JP2002334573A - 磁気メモリ及びその書き込み方法 - Google Patents

磁気メモリ及びその書き込み方法

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JP2002334573A
JP2002334573A JP2001134193A JP2001134193A JP2002334573A JP 2002334573 A JP2002334573 A JP 2002334573A JP 2001134193 A JP2001134193 A JP 2001134193A JP 2001134193 A JP2001134193 A JP 2001134193A JP 2002334573 A JP2002334573 A JP 2002334573A
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JP2001134193A
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Daisuke Inoue
大介 井上
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリセルのサイズを縮小して集積度を向上
させることが可能な磁気センサを利用した磁気メモリ及
びその書き込み方法を提供する。 【解決手段】 ソース、ドレインの一方が2つの領域に
分割されたMOSトランジスタと、MOSトランジスタ
のチャネル領域に磁界を印加できる位置に配置され、磁
化方向によって情報を記録保持する磁性体とを備えた複
数のメモリセルがマトリクス状に配置された磁気メモリ
であって、記録する情報に応じた方向に磁性体を磁化さ
せるための磁界を発生する補助電流が流れる、ワード線
の形成方向に配列された複数の補助書き込み線と、補助
電流によって発生する磁界が磁性体に印加された状態で
磁性体の磁化方向を反転させるための磁界を発生する書
き込み電流が流れる、メモリセル毎に備えた磁性体の位
置で補助書き込み線と直交するように配列された複数の
書き込み線とを有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性体の磁化方向
によって情報を記録保持し、ホール効果を利用して記録
された情報を再生する磁気メモリ(Magnetic Random Ac
cess Memory)、及びその書き込み方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報の記録再生が可能な半導体メ
モリとしてDRAM(Dynamic RandomAccess Memory)
が広く普及している。DRAMは、半導体集積回路内の
コンデンサに蓄積される電荷により情報の記録保持を行
うものであり、電源供給の停止によって記録されていた
情報が失われる揮発性のメモリである。なお、コンデン
サに蓄積された電荷は時間とともに減少するため、DR
AMは定期的に電荷を補充するリフレッシュ動作を必要
とする。
【0003】これに対して、情報の記録再生が可能であ
り、電源供給を停止しても記録された情報が失われない
不揮発性のメモリとして、現在、フラッシュメモリが主
に用いられている。しかしながら、フラッシュメモリは
書き込み時間がきわめて長いことや書き換え回数が10
5〜106回程度に限られていること等の問題があるた
め、フラッシュメモリに替わる新しい不揮発性メモリが
望まれている。
【0004】そのような不揮発性メモリとして、例え
ば、強誘電体メモリや磁性体薄膜を用いた磁気メモリが
開発されている。但し、強誘電体メモリは強誘電体膜の
材料選定とその製造プロセスの難易度が高く信頼性に問
題があるため現状では実用化に至っていない。一方、磁
性体薄膜を用いた磁気メモリ(Magnetic Random Access
Memory)は、繰り返し書き換え回数がほぼ無限回である
こと、放射線が入射されても記録内容の消失のおそれが
少ないこと等、従来の半導体メモリには無い優れた特徴
を備えている。
【0005】近年、磁性体薄膜を用いた磁気メモリとし
て、巨大磁気抵抗(GMR:GiantMagneto-Resistanc
e)素子またはトンネル接合型磁気抵抗(TMR:spin
Tunneling Magneto-Resistance)素子等の磁気抵抗素子
を用いたものが開発されている。以下、特開2000−
132961号公報を参照して上記磁気抵抗素子を用い
た磁気メモリについて説明する。
【0006】図5は従来の磁気抵抗素子を用いた磁気メ
モリの構成を示す回路図である。
【0007】図5に示すように、磁気抵抗素子を用いた
磁気メモリは、MOS型電界効果トランジスタM11〜
M33(以下、単にMOSトランジスタと称す)と、G
MR素子またはTMR素子から成る磁気抵抗素子T11
〜T33とによってメモリセルが構成され、該メモリセ
ルがマトリクス状に配置された構成である。なお、図5
はメモリセルが3行3列のマトリクス状に並べられた構
成を示しているが、実際にはさらに多くのメモリセルが
並べられた構成である。
【0008】マトリクス状に配置された各メモリセルの
列毎にはビット線B1、B2、B3、…がそれぞれ設け
られ、行毎にはワード線W1、W2、W3、…がそれぞ
れ設けられている。ビット線B1、B2、B3、…には
MOSトランジスタのソースがそれぞれ接続され、ワー
ド線W1、W2、W3、…にはMOSトランジスタのゲ
ートがそれぞれ接続されている。また、磁気抵抗素子の
一端はMOSトランジスタのドレインに接続され、他端
は接地されている。さらに、磁気抵抗素子と近接した位
置には、該磁気抵抗素子の磁性層を所定方向に磁化させ
るための書き込み電流を流す書き込み線J11〜J33
がそれぞれ設けられている。
【0009】磁気抵抗素子R11〜R33は、保磁力の
異なる2つの磁性層とそれらの間に挟まれた非磁性層と
を備えた構成であり、これら2つの磁性層の磁化方向が
同一であるか逆であるかによって異なった抵抗値を持つ
素子である。
【0010】図5に示した複数のメモリセルのうち、例
えば、MOSトランジスタM21及び磁気抵抗素子R2
1を有するメモリセルに情報を書き込む場合は、書き込
み線J21に書き込み電流を流して磁気抵抗素子T21
の磁性層を所定方向に磁化させ、異なる2値の抵抗値の
いずれか一方に設定することで情報をバイナリデータと
して記録する。
【0011】一方、磁気抵抗素子T21に記録されたデ
ータを読み出す場合は、ワード線W1にバイアス電圧を
印加してMOSトランジスタM21をオンさせ、ビット
線B2から磁気抵抗素子T21に流れる電流を検出して
磁気抵抗素子T21の抵抗値を求め、その値から記録さ
れていたデータを再生する。
【0012】磁気抵抗素子を用いた磁気メモリでは、磁
気抵抗素子自体に電流を流してその抵抗値を検出し、抵
抗値の違いをバイナリデータとして読み取るため、磁気
抵抗素子には検出が容易な抵抗値であると共に抵抗値の
変化率を検出するのに十分なMR比であることが要求さ
れ、それらを実現する材料の組み合わせが課題となる。
【0013】磁性体薄膜を用いた磁気メモリの他の構成
として、ホール効果を利用する磁気センサをメモリセル
として用いるものが現在開発されつつある。ホール効果
を利用する磁気センサとしては、例えば、1985 IEEE JO
URNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, vol.SC-20, No.3 p81
9(以下、従来文献と称す)で、図6に示すような構造
が提案されている。
【0014】図6はホール効果を利用する磁気センサの
構造を示す平面図である。
【0015】図6に示す磁気センサは、MOSトランジ
スタに1つのソース領域(Source)と2つのドレイン領
域(Drain1, Drain2)とを備え、MOSトランジスタの
ゲート電極(Gate)直下のチャネル領域に対して垂直方
向に検出対象である磁界Bを印加する構造である。
【0016】このような構造の磁気センサでは、ホール
効果によってソースから2つのドレインに流れる電流値
に差が生じ、その差が磁界の強さに依存するため、電流
値の差を検出することで磁気センサとして利用すること
ができる。
【0017】また、図6に示した構造の磁気センサは、
MOSトランジスタのチャネル領域に印加する磁界の方
向によって、2つのドレインに流れる電流の大小関係を
反転させることができる。したがって、MOSトランジ
スタのゲート近傍に磁化方向の制御が可能な磁性体を設
ければ、任意の情報を磁性体の磁化方向によってバイナ
リデータとして記録可能なメモリセルとしても利用する
ことができる。
【0018】ところで、上記IEEEの文献は、図6に
示した構造がホール効果により2つのドレインに流れる
電流値に差が生じることを確認し、磁気センサとして利
用可能なことを示しているだけであり、メモリセルとし
て利用するための構造については何も記載されていな
い。以下、図6に示した磁気センサを利用したメモリセ
ルの構造について図面を用いて説明する。
【0019】図7は磁気センサを利用したメモリセルの
一構成例を示す断面図である。なお、図7ではN型のM
OSトランジスタをメモリセルに用いる例を示している
が、P型のMOSトランジスタをメモリセルに用いる構
成であってもよい。
【0020】図7に示すように、磁気センサを利用した
メモリセルは、P型半導体基板1に形成されたMOSト
ランジスタ2と、該MOSトランジスタ2のゲート電極
3上に層間絶縁膜4を挟んで形成された磁性体膜5とを
備え、各MOSトランジスタ2がLOCOS(Local Ox
idation of Silicon)酸化膜6により分離された構造で
ある。
【0021】MOSトランジスタ2のドレイン7は、図
6に示した磁気センサと同様に2つの領域に分割された
構造であり、磁性体膜5はMOSトランジスタ2のチャ
ネル領域8に対して垂直方向に磁界を印加する位置に配
置されている。なお、層間絶縁膜4は、MOSトランジ
スタ2のゲート電極3と磁性体膜5とを絶縁するもので
あり、例えば、磁性体膜5が絶縁物の場合は無くてもよ
い。また、上記説明ではドレイン7が2つの領域に分割
されているとしているが、ソース9が2つの領域に分割
されていてもよい。
【0022】図7に示したメモリセルに情報を書き込む
場合、磁性体膜5の近傍に配置した不図示の書き込み
線、あるいはMOSトランジスタ2をオンさせてチャネ
ル領域8に所定の書き込み電流を流し、該書き込み電流
により発生する磁界を磁性体膜5に印加することで磁性
体膜5を所定の方向に磁化させる。このとき、書き込み
電流の流れる方向によって磁性体膜5の磁化方向を制御
することができるため、磁化方向により任意の情報をバ
イナリデータとして記録することができる。
【0023】書き込み電流は、後述する情報の読み出し
時にMOSトランジスタ2に流す電流よりも大きな値に
設定する必要があるため、2つに分割されたドレインを
スイッチ等によって短絡させる。このようにすること
で、MOSトランジスタ2のゲート幅Wが読み出し時の
およそ2倍になるため、電流駆動能力を高めることがで
きる。
【0024】一方、図7に示したメモリセルから情報を
読み出す場合、ゲート電極3に所定のバイアス電圧を印
加してMOSトランジスタ2をオンにさせ、ソース9と
2つのドレイン7間にそれぞれ電流を流し、それらの電
流値の大小関係を検出することで「1」または「0」の
情報を再生する。なお、情報の読み出し時にMOSトラ
ンジスタ2に流す電流は、磁性体膜5が磁化されない程
度の値に設定する。また、情報の書き込み時に短絡させ
ていた2つのドレイン7は上記スイッチ等をオフさせる
ことで再び分離させる。
【0025】次に、図7に示したメモリセルを利用した
従来の磁気メモリについて図面を用いて説明する。
【0026】図8は従来の磁気センサを利用した磁気メ
モリの一構成例を示す回路図であり、図9は図8に示し
た磁気メモリが有するメモリセル及び書き込み線の構造
を示す斜視図である。なお、図8は図7に示したメモリ
セルが3行3列のマトリクス状に並べられた構成を示し
ている。
【0027】図8に示すように、磁気センサを利用した
磁気メモリは、MOSトランジスタM11〜M33と、
該MOSトランジスタM11〜M33のゲート近傍に配
置された磁性体膜F11〜F33とによってメモリセル
が構成され、複数の該メモリセルがマトリクス状に配置
された構成である。マトリクス状に配置された各メモリ
セルの列毎には書き込み線J1、J2、J3、…がそれ
ぞれ設けられ、行毎にはワード線W1、W2、W3、…
がそれぞれ設けられている。
【0028】また、2つに分割されたドレインを書き込
み時に短絡させるための第1のスイッチSW1と、メモ
リセルに書き込むべき情報である「1」または「0」の
データに応じて書き込み線に「+」、または「−」の電
流を供給するための第2のスイッチSW2とをメモリセ
ルの列毎にそれぞれ備えている。
【0029】ワード線W1、W2、W3、…にはMOS
トランジスタのゲートがそれぞれ接続され、書き込み線
J1、J2、J3、…にはMOSトランジスタのソー
ス、及びドレインがそれぞれ接続される。
【0030】上述したように、MOSトランジスタのド
レインは2つの領域に分割されているため、書き込み線
J1、J2、J3、…は、2つのドレインに対応して設
けられた第1の書き込み線Jvdd1、及び第2の書き
込み線Jvdd2と、MOSトランジスタのソースに接
続される第3の書き込み線Jvssとを備えた構成であ
る。なお、MOSトランジスタのソースが2つの領域に
分割されている場合は、第1の書き込み線、及び第2の
書き込み線はそれぞれ2つのソースに対応して設けら
れ、第3の書き込み線はドレインに接続される。図8で
は、これらJvdd1、Jvdd2、及びJvssの各
書き込み線をまとめて書き込み線J1(J2、J3、
…)として表している。
【0031】情報の書き込み時、第1の書き込み線Jv
dd1及び第2の書き込み線Jvdd2はスイッチSW
1により短絡されて所定の電源電圧Vddがそれぞれ印
加され、第3の書き込み線Jvssには所定の基準電圧
Vssが印加される。また、第1の書き込み線Jvdd
1及び第2の書き込み線Jvdd2には情報を読み取る
ための不図示のセンスアンプ部が接続され、第3の書き
込み線Jvssには所定の電源電圧Vddが印加され
る。
【0032】図9に示すように、メモリセルは、図7と
同様に、P型半導体基板の表面近傍にLOCOS酸化膜
6によって分離されたMOSトランジスタ(図9では、
NMOS型電界効果トランジスタ)2が形成され、該M
OSトランジスタ2のゲート電極3上に磁性体膜5が配
置された構造である。MOSトランジスタ2のドレイン
はSiO2等の絶縁膜によって2つの領域に分離され、
一方のドレイン(D1)7aには第1の書き込み線Jv
dd1が接続され、他方のドレイン(D2)7bには第
2の書き込み線Jvdd2が接続される。また、MOS
トランジスタ2のソース(S)9には第3の書き込み線
Jvssが接続される。
【0033】次に、図8に示した磁気メモリに対する情
報の書き込み方法について説明する。なお、以下では磁
性体膜F11〜F33に書き込まれた情報を読み出す時
には上記書き込み線J1、J2、J3、…をそれぞれ読
み出し線と呼ぶことにする。
【0034】図8に示した磁気メモリのうち、例えば、
MOSトランジスタM22及び磁性体膜F22から成る
メモリセルに情報を書き込む場合、まず、対応する第1
のスイッチSW1をオンにして第1の書き込み線Jvd
d1及び第2の書き込み線Jvdd2を短絡させ、書き
込みデータ(Data)に応じて第2のスイッチSW2
にVhighまたはVlowのいずれか一方を出力させ
る。
【0035】例えば、メモリセルに「1」の情報を書き
込む場合は、第1の書き込み線Jvdd1及び第2の書
き込み線Jvdd2にVhigh(図8の「+」)を印
加し、メモリセルに「0」の情報を書き込む場合は、第
1の書き込み線Jvdd1及び第2の書き込み線Jvd
d2にVlow(図8の「−」)を印加する。また、第
3の書き込み線Jvssには基準電圧Vssを印加して
おく。なお、Vhighは基準電圧Vssより大きい値
(Vss+ΔV)であり、Vlowは基準電圧Vssよ
り小さい値(Vss−ΔV)である。
【0036】続いて、情報を書き込むメモリセルに対応
するワード線(ここでは、W2)にバイアス電圧(例え
ば、Φ(V))を印加し、MOSトランジスタM22を
オンさせる。ワード線W2に印加するバイアス電圧Φ
(V)は、例えば、上述した情報の読み出し時に第1の
読み出し線(第1の書き込み線Jvdd1)及び第2の
読み出し線(第2の書き込み線Jvdd2)に流れる電
流(以下、読み出し電流と称す)Iの2倍の電流2Iが
書き込み電流として流れるように設定する。
【0037】このとき、MOSトランジスタM22の2
つのドレインにはそれぞれ電流2Iが流れるため、MO
SトランジスタM22のチャネル領域及びソースにはそ
れぞれ4Iの書き込み電流が流れる。磁性体膜F22
は、MOSトランジスタM22のチャネル領域に流れる
書き込み電流の方向に応じて発生した磁界によって磁化
され、所望の情報がメモリセルに記録される。なお、図
9では第2の書き込み線Jvdd2を磁性体膜F22の
直上に配置して、第2の書き込み線Jvdd2に流れる
書き込み電流により発生する磁界も磁性体膜F22を磁
化させるために利用している。
【0038】図10は図8に示した磁気メモリのメモリ
セルのレイアウトを示す平面図である。なお、図10は
図7に示したメモリセルが4行4列のマトリクス状に並
べられた構造を示している。
【0039】図10ではマトリクス状に配列されたメモ
リセルの各列毎にワード線(第1の金属配線層:Met
al1)が形成され、各行毎に第1の書き込み線Jvd
d1、第2の書き込み線Jvdd2、及び第3の書き込
み線Jvssがそれぞれ形成された構造を示している。
【0040】図10に示すように、メモリセルのMOS
トランジスタは、ソースSとドレインD1、D2間にポ
リシリコン膜(Poly-Si)から成るゲート電極3
が成膜され、該ゲート電極3上に磁性体膜5が配置され
た構造である。
【0041】また、図10では、MOSトランジスタの
ドレインD1と第1の書き込み線Jvdd1、及びソー
スSと第3の書き込み線Jvssがそれぞれヴィアホー
ル11を介して接続され、ドレインD2と第2の書き込
み線Jvdd2がコンタクトホール12を介して接続さ
れた様子を示している。
【0042】上述したように、図10に示したメモリセ
ルが有するMOSトランジスタは、ドレインがD1とD
2とに分離された構造であり、ドレインD1とD2に流
れる電流値の差ΔIを検出することで「1」または
「0」の情報を読み出すことができる。
【0043】次に、図8に示した磁気メモリからの情報
の読み出し方法について図11を用いて説明する。
【0044】図11は図8に示した磁気メモリから情報
を読み出すためのセンスアンプ部の構成を示す回路図で
ある。
【0045】図8に示した磁気メモリのうち、例えば、
MOSトランジスタM22及び磁性体膜F22から成る
メモリセルに記録された情報を読み出す場合、まず、対
応する第1のスイッチSW1をオフにして第1の読み出
し線J2(第1の書き込み線Jvdd1)及び第2の読
み出し線J2’(第2の書き込み線Jvdd2)を分離
させ、第3の書き込み線Jvssに所定の電源電圧Vd
dを印加する。
【0046】続いて、情報を読み出すメモリセルに対応
するワード線(ここでは、W2)に所定のバイアス電圧
を印加し、MOSトランジスタM22をオンさせる。ワ
ード線W2に印加するバイアス電圧は、例えば、磁性体
膜F22が磁化されていないときに第1の読み出し線及
び第2の読み出し線に電流I(読み出し電流)が流れる
ような値に設定すればよい。
【0047】このとき、第1の読み出し線J2及び第2
の読み出し線J2’には、磁性体膜の磁化方向に対応し
て電流差ΔIが生じるため、図11に示したセンスアン
プ部によってその差電流を検出することで、メモリセル
に記録されていた情報を再生することができる。
【0048】図11に示すように、センスアンプ部は、
第1の読み出し線J2に直列に接続されたMOSトラン
ジスタQ1と、第2の読み出し線J2’に直列に接続さ
れたMOSトランジスタQ2と、MOSトランジスタQ
1とベースが共通に接続されたMOSトランジスタQ3
と、MOSトランジスタQ2とベースが共通に接続され
たMOSトランジスタQ4と、電源VddとMOSトラ
ンジスタQ3間に接続されるMOSトランジスタQ5
と、電源VddとMOSトランジスタQ4間に接続さ
れ、ゲートがMOSトランジスタQ5のゲートと共通に
接続されたMOSトランジスタQ6とを有する構成であ
る。なお、図11では、第1の書き込み線Jvdd1を
読み出し線J2と称し、第2の書き込み線Jvdd2を
第2の読み出し線J2’と称している。また、図11で
は、読み出し線J2、J2’に接続されるセンスアンプ
部のみを記載しているが、センスアンプ部はマトリクス
状に配置されたメモリセルの各列毎にそれぞれ設けられ
る。
【0049】図11に示したセンスアンプ部は、MOS
トランジスタQ1のゲートとドレインが接続され、MO
SトランジスタQ2のゲートとドレインが接続されてい
るため、MOSトランジスタQ1とQ3、及びMOSト
ランジスタQ2とQ4がそれぞれカレントミラー回路を
構成している。また、MOSトランジスタQ5のゲート
とドレインが接続されているため、MOSトランジスタ
Q5とQ6もカレントミラー回路を構成している。
【0050】したがって、情報読み出し時に、第1の読
み出し線J2に流れる電流をI+ΔIとし、第2の読み
出し線J2’に流れる電流をI−ΔIとすると、MOS
トランジスタQ4とQ6の接続点からは検出電流2ΔI
が出力される。逆に、第1の読み出し線J2に流れる電
流をI−ΔIとし、第2の読み出し線J2’に流れる電
流をI+ΔIとすれば、MOSトランジスタQ4とQ6
の接続点からは検出電流−2ΔIが出力される。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】上述したように磁気セ
ンサを利用した従来の磁気メモリでは、選択されたMO
Sトランジスタに電流を流すことで磁性体膜に情報を書
き込んでいる。したがって、磁性体膜を磁化させるのに
必要な大きな書き込み電流を得るためにはメモリセルの
MOSトランジスタのサイズを大きくしなければならな
い。
【0052】このため、従来の磁気センサを利用した磁
気メモリでは集積度を向上させることが困難であるとい
う問題があった。
【0053】本発明は上記したような従来の技術が有す
る問題点を解決するためになされたものであり、メモリ
セルのMOSトランジスタのサイズを縮小して集積度を
向上させることが可能な磁気センサを利用した磁気メモ
リ及びその書き込み方法を提供することを目的とする。
【0054】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の磁気メモリは、ソースまたはドレインのいずれ
か一方が2つの領域に分割されたMOSトランジスタ
と、該MOSトランジスタのチャネル領域に磁界を印加
できる位置に配置され、磁化方向によって情報を記録保
持する磁性体と、を備えた複数のメモリセルがマトリク
ス状に配置された磁気メモリであって、前記情報の書き
込み時に、記録する情報に応じた方向に前記磁性体を磁
化させるための磁界を発生する補助電流が流れる、ワー
ド線の形成方向に配列された複数の補助書き込み線と、
前記補助電流によって発生する磁界が前記磁性体に印加
された状態で前記磁性体の磁化方向を反転させるための
磁界を発生する書き込み電流が流れる、前記メモリセル
毎に備えた前記磁性体の位置で前記補助書き込み線と直
交するように配列された複数の書き込み線と、を有する
構成である。
【0055】このとき、前記補助書き込み線は、前記情
報の書き込み時に、前記補助電流を流すためのスイッチ
が設けられたワード線を用いてもよい。
【0056】一方、本発明の磁気メモリの書き込み方法
は、ソースまたはドレインのいずれか一方が2つの領域
に分割されたMOSトランジスタと、該MOSトランジ
スタのチャネル領域に磁界を印加できる位置に配置さ
れ、磁化方向によって情報を記録保持する磁性体と、を
備えた複数のメモリセルがマトリクス状に配置された磁
気メモリに情報を書き込むための書き込み方法であっ
て、前記情報の書き込み時に、ワード線の形成方向に対
して、記録する情報に応じた方向に記録対象である磁性
体を磁化させるための磁界を発生させる補助電流を流
し、前記補助電流で発生する磁界が前記磁性体に印加さ
れた状態で、前記記録対象である磁性体の位置で前記補
助書き込み線と直交する方向に、該磁性体の磁化方向を
反転させるための磁界を発生させる書き込み電流を流す
方法である。
【0057】このとき、前記補助電流をワード線に流し
てもよい。
【0058】上記のような磁気メモリ及びその書き込み
方法では、情報の書き込み時に、ワード線の形成方向に
対して、記録する情報に応じた方向に記録対象である磁
性体を磁化させるための磁界を発生させる補助電流を流
し、補助電流で発生する磁界が磁性体に印加された状態
で、記録対象である磁性体の位置で補助書き込み線と直
交する方向に、該磁性体の磁化方向を反転させるための
磁界を発生させる書き込み電流を流すことで、磁性体に
情報を記録する際に、メモリセル内のMOSトランジス
タに大電流を流す必要がなくなる。
【0059】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。
【0060】本発明の磁気メモリは、選択されたメモリ
セルに情報を書き込む際に、磁性体膜の磁化容易軸に対
して平行な方向に補助電流を流しておき、磁化容易軸に
対して垂直な方向に書き込み電流を流すことにより、補
助電流で発生する磁界と書き込み電流で発生する磁界と
によってそれらの交差部の磁性体膜だけを磁化反転させ
て情報を記録する構成である。
【0061】(第1の実施の形態)図1は本発明の磁気
メモリの第1の実施の形態の構成を示す回路図であり、
図2は図1に示した磁気メモリのメモリセルのレイアウ
トを示す平面図である。なお、図1は図7に示した従来
と同様構造のメモリセルが3行3列のマトリクス状に並
べられた構成を示し、図2は図7に示した従来と同様構
造のメモリセルが4行4列のマトリクス状に並べられた
構造を示している。
【0062】図1に示すように、本実施形態の磁気セン
サを利用した磁気メモリは、MOSトランジスタM11
〜M33と、該MOSトランジスタM11〜M33のゲ
ート近傍に配置された磁性体膜F11〜F33とによっ
てメモリセルが構成され、複数の該メモリセルがマトリ
クス状に配置された構成である。
【0063】また、本発明の磁気メモリは、図1に示す
マトリクス状に配置された各メモリセルの行毎にワード
線W1、W2、W3、…がそれぞれ設けられ、各メモリ
セルの列毎に読み出し線J1、J2、J3、…、及び書
き込み線R1、R2、R3、…がそれぞれ設けられてい
る。本発明の磁気メモリでは、読み出し線J1、J2、
J3、…は、図8に示した従来の磁気メモリと異なって
データの読み出し時に専用に用いられる配線であり、書
き込み線R1、R2、R3、…はデータを書き込むため
に専用に用いられる配線である。
【0064】また、本発明の磁気メモリでは、メモリセ
ルに情報を書き込む際にワード線W1、W2、W3、…
が補助電流を流すための補助書き込み線として用いら
れ、ワード線を所定の電位(例えば、接地電位)と接続
するためのスイッチSWが各ワード線毎にそれぞれ設け
られている。
【0065】ワード線W1、W2、W3、…は、図8に
示した従来の磁気メモリと同様に、MOSトランジスタ
M11〜M33のゲートにそれぞれ接続され、読み出し
線J1、J2、J3、…にはMOSトランジスタM11
〜M33のソース、及びドレインがそれぞれ接続され
る。ここで、MOSトランジスタのドレインは2つの領
域に分割されているため、読み出し線J1、J2、J
3、…は、2つのドレインに対応して設けられた第1の
読み出し線Jvdd1、及び第2の読み出し線Jvdd
2と、MOSトランジスタのソースに接続される第3の
読み出し線Jvssとを備えた構成である。MOSトラ
ンジスタのソースが2つの領域に分割されている場合
は、第1の読み出し線、及び第2の読み出し線はそれぞ
れ2つのソースに対応して設けられ、第3の読み出し線
はドレインに接続される。図1では、これらJvdd
1、Jvdd2、及びJvssの各読み出し線をまとめ
て読み出し線J1(J2、J3、…)として表してい
る。
【0066】なお、図1には記載されていないが、磁気
メモリには、メモリセルに書き込む情報である「1」ま
たは「0」のデータに応じて、ワード線W1、W2、W
3、…(補助書き込み線)及び書き込み線R1、R2、
R3、…に、「+」、または「−」の電流を供給するた
めのスイッチ(図8に示した第2のスイッチSW2に相
当)がメモリセルの行毎及び列毎にそれぞれ設けられて
いる。
【0067】図2に示すように、第1の実施の形態のメ
モリセルは、ソースSとドレインD1、D2間にポリシ
リコン膜(Poly-Si)から成るゲート電極3及び
ワード線W1、W2、W3、…が一体的に成膜され、行
方向に形成されたワード線W1、W2、W3、…と列方
向に形成された書き込み線R1、R2、R3、…とが交
差する位置にそれぞれ磁性体膜5が配置された構造であ
る。なお、図2ではマトリクス状に配置された各メモリ
セルの行毎にワード線W1、W2、W3、…、及び読み
出し線J1、J2、J3、…がそれぞれ設けられ、各メ
モリセルの列毎に書き込み線R1、R2、R3、…がそ
れぞれ設けられた構造を示している。
【0068】また、図2に示した磁気メモリは、ワード
線W1、W2、W3、…(ゲート電極3を含む)が最下
層のポリシリコン層(Poly−Siレイヤ)に形成さ
れ、その上のMetal1レイヤに書き込み線R1、R
2、R3、…が形成され、さらにその上のMetal2
レイヤに読み出し線R1、R2、R3、…及び磁性体膜
5が形成された構造を示している。
【0069】また、図2では、MOSトランジスタのド
レインD1と第1の書き込み線Jvdd1、及びソース
Sと第3の書き込み線Jvssがそれぞれヴィアホール
11を介して接続され、ドレインD2と第2の書き込み
線Jvdd2がコンタクトホール12を介して接続され
た様子を示している。
【0070】図2に示した磁気メモリは、0.35μm
ルールのCMOSプロセスを用いて作成されたものであ
り、ゲート電極3のPoly−Siはシリサイド化する
ことで抵抗値を低減している。
【0071】図2に示すようなレイアウトで磁気メモリ
を構成すると、メモリセル内のMOSトランジスタのゲ
ート幅を狭くすることが可能であり、1個あたりのトラ
ンジスタサイズを20%程度縮小することができる。し
たがって、チップサイズも従来のレイアウトに比較して
面積で約20%縮小化することできる。
【0072】このような構成において、図2に示したメ
モリセルのうち、例えば、MOSトランジスタM21
(2列1行目)を有するメモリセルにデータを書き込む
場合、まず、1行目のワード線W1に繋がるスイッチS
Wをオンにして該ワード線W1を選択し、ワード線W1
に補助電流を流しておく。
【0073】続いて、2列目の書き込み線R2に書き込
み電流を流すことにより、ワード線W1と書き込み線R
2が交差する位置のメモリセルを選択する。そして、補
助電流と書き込み電流とにより発生する磁界を磁性体膜
F21に印加し、磁性体膜F21を、例えば、図2の矢
印方向に磁化させて、メモリセルに「1」または「0」
のデータを書き込む。
【0074】このように、データ書き込み時に用いる書
き込み線を設け、ワード線を補助電流を流すための補助
書き込み線として用いることで、メモリセル内のMOS
トランジスタに大電流を流す必要がなくなるため、トラ
ンジスタサイズを小さくすることでき、従来の磁気メモ
リよりも集積化が可能となる。
【0075】図1に示したメモリセルからデータを読み
出す場合は、図11に示した従来と同様のセンスアンプ
部を用いて、読み出し線J1、J2、J3、…に流れる
電流値I+ΔI、及び読み出し線J1’に流れる電流値
I−ΔIの電流差を検出してデータを再生する。
【0076】(第2の実施の形態)図3は本発明の磁気
メモリの第2の実施の形態の構成を示す回路図であり、
図4は図3に示した磁気メモリのメモリセルのレイアウ
トを示す平面図である。なお、図3は図7に示した従来
と同様構造のメモリセルが3行3列のマトリクス状に並
べられた構成を示している。また、図4は図7に示した
従来と同様構造のメモリセルが4行4列のマトリクス状
に並べられた構造を示している。
【0077】図3に示すように、本実施形態の磁気セン
サを利用した磁気メモリは、マトリクス状に配置された
各メモリセルの行毎に補助電流を流すための補助書き込
み線r1、r2、r3、…が設けられた点が第1の実施
の形態と異なっている。
【0078】第1の実施の形態ではワード線W1、W
2、W3、…にスイッチSWが接続され、データの書き
込み時にワード線W1、W2、W3、…が補助書き込み
線として用いられていた。本実施形態では補助書き込み
線r1、r2、r3、…にスイッチSWが接続され、デ
ータの書き込み時に補助書き込み線r1、r2、r3、
…に補助電流を流す構成である。その他の構成は第1の
実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
【0079】図4に示すように、第2の実施の形態のメ
モリセルは、第1の実施の形態と同様に、ソースSとド
レインD1、D2間にポリシリコン膜(Poly-S
i)から成るゲート電極及びワード線が一体に成膜さ
れ、行方向に形成された補助書き込み線r1、r2、r
3、…と列方向に形成された書き込み線R1、R2、R
3、…とが交差する位置にそれぞれ磁性体膜が配置され
た構造である。なお、図4ではマトリクス状に配置され
た各メモリセルの行毎にワード線W1、W2、W3、
…、補助書き込み線r1、r2、r3、…、及び読み出
し線J1、J2、J3、…がそれぞれ設けられ、各メモ
リセルの列毎に書き込み線R1、R2、R3、…がそれ
ぞれ設けられた構造を示している。
【0080】また、図4に示した磁気メモリは、ワード
線W1、W2、W3、…が最下層のポリシリコン層(P
oly−Siレイヤ)に形成され、その上のMetal
1レイヤに書き込み線R1、R2、R3、…が形成さ
れ、その上のMetal2レイヤに読み出し線R1、R
2、R3、…が形成され、さらにその上のMetal3
レイヤに補助書き込み線r1、r2、r3、…が形成さ
れた構造を示している。本実施形態の磁気メモリも、
0.35μmルールのCMOSプロセスを用いて作成さ
れたものであり、ゲート電極のPoly−Siはシリサ
イド化することで抵抗値を低減している。なお、図4で
はワード線W1、W2、W3、…と補助書き込み線r
1、r2、r3、…とが同じ位置に記載されているが、
上述したようにワード線と補助書き込み線とは異なる層
に形成される。
【0081】このような構成において、図4に示したメ
モリセルのうち、例えば、MOSトランジスタM21
(2列1行目)を有するメモリセルにデータを書き込む
場合、まず、1行目の補助書き込み線r1に繋がるスイ
ッチSWをオンにして該補助書き込み線r1を選択し、
補助書き込み線r1に補助電流を流しておく。
【0082】続いて、2列目の書き込み線R2に書き込
み電流を流すことにより、補助書き込み線r1と書き込
み線R2が交差する位置のメモリセルを選択する。そし
て、補助電流と書き込み電流とにより発生する磁界を磁
性体膜F21に印加し、磁性体膜F21を、例えば、図
4の矢印方向に磁化させて、メモリセルに「1」または
「0」のデータを書き込む。
【0083】図3に示したメモリセルからデータを読み
出す場合は、図11に示した従来と同様のセンスアンプ
部を用いて、読み出し線J1、J2、J3、…に流れる
電流値I+ΔI、及び読み出し線J1’に流れる電流値
I−ΔIの電流差を検出してデータを再生する。
【0084】本実施形態のように、補助電流を流すため
の補助書き込み線r1、r2、r3、…を専用に設けた
構成でも第1の実施の形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0085】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0086】情報の書き込み時に、ワード線の形成方向
に対して、記録する情報に応じた方向に記録対象である
磁性体を磁化させるための磁界を発生させる補助電流を
流し、補助電流で発生する磁界が磁性体に印加された状
態で、記録対象である磁性体の位置で補助書き込み線と
直交する方向に、該磁性体の磁化方向を反転させるため
の磁界を発生させる書き込み電流を流すことで、磁性体
に情報を記録する際に、メモリセル内のMOSトランジ
スタに大電流を流す必要がなくなるため、トランジスタ
サイズを小さくすることでき、従来のものより集積化が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気メモリの第1の実施の形態の構成
を示す回路図である。
【図2】図1に示した磁気メモリのメモリセルのレイア
ウトを示す平面図である。
【図3】本発明の磁気メモリの第2の実施の形態の構成
を示す回路図である。
【図4】図3に示した磁気メモリのメモリセルのレイア
ウトを示す平面図である。
【図5】従来の磁気抵抗素子を用いた磁気メモリの構成
を示す回路図である。
【図6】ホール効果を利用する磁気センサの構造を示す
平面図である。
【図7】磁気センサを利用したメモリセルの一構成例を
示す断面図である。
【図8】従来の磁気センサを利用した磁気メモリの構成
を示す回路図である。
【図9】図8に示した磁気メモリが有するメモリセル及
び書き込み線の構造を示す斜視図である。
【図10】図8に示した磁気メモリのメモリセルのレイ
アウトを示す平面図である。
【図11】図8に示した磁気メモリから情報を読み出す
ためのセンスアンプ部の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 P型半導体基板 2 MOSトランジスタ 3 ゲート電極 4 層間絶縁膜 5 磁性体膜 6 LOCOS酸化膜 7、7a、7b ドレイン 8 チャネル領域 9 ソース 11 ヴィアホール 12 コンタクトホール F11〜F13、F21〜F23、F31〜F33
磁性体膜 J1〜J3 読み出し線 M11〜M13、M21〜M23、M31〜M33
MOSトランジスタ R1〜R3 書き込み線 r1〜r3 補助書き込み線 SW スイッチ W1〜W3 ワード線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソースまたはドレインのいずれか一方が
    2つの領域に分割されたMOSトランジスタと、 該MOSトランジスタのチャネル領域に磁界を印加でき
    る位置に配置され、磁化方向によって情報を記録保持す
    る磁性体と、 を備えた複数のメモリセルがマトリクス状に配置された
    磁気メモリであって、 前記情報の書き込み時に、記録する情報に応じた方向に
    前記磁性体を磁化させるための磁界を発生する補助電流
    が流れる、ワード線の形成方向に配列された複数の補助
    書き込み線と、 前記補助電流によって発生する磁界が前記磁性体に印加
    された状態で前記磁性体の磁化方向を反転させるための
    磁界を発生する書き込み電流が流れる、前記メモリセル
    毎に備えた前記磁性体の位置で前記補助書き込み線と直
    交するように配列された複数の書き込み線と、を有する
    磁気メモリ。
  2. 【請求項2】 前記補助書き込み線は、 前記情報の書き込み時に、前記補助電流を流すためのス
    イッチが設けられたワード線が用いられる請求項1記載
    の磁気メモリ。
  3. 【請求項3】 ソースまたはドレインのいずれか一方が
    2つの領域に分割されたMOSトランジスタと、 該MOSトランジスタのチャネル領域に磁界を印加でき
    る位置に配置され、磁化方向によって情報を記録保持す
    る磁性体と、 を備えた複数のメモリセルがマトリクス状に配置された
    磁気メモリに情報を書き込むための書き込み方法であっ
    て、 前記情報の書き込み時に、ワード線の形成方向に対し
    て、記録する情報に応じた方向に記録対象である磁性体
    を磁化させるための磁界を発生させる補助電流を流し、 前記補助電流で発生する磁界が前記磁性体に印加された
    状態で、前記記録対象である磁性体の位置で前記補助書
    き込み線と直交する方向に、該磁性体の磁化方向を反転
    させるための磁界を発生させる書き込み電流を流す磁気
    メモリの書き込み方法。
  4. 【請求項4】 前記補助電流をワード線に流す請求項3
    記載の磁気メモリの書き込み方法。
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KR100513369B1 (ko) * 2001-12-07 2005-09-07 주식회사 하이닉스반도체 자기저항 램
KR100516691B1 (ko) * 2001-12-07 2005-09-22 주식회사 하이닉스반도체 자기저항 램

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KR100513368B1 (ko) * 2001-12-07 2005-09-07 주식회사 하이닉스반도체 자기저항 램
KR100513369B1 (ko) * 2001-12-07 2005-09-07 주식회사 하이닉스반도체 자기저항 램
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