JP2002336282A - 剛体運動測定方法、剛体運動測定装置、剛体運動測定プログラム、顎運動測定方法、顎運動測定装置および顎運動測定プログラム - Google Patents

剛体運動測定方法、剛体運動測定装置、剛体運動測定プログラム、顎運動測定方法、顎運動測定装置および顎運動測定プログラム

Info

Publication number
JP2002336282A
JP2002336282A JP2001145232A JP2001145232A JP2002336282A JP 2002336282 A JP2002336282 A JP 2002336282A JP 2001145232 A JP2001145232 A JP 2001145232A JP 2001145232 A JP2001145232 A JP 2001145232A JP 2002336282 A JP2002336282 A JP 2002336282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motion
rigid body
matrix
calculating
dimensional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001145232A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3855038B2 (ja
Inventor
Takahide Maeda
隆秀 前田
Katsumi Miyoshi
克実 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon University
Original Assignee
Nihon University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon University filed Critical Nihon University
Priority to JP2001145232A priority Critical patent/JP3855038B2/ja
Publication of JP2002336282A publication Critical patent/JP2002336282A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3855038B2 publication Critical patent/JP3855038B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検体の上顎および下顎の相対的な運動の状
態を測定する顎運動の測定において、かみ合わせにおい
て正常に上顎と下顎が接触しないかみ合い相異常、顎の
開閉運動に不連続性があり、ときには「クリック」音が
認められる運動相異常等、顎の機能で特徴づけられる相
対的な回転運動を定量的に測定ができ、また一般室での
測定を可能とすることである。 【解決手段】 カメラで下顎、下顎のマーカー座標読込
み(STEP1)、下顎特定点、上顎特定点の座標と単
位ベクトル算出し(STEP2)、上顎特定点の座標、
単位ベクトルを基準として変換し、(STEP3)これ
らをくりかえし、運動位置の変化を示す行列算出し(S
TEP5)、回転座標系の単位ベクトル、回転角、回転
中心座標算出し、これらを繰り返す(STEP6、7、
8)。複数のマーカーは、反射型のマーカーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相互に相対運動を
する第一の剛体と第二の剛体間の剛体運動測定方法、剛
体運動測定装置、剛体運動測定プログラムに係り、特に
二個の剛体の機能で特徴づけられる相対的な運動の測定
について、さらには被検体の上顎および下顎の相対的な
運動の状態を測定する顎運動測定方法、顎運動測定装置
および顎運動測定プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、剛体の運動を測定するには、剛体
にマーカーを取付け固定し、そのマーカーの位置座標を
三次元座標測定器で測定し、その位置座標変化をプロッ
タなどの上にあらわす方法等がとられている。しかし相
対運動をする二個の剛体の運動を測定するには、相対的
な三次元座標位置を求める必要があり、特に関節の回転
運動など機能で特徴づけられる二個の剛体の相対的な運
動については、その機能に着目した測定の工夫を要す
る。そのような例として顎の運動の測定がある。顎の開
閉は上顎と下顎の相対的な運動により行われるが、個体
の成長の過程において、または疾病、事故の原因などに
より、その開閉の異常が起こることがある。例えば、か
み合わせにおいて正常に上顎と下顎が接触しないかみ合
い相異常、顎の開閉運動に不連続性があり、ときには
「クリック」音が認められる運動相異常等であるが、こ
れらの解析には顎の運動の定量的測定が必要である。
【0003】図9に特開平7−308329号に開示さ
れた従来例の下顎運動測定装置の原理図を示す。図9に
おいて、被検体1の下顎2、上顎3にフェースボー
(L)4、フェースボー(U)5が接着または適当なバ
ンドなどで取付け固定され、各フェースボーはそれぞれ
顎の左側および右側にLED6が各二個づつ、合計で8
個のLED6が設けられる。図示されていないが、前記
LED6の位置座標が測定できる顎の左右両側に、x
軸、y軸、z軸上の座標測定を受け持つ3台のカメラが
それぞれ設置される。カメラは、図示されていない座標
系演算手段に結ばれ、LED6、カメラ、座標系演算手
段は、図示されていないCPUと結ばれる。
【0004】この構成による従来例の作用を説明する。
図8において図示されていないCPUの指示により8個
のLED6が順次点灯され、一点灯毎に、顎の右または
左に設置された三台のカメラにより点灯されたLED6
の座標が測定され、図示されていない座標変換手段によ
り、Σで示したカメラ座標系9とΣLで示された下顎に
固定された座標系(下顎座標系)7間の変換T1、Σで
示したカメラ座標系9とΣUで示された上顎に固定され
た座標系(上顎座標系)8間の変換T2を用いて、下顎
座標系(ΣL)7から上顎座標系(ΣU)8の変換が演算
される。この変換により、上顎座標系(ΣU)8からみ
た下顎の特定点(測定点)の位置座標が得られ、上顎、
下顎が相互に相対運動しても、上顎に対する下顎の特定
点の位置座標変化を追跡できる。
【0005】さらに、眼下のくぼみ点および左右両耳を
含む水平面、水平面に直交し、頭部の真正面中央の平面
である矢状面、水平面、矢状面に直交し、眼下のくぼみ
点を含む面である前頭面の三平面で構成する、ΣHで示
される座標系10を設定し、上記演算手段により、上顎
座標系(ΣU)8と座標系(ΣH)10の間の変換T3
用いて、下顎座標系(ΣL)7と座標系(ΣH)10の間
の変換T4を演算し、下顎2の特定点の座標変化を前記
水平面、矢状面、前頭面上に変換する。この変換によ
り、顎の開閉による下顎2の特定点の、前記水平面、矢
状面、前頭面上の座標の変化が追跡でき、図10はその
演算結果の一例をプロッタで表示したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来におい
て、第一の剛体と第二の剛体が相互に相対運動をする場
合でも、例えば上記従来例で上顎と下顎が相対運動をす
る場合でも、座標変換演算を用いることで、上顎に対す
る下顎の特定点の位置座標変化、また進んで水平面、矢
状面、前頭面上での下顎の特定点の位置座標変化を得る
ことができる。しかし、得られるのは、下顎の特定点の
相対的な位置座標変化であり、かみ合わせにおいて正常
に上顎と下顎が接触しないかみ合い相異常、顎の開閉運
動に不連続性があり、ときには「クリック」音が認めら
れる運動相異常等については、きわめてわずかな位置座
標の変化なので、顎の機能に特徴づけられる回転運動の
異常を推定するのが困難である。
【0007】また顎の運動など、対象が人の運動機能に
関するときは、測定環境の問題がある。例えば上記従来
例測定方法では、位置座標の測定精度を上げるため、L
EDの影を作らぬように孤立した暗室でLEDを順次点
灯して測定を行なう必要があり、あたかも真っ暗の狭い
部屋の中でフラッシュを順次焚く状況に近く、被検体で
ある患者、特に小児患者に精神的圧迫を与える。
【0008】本発明の目的は、かかる従来例の課題を解
決し、相互に相対運動をする第一の剛体と第二の剛体間
の剛体運動、特に二個の剛体の機能で特徴づけられる相
対的な運動、さらには被検体の上顎および下顎の相対的
な運動の状態を測定する顎運動の測定において、かみ合
わせにおいて正常に上顎と下顎が接触しないかみ合い相
異常、顎の開閉運動に不連続性があり、ときには「クリ
ック」音が認められる運動相異常等、顎の機能で特徴づ
けられる相対的な回転運動を定量的に測定ができ、また
一般室での測定を可能とする、剛体運動測定方法、剛体
運動測定装置、剛体運動測定プログラム、顎運動測定方
法、顎運動測定装置および顎運動測定プログラムを提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる剛体運動測定方法は、相互に相対運
動をする第一の剛体および第二の剛体にそれぞれ複数の
マーカーを取付け固定するマーカー取付け工程と、相対
運動中の前記複数のマーカーの三次元座標を測定する三
次元測定工程と、相対運動中に得られた前記三次元座標
測定値から、第二の剛体と特定の位置関係をもつ特定点
の三次元座標および三次元回転角を、第一の剛体に固定
した座標系を基準にして演算する三次元六自由度演算工
程を有する剛体運動測定方法において、相対運動中の第
一の運動位置と第二の運動位置で得られた、前記特定点
の二個の三次元六自由度演算結果から、第一の剛体に固
定した座標系を基準にした、前記特定点の第一の運動位
置から第二の運動位置への運動位置の変化をあらわす行
列を演算する運動行列演算工程と、前記演算で得られた
運動行列を、剛体の回転座標系基準の回転運動行列に変
換し、第二の剛体の回転運動特性値を演算する回転運動
演算工程を有することを特徴とする。
【0010】また本発明にかかる剛体運動測定方法にお
いては、前記運動行列演算工程は、三行三列の回転をあ
らわす行列成分と、三行一列のベクトル成分を有する行
列を演算し、前記回転運動演算工程は、回転軸を含む回
転座標系の単位ベクトルを求める単位ベクトル演算工程
と、回転軸回りの回転角を演算する回転角演算工程と、
回転中心座標を演算する回転中心演算工程の少なくとも
一つの演算工程を有することを特徴とする。
【0011】また本発明にかかる剛体運動測定装置は、
相互に相対運動をする第一の剛体および第二の剛体にそ
れぞれ取付け固定される複数のマーカーと、相対運動中
の前記複数のマーカーの三次元座標を測定する三次元測
定器と、相対運動中に得られた前記三次元座標測定値か
ら、第二の剛体と特定の位置関係をもつ特定点の三次元
座標および三次元回転角を、第一の剛体に固定した座標
系を基準にして演算する三次元六自由度演算手段を有す
る剛体運動測定装置において、相対運動中の第一の運動
位置と第二の運動位置で得られた、前記特定点の二個の
三次元六自由度演算結果から、第一の剛体に固定した座
標系を基準にした、前記特定点の第一の運動位置から第
二の運動位置への運動位置の変化をあらわす行列を演算
する運動行列演算手段と、前記演算で得られた運動行列
を、剛体の回転座標系基準の回転運動行列に変換し、第
二の剛体の回転運動特性値を演算する回転運動演算手段
を有することを特徴とする。
【0012】また本発明にかかる剛体運動測定装置にお
いては、前記運動行列演算手段は、三行三列の回転をあ
らわす行列成分と、三行一列のベクトル成分を有する行
列を演算し、前記回転運動演算手段は、回転軸を含む回
転座標系の単位ベクトルを求める単位ベクトル演算手段
と、回転軸回りの回転角を演算する回転角演算手段と、
回転中心座標を演算する回転中心演算手段の少なくとも
一つの演算手段を有することを特徴とする。
【0013】また本発明にかかる剛体運動測定プログラ
ムは、剛体の運動を測定するコンピュータに、その制御
部により、相互に相対運動をする第一の剛体および第二
の剛体にそれぞれ取付け固定された複数のマーカーの三
次元座標を測定する三次元測定器に指令し、相対運動中
の前記三次元座標測定値をコンピュータのメモリー部に
取り込み、格納する測定処理手順と、コンピュータの演
算部により、前記メモリー部に格納された前記三次元座
標測定値を読み出し、第二の剛体と特定の位置関係をも
つ特定点の三次元座標および三次元回転角を、第一の剛
体に固定した座標系を基準にして演算する三次元六自由
度演算処理手順を実行させるための剛体運動測定プログ
ラムにおいて、さらに、コンピュータの演算部により、
相対運動中の第一の運動位置と第二の運動位置で得られ
た、前記特定点の二個の三次元六自由度演算結果から、
第一の剛体に固定した座標系を基準にした、前記特定点
の第一の運動位置から第二の運動位置への運動位置の変
化をあらわす行列を演算する運動行列演算処理手順と、
前記演算で得られた運動行列を、剛体の回転座標系基準
の回転運動行列に変換し、第二の剛体の回転運動特性値
を演算する回転運動演算処理手順を実行させることを特
徴とする。
【0014】また本発明にかかる剛体運動測定プログラ
ムは、剛体の運動を測定するコンピュータに、コンピュ
ータの演算部により、相互に相対運動をする第一の剛体
および第二の剛体において、相対運動中の第一の運動位
置と第二の運動位置で得られた、第一の剛体に固定した
座標系を基準にして演算した、第二の剛体と特定の位置
関係をもつ特定点の、二個の三次元座標および三次元回
転角の三次元六自由度演算結果を、コンピュータのメモ
リー部から読み出して、第一の剛体に固定した座標系を
基準にした、前記特定点の第一の運動位置から第二の運
動位置への運動位置の変化をあらわす行列を演算する運
動行列演算処理手順と、前記演算で得られた運動行列
を、剛体の回転座標系基準の回転運動行列に変換し、第
二の剛体の回転運動特性値を演算する回転運動演算処理
手順を実行させることを特徴とする。
【0015】また本発明にかかる剛体運動測定プログラ
ムにおいては、前記運動行列演算処理手順は、三行三列
の回転をあらわす行列成分と、三行一列のベクトル成分
を有する行列を演算処理し、前記回転運動演算処理手順
は、回転軸を含む回転座標系の単位ベクトルを求める単
位ベクトル演算処理手順と、回転軸回りの回転角を演算
する回転角演算処理手順工程と、回転中心座標を演算す
る回転中心演算処理手順の少なくとも一つの演算処理手
順を有することを特徴とする。
【0016】また本発明にかかる顎運動測定方法または
顎運動測定装置または顎運動測定プログラムにおいて
は、第一の剛体は被検体の上顎、第二の剛体は被検体の
下顎であることを特徴とする。
【0017】本発明の顎運動測定方法または顎運動測定
装置または顎運動測定プログラムにおいて、被検体の上
顎および被検体の下顎に取付けられる複数のマーカー
は、反射型のマーカーであることが好ましい。
【0018】本発明にかかる剛体運動測定方法は、相互
に相対運動をする第一の剛体および第二の剛体にそれぞ
れ複数のマーカーを取付け固定し、相対運動中の前記複
数のマーカーの三次元座標を測定し、第二の剛体と特定
の位置関係をもつ特定点の三次元座標および三次元回転
角を、第一の剛体に固定した座標系を基準にして演算
し、相対運動中の第一の運動位置と第二の運動位置で得
られた、前記特定点の二個の三次元六自由度演算結果か
ら、第一の剛体に固定した座標系を基準にした、前記特
定点の第一の運動位置から第二の運動位置への運動位置
の変化をあらわす行列を演算する運動行列演算工程と、
前記演算で得られた運動行列を、剛体の回転座標系基準
の回転運動行列に変換し、第二の剛体の回転運動特性値
を演算するので、二個の剛体の機能で特徴づけられる相
対的な回転運動を、剛体の回転運動特性値により定量的
に測定ができる。
【0019】また本発明にかかる剛体運動測定方法にお
いては、三行三列の回転をあらわす行列成分と、三行一
列のベクトル成分を有する行列を演算し、回転軸を含む
回転座標系の単位ベクトル、回転軸回りの回転角、回転
中心座標を演算するので、これらの回転運動特性値を追
跡することで、二個の剛体の機能で特徴づけられる相対
的な回転運動の変化を定量的に測定できる。
【0020】さらに本発明の顎運動測定方法において
は、被検体の上顎および被検体の下顎に取付けられる複
数のマーカーは、反射型のマーカーであるので、一般室
での測定を可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明の実施の
形態について詳細に説明する。図1は、本発明にかかる
顎運動測定装置の実際の使用状況についての説明図であ
る。被検体1の頭部に三個の球状のマーカー11を有す
るヘッドフレーム12、下顎に三個の球状のマーカー1
1を有する下顎マーカー具13が取付け固定される。測
定台14の上に、上記ヘッドフレーム12、下顎マーカ
ー具13を両側から写す向きに第一反射鏡15が二個配
置され、二個の第一反射鏡15a、15bに挟まれて、
第一反射鏡15に写された像を写す向きに二個の第二反
射鏡16が置かれる。二個の第二反射鏡16a、16b
の一辺はお互いに接していて、その接した一辺がビデオ
カメラ17の視野の中央になるように例えば320x2
40画素を有するビデオカメラ17が置かれる。ビデオ
カメラ17から信号ケーブル18が、コンピュータ19
に結ばれる。
【0022】図2は、ヘッドフレーム12、下顎マーカ
ー具13の詳細図であり、これらにはそれぞれ三個の軽
量なマーカー11、例えば直径が10mmから30mm
の球状の発泡スチロールなどの軽い材質からなる青色の
マーカー、を有する。これらマーカーは、プラスチック
等の軽量材質の棒状または板状のフレーム材を組み合わ
せたトラス構造等の剛性を有するフレーム体20,21
に接着剤などで固定される。ヘッドフレーム12は、フ
レーム体20に、布またはプラスチック等の可撓性材質
の帯材22が固定して取付けられ、全体として被検体の
頭部に沿うような形状に作られる。帯材の一部におい
て、例えばマジックテープ(登録商標)の名称で呼ばれ
る着脱自在な締め付け部分23を有する。下顎マーカー
具13は、フレーム体21の一部に、金属製等の軽量で
剛性の十分ある材質の板状の取付板24が固定して取付
けられ、その取付板24の先にはマウスピース25が固
定して取付けられる。
【0023】図3は、第一反射鏡15、第二反射鏡1
6、ビデオカメラ17の光学的配置関係を、上面図的に
示したものである。マーカー11が取付け固定されたヘ
ッドフレーム12、下顎マーカー具13の、直交するO
X、OY軸上の像が、実線で示される光路26に従い、
ビデオカメラ17に達し、OY軸上の像がビデオカメラ
17の左半分の視野、OX軸上の像がビデオカメラ17
の右半分の視野に写るように、第一反射鏡15a、15
b、第二反射鏡16a、16bが配置される。この配置
は、古典的光学公式および幾何学公式を用いて光路26
を設計することで、被検体の大きさ、装置全体の大きさ
などの制約条件に合わせて適切に設定できる。本発明の
実施の形態においては、二個の第二反射鏡16a、16
bが互いに直交し、かつOX軸、OY軸にも直交し、ビ
デオカメラ17が、OX軸、OY軸の交点OからOX軸
より45度の角度をなす線上に置かれる条件の下で配置
した。
【0024】図4は、コンピュータ19のハードウエア
構成を示すブロック図である。キーボード31などに結
ばれる入力部32、前記ビデオカメラなどの三次元測定
器17に結ばれる三次元測定器インタフェイス33、三
次元測定器17の測定指令などを含め全体のシステムの
コントロールを行なう制御部34、測定値、演算結果な
どのデータを格納するメモリー部35、必要な場合に接
続される外部記憶装置36、演算を行なう演算部37、
演算結果などのデータをCRT画面、プロッタ等の表示
装置38に出力する出力部39を有し、これらはバスラ
インでCPU40に結ばれる。
【0025】つぎに本発明の実施の形態の作用について
説明する。まず測定の前段階として被検体1は図2に示
すように、三個のマーカー11を有するヘッドフレーム
12を頭にかぶり、フレーム体20、帯材22が頭部に
沿って安定させた後締め付け部分23を用いてしっかり
とヘッドフレーム12を頭部に固定する。頭部と上顎
は、運動上一体の剛体とみなせるので、ヘッドフレーム
12に取付け固定された三個のマーカー11の運動は、
被検体1の上顎の運動をあらわすと考えて良い。つぎに
被検体1の下顎、具体的には下歯茎の部分にマウスピー
ス25を歯科用瞬間接着剤でしっかり取付け固定する。
したがって下顎マーカー具13に取付け固定された三個
のマーカー11の運動は被検体1の下顎の運動をあらわ
すと考えて良い。ヘッドフレーム12、下顎マーカー具
13の準備ができた被検体1は、第一反射鏡15、第二
反射鏡16、ビデオカメラ17が設置された測定台14
に向かって椅子などに座る。
【0026】つぎに、図3の配置関係におけるマーカー
11の位置座標測定原理を図5に示す。被検体1は、O
X軸、OY軸であらわされる平面の第一象限の位置に座
る。図3に示す光学系は、OX軸上の像、OY軸上の像
を、反射鏡によりそれぞれビデオカメラ17の右半分、
左半分の視野へ写すので、一台のビデオカメラを用いて
いるが、作用上は、OX軸、OY軸上にそれぞれカメラ
C1、C2を設置したことと等価である。前記第一象限
に、「矢印の根元に黒丸」の物体を置いたときの、その
像の写る様子を図5(a)に示した。仮想的なカメラC
2が、前記第一象限の「矢印の根元に黒丸」をみると
き、OY軸にはC2点と「矢印の根元に黒丸」を結ぶ線
のOY軸における交点が写る。同様に、仮想的なカメラ
C1が、前記第一象限の「矢印の根元に黒丸」をみると
き、OX軸にはC1点と「矢印の根元に黒丸」を結ぶ線
のOX軸における交点が写る。今黒丸を代表する点をM
点とし、その座標を(X1、Y1、Z1)とすると、OX
上の写る像の座標x1、OY軸上の写る像の座標y1は、
C1、C2およびM点の位置関係により定まり、また、
OX軸上、OY軸上の像が第一反射鏡15a、15bに
写る像の座標は、第一反射鏡15a、15bがOX軸、
OY軸との置かれる角度で定まる。同様に第一反射鏡1
5a、15bに写る像の座標が第二反射鏡16a、16
bに写る像、第二反射鏡16a、16bに写る像の座標
がビデオカメラ17に写る像の座標xb、ybもこれらの
相対的な角度で定まる。したがってM点の座標(X1
1、Z1)のうちX1、Y1については、ビデオカメラ1
7に写る像の座標xb、ybから求められる。ここで仮想
的なカメラの位置C1,C2は分かっていないが、予め
長さが分かっている校正用物体を前記第一象限に置き、
最終的にビデオカメラ上に写る前記校正用物体の長さを
計算で求めて校正することで、光学系全体の座標変換の
倍率を求めることができる。
【0027】M点の座標(X1、Y1、Z1)のうちZ1
図5(b)の関係から求める。M点の高さ座標Z1は、
C2点からみると、OY軸よりx1離れた点をOY軸上
に写す。その写る座標をzL(Lは、ビデオカメラで左
側という意味で便宜上つけた)とする。これに対し、同
じM点の高さ座標をC1点からみるときは、OX軸より
1離れた点をOX軸上に写す。その写る座標をzR(R
はビデオカメラの右側の意味)とすると、x1とy1が異
なるときはzLとzRは区別できる。x1、y1は既知であ
るから、このzLとzRの差よりZ1を求めることができ
る。
【0028】上に述べたマーカーの位置座標の測定原理
に基づいて、コンピュータ19において、その制御部3
4、メモリー部35、演算部37等に所定の処理手順を
実行させるプログラムに従って、ビデオカメラ17の撮
像の指令を出し、撮像されたデータを取り込んで演算等
の処理をする。図6に本発明の実施の形態におけるフロ
ーチャートを示す。
【0029】STEP1は、カメラで下顎、上顎のマー
カー座標を読み込む処理手順である。コンピュータ19
において、制御部34の指令によりAVI(オーディオ
ビデオインターフェイス)を持つキャプチャーボード等
の三次元測定器インタフェイス33を介して、ビデオカ
メラ17に備えられるCCD等の撮像素子により得られ
る毎秒30フレームの被検体の動画を、一フレームごと
にコンピュータ19に取り込み、各一フレームの320
*240の画素面におけるマーカーの位置を認識し、演
算部37で、図5で説明した座標測定原理に従って、被
検体上のマーカーの三次元位置座標を演算し、測定され
た下顎、上顎のマーカー座標測定値をメモリー部35に
格納する。
【0030】STEP2は、下顎特定点、上顎特定点の
座標と単位ベクトル算出の処理手順、である。すなわち
第一の剛体および第二の剛体とそれぞれ特定の位置関係
をもつ特定点の三次元座標および三次元回転角の三次元
六自由度を演算する処理手順である。まず特定点と単位
ベクトルを定める処理手順について、図7に下顎の場合
を示す。下顎マーカー具13に取付けられた三個のマー
カーで定義される平面Aを考え、一つのマーカーを特定
点LOとし、その特定点を原点とする。つぎに他のマー
カーのうち一つのマーカーを含む方向をX軸とし、X軸
上のそのマーカーの占める位置を点LXとして、平面A
上で特定点LOを通り、線分LOXに直交する方向にY
軸を取り、Y軸上で特定点LOからの距離が線分LOX
の長さに等しくなる位置を点LYとする。さらに平面A
に垂直方向で特定点LOを通る方向にZ軸を取り、Z軸
上で特定点LOからの距離が線分LOX、LOYの長さ
に等しくなる位置を点LZとする。このようにして、下
顎と特定の位置関係を持つ座標系の特定点LOと、特定
点LOを原点とする単位ベクトルLOX、LOY、LO
Zを定める。上顎についても同様である。
【0031】つぎに、この特定点LOの位置座標を、ビ
デオカメラ17の座標系から測定したときの位置座標の
変換TLCは、式(1)で算出される。
【数1】 ここでTLCは下顎と特定の位置関係を持つ座標系からビ
デオカメラ17の座標系への変換を表し、CX、CY、C
Zはビデオカメラ17の座標系から見た位置座標、LX
Y、LZは下顎と特定の位置関係を持つ座標系から見た
位置座標、GCLは単位ベクトルの回転変換を表す三行三
列の行列、aCLは三行一列のベクトルである。今の場合
X、LY、LZは原点であるからいずれもゼロである。
この式(1)の演算により、特定点LOの三次元座標お
よび三次元回転角が算出される。
【0032】同様に、上顎と特定の位置関係を持つ座標
系の特定点UO、特定点UOを原点とする単位ベクトルU
OX、UOY、UOZを定められる。つぎにこの特定点
Oの位置座標を、ビデオカメラ17の座標系から測定
したときの位置座標への変換TUCは、式(2)で算出さ
れる。
【数2】 記号の意味は、式1と同様である。
【0033】すなわちこの処理手順は、コンピュータ1
9において、下顎、上顎のマーカー座標測定値をメモリ
ー部35から読み出して、演算部37で、下顎、上顎と
それぞれ特定の位置関係を持つ特定点と単位ベクトルを
定め、式(1)、(2)を演算し、算出したデータは、
メモリー部35に格納する。
【0034】STEP3は、上顎特定点の座標、単位ベ
クトルを基準として変換する処理手順である。STEP
2の式(1)、式(2)の演算で得られた、特定点LO
および特定点UOのビデオカメラ17の座標系から測定
したときの位置座標から、上顎と特定の位置関係を持つ
特定点UOの三次元座標、単位ベクトルを基準にして、
下顎と特定の位置関係を持つ特定点LOの三次元座標、
三次元回転角を変換する。
【0035】一般に、AからBへの変換をTAB、Bから
Cへの変換をTBC、CからAへの変換をTCAとすると、
これら三者間に式(3)が成り立つ。
【数3】 TCAoTBCoTAB=1 TBC=TCA -1oTAB -1=TCA -1oTBA ・・・(3) ここで、例えばTBCoTABは、TABに変換TBCを施した
ことを表すものとする。したがって、いまAをビデオカ
メラの座標系、Bを下顎と特定の位置関係を持つ座標
系、Cを上顎と特定の位置関係を持つ座標系とすると、
下顎と特定の位置関係を持つ特定点LOの三次元座標、
三次元回転角を、上顎と特定の位置関係を持つ特定点U
Oの三次元座標、単位ベクトルを基準にして変換すると
きの変換TLUは、式(1)のTLC、式(2)のTUCから
式(4)で算出される。
【数4】 TLU=TUC -1oTLC ・・・(4) このようにして得られたTLUを用いて、上顎と下顎が相
互に相対運動をしたときでも、上顎を基準に下顎の運動
を捉えることができるので、以後は特に断らない限り、
この上顎基準の下顎の運動を考える。
【0036】すなわちこの処理手順は、コンピュータ1
9において、メモリー部35に格納されている、下顎と
特定の位置関係をもつ特定点の三次元座標および三次元
回転角と、上顎と特定の位置関係をもつ特定点の三次元
座標および三次元回転角のデータを読み出し、これを演
算部37において、上顎に固定した座標系を基準とし
て、下顎の特定点の三次元座標および三次元回転角のデ
ータを座標変換する。座標変換したデータは、メモリー
部35に格納する。
【0037】STEP4は、相対運動中であるかどうか
判断し、相対運動中のときは、STEP1からSTEP
3までを繰り返し、相対運動が終了し、データ測定の必
要がなくなれば、STEP1からSTEP3までの処理
を終了し、次のSTEP5に進む。例えば一連の相対運
動を300フレームの動画データで測定するときは、約
10秒でSTEP1からSTEP3までの処理を終了す
る。
【0038】STEP5は、運動位置の変化を示す行列
算出の処理手順である。一般に空間における運動は回転
と平行移動の合成である。空間にある座標系を定める
と、空間の点は三次元のベクトルとして表現できるの
で、今ある空間点をMとして、xをそのベクトルとす
る。運動により点Mを動かすとき、その運動後の座標
は、回転を表す行列Gとベクトルaを用いて、Gx+a
と表される。これを行列の積で示すために、三行一列の
xにもう一行1を加えた四行一列として、式(5)のよ
うに表す。
【数5】 つまり、点Mの運動は、回転をあらわす三行三列の行列
成分Gと、三行一列の行列成分であるベクトルaを含む
四行四列の行列で表すことができる。
【0039】いま下顎の特定点LOについて第一の運動
位置を表す四行四列の行列をH1Uと、第二の運動位置を
表す四行四列の行列をH2Uとすると、これらはそれぞれ
第一の運動位置、第二の運動位置から上顎の特定点UO
への変換に相当する。式(3)の関係を用いれば、下顎
の特定点LOについて第一の運動位置から第二の運動位
置への運動をあらわす変換H12は、式(6)で表され
る。
【数6】 H12=H2U -1oH1U ・・・(6)
【0040】すなわちこの処理手順は、コンピュータ1
9において、メモリー部35に格納された式(4)のT
LUのデータから、第一の運動状態、第二の運動状態にお
けるデータを読み出し、それぞれH1U、H2Uとして、演
算部37において式(6)を演算することで、第一の剛
体に固定した座標系を基準にした、前記特定点の第一の
運動位置から第二の運動位置への運動位置の変化をあら
わす運動行列を演算し、その結果をメモリー部35に格
納する。
【0041】STEP6は、回転座標系の単位ベクトル
算出の処理手順である。回転中心を通る回転軸方向の単
位ベクトルは、回転を表す行列Gの、固有値1を持つ固
有ベクトルであるから、式(6)で演算された四行四列
の行列H12の回転を表す三行三列の行列成分Gについ
て、その固有値が1である固有ベクトルを、よく知られ
た掃き出し法などを用いて算出して回転軸方向の単位ベ
クトルを定め、残りの二軸の単位ベクトルもその過程で
演算する。
【0042】すなわちこの処理手順は、コンピュータ1
9においてメモリー部35に格納された四行四列の行列
12を読み出して、演算部37において、その回転を表
す三行三列の行列の行列について、固有値1の固有ベク
トルを求める演算処理を行い、その結果をメモリー部3
5に格納する。
【0043】STEP7は、回転角算出の処理手順であ
る。STEP6で得られた回転座標系の単位ベクトルを
Pとすると、式(7)の関係にあることはよく知られて
いる。
【数7】 ここでθが、剛体の回転軸周りの回転角を表す。すなわ
ちコンピュータ19において、メモリー部35に格納さ
れているH12のデータと、固有ベクトルPを読み出し
て、式(7)を演算し、その結果をメモリー部35に格
納する。
【0044】STEP8は、回転中心座標算出の処理手
順である。下顎と特定の位置関係をもつ特定点LOの第
一の運動位置から第二の運動位置への運動をあらわす運
動行列H12のベクトル成分aについて、式(8)で示す
ように、aを回転座標系でみれば、回転軸方向の回転中
心の平行移動成分b1と、回転中心周りの回転角θによ
る座標移動成分b0に分けられる。
【数8】 ここでaは三行一列、b0は二行一列、b1はスカラー量
である。b0は、回転中心から特定点LOへの回転半径を
0とすれば、式(9)の関係を持つ。
【数9】 b0=c0−G*c00=(I−G)-1*b0 ・・・(9) ここでIは単位行列である。このc0と特定点LOの位置
座標から回転中心の位置座標が算出できる。すなわち、
コンピュータ19において、メモリー部35に格納され
ているH12を読み出し、演算部37でベクトル成分aに
ついて式(8)、(9)を演算し、回転中心座標を算出
し、結果をメモリー部35に格納する。
【0045】STEP9は、メモリー部35に格納され
ている一連の相対運動のデータについて、STEP5か
らSTEP8の処理手順がすべて完了したか判断し、未
完了のときはSTEP1からSTEP3までの処理を終
了の処理手順を繰り返し、完了したときはつぎのSTE
P10に進む。例えば一連の相対運動を300フレーム
の動画データから演算するときは、約五分でSTEP1
からSTEP3までの処理を終了する。
【0046】STEP10は、表示の処理手順である。
回転軸を含む回転座標系の単位ベクトル、回転軸回りの
回転角、回転中心座標の少なくとも一つの回転運動特性
値を表示する。すなわちコンピュータ19において、メ
モリー部35から、これらの回転運動特性値を読み出し
て、出力部39を介してコンピュータのCRT画面、プ
ロッタ等の表示装置38に表示する。
【0047】図8は、本発明の実施の形態における測定
結果の例であり、図8(a)は健常者について、図8
(b)はクリック症状を有する患者について、上顎に対
して下顎を次第に開き次いで次第に閉じる運動を行な
い、横軸に時間(画像フレーム番号)をとり、縦軸にそ
の時々刻々の下顎の回転軸に対しての回転角、回転中心
位置座標、回転単位ベクトル、回転中心の平行移動量を
表したものである。図8(a)と図8(b)を比較する
と図中で(1)、(2)、(3)と示した点が異なる。
これらの運動位置においては、回転中心が移動し、その
単位ベクトルも変化ているのが明確に認められる。すな
わち、(1)と(3)の点においては、下顎と上顎との
かみ合わせの開始および終了したときに、かみ合わせに
おいて正常に上顎と下顎が接触しないかみ合い相異常が
あることがわかり、(2)の点においては顎の開閉運動
に不連続性があり、ときには「クリック」音が認められ
る運動相異常があることが分かる。このように上顎、下
顎のかみ合わせ、開閉という二個の剛体の機能で特徴づ
けられる相対的な運動を回転角、回転中心座標、単位ベ
クトル、回転中心の平行移動等、回転運動特性値として
定量的に測定し、その結果を表示できる。
【0048】本発明の実施の形態においては、下顎運動
に詳細に説明したが、ひざ、腕、指等関節の回転運動機
能で特徴づけられる二個の剛体の相対的な運動について
本発明が実施できる。この場合、被検体は人間、人間以
外の生体に限られず、ロボットについても本発明は実施
できる。また機械装置の一部の機構等、相互に相対運動
をする第一の剛体と第二の剛体間の剛体運動の測定にも
本発明は実施できる。
【0049】表示については、さらに座標変換をほどこ
して、観察しやすい座標系で測定値を表示することでも
本発明は実施できる。
【0050】本発明の実施の形態におけるフローチャー
トのうち、STEP1からSTEP10までをひとつの
プログラムとすることも、STEP1からSTEP3ま
でと、STEP4以降を分離して二つのプログラムとす
ることによっても本発明を実施することができる。
【0051】マーカーの大きさ、形状、色彩等は、本発
明の実施の形態のほか、反射型のマーカーを各実施の態
様に合わせて設計事項の範囲で変更して本発明が実施で
きる。位置座標測定原理は、本発明の実施の形態のほ
か、複数台の非接触式、接触式の三次元測定器によって
も本発明が実施できる。
【0052】
【発明の効果】本発明にかかる剛体運動測定方法は、相
互に相対運動をする第一の剛体および第二の剛体にそれ
ぞれ複数のマーカーを取付け固定し、相対運動中の前記
複数のマーカーの三次元座標を測定し、第二の剛体と特
定の位置関係をもつ特定点の三次元座標および三次元回
転角を、第一の剛体に固定した座標系を基準にして演算
し、相対運動中の第一の運動位置と第二の運動位置で得
られた、前記特定点の二個の三次元六自由度演算結果か
ら、第一の剛体に固定した座標系を基準にした、前記特
定点の第一の運動位置から第二の運動位置への運動位置
の変化をあらわす行列を演算する運動行列演算工程と、
前記演算で得られた運動行列を、剛体の回転座標系基準
の回転運動行列に変換し、第二の剛体の回転運動特性値
として、回転軸を含む回転座標系の単位ベクトル、回転
軸回りの回転角、回転中心座標を演算するので、これら
の回転運動特性値を追跡することで、二個の剛体の機能
で特徴づけられる相対的な回転運動の変化を定量的に測
定ができた。
【0053】さらに本発明の顎運動測定方法において
は、被検体の上顎および被検体の下顎に取付けられる複
数のマーカーは、反射型のマーカーであるので、一般室
での測定が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかる顎運動測定装置
の使用状況説明図である。
【図2】 本発明の実施の形態におけるヘッドフレー
ム、下顎マーカー具の詳細図である。
【図3】 本発明の実施の形態における光学系の配置図
である。
【図4】 本発明の実施の形態におけるコンピュータの
ブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態におけるマーカーの位置
座標測定原理を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態におけるフローチャート
である。
【図7】 本発明の実施の形態における特定点、単位ベ
クトルの定義の説明図である。
【図8】 本発明の実施の形態における測定結果の例
で、(a)は健常者、(b)は「クリック」症状者につ
いてのものである。
【図9】 従来例の下顎運動測定装置の原理図である。
【図10】 従来例の顎の開閉による座標の変化の測定
結果の例である。
【符号の説明】
1 被検体、2 下顎、3 上顎、4 フェースボー
(L)、5 フェースボー(U)、6 LED、7 座
標系ΣL、8 座標系ΣU、9 カメラ座標系Σ、10
座標系ΣH、11 マーカー、12 ヘッドフレーム、
13 下顎マーカー具、14 測定台、15、15a、
15b 第一反射鏡、16、16a、16b 第二反射
鏡、17 ビデオカメラ(三次元測定器)、18 信号
ケーブル、19 コンピュータ、20,21 フレーム
体、22 帯材、23 締め付け部分、24 取付板、
25 マウスピース、26 光路、31 キーボード、
32入力部、33 三次元測定器インタフェイス、34
制御部、35 メモリー部、36 外部記憶装置、3
7 演算部、38 表示装置、39 出力部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01B 21/22 A61C 19/04 F // G01B 11/00 H K A61B 5/10 310J (72)発明者 三好 克実 東京都北区志茂2丁目57番12号 Fターム(参考) 2F065 AA04 AA31 BB05 CC16 FF05 FF09 JJ05 JJ26 LL12 QQ31 UU05 2F069 AA04 AA83 BB40 GG04 GG07 HH30 NN18 4C052 AA06 GG21 LL04 LL08 NN01 NN03 NN06 NN07 NN16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に相対運動をする第一の剛体および
    第二の剛体にそれぞれ複数のマーカーを取付け固定する
    マーカー取付け工程と、相対運動中の前記複数のマーカ
    ーの三次元座標を測定する三次元測定工程と、相対運動
    中に得られた前記三次元座標測定値から、第二の剛体と
    特定の位置関係をもつ特定点の三次元座標および三次元
    回転角を、第一の剛体に固定した座標系を基準にして演
    算する三次元六自由度演算工程を有する剛体運動測定方
    法において、相対運動中の第一の運動位置と第二の運動
    位置で得られた、前記特定点の二個の三次元六自由度演
    算結果から、第一の剛体に固定した座標系を基準にし
    た、前記特定点の第一の運動位置から第二の運動位置へ
    の運動位置の変化をあらわす行列を演算する運動行列演
    算工程と、前記演算で得られた運動行列を、剛体の回転
    座標系基準の回転運動行列に変換し、第二の剛体の回転
    運動特性値を演算する回転運動演算工程を有することを
    特徴とする剛体運動測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された剛体運動測定方法
    において、前記運動行列演算工程は、三行三列の回転を
    あらわす行列成分と、三行一列のベクトル成分を有する
    行列を演算し、前記回転運動演算工程は、回転軸を含む
    回転座標系の単位ベクトルを求める単位ベクトル演算工
    程と、回転軸回りの回転角を演算する回転角演算工程
    と、回転中心座標を演算する回転中心演算工程の少なく
    とも一つの演算工程を有することを特徴とする剛体運動
    測定方法。
  3. 【請求項3】 相互に相対運動をする第一の剛体および
    第二の剛体にそれぞれ取付け固定される複数のマーカー
    と、相対運動中の前記複数のマーカーの三次元座標を測
    定する三次元測定器と、相対運動中に得られた前記三次
    元座標測定値から、第二の剛体と特定の位置関係をもつ
    特定点の三次元座標および三次元回転角を、第一の剛体
    に固定した座標系を基準にして演算する三次元六自由度
    演算手段を有する剛体運動測定装置において、相対運動
    中の第一の運動位置と第二の運動位置で得られた、前記
    特定点の二個の三次元六自由度演算結果から、第一の剛
    体に固定した座標系を基準にした、前記特定点の第一の
    運動位置から第二の運動位置への運動位置の変化をあら
    わす行列を演算する運動行列演算手段と、前記演算で得
    られた運動行列を、剛体の回転座標系基準の回転運動行
    列に変換し、第二の剛体の回転運動特性値を演算する回
    転運動演算手段を有することを特徴とする剛体運動測定
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された剛体運動測定装置
    において、前記運動行列演算手段は、三行三列の回転を
    あらわす行列成分と、三行一列のベクトル成分を有する
    行列を演算し、前記回転運動演算手段は、回転軸を含む
    回転座標系の単位ベクトルを求める単位ベクトル演算手
    段と、回転軸回りの回転角を演算する回転角演算手段
    と、回転中心座標を演算する回転中心演算手段の少なく
    とも一つの演算手段を有することを特徴とする剛体運動
    測定装置。
  5. 【請求項5】 剛体の運動を測定するコンピュータに、
    その制御部により、相互に相対運動をする第一の剛体お
    よび第二の剛体にそれぞれ取付け固定された複数のマー
    カーの三次元座標を測定する三次元測定器に指令し、相
    対運動中の前記三次元座標測定値を、コンピュータのメ
    モリー部に取り込み格納する測定処理手順と、コンピュ
    ータの演算部により、前記メモリー部に格納された前記
    三次元座標測定値を読み出し、第二の剛体と特定の位置
    関係をもつ特定点の三次元座標および三次元回転角を、
    第一の剛体に固定した座標系を基準にして演算する三次
    元六自由度演算処理手順を実行させるための剛体運動測
    定プログラムにおいて、さらに、コンピュータの演算部
    により、相対運動中の第一の運動位置と第二の運動位置
    で得られた、前記特定点の二個の三次元六自由度演算結
    果から、第一の剛体に固定した座標系を基準にした、前
    記特定点の第一の運動位置から第二の運動位置への運動
    位置の変化をあらわす行列を演算する運動行列演算処理
    手順と、前記演算で得られた運動行列を、剛体の回転座
    標系基準の回転運動行列に変換し、第二の剛体の回転運
    動特性値を演算する回転運動演算処理手順を実行させる
    ことを特徴とする剛体運動測定プログラム。
  6. 【請求項6】 剛体の運動を測定するコンピュータに、
    コンピュータの演算部により、相互に相対運動をする第
    一の剛体および第二の剛体において、相対運動中の第一
    の運動位置と第二の運動位置で得られた、第一の剛体に
    固定した座標系を基準にして演算した、第二の剛体と特
    定の位置関係をもつ特定点の、二個の三次元座標および
    三次元回転角の三次元六自由度演算結果を、コンピュー
    タのメモリー部から読み出して、第一の剛体に固定した
    座標系を基準にした、前記特定点の第一の運動位置から
    第二の運動位置への運動位置の変化をあらわす行列を演
    算する運動行列演算処理手順と、前記演算で得られた運
    動行列を、剛体の回転座標系基準の回転運動行列に変換
    し、第二の剛体の回転運動特性値を演算する回転運動演
    算処理手順を実行させることを特徴とする剛体運動測定
    プログラム。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6のいずれかに記
    載された剛体運動測定プログラムにおいて、前記運動行
    列演算処理手順は、三行三列の回転をあらわす行列成分
    と、三行一列のベクトル成分を有する行列を演算処理
    し、前記回転運動演算処理手順は、回転軸を含む回転座
    標系の単位ベクトルを求める単位ベクトル演算処理手順
    と、回転軸回りの回転角を演算する回転角演算処理手順
    工程と、回転中心座標を演算する回転中心演算処理手順
    の少なくとも一つの演算処理手順を有することを特徴と
    する剛体運動測定プログラム。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2のいずれかに記載さ
    れた剛体運動測定方法、請求項3、請求項4のいずれか
    に記載された剛体運動測定装置、請求項5、請求項6ま
    たは請求項7のいずれかに記載された剛体運動測定プロ
    グラムにおいて、第一の剛体は被検体の上顎、第二の剛
    体は被検体の下顎であることを特徴とする顎運動測定方
    法または顎運動測定装置または顎運動測定プログラム。
  9. 【請求項9】 請求項1、請求項2のいずれかに記載さ
    れた剛体運動測定方法、請求項3、請求項4のいずれか
    に記載された剛体運動測定装置、請求項5、請求項7の
    いずれかに記載された剛体運動測定プログラムにおい
    て、第一の剛体は被検体の上顎、第二の剛体は被検体の
    下顎であって、前記被検体の上顎および被検体の下顎に
    取付けられる複数のマーカーは、反射型のマーカーであ
    ることを特徴とする顎運動測定方法または顎運動測定装
    置または顎運動測定プログラム。
JP2001145232A 2001-05-15 2001-05-15 剛体運動測定方法、剛体運動測定装置、剛体運動測定プログラム、顎運動測定方法、顎運動測定装置および顎運動測定プログラム Expired - Fee Related JP3855038B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001145232A JP3855038B2 (ja) 2001-05-15 2001-05-15 剛体運動測定方法、剛体運動測定装置、剛体運動測定プログラム、顎運動測定方法、顎運動測定装置および顎運動測定プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001145232A JP3855038B2 (ja) 2001-05-15 2001-05-15 剛体運動測定方法、剛体運動測定装置、剛体運動測定プログラム、顎運動測定方法、顎運動測定装置および顎運動測定プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002336282A true JP2002336282A (ja) 2002-11-26
JP3855038B2 JP3855038B2 (ja) 2006-12-06

Family

ID=18991079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001145232A Expired - Fee Related JP3855038B2 (ja) 2001-05-15 2001-05-15 剛体運動測定方法、剛体運動測定装置、剛体運動測定プログラム、顎運動測定方法、顎運動測定装置および顎運動測定プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3855038B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009011345A1 (ja) * 2007-07-17 2009-01-22 Motonori Munehiro 下顎位決定方法、下顎位決定装置、プログラムおよび咬合器
JP2009142561A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Imagunooshisu Kk 医用撮影用マーカーおよびその活用プログラム
WO2009141798A2 (en) * 2008-05-21 2009-11-26 Universita' Degli Studi Di Torino Analysis method of the mandibular motor function
US7806687B2 (en) 2005-08-19 2010-10-05 National University Corporation Okayama University Occlusal state correction-supporting apparatus, program, and recording medium
JP2010273756A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Yoshida Dental Mfg Co Ltd 疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システムおよび装置
JP2015077331A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 株式会社島津製作所 ホルダ位置合わせ支援装置および脳機能計測装置
CN110849267A (zh) * 2019-12-02 2020-02-28 南京航空航天大学 一种基于局部基准孔的移动式自动化系统在产品上定位和坐标系转换的方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101802917B1 (ko) 2016-05-04 2017-11-29 주식회사 메디트 치아 움직임 추적 장치 및 그 방법
RU2769835C1 (ru) * 2020-12-23 2022-04-06 Федеральное Государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования Дагестанский государственный медицинский университет Министерства здравоохранения Российской Федерации Даггосмедуниверситет Устройство измерения расстояния между режущими краями фронтальных групп зубов верхней и нижней челюстей до и после хруста в височно-нижнечелюстном суставе

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7806687B2 (en) 2005-08-19 2010-10-05 National University Corporation Okayama University Occlusal state correction-supporting apparatus, program, and recording medium
WO2009011345A1 (ja) * 2007-07-17 2009-01-22 Motonori Munehiro 下顎位決定方法、下顎位決定装置、プログラムおよび咬合器
US8632477B2 (en) 2007-07-17 2014-01-21 Motonori MUNEHIRO Method for determining position of lower jaw, apparatus and program thereof
JP2009142561A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Imagunooshisu Kk 医用撮影用マーカーおよびその活用プログラム
WO2009141798A2 (en) * 2008-05-21 2009-11-26 Universita' Degli Studi Di Torino Analysis method of the mandibular motor function
WO2009141798A3 (en) * 2008-05-21 2010-04-08 Universita' Degli Studi Di Torino Analysis method of the mandibular motor function
JP2010273756A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Yoshida Dental Mfg Co Ltd 疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システムおよび装置
JP2015077331A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 株式会社島津製作所 ホルダ位置合わせ支援装置および脳機能計測装置
CN110849267A (zh) * 2019-12-02 2020-02-28 南京航空航天大学 一种基于局部基准孔的移动式自动化系统在产品上定位和坐标系转换的方法
CN110849267B (zh) * 2019-12-02 2021-02-26 南京航空航天大学 一种基于局部基准孔的移动式自动化系统在产品上定位和坐标系转换的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3855038B2 (ja) 2006-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1510185B1 (en) Methods for use in dental articulation
CA2639928C (en) Method and device for the recording of body movements
JP5350016B2 (ja) 顎運動測定システム
JP4465476B2 (ja) 磁気式位置姿勢センサを用いた手指用モーションキャプチャ計測方法
US10646317B2 (en) Occlusal state identifying method, occlusal state identifying apparatus, and storage medium
US8382686B2 (en) Apparatus and method for recording mandibular movement
JP2019520152A (ja) 口腔内スキャンからの咬合の仮想モデル
AU4637689A (en) Device for measuring and analyzing movements of the human body or parts thereof
JPS6455B2 (ja)
WO2001003065A1 (fr) Dispositif d'affichage d'images tridimensionnelles, procede d'affichage et programme associe
US20180168787A1 (en) Jaw Motion Tracking System And Operating Method Using The Same
Mostashiri et al. A novel spatial mandibular motion-capture system based on planar fiducial markers
JP3855038B2 (ja) 剛体運動測定方法、剛体運動測定装置、剛体運動測定プログラム、顎運動測定方法、顎運動測定装置および顎運動測定プログラム
Reilink et al. Pose reconstruction of flexible instruments from endoscopic images using markers
JP2001112743A (ja) 三次元顎運動表示装置、方法及び三次元顎運動表示プログラムを記憶した記憶媒体
CN112790888A (zh) 下颌运动捕捉系统、捕捉方法以及模拟方法
JP4603195B2 (ja) 医用三次元画像の表示制御装置および表示用プログラム
CN112932703A (zh) 一种利用混合现实技术的正畸托槽粘接方法
CN214511395U (zh) 下颌运动捕捉系统
JPH08221599A (ja) 3次元の動き生成および解析方法
JPH11123201A (ja) 顎運動シミュレータおよび顎運動シミュレートシステム
JP2014117409A (ja) 身体関節位置の計測方法および装置
Narayanan Analysis of parallel manipulator architectures for use in masticatory studies
Bianchi Exploration of augmented reality technology for surgical training simulators
JP2023056623A (ja) 遠隔検査装置及び遠隔検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050816

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051014

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees