JP2002334242A - 商品受注方法およびシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】幅広い顧客情報に基づいたサービスを可能にす
る商品受注方法およびシステムを提供する。 【解決手段】メインサーバー１００は、不動産事業者等
が取得した顧客情報を蓄積した顧客データベース２１４
を有している。商品提供者は、インターネットを介して
メインサーバー１００にアクセスし、提供を希望する商
品と、該商品の提供対象となる顧客の条件を入力する。
メインサーバー１００は、商品情報と、商品購入用のメ
ールを商品提供者に送信するための被操作オブジェクト
とを含む広告メールを生成し、この広告メールを、顧客
データベース２１４の中から抽出した顧客のメールアド
レスに送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、顧客に対して商品
の広告を行うと共に、注文を受け付ける商品受注方法お
よびシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、コンピュータネットワークの普及
に伴い、電子メールを利用して商品の広告を行い、その
注文を受け付けるサービスが広く行われている。電子メ
ールは、一定の条件（年齢、性別、職業等）を満足する
顧客のみに送信することができるため、テレビや新聞等
による一斉同報型の広告と違い、特定の購買層に的を絞
った効果的なサービスが可能になるというメリットがあ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、メーカや販売店等の商品提供者が、顧客の年齢や性
別等についての情報を幅広く収集するのは容易ではな
い。商品提供者は、必ずしも顧客情報を取り扱う事業を
行っているとは限らないからである。

【０００４】一方、不動産事業等を営んでいる事業者
は、大量の顧客情報を取り扱っているが、その顧客情報
は個人のプライバシーに関する情報を含んでいることが
多いため、秘密状態に保たなければならず、第三者（商
品提供者）に提供することは事実上不可能である。

【０００５】従って、本発明の目的は、より多くの顧客
情報に基づいた効果的な商品提供サービスを可能にする
商品受注方法およびシステムを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の商品受注方法は、顧客情報を取り扱う事業者が
取得した顧客情報を格納した顧客データベースを利用す
るサーバーにおける商品受注方法であって、１又は複数
の商品提供者がネットワークを介してサーバーに接続さ
れたコンピュータを用いて入力した１又は複数の商品の
情報と該１又は複数の商品の提供対象となる顧客の条件
とを受信する工程と、１又は複数の商品に関し、顧客デ
ータベースの中から、受信した顧客の条件に基づいて、
１又は複数の商品の提供対象となる顧客の少なくともメ
ールアドレスを含む情報を抽出する工程と、抽出された
顧客宛ての広告メールを生成する工程であって、広告メ
ールが、１又は複数の商品の情報と、当該顧客の操作に
よって１又は複数の商品提供者側に少なくとも当該顧客
を識別する情報および当該商品を識別する情報が通知さ
れるよう仕組まれた被操作オブジェクトとを備えたもの
と、顧客の情報を抽出する工程において抽出した顧客の
メールアドレスに、広告メールを生成する工程において
生成した広告メールを送信する工程とを含むことを特徴
とするものである。

【０００７】これにより、事業者の持つ顧客情報を有効
に利用して、特定の顧客に的を絞った商品提供サービス
が可能になる。さらに、顧客情報を商品提供者に与える
必要がないため、秘密にすべき顧客情報を十分に保護す
ることができる。

【０００８】なお、この場合、被操作オブジェクトが、
顧客の操作によって、商品の購入のための購入申込みメ
ールを送信するよう仕組まれていることが好ましい。さ
らに、被操作オブジェクトが、顧客の操作によって、コ
ンピュータ上の当該商品についての購入の申し込みを行
うためのウェブページにアクセスするよう仕組まれてい
ることが好ましい。また、商品の情報および顧客の条件
を受信する工程は、商品提供者の入力に基づいて生成し
た広告メールを顧客に送信する指定日の条件を受信する
工程を含むことが好ましい。加えて、広告メールを送信
する工程に基づき、１又は複数の商品提供者がコンピュ
ータを用いて入力した顧客を識別する情報を受信する工
程と、受信した顧客を識別するための情報に基づき、該
顧客に対して商品を販売するに必要な情報を、コンピュ
ータに送信する工程とを含むことが好ましい。この顧客
についての情報は、商品の販売の決済を行うためのクレ
ジットカード情報を含むことが好ましい。また、事業者
の事業は、不動産事業であることが好ましい。

【０００９】本発明の商品受注システムは、顧客情報を
取り扱う事業者のサーバにおける商品受注システムであ
って、該事業者が取得した顧客情報を格納した顧客デー
タベースと、１又は複数の商品提供者がネットワークを
介してサーバーに接続されたコンピュータを用いて入力
した１又は複数の商品の情報と該１又は複数の商品の提
供対象となる顧客の条件とを受信する受信手段と、１又
は複数の商品に関し、顧客データベースの中から、受信
した顧客の条件に基づいて、１又は複数の商品の提供対
象となる顧客の少なくともメールアドレスを含む情報を
抽出する抽出手段と、抽出された顧客宛ての広告メール
を生成するメール生成手段であって、広告メールが、１
又は複数の商品の情報と、当該顧客の操作によって１又
は複数の商品提供者側に少なくとも当該顧客を識別する
情報および当該商品を識別する情報が通知されるよう仕
組まれた被操作オブジェクトとを備えるものと、抽出さ
れた顧客のメールアドレスに広告メールを送信するメー
ル送信手段とを備えたことを特徴とするものである。

【００１０】なお、この場合、被操作オブジェクトが、
顧客の操作によって、商品の購入のための購入申込みメ
ールを送信するよう仕組まれていることが好ましい。ま
た、被操作オブジェクトが、顧客の操作によって、コン
ピュータ上の当該商品についての購入の申し込みを行う
ためのウェブページにアクセスするよう仕組まれている
ことが好ましい。さらに、受信手段は、メール生成手段
により生成した広告メールを顧客に送信する指定日の条
件を受信することが好ましい。１又は複数の商品提供者
がコンピュータを用いて入力した顧客を識別する情報を
受信し、受信した顧客を識別するための情報に基づき、
該顧客に対して商品を販売するに必要な情報を、コンピ
ュータに送信する手段をさらに含むことが好ましい。ま
た、広告メールの被操作オブジェクトは、単一のボタン
オブジェクトであることが好ましい。さらに、広告メー
ルの被操作オブジェクトは、商品提供者側の特定のウェ
ブページへのアクセスのためのリンクオブジェクトであ
ることが好ましい。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図示した一実施形態に基い
て本発明を詳細に説明する。図１は、本実施の形態の商
品注文システムの基本構成を表す概略図である。商品注
文システムは、不動産事業者が所有するメインサーバー
（サーバー）１００と、複数の商品提供者（メーカ、販
売店等）がそれぞれ所有する複数の提供者サーバー（コ
ンピュータ）１０２と、複数の顧客がそれぞれ所有する
複数の顧客クライアント１０４とを含んでいる。メイン
サーバー１００、提供者サーバー１０２および顧客クラ
イアント１０４は、インターネット１０６（図２）を介
して互いに通信可能に構成されている。

【００１２】図２は、本実施の形態における商品注文シ
ステムの構成ブロック図である。メインサーバー１００
は、ＣＰＵ２００、操作部２０２、表示部２０４、記憶
部２０６、ネットワークインタフェース２０８およびデ
ータ格納装置２１０を有している。操作部２０２は、キ
ーボードやマウス等であり、表示部２０４は液晶やＣＲ
Ｔ等のディスプレイである。また、記憶部２０６は、Ｒ
ＯＭおよびＲＡＭである。データ格納装置２１０は、ハ
ードディスク装置であり、提供者サーバー１０２により
アクセス可能なウェブページ２１２と、顧客情報を蓄積
した顧客データベース２１４と、提供者サーバー１０２
からの依頼内容（後述）を蓄積した依頼内容データベー
ス２１６とを格納している。ＣＰＵ２００は、少なくと
も、顧客データベース２１４に蓄積された顧客情報の中
から一定条件を満足する顧客を抽出するデータ抽出機能
２１８、提供者サーバー１０２からの依頼に応じて広告
メールを生成する広告メール生成機能２２０、ネットワ
ークインタフェース２０８を介してメールの送受信を行
うメール送受信機能２２２、および、提供者サーバー１
０２の認証を行う認証機能２２４を実行する。

【００１３】提供者サーバー１０２は、ＣＰＵ２２４
と、キーボード・マウス等の操作部２２６と、ディスプ
レイ等の表示部２２８と、ネットワークインタフェース
２３０と、ハードディスク装置等のデータ格納装置２３
４とを有している。データ格納装置２３４は、顧客から
の注文情報が蓄積された注文データベース２３６を格納
している。ＣＰＵ２２４は、少なくとも、ネットワーク
インタフェース２３０を介してメールの送受信を行うメ
ール送受信機能２４０と、メインサーバー１００のウェ
ブページ２１２にアクセスするブラウザ機能２４２を実
行する。

【００１４】顧客クライアント１０４は、一般のパーソ
ナルコンピュータであり、ＣＰＵ２４４と、キーボード
・マウス等の操作部２４６と、ディスプレイ等の表示部
２４８と、ネットワークインタフェース２５０とを有し
ている。ＣＰＵ２４４は、少なくとも、ネットワークイ
ンタフェース２５０を介してメールの送受信を行うメー
ル送受信機能２５４を実行する。

【００１５】図３は、メインサーバー１００の顧客デー
タベース２１４におけるデータテーブル構造の一例を示
している。このデータテーブルには、顧客のＩＤ、顧客
の氏名（カナ氏名も含む）、生年月日、性別、職業、住
所、電話番号、メールアドレスおよび勤務先等の基本情
報３００が含まれている。さらに、このデータテーブル
には、顧客のクレジットカードの会社名、クレジットカ
ード番号、クレジットカードの有効期限、年収、火災保
険の種類、自動車保険の種類、趣味、自家用自動車の有
無、自動車の車種・年式、自動車の車検日およびパソコ
ンの有無等の詳細情報３０２が含まれている。加えて、
このデータテーブルには、顧客の家族の氏名、続柄、生
年月日、学校・勤務先、性別、職業等の家族情報３０４
が含まれている。なお、図３では、家族一人分の情報の
みが示されているが、このデータテーブルは、複数の家
族情報を含むことができるよう構成されている。

【００１６】顧客データベース２１４に蓄積される顧客
情報は、日常の不動産事業を通じて収集されるものであ
る。すなわち、不動産事業者は、顧客がアパートの賃貸
契約やマンションの購買契約の際に記載する書類に基づ
き、メインサーバー１００に顧客情報を入力する。顧客
情報を入力する際には、表示部２０４に、図４に示した
入力画面が表示される。この入力画面は、顧客の基本情
報（ＩＤ、氏名、生年月日等）を入力する基本情報入力
欄４００と、家族情報（家族氏名、続柄、生年月日等）
を入力する家族情報入力欄４０２と、詳細情報（年収、
クレジットカード番号等）を入力する詳細情報入力欄４
０４とを含んでいる。また、この入力画面の上部には、
顧客情報の入力を担当した担当者の所属や氏名を入力す
る担当者入力欄４０６、および、すでにＩＤ番号を与え
られている顧客の場合にそのＩＤ番号を入力するＩＤ入
力欄４０８が設けられている。不動産事業者は、操作部
２０２のキーボード等を操作して、図４に示した入力画
面のそれぞれの欄に情報を入力する。入力画面の下側に
は、登録ボタン４１０およびクリアボタン４１２が設け
られている。登録ボタン４１０を押すと、入力画面に記
入した情報が顧客データベース２１４に格納される。な
お、登録ボタン４１０が押されたときに、顧客（まだＩ
Ｄ番号が付与されていない顧客の場合）に対してＩＤ番
号が付与される。一方、クリアボタン４１２を押すと、
入力画面に入力したデータが消去される。

【００１７】図５に、入力されたデータを確認するため
の確認画面を示す。図５に示した確認画面には、顧客の
基本情報（ＩＤ、氏名、生年月日等）を表示する基本情
報表示欄５００と、家族情報（家族氏名、続柄、生年月
日等）を表示する家族情報表示欄５０２と、詳細情報
（年収、クレジットカード番号等）を表示する詳細情報
表示欄５０４とが含まれている。また、顧客情報を入力
した担当者名は、担当者表示部５０６に表示され、顧客
に対して付与されたＩＤ番号は、ＩＤ表示部５０８に表
示される。確認画面の下には、修正ボタン５１０および
新規ボタン５１２が設けられている。修正ボタン５１０
が押されると、各欄のデータの修正が可能になり、新規
ボタン５１２が押されると、新たな顧客についての情報
入力が可能になる。

【００１８】図６に、商品提供者がメインサーバー１０
０に広告メールの送信を依頼する際に表示される広告依
頼画面を示す。この広告依頼画面は、メインサーバー１
００にウェブページ２１２として格納されているもので
あり、提供者サーバー１０２のブラウザ機能２４２によ
り表示および情報入力が行われる。広告依頼画面には、
商品提供者のＩＤ番号およびパスワードを入力するＩＤ
番号入力欄６００と、商品名を入力する商品名入力欄６
０２と、その商品の付随情報を入力するコメント入力欄
６０４と、商品の写真や図を入力する画像入力欄６０６
と、商品提供の対象となる顧客の条件を入力する顧客条
件入力欄６０８と、広告メールを送信する日を記載する
送信日入力欄６１０とが設けられている。なお、商品提
供者は、予め会員登録等を済ませており、すでにＩＤ番
号およびパスワードを取得しているものとする。広告依
頼画面の下部には、登録ボタン６１２および修正ボタン
６１４が設けられている。登録ボタン６１２が押される
と各入力欄に入力された内容が確定し、修正ボタン６１
４が押されると各入力欄の修正が可能になる。なお、広
告依頼画面に入力された各入力情報は、メインサーバー
１００の依頼内容データベース２１６に格納される。

【００１９】メインサーバー１００は、さらに、図６に
示した広告依頼画面において入力された商品について、
図７に示したような広告メールを生成する。図７に示し
た広告メールには、商品名を表示する商品名表示部７０
０と、その商品に付随したコメントを表示するコメント
表示部７０２と、商品の写真等を表示する画像表示部７
０４とが設けられている。さらに、この広告メールに
は、商品に固有のＩＤを表示する商品ＩＤ欄７０６と、
この広告メールの送信対象となる顧客のＩＤを表示する
顧客ＩＤ欄７０７とが設けられている。さらに、この広
告メールには、ボタンオブジェクトである購入ボタン７
０８が設けられている。この購入ボタン７０８は、顧客
の操作により、顧客クライアント１０４から提供者サー
バー１０２に購入申し込みメールが送信されるよう仕組
まれたものである。

【００２０】次に、このように構成された商品注文シス
テムの作用について説明する。図８は、商品注文システ
ムの作用を表す流れ図である。まず、メインサーバー１
００の顧客データベース２１４には、不動産事業を通じ
て取得された顧客情報が蓄積される（工程８００）。商
品提供者がメインサーバー１００に対して広告依頼を行
う際には、商品提供者は、提供者サーバー１０２を通じ
て自らのＩＤ番号およびパスワードをメインサーバー１
００に送信する（工程８０２）。メインサーバー１００
のＣＰＵ２００は、提供者サーバー１０２から送信され
たＩＤおよびパスワードに基づいて認証を行ったのち
（工程８０４、８０６）、提供者サーバー１０２の表示
部２２８に広告依頼画面のウェブページ２１２を表示さ
せる（工程８０８）。商品提供者が広告依頼画面（図
６）に商品名や顧客条件等の販売情報を入力して登録ボ
タン６１２を押すと（工程８１０）、その販売情報がメ
インサーバー１００に送られる。

【００２１】メインサーバー１００は、商品提供者に入
力された顧客情報に応じて、顧客データベース２１４か
ら、商品提供者により入力された顧客条件を満足する顧
客のメールアドレスおよび顧客ＩＤを抽出する（工程８
１２）。例えば、２００１年４月に小学校に入学する小
学生にランドセルを販売したい場合には、２００１年４
月１日時点で満６歳の子供がいる顧客、言い換えると、
「家族の少なくとも一人の生年月日が１９９４年４月１
日〜１９９５年３月３１日である」という条件を満足す
る顧客のメールアドレスおよび顧客ＩＤを抽出する。

【００２２】さらに、メインサーバー１００は、商品提
供者に入力された販売情報に応じて、図７に一例を示し
た広告メールを作成する（工程８１４）。この広告メー
ルにおいて、商品名表示部７００、コメント表示部７０
２および画像表示部７０４には、商品提供者が広告依頼
画面（図６）により入力した商品名、コメントおよび画
像が、それぞれ表示される。商品ＩＤ欄７０６には、メ
インサーバー１００が設定した商品ＩＤが表示される。
顧客ＩＤ欄７０７には、工程８１２において抽出された
商品提供対象となる顧客の顧客ＩＤが表示される。その
のち、メインサーバー１００は、工程８１２で抽出した
顧客のメールアドレスに、工程８１４で生成した広告メ
ールを送信する（工程８１６）。なお、商品提供者によ
り予め送信日が指定されている場合には、その指定日に
広告メールを送信する。

【００２３】顧客クライアント１０４は、メインサーバ
ー１００からの広告メールを受信すると（工程８１
８）、その広告メールを表示部２４８に表示する（工程
８２０）。顧客が、広告メールを読み、その購入ボタン
７０８を押すと、顧客クライアント１０４から提供者サ
ーバー１０２に、購入申込みメールが送信される（工程
８２２）。この購入申込みメールには、広告メールに付
されていた商品ＩＤおよび顧客ＩＤ（図７）が付されて
いる。

【００２４】提供者サーバー１０２では、顧客クライア
ント１０４からの購入申込みメールを受信すると（工程
８２４）、一旦、注文データベース２３６に格納する。
提供者サーバー１０２は、さらに、メインサーバー１０
０に対し、顧客の住所等の問い合わせを行うための問い
合わせメールを送信する（工程８２６）。この問い合わ
せメールには、購入申込みメールに付されていた顧客Ｉ
Ｄがそのまま付されている。メインサーバー１００で
は、提供者サーバー１０２から問い合わせメールを受信
すると（工程８２８）、その問い合わせメールに付され
た顧客ＩＤをもとに認証を行う（工程８３０）。そのの
ち、メインサーバー１００の顧客データベース２１４か
ら、顧客ＩＤに基づき、商品の配送に必要な情報（顧客
の住所、氏名、電話番号等）を検索し、さらに、決済に
必要な情報（クレジットカード会社、クレジットカード
番号および有効期限等）を抽出し（工程８３２）、これ
らの情報を提供者サーバー１０２に送信する（工程８３
４）。提供者サーバー１０２では、メインサーバー１０
０から顧客の住所等の送信を受けると（工程８３６）、
商品発送を担当する部門等に、顧客に商品を発送する旨
の指示を行う（工程８３８）。これにより、顧客に向け
て、商品が発送される。また、クレジットカードによる
商品販売の決済処理も行われる。

【００２５】このように、本実施の形態によると、顧客
情報を蓄積した顧客データベース２１４の中から、商品
提供者が所望する条件に適合する顧客を抽出し、その顧
客に広告メールを送信するようにしたので、特定の購買
層に的を絞った販売を展開することができる。特に、不
動産事業を通じて取得した顧客情報を利用するようにし
たので、商品提供者は顧客情報を収集する必要がなくな
り、利便性が向上する。さらに、顧客情報のうち、商品
発送や決済に必要な情報以外は、商品提供者に知られな
いため、顧客のプライバシーを十分に保護することがで
きる。

【００２６】さらに、購入申込みメールを受信した提供
者サーバー１０２が、商品発送や決済に必要な情報をメ
インサーバー１００に問い合わせるようにしたので、顧
客が複雑な入力操作を行う必要がなくなり、さらに利便
性が向上する。

【００２７】また、提供者サーバー１０２がメインサー
バー１００に商品発送や決済に必要な情報を確認するに
際して、認証作業を行うようにしたので、顧客情報の不
用意な漏洩を防止することができ、データのセキュリテ
ィを向上することができる。

【００２８】次に、本実施の形態の変形例について説明
する。上述した広告メール（図７）は一つの商品の広告
画面のみを含んでいたが、図９に示したように、一つの
広告メールが複数の商品の広告画面を含むようにしても
よい。図９に示した変形例では、一つの広告メールに、
ランドセル、子供用雨傘および弁当箱についての３つの
広告画面９００，９０２，９０４が含まれている。各広
告画面９００〜９０４には、それぞれ購入ボタン７０８
が設けられている。この場合、複数の異なる商品提供者
から提供される複数の商品を、一つの広告メールに搭載
するようにしてもよい。

【００２９】次に、本発明の第２の実施の形態について
説明する。図１０は、第２の実施の形態にかかる商品注
文システムの構成ブロック図である。本実施の形態にお
ける商品注文システムでは、顧客クライアント１０４が
ブラウザ機能１０００を有しており、提供者サーバー１
０２がデータ格納装置２３４内に商品注文用のウェブペ
ージ１００２を有している。また、メインサーバー１０
０が生成する広告メールには、提供者サーバー１０２の
ウェブページ１００２にアクセスするためのリンクオブ
ジェクトが設けられている。例えば、ＨＴＭＬ言語によ
り、商品名「ランドセル」を、提供者サーバー１０２の
特定のウェブページ１００２（ランドセル.html）にリ
ンクする場合、以下のような記述を、広告メール内に設
ければよい。 ＜A HREF="ランドセル.html"＞ランドセル＜/A＞

【００３０】本実施の形態における商品注文システム
は、以上の点を除き、第１の実施の形態（図２）と同様
に構成されている。

【００３１】本実施の形態では、広告メールを受信した
顧客が、広告メール上のリンクオブジェクトをクリック
すると、提供者サーバー１０２から顧客クライアント１
０４に、商品注文用のウェブページ１００２が送信さ
れ、顧客クライアント１０４はブラウザ機能１０００に
よりそのウェブページ１００２を表示するようになって
いる。これにより、顧客は、ウェブページ１００２にお
ける詳細な商品注文用画面を介して、好みの商品を選択
することができる。

【００３２】本実施の形態では、多種類の商品の中から
一つを選択して注文する場合等、ウェブページの機能を
十分に利用することができるため、顧客の趣向を反映し
た商品提供サービスが可能になる。

【００３３】以上、本発明の一実施形態を図面に沿って
説明した。しかしながら本発明は前記実施形態に示した
事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基いてその
変更、改良等が可能であることは明らかである。例え
ば、上述した商品注文システムにおいて、提供者サーバ
ー１０２および顧客クライアント１０４の数は、いくつ
であってもよい。

【００３４】また、図７に示した広告メール上では、商
品ＩＤおよび顧客ＩＤが表示されるようにしたが、これ
ら商品ＩＤおよび顧客ＩＤは必ずしも表示される必要は
なく、広告メールにデータとして添付されていればよ
い。

【００３５】さらに、不動産事業者がメインサーバー１
００の顧客データベース２１４に顧客情報を入力する際
には、メインサーバー１００にネットワークを介して接
続されたコンピュータ（図示せず）を用いることもでき
る。この場合、メインサーバー１００は、その図示しな
いコンピュータの表示部に、図４に示した入力画面のウ
ェブページを表示することが可能である。また、メイン
サーバー１００は、不動産事業者に限らず、クレジット
カード事業者等、顧客の情報を利用する事業において使
用されているものであればよい。

【００３６】

【発明の効果】以上の如く本発明によれば、顧客情報を
蓄積したデータベースの中から、商品提供者が所望する
条件に適合する顧客に広告メールを送信するようにした
ので、特定の購買層に的を絞った販売を展開することが
できる。特に、顧客情報を取り扱う事業を通じて取得し
た顧客情報を利用するようにしたので、商品提供者は顧
客情報を収集する必要がなくなり、利便性が向上する。
さらに、顧客情報のうち、特定の情報（商品発送や決済
に必要な情報）以外は、商品提供者に知られないため、
顧客のプライバシーを十分に保護することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態に係る商品注文シス
テムの基本構成を説明するための図である。

【図２】本発明の第１の実施の形態に係る商品注文シス
テムの構成ブロック図である。

【図３】顧客データベースを構築するためのデータテー
ブル構造を示す図である。

【図４】顧客情報を入力するための入力画面の一例を示
す図である。

【図５】図４に示した入力画面において入力された顧客
情報を確認するための確認画面の一例を示す図である。

【図６】広告を依頼するために用いられる依頼画面の一
例を示す図である。

【図７】広告メールの画面構成例を示す図である。

【図８】図２に示した商品注文システムの作用を示す流
れ図である。

【図９】複数の商品を広告メールに搭載した例を示す図
である。

【図１０】本発明の第２の実施の形態に係る商品注文シ
ステムの構成ブロック図である。

【符号の説明】

１００ メインサーバー １０２ 提供者サーバー １０４ 顧客クライアント ２０２ 操作部 ２０４ 表示部 ２０６ 記憶部 ２０８ ネットワークインタフェース ２１０ データ格納装置 ２１２ ウェブページ ２１４ 顧客データベース ２１６ 依頼内容データベース ２１８ データ抽出機能 ２２０ 広告メール生成機能 ２２２ メール送受信機能 ２２４ 認証機能 ２２６ 操作部 ２２８ 表示部 ２３０ ネットワークインタフェース ２３４ データ格納装置 ２３６ 注文データベース ２４０ メール送受信機能 ２４２ ブラウザ機能 ２４６ 操作部 ２４８ 表示部 ２５０ ネットワークインタフェース ２５４ メール送受信機能 １０００ ブラウザ機能 １００２ ウェブページ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/60 ５０４ Ｇ０６Ｆ 17/60 ５０４ ＺＥＣ ＺＥＣ

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 顧客情報を取り扱う事業者が取得した顧
   客情報を格納した顧客データベースを利用するサーバー
   における商品受注方法であって、 １又は複数の商品提供者がネットワークを介して前記サ
   ーバーに接続されたコンピュータを用いて入力した１又
   は複数の商品の情報と該１又は複数の商品の提供対象と
   なる顧客の条件とを受信する工程と、 前記１又は複数の商品に関し、前記顧客データベースの
   中から、受信した前記顧客の条件に基づいて、前記１又
   は複数の商品の提供対象となる顧客の少なくともメール
   アドレスを含む情報を抽出する工程と、 前記抽出された顧客宛ての広告メールを生成する工程で
   あって、前記広告メールが、前記１又は複数の商品の情
   報と、当該顧客の操作によって前記１又は複数の商品提
   供者側に少なくとも当該顧客を識別する情報および当該
   商品を識別する情報が通知されるよう仕組まれた被操作
   オブジェクトとを備えたものと、 顧客の情報を抽出する前記工程において抽出した前記顧
   客のメールアドレスに、広告メールを生成する前記工程
   において生成した前記広告メールを送信する工程と、を
   含むことを特徴とする商品受注方法。
2. 【請求項２】 前記被操作オブジェクトが、前記顧客の
   操作によって、商品の購入のための購入申込みメールを
   送信するよう仕組まれていることを特徴とする請求項１
   に記載の商品受注方法。
3. 【請求項３】 前記被操作オブジェクトが、前記顧客の
   操作によって、前記コンピュータ上の当該商品について
   の購入の申し込みを行うためのウェブページにアクセス
   するよう仕組まれていることを特徴とする請求項１に記
   載の商品受注方法。
4. 【請求項４】 商品の情報および顧客の条件を受信する
   前記工程は、商品提供者の入力に基づいて生成した前記
   広告メールを顧客に送信する指定日の条件を受信する工
   程を含むことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記
   載の商品受注方法。
5. 【請求項５】 前記広告メールを送信する前記工程に基
   づき、前記１又は複数の商品提供者が前記コンピュータ
   を用いて入力した前記顧客を識別する情報を受信する工
   程と、 受信した前記顧客を識別する情報に基づき、該顧客に対
   し前記商品を販売するに必要な情報を、前記コンピュー
   タに送信する工程と、をさらに含むことを特徴とする請
   求項１〜４のいずれかに記載の商品受注方法。
6. 【請求項６】 前記顧客の情報は、商品の販売の決済を
   行うためのクレジットカード情報を含むことを特徴とす
   る請求項５に記載の商品受注方法。
7. 【請求項７】 前記事業者の事業は、不動産事業である
   ことを特徴とする請求項１〜６のいずれかに記載の商品
   受注方法。
8. 【請求項８】 顧客情報を取り扱う事業者のサーバにお
   ける商品受注システムであって、 前記事業者が取得した顧客情報を格納した顧客データベ
   ースと、 １又は複数の商品提供者がネットワークを介して前記サ
   ーバーに接続されたコンピュータを用いて入力した１又
   は複数の商品の情報と該１又は複数の商品の提供対象と
   なる顧客の条件とを受信する受信手段と、 前記１又は複数の商品に関し、前記顧客データベースの
   中から、受信した前記顧客の条件に基づいて、前記１又
   は複数の商品の提供対象となる顧客の少なくともメール
   アドレスを含む情報を抽出する抽出手段と、 前記抽出された顧客宛ての広告メールを生成するメール
   生成手段であって、前記広告メールが、前記１又は複数
   の商品の情報と、当該顧客の操作によって前記１又は複
   数の商品提供者側に少なくとも当該顧客を識別する情報
   および当該商品を識別する情報が通知されるよう仕組ま
   れた被操作オブジェクトとを備えるものと、 前記抽出された前記顧客のメールアドレスに、前記広告
   メールを送信するメール送信手段と、を備えたことを特
   徴とする商品受注システム。
9. 【請求項９】 前記被操作オブジェクトが、前記顧客の
   操作によって、商品の購入のための購入申込みメールを
   送信するよう仕組まれていることを特徴とする請求項８
   に記載の商品受注システム。
10. 【請求項１０】 前記被操作オブジェクトが、前記顧客
    の操作によって、前記コンピュータ上の当該商品につい
    ての購入の申し込みを行うためのウェブページにアクセ
    スするよう仕組まれていることを特徴とする請求項８に
    記載の商品受注システム。
11. 【請求項１１】 前記受信手段は、さらに、前記メール
    生成手段により生成した前記広告メールを顧客に送信す
    る指定日の条件を受信することを特徴とする請求項８〜
    １０のいずれかに記載の商品受注システム。
12. 【請求項１２】 前記１又は複数の商品提供者が前記コ
    ンピュータを用いて入力した前記顧客を識別する情報を
    受信し、受信した前記顧客を識別する情報に基づき、該
    顧客に対して前記商品を販売するに必要な情報を、前記
    コンピュータに送信する手段をさらに含むことを特徴と
    する請求項８〜１１のいずれかに記載の商品受注システ
    ム。
13. 【請求項１３】 前記広告メールの前記被操作オブジェ
    クトは、単一のボタンオブジェクトであることを特徴と
    する請求項８〜１２のいずれかに記載の商品受注システ
    ム。
14. 【請求項１４】 前記広告メールの前記被操作オブジェ
    クトは、前記商品提供者側の特定のウェブページへのア
    クセスのためのリンクオブジェクトであることを特徴と
    する請求項８〜１２のいずれかに記載の商品受注システ
    ム。
15. 【請求項１５】 前記事業者の事業は、不動産事業であ
    ることを特徴とする請求項８〜１４のいずれかに記載の
    商品受注システム。