JP2002335212A - 分散制御器 - Google Patents

分散制御器

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JP2002335212A
JP2002335212A JP2001137668A JP2001137668A JP2002335212A JP 2002335212 A JP2002335212 A JP 2002335212A JP 2001137668 A JP2001137668 A JP 2001137668A JP 2001137668 A JP2001137668 A JP 2001137668A JP 2002335212 A JP2002335212 A JP 2002335212A
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JP
Japan
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light
glass body
phase change
dispersion
refractive index
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Application number
JP2001137668A
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English (en)
Inventor
Masaichi Mobara
政一 茂原
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低損失かつ低非線形性であって小型のものと
することができる分散制御器を提供する。 【解決手段】 入力端91aより入力した光は、回折格
子11により回折されて波長に応じて異なる方向に進
み、レンズ系21により、波長に応じてx軸方向上の異
なる位置に収斂される。その収斂位置に配置されたガラ
ス体30はx軸方向に沿って屈折率分布を有しているこ
とから、ガラス体30を透過する際に光は波長に応じた
位相変化を受ける。そして、ガラス体30を透過した光
は、レンズ系22および回折格子12により集光され
て、出力端92aへ出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システムに
おいて光伝送路の波長分散を補償する場合等において好
適に用いられる分散制御器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信システムは、光ファイバ伝送路に
信号光を伝搬させることで、大容量の情報を高速に伝送
することができる。一般に光ファイバ伝送路は、実効屈
折率が波長に依存しており、波長分散を有している。し
たがって、この光ファイバ伝送路を伝搬する信号光は、
伝搬するに従い、波形が劣化していく。信号光の波形が
劣化すると、高ビットレートの信号光伝送が困難にな
る。
【0003】そこで、高ビットレートの信号光伝送を実
現するために、光通信システムに分散補償器が設けられ
る。この分散補償器は、信号光波長において、光ファイ
バ伝送路の波長分散と異なる符号の波長分散を有し、よ
り好適には、光ファイバ伝送路の分散スロープと異なる
符号の分散スロープを有していて、光ファイバ伝送路の
波長分散を補償するものである。
【0004】一般に、光ファイバ伝送路としてシングル
モード光ファイバ(波長1550nmにおいて波長分散
および分散スロープの双方が正)が用いられ、分散補償
器として分散補償光ファイバ(波長1550nmにおい
て波長分散が負)が用いられる。分散補償光ファイバ
は、光通信システムにおいて、中継器(または送信器)
と次段の中継器(または受信器)との間の中継区間にシ
ングルモード光ファイバと接続されて敷設される場合が
あり、また、コイル状に巻かれモジュール化されて中継
器等に設けられる場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】分散補償光ファイバ
は、シングルモード光ファイバと比較して、一般に、損
失が大きく、非線形性が大きい。また、分散補償光ファ
イバは、モジュール化した場合であっても外形が大き
い。
【0006】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、低損失かつ低非線形性であって小型の
ものとすることができる分散制御器を提供することを目
的とする。なお、本発明に係るものは、光ファイバ伝送
路の波長分散を補償するに留まらず、波長分散を制御し
得るものであるので、「分散制御器」と称する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る分散制御器
は、(1) 入力端より入力した光を分光する分光手段と、
(2) 分光手段により分光された光を集光して出力端より
出力する集光手段と、(3) 分光手段と集光手段との間に
設けられ、分光手段により分光された光を集光手段へ向
けて透過させるとともに、その透過の際に波長に応じた
位相変化を光に付与する位相変化付与手段と、を備える
ことを特徴とする。この分散制御器によれば、入力端よ
り入力し分光手段により分光された光は、位相変化付与
手段を透過する際に波長に応じた位相変化が与えられ
て、集光手段により集光されて出力端より出力される。
【0008】また、本発明に係る分散制御器では、位相
変化付与手段は、透過する光の波長に応じた屈折率の分
布を有するガラス体を含むことを特徴とする。また、こ
のガラス体がGe添加の石英ガラスであって、屈折率変
化誘起光の照射によりガラス体の屈折率の分布が形成さ
れているものであるのが好適である。或いは、位相変化
付与手段は、ガラス体に温度分布を生じさせる温度分布
発生手段(好適にはヒータまたはペルチエ素子)を更に
含み、この温度分布発生手段により生じた温度分布によ
りガラス体の屈折率の分布が形成されていることを特徴
とする。これらの場合には、位相変化付与手段であるガ
ラス体は、透過する光の波長に応じた屈折率の分布を有
していることから、分光手段により分光された光は、ガ
ラス体を透過する際に、波長に応じた位相変化を受け
る。特に、位相変化付与手段が温度分布発生手段を更に
含む場合には、例えば、敷設された光伝送路の分散特性
が環境変化や時間経過に因り変化するようなときに、ガ
ラス体の屈折率分布を温度分布発生手段により調整する
ことにより、光伝送路の波長分散を分散制御器により常
に最適に補償することができる。
【0009】また、本発明に係る分散制御器では、位相
変化付与手段は、透過する光の波長に応じた分子配列の
分布を有する液晶素子を含むことを特徴とする。また、
この液晶素子は、ホモジニアス配列、ホメオトロピック
配列およびこれらの中間の配列状態の何れかとなり得る
ものであるのが好適である。この場合には、位相変化付
与手段である液晶素子は、透過する光の波長に応じた分
子配列の分布(すなわち屈折率の分布)を有しているこ
とから、分光手段により分光された光は、ガラス体を透
過する際に、波長に応じた位相変化を受ける。また、こ
の場合には、例えば、敷設された光伝送路の分散特性が
環境変化や時間経過に因り変化するようなときに、液晶
素子における分子配列の分布を調整することにより、光
伝送路の波長分散を分散制御器により常に最適に補償す
ることができる。
【0010】また、本発明に係る分散制御器は、(1) 入
力端と位相変化付与手段との間に設けられ、光を互いに
直交する第1方位および第2方位それぞれの偏光成分に
分離する偏波分離手段と、(2) 位相変化付与手段と出力
端との間に設けられ、第1方位および第2方位それぞれ
の偏光成分の光を合成する偏波合成手段と、を更に備え
ることを特徴とする。そして、位相変化付与手段は、第
1方位および第2方位それぞれの偏光成分の光に対して
波長に応じた位相変化を付与することを特徴とする。ま
た、位相変化付与手段は、第1方位および第2方位それ
ぞれの偏光成分の光に対して、波長に応じた位相変化を
互いに独立に付与するのが好適である。この場合には、
入力端より入力した光は、偏波分離手段により第1方位
および第2方位それぞれの偏光成分に分離されるととも
に、分光手段により分光される。この分光された各偏光
成分の光は、位相変化付与手段を透過する際に波長に応
じた位相変化が与えられて、偏波合成手段により合成さ
れるとともに、集光手段により集光されて、出力端より
出力される。なお、偏波分離手段が入力端と分光手段と
の間に設けられ、また、偏波合成手段が集光手段と出力
端との間に設けられるのが好適である。
【0011】本発明に係る光通信システムは、信号光を
伝送する光伝送路と、その光伝送路の波長分散を補償す
る上記の本発明に係る分散制御器と、を備えることを特
徴とする。この光通信システムでは、光伝送路および分
散制御器を含む全体の累積波長分散の絶対値が小さくな
るので、高ビットレートの信号光伝送が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0013】(第1実施形態)先ず、本発明に係る分散
制御器の第1実施形態について説明する。図1は、第1
実施形態に係る分散制御器1の構成図である。本実施形
態に係る分散制御器1は、回折格子11,12、レンズ
系21,22およびガラス体30を備える。これらのう
ち、回折格子11およびレンズ系21は分光手段を構成
しており、回折格子12およびレンズ系22は集光手段
を構成している。また、この図には光ファイバ91,9
2も示されている。
【0014】図示されるようにxyz直交座標系を想定
し、レンズ系21,22の光軸に平行な方向にz軸を設
定し、z軸に垂直な方向にx、y軸を設定する。ガラス
体30はxy平面に平行な平板であって、このガラス体
30を中心にして、レンズ系21とレンズ系22とは互
いに対称に構成されて配置され、回折格子11と回折格
子11とは互いに対称に配置され、また、光ファイバ9
1と光ファイバ92とは互いに対称に配置されている。
【0015】光ファイバ91は、導波してきた光を端面
の略中心位置より回折格子11へ向けて出射する。すな
わち、分散制御器1の入力端91aは、この光ファイバ
91の端面の中心位置位置に相当する。回折格子11
は、入力端91aより到達した光を回折し、その回折し
た光をレンズ系21へ出力する。また、レンズ系21
は、回折格子11より到達した光をガラス体30の位置
に収斂させる。このとき、回折格子11により回折され
た光は波長によって異なる方向に進むので、レンズ系2
1によりガラス体30の位置に収斂される光の位置は、
波長によってx軸方向上の異なる位置となる。このよう
に、回折格子11およびレンズ系21は、入力端91a
より入力した光を分光する分光手段として作用する。
【0016】レンズ系22は、ガラス体30において波
長毎に一旦収斂された光を入力して回折格子12へ出力
する。回折格子12は、レンズ系22より到達した光を
回折して、その回折した光を出力端92aへ出力する。
レンズ系22はガラス体30に対してレンズ系21と対
称な構成で配置され、回折格子12は回折格子11と同
様のものであってガラス体30に対して回折格子11と
対称に配置されているので、回折格子11およびレンズ
系21は、分光手段により分光された光を集光して出力
端92aへ出力する集光手段として作用する。
【0017】レンズ系21とレンズ系22との間に設け
られたガラス体30(位相変化付与手段)は、分光手段
により分光された光を集光手段へ向けて透過させるとと
もに、その透過の際に波長に応じた位相変化を光に付与
するものである。具体的には、図2に示されるように、
ガラス体30は、x軸方向に沿った屈折率分布、すなわ
ち、透過する光の波長に応じた屈折率の分布を有してい
る。なお、ガラス体30における屈折率分布は、固定で
あってもよいし、可変であってもよい。
【0018】ガラス体30のz軸方向の厚みをdとし、
ガラス体30の屈折率分布における最大屈折率をnH
し、ガラス体30の屈折率分布における最小屈折率をn
Lとすると、最大屈折率nHである位置を透過する波長の
光と、最小屈折率nLである位置を透過する波長の光と
では、光路長差が(nH−nL)dとなる。光の中心波長が
1550nmであり、ガラス体30の厚みdが10mm
であるとすると、波長分散量1200ps/nmに相当
する位相差4πの光路長差は0.003mmであり、こ
の光路長差0.003mmを得るには、屈折率差(nH
L)は3×10-4程度である必要がある。
【0019】図3は、屈折率分布固定のガラス体30の
一例を説明する図である。このガラス体30は、Ge添
加の石英ガラスであって、屈折率変化を誘起せしめる波
長の屈折率変化誘起光(例えばKrFエキシマレーザ光
源から出力される波長248nmの紫外レーザ光)の照
射により屈折率の分布が形成されたものである。このよ
うなガラス体30は、図3に示されるようにして製造さ
れる。すなわち、x軸方向に移動自在であるミラー81
を介して屈折率変化誘起光82をガラス体30に対して
z軸方向に照射するとともに、その照射量をx軸方向に
分布させる。これにより、屈折率変化誘起光82の照射
量に応じた量だけ屈折率が上昇するので、x軸方向の屈
折率変化誘起光82の照射量分布に応じた屈折率分布が
得られる。このような方法による屈折率の上昇量として
10-3程度が容易に得られるので、上述した屈折率差
(nH−nL)として3×10-4程度も容易に得られる。
【0020】図4は、屈折率分布可変のガラス体30の
一例を説明する斜視図である。この場合、ガラス体30
およびヒータ311〜313,321〜323が位相変化付
与手段を構成している。ヒータ311〜313それぞれは
ガラス体30の+y側の面に貼り付けられている。ヒー
タ321〜323それぞれはガラス体30の−y側の面に
貼り付けられている。ヒータ311およびヒータ32
1は、x軸方向に関して同一の位置x1で対となってガラ
ス体30を挟んで設けられていて、互いに同一温度とさ
れる。ヒータ312およびヒータ322は、x軸方向に関
して同一の位置x 2で対となってガラス体30を挟んで
設けられていて、互いに同一温度とされる。ヒータ31
3およびヒータ323は、x軸方向に関して同一の位置x
3で対となってガラス体30を挟んで設けられていて、
互いに同一温度とされる。位置x1,x2,x3のうち何
れの2つも同一ではない。例えば、位置x1,x3はガラ
ス体30の両端近傍に位置し、位置x2はガラス体30
の中央付近に位置する。
【0021】一般にガラスの屈折率は温度に依存する。
したがって、ガラス体30は、各ヒータにより温度分布
が生じて、この温度分布に応じた屈折率分布が形成され
る。ガラスの屈折率の温度特性は10-6〜10-5/℃程
度であり、合成石英ガラスの温度特性は7×10-6/℃
程度である。この場合、上述した屈折率差(nH−nL)と
して3×10-4を得るには、温度差33℃を与えればよ
い。なお、ヒータに替えてペルチエ素子が用いられても
よく、この場合には、加熱だけでなく冷却することもで
きる。
【0022】本実施形態に係る分散制御器1は以下のよ
うに動作する。入力端91aより入力した光は、回折格
子11により回折されて波長に応じて異なる方向に進
み、レンズ系21により、波長に応じてx軸方向上の異
なる位置に収斂される。その収斂位置に配置されたガラ
ス体30はx軸方向に沿って屈折率分布を有しているこ
とから、ガラス体30を透過する際に光は波長に応じた
位相変化を受ける。そして、ガラス体30を透過した光
は、レンズ系22および回折格子12により集光され
て、出力端92aへ出力される。
【0023】このように、本実施形態に係る分散制御器
1は、光の波長分散を制御することができ、しかも、小
型の構成とすることができる。回折格子11,12とし
て回折効率が優れたものを用い、レンズ系21,22お
よびガラス体30として例えば石英ガラスからなるもの
を用いることで、分散制御器1は損失が小さいものとす
ることができる。また、レンズ系21,22およびガラ
ス体30として例えば石英ガラスからなるものを用いる
ことで、分散制御器1は非線形性が低いものとすること
ができる。
【0024】また、ガラス体30における屈折率分布が
可変であって調整可能であれば、例えば、敷設された光
ファイバ伝送路の分散特性が環境変化や時間経過に因り
変化するような場合に、ガラス体30における屈折率分
布を適切に調整することにより、光ファイバ伝送路の波
長分散を分散制御器1により常に最適に補償することが
でき、高ビットレートの信号光伝送が常に可能となる。
【0025】(第2実施形態)次に、本発明に係る分散
制御器の第2実施形態について説明する。図5は、第2
実施形態に係る分散制御器2の構成図である。本実施形
態に係る分散制御器2は、第1実施形態のものにおいて
ガラス体30に替えて液晶素子40を備える。
【0026】図6は、第2実施形態に係る分散制御器2
の液晶素子40の斜視図である。この液晶素子40は、
x軸方向に配列されたN個の液晶セル411〜41Nと、
各液晶セル41nを挟む1対の電極42nおよび電極43
nとを含む(ただし、Nは2以上の整数、nは1以上N
以下の任意の整数)。各電極42nはガラス体30の+
y側の面に貼り付けられており、各電極43nはガラス
体30の−y側の面に貼り付けられている。
【0027】図7は、第2実施形態に係る分散制御器2
の液晶素子40の説明図である。各液晶セル41nは、
対応する1対の電極42nと電極43nとの間に印加され
る電圧の値に応じて液晶分子の配向が制御され、その配
向に応じた屈折率を有する。すなわち、液晶素子40
は、各液晶セル41nを透過する光の波長に応じた値の
電圧が電極42nと電極43nとの間に印加され、この印
加電圧の分布に応じた屈折率分布が形成される。
【0028】液晶素子40の各液晶セル41nは、ホモ
ジニアス配列、ホメオトロピック配列およびこれらの中
間の配列状態の何れかとなり得るものであるのが好適で
ある。すなわち、電極42nと電極43nとの間に電圧が
印加されていないときには、液晶セル41n内の液晶分
子は、光の進行方向であるz軸方向に配列(ホモジニア
ス配列)して、屈折率が最も小さい値nLとなる。一
方、電極42nと電極43 nとの間に所定電圧値VHが印
加されているときには、液晶セル41n内の液晶分子
は、光の進行方向に直交するy軸方向に配列(ホメオト
ロピック配列)して、屈折率が最も大きい値nHとな
る。また、電極42nと電極43nとの間に電圧値V(0
<V<VH)が印加されているときには、液晶セル41n
内の液晶分子は、ホモジニアス配列とホメオトロピック
配列との中間の配列状態となって、屈折率がnLとnH
の中間の値となる。このように、液晶セル41nの屈折
率は印加電圧値に応じたものとなる。
【0029】本実施形態に係る分散制御器2も、光の波
長分散を制御することができ、しかも、低損失、低非線
形性、小型の構成とすることができる。また、液晶素子
40における屈折率分布が可変であって調整可能である
ので、液晶素子40における屈折率分布を適切に調整す
ることにより、光ファイバ伝送路の波長分散を分散制御
器1により常に最適に補償することができ、高ビットレ
ートの信号光伝送が常に可能となる。
【0030】(第3実施形態)次に、本発明に係る分散
制御器の第3実施形態について説明する。図8は、第3
実施形態に係る分散制御器3の構成図である。同図
(a)はy方向に見た図であり、同図(b)は光ファイ
バ91から回折格子11までの光学系をx軸方向に見た
図であり、同図(c)は回折格子11から回折格子12
までの光学系をx軸方向に見た図である。
【0031】本実施形態に係る分散制御器3は、第1実
施形態のものと比較すると、入力端91aと回折格子1
1との間に複屈折材料51および波長板61が設けられ
ている点、出力端92aと回折格子12との間に複屈折
材料52および波長板62が設けられている点、回折格
子11が2つの回折格子111および112を含む点、回
折格子12が2つの回折格子121および122を含む
点、レンズ系21が2つのレンズ系211および212
含む点、レンズ系22が2つのレンズ系221および2
2を含む点、および、ガラス体30が2つのガラス体
301および302を含む点で相違する。
【0032】複屈折材料51(偏波分離手段)は、入力
端91aより入力した光を互いに直交する第1方位およ
び第2方位それぞれの偏光成分に分離して、各々の偏光
成分の光を互いに異なる光路に出力する。波長板61
は、複屈折材料51と回折格子11との間に設けられ、
第2方位の偏光成分の光のみを入力し、この光の偏波面
を90°回転させて、第1方位の偏光成分の光として出
力する。
【0033】回折格子111、レンズ系211、ガラス体
301、レンズ系221および回折格子121は、複屈折
材料51より第1方位の偏光成分として出力された光に
対して、分光、位相変化付与および集光を行う。一方、
回折格子112、レンズ系212、ガラス体302、レン
ズ系222および回折格子122は、波長板61より第1
方位の偏光成分として出力された光に対して、分光、位
相変化付与および集光を行う。
【0034】波長板62は、回折格子122より到達し
た第1方位の偏光成分の光を入力し、この光の偏波面を
90°回転させて、第2方位の偏光成分の光として出力
する。複屈折材料52(偏波合成手段)は、回折格子1
2より到達した第1方位の偏光成分の光と、波長板6
2より到達した第2方位の偏光成分の光とを入力し、こ
れらを偏波合成して出力する。
【0035】本実施形態に係る分散制御器3は、入力す
る光を複屈折材料51により偏波分離し波長板61によ
り同一方位にして、ガラス体30により波長に応じた位
相変化を付与し、その後、波長板62により互いに直交
する方位にして複屈折材料52により偏波合成して出力
する。したがって、この分散制御器3は、分光手段や集
光手段が光の偏光方向により異なる特性を有する場合で
あっても、常に一定方位の偏光成分の光に変換して分
光、位相変化付与および集光を行うので、入力する光の
偏光状態によらず安定した分散制御を行うことができ
る。また、本実施形態では、ガラス体301および302
それぞれが波長に応じた位相変化を互いに独立に付与す
ることで、偏波分散の制御を行うことができる。
【0036】なお、本実施形態において、ガラス体30
は、屈折率分布が固定であるものであってもよいし、屈
折率分布が可変であるものであってもよい。また、ガラ
ス体30に替えて液晶素子40が用いられてもよい。
【0037】(第4実施形態)次に、本発明に係る分散
制御器の第4実施形態について説明する。図9は、第4
実施形態に係る分散制御器4の構成図である。同図
(a)はy方向に見た図であり、同図(b)は光ファイ
バ91,92から回折格子10までの光学系をx軸方向
に見た図であり、同図(c)は回折格子10からミラー
70までの光学系をx軸方向に見た図である。本実施形
態では、回折格子10およびレンズ系20は、分光手段
としても作用し、集光手段としても作用する。
【0038】本実施形態では、入力端91aより入力し
た光は、回折格子10により回折されて波長に応じて異
なる方向に進み、レンズ系20により、波長に応じてx
軸方向上の異なる位置(ミラー70の反射面上の位置)
に収斂される。ミラー70の反射面の直前に配置された
ガラス体30はx軸方向に沿って屈折率分布を有してい
ることから、ガラス体30を往復透過する際に光は波長
に応じた位相変化を受ける。そして、ガラス体30を透
過した光は、レンズ系20および回折格子10により集
光されて、出力端92aへ出力される。
【0039】なお、本実施形態において、ガラス体30
は、屈折率分布が固定であるものであってもよいし、屈
折率分布が可変であるものであってもよい。また、ガラ
ス体30に替えて液晶素子40が用いられてもよい。
【0040】(光通信システムの実施形態)次に、本発
明に係る光通信システムの実施形態について説明する。
図10は、本実施形態に係る光通信システム100の概
略構成図である。本実施形態に係る光通信システム10
0は、送信器110と中継器120との間に光ファイバ
伝送路130が敷設され、中継器120内に分散制御器
1および光増幅器9が設けられている。
【0041】光ファイバ伝送路130は、例えば、シン
グルモノード光ファイバが用いられる。シングルモノー
ド光ファイバは、波長1.3μm帯にゼロ分散波長を有
し、信号光波長域である波長1550nmでは、波長分
散Dが+17ps/nm/km程度であり、分散スロー
プが+0.006ps/nm2/km程度である。この
光ファイバ伝送路130の長さがLであるとすると、波
長1550nmにおける光ファイバ伝送路130の累積
波長分散はD・Lとなる。
【0042】中継器120内に設けられた分散制御器1
は、波長1550nmにおける分散制御量が−D・Lに
設定され、また、これ以外の波長においても、光ファイ
バ伝送路130の累積波長分散と絶対値が同じで符号が
異なる値に分散制御量が設定される。このようにするこ
とで、分散制御器1は、光ファイバ伝送路130の波長
分散を補償することができる。光増幅器9は、分散制御
器1から出力された光を増幅する。そして、光増幅器9
から出力された光は、受光素子により受光され、或い
は、更に後段へ送出される。
【0043】なお、本実施形態において、分散制御器1
に替えて、分散制御器2〜4の何れが用いられてもよ
い。特に、屈折率分布が可変であるガラス体30を含む
分散制御器や、液晶素子40を含む分散制御器が用いら
れるのが好適である。この場合には、光ファイバ伝送路
130の分散特性が環境変化や時間経過に因り変化する
ようなときに、分散制御器における各波長に対する分散
制御量を適切に調整することにより、光ファイバ伝送路
130の波長分散を分散制御器により常に最適に補償す
ることができ、高ビットレートの信号光伝送が常に可能
となる。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る分散制御器では、入力端より入力し分光手段により
分光された光は、位相変化付与手段を透過する際に波長
に応じた位相変化が与えられて、集光手段により集光さ
れて出力端より出力される。このように構成される分散
制御器は、光の波長分散を制御することができ、しか
も、低損失かつ低非線形性であって小型のものとするこ
とができる。
【0045】また、位相変化付与手段は、透過する光の
波長に応じた屈折率の分布を有するガラス体を含むのが
好適である。また、このガラス体がGe添加の石英ガラ
スであって、屈折率変化誘起光の照射によりガラス体の
屈折率の分布が形成されているものであるのが好適であ
る。或いは、位相変化付与手段は、ガラス体に温度分布
を生じさせる温度分布発生手段(好適にはヒータまたは
ペルチエ素子)を更に含み、この温度分布発生手段によ
り生じた温度分布によりガラス体の屈折率の分布が形成
されているのが好適である。また、位相変化付与手段
は、透過する光の波長に応じた分子配列の分布を有する
液晶素子を含むのが好適であり、この液晶素子は、ホモ
ジニアス配列、ホメオトロピック配列およびこれらの中
間の配列状態の何れかとなり得るものであるのが好適で
ある。これらの場合には、位相変化付与手段であるガラ
ス体または液晶素子は、透過する光の波長に応じた屈折
率の分布を有していることから、分光手段により分光さ
れた光は、ガラス体または液晶素子を透過する際に、波
長に応じた位相変化を受ける。特に、位相変化付与手段
がガラス体および温度分布発生手段を含む場合や、位相
変化付与手段が液晶素子を含む場合には、例えば、敷設
された光伝送路の分散特性が環境変化や時間経過に因り
変化するようなときに、ガラス体または液晶素子の屈折
率分布を調整することにより、光伝送路の波長分散を分
散制御器により常に最適に補償することができる。
【0046】また、偏波分離手段および偏波合成手段を
更に有する場合には、入力端より入力した光は、偏波分
離手段により第1方位および第2方位それぞれの偏光成
分に分離されるとともに、分光手段により分光される。
この分光された各偏光成分の光は、位相変化付与手段を
透過する際に波長に応じた位相変化が与えられて、偏波
合成手段により合成されるとともに、集光手段により集
光されて、出力端より出力される。そして、第1方位お
よび第2方位それぞれの偏光成分の光に対して位相変化
付与手段が波長に応じた位相変化を互いに独立に付与す
ることで、偏波分散の制御を行うことができる。
【0047】また、本発明に係る光通信システムは、信
号光を伝送する光伝送路と、その光伝送路の波長分散を
補償する上記の本発明に係る分散制御器と、を備えてお
り、光伝送路および分散制御器を含む全体の累積波長分
散の絶対値が小さくなるので、高ビットレートの信号光
伝送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る分散制御器1の構成図であ
る。
【図2】第1実施形態に係る分散制御器1のガラス体3
0における屈折率分布を示す図である。
【図3】第1実施形態に係る分散制御器1の屈折率分布
固定のガラス体30の一例を説明する図である。
【図4】第1実施形態に係る分散制御器1の屈折率分布
可変のガラス体30の一例を説明する斜視図である。
【図5】第2実施形態に係る分散制御器2の構成図であ
る。
【図6】第2実施形態に係る分散制御器2の液晶素子4
0の斜視図である。
【図7】第2実施形態に係る分散制御器2の液晶素子4
0の説明図である。
【図8】第3実施形態に係る分散制御器3の構成図であ
る。
【図9】第4実施形態に係る分散制御器4の構成図であ
る。
【図10】本実施形態に係る光通信システム100の概
略構成図である。
【符号の説明】
1〜4…分散制御器、10〜12…回折格子、20〜2
2…レンズ系、30…ガラス体、31,32…ヒータ、
40…液晶素子、41…液晶セル、42,43…電極、
51,52…複屈折材料、61,62…波長板、70…
ミラー、91,92…光ファイバ、100…光通信シス
テム。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端より入力した光を分光する分光手
    段と、 前記分光手段により分光された光を集光して出力端より
    出力する集光手段と、 前記分光手段と前記集光手段との間に設けられ、前記分
    光手段により分光された光を前記集光手段へ向けて透過
    させるとともに、その透過の際に波長に応じた位相変化
    を光に付与する位相変化付与手段と、 を備えることを特徴とする分散制御器。
  2. 【請求項2】 前記位相変化付与手段は、透過する光の
    波長に応じた屈折率の分布を有するガラス体を含む、こ
    とを特徴とする請求項1記載の分散制御器。
  3. 【請求項3】 前記ガラス体がGe添加の石英ガラスで
    あって、屈折率変化誘起光の照射により前記ガラス体の
    屈折率の分布が形成されている、ことを特徴とする請求
    項2記載の分散制御器。
  4. 【請求項4】 前記位相変化付与手段は、前記ガラス体
    に温度分布を生じさせる温度分布発生手段を更に含み、
    この温度分布発生手段により生じた温度分布により前記
    ガラス体の屈折率の分布が形成されている、ことを特徴
    とする請求項2記載の分散制御器。
  5. 【請求項5】 前記温度分布発生手段がヒータまたはペ
    ルチエ素子であることを特徴とする請求項4記載の分散
    制御器。
  6. 【請求項6】 前記位相変化付与手段は、透過する光の
    波長に応じた分子配列の分布を有する液晶素子を含む、
    ことを特徴とする請求項1記載の分散制御器。
  7. 【請求項7】 前記液晶素子は、ホモジニアス配列、ホ
    メオトロピック配列およびこれらの中間の配列状態の何
    れかとなり得るものである、ことを特徴とする請求項6
    記載の分散制御器。
  8. 【請求項8】 前記入力端と前記位相変化付与手段との
    間に設けられ、光を互いに直交する第1方位および第2
    方位それぞれの偏光成分に分離する偏波分離手段と、 前記位相変化付与手段と前記出力端との間に設けられ、
    前記第1方位および前記第2方位それぞれの偏光成分の
    光を合成する偏波合成手段と、 を更に備え、 前記位相変化付与手段が前記第1方位および前記第2方
    位それぞれの偏光成分の光に対して波長に応じた位相変
    化を付与する、 ことを特徴とする請求項1記載の分散制御器。
  9. 【請求項9】 前記位相変化付与手段は、前記第1方位
    および前記第2方位それぞれの偏光成分の光に対して、
    波長に応じた位相変化を互いに独立に付与する、ことを
    特徴とする請求項8記載の分散制御器。
  10. 【請求項10】 信号光を伝送する光伝送路と、その光
    伝送路の波長分散を補償する請求項1記載の分散制御器
    と、を備えることを特徴とする光通信システム。
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