JP2002336414A - 遊技機及びプログラム及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 報知パターンの選択を可能にしながらも、ゲ
ームのスムーズな進行を可能にするとともに、設計上の
制約をなくす。 【解決手段】 当選用報知パターン決定部４３に、当選
用第１報知パターンテーブル５２、当選用第２報知パタ
ーンテーブル５３、当選用第３報知パターンテーブル５
４を設ける。ＢＢ又はＲＢが内部入賞すると、制御部３
０ａは当選用乱数発生部５０を作動する。当選用報知パ
ターン選択部５１は乱数値を１つサンプリングする。リ
ールが停止が停止されると、制御部３０ａは当選用報知
パターン選択部５１にリール停止信号をリールごとに入
力する。当選用報知パターン選択部５１は、リールの停
止順序を識別し、停止順序に対応したテーブルを用いて
乱数値の照を行う。この抽選により報知パターンが決定
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ店などの
遊技場に設置して使用される遊技機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ店などの遊技場に設置して使用
されるスロットマシンはパチスロ機と称され、その遊技
媒体となっているメダルに一定の価値が与えられて、ゲ
ームを行って獲得したメダルを種々の景品に交換するこ
とができる。このため、遊技者はメダルを大量に獲得す
るということだけを目的とし、ボーナスゲームモードに
移行する権利が得やすい台を選択してゲームを行おうと
するのが一般である。

【０００３】本明細書中ではパチスロ機を例に挙げて説
明しているため、遊技媒体としてメダルを用いて説明す
るが、遊技媒体としてはコインやパチンコ玉など他の媒
体も含む。また、「メダル（遊技媒体）投入」には、実
際にメダル投入口にメダルを投入することの他に、クレ
ジットされたメダルをベットボタンなどによりベットす
ることを含む。さらに、当選絵柄を入賞ライン上に揃え
た状態を入賞、入賞となる前の状態で、電子抽選により
当選役が抽選されている状態を内部入賞とする。

【０００４】ボーナスゲームモードとしては、例えばビ
ッグボーナス（以下ＢＢ）モードやレギュラーボーナス
（以下ＲＢ）モードなどが設けられており、それぞれの
モードに移行してＢＢゲーム及びＲＢゲームが行われ
る。これらのゲームは抽選によりＢＢ又はＲＢが決定さ
れることにより行うことができ、いずれのモードでも通
常モードと比べて大量のメダルを獲得することが可能と
なる。特にＢＢモードでは、複数回のＲＢモードと、１
〜３枚のメダルのベットで小役の当選確率が高確率とな
るゲームとを行うことができるため、最も多くのメダル
を獲得できる。

【０００５】このことから、遊技者にとってはボーナス
ゲームモードに移行されることがスロットマシンで遊技
を行う上での最大の楽しみとなっており、通常モード下
のゲームではＢＢ又はＲＢが内部入賞したか否かが最大
の関心事となっている。そして、ＢＢ又はＲＢが内部入
賞したか否かを通常モード下のゲームで報知すること
は、遊技者をスロットマシンに惹きつけるための重要な
要素となっている。

【０００６】このような背景から、報知の態様に様々な
工夫が凝らされたことを特徴とした機種が提供される傾
向にあり、サブリール、液晶表示器、ドットマトリクス
表示器などによる視覚的な報知やゲームスタート時の効
果音や音声などによる聴覚的な報知を用いたものが多数
提供されている。これらの機種では、ＢＢ又はＲＢに限
らず、小役やリプレイなどの他の当選役の報知が行われ
るとともに、ハズレの場合もあたかも入賞を得たかのよ
うな演出が行われ、遊技者の興趣を盛り立てるようにし
ている。

【０００７】また、電子抽選による抽選結果を報知でき
るようにしたものの中には、報知パターンが複数種類設
定され、遊技者が所望の報知パターンを選択できるよう
にしたものがある。これによれば、ゲームの開始に先立
ってメダルの投入が行われる前に、例えば専用の選択ボ
タンや１ベットボタンなどにより報知パターンの選択を
行うことができる。このような報知パターンの選択機能
を設けたものは、遊技者の好みに合った報知パターンの
選択が可能であるため、様々なゲーム性のゲームを楽し
むことができ、通常モード下でのゲームに飽きがくるこ
とを防止し、遊技者のゲームへの興趣を盛り立てること
ができる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような報知パターンの選択を可能にしたスロットマシン
では、ゲームの開始に先立ってメダルの投入が行われる
前に報知パターンの選択操作を行わなければならないた
め、遊技者によっては選択操作が煩わしいものとなり、
ゲームのスムーズな進行の妨げとなるという問題があっ
た。また、報知パターンの選択機能をスロットマシンに
設けるにあたって、１ベットボタンを用いて報知パター
ンを選択するようにすると、１ベットボタンを他の用途
に兼用させることができなくなり、専用の選択ボタンを
設けて報知パターンを選択するようにすると、選択ボタ
ンの配置位置などを考慮しなければならない。このよう
に、報知パターンの選択機能を設けると、スロットマシ
ンを設計するうえでの制約がでてきてしまうという問題
があった。

【０００９】上記問題点を解決するために、本発明は報
知パターンの選択を可能にしながらも、ゲームのスムー
ズな進行を可能にするとともに、設計上の制約をなくし
た遊技機及びプログラム及び記録媒体を提供することを
目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の遊技機は、外周に複数種類の絵柄が
配列され、ゲームの開始操作により回転される複数のリ
ールと、これらのリールを個別に停止させるリール停止
手段と、ハズレ及び複数種類の入賞役のうちのいずれか
を抽選により決定する当選役決定手段とを備えた遊技機
において、前記当選役決定手段による抽選結果を複数種
類の報知パターンのいずれかで報知する報知手段と、前
記複数種類の報知パターンのそれぞれに対応した実行デ
ータを格納した報知パターン記憶手段と、前記リールが
停止されることをリールごとに検出して個別のリール停
止信号を出力するリール停止検出手段と、前記リール停
止信号に基づき、停止されるリールに対応して抽選確率
が異なる抽選を行い、この抽選結果に応じて前記報知パ
ターン記憶手段から所定の実行データを読み出す報知パ
ターン選択手段とを備え、前記報知パターン選択手段で
選択された実行データにより前記報知手段を作動させる
ものである。

【００１１】なお、前記報知パターン記憶手段は、乱数
値のグループ分けを互いに異ならせた複数種類の報知パ
ターンテーブルで構成され、これらの報知パターンテー
ブル内の各々の乱数値グループには前記複数種類の報知
パターンに対応する実行データがそれぞれ割り当てられ
ており、前記報知パターン選択手段は、停止されるリー
ルに対応して前記複数種類の報知パターンテーブルの中
から所定のものを選択し、サンプリングされた乱数値と
選択された報知パターンテーブルとの照合により実行デ
ータを読み出すことが好ましい。また、前記リール停止
信号は前記リールが停止された後にリールごとに個別に
出力されるものも含み、前記抽選も前記リールが停止さ
れた後にこれらリール停止信号に基づき、停止されたリ
ールに対応して前記抽選を行うことを含むものである。

【００１２】また、請求項３記載の遊技機は、外周に複
数種類の絵柄が配列され、ゲームの開始操作により回転
される複数のリールと、これらのリールを個別に停止さ
せるリール停止手段と、ハズレ及び複数種類の入賞役の
うちのいずれかを抽選により決定する当選役決定手段と
を備えた遊技機において、前記当選役決定手段による抽
選結果を複数種類の報知パターンのいずれかで報知する
報知手段と、前記複数種類の報知パターンのそれぞれに
対応した実行データを格納した報知パターン記憶手段
と、前記リールが停止されることをリールごとに検出し
て個別のリール停止信号を出力するリール停止検出手段
と、前記リール停止信号に基づき、停止されるリールに
対応して前記報知パターン記憶手段から所定の実行デー
タを読み出す報知パターン選択手段とを備え、前記報知
パターン選択手段で選択された実行データにより前記報
知手段を作動させるものである。

【００１３】また、請求項４記載のプログラムは、複数
のリールを個別に停止させるリール停止手段と、ハズレ
及び複数種類の入賞役のうちのいずれかを抽選により決
定する当選役決定手段と、前記当選役決定手段による抽
選結果を複数種類の報知パターンのいずれかで報知する
報知手段と、前記複数種類の報知パターンのそれぞれに
対応した実行データを格納した報知パターン記憶手段
と、前記リールが停止されることをリールごとに検出し
て個別のリール停止信号を出力するリール停止検出手段
と、前記リール停止信号に基づき、停止されるリールに
対応して抽選確率が異なる抽選を行い、この抽選結果に
応じて前記報知パターン記憶手段から所定の実行データ
を読み出す報知パターン選択手段として遊技機のコンピ
ュータを機能させるためのものである。

【００１４】また、請求項５記載のプログラムは、複数
のリールを個別に停止させるリール停止手段と、ハズレ
及び複数種類の入賞役のうちのいずれかを抽選により決
定する当選役決定手段と、前記当選役決定手段による抽
選結果を複数種類の報知パターンのいずれかで報知する
報知手段と、前記複数種類の報知パターンのそれぞれに
対応した実行データを格納した報知パターン記憶手段
と、前記リールが停止されることをリールごとに検出し
て個別のリール停止信号を出力するリール停止検出手段
と、前記リール停止信号に基づき、停止されるリールに
対応して前記報知パターン記憶手段から所定の実行デー
タを読み出す報知パターン選択手段として遊技機のコン
ピュータを機能させるためのものである。

【００１５】請求項６記載のプログラムは、請求項４記
載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
ものである。

【００１６】請求項７記載のプログラムは、請求項５記
載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
ものである。

【００１７】

【発明の実施の形態】図１に示すように、スロットマシ
ン１０は、筐体１１の前面扉１２に４個の表示窓１３が
設けられ、各々の表示窓１３の奥に第１リール１４ａ、
第２リール１４ｂ、第３リール１４ｃ及びサブリール１
５が回転自在に組み込まれている。周知のように、第１
〜第３リール１４ａ〜１４ｃの外周には複数種類の絵柄
が一定ピッチで配列され、リールが停止した状態では表
示窓１３を通して１リール当たり３個の絵柄が観察可能
になる。これにより、各リールの絵柄を一個ずつ組み合
わせた直線状の入賞ラインが横３本斜め２本の合計５本
が設定される。

【００１８】ゲームの開始に先立ってメダル投入口１６
から１枚のメダルを投入したときには中央横一本の入賞
ラインが有効化され、２枚では横３本、３枚ではさらに
斜め２本を加えた５本の入賞ラインが有効化される。ま
た、メダルは５０枚を限度にクレジット（貯留）するこ
とが可能になっており、クレジットされているメダルの
枚数は、クレジット表示器１７により表示される。な
お、表示窓１３から１リール当たり例えば４個ずつの絵
柄を観察できるようにしておき、横４本の入賞ラインの
ほかに、各リールごとに絵柄を一個ずつ組み合わせるよ
うに折れ曲がった別の入賞ラインを設定することも可能
である。

【００１９】右端のサブリール１５は報知手段として機
能するものであり、ゲーム開始用のスタートレバー１８
を操作したときに、他のリール１４ａ〜１４ｃとともに
回転を始める。サブリール１５は、スタートレバー１８
操作時の電子抽選でＢＢモードに移行させるＢＢが内部
入賞したときに「ＢＩＧ」を表示する位置で停止され、
ＲＢモードに移行させるＲＢが内部入賞したときに「Ｒ
ＥＧ」を表示する位置で停止される。電子抽選でハズレ
が抽選されたときは、何も表示しない位置で停止され
る。また、サブリール１５は単に電子抽選による抽選結
果を表示するだけでなく、抽選結果を表示するまでに様
々な報知動作を行って最終的に電子抽選の抽選結果を表
示する。

【００２０】ストップボタン１９ａ〜１９ｃは、これら
を操作することにより、各ボタンに対応したリール１４
ａ〜１４ｃが個別に停止される。ストップボタン１９ａ
〜１９ｃの上方の操作パネルには、メダルがクレジット
された状態でゲームを行うときに操作される１ベットボ
タン、ＭＡＸベットボタン、ペイアウトボタンなどの各
種の操作ボタンが設けられている。これらの操作ボタン
の機能はいずれも周知であるのでその詳細については省
略する。

【００２１】筐体１１の下部にはメダル受け皿２０が設
けられており、このメダル受け皿２０には、ゲームで入
賞が得られたときに得られる配当メダルが払い出し口２
１から払い出される。

【００２２】図２に示すように、スロットマシン１０の
作動は基本的にＣＰＵ３０及びメモリ３１を含むマイク
ロコンピュータによって管制される。メダルセンサ３２
はメダル投入口１６から投入された適正なメダルを検知
し、ＣＰＵ３０の制御部３０ａに入力する。メダル投入
口１６の奥にはセレクタが組み込まれ、不適正なメダル
はメダル受け皿２０に排出される。また、セレクタは不
適切なタイミングでメダルの投入が行われたとき、例え
ばゲームの途中や各種の操作ボタンが押されたままの状
態で投入されたメダルについても、メダルセンサ３２を
経由させずにメダル受け皿２０に排出する。

【００２３】なお、ゲームの開始に先立って投入するメ
ダルの枚数は１〜３枚に限られているため、クレジット
機能を用いていないときには４枚目以降に投入されたメ
ダルもメダルセンサ３２で検知されることなくメダル受
け皿２０に排出される。クレジット機能のオン／オフは
ペイアウトボタンの１プッシュごとに切替えられる。そ
して、クレジット機能がオン状態のときには４枚目以降
に投入されたメダルもメダルセンサ３２で検知され、５
０枚を限度にスロットマシン内部にクレジットされる。
クレジットされたメダルの枚数はクレジット枚数表示器
でデジタル表示される。クレジット機能を用いていると
きには、前述した１ベットボタンやＭＡＸベットボタン
の操作によりメダルの投入操作が行われ、そのベット枚
数がクレジット枚数から逐次に減算される。また、ゲー
ムの結果、当たりが得られたときには配当メダルもクレ
ジットされ、ペイアウトボタンを操作したときにクレジ
ットされたメダルが受け皿２０に払い出される。

【００２４】制御部３０ａは、ゲームの開始に先立って
投入された１〜３枚のメダルの枚数をメダルセンサ３２
からの検知信号に基づいて計数し、これにより入賞ライ
ンの有効化本数を決定する。ゲームの開始ごとに投入さ
れたメダルのベット枚数は、投入メダルカウンタ３３に
よって積算して計数される。なお、クレジット枚数は図
示を省略した別のクレジットメダルカウンタで計数され
る。

【００２５】スタート信号発生器３４は１〜３枚のメダ
ルが投入された後、スタートレバー１８が操作されたと
きにゲームスタート信号を制御部３０ａに入力する。ゲ
ームスタート信号を受けて、制御部３０ａはメモリ３１
のＲＯＭ領域に格納されたゲーム実行プログラムに基づ
いて第１〜第３リール１４ａ〜１４ｃ及びサブリール１
５を回転させるとともにゲームの処理を開始する。各リ
ールの駆動及び停止制御は、リール駆動コントローラ３
５によって行われる。それぞれのリールは個別のステッ
ピングモータ３６ａ〜３６ｄの駆動軸に固着され、各ス
テッピングモータ３６ａ〜３６ｄの駆動を制御すること
により各リールの制御が行われる。なお、メモリ３１の
ＲＡＭ領域はワーキングエリアとなっており、毎回のゲ
ームごとに利用されるフラグやデータなどの一時的保管
や書き換えなどに用いられる。

【００２６】ステッピングモータ３６ａ〜３６ｄは供給
された駆動パルスの個数に応じた回転角で回転するか
ら、制御部３０ａにより駆動パルスの供給個数を制御す
ることによって第１〜第３リール１４ａ〜１４ｃ及びサ
ブリール１５の回転角を制御することができ、また駆動
パルスの供給を絶つことによりリールの停止位置を決め
ることができる。また、各リールには、その基準位置に
反射信号部３７ａ〜３７ｄが一体に形成され、その一回
転ごとにフォトセンサ３８ａ〜３８ｄがそれぞれの反射
信号部の通過を光電検出する。フォトセンサ３８ａ〜３
８ｄによる検知信号は、リールごとのリセット信号とし
てリセット信号発生器３９から制御部３０ａに入力され
る。

【００２７】制御部３０ａ内にはステッピングモータご
とにパルスカウンタが設けられ、各々のステッピングモ
ータに供給された駆動パルスの個数を計数する。そし
て、リセット信号発生器３９からリセット信号が入力さ
れたときに、対応するパルスカウンタのカウント値をク
リアする。したがって、それぞれのパルスカウンタに
は、各リールの１回転内の回転角に対応した駆動パルス
の個数が逐次に更新しながら保存されることになる。

【００２８】メモリ３１のＲＯＭ領域には絵柄テーブル
が格納され、絵柄テーブルには、各リールの基準位置か
らの回転角に対応した駆動パルスの個数と、リールに一
定ピッチで配列されたそれぞれの絵柄を表す絵柄コード
とが対応づけられている。したがって、リールごとにパ
ルスカウンタのカウント値を監視することによって、例
えば中央の入賞ライン上にどの絵柄が移動してきている
のかを識別することができ、また、さらにどの程度リー
ルを回転させれば目的の絵柄がその入賞ライン上に移動
してくるのかを予測することができる。

【００２９】ストップ信号発生器４０は、ストップボタ
ン１９ａ〜１９ｃが操作されたときに制御部３０ａにリ
ールごとのストップ信号を入力する。スタートレバー１
８を操作して全リールの回転が始まり、これらの回転が
定常速度に達した時点でストップボタン１９ａ〜１９ｃ
の操作が有効化される。その後、これらを操作すること
によってそれぞれ対応する第１〜第３リール１４ａ〜１
４ｃの停止制御が開始される。そして、第１〜第３リー
ル１４ａ〜１４ｃが停止されたことが、リールごとにリ
セット信号発生器３９により検出され、制御部３０ａに
リール停止信号が個別に出力される。リセット信号発生
器３９は、反射信号部３７ａ〜３７ｄが一定時間検出さ
れなかったことに応答して、リールが停止したことを検
出する。このように、以上のように、ストップボタン１
９ａ〜１９ｃ、制御部３０ａ、ストップ信号発生器４０
はリール停止手段として機能し、リセット信号発生器３
９はリール停止検出手段として機能する。なお、複数の
ストップボタンを操作したときにはタイミングの早い方
のリールだけが停止し、完全に同時操作したときにはい
ずれのリールも停止しない。

【００３０】制御部３０ａは、ゲームスタート信号を受
けて電子抽選部４１を作動させる。電子抽選部４１は乱
数発生器と乱数値サンプリング回路とを含み、ゲームが
開始されるごとに一つの乱数値を抽選し、その値に応じ
て現在実行されたゲームでどのような当選役を発生させ
るかを決める。このように、制御部３０ａ及び電子抽選
部４１は当選役決定手段として機能する。

【００３１】電子抽選部４１には、乱数値をその大きさ
に応じてグループ分けした当選テーブルが複数設けられ
ている。第１当選テーブルは、通常モード下のゲームで
サンプリングされた乱数値が、ＢＢモードに移行する権
利を与えるＢＢ、ＲＢモードに移行する権利を与えるＲ
Ｂ、所定枚数のメダル払出しだけを行う小役当選絵柄に
対応する小役、メダルの投入なしに同じベット数で次回
のゲームを行う権利を与えるリプレイ、一切当たりを発
生させないハズレなどのいずれの絵柄に属しているかの
判定、すなわち当選判定に用いられる。なお、小役当選
絵柄は複数種類あり、それぞれに配当メダルが割り当て
られている。そして、サンプリングされた乱数値がいず
れの当選絵柄に属した値であるかによって当選役の種類
と絵柄が決められる。

【００３２】第２当選テーブルはＲＢモード下で用いら
れ、ＢＢゲーム中のＲＢゲームやＲＢゲームで当選にす
るかハズレにするかの判定、すなわち当選判定に用いら
れる。第２当選テーブルは、当選確率が高くなるように
乱数値のグループ分けがなされているので、通常ゲーム
時、つまりは第１当選テーブルよりも当選されやすくな
る。電子抽選部４１で抽選された当選役の種類を表す当
選信号は当選役決定部４２に送られ、常態ではこの入賞
信号が制御部３０ａにフィードバックされる。

【００３３】当選用報知パターン決定部４３は、電子抽
選部４１でＢＢ又はＲＢが決定されたときに、サブリー
ル１５で行われる報知の報知パターンを決定するために
用いられる。図３に示すように、当選用報知パターン決
定部４３は、当選用乱数発生部５０、当選用報知パター
ン選択部５１、当選用第１報知パターンテーブル５２、
当選用第２報知パターンテーブル５３、当選用第３報知
パターンテーブル５４から構成されている。当選用乱数
発生部５０は、電子抽選部４１でＢＢ又はＲＢが決定さ
れ、当選信号が制御部３０ａに入力されると作動され
る。当選用乱数発生部５０で発生された乱数値は当選用
報知パターン選択部５１によりサンプリングされる。

【００３４】そして、当選用第１〜第３報知パターンテ
ーブル５２〜５４のうちのいずれのテーブルを用いて、
サンプリングされた乱数値が照合され、報知パターンが
決定される。乱数値の照合に用いられるテーブルは、第
１〜第３リール１４ａ〜１４ｃの停止順序に応じて選択
される。第１〜第３リール１４ａ〜１４ｃのいずれかの
リール停止信号が入力されると、制御部３０ａは当選用
報知パターン選択部５１にリール停止信号を入力する。
当選用報知パターン選択部５１は予め第１〜第３リール
１４ａ〜１４ｃの停止順序と各パターンテーブルとが対
応付けられたテーブルデータを予め記憶している。そし
て、当選用報知パターン選択部５１は、リール停止信号
に基づいて第１〜第３リール１４ａ〜１４ｃの停止順序
を識別し、停止順序に対応した当選用第１報知パターン
テーブル５２、当選用第２報知パターンテーブル５３、
当選用第３報知パターンテーブル５４のいずれかを選択
して乱数値の照合に用いる。

【００３５】当選用第１〜第３報知パターンテーブル５
２〜５４では全乱数値がその大きさに応じてグループ分
けされており、それぞれのグループにサブリール１５に
よる報知パターンの実行データが割り当てられている。
当選用第１報知パターンテーブル５２では、全乱数値が
均等に報知パターンの種類と同数グループ分けされ、全
ての報知パターンの実行データが割り当てられている。
当選用第２報知パターンテーブル５３では、全乱数値
が、グループを構成する乱数値の数に差を設けて、報知
パターンの種類と同数グループ分けされており、構成す
る乱数値の数が少ないグループほど報知時間の長いパタ
ーンの実行データが割り当てられ、構成する乱数値の数
が多くなるほど報知時間の短いパターンの実行データが
割り当てられている。当選用第３報知パターンテーブル
５４では、乱数値のグループ分けがされておらず、いず
れのパターンの実行データも割り当てられていない。そ
して、実行データが決定されると実行データ決定信号が
当選用報知パターン選択部５１から制御部３０ａにフィ
ードバックされる。

【００３６】ハズレ用報知パターン決定部４４は電子抽
選部４１でハズレが決定されたときに、サブリール１５
で行われる報知パターンを決定するために用いられる。
ハズレ用報知パターン決定部４４は、ハズレ用乱数発生
部５６、ハズレ用報知パターン選択部５７、ハズレ用第
１報知パターンテーブル５８、ハズレ用第２報知パター
ンテーブル５９、ハズレ用第３報知パターンテーブル６
０から構成されている。ハズレ用第１〜第３報知パター
ンテーブル５８〜６０は当選用第１〜第３報知パターン
テーブル５２〜５４と同様に乱数値がグループ分けされ
ている。そして、当選用報知パターン決定部４３と同様
に、ハズレ用乱数発生部５６で発生した乱数値はハズレ
用報知パターン選択部５７によりサンプリングされると
ともに、ハズレ用第１〜第３報知パターンテーブル５８
〜６０のいずれかのテーブルを用いて照合され、報知パ
ターンの実行データが決定される。実行データが決定さ
れると実行データ決定信号がハズレ用報知パターン選択
部５７から制御部３０ａにフィードバックされる。

【００３７】報知パターン記憶部４５には、複数種類の
報知パターンのそれぞれに対応する実行データが格納さ
れている。制御部３０ａに実行データ決定信号が入力さ
れると、当選用報知パターン決定部４３又はハズレ用報
知パターン決定部４４で決定した報知パターンに対応す
る実行データが報知パターン記憶部４５から読み出され
る。そして、読み出された実行データに基づいて、リー
ル駆動コントローラ３５を介して、ステッピングモータ
３６ｄの駆動制御が行われ、サブリール１５により報知
パターンに基づいた報知がなされる。当選用報知パター
ン決定部４３から実行データ決定信号が入力された場合
は、サブリール１５は最終的に「ＢＩＧ」又は「ＲＥ
Ｇ」を表示するように停止され、ハズレ用報知パターン
決定部４４から実行データ決定信号が入力された場合
は、最終的になにも表示しない位置で停止される。結果
的に、報知パターン記憶部４５、当選用第１〜第３報知
パターンテーブル５２〜５４、ハズレ用第１〜第３報知
パターンテーブル５８〜６０は報知パターン記憶手段と
して機能し、制御部３０ａ及び当選用報知パターン選択
部５１、制御部３０ａ及びハズレ用報知パターン選択部
５７はそれぞれ報知パターン選択手段として機能する。

【００３８】メダルホッパー６１は、当選役に応じて規
定枚数の配当メダルをメダル受け皿２０に払い出し、あ
るいはクレジットカウンタにその規定枚数を加算する。
なお、当選役の種類ごとに配当メダルの枚数を決めた配
当テーブルはメモリ３１のＲＯＭ領域に格納されてお
り、制御部３０ａがこれを読み取ってメダルホッパー６
１を駆動する。

【００３９】初期設定入力部６２は電源スイッチととも
に筐体１１の内部に設けられ、前面扉１２を開いた状態
で操作可能である。スロットマシン１０の稼働のため
に、遊技場の作業者が前面扉１２を開いて電源スイッチ
を投入するときに、この初期設定入力部６２を適宜に操
作することによって、例えばＢＢモードが終了した時点
で打ち止めにするか否か、それと同時にクレジットされ
ているメダルの自動精算を行うか否かなどの初期設定を
行うことができる。また、ディップスイッチなどにより
ペイアウト率を６段階に可変できるようにしておき、そ
のいずれを選択するかによってその日ごとにスロットマ
シン１０のペイアウト率を変えることができる。なお、
ペイアウト率を変えるには、当選テーブルのグループ割
り当ての調整により簡単に対応することができる。

【００４０】前面扉１２を開放すると、上述したメモリ
３１，電子抽選部４１，当選役決定部４２などを含むメ
イン基板が外部に現れるようになる。したがって、これ
らのデータ書き換えや不正な改造を施すことによってペ
イアウト率を極端に大きくするような調整も可能となっ
てしまう。こうした不正改造を禁止するために、カシメ
止めなどにより開放不能にした密閉型のケース内にメイ
ン基板を封入し、スロットマシン外部からの入力信号の
制限、周期性のある乱数を使用できないようにするなど
の対策を施しておくことが望ましい。また、メイン基板
には製造業者、基板名などの製造情報を記載しておくの
がよい。

【００４１】次に上記のように構成されたスロットマシ
ンの作用について説明する。図４及び図５に示すよう
に、先ず通常モード下のゲームの開始に先立ってメダル
を１〜３枚投入すると、メダルの枚数が投入メダルカウ
ンタ３３によりカウントされる。この後、スタートレバ
ー１８を操作すると制御部３０ａにゲームスタート信号
が入力される。ゲームスタート信号の入力により、制御
部３０ａはリール駆動コントローラ３５を作動し、第１
〜第３リール１４ａ〜１４ｃ及びサブリール１５を一斉
に回転される。これと同時に電子抽選部４１が乱数をサ
ンプリングし、その値を通常モード用の第１当選テーブ
ルと対照して当選役の種類が決められる。

【００４２】電子抽選部４１でＢＢ又はＲＢが抽選され
て内部入賞すると、当選信号が制御部３０ａにフィード
バックされる。ストップボタン１９ａ〜１９ｃの操作が
有効化され、制御部３０ａはリールごとに設けられた前
述のパルスカウンタのカウント値を参照しながらストッ
プボタン１９ａ〜１９ｃの操作タイミングを監視し、Ｂ
Ｂ又はＲＢに対応する絵柄が表示窓１３内に出現し易い
ように第１〜第３リール１４ａ〜１４ｃの停止制御を行
う。

【００４３】また、制御部３０ａは当選用乱数発生部５
０を作動し、当選用報知パターン選択部５１により乱数
値が１つサンプリングされる。この後、ストップボタン
１９ａ〜１９ｃが操作の操作により、第１〜第３リール
１４ａ〜１４ｃが停止されると、リール停止信号が制御
部３０ａに入力される。また、制御部３０ａから当選用
報知パターン選択部５１にリール停止信号が入力され
る。そして、当選用報知パターン選択部５１は第１〜第
３リール１４ａ〜１４ｃの停止順序を識別し、この順序
に応じて当選用第１〜第３報知パターンテーブル５２〜
５４のいずれかを選択して、サンプリングした乱数値と
の照合を行って抽選により報知パターンの実行データを
決定する。

【００４４】最初に第１リール１４ａ、次に第２リール
１４ｂ、最後に第３リール１４ｃが停止された場合、当
選用報知パターン選択部５１は、サンプリングした乱数
値を当選用第１報知パターンテーブル５２と照合して実
行データを決定する。実行データが決定されると、報知
パターン決定信号が制御部３０ａにフィードバックされ
る。制御部３０ａは当選用報知パターン決定部４３で決
定された報知パターンに対応する実行データを報知パタ
ーン記憶部４５から読み出す。そして、読み出したデー
タに基づいてサブリール１５を駆動しているステッピン
グモータ３６の停止制御が行われ、決定された報知パタ
ーンに基づいた報知がサブリール１５により行われる。
当選用第１報知パターンテーブル５２では、全ての報知
パターンが同じ抽選確率で抽選されるので、個々の報知
パターンの出現率の偏りが少なくなり、遊技者は様々な
報知を楽しむことができる。

【００４５】また、最初に第１リール１４ａ、次に第３
リール１４ｃ、最後に第２リール１４ｂが停止された場
合、当選用報知パターン選択部５１は、サンプリングし
た乱数値を当選用第２報知パターンテーブル５３と照合
して実行データを決定する。当選用第２報知パターンテ
ーブル５３では、報知時間が長いパターンによる報知頻
度が低くなり、報知時間の短いパターンによる報知頻度
が高くなっているため、報知時間の長いパターンを好ま
ない遊技者を満足させることができる。

【００４６】サブリール１５による報知パターンの例と
しては、例えば、ＢＢが内部入賞した場合、サブリール
１５が一旦、ハズレの表示である何も表示しない位置で
停止した後、再度回転して「ＢＩＧ」を表示したり、何
も表示しない位置と「ＢＩＧ」を表示する位置との間で
交互に停止し、最終的に「ＢＩＧ」を表示する位置で停
止するものがある。このような報知は、リールが２つ停
止した時点で開始されるもの、全てのリール１４ａ〜１
４ｃが停止した後に開始されるものなど様々である。

【００４７】なお、ストップボタン１９ａ〜１９ｃが操
作され、第１〜第３リール１４ａ〜１４ｃが停止した状
態で、サブリール１５により報知が行われているとき
に、次回のゲームが開始されるにあたってコインの投入
が行われると、制御部３０ａは報知を終了し、抽選結果
をサブリール１５により表示して、次回のゲーム処理を
開始する。

【００４８】最初に第２リール１４ｂあるいは第３リー
ル１４ｃが操作された場合、当選用報知パターン選択部
５１はサンプリングした乱数値を当選用第３報知パター
ンテーブル５４と照合して報知パターンを決定する。当
選用第３報知パターンテーブル５４では、いずれの報知
パターンも出現することがないので、ＢＢ又はＲＢが内
部入賞していることが報知されたが、入賞を得られなか
ったゲーム以降のゲームなどで、無駄な報知を避けるこ
とができる。

【００４９】遊技者がストップボタン１９ａ〜１９ｃを
操作し、「７」−「７」−「７」又は「ＢＡＲ」−「Ｂ
ＡＲ」−「ＢＡＲ」を揃えて入賞が得られると、配当メ
ダルの払い出しが行われるとともに通常モードからＢＢ
モード又はＲＢモードへに移行される。ＢＢ中のＲＢモ
ード及びＲＢモードでは、いずれも当選テーブルが第２
当選テーブルに切り換えられる。入賞が得られた場合
は、メモリ３１から得られた当選役に対応する配当メダ
ルの枚数が読み出されるとともに、メダルホッパー６１
が駆動されて、配当メダルが払い出される。ＢＢモード
ではＲＢモードが最大３回、メダルが１〜３枚投入して
行われ、小役の当選確率が高確率となるゲームが最大３
０回行うことができ、いずれかの上限回数に達した時点
で終了する。ＲＢモードは、最大８回の入賞を得るか又
は最大１２回のゲームを行うができ、いずれかの上限回
数に達した時点で終了する。

【００５０】電子抽選部４１でハズレが抽選されると、
ハズレ信号が制御部３０ａにフィードバックされる。そ
して、ストップボタン１９ａ〜１９ｃの操作が有効化さ
れ、制御部３０ａはリールごとに設けられた前述のパル
スカウンタのカウント値を参照しながらストップボタン
１９ａ〜１９ｃの操作タイミングを監視し、いずれの当
選役にも対応しない絵柄が表示窓１３内に出現するよう
に第１〜第３リール１４ａ〜１４ｃの停止制御を行う。

【００５１】また、ハズレ用乱数発生部５６が作動さ
れ、ハズレ用報知パターン選択部５７により乱数値が１
つサンプリングされる。この後、第１〜第３リール１４
ａ〜１４ｃが停止されると、ストップ信号が制御部３０
ａに入力されるとともに、制御部３０ａからハズレ用報
知パターン選択部５７にリール停止信号が入力される。
そして、ハズレ用報知パターン選択部５７は第１〜第３
リール１４ａ〜１４ｃが停止された順序を識別し、この
順序に応じてハズレ用第１〜第３報知パターンテーブル
５８〜６０のいずれかを選択して、サンプリングした乱
数値との照合を行う。

【００５２】最初に第１リール１４ａ、次に第２リール
１４ｂ、最後に第３リール１４ｃが停止された場合、乱
数値を当選用第１報知パターンテーブル５２と照合して
実行データを決定する。ハズレ用第１報知パターンテー
ブル５８では、全ての報知パターンが同じ抽選確率で抽
選されるので、個々の報知パターンの出現率の偏りが少
なくなる。

【００５３】最初に第１リール１４ａ、次に第３リール
１４ｃ、最後に第２リール１４ｂが停止された場合、ハ
ズレ用報知パターン選択部５７は、サンプリングした乱
数値をハズレ用第２報知パターンテーブル５９と照合し
て実行データを決定する。ハズレ用第２報知パターンテ
ーブル５９では、報知時間が長いパターンの報知頻度が
低くなり、報知時間の短いパターンが頻繁に出現する。

【００５４】最初に第２リール１４ｂあるいは第３リー
ル１４ｃが停止された場合、ハズレ用報知パターン選択
部５７はサンプリングした乱数値をハズレ用第３報知パ
ターンテーブル６０と照合して実行データを決定する。
当選用第３報知パターンテーブル６０では、いずれの報
知パターンも出現することがない。

【００５５】以上のように、第１〜第３リール１４ａ〜
１４ｃの停止順序に応じ、報知パターンごとの報知頻度
を異なるようにしたので、ゲームごとにストップボタン
１９ａ〜１９ｃの操作順序を変えるだけで、様々なゲー
ム性のゲームを楽しむことができ、通常ゲームモード下
のゲームに飽きがくることを防止でき、遊技者の興趣を
盛り立てることが可能になる。

【００５６】図６は記録媒体（ＣＤ，フレキシブルディ
スク，ＩＣメモリ，ＭＯ等）６５をスロットマシン１０
にインストールする例を示しており、記録媒体６５には
図４及び図５のフローチャートで示すような手段を、Ｃ
ＰＵ３０とメモリ３１とを含むコンピュータ６６で実現
するためのプログラムが格納されている。この場合、例
えばリール停止手段、当選役決定手段、報知手段、報知
パターン記憶手段、リール停止検出手段、報知パターン
選択手段をコンピュータ６６で実現するためのプログラ
ムを記録媒体６０に記録する。そして、この記録媒体６
５を読み取り装置６７に装填して、プログラムをスロッ
トマシン１０にインストールする。

【００５７】なお、前記プログラムは、記録媒体６５を
介してインストールする代わりにインターネットを利用
してスロットマシン１０に配信することができる。ま
た、配信された本発明のプログラム、又は記録媒体６５
から読み出した本発明のプログラムをパソコンにインス
トールし、モニタ上でスロットマシンゲームを行うこと
も可能である。

【００５８】以上図示例に従って本発明の実施形態につ
いて説明してきたが、本発明を実施するにあたっては適
宜の変更が可能である。上記実施形態では、ＢＢ、Ｒ
Ｂ、ハズレの報知を行うようにしたが、小役やリプレイ
などの他の当選役の報知を行うようにしてもよい。

【００５９】上記実施形態では、第１〜第３リール１４
ａ〜１４ｃの停止順序、つまりはストップボタン１９ａ
〜１９ｃの操作順序に応じて、報知パターンごとの報知
頻度が異なるようにしたが、ストップボタン１９ａ〜１
９ｃの操作順序に応じて、報知パターンの種類が変わる
ようにしてもよい。この場合、リセット信号発生器３９
からのリール停止信号に基づいて、制御部３０ａにリー
ルの停止順序を識別させ、リールの停止順序に応じて報
知パターン記憶部４５から対応する実行データを読み出
すようにすればよい。なお、この他にもリールの停止順
序に応じて報知パターンが異なれば、適宜の方法で行っ
てもよい。

【００６０】上記実施形態では、サブリール１５を用い
て電子抽選の結果を報知したが、液晶表示器、ドットマ
トリクス表示器、リールの裏側に設けたバックランプな
ど他視覚的な報知方法を用いてもよいし、また、音声や
効果音などの聴覚的な報知方法を用いたり、視覚的な報
知と聴覚的な報知とを組み合わせて用いるなど適宜方法
で報知してよく、報知パターンの種類、数も適宜設定し
てよい。視覚的な報知と聴覚的な報知とを組み合わせた
場合、例えばスタートレバーの操作時に所定の効果音が
鳴ったときには、必ずサブリール１５による報知が行わ
れるとすると、３個のリールの６通りの停止順序それぞ
れにサブリール１５の報知パターンを設定することによ
り、効果音の種類数の６倍の報知をサブリール１５によ
り行うことが可能になる。これにより、報知パターンの
バリエーションを増やすことができる。

【００６１】また、例えば所定の小役が内部入賞した場
合は、スタートレバー１８の操作時に所定の効果音を鳴
らすようにしておくとともに、第３リール１４ｃが最初
に停止されるとサブリール１５により、内部入賞した小
役が報知されるように設定しておき、ＢＢが内部入賞し
た場合には、スタートレバーの操作時に前記所定の効果
音が鳴らされ、第３リール１４ｃが最初に停止される
と、サブリール１５による報知が行われないようにする
など、視覚的な報知と聴覚的な報知とを組み合わせるこ
とにより、ゲーム性に幅を持たせることができる。

【００６２】上記実施形態では、ＢＢ又はＲＢが内部入
賞したときに入賞用第１〜第３報知パターンテーブル５
２〜５４、ハズレが抽選されたときにハズレ用第１〜第
３報知パターンテーブル５８〜６０を用いたが、報知パ
ターンテーブルの数、乱数値の振り分け、実行データの
割り当ては適宜に行ってよい。

【００６３】上記実施形態では、２個目のリールが停止
された後に報知が開始されるようにしたが、１個目のリ
ールが停止された後に報知が開始されるようにしてもよ
い。

【００６４】上記実施形態では、リセット信号発生器３
９により、第１〜第３リール１４ａ〜１４ｃが停止され
たことを検出し、リール停止信号が制御部３０ａに入力
されるようにしたが、ストップボタン１９ａ〜１９ｃが
操作されたときに入力されるストップ信号をリール停止
信号として用いることにより、リールが停止されること
を検出してもよい。

【００６５】なお、本発明はリール駆動タイプのスロッ
トマシンに限らず、ビデオタイプのスロットマシンや、
パチンコ機などにも等しく適用することができる。さら
に、上記実施形態のように、入賞ラインが横３本、斜め
２本の合計５本設定された遊技機に限らず、その他の入
賞ライン数の遊技機にも本発明は適用可能である。

【００６６】

【発明の効果】以上のように、本発明の遊技機によれ
ば、リール停止信号に基づき、停止されるリールに対応
して抽選確率が異なる抽選を行い、この抽選結果に応じ
て報知パターン記憶手段から所定の実行データを読み出
す、又はリール停止信号に基づき、停止されるリールに
対応して報知パターン記憶手段から所定の実行データを
読み出す報知パターン選択手段を備えたので、通常のゲ
ームで行われる操作以外の煩わしい操作を伴うことな
く、遊技者は好みの報知パターンを選択でき、ゲームの
進行がスムーズになる。また、１ベットボタンや専用の
ボタンなどを用いることなく、報知パターンの種類又は
報知パターンごとの報知頻度が異なるようにしたため、
これらを用いることによる設計上の制約をなくすことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を用いたスロットマシンの外観図であ
る。

【図２】図１に示すスロットマシンの電気的概略構成を
示す機能ブロック図である。

【図３】当選用報知パターン決定部及びハズレ用報知パ
ターン決定部の機能ブロック図である。

【図４】ゲームの流れを示すフローチャートである。

【図５】ゲームの流れを示すフローチャートである。

【図６】プログラムが格納された記録媒体を、スロット
マシンにインストールする場合の説明図である。

【符号の説明】

１０ スロットマシン １５ サブリール １９ａ，１９ｂ，１９ｃ ストップボタン ３０ ＣＰＵ ３０ａ 制御部 ３１ メモリ ４１ 電子抽選部 ４２ 当選役決定部 ４３ 当選用報知パターン決定部 ４４ ハズレ用報知パターン決定部 ４５ 報知パターン記憶部 ６５ 記録媒体 ６６ コンピュータ ６７ 読み取り装置

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外周に複数種類の絵柄が配列され、ゲー
   ムの開始操作により回転される複数のリールと、これら
   のリールを個別に停止させるリール停止手段と、ハズレ
   及び複数種類の入賞役のうちのいずれかを抽選により決
   定する当選役決定手段とを備えた遊技機において、 前記当選役決定手段による抽選結果を複数種類の報知パ
   ターンのいずれかで報知する報知手段と、 前記複数種類の報知パターンのそれぞれに対応した実行
   データを格納した報知パターン記憶手段と、 前記リールが停止されることをリールごとに検出して個
   別のリール停止信号を出力するリール停止検出手段と、 前記リール停止信号に基づき、停止されるリールに対応
   して抽選確率が異なる抽選を行い、この抽選結果に応じ
   て前記報知パターン記憶手段から所定の実行データを読
   み出す報知パターン選択手段とを備え、 前記報知パターン選択手段で選択された実行データによ
   り前記報知手段を作動させることを特徴とする遊技機。
2. 【請求項２】 前記報知パターン記憶手段は、乱数値の
   グループ分けを互いに異ならせた複数種類の報知パター
   ンテーブルで構成され、これらの報知パターンテーブル
   内の各々の乱数値グループには前記複数種類の報知パタ
   ーンに対応する実行データがそれぞれ割り当てられてお
   り、前記報知パターン選択手段は、停止されるリールに
   対応して前記複数種類の報知パターンテーブルの中から
   所定のものを選択し、サンプリングされた乱数値と選択
   された報知パターンテーブルとの照合により実行データ
   を読み出すことを特徴とする請求項１記載の遊技機。
3. 【請求項３】 外周に複数種類の絵柄が配列され、ゲー
   ムの開始操作により回転される複数のリールと、これら
   のリールを個別に停止させるリール停止手段と、ハズレ
   及び複数種類の入賞役のうちのいずれかを抽選により決
   定する当選役決定手段とを備えた遊技機において、 前記当選役決定手段による抽選結果を複数種類の報知パ
   ターンのいずれかで報知する報知手段と、 前記複数種類の報知パターンのそれぞれに対応した実行
   データを格納した報知パターン記憶手段と、 前記リールが停止されることをリールごとに検出して個
   別のリール停止信号を出力するリール停止検出手段と、 前記リール停止信号に基づき、停止されるリールに対応
   して前記報知パターン記憶手段から所定の実行データを
   読み出す報知パターン選択手段とを備え、 前記報知パターン選択手段で選択された実行データによ
   り前記報知手段を作動させることを特徴とする遊技機。
4. 【請求項４】 複数のリールを個別に停止させるリール
   停止手段と、 ハズレ及び複数種類の入賞役のうちのいずれかを抽選に
   より決定する当選役決定手段と、 前記当選役決定手段による抽選結果を複数種類の報知パ
   ターンのいずれかで報知する報知手段と、 前記複数種類の報知パターンのそれぞれに対応した実行
   データを格納した報知パターン記憶手段と、 前記リールが停止されることをリールごとに検出して個
   別のリール停止信号を出力するリール停止検出手段と、 前記リール停止信号に基づき、停止されるリールに対応
   して抽選確率が異なる抽選を行い、この抽選結果に応じ
   て前記報知パターン記憶手段から所定の実行データを読
   み出す報知パターン選択手段として遊技機のコンピュー
   タを機能させるためのプログラム。
5. 【請求項５】 複数のリールを個別に停止させるリール
   停止手段と、 ハズレ及び複数種類の入賞役のうちのいずれかを抽選に
   より決定する当選役決定手段と、 前記当選役決定手段による抽選結果を複数種類の報知パ
   ターンのいずれかで報知する報知手段と、 前記複数種類の報知パターンのそれぞれに対応した実行
   データを格納した報知パターン記憶手段と、 前記リールが停止されることをリールごとに検出して個
   別のリール停止信号を出力するリール停止検出手段と、 前記リール停止信号に基づき、停止されるリールに対応
   して前記報知パターン記憶手段から所定の実行データを
   読み出す報知パターン選択手段として遊技機のコンピュ
   ータを機能させるためのプログラム。
6. 【請求項６】 請求項４記載のプログラムを記録したコ
   ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
7. 【請求項７】 請求項５記載のプログラムを記録したコ
   ンピュータ読み取り可能な記録媒体。