JP2002335650A - 直流モータ、整流子、ブラシ装置、ブラシ及び巻線の巻装方法 - Google Patents

直流モータ、整流子、ブラシ装置、ブラシ及び巻線の巻装方法

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JP2002335650A
JP2002335650A JP2001140247A JP2001140247A JP2002335650A JP 2002335650 A JP2002335650 A JP 2002335650A JP 2001140247 A JP2001140247 A JP 2001140247A JP 2001140247 A JP2001140247 A JP 2001140247A JP 2002335650 A JP2002335650 A JP 2002335650A
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tooth
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Takeshi Tanaka
猛 田中
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放熱に優れ小型化を可能にすることができる直
流モータを提供する。 【解決手段】ステータ10は、ヨークハウジング12の
内周面に各ティース13aに巻線14を巻装したコア1
3を配置固定している。ロータ31はコア13の内側に
配置される永久磁石を回転軸32に固着させている。ブ
ラシ装置35は回転軸32に固着され、同回転軸32と
ともにブラシ37a,37bを回転させる。整流子18
は、ブラシ装置35の外側に配置固定され、回転するブ
ラシ37a,37bを各整流子片20に摺接させ、同ブ
ラシ37a,37b及び各整流子片20を介してコア1
3の各ティース13aに巻装した巻線14に対して外部
直流電源の通電を切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直流モータ、整流
子、ブラシ装置、ブラシ及び巻線の巻装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、直流モータは、回転子側にコ
ア、そのコアに巻装された電磁コイル(巻線)及びコン
ミテータ(整流子)が設けられ、固定子側にヨーク、そ
のヨーク内測面に配置された永久磁石及び前記コンミテ
ータに摺接するブラシが設けられている。このように構
成される直流モータは、一般に製造が容易で安価でかつ
軽量・小型にすることができることから、自動車の各部
分で多く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、直流モータ
においてもさらなる小型化が要求されている。そのた
め、回転子のサイズをより小型化にする必要が生じこれ
に伴ってコアのサイズを小さくする必要が生じる。それ
に伴って、回転子側において電磁コイルによって磁束密
度を上げる必要があるが、軟磁性体であるコアはサイズ
も小さく磁気飽和に達し磁束密度を上げるのに限界があ
った。
【0004】しかも、直流モータは、内側の回転子に電
磁コイルを、外側の固定子に永久磁石を配置した構成で
あるため、回転子で発熱した熱を外部に放熱する際には
固定子を介して放熱しなければならず放熱効率が悪く、
発熱と放熱に収支の面からも限界にきている。
【0005】ところで、前記直流モータの問題点を解消
するモータとしてブラシレスモータがある。このブラシ
レスモータは、内側の回転子に永久磁石を、外側の固定
子に電磁コイルを配置した構成であるため、電磁コイル
の発熱を放熱する放熱効率に優れ小型化を図る上で有効
である。
【0006】しかしながら、ブラシレスモータでは、各
相の電磁コイルの電流切り換えを半導体スイッチング素
子で行うため、そのための駆動制御装置が必要となる。
そのため、ブラシレスモータは前記した直流モータに比
べ非常に高価なものなっていた。
【0007】本発明の目的は、上記問題点を解決するた
めになされたものであって、放熱に優れ小型化を可能に
し、しかも、低コストを実現することができる直流モー
タ、整流子、ブラシ装置、ブラシ及び巻線の巻装方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ヨークハウジングの内周面に各ティースに巻線を巻
装したコアを配置固定したステータと、回転軸に固着さ
れ、前記コアの内側において回転可能に収容された永久
磁石を備えたロータと、前記回転軸に固着され、同回転
軸とともにブラシを回転させるブラシ装置と、前記ブラ
シ装置の外側に配置固定され、前記回転するブラシを各
整流子片に摺接させ、同ブラシ及び各整流子片を介して
前記コアの各ティースに巻装した巻線に対して外部直流
電源の通電を切り換える整流子とを備えた直流モータを
その要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の直流モータにおいて、前記整流子は、電気的絶縁性の
筒状本体と、前記筒状本体の内周面から露出した環状に
等間隔に配置された整流子片と、一方の直流電源入力端
子を備え前記筒状本体の内周面から露出した第1の導体
環体と、他方の直流電源入力端子を備え前記筒状本体の
内周面から露出した第2の導体環体とを備え、前記ブラ
シ装置は、前記回転軸に固着した電気的絶縁性のブラシ
ホルダと、前記ブラシホルダに凹設された第1収容凹部
に配設され、前記整流子片と第1の導体環体に摺接する
第1ブラシと、前記ブラシホルダに凹設された第2収容
凹部に配設され、前記整流子片と第2の導体環体に摺接
する第2ブラシと、前記第1及び第2収容凹部にそれぞ
れ配置されそれぞれ第1及び第2ブラシを前記整流子片
に押圧させる押圧部材とを備えたことをその要旨とす
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の直流モータにおいて、前記筒状本体に設けた第1の導
体環と第2の導体環は、前記筒状本体の軸線方向に対し
て環状に等間隔に配置された整流子片を中心に対称とな
るように配設されたことをその要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、電気的絶縁性の
筒状本体と、前記筒状本体の内周面から露出した環状に
等間隔に配置された整流子片と、一方の直流電源入力端
子を備え前記筒状本体の内周面から露出した第1の導体
環体と、他方の直流電源入力端子を備え前記筒状本体の
内周面から露出した第2の導体環体とを備えた整流子を
その要旨とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の整流子において、前記筒状本体に設けた第1の導体環
と第2の導体環は、前記筒状本体の軸線方向に対して環
状に等間隔に配置された整流子片を中心に対称となるよ
うに配設されたことをその要旨とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、回転軸に固着さ
れる電気的絶縁性のブラシホルダと、前記ブラシホルダ
の外周面に凹設した収容凹部と、前記収容凹部に配設さ
れるブラシと、前記収容凹部に配設され前記ブラシを外
側に押圧させる押圧部材とからなるブラシ装置をその要
旨とする。
【0014】請求項7に記載の発明は、整流子片と電源
電圧が印加される導体とが同一面上を摺接するブラシで
あって、前記整流子片が摺接する部分と前記導体が摺接
する部分の間に溝を凹設したブラシをその要旨とする。
【0015】請求項8に記載の発明は、複数個のティー
スの基端部が互いに連結部にて連結されその各ティース
の基端部を外周部となるように環状に連ねることにより
コアが形成されるコア材を設け、そのコア材の互いに繋
がった各ティースに巻線を巻装する際、前記連結部を屈
曲させて巻装するティースの向きを隣合うティースの向
きと異ならすようにして前記ティースに巻線を巻装する
ようにした巻線の巻装方法をその要旨とする。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の巻線の巻装方法において、各ティースに巻線を巻装す
る際、一端のティースから他端のティースに向かって順
番に各ティースに巻線の連続して巻装するとともに、テ
ィースからティースに巻線の巻装が移るときそのティー
スからティースに渡る渡り線をフック部材にて引っ掛け
て所定の長さ引き出した後、次のティースに対する巻線
の巻装を行うようにしたことをその要旨とする。
【0017】(作用)請求項1の発明によれば、内側の
ロータに永久磁石を備え、外側のステータにコアと巻線
を配置した。従って、ステータの巻線の通電で発生する
熱は、ヨークハウジングを介して直ちに外部に放熱され
る。
【0018】請求項2の発明によれば、第1及び第2ブ
ラシが回転すると、第1及び第2ブラシはその外側に配
置固定された各整流子片を摺接しながら、各相の巻線の
通電を切り換えながらロータを回転させる。
【0019】請求項3の発明によれば、整流子片を軸線
方向に挟むように第1の導体環体と第2の導体環体を整
流子片20を中心に対称に配置したので、第1及び第2
ブラシは同一サイズのもので実施することができる。
【0020】請求項4の発明によれば、外側の整流子片
と各導体環体は内側を回転する一対のブラシと摺接し各
相の巻線の通電を切り換える。請求項5の発明によれ
ば、整流子片を軸線方向に挟むように第1の導体環体と
第2の導体環体を整流子片20を中心に対称に配置した
ので、摺接する各ブラシは同一サイズのもので実施する
ことができる。
【0021】請求項6の発明によれば、回転軸に固着さ
れる電気的絶縁性のブラシホルダの収容凹部に配設され
たブラシは、回転しながら、外側に配置された整流子片
と各導体環体と摺接していく。
【0022】請求項7の発明によれば、ブラシの整流子
片と導体が摺接する部分が磨耗しても、溝によってブラ
シには整流子側に出っ張る部分が形成されない。請求項
8の発明によれば、巻装するティースの向きを隣合うテ
ィースの向きと異ならしてティースに巻線を巻装するこ
とから、巻装に障害となるものがないことから容易に巻
線を巻くことができる。
【0023】請求項9の発明によれば、一端のティース
から他端のティースに向かって順番に各ティースに巻線
の連続して巻装するとともに、ティースからティースに
巻線の巻装が移るとき所定の長さも渡り線も形成するこ
とから、組み立て工程が簡単になりコスト低減を図るこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図1〜図3に従って説明す
る。
【0025】図1は本発明を具体化した直流モータ10
の正断面図、図2は側断面図を示す。図1において、直
流モータ10のステータ11は、ヨークハウジング1
2、コア13及び巻線14を備えている。ヨークハウジ
ング12は磁性金属材料にて円筒状に形成され、その底
部12aには軸受15が配設されている。又、ヨークハ
ウジング12の開口部はフロントカバー16にて閉塞さ
れ、そのフロントカバー16には軸受17が配設されて
いる。さらに、ヨークハウジング12の内側面には、図
2に示すように、12個のティース13aからなるコア
13が固定されている。12個のティース13aは30
度の角度間隔で配設され、その各ティース13aには巻
線14が巻装されている。
【0026】前記ヨークハウジング12の開口部を閉塞
するフロントカバー16には、円筒状の整流子18が支
持固定されている。整流子18は、図3に示すように、
筒状本体19、多数個の整流子片20、導体としての第
1の導体環体21及び第2の導体環体22を備えてい
る。筒状本体19は電気的絶縁材料よりなる合成樹脂に
て形成されている。各整流子片20は、その摺接面が筒
状本体19の内周面から露出するようにインサート成形
されている。各整流子片20は、筒状本体19の内周面
に沿って互いに離間しかつ等角度間隔に環状に配設され
ている。各整流子片20は、摺接面の反対側にはそれぞ
れ渡り線ターミナル端子20aが筒状本体19の外周面
から突出形成されている。筒状本体19の外周面から突
出した各渡り線ターミナル端子20aは、それぞれ対応
するティース13aに巻装した巻線14からの渡り線L
1が接続されている。
【0027】第1の導体環体21は、前記各整流子片2
0に対してコア13側に配設され、その摺接面が筒状本
体19の内周面から露出するようにインサート成形され
ている。第1の導体環体21は、その摺接面の反対側に
は第1電源ターミナル端子21aが前記渡り線ターミナ
ル端子20aと接触することなく筒状本体19の前記コ
ア13と反対側の面から突出するように形成されてい
る。
【0028】第2の導体環体22は、前記各整流子片2
0に対して反コア13側(各整流子片20を中心に前記
第1の導体環体21と対称位置)に配設され、その摺接
面が筒状本体19の内周面から露出するようにインサー
ト成形されている。第2の導体環体22は、その摺接面
の反対側には第2電源ターミナル端子22aが筒状本体
19の外周面から突出し屈曲させてコア13と反対側の
方向に延出するように形成されている。
【0029】そして、フロントカバー16に筒状本体1
9が固設されるとき、前記第1電源及び第2電源ターミ
ナル端子21a,22aはフロントカバー16から外側
に導出され、直流電源が供給される。
【0030】前記整流子18及び各ティース13aの内
側には、ロータ31が回転可能に収容されている。ロー
タ31は、回転軸32、継鉄33、永久磁石34及びブ
ラシ装置35を備えている。回転軸32は、前記軸受1
5,17に回転可能に支持され、その一端がフロントカ
バー16から外側に導出されている。継鉄33は、前記
回転軸32の前記コア13に面した位置に固着されてい
る。継鉄33は、円筒状をなし、その外周面に永久磁石
34が固着されている。継鉄33の外周面に固着された
永久磁石34は、周方向にN極とS極が交互に形成され
るように磁化されている。そして、その永久磁石34の
外周を軟磁性体よりなるカップ体31aにてカバーされ
ている。
【0031】ブラシ装置35は、前記回転軸32の前記
整流子18に面した位置に固着されている。ブラシ装置
35は、ブラシホルダ36、第1及び第2ブラシ37
a,37bを備えている。ブラシホルダ36は電気的絶
縁材料よりなる合成樹脂にて形成された筒体であって、
回転軸32に固着されている。ブラシホルダ36には、
その外周面の180度離れた位置に第1ブラシ収容凹部
36aと第2ブラシ収容凹部36bが形成されている。
180度離れた第1ブラシ収容凹部36aと第2ブラシ
収容凹部36bは、互いに回転軸32の軸線方向に偏倚
させている。そして、第1ブラシ収容凹部36aは、前
記整流子18の整流子片20と第1の導体環体21を臨
む位置に形成され、第2ブラシ収容凹部36bは、整流
子片20と第2の導体環体22を臨む位置に形成されて
いる。
【0032】第1ブラシ収容凹部36aには、第1ブラ
シ37aが収容されている。第1ブラシ37aは、第1
ブラシ収容凹部36aの底部に配設された押圧部材とし
てのバネ部材38によって、整流子18側に押圧されて
いる。従って、各整流子片20と第1の導体環体21
は、第1ブラシ37aを介して電気的に接続される。
【0033】第2ブラシ収容凹部36bには、第2ブラ
シ37bが収容されている。第2ブラシ37bは、第2
ブラシ収容凹部36bの底部に配設された押圧部材とし
てのバネ部材39によって、整流子18側に押圧されて
いる。従って、各整流子片20と第2の導体環体22
は、この第2ブラシ37bを介して電気的に接続され
る。
【0034】つまり、第1電源ターミナル端子21aに
バッテリのプラス電源端子が接続され、第2電源ターミ
ナル端子22aにバッテリのマイナス電源端子が接続さ
れると、第1電源ターミナル端子21a→第1の導体環
体21→第1ブラシ37a→整流子片20→渡り線ター
ミナル端子20a→巻線14→渡り線ターミナル端子2
0a→整流子片20→第2ブラシ37b→第2の導体環
体22→第2電源ターミナル端子22aの経路を電流が
流れる。そして、通電した巻線14のティース13aは
励磁され、永久磁石34との間で磁力に基づいて永久磁
石34(回転軸32)は回転する。この回転に伴って第
1及び第2ブラシ37a,37bに摺接する整流子片2
0が変わる。その結果、励磁されるティース13aも変
わる。つまり、ステータ11には回転磁界が形成され、
この回転磁界によって永久磁石34(回転軸32)は回
転し続けることになる。
【0035】上記したように、本実施形態によれば、以
下の効果を有する。 (1)本実施形態では、直流モータ10の内側のロータ
(回転子)には永久磁石34を、外側のステータ(固定
子)11にはコア13と巻線14を配置した。従って、
ステータ11の巻線14の通電で発熱した熱は、ヨーク
ハウジング12を介して直ちに外部に放熱されことか
ら、従来のロータ(回転子)に巻線(電磁コイル)を配
し、ステータ(固定子)に永久磁石を配した直流モータ
に比べて放熱効率がよい。その結果、コア13のサイズ
を小さくしても巻線14に大きな電流を流すことができ
る。
【0036】(2)本実施形態では、回転する第1及び
第2ブラシ37a,37bを回転させ、その外側に配置
固定された各整流子片20を摺接させて、各相の巻線1
4の通電を切り換えるようにしてロータ31を回転させ
るようにした。従って、各相の電磁コイル(巻線14)
の通電を切り換えるための半導体スイッチ素子からなる
駆動制御装置を用いたブラシレスモータに比べて、安価
でかつ容易に製造することができる。
【0037】(3)本実施形態では、環状に配置された
整流子片20を軸線方向に挟むように第1の導体環体2
1と第2の導体環体22を整流子片20を中心に対称に
配置したので、第1及び第2ブラシ37a,37bを同
一サイズのもので実施することができる。
【0038】(第2実施形態)次に、上記第1実施形態
の直流モータ10に使用されるコア13に巻く巻線14
の巻装方法についてについて図4に従って説明する。
【0039】図4は、コア13を構成する12個のティ
ース13aが互いに繋がった状態を示す。つまり、板材
を打ち抜き加工で12個連なったティース片を成形しそ
のティース片を多数枚重ね合わせ互いに接合することに
よって、12個のティース13aがその基端部で連結部
40aを介して互いに繋がったコア材40が成形され
る。そして、その12個のティース13aの各基端部は
隣合うティース13aの基端部と互いに連結部40aを
介して屈曲可能に連結されている。コア材40、即ち互
いに繋がった12個のティース13aの束は、搬送ロー
ラ41に掛けられる。
【0040】12個のティース13aの束は、搬送ロー
ラ41が図4において時計回り方向に回転すると、左側
の各ティース13aは、搬送ローラ41に向かって上昇
し、搬送ローラ41を折り返し点42として下降して右
側に案内されるようになっている。搬送ローラ41は、
各ティース13aが折り返し点42に到達すると、一端
回転を停止し、その折り返し点42に位置するティース
13aに対して巻線14を巻装する。このとき、図4に
示すように、折り返し点42にあるティース13aは上
方を向き、隣合うティース13aは左右方向に向いてい
る。従って、折り返し点42にあるティース13aに巻
線14を巻装する際、隣合うティース13aが邪魔にな
らない位置にあるため、容易に巻線14を巻くことがで
きる。
【0041】1つのティース13aの巻線14への巻装
が終了すると、次のティース13aに巻線14を巻装す
べく搬送ローラ41を回転させて次のティース13aを
折り返し点42に案内する。このとき、先のティース1
3aに巻装した巻線14の終端から次のティース13a
に巻装する巻線14の始端を結ぶ渡り線L1をフック4
3に引っ掛け、該渡り線L1を所定の長さに引き出す。
結ぶ渡り線L1を引っ掛けたフック43は、搬送される
ティース13aとともに並行して移動する。
【0042】そして、全て(12個)のティース13a
に対して右から順番に巻線14が巻装されると、各フッ
ク43を外し各ティース13aをその基端部が外周面と
なるように環状にして、ヨークハウジング12内に装着
すことによって巻線14が巻装されたコア13の組み付
けは終了する。この組み付けの際、前記フック43によ
って所定の長さ引き出された渡り線L1を対応する整流
子片20の渡り線ターミナル端子20aにヒューウジン
グ工程で接合することによって、整流子18と各巻線1
4は電気的に接続されることになる。
【0043】上記したように、本実施形態によれば、以
下の効果を有する。 (1)本実施形態では、12個のティース13aが互い
に連結部40aを介して繋がったコア材40を成形し、
ティース13aに巻線14を巻装する際、隣合うティー
ス13aを邪魔にならない位置に配置するようにした。
従って、各ティース13aの巻線14の巻装は障害物も
無く非常に容易に巻線14を巻くことができる。
【0044】(2)本実施形態では、次のティース13
aに巻線14を巻く際、渡り線L1をフック43にて引
っ掛け、該渡り線L1を所定の長さに引き出すようにし
た。そして、所定の長さ引き出された渡り線L1を対応
する整流子片20の渡り線ターミナル端子20aに接合
するようにした。従って、巻線14の巻装工程とともに
あわせて整流子片20の渡り線ターミナル端子20aに
接合される渡り線L1を形成でき、組み立て工程が簡単
になりコスト低減を図ることができる。
【0045】(第3実施形態)次に、上記第1実施形態
の直流モータ10に利用される整流子の製造方法につい
て図5〜図7に従って説明する。
【0046】図5は、本実施形態の整流子51の断面図
を示す。この整流子51は、第1実施形態の整流子18
と相違する点は、筒状本体52に各整流子片53と共に
インサート成形される第1及び第2の導体環体54,5
5の第1及び第2電源ターミナル端子54a,55aが
筒状本体52から軸線方向に対して直交する方向に伸び
ている点が相違する。尚、筒状本体52から軸線方向に
対して直交する方向に伸びた第1及び第2電源ターミナ
ル端子54a,55aを直角に折り曲げることによっ
て、第1実施形態のフロントカバー16から導出させる
ことができる。
【0047】この整流子51の製造方法は、まず、図6
に示す第1の整流子基材56と、図7に示す第2の整流
子基材57をそれぞれ成形する。筒状の第1の整流子基
材56は、電気的絶縁性の樹脂よりなり、インサート成
形によりその内周面から第1の導体環体54が露出する
ようにインサートしている。
【0048】一方、筒状の第2の整流子基材57は、同
じく電気的絶縁性の樹脂よりなり、インサート成形によ
りその内周面から第2の導体環体55と整流子片材SG
が露出するようにインサートしている。整流子片材SG
は、第2の導体環体55と同様な導体環体であって、そ
の外周面に等間隔に整流子片53の数だけ渡り線ターミ
ナル端子53aが放射状に延出形成されている。
【0049】第2の整流子基材57の内周面から露出す
るようにインサートされた環状の整流子片材SGをアン
ダーカットする。つまり、筒状の第2の整流子基材57
の右側内周部を切り込み環状の整流子片材SGを等間隔
に切断する。切断位置は、渡り線ターミナル端子53a
と渡り線ターミナル端子53aの中間位置である。この
切断(アンダーカット)によって、各整流子片53は形
成される。
【0050】そして、整流子片53が形成された第2の
整流子基材57を前記第1の整流子基材56に対して接
着材等で接合することによって、図5に示す整流子51
が完成する。
【0051】上記したように、本実施形態によれば、以
下の効果を有する。 (1)本実施形態によれば、筒状の第2の整流子基材5
7に環状の整流子片材SGをインサート成形し、そのイ
ンサートされた環状の整流子片材SGをアンダーカット
するだけで数の多い整流子片53を簡単にしかも精度よ
く形成することができる。
【0052】尚、本発明の実施形態は、以下のように変
更してもよい。 ○上記第1実施形態では、第1及び第2ブラシ37a,
37bの摺接側の面の形状は特に限定しなかったが、図
8に示すように、第1ブラシ37aについては、整流子
片20と摺接する部分と第1の導体環体21と摺接部分
との間を、第2ブラシ37bについては、整流子片20
と摺接する部分と第2の導体環体22と摺接部分との間
を、それぞれ凹接し溝58,59を形成してもよい。
【0053】この場合、第1及び第2ブラシ37a,3
7bが摺接部分が磨耗しても、溝58,59が形成され
ているため、整流子18側に出っ張る部分が形成されな
い。 ○上記第1及び第3実施形態では、環状に配置された整
流子片20,53を軸線方向に挟むように第1の導体環
体21,54と第2の導体環体22,55を配置した
が、例えば、第1の導体環体21,54と第2の導体環
体22,55を隣合うように配置し、整流子片20,5
3をコア13側に配置するように実施してもよい。
【0054】この場合、第1及び第2ブラシ37a,3
7bのサイズは相違することになるが、第3実施形態で
示したようにアンダーカットで整流子片53を形成する
際、事前に第1の整流子基材56と第2の整流子基材5
7を設ける必要がない。
【0055】○上記実施形態では、ティース13aが1
2個よりなるコア13で構成された直流モータに具体化
したが、12個以外のティースよりなるコアで構成され
た直流モータに具体化してもよい。
【0056】○上記実施形態では、ブラシが2個よりな
る直流モータに具体化したが、それ以上の数を備えた直
流モータに具体化してもよい。
【0057】
【発明の効果】請求項1〜7に記載の発明によれば、放
熱に優れ小型化を可能にすることができる効果を有す
る。
【0058】請求項1及び2に記載の発明によれば、各
ティースに巻線を非常に容易に巻くことができととも
に、コスト低減を図ることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態を説明するための直流モータも
要部正断面図である。
【図2】 同じく直流モータも要部側断面図である。
【図3】 同じく整流子の要部正断面図である。
【図4】 第2実施形態を説明するためのコアのティー
スに巻線を巻装する方法を示す説明図である。
【図5】 第3実施形態を説明するための整流子の要部
正断面図である。
【図6】 同じく整流子の基材を示す要部正断面図であ
る。
【図7】 同じく整流子の基材を示す要部正断面図であ
る。
【図8】 その他の別例を説明するための直流モータも
要部正断面図である。
【符号の説明】
10…直流モータ、11…ステータ、12…ヨークハウ
ジング、13…コア、13a…ティース、14…巻線、
18,51…整流子、19,52…筒状本体、20,5
3…整流子片、21,54…第1の導体環体、22,5
5…第2の導体環体、31…ロータ、32…回転軸、3
4…永久磁石、35…ブラシ装置、36…ブラシホル
ダ、36a,36b…第1及び第2ブラシ収容凹部、3
7a,37b…第1及び第2ブラシ、38,39…押圧
手段としてのバネ部材、40…コア材、40a…連結
部、43…フック、58,59…溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 23/00 H02K 23/00 A Fターム(参考) 5H002 AA07 AB06 AC02 AE07 AE08 5H603 AA09 BB01 BB04 BB12 CA01 CA05 CB16 CC11 CC17 CD01 EE01 5H613 AA01 BB04 BB09 BB24 GA06 GA07 GA08 GA12 KK02 KK03 KK07 5H615 BB01 BB04 BB14 PP01 PP02 PP26 PP28 SS19 SS44 5H623 AA10 BB07 GG11 GG18 HH01 HH10 JJ03 JJ06 LL09 LL10 LL14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨークハウジングの内周面に各ティース
    に巻線を巻装したコアを配置固定したステータと、 回転軸に固着され、前記コアの内側において回転可能に
    収容された永久磁石を備えたロータと、 前記回転軸に固着され、同回転軸とともにブラシを回転
    させるブラシ装置と、 前記ブラシ装置の外側に配置固定され、前記回転するブ
    ラシを各整流子片に摺接させ、同ブラシ及び各整流子片
    を介して前記コアの各ティースに巻装した巻線に対して
    外部直流電源の通電を切り換える整流子とを備えたこと
    を特徴とする直流モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の直流モータにおいて、 前記整流子は、 電気的絶縁性の筒状本体と、 前記筒状本体の内周面から露出した環状に等間隔に配置
    された整流子片と、 一方の直流電源入力端子を備え前記筒状本体の内周面か
    ら露出した第1の導体環体と、 他方の直流電源入力端子を備え前記筒状本体の内周面か
    ら露出した第2の導体環体とを備え、 前記ブラシ装置は、 前記回転軸に固着した電気的絶縁性のブラシホルダと、 前記ブラシホルダに凹設された第1収容凹部に配設さ
    れ、前記整流子片と第1の導体環体に摺接する第1ブラ
    シと、 前記ブラシホルダに凹設された第2収容凹部に配設さ
    れ、前記整流子片と第2の導体環体に摺接する第2ブラ
    シと、 前記第1及び第2収容凹部にそれぞれ配置されそれぞれ
    第1及び第2ブラシを前記整流子片に押圧させる押圧部
    材とを備えたことを特徴とする直流モータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の直流モータにおいて、 前記筒状本体に設けた第1の導体環と第2の導体環は、
    前記筒状本体の軸線方向に対して環状に等間隔に配置さ
    れた整流子片を中心に対称となるように配設されたこと
    を特徴とする直流モータ。
  4. 【請求項4】 電気的絶縁性の筒状本体と、 前記筒状本体の内周面から露出した環状に等間隔に配置
    された整流子片と、 一方の直流電源入力端子を備え前記筒状本体の内周面か
    ら露出した第1の導体環体と、 他方の直流電源入力端子を備え前記筒状本体の内周面か
    ら露出した第2の導体環体とを備えたことを特徴とする
    整流子。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の整流子において、 前記筒状本体に設けた第1の導体環と第2の導体環は、
    前記筒状本体の軸線方向に対して環状に等間隔に配置さ
    れた整流子片を中心に対称となるように配設されたこと
    を特徴とする整流子。
  6. 【請求項6】 回転軸に固着される電気的絶縁性のブラ
    シホルダと、 前記ブラシホルダの外周面に凹設した収容凹部と、 前記収容凹部に配設されるブラシと、 前記収容凹部に配設され前記ブラシを外側に押圧させる
    押圧部材とからなるブラシ装置。
  7. 【請求項7】 整流子片と電源電圧が印加される導体と
    が同一面上を摺接するブラシであって、前記整流子片が
    摺接する部分と前記導体が摺接する部分の間に溝を凹設
    したことを特徴とするブラシ。
  8. 【請求項8】 複数個のティースの基端部が互いに連結
    部にて連結されその各ティースの基端部を外周部となる
    ように環状に連ねることによりコアが形成されるコア材
    を設け、そのコア材の互いに繋がった各ティースに巻線
    を巻装する際、前記連結部を屈曲させて巻装するティー
    スの向きを隣合うティースの向きと異ならすようにして
    前記ティースに巻線を巻装するようにした巻線の巻装方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の巻線の巻装方法におい
    て、 各ティースに巻線を巻装する際、一端のティースから他
    端のティースに向かって順番に各ティースに巻線を連続
    して巻装するとともに、ティースからティースに巻線の
    巻装が移るときそのティースからティースに渡る渡り線
    をフック部材にて引っ掛けて所定の長さ引き出した後、
    次のティースに対する巻線の巻装を行うようにしたこと
    を特徴とする巻線の巻装方法。
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