JP2002332674A - 便器装置 - Google Patents

便器装置

Info

Publication number
JP2002332674A
JP2002332674A JP2001292514A JP2001292514A JP2002332674A JP 2002332674 A JP2002332674 A JP 2002332674A JP 2001292514 A JP2001292514 A JP 2001292514A JP 2001292514 A JP2001292514 A JP 2001292514A JP 2002332674 A JP2002332674 A JP 2002332674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
unit
speed
speed setting
set value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001292514A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Niihara
登 新原
Kazuyuki Watanabe
一幸 渡邊
Shosaku Noda
昇作 野田
Yoshinobu Uchimura
好信 内村
Tomohiro Hirakawa
智博 平河
Akira Watanabe
昭 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2001292514A priority Critical patent/JP2002332674A/ja
Publication of JP2002332674A publication Critical patent/JP2002332674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が不慣れな場合や、高齢者や子供が操
作した場合であっても少ない水量で確実な洗浄を可能と
する便器装置を提供する。 【解決手段】 前記駆動エネルギーの少なくとも一部を
消費することで、弁体の作動時間を設定する速度設定手
段と、該速度設定手段は前記作動時間を変更可能な変更
手段を備えた便器装置において、速度設定手段で設定可
能な物理的な設定値の上限値もしくは設定値の不連続点
をC、物理的な設定値の下限値もしくは設定値の不連
続点をCとし、前記変更手段によって変更される設定
値をCとしたときに、前記変更手段は、C<C
よびまたはC<Cとなるような設定値拘束手段を備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は便器装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】特開平6−20576には、流体の通路
を開閉する複数のバルブ機構のそれぞれの作動時間を切
り替えるバルブ切替タイマユニットと、蓄勢されたばね
が解放されるときの巻上軸の回転を調速する渦電流ガバ
ナと、ばねの解放力で回転する巻上軸の回転を伝達され
てそれぞれ回転し、複数のバルブ機構のそれぞれの作動
時間に応じたカム形状を有する複数のカムからなった手
動操作用の切換えタイマユニットが開示されている。さ
らに渦電流ガバナによる制動力を調整するために、調整
軸を回転させることで可動ヨークの噛合い位置を変え、
マグネット同士の相対する磁極の相対位置を変化させて
制動力を変化させることが可能な調整機構が示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】速度設定手段の変更手
段として、磁石や磁極の位置を直接変化させると、調整
後に輸送した場合や経年変化などで設定された位置が容
易に変動することがあるので、これを防ぐためには調整
後に調整部をシール剤や接着剤で固定しておく必要があ
る。
【0004】又、速度設定手段で設定可能な物理的な設
定値には、上限値もしくは不連続点や物理的な設定値の
下限値もしくは不連続点が存在し、これらの近傍まで変
更可能にすると、設定値の変動に対して速度設定手の速
度変化が急激か又は非常に鈍い変化する為、使用者は調
整ミスや操作ミスを起こす恐れがある。近年、便器洗浄
においては洗浄一回あたりの使用水量を低減することが
求められていが、いたずらに洗浄水量を削減すると、本
来の洗浄機能が低下することがある。とくに同一の便器
装置で洗浄水量を徐々に低減させると、ある閾値を超え
たときに急激に洗浄機能が低下することがあり、出荷時
や施工時に速度設定値の調整を失敗すると洗浄水が吐水
される時間が極端に短くなり、洗浄水量が激減し水洗便
器の性能を十分に発揮できなる。又は、非常に調整に手
間のかかるものとなり操作ミスを起こす恐れが生じる。
【0005】本発明の目的は、出荷時や施工時における
便器洗浄水量の調節が容易にできると共に、調整ミスや
操作ミスを未然に防ぐことが可能な便器装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1では、
操作手段と、弁の開閉により通水および止水を行う弁体
と、操作手段から加えられる駆動力により生起する駆動
エネルギーを出力する出力手段と、出力手段に結合され
駆動エネルギーにより弁を開閉駆動し弁体の制御を行う
弁体制御手段と、駆動エネルギーの少なくとも一部を消
費することで弁体制御手段を減速制御し所定の速度に設
定するとともに弁体の作動時間を設定する速度設定手段
と、該速度設定手段は作動時間を変更可能な変更手段を
備えた便器装置において、速度設定手段で設定可能な物
理的な設定値の上限値もしくは設定値の不連続点を
、物理的な設定値の下限値もしくは設定値の不連続
点をCとし、変更手段によって変更される設定値をC
としたときに、変更手段は、C<C およびまたは
<Cとなるような設定値拘束手段を備えたもので
あり、速度が急激に変化するC付近以外で調整す
ることが可能となり、出荷時や施工時における洗浄水量
の調節が容易にできると共に、調整ミスや操作ミスを未
然に防ぐことができ、水洗便器の性能を十分に発揮でき
るようになる。
【0007】請求項2では、変更手段は、前記設定値お
よびまたは設定範囲を表示する表示手段を便器装置に備
える。現在の設定値や設定範囲を容易に確認することが
できるので、詳細な作動確認を行わなくとも設定値をあ
らかじめ把握することができ、調整ミスや操作ミスを起
こしにくい。
【0008】請求項3では、変更手段は、速度設定手段
とは隔絶して設置されるとともに変更手段と速度設定手
段とを接続する接続手段を便器装置に備える。わざわざ
便器装置内部や精度の要求される速度設定手段あるいは
その近傍を直接操作することなく調整することができ簡
便であり、信頼性に優れる。
【0009】請求項4では、変更手段は、操作手段と連
動して駆動させる。複雑な操作をすることなく簡便に変
更できるので、高齢者や子供でも操作しやすい。
【0010】請求項5では、変更手段は、操作手段への
操作量に応じて前記設定値を異ならせる。複雑な操作を
することなく簡便に変更できるので、高齢者や子供でも
操作しやすい。また変更方法が感覚的に理解し易く変更
が簡便に行われるので、操作方法を熟知していない者で
も簡単に操作できる。
【0011】請求項6では、複数の操作手段を備えた便
器装置であって、いずれの操作手段が操作されたかに応
じて前記設定値を異ならせる。複雑な操作をすることな
く簡便に変更できるので、高齢者や子供でも操作しやす
い。また選択することにより正確に設定されるので、い
かなる条件であっても確実な節水と洗浄機能とを両立さ
せることができる。
【0012】請求項7では、変更手段は、弁体制御手段
が作動中に前記設定値を変更可能に構成される。複雑な
弁作動を行う場合であっても、各々の弁や作動に対して
最適な速度および時間設定が可能であり、節水性に優れ
洗浄機能も高い。
【0013】請求項8では、変更手段は、異なる複数の
前記設定値を持ち、そのいずれかを選択可能に構成す
る。異なる複数の設定値をあらかじめ速度あるいは作動
時間と対応させておくことで変更後の設定値を確認する
ことなく簡単に変更ができ、さらに安定した作動を可能
な設定範囲あるいは設定限界を設けることが容易であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本実施例における手動操
作部の模式図である。図2は、図1の模式図を線図化し
たものであり、同一構成を示す。図3は第二カムの構成
図を、図4はクラッチの構成図を、図5は第一カムの構
成図を、図6は第三カムの構成図を示す。手動操作部2
0には弁体4、7が設けられている。弁体4には入水口
2から水が供給され可動体の弁3と対向する弁座40と
で弁体4を形成し、弁体4の開閉に伴って出水口5から
水を排出する。弁体7も同様に入水口9から水が供給さ
れ可動体の弁6と対向する弁座41とで弁体7を形成
し、弁体7の開閉に伴って出水口8から水を排出する構
成となっている。弁体4、7はいずれも非作動時には閉
状態となるように構成されている。なお弁体7は一次圧
を制御するために耐圧性能を高めた構成となっている。
【0015】手動操作の順を追って、手動操作部20の
作動原理について説明する。操作手段19を時計方向に
回転させると、操作手段19に直結された第一ギア18
と第一カム17が回転する。非作動時に弁6は対向する
弁座41に一次圧によって押圧され弁体7は閉状態とな
っている。操作手段19の回転に伴い第一カム17は弁
6を開方向に駆動し、所定の回転角に達したところで弁
6を開状態とする。これと同期して第一ギア18も回転
し、第二ギア15を反時計方向に回転させる。第二ギア
15にはクラッチ14が直結されており、さらに付勢手
段16が直結されているので、第二ギア15が反時計方
向に回転している間はクラッチ14が外れ駆動力は付勢
手段16にのみ伝達し駆動エネルギーが蓄積される。
【0016】操作手段19には図示しないストッパーが
設けられており、所定の回転角βあるいは所定の操作量
に達したところで操作手段19の操作を制限し、それ以
上の操作ができないように構成されている。ストッパー
に達した段階で付勢手段16に蓄積される駆動エネルギ
ーは最大となり、この時点で操作手段19を開放すると
クラッチ14は結合され付勢手段16の駆動力を第二カ
ム13に伝達する。なお操作手段19を所定の回転角α
あるいは所定量以上操作しない場合にはクラッチ14は
噛合わない構成となっており、操作手段19を開放して
も第二カム13は駆動されずに操作手段19、第一ギア
18、第一カム17および弁6はそのまま初期位置に復
帰する。
【0017】クラッチ14は操作手段19の回転角θを
α<θ≦βの位置に設定して開放した場合に噛合うよう
に構成されており、この場合には(θ−α)だけ第二カ
ム13が駆動されない空走区間を有する。第二カム13
には第三ギア12と第三カム10が直結された構成とな
っている。第一カム17と第二カム13はいずれも弁6
を駆動可能に構成されており、クラッチ14が噛合って
第二カム13が駆動されると、第一カム17は反時計方
向に回転し弁6を閉方向に駆動を開始するが、替って第
二カム13が弁6の開状態を維持するので弁6は以下手
動操作部20が作動を停止するまで開状態を維持する。
第三ギア12は速度設定手段11を駆動し、速度設定手
段11の生起する制動力によって弁体駆動体21を略一
定速度で駆動する。弁体駆動体21は第二カム13、第
三ギア12、第三カム10により構成されている。第三
カム10は弁3を駆動し弁体4の開閉を制御する。弁体
駆動体21の駆動に伴い、所定時間経過後に第三カム1
0は弁体4を開状態に駆動し通水を開始し、さらに所定
時間後に弁体4を閉状態とし通水を停止する。さらに所
定時間後第二カム13は弁体7を閉状態とすることで全
ての通水を停止する。弁体7の閉駆動後も所定時間の間
は弁体駆動体21は空走を続けるが、これは機械的な組
み込み公差や設計公差を考慮し確実に止水を実施するた
めである。付勢手段16が初期位置に復帰することで、
手動操作部20は停止し初期状態となる。請求項の出力
手段は、第一ギヤ18、第二ギヤ15、付勢手段16、
クラッチ14に相当し、弁体制御手段42は、第二カム
13、第三ギヤ12、第三カム10からなる弁駆動体2
1に相当する。
【0018】また、操作手段19および第一カム17で
直接弁体7を駆動することで、供給水圧が高い場合でも
確実に弁体7を開駆動することができ、一次圧が直接印
加される弁体7をあらかじめ開状態とした後に速度設定
手段11の駆動が開始されることで、駆動荷重を均一化
し低下させることができるので、付勢手段16の設定荷
重を小さくすることができ操作力の低減が可能となる。
【0019】このように付勢手段16に蓄積された駆動
エネルギーに基づいて弁体駆動体21は略一定速度に調
整され駆動されるので、第二カム13および第三カム1
0の構造によりあらかじめ定められた正確なタイミング
で弁体7の閉および弁体4の開閉が行われ、弁体7およ
び弁体4による確実な通水制御が実現する。なおここで
は、弁体7が開駆動の所定時間T後に、弁体4が開駆
動され、次にその所定時間T後に弁体4が閉駆動さ
れ、さらに所定時間T後に弁体7が閉駆動される。す
なわち弁体4、7の総作動時間Tは、T=T+T
であらわされ、T、T、T、Tのいずれの時
間も速度設定手段11により正確に管理され制御され
る。
【0020】図3(a)、図4、図5、図6に記載され
ている矢印は、操作手段19を開放した後のそれぞれの
回転方向が示されている。なお、図3(b)には、回転
方向に応じてクラッチ14と係合する第二カム13の係
合溝が示されている。
【0021】図7は、本実施例における速度設定手段1
1の断面図であり、図8は、速度設定手段の内部を上面
から示した外観図である。速度設定手段11は駆動部2
3に図示しないギアを勘合させ、このギアを介して弁体
駆動体のギヤと連結されており、駆動部23に駆動力が
加えられる。駆動部23に加えられた駆動力は、ギア列
30に伝達される。ギア列30は、駆動部23、第一増
速ギア24、第二増速ギア25、第三増速ギア26、第
四増速ギア27、ローターギア37で構成されており、
駆動力を第一増速ギアから順にローターギア37に伝達
される。ローター28とローターギア37は一体的に形
成されており、ローターギア37が高速で回転した場合
であってもローター28の慣性に影響をされずに確実に
ローター28を駆動することができる。
【0022】ローター28には永久磁石31が勘合され
ており、ローター28の回転と同時に永久磁石31も回
転する。永久磁石31の外周部には所定の隔絶距離を設
けて第一ヨーク32と第二ヨーク33が設置されてい
る。第一ヨーク32と第二ヨーク33は軟鉄板の表面に
めっき処理を施したものを所定の形状に曲げ加工したも
のである。第一ヨーク32、第二ヨーク33には銅線が
巻かれ第一コイル34と第二コイル35を形成してい
る。永久磁石31の回転に伴い第一コイル34と第二コ
イル35では電磁変換が行なわれ起電力が発生する。そ
れぞれの巻き線の端部はこれらの起電力を外部に取り出
すことができるように図示しない電極部に接続され電磁
変換によって発生した起電力を速度設定手段11の外部
に取り出せるように構成されている。ここでは複数のコ
イルとヨークから成るコイル体を用いているが、必要な
トルク負荷に応じて単数であっても構わない。
【0023】駆動部23からローター28に至るまでの
区間は増速区間となっており増速装置を構成する。駆動
部23とローター28との増速比は概略16倍程度に設
定されている。これにより駆動部23をゆっくり回転さ
せてもローター28は高速で回転するので、大きな起電
力を電極部から取り出すとともに制動力を高めることが
可能となるので、速度設定手段11を非常に小型に構成
できる。増速比は必要な回転時負荷トルク、起動時負荷
トルクと回転数等の設計条件により適宜最適値に設定す
ることが望ましい。
【0024】ギア列30はふた29と固定板38との間
に挟み込まれるように構成されており、それぞれのギア
は中心部に穿孔が施されステンレス製のピンで貫通され
ている。ふた29と固定板38に設けられた凹部あるい
は開孔部にピンを挿入あるいは勘合することにより、ギ
ア列30は回転自在に位置決め固定される。駆動部23
はふた29の開孔を貫通して取り出されており、ふた2
9には軸受け36が設けられている。駆動力を伝達する
経路の途中に軸受け36が設けられていることにより、
結露水が伝達経路を伝わって浸入することを効果的に防
ぐことができる。とくに高速で回転する増速装置を有す
るので結露水の浸入により動作が不安定になったり、あ
るいは漏電を防止できる。さらに、高速での駆動を円滑
にするとともに湿分や水滴による悪影響を防止するため
に、ギア列30と軸受け36はグリース等で施油されて
いる。軸受け36は同時にこれら油分の漏出も防止す
る。
【0025】永久磁石31は保磁力の高いコバルトフェ
ライト磁石を用いており、周方向に略均等に着磁されて
いる。ここではS極、N極を周方向に均等にそれぞれ6
極交互に配置した12極構成を用いている。これ以外に
も永久磁石31の組成はネオジム、サマリウム、コバル
ト、クロム等を含有したものでも良く、保磁力の高いも
のを用いることで小型で高い制動力を発揮する。また、
多極異方性磁石を用いることもできる。
【0026】このような本実施例で示されたような手動
操作部20を用いることで、正確なタイミングで弁体4
および弁体7の開閉駆動を実施可能とする。
【0027】さらには、手動操作部20は当然のことな
がら次のような使い方も可能である。速度設定手段11
には駆動電力を加えることにより、駆動部23より出力
を取り出すことも可能である。すなわち、速度設定手段
11を所定の速度で駆動することにより、手動操作と同
様に弁3と弁6を駆動し弁体4および弁体7を制御する
ことが可能となる。このように構成すれば、手動と電動
のいずれであっても共通のユニットを用いて操作するこ
とが可能となる。
【0028】図9に、速度設定手段11の制動力を調整
可能であり、且つ速度設定手段11を電動で駆動させる
ことが可能な制御部101のブロック図である。制御部
101には、メモリー102と、コントローラー106
と、ドライバー103と、電気的負荷108と、スイッ
チ104と、作動検出部107と、タイマー109とか
ら構成されている。コントローラー106は、CPU、
ゲートアレー、プログラマブルコントローラー、論理演
算子等で構成され、速度設定手段11のコイル体と起動
部105が接続されている。なお速度設定手段11には
第一コイル34と第二コイル35があるが、ここではい
ずれか一方の接続のみ図示されている。メモリ102は
RAM、ROM、フラッシュメモリー、磁気記録媒体、
光記録媒体等で構成され、少なくとも手動操作部20と
略同一な駆動を可能とする制御手順、初期設定、作動時
間、作動周期等があらかじめ記憶されている。ドライバ
ー103はコントローラー106からの指示に基づいて
速度設定手段11をアクチュエーターとして駆動するた
めの電力を供給する。
【0029】速度設定手段11には図9のように通常電
気的負荷108が接続されており、手動操作が行われた
ときに速度設定手段11から発生する起電力を消費する
ことにより速度設定手段11の回転数に比例した制動力
が働くように構成され、速度設定手段11は所定の回転
数で駆動される。作動検出部107は速度設定手段11
のコイル体に接続されており、コイル体に印加された電
圧あるいは発生した起電力を検出する。手動操作が行わ
れているときには作動検出部107は速度設定手段11
の起電力を測定可能であり、所定の周波数、電圧を検出
した場合には速度設定手段11が手動により作動中であ
るとコントローラー106は認識できる。手動操作時に
はスイッチ104は図9の通りの初期位置にあり、速度
設定手段11と電気的負荷108とを接続するので、速
度設定手段11は所定の制動力を生起する。この場合に
起動部105が仮に起動されても、コントローラー10
6は手動操作により速度設定手段11が既に作動中であ
ると認識できるので、起動部105の入力を無視した
り、作動検出部107が速度設定手段11の不作動を検
出してから、ドライバー103を起動し、速度設定手段
11を駆動するように制御手順を設定でき、速度設定手
段11に無理な負荷をかけることがなく信頼性が高い確
実な作動を可能にする。
【0030】図9のスイッチ104は、通常の待機位置
を示しており、速度設定手段11と電気的負荷108が
接続している。これは手動操作が加えられた場合に直ち
に作動速度が所定値に設定されるので好適である。作動
検出部はこれ以外にも、手動操作部20のカムやギア等
の作動あるいは速度設定手段11の作動を直接検出して
も良い。これにはエンコーダー、ホール素子、光電検知
等を用いることができる。スイッチ104はリレー等の
機械的スイッチはもちろんのこと、ダイオードスイッチ
やトランジスタスイッチ等も用いることもできる。また
スイッチ104から作動検出部107との接続経路中に
はノイズの誤作動を防止するためにカップリングコンデ
ンサや光電カップラ等のノイズ除去手段を備えても良
い。
【0031】このように構成すれば、例えば停電時など
で制御部101が作動不能な状態に陥っても手動操作に
よる作動状態は影響を受けないので好適である。さらに
は制御部101を通常待機モードに設定しておき、起動
部105が起動されたとき、ドライバー103を駆動す
るとき、あるいは図示しない人体検知手段等の外部から
与えられる検出信号によって制御部101を作動モード
に切り替えるようにあらかじめ制御手順を定めておけ
ば、待機時の電力消費を最小にすることができ省エネ効
果が高い。
【0032】起動部105によって電動による作動が選
択された場合には、コントローラー106からの指示に
基づき、スイッチ104は速度設定手段11と電気的負
荷108とを分離し、かわって速度設定手段11とドラ
イバー103とを接続することで、速度設定手段11を
アクチュエーターとして用いるための駆動電力の供給を
可能にする。なおここでは、作動検出部には、ドライバ
ー103から供給される電力と、速度設定手段11が駆
動されることによりコイル体に発生する起電力とが重ね
あわされた信号が検出される。ドライバー103から供
給される電力信号はコントローラー106で容易に得ら
れるので、電力信号と重ね合わせ信号との差分をとるこ
とにより、コントローラー106は速度設定手段11よ
り発生する回転周波数に同期した逆起電力信号を得るの
で、電動作動中であっても速度設定手段11あるいは手
動操作部20が駆動されている速度の監視を可能とす
る。これはまた、電動作動中に手動操作がなされたよう
な場合に、手動による駆動力と電動による駆動力の両者
が加えられることにより所定の速度よりも大きな速度で
駆動された場合に、コントローラー106は手動操作が
行われたことを検出し、ドライバー103から電気的負
荷108に切り替える指示をスイッチ104に出すこと
ができる。これにより電動から直ちに手動に操作は切り
替えられ、所定の運転速度で弁体4、7が駆動される。
【0033】なお、ここでは電気的負荷108には可変
型抵抗器が使用されている。これは固定型であってもよ
いが、可変型とすることにより手動で作動する場合の速
度設定手段11の作動速度を任意に調整可能である。調
整可能とするためには複数の抵抗器等の電気的負荷をあ
らかじめ用意しておき、それらを直列あるいは並列に接
続しあるいは接続を切断することで複数の選択可能な負
荷量を設定するアレイユニットや抵抗ネットワークであ
っても良い。
【0034】図10のA、B、C、D、E、F、Gに
は、複数の電気的負荷により構成されるアレイユニット
の一例を示す。アレイユニットあるいは抵抗ネットワー
クの組み合わせをディップスイッチ等で切替え可能にし
ておけば、複数の負荷量のなかから所望の設定値を容易
に得ることができる。このように手動で作動する場合の
速度を任意に調整可能とすれば、目的や用途に応じて洗
浄水量や作動シーケンスを変更可能である。例えば生産
ラインからの出荷時の微調整や、設置現場での作動条件
に応じて変更したり、あるいは搭載する製品の仕様に応
じて変更するなど、共通のユニットを用いて様々な目的
や用途に簡便に対応できる。さらに、手動操作部20や
操作手段19と連動して負荷量を変更可能に構成すれ
ば、簡便に複数の洗浄モードも設定可能となり好適であ
る。請求項の速度設定手段11の変更手段45は、可変
型抵抗器や複数の電気的負荷により構成されるアレイユ
ニットとディップスイッチからなる抵抗値可変装置に相
当する。
【0035】電気的負荷108にはこれ以外にも、電球
や発光ダイオード等の発光体、充電可能な蓄電池等を接
続することができる。発光体を接続すれば、とくに電気
エネルギーを外部から供給すること無しに作動中である
ことを使用者に知らせることができ好適である。また蓄
電池を接続した場合には、発生した電力を作動中以外に
も利用することができ好適である。
【0036】速度設定手段11にステッピングモーター
もしくはシンクロナスモーターを用いれば保持トルクが
大きいので位置決めが容易であり、ドライバー103か
ら加えられるパルス数に応じて操作量が定められるので
簡便に正確な時間制御が可能となる。手動による作動の
場合にも回転数に応じたパルス数が得られるので、あら
かじめ定められた回転数で作動しているかどうかを容易
に確認することもできる。またブラシモーターやDCブ
ラシレスモーターを用いれば、静止状態から動き始める
ための始動トルクが小さく設定できるので手動操作にお
ける操作力を小さく設定できるとともに、発電量が大き
く内部抵抗が小さいので電気的負荷108を変更するこ
とにより得られるトルク調整範囲が広く制動力を幅広く
設定可能となり好適である。これらは便器装置46の設
計の範囲内で用途や目的に応じて最適なものを選択すれ
ばよい。
【0037】起動部105は有線接続としているがリモ
コン等を用いた無線接続であっても良い。無線接続の場
合には起動を検出し起動信号を発信する発信手段と、信
号を検出し出力する出力手段を備え、発信手段から無線
により発信された信号を出力手段により検出する。出力
手段をコントローラー106に有線接続されており出力
信号をコントローラー106に送信する。このように構
成すれば起動部105を任意の場所に移動可能となり、
設置場所を選ばない。また駆動力を必要としないので、
高齢者や子供でも簡便に操作できる。
【0038】また、起動部105と操作手段19とは異
なる位置に設置することが望ましい。例えば操作手段1
9は便器装置46本体かもしくは便器装置46付近に固
定して設置すれば確実な駆動を可能にするとともに駆動
力の伝達損失も少ない。起動部105は移動可能に設け
られるかあるいは弁装置から離れて設置しても良く、遠
隔操作も容易となる。さらには起動部105を操作手段
19の駆動に連動して作動するように構成しても良い。
起動部105は上記構成を複数組み合わせることもでき
る。起動部105は複数備えても良く、あるいは複数の
洗浄モードを選択可能に構成されても良い。なおコント
ローラー106と手動操作部20は所定距離隔てて配置
することで漏電などの恐れが無い。
【0039】図11は、手動操作部20により駆動され
る弁本体151の外観図を示す。図12は、線図化した
外観図であり、同一の構成を示すものである。図13に
は断面図を、図14には作動原理図を示す。弁本体15
1は主弁部152と切替え弁部156とで構成されてお
り、締結部155でスナップフィットにより固定されて
いる。主弁部152は主弁154、給水口153で構成
されている。切替え弁部156は、第一切替え弁15
9、第二切替え弁165、バキュームブレーカー163
とで構成されている。締結部155には給水圧力に関わ
らず流量を略一定に制御する定流量弁172が挿入され
ている。主弁154、第一切替え弁159にはそれぞれ
パイロットポート171、パイロットポート160が備
えられている。なお定流量弁172は図14示すように
給水口153内部流路に挿入しても良い。定流量弁17
2は略台形上のコイルバネで構成されており、コイルバ
ネの空隙面積が前後の圧力差により変化する。圧力差が
大きい場合にはコイルバネの変位量が大きくなり空隙面
積が低下し、圧力差が小さい場合にはコイルバネの変位
量が小さくなり空隙面積が増大する。圧力差の平方根に
比例する流速で空隙を通過するので、空隙面積は圧力差
の平方根に反比例するようにコイルバネのバネ定数や構
造を決定する。
【0040】給水口153より主弁部152に供給され
た水は、主弁154で通水および止水を制御され、定流
量弁を通過した後、切替え弁部156に流入する。通常
時はパイロットポート160が閉止されており、第一切
替え弁159は閉止状態なので、流入した水は第二流入
路157を通過し第二切替え弁165を押し上げて第二
流出路162へと流れる。次にパイロットポート160
が開状態となると、水の一部が第一流入路158を通過
して第一切替え弁159に開孔されている小孔部173
を通過してパイロットポート160から外部へ排出され
る。小孔部173を通過する際に圧力が低下するので、
第一切替え弁159の背圧は低下し開状態に駆動され水
は第一流出路161へと流動する。第一流出路161へ
の通水があると第一流出路161の下流側に連通し図示
しない負荷により第一流出路161の圧力は増大し、こ
の圧力は連通口164を経由して第二切替え弁165の
背圧を上昇させる。所定の背圧に達したところで第二切
替え弁165は閉状態に駆動され第二流出路162への
流動は停止する。このようにパイロットポート160の
開閉を制御することにより、切替え弁部156は第一流
出路161と第二流出路162を選択的に切替えて外部
への通水を行う。主弁部152についても同様であり、
パイロットポート171の開閉状態を制御し小孔部16
6を通過することによって背圧が変化し、主弁154の
開閉を制御可能である。バキュームブレーカー163
は、弁本体151が非作動状態であり通水が停止されて
いるときあるいは第一通水路167およびまたは第二通
水路168が負圧状態となった際に大気に開放され、第
一流出路161と第二流出路162とこれらの流路に連
通する図示しない通水路に所定のエアギャップを設け
る。弁本体151は、図13のとおりに重力方向を向か
って略鉛直下向きとするように設置される。
【0041】弁本体151と手動操作部20とは次のよ
うに接続される。入水口8とパイロットポート171、
入水口5とパイロットポート160とがそれぞれ連通さ
れる。出水口2と出水口9はいずれも大気開放される。
これにより、弁体7の開閉で主弁154が開閉駆動さ
れ、弁体4の開閉により第一切替え弁159が開閉駆動
される。すなわち、手動操作部20の操作手段19に所
定の操作を加えることにより、第一カム17が弁体7を
開駆動し、これに連動して主弁154が開状態となり、
第二流出路162から水を流出する。操作手段19から
使用者が手を離した場合等、操作手段19が開放された
ときに、第一ギア18は反転してクラッチ14を勘合さ
せ、速度設定手段11による制動力と付勢手段16との
荷重の釣合により所定の速度で回転駆動される第二カム
13により弁体7の開状態を維持する。第三カム10
は、所定時間T後に弁体4を開駆動し、これに連動し
て第一切替え弁159が開状態となり第二切替え弁16
5が閉状態となるので、第二流出路162からの流出は
停止し、代わって第一流出路161から水が流出され
る。次に所定時間T後に第三カム10は弁体4を閉駆
動し、同様に第二流出路162へと流出路は切り替えら
れる。さらに所定時間T後に第二カム13は弁体7を
閉駆動し、主弁154を閉状態とすることにより全ての
通水を停止する。最後に手動操作部20は所定時間の空
走を行って作動を停止する。電動操作の場合も弁本体1
51の制御手順は手動の場合と同様である。
【0042】図15は、本実施例における弁体の作動と
通水とのタイミングチャートを示す。図15(a)は、
通水のタイミングチャートを示しており、縦軸が通水
量、横軸が時間をあらわしている。また通水量には、第
一流出路161の通水量と第二流出路162の通水量、
および両者の和である総通水量がそれぞれ示されてい
る。図15(b)は、弁体4、7の開度のタイミングチ
ャートを示しており、縦軸が開度、横軸が時間をあらわ
している。また開度には、弁体4と弁体7の開度がそれ
ぞれ示されている。t=Tは操作手段19を所定量以
上操作したあとに開放した際の時間をあらわし、t=T
は手動操作部20が全ての作動を停止する時間をあら
わしている。TおよびTは第二切替え弁165が開
状態であり第二流出路162が通水状態にある時間であ
り、Tは第一切替え弁159が開状態であり第一流出
路161が通水状態にある時間をあらわす。Tは弁体
4が開状態に駆動されてから第二切替え弁165が閉状
態となり第一切替え弁159が開状態となるまでの時間
をあらわし、Tは弁体4が閉状態に駆動されてから第
一切替え弁159が閉状態となり第二切替え弁165が
開状態となるまでの時間をあらわし、Tは弁体7が閉
状態に駆動されてから主弁154が閉状態となり全ての
通水を停止するまでの時間をあらわす。これらT、T
、Tはいずれも弁体4、7の開閉作動によって制御
される弁本体151の作動遅れ時間をあらわす。これら
作動遅れ時間は弁の構造等によって定まる固有の時間な
のであらかじめ把握しておくことができ、所望の通水時
間に対してこれら作動遅れ時間を加味したうえで弁体の
駆動時間を定めておけばよい。なおここでは、T=T
−T、T=T+T−Tである。Tは手動
操作部20に設けられた空走時間であり、手動操作部2
0は操作手段19を開放したt=TからT+T
(t=T=T+T+T)に全ての作動を停止し初
期位置に復帰する。このように弁体制御終了後にも所定
の空走距離を設けることにより経年変化等による機械的
精度が低下した場合であっても確実な止水を可能にす
る。
【0043】このように、手動操作と電動操作における
弁体制御方法が全く同一である場合には、作動遅れ時間
は全く同一となるので、弁体4、7の制御時間は同一と
することができ、手動操作における速度設定手段11と
電動操作におけるタイマーとは略同一の時間設定とな
る。
【0044】図16は、速度設定手段11を電動にした
ものとは異なる便器装置46の構成を示すブロック図で
ある。弁本体151には、手動操作部20と電動操作部
181が接続されている。電動操作部181には弁体1
82と弁体187が備えられ、それぞれパイロットポー
ト160、171を開閉する。電動操作における弁体1
82、187はソレノイドを用いた電磁弁が用いられ、
図示しない電力供給手段からの電力の入切により弁体の
開閉を行うものであり、手動操作における弁体4、7と
は異なる構造を有する。すなわち手動と電動とで異なる
パイロット用制御弁を有し、共通の主弁を制御する構成
となっている。このようにすることで、手動と電動とで
それぞれ最適なアクチュエーターや機構を備えるので、
操作性に優れるとともに構造を簡素化できる。
【0045】弁本体182、187にはそれぞれ入水部
183、186が設けられ、出水部184、185が設
けられている。出水部184、185はいずれも大気開
放されている。弁本体151と手動操作部20および電
動操作部181はホースで接続され、設計に応じて配置
される。とくに電動操作部181は弁本体151に固定
し、手動操作部20は弁本体151に対して別体構成と
することで、レイアウトの自由度は向上する。電動操作
部181には図示しない電力供給手段が接続され、その
間を結線し電力供給手段と弁本体151とを所定距離隔
てることで漏電の恐れが無い。手動操作部20と電動操
作部181は弁本体151に対してそれぞれ並列に接続
されており、いずれか一方を操作することにより弁本体
151は制御される。電力供給手段には当然のことなが
ら電動操作部を所定時間制御するためのタイマー手段が
備えられる。
【0046】このように、異なる弁体制御方式を用いる
場合には、それぞれの作動遅れ時間に応じて時間を設定
しておくことが望ましい。例えば、作動遅れ時間が手動
操作と電動操作とで異なる場合には、それぞれの作動遅
れ時間に応じて、通水時間を略同一とするように電動操
作におけるタイマー設定と手動操作における速度設定手
段11でそれぞれ定められる弁体制御の時間、周期、速
度等を異なる設定とすれば良い。
【0047】図17は、図16の主弁部152の制御構
成を示すブロック図である。ここでは、手動操作部20
と電動操作部181にそれぞれ対応する操作手段19と
起動部105のいずれが選択され操作されたかによっ
て、手動あるいは電動で共通の弁体である主弁部152
を駆動する構成を示している。手動により駆動される弁
体7と電動により駆動される弁体182はいずれもパイ
ロット作動して、より大きい流量の開閉駆動が可能な主
弁部152を制御し、出水部203からは主弁部152
により開閉駆動された水が出力される。パイロット作動
させることで弁体7、182自身を非常に小型に構成可
能なので応答遅れを最小限にすることができ時間設定が
正確で容易となる。なお弁体182はどのような形式の
ものであってもよく、ここでは構成が簡便で確実な省電
力作動が可能であり、作動中の停電等で電力供給が絶た
れた場合であっても自動で復帰し止水を行うソレノイド
を用いた電磁弁を使用している。なおパイロット制御用
の微小流量の通水が行われる捨て水部202は、出水部
203と合流させても良いし、大気開放として外部に取
り出しても良い。
【0048】図18は、本実施例における手動操作部2
0の設定トルクの概念図を示す。所定の手動操作を行う
ことにより付勢手段16には所定の駆動エネルギーが蓄
積されており、さらに所定量操作したあとに操作手段1
9を開放すると、付勢手段16は駆動力を出力し速度設
定手段11により制動をかけられ所定の速度で弁体駆動
体21を駆動する。図18(a)には、この際の付勢手
段16から出力されるトルクをF、増速手段であるギ
ア列30を介した速度設定手段11による駆動トルク:
、弁体4の開閉に伴う駆動トルク:F、弁体4、
7あるいは他の部品の運動に伴う摩擦擦動トルク:F
を示す。ただし、駆動トルク:Tは速度設定手段11
の制動力をあらわしており、F=T+F+F
関係を満たすようにそれぞれの関係は定められる。横軸
は付勢手段16による操作量、すなわち弁体駆動体21
の回転角をあらわす。なお弁体駆動体21は非常に低速
で駆動されているので慣性による効果は無視できる。ま
たこの条件における速度設定手段11により設定される
設定速度:V、時間:Tを図18(b)に示す。な
お操作量をτとするとτ=∫(V・dT)である。
【0049】図19は、速度設定手段11の設定トルク
をあらわす軸トルクと回転数の関係の一例をあらわすグ
ラフである。設定トルクは駆動速度に比例して増加して
おり、また電気的負荷108の大小に応じて制動力であ
る設定トルクを所定の範囲内で任意に設定可能であるこ
とが示されている。速度設定手段の回転角速度をω、電
気的負荷の抵抗値をR、設定トルクをT(R)、軸静
止摩擦トルクをT、ギア列の増速比をη、負荷抵抗に
応じて変化する比例係数をC(R)とすると速度設定手
段11の設定トルク:Tとギア列30の駆動トルク:
は以下のようにあらわされる。ただしTはギア列
30によって発生する擦動トルクである。さらに増速
比:ηをじゅうぶんにとればTは無視することができ
るので、
【0050】さらに設定トルク:T(R)は、速度設
定手段11の内部抵抗:Rと、外部に接続する電気的
負荷108の抵抗値:Rに応じて次のようにあらわされ
る。ただしC、Cは磁束密度、コイル巻き数、ヨー
ク材質等の速度設定手段11の諸元によって定められる
定数であり、Tはヨークでの渦電流損失による発生ト
ルクをあらわす。 T = C・ω T(∞) = T + T = T + C・ω T(R) = T(∞) + C・ω/(R+R) = T + T(∞) + C・ω/(R+R) = T + [C+C/(R+R)]ω ΔT(R) = −[C・ω/(R+R]・ΔR ∴ F(τ) = T(R,ω)+F(τ)+F(τ) (A) ∴ τ(t) = ∫[ω(t)・dt] (B)
【0051】これらの組み合わせの中からTを所望の
設定値とするように、速度設定手段11の諸元を定め、
さらにR、ω、η等の設計変数を定めればよい。また速
度設定手段11が静止状態から動き始める際の静止起動
トルクをTとすると、速度設定手段11の駆動中に不
意に発生する外乱等によって作動が停止しないための安
定した望ましい設定条件はT<Tである。上記関係
に基づいて速度設定手段11の設定速度:Vおよび時
間:Tを一義的に定めることができる。さらに、式
(A)、(B)に基づいて弁の作動速度および作動時間
についても一義的に決定される。
【0052】なお、上記にみられるがごとく、速度設定
手段11の設定トルクT(R、ω)はRにより制御さ
れ作動時間も定められ、T(R=0)は速度設定手段
11により設定可能なトルクの物理的上限値であり、T
(∞)はその物理的下限値をあらわす。Rを変更可能
とした場合には、0<R≦RおよびまたはR≦R
(<∞)となるようにR、および有限なRを定め
ることによりRの制御範囲を所定値に定めることができ
るので、トルクの調整や変更も簡便であり安定した作動
を行うことができる。
【0053】この場合の変更手段45の物理的な設定値
は電気的負荷の抵抗値Rであり図20に速度設定手段に
加わる軸トルクを一定とした場合の抵抗値Rと速度設定
手段の回転数の関係を示す。設定値の上限値Cは、R
=0、設定値の下限値C は、R=∞である。R=0近
傍を設定値とすると、設定値の変動による速度設定尾手
段11の回転数変化率が大きいため、接触抵抗値のバラ
ツキの影響受ける為、所定の速度に調整することが困難
である。又、R=∞近傍を設定値とすると設定値の変動
による速度設定手段11の回転数変化率が小さいため、
弁駆動体を所定の速度に調整するために、抵抗値を急激
に変化させる必要が生じ、調整に時間がかかる、変更手
段45が限定されるとの不具合が生じる。従って、変更
手段45によって変更される設定値をCとしたとき
に、変更手段45は、C<C およびまたはC<C
となるような設定値拘束手段を備えることにより、出
荷時や施工時における調整ミスや操作ミスを未然に防ぐ
ことができる。
【0054】電気的負荷に用いられる抵抗体には、炭素
皮膜、酸化金属皮膜、セメント、巻き線抵抗等の抵抗器
が消費電力や用途に応じて使い分けられる。とくに金属
抵抗体を用いた金属皮膜抵抗等では温度変動特性が優れ
ており、温度による抵抗変化率そのものを抑えることが
できるので好適である。速度設定手段11のコイル等電
気伝導体の内部抵抗も含めて、これらの抵抗体の温度特
性はいずれもPTC特性を有しており温度上昇と共に抵
抗値が上昇するので、本実施例においては電気的負荷が
軽減され速度設定手段11の速度が上昇する。セラミッ
ク半導体等で構成されたサーミスタを用いれば、NTC
特性を有し温度上昇と共に抵抗値が減少するので、上記
PTC特性を有する抵抗体と組み合せて用いれば簡便な
構成で温度による負荷変動を最小限に抑えることがで
き、制動力の温度補償を行うことができる。
【0055】またフォトカップラ−やフォトMOSリレ
ーを用いれば電流値による補償も行うことができる。電
気的負荷のひとつに電球や発光ダイオード等の発光体を
接続し、さらにその発光体に近接させてフォトトランジ
スタやCDSセルにより構成された受光体を設けると、
発光体の発光強度によって受光体の抵抗値が変化させる
ことができる。
【0056】図21は、本実施例における変更手段45
の第一構成図を示し、図22は、さらにその行程図を示
す。電気的負荷108はOFFの時には閉状態(通電状
態)となるスイッチ二つを用いたNAND回路により構
成されている。これらのスイッチの少なくともいずれか
がOFFのときには二つの調整可能な半固定抵抗が並列
に接続された状態で負荷量が設定されており、これらの
スイッチが同時にON状態になったときのみひとつの抵
抗が電気的に切り離されて電気的負荷108の負荷量が
設定される。例えば、一つのスイッチにより使用者は、
負荷量変更の有無を選択し、もう一つのスイッチを手動
操作部20と連動させることにより、使用者が選択しか
つ手動操作部20が作動中の所定の時間に電気的負荷1
08の負荷量を変更することができる。図22に示され
る行程図では、図15に示すタイムテーブルを基本設定
として弁体駆動体21の速度を変更する場合の一例を示
す。変更手段45のスイッチのひとつは、弁体駆動体2
1に設けられた図示しないカムと連動し、t=T〜T
+Tの区間でON状態に駆動するように構成されて
いる。このときに他方のスイッチが使用者に選択されO
N状態となっていると、ひとつの抵抗が切り離され電気
的負荷108の抵抗値はRに増大し負荷量は減少する
ので、速度設定手段11の設定速度は増大する。一方、
弁体駆動体21によってスイッチがOFF駆動される
か、もしくは使用者によって選択されていない状態では
スイッチのひとつがOFF状態であるので電気的負荷1
08の負荷量はふたつの抵抗を並列接続されたRに設
定されるので、抵抗値は減少し負荷量は増大するので速
度設定手段11の設定速度は減少する。このように手動
操作部20と連動させたり、あるいは使用者が選択可能
なように構成することで簡便な構成で複数の設定値の中
から所望の負荷量、設定速度を選択可能となるし、作動
中であってもトルク設定値、制御量あるいは制御速度を
変更可能にすることができるので作動時間を簡便に変更
できる。ここではNAND回路を用いているが、目的や
用途あるいは仕様にあわせてAND、OR、NOT、N
OR、XOR、XNOR等の他の論理回路や論理演算子
等を用いることによって負荷量の設定や変更は容易であ
る。
【0057】図23には、本実施例における変更手段4
5の第二構成図を示す。速度設定手段11に設けられた
出力部からの起電力は三つに分岐され、ひとつは整流回
路309へ、ひとつはノイズフィルター305を経由し
て検出手段315へ、ひとつは負荷設定値の変更手段4
5へと送られる。整流回路309は起電力を所望の電圧
範囲となるようにトランス等で変圧を行う変圧手段31
0、交流から信号を整流するダイオードブリッジ等で構
成された整流手段311、整流後のリップル成分を除去
するコンデンサ312、後段に過電流が流れて電圧が過
度に低下するのを防止する過電流防止手段313、充放
電が可能な二次電池である蓄電池314で構成されてい
る。ノイズフィルター305は抵抗とコンデンサを組み
合せたπ型ローパスフィルターであり、高調波を多数含
む信号からノイズを除去する。負荷設定値の変更手段4
5は過電流を防止する抵抗307と、スイッチング制御
あるいは任意に負荷量の変更を行うトランジスタ308
で構成される。制御器301はコントローラー106、
メモリー102、負荷設定回路304、スタンバイ回路
302とから構成され、駆動電源は整流回路309から
供給される。検出手段315で検出された信号はパルス
数をカウントするとともに電圧を測定し速度設定手段1
1の駆動状態を検出する。さらにその出力はコントロー
ラー106へ送られる。コントローラー106は予めメ
モリー内に格納された所望の駆動速度となるように検出
手段315からの出力結果に基づいて制御信号を負荷設
定回路304へ送る。負荷設定回路304ではコントロ
ーラー106からの制御信号に従って、トランジスタ3
08をスイッチングあるいはバイアス電流を制御するこ
とによってトランジスタ308の負荷量を制御する。こ
の結果負荷設定値の変更手段45の負荷量は速度設定手
段11の作動状況に応じて所定の値に設定される。また
スタンバイ回路302は、速度設定手段11が停止状態
である場合や整流回路309からの駆動電力が不足して
いる等にはコントローラー106を待機状態とすること
で、不正な制御や無駄な電力消費が行われることを抑止
する。さらに速度設定手段11が停止状態から作動状態
となった場合や、十分な電力供給が行われることを検出
した場合にはメモリー102が有する一時的な格納領域
を初期化し、コントローラー106を作動状態へと移行
させる。なお過電流防止用の抵抗307、313は速度
設定手段11の出力部に直接接続しても良い。
【0058】蓄電池314は、速度設定手段11のみか
ら電力供給を行う場合等供給量や供給時間が限定される
場合には、タンタルコンデンサ、電解コンデンサや電気
二重層コンデンサ等の大容量コンデンサを用いても良
い。この場合には充電容量が比較的小さいので、速度設
定手段11が作動を開始して直ちに充電が行われ立ち上
がり時間が早く好適である。すなわち速度設定手段11
が停止状態から作動を開始すると、発生した起電力は整
流回路309で整流され蓄電池314の充電を開始す
る。このとき負荷設定値の変更手段45はオフとなって
おり、速度設定手段11は高速で回転し多くの起電力を
発生させるので蓄電池314は高速で充電される。整流
回路309の出力電圧が所定の電圧となったところで、
スタンバイ回路302はコントローラー106を待機状
態から作動開始させるとともにメモリー102の一次格
納部分とコントローラー106を初期化する。コントロ
ーラー106は負荷設定回路304を制御し負荷量の初
期設定値を与えるように負荷設定値の変更手段45を駆
動する。負荷設定値の変更手段45は通電状態となるの
で、速度設定手段11は減速される。これと同時に検出
手段315では駆動速度、発生電力等の速度設定手段1
1の作動状態を検出するとともにこれらの検出結果から
駆動トルクを算出し、これらをコントローラー106に
出力する。コントローラー106では現在設定された負
荷量と検出結果とを比較することで負荷量を修正し新た
な負荷設定値を負荷設定回路304に与えるので、正確
に速度を設定可能である。
【0059】検出手段315からの出力結果に基づいて
コントローラー106では、パルス数および作動時間を
カウントすることにより移動距離や累積回転数等の速度
設定手段11の作動行程量を算出可能であり、これらと
駆動トルクの算出結果から速度設定手段11の詳細な作
動状態および弁体駆動状況を把握することが可能であ
る。開弁時には大きな駆動トルクが発生し駆動速度が低
下するので、負荷設定値を減少させ駆動速度を増大させ
ることで駆動速度を略一定とすることができる。閉弁時
には逆に駆動トルクが減少するので同様に負荷設定値を
増大させて駆動速度を略一定とすることができる。駆動
速度をこのように制御することで、例えば駆動速度低下
時に発生した外乱により弁駆動が停止したり、駆動速度
が速い場合には接触部がチャタリングを起こしたりする
ことを防止でき、弁駆動を安定させることができる。ま
たこのようなトルク、回転数や速度の変動を検出するこ
とで弁の駆動状態を正確に把握することができるので、
弁の開閉時間を任意に制御可能となる。このように本実
施例においては、駆動トルク等の負荷の変動に応じて電
気的負荷の負荷量そのものを制御することもできる。
【0060】トランジスタにはバイポーラ型を用いてい
るが、漏れ電流が少なくより低消費電力で駆動可能なF
ETであっても良いし、より低電圧、低消費電力で駆動
可能なCMOS型であっても良い。より確実な作動を可
能にするために蓄電池314へは外部から充電可能な構
成としても良いし、逆に蓄電池314の電力を外部へ供
給可能に構成することもできる。コントローラー106
へはサーマルダイオード、サーミスタや熱電対等の温度
検知手段を内蔵させたり接続することで、あらかじめメ
モリー102内に格納された速度設定手段11や手動操
作部20の温度対トルク特性により求められた温度補償
設定値により、簡便に温度補償機構も備えることができ
る。またこのように能動素子を用いこれらを適当に制御
することによっても、抵抗値を所定の値に設定すること
ができ、さらにこの設定値を任意に変更可能であり、受
動素子である固定抵抗器、半固定抵抗器あるいは可変抵
抗器と全く同じように用いることができる。
【0061】上記のような構成をとることで、とりたて
て外部から駆動電力を行わなくても手動操作でありなが
ら弁体駆動速度の正確な制御を可能とするとともに、目
的や仕様に応じてあるいは使用者が任意に弁体駆動速度
や弁の作動時間等を設定可能であり制御できるので、省
エネ効果に優れどのような現場においても設置可能とな
る。とくに蓄電池への充電は弁の作動に先立って、ある
いは弁の作動中に行われるので、使用頻度が低い場合で
あっても充電のための無駄な通水や駆動を行ったり、バ
ックアップ電源を新たに設ける必要が無い。
【0062】図24には、本実施例における変更手段4
5の第三構成図を示す。入力部401には図示しない速
度設定手段11の出力部が接続され制動により生起する
起電力が入力される。任意の抵抗値に調整可能な半固定
抵抗で構成された電気的負荷108と並列に負荷設定値
の変更手段45が接続されている。負荷設定値の変更手
段45には抵抗器403、407、408で分圧回路が
形成されており、トランジスタ409の入力端子(G)
に入力される。トランジスタ409はデプレッション+
エンハンスメント型の特性を有するNチャンネルのMO
SFETであり、ゲート(G)電圧の大小に応じてドレ
イン(D)電流を制御する。ゲートの入力インピーダン
スは非常に大きくゲートへ流れる電流は無視することが
できるので、抵抗器403、407、408の抵抗値の
比により一義的にゲート電圧は決定されると考えてよ
く、ゲート電圧を制御することでトランジスタ409に
流れる電流およびドレイン(D)−ソース(S)間のO
N抵抗を制御可能である。トランジスタ409の入力電
圧の大小に応じてトランジスタ409のON抵抗が変動
しあるいはスイッチングが行われ抵抗器406を介して
負荷設定値の変更手段45の負荷設定値および流れる電
流が制御されることで電気的負荷の負荷設定値が変更、
制御される。抵抗器407はNTC型のサーミスタであ
り温度上昇と共に抵抗値が小さくなるので、温度上昇に
応じてトランジスタ409への入力電圧すなわちゲート
(G)電圧が増大しトランジスタ409を流れる電流が
大きくなりON抵抗が減少する。これは速度設定手段1
1のコイルの内部抵抗値が温度上昇と共に増加し電流が
低下することで制動力が低下するのを補償する温度補償
手段として備えられており、温度上昇により変動する速
度設定手段11の内部抵抗値および電流の変動量に対し
てあらかじめ負特性を有するように負荷設定値変更手段
410を構成しておけば、温度変化があっても制動力や
速度の変動が無い安定した作動を行うことができる。
【0063】さらに、上記構成をとれば次のような効果
もある。ある速度で速度設定手段11が作動している場
合に速度変化があると、速度設定手段11の出力電圧が
変動し入力部401へ印加される電圧が変動する。速度
が上昇した場合には起電力が増大するので電圧が増大
し、速度が減少した場合には反対に電圧が減少するの
で、トランジスタ409への入力電圧も同時に変化す
る。速度設定手段11の速度が上昇し起電力が増大した
場合には、ゲート(G)電圧が上昇するのでトランジス
タ409のON抵抗は減少し電流が増大するが、これは
負荷設定値の変更手段45の抵抗値が減少し負荷量が増
大したことになるので速度設定手段11は減速される。
一方、速度設定手段11の速度が減少した場合には、負
荷設定値の変更手段45の負荷量が減少するので速度設
定手段11は増速される。これらは速度設定手段11の
速度変化に応じて負荷量を自動的に調整し設定速度を補
償するものであり、駆動トルクの変動などがあった場合
であっても速度設定手段11の設定速度を略一定とする
ことができるので、作動時間を管理して弁作動時間を設
定する本実施例のような構成の便器装置46にあって
は、常に安定した作動を行うことができ望ましい。
【0064】抵抗器404はスイッチ405を介して抵
抗器403に並列に接続されており、常時OFFとなっ
ているスイッチ405を操作してON状態に駆動するこ
とでも同様に設定速度を変更可能である。コンデンサ4
02は、スイッチ405を負荷設定値の変更手段45か
ら所定距離隔絶して設置し、その間を信号線等で接続し
た場合のノイズ除去、過大入力吸収、誤作動抑止等を目
的に設けられている。このように構成することで、例え
ばスイッチ405を外部から操作可能としておけば、使
用者が任意に速度を変更できるように構成することも可
能であり、目的や用途に応じて使用者が任意に弁作動速
度や弁作動時間を変更することができる。あるいは弁体
4、7あるいは手動操作部20と連動させて作動させて
おけば、あらかじめ定めた区間あるいは時間のみ弁作動
速度や弁作動時間を自由に変更することができるので、
複雑な弁制御も簡便に行うことができ、大小洗浄等洗浄
水量の変更や切替えも自由に行うことができる。このよ
うに弁作動速度や弁作動時間にあらかじめ複数の異なる
設定値を備えておきいずれかを選択可能に構成すること
で、不慣れな使用者が誤って操作した場合や機構部等に
意図しない不具合が発生した場合であっても安全かつ確
実に弁の作動を開始および停止させることができ好まし
い。
【0065】上記のように、デプレッション+エンハン
スメント型の特性を有するMOSFETを用いることに
より微小電圧で駆動可能であり微弱な作動電流で制御可
能なので制動により生起するわずかな起電力であっても
作動用の外部電源を用いる必要が無く正確、確実かつ任
意に負荷量を設定でき、さらにフィードバック回路を構
成することで温度補償はもちろんのこと速度補償につい
ても負荷設定値を制御することで容易に実現可能であ
る。
【0066】図25には、本実施例における変更手段4
5の第四構成図を示す。擦動ブレーキ511には、回転
可能に固定されるローター506と回転しないように固
定されたステーター506とを互いに接触させ、付勢手
段503によりスリップワッシャー504を介して両者
に接触面圧を発生させる。付勢手段503はコイルバネ
で構成されており、固定軸502に設けられたネジ部5
05により回転可能に固定された変更手段45を回転調
整することにより接触面圧の大きさが制御される。ロー
ター506はギア507と一体的に形成されており、ギ
ア507は手動操作部20と連動して作動するように弁
体駆動体21に設けられたギアと係合し駆動されること
により、接触面圧により発生する擦動力に基づいた所定
の制動力を弁体駆動体21に伝達させる。固定軸502
とステーター509とは一体的に形成されており、さら
に本体に固定部508を介してネジ止め固定されている
ので、ステーター509とローター506は弁体駆動体
21に駆動され相対運動を行う。なお擦動ブレーキ51
1は、トルクを調整可能であると共に自身が擦動トルク
に基づく制動力を発生させるので速度設定手段11とし
ても機能しているのは言うまでも無い。
【0067】変更手段45の操作量:ζと擦動トルク:
との関係を示したのが図26である。付勢手段50
3を撓ませることでζに比例してTは増大するが、あ
るζを超えると付勢手段503は拘束され急激に接触面
圧およびTが増大するような不連続点:ζが出現す
る。同様にζを低下させると変更手段45は固定軸50
2から外れてはTが大幅に低下するような不連続点:
ζが出現する。これらはいずれも大幅なトルク変動を
引き起こすので弁体の安定した作動を阻害する可能性が
ある。ここではネジ部505の長さを調整しストッパー
510を設けることにより強制的にζの最大値を制限し
ている。これにより大幅なトルク変動を起こすことがな
く安定した作動を行うことができ調整や変更も簡便で容
易となる。下限側も同様に変更手段45と固定軸502
とを勘合させたあとで、図示しないストッパーを固定軸
502に固定することでζに下限値を設定できる。以上
により、変更手段45による可変操作量:ζはζ≦ζ
≦ζを満たすので、対応する擦動トルク:TはC
≦T≦Cを満たす。図26からも明らかなように、
変更手段45の操作量:ζに関してはζ<ζ≦ζ≦
ζ<ζであり、速度設定手段としても機能する擦動
ブレーキにより制御される制動トルク:TはT<T
≦T≦T<Tの関係を満たす。
【0068】図27は、本実施例における設定値および
または制御範囲を表示する表示手段453の概略図を示
す。表示手段453には設定値および制御範囲を表示す
る表示部451が設けられており、表示部451の内周
部には変更手段45を連動して作動させることが可能な
調整部452が回転自在に固定されている。調整部45
2の略中央には十字状の溝部454が設けられているの
で、ドライバー等を係合させて調整部452を回転可能
としている。調整部452は、例えば電気的負荷108
や変更手段45と一体的に形成したり、図示しないギ
ア、リンク機構あるいはカム等の伝達手段を介して連動
して駆動可能とすることで自由なトルク設定を可能とす
る。さらに溝部454の一部には矢印が設けられている
ので、表示部451の周上に略等間隔に設けられた目印
とで現在の設定値を容易に確認可能である。さらに表示
部451には設定限界をあらわす限界表示部455、4
56が他の目印とは異なるように太く設定されているの
で、設定限界を容易に識別できる。
【0069】図28は、表示手段453の調整部452
内部の構成図を示す。調整部452の外周には、所定の
間隔でくさび70が形成されており、くさび70と表示
部451に固定されたツメ部71が勘合することにより
調整部452の位置を保持している。ツメ部71は、調
整部452の回転にともない、変形可能な状態で表示部
451に固定されており、調整部452に加えられる操
作力が所定の値以上になると、くさび70はツメ部71
を乗り越え、ツメ部71は次のくさび72、73と勘合
される。また、調整部452備えられた突部74と表示
部451に備えられた突部75、76が干渉することに
より、調整部の回転範囲を限界表示部455、446の
間となるように構成されている。このような構成にする
と、簡便に調整範囲を限定することができ、調整ミスを
未然に防止することができ安全である。請求項における
設定値拘束手段は、調整部452備えられた突部74
と、表示部451に備えられた突部75、76に相当す
る。
【0070】図29(a)、(b)、(c)には、本実
施例における操作手段19と変更手段45を連動させる
概念図を示す。操作部556には押しボタン557がス
プリング559により付勢された状態で設置されてお
り、便器本体555に固定されている。押しボタン55
7を押圧することにより駆動シャフト551が操作方向
に駆動され、さらに第一ギア18を駆動する。駆動シャ
フト551と第一ギア18はラックアンドピニオンを構
成しており、それぞれに設けられたギアが勘合すること
により第一駆動部558を形成する。駆動シャフト55
1にはカム554が設けられており、第二駆動部553
がこれに係合するように配置されている。図27(a)
は初期状態であり、押しボタン557と駆動シャフト5
51とは互いに接触しないように位置決めされることで
操作の安全性を高める。押しボタン557を所定量駆動
することにより、図27(b)のように駆動シャフト5
51はクラッチ14が勘合可能な位置まで移動し、ここ
で使用者が押しボタン557を開放することによりあら
かじめ定められた速度および時間で作動を開始する。さ
らに押しボタン557を駆動させると、図27(c)に
示すようにカム554と第二駆動部553が係合するこ
とにより、第二駆動部553が駆動される。第二駆動部
553は図示しないリンク機構、ギア、カム等の伝達手
段を介して変更手段45、電気的負荷108やあるいは
図示しない電気的負荷の切替えスイッチを連動して駆動
可能に構成されている。ここで使用者が押しボタン55
7を開放することにより異なる速度および時間で作動を
開始する。なお押しボタン551を所定の操作可能区間
のみ駆動可能とするために、初期位置と駆動限界位置に
はそれぞれストッパーが設けられている。さらに、クラ
ッチ14は所定の空走区間を有するので、押しボタン5
51において操作可能な範囲においては弁体駆動体21
の駆動量が変動しないように構成されており、速度設定
手段11により定められた駆動速度に応じて一義的に作
動時間が決定される。なお弁4、7の作動が終了し弁体
駆動体21が空走区間に至ったときに、第二駆動部55
3とカム554は再び係合し変更した設定値を初期値に
戻すように構成されているので、弁作動を行っている全
ての区間での速度を一様に変更することができ、さらに
次回以降の作動時にも常に初期設定状態での作動が可能
であり信頼性が高まる。なお第二駆動部553とカム5
54が再係合し初期値に戻す位置を空走区間ではなく弁
4,7の作動時に設定することも当然ながら可能であ
り、この場合には弁作動時に弁の駆動速度を変速するこ
とができ、弁作動中の作動速度および作動時間を異なる
設定とすることもできる。
【0071】これにより操作手段19と連動して弁体
4、7の駆動速度および作動時間を変更可能となるので
異なる洗浄モードを容易に構成できる。これは例えば、
図27(c)の状態で速度設定手段11の設定トルクを
減少させることにより弁の作動速度を増大させ、作動時
間を短くさせることで、洗浄時間あるいは洗浄水量を低
減させた小洗浄モードを簡便に構成することができる。
ここではカムにより異なる二つの設定値を選択可能な一
例を示したが、同様の考え方で操作手段19の操作量に
比例もしくは反比例して設定値を変更することも可能で
あるのは言うまでもない。
【0072】図30は、本実施例における便器装置46
を備えた大便器47の構成図を示し、図31は、その外
観図を示す。図30に示すように水道配管に接続された
配管48の途中に、主弁部152と切替え弁部156か
らなる弁本体151が配設されている。切替え弁部15
6は、主弁部152の下流に配設されている。主弁部1
52は、配管48の流路を開閉し、切替え弁部156
は、配管48から分岐する配管51の入口を開閉する。
配管48の下流端は、大便器本体52のリム部下方へ差
し向けて形成されたリム吐水口穴53に連通し、配管5
1はの下流端は、大便器本体52のボウル部底部にトラ
ップ排水路へ差し向けて配設されたジェット吐水ノズル
54に連通している。主弁部152と切替え弁部156
の開閉は、手動操作部20により制御される。
【0073】図32〜図34は、本実施例における操作
手段19と変更手段45とを連動させる第二概念図を示
す。図32は初期状態を、図33は大洗浄時の状態を、
図34は、小洗浄時の状態を示している。操作手段19
は、大洗浄カム58と小洗浄カム59をを備えたカム軸
60と操作部55からなり、操作部55は、操作部55
を拘束する固定部56により、前後に回転可能な状態で
大便器本体52に固定されている。操作部55を手前に
回転させると、カム軸も手前に回転し、大洗浄カム58
により大洗浄シャフト61が下方に押し込まれる。大洗
浄シャフト61の一部がラックになっており、第一ギヤ
18に操作力が伝達され、第一ギヤ18が反時計方向に
回転する。クラッチ14が作動する位置まで操作部55
を回転させると、第一ギヤ18は、速度設定手段11で
設定された第二速度設定値で時計方向へ回転を始める。
大洗浄シャフト61も第一ギヤ18と噛み合っており第
二速度設定値で上昇を始め、設定時間後、手動操作部2
0は停止する。
【0074】速度設定手段11には、2つの可変抵抗器
65、66とスイッチが取り付けられており、スイッチ
67は、OFF時は端子が入り(短絡状態)、ON時は
端子が切れる(開放状態)ノーマルクローズタイプのス
イッチ67である。スイッチ67OFF時には、速度設
定手段11と、第一可変抵抗器65と第二可変抵抗器6
6が並列に接続され、ON時は、速度設定手段11には
第一可変抵抗器65のみが接続されるように回路が組ま
れている。大洗浄時は、スイッチ67がOFF状態であ
り、速度設定手段11には、第一可変抵抗器65の抵抗
値:Rxと第二可変抵抗器66の抵抗値:Ryにより設
定される第二速度設定値で弁駆動体21は回転し所定時
間、弁体4、7を開閉する。
【0075】次に操作部55を後方に回転させると、カ
ム軸60も同じ方向に回転し、小洗浄カム59により小
洗浄シャフト62が下方に押し込まれる。小洗浄シャフ
ト62に備えられた突起63は、ねじりコイルバネから
なる小洗浄シャフト62の保持部69を乗り越え、小洗
浄シャフト62は大洗浄シャフト61と一体で下方に押
し込まれる。小洗浄シャフト62には、スイッチ67を
押すスイッチカム64が形成されており、小洗浄シャフ
ト62が下方に移動するとスイッチ67がONされる。
クラッチ14が作動する位置まで操作部55を回転させ
開放すると、第一ギヤ18は速度設定手段11で設定さ
れた第一速度設定値又は、第二速度設定値で時計方向に
回転を始める。小洗浄シャフト62も第一ギヤ18と噛
み合っている大洗浄シャフト61と一体で第一速度設定
値又は、第二速度設定値で上昇を始め、小洗浄シャフト
62に備えられた突起63は小洗浄シャフト62の保持
部69を乗り越え、設定時間後、手動操作部20は停止
する。
【0076】小洗浄時は、スイッチ67がON状態の場
合、速度設定手段11には、第一可変抵抗器65のみが
接続されており、第一可変抵抗器65の抵抗値:Rxに
より設定される第一速度設定値で弁駆動体21が回転
し、スイッチ67がOFF状態の場合は、大洗浄時と同
様、速度設定手段11には、第一可変抵抗器65と第二
可変抵抗器66が接続され、第一可変抵抗器65の抵抗
値:Rxと第二可変抵抗器66の抵抗値:Ryにより設
定される第二速度設定値で弁駆動体21が回転し所定の
時間、弁体4、7を開閉する。小洗浄シャフト62に備
えられたスイッチカム64の形状とスイッチ67の相対
位置により、弁駆動体21が第一速度設定値又は、第二
速度設定値で作動する範囲を自由に設定することができ
る。第二可変抵抗器66の抵抗値:Ryを変えると、大
洗浄時の吐水時間調節ができ、第一可変抵抗器65の抵
抗値Rxを変えると、小洗浄時の吐水時間調節ができる
他、大洗浄時の吐水時間も連動して調節できる。ここで
の変更手段45は、スイッチカム64、スイッチ67と
2つの可変抵抗器65、66に相当する。
【0077】上記のような構成すれば、大便器47にお
ける異なる洗浄水量で作動する大小洗浄等の異なる洗浄
モードを簡便に構成できる。すなわち洗浄開始時のリ
ム、ボール面洗浄と、サイフォンを発生させるジェット
洗浄と、サイフォン終了後にボール面に貯溜水を補給す
るボール補給水の三つの洗浄シーケンスに対して、小洗
浄では初期の二つの洗浄シーケンスで洗浄水量を減量さ
せ、最後のボール補給水シーケンスでは大洗浄と同じ洗
浄水量に設定される。すなわちリム、ボール面洗浄シー
ケンスに対応した弁作動時間Tとジェット洗浄シーケ
ンスに対応した弁作動時間Tは小さくなり、ボール補
給水シーケンスに対応した弁作動時間Tは洗浄モード
によらず変化しない。これにより洗浄負荷の小さな小洗
浄の場合には少ない水量で確実にサイフォンを発生さ
せ、サイフォン作用により排出されたボール面の貯溜水
を補給し衛生性を確保するボール補給水シーケンスでは
安全確実に補給を行うことができるので、衛生的であり
洗浄能力に優れるとともに最大の節水効果を得ることが
できる。またこれらを使用者が任意に選択可能なので確
実性をより高めることができる。またこの例のように二
つの異なる弁作動を行う時間シーケンスをまたぐように
作動速度を変更することで、少ない変更回数で確実な弁
の作動を可能にする。
【0078】操作手段19は、操作力を開放すると操作
部55の下部に収納されたおもり68により重力で初期
位置の戻る仕組みになっている。又、操作部55には、
ストッパーとなる突起57を備え、操作部55の回転角
度を制限している。操作部55の回転角度を制限するこ
とにより、いたずら等で過大な操作力を加えられても手
動操作部20へ伝達されず、大便器本体52に収納され
た手動操作部20の破損を防ぐことができる。
【0079】またここでは操作手段19を大便器本体5
2に取り付けているが、狭いトイレ室内における操作性
を鑑み、大便器本体52以外で操作が容易に行える位置
に設置することもできる。例えば、大便器本体52とは
別体的に構成された操作板等の操作部55を新たに設
け、それを大便器本体52に係合、勘合、あるいは固定
するなどして用いても良いし、設置場所の壁等の便器本
体とは隔絶した位置に操作部55を設け、入水口2、9
および出水口5、8と弁本体151とを銅パイプ等の管
路で接続して用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例における手動操作部の模式図
【図2】 図1を線図化した模式図
【図3】 本実施例における第二カムの構成図。
【図4】 本実施例におけるクラッチの構成図
【図5】 本実施例における第一カムの構成図
【図6】 本実施例における第三カムの構成図
【図7】 本実施例における速度設定手段の断面図
【図8】 同上の内部を上面から示した外観図
【図9】 本実施例における速度設定手段を電動で駆動
させることが可能な制御部のブロック図
【図10】 本実施例における複数の電気的負荷により
構成されたアレイユニットの構成図。
【図11】 本実施例における手動操作部により駆動さ
れる弁本体の外観図
【図12】 同上の弁本体を線図化した外観図
【図13】 本実施例における手動操作部により駆動さ
れる弁本体の断面図
【図14】 同上の作動原理図
【図15】 本実施例における弁体の作動と通水とのタ
イミングチャート
【図16】 速度設定手段を電動にしたものとは異なる
便器装置の構成を示すブロック図
【図17】 同上の主弁部の制御構成を示すブロック図
【図18】 本実施例における手動操作部の設定トルク
の概念図
【図19】 本実施例における速度設定手段の設定トル
クと回転数の関係を示すグラフ。
【図20】 軸トルクを一定とした場合の抵抗値と速度
設定手段の回転数の関係を示したグラフ。
【図21】本実施例における変更手段の第一構成図
【図22】 本実施例における弁体の作動と変更手段の
行程図
【図23】 本実施例における変更手段の第二構成図
【図24】 本実施例における変更手段の第三構成図
【図25】 本実施例における変更手段の第四構成図
【図26】 本実施例における操作量と設定トルクの関
係を表すグラフ
【図27】 本実施例における表示手段の概略図
【図28】 本実施例における表示手段の調整部内部の
構成図
【図29】 本実施例における操作手段と変更手段を連
動させる第一概念図
【図30】 本実施例における便器装置を備えた大便器
の構成図
【図31】 同上の外観図
【図32】 本実施例における操作手段と変更手段を連
動させる第二概念図(初期状態)
【図33】 図32の大洗浄時の状態
【図34】 図32の小洗浄時の状態
【図35】 従来例の便器装置の構成図
【符号の説明】
2・9 入水口、 3・6 弁、 4・7 弁体、 5
・8 出水口、10 第三カム、 11 速度設定手
段、 12 第三ギア、13 第二カム、 14 クラ
ッチ、 15 第二ギア、16 付勢手段、 17 第
一カム、 18 第一ギア、19 操作手段、 20
手動操作部、 21 弁体駆動体、22 容器、 23
駆動部、 24 第一増速ギア、25 第二増速ギ
ア、 26 第三増速ギア、 27 第四増速ギア、2
8 ローター、 29 ふた、 30 ギア列、31
永久磁石、 32 第一ヨーク、 33 第二ヨーク、
34 第一コイル 35 第二コイル、 36 軸受
け、37 ローターギア、 38 固定板、40・41
弁座、 42 弁体制御手段、45 変更手段、 4
6 便器装置、47 大便器、48・51 配管、
52 大便器本体、53 リム吐水穴、 54 ジェ
ット吐水ノズル、55 操作部、 56 固定部、
57 突起、58 大洗浄カム、 59 小洗浄カ
ム、 60 カム軸、61 大洗浄シャフト、 62
小洗浄シャフト、 63 突起、64 スイッチカム、
65 第一可変抵抗器、 66 第二可変抵抗器、6
7 スイッチ、 68 おもり、 69 保持
部、70・72・73 くさび、 71 ツメ部、
74・75・76 突部、101 制御部、 102
メモリー、 103 ドライバー、104 スイッ
チ、 105 起動部、 106 コントローラー、1
07 作動検出部、 108 電気的負荷、 109
タイマー、151 弁本体、 152 主弁部、 15
3 給水口、154 主弁、 155 締結部、 15
6 切替え弁部、157 第二流入路、 158 第一流
入路159 第一切替え弁、 160・171 パイロ
ットポート、161 第一流出路、 162 第二流出
路、163 バキュームブレーカー、 164 連通
口、165 第二切替え弁、 166・173 小孔
部、167 第一通水路、 168 第二通水路 172 定流量弁、 181 電動操作部、182・1
87 弁体、183・186 入水部、 184・18
5・203 出水部 202 捨て水部、 301 制御器、 302
スタンバイ回路、304 負荷設定回路、 305
ノイズフィルター、308・409 トランジスタ、
309 整流回路、310 変圧手段、311 整流手
段、 312・402 コンデンサ、314 蓄電池、
315 検出手段、307・313・403・404
・406・408 抵抗器、401 入力部、 405
スイッチ、407 抵抗器(NTCサーミスタ)、4
51 表示部、 452 調整部、 453 表示手
段、454 溝部、 455・456 限界表示部
502 固定軸、503 付勢手段、504 スリップ
ワッシャー、505 ネジ部、 506 ローター、5
07 ギア、 508 固定部、 509 ステータ
ー、510 ストッパー、 511 擦動ブレーキ、
551 駆動シャフト、 553 第二駆動部、 55
4 カム、555 便器本体、 557 押しボタ
ン 558 第一駆動部、 559 スプリング、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 一幸 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 野田 昇作 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 内村 好信 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 平河 智博 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 渡邉 昭 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D039 BB01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作手段と、弁の開閉により通水および
    止水を行う弁体と、前記操作手段から加えられる駆動力
    により生起する駆動エネルギーを出力する出力手段と、
    該出力手段に結合され前記駆動エネルギーにより前記弁
    を開閉駆動し前記弁体の制御を行う弁体制御手段と、前
    記駆動エネルギーの少なくとも一部を消費することで前
    記弁体制御手段を減速制御し所定の速度に設定するとと
    もに前記弁体の作動時間を設定する速度設定手段と、該
    速度設定手段は前記作動時間を変更可能な変更手段を備
    えた便器装置において、前記速度設定手段で設定可能な
    物理的な設定値の上限値もしくは設定値の不連続点をC
    、物理的な設定値の下限値もしくは設定値の不連続点
    をCとし、前記変更手段によって変更される設定値を
    としたときに、前記変更手段は、C<Cおよび
    またはC<Cとなるような設定値拘束手段を備えた
    ことを特徴とする便器装置。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は、前記設定値およびまた
    は設定範囲を表示する表示手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の便器装置。
  3. 【請求項3】 前記変更手段は、前記速度設定手段とは
    隔絶して設置されるとともに前記変更手段と前記速度設
    定手段とを接続する接続手段を備えたことを特徴とする
    請求項1乃至2のいずれか一項に記載の便器装置。
  4. 【請求項4】 前記変更手段は、前記操作手段と連動し
    て駆動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か一項に記載の便器装置。
  5. 【請求項5】 前記変更手段は、前記操作手段への操作
    量に応じて前記設定値を異ならせたことを特徴とする請
    求項4に記載の便器装置。
  6. 【請求項6】 複数の操作手段を備えた請求項4乃至5
    のいずれか一項に記載の便器装置であって、いずれの操
    作手段が操作されたかに応じて前記設定値を異ならせた
    ことを特徴とする請求項4乃至5のいずれか一項に記載
    の便器装置。
  7. 【請求項7】 前記変更手段は、前記弁体制御手段が作
    動中に前記設定値を変更可能に構成されたことを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の便器装置。
  8. 【請求項8】 前記変更手段は、異なる複数の前記設定
    値を持ち、そのいずれかを選択可能に構成したことを特
    徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の便器装
    置。
JP2001292514A 2001-03-07 2001-09-25 便器装置 Pending JP2002332674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001292514A JP2002332674A (ja) 2001-03-07 2001-09-25 便器装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-63425 2001-03-07
JP2001063425 2001-03-07
JP2001292514A JP2002332674A (ja) 2001-03-07 2001-09-25 便器装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002332674A true JP2002332674A (ja) 2002-11-22

Family

ID=26610774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001292514A Pending JP2002332674A (ja) 2001-03-07 2001-09-25 便器装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002332674A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102213340A (zh) * 2010-04-09 2011-10-12 株式会社鹭宫制作所 电动阀的脉冲驱动装置以及具备其的电动阀的控制系统
JP2020094485A (ja) * 2020-02-27 2020-06-18 Toto株式会社 洗浄水供給装置の第1ユニットおよび水洗大便器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102213340A (zh) * 2010-04-09 2011-10-12 株式会社鹭宫制作所 电动阀的脉冲驱动装置以及具备其的电动阀的控制系统
JP2011220451A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Saginomiya Seisakusho Inc 電動弁のパルス駆動装置およびこれを備えた電動弁の制御システム
JP2020094485A (ja) * 2020-02-27 2020-06-18 Toto株式会社 洗浄水供給装置の第1ユニットおよび水洗大便器
JP7136144B2 (ja) 2020-02-27 2022-09-13 Toto株式会社 洗浄水供給装置の第2ユニットおよび水洗大便器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6823535B2 (en) Tankless western-style flush toilet including control portion
US20190177957A1 (en) System and method for a smart faucet
US6913203B2 (en) Self powered electronically controlled mixing valve
KR101649836B1 (ko) 전력 제어 장치 및 그것을 구비한 기기
WO2002040786A1 (fr) Unite de commande de robinet
WO2009019780A1 (ja) エレベータの調速機
US7391176B2 (en) Actuator for operating a rolling shutter
KR101502217B1 (ko) 전동 액추에이터
JP2002332674A (ja) 便器装置
JP2002303374A (ja) 弁装置
JP4106522B2 (ja) 水洗便器
US10151089B2 (en) Flush valve
JP2001207498A (ja) 水栓の制御装置
JP2021532580A (ja) 半導体製造装備用ポンプバックストリーム防止構造
KR20200069707A (ko) 페일 세이프 장치
JP5354700B2 (ja) 水力発電機
JP2002285608A (ja) 弁装置および弁装置の弁作動時間設定方法
JP2002309645A (ja) 便器装置
JP2002310319A (ja) 弁装置
JP4338891B2 (ja) 給水装置
JP2004108050A (ja) 洗浄水供給装置
JP2555826Y2 (ja) 便座・便蓋自動開閉装置
JP2003321864A (ja) 洗浄水供給装置
JP2003253725A (ja) 洗浄水供給装置
JPH0464782A (ja) 定量止水栓装置