JP2002332737A - 住宅の外壁 - Google Patents

住宅の外壁

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JP2002332737A
JP2002332737A JP2001139171A JP2001139171A JP2002332737A JP 2002332737 A JP2002332737 A JP 2002332737A JP 2001139171 A JP2001139171 A JP 2001139171A JP 2001139171 A JP2001139171 A JP 2001139171A JP 2002332737 A JP2002332737 A JP 2002332737A
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隆一 佐藤
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毅 高木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外壁パネルのファザードに異なる素材(石、
木、金属等)を組み合わせることにより、人に優しい味
わい、地域や街並みとのなじみ感及び調和感を付加す
る。 【解決手段】 躯体の外側に複数の外壁パネル7を貼設
して外壁を構成する住宅20であって、該外壁パネル7
のうち、一部に特殊外壁パネル3として、外壁面をコン
クリートとは異なる石や金属等の素材で覆われた石調パ
ネル24や金属調パネル25を用いて、コンクリート素
材によって形成された外壁パネル7と差違を設けて、住
宅20の外観のアクセントとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の外壁の構成
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、外壁パネルを住宅の躯体に貼設し
て外壁を構築する外壁施工方法が知られている。これら
の外壁パネルはコンクリート素材によって構成され、不
燃素材を利用して防火外壁とされることがある。しか
し、コンクリート素材によって構成された外壁パネルに
は、同一素材で構成されるために意匠に限界があり、コ
ンクリート素材の外壁パネルを全面的に複数貼設して仕
上げられた住宅は、その外観が単調になりがちである。
そこで、比較的コンクリート素材は自由に成形できるの
で外壁面に様々な模様や色彩を付けて外壁を装飾した
り、また、陶磁器質素材や石素材等で構成されたブロッ
クを貼設したりすることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、外壁パネ
ルのファザードに異なる素材(石、木、金属等)を組み
合わせることにより、人に優しい味わい、地域や街並み
とのなじみ感及び調和感を付加すると共に、メンテナン
スをも考慮した外壁パネルの構造を提案しようとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、躯体の外側に
複数の外壁パネルを貼設して外壁を構成する住宅におい
て、外壁パネルの外壁面に異なる素材を貼設して特殊外
壁パネルを構成し、住宅の外壁部に部分的に配置したも
のである。
【0006】請求項2においては、前記特殊外壁パネル
は金属素材が用いられた金属調パネルとしたものであ
る。
【0007】請求項3においては、前記金属調パネル
は、外壁パネルに金属外壁板を着脱可能に貼設して構成
したものである。
【0008】請求項4においては、前記金属調パネルを
構成する金属外壁板は、隣接する外壁パネルの境界を跨
がないように付設したものである。
【0009】請求項5においては、前記金属外壁板をエ
クスパンドメタル又はパンチングメタルで構成したもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る住宅の全体的な構成
を示した側面図、図2は同じく側面図である。図3は石
調パネルの取付部を示す側断面図、図4は同じく平面
図、図5は同じく裏面断面図、図6は同じく取付部を示
す側断面拡大図である。図7は金属調パネルを貼設した
壁を示す側面図、図8は金属調パネルの取付部を示す側
断面図、図9は同じく取付部の上部を示す側断面拡大
図、図10は同じく取付部の下部を示す側断面拡大図、
図11は同じく取付部の上部を示す斜視図である。
【0011】図1及び図2に示す如く、本発明に係る住
宅20の外壁は、全面的に外壁パネル7及び特殊外壁パ
ネル3を貼設して外壁を構成しており、コンクリート素
材が全面的に露出することによって単調的になりがちな
外観の一部に、特徴的な特殊外壁パネル3を貼設するこ
とで、住宅20の外観に風合いを与えて住宅20の美観
の向上を図ろうとするものである。
【0012】本実施例における住宅20では、2階建て
の本屋21と、該本屋21上に小部屋部22を設けて
2.5階建てとしている。そして、本屋21部の外壁に
は、特殊外壁パネル3として石調パネル24を貼設した
箇所を部分的に設けて、石調パネル24の重圧感により
外壁のグレードを向上するようにしている。また、前記
小部屋部22の外壁には特殊外壁パネル3として金属調
パネル25を貼設して、金属光沢により軽快感を与えて
いる。
【0013】前述の石調パネル24及び金属調パネル2
5は、特殊外壁パネル3の一例を示すものであって、こ
れらに限定されるものではなく、石、木材、金属等様々
な素材から構成されているパネルを使用することができ
る。さらに、住宅20の外壁と同様のコンクリート素材
による外壁パネル7であっても、表面に貝や石等を組み
込んで凹凸を付けるなどして形状や色調等を住宅20の
外壁と大きく異なるものにして、特殊外壁パネル3とす
ることもできる。
【0014】まず、特殊外壁パネル3としての石調パネ
ル24から説明する。本実施例における石調パネル24
は、外壁部分を御影石のブロックを複数組み合わせて並
べたように見えるパネルである。住宅20の殆ど外壁は
基本壁材となるコンクリート素材の外壁パネル7が貼設
されている。そして、住宅20の外壁であって、アクセ
ントを付けたい部分に特殊外壁パネル3である石調パネ
ル24を貼設することにしている。該石調パネル24の
基板となる部分は外壁パネル7と同様の構成であって、
該基板24dの外壁部に石調壁材24cを貼設して構成
している。
【0015】次に、石調パネル24の取付構造について
説明する。図3乃至図5に示す如く、石調パネル24の
取付構造は、梁4の上フランジ4b及び下フランジ4a
下面に固定された梁固定部材5と、該梁固定部材5下面
に固定された取付部材6と、梁4と梁4の間に配設され
た石調パネル24と、石調パネル24の裏面側上部左右
および下部左右にそれぞれ固定された係合部8aを有す
る取付金具8とから構成されている。図3においては、
梁4の上フランジ4bと下フランジ4a夫々に石調パネ
ル24を貼設しているが、夫々のパネル取付構造におい
て、石調パネル24の支持位置が該石調パネル24の貼
設される位置に応じて適宜変更されるために異なるが、
その取付構造は梁4の上下略中央に対して上下略対称で
あるので、以下では梁4の上フランジ4bへの石調パネ
ル24の取付構造について説明する。
【0016】前記梁固定部材5は方形の鋼板で形成され
ており、梁4に固定するためのボルト穴5aを有し、上
面には取付部材6が固定されている。また、前記取付部
材6はリップ山形鋼で形成されており、垂直部61の先
端に内方に向かうリップ部61aを有し、該リップ部6
1aは取付金具8の係合部8aと係合するよう形成され
ている。この取付部材6は、垂直部61が室外側に配置
され、水平部62が梁固定部材5の上面に配置されてい
る。
【0017】石調パネル24は押し出し成形されたもの
であり、複数個の中空部24bが形成されている。ま
た、石調パネル24の裏面側上部左右および下部左右の
所定位置には、いずれか1つの中空部24bに貫通する
ボルト穴24aが形成されている。そして、石調パネル
24のボルト穴24aには、中空部24bの端部から挿
入されたナット金具10が予め配設されている。従っ
て、石調パネル24のボルト穴24aに配設されたナッ
ト金具10に取付金具8のボルト穴8bを合わせてボル
トをねじ込むことにより、石調パネル24の所定位置に
取付金具8を固定することができるように構成されてい
る。
【0018】この石調パネル24に配設されたナット金
具10に取付金具8がボルト止めされている。この取付
金具8は、鋼板を折曲して形成され、その一端部に断面
略U字状の係合部8aを有している他、長穴状のボルト
穴8bが形成されている。この取付金具8のうち、石調
パネル24の裏面側下部左右に固定された取付金具8
は、その係合部8aが下方となるように配置されてお
り、石調パネル24の裏面側上部左右に固定された取付
金具8は、その係合部8aが上方となるように配置され
ている。
【0019】次に、石調パネル24を梁4に取り付ける
手順について説明する。図4に示すように、梁4の上フ
ランジ4b上面に梁固定部材5を配置し、その長穴状ボ
ルト穴5aと梁4の下フランジ4aに設けられたボルト
穴にボルト12を挿通してナット13で固定する。この
とき、石調パネル24の取付位置を調整するため、梁固
定部材5の出入調整を行う。例えば、石調パネル24を
所定の距離だけ室内側にずらして取り付ける場合には、
梁固定部材5を所定の距離だけ室内側にずらして梁4に
固定すればよい。なお、出入調整は、梁固定部材5に設
けられた長穴状ボルト穴5aの範囲内で行われる。
【0020】次いで、クレーン等を利用して石調パネル
24を吊り上げ、その下端部を梁固定部材5に載置した
後、石調パネル24の裏面側上部左右に仮止めされた取
付金具8の係合部8aを取付部材6のリップ部61aに
係合させ、ボルト11を締め付ける。
【0021】この結果、取付部材6のリップ部61aに
取付金具8を係合させてボルト11を締め付けるだけの
簡単な作業によって、石調パネル24を梁4に固定する
ことができる。また、取付金具8がリップ部61aに係
合していることにより、地震などによっても、石調パネ
ル24が水平移動することがない他、取付金具8が回転
して取付部材6から離脱することもないことから、石調
パネル24を梁4と梁4の間に確実に固定することがで
きる。
【0022】ここで、特殊外壁パネル3としての金属調
パネル25について説明する。
【0023】本実施例の金属調パネル25では、該金属
調パネル25を構成する金属外壁材27aとして、シー
ト状の金属素材でありながら多数の間隙を有するエクス
パンドメタルやパンチングメタルを採用して、通風性を
有している。住宅20の基本外壁となる外壁パネル7は
コンクリート素材であって、金属調パネル25は外壁パ
ネル7と大きく異なる質感を有して、住宅20の外観に
強烈であって近代的なイメージを与えるアクセントを付
けることができる。前記金属調パネル25を住宅20の
外観のアクセントとして採用するに当たって留意しなけ
ればならない点は、金属調パネル25を構成する金属素
材が、住宅20の外壁パネル7を構成するコンクリート
素材と比べて耐久年数が短くなることがあるので、金属
調パネル25のメンテナンスがし易いようにしなければ
ならないことである。
【0024】そこで、本発明に係る金属調パネル25
は、基板となる外壁パネル7の外側に金属外壁板27を
貼設したものであり、該金属外壁板27は住宅20の外
側から容易に着脱可能な構成としている。
【0025】図7及び図8に示す如く、金属調パネル2
5は小部屋部22の外壁に複数貼設されている。そし
て、夫々の金属調パネル25毎に一枚の金属外壁板27
が、該金属調パネル25の基礎となる外壁パネル7と略
等しい大きさに形成されて該外壁パネル7の外側に貼設
されている。但し、意匠によっては外壁パネル7と金属
外壁板27の大きさを違えて、金属調パネル25の外壁
部の一部を金属外壁板27で覆うようにすることもでき
る。
【0026】外壁パネル7は地震が発生したときに、住
宅20の躯体を構成するフレームのしなりに追従しなが
ら揺れて(ロッキング)、エネルギーを吸収し、外壁の
ひび割れや破損脱落を防ぐようにして、耐震構造が施さ
れている。しかし、金属外壁板27を壁一面にわたる一
体的なものとして構成すれば、地震発生時に金属外壁板
27が外壁パネル7の揺れを阻止してしまい、耐震構造
が機能しなくなることが予想される。従って、外壁パネ
ル7毎に一枚の金属外壁板27を貼設することで外壁パ
ネル7の振動に一体となって金属外壁板27が振動し、
外壁パネル7に金属外壁板27を貼設しても外壁パネル
7の耐震構造に支障を来さないようにしている。
【0027】また、外壁に金属調パネル25を貼設した
小部屋部22は、本屋21の上方に位置して本屋21部
の換気機構を有している。従って、小部屋部22には換
気口であるがらり28が設けられることになる。一般的
に見られるがらり28は金属製で、矩形状又は円状に形
成された枠の内周部に、細長い薄板を傾斜させて並べて
開口したものであって、該がらり28によって室内と室
外の空気の往来を可能にしている。そして多くの住宅2
0では、外壁に設けられ、外観を損ねないように外壁の
上方のなるべく目立たない位置や床下に配設している。
【0028】図2に示す如く、小部屋部22の外壁であ
る金属調パネル25の基礎である外壁パネル7にも外部
へ向かって開口するがらり28が設けられるが、該がら
り28の外側にはがらり28を含めた外壁パネル7の外
壁面全体を覆う金属外壁板27が貼設されているので、
がらり28が隠蔽される。前述の如く金属外壁板27は
通風性を有しているので、がらり28の換気機構を阻害
することはない。
【0029】従って、小部屋部22の外観では金属調パ
ネル25だけが露出するので、金属外壁板27を貼設し
ても統一感があり雑なイメージを与えずに、住宅20全
体の外観に軽快な高級感を与えるアクセントとなってい
る。また、がらり28は金属外壁板27で隠蔽されるの
で、がらり28の配設位置を比較的自由に選択すること
ができる。よって、がらり28をより効率良く換気機能
を発揮できる位置に設けることができるようになる。な
お、この効果は前記がらり28に限られるものではな
く、外壁面に他の付帯物を設けるときも同様に住宅の外
観の意匠を保持しながら設けることができる。
【0030】次に、前記金属外壁板27の外壁パネル7
への取付構造について説明する。
【0031】前述の如く、金属調パネル25は、金属外
壁板27を外壁パネル7の外側に着脱可能に取り付けて
構成している。図8乃至図10に示す如く、小部屋部2
2の外壁には金属調パネル25が貼設されている。金属
調パネル25の基板となる外壁パネル7の、住宅20躯
体側への取付構造は、前述の石調パネル24の住宅20
躯体側への取付構造と同様であるので、同様の部材には
同符合を付して説明を省略する。
【0032】上述の如く、住宅の外側に貼設された外壁
パネル7の外壁側に金属外壁板27が貼設されている。
該金属外壁板27は、軒天井板29より下方から屋根3
0より立ち上がり部31を残した上方までの高さであっ
て、一枚の外壁パネル7と略等しい巾を有するパネルで
ある。そして、このようにして構成された金属調パネル
25が並列して小部屋部22の外壁を覆っている。な
お、上述の如く金属外壁板27の下端と屋根30の上面
の間には立ち上がり部31を設けて小部屋部22の金属
調パネル25の外観にさらにアクセントを設けている。
立ち上がり部131には外壁パネル7の外側に屋根30
から続く防水性を有する外壁シート31aが貼設されて
いて、アクセントを付けると共に防水性を向上させてい
る。
【0033】図9及び図10に示す如く、前記金属外壁
板27は金属外壁材27a及び取付枠27bとで構成さ
れている。本実施例においては、金属外壁材27aとし
てエクスパンドメタルやパンチングメタル等の変形し易
く形状が一定でないシート状のものを金属外壁材27a
として利用しているために、取付枠27bに金属外壁材
27aを貼設することで金属外壁板27に剛性を付けて
取付作業が簡易となるように、また、金属外壁板27が
住宅20の外壁に貼設されたときに折れ曲がったり撓ん
だりして美観を損ねることのないようにしている。
【0034】取付枠27bは断面略コ字形状の鋼材で四
角形を形成して金属外壁材27aを取り付ける枠組を形
成している。前記取付枠27bは断面略コ字形状であ
り、壁側片27bb及び外側片27baの二つの垂直片
を有するが、これらの垂直片のうち壁側片27bbを長
尺として、側面視において壁側片27bb及び外側片2
7baの重ならない部分に、外壁パネル7に金属外壁板
27を取り付けるための螺子を貫入する孔27cが穿設
されている。また、同じく取付枠27bの外側片27b
aには金属外壁材27aが貼設される。なお、金属外壁
材27aは取付枠27bに溶接固定しても良いし、ボル
ト等の固定部材で固定するようにしても構わない。
【0035】そして、前記金属外壁板27を外壁パネル
7に取り付けるときには、外壁パネル7に設けられた螺
子孔に前記取付枠27bに穿設した孔27cを貫通する
螺子32を嵌入して外壁パネル7と取付枠27bとを固
定する。この螺設作業は、金属外壁板27の外側から金
属外壁材27aに形成されている間隙に工具を差し込ん
で螺子32を回すことができるので、簡易である。ま
た、金属外壁板27の取り外し作業においても、金属外
壁板27の外側から金属外壁材27aの間隙に工具を差
し込んで螺子32をゆるめて外すのみの作業となり簡易
である。
【0036】従って、金属外壁板27を交換する際に
は、外壁パネル7を住宅20の躯体から取り外す必要は
なく金属外壁板27のみを簡易に取り外しできる。ま
た、金属外壁板27は外壁パネル7への取付は簡易であ
るが十分な強度をもって支持固定されており、さらに、
エクスパンドメタルやパンチングメタル等の軽量の金属
外壁材27aが利用されているため、金属外壁板27が
外壁パネル7に与える負担は少ない。このようにして、
質感の異なる壁材を外壁パネル7の外側に貼設すること
で、大きく雰囲気が変わって外観にアクセント付けてい
る。
【0037】さらに、上述の如く構成された金属調パネ
ル25は金属外壁板27の着脱が簡易であるので、特
に、住宅20の立地によって強く風雨が外壁に当たる住
宅20の外壁面に金属調パネル25を貼設して金属調パ
ネル25の構造を利用することもできる。このようなと
きには、定期的に金属外壁板27のみを取り替えれば、
低コスト且つ簡易に住宅20のメンテナンスができるの
で、容易に美観を回復することができる。このようにし
て、金属調パネル25で住宅20の外観にアクセントを
付けると共に、外壁の耐久性を向上させることもでき
る。また、金属調パネル25の金属外壁板27は住宅2
0の躯体ではなく、外壁パネル7に固定するので、既存
の住宅20に金属外壁板27を後付けして金属調パネル
25を構成することも可能であり、住宅20をリフォー
ムするときにも有効に利用できる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0039】即ち、請求項1に示す如く、躯体の外側に
複数の外壁パネルを貼設して外壁を構成する住宅におい
て、外壁パネルの外壁面に異なる素材を貼設して特殊外
壁パネルを構成し、住宅の外壁部に部分的に配置したの
で、単調になりがちなコンクリート素材による外壁に、
強烈なインパクトを与えたり、また周囲の環境と調和す
るイメージを与えたりする等のアクセントを付けて、住
宅の外観に人に優しい味わい、地域や街並みとのなじみ
感及び調和感を付加する。
【0040】請求項2に示す如く、前記特殊外壁パネル
は金属素材が用いられた金属調パネルとしたので、採用
する金属の種類によっては、住宅の外観に高級感や濃厚
な重圧感を与えたり、また、住宅の外観に軽快でシャー
プなイメージを与えたりして、住宅の外観に個性的なア
クセントを付けることができる。
【0041】請求項3に示す如く、前記金属調パネル
は、外壁パネルに金属外壁板を着脱可能に貼設して構成
したので、外壁パネルと金属外壁材との耐用年数に差が
生じたとしても、容易に金属外壁材のみを取り替えるこ
とができるので、簡易に住宅の外壁の美観を回復するこ
とができる。
【0042】請求項4に示す如く、前記金属調パネルを
構成する金属外壁板は、隣接する外壁パネルの境界を跨
がないように付設したので、地震発生時に、外壁パネル
の振動に一体となって金属外壁板が振動し、外壁パネル
に金属外壁板を貼設しても外壁パネル7の耐震構造に支
障を来さない。
【0043】請求項5に示す如く、前記金属外壁板をエ
クスパンドメタル又はパンチングメタルで構成したの
で、金属外壁材は通風性を有し、金属外壁材によってが
らり等の外壁面に露出する付帯物を隠蔽することがで
き、これらの機能を阻害することがない。また、外壁面
の付帯物を自然に隠蔽することができて、配設位置の自
由度を高めている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る住宅の全体的な構成を
示した側面図。
【図2】同じく側面図。
【図3】石調パネルの取付部を示す側断面図。
【図4】同じく平面図。
【図5】同じく裏面断面図。
【図6】同じく取付部を示す側断面拡大図。
【図7】金属調パネルを貼設した壁を示す側面図。
【図8】金属調パネルの取付部を示す側断面図。
【図9】同じく取付部の上部を示す側断面拡大図。
【図10】同じく取付部の下部を示す側断面拡大図。
【図11】同じく取付部の上部を示す斜視図。
【符号の説明】
3 特殊外壁パネル 7 外壁パネル 20 住宅 24 石調パネル 25 金属調パネル 27a 金属外壁材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E002 NA04 NB07 NC01 PA04 PA08 RA03 RB01 RB03 WA02 WA10 XA01 2E110 AA57 AB04 AB22 BB38 CA03 CA07 CC03 CC04 CC17 DA12 DC12 GA33W GB02W

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体の外側に複数の外壁パネルを貼設し
    て外壁を構成する住宅において、外壁パネルの外壁面に
    異なる素材を貼設して特殊外壁パネルを構成し、住宅の
    外壁部に部分的に配置したことを特徴とする住宅の外
    壁。
  2. 【請求項2】 前記特殊外壁パネルは金属素材が用いら
    れた金属調パネルとしたことを特徴とする請求項1に記
    載の住宅の外壁。
  3. 【請求項3】 前記金属調パネルは、外壁パネルに金属
    外壁板を着脱可能に貼設して構成したことを特徴とする
    請求項2に記載の住宅の外壁。
  4. 【請求項4】 前記金属調パネルを構成する金属外壁板
    は、隣接する外壁パネルの境界を跨がないように付設し
    たことを特徴とする請求項3に記載の住宅の外壁。
  5. 【請求項5】 前記金属外壁板をエクスパンドメタル又
    はパンチングメタルで構成したことを特徴とする請求項
    3又は請求項4に記載の住宅の外壁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017071973A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 元旦ビューティ工業株式会社 天井仕上げ構造
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