射光量の均一な導光板を歩留まり良
く製造することができる。
【0043】次に、前記ゲート部の長さを、前記ゲート
幅WGの1/3以上とするならば、作製された導光板の
出射光量の均一性をより向上させることができる。
【0044】次に、前記ゲート部の前記導光板部との接
続部における厚さを、該導光板部の厚さと略同一とする
ならば、前記ゲート部と導光板部の接続部が形成される
際に、樹脂材料の流速の変化がないので、この接続部に
おいて内部応力が発生することがなく、導光板部に内部
応力が残留しにくい構成とすることができる。
【0045】次に、前記ゲート部と反対側の導光板部の
側端面に、光源からの光を内部に導入するための入光面
を形成する、あるいは前記ゲート部が形成された側端面
と隣接する導光板部の側端面に、光源からの光を内部に
導入するための入光面を形成するならば、射出成型時に
同時に入光面を形成することができるので、効率良く導
光板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る製造方法に用いる金型
を模式的に示す部分平断面図である。
【図2】 図2は、図1に示す金型の部分側断面図であ
る。
【図3】 図3は、本発明に係る成形材を模式的に示す
斜視図である。
【図4】 図4は、フロントライトを備えた表示装置の
一例を示す斜視図である。
【図5】 図5は、図4に示す導光板を模式的に示す斜
視図である。
【図6】 図6は、図5に示す導光板を製造するために
用いる金型の部分平断面図である。
【符号の説明】
15 ゲート部 16 導光板部 17 成形材 18 接続部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を一側端面から内部に導入
    し、該光を一主面から出射させる構造を備えた導光板の
    製造方法であって、 ゲート部と、該ゲート部と一体に形成された導光板部と
    からなる板状の成形材を射出成形により作製する工程に
    おいて、前記ゲート部と前記導光板部との接続部におけ
    るゲート幅WGを、該接続部の導光板幅WLと略同一に形
    成することを特徴とする導光板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ゲート部と導光板部の接続部におけ
    るゲート幅WGと、該接続部の導光板幅WLとの比WG
    Lを、0.9以上1.1以下の範囲としたことを特徴
    とする請求項1に記載の導光板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ゲート部の長さを、前記ゲート幅W
    Gの1/3以上としたことを特徴とする請求項1または
    2に記載の導光板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ゲート部の、前記導光板部との接続
    部における厚さを、該導光板の厚さと略同一としたこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の導光
    板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ゲートと反対側の導光板の側端面
    に、光源からの光を内部に導入するための入光面を形成
    することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の導光板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ゲートが形成された側端面と隣接す
    る導光板の側端面に、光源からの光を内部に導入するた
    めの入光面を形成することを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の導光板の製造方法。
JP2001143818A 2001-05-14 2001-05-14 導光板の製造方法 Expired - Fee Related JP3748788B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001143818A JP3748788B2 (ja) 2001-05-14 2001-05-14 導光板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001143818A JP3748788B2 (ja) 2001-05-14 2001-05-14 導光板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002337191A true JP2002337191A (ja) 2002-11-27
JP3748788B2 JP3748788B2 (ja) 2006-02-22

Family

ID=18989895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001143818A Expired - Fee Related JP3748788B2 (ja) 2001-05-14 2001-05-14 導光板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3748788B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007038535A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Kuraray Co Ltd 板状樹脂成形品の製造方法
JP2008216665A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Mitsubishi Rayon Co Ltd シート状光伝送体及びその製造方法、並びに照光装置
US7909600B2 (en) 2006-08-23 2011-03-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Gate of die and mold, die and mold for injection molding, and method of manufacturing the same
JP2016147502A (ja) * 2016-05-16 2016-08-18 日本ゼオン株式会社 光学レンズ成形用金型及び光学レンズの製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007038535A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Kuraray Co Ltd 板状樹脂成形品の製造方法
US7909600B2 (en) 2006-08-23 2011-03-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Gate of die and mold, die and mold for injection molding, and method of manufacturing the same
KR101284035B1 (ko) 2006-08-23 2013-07-09 삼성디스플레이 주식회사 사출성형 금형
JP2008216665A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Mitsubishi Rayon Co Ltd シート状光伝送体及びその製造方法、並びに照光装置
JP2016147502A (ja) * 2016-05-16 2016-08-18 日本ゼオン株式会社 光学レンズ成形用金型及び光学レンズの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3748788B2 (ja) 2006-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3774616B2 (ja) 照明装置及び導光板の製造方法
KR101083887B1 (ko) 도광판, 백라이트 장치 및 도광판의 제조 방법
US7128459B2 (en) Light-guide plate and method for manufacturing the same
US7750989B2 (en) Prism sheet, method for making the same and liquid crystal display device using the same
US7829187B2 (en) Mold for optical plate and manufacturing method thereof, and optical plate and manufacturing method thereof
EP1329762B1 (en) Light guide plate having anti-reflection layer, method of manufacturing the same, illumination device, and liquid crystal display
JP2010244730A (ja) 導光板、面発光装置、液晶表示装置及び導光板の製造方法
JP2005062541A (ja) 光学部材及びその製造方法並びに面発光装置及び液晶表示装置
JP2008129585A (ja) 光学板及びその製造方法
JP2007227405A (ja) 導光板の製造方法
JP2002174732A (ja) 導光板およびそれを用いたディスプレイ装置ならびに電子装置、導光板の製造方法
JP2002337191A (ja) 導光板の製造方法
WO2018032914A1 (zh) 导光板、背光模组及显示装置
JP2004053665A (ja) 面状光源及びその成形金型の製造方法
JP2003149448A (ja) 導光板及び導光板の製造方法
JP2005134441A (ja) ライトガイドおよびライトガイド製造方法、並びに、液晶表示装置
JP3923508B2 (ja) 面光源装置用導光板、面光源装置及び液晶表示装置
JP3920145B2 (ja) 面光源装置、画像表示装置、導光板及び該導光板の射出成形方法
JP4771348B2 (ja) 光路変換フィルムの製造方法及び液晶表示装置
DE60237499D1 (de) Optischer Wellenleiter und zugehöriges Herstellungsverfahren
JP2001312913A (ja) 面光源素子およびそれを用いた表示装置
JP3208302B2 (ja) 導光体の製造方法
JP7215610B2 (ja) 導光板、面光源装置、表示装置、導光板の製造方法
CN210166527U (zh) 导光板及显示装置
CN112005146B (zh) 导光板、面光源装置、显示装置、导光板的制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050816

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees