JP2002331507A - 建築用材の製造方法 - Google Patents

建築用材の製造方法

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JP2002331507A JP2001140485A JP2001140485A JP2002331507A JP 2002331507 A JP2002331507 A JP 2002331507A JP 2001140485 A JP2001140485 A JP 2001140485A JP 2001140485 A JP2001140485 A JP 2001140485A JP 2002331507 A JP2002331507 A JP 2002331507A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮強度を十分確保でき、しかも防腐・防蟻
剤が十分深く含浸されて保存処理の基準を満足する建築
用材の製造方法を提供する。 【解決手段】 最上層、中間層及び最下層の挽き板11
を接合処理して造られる集成材31から建築用材36を
製造する方法であって、最上層と最下層に使用する挽き
板11に硬質材11Aを使用し、中間層に2又は3以上
の軟質材11Bを使用し、最上層、中間層、最下層の挽
き板11は、それぞれインサイジング処理の後、接合処
理の前に予め防腐・防蟻剤処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造住宅の土台や
柱材等に使用される建築用材を、複数の挽き板を積層し
て形成した集成材によって製造する建築用材の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木造住宅の土台、柱材、桁材等に
使用される建築用材は、一体物の木材から製材していた
が、断面積が大きい木材は入手が困難になってきたた
め、小径の木材から挽かれた挽き板を積層して形成した
集成材が多く用いられるようになった。また、高い品質
の住宅を確保するための法律によって、例えば土台の防
腐・防蟻剤による保存処理の基準として日本農林規格
(構造用製材規格等)が設けられて、土台の表面から1
0mmの位置まで80%以上防腐・防蟻剤が入っていな
ければならないことになっている(構造用製材規格等に
おける保存処理K3相当以上)。これに対応して、例え
ば特開2000−153508公報に、最上層、中間層
及び最下層に分けて材質を変えて積層した集成材が開示
されている。すなわち、最上層及び最下層に用いる挽き
板を同じ材質とし、中間層に用いる挽き板の材質を強度
の弱い樹種から強い樹種まで広い範囲の樹種の中から選
択して、接着により一体化した集成材が開示されてい
る。また、木材の防腐処理方法として、例えば特開平8
−25311号公報に、挽き板を接着剤を介して積層し
た集成材を圧力容器内に装入し、圧力容器内を加圧して
防腐・防蟻剤を強制的に含浸させる方法が開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法では、挽き板を接着剤を介して積層して集成材
を形成し、その集成材の状態で防腐・防蟻剤を強制的に
含浸させているため、集成材の表面付近には防腐・防蟻
剤が含浸されるが、表面から深い中心部付近には十分含
浸されない。特にベイマツ材やベイヒバ材のような硬質
材を最上層及び最下層に配置して形成した集成材では表
面から僅かの深さ、例えば1〜5mm程度の深さまでし
か含浸されないため、保存処理の基準を満足しないこと
があるという問題があった。また、国産のスギ材のよう
な軟質材で形成した集成材では、表面から十分に、例え
ば10mm程度の深さまで含浸されるが、土台用材とし
ての強度、例えば柱材を立てるときの圧縮強度(又は、
めり込み強度)が不足するため土台に利用できないとい
う問題があった。本発明はこのような事情に鑑みてなさ
れたもので、圧縮強度(めり込み強度)を十分確保で
き、しかも防腐・防蟻剤が十分深く含浸されて保存処理
の基準を満足する建築用材の製造方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る建築用材の製造方法は、最上層、中間層及び最
下層の挽き板を接合処理して造られる集成材から建築用
材を製造する方法であって、最上層と最下層に使用する
挽き板に硬質材を使用し、中間層に2又は3以上の軟質
材を使用し、少なくとも最上層と最下層の挽き板は、そ
れぞれインサイジング処理の後、接合処理の前に予め防
腐・防蟻剤処理を行う。これにより、最上層、中間層及
び最下層の各挽き板は、厚みが例えば20〜40mmの
平板の状態でインサイジング処理して防腐・防蟻剤の含
浸処理を行うので、それぞれの挽き板には表裏及び両側
面から防腐・防蟻剤が含浸される。特に、中間層の軟質
材には実質的に中心部まで含浸され、最上層、中間層及
び最下層の各挽き板が積層されて、接着剤により接合処
理された集成材の状態では、中心部付近にも十分防腐・
防蟻剤が含浸された部分が形成されることになるので、
保存処理の基準(構造用製材規格等における保存処理の
性能区分K3相当以上)を満足する建築用材、特に土台
用材が得られる。なお、中間層に2又は3以上の軟質材
の挽き板を使用しているので、例えば隣接する挽き板の
反りを相殺するように反りの方向を背中合わせにして積
層することにより、歪みの少ない集成材を形成すること
ができる。
【0005】第1の発明に係る建築用材の製造方法にお
いて、最上層及び最下層に使用する難注入材である硬質
材に防腐・防蟻剤を容易に浸透させるために、防腐・防
蟻剤処理は、蒸煮処理及び減圧処理を行って挽き板のレ
ジンの拡散及びトールスの開放を行う前処理工程の後に
行って、防腐・防蟻剤を挽き板に浸透させる含浸処理を
行ってもよい。この場合、蒸煮処理により、例えば11
5℃程度に温度を上げて軟化させ、木材の中に含まれて
いる木材固有のレジン(樹脂)を拡散させると共に、木
材の導管組織の弁機構であるトールスを開放させ、防腐
・防蟻剤を浸透し易くする。更に、減圧処理によって、
例えば−760mmHg程度の真空に減圧(真空処理)
し、導管組織の中を真空状態にして木材組織に防腐・防
蟻剤を含浸し易くすることができる。第1の発明に係る
建築用材の製造方法において、前処理工程は、減圧処理
の後に熱風による高温乾燥処理を行ってもよい。この場
合、木材組織の中に残存している水分を除去することが
でき、防腐・防蟻剤を更に含浸し易くすることができ
る。なお、十分乾燥した木材(含水率が9〜13%程
度)や防腐・防蟻剤を含浸し易い硬質材の場合は高温乾
燥処理を行う必要がない。第1の発明に係る建築用材の
製造方法において、防腐・防蟻剤処理後、人工乾燥処理
及びプレーナ加工を行って防腐・防蟻剤が注入された4
層以上の集成材を製造するようにしてもよい。この場
合、人工乾燥処理によって各挽き板に含浸された防腐・
防蟻剤が安定した状態となり、プレーナ加工によって挽
き板1枚ごとの厚み寸法を正確に決めることができ、集
成材に形成したときの寸法誤差を小さくすることができ
る。
【0006】第1の発明に係る建築用材の製造方法にお
いて、最上層及び最下層の挽き板に、防腐・防蟻剤処理
を行った後、補強用樹脂を含浸して硬化させたものを使
用してもよい。この場合、最上層及び最下層に硬質材を
使用し、中間層に例えばスギ、ヒノキ、ツガ、ベイマ
ツ、ホワイトウッド等の軟質材(間伐材を含む)の挽き
板を使用しても、補強用樹脂によって軟質材の強度が高
くなると共に、腐朽や蟻害による劣化が防止されるの
で、高品質の建築用材、特に土台用材が得られる。
【0007】また、第1の発明に係る建築用材の製造方
法において、最上層及び最下層の挽き板にベイマツ、ア
カマツ、クロマツ、アピトン、クルインの何れか1を用
い、中間層の挽き板にスギ、ヒノキ、ツガ、ベイマツ、
ホワイトウッドの何れか1を用いてもよい。この場合、
最上層及び最下層にせん断強さが大きい硬質材のベイマ
ツ、アカマツ、クロマツ等の挽き板を用いて集成材を形
成することにより、例えば土台の上に柱材が載せられた
ときに必要な圧縮強度(めり込み強度)が30kg/c
2 以上の建築用材、特に高品質の土台用材を得ること
ができる。また、中間層に間伐材を含むスギ、ヒノキ等
の軟質材の挽き板を用いているので、国内の山林保護の
ために要望されている国産材の利用促進に大きく貢献で
きる。
【0008】前記目的に沿う第2の発明に係る建築用材
の製造方法は、最上層、中間層及び最下層の挽き板を接
合処理して造られる集成材から建築用材を製造する方法
であって、最上層、中間層及び最下層の挽き板に軟質材
を使用して、防腐・防蟻剤処理を個別に又は集成材を形
成した後に行い、集成材に補強用樹脂を含浸する樹脂含
浸処理を行う。この場合、国産材の利用促進が叫ばれて
いるスギ、ヒノキ等の軟質材からなる挽き板又はそれら
を使用した集成材は、補強用樹脂によって強度が高めら
れるので、土台用材、柱材、桁材として利用範囲を広げ
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係る建築用材の製造方法に用いる加工設備の構
成図、図2は同製造方法の工程を示す流れ図、図3は同
製造方法によって製造される集成材の斜視図、図4は第
2の実施の形態に係る建築用材の製造方法に用いる加工
設備の構成図、図5は同製造方法の工程を示す流れ図で
ある。
【0010】図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態に係る建築用材の製造方法に用いる加工設備10
は、長さが4m程度、厚みが20〜40mm程度の挽き
板11の表裏面及び両側面に幅1〜3mm、長さ10m
m、深さ10mm程度の疵を付けるためのインサイジン
グ装置12を備えている。インサイジング装置12は4
個の円筒状の回転ドラム13の表面にそれぞれ複数のイ
ンサイジング刃14を設けて、挽き板11の表裏面及び
両側面にインサイジング刃14を押し付けながら回転ド
ラム13を回転して挽き板11に疵15を付けるように
している。インサイジング装置12の近傍には、インサ
イジング装置12よって疵15を付けられた複数の挽き
板11を蒸煮、減圧する前処理装置16を設けている。
前処理装置16には、複数の挽き板11を装入可能な前
処理用タンク17と、前処理用タンク17内に120℃
程度の蒸気(蒸気圧は2気圧程度)を吹き込む蒸気発生
器18を設けて、前処理用タンク17内に装入された複
数の挽き板11を115℃程度に加熱できるようにして
いる。また、前処理用タンク17には真空ポンプ19を
設け、前処理用タンク17内を、例えば−760mmH
g程度に減圧(真空処理)できるようにしている。
【0011】前処理用タンク17の近傍には、室温を一
定に維持するエアコン20Aを備えて前処理を施した挽
き板11を常温で乾燥する予備乾燥室20を設け、予備
乾燥室20の近傍には常温乾燥された挽き板11の表裏
面を回転カッター21によって、例えば1mm程度の予
備切削して平滑にする第1のプレーナ22を設けてい
る。第1のプレーナ22の近傍には、予備切削された挽
き板11に、例えばクレオソート、ACQ(アンモニ
ア、銅、及び第4級アンモニウム塩を有効成分とする防
腐剤)等の防腐・防蟻剤を含浸させる薬液含浸装置23
が設けられている。薬液含浸装置23は複数の挽き板1
1を装入できる耐圧タンク24と、防腐・防蟻剤を貯留
する貯留槽25と、貯留槽25から耐圧タンク24に防
腐・防蟻剤を供給すると共に、耐圧タンク24内を14
〜18気圧に加圧できる加圧ポンプ26とを備えて、挽
き板11に防腐・防蟻剤を含浸させるようにしている。
【0012】薬液含浸装置23の近傍には、高周波によ
って複数の挽き板11を加熱して乾燥処理させる人工乾
燥装置27を設けている。なお、加熱源に高圧蒸気、過
熱蒸気又は熱風を利用するようにしてもよい。人工乾燥
装置27の近傍には、乾燥処理された複数の挽き板11
の表裏面を木工用スパイラルフライスからなる回転カッ
ター28によって、平滑に加工する第2のプレーナ29
を設けている。第2のプレーナ29の近傍には、平滑に
加工された挽き板11の表裏面に、例えばフェノール
系、ユリア系等の接着剤を塗布して積層する積層作業台
30を設けている。積層作業台30の近傍には挽き板1
1を積層状態で上下から油圧によって加圧することによ
り接合処理を行って、集成材31を形成する接合用プレ
ス32を設けている。接合用プレス32の近傍には集成
材31を蓄積して7〜10日間程度養生する養生室33
を設けている。また、養生室33の近傍には集成材31
の表裏面及び両側面の4面を平滑に仕上げ加工する4個
の、例えば木工用スパイラルフライスや回転鉋等の回転
カッター34を備えた第3のプレーナ35を設けて、建
築用材の一例である土台用材36を形成するようにして
いる。第3のプレーナ35の近傍には、サンダー(例え
ば、研磨シート)によって仕上げ加工が可能な仕上げ装
置37を設けて、柱材や桁材の表面に光沢のある木肌を
形成するようにしている。
【0013】ここで、本発明の第1の実施の形態に係る
建築用材の製造方法について、図2を参照して工程順に
説明する。 (1)先ず、挽き板11として、せん断強さが、例えば
75〜70kg/cm2程度の難注入材である硬質材の
ベイマツ材と、せん断強さが、55〜60kg/cm2
程度の軟質材のスギ材とを用意し、それぞれ幅が110
〜135mm、厚みが25〜35mm、長さが4m程度
に挽き割り加工した硬質挽き板11Aを少なくとも2枚
と、軟質挽き板11Bを2枚又は3枚以上を材料置場に
準備する(ステップS1)。なお、硬質材としてはベイ
マツの外に、アカマツ、クロマツ、アピトン、クルイン
等の材質の木材を、軟質材としてはスギの外に、ヒノ
キ、ツガ、ベイツガ、ホワイトウッド等の材質の木材
(「木材の実際知識」189頁、1992年2月20日
東洋経済新報社発行参照)を使用することも可能であ
る。 (2)挽き板11(硬質挽き板11Aと軟質挽き板11
B)を材料置場からインサイジング装置12に搬送し、
挽き板11の表面をインサイジング装置12によってイ
ンサイジング加工し、表裏面及び両側面に幅1〜3m
m、長さ10mm、深さ10mm程度の疵15を付け、
防腐・防蟻剤が挽き板11に浸入し易くする(ステップ
S2)。
【0014】(3)インサイジング加工が施こされた挽
き板11の内、硬質挽き板11Aは、前処理装置16の
前処理用タンク17に装入され、蒸気発生器18から前
処理用タンク17内に2気圧の蒸気を吹き込んで加圧す
ると共に、前処理用タンク17内の挽き板11が115
℃程度の温度になるように加熱して蒸煮処理を行い、4
0〜60分維持する(ステップS3)。これにより、硬
質挽き板11Aのレジンの拡散が行われると共に、トー
ルス(導管組織の弁機構)が開放されて防腐・防蟻剤が
挽き板11に注入され易くなる。 (4)次に、真空ポンプ19によって前処理用タンク1
7内を減圧処理の一例として、例えば−760mmHg
程度に減圧して真空処理し、40〜60分保持する(ス
テップS4)。これにより、硬質挽き板11Aの導管組
織の中が真空となり、防腐・防蟻剤が硬質挽き板11A
の中に拡散しやすい状態となる。
【0015】(5)真空処理後、真空ポンプ19を止
め、再度、蒸気発生器18から蒸気を前処理用タンク1
7に吹き込み、挽き板11を(3)と同じ条件で蒸煮処
理を行う(ステップS5)。 (6)蒸煮処理後、再度、真空処理を行い、十分に防腐
・防蟻剤が硬質挽き板11Aの導管組織の中に拡散しや
すい状態にする(ステップS6)。以上、ステップS3
〜6が前処理工程となる。 (7)硬質挽き板11Aを前処理用タンク17から外部
に引出し、インサイジング加工が施こされた軟質挽き板
11Bは、ステップS3〜6を省略して、硬質挽き板1
1Aと共に予備乾燥室20に入れて、常温で乾燥処理さ
せる(ステップS7)。
【0016】(8)乾燥された挽き板11(硬質挽き板
11A及び軟質挽き板11B)は第1のプレーナ22の
回転カッター21によって予備切削加工を行い、それぞ
れ表裏面を例えば1mm程度切削して平滑にする(ステ
ップS8)。 (9)予備切削加工が施された挽き板11を薬液含浸装
置23の耐圧タンク24に装入し、加圧ポンプ26によ
って貯留槽25から防腐・防蟻剤を耐圧タンク24に供
給して、14〜18気圧程度に加圧し、挽き板11に防
腐・防蟻剤を注入し、防腐・防蟻剤処理(含浸処理)を
行う(ステップS9)。これにより、硬質挽き板11A
には表裏面及び両側面に10mm程度の深さまで防腐・
防蟻剤が含浸され、軟質挽き板11Bには中央部付近ま
で防腐・防蟻剤が含浸される。 (10)防腐・防蟻剤処理された挽き板11は、耐圧タ
ンク24から引き出され、7〜10日程度、常温で養生
処理を行う(ステップS10)。 (11)養生処理を施された挽き板11は、人工乾燥装
置27によって加熱して、例えば含水率を10〜13%
程度に乾燥(人工乾燥処理)する(ステップS11)。
【0017】(12)乾燥された挽き板11は、第2の
プレーナ29によって表裏面を0.5〜1mm程度、プ
レーナ加工により切削して平滑にする(ステップS1
2)。 (13)表裏面を平滑にされた挽き板11は、硬質挽き
板11Aの群と軟質挽き板11Bの群に分けられ、最上
層と最下層に硬質挽き板11Aを使用し、中間層に2枚
の軟質挽き板11Bを使用して、積層作業台30で互い
に接触する面に例えばフェノール系の接着剤を塗布して
積層する(ステップS13)。このとき、軟質挽き板1
1Bに反りが有る場合には、反りの方向を背中合わせに
して積層し、反りが互いに相殺されるようにする。 (14)接着剤を介して積層された挽き板11(硬質挽
き板11A及び軟質挽き板11B)を接合用プレス32
によって加圧して接合処理を行う(ステップS14)。
これにより、図3に示すように、4枚以上の挽き板11
が積層された状態から圧縮されて寸法が圧縮方向に5〜
10mm程度縮められると共に、互いに隣接する挽き板
11が接着されて集成材31が形成される。そして1〜
2時間、加圧状態を維持して接着剤を硬化させる。
【0018】(15)接着剤が硬化した集成材31は、
7日〜10日間、養生室33で養生処理され、接着強度
を安定させる(ステップS15)。 (16)集成材31は第3のプレーナ35の回転カッタ
ー34によって表裏面及び左右の側面の4面をプレーナ
加工され、断面が所定の寸法、例えば120×120m
mや105×105mmの土台用材36(建築用材の一
例)を形成する(ステップS16)。 (17)更に、必要に応じて仕上げ装置37により仕上
げ加工して土台用材36の表面に光沢のある木肌を形成
する(ステップS17)。これにより、中央部付近にも
十分防腐・防蟻剤が注入された保存処理の基準を満足す
る土台用材36が得られる。
【0019】本発明の第2の実施の形態に係る建築用材
の製造方法に用いる加工設備40は、図1に示す第1の
実施の形態に係る建築用材の製造方法に用いる加工設備
10から前処理装置16を除き、第3のプレーナ35の
近傍に、薬液含浸装置23と実質的に同じ構成の樹脂含
浸装置41と、第3のプレーナ35と実質的に同じ構成
の第4のプレーナ42とを追加して備えている。なお、
前記加工設備10と同一構成要素については同一名称、
同一符号を付して説明を省略する。すなわち、図4に示
すように、樹脂含浸装置41には耐圧タンク43を備
え、加圧ポンプ45によって、耐圧タンク43の下方に
設けた樹脂槽46に貯留された補強用樹脂の一例である
フェノール樹脂を耐圧タンク43に注入すると共に、耐
圧タンク43の内部を18気圧程度に加圧できるように
している。耐圧タンク43内には加熱器47が設けられ
て、フェノール樹脂の温度を高めるようにしている。な
お、別に設けた加熱室にてフェノール樹脂の硬化温度ま
で上げて硬化させるようにしてもよい。第4のプレーナ
42には軟質集成材48の表裏面及び両側面の4面を平
滑に仕上げ加工する回転カッター49を備えている。第
4のプレーナ42の近傍には、サンダー仕上げが可能な
仕上げ装置50を設けて、柱材や桁材の表面に光沢のあ
る木肌を形成するようにしている。
【0020】ここで、本発明の第2の実施の形態に係る
建築用材の製造方法について、図4、図5を参照して工
程順に説明する。 (1)先ず、挽き板11として、せん断強さが、55〜
60kg/cm2 程度の軟質材のスギ材を、それぞれ幅
が110〜135mm、厚みが25〜35mm、長さが
4m程度に加工した複数枚の軟質挽き板11Bを準備す
る(ステップS1)。なお、軟質材としてはスギの外
に、ツガ、ベイマツ、ホワイトウッド等の材質の木材を
使用することも可能である。 (2)各軟質挽き板11Bの表面をインサイジング装置
12によってインサイジング加工し、表裏面及び両側面
に幅1〜3mm、長さ10mm、深さ10mm程度の疵
15を付け、防腐・防蟻剤の浸入を容易にする(ステッ
プS2)。
【0021】(3)インサイジング加工が施こされた軟
質挽き板11Bは、予備乾燥室20に装入され、常温で
乾燥処理される(ステップS3)。 (4)乾燥された軟質挽き板11Bは第1のプレーナ2
2の回転カッター21によって予備切削加工を行い、そ
れぞれ表裏面を例えば1mm程度切削して平滑にする
(ステップS4)。 (5)予備切削加工された軟質挽き板11Bは、薬液含
浸理装置23の耐圧タンク24に装入し、加圧ポンプ2
6によって貯留槽25から防腐・防蟻剤を耐圧タンク2
4に供給して、14〜18気圧程度に加圧し、軟質挽き
板11Bに防腐・防蟻剤を注入、含浸させる(ステップ
S5)。 (6)軟質挽き板11Bに防腐・防蟻剤を注入した後、
軟質挽き板11Bを耐圧タンク24から外部に引出し、
7〜1日間常温で養生させる(ステップS6)。
【0022】(7)養生処理を施された軟質挽き板11
Bは、人工乾燥装置27によって、例えば高周波加熱に
よって110〜130℃程度に加熱して含水率を10〜
13%程度に乾燥する(ステップS7)。なお、加熱源
として110〜130℃程度の高圧蒸気、過熱蒸気、又
は熱風を送風してもよい。 (8)乾燥された軟質挽き板11Bは、第2のプレーナ
29によって表裏面を0.5〜1mm程度切削するプレ
ーナ加工を行い、軟質挽き板11Bの表裏面を平滑にす
る(ステップS8)。 (9)表裏面を平滑にされた軟質挽き板11Bは、互い
に接触する面に例えばフェノール系の接着剤を塗布して
積層する(ステップS9)。 (10)接着剤を介して積層された軟質挽き板11Bを
接合用プレス32によって加圧して接合処理を行う(ス
テップS10)。これにより、互いに隣接する軟質挽き
板11Bが接着されて集成材の一例である軟質集成材4
8が形成され、3〜5時間、加圧状態を維持して接着剤
を硬化させる。
【0023】(11)接着剤が硬化した軟質集成材48
は、7日〜10日間、養生室33で養生処理され、接着
強度を安定させる(ステップS11)。 (12)軟質集成材48は第3のプレーナ33の回転カ
ッター34によって表裏面がプレーナ加工される(ステ
ップS12)。 (13)プレーナ加工された軟質集成材48は、樹脂含
浸装置41の耐圧タンク43に装入され、加圧ポンプ4
5によって補強用樹脂としてフェノール樹脂を樹脂槽4
6から耐圧タンク43に充填し、加熱器47によって1
20〜150℃程度に加熱処理を行うと共に、加圧ポン
プ45によってフェノール樹脂の圧力を18気圧程度に
上げて、軟質集成材48を圧縮し、40〜60分維持し
て、樹脂含浸処理を行う(ステップS13)。これによ
り、軟質集成材48の表面から10mm程度の深さまで
フェノール樹脂が含浸されると共に、樹脂硬化される。
なお、別に設けた加熱槽(又は加熱装置)等にてフェノ
ール樹脂の硬化温度まで温度を上げて軟質集成材48に
含浸されたフェノール樹脂を硬化させてもよい。
【0024】(14)フェノール樹脂が硬化後、耐圧タ
ンク43(加熱槽等を含む)から軟質集成材48を取り
出して常温まで温度を下げ、養生室48Aで7〜10日
間養生処理を行う(ステップS14)。これにより、軟
質集成材48の表面部は、含浸されたフェノール樹脂が
硬化して硬質材を使用した集成材と同じ程度のせん断強
さになる。 (15)養生後、フェノール樹脂を完全に硬化する場
合、別に設けた加熱槽又は加熱装置を備えた加熱室に軟
質集成材48を装入して、120〜150℃程度に数時
間維持する樹脂硬化処理を行う(ステップS15)。 (16)樹脂硬化処理後、養生処理を行ってフェノール
樹脂を安定させる(ステップS16)。(17)軟質集
成材48を第4のプレーナ42の回転カッター49を回
転することによって仕上げ加工して土台用材51(建築
用材の一例)が形成され、必要に応じて仕上げ装置50
により土台用材51の表面に光沢のある木肌を形成する
(ステップS17)。 これにより、土台用材51は中心部付近にも十分防腐・
防蟻剤と共にフェノール樹脂が注入されて、圧縮強度が
30kg/cm2 を超え、保存処理の基準を十分に満足
する土台用材51が得られる。
【0025】以上、本発明の実施の形態に係る建築用材
の製造方法について説明してきたが、本発明は、何ら前
記の実施の形態に記載の構成に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考
えられるその他の実施の形態や変形例も含むものであ
る。例えば、前記第1の実施の形態では、最上層及び最
下層の挽き板に硬質材を用い、防腐・防蟻剤処理した
後、補強用樹脂を含浸しないで、接合処理して集成材を
造った例について説明したが、防腐・防蟻剤処理した
後、補強用樹脂を含浸して強度を増すようにした挽き板
を使用して集成材を形成してもよい。また、前記第1の
実施の形態では、蒸煮処理と真空処理を2回繰り返す方
法について説明したが、挽き板の板厚が薄く、防腐・防
蟻剤が含浸され易い場合には、蒸煮処理と真空処理を1
回だけにしてもよく、含浸され難い場合には蒸煮処理と
真空処理を3回以上繰り返してもよい。更に、蒸煮処理
と真空処理を行った後に、例えば100〜130℃程度
の熱風を前処理用タンクに送風し、高温乾燥処理を行っ
て、防腐・防蟻剤の含浸を容易にしてもよい。
【0026】前記第2の実施の形態では、軟質材の挽き
板を個別に防腐・防蟻剤を含浸させた例について説明し
たが、軟質材の挽き板を接着剤を介して積層して軟質集
成材とした後で、防腐・防蟻剤を含浸させ、更に補強用
樹脂であるフェノール樹脂を含浸して、表面の強度を高
めるようにしてもよい。また、前記第1の実施の形態で
は中間層にスギ材のような軟質挽き板を2枚装入した例
について説明したが、軟質挽き板を3枚以上装入しても
よい。また、最上層と最下層に使用する硬質材の挽き板
には、予め防腐・防蟻剤処理を行い、最上層と最下層の
間の中間層に軟質材を装入して集成材を形成したのち、
防腐・防蟻効果のある、例えばフェノール系の補強用樹
脂を含浸して圧縮強度の強い土台用材を形成してもよ
い。なお、前記実施の形態では、防腐・防蟻剤やフェノ
ール樹脂を含浸して土台用材を製造する場合について説
明したが、柱材等の建築用材を製造する場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】請求項1〜6記載の建築用材の製造方法
においては、最上層と最下層に使用する挽き板に硬質材
を使用し、中間層に2又は3以上の軟質材を使用し、少
なくとも最上層と最下層の挽き板は、それぞれインサイ
ジング処理の後、接合処理の前に予め防腐・防蟻剤処理
を行うので、最上層、中間層及び最下層の各挽き板が積
層されて接合処理された集成材の状態では、中心部付近
にも十分薬液が含浸された部分が存在することになり、
保存処理の基準を満足すると共に、圧縮強度が高い建築
用材、特に高品質の土台用材が得られる。
【0028】特に、請求項2記載の建築用材の製造方法
においては、防腐・防蟻剤処理は、蒸煮処理、減圧処理
を行って挽き板のレジンの拡散及びトールスの開放を行
う前処理工程の後に行って、防腐・防蟻剤を挽き板に浸
透させる含浸処理を行っているので、導管組織の中が真
空状態になり、木材組織に防腐・防蟻剤を含浸し易くな
る。請求項3記載の建築用材の製造方法においては、前
処理工程で、蒸煮処理、減圧処理の後に高温乾燥処理を
行っているので、木材組織の中に残存している水分を除
去することができ、防腐・防蟻剤を更に含浸し易くする
ことができる。請求項4記載の建築用材の製造方法にお
いては、防腐・防蟻剤処理後、人工乾燥処理及びプレー
ナ加工を行って防腐・防蟻剤が注入された4層以上の集
成材を製造するので、プレーナ加工によって挽き板1枚
ごとの厚み寸法を正確に決めることができ、集成材に形
成したときの寸法誤差を小さくすることができる。
【0029】請求項5記載の建築用材の製造方法におい
ては、最上層及び最下層の挽き板に、防腐・防蟻剤処理
した後、補強用樹脂を含浸して硬化させたものを使用し
ているので、中間層に例えばスギ、ツガ、ベイツガ、ホ
ワイトウッド等の軟質材の挽き板を使用しても、補強用
樹脂によって強度が高くなると共に、腐朽や蟻害による
劣化が防止されるので、高品質の建築用材、特に高品質
の土台用材が得られる。また、請求項6記載の建築用材
の製造方法においては、最上層及び最下層の挽き板にベ
イマツ、アカマツ、クロマツ、アピトン、クルインの何
れか1を用い、中間層にスギ、ツガ、ベイツガ、ホワイ
トウッドの何れか1を用いているので、例えば土台の上
に柱材が載せられたときに必要な圧縮強度(めり込み強
度)が、30kg/cm2 以上の高い強度の建築用材、
特に土台用材を得ることができる。また、中間材層に間
伐材を含むスギ、ツガ等を用いているので、国産材とし
て利用の促進が可能となる。
【0030】請求項7記載の建築用材の製造方法におい
ては、最上層、中間層及び最下層の挽き板に軟質材を使
用して、防腐・防蟻剤処理を個別に又は集成材を形成し
た後に行い、集成材に補強用樹脂を含浸する樹脂含浸処
理を行うので、国産材として利用の促進が叫ばれている
間伐材を含むスギ、ツガ等の軟質材からなる挽き板又は
これらを使用した集成材は、補強用樹脂によって強度が
高められ、土台用材や柱材として利用範囲を広げること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る建築用材の製
造方法に用いる加工設備の構成図である。
【図2】同製造方法の工程を示す流れ図である。
【図3】同製造方法によって製造される集成材の斜視図
である。
【図4】第2の実施の形態に係る建築用材の製造方法に
用いる加工設備の構成図である。
【図5】同製造方法の工程を示す流れ図である。
【符号の説明】
10:加工設備、11:挽き板、11A:硬質挽き板、
11B:軟質挽き板、12:インサイジング装置、1
3:回転ドラム、14:インサイジング刃、15:疵、
16:前処理装置、17:前処理用タンク、18:蒸気
発生器、19:真空ポンプ、20:予備乾燥室、20
A:エアコン、21:回転カッター、22:第1のプレ
ーナ、23:薬液含浸装置、24:耐圧タンク、25:
貯留槽、26:加圧ポンプ、27:人工乾燥装置、2
8:回転カッター、29:第2のプレーナ、30:積層
作業台、31:集成材、32:接合用プレス、33:養
生室、34:回転カッター、35:第3のプレーナ、3
6:土台用材、37:仕上げ装置、40:加工設備、4
1:樹脂含浸装置、42:第4のプレーナ、43:耐圧
タンク、45:加圧ポンプ、46:樹脂槽、47:加熱
器、48:軟質集成材、48A:養生室、49:回転カ
ッター、50:仕上げ装置、51:土台用材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 1/72 E04B 1/72 Fターム(参考) 2B200 AA07 BA04 BA18 BB01 BB02 BB03 DA04 EA06 EF11 FA24 FA31 HB06 HB08 2B230 AA01 AA05 BA04 BA16 CB25 EA20 EB01 EB05 EB13 EB28 EB29 2B250 AA01 AA02 BA04 BA05 BA08 CA01 CA11 DA04 EA01 EA13 FA21 FA31 FA37 FA47 GA03 HA01 2E001 DH14 DH25 FA01 FA02 FA21 GA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最上層、中間層及び最下層の挽き板を接
    合処理して造られる集成材から建築用材を製造する方法
    であって、前記最上層と前記最下層に使用する挽き板に
    硬質材を使用し、前記中間層に2又は3以上の軟質材を
    使用し、少なくとも前記最上層と前記最下層の挽き板
    は、それぞれインサイジング処理の後、前記接合処理の
    前に予め防腐・防蟻剤処理を行うことを特徴とする建築
    用材の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建築用材の製造方法にお
    いて、前記最上層及び前記最下層に使用する難注入材で
    ある硬質材に防腐・防蟻剤を容易に浸透させるために、
    前記防腐・防蟻剤処理は、蒸煮処理及び減圧処理を行っ
    て前記挽き板のレジンの拡散及びトールスの開放を行う
    前処理工程の後に行って、前記防腐・防蟻剤を前記挽き
    板に浸透させる含浸処理を行うことを特徴とする建築用
    材の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の建築用材の製造方法にお
    いて、前記前処理工程は、前記減圧処理の後に熱風によ
    る高温乾燥処理を行うことを特徴とする建築用材の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の建
    築用材の製造方法において、前記防腐・防蟻剤処理後、
    人工乾燥処理及びプレーナ加工を行って防腐・防蟻剤が
    注入された4層以上の前記集成材を製造することを特徴
    とする建築用材の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずか1項に記載の建築
    用材の製造方法において、前記最上層及び最下層の挽き
    板に、前記防腐・防蟻剤処理を行った後、補強用樹脂を
    含浸して硬化させたものを使用することを特徴とする建
    築用材の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずか1項に記載の建築
    用材の製造方法において、前記最上層及び最下層の挽き
    板にベイマツ、アカマツ、クロマツ、アピトン、クルイ
    ンの何れか1を用い、前記中間層の挽き板にスギ、ヒノ
    キ、ツガ、ベイツガ、ホワイトウッドの何れか1を用い
    ることを特徴とする建築用材の製造方法。
  7. 【請求項7】 最上層、中間層及び最下層の挽き板を接
    合処理して造られる集成材から建築用材を製造する方法
    であって、前記最上層、前記中間層及び前記最下層の挽
    き板に軟質材を使用して、防腐・防蟻剤処理を個別に又
    は前記集成材を形成した後に行い、前記集成材に補強用
    樹脂を含浸する樹脂含浸処理を行うことを特徴とする建
    築用材の製造方法。
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